JPH0630486U - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH0630486U
JPH0630486U JP071340U JP7134092U JPH0630486U JP H0630486 U JPH0630486 U JP H0630486U JP 071340 U JP071340 U JP 071340U JP 7134092 U JP7134092 U JP 7134092U JP H0630486 U JPH0630486 U JP H0630486U
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JP
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scroll
race
ring
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JP071340U
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康臣 松本
教夫 北野
雄二 吉井
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Sanden Corp
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Priority to AU47303/93A priority patent/AU658530B2/en
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/063Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/42Pumps with cylinders or pistons

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動スクロールの自転を阻止するためのボー
ルカップリング機構を備え、ボールカップリング機構を
構成する可動スクロール側レースと固定側レースとが硬
度の高い材料で構成され、可動スクロール側レースと固
定側レースの自転が許容されたスクロール型圧縮機であ
って、ハウジングと可動スクロールとを硬度の低い材料
で構成した場合にも、ハウジング及び可動スクロールの
摩耗による圧縮性能の低下を生じないスクロール型圧縮
機を提供する。 【構成】 可動スクロールと可動スクロール側レースと
の間に可動スクロールに対して相対回転不能な可動スク
ロール側耐摩耗板を設け、ハウジングと固定側レースと
の間にハウジングに対して相対回転不能な固定側耐摩耗
板を設け、可動スクロール側耐摩耗板と固定側耐摩耗板
とを硬度の高い材料で構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スクロール型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハウジングと、板部材の一方の面に形成されたうず巻き体を有しハウジング内 に配設、固定された固定スクロールと、ハウジング内に配設され、固定スクロー ルのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合う板部材の一方の面に形成された うず巻き体を有し円軌道運動をする可動スクロールと、可動スクロールの板部材 の他方の面に形成された環状段部に回転可能に嵌合した環状の可動スクロール側 レースと、可動スクロール側レースに重なって且つ可動スクロール側レースから 僅かに間隔を隔てて配設され可動スクロールの板部材の他方の面に固定された可 動スクロール側リングと、可動スクロールの板部材の他方の面に対峙するハウジ ングの内面に形成された環状段部に回転可能に嵌合した環状の固定側レースと、 固定側レースに重なって且つ固定側レースから僅かに間隔を隔てて配設されハウ ジングの内面に固定された固定側リングとを備え、可動スクロール側リングと固 定側リングとは僅かな間隔を隔てて配設され、可動スクロール側リングと固定側 リングとには、それぞれ同一径、同一ピッチ、同一ピッチ円で複数の円形穴が形 成され、更に、可動スクロール側レースと固定側レースとにより挟持され、且つ 可動スクロール側リングの円形穴と固定側リングの円形穴とに嵌合した状態で、 可動スクロール側レースと固定側レースとの間に配設された、可動スクロール側 リングの円形穴と同数のボール部材を備えるスクロール型圧縮機が従来知られて いる。 上記スクロール型圧縮機においては、可動スクロール側レース、可動スクロー ル側リング、ボール部材、固定側リング、固定側レースで構成されるボールカッ プリング機構により、円軌道運動に伴う可動スクロールの自転が阻止され、圧縮 機能が保証される。 可動スクロールが円軌道運動をする際に、ボール部材が転動する。ボール部材 の転動により、固定側レース、可動スクロール側レースが自転する。上記自転に より、固定側レース、可動スクロール側レース上の、ボール部材の転動領域が広 がり、該転動領域でのレース面の剥離の発生が阻止される。 可動スクロール側レース、固定側レースは、ボール部材との接触部に、流体の 圧縮に伴う反力が加わることを勘案し、一般に、硬度の高い鉄合金材料で構成さ れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述の従来構造のスクロール型圧縮機において、圧縮機の重量軽減を図るべく 、ハウジングと可動スクロールとをアルミ合金、合成樹脂等の、硬度の低い非鉄 材料で構成する場合がある。この場合に、硬度の低い非鉄材料製の可動スクロー ル、ハウジングと、硬度の高い鉄合金材料製の可動スクロール側レース、固定側 レースとが摺動係合するため、可動スクロール、ハウジングの摺動係合面が摩耗 し、可動スクロールと固定スクロールとの間に新たな隙間が出来て、圧縮性能が 低下するという問題があった。 本考案は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、可動スクロールの自転を 阻止するためのボールカップリング機構を備え、ボールカップリング機構を構成 する可動スクロール側レースと固定側レースとが硬度の高い材料で構成され、可 動スクロール側レースと固定側レースの自転が許容されたスクロール型圧縮機で あって、ハウジングと可動スクロールとを硬度の低い材料で構成した場合にも、 ハウジング及び可動スクロールの摩耗による圧縮性能の低下を生じないスクロー ル型圧縮機を提供すること目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案においては、ハウジングと、板部材の一方 の面に形成されたうず巻き体を有しハウジング内に配設、固定された固定スクロ ールと、ハウジング内に配設され、固定スクロールのうず巻き体に対して角度を ずらしてかみ合う板部材の一方の面に形成されたうず巻き体を有し円軌道運動を する可動スクロールと、可動スクロールの板部材の他方の面に形成された環状段 部に回転不能に嵌合した環状の可動スクロール側耐摩耗板と、可動スクロール側 耐摩耗板に重なって可動スクロールの前記環状段部に回転可能に嵌合した環状の 可動スクロール側レースと、可動スクロール側レースに重なって且つ可動スクロ ール側レースから僅かに間隔を隔てて配設され可動スクロールの板部材の他方の 面に固定された可動スクロール側リングと、可動スクロールの板部材の他方の面 に対峙するハウジングの内面に形成された環状段部に回転不能に嵌合した環状の 固定側耐摩耗板と、固定側耐摩耗板に重なってハウジングの前記環状段部に回転 可能に嵌合した環状の固定側レースと、固定側レースに重なって且つ固定側レー スから僅かに間隔を隔てて配設されハウジングの内面に固定された固定側リング とを備え、可動スクロール側リングと固定側リングとは僅かな間隔を隔てて配設 され、可動スクロール側リングと固定側リングとには、それぞれ同一径、同一ピ ッチ、同一ピッチ円で複数の円形穴が形成され、更に、可動スクロール側レース と固定側レースとにより挟持され、且つ可動スクロール側リングの円形穴と固定 側リングの円形穴とに嵌合した状態で、可動スクロール側レースと固定側レース との間に配設された、可動スクロール側リングの円形穴と同数のボール部材を備 え、可動スクロール側耐摩耗板と、可動スクロール側レースと、固定側耐摩耗板 と、固定側レースとは、硬度の高い材料で構成されているスクロール型圧縮機を 提供する。
【0005】
【作用】
本考案にあっては、硬度の高い固定側レースは、ハウジングに回転不能に嵌合 した硬度の高い固定側耐摩耗板と摺動係合し、硬度の高い可動スクロール側レー スは、可動スクロールに回転不能に嵌合した硬度の高い可動スクロール側耐摩耗 板と摺動係合する。従って、ハウジングと可動スクロールとを硬度の低い材料で 構成しても、硬度の高い固定側レース、可動スクロール側レースは、硬度の低い ハウジング、可動スクロールとは摺動係合せず、ハウジングと可動スクロールと は摩耗しない。
【0006】
【実施例】 本考案の実施例を、添付図に基づいて説明する。 図1において、10は圧縮機のハウジングである。ハウジング10は、大径の 有底円筒体から成るリアハウジング10aと、リアハウジング10aの開放端に 固定された環状のフロントエンドプレート10bと、一端に形成されたフランジ を介してフロントエンドプレート10bに固定された小径円筒体から成るフロン トノーズ10cとを備えている。リアハウジング10aとフロントエンドプレー ト10bとフロントノーズ10cとは、同心状に配設されている。 ハウジング10の中心軸線X上に配設されたシャフト11が、フロントノーズ 10cを通って、ハウジング10内に延びている。シャフト11は、フロントノ ーズ10cに包囲された小径部11aと、フロントエンドプレート10bに包囲 された大径部11bとを備えている。大径部11bの端面には、軸線Xに平行に 延びる駆動ピン12(図2参照)が、軸心から偏心して固定されている。シャフ ト11は、大径部11bがボールベアリング13を介してフロントエンドプレー ト10bにより回転自在に支承され、小径部11aがボールベアリング14を介 してフロントノーズ10cにより回転自在に支承されている。
【0007】 フロントエンドプレート10bに隣接して電磁クラッチ15が配設されている 。電磁クラッチ15は、フロントノーズ10cに回転自在に外嵌すると共に、図 示しないVベルトを介して図示しない外部駆動源に接続されたプーリ15aと、 フロントエンドプレート10bに固定された励磁コイル15bと、シャフト11 の小径部11aの端部に固定された回転伝達板15cとを備えている。電磁クラ ッチ15を介して、図示しない外部駆動源によりシャフト11が回転駆動される 。
【0008】 リアハウジング10a内には、固定スクロール16が配設されている。 固定スクロール16は、リアハウジング10aに嵌合する円板状の側板16a と、側板16aの一方の側面に形成されたうず巻き体16bと、側板16aの他 方の側面に形成された脚16cとを備えている。側板16aの中心部には吐出穴 16a1 が形成されている。固定スクロール16は、脚16cがリアハウジング 10aの底部10a1 に当接した状態で、ボルト17により、リアハウジング1 0aに固定されている。固定スクロールの側板16aにより、リアハウジング1 0aの内部空間は吸入室18と吐出室19とに仕切られている。 リアハウジング10a内には、固定スクロール16に隣接して可動スクロール 20が配設されている。可動スクロール20は、円板状の側板20aと、側板2 0aの一方の側面に形成されたうず巻き体20bと、側板20aの他方の側面に 形成された環状のボス20cとを備えている。可動スクロール20のうず巻き体 20bは、固定スクロール16のうず巻き体16bと、180°の角度のずれを もってかみ合っている。
【0009】 以下の構成を有する可動スクロール駆動機構が配設されている。 図1、2に示すように、ボス20cには、厚肉円板状のブッシュ21が、ニー ドルベアリング22を介して回転自在に内嵌している。ブッシュ21には、軸線 Xに平行に延びる貫通穴21aが形成され、また、径方向に延びるバランスウエ イト23が固定されている。貫通穴21aは、ニードルベアリング22aを介し て、シヤフト11の大径部11bに固定された駆動ピン12を回転可能に収容し ている。従って、可動スクロール20は、駆動ピン12により回動可能に支承さ れている。この結果、シャフト11が回転すると、駆動ピン12に支承された可 動スクロール20は軸線Xの回りに公転、すなわち円軌道運動をする。
【0010】 以下の構成を有する可動スクロール自転防止用のボールカップリング機構が配 設されている。 図1、3に示すように、フロントエンドプレート10bの内端部に形成された 環状の段部10b1 に、径方向外方に延びる爪24aが形成された環状の固定側 耐摩耗板24が回転不能に内嵌し、更に、固定側耐摩耗板24に重なって、環状 の固定側レース25が回転可能に内嵌している。固定側レース25に重なって、 且つ固定側レース25から僅かの隙間を隔てて、固定側リング26が、ピン27 によりフロントエンドプレート10bに固定されている。固定側リング26には 、周方向に互いに所定間隔を隔てて複数の円形穴26aが形成されている。 可動スクロール20の側板20aには、ボス20cが形成された側面に環状の 段部20a1 が形成され、該段部に、径方向内方に延びる爪28aが形成された 環状の可動スクロール側耐摩耗板28が回転不能に外嵌し、更に、可動スクロー ル側耐摩耗板28に重なって、環状の可動スクロール側レース29が回転可能に 外嵌している。可動スクロール側レース29に重なって、且つ可動スクロール側 レース29から僅かの隙間を隔てて、可動スクロール側リング30が、ピン31 により側板20aに固定されている。可動スクロール側リング30には、円形穴 26aと同一の直径、ピッチ、ピッチ円を有する円形穴30aが形成されている 。 固定側リング26と可動スクロール側リング30との間には、僅かな間隙が形 成されている。固定側レース25と可動スクロール側レース29とにより挟持さ れ、且つ固定側リングの円形穴26aと可動スクロール側リングの円形穴30a とに嵌合した状態で、円形穴30aと同数のボール部材32が、固定側レース2 5と可動スクロール側レース29との間に配設されている。
【0011】 上記の構成部材中、ハウジング10、固定スクロール16、可動スクロール2 0は、圧縮機の軽量化を計るべく、アルミニウム合金材料で構成されている。固 定側レース25、可動スクロール側レース29は、後述の如くボール部材32と の接触部に軸線X方向の力が加わることを勘案し、硬度の高い鉄合金材料で構成 されている。固定側耐摩耗板24、可動スクロール側耐摩耗板28も、硬度の高 い鉄合金材料で構成されている。固定側耐摩耗板24と固定側レース25との当 接面、及び可動スクロール側耐摩耗板28と可動スクロール側レース29との当 接面は表面加工され、表面粗度を小にされている。
【0012】 上記構成を有する本実施例に係るスクロール型圧縮機の作動を説明する。 図示しない外部駆動源により、電磁クラッチ15を介して、シャフト11が回 転駆動される。シャフト11の回転により、駆動ピン12に回転可能に支承され た可動スクロール20が軸線Xの回りに円軌道運動をする。円軌道運動に伴う可 動スクロール20の自転は、固定側リング26の円形穴26aの縁部と可動スク ロール側リング30の円形穴30aの縁部とで挟持されたボール部材32により 阻止される。 可動スクロール20の円軌道運動により、互いにかみ合う可動スクロールのう ず巻き体20bと固定スクロールのうず巻き体16bとの間に形成された空間、 すなわち加圧室が、その容積を減少させつつ、うず巻きの中心方向へ移動する。 この結果、外部流体回路からハウジング10に形成された吸入ポート100を通 って吸入室18に流入した流体が、両うず巻きの外周端部から加圧室内に取り込 まれ、加圧室内で圧縮され、固定スクロールに形成された吐出穴16a1 を通っ て、吐出室19に流出する。吐出室19に流入した加圧流体は、ハウジング10 に形成された吐出ポート200を通って、外部流体回路へ流出する。 流体を圧縮する際に可動スクロール20に加わる軸線X方向の反力は、可動ス クロール側レース29、ボール部材32、固定側レース25を介してフロントエ ンドプレート10bに伝達される。 可動スクロール20が円軌道運動をする際に、ボール部材32が転動する。ボ ール部材32の転動により、固定側レース25、可動スクロール側レース29が 自転する。上記自転により、固定側レース25、可動スクロール側レース29上 の、ボール部材32の転動領域が広がり、該転動領域でのレース面の剥離の発生 が阻止される。
【0013】 鉄合金材料製の固定側レース25は、フロントエンドプレート10bに回転不 能に嵌合した鉄合金材料製の固定側耐摩耗板24と摺動係合し、鉄合金材料製の 可動スクロール側レース29は、可動スクロールの側板20aに回転不能に嵌合 した鉄合金材料製の可動スクロール側耐摩耗板28と摺動係合する。すなわち、 鉄合金材料製の硬度の高い固定側レース25、可動スクロール側レース29は、 アルミ合金製の硬度の低いフロントエンドプレート10b、可動スクロールの側 板20aとは摺動係合しない。従って、フロントエンドプレート10b、可動ス クロールの側板20aは摩耗せず、可動スクロール20と固定スクロール16と の間には、軸線X方向に新たな隙間が生ずることはない。これにより、高い圧縮 性能が保証される。 固定側レース25と固定側耐摩耗板24との摺動係合面、可動スクロール側レ ース29と可動スクロール側耐摩耗板28との摺動係合面は、表面加工により表 面粗度を小にされているので、固定側レース25、可動スクロール側レース29 の自転が保証される。
【0014】 上記実施例では、固定側耐摩耗板24に径方向外方に延びる爪24aを形成し 、可動スクロール側耐摩耗板28に径方向内方に延びる爪28aを形成して、フ ロントエンドプレート10b、可動スクロールの側板20aに回転不能に嵌合さ せたが、爪24a、28aを形成することなく、環状の固定側耐摩耗板24、可 動スクロール側耐摩耗板28を圧入により、フロントエンドプレート10b、可 動スクロールの側板20aに回転不能に嵌合させても良い。 図4に示すように、固定側耐摩耗板34を軸線X方向に延長させてボールベア リング13を包囲させ、固定側耐摩耗板34にボールベアリング13の支持部材 としての機能を持たせても良い。一般にボールベアリング13は鉄合金材料製で あるため、前記実施例の構成では、アルミ合金材料製のフロントエンドプレート 10bとの熱膨張率の差により、稼働時にボールベアリング13に対するフロン トエンドプレート10bの支持機能が低下するおそれがある。しかし、鉄合金材 料製の固定側耐摩耗板34を軸線X方向に延長させてボールベアリング13を包 囲させ、固定側耐摩耗板34によってボールベアリング13を支持すれば、軸受 けと軸受支持部との間の熱膨張率に差が無いので、稼働時にボールベアリング1 3を安定して支持することができる。これにより、ボールベアリング13の寿命 が延びる。
【0015】
【効果】
以上説明したごとく、本考案にあっては、硬度の高い固定側レースは、ハウジ ングに回転不能に嵌合した硬度の高い固定側耐摩耗板と摺動係合し、硬度の高い 可動スクロール側レースは、可動スクロールに回転不能に嵌合した硬度の高い可 動スクロール側耐摩耗板と摺動係合する。従って、ハウジングと可動スクロール とを硬度の低い材料で構成しても、硬度の高い固定側レース、可動スクロール側 レースは、硬度の低いハウジング、可動スクロールとは摺動係合せず、ハウジン グと可動スクロールとは摩耗しない。従って、可動スクロールと固定スクロール との間には新たな隙間は出来ない。これにより、高い圧縮性能が保証される。 従って本考案により、可動スクロールの自転を阻止するためのボールカップリ ング機構を備え、ボールカップリング機構を構成する可動スクロール側レースと 固定側レースとが硬度の高い材料で構成され、可動スクロール側レースと固定側 レースの自転が許容されたスクロール型圧縮機であって、ハウジングと可動スク ロールとを硬度の低い材料で構成した場合にも、ハウジング及び可動スクロール の摩耗による圧縮性能の低下を生じないスクロール型圧縮機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るスクロール型圧縮機
の側断面図である。
【図2】図1に示すスクロール型圧縮機の、可動スクロ
ール駆動機構の分解斜視図である。
【図3】図1に示すスクロール型圧縮機の、可動スクロ
ール自転防止用のボールカップリング機構の分解斜視図
である。
【図4】本考案の第2実施例に係るスクロール型圧縮機
の側断面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング 16 固定スクロール 20 可動スクロール 24 固定側耐摩耗板 25 固定側レース 28 可動スクロール側耐摩耗板 29 可動スクロール側レース 34 固定側耐摩耗板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、板部材の一方の面に形成
    されたうず巻き体を有しハウジング内に配設、固定され
    た固定スクロールと、ハウジング内に配設され、固定ス
    クロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合う
    板部材の一方の面に形成されたうず巻き体を有し円軌道
    運動をする可動スクロールと、可動スクロールの板部材
    の他方の面に形成された環状段部に回転不能に嵌合した
    環状の可動スクロール側耐摩耗板と、可動スクロール側
    耐摩耗板に重なって可動スクロールの前記環状段部に回
    転可能に嵌合した環状の可動スクロール側レースと、可
    動スクロール側レースに重なって且つ可動スクロール側
    レースから僅かに間隔を隔てて配設され可動スクロール
    の板部材の他方の面に固定された可動スクロール側リン
    グと、可動スクロールの板部材の他方の面に対峙するハ
    ウジングの内面に形成された環状段部に回転不能に嵌合
    した環状の固定側耐摩耗板と、固定側耐摩耗板に重なっ
    てハウジングの前記環状段部に回転可能に嵌合した環状
    の固定側レースと、固定側レースに重なって且つ固定側
    レースから僅かに間隔を隔てて配設されハウジングの内
    面に固定された固定側リングとを備え、可動スクロール
    側リングと固定側リングとは僅かな間隔を隔てて配設さ
    れ、可動スクロール側リングと固定側リングとには、そ
    れぞれ同一径、同一ピッチ、同一ピッチ円で複数の円形
    穴が形成され、更に、可動スクロール側レースと固定側
    レースとにより挟持され、且つ可動スクロール側リング
    の円形穴と固定側リングの円形穴とに嵌合した状態で、
    可動スクロール側レースと固定側レースとの間に配設さ
    れた、可動スクロール側リングの円形穴と同数のボール
    部材を備え、可動スクロール側耐摩耗板と、可動スクロ
    ール側レースと、固定側耐摩耗板と、固定側レースと
    は、硬度の高い材料で構成されているスクロール型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 可動スクロール側耐摩耗板と可動スクロ
    ール側レースとの当接摺動面と、固定側耐摩耗板と固定
    側レースとの当接摺動面とは、表面加工により表面粗度
    を小にされている請求項1に記載のスクロール型圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 ハウジングと、板部材の一方の面に形成
    されたうず巻き体を有しハウジング内に配設、固定され
    た固定スクロールと、ハウジング内に配設され、固定ス
    クロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合う
    板部材の一方の面に形成されたうず巻き体を有し円軌道
    運動をする可動スクロールと、可動スクロールを駆動す
    る駆動軸と、可動スクロールの板部材の他方の面に形成
    された環状段部に回転不能に嵌合した環状の可動スクロ
    ール側耐摩耗板と、可動スクロール側耐摩耗板に重なっ
    て可動スクロールの前記環状段部に回転可能に嵌合した
    環状の可動スクロール側レースと、可動スクロール側レ
    ースに重なって且つ可動スクロール側レースから僅かに
    間隔を隔てて配設され可動スクロールの板部材の他方の
    面に固定された可動スクロール側リングと、可動スクロ
    ールの板部材の他方の面に対峙するハウジングの内面に
    形成された環状段部に回転不能に嵌合した環状の固定側
    耐摩耗板と、固定側耐摩耗板に重なってハウジングの前
    記環状段部に回転可能に嵌合した環状の固定側レース
    と、固定側レースに重なって且つ固定側レースから僅か
    に間隔を隔てて配設されハウジングの内面に固定された
    固定側リングとを備え、可動スクロール側リングと固定
    側リングとは僅かな間隔を隔てて配設され、可動スクロ
    ール側リングと固定側リングとには、それぞれ同一径、
    同一ピッチ、同一ピッチ円で複数の円形穴が形成され、
    更に、可動スクロール側レースと固定側レースとにより
    挟持され、且つ可動スクロール側リングの円形穴と固定
    側リングの円形穴とに嵌合した状態で、可動スクロール
    側レースと固定側レースとの間に配設された、可動スク
    ロール側リングの円形穴と同数のボール部材を備え、固
    定側耐摩耗板は駆動軸の軸受を包囲するように形成さ
    れ、可動スクロール側耐摩耗板と、可動スクロール側レ
    ースと、固定側耐摩耗板と、固定側レースとは、鉄合金
    材料で構成されているスクロール型圧縮機。
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