JPH09305984A - 光学的記憶装置 - Google Patents

光学的記憶装置

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JPH09305984A
JPH09305984A JP8124411A JP12441196A JPH09305984A JP H09305984 A JPH09305984 A JP H09305984A JP 8124411 A JP8124411 A JP 8124411A JP 12441196 A JP12441196 A JP 12441196A JP H09305984 A JPH09305984 A JP H09305984A
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speed
lens
low
seek
actuator
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JP8124411A
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English (en)
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Toru Ikeda
亨 池田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/08505Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head
    • G11B7/08529Methods and circuits to control the velocity of the head as it traverses the tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B7/08505Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head
    • G11B7/08541Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head involving track counting to determine position

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速シーク中は勿論のこと、目標トラックに近
付いたときの低速シーク中においてもトラッキングエラ
ー信号からレンズ位置信号を得て光軸ずれを零とするレ
ンズロック制御を確実に行う。 【解決手段】低速レンズロック制御部15−1は、低速
シーク時に得られるトラッキングエラー信号のオフセッ
トから、対物レンズの光軸ずれ量を検出し、対物レンズ
の光軸ずれを零とするようにキャリッジアクチュエータ
64を駆動する。高速レンズロック制御部15−2は、
高速シーク時に得られるトラッキングエラー信号のオフ
セットから、対物レンズの光軸ずれ量を検出し、対物レ
ンズの光軸ずれを零とするようにレンズアクチュエータ
60を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOカートリッジ
等の掛け替え自在な媒体に対し光学的に情報を記録し再
生するための光学的記憶装置に関し、特に、装置の薄型
化のために取除いたレンズ位置センサを電気的に代用す
るための光学的記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、近年急速に発展するマル
チメディアの中核となる記憶媒体として注目されてお
り、例えば3.5インチのMOカートリッジを見ると、
128MBや230MB等のMOカートリッジが提供さ
れている。このようなMOカートリッジを使用する光デ
ィスクドライブは、ディスクトップ型のパーソナルコン
ピュータの外部記憶装置として提供されている。更に、
近年、急速に普及している携帯性に優れたノートブック
型のパーソナルコンピュータでの使用も強く望まれてい
る。
【0003】このため光ディスクドライブを外部記憶装
置として標準装備するためには、小型化と薄型化が必要
となる。例えばディスクトップ型のパーソナルコンピュ
ータに現在実装されているHDDやFDDは約17mm
程度であり、光ディスクドライブについても同程度に薄
型化する必要がある。光ディスクドライブにあっては、
媒体のトラックを横切る方向にリニア駆動型のピックア
ップ機構を設けている。このピックアップ機構は、固定
光学ユニットとVCMによりリニア駆動されるキャリッ
ジに搭載した可動光学ユニットで構成される。可動光学
ユニットにはレンズアクチュータが設けられ、トラッキ
ングコイルの通電により対物レンズをトラックを横切る
方向に移動し、かつフォーカスルコイルの通電により対
物レンズを上下方向に移動させる二次元的な自由度が要
求される比較的複雑な機構をもつ。
【0004】更に、レンズアクチュエータには対物レン
ズの中心を固定光学ユニットからの光ビームの光軸に一
致させた位置を中心に、トラッキングコイルの通電でイ
ンナ側又はアウタ側に対物レンズを微小距離だけ動すこ
とができ、このレンズの中立位置からのレンズの光軸ず
れ量を検出するため、通常、レンズ位置センサを搭載し
ている。
【0005】このため光ディスクドライブを薄型化する
ためには、ピックアップの構造を簡単にして高さ方向の
スペースを小さくする必要があり、レンズアクチュエー
タに設けているレンズ位置センサを除くことができれ
ば、より一層薄型化を図ることができる。この課題に対
し本願発明者等は、レンズアクチュエータを中立位置か
らインナ又はアウタに移動したときに、媒体戻り光から
検出しているトラッキングエラー信号にオフセットが現
われることに着目し、レンズ位置センサを設けなくと
も、、電気的にレンズ位置信号を検出できるようにした
光学的記憶装置を提案している(特願昭7−20122
9号)。
【0006】通常、レンズ位置信号は、VCMの駆動に
よるキャリッジのシーク中に、対物レンズが中立位置か
ら動いて光軸ずれを起すことことを防止するため、VC
Mの速度制御と同時に、対物レンズの光軸ずれを零に保
つように、具体的にはレンズ位置信号を常に零とするよ
うに、レンズアクチュエータを位置制御するレンズロッ
ク制御を行う必要がある。これはキャリッジとレンズア
クチュエータを同時に制御することから、通常、二重サ
ーボ制御と呼ばれている。
【0007】トラッキングエラー信号からレンズ位置信
号を検出する方法は、シーク中に得られたトラッキング
エラー信号をローパスフィルタを通して高域成分を除去
することで、レンズの光軸ずれに応じたレベルとずれ方
向に応じた極性をもつ擬似的なレンズ位置信号が得られ
る。このためレンズ位置センサを設けなくとも、シーク
中の光軸ずれを防止するレンズロック制御が可能とな
る。
【0008】光ビームを目標トラックに移動させるシー
ク制御には、目標トラックまでのトラック数が例えば5
0トラックを越えるロングシークと、50トラック未満
のショートシークに分けられる。ロングシークでは、最
初はVCMの速度制御によりキャリッジを高速シーク
し、残りトラック数が50トラックとなったらレンズア
クチュエータの速度制御による低速シークに切替え、光
ビームを目標トラックに移動させる。光ビームが目標ト
ラックへの到達したら位置制御に切替えてトラックセン
タに引込み、整定完了を待ってリード又はライトに移行
する。
【0009】シーク中のVCM及びレンズアクチュエー
タの速度制御は、目標トラックまでのトラック数に応じ
設定される目標速度に追従させる制御であり、加速、定
速および減速の速度プロフィールをもっている。一方、
目標トラックまでのトラック数が50トラック未満のシ
ョートシークの場合には、最初からレンズアクチュエー
タの速度制御による低速シークとなり、光ビームの目標
トラックへの到達で引込みを行なう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
位置センサを設けずにトラッキングエラー信号をローパ
スィルタに通すことでレンズ位置信号を擬似的に得てい
る場合、次の問題がある。まずシーク中にあっては、対
物レンズの光軸ずれを常に零に保つレンズロック制御を
必要とする。シーク中に対物レンズが光軸ずれを起す
と、媒体もどり光から検出されたトラッキングエラー信
号にオフセットが生じ、トラック通過数をカウントする
ためのゼロクロスが正確に検出できなくなったり、目標
トラックに引き込む際にはオフセットによりビーム位置
に誤差を生じ、引き込みに時間かかる不具合がある。
【0011】このためVCMの駆動による高速シーク及
びレンズアクチュエータの駆動による低速シークのいず
れについても、レンズロック制御が必要となる。しか
し、トラッキングエラー信号をローパスィルタに通すこ
とでレンズ位置信号を検出する場合、光ビームの加速時
および減速時については、トラックキングエラー信号の
周波数が変動しているため、ローパスフィルタからは安
定したレンズ位置信号が得られない問題がある。
【0012】このためローパスフィルタから得られる擬
似的なレンズ位置信号は、トラッキングエラー信号の周
波数が一定となる定速期間しか有効とならない。そこ
で、加速及び減速期間については、VCMを滑かに加速
及び減速させることで、レンズアクチュエータの動きを
最小限に押えたり、VCMの加速と減速に対応してレン
ズアクチュエータに加速電流や減速電流を流して同じ加
速と減速を与えることで、レンズの光軸ずれが起きない
ようにいている。
【0013】しかし、加速時および減速時のレンズロッ
クに使用する加速電流及び減速電流は、キャリッジ及び
レンズアクチュエータの設計値に基づいて決められた固
定的な電流値による制御である。このため実際の装置で
は、摩擦や振動等の予測不可能な外力が存在しており、
VCMによるキャリッジとの同じ加速と減速をレンズア
クチュエータに与えることはできず、レンズの光軸ずれ
を越し易い。
【0014】またレンズアクチュエータを駆動する低速
シーク時には、高速シーク時のトラックキングエラー信
号からレンズ位置信号を検出しているローパスフィルタ
では、レンズ位置信号が得られない。これはVCMのキ
ャリッジ駆動による高速シーク時は、トラッキンエラー
信号の周波数が数十KHz以上となる。これに対しレン
ズアクチュエータの駆動による低速シークは、トラッキ
ンエラー信号の周波数が十KHz以下と低く、ローパス
フィルタは低速シーク時のトラッキングエラー信号をそ
のまま通過してしまい、レンズ位置信号は検出できな
い。
【0015】そこで、低速シーク時は、レンズ位置信号
によらず、レンズアクチュエータの加速と減速に応じた
電流をVCMに流し、キャリッジにレンズアクチュエー
タと同じ加速と減速を与えることで、レンズの光軸ずれ
を防止している。しかし、レンズ位置信号が得られてい
ないときのレンズロック制御は、キャリッジ及びレンズ
アクチュエータの設計値に基づいて決められた固定的な
電流値による制御であり、摩擦や振動等の予測不可能な
外力を受けると、レンズの光軸ずれを越し易い。
【0016】また高速シークについても、目標トラック
の手前では低速シークに切替わっているため、キャリッ
ジ及びレンズアクチュエータの設計値に基づいて決めら
れた固定的な電流値により加速と減速を行っても、摩擦
や振動等の予測不可能な外力が加わると、レンズアクチ
ュエータと同じ加速及び減速をキャリッジに与えるがで
きず、レンズの光軸ずれによるトラッキングエラー信号
のオフセットを起こし、トラック通過数のミスカウント
や目標トラックに対する引込みに時間がかかる。
【0017】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、高速シーク中は勿論のこと、目標トラック
に近付いたときの低速シーク中においてもトラッキング
エラー信号からレンズ位置信号を得て光軸ずれを零とす
るレンズロック制御が適切にできる光学的記憶装置を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明の光学的記憶装置は、光ビームを
媒体に照射する対物レンズを媒体のトラックを横切る方
向に移動させるレンズアクチュエータ60と、レンズア
クチュエータ60を搭載したキャリッジを媒体のトラッ
クを横切る方向に移動させるキャリッジアクチュエータ
(VCM)64を備える。またトラッキングエラー信号
作成回路により、媒体戻り光の受光出力に基づいて、光
ビームのトラックを横切る方向の位置に応じたトラッキ
ングエラー信号を作成する。
【0019】シーク制御は低速シーク部10−1と高速
シーク部10−2を備える。低速シーク婦10−1は、
レンズアクチュエータ60の駆動により光ビームを目標
位置に低速移動させる。高速シーク部10−2は、キャ
リッジアクチュエータ64の駆動により光ビームを目標
位置に高速移動させる。このような光学的記録装置につ
き本発明は、低速レンズロック制御部15−1と高速レ
ンズロック制御部15−2を個別に設ける。低速レンズ
ロック制御部15−1は、低速シーク時に得られるトラ
ッキングエラー信号のオフセットから、対物レンズの光
軸ずれ量を検出し、対物レンズの光軸ずれを零とするよ
うにキャリッジアクチュエータ64を駆動する。
【0020】高速レンズロック制御部15−2は、高速
シーク時に得られるトラッキングエラー信号のオフセッ
トから、対物レンズの光軸ずれ量を検出し、対物レンズ
の光軸ずれを零とするようにレンズアクチュエータ60
を駆動する。このため、低速シーク中にもトラッキング
エラー信号から擬似的にレンズ位置信号が得られ、この
レンズ位置信号によりキャリッジアクチュエータがレン
ズの光軸ずれを零とするように、レンズアクチュエータ
の動きを追って移動する。このため、低速シーク中にキ
ャリッジアクチュエータの固定的な慣性補償では予測不
可能な摩擦や外部振動等が加わっても、対物レンズの光
軸ずれを零に維持するレンズロック制御が適切にでき、
トラッキングエラー信号にオフセットを持たないこと
で、ゼロクロス検出によるトラック通過数のカウントを
正確にし、また目標トラックに引き込みを安定化させ、
トータル的なアクセス性能を向上することができる。
【0021】低速レンズロック制御部15−1は、トラ
ッキングエラー信号の各サイクルの正のピーク値と負の
ピーク値を検出するピーク値検出部と、正負の各ピーク
値の差の1/2の値をオフセット量として算出して擬似
的なレンズ位置検出信号を検出するオフセット演算部を
備える。これはトラッキングエラー信号のデジタル的な
処理に好適であり、フィルタ構成が困難なトラッキング
エラー信号の低い周波数であっても、正確にレンズ位置
信号を生成できる。またシーク制御のサーボ系統をDS
P等で実現する場合に適している。
【0022】高速レンズロック制御部15−2として
は、高速シーク時のトラッキングエラー信号の周波数に
対応したカットオフ周波数により高周波成分を除去し、
トラッキングエラー信号の包絡線の変化に対応したオフ
セット量をレンズ位置信号として検出するローパスフィ
ルタを使用する。高速シークのトラッキングエラー信号
は十KHz以下の周波数をもっており、ローパスフィル
タによる低域成分の除去が比較的容易にできる。ローパ
スフィルタはアナログ的なアクティブフィルタでもよい
し、デジタルフィルタであってもよい。
【0023】低速及び高速レンズロック制御部15−
1,15−2の別の形態としては、トラッキングエラー
信号の高周波成分を除去して包絡線の変化に追従するオ
フセット量をレンズ位置信号として検出するローパスフ
ィルタと、ローパスフィルタのカットオフ周波数を、低
速シーク時に低域側に切替え、高速シーク時に高域側に
切替えるフィルタ特性切替部を備えてもよい。この場
合、ローパスフィルタは1つでよく、そのカットオフ周
波数を切替えるだけでよいことから、回路構成が簡単に
できる。
【0024】低速及び高速レンズロック制御部15−
1,15−2の別の形態としては、高速シーク時のトラ
ッキングエラー信号の周波数に対応した高域側のカット
オフ周波数により高周波成分を除去してレンズ位置信号
として出力する高速用ローパスフィルタと、高速用ロー
パスフィルタに直列接続され、低速シーク時のトラッキ
ングエラー信号の周波数に対応した低域側のカットオフ
周波数により高周波成分を除去してレンズ位置信号とし
て出力する低速用ローパスフィルタを備える。
【0025】目標トラック迄のトラック数が所定値未満
の場合には、低速シーク制御部10−1により光ビーム
を低速移動させる。また目標トラック迄のトラック数が
所定値を越えた場合には、高速シーク制御部10−2に
より光ビームを高速移動させ、高速移動中に目標トラッ
クまでのトラック数が他の所定値に達したときに低速シ
ーク制御部10−1による光ビームの低速移動に切替え
る。
【0026】低速シーク制御部10−1は、目標トラッ
クまでのトラック数に応じて設定した目標速度に追従す
るようにレンズアクチュエータ60を速度制御し、速度
制御の加速期間および減速期間の各々について、キャリ
ッジアクチュエータ64にレンズアクチュエータ60の
加速又は減速に対応した慣性補償のための加速又は減速
を与える。
【0027】例えば低速シーク制御部10−1は、キャ
リッジアクチュエータ64にレンズアクチュエータ60
の加速又は減速電流Iaに慣性補償係数α1を乗じた慣
性補償電流Ivを流す。慣性補償係数α1はレンズアク
チュエータの加速ゲインをKa、トラックアクチュエー
タの加速ゲインKv、レンズアクチュエータの質量をM
a、キャリッジアクチュエータの質量をMvとした場
合、 α1=(Kv/Ka)・{Ma/(Ma+Mv)} として定義される。
【0028】高速シーク制御部10−2は、目標トラッ
クまでのトラック数に応じて設定した目標速度に追従す
るようにキャリッジアクチュエータ64を速度制御し、
速度制御の加速期間および減速期間の各々について、レ
ンズアクチュエータ60にキャリッジアクチュエータ6
4の加速又は減速に対応した慣性補償のための加速又は
減速を与える。
【0029】例えば高速シーク制御部10−2は、レン
ズアクチュエータ60にキャリッジアクチュエータ64
の加速又は減速電流Ivに慣性補償係数α2を乗じた慣
性補償電流Iaを流す。
【0030】
【発明の実施の形態】
<目次> 1.装置構造 2.回路構成 3.シーク制御 1.装置構造 図2は本発明の光学的記憶装置、即ち光ディスクドライ
ブの外観説明図である。図2において、ドライブ本体1
50の前部には媒体挿入口を開口したフロントベセル1
52が設けられる。フロントベセル152の媒体挿入口
には、扉154が両側の上部を軸として回動自在に取り
付けられ、かつ内蔵したバネにより閉鎖方向に付勢され
ている。
【0031】このためMOカートリッジ媒体の挿入及び
排出に伴って扉は開閉する。フロントベセル152の周
囲には、イジェクトボタン158及び動作表示LED1
60が設けられる。フロントベセル152の高さは約1
7mmであり、ドライブ本体150はそれより若干低い
高さとなる。図3は図2のドライブ本体150の組立分
解図である。ドライブ本体150は上部よりプリント基
板176、カートリッジホルダ178、ドライブベース
180、レンズキャリッジ184、スライドプレート1
94、スピンドルユニット196及びカバー202で構
成される。このうちドライブベース180から下側のカ
バー202については、更に図4に裏側から見た状態で
組立分解図を示している。
【0032】図3において、プリント基板176にはド
ライブ本体150の制御に必要なコントロール回路が実
装されている。カートリッジホルダ178は下部に位置
するドライブベース180との間に媒体収納空間を形成
し、前方から挿入されたMOカートリッジ媒体を位置決
めする。また電磁石44が装着される。ドライブベース
180はレンズキャリッジ184、スライドプレート1
94及びスピンドルユニット196の装着を行う。
【0033】レンズキャリッジ184は可動光学系を構
成し、対物レンズ186を搭載している。対物レンズ1
86に対しては、図4のドライブベース180の底部側
に設けた固定光学ユニット208からのレーザビームが
入射し、上方に位置する媒体にビームスポットを照射
し、また戻り光を固定光学ユニット208に戻す。レン
ズキャリッジ184の両側にはVCMのコイル部190
−1,190−2が配置され、コイル部190−1,1
90−2は固定配置される磁気ヨーク部192−1,1
92−2にギャップを介して配置される。したがって、
コイル部190−1,190−2に通電することで、磁
気ヨーク部192−1,192−2との間でリニアモー
タが形成され、レンズキャリッジ184を媒体のトラッ
クを横切る方向に動作することができる。
【0034】レンズキャリッジ184には、対物レンズ
186を媒体のトラックを横切る方向に移動させるレン
ズアクチュエータ及び、対物レンズ186を光軸方向に
移動してフォーカス制御を行うためのフォーカスアクチ
ュエータが搭載されている。スライドプレート194は
MOカートリッジ媒体の挿入に伴って、スピンドルユニ
ット196の下部に位置するターンテーブル198に媒
体ハブを装着させる。MOカートリッジ媒体を排出する
場合には、図4のイジェクトモータユニット204の駆
動により、図3においてスライドプレート194をドラ
イブベース180に対し奥行き方向に一体に移動し、タ
ーンテーブル198を下方に下げて媒体とのロックを解
除し、カートリッジホルダ78に設けたバネにより、M
Oカートリッジ媒体をイジェクトさせる。
【0035】スピンドルユニット196はプレート20
0上にターンテーブル198を装着しており、ターンテ
ーブル198の内部にはスピンドルモータが組み込まれ
ている。このスピンドルユニット196は、プレート2
00をドライブベース180の下側に組み付けること
で、その開口182にターンテーブル198が位置する
ことになる。
【0036】図5は図2のドライブ本体につき、図3の
ドライブ基板176及びカートリッジホルダ178を外
した状態の平面図である。図5において、スピンドルユ
ニットにおけるターンテーブル198の中心にはスピン
ドルシャフト205が設けられており、スピンドルシャ
フト205に下側となる媒体挿入口から挿入されたMO
カートリッジの媒体のハブが連結される。
【0037】この媒体挿入に伴い、スピンドルシャフト
205に媒体ハブが位置したときにマグネットチャッキ
ングで吸引し、ハブをスピンドルシャフト205に連結
される。レンズキャリッジ84は、上方に向けて対物レ
ンズ186を配置している。レンズキャリッジ184は
両側に配置したコイル部190−1,190−2の通電
により、磁気ヨーク部192−1,192−2に対し上
下方向、即ちスピンドルシャフト205に装着した媒体
のトラックを横切る方向に移動する。
【0038】ターンテーブル198の手前となる媒体挿
入側にはFPC212が配置され、ターンテーブル19
8に内蔵したスピンドルモータとの電気的な接続を行っ
ている。このFPC212は、側面側に取り出されたF
PC210に続いており、プリント基板側との接続を行
う。入り口側に配置したFPC212には、ライトイネ
ーブルセンサ214、ライトプロテクトセンサ214及
びカートリッジ挿入センサ218が配置されている。こ
れら3つのセンサ214,216,218はピンスイッ
チ等が使用される。ライトイネーブルセンサ214は、
MOカートリッジ媒体に設けたライトイネーブルとライ
トプロテクトの入れ替えノブのライトイネーブル位置を
検出する。
【0039】ライトプロテクトセンサ216は、媒体の
ライトイネーブルとライトプロテクト切替ノブのライト
プロテクト位置を検出する。カートリッジ挿入センサ2
18は、ドライブユニット54に対するMOカートリッ
ジ媒体の挿入を検出し、ドライブの起動を行わせる。具
体的には、スピンドルモータによりターンテーブル98
を回転し、コントローラの動作を開始させる。
【0040】図6は図2のドライブ本体150の背面側
であり、図4のカバー202を外した状態で示してい
る。図6において、スライドプレート194はドライブ
ベース180側に固定されたピン222,224に対
し、ガイド溝230,232によって媒体挿入方向にス
ライド自在に装着されており、更にコイルバネ226,
228により媒体挿入側に付勢されている。
【0041】このため、図の下側となる媒体挿入口側か
らMOカートリッジを挿入すると、スライドプレート1
94が一体に移動し、ピン222,224にガイド溝2
30,232の下側が当たる位置でロックし、この状態
でターンテーブルに媒体ハブを装着することになる。ま
たレンズキャリッジ184に相対した図の上部側には、
固定光学ユニット208が設けられている。固定光学ユ
ニット208には、レーザダイオード記録再生用のディ
テクタ、トラッキング及びフォーカス制御用のディテク
タ、更にそれらの光学系が組み込まれている。
【0042】図7は図3のレンズキャリッジ184に搭
載されたレンズアクチュエータ60を取出している。レ
ンズアクチュエータ60は、固定ベース300に装着し
た保持部302の側面に4本のワイヤ304−1〜30
4−4(304−4は図示せず)を片持ち状態で支持
し、ワイヤ304−1〜304−4の先端に可動ベース
306を4点で支持している。
【0043】このため可動ベース306は4本のワイヤ
304−1〜304−4の撓みによって、固定側となる
保持部302に対し三次元的の自由度をもっている。可
動ベース306上には、対物レンズ186が搭載され、
下部で反射された固定光学ユニットからのビーム光軸3
05をもつ光ビームの集光して上方に位置する媒体面に
結像し、また媒体からの戻り光を同じ径路で固定光学ユ
ニットに戻している。
【0044】可動ベース306には、トラッキングコイ
ル308とフォーカスコイル310が搭載される。トラ
ッキングコイル308は固定ベース300に設けたヨー
ク312の下側の水平部分を巻き回すように位置し、コ
イルの通電により可動ベース306を介して対物レンズ
186を矢印314で示すアウター方向又は矢印316
で示すインナー方向に移動させる。フォーカスコイル3
10は、ヨーク312の垂直部分を巻き回すように位置
し、その通電により可動ベース306を介して対物レン
ズ186を上下方向に移動させる。
【0045】レンズアクチュエータ60には、固定光学
系からのビーム光軸305に対物レンズ186のレンズ
光軸の位置ずれを検出するレンズ位置センサは、装置を
薄型化するめたに設けられていない。対物レンズ186
のレンズ位置ずれは、媒体戻り光の受光出力から得られ
るトラッキングエラー信号に基づいて擬似的に生成す
る。
【0046】トラッキングエラー信号から擬似的に生成
されたレンズ位置信号(LPOS)は、VCMによるキ
ャリッジ移動を主体とした高速シークにおいて、ビーム
光軸に対するレンズ位置ずれを零に保つようにレンズア
クチュエータ60を駆動するレンズロック制御に用いら
れる。またレンズアクチュエータ60を主体とした低速
シークにおいて、対物レンズの光軸の位置ずれを零に保
つようにVCMによりキャリッジを駆動するレンズロッ
ク制御に用いられる。 2.回路構成 図8は、図2のドライブ本体150に設けられるコント
ローラ及びエンクロージャ側の回路ブロックである。本
発明の光ディスクドライブは、コントローラ10とエン
クロージャ12で構成される。コントローラ10には光
ディスクドライブの全体的な制御を行うMPU14、上
位装置との間でコマンド及びデータのやり取りを行うイ
ンタフェースコントローラ16、媒体に対するデータの
リードライトに必要な処理を行うフォーマッタ18、バ
ッファメモリ20を備える。
【0047】バッファメモリ20は、この実施形態にあ
っては、MPU14、インタフェースコントローラ16
及びフォーマッタ18で共用される。フォーマッタ18
に対しては、ライト系統としてエンコーダ22とレーザ
ダイオード制御回路24が設けられ、レーザダイオード
制御回路24の制御出力はエンクロージャ12側の光学
ユニットに設けたレーザダイオードユニット30に与え
られている。レーザダイオードユニット30はレーザダ
イオードとモニタ用の受光素子を一体に備える。
【0048】レーザダイオードユニット30を使用して
記録再生を行うMOカートリッジ媒体として、この実施
形態にあっては、128MB及び230MBのいずれか
を使用することができる。この場合の記録方式は、ピッ
トポジション記録(PPM記録)である。また媒体の記
録フォーマットはZCAV(ゾーン定加速度方式)であ
り、128MB媒体は1ゾーン、230MB媒体は10
ゾーンとなる。
【0049】フォーマッタ18に対するリード系統とし
ては、デコーダ26、リードLSI回路28が設けられ
る。リードLSI回路28に対しては、エンクロージャ
12に設けたディテクタ32によるレーザダイオード3
0からのビームの戻り光の受光信号がヘッドアンプ34
を介してID信号及びMO信号として入力されている。
【0050】リードLSI回路28には、AGC回路、
フィルタ、セクタマーク検出回路、シンセサイザ及びP
LL等の回路機能が設けられ、入力したID信号及びM
O信号によりリードクロックとリードデータを作成し、
デコーダ26に出力している。またスピンドルモータ4
0による媒体の記録方式としてゾーンCAVを採用して
いることから、リードLSI回路28に対してはMPU
14より内蔵したシンセサイザに対しゾーン対応のクロ
ック周波数の切替え制御が行われている。
【0051】MPU14に対しては、エンクロージャ1
2側に設けた温度センサ36の検出信号が与えられてい
る。MPU14は温度センサ36で検出した装置内部の
温度に基づき、レーザダイオード制御回路24における
リード、ライト、イレーズの各発光パワーを最適値に制
御する。MPU14はドライバ38により、エンクロー
ジャ12に設けているスピンドルモータ40を制御す
る。
【0052】ここでMOカートリッジ媒体の記録フォー
マットはゾーンCAVであることから、スピンドルモー
タ40を例えば2700rpmの一定速度で回転させ
る。またMPU14はドライバ42を介して、エンクロ
ージャ12側に設けた電磁石44を制御する。電磁石4
4は、ローディングされたMOカートリッジ媒体のビー
ム照射側と反対側に配置されており、記録時及び消去時
に媒体に外部磁界を供給する。
【0053】DSP15は、レンズキャリッジに搭載し
た対物レンズのトラッキング制御及びフォーカス制御の
サーボ系を構成する。このため、エンクロージャ12側
の光学ユニットに媒体からのビーム戻り光を受光する2
分割ディテクタ46を設け、FES検出回路(フォーカ
スエラー信号検出回路)48が2分割ディテクタ46の
受光出力からフォーカスエラー信号を作成してDSP1
5に入力している。
【0054】またTES検出回路(トラッキングエラー
信号検出回路)50が2分割ディテクタ46の受光出力
からトラッキングエラー信号E1を作成し、DSP15
に入力している。更にトラッキングエラー信号E1はゼ
ロクロス検出回路(TZC回路)52に与えられ、トラ
ッキングエラー信号E1のゼロクロスを検出して得たト
ラックゼロクロスパルス信号E2をDSP15に入力し
ている。
【0055】DSP15はフォーカスサーボ及びトラッ
キングサーボのための各種の演算を実行し、その演算結
果をMPU14に出力する。MPU14はDSP15の
演算結果に基づき、ドライバ54を介してフォーカスア
クチュエータ56を駆動し、ドライバ58を介してレン
ズアクチュエータ60を駆動し、更にドライバ62を介
してレンズキャリッジのVCM64を駆動する。更にイ
ジェクトスイッチに応じてイジェクトモータ52も駆動
することができる。
【0056】図8の光ディスクドライブにあっては、エ
ンクロージャ12側にレンズキャリッジ上でのレンズア
クチュエータの位置を検出するレンズ位置センサや、レ
ンズキャリッジの移動位置を検出する位置検出デバイス
(PSD)等を使用していない。DSP15で実現され
るトラックサーボは、シーク制御のための速度サーボ系
とオントラック制御のための位置サーボ系がある。シー
ク制御用の速度サーボ系は、目標トラックまでの移動ト
ラック数が多い場合のロングシークと、目標トラックま
での移動トラック本数が少ない場合のショトーシークに
分けられる。
【0057】ショートシークは、レンズアクチュエータ
60の駆動を主体とした低速シーク制御であり、このと
き対物レンズを光軸ずれを零に保持するレンズロックの
ためにVCM64を駆動するレンズロック制御が行われ
る。またロングシークは、最初、VCM64の駆動を主
体とした高速シーク制御を行い、目標トラックまでの残
りトラック数が規定値に達すると、レンズアクチュエー
タ60の駆動を主体とした低速シーク制御に切替える。
VCM64の駆動を主体とした高速シーク制御では、対
物レンズの光軸ずれを零に保持するレンズロックのため
にレンズアクチュエータ60を駆動するレンズロック制
御が行われる。
【0058】ショートシークのレンズアクチュエータ6
0を主体とした低速シーク制御及びロングシークにおけ
るVCM64を主体とした高速シーク制御の各々は、目
標トラック迄の残り数に応じて目標速度に実際の計測速
度が追従するように制御する速度制御である。この速度
制御は、加速期間、定速期間及び減速期間の速度プロフ
ィールをもつ。
【0059】この内、加速時の加速電流および減速時の
減速電流の波形については、この段階で擬似的なレンズ
位置信号が正確に得られないことに起因してレンズロッ
ク制御を掛けることができないので、加速電流および減
速電流を滑らかに変化させ、急激な加速と減速によるレ
ンズ位置の大きな変動を押えている。同時に、補助的な
駆動側に主体となる駆動側の加速に応じた慣性補償用の
電流を流し、加速又は減速によるレンズ位置の変動を抑
制している。これによって、擬似的なレンズ位置信号が
得られない加速時又は減速時にあっても、レンズロック
状態を保証できる。
【0060】即ち、レンズ位置センサもたない光ディス
クドライブにあっては、例えばVCM64を主体とした
高速シークの際にキャリッジと同様の加速度をレンズア
クチュエータ60に加えて、キャリッジの移動に伴うレ
ンズアクチュエータ60の相対的な変位の発生を防ぐ。
またVCM64によるキャリッジの起動時にレンズアク
チュエータ60に揺れを起こさないように、緩やかにキ
ャリッジを移動させる。
【0061】この方法によって、VCM64の駆動によ
る高速シーク制御の際にレンズアクチュエータの対物レ
ンズの光軸ずれを常に零に保持するレンズロック状態が
維持できる。具体的には、DSP15がVCM64によ
るレンズキャリッジの移動時になるべく急な加減速パル
スがVCM64に加わらないように、構造的振動を最小
とするような加速度起動制御方式によってVCM64を
制御する。
【0062】この場合の加速度起動制御の目標軌道は、
理想的なモデルを想定し、目標となる駆動プロフィール
を示す加速度、速度及び移動距離の各多項式を作成す
る。例えばキャリッジのシーク動作時に、キャリッジの
位置、キャリッジのシーク動作における移動距離に基づ
いて、目標加速度と目標速度とを演算し、この演算結果
に基づいてVCM64に滑かに変化する加速用のシーク
電流を供給すればよい。加速度減速制御の目標軌道につ
いても同様に決める。更に、レングスアクチュエータ6
0を主体とした低速シーク制御についても、同様な理想
モデルの想定により決定した目標軌道のプロフィールに
従った加速度軌道制御と加速度減速制御を行う。DSP
15には、トラッキングエラー信号E1に基づいてシー
ク中にレンズロック制御に使用する擬似的なレンズ位置
信号を生成する回路機能が設けられる。擬似的なレンズ
位置信号の検出は、基本的には、対物レンズの光軸がビ
ーム光軸からからずれたときのトラッキングエラー信号
のオフセットを検出することで得られる。
【0063】しかし、トラッキングエラー信号E1のビ
ームのトラック通過速度で決まる周波数は、高速シーク
時と低速シーク時で大きく異なり、単一の検出機能で
は、一方の場合しか擬似レンズ位置信号が検出できな
い。そこで本発明にあっては、高速シークと低速シーク
の両方にを満足できるように、検出アルゴリズムや、低
速シークと高速シークで検出機能を切替えを実現する。 3.シーク制御 図9は図8の光ディスクドライブに設けたコントローラ
10により実現される本発明のシーク制御の機能ブロッ
ク図である。図9において本発明のシーク制御は、MP
U10に設けた低速シーク制御部10−1と高速シーク
制御部10−2に制御の下に、DSP15に設けている
レンズアクチュエータ60及びキャリッジアクチュエー
タ64に対するサーボ系を使用して実現される。
【0064】MPU10の低速シーク制御部10−1
は、上位装置からのシークコマンドにより指定された目
標トラックまでのトラック数が、予め定めた所定値例え
ば50トラック未満の場合に起動して、低速シーク制御
を行う。これに対し高速シーク制御部10−2は、シー
クコマンドで指定された目標トラックまでのトラック数
が例えば50トラック以上のときに起動し、高速シーク
制御を行う。
【0065】低速シーク制御部10−1と高速シーク制
御部10−2を切り替える目標トラックまでのトラック
数は任意に決められる。具体的には、図7に示したレン
ズアクチュエータ10で対物レンズ186の光軸を固定
光学系のビーム光軸305に一致する中立位置からイン
ナ側またはアウタ側に移動させたときの媒体面における
ビームの最大移動量に対応したトラック数を決めればよ
い。
【0066】この対物レンズ186の移動による媒体面
でのビーム移動量は例えば100μm程度であり、トラ
ックピッチを2μm程度とすると、例えば規定値として
50トラックを設定して低速シークと高速シークを切り
替えればよい。このように、低速シークと高速シークの
切替トラック数は、レンズアクチュエータによるビーム
移動量及び媒体のトラック密度により適宜に定まる。
【0067】DSP15には速度制御部17が設けら
れ、速度制御部17からの制御信号はゲイン設定値8
2,88のそれぞれに与えられ、キャリッジアクチュエ
ータ64に対するゲインGv及びレンズアクチュエータ
60に対するゲインGaの設定を受けた後、加算点8
4,90の各々を介してキャリッジアクチュエータとし
てのVCM64及びレンズアクチュエータ60に供給さ
れる。
【0068】低速シーク制御部10−1による低速シー
ク時には、速度制御部17はレンズアクチュエータ60
を主体とした低速シーク制御を実現する。具体的には、
速度制御部17で目標速度と実際の計測速度との偏差と
して得られた速度偏差に応じた電流Iaをそのままレン
ズアクチュエータ60に供給する。これに対しVCM6
4に対しては、ゲイン設定器82のゲインを調整するこ
とで、加速時及び減速時については慣性補償用の電流I
aをVCM64に流し、レンズアクチュエータ60の動
きにVCM64によってキャリッジの動きを追従させ、
対物レンズの光軸ずれの発生を防ぐ。
【0069】また加速時または減速時におけるレンズア
クチュエータ60に流す加速電流と減速電流は、従来の
矩形波の加減速電流を使用せず、段階的に電流値が増減
する加速電流または減速電流を流すことで滑らかな加速
を行わせる。一方、高速シーク制御部10−2による高
速シークの際には、速度制御部17は目標速度と光ビー
ムの実際の計測速度との速度偏差に応じた求めた電流I
vをそのままVCM64に流すことでキャリッジの高速
シークを行わせる。
【0070】このときレンズアクチュエータ60にはゲ
イン設定器88のゲインGaの調整により、VCM64
によりキャリッジの加速または減速にレンズアクチュエ
ータ60を追従させる慣性補償のための電流Iaを流
す。もちろん、VCM64の加速及び減速時の各電流に
ついても、電流値が段階的に増減させる電流プロフィー
ルをもつことで滑らかな加速と減速を行わせる。
【0071】更に高速シーク制御部10−2にあって
は、高速シーク中に目標トラックまでトラック本数が例
えば50トラックに達すると、低速シーク制御部10−
1に制御を引き渡し、高速シークから低速シークに切り
替する。この場合の低速シークも、シークコマンドによ
る目標トラックまでのトラック本数が50トラック未満
となる通常の低速シークと同じシーク制御が行われる。
【0072】DSP15にはMPU10の低速シーク制
御部10−1と高速シーク制御部10−2に対応して、
低速レンズロック制御部15−1と高速レンズロック制
御部15−3が設けられる。低速レンズロック制御部1
5−1は低速シーク制御の際に起動し、低速シーク中に
得られるトラッキングエラー信号E1から擬似的にレン
ズ位置信号E3を作り出し、VCM64に対する加算点
34に加え、低速シーク中のレンズロック制御を行う。
【0073】高速レンズロック制御部15−2は高速シ
ーク制御時に起動され、同じく高速シーク中に得られる
トラッキングエラー信号E1に基づいて擬似的なレンズ
位置信号E4を作成し、レンズアクチュエータ60側の
加算点90に加え、レンズロック制御を行う。低速レン
ズロック制御部15−1及び高速レンズロック制御部1
5−3にあっては、各シーク制御における加速時及び減
速時については正しいレンズ位置信号E3,E4が得ら
れない。したがって、低速シーク制御及び高速シーク制
御における加速終了後の定速制御期間にトラッキングエ
ラー信号E1から得られる正しいレンズ位置信号E3,
E4を用いてレンズロック制御を行う。
【0074】図10は図9のDSP15側の第1実施形
態のブロック図である。図10において、まずDSP1
5の速度制御部17は、カウンタ70、タイマ74、速
度計算部72、目標速度レジスタ78、加算点76及び
サーボスイッチ80で構成される。カウンタ70は、図
8のコントローラ10に設けているトラックゼロクロス
検出回路(TZC回路)55から得られたトラックゼロ
クロスパルスE2を計数し、光ビームが現在位置してい
るトラック番号をリアルタイムで求める。
【0075】この現トラック位置を示すカウンタ70の
計数値は、MPU10にトラック番号Nとして与えられ
る。このためMPU10は、上位装置からシークコマン
ドを受けた際に目標トラックの番号N0 とカウンタ70
で得られた現在トラックの番号Nとの差から、目標トラ
ックまでのトラック数及びインナ側かアウタ側かのシー
ク方向を認識することができる。
【0076】速度計算部72はカウンタ70によるトラ
ックゼロクロスパルスのカウント周期をタイマ74から
のタイマクロックにより計数し、その逆数としてビーム
の速度Vを算出する。目標速度レジスタ78にはMPU
10のそのとき起動している低速シーク制御部10−1
または高速シーク制御部10−2より、目標トラックま
でのトラック数に応じて目標速度テーブルから読み出さ
れた目標速度v0 がセットされる。加算点76は目標速
度レジスタ78にセットした目標速度v0 から速度計算
部72で計算した光ビームの計測速度vを差し引いて速
度偏差Δvを出力する。加算点76に続いて設けたサー
ボスイッチ80は、MPU10の制御信号E5によりシ
ーク制御中、オン状態に保たれる。
【0077】サーボスイッチ80に続いて並列的に設け
たゲイン設定器82,88に対しては、MPU10側よ
りゲインGv,Gaが設定される。このゲイン設定は、
低速シーク制御の際にはゲイン設定器88に速度偏差Δ
vに応じた電流Iaをレンズアクチュエータ60に流す
ためのゲインGaの設定が行われ、同時にゲイン設定器
82にはVCM64の慣性補償のための電流Ivを流す
ためのゲインGvの設定が行われる。
【0078】一方、高速シーク制御の際には逆に、ゲイ
ン設定器82に速度偏差Δvに対応した電流IvをVC
M64に流すためのゲインGvの設定が行われ、同時に
ゲイン設定器88にはレンズアクチュエータ60に慣性
補償のための電流Iaを流すためのゲインGaの設定が
行われる。低速レンズロック制御部15−1は、ADコ
ンバータ102、正ピーク検出部104、負ピーク検出
部106、オフセット演算部108、位相補償部110
及びサーボスイッチ112で構成される。また高速レン
ズロック制御部15−2は、ADコンバータ94、ロー
パスフィルタ96、位相補償部98及びサーボスイッチ
100で構成される。
【0079】低速シーク制御の際には、MPU10から
の制御信号E6,E7により、サーボスイッチ112が
オン、サーボスイッチ110がオフとなり、低速レンズ
ロック制御部15−1の制御が有効となる。これに対し
高速シーク制御時には、サーボスイッチ100がオン、
サーボスイッチ112がオフとなり、高速レンズロック
制御部15−2の制御が有効となる。
【0080】ここで低速レンズロック制御部15−1及
び高速レンズロック制御部15−2におけるトラッキン
グエラー信号E1に基づいた擬似的なレンズ位置信号の
検出を説明する。図11は、キャリッジの停止状態でレ
ンズアクチュエータ60を一定速度でゆっくり駆動した
ときのトラッキングエラー信号E1と検出される擬似レ
ンズ位置信号E3の信号波形図である。図11(A)の
トラッキングエラー信号E1については、図7に示した
レンズアクチュエータ60のトラッキングコイル308
に通電することによって、対物レンズ186を例えば矢
印314で示すアウタ側に一定速度で移動すると、レン
ズ光軸がビーム光軸305に対し、ずれる。
【0081】この対物レンズ186の移動により、光ビ
ームは上側に位置する媒体のトラックをゆっくりした一
定速度で横切る。このとき対物レンズ186の光軸がビ
ーム光軸305に一致しながら移動すれば、トラッキン
グエラー信号E1は零レベルを中心に上下に対象な振幅
変化を生ずる。しかしながら、レンズアクチュエータ6
0のみの駆動により対物レンズ186の光軸がビーム光
軸305からずれることにより、図11(A)のよう
に、光軸のずれ量に応じたオフセットを起こす。トラッ
キングエラー信号E1のレンズ光軸のずれ量に応じたオ
フセットは、トラッキングエラー信号E1の+側のピー
クを結んだ直線または−側のピークを結んだ直線の変化
量として検出すればよい。その結果、トラッキングエラ
ー信号E1のレンズの光軸ずれに応じたオフセット量
は、図11(B)のように擬似レンズ位置信号E3とし
て検出することができる。
【0082】この場合、レンズアクチュエータを起動し
た最初の加速時と最後の減速時については、トラッキン
グエラー信号E1の周波数が大きく変化するため、この
部分について擬似レンズ位置信号E3はノイズとなって
しまい、使用できない。したがって、起動直後の加速時
と終了直前の減速時の擬似レンズ位置信号E3は使用し
ないことが望ましい。
【0083】図10の第1実施形態にあっては、低速シ
ーク時に相当する図11のトラッキングエラー信号E1
から擬似レンズ位置信号E3を検出する処理を、トラッ
キングエラー信号の1サイクルごとの正のピーク値と負
のピーク値を検出し、両者の差の半分の値としてオフセ
ット値を検出し、これをレンズ位置信号E3としてい
る。
【0084】図12は、キャリッジの停止状態でレンズ
アクチュエータ60を、VCM64による高速シークと
同じ速度で高速移動したときのトラッキングエラー信号
E1と擬似レンズ位置信号E4の信号波形図である。こ
の高速シーク時に相当するレンズアクチュエータ60の
移動で得られるトラッキングエラー信号E1の周波数
は、例えば数十kHzと高い。これに対し図11に示し
た低速シーク時相当のトラッキングエラー信号E1の周
波数は、例えば十kHz以下の例えば8KHzと低い。
【0085】このため、低速シーク時の高速シーク時の
両方について、同じ処理によりレンズ位置信号を検出す
ることは困難である。そこで図10の第1実施形態にあ
っては、高速シーク時については図12(A)のトラッ
キングエラー信号E1を図10のローパスフィルタ96
に通して高周波成分を除去するだけで、図12(B)の
ようなトラッキングエラー信号E1の対物レンズの後続
ずれに応じたオフセットをもつ擬似レンズ位置信号E4
を検出するようにしている。
【0086】この高速シークに使用するローパスフィル
タ96のカットオフ周波数は、例えば8KHzに設定さ
れる。このため、ローパスフィルタ96を低速シーク時
のレンズ位置信号の検出に使用しても、図11(A)の
カットオフ周波数以下の帯域をもつ低速シーク時のトラ
ッキングエラー信号E1は、ローパスフィルタ96をそ
のまま通過し、図11(B)のような擬似レンズ位置信
号E3は得られない。
【0087】そこで、図10の第1実施形態にあって
は、高速シークと低速シークの各々の周波数に対応した
レンズ位置信号の検出機能を設けることで、低速シーク
時及び高速シーク時のいずれについても、前後の加減速
期間を除く定速期間については安定したレンズ位置信号
E3またはE4を得ることができる。再び図10を参照
するに、低速シーク時にオフセット演算部108で求め
られた擬似レンズ位置信号E3は、位相補償部110で
高域ゲインをアップする進み位相補償を受けた後、低速
シーク状態でオン状態にあるサーボスイッチ112を介
して加算点84でVCM64に対する慣性補償電流に加
え、低速シーク中にレンズアクチュエータ60の動きに
追従するようにVCM64によりキャリッジを移動さ
せ、ビーム光軸に対するレンズ光軸のずれを零に維持す
るレンズロックを掛ける。
【0088】同様に高速レンズロック制御部15−2側
についても、ローパスフィルタ96で得られた擬似レン
ズ位置信号E4は、位相補償部98で位相補償を受けた
後、高速シーク時にオン状態にあるサーボスイッチ10
0を介して加算点90に与えられ、高速シーク時にゲイ
ン設定器88より出力されている慣性補償電流に加えて
レンズアクチュエータ60を駆動し、レンズ光軸のビー
ム光軸に対するずれを零とするレンズロックを行う。
【0089】図13は低速シーク制御時のVCM64に
対する慣性補償電流を供給するゲイン設定器82に対す
るゲイン設定の説明図である。低速シーク中にあって
は、加算点76より目標速度v0 と計測速度vの速度偏
差Δvに応じ、図示しないゲイン設定器88により設定
されるゲインGaによって電流Iaがアクチュエータ6
0に供給される。
【0090】このときレンズロック制御を行うためのV
CM64のゲイン設定器82には慣性補償ゲインα1が
設定される。この慣性補償ゲインα1は、VCM64の
比例ゲインをKv、アクチュエータ60側の比例ゲイン
をKa、VCM64で駆動するキャリッジの質量をM
v、レンズアクチュエータ60の質量をMaとすると、
次式で定義される。
【0091】 α1=(Kv/Ka)・{Ma/(Ma+Mv)} ・・・(1) したがって、このときのVCM64に流す慣性補償電流
Ivは、 Iv=α1・Ia ・・・(2) として定められる。図14は高速シーク時にレンズロッ
ク制御のための慣性補償電流を供給するレンズアクチュ
エータ側のゲイン設定器88の説明図である。高速シー
ク制御の際には、目標速度v0 と計測速度vの速度偏差
Δvを加算点76で求める。これに応じた電流Ivを図
示しない電流設定器82の設定ゲインにより得て、VC
M64の駆動による高速シーク制御を行っている。
【0092】このときレンズロック制御のために駆動す
るレンズアクチュエータ60側のゲイン設定器88につ
いては、慣性補償係数α2が設定される。この慣性補償
係数α2は、次式で定義される。 α2=(Ka/Kv)・{Mv/(Ma+Mv)} ・・・(3) このため、速度偏差ΔvによりVCM64に流す電流I
vが決まれば、レンズアクチュエータ60に流す慣性補
償電流Iaは Ia=α2・Iv ・・・(4) として一義的に定まる。
【0093】このような図13,図14に示した低速シ
ーク時と高速シーク時のレンズロック制御のための慣性
補償の各電流は、設計段階で理想的なキャリッジアクチ
ュエータ及びレンズアクチュエータを想定して固定的に
決めたもので、実際には摩擦や振動等の予測不可能な要
因によりレンズの光軸ずれを起こす可能性がある。しか
しながら、高速シーク中は勿論のこと低速シーク中にあ
っても、擬似的なレンズ位置信号が正しく得られること
で、レンズ位置信号に基づいたVCM64の駆動で対物
レンズの光軸ずれを確実に防止することができる。この
結果、シーク中のトラッキングエラー信号のオフセット
を防止することで、トラックゼロクロスを正確に検出
し、トラックカンウトの精度を向上できる。また目標ト
ラックの直前でトラッキングエラー信号に光軸ずれによ
るオフセットが含まれていないことから、目標トラック
に対するビーム引込み制御、具体的にはトラッキングエ
ラー信号を零とする位置サーボへの切替えによる引込み
を安定且つ高速に行うことができる。
【0094】図15は図10の第1実施形態におけるシ
ーク制御のフローチャートである。まずステップS1で
上位装置からシークコマンドを受けると、目標トラック
番号と現在トラック番号の差から目標トラックまでのシ
ークトラック数Nを算出する。続いてステップS2で、
シークトラック数Nを予め定めた規定値N1と比較し、
規定値を超えていれば、ステップS3のVCMの速度制
御による高速シーク制御に移行する。
【0095】この高速シーク制御はステップS3でVC
M64を目標速度と計測速度の速度偏差に基づいて速度
制御する。同時にステップS4で、レンズアクチュエー
タ60に対する慣性補償制御と低速レンズロック制御部
15−1によるレンズロック制御を掛ける。ステップS
5にあっては、高速シーク中におけるシークトラック数
Nが所定値N2に達したか否かチェックしている。
【0096】所定トラック数N2に達すると、ステップ
S6のレンズアクチュエータ60の速度制御による低速
シーク制御に切り替える。低速シーク制御中にあって
は、ステップS7でVCM64の慣性補償制御と第2レ
ンズロック制御部15−2によるレンズロック制御を同
時に行う。低速シーク制御中にステップS8でシークト
ラック数Nが零となって目標トラックに達すると、ステ
ップS9に進み、トラッキングエラー信号に基づく1サ
ーボに切り替えて、目標トラックへのビーム引込み制御
を行う。ビーム引込み制御を行ったならば、ステップS
1でトラッキングエラー信号が零を中心とした規定範囲
内に収まる整定をチェックし、整定完了で一連のシーク
制御を完了する。
【0097】シーク制御を完了した後の処理は、シーク
完了でリードライトのレディオンとなり、目標トラック
に対するデータの書込みあるいはデータリードが行われ
ることになる。一方、ステップS1で目標トラックまで
のシークトラック数Nが規定値N1未満であった場合に
は、ステップS6に進んで低速シーク制御を行うことに
なる。この低速シーク制御も、高速シーク制御中に規定
値N2に達したときにおこなう低速シーク制御と同じに
なる。
【0098】図16は図15のステップS7で行われる
低速シーク中におけるVCM64に対する慣性補償制御
と低速レンズロック制御部15−1によるレンズロック
制御のフローチャートである。このフローチャートは、
図10のDSP15の動作周期を決めるサンプルクロッ
クごとに処理が繰り返される。まずステップS1で、現
サンプルで得られたトラッキングエラー信号Aをリード
する。次にステップS2で、1サンプル周期での変化量
CをC=B−Aとして算出する。ステップS4では、次
の処理のために現サンプルのトラッキングエラー信号A
を1サンプル前のトラッキングエラー信号Bに代入す
る。
【0099】ステップS5では、ステップS3で算出し
た変化量Cの絶対値が規定値以下か否かチェックする。
規定値以下であればステップS1に戻り、次のサンプル
タイミングの処理を行うことになる。変化量Cの絶対値
が規定値以下となるのはビーム速度が低速の場合であ
り、加速開始時あるいは減速停止時の段階であり、比較
的低い周波数であることから、これを排除する。
【0100】ステップS5で変化量Cの絶対値が規定値
を超えていた場合にはステップS6に進み、1サンプル
前の変化量Cをロードして変化量Dとする。続いてステ
ップS7で、現サンプルの変化量Cと1サンプル前の変
化量Dの極性が変化したか否かチェックする。これはト
ラッキングエラー信号がピーク点を通過したか否かをチ
ェックしていることになる。
【0101】ステップS7で現サンプルの変化量Cと1
サンプル前の変化量Dの極性が変化していた場合にはピ
ーク点の通過であることから、ステップS8に進み、ス
テップS4で1サンプル前のトラッキングエラー信号B
として代入している現サンプルでのトラッキングエラー
信号Bはプラスか否かチェックする。プラスであればス
テップS9に進み、トラッキングエラー信号Bの絶対値
は規定値より大きいか否かチェックする。大きければス
テップS11で、トラッキングエラー信号Bを+側のピ
ーク値TES1=Eとして保存する。一方、ステップS
8でトラッキングエラー信号Bがマイナスであった場合
には、ステップS10に進み、ステップS9と同様にし
てトラッキングエラー信号Bの絶対値は規定値より大き
いか否かチェックし、大きければステップS12で、ト
ラッキングエラー信号Bを−側のピーク値TES2=F
として保存する。
【0102】ステップS13にあっては、オフセットΔ
TES=Gを G=(E+F)/2 として算出する。現サンプルのステップS11で例えば
プラス側のピーク値TES1=Eが得られたならば、1
サンプル前にあっては、ステップS12でマイナス側の
ピーク値TES2=Fが既に得られていることから、G
=(E+F)/2としてオフセットΔTES=Gを算出
することができる。
【0103】このステップS13で算出したオフセット
ΔTES=Gがそのときのレンズ位置信号E3となる。
このためステップS14で、算出したオフセットΔTE
S=Gに基づくレンズロック用の電流を慣性補償用電流
に加算し、キャリッジアクチュエータとてのVCM64
に出力して、現在の光軸ずれを零とする。このようなス
テップS1〜ステップS14の処理をDSP15の各サ
ンプルごとに繰り返しており、ステップS15で残りト
ラック数Nが零となって目標トラックに達すると、図1
5のメインルーチンにリターンする。尚、図16のステ
ップS15は、図15におけるステップS8と同じであ
り、したがって図16のルーチンは図15のステップS
9の目標トラックへの引込み制御にリターンすることに
なる。
【0104】図17は図10の第1実施形態における低
速シーク制御時のタイムチャートである。低速シーク制
御時にあっては、図17(A)のビーム速度に示すよう
に、時刻t1の起動により加速制御が行われた後に、時
刻t2で一定の目標速度に達すると、定速速度制御とな
り、目標トラックの所定トラック数手前の時刻t3で減
速制御を行い、目標トラックに到達した時刻t4でトラ
ック引込み制御を行う。
【0105】このような図17(A)のビーム速度の変
化に対し、図17(B)のように、トラッキングエラー
信号が変化する。トラッキングエラー信号E1は時刻t
2から時刻t3までの定速制御中は一定周波数となって
おり、この定速期間について安定した擬似レンズ位置信
号E3を得ることができる。このため図17(F)のレ
ンズロック制御をオンオフするレンズロックモードは、
時刻t1のシーク起動から時刻t2で定速制御に入るま
での遅延時間Tdを経過した後にオンし、トラッキング
エラー信号E1に基づいて得られる擬似的なレンズ位置
信号によるVCMに対するレンズロック制御を掛けるこ
とになる。
【0106】図17(A)のビーム速度のプロフィール
を得るためのレンズアクチュエータ60に流す電流Ia
は、図17(C)のようになる。レンズアクチュエータ
60に流す電流Iaは、時刻t1〜t2の加速期間で例
えばアウタシークを例にとると、プラス側に段階的に増
加した後、定速制御に近づくと同じく段階的に減少する
滑らかな電流プロフィールをもたせている。また時刻t
3からの減速電流についても同様にして、段階的に増減
させることで滑らかな減速を行わせている。
【0107】レンズアクチュエータ60の電流Iaと同
時に慣性補償のためにVCM64に流す電流Ivは、図
17(D)のようになる。このVCM電流Ivは、図1
3のように、レンズアクチュエータ電流Iaに(1)式
で与えられる慣性補償係数α1を掛け合わせた電流とな
る。この結果、低速シーク時によるレンズアクチュエー
タ60の加減速に追従して、VCM64の起動でキャリ
ッジも加減速される。
【0108】このため、加減速時にレンズ位置信号が得
られなくとも、レンズアクチュエータとキャリッジの間
の相対的な変移はないことから、対物レンズの光軸ずれ
の発生を確実に防ぐ。もちろん時刻t2〜t3の定速期
間についてはトラッキングエラー信号E1から擬似的な
レンズ位置信号が得られることによりレンズロック制御
が掛かるため、対物レンズの光軸ずれを常に零に維持す
るレンズロックが確実にできる。
【0109】このような低速シーク制御にあっては、図
17(E)のようなシークモードが時刻t1のシーク開
始でオンし、時刻t4の目標トラックの到達による引込
み制御でオフとなる。図18は図10の第1実施形態に
おける高速シーク制御のタイムチャートである。高速シ
ーク制御にあっては、図18(A)のようにビーム速度
は時刻t1におけるVCMの駆動で加速し、時刻t2で
規定の高速定速度に達した後、目標トラックまでのトラ
ック本数が低速シーク制御の切替基準となる規定トラッ
ク数に達する時刻t3でVCMの減速制御を行い、時刻
t4で低速シーク制御に切り替わる。
【0110】即ち、図18(E)の制御モードのよう
に、時刻t1から時刻t4が高速シークモード、それ以
降が低速シークモードとなる。時刻t4からの低速シー
クモードは、加速期間を必要とせずに直ちに定速制御に
入る以外は、図17の定速シーク制御と同じである。そ
して目標トラックの所定トラック手前の時刻t3で低速
シーク制御の減速が行われ、時刻t7で目標トラックに
達すると引込み制御を行い、時刻t8で整定完了とな
る。
【0111】このような図18(A)の高速シークモー
ドにおけるビーム速度に対し、トラッキングエラー信号
E1は、図18(B)のようになる。即ち、高速シーク
中は数十kHzという高い周波数をもっているが、途中
で低速シーク制御に切り替わると十kHz以下の低い周
波数に変化する。時刻t1から時刻t4までの高速シー
ク中にあっては、図18(D)のように、VCMに電流
Ivを流すことにより速度制御を行う。このVCM電流
Ivについても、時刻t1〜t2の加速期間については
段階的に増加させることで滑らかなキャリッジの加速を
行い、同様に時刻t3からt4の減速期間についても段
階的に−方向に電流を増やし減らすことで滑らかな減速
を行っている。
【0112】同時に図18(C)のレンズアクチュエー
タ電流Iaは、VCM電流Ivに図14に示した(3)
式の慣性補償係数α2を掛け合わせた電流となり、VC
M64によるキャリッジの加速と同時にレンズアクチュ
エータ60にも慣性補償電流Iaを流すことで、キャリ
ッジ起動に伴う完成力に打ち勝つようにレンズアクチュ
エータを駆動して、対物レンズを光軸ずれ零の位置に保
持するレンズロックを行う。
【0113】この点は時刻t3からt4のVCMの減速
時についても同様であり、キャリッジの減速に対し搭載
しているレンズアクチュエータ60が慣性により生き過
ぎないように、慣性補償電流Iaをレンズアクチュエー
タ60に流して対物レンズの光軸ずれを零に保持する。
もちろん、時刻t2からt3の定速制御中にあっては、
トラッキングエラー信号E1の周波数は例えば数十kH
zと略一定にあることから、安定したレンズ位置信号E
4が得られ、このレンズ位置信号E4を零とするように
レンズアクチュエータ60の位置制御によるレンズロッ
クが確実に行われる。時刻t4以降の低速シークモード
については、図17の時刻t2以降の低速シーク制御の
場合と同じになる。
【0114】図19は本発明のシーク制御部の第2実施
形態であり、この実施形態にあっては、低速シーク時と
高速シーク時にレンズ位置信号を検出するローパスフィ
ルタを共通化し、低速シーク時と高速シーク時でローパ
スフィルタのカットオフ周波数を切り替えるようにした
ことを特徴とする。図19において、図10に示した低
速レンズロック制御部15−1と高速レンズロック制御
部15−2は、この実施形態にあっては、共通過された
低速・高速レンズロック制御部15−3としている。低
速・高速レンズロック制御部15−3には、MPU10
からの制御信号E8によりカットオフ周波数を切替え可
能なローパスフィルタ114が設けられている。ローパ
スフィルタ114に対しては、そのカットオフ周波数を
低域側のカットオフ周波数fc1と高域側のカットオフ
周波数fc2で切り替えるためのフィルタ特性切替部1
15を設けている。
【0115】図20は図19のローパスフィルタ114
及びフィルタ特性切替部115の回路構成であり、アナ
ログ的なアクティブフィルタとして実現されている。図
20において、ローパスフィルタとして機能するこのア
クティブフィルタは、オペアンプ116の−入力端子1
18を抵抗R1を介して接続しており、この入力には出
力が抵抗R2を介して帰還接続されている。
【0116】帰還抵抗R2にはコンデンサC1が並列接
続され、更にコンデンサC2とアナログスイッチ118
の直列回路が並列接続されている。この帰還回路に設け
ているコンデンサC1,C2は、ローパスフィルタのカ
ットオフ周波数を決める。図21は図20のローパスフ
ィルタの周波数特性であり、アナログスイッチ118を
図示のようにオンしているときにはフィルタ特性122
となり、アナログスイッチ118をオンするとフィルタ
特性124位置となる。即ち、低速シーク時にあって
は、アナログスイッチ118がオンして帰還回路にコン
デンサC1,C2を並列接続しており、したがって、こ
のときの容量はC1+C2となり、フィルタ特性124
に示すようにカットオフ周波数fc1は低域側にある。
【0117】これに対し高速シーク時にあっては、アナ
ログスイッチ118が図示のようにオフし、コンデンサ
C2が切り離されることで、コンデンサC1によっての
みカットオフ周波数が決まり、低速シーク時の容量(C
1+C2)に対して容量が小さくなることから、図21
のフィルタ特性122のようにカットオフ周波数は高域
側のfc2となる。
【0118】再び図19を参照するに、カットオフ周波
数を切替え可能なローパスフィルタ114の出力は位相
補償部98で高域成分について進み位相補償を施された
後、サーボスイッチ100または112を介して加算点
90または84に加えられる。低速シーク時にはサーボ
スイッチ112がオンし、サーボスイッチ110はオフ
となっており、またフィルタ特性切替回路115はロー
パスフィルタ114を低域側のカットオフ周波数fc1
に切り替えている。
【0119】これによって低速シークで得られたトラッ
キングエラー信号から擬似的なレンズ位置信号を検出
し、サーボスイッチ112を介してVCM64側の加算
点84に加えることで、レンズアクチュエータ60によ
る速度制御に対しVCMの駆動でレンズロックを掛けて
いる。また高速シーク時にあっては、逆にサーボスイッ
チ100がオン、サーボスイッチ112がオフとなる。
このときフィルタ特性切替回路115は高域側のカット
オフ周波数fc2に切り替わっており、高速シークで得
られた高い周波数のトラッキングエラー信号に適合した
ローパスフィルタ114の特性によりレンズ位置信号を
検出し、サーボスイッチ100を介してレンズアクチュ
エータ60側にレンズ位置信号を加算してレンズロック
を掛けることになる。
【0120】ローパスフィルタ114の低域と高域のカ
ットオフ周波数fc1,fc2としては、例えばトラッ
キングエラー信号の周波数が低速時に例えば10KH
z、高速時に50KHzとした場合、その1/5の2.
0KHzと10KHzに設定される。勿論、1/10の
1.0KHzと5KHzでもよく、安定したレンズ位置
信号が得られる最適なカットオフ周波数を決めればよ
い。
【0121】図22は本発明の第3実施形態であり、こ
の実施形態にあっては、高速シーク時と低速シーク時の
レンズロック制御部を第2実施形態と同様に共通化し、
更に低速シークと高速シークのそれぞれに対応した周波
数特性のローパスフィルタを組み合わせて各々のレンズ
位置信号をトラッキングエラー信号から検出できるよう
にしたことを特徴とする。
【0122】図22において、低速・高速レンズロック
制御部15−4には、トラッキングエラー信号E2をデ
ジタル信号に変換するADコンバータ94に続いて、高
速シーク用のローパスフィルタ96を設けている。この
高速シーク用のローパスフィルタ96は、図21のフィ
ルタ特性112のような高域側のカットオフ周波数fc
2をもっている。
【0123】高速シーク用のローパスフィルタ96に続
いては、低速シーク用のローパスフィルタ126が直列
接続される。低速シーク用のローパスフィルタ126
は、図21のフィルタ特性124のような低域側のカッ
トオフ周波数fc1をもっている。低速シーク用のロー
パスフィルタ126の出力は、位相補償部110及びサ
ーボスイッチ112を介してVCM64側の加算点84
に接続されている。
【0124】一方、高速シーク用のローパスフィルタ9
6の出力は分岐され、位相補償部98及びサーボスイッ
チ100を介してレンズアクチュエータ60側の加算点
90に接続されている。サーボスイッチ112,100
は、MPU10からの制御信号E6,E7によりオンオ
フ制御される。即ち、低速シーク制御時にあっては、サ
ーボスイッチ100はオフ、サーボスイッチ112はオ
ンとなる。
【0125】このため加算点90に対する高速シーク用
ローパスフィルタ96からの出力は切り離され、低速シ
ーク用のローパスフィルタ126によって停止されたレ
ンズ位置信号が加算点84に与えられ、VCM64の駆
動によるレンズロックをレンズアクチュエータ60の速
度制御中に行う。この場合、トラッキングエラー信号E
1は高速シーク用のローパスフィルタ96を通過する
が、そのカットオフ周波数fc2は図21のように十分
に高域側にあるため、低速シーク中における10KHz
以下のトラッキングエラー信号E1はローパスフィルタ
96による劣化を受けることなく低速シーク用のローパ
スフィルタ126に入力する。
【0126】またカットオフ周波数fc2を超える高周
波成分については、ローパスフィルタ96でカットされ
ていることから、低速シーク用のローパスフィルタ12
6に入力するトラッキングエラー信号のS/Nが十分に
改善できている。これに対し高速シーク時には、サーボ
スイッチ100がオンし、サーボスイッチ112がオフ
となる。このため低速シーク用のローパスフィルタ12
6の出力が切り離され、高速シーク用のローパスフィル
タ96の出力がサーボスイッチ100を介して加算点9
0に加えられる。このときトラッキングエラー信号は高
速シークにより数十kHzという高い周波数をもってお
り、ローパスフィルタ96により高域成分の除去により
安定したレンズ位置信号を得ることができ、VCM64
の駆動による速度制御中にレンズアクチュエータ60に
よるレンズロックを安定して確実に行うことができる。
【0127】尚、上記の実施形態にあっては、速度制御
及び高速時と低速時の連続制御の全てについてDSP1
5のデジタル演算機能により実現しているが、本発明は
これに限定されず、その一部または全体をアナログ回路
あるいは専用のLSI回路で実現してもよい。
【0128】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、レンズ位置センサを設けずにトラッキングエラー信
号から擬似的にレンズ位置信号を検出してレンズロック
を行う場合、高速シーク時と低速シーク時でトラッキン
グエラー信号に大きな周波数の違いがあっても、高速シ
ーク時及び低速シーク時の各々において安定したレンズ
位置信号をそのときのトラッキングエラー信号から検出
することができる。
【0129】このためシーク中にトラックキングエラー
信号のオフセットを防止してトラックゼロクロス検出に
基づいたトラックカウントが正確にできる。また目標ト
ラックへのビーム引込み直前でのトラッキングエラー信
号のオフセットを防ぐことで、正確且つ迅速に目標トラ
ックに引き込むことができ、安定したシーク動作を保証
することができ、結果として光ディスクドライブのアク
セス性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の装置外観図
【図3】図2の装置の組立分解図
【図4】図3のドライブケースから下側カバーまでを底
面から見た組立分解図
【図5】図3の組立状態の平面図
【図6】図3の組立状態の底面図
【図7】本発明に用いるレンズアクチュエータの構造説
明図
【図8】本発明の回路ブロック図
【図9】本発明のシーク制御部の機能ブロック図
【図10】図9のシーク制御部の第1実施形態のブロッ
ク図
【図11】低速で対物レンズをビーム光軸からずらした
時のトラッキングエラー信号と擬似レンズ位置信号の信
号波形図
【図12】高速で対物レンズをビーム光軸からずらした
時のトラッキングエラー信号と擬似レンズ位置信号の信
号波形図
【図13】レンズアクチュエータの駆動による低速シー
ク時のVCMによるキャリッジの慣性補償の説明図
【図14】VCMのキャリッジ駆動による高速シーク時
のレンズアクチュエータの慣性補償の説明図
【図15】図10のシーク制御のフローチャート
【図16】図15における低速シーク時のVCMの慣性
補償制御とレンズロック制御の詳細なフローチャート
【図17】低速シーク制御時のビーム速度、トラッキン
グエラー信号、レンズアクチュエータ電流、VCM電
流、シークモード、レンズロックモードのタイムチャー
【図18】高速シーク制御時のビーム速度、トラッキン
グエラー信号、レンズアクチュエータ電流、VCM電
流、制御モードのタイムチャート
【図19】図9のシーク制御部の第2実施形態のブロッ
ク図
【図20】図19のフィルタ特性切替回路及びローパス
フィルタの回路図
【図21】図20の低速シーク時と高速シーク時のロー
パスフィルタ特性の説明図
【図22】図9のシーク制御部の第3実施形態のブロッ
ク図
【符号の説明】
10:コントローラ 10−1:低速シーク制御部 10−2:高速シーク制御部 12:エンクロージャ 14:MPU 15:DSP 15−1:低速レンズロック制御部 15−2:高速レンズロック制御部 15−3,15−4:低速・高速レンズロック制御部 16:インタフェース 17:速度制御部 18:フォーマッタ 20:バッファメモリ 22:エンコーダ 24:レーザダイオード制御回路 26:デコーダ 28:リードLSI回路 30:レーザダイオードユニット 32:ディテクタ 34:ヘッドアンプ 36:温度センサ 38,42,54,58,62:ドライバ 40:スピンドルモータ 44:電磁石 46:ディテクタ 48:FES検出回路 50:TES検出回路 52:イジェクトモータ 55:トラックゼロクロス検出回路(TZC回路) 56:フォーカスアクチュエータ 60:レンズアクチュエータ 64:VCM(キャリッジアクチュエータ) 70:カウンタ 72:速度計算部 74:タイマ 76,84,90:加算点 78:目標速度レジスタ 80,100,112:サーボスイッチ 82,88:ゲイン設定器 86,92:DAコンバータ 94,102:ADコンバータ 96:高速用ローパスフィルタ 98:110:位相補償部(PC) 104:正ピーク検出部 106:負ピーク検出部 108:オフセット演算部 114:ローパスフィルタ 115:フィルタ特性切替部 116:オペアンプ 118:アナログスイッチ 126:低速用ローパスフィルタ 150:ドライブ本体 152:フロントベセル 154:扉 158:イジェクトボタン 160:動作表示LED 176:プリント基板 178:カートリッジホルダ 180:ドライブベース 182:開口 184:レンズキャリッジ 186:対物レンズ 190−1,190−2:コイル部 192−1,192−2:磁気ヨーク部 194:スライドプレート 196:スピンドルユニット 198:ターンテーブル 200:プレート 202:カバー 204:イジェクトモータユニット 206:イジェクトユニット収納部 208:固定光学ユニット 210,212:FPC(フレキシブルプリント回路) 214:ライトイネーブルセンサ 216:ライトプロテクトセンサ 218:カートリッジ挿入センサ 220−1,220−2:ガイドレール 222,224:ピン 226,228:コイルバネ 230,232:ガイド溝 300:固定ベース 302:保持部 305:ビーム光軸 304−1〜304−4:ワイヤ 306:可動ベース 308:トラッキングコイル 310:フォーカスコイル 312:ヨーク
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】更に、レンズアクチュエータは対物レンズ
の中心を固定光学ユニットからの光ビームの光軸に一致
させた位置を中心に、トラッキングコイルの通電でイン
ナ側又はアウタ側に対物レンズを微小距離だけ動かすこ
とができ、このレンズの中立位置からのレンズの光軸ず
れ量を検出するため、通常、レンズ位置センサを搭載し
ている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】シーク制御は低速シーク部10−1と高速
シーク部10−2を備える。低速シーク婦10−1は、
レンズアクチュエータ60の駆動により光ビームを目標
位置に低速移動させる。高速シーク部10−2は、キャ
リッジアクチュエータ64の駆動により光ビームを目標
位置に高速移動させる。このような光学的記憶装置につ
き本発明は、低速レンズロック制御部15−1と高速レ
ンズロック制御部15−2を個別に設ける。低速レンズ
ロック制御部15−1は、低速シーク時に得られるトラ
ッキングエラー信号のオフセットから、対物レンズの光
軸ずれ量を検出し、対物レンズの光軸ずれを零とするよ
うにキャリッジアクチュエータ64を駆動する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】図5は図2のドライブ本体につき、図3の
プリント基板176及びカートリッジホルダ178を外
した状態の平面図である。図5において、スピンドルユ
ニットにおけるターンテーブル198の中心にはスピン
ドルシャフト205が設けられており、スピンドルシャ
フト205に下側となる媒体挿入口から挿入されたMO
カートリッジの媒体のハブが連結される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】この媒体挿入に伴い、スピンドルシャフト
205に媒体ハブが位置したときにマグネットチャッキ
ングで吸引し、ハブをスピンドルシャフト205に連結
される。レンズキャリッジ184は、上方に向けて対物
レンズ186を配置している。レンズキャリッジ184
は両側に配置したコイル部190−1,190−2の通
電により、磁気ヨーク部192−1,192−2に対し
上下方向、即ちスピンドルシャフト205に装着した媒
体のトラックを横切る方向に移動する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】ターンテーブル198の手前となる媒体挿
入側にはFPC212が配置され、ターンテーブル19
8に内蔵したスピンドルモータとの電気的な接続を行っ
ている。このFPC212は、側面側に取り出されたF
PC210に続いており、プリント基板側との接続を行
う。入り口側に配置したFPC212には、ライトイネ
ーブルセンサ214、ライトプロテクトセンサ216
びカートリッジ挿入センサ218が配置されている。こ
れら3つのセンサ214,216,218はピンスイッ
チ等が使用される。ライトイネーブルセンサ214は、
MOカートリッジ媒体に設けたライトイネーブルとライ
トプロテクトの替えノブのライトイネーブル位置を検
出する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】ライトプロテクトセンサ216は、媒体の
ライトイネーブルとライトプロテクト切替ノブのライト
プロテクト位置を検出する。カートリッジ挿入センサ2
18は、ドライブユニット54に対するMOカートリッ
ジ媒体の挿入を検出し、ドライブの起動を行わせる。具
体的には、スピンドルモータによりターンテーブル19
を回転し、コントローラの動作を開始させる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】このため可動ベース306は4本のワイヤ
304−1〜304−4の撓みによって、固定側となる
保持部302に対し三次元的の自由度をもっている。可
動ベース306上には、対物レンズ186が搭載され、
下部で反射された固定光学ユニットからのビーム光軸3
05をもつ光ビーム集光して上方に位置する媒体面に
結像し、また媒体からの戻り光を同じ径路で固定光学ユ
ニットに戻している。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】レンズアクチュエータ60には、固定光学
系からのビーム光軸305に対する対物レンズ186の
レンズ光軸の位置ずれを検出するレンズ位置センサは、
装置を薄型化するめたに設けられていない。対物レンズ
186のレンズ位置ずれは、媒体戻り光の受光出力から
得られるトラッキングエラー信号に基づいて擬似的に生
成する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】またTES検出回路(トラッキングエラー
信号検出回路)50が2分割ディテクタ46の受光出力
からトラッキングエラー信号E1を作成し、DSP15
に入力している。更にトラッキングエラー信号E1はゼ
ロクロス検出回路(TZC回路)55に与えられ、トラ
ッキングエラー信号E1のゼロクロスを検出して得たト
ラックゼロクロスパルス信号E2をDSP15に入力し
ている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】ショートシークは、レンズアクチュエータ
60の駆動を主体とした低速シーク制御であり、このと
き対物レンズ光軸ずれを零に保持するレンズロックの
ためにVCM64を駆動するレンズロック制御が行われ
る。またロングシークは、最初、VCM64の駆動を主
体とした高速シーク制御を行い、目標トラックまでの残
りトラック数が規定値に達すると、レンズアクチュエー
タ60の駆動を主体とした低速シーク制御に切替える。
VCM64の駆動を主体とした高速シーク制御では、対
物レンズの光軸ずれを零に保持するレンズロックのため
にレンズアクチュエータ60を駆動するレンズロック制
御が行われる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】この場合の加速度起動制御の目標軌道は、
理想的なモデルを想定し、目標となる駆動プロフィール
を示す加速度、速度及び移動距離の各多項式を作成す
る。例えばキャリッジのシーク動作時に、キャリッジの
位置、キャリッジのシーク動作における移動距離に基づ
いて、目標加速度と目標速度とを演算し、この演算結果
に基づいてVCM64に滑かに変化する加速用のシーク
電流を供給すればよい。加速度減速制御の目標軌道につ
いても同様に決める。更に、レングスアクチュエータ6
0を主体とした低速シーク制御についても、同様な理想
モデルの想定により決定した目標軌道のプロフィールに
従った加速度軌道制御と加速度減速制御を行う。DSP
15には、トラッキングエラー信号E1に基づいてシー
ク中にレンズロック制御に使用する擬似的なレンズ位置
信号を生成する回路機能が設けられる。擬似的なレンズ
位置信号の検出は、基本的には、対物レンズの光軸がビ
ーム光軸からずれたときのトラッキングエラー信号のオ
フセットを検出することで得られる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】しかし、トラッキングエラー信号E1のビ
ームのトラック通過速度で決まる周波数は、高速シーク
時と低速シーク時で大きく異なり、単一の検出機能で
は、一方の場合しか擬似レンズ位置信号が検出できな
い。そこで本発明にあっては、高速シークと低速シーク
の両方を満足できるように、検出アルゴリズムや、低速
シークと高速シークで検出機能切替えを実現する。 3.シーク制御 図9は図8の光ディスクドライブに設けたコントローラ
10により実現される本発明のシーク制御の機能ブロッ
ク図である。図9において本発明のシーク制御は、MP
14に設けた低速シーク制御部10−1と高速シーク
制御部10−2に制御の下に、DSP15に設けている
レンズアクチュエータ60及びキャリッジアクチュエー
タ64に対するサーボ系を使用して実現される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】MPU14の低速シーク制御部10−1
は、上位装置からのシークコマンドにより指定された目
標トラックまでのトラック数が、予め定めた所定値例え
ば50トラック未満の場合に起動して、低速シーク制御
を行う。これに対し高速シーク制御部10−2は、シー
クコマンドで指定された目標トラックまでのトラック数
が例えば50トラック以上のときに起動し、高速シーク
制御を行う。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】低速シーク制御部10−1と高速シーク制
御部10−2を切り替える目標トラックまでのトラック
数は任意に決められる。具体的には、図7に示したレン
ズアクチュエータ60で対物レンズ186の光軸を固定
光学系のビーム光軸305に一致する中立位置からイン
ナ側またはアウタ側に移動させたときの媒体面における
ビームの最大移動量に対応したトラック数を決めればよ
い。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】DSP15には速度制御部17が設けら
れ、速度制御部17からの制御信号はゲイン設定
2,88のそれぞれに与えられ、キャリッジアクチュエ
ータ64に対するゲインGv及びレンズアクチュエータ
60に対するゲインGaの設定を受けた後、加算点8
4,90の各々を介してキャリッジアクチュエータとし
てのVCM64及びレンズアクチュエータ60に供給さ
れる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】更に高速シーク制御部10−2にあって
は、高速シーク中に目標トラックまでトラック本数が
例えば50トラックに達すると、低速シーク制御部10
−1に制御を引き渡し、高速シークから低速シークに切
り替する。この場合の低速シークも、シークコマンドに
よる目標トラックまでのトラック本数が50トラック未
満となる通常の低速シークと同じシーク制御が行われ
る。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】DSP15にはMPU14の低速シーク制
御部10−1と高速シーク制御部10−2に対応して、
低速レンズロック制御部15−1と高速レンズロック制
御部15−が設けられる。低速レンズロック制御部1
5−1は低速シーク制御の際に起動し、低速シーク中に
得られるトラッキングエラー信号E1から擬似的にレン
ズ位置信号E3を作り出し、VCM64に対する加算点
84に加え、低速シーク中のレンズロック制御を行う。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】高速レンズロック制御部15−2は高速シ
ーク制御時に起動され、同じく高速シーク中に得られる
トラッキングエラー信号E1に基づいて擬似的なレンズ
位置信号E4を作成し、レンズアクチュエータ60側の
加算点90に加え、レンズロック制御を行う。低速レン
ズロック制御部15−1及び高速レンズロック制御部1
5−にあっては、各シーク制御における加速時及び減
速時については正しいレンズ位置信号E3,E4が得ら
れない。したがって、低速シーク制御及び高速シーク制
御における加速終了後の定速制御期間にトラッキングエ
ラー信号E1から得られる正しいレンズ位置信号E3,
E4を用いてレンズロック制御を行う。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】この現トラック位置を示すカウンタ70の
計数値は、MPU14にトラック番号Nとして与えられ
る。このためMPU14は、上位装置からシークコマン
ドを受けた際に目標トラックの番号N0 とカウンタ70
で得られた現在トラックの番号Nとの差から、目標トラ
ックまでのトラック数及びインナ側かアウタ側かのシー
ク方向を認識することができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】速度計算部72はカウンタ70によるトラ
ックゼロクロスパルスのカウント周期をタイマ74から
のタイマクロックにより計数し、その逆数としてビーム
の速度Vを算出する。目標速度レジスタ78にはMPU
14のそのとき起動している低速シーク制御部10−1
または高速シーク制御部10−2より、目標トラックま
でのトラック数に応じて目標速度テーブルから読み出さ
れた目標速度v0 がセットされる。加算点76は目標速
度レジスタ78にセットした目標速度v0 から速度計算
部72で計算した光ビームの計測速度vを差し引いて速
度偏差Δvを出力する。加算点76に続いて設けたサー
ボスイッチ80は、MPU14の制御信号E5によりシ
ーク制御中、オン状態に保たれる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】サーボスイッチ80に続いて並列的に設け
たゲイン設定器82,88に対しては、MPU14側よ
りゲインGv,Gaが設定される。このゲイン設定は、
低速シーク制御の際にはゲイン設定器88に速度偏差Δ
vに応じた電流Iaをレンズアクチュエータ60に流す
ためのゲインGaの設定が行われ、同時にゲイン設定器
82にはVCM64の慣性補償のための電流Ivを流す
ためのゲインGvの設定が行われる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】低速シーク制御の際には、MPU14から
の制御信号E6,E7により、サーボスイッチ112が
オン、サーボスイッチ100がオフとなり、低速レンズ
ロック制御部15−1の制御が有効となる。これに対し
高速シーク制御時には、サーボスイッチ100がオン、
サーボスイッチ112がオフとなり、高速レンズロック
制御部15−2の制御が有効となる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】この対物レンズ186の移動により、光ビ
ームは上側に位置する媒体のトラックをゆっくりした一
定速度で横切る。このとき対物レンズ186の光軸がビ
ーム光軸305に一致しながら移動すれば、トラッキン
グエラー信号E1は零レベルを中心に上下に対称な振幅
変化を生ずる。しかしながら、レンズアクチュエータ6
0のみの駆動により対物レンズ186の光軸がビーム光
軸305からずれることにより、図11(A)のよう
に、光軸のずれ量に応じたオフセットを起こす。トラッ
キングエラー信号E1のレンズ光軸のずれ量に応じたオ
フセットは、トラッキングエラー信号E1の+側のピー
クを結んだ直線または−側のピークを結んだ直線の変化
量として検出すればよい。その結果、トラッキングエラ
ー信号E1のレンズの光軸ずれに応じたオフセット量
は、図11(B)のように擬似レンズ位置信号E3とし
て検出することができる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】このため、低速シーク時高速シーク時の
両方について、同じ処理によりレンズ位置信号を検出す
ることは困難である。そこで図10の第1実施形態にあ
っては、高速シーク時については図12(A)のトラッ
キングエラー信号E1を図10のローパスフィルタ96
に通して高周波成分を除去するだけで、図12(B)の
ようなトラッキングエラー信号E1の対物レンズの光軸
ずれに応じたオフセットをもつ擬似レンズ位置信号E4
を検出するようにしている。尚、ローパスフィルタ94
をアナログフィルタとし、次にADコンバータ96を設
けてもよい。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】このときレンズロック制御を行うためのV
CM64のゲイン設定器82には慣性補償係数α1が設
定される。この慣性補償ゲインα1は、VCM64の比
例ゲインをKv、アクチュエータ60側の比例ゲインを
Ka、VCM64で駆動するキャリッジの質量をMv、
レンズアクチュエータ60の質量をMaとすると、次式
で定義される。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】所定トラック数N2に達すると、ステップ
S6のレンズアクチュエータ60の速度制御による低速
シーク制御に切り替える。低速シーク制御中にあって
は、ステップS7でVCM64の慣性補償制御と第2レ
ンズロック制御部15−2によるレンズロック制御を同
時に行う。低速シーク制御中にステップS8でシークト
ラック数Nが零となって目標トラックに達すると、ステ
ップS9に進み、トラッキングエラー信号に基づく1サ
ーボに切り替えて、目標トラックへのビーム引込み制御
を行う。ビーム引込み制御を行ったならば、ステップ
10でトラッキングエラー信号が零を中心とした規定範
囲内に収まる整定をチェックし、整定完了で一連のシー
ク制御を完了する。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】ステップS5では、ステップS3で算出し
た変化量Cの絶対値が規定値以下か否かチェックする。
規定値以下であればステップS1に戻り、次のサンプル
タイミングの処理を行うことになる。変化量Cの絶対値
が規定値以下となるのはビーム速度が低速の場合であ
り、加速開始時あるいは減速停止時の段階であり、比較
的低い周波数であることから、現サンプル信号Aを排除
する。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0112
【補正方法】変更
【補正内容】
【0112】同時に図18(C)のレンズアクチュエー
タ電流Iaは、VCM電流Ivに図14に示した(3)
式の慣性補償係数α2を掛け合わせた電流となり、VC
M64によるキャリッジの加速と同時にレンズアクチュ
エータ60にも慣性補償電流Iaを流すことで、キャリ
ッジ起動に伴う慣性力に打ち勝つようにレンズアクチュ
エータを駆動して、対物レンズを光軸ずれ零の位置に保
持するレンズロックを行う。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0113
【補正方法】変更
【補正内容】
【0113】この点は時刻t3からt4のVCMの減速
時についても同様であり、キャリッジの減速に対し搭載
しているレンズアクチュエータ60が慣性により行き
ぎないように、慣性補償電流Iaをレンズアクチュエー
タ60に流して対物レンズの光軸ずれを零に保持する。
もちろん、時刻t2からt3の定速制御中にあっては、
トラッキングエラー信号E1の周波数は例えば数十kH
zと略一定にあることから、安定したレンズ位置信号E
4が得られ、このレンズ位置信号E4を零とするように
レンズアクチュエータ60の位置制御によるレンズロッ
クが確実に行われる。時刻t4以降の低速シークモード
については、図17の時刻t2以降の低速シーク制御の
場合と同じになる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正内容】
【0114】図19は本発明のシーク制御部の第2実施
形態であり、この実施形態にあっては、低速シーク時と
高速シーク時にレンズ位置信号を検出するローパスフィ
ルタを共通化し、低速シーク時と高速シーク時でローパ
スフィルタのカットオフ周波数を切り替えるようにした
ことを特徴とする。図19において、図10に示した低
速レンズロック制御部15−1と高速レンズロック制御
部15−2は、この実施形態にあっては、共通された
低速・高速レンズロック制御部15−3としている。低
速・高速レンズロック制御部15−3には、MPU14
からの制御信号E8によりカットオフ周波数を切替え可
能なローパスフィルタ114が設けられている。ローパ
スフィルタ114に対しては、そのカットオフ周波数を
低域側のカットオフ周波数fc1と高域側のカットオフ
周波数fc2で切り替えるためのフィルタ特性切替部1
15を設けている。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正内容】
【0115】図20は図19のローパスフィルタ114
及びフィルタ特性切替部115の回路構成であり、アナ
ログ的なアクティブフィルタとして実現されている。
の場合、図19のADコンバータ94はローパスフィル
タ114の次に設ける。図20において、ローパスフィ
ルタとして機能するこのアクティブフィルタは、オペア
ンプ116の−入力端子117を抵抗R1を介して接続
しており、この入力には出力が抵抗R2を介して帰還接
続されている。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正内容】
【0116】帰還抵抗R2にはコンデンサC1が並列接
続され、更にコンデンサC2とアナログスイッチ118
の直列回路が並列接続されている。この帰還回路に設け
ているコンデンサC1,C2は、ローパスフィルタのカ
ットオフ周波数を決める。図21は図20のローパスフ
ィルタの周波数特性であり、アナログスイッチ118を
図示のようにオフしているときにはフィルタ特性122
となり、アナログスイッチ118をオンするとフィルタ
特性124位置となる。即ち、低速シーク時にあって
は、アナログスイッチ118がオンして帰還回路にコン
デンサC1,C2を並列接続しており、したがって、こ
のときの容量はC1+C2となり、フィルタ特性124
に示すようにカットオフ周波数fc1は低域側にある。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0124
【補正方法】変更
【補正内容】
【0124】一方、高速シーク用のローパスフィルタ9
6の出力は分岐され、位相補償部98及びサーボスイッ
チ100を介してレンズアクチュエータ60側の加算点
90に接続されている。尚、ローパスフィルタ94,1
26としてアナログフィルタを使用する場合には、AD
コンバータを位相補償部98,110の入力側に各々設
ける。サーボスイッチ112,100は、MPU14
らの制御信号E6,E7によりオンオフ制御される。即
ち、低速シーク制御時にあっては、サーボスイッチ10
0はオフ、サーボスイッチ112はオンとなる。現して
もよい。
【手続補正37】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正38】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正39】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正40】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正41】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正42】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正43】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを媒体に照射する対物レンズを媒
    体のトラックを横切る方向に移動させるレンズアクチュ
    エータと、 前記レンズアクチュエータを搭載したキャリッジを媒体
    のトラックを横切る方向に移動させるキャリッジアクチ
    ュエータと、 媒体戻り光の受光出力に基づいて、前記光ビームのトラ
    ックを横切る方向の位置に応じたトラッキングエラー信
    号を作成するトラッキングエラー信号作成回路と、 前記レンズアクチュエータの駆動により光ビームを目標
    位置に低速移動させる低速シーク制御部と、 前記キャリッジアクチュエータの駆動により光ビームを
    目標位置に高速移動させる高速シーク制御部と、を備え
    た光学的記録装置に於いて、 前記低速シーク時に得られるトラッキングエラー信号の
    オフセットから、前記対物レンズの光軸ずれ量を検出
    し、前記対物レンズの光軸ずれを零とするように前記キ
    ャリッジアクチュエータを駆動する低速レンズロック制
    御部と、 前記高速シーク時に得られるトラッキングエラー信号の
    オフセットから、前記対物レンズの光軸ずれ量を検出
    し、前記対物レンズの光軸ずれを零とするように前記レ
    ンズアクチュエータを駆動する高速レンズロック制御部
    と、を備えたことを特徴とする光学的記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、
    前記低速レンズロック制御部は、 トラッキングエラー信号の各サイクルの正のピーク値と
    負のピーク値を検出するピーク値検出部と、 前記正負の各ピーク値の差の1/2の値をオフセット量
    として算出して擬似的なレンズ位置検出信号を検出する
    オフセット演算部と、を備えたことを特徴とする光学的
    記憶装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、
    前記高速レンズロック制御部は、高速シーク時のトラッ
    キングエラー信号の周波数に対応したカットオフ周波数
    により高周波成分を除去し、前記トラッキングエラー信
    号の包絡線の変化に対応したオフセット量をレンズ位置
    信号として検出するローパスフィルタを備えたことを特
    徴とする光学的記憶装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、
    前記低速及び高速レンズロック制御部は、 トラッキングエラー信号の高周波成分を除去して包絡線
    の変化に追従するオフセット量をレンズ位置信号として
    検出するローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を、低速シー
    ク時に低域側に切替え、高速シーク時に高域側に切替え
    るフィルタ特性切替部と、を備えたことを特徴とする光
    学的記憶装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、
    前記低速及び高速レンズロック制御部は、 高速シーク時のトラッキングエラー信号の周波数に対応
    した高域側のカットオフ周波数により高周波成分を除去
    してレンズ位置信号として出力する高速用ローパスフィ
    ルタと、 前記高速用ローパスフィルタに直列接続され、低速シー
    ク時のトラッキングエラー信号の周波数に対応した低域
    側のカットオフ周波数により高周波成分を除去してレン
    ズ位置信号として出力する低速用ローパスフィルタと、
    を備えたことを特徴とする光学的記憶装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、
    目標トラック迄のトラック数が所定値未満の場合、前記
    低速シーク制御部により光ビームを低速移動させること
    を特徴とする光学的記憶装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、
    目標トラック迄のトラック数が所定値を越えた場合、前
    記高速シーク制御部により光ビームを高速移動させ、該
    高速移動中に目標トラックまでのトラック数が他の所定
    値に達したときに前記低速シーク制御部による光ビーム
    の低速移動に切替えることを特徴とする光学的記録装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、
    前記低速シーク制御部は、目標トラックまでのトラック
    数に応じて設定した目標速度に追従するように前記レン
    ズアクチュエータを速度制御し、該速度制御の加速期間
    および減速期間の各々について、前記キャリッジアクチ
    ュエータに前記レンズアクチュエータの加速又は減速に
    対応した慣性補償のための加速又は減速を与えることを
    特徴とする光学的記録装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の光学的記憶装置に於いて、
    前記低速シーク制御部は、前記キャリッジアクチュエー
    タに前記レンズアクチュエータの加速又は減速電流Ia
    に慣性補償係数α1を乗じた慣性補償電流Ivを流すこ
    とを特徴とする光学的記録装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光学的記憶装置に於い
    て、前記慣性補償係数α1は、レンズアクチュエータの
    加速ゲインをKa、トラックアクチュエータの加速ゲイ
    ンKv、レンズアクチュエータの質量をMa、キャリッ
    ジアクチュエータの質量をMvとした場合、 α1=(Kv/Ka)・{Ma/(Ma+Mv)} として定義されることを特徴とする光学的記録装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載の光学的記憶装置に於い
    て、前記高速シーク制御部は、目標トラックまでのトラ
    ック数に応じて設定した目標速度に追従するように前記
    キャリッジアクチュエータを速度制御し、該速度制御の
    加速期間および減速期間の各々について、前記レンズア
    クチュエータに前記キャリッジアクチュエータの加速又
    は減速に対応した慣性補償のための加速又は減速を与え
    ることを特徴とする光学的記録装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の光学的記憶装置に於い
    て、前記低速シーク制御部は、前記レンズアクチュエー
    タに前記キャリッジアクチュエータの加速又は減速電流
    Ivに慣性補償係数α2を乗じた慣性補償電流Iaを流
    すことを特徴とする光学的記録装置。
  13. 【請求項13】請求項1記載の光学的記憶装置に於い
    て、前記慣性補償係数α2は、レンズアクチュエータの
    加速ゲインをKa、トラックアクチュエータの加速ゲイ
    ンKv、レンズアクチュエータの質量をMa、キャリッ
    ジアクチュエータの質量をMvとした場合、 α2=(Ka/Kv)・{Mv/(Ma+Mv)} として定義されることを特徴とする光学的記録装置。
  14. 【請求項14】請求項1記載の光学的記憶装置に於い
    て、前記低速シーク制御部および高速シーク制御部は、
    シーク制御の加速電流および減速電流を滑らかに変化さ
    せてレンズアクチュエータ及びキャリッジアクチュエー
    タを滑らかに加速及び減速させることを特徴とする光学
    的記録装置。
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