JPH06239808A - 2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライドの分離方法 - Google Patents
2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライドの分離方法Info
- Publication number
- JPH06239808A JPH06239808A JP2581393A JP2581393A JPH06239808A JP H06239808 A JPH06239808 A JP H06239808A JP 2581393 A JP2581393 A JP 2581393A JP 2581393 A JP2581393 A JP 2581393A JP H06239808 A JPH06239808 A JP H06239808A
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- JP
- Japan
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- type zeolite
- nitrobenzotrifluoride
- methyl
- adsorption
- adsorbent
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 メチルニトロベンゾトリフルオライド異性体
混合物中から2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオ
ライドを分離回収する際に、K、Rb、CsあるいはB
aで置換されたY型のフォージャサイト型ゼオライトを
吸着剤として用いることを特徴とする2−メチル−3−
ニトロベンゾトリフルオライドの分離方法。 【効果】 MNBT異性体混合物中から、有用な2M3
NBTのみを、高純度に収率よく分離回収することが可
能になった。
混合物中から2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオ
ライドを分離回収する際に、K、Rb、CsあるいはB
aで置換されたY型のフォージャサイト型ゼオライトを
吸着剤として用いることを特徴とする2−メチル−3−
ニトロベンゾトリフルオライドの分離方法。 【効果】 MNBT異性体混合物中から、有用な2M3
NBTのみを、高純度に収率よく分離回収することが可
能になった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメチルニトロベンゾトリ
フルオライド(以下MNBTと称する)異性体混合物中
から2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライド
(以下2M3NBTと称する)を分離回収する方法に関
する。
フルオライド(以下MNBTと称する)異性体混合物中
から2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライド
(以下2M3NBTと称する)を分離回収する方法に関
する。
【0002】2M3NBTは、医薬品あるいは農薬の中
間体として重要な物質である。特に医薬品の原料として
2MBNBTを用いるとき、2MBNBTに含まれる不
純物による薬効以外の副作用を減ずるために高純度化し
た2M3NBTが要求される。
間体として重要な物質である。特に医薬品の原料として
2MBNBTを用いるとき、2MBNBTに含まれる不
純物による薬効以外の副作用を減ずるために高純度化し
た2M3NBTが要求される。
【0003】
【従来の技術】2M3NBTは、通常2−メチルベンゾ
トリフルオライドのニトロ化により合成されるが、その
際、2M3NBT以外に2−メチル−5−ニトロベンゾ
トリフルオライド(以下2M5NBTと略す)など最大
4種の異性体が存在する。しかも、2M3NBTに沸点
の近い2M5NBTが主生成物となるため蒸留によって
2M3NBTを高純度で単離することは極めて困難であ
る。
トリフルオライドのニトロ化により合成されるが、その
際、2M3NBT以外に2−メチル−5−ニトロベンゾ
トリフルオライド(以下2M5NBTと略す)など最大
4種の異性体が存在する。しかも、2M3NBTに沸点
の近い2M5NBTが主生成物となるため蒸留によって
2M3NBTを高純度で単離することは極めて困難であ
る。
【0004】一方、ニトロ基を有する化合物の吸着分離
では、ジクロロニトロベンゼン異性体混合物から2,6
−ジクロロニトロベンゼンが吸着剤にフォージャサイト
型ゼオライトを用いて吸着分離できることが知られてい
る(特公平4−37063号公報)。また、ベンゾトリ
フルオライドの吸着分離では、クロロフルオロベンゾト
リフルオライド異性体混合物から、3−クロロ−4−フ
ルオロベンゾトリフルオライドが吸着分離できることが
知られている(特公平3−46453号公報)。
では、ジクロロニトロベンゼン異性体混合物から2,6
−ジクロロニトロベンゼンが吸着剤にフォージャサイト
型ゼオライトを用いて吸着分離できることが知られてい
る(特公平4−37063号公報)。また、ベンゾトリ
フルオライドの吸着分離では、クロロフルオロベンゾト
リフルオライド異性体混合物から、3−クロロ−4−フ
ルオロベンゾトリフルオライドが吸着分離できることが
知られている(特公平3−46453号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
公においては2,6−ジクロロニトロベンゼンと3−ク
ロロ−4−フルオロベンゾトリフルオライドの分離につ
いて各々教示しているのみで、トリフルオロメチル基と
ニトロ基を同時に有するベンゾトリフルオライドの吸着
分離についての報告例はなく、対象とする化合物が全く
異なる。
公においては2,6−ジクロロニトロベンゼンと3−ク
ロロ−4−フルオロベンゾトリフルオライドの分離につ
いて各々教示しているのみで、トリフルオロメチル基と
ニトロ基を同時に有するベンゾトリフルオライドの吸着
分離についての報告例はなく、対象とする化合物が全く
異なる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、MNBT
異性体混合物中から2M3NBTを分離する方法につい
て鋭意研究し、吸着剤としてK、Rb、CsあるいはB
aで置換されたY型ゼオライト、もしくは、それらのカ
チオンの一部がAgあるいはPbカチオンによりイオン
交換されたY型ゼオライトを用いて吸着分離することに
よってこの分離が可能であることを見出し、本発明に至
った。
異性体混合物中から2M3NBTを分離する方法につい
て鋭意研究し、吸着剤としてK、Rb、CsあるいはB
aで置換されたY型ゼオライト、もしくは、それらのカ
チオンの一部がAgあるいはPbカチオンによりイオン
交換されたY型ゼオライトを用いて吸着分離することに
よってこの分離が可能であることを見出し、本発明に至
った。
【0007】すなわち、本発明は、メチルニトロベンゾ
トリフルオライド異性体混合物中から2−メチル−3−
ニトロベンゾトリフルオライドを分離回収する際に、
K、Rb、CsおよびBaから選ばれたカチオンで置換
されたY型ゼオライトを吸着剤として用いることを特徴
とする2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライド
の分離方法である。
トリフルオライド異性体混合物中から2−メチル−3−
ニトロベンゾトリフルオライドを分離回収する際に、
K、Rb、CsおよびBaから選ばれたカチオンで置換
されたY型ゼオライトを吸着剤として用いることを特徴
とする2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライド
の分離方法である。
【0008】本発明におけるMNBT異性体混合物とは
2M3NBTの他に、2−メチル−4−ニトロベンゾト
リフルオライド、2−メチル−5−ニトロベンゾトリフ
ルオライド、2−メチル−6−ニトロベンゾトリフルオ
ライドなどのうちの少なくとも1種を含む。
2M3NBTの他に、2−メチル−4−ニトロベンゾト
リフルオライド、2−メチル−5−ニトロベンゾトリフ
ルオライド、2−メチル−6−ニトロベンゾトリフルオ
ライドなどのうちの少なくとも1種を含む。
【0009】本発明方法において使用されるフォージャ
サイト型ゼオライトとは次式で示される結晶性アルミノ
シリケートである。
サイト型ゼオライトとは次式で示される結晶性アルミノ
シリケートである。
【0010】0.9±0.2M2/n 0:Al2 O3 :X
SiO2 :YH2 O ここで、Mはカチオンを示し、nはその原子価を表す。
上式のフォージャサイト型ゼオライトはX型とY型に分
類され、本発明で使用するY型のフォージャサイト型ゼ
オライトではX=3〜6で表される。また、Yは水和の
程度により異なる。
SiO2 :YH2 O ここで、Mはカチオンを示し、nはその原子価を表す。
上式のフォージャサイト型ゼオライトはX型とY型に分
類され、本発明で使用するY型のフォージャサイト型ゼ
オライトではX=3〜6で表される。また、Yは水和の
程度により異なる。
【0011】フォージャサイト型ゼオライトでは、カチ
オンとしてナトリウムを有する形で生成するが、カチオ
ンはイオン交換により容易に交換することができる。
オンとしてナトリウムを有する形で生成するが、カチオ
ンはイオン交換により容易に交換することができる。
【0012】本発明で使用するフォージャサイト型ゼオ
ライトは、K、Rb、CsおよびBaから選ばれた特定
のカチオンで置換されたY型ゼオライトである。特に、
Kで置換されたY型ゼオライトでは、Kカチオンは本発
明の効果を阻害しない範囲でその一部がAgあるいはP
bカチオンによって置換されていてもよく、たとえばA
gで置換する場合、Agが全カチオンの30モル%程度
含まれてもかまわない。
ライトは、K、Rb、CsおよびBaから選ばれた特定
のカチオンで置換されたY型ゼオライトである。特に、
Kで置換されたY型ゼオライトでは、Kカチオンは本発
明の効果を阻害しない範囲でその一部がAgあるいはP
bカチオンによって置換されていてもよく、たとえばA
gで置換する場合、Agが全カチオンの30モル%程度
含まれてもかまわない。
【0013】これらのカチオンはイオン交換法により容
易にゼオライト中に取込まれる。
易にゼオライト中に取込まれる。
【0014】カチオンのイオン交換法は結晶性アルミノ
シリケートの製造に関する知識を有する当業者には広く
知られており、通常はゼオライトに加えようとする1種
またはそれ以上のカチオンの可溶性塩の水溶液にそのゼ
オライトを接触させることによって実施されうる。この
接触は必要に応じて数回繰返して行ってもよい。
シリケートの製造に関する知識を有する当業者には広く
知られており、通常はゼオライトに加えようとする1種
またはそれ以上のカチオンの可溶性塩の水溶液にそのゼ
オライトを接触させることによって実施されうる。この
接触は必要に応じて数回繰返して行ってもよい。
【0015】本発明の方法を用いたMNBT異性体混合
物を吸着分離するための技術は、いわゆるクロマト分取
法であってもよいし、また、これを連続化した疑似移動
床による吸着分離方法でもよい。
物を吸着分離するための技術は、いわゆるクロマト分取
法であってもよいし、また、これを連続化した疑似移動
床による吸着分離方法でもよい。
【0016】疑似移動床による連続的吸着分離技術は基
本的操作としては次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操
作を連続的に循環して実施される。
本的操作としては次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操
作を連続的に循環して実施される。
【0017】(1) 吸着操作:MNBT異性体混合物がフ
ォージャサイト型ゼオライトの吸着剤と接触し、弱吸着
成分を選択的に残して強吸着成分が吸着される。強吸着
成分はエクストラクト成分としてあとで述べる脱着剤と
ともに回収される。
ォージャサイト型ゼオライトの吸着剤と接触し、弱吸着
成分を選択的に残して強吸着成分が吸着される。強吸着
成分はエクストラクト成分としてあとで述べる脱着剤と
ともに回収される。
【0018】(2) 濃縮操作:弱吸着成分を多く含むラフ
ィネートはさらに吸着剤と接触させられ強吸着成分が選
択的に吸着されて、ラフィーネート中の弱吸着成分が高
純化される (3) 脱着操作:高純化された弱吸着成分はラフィネート
とともに回収され、一方、吸着成分は脱着剤によって吸
着剤から追出され、脱着剤をともなってエクストラクト
成分として回収される。
ィネートはさらに吸着剤と接触させられ強吸着成分が選
択的に吸着されて、ラフィーネート中の弱吸着成分が高
純化される (3) 脱着操作:高純化された弱吸着成分はラフィネート
とともに回収され、一方、吸着成分は脱着剤によって吸
着剤から追出され、脱着剤をともなってエクストラクト
成分として回収される。
【0019】本発明の吸着分離方法に使用する脱着剤あ
るいはクロマト分取に使用する展開剤はMNBTと容易
に蒸留分離できる化合物が使用でき、たとえば、トルエ
ン、o−,m−,p−各種キシレン、クロロベンゼン、
アニソールなどが好ましく用いられる。
るいはクロマト分取に使用する展開剤はMNBTと容易
に蒸留分離できる化合物が使用でき、たとえば、トルエ
ン、o−,m−,p−各種キシレン、クロロベンゼン、
アニソールなどが好ましく用いられる。
【0020】吸着分離をするための操作条件としては、
温度は室温から350℃、好ましくは50〜250℃で
あり、圧力は大気圧から50kg/cm2 ・G、好ましくは
大気圧から40kg/cm2 ・Gである。本発明による吸着
分離は気相でも液相でもよいが、操作温度を低くして原
料供給物あるいは脱着剤の好ましくない副反応を抑える
ために液相で実施するのが好ましい。
温度は室温から350℃、好ましくは50〜250℃で
あり、圧力は大気圧から50kg/cm2 ・G、好ましくは
大気圧から40kg/cm2 ・Gである。本発明による吸着
分離は気相でも液相でもよいが、操作温度を低くして原
料供給物あるいは脱着剤の好ましくない副反応を抑える
ために液相で実施するのが好ましい。
【0021】
【実施例】次に本発明の方法を実施例を挙げて説明す
る。
る。
【0022】実施例では、吸着剤の吸着特性を次式(1)
の吸着選択率(α)をもって表す。
の吸着選択率(α)をもって表す。
【0023】
【式1】 ここで、A、BはMNBT異性体のどれか1つを示し、
Sは吸着相、Lは吸着相と平衡状態にある液相を示す。
Sは吸着相、Lは吸着相と平衡状態にある液相を示す。
【0024】上式の値が1より大のときA成分が選択的
に吸着され、1より小のときはB成分が選択的に吸着さ
れる。また、上式のα値が1より大なる吸着剤(あるい
は1より小さく0に近い吸着剤)ほどAとBの吸着分離
が容易となる。
に吸着され、1より小のときはB成分が選択的に吸着さ
れる。また、上式のα値が1より大なる吸着剤(あるい
は1より小さく0に近い吸着剤)ほどAとBの吸着分離
が容易となる。
【0025】実施例1 Na置換されたY型のフォージャサイト型ゼオライト
(Na−Y型ゼオライト)の造粒品を硝酸カリウム10
wt%水溶液で7回イオン交換処理し、K置換されたY型
のフォージャサイト型ゼオライト(K−Y型ゼオライ
ト)を調製した。次にこのK−Y型ゼオライトを500
℃で約2時間焼成し、デシケーター中、室温で冷却した
吸着剤約1.6gと、液相混合物2.0gを5mlオート
クレーブ内に充填し、150℃で1時間接触させた。仕
込んだ液相混合物の組成比は、2M3NBT:2M5N
BT:トルエン:n−ペンタデカン=1:3:4:2
(重量比)であった。n−ペンタデカンはガスクロマト
グラフィー分析での内標物質として添加したもので、上
記実験条件下では実質的に吸着剤に対し不活性な物質で
ある。吸着剤と接触させた後の液相混合物の組成を分析
し、上記式(1) を用いて吸着選択率αを求めた。結果を
表1に示す。
(Na−Y型ゼオライト)の造粒品を硝酸カリウム10
wt%水溶液で7回イオン交換処理し、K置換されたY型
のフォージャサイト型ゼオライト(K−Y型ゼオライ
ト)を調製した。次にこのK−Y型ゼオライトを500
℃で約2時間焼成し、デシケーター中、室温で冷却した
吸着剤約1.6gと、液相混合物2.0gを5mlオート
クレーブ内に充填し、150℃で1時間接触させた。仕
込んだ液相混合物の組成比は、2M3NBT:2M5N
BT:トルエン:n−ペンタデカン=1:3:4:2
(重量比)であった。n−ペンタデカンはガスクロマト
グラフィー分析での内標物質として添加したもので、上
記実験条件下では実質的に吸着剤に対し不活性な物質で
ある。吸着剤と接触させた後の液相混合物の組成を分析
し、上記式(1) を用いて吸着選択率αを求めた。結果を
表1に示す。
【0026】実施例2 実施例1で調製したK−Y型ゼオライトを、含まれるカ
チオンの30モル%に相当する硝酸銀水溶液で1回イオ
ン交換処理して、Kの30モル%がAgに置換されたA
gK−Y型ゼオライトを調製した。このAgK−Y型ゼ
オライトを実施例1と同様に焼成、冷却後、実施例1と
同様にして液相混合物と接触させた。吸着選択率αを求
めた結果を表1に示す。
チオンの30モル%に相当する硝酸銀水溶液で1回イオ
ン交換処理して、Kの30モル%がAgに置換されたA
gK−Y型ゼオライトを調製した。このAgK−Y型ゼ
オライトを実施例1と同様に焼成、冷却後、実施例1と
同様にして液相混合物と接触させた。吸着選択率αを求
めた結果を表1に示す。
【0027】実施例3 実施例1で調製したK−Y型ゼオライトを、含まれるカ
チオンの15モル%に相当する硝酸鉛水溶液でイオン交
換処理して、Kの30モル%がPbに置換されたPbK
−Y型ゼオライトを調製した。このPbK−Y型ゼオラ
イトを実施例1と同様に焼成、冷却後、実施例1と同様
にして液相混合物と接触させた。吸着選択率αを求めた
結果を表1に示す。
チオンの15モル%に相当する硝酸鉛水溶液でイオン交
換処理して、Kの30モル%がPbに置換されたPbK
−Y型ゼオライトを調製した。このPbK−Y型ゼオラ
イトを実施例1と同様に焼成、冷却後、実施例1と同様
にして液相混合物と接触させた。吸着選択率αを求めた
結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例4 実施例1で用いた吸着剤、AgK−Y型ゼオライトを長
さ1m、内径4.75mmのステンレスカラムに充填し、
150℃のオイルバス中において脱着剤を約1.8ml/
min の流量で流した。トルエンを流している状態で分離
原料である2M3NBT:2M5NBT:トルエン:n
−ペンタデカン=1:3:4:2(重量比)からなるM
NBT異性体混合物、約1.6mlをカラム入口に導入し
た。n−ペンタデカンは流出時間の基準として使用する
ものであり、他の成分と比較してその吸着は事実上無視
できる。
さ1m、内径4.75mmのステンレスカラムに充填し、
150℃のオイルバス中において脱着剤を約1.8ml/
min の流量で流した。トルエンを流している状態で分離
原料である2M3NBT:2M5NBT:トルエン:n
−ペンタデカン=1:3:4:2(重量比)からなるM
NBT異性体混合物、約1.6mlをカラム入口に導入し
た。n−ペンタデカンは流出時間の基準として使用する
ものであり、他の成分と比較してその吸着は事実上無視
できる。
【0030】カラム出口から流出してくる液を流出時間
ごとにガスクロマトグラフにより分析して吸着選択率α
を求めた。その結果を表2に示す。
ごとにガスクロマトグラフにより分析して吸着選択率α
を求めた。その結果を表2に示す。
【0031】実施例5 実施例4において、脱着剤にトルエンを用いる代わりに
クロロベンゼンを用いて、実施例4と同様にして吸着選
択率αを求めた。その結果を表2に示す。
クロロベンゼンを用いて、実施例4と同様にして吸着選
択率αを求めた。その結果を表2に示す。
【0032】実施例6 実施例4において、吸着剤にAgK−Yを用いる代わり
にK−Yを用いて、また、脱着剤にトルエンを用いる代
わりにアニソールを用いて、実施例4と同様にして吸着
選択率αを求めた。その結果を表2に示す。また、カラ
ム出口から流出してくる液について定期的に流出液をガ
スクロマトグラフにより分析し、図1に示す流出曲線を
得た。
にK−Yを用いて、また、脱着剤にトルエンを用いる代
わりにアニソールを用いて、実施例4と同様にして吸着
選択率αを求めた。その結果を表2に示す。また、カラ
ム出口から流出してくる液について定期的に流出液をガ
スクロマトグラフにより分析し、図1に示す流出曲線を
得た。
【0033】
【表2】
【0034】実施例7 吸着剤を表1に示すように変えて、脱着剤を用いずに実
施例1と同様の条件で吸着選択率αを求めた。その結果
を表3に示す。
施例1と同様の条件で吸着選択率αを求めた。その結果
を表3に示す。
【0035】KY以外にもRb−Y、Cs−Y、Ba−
Yなどが特に大きいαを与え、MNBTの吸着分離に有
効である。
Yなどが特に大きいαを与え、MNBTの吸着分離に有
効である。
【0036】
【表3】
【0037】
【発明の効果】本発明により、MNBT異性体混合物中
から有用な2M3NBTのみを高純度に収率よく分離回
収することが可能になった。
から有用な2M3NBTのみを高純度に収率よく分離回
収することが可能になった。
【図1】 本発明の実施例6における各成分の流出量の
時間変化を示す図である。
時間変化を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 メチルニトロベンゾトリフルオライド異
性体混合物中から、2−メチル−3−ニトロベンゾトリ
フルオライドを分離回収する際に、K、Rb、Csおよ
びBaから選ばれたカチオンで置換されたY型のフォー
ジャサイト型ゼオライトを吸着剤として用いることを特
徴とする2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライ
ドの分離方法。 - 【請求項2】 Y型のフォージャサイト型ゼオライトの
カチオンの一部がAgあるいはPbカチオンによりイオ
ン交換された請求項1記載の2−メチル−3−ニトロベ
ンゾトリフルオライドの分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2581393A JPH06239808A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライドの分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2581393A JPH06239808A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライドの分離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239808A true JPH06239808A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12176312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2581393A Pending JPH06239808A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 2−メチル−3−ニトロベンゾトリフルオライドの分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06239808A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1002780A1 (en) * | 1998-11-20 | 2000-05-24 | Toray Industries, Inc. | Adsorbent for aromatic isomers and separation thereof |
US6130338A (en) * | 1998-09-08 | 2000-10-10 | Toray Industries, Inc. | Method of producing pyrrolidine derivatives |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP2581393A patent/JPH06239808A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6130338A (en) * | 1998-09-08 | 2000-10-10 | Toray Industries, Inc. | Method of producing pyrrolidine derivatives |
US6479668B1 (en) | 1998-09-08 | 2002-11-12 | Toray Industries, Inc. | Method of producing pyrrolidine derivatives |
EP1002780A1 (en) * | 1998-11-20 | 2000-05-24 | Toray Industries, Inc. | Adsorbent for aromatic isomers and separation thereof |
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