JPH0140016B2 - - Google Patents

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JPH0140016B2
JPH0140016B2 JP12155983A JP12155983A JPH0140016B2 JP H0140016 B2 JPH0140016 B2 JP H0140016B2 JP 12155983 A JP12155983 A JP 12155983A JP 12155983 A JP12155983 A JP 12155983A JP H0140016 B2 JPH0140016 B2 JP H0140016B2
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JP
Japan
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dct
adsorption
adsorbent
isomer mixture
type
Prior art date
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JP12155983A
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JPS6013727A (ja
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Kishio Miwa
Yukiko Nagaoka
Kunyuki Tada
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は3,5―ジクロルトルエン(以下ジク
ロルトルエンをDCTと略す)の分離方法に関す
るものであり、特にDCT異性体混合物から3,
5―DCTを吸着により分離回収しようとするも
のである。 3,5―DCTは新規農薬の中間原料として期
待されているが、未だ工業的な製造方法が確立し
ていない。その原因として、クロルトルエンの核
塩素化反応では、オルソ、パラ配向性が強く3,
5―DCTが生成しにくいこと、またDCTの異性
化反応によつて3,5―DCTを生成させても副
生する他のDCT異性化混合物のうち特に2,4
―、2.5―、2,6―DCT(bp:約200℃)とは沸
点がほぼ等しいため精留により高純の3,5―
DCTを分離回収することが実質上不可能である
ということがあげられる。 本発明者らは例えばDCT異性体あるいはDCT
異性体混合物を異性化反応条件下で異性化するこ
とによつて得られる3,5―DCTを含むDCT異
性体混合物から3,5―DCTを吸着分離により
回収する方法について研究してきた。かかる方法
としては、既にホージヤサイト型ゼオライトを用
いたDCT異性体の吸着分離方法が米国特許第
4254062号で知られている。ところが上記公知例
では3,5―DCTの吸着分離に関する記載は全
くなくトルエンあるいはクロルトルエンの核塩素
化生成物である3,5―DCTを実質的に含まな
い系での分離技術に関するものである。従つて、
ホージヤサイト型ゼオライト系吸着剤の3,5―
DCTの吸着力が他のDCT異性体に対して強いの
か弱いのか、あるいは、DCT異性体混合物から
高純の3,5―DCTを実質的に分離回収するこ
とができるのかどうかということは全く未知の問
題である。 そこで、本発明者らは、3,5―DCTを含む
DCT異性体混合物から3,5―DCTを効率よく
吸着により分離回収する方法に関し鋭意研究した
結果、ホージヤサイト型ゼオライト系吸着剤が
3,5―DCTに対し特異的な吸着性能をもつこ
とを見い出し本発明に到達した。 すなわち、本発明は、3,5―DCTを含む
DCT異性体混合物から3,5―DCTを吸着によ
り分離回収するに際して、ホージヤサイト型ゼオ
ライト系吸着剤を用いて3,5―DCTをラフイ
ネート成分として分離回収することを特徴とする
3,5―DCTの分離回収方法である。 本発明方法によれば、3,5―DCTをラフイ
ネート成分として、すなわち、DCT異性体混合
物中で3,5―DCTを最も被吸着力の弱い成分
として分離回収することができる。 本発明方法において使用されるホージヤサイト
型ゼオライトとは次式で示される結晶性アルミノ
シリケートである。 0.9±0.2M2/nO:Al2O3: xSiO2:yH2O ここで、Mはカチオンを示し、nはその原子価
を表す。ホージヤサイト型ゼオライトはXとY型
に分類されX型はx=2.5±0.5であり、Y型はx
=3〜6で表される。また、yは水和の程度によ
り異なる。 本発明は上記のホージヤサイト型ゼオライトの
カチオンを限定するものではなく、3,5―
DCTをラフイネート成分として分離回収できる
ことが重要である。 しかしながら特に好ましいカチオンは周期律表
の第A族、第B族、第A族、タリウム、プ
ロトンおよびアンモニウムから選ばれた少なくと
も1種のカチオンである。 これらカチオンのイオン交換法は結晶性アルミ
ノシリケートの製造に関する知識を有する当業者
には広く知られており、通常はゼオライトに加え
ようとする1種またはそれ以上のカチオンの可溶
性塩の水溶液にそのゼオライトを接触させること
によつて実施されうる。 本発明に用いられる吸着分離技術としては、い
わゆるクロマト分取法であつてもよいし、擬似移
動床方式による連続的吸着分離方法でもよい。 擬似移動床による連続的吸着分離技術は、吸着
剤を充てんした複数個の吸着室を用いて、基本的
操作として次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操
作、脱着剤の回収操作を連続的に循環して実施さ
れる。 (1) 吸着操作:原料混合物が吸着剤床と接触し強
吸着成分が選択的に吸着される。残りの弱吸着
成分はラフイネート流れとして脱着剤とともに
吸着剤床から抜き出される。 (2) 濃縮操作:強吸着成分を選択的に吸着した吸
着剤は後で述べるエクストラクトの一部と接触
させられ、吸着剤上に残存している弱吸着成分
が追い出され、強吸着成分が高純度化される。 (3) 脱着操作:高純度化された強吸着成分を含む
吸着剤床は脱着剤と接触させられ、高純度の強
吸着成分が脱着剤とともにエクストラクト流れ
として吸着剤床から抜き出される。 (4) 回収操作:脱着剤を含む吸着剤床はラフイネ
ート流れの一部と接触させられ脱着剤が吸着剤
床から抜き出される。 上記吸着分離方法に使用する脱着剤あるいはク
ロマト分取に使用する展開剤はDCTと容易に蒸
留分離できる化合物が使用でき、例えば、アルキ
ル置換芳香族、ハロゲン置換芳香族が用いられ
る。好ましくは、トルエン、キシレン、クロルト
ルエン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ジ
エチルベンゼン等である。 吸着分離をするための操作条件としては、温度
は室温から350℃、好ましくは50〜250℃であり、
圧力は大気圧から50Kg/cm2・G好ましくは大気圧
から40Kg/cm2・Gである。 本発明による吸着分離は気相でも液相でもよい
が操作温度を低くして、原料供給物あるいは脱着
剤の好ましくない副反応を抑さえるために液相で
実施するのが好ましい。 本発明方法は、3,5―DCTを含むDCT―異
性体混合物の組成を限定するものではないが、特
に3,5―DCTと沸点がほぼ等しい。2,4―、
2,5―および2,6―DCTのうち少なくとも
1種のDCTを含む場合に非常に有効な3,5―
DCTの分離回収方法となる。 また、DCT異性体中のDCT異性体以外の成
分、例えばトルエン、クロルトルエン、ジクロル
ベンゼン、トリクロルトルエン等を含んでいても
よい。 3,5―DCTを含むDCT異性体混合物は、例
えばDCT異性体あるいはDCT異性体混合物を異
性化反応条件下で異性化することによつて得られ
る。異性化反応は例えばAlCl3等のフリーデルク
ラフツ触媒、場合によりHF―BF3等のプロトン
酸と組合せた触媒により実施することができる。
またはペンタシル型、モルデン沸石型あるいはホ
ージヤサイト型ゼオライトから成る固体酸型ゼオ
ライト系触媒によつて実施することができる。 2,4―DCTを150℃でAlCl3によるフリーデ
ルクラフツ反応を用いた異性化反応実験では、
3,5―DCT:13.4%、2,3―DCT:3.5%、
2,4―DCT:30.3%、2,5―DCT:38.0%、
2,6―DCT:10.0%、3,4―DCT:4.8%が
得られた。 これら、3,5―DCTを含むDCT異性体混合
物を直接吸着分離して3,5―DCTを回収して
もよいしあるいは、予め2,3―および3,4―
DCT(bp:約208℃)と2,4―、2,5―、2,
6―および3,5―DCT(bp:約200℃)とを蒸
留分離した後、3,5―DCTを含むDCT異性体
混合物から3,5―DCTを吸着分離により回収
してもよい。さらに、吸着により3,5―DCT
を分離回収した残りの液は異性化反応条件下で
3,5―DCTの含量を増加させた後再度3,5
―DCTを吸着分離してもよい。 また、3,5―DCTを吸着分離する前およ
び/あるいは後処理として3,5―DCT以外の
DCT異性体を吸着分離により回収してもよい。 次に、本発明の方法を実施例をあげて説明す
る。 実施例では、吸着剤の吸着特性を次式の吸着選
択率αでもつて表す。 αX/3,5―DCT=(X成分の重量分率
/3,5−DCTの重量分率)S/(X成分の重量分率/
3,5−DCTの重量分率)L ここで、Xは3,5―DCT以外のDCT異性体
のどれか1つを示し、Sは吸着相、Lは吸着相と
平衡状態にある液相を示す。上式のα値が1より
大きいときX成分は3,5―DCTに対し選択的
に吸着される。 従つて、3,5―DCTをラフイネート成分と
して分離回収しようとすると上記3,5―DCT
に対する他のDCT異性体のα値がすべて1.0以上
となる必要がある。 実施例 1 Na―X型(SiO2/Al2O3=2.5)ゼオライトの
粉末にバインダーとしてアルミナゾルをAl2O3
算で15wt%添加し押し出し成型により24〜32メ
ツシユの造粒品を得た。 この造粒品を100℃で乾燥後、500℃で1時間焼
成しNa―X型吸着剤を調製した。 次いで、該吸着剤を各種の硝酸塩水溶液でイオ
ン交換処理した。イオン交換条件は固液比5で約
90℃である。イオン交換後の吸着剤の乾燥・焼成
条件はNa―X型と同じである。 上記の吸着剤のDCT異性体間の吸着選択率を
測定するために、内容積5mlのオートクレーブ内
に吸着剤2gおよびDCT異性体混合物3gを充
てんし各種溶媒の存在下130℃で1時間ときどき
撹拌しながら放置した。 仕込まれたDCT異性体混合物の組成は2,3
―/2,4―/2,5―/2,6―/3,4―/
3,5―DCT=3.5/30.3/38.0/10.0/4.8/
13.4wt比である。さらに、ガスクロマトグラフイ
ー分析での基準物質としてDCT異性体混合物に
対して20wt%のn―ノナンを同時に仕込んだ。
n―ノナンは上記吸着条件下ではゼオライトの吸
着特性に関し実質上不活性な物質である。 吸着剤と接触させた後の液相混合物の組成をガ
スクロマトグラフイーにより分析しDCT異性体
間の吸着選択率αを求めた。 結果を表1に示す。 表中、単一カチオン成分のみを示した吸着剤
は、そのカチオンが吸着剤に含まれるカチオンの
90当量%以上を占めていることを表す。また、例
えば、0.2Ag―Na―Xと示したものはNa―X型
吸着剤に含まれるNaカチオンの20当量%を含む
硝酸銀水溶液でイオン交換したことを示す。
【表】
【表】 実施例 2 Na―Y型(SiO2/Al2O3=5.2)ゼオライトの
粉末を用いて実施例1と同様の方法で各種吸着剤
を調製した。 Y型及着剤のDCT異性体間の吸着選択率αの
測定結果を表2に示す。
【表】 実施例 3 2,3―/2,4―/2,5―/2,6―/
3,4―/3,5―DCT=3.5/30.3/38.0/
10.0/4.8/13.4wt%からなるDCT異性体混合物
を、第1図に模式的に示す擬似移動床装置で吸着
分離した。 内容積約13mlの吸着室1〜12に実施例1で調
製した0.2Ag―Na―X型吸着剤を充填した。ラ
イン13から脱着剤である混合キシレンを378.0
ml/hrで供給し、ライン15から上記異性体混合
物を80ml/hrで供給した。ライン14からエクス
トラクト流れを133.1ml/hrで抜き出し、ライン
16からラフイネート流れを51.4ml/hrで抜き出
し、残りの流体をライン17から抜き出した。ま
た、吸着室1と12間の流体の流れはバルブ18
で閉じられている。このとき、約150秒間隔で吸
着室1を12に、11を10に、8を7に、5を
4に同時に移動させた(他の吸着室も吸着室1室
分上方に同時に移動する。)。吸着温度は150℃で
実施した。 上記実験で得られたラフイネート流れに含まれ
るDCT異性体混合物中の3,5―DCTの純度は
99.8%であり、3,5―DCTの回収率は90%以
上であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施態様である擬似移動
床による吸着分離操作を模式的に示す図である。 1〜12…吸着室、13…脱着剤供給ライン、
14…エクストラクト抜き出しライン、15…異
性体混合物供給ライン、16…ラフイネート抜き
出しライン、17…脱着剤回収ライン、18…バ
ルブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジクロルトルエン異性体混合物から3,5―
    ジクロルトルエンを吸着により分離回収するに際
    して、ホージヤサイト型ゼオライト系吸着剤を用
    いて3,5―ジクロルトルエンをラフイネート成
    分として分離回収することを特徴とする3,5―
    ジクロルトルエンの分離方法。
JP12155983A 1983-07-06 1983-07-06 3,5−ジクロルトルエンの分離方法 Granted JPS6013727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12155983A JPS6013727A (ja) 1983-07-06 1983-07-06 3,5−ジクロルトルエンの分離方法

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JP12155983A JPS6013727A (ja) 1983-07-06 1983-07-06 3,5−ジクロルトルエンの分離方法

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Publication Number Publication Date
JPS6013727A JPS6013727A (ja) 1985-01-24
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JP12155983A Granted JPS6013727A (ja) 1983-07-06 1983-07-06 3,5−ジクロルトルエンの分離方法

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JPS63196530A (ja) * 1987-02-10 1988-08-15 Hodogaya Chem Co Ltd m−ジクロロベンゼンの選択的分離法

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JPS6013727A (ja) 1985-01-24

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