JP3249781B2 - スラスト玉軸受 - Google Patents
スラスト玉軸受Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/50—Other types of ball or roller bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/42—Pumps with cylinders or pistons
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロールコンプ
レッサー等の駆動機構に用いられるスラスト玉軸受に関
し、詳しくは、設けられる構造体への組立性を向上させ
たスラスト玉軸受に関する。
レッサー等の駆動機構に用いられるスラスト玉軸受に関
し、詳しくは、設けられる構造体への組立性を向上させ
たスラスト玉軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、図４に示すようなスクロール型圧
縮機が提案されている。図４を参照すると、スクロール
型圧縮機１００は、一端に開口した外郭を構成するケー
シング１０１と、前記ケーシング１０１の一端開口に設
けられたフロントハウジング１０２と、フロントハウジ
ング１０２の突出部１０２ａを貫通して設けられたクラ
ンクシャフト１０３とを備えている。ケーシング１０１
とフロントハウジング１０２とによって形成されるクラ
ンク室１０４内には、ケーシング１０１に固定された固
定渦巻部材１０５と、固定渦巻部材１０５に対向して設
けられ、この固定渦巻部材１０５の中心軸に対して、軸
回りに相対的に旋回運動を行う可動渦巻部材１０６とを
備えている。可動渦巻部材１０６は、側板１０７と、側
板１０７の一面側に設けられた渦巻体１０８と、側板１
０７の他面側に突出して形成されたボス部１０９とを備
えている。
縮機が提案されている。図４を参照すると、スクロール
型圧縮機１００は、一端に開口した外郭を構成するケー
シング１０１と、前記ケーシング１０１の一端開口に設
けられたフロントハウジング１０２と、フロントハウジ
ング１０２の突出部１０２ａを貫通して設けられたクラ
ンクシャフト１０３とを備えている。ケーシング１０１
とフロントハウジング１０２とによって形成されるクラ
ンク室１０４内には、ケーシング１０１に固定された固
定渦巻部材１０５と、固定渦巻部材１０５に対向して設
けられ、この固定渦巻部材１０５の中心軸に対して、軸
回りに相対的に旋回運動を行う可動渦巻部材１０６とを
備えている。可動渦巻部材１０６は、側板１０７と、側
板１０７の一面側に設けられた渦巻体１０８と、側板１
０７の他面側に突出して形成されたボス部１０９とを備
えている。
【０００３】ボス部１０９内には、偏心ブッシュ１１２
が収容されている。偏心ブッシュ１１２には、その偏心
位置に、貫通孔１１３が設けられているとともに、周面
をベアリング１１４を介して回転可能に支持されてい
る。クランクシャフト１０３のクランク室１０４の端部
には、大径部１１０が形成され、この大径部１１０のク
ランクシャフト１０３と反対側には、クランクシャフト
１０３の中心軸と偏心する位置に、クランクピン１１１
が設けられている。クランクピン１１１は、偏心ブッシ
ュ１１２の貫通孔１１３に挿入されている。突出部１０
２ａ内のクランクシャフト１０３は、ベアリング１１５
に支持され、また、シール部材１１６が設けられてい
る。また、クランクシャフト１０３の大径部は、ベアリ
ング１１７を介して、フロントハウジング１０２に支持
されている。なお、符号１１９は、可動渦巻部材１０６
と軸に対してバランスを保つためのカウンタバランスウ
ェイトである。
が収容されている。偏心ブッシュ１１２には、その偏心
位置に、貫通孔１１３が設けられているとともに、周面
をベアリング１１４を介して回転可能に支持されてい
る。クランクシャフト１０３のクランク室１０４の端部
には、大径部１１０が形成され、この大径部１１０のク
ランクシャフト１０３と反対側には、クランクシャフト
１０３の中心軸と偏心する位置に、クランクピン１１１
が設けられている。クランクピン１１１は、偏心ブッシ
ュ１１２の貫通孔１１３に挿入されている。突出部１０
２ａ内のクランクシャフト１０３は、ベアリング１１５
に支持され、また、シール部材１１６が設けられてい
る。また、クランクシャフト１０３の大径部は、ベアリ
ング１１７を介して、フロントハウジング１０２に支持
されている。なお、符号１１９は、可動渦巻部材１０６
と軸に対してバランスを保つためのカウンタバランスウ
ェイトである。
【０００４】フロントハウジング１０２の突出部１０２
ａの周囲には、電磁クラッチ１２０が設けられている。
電磁クラッチ１２０は、突出部１０２ａの周囲に、ベア
リング１１８を介して設けられた中空円環状のロータ１
２１と、ロータ１２１の内部に設けられた電磁石装置１
２２と、ロータ１２１の外側端面に対向して設けられた
クラッチ板１２３とを備え、このクラッチ板１２３は、
中心位置において、固定部材によってクランクシャフト
１０３の一端に固定されている。
ａの周囲には、電磁クラッチ１２０が設けられている。
電磁クラッチ１２０は、突出部１０２ａの周囲に、ベア
リング１１８を介して設けられた中空円環状のロータ１
２１と、ロータ１２１の内部に設けられた電磁石装置１
２２と、ロータ１２１の外側端面に対向して設けられた
クラッチ板１２３とを備え、このクラッチ板１２３は、
中心位置において、固定部材によってクランクシャフト
１０３の一端に固定されている。
【０００５】また、クランク室１０４内において、可動
渦巻部材１０６の側板１０７の他端のボス部１０９の周
囲とフロントハウジング１０２の内壁には、回転阻止機
構５０が設けられている。
渦巻部材１０６の側板１０７の他端のボス部１０９の周
囲とフロントハウジング１０２の内壁には、回転阻止機
構５０が設けられている。
【０００６】回転阻止機構は、可動渦巻部材１０６に設
けられた可動レース５１と、フロントハウジング１０２
の内壁に固定された固定レース５２と、可動レース５１
と固定レース５２との間に設けられたボール５３とを備
えている。
けられた可動レース５１と、フロントハウジング１０２
の内壁に固定された固定レース５２と、可動レース５１
と固定レース５２との間に設けられたボール５３とを備
えている。
【０００７】図５は図４の従来のスクロール型圧縮機の
回転阻止機構に用いられるスラスト玉軸受を示す断面図
である。図５に示すように、スラスト玉軸受５０は、第
１のレース５１と、第１のレース５１とは、間隔を置い
て対向配置された第２のレース部６１と、第１及び第２
のレース部５１，６１の間に介在して保持されたスラス
トボール７１とを備えている。
回転阻止機構に用いられるスラスト玉軸受を示す断面図
である。図５に示すように、スラスト玉軸受５０は、第
１のレース５１と、第１のレース５１とは、間隔を置い
て対向配置された第２のレース部６１と、第１及び第２
のレース部５１，６１の間に介在して保持されたスラス
トボール７１とを備えている。
【０００８】図６（ａ）及び（ｂ）は第１のレース部５
１を示す正面図及び断面図である。また、図７（ａ）及
び（ｂ）は第２のレース部６１を示す正面図及び断面図
である。さらに、図８（ａ）及び（ｂ）はボール７１を
示す正面図及び断面図である。
１を示す正面図及び断面図である。また、図７（ａ）及
び（ｂ）は第２のレース部６１を示す正面図及び断面図
である。さらに、図８（ａ）及び（ｂ）はボール７１を
示す正面図及び断面図である。
【０００９】図６（ａ）に示すように、第１のレース部
５１は、円環状のレース板体５２と、このレース板体５
２の中心軸５３を中心に同心円状に並んで複数配置され
たエンボス加工によるボール収容溝５４と、構造体内部
にピン等によって取り付ける為の固定孔５５とを備えて
いる。
５１は、円環状のレース板体５２と、このレース板体５
２の中心軸５３を中心に同心円状に並んで複数配置され
たエンボス加工によるボール収容溝５４と、構造体内部
にピン等によって取り付ける為の固定孔５５とを備えて
いる。
【００１０】図６（ｂ）に示すように、ボール収容溝５
４は、一面５２ａ側がくぼみ、他面５２ｂ側は、突出し
ている。この一面５２ａ側のくぼみは、中央部が周辺部
よりも、高くなるリング状のボール転送溝を形成してい
る。
４は、一面５２ａ側がくぼみ、他面５２ｂ側は、突出し
ている。この一面５２ａ側のくぼみは、中央部が周辺部
よりも、高くなるリング状のボール転送溝を形成してい
る。
【００１１】図７（ａ）に示すように、第２のレース部
６１は、第１のレース部５１よりも外径が小さく、円環
状のレース板体６２と、このレース板体６２の中心軸６
３を中心に同心円状に並んで複数配置されたボール収容
溝６４と、構造体内部に取り付ける為の固定孔６５とを
備えている。
６１は、第１のレース部５１よりも外径が小さく、円環
状のレース板体６２と、このレース板体６２の中心軸６
３を中心に同心円状に並んで複数配置されたボール収容
溝６４と、構造体内部に取り付ける為の固定孔６５とを
備えている。
【００１２】図７（ｂ）に示すように、第１のレース部
５１と同様に、ボール収容溝６４は、一面６２ａ側がく
ぼみ、他面６２ｂ側は、突出している。この一面６２ａ
側のくぼみは、中央部が周辺部よりも、高くなり、リン
グ状のボール転送溝を形成している。
５１と同様に、ボール収容溝６４は、一面６２ａ側がく
ぼみ、他面６２ｂ側は、突出している。この一面６２ａ
側のくぼみは、中央部が周辺部よりも、高くなり、リン
グ状のボール転送溝を形成している。
【００１３】図８（ａ）及び（ｂ）に示すように、スラ
ストボール７１は、鋼鉄製の球体からなる。
ストボール７１は、鋼鉄製の球体からなる。
【００１４】図５に示すように、第１のレース部５１と
第２のレース部６１とは、対向し、各くぼみに配置され
たスラストボール７１を介して所定間隔ｌ１をなして対
向して配置されている。この従来例においては、第１の
レース部５１の中心軸５３の回りに、第２のレース部６
１が中心軸６３を中心にして、回転を阻止された相対的
に旋回運動を行う。
第２のレース部６１とは、対向し、各くぼみに配置され
たスラストボール７１を介して所定間隔ｌ１をなして対
向して配置されている。この従来例においては、第１の
レース部５１の中心軸５３の回りに、第２のレース部６
１が中心軸６３を中心にして、回転を阻止された相対的
に旋回運動を行う。
【００１５】図９は、従来のスラスト玉軸受のボール収
容溝６４を示す断面図である。図９に示すように、ボー
ル収容溝６４の断面において、スラストボール７１の直
径をＲＢ、ボール収容溝６４の溝底部よりも内側の部分
の曲率半径をＲｉｎ、及び溝底部よりも外側の曲率半径
をＲｏｕｔとすると、次の数２式が成り立つ。
容溝６４を示す断面図である。図９に示すように、ボー
ル収容溝６４の断面において、スラストボール７１の直
径をＲＢ、ボール収容溝６４の溝底部よりも内側の部分
の曲率半径をＲｉｎ、及び溝底部よりも外側の曲率半径
をＲｏｕｔとすると、次の数２式が成り立つ。
【００１６】
【数２】
【００１７】一方、図１０に示すように、従来のスクロ
ール型圧縮機の回転防止機構は、リング８３，８８及び
レース８２，８７と別体のものもある。リング８８と８
７には、ボール収容孔８３ａ，８８ａが夫々同心円状に
設けられている。ボール収容孔８３ａ，８８ａの間にス
ラストボール７１が収容され、その外側にレース８２，
８７が夫々設けられ、スラストボール７１はレース面に
接触する。各リング８３，８８は、固定孔８３ｂ，８８
ｂを介して、ピン８４，８５によってフロントハウジン
グ及び可動スクロール部材に夫々固定されている。
ール型圧縮機の回転防止機構は、リング８３，８８及び
レース８２，８７と別体のものもある。リング８８と８
７には、ボール収容孔８３ａ，８８ａが夫々同心円状に
設けられている。ボール収容孔８３ａ，８８ａの間にス
ラストボール７１が収容され、その外側にレース８２，
８７が夫々設けられ、スラストボール７１はレース面に
接触する。各リング８３，８８は、固定孔８３ｂ，８８
ｂを介して、ピン８４，８５によってフロントハウジン
グ及び可動スクロール部材に夫々固定されている。
【００１８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スラスト玉軸受のレース部のボール収容溝６４におい
て、溝底部よりも内側は、スラストボールに対して凸で
接し、外側はスラストボールに対して、凹で接するため
に、スラストボールに対して接触面積は内側の方が少な
い。従って、ボール収容溝の内側部分が疲労及び摩耗が
早くスラスト玉軸受の寿命を短くしていた。
スラスト玉軸受のレース部のボール収容溝６４におい
て、溝底部よりも内側は、スラストボールに対して凸で
接し、外側はスラストボールに対して、凹で接するため
に、スラストボールに対して接触面積は内側の方が少な
い。従って、ボール収容溝の内側部分が疲労及び摩耗が
早くスラスト玉軸受の寿命を短くしていた。
【００１９】そこで、本発明の技術的課題は、スクロー
ル型コンプレッサ等のスラスト玉軸受のボール収容溝の
疲労限界及び耐摩耗性を向上し、長寿命を有するスラス
ト玉軸受とそれを用いたスクロール型圧縮機とを提供す
ることにある。
ル型コンプレッサ等のスラスト玉軸受のボール収容溝の
疲労限界及び耐摩耗性を向上し、長寿命を有するスラス
ト玉軸受とそれを用いたスクロール型圧縮機とを提供す
ることにある。
【００２０】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、円環状
の第１のレース部と、前記第１のレース部と対向して設
けられた円環状の第２のレース部と、前記第１及び第２
のレース部の間に介在するスラストボールとを備え、前
記第１及び第２のレース部のそれぞれの対向面に前記ス
ラストボールを前記対向面に沿う方向に旋回可能に収容
するボール収容溝を備えたスラスト玉軸受において、前
記ボール収容溝は、中央部とその周囲の溝底部とを備
え、前記スラストボールの径をＲＢ、前記ボール収容溝
の断面において、前記溝底部の内側部分の曲率半径をＲ
ｉｎ及び外側部分の曲率半径をＲｏｕｔとすると、前記
ボール収容溝は、次の数３式の形状を備えていることを
特徴とするスラスト玉軸受が得られる。
の第１のレース部と、前記第１のレース部と対向して設
けられた円環状の第２のレース部と、前記第１及び第２
のレース部の間に介在するスラストボールとを備え、前
記第１及び第２のレース部のそれぞれの対向面に前記ス
ラストボールを前記対向面に沿う方向に旋回可能に収容
するボール収容溝を備えたスラスト玉軸受において、前
記ボール収容溝は、中央部とその周囲の溝底部とを備
え、前記スラストボールの径をＲＢ、前記ボール収容溝
の断面において、前記溝底部の内側部分の曲率半径をＲ
ｉｎ及び外側部分の曲率半径をＲｏｕｔとすると、前記
ボール収容溝は、次の数３式の形状を備えていることを
特徴とするスラスト玉軸受が得られる。
【００２１】
【数３】
【００２２】また、本発明によれば、前記スラスト玉軸
受を駆動機構の支持部の一部に備えていることを特徴と
するスクロール型圧縮機が得られる。
受を駆動機構の支持部の一部に備えていることを特徴と
するスクロール型圧縮機が得られる。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本発明の実施の形態による
スクロール型圧縮機は、スラスト玉軸受の部分を除い
て、図４に示す従来技術によるものと同様の構成を有す
るので，その詳細の説明については、省略する。
て図面を参照して説明する。本発明の実施の形態による
スクロール型圧縮機は、スラスト玉軸受の部分を除い
て、図４に示す従来技術によるものと同様の構成を有す
るので，その詳細の説明については、省略する。
【００２４】図１（ａ）は本発明の第１の実施の形態に
よるスラスト玉軸受の固定レース部を示す正面図であ
る。また、図１（ｂ）は図１（ａ）のＡ−Ａ線に沿った
断面図である。図１（ａ）及び（ｂ）を参照すると、ス
ラスト玉軸受の固定レース部１０は、円環状のレース板
体１と、レース板体の中心軸２を中心にして、半径Ｒ１
の同心円上に配置されたエンボス加工によって形成され
たボール収容溝３とを備えている。
よるスラスト玉軸受の固定レース部を示す正面図であ
る。また、図１（ｂ）は図１（ａ）のＡ−Ａ線に沿った
断面図である。図１（ａ）及び（ｂ）を参照すると、ス
ラスト玉軸受の固定レース部１０は、円環状のレース板
体１と、レース板体の中心軸２を中心にして、半径Ｒ１
の同心円上に配置されたエンボス加工によって形成され
たボール収容溝３とを備えている。
【００２５】図１（ｂ）に示すように、ボール収容溝３
は、一面１ａ側は、中央部３ｂと、その周囲のリング状
に且つ底が丸くなるようにリング状にくぼんだ溝部３ａ
とを備えている。一方、他面１ｂ側は、一面側とは逆
に、周辺部分がリング状で且つ上部が丸く突出した部分
と、その中心側のくぼんだ形状のボール転送溝を形成し
ている。
は、一面１ａ側は、中央部３ｂと、その周囲のリング状
に且つ底が丸くなるようにリング状にくぼんだ溝部３ａ
とを備えている。一方、他面１ｂ側は、一面側とは逆
に、周辺部分がリング状で且つ上部が丸く突出した部分
と、その中心側のくぼんだ形状のボール転送溝を形成し
ている。
【００２６】また、圧縮機の駆動機構を支持する部分に
ピンによって固定するための固定孔４が半径Ｒ１の同心
円よりも外側の部分に形成されている。
ピンによって固定するための固定孔４が半径Ｒ１の同心
円よりも外側の部分に形成されている。
【００２７】図２（ａ）は本発明の第２の実施の形態に
よるスラスト玉軸受の可動レース部を示す正面図であ
る。また、図２（ｂ）は図２（ａ）のＢ−Ｂ線に沿った
断面図である。
よるスラスト玉軸受の可動レース部を示す正面図であ
る。また、図２（ｂ）は図２（ａ）のＢ−Ｂ線に沿った
断面図である。
【００２８】図２（ａ）及び図２（ｂ）を参照すると、
スラスト玉軸受の可動レース部２０は、円環状のレース
板体１１と、レース板体１１の中心軸１２を中心にし
て、半径Ｒ１の同心円上に配置されたエンボス加工によ
って形成されたボール収容溝１３とを備えている。
スラスト玉軸受の可動レース部２０は、円環状のレース
板体１１と、レース板体１１の中心軸１２を中心にし
て、半径Ｒ１の同心円上に配置されたエンボス加工によ
って形成されたボール収容溝１３とを備えている。
【００２９】図２（ｂ）に示すように、ボール収容溝１
３は、図１に示すものと同じ形状を有し、一面１１ａ側
は、中央部３ｂと、その周囲のリング状に且つ底が丸く
なるようにくぼんだ溝部３ａとを備えている。一方、他
面１ｂ側は、一面側とは逆に、周辺部分がリング状で且
つ上部が丸く突出した部分と、その中心側のくぼんだ形
状のボール転送溝を形成している。
３は、図１に示すものと同じ形状を有し、一面１１ａ側
は、中央部３ｂと、その周囲のリング状に且つ底が丸く
なるようにくぼんだ溝部３ａとを備えている。一方、他
面１ｂ側は、一面側とは逆に、周辺部分がリング状で且
つ上部が丸く突出した部分と、その中心側のくぼんだ形
状のボール転送溝を形成している。
【００３０】また、駆動機構部分にピンによって固定す
るための固定孔１４が半径Ｒ１の同心円よりも内側に形
成されている。
るための固定孔１４が半径Ｒ１の同心円よりも内側に形
成されている。
【００３１】図３は図１（ｂ）の拡大図である。図２
（ｂ）も同様な形状を有するので、ここでは、図１
（ｂ）に関して説明し、図２（ｂ）については、省略す
る。
（ｂ）も同様な形状を有するので、ここでは、図１
（ｂ）に関して説明し、図２（ｂ）については、省略す
る。
【００３２】図３に示すように、断面における溝底部３
ａよりも、内側の曲率半径Ｒｉｎをスラストボールの曲
率半径ＲＢにほぼ等しく設定し、外側部の曲率半径Ｒｏ
ｕｔをこれよりも大きく設定されている。即ち、次の数
４式が成り立つ。
ａよりも、内側の曲率半径Ｒｉｎをスラストボールの曲
率半径ＲＢにほぼ等しく設定し、外側部の曲率半径Ｒｏ
ｕｔをこれよりも大きく設定されている。即ち、次の数
４式が成り立つ。
【００３３】
【数４】
【００３４】上記数４式の関係が成り立つことによっ
て、溝内外側部の接触面積の差が修正され、カップリン
グの寿命が向上する。
て、溝内外側部の接触面積の差が修正され、カップリン
グの寿命が向上する。
【００３５】次に、本発明の実施の形態によるスラスト
玉軸受を組み立てるには、可動レース部２０と固定レー
ス部１０とを対向させて、それぞれボール収容溝にスラ
ストボール７１を収容してスラスト玉軸受が形成され
る。
玉軸受を組み立てるには、可動レース部２０と固定レー
ス部１０とを対向させて、それぞれボール収容溝にスラ
ストボール７１を収容してスラスト玉軸受が形成され
る。
【００３６】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、スクロール型コンプレッサ等のスラスト玉軸受のボ
ール収容溝の疲労限界及び耐摩耗性を向上し、長寿命を
有するスラスト玉軸受とそれを用いたスクロール型圧縮
機とを提供することができる。
ば、スクロール型コンプレッサ等のスラスト玉軸受のボ
ール収容溝の疲労限界及び耐摩耗性を向上し、長寿命を
有するスラスト玉軸受とそれを用いたスクロール型圧縮
機とを提供することができる。
【図１】（ａ）は本発明の実施の形態によるスラスト玉
軸受の固定レース部の正面図である。（ｂ）は（ａ）の
Ａ−Ａ線に沿った断面図である。
軸受の固定レース部の正面図である。（ｂ）は（ａ）の
Ａ−Ａ線に沿った断面図である。
【図２】（ａ）は本発明の実施の形態によるスラスト玉
軸受の可動レース部の正面図である。（ｂ）は（ａ）の
Ｂ−Ｂ線に沿った断面図である。
軸受の可動レース部の正面図である。（ｂ）は（ａ）の
Ｂ−Ｂ線に沿った断面図である。
【図３】図１（ｂ）の拡大図である。
【図４】従来技術によるスクロール型圧縮機の断面図で
ある。
ある。
【図５】従来技術によるスラスト玉軸受を示す断面図で
ある。
ある。
【図６】（ａ）及び（ｂ）は第１のレース部５１を示す
正面図及び断面図である。
正面図及び断面図である。
【図７】（ａ）及び（ｂ）は第２のレース部６１を示す
正面図及び断面図である。
正面図及び断面図である。
【図８】（ａ）及び（ｂ）はスラストボール７１を示す
正面図及び断面図である。
正面図及び断面図である。
【図９】従来技術によるスラスト玉軸受の欠点を示す断
面図である。
面図である。
【図１０】従来技術によるスラスト玉軸受の他の一例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
１，１１，５２，６２ レース板体 １ａ，１１ａ，５２ａ，６２ａ 一面 ２，１２，５３，６３ 中心軸 ３，１３，５４，６４ ボール収容溝 ３ａ，１３ａ 溝部 ３ｂ，１３ｂ 中央部 ４，１４，５５，６５ 固定孔 １０，５１ 第１のレース部 ２０，６１ 第２のレース部 ５０，８０ スラスト玉軸受 ８２，８７ レース ８３，８８ リング ８３ａ，８８ａ ボール収容孔 ８３ｂ，８８ｂ 固定孔 ８４，８５ ピン
Claims (2)
- 【請求項１】 円環状の第１のレース部と、前記第１の
レース部と対向して設けられた円環状の第２のレース部
と、前記第１及び第２のレース部の間に介在するスラス
トボールとを備え、前記第１及び第２のレース部のそれ
ぞれの対向面に前記スラストボールを前記対向面に沿う
方向に旋回可能に収容するボール収容溝を備えたスラス
ト玉軸受において、前記ボール収容溝は、中央部とその
周囲の溝底部とを備え、前記スラストボールの径をＲ
Ｂ、前記ボール収容溝の断面において、前記溝底部の内
側部分の曲率半径をＲｉｎ及び外側部分の曲率半径をＲ
ｏｕｔとすると、前記ボール収容溝は、次の数１式で示
される形状を備えていることを特徴とするスラスト玉軸
受。 【数１】 - 【請求項２】 請求項１記載のスラスト玉軸受を駆動機
構の支持部の一部に備えていることを特徴とするスクロ
ール型圧縮機。
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