JP2512146Y2 - スクロ―ル型圧縮機 - Google Patents

スクロ―ル型圧縮機

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JP2512146Y2
JP2512146Y2 JP1988088743U JP8874388U JP2512146Y2 JP 2512146 Y2 JP2512146 Y2 JP 2512146Y2 JP 1988088743 U JP1988088743 U JP 1988088743U JP 8874388 U JP8874388 U JP 8874388U JP 2512146 Y2 JP2512146 Y2 JP 2512146Y2
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scroll
bearing support
support portion
bearing
shaft
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新一 鈴木
孝志 伴
伸明 星野
哲彦 深沼
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株式会社豊田自動織機製作所
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はスクロール型圧縮機に関するものである。
[従来の技術] 従来のスクロール型圧縮機においては、第5図に示す
ように、ハウジング1内に固定スクロール10が収容され
ると共に、その固定スクロール10との間に圧縮室12を形
成するように、固定スクロール10に対向して旋回スクロ
ール11が自転不能にかつ公転可能に収容支持され、前記
ハウジング1内に回転軸5がベアリング6を介して回転
可能に支持されると共に、その回転軸5の一端面には旋
回スクロール11を公転させるための偏心軸7が突設され
ていた。
[考案が解決しようとする課題] ところが、この従来構成においては、前記のように回
転軸5の一端面に偏心軸7が突設されているため、回転
軸5のベアリング支持部5aが大径になり、しかも、回転
軸5の回転に伴い旋回スクロール11が公転されて圧縮運
転が行われる際、圧縮荷重が回転軸5に対し片持ち式で
掛かるため、回転軸5のベアリング支持部5aがベアリン
グ6の内輪に対し周面全体で密接するように嵌合され
て、前記の荷重がベアリング6全体で支持されるように
なっている。そのために、回転軸5のベアリング支持部
5aが大径で大重量になり、回転トルクが増大するという
問題点があった。
この考案は、このような従来の技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、回転軸のベアリング支持部の軽量化を図ると共に
慣性モーメントを低減し、圧縮機の回転トルク、特に起
動時のトルクを抑えることができるスクロール型圧縮機
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
請求項1記載の考案においては、上記の目的を達成す
るために、ハウジング内に収容された固定スクロール
と、その固定スクロールとの間に圧縮室を形成するよう
に、固定スクロールに対向して自転不能にかつ公転可能
に収容支持された旋回スクロールと、前記ハウジング内
にベアリングを介して回転可能に支持され、一端面に旋
回スクロールを公転させるための偏心軸を有する回転軸
とを備えたスクロール型圧縮機において、前記ベアリン
グの内輪に嵌入された回転軸のベアリング支持部を大径
とし、該ベアリング支持部の端面に前記偏心軸を突設
し、前記ベアリング支持部の外周面のうち、前記内輪の
両端部分を除いた位置に凹部を設けたものである。
請求項2記載の考案では、請求項1において前記凹部
をベアリング支持部の外周面に環状に形成している。
〔作用〕
請求項1記載のスクロール型圧縮機においては、回転
軸のベアリング支持部の外周に凹部が設けられているた
め、ベアリング支持部が大径であっても軽量となる。そ
して凹部は回転軸の外周即ち軸心より遠い部分にあるの
で、慣性モーメントが低減され、回転時のトルク特に起
動時の回転トルクを可及的に小さくすることができる。
又、圧縮運転時において、回転軸に対し片持ち式で掛
かる圧縮荷重はベアリング支持部の両端部分の外周とベ
アリングの内輪との接触部を介してベアリングで安定支
持される。
請求項2記載の考案では、前記凹部がベアリング支持
部の外周面に環状に形成されているので、凹部の加工が
容易で、軽量化及び慣性モーメントの低減を効率的に達
成することができる。
[実施例] 以下、この考案を具体化したスクロール型圧縮機の一
実施例を、第1図及び第2図に基づいて詳細に説明す
る。
第1図に示すように、ハウジング1はフロントハウジ
ング2とセンタハウジング3とリヤハウジング4とより
構成され、それらのハウジング2,3,4が図示しない複数
の通しボルト等により接合固定されている。回転軸5は
ベアリング支持部5aにおいてベアリング6によりフロン
トハウジング2内に回転可能に収容支持され、そのベア
リング支持部5aの内端面には偏心軸7が突設されてい
る。バランスウエイト8は回転軸5に固定されて、該回
転軸5と一体回転され、ブッシュ9は偏心軸7に相対回
動可能に支持され、それらの相対回動量が図示しないピ
ンによって所定量に規制されている。
固定スクロール10は前記センタハウジング3内に収容
されるように、そのセンタハウジング3とリヤハウジン
グ4との間に挟持固定され、基端壁10aと渦巻部10bとよ
り構成されている。旋回スクロール11は固定スクロール
10と対向接合するように、ブッシュ9に相対回動可能に
支持され、基端壁11aと渦巻部11bとより構成されてい
る。そして、両スクロール10,11の基端壁10a,11a及び渦
巻部10b,11bによって、圧縮室12が形成されている。
円環状をなす固定基板13は前記旋回スクロール11の基
端壁11aと対向するように、フロントハウジング2の内
面に固定配置されている。固定リング14及び旋回リング
15は固定基板13及び旋回スクロール11の基端壁11aの対
向面にそれぞれ取着され、それらのリング14,15には複
数の円形状の公転位置規制用ポケット16,17がそれぞれ
対応して周方向に等間隔に設けられている。前記ポケッ
ト16,17よりも小径の円盤状をなすシュー18,19は各ポケ
ット16,17内に移動可能に収容され、対向する各シュー1
8,19間にはボール20が介装されている。
そして、前記回転軸5上の偏心軸7の回転に伴い、旋
回スクロール11が公転されるとき、対向するシュー18,1
9がポール20を挟持した状態で各ポケット16,17の円環状
壁面の反対側部位に接触しながら周回し、旋回スクロー
ル11の自転が阻止される。なお、この旋回スクロール11
の公転半径は、両ポケット16,17内におけるシュー18,19
の回動軌跡の径の和となっている。
吸入室21はセンタハウジング3内に設けられ、センタ
ハウジング3の外壁部に形成された吸入口22からこの吸
入室21内に導入される冷媒ガスが圧縮室12内に入って、
前記旋回スクロール11の公転に伴い圧縮される。吐出室
23は固定スクロール10の基端壁10aとリヤハウジング4
との間に形成され、圧縮室12で圧縮された冷媒ガスが、
吐出弁24により開放可能に閉塞されている吐出通路25を
経てこの吐出室23内に吐出された後、リヤハウジング4
に設けられた吐出口26を通って外部に導出される。
次に、前記回転軸5の形状構成を第1図及び第2図に
基づき詳述すると、環状の凹部27は前記回転軸5のベア
リング支持部5aの外周面のうちその両端部分を除いた位
置に形成され、この凹部27によって回転軸5の軽量化が
図られている。なお、この凹部27の深さは、その残りの
部分5bの径D1が中間軸部5cの径D2とほぼ同一になるまで
大きくすることができる。又、凹部27の幅W1は、ベアリ
ング支持部5aの全幅W2の約2/3程度まで大きくすること
ができる。
さて、この実施例のスクロール型圧縮機においては、
回転軸5のベアリング支持部5aの外周中間部すなわち軸
心より一番遠い所に環状の凹部27が設けられているた
め、回転軸5のベアリング支持部5aが偏心軸7を突設し
た関係から大径になっているが、そのベアリング支持部
5aの軽量化を図ることができると共に慣性モーメントを
低減し、回転トルク特に起動時のトルクを可及的に小さ
くすることができる。又、この圧縮運転時において、回
転軸5に対し片持ち式で掛かる圧縮荷重はベアリング支
持部5aの両端部分の外周とベアリング6の内輪との接触
部を介してベアリング6で安定支持される。
[別の実施例] 次に、この考案の別の実施例を、第3図及び第4図に
基づいて説明する。
まず、第3図に示す実施例においては、軽量化のため
の凹部27が、回転軸5のベアリング支持部5aの外周中間
部に、偏心軸7と対応する部分を除いて断面型ほぼU字
状に形成されている。
又、第4図に示す実施例においては、複数の円形状の
凹部27が、回転軸5のベアリング支持部5aの外周中間部
に、偏心軸7と対応する部分を除いて等間隔おきに形成
されている。
従って、これらの実施例においても、前述した実施例
と同様に凹部27を形成したことにより、回転軸5のベア
リング支持部5aの軽量化を図ることができると共に、慣
性モーメントを低減し回転トルクを小さくできる。又、
回転軸5に対し片持ち式で掛かる圧縮荷重を、ベアリン
グ支持部5aの両端部分の外周とベアリング6の内輪との
接触部を介してベアリング6により安定支持することが
できる。又、これらの実施例においては、ベアリング支
持部5aの偏心軸7と対応する部分に凹部27が形成されて
いないため、凹部27を設けたことでベアリング支持部5a
の偏心軸7と対応する部分の強度が低減することはな
い。
[考案の効果] この考案は、以上説明したように構成されているた
め、回転軸のベアリング支持部が大径であっても、その
外周面のうち両端部分を除いた位置に形成した凹部によ
り軽量化を図り、さらに慣性モーメントを低減すると共
に、圧縮機の回転トルクを抑えることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化したスクロール型圧縮機の断
面図、第2図は第1図のA−A線における部分断面図、
第3図及び第4図はこの考案の別の実施例を示す部分断
面図、第5図は従来のスクロール型圧縮機を示す部分断
面図である。 1……ハウジング、5……回転軸、5a……ベアリング支
持部、6……ベアリング、7……偏心軸、10……固定ス
クロール、11……旋回スクロール、12……圧縮室、27…
…凹部。
フロントページの続き (72)考案者 星野 伸明 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (72)考案者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (56)参考文献 実開 昭62−87195(JP,U) 実開 昭48−80006(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に収容された固定スクロール
    と、その固定スクロールとの間に圧縮室を形成するよう
    に、固定スクロールに対向して自転不能にかつ公転可能
    に収容支持された旋回スクロールと、前記ハウジング内
    にベアリングを介して回転可能に支持され、一端面に旋
    回スクロールを公転させるための偏心軸を有する回転軸
    とを備えたスクロール型圧縮機において、 前記ベアリングの内輪に嵌入された回転軸のベアリング
    支持部を大径とし、該ベアリング支持部の端面に前記偏
    心軸を突設し、該ベアリング支持部の外周面のうち、前
    記内輪の両端部分を除いた位置に凹部を設けたスクロー
    ル型圧縮機。
  2. 【請求項2】前記凹部はベアリング支持部の外周面に環
    状に形成されている請求項1に記載のスクロール型圧縮
    機。
JP1988088743U 1988-07-04 1988-07-04 スクロ―ル型圧縮機 Expired - Lifetime JP2512146Y2 (ja)

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JPH0212084U JPH0212084U (ja) 1990-01-25
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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6287195U (ja) * 1985-11-20 1987-06-03
JPH0322481Y2 (ja) * 1985-12-24 1991-05-16
JPS639471U (ja) * 1986-07-04 1988-01-22

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JPH0212084U (ja) 1990-01-25

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