JPH0929026A - エアークリーナケース - Google Patents

エアークリーナケース

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JPH0929026A
JPH0929026A JP7187511A JP18751195A JPH0929026A JP H0929026 A JPH0929026 A JP H0929026A JP 7187511 A JP7187511 A JP 7187511A JP 18751195 A JP18751195 A JP 18751195A JP H0929026 A JPH0929026 A JP H0929026A
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Takashi Nakayama
隆 中山
Hirofumi Murakami
博典 村上
Akikimi Katagiri
章公 片桐
Hitoshi Kimura
均 木村
Yoshiki Mutou
宜樹 武藤
Eiji Mori
栄司 森
Yasuhiko Shigeta
康彦 繁田
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TENETSUKUSU KK
Nissan Motor Co Ltd
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TENETSUKUSU KK
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面層と芯材間の剥離が生じることがなく、
軽量且つ安価で、耐熱性及び剛性と、音振特性に優れ、
リサイクル性に富んだエアークリーナケース。 【解決手段】 ポリプロピレン樹脂40〜80重量%と
無機充填材20〜60重量%とを混合してなるポリプロ
ピレン系樹脂組成物で表面層が構成され、オレフィン系
エラストマーからなる芯材18が表面層間に設けられた
複数層部分が、肉厚が3mm以上の箇所に形成され、表面
層を構成するポリプロピレン系樹脂組成物の23℃での
曲げ弾性率は30000kg/cm2以上で、前記芯材を構成
するオレフィン系エラストマーの23℃での曲げ弾性率
は1000kg/cm2以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
搭載されるエアークリーナのケースに関するもので、特
にその優れた音振性、耐熱性、高い剛性を発揮させたも
のである。
【0002】
【従来の技術】エンジンに吸入するエアーの浄化をする
ためのフィルターを収納するエアークリーナケースは、
自動車の軽量化やデザインの自由性及び生産コストの低
減を目的に合成樹脂により製品化されている。しかし一
般の合成樹脂では剛性や耐熱性及び遮音性が十分でない
などの問題があり、合成樹脂に無機充填材を添加するこ
とによりこれらの特性を向上させているのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無機充
填材を添加した樹脂組成物からなる成形体では、制振特
性の低下により吸音性が低下し、また、製品の重量増加
を招くなどの問題がある。
【0004】そこで、成形体にフィエルトや、ウレタン
フォームなどの吸音性に優れた材料を貼りあわせた多層
成形体とし、騒音を低下させる方法が用いられている。
しかしこれらの方法は成形体を成形後、吸音材を貼りあ
わすため、結果的にコストアップとなり易く、また製品
形状(厚さ)の大型化、異なる層間での剥離、重量の増
加などの問題を有している。また、芯材を表面層により
全面的に被覆した、所謂サンドイッチ構造の成形体であ
ると、一つの成形装置で成形が可能で、また芯材は端部
でも露出しないため、端部からの剥離がないなどの利点
を有する。
【0005】これらとしては、芯材に剛性および弾性率
の高い樹脂組成物、表面層に剛性の低い樹脂を用いた例
が多いが、表面層の樹脂層の剛性が低いため、全体とし
ても耐熱性や剛性が低く、傷つき易いと言った問題があ
る。また、制振を目的とした成形体として表面層に剛性
及び弾性率の高い樹脂を用い、芯部に剛性の低い樹脂を
用いた例が特開平3−81124号にある。このもの
は、樹脂として6−ナイロン、6−6ナイロン等を使用
しているため、製品重量が重く、且つコストアップとな
り、制振効果もさほど高くない等の問題がある。
【0006】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、表面層と芯材間の剥離が生じることがなく、
軽量且つ安価で、また、耐熱性および剛性と、音振特性
に優れ、さらにリサイクル性に富んだエアークリーナケ
ースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエアークリーナ
ケースは、車両に搭載されるエアークリーナに設けられ
る合成樹脂製のケースであって、ポリプロピレン樹脂4
0〜80重量%と無機充填材20〜60重量%とを混合
してなるポリプロピレン系樹脂組成物で表面層が構成さ
れ、オレフィン系エラストマーからなる芯材が表面層間
に設けられた複数層部分が、肉厚が3mm以上の箇所に形
成され、前記表面層を構成するポリプロピレン系樹脂組
成物の23℃での曲げ弾性率は30000kg/cm2
以上で、前記芯材を構成するオレフィン系エラストマー
の23℃での曲げ弾性率は1000kg/cm2以下で
あることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、芯材を構成せずに
表面層のみからなる単層部分が、前記複数層部分の肉厚
を10としたときに、肉厚が6以下となる箇所を含んで
いることを特徴とする請求項1記載のエアークリーナケ
ースである。
【0009】請求項3記載の発明は、幅が2.5mm以
下、高さが10mm以下のリブが形成されていることを
特徴とする請求項1または2記載のエアークリーナケー
スである。
【0010】請求項4記載の発明は、ポリプロピレン系
樹脂組成物に、不飽和カルボン酸変性ポリプロピレン樹
脂が添加されていることを特徴とする請求項1または2
記載のエアークリーナケースである。
【0011】以下に本発明を詳説する。本発明の合成樹
脂製のエアークリーナケースは、表面層と芯材とで概略
構成されるもので、その表面層はポリプロピレン系樹脂
組成物から、芯材はオレフィン系エラストマーからな
る。この表面層に使用されるポリプロピレン系樹脂組成
物は、ポリプロピレン樹脂40〜80重量%と無機充填
材20〜60重量%とを混合してなる。
【0012】ポリプロピレン樹脂は、結晶性ポリプロピ
レン樹脂であり、ホモポリプロピレンの他にプロピレン
−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体及びこれらの混合物が好ましい。プロピ
レン−エチレンランダム共重合体の場合には、そのエチ
レン含量は7重量%以下が好ましく、5%以下がより好
ましい。エチレン含量が7重量%を越えると耐熱性が低
下するからである。同様に、プロピレン−エチレンブロ
ック共重合体の場合には、そのエチレン含量は25重量
%以下が好ましく、20重量%以下がより好ましい。エ
チレン含量が20重量%を越えると耐熱性が低下するか
らである。
【0013】表面層に使用するポリプロピレン系樹脂組
成物に含有される無機充填材は、一般の合成樹脂および
ゴムの分野において広く用いられているもので良い。酸
素および水と反応しない無機化合物で、混練時および成
形時において分解しないものが好ましい。このような無
機充填材としては、アルミニュウム、銅、鉄、鉛、ニッ
ケル、マグネシュウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、
ジルコニウム、モリブデン、ケイ素、アンチモン、チタ
ンなどの金属の酸化物、その水和物(水酸化物)、硫酸
塩、炭酸塩、ケイ酸塩のごとき化合物、これらの複塩並
びにこれらの混合物を挙げることができる。
【0014】これらの無機充填材のうち、粉末状のもの
はその径が約30μm以下のものが好ましい。10μm
以下であればより好ましい。また、針状粉末にあって
は、その径が0.1〜20μmのものが好ましく、0.1
〜15μmであるとより好ましい。また、長さは5〜2
00μmのものが好ましく、7〜150μmのものがよ
り好ましい。さらに、平板状のものでは、その径が70
0μm以下のものが好ましく、400μm以下であると
より好ましい。これらの無機充填材の内、タルク、マイ
カ、ワラストナイト、チタン酸カリウイスカー、炭酸カ
ルシュウム、マグネシウムオキシサルフェートウイスカ
ーなどが好適である。また、繊維状充填材ならば、その
径が2〜20μmのものが好ましく、3〜15μmであ
ればより好ましく、長さは1,000〜12,000μm
のものが好ましく、2,000〜10,000μmのガラ
ス繊維がより好ましい。
【0015】ポリプロピレン樹脂に無機充填材を配合す
る場合、樹脂と無機充填材の界面における接着性を改良
し、その結果、耐熱性が向上する充填効果を高める目的
で、前記ホモポリプロピレンやプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合
体に、α,β−不飽和ジカルボン酸(例えば、マレイン
酸)又はその無水物(例えば、無水マレイン酸)をグラ
フト重合させることによって得られる不飽和カルボン酸
変性ポリプロピレン樹脂(以下変性PPという。)をポ
リプロピレン樹脂と無機充填材の組成物に加えることは
効果的である。
【0016】表面層に用いるポリプロピレン樹脂と無機
充填材あるいはこれらと変性PPの混合物は、MFR
(JIS K7210 表1,試験条件14;230
℃,2.16kg荷重で測定)が1.0〜70g/10minの
ものが好適である。混合物のMFRが1.0未満では成
形性が低下し、70g/10minを越えると成形物の機械的
特性、特に耐衝撃性が低下するからである。
【0017】本発明の表面層に用いるポリプロピレン樹
脂組成物に使用する無機充填材の組成割合は、ポリプロ
ピレン樹脂及び無機充填材あるいはこれと変性PPの合
計量に対し、20〜60重量%であり、20〜50重量
%であればより好ましい。無機充填材の組成割合が20
重量%未満ではエアークリーナケースに必要な剛性が得
られないばかりか、音振性も低下し、良くない。60重
量%を越えると成形物の外観が悪いばかりでなく、耐衝
撃性が大きく低下するので好ましくない。
【0018】また、ポリプロピレン系樹脂組成物の曲げ
弾性率(ASTM D790に準じた試験方法による。23℃)
は30000kg/cm2以上のものが好ましい。3000
0kg/cm2未満であると、エアークリーナケースとして
の十分な剛性を保持できないからである。
【0019】芯材として用いられるオレフィン系エラス
トマーとしては、オレフィン系熱可塑性エラストマー
(以下、TPOと略称する)及び、エチレン−α−オレ
フィン共重合体(以下、EPMと略称する)、エチレン
−ブテン共重合体ゴム(以下、EBMと略称する)、エ
チレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(以下、EP
DMと略称)及びこれらと前記ポリプロピレン樹脂の組
成物を使用することが出来る。このオレフィン系エラス
トマーとしては、制振効果を高める為に、曲げ弾性率が
1000kg/cm2以下のものに限られ、特に800
kg/cm2以下が好ましい。
【0020】本発明のエアークリーナケースにおいて、
表面層並びに芯材の樹脂組成物を製造するには、それぞ
れの各組成物を均一に混合すればよい。この場合、ポリ
オレフィン系樹脂の分野において一般に添加されている
抗酸化剤、可塑剤、帯電防止剤、着色剤(顔料)などの
添加剤をそれぞれの組成物や合成樹脂が有する性質を実
質的に損なわない範囲で添加しても良い。各組成物の混
合には、合成樹脂の分野において一般に行われている方
法を適用すればよく、混合法としてはタンブラーやリボ
ンブレンダーおよびヘンシェルミキサーのごとき混合機
を使ってドライブレンドする方法ならびにスクリュー式
押出機、ニーダーおよびバンバリーミキサーのごとき混
合機を用いて溶融混練する方法が挙げられる。この際、
あらかじめ組成物をドライブレンドし、得られる混合物
を更に溶融混練させることによってより均一な組成物を
得ることができる。また混合した樹脂組成物は、エアー
クリーナケースを成形するときの取扱いの点において、
ペレット状であることが好ましい。
【0021】本発明の音振性に優れたエアークリーナケ
ースは、合成樹脂の分野において一般に実施されてい
る、いわゆるサンドイッチ成形法によって得る事ができ
る。サンドイッチ成形方法は、表面層の材料を射出し、
続いて芯材の材料を射出し、最後にゲート部へ少量の表
面層の材料を射出することによって行われる。該サンド
イッチ成形法については、廣恵章利編“モルダーシリー
ズ、最新の射出成形技術−その実際と応用−”(昭和6
3年、三光出版社発行)第137頁乃至第144頁に記
載されている。前記の溶融混練する場合でも、サンドイ
ッチ成形する場合でもオレフィン系樹脂が溶融する温度
で実施する必要があるが、必要以上に高い温度で実施す
ると、オレフィン系樹脂が熱分解することがある。溶融
混練温度および射出成形温度は表面層および芯材に使わ
れるそれぞれの樹脂の種類、組成割合によって一概に規
定することができないが、一般には180〜300℃、
好ましくは、180〜280℃である。
【0022】以上のようにして得られるエアークリーナ
ケースは、その全面にわたって、表面層で実質的に被覆
されている。表面層の厚さは、製品の肉厚を100とし
た場合、25〜48となる範囲内にあることが好まし
い。一方、芯材の厚さは、製品の肉厚を100として、
2〜50くらいの範囲とすることが好ましい。表面層の
厚さが25以下では、成形品の剛性が低下し良くなく、
表面層の厚さが48を越えるときは芯材の厚さが薄くな
るので制振性の改善効果が小さいからである。
【0023】エアークリーナケースは、その外形状はエ
アークリーナに応じて適宜決定され、その肉厚は一般的
に10mm以下が好ましい。このうち、肉厚が3mm未満
の部分は芯材を設けることなく、表面層を構成する樹脂
組成物からなる。肉厚が3mm以下の場合に芯材を設け
ると、表面層の肉厚が確保出来ないため、製品の剛性が
低下するからである。したがって、芯材を設けて複数層
部分とする箇所は、肉厚が3mm以上の箇所とする。ま
た、芯材を構成せず、表面層のみからなる単層部分は、
複数層部分の肉厚を10とすると、6以下の部分であ
る。単層部分の肉厚が複数層部分の0.6倍以上である
と、成形時に芯材が入り込み易くなるので好ましくな
い。
【0024】また、エアークリーナケースの表面には、
補強目的などにより、適宜リブが形成されてもかまわな
い。その場合、リブは、その幅が2.5mm以下、高さ
が10mm以下のものが好ましい。リブの幅が2.5m
m以上であり高さが10mm以上であると、リブ中に芯
材が入り、表面層の補強効果が低下してしまうからであ
る。尚、少なくとも幅は0.8mm以上、高さは2.0mm以
上あることが望ましい。幅が0.8mm以下若しくは高さ
が2.0mm以下であると、リブを形成することによる強
度向上効果が小さいからである。
【0025】一般に、剛性や曲げ弾性率の機械的性質を
向上させると、遮音性は向上するのに反して制振性が低
下する。また密度の向上もほぼ同じ効果を有している。
従って曲げ弾性率を低下させると制振性は向上する。本
発明のエアークリーナケースは、同一系統であるオレフ
ィン系樹脂組成物をもちいるもので、曲げ弾性率の高い
樹脂からなる表面層と、曲げ弾性率の低い樹脂からなる
芯材とを組み合わせたサンドイッチ構造のオレフィン系
樹脂成形体であり、剛性や曲げ弾性率等の機械的性質が
優れているにもかかわらず、これと相反する制振性も優
れたものである。
【0026】本発明のエアークリーナケースであると、
剛性、耐熱性が高いポリプロピレン樹脂と無機充填材の
組成物で表面層を構成し、音振特性に優れた材料で芯材
を構成しているので、全体として、耐熱性および剛性
と、音振特性に優れたものとなる。また、本発明の表面
層を構成する材料と、芯材を構成する材料とは接着性が
良好で層間で剥離することがない。しかも、その複数層
構成を上記成形方法により容易に製造することができ
る。しかも、表面層を構成するポリプロピレン系樹脂組
成物も、芯材を構成するオレフィン系エラストマーも軽
量かつ安価なものである。また、これらの材料である
と、同種のオレフィン系樹脂を用いるので、再生処理時
に分別する必要がなく、リサイクル性に富んでいる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜3に本発明の適用されるエ
アークリーナケースを示す。この図示したエアークリー
ナケース10は、エアーフィルタを収納する本体部11
と蓋部12とを組合せて概略構成され、蓋部12は、天
板部13と、天板部13の周囲から垂下した側板部14
と、側板部14の下部に設けられた取付用フランジ部1
5とを有し、さらに側板部14の下方には、収納された
エアーフィルタを固定するフィルタガイド部16が形成
されている。本体部11に吸気口19と、エンジンと連
接される排気口20が形成される。さらに、天板部13
の全面に7mm間隔で補強リブ17が形成されている。
尚、説明の簡明化のため、補強リブ17は要部のみ図示
した。
【0028】この例のエアークリーナケースにおいて
は、天板部13の肉厚は5.5mm、側板部14の肉厚
は4.5mm、取付用フランジ部15の肉厚は2.5m
m、フィルタガイド部16の肉厚は2.5mmであり、
補強リブ17は、幅2mm、高さ7mmのものである。
そして、このエアークリーナケース10の表面に露出し
ている箇所は、全てポリプロピレン樹脂と無機充填材と
を混合してなるポリプロピレン系樹脂組成物で構成さ
れ、図3に示されるように、肉厚が3mm以上の厚いとこ
ろにだけ、芯材18が形成されている。
【0029】上述した例のエアークリーナケースを表2
に示す各材料で製造し、製造した実施例1〜5及び比較
例1〜5の各エアークリーナケースについて透過音を測
定した。各エアークリーナケースを製造するにあたっ
て、まず、表1に示す組成物A〜Fを調製した。
【表1】
【0030】[ポリプロピレン樹脂]表1中に示す各ポ
リプロピレン樹脂の種類は次の通りである。 ・PP1:MFRが20g/10minであるプロピレンホモ
ポリマー ・PP2:エチレンの共重合割合が9重量%、MFRが
25g/10minのエチレン−プロピレンブロックコポリマ
ー ・PP3:エチレンの共重合割合が3重量%、MFRが
18g/10minであるエチレン−プロピレンランダムコポ
リマー
【0031】[変性PP]表1中に示す変性PPは、M
FRが0.38g/10minであるプロピレンホモポリマー1
00重量部と、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三級−
ジブチルパーオキシ)ヘキサンを0.05重量部と、無
水マレイン酸を0.38重量部とをヘンシェルミキサー
に添加し、5分間ドライブレンドを行い、得られた混合
物をフルフライトスクリューを装備したノンベント式押
出機(径40mm)に供給し、220〜240℃の温度
範囲で溶融させながら混練を行なって製造したもので、
ペレット状とした。
【0032】[無機充填材]表1中に示す無機充填材
は、次の通りである。 ・マイカ:平均粒径が230μm、アスペクト比が70 ・タルク:平均粒径が5μm、アスペクト比が3 ・ウイスカー:マグネシウムオキシサルフェートウイス
カーであって、平均繊維径が0.7μmであり、かつ平
均繊維長が40μm
【0033】表1に示す各組成物A〜Hは、それぞれの
種類および配合量が示されているポリプロピレン樹脂及
び無機充填材及び変性PPをあらかじめヘンセルミキサ
ーを使って3分間ドライブレンドを行い、得られた各混
合物を樹脂温度が200℃においてベント付二軸押出機
(径30mm)を用いて溶融混練をおこなって得られた
ペレット状のものである。これら各組成物はエアークリ
ーナケースの表面層として使用される。得られた各組成
物のMFR、曲げ弾性率、損失係数を表1に示す。曲げ
弾性率はASTM D790に従い、曲げ速度が2.5
mm/分の条件で測定した。また制振性能(損失係数
η)は機械インピーダンス測定装置(エヌエフ回路設計
ブロック社製)を用い、サンプルの大きさ100×10
0mm、同厚さ3mmおよび測定温度が23℃の条件で
共振点における機械インピーダンスを測定し、損失係数
を求めた。
【0034】[オレフィン系エラストマー]表2に示す
芯材は、以下に示すオレフィン系エラストマーである。 ・TPO:MFRが0.9g/10min、エチレン含量68重
量%であるエチレン−プロピレン共重合体ゴム50重量
部に、MFRが0.7g/分のプロピレンホモポリマー
50重量部及び架橋助剤としてTAIC(トリアリルイ
ソシアヌレート)0.5重量部、軟化剤としてサンバー
150(サンオイル社製、パラフィンオイル)30重量
部をバンバリーミキサーにより185℃で5分間混練
し、均一に分散した後に、有機過酸化物としてパーカド
ックス14(化薬ヌーリー製、1,3−ビス−(t−ブ
チルペルオキシ−イソプレン)ベンゼン)を1.0重量
部加えて、更に10分間溶融混練を続けた後にサンプル
を取り出し、ロールを通し、シートカッターによりペレ
ットを製造した。得られたペレットのMFRは2.0g/1
0min、曲げ弾性率は630kg/cm2であった。
【0035】・EPM:MFRが1.0g/10minであり、
エチレン含有量58重量%であるエチレン−プロピレン
共重合ゴム ・EPDM:MFRが0.5g/10minであり、エチレン含
量38重量%、プロピレン含量30重量%、1,4−ペ
ンタジエン含量32重量%であるエチレン−プロピレン
−ジエン共重合体ゴム
【0036】成形は、表2に示す表面層及び芯材に使用
する材料を、サンドイッチ成形機[東芝機械(株)製IS
350FB−SW]を使用し、まず表面層の材料を射出
し、次いで芯材の材料を射出成形した後、表面層の材料
(表面層の約2%)を射出成形し、エアークリーナケー
スを成形した。
【0037】各エアークリーナケース成形品について透
過音を測定した。透過音の測定は、図4に示すように、
エアークリーナベンチ21と騒音計22を使用して行っ
た。エアークリーナベンチ21は、騒音発生部23と騒
音発生部23と接続された音響箱24を具備するもの
で、騒音発生部23は、ノイズゼネレータ(NF製WG
−721)と、1/3オクターブイコライザ(テクニクス
社製SH−8075)と、パワーアンプ(ソニー社製N
116)で構成される。また、音響箱24はステンレス
製で、内部にスピーカ(Fostex製FE125N)26が
設置される。測定は、半無響室内において、音響箱24
とエアークリーナケース10の排気口20を接続し、ま
た騒音計22と接続されたマイクロフォン25をエアク
リーナケース10と10cm離間した位置に配置して行っ
た。エアークリーナケース10の吸気口19は密閉して
おいた。1/3オクターブ間隔で中心周波数が100〜5
000Hzの18周波数帯についてノイズを定常発振さ
せ、音圧レベル差(dB−A)を測定した。測定結果を
表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】表2から実施例1〜5に示す構成のものは
いずれも透過音が小さく、遮音性に優れていることがわ
かる。これに対し、プロピレンホモポリマー単層からな
る比較例1およびポリプロピレン系樹脂組成物単層から
なる比較例2のもの、表面層にプロピレンホモポリマー
単体を使用した比較例3、表面層のポリプロピレン系樹
脂組成物としてポリプロピレン樹脂の配合量が多く且つ
曲げ弾性率が小さい比較例E及び曲げ弾性率の小さい比
較例Fのものは、透過音が大きく、遮音性が劣ってい
る。
【0040】
【発明の効果】本発明のエアークリーナケースである
と、剛性、耐熱性等の機械的特性に優れているにもかか
わらず、音振特性も優れている。また、表面層の樹脂は
剛性(曲げ弾性率)が高いので傷がつきにくい。また、
表面層、芯材共にオレフィン系樹脂を使用しているた
め、表面層と芯材との接着性が良く、また同系統である
ためリサイクル性に優れる。特に、一般に行われている
射出成形法によって得られる同種の材料を用いて成形し
たエアークリーナケースに比べ、、剛性と音振特性のバ
ランスが優れる。また、安価で軽量なオレフィン系樹脂
を使用しているため、加工性が良く生産コストが低いに
もかかわらず音振特性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態例のエアークリーナケースの側面図であ
る。
【図2】同形態例の蓋部の底面図である。
【図3】図2のA−A’線で分割したものの斜視図であ
る。
【図4】透過音の測定方法を説明図である。
【符号の説明】
10 エアークリーナケース 17 リブ 18 芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 博典 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−2 昭和 電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 片桐 章公 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−2 昭和 電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 木村 均 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 武藤 宜樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 森 栄司 神奈川県鎌倉市岩瀬1丁目1番3号 (72)発明者 繁田 康彦 埼玉県入間市東町1丁目1番29号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されるエアークリーナに設け
    られる合成樹脂製のケースであって、 ポリプロピレン樹脂40〜80重量%と無機充填材20
    〜60重量%とを混合してなるポリプロピレン系樹脂組
    成物で表面層が構成され、 オレフィン系エラストマーからなる芯材が表面層間に設
    けられた複数層部分が、肉厚が3mm以上の箇所に形成さ
    れ、 前記表面層を構成するポリプロピレン系樹脂組成物の2
    3℃での曲げ弾性率は30000kg/cm2以上で、
    前記芯材を構成するオレフィン系エラストマーの23℃
    での曲げ弾性率は1000kg/cm2以下であること
    を特徴とするエアークリーナケース。
  2. 【請求項2】 芯材を構成せずに表面層のみからなる単
    層部分が、前記複数層部分の肉厚を10としたときに、
    肉厚が6以下となる箇所を含んでいることを特徴とする
    請求項1記載のエアークリーナケース。
  3. 【請求項3】 幅が2.5mm以下、高さが10mm以
    下のリブが形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のエアークリーナケース。
  4. 【請求項4】 前記ポリプロピレン系樹脂組成物に、不
    飽和カルボン酸変性ポリプロピレン樹脂が添加されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のエアークリ
    ーナケース。
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