JPH068311Y2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH068311Y2
JPH068311Y2 JP11354088U JP11354088U JPH068311Y2 JP H068311 Y2 JPH068311 Y2 JP H068311Y2 JP 11354088 U JP11354088 U JP 11354088U JP 11354088 U JP11354088 U JP 11354088U JP H068311 Y2 JPH068311 Y2 JP H068311Y2
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JP
Japan
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movable
fixed
scroll
shoe
holes
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JP11354088U
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JPH0234781U (ja
Inventor
哲彦 深沼
新一 鈴木
孝志 伴
哲夫 吉田
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株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はスクロール型圧縮機に関するものである。
(従来の技術) スクロール型圧縮機として、特開昭59−28082号
公報に開示されるものがある。このスクロール型圧縮機
は、可動スクロールを収容するハウジングと可動スクロ
ールとの両対向面上にレースを介して固定リング及び可
動リングを対向止着するとともに、両リングに多数のポ
ケットを対向して透設し、この対向ポケット間に円筒軸
受け素子を介在させて構成されており、可動スクロール
の公転半径が対向ポケットの一方における円筒軸受け素
子の可動領域の径と他方における円筒軸受け素子の可動
領域の径との和に規制されるようになっている。この円
筒軸受け素子は、可動スクロールを自転不能公転可能に
規制し、かつ、可動スクロールのスラスト荷重を受承す
る機能を有している。
また、他の型式のスクロール型圧縮機として、特開昭5
7−148087号公報及び特開昭57−148090
号公報に開示されるものがある。これらのスクロール型
圧縮機では、前記円筒軸受け素子の代わりにそれぞれが
一個のボールからなるボール軸受け素子を用いている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら前者の先行技術では、円筒軸受け素子の製
造精度が悪いと(たとえばその両端面が平行でなかった
りすると)、円筒軸受け素子及びそれに当接する各部に
偏磨耗が生じ正確な公転軌道を得ることができず、その
結果として圧縮効率が低下するという問題があった。
また、前者の先行技術では、製造精度が良い場合でも、
各部の摺動接触、特に円筒軸受け素子の周縁各部とハウ
ジング及び可動スクロールとの摺動接触により、偏磨耗
が生じる虞れがあった。
また、後者の先行技術では、ボール軸受け素子は固定リ
ング、可動リング、、固定レース、可動レースにそれぞ
れ点接触するので、各接触点における面圧を一定値以下
とするために、多数のボール軸受け素子の配設が必要と
なり、更には、ボールはポケット開口縁に点接触し周回
するため、固定リング及び可動リングのボール軸受け素
子との衝接縁が磨耗しやすいという欠点があった。
本考案は上記問題点に鑑みなされたものであり、磨耗の
進行を抑制する可動スクロール用軸受け機構を備えたス
クロール型圧縮機の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案のスクロール型圧縮機は、 ハウジング1、2内に収容された固定スクロール9と、
この固定スクロール9に対向して自転不能かつ公転可能
に収容支持される可動スクロール8との間の相対回転に
基づいて両スクロール8、9間に圧縮室を形成するスク
ロール型圧縮機において、前記可動スクロール8を含む
可動部の基端壁8a及び該基端壁8aと対向する固定基
板3を含む固定部それぞれに、公転半径の規制に必要な
直径と平坦底面とを有して相互に整合する少なくとも3
個の規制孔10a、11aを設け、各規制孔10a、1
1a内には所要の直径を有するシュー12、13を収納
し、対向するシュー12、13間にボール14を嵌入さ
せるとともに、各規制孔10a、11a間には同様な平
坦底面をもち相互に整合する遊孔10b、11bを設け
て、該遊孔10b、11bに可動スクロール8のスラス
ト荷重を受承する転動ボール15を収納するという構成
を採用している。
本考案の好適な形態として、可動スクロール8の基端壁
8a及び該基端壁8aと対向する固定基板3にそれぞれ
可動リング11及び固定リング10を止着し、これら両
リング10、11に前記規制孔10a、11a及び遊孔
10b、11bを貫設して、前記平坦底面の加工を簡略
化することができる。
すなわち、本考案の好適な態様において、可動部は、可
動スクロール8と、可動スクロール8に固着された可動
リング11とからなり、該固定部は、固定基板3と、固
定基板3に固着された固定リング10とからなる。
(作用) 本考案のスクロール型圧縮機では、可動スクロールの圧
縮反力により発生するスラスト荷重は可動スクロールを
含む可動部の規制孔及び遊孔の平坦底面からシュー・ボ
ール対と転動ボールを通じて固定基板を含む固定部の規
制孔及び遊孔の平坦底面にて受承される。
また、ボールを挟持して対向する一対のシューはそれぞ
れ対向する規制孔の円環状内周面の反対部位に接しつつ
公転動作に追随して相対的に周回し、可動スクロールを
含む可動部の自転を阻止し、公転半径を規制する。これ
ら一対のシュー間にはボールが嵌入されているので、各
シューに作用する偏荷重は係合するシュー相互に許容さ
れた相対的な傾動によって吸収され、各シューの偏磨耗
は軽減され、可動スクロールを含む可動部は円滑に公転
する。
また、転動ボールは高精度なシュー・ボール対及び規制
高の削減から生じるスラスト荷重の集中を防ぎ、有効に
荷重の受承を助勢する。
(実施例) 以下、本考案を具体化した一実施例を第1図及び第2図
に基づいて説明する。
第1図に示すように、フロントハウジング1とリヤハウ
ジング2とは環状の固定基板3を挟んで接合固定されて
おり、フロントハウジング1内に収容された回転軸4の
大径内端面上の偏心位置には偏心軸4aがリヤハウジン
グ2内に突設されている。偏心軸4aにはバランスウエ
イト5及びブッシュ6が回動可能に支持されており、両
者はピン7により相対回動が設定量以下になるように規
制連結されている。ブッシュ6には可動スクロール8が
公転可能に支持されているとともに、リヤハウジング2
の内周面に固定スクロール9が可動スクロール8と対向
接合して嵌合固定されており、両者の基端壁8a、9a
及び渦巻部8b、9bにより圧縮室が形成されている。
可動スクロール8と対向する固定基板3の平面上には固
定リング10が止着されており、固定リング10には、
円形状の3個の規制孔10a及び3個の遊孔10bが交
互、かつ、等間隔位置に透設されている。従って、固定
リング10に接触する固定基板3の上記平面が本考案で
いう規制孔10a及び遊孔10bの平坦底面として機能
する。可動スクロール8の基端壁8a背面には可動リン
グ11が止着されており、該可動リング11にも同等の
規制孔11a及び遊孔11bが透設されて対向する固定
リング10のそれと整合されている。
従って、上記した可動スクロール8及び可動リング11
が本考案でいう可動部を構成し、上記した固定基板3及
び固定リング10が本考案でいう固定部を構成してい
る。また、可動リング11と接触する可動スクロールの
上記背面が本考案でいう規制孔11a及び遊孔11bの
平坦底面として機能する。固定リング10側の規制孔1
0a内には円板形状の固定側シュー12が収納されてい
るとともに、可動リング11側の規制孔11a内にも同
様の可動側シュー13が収納されており、対向する両シ
ュー12、13間にはボール14が嵌入されている。ま
た、第2図に示すように、対向する遊孔10b、11b
内には転動ボール15がそれぞれ収納されている。
第4図に示すように、固定側シュー12、可動側シュー
13の底面は平面に近い球面(その半径R1がボール1
4の半径Rに比して十分に大きい)12a、13aに形
成されており、固定側シュー12、可動側シュー13の
ボール受け面側にはR>R2の半径R2からなる球面1
2b、球面13bが中央側に凹設されているとともに、
R<R3の半径R3からなる球面12c、球面13cが
球面12b、球面13bの座縁に接続して凹設されてい
る。従って、ボール14は半径の異なる球面12b、球
面12c間及び球面13b、球面13c間の円周状境界
部にて固定側シュー12、可動側シュー13に接触して
いる。
可動スクロール8の公転半径は両リング10、11の規
制孔10a、11a内における固定側シュー12、可動
側シュー13の円形状可動領域の径と和となっている。
回転軸4の回転に伴う偏心軸4aの公転により固定側シ
ュー12、可動側シュー13がボール14を挟みこんだ
状態で規制孔10a、11a内に円環状壁面の反対部位
に接しつつ周回し、可動スクロール8の自転が阻止され
る。
固定基板3及び固定リング10には円弧状の吸入通路3
a、10b′が貫設されており、フロントハウジング1
の入口1aから吸入室1bへ導入された冷媒ガスが吸入
通路3a及び両リング10、11間を経て圧縮室内へ入
り、吐出弁15aにより開放可能に閉塞されており吐出
通路9cからリヤハウジング2内の吐出室2a内へ吐出
される。
固定側シュー12、可動側シュー13の球面12a、球
面13a中央部と球面12b、球面13b中央部との間
には孔12d,13dが貫設されており、両リング1
0、11間を通過する冷媒ガス中のミスト状潤滑油が球
面12aと固定基板3との間及び球面13aと可動スク
ロール8との間のクリアランスから孔12d、13dへ
入り込み、各部の潤滑が効果的に行われる。
可動スクロール8の公転に伴って生じる圧縮反力は可動
側シュー13、ボール14及び固定側シュー12を介し
て固定基板3に受け止められる。
同じく生じる可動スクロール8の遠心力は、可動リング
11の公転規制孔11aの内周面から可動側シュー1
3、ボール14、固定側シュー12、固定リング10の
公転規制孔10aの内周面の順に受承されて、可動スク
ロール8の公転が円滑に規制される。そのため、各シュ
ー12、13の衝接縁といった特定部位における摺動磨
耗が発生しにくくなる。また、可動スクロール8の基端
壁8aが撓む場合には、基端壁8aの撓みにより規制孔
11aが傾いたとしても、規制孔11a内の可動側シュ
ー13がボール14を中心に追随傾動し、固定側シュー
12が規制孔11a内で無理に傾くようなことはない。
また、可動スクロール8の圧縮反力は、遊孔10b、1
1bに遊動可能に保持された転動ボール15により、固
定基板3に分承される。従って、たとえ可動スクロール
8の圧縮反作用が相当に大きい場合においても、シュー
・ボール対数を減らすことができ、またスラスト荷重の
分散により可動スクロール8の変形を防ぐことができ
る。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案は、固定側シューとボールと
可動側シューとからなる複数のシュー・ボール対と、隣
接するシュー・ボール対間に配設された転動ボールとを
具備しているので、高精度なシュー・ボール対数及び高
精度な規制孔の数を減らしてもスラスト荷重を分散で
き、更に、部品点数の低減化を図りつつ摺動部位の磨耗
損傷を回避することができ、これにより低コスト化及び
円滑な公転動作を達成し得るという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を具体化した一実施例を示し、第1図は側
断面図、第2図は要部分解斜視図、第3図は第1図のA
−A線断面図、第4図は要部拡大側断面図である。 3は固定基板(本考案でいう固定部)、8は可動スクロ
ール(本考案でいう可動部)、8aは基端壁、9は固定
スクロール、10は固定リング(本考案でいう固定
部)、10aは規制孔、10b、11bは遊孔、11は
可動リング(本考案でいう可動部)、12は固定側シュ
ー、13は可動側シュー、14はボール、15は転動ボ
ール。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング(1)、(2)内に収容された
    固定スクロール(9)と、この固定スクロール(9)に
    対向して自転不能かつ公転可能に収容支持される可動ス
    クロール(8)との間の相対回転に基づいて両スクロー
    ル(8)、(9)間に圧縮室を形成するスクロール型圧
    縮機において、前記可動スクロール(8)を含む可動部
    の基端壁(8a)及び該基端壁(8a)と対向する固定
    基板(3)を含む固定部それぞれに、公転半径の規制に
    必要な直径と平坦底面とを有して相互に整合する少なく
    とも3個の規制孔(10a)、(11a)を設け、各規
    制孔(10a)、(11a)内には所要の直径を有する
    シュー(12)、(13)を収納し、対向するシュー
    (12)、(13)間にボール(14)を嵌入させると
    ともに、各規制孔(10a)、(11a)間には同様な
    平坦底面をもち相互に整合する遊孔(10b)、(11
    b)を設けて、該遊孔(10b)、(11b)に可動ス
    クロール(8)のスラスト荷重を受承する転動ボール
    (15)を収納したことを特徴とするスクロール型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】該可動部は、可動スクロール(8)と、可
    動スクロール(8)に固着された可動リング(11)と
    からなり、該固定部は、固定基板(3)と、固定基板
    (3)に固着された固定リング(10)とからなる請求
    項1記載のスクロール型圧縮機。
JP11354088U 1988-08-30 1988-08-30 スクロール型圧縮機 Expired - Lifetime JPH068311Y2 (ja)

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JPH0234781U JPH0234781U (ja) 1990-03-06
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JP2553043Y2 (ja) * 1990-08-21 1997-11-05 株式会社豊田自動織機製作所 スクロール型圧縮機における回転軸の支持構造
JP5097497B2 (ja) 2007-09-28 2012-12-12 株式会社日立産機システム スクロール式流体機械
JP5380013B2 (ja) 2008-07-31 2014-01-08 株式会社日立産機システム スクロール式流体機械

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JPH0234781U (ja) 1990-03-06

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