JPH09316013A - 2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離方法 - Google Patents
2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離方法Info
- Publication number
- JPH09316013A JPH09316013A JP13779596A JP13779596A JPH09316013A JP H09316013 A JPH09316013 A JP H09316013A JP 13779596 A JP13779596 A JP 13779596A JP 13779596 A JP13779596 A JP 13779596A JP H09316013 A JPH09316013 A JP H09316013A
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- Japan
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- dichlorotoluene
- dct
- adsorbent
- alkylbenzene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】2,4−DCTまたは2,6−DCTを吸着分
離にて生産する場合、それぞれ別々の吸着剤が必要であ
り、経済的に不利であった。 【解決手段】DCT異性体混合物から、同一の吸着剤に
より2,4−DCTまたは2,6−DCTを、高純度で
効率良く分離する方法において、特定の吸着剤を用い、
かつ特定の脱着剤を用いて吸着分離を行う事により、同
一の吸着剤で2,4−DCTまたは2,6−DCTを高
純度で効率良く分離回収できる。
離にて生産する場合、それぞれ別々の吸着剤が必要であ
り、経済的に不利であった。 【解決手段】DCT異性体混合物から、同一の吸着剤に
より2,4−DCTまたは2,6−DCTを、高純度で
効率良く分離する方法において、特定の吸着剤を用い、
かつ特定の脱着剤を用いて吸着分離を行う事により、同
一の吸着剤で2,4−DCTまたは2,6−DCTを高
純度で効率良く分離回収できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジクロロトルエン
異性体混合物から2、4−ジクロロトルエン(以下ジク
ロロトルエンをDCTと略す)または2,6−DCTを
分離回収する方法に関する。
異性体混合物から2、4−ジクロロトルエン(以下ジク
ロロトルエンをDCTと略す)または2,6−DCTを
分離回収する方法に関する。
【0002】2,4−DCT、2,6−DCTは、医薬
中間体や農薬原料として産業界各方面で利用されている
有用な物質である。
中間体や農薬原料として産業界各方面で利用されている
有用な物質である。
【0003】
【従来の技術】トルエンまたはモノクロロトルエンを塩
素化してDCTを製造する際には、種々の異性体が生ず
る。すなわち、沸点約200℃の2,4−DCT、2,
6−DCT、2,5−DCTおよび、沸点約209℃の
2,3−DCT、3,4−DCTである。これら異性体
の混合物は沸点差が小さいため、蒸留により2,4−D
CT、2,6−DCTを高純度で回収することは困難で
あり、吸着分離による方法が適している。例えばDCT
異性体混合物からゼオライト吸着剤を用いて2,4−D
CTを吸着分離する方法が特公平2−36577号公
報、特開平5−70383公報に開示されており、2、
6−DCTを吸着分離する方法が特公平1−45457
公報に開示されているが、工業的な生産方法としては効
率が悪い。すなわち上記の方法はすべて、2,4−DC
T、2,6−DCTについてそれぞれ別々の吸着剤を必
要とするという点である。これらの方法で工業的に2,
4−DCT、2,6−DCTを生産する場合には、それ
ぞれ別々の吸着分離工程を持つプラントの必要性が生じ
る。しかしDCTの様なファインケミカル商品を生産す
る場合、ふたつの吸着工程を持つ方法よりも、ひとつの
吸着工程で需要に合わせて多品種を生産する方法のほう
が経済的メリットが大きい。そのため従来の技術で経済
的に2,4−DCTと2,6−DCTを生産する場合
で、しかもふたつの吸着工程を持つ方法を採用しない場
合は、生産計画に合わせて吸着剤を詰め替える必要性が
生じていた。
素化してDCTを製造する際には、種々の異性体が生ず
る。すなわち、沸点約200℃の2,4−DCT、2,
6−DCT、2,5−DCTおよび、沸点約209℃の
2,3−DCT、3,4−DCTである。これら異性体
の混合物は沸点差が小さいため、蒸留により2,4−D
CT、2,6−DCTを高純度で回収することは困難で
あり、吸着分離による方法が適している。例えばDCT
異性体混合物からゼオライト吸着剤を用いて2,4−D
CTを吸着分離する方法が特公平2−36577号公
報、特開平5−70383公報に開示されており、2、
6−DCTを吸着分離する方法が特公平1−45457
公報に開示されているが、工業的な生産方法としては効
率が悪い。すなわち上記の方法はすべて、2,4−DC
T、2,6−DCTについてそれぞれ別々の吸着剤を必
要とするという点である。これらの方法で工業的に2,
4−DCT、2,6−DCTを生産する場合には、それ
ぞれ別々の吸着分離工程を持つプラントの必要性が生じ
る。しかしDCTの様なファインケミカル商品を生産す
る場合、ふたつの吸着工程を持つ方法よりも、ひとつの
吸着工程で需要に合わせて多品種を生産する方法のほう
が経済的メリットが大きい。そのため従来の技術で経済
的に2,4−DCTと2,6−DCTを生産する場合
で、しかもふたつの吸着工程を持つ方法を採用しない場
合は、生産計画に合わせて吸着剤を詰め替える必要性が
生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】吸着剤を詰め替える方
法は、ふたつの吸着工程を持つ方法より経済的に優れて
いるとは言え、詰め替え作業を省略することによる更な
る経済性の向上は長い間の課題であった。本発明は、こ
の様な問題点を解決し、DCT異性体混合物から同一の
吸着剤により2,4−DCTと2,6−DCTを、高純
度で効率良く分離することができる方法を提供しようと
するものである。
法は、ふたつの吸着工程を持つ方法より経済的に優れて
いるとは言え、詰め替え作業を省略することによる更な
る経済性の向上は長い間の課題であった。本発明は、こ
の様な問題点を解決し、DCT異性体混合物から同一の
吸着剤により2,4−DCTと2,6−DCTを、高純
度で効率良く分離することができる方法を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはDCT異性
体混合物から、同一の吸着剤により2,4−DCTおよ
び2,6−DCTを、高純度で効率良く分離する方法に
関して鋭意検討を重ねた結果、特定の吸着剤を用い、か
つ特定の脱着剤を用いて吸着分離を行う事により、同一
の吸着剤で2,4−DCTをラフィネート成分として、
および2,6−DCTをエクストラクト成分として、高
純度で効率良く分離回収できる事を見出だし本発明に到
達した。すなわち本発明は、DCT異性体混合物から、
2,4−DCTおよび2,6−DCTを吸着分離するに
際し、同一の吸着剤により2,4−DCTをラフィネー
ト成分として、および2,6−DCTをエクストラクト
成分として分離回収することができることを特徴とする
吸着剤を用い、かつ脱着剤としてアルキルベンゼン置換
体化合物を使用することを特徴とする2,4−DCTお
よび2,6−DCTの分離方法である。
体混合物から、同一の吸着剤により2,4−DCTおよ
び2,6−DCTを、高純度で効率良く分離する方法に
関して鋭意検討を重ねた結果、特定の吸着剤を用い、か
つ特定の脱着剤を用いて吸着分離を行う事により、同一
の吸着剤で2,4−DCTをラフィネート成分として、
および2,6−DCTをエクストラクト成分として、高
純度で効率良く分離回収できる事を見出だし本発明に到
達した。すなわち本発明は、DCT異性体混合物から、
2,4−DCTおよび2,6−DCTを吸着分離するに
際し、同一の吸着剤により2,4−DCTをラフィネー
ト成分として、および2,6−DCTをエクストラクト
成分として分離回収することができることを特徴とする
吸着剤を用い、かつ脱着剤としてアルキルベンゼン置換
体化合物を使用することを特徴とする2,4−DCTお
よび2,6−DCTの分離方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において対象とするDCT
異性体混合物は、一般にはトルエンまたはモノクロロト
ルエンの塩素化によって得られるものであり、2、4−
DCT、2,6−DCT、2,5−DCT、2,3−D
CT、3,4−DCTを含有する。
異性体混合物は、一般にはトルエンまたはモノクロロト
ルエンの塩素化によって得られるものであり、2、4−
DCT、2,6−DCT、2,5−DCT、2,3−D
CT、3,4−DCTを含有する。
【0007】本発明では、吸着剤としてフォージャサイ
ト型ゼオライトが好ましく用いられるが、それは次式で
示される結晶性アルミノシリケートである。
ト型ゼオライトが好ましく用いられるが、それは次式で
示される結晶性アルミノシリケートである。
【0008】0.9±0.2M2/n O:Al2 O3 :x
SiO2 :yH2 O ここで、Mはカチオンを示し、nはその原子価を表す。
フォージャサイト型ゼオライトはX型とY型とに分類さ
れ、X型では上式のxは、2.5±0.5であり、Y型
では上式のxは3〜6である。また、yは水和の程度に
より異なる。フォージャサイト型ゼオライトは通常、カ
チオンとしてナトリウムを含む形で得られるが、このカ
チオンはイオン交換により様々なカチオンに置き換える
ことができる。
SiO2 :yH2 O ここで、Mはカチオンを示し、nはその原子価を表す。
フォージャサイト型ゼオライトはX型とY型とに分類さ
れ、X型では上式のxは、2.5±0.5であり、Y型
では上式のxは3〜6である。また、yは水和の程度に
より異なる。フォージャサイト型ゼオライトは通常、カ
チオンとしてナトリウムを含む形で得られるが、このカ
チオンはイオン交換により様々なカチオンに置き換える
ことができる。
【0009】本発明で使用する吸着剤は、X型ゼオライ
トを含有するものが好ましく、X型ゼオライトのカチオ
ンMは銀とナトリウムの二種で構成されるものが好まし
い。また吸着剤は、ゼオライトのみを固めて造粒したも
のでも、アルミナや粘土等のバインダーと共に造粒した
ものでも良い。
トを含有するものが好ましく、X型ゼオライトのカチオ
ンMは銀とナトリウムの二種で構成されるものが好まし
い。また吸着剤は、ゼオライトのみを固めて造粒したも
のでも、アルミナや粘土等のバインダーと共に造粒した
ものでも良い。
【0010】一般にX型ゼオライトはカチオンMがナト
リムであるタイプのものが入手される。カチオンMはイ
オン交換により、他の金属カチオンに交換することがで
きる。カチオン交換の方法は通常、目的のカチオンを含
む化合物、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、水
酸化物などの水溶液にゼオライトを接触させることによ
り実施される。イオン交換量はカチオンの種類により異
なるが、水溶液の濃度などにより任意に設定することが
できる。イオン交換処理後には、十分に水洗し、交換さ
れて水溶液中に溶出したナトリウムイオンや、例えば塩
素イオン、硝酸イオンなどを除去する。
リムであるタイプのものが入手される。カチオンMはイ
オン交換により、他の金属カチオンに交換することがで
きる。カチオン交換の方法は通常、目的のカチオンを含
む化合物、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、水
酸化物などの水溶液にゼオライトを接触させることによ
り実施される。イオン交換量はカチオンの種類により異
なるが、水溶液の濃度などにより任意に設定することが
できる。イオン交換処理後には、十分に水洗し、交換さ
れて水溶液中に溶出したナトリウムイオンや、例えば塩
素イオン、硝酸イオンなどを除去する。
【0011】本発明の吸着剤においては、通常、ナトリ
ウムタイプX型ゼオライトのナトリウムの一部を銀でカ
チオン交換するか、吸着剤中に含ませることにより得ら
れる。吸着剤をイオン交換法で調製する場合の銀交換の
比率は、交換前のナトリウムに対して3当量%以上から
20当量%未満の範囲が好ましく、さらに好ましくはナ
トリウムの3当量%以上から10当量%未満の範囲であ
る。
ウムタイプX型ゼオライトのナトリウムの一部を銀でカ
チオン交換するか、吸着剤中に含ませることにより得ら
れる。吸着剤をイオン交換法で調製する場合の銀交換の
比率は、交換前のナトリウムに対して3当量%以上から
20当量%未満の範囲が好ましく、さらに好ましくはナ
トリウムの3当量%以上から10当量%未満の範囲であ
る。
【0012】吸着剤を使用する前には、予めゼオライト
中の結晶水を除去する。通常は200〜600℃で焼成
することにより、結晶水をほとんど除去することができ
る。本発明の方法で2,4−DCTおよび2、6−DC
Tを吸着分離するための技術は、いわゆるクロマト分取
法であってもよいし、これを連続化した擬似移動床によ
る吸着分離方法でもよい。擬似移動床の場合、2,4−
DCTは最も吸着され難い物質としてラフィネート流れ
中に回収され、2,6−DCTは最も吸着されやすい物
質としてエクストラクト流れ中に回収される。
中の結晶水を除去する。通常は200〜600℃で焼成
することにより、結晶水をほとんど除去することができ
る。本発明の方法で2,4−DCTおよび2、6−DC
Tを吸着分離するための技術は、いわゆるクロマト分取
法であってもよいし、これを連続化した擬似移動床によ
る吸着分離方法でもよい。擬似移動床の場合、2,4−
DCTは最も吸着され難い物質としてラフィネート流れ
中に回収され、2,6−DCTは最も吸着されやすい物
質としてエクストラクト流れ中に回収される。
【0013】擬似移動床による連続的吸着分離技術は基
本的操作としては次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操
作を連続的に循環して実施される。
本的操作としては次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操
作を連続的に循環して実施される。
【0014】(1) 吸着操作:DCT異性体混合物が吸着
剤と接触し、弱吸着成分を選択的に残して強吸着成分が
吸着される。強吸着成分はエクストラクト成分としてあ
とで述べる脱着剤とともに回収される。
剤と接触し、弱吸着成分を選択的に残して強吸着成分が
吸着される。強吸着成分はエクストラクト成分としてあ
とで述べる脱着剤とともに回収される。
【0015】(2) 濃縮操作:弱吸着成分を多く含むラフ
ィネートはさらに吸着剤と接触させられ強吸着成分が選
択的に吸着されて、ラフィーネート中の弱吸着成分が高
純化される。
ィネートはさらに吸着剤と接触させられ強吸着成分が選
択的に吸着されて、ラフィーネート中の弱吸着成分が高
純化される。
【0016】(3) 脱着操作:高純化された弱吸着成分は
ラフィネートとして回収され、一方、強吸着成分は脱着
剤によって吸着剤から追出され、脱着剤をともなってエ
クストラクト成分として回収される。
ラフィネートとして回収され、一方、強吸着成分は脱着
剤によって吸着剤から追出され、脱着剤をともなってエ
クストラクト成分として回収される。
【0017】本発明の吸着分離方法に使用する脱着剤あ
るいはクロマト分取に使用する展開剤は、DCT異性体
間の吸着分離に好ましい効果を示すこと、吸着剤に吸着
したDCTを効率良く脱着できること、さらには蒸留等
によりDCTと容易に分離できること等の特性が要求さ
れる。このような特性を満足する脱着剤としては、種々
のアルキル置換ベンゼン誘導体が利用できる。これらの
化合物は、1種でも2種以上混合しても良い。具体的に
はトルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベン
ゼン、トリメチルベンゼンなどが挙げられる。好ましく
は、キシレン、トリメチルベンゼンであり、特に好まし
いのは、o−キシレンとp−キシレンの混合物である。
るいはクロマト分取に使用する展開剤は、DCT異性体
間の吸着分離に好ましい効果を示すこと、吸着剤に吸着
したDCTを効率良く脱着できること、さらには蒸留等
によりDCTと容易に分離できること等の特性が要求さ
れる。このような特性を満足する脱着剤としては、種々
のアルキル置換ベンゼン誘導体が利用できる。これらの
化合物は、1種でも2種以上混合しても良い。具体的に
はトルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベン
ゼン、トリメチルベンゼンなどが挙げられる。好ましく
は、キシレン、トリメチルベンゼンであり、特に好まし
いのは、o−キシレンとp−キシレンの混合物である。
【0018】吸着分離を行う時の操作条件については、
温度は室温から350℃、好ましくは50〜200℃で
あり、圧力は大気圧から10MPa、好ましくは大気圧
から5MPaである。本発明による吸着分離は気相でも
液相でもよいが、操作温度を低くして原料供給物あるい
は脱着剤の好ましくない副反応を抑えるために液相で実
施するのが好ましい。
温度は室温から350℃、好ましくは50〜200℃で
あり、圧力は大気圧から10MPa、好ましくは大気圧
から5MPaである。本発明による吸着分離は気相でも
液相でもよいが、操作温度を低くして原料供給物あるい
は脱着剤の好ましくない副反応を抑えるために液相で実
施するのが好ましい。
【0019】
【実施例】次に本発明の方法を実施例を挙げて説明す
る。
る。
【0020】実施例1〜8では、吸着剤の吸着特性を次
式(1)の吸着選択率(α)をもって表す。
式(1)の吸着選択率(α)をもって表す。
【0021】
【数1】 ここで、A、BはDCT異性体のどれか1つを示し、S
は吸着相を、Lは吸着相と平衡状態にある液相を示す。
は吸着相を、Lは吸着相と平衡状態にある液相を示す。
【0022】上式の値が1より大のときA成分が選択的
に吸着され、1より小のときはB成分が選択的に吸着さ
れる。また、上式のα値が1より大なる吸着剤(あるい
は1より小さく0に近い吸着剤)ほどAとBの吸着分離
が容易となる。
に吸着され、1より小のときはB成分が選択的に吸着さ
れる。また、上式のα値が1より大なる吸着剤(あるい
は1より小さく0に近い吸着剤)ほどAとBの吸着分離
が容易となる。
【0023】本発明によるDCTの分離では、吸着序列
は2,6−DCT>2,3−DCT>3,4−DCT>
2,5−DCT>2,4−DCTとなるため、A=2,
6−DCT、B=2,3−DCTの時のα値、およびA
=2,5−DCT、B=2,4−DCTの時のα値が、
共に1より大で、かつ共に1より著しく大きく離れた数
値である事が必要である。
は2,6−DCT>2,3−DCT>3,4−DCT>
2,5−DCT>2,4−DCTとなるため、A=2,
6−DCT、B=2,3−DCTの時のα値、およびA
=2,5−DCT、B=2,4−DCTの時のα値が、
共に1より大で、かつ共に1より著しく大きく離れた数
値である事が必要である。
【0024】実施例1〜8 カチオンサイトがナトリウムタイプのX型のフォージャ
サイト型ゼオライト(以下Na−Xと表す)(東ソー
(株)製・ゼオラムF9粉末品)300g(水分を差し
引いた重さ)に、アルミナバインダー60g(水分を差
し引いた重さ)を添加して造粒し、乾燥後500℃で約
1時間焼成した。0.05Ag−Na−X吸着剤は、こ
の造粒焼成品22gと、1.0gの硝酸銀を60ccの水
に溶かした硝酸銀水溶液とを80℃で1時間接触させた
後、水洗、乾燥して調製した。0.1Ag−Na−X吸
着剤は、造粒焼成品22gと、1.0gの硝酸銀を60
ccの水に溶かした硝酸銀水溶液とを80℃で1時間接触
させた後、液を濾別し、同様の方法で新たに調製した硝
酸銀水溶液と同様の条件下で接触させることを、さらに
もう一回(全部で2回)繰り返して行い、水洗、乾燥し
て調製した。0.15Ag−Na−X吸着剤は、造粒焼
成品22gと1.0gの硝酸銀を60ccの水に溶かした
硝酸銀水溶液とを80℃で1時間接触させた後、液を濾
別し、同様の方法で新たに調製した硝酸銀水溶液と同様
の条件下で接触させることを、さらに2回(全部で3
回)繰り返し行い、水洗、乾燥して調製した。ここで表
記した吸着剤のAgの前にある数字は、例えば0.05
Ag−Na−Xという場合、ナトリウムタイプX型ゼオ
ライトに含まれるナトリウムカチオンの5当量%をAg
カチオンで交換したことを示す。
サイト型ゼオライト(以下Na−Xと表す)(東ソー
(株)製・ゼオラムF9粉末品)300g(水分を差し
引いた重さ)に、アルミナバインダー60g(水分を差
し引いた重さ)を添加して造粒し、乾燥後500℃で約
1時間焼成した。0.05Ag−Na−X吸着剤は、こ
の造粒焼成品22gと、1.0gの硝酸銀を60ccの水
に溶かした硝酸銀水溶液とを80℃で1時間接触させた
後、水洗、乾燥して調製した。0.1Ag−Na−X吸
着剤は、造粒焼成品22gと、1.0gの硝酸銀を60
ccの水に溶かした硝酸銀水溶液とを80℃で1時間接触
させた後、液を濾別し、同様の方法で新たに調製した硝
酸銀水溶液と同様の条件下で接触させることを、さらに
もう一回(全部で2回)繰り返して行い、水洗、乾燥し
て調製した。0.15Ag−Na−X吸着剤は、造粒焼
成品22gと1.0gの硝酸銀を60ccの水に溶かした
硝酸銀水溶液とを80℃で1時間接触させた後、液を濾
別し、同様の方法で新たに調製した硝酸銀水溶液と同様
の条件下で接触させることを、さらに2回(全部で3
回)繰り返し行い、水洗、乾燥して調製した。ここで表
記した吸着剤のAgの前にある数字は、例えば0.05
Ag−Na−Xという場合、ナトリウムタイプX型ゼオ
ライトに含まれるナトリウムカチオンの5当量%をAg
カチオンで交換したことを示す。
【0025】この吸着剤約2gを、500℃で約1時間
焼成した後、デシケーター中で冷却し、DCT異性体と
脱着剤の混合物約2.5mlと共に6mlのオートクレ
ーブ内に充填し、150℃で30分間、時々撹拌しなが
ら放置した。仕込んだDCT異性体と脱着剤の混合物の
組成比は、2,5−DCT:2,6−DCT:2,4−
DCT:3,4−DCT:2,3−DCT:脱着剤=1
0:10:10:10:10:50(重量比)であっ
た。さらにガスクロマトグラフィー分析での基準物質と
して5重量%のn−ノナンを同時に仕込んだ。n−ノナ
ンは、上記実験条件下では実質的に吸着剤に対し不活性
な物質である。吸着剤と接触させた後の液相混合物の組
成を分析し、上記式(1)を用いて吸着選択率αを求め
た。結果を表1に示す。
焼成した後、デシケーター中で冷却し、DCT異性体と
脱着剤の混合物約2.5mlと共に6mlのオートクレ
ーブ内に充填し、150℃で30分間、時々撹拌しなが
ら放置した。仕込んだDCT異性体と脱着剤の混合物の
組成比は、2,5−DCT:2,6−DCT:2,4−
DCT:3,4−DCT:2,3−DCT:脱着剤=1
0:10:10:10:10:50(重量比)であっ
た。さらにガスクロマトグラフィー分析での基準物質と
して5重量%のn−ノナンを同時に仕込んだ。n−ノナ
ンは、上記実験条件下では実質的に吸着剤に対し不活性
な物質である。吸着剤と接触させた後の液相混合物の組
成を分析し、上記式(1)を用いて吸着選択率αを求め
た。結果を表1に示す。
【0026】比較例1〜2 吸着剤に、Agイオン交換をしていないNa−Xと、
0.2Ag−Na−Xを使用した他は実施例1〜8と同
様にして実験を行った。吸着剤と接触させた後の液相混
合物の組成を分析し、上記式(1)を用いて吸着選択率
αを求めた。結果を表1に示す。
0.2Ag−Na−Xを使用した他は実施例1〜8と同
様にして実験を行った。吸着剤と接触させた後の液相混
合物の組成を分析し、上記式(1)を用いて吸着選択率
αを求めた。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】 実施例9 第1図に示す擬似移動床装置を使用してDCT異性体混
合物を吸着分離した。一室当たりの内容積が16.6m
lの吸着室1〜12に0.05Ag−Na−X吸着剤を
充填し、脱着剤にはo−キシレンとp−キシレンの混合
物を用いて以下の実験を行った。
合物を吸着分離した。一室当たりの内容積が16.6m
lの吸着室1〜12に0.05Ag−Na−X吸着剤を
充填し、脱着剤にはo−キシレンとp−キシレンの混合
物を用いて以下の実験を行った。
【0028】まず2,4−DCTを分離する場合につい
て示す。ライン13から脱着剤を551ml/hrで供
給し、ライン15から2,5−DCT:2,6−DC
T:2,4−DCT:2,3−DCT:=41.3:3
5.0:23.1:0.6(重量比)のDCT異性体混
合物を9.5ml/hrで供給した。ライン14からエ
クストラクト流れを274ml/hrで抜き出し、ライ
ン16からラフィネート流れを16ml/hrで抜き出
し、残りの流体をバルブ18を通じてライン13に戻し
た。このとき、各吸着室は約140秒間隔で1室分づつ
上方へ同時に移動させた。(一番上の吸着室は、一番下
へ移動させた。)吸着温度は158℃で実施した。この
実験からラフィネート流れに含まれるDCT異性体混合
物中の2,4−DCTの純度と回収率は表2に示した。
純度99.9%の2,4−DCTを回収率94%で得る
ことができた。
て示す。ライン13から脱着剤を551ml/hrで供
給し、ライン15から2,5−DCT:2,6−DC
T:2,4−DCT:2,3−DCT:=41.3:3
5.0:23.1:0.6(重量比)のDCT異性体混
合物を9.5ml/hrで供給した。ライン14からエ
クストラクト流れを274ml/hrで抜き出し、ライ
ン16からラフィネート流れを16ml/hrで抜き出
し、残りの流体をバルブ18を通じてライン13に戻し
た。このとき、各吸着室は約140秒間隔で1室分づつ
上方へ同時に移動させた。(一番上の吸着室は、一番下
へ移動させた。)吸着温度は158℃で実施した。この
実験からラフィネート流れに含まれるDCT異性体混合
物中の2,4−DCTの純度と回収率は表2に示した。
純度99.9%の2,4−DCTを回収率94%で得る
ことができた。
【0029】次に2,6−DCTを分離する場合につい
て示す。ライン13から脱着剤を553ml/hrで供
給し、ライン15から2,5−DCT:2,6−DC
T:3,5−DCT:2,4−DCT:3,4−DC
T:2,3−DCT:=37.8:14.4:9.3:
29.8:4.1:4.6(重量比)のDCT異性体混
合物を33ml/hrで供給した。ライン14からエク
ストラクト流れを193ml/hrで抜き出し、ライン
16からラフィネート流れを168ml/hrで抜き出
し、残りの流体をバルブ18を通じてライン13に戻し
た。この時、約123秒間隔で吸着室を1室分づつ上方
に同時に移動させ、一番上の吸着室は一番下へ移動させ
た。吸着温度は150℃で実施した。この実験のラフィ
ネート流れに含まれるDCT異性体混合物中の2,4−
DCTの純度と回収率は表2に示した。純度99.3の
2,6−DCTを回収率95%で得ることができた。こ
の結果から、本発明の吸着剤は2,4−DCTおよび
2,6−DCTを吸着分離できる事は明らかである。
て示す。ライン13から脱着剤を553ml/hrで供
給し、ライン15から2,5−DCT:2,6−DC
T:3,5−DCT:2,4−DCT:3,4−DC
T:2,3−DCT:=37.8:14.4:9.3:
29.8:4.1:4.6(重量比)のDCT異性体混
合物を33ml/hrで供給した。ライン14からエク
ストラクト流れを193ml/hrで抜き出し、ライン
16からラフィネート流れを168ml/hrで抜き出
し、残りの流体をバルブ18を通じてライン13に戻し
た。この時、約123秒間隔で吸着室を1室分づつ上方
に同時に移動させ、一番上の吸着室は一番下へ移動させ
た。吸着温度は150℃で実施した。この実験のラフィ
ネート流れに含まれるDCT異性体混合物中の2,4−
DCTの純度と回収率は表2に示した。純度99.3の
2,6−DCTを回収率95%で得ることができた。こ
の結果から、本発明の吸着剤は2,4−DCTおよび
2,6−DCTを吸着分離できる事は明らかである。
【0030】比較例3〜4 Agイオン交換をしていないNa−Xと、0.2Ag−
Na−Xを吸着剤に使用した他は実施例9と同様にして
実験を行った。ラフィネート流れに含まれるDCT異性
体混合物中の2,4−DCTの純度と回収率、およびエ
クストラクト流れに含まれるDCT異性体混合物中の
2,6−DCTの純度と回収率を表2に示す。Na−X
を吸着剤に使用したときには2,4−DCTの純度、回
収率は高いが2,6−DCTの純度、回収率が低く、
0.2Ag−Na−Xを吸着剤に使用したときには2,
6−DCTの純度、回収率は高いが2,4−DCTの純
度、回収率が低い。この結果から、比較例の吸着剤によ
る分離方法では、2,4−DCT、2,6−DCTどち
らか一方しか分離できない事がわかる。
Na−Xを吸着剤に使用した他は実施例9と同様にして
実験を行った。ラフィネート流れに含まれるDCT異性
体混合物中の2,4−DCTの純度と回収率、およびエ
クストラクト流れに含まれるDCT異性体混合物中の
2,6−DCTの純度と回収率を表2に示す。Na−X
を吸着剤に使用したときには2,4−DCTの純度、回
収率は高いが2,6−DCTの純度、回収率が低く、
0.2Ag−Na−Xを吸着剤に使用したときには2,
6−DCTの純度、回収率は高いが2,4−DCTの純
度、回収率が低い。この結果から、比較例の吸着剤によ
る分離方法では、2,4−DCT、2,6−DCTどち
らか一方しか分離できない事がわかる。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ジクロロトルエン異性
体混合物から、2,4−ジクロロトルエンおよび2,6
−ジクロロトルエンを、効率良く、高純度で分離回収す
る事ができる。
体混合物から、2,4−ジクロロトルエンおよび2,6
−ジクロロトルエンを、効率良く、高純度で分離回収す
る事ができる。
【図1】本発明の1実施形態である、擬似移動床による
吸着分離操作を模式的に示す図である。
吸着分離操作を模式的に示す図である。
1〜12:吸着室 13:脱着剤供給ライン 14:エクストラクト抜き出しライン 15:異性体混合物供給ライン 16:ラフィネート抜き出しライン 17:脱着剤回収ライン 18:バルブ
Claims (9)
- 【請求項1】 ジクロロトルエン異性体混合物から、
2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトル
エンを吸着分離する際に、同一の吸着剤により2,4−
ジクロロトルエンをラフィネート成分として、および
2,6−ジクロロトルエンをエクストラクト成分として
分離回収できる吸着剤を用い、かつアルキルベンゼン置
換体化合物を脱着剤として使用することを特徴とする
2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトル
エンの分離方法。 - 【請求項2】 吸着剤がフォージャサイト型ゼオライト
を含有することを特徴とする請求項1記載の2,4−ジ
クロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離
方法。 - 【請求項3】 フォージャサイト型ゼオライトがナトリ
ウムタイプのX型ゼオライトであり、交換前のナトリウ
ムに対して3当量%以上20当量%未満の銀を交換性カ
チオンとして含有することを特徴とする請求項2記載の
2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトル
エンの分離方法。 - 【請求項4】 フォージャサイト型ゼオライトがナトリ
ウムタイプのX型ゼオライトであり、交換前のナトリウ
ムに対して3当量%以上10当量%未満の銀を交換性カ
チオンとして含有することを特徴とする請求項2記載の
2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトル
エンの分離方法。 - 【請求項5】 脱着剤として使用するアルキルベンゼン
置換体化合物が、2置換および/または3置換アルキル
ベンゼンであることを特徴とする、請求項1〜4のいず
れか1項記載の2,4−ジクロロトルエンまたは2,6
−ジクロロトルエンの分離方法。 - 【請求項6】 脱着剤として使用するアルキルベンゼン
置換体化合物が、キシレンおよび/またはトリメチルベ
ンゼンであることを特徴とする請求項5記載の2,4−
ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分
離方法。 - 【請求項7】 脱着剤として使用するアルキルベンゼン
置換体化合物が、1,2,4−トリメチルベンゼン、
1,2,3−トリメチルベンゼンおよび1,3,5−ト
リメチルベンゼンから選ばれる少なくとも1種であるこ
とを特徴とする請求項6記載の2,4−ジクロロトルエ
ンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離方法。 - 【請求項8】 脱着剤として使用するアルキルベンゼン
置換体化合物が、o−キシレンとp−キシレンの混合物
であることを特徴とする、請求項5記載の2,4−ジク
ロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離方
法。 - 【請求項9】 脱着剤として使用するアルキルベンゼン
置換体化合物が、トリメチルベンゼンとキシレンの混合
物であることを特徴とする、請求項5記載の2,4−ジ
クロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13779596A JPH09316013A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13779596A JPH09316013A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09316013A true JPH09316013A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15207036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13779596A Pending JPH09316013A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 2,4−ジクロロトルエンまたは2,6−ジクロロトルエンの分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09316013A (ja) |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13779596A patent/JPH09316013A/ja active Pending
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