JPH07242777A - エンクロージャー用樹脂組成物 - Google Patents

エンクロージャー用樹脂組成物

Info

Publication number
JPH07242777A
JPH07242777A JP6550494A JP6550494A JPH07242777A JP H07242777 A JPH07242777 A JP H07242777A JP 6550494 A JP6550494 A JP 6550494A JP 6550494 A JP6550494 A JP 6550494A JP H07242777 A JPH07242777 A JP H07242777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
organic silicone
polypropylene resin
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6550494A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Ogawa
省吾 小川
Toshihiro Takeuchi
俊博 竹内
Masamichi Iwasaki
正道 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shikoku Chemicals Corp
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Shikoku Chemicals Corp
Taiho Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shikoku Chemicals Corp, Taiho Kogyo Co Ltd filed Critical Shikoku Chemicals Corp
Priority to JP6550494A priority Critical patent/JPH07242777A/ja
Publication of JPH07242777A publication Critical patent/JPH07242777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリプロピレン樹脂をベースとする組成物に
おいて、曲げ強度、耐衝撃性、剛性などの機械的強度を
高め、良好な音響特性が得られるエンクロージャー材料
を提供する。 【構成】 必須成分として、リプロピレン樹脂20〜5
0重量部、ガラス繊維10〜30重量部、平均粒径5.
0μm以下の無機質充填剤30〜60重量部及び有機シ
リコーン系化合物0.5〜2.0重量部を含有する樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のエンクロージャー用ポリ
プロピレン樹脂組成物は、オーディオ用スピーカーボッ
クス等として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来エンクロージャー材料としては、ポ
リスチレン、ABS等の樹脂が使用されていたが、最近
になって耐衝撃性の優れたプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体が使用されるようになってきた。例えば、特
開平5−17659号公報に開示されているエンクロー
ジャー用ポリプロピレン樹脂組成物は、音響特性を改善
するために無機充填剤を添加し、耐衝撃性を向上するた
めに低密度ポリエチレンを併用することを提案してい
る。
【0003】すなわち、前記樹脂組成物は無機充填剤を
多量に使用しており、そのため成形物の耐衝撃性が低下
するので、これを低密度ポリエチレンで補うという手法
が採られている。従って前記樹脂組成物は、ベースがポ
リプロピレン樹脂単体の場合には適応し難いものであ
り、またその成形物は曲げ強度、耐衝撃性、剛性などの
機械的性質が充分であると言えず、音響特性においても
満足しうるものでなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリプロピレ
ン樹脂をベースとする組成物において、無機充填剤の多
量添加による衝撃低下をエチレン系樹脂に依存せず、ど
のようなポリプロピレン樹脂にも対応でき且つ優れた強
度、剛性並びに音響特性が得られるエンクロージャー材
料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこのような
事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、ポリプロピレン樹脂
20〜50重量部、ガラス繊維10〜30重量部、平均
粒径5.0μm以下の無機質充填剤30〜60重量部及
び有機シリコーン系化合物0.5〜2.0重量部を必須
成分とする組成物は、成型加工が容易であり且つ曲げ強
度、耐衝撃性、剛性などの機械的性質が良好であり、し
かも優れた音響特性を有することを見い出し、本発明を
完遂するに至った。
【0006】本発明において使用されるポリプロピレン
樹脂は特に限定されないが、エンクロージャーの良音響
特性を得るという観点から比弾性率の高い、高結晶タイ
プのものが好ましい。
【0007】本発明に実施に適するガラス繊維は、一般
に広く使用されている取扱いが容易なチョップド繊維も
しくはミルド繊維が好ましい。ガラス繊維の使用量につ
いては、剛性を付与するという観点から多量に充填する
ことが好ましいが、多くなり過ぎるとエンクロージャー
の表面性、異方性が低下するため、前述した特定の範囲
が望ましい。
【0008】本発明組成物に使用される無機質充填剤
は、特に限定されないが典型的なものとしては、チタン
酸カリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、ウオラスト
ナイト、窒化ケイ素、ほう酸アルミニウム、ほう酸マグ
ネシウム等のウイスカーあるいは短繊維、ガラスフレー
ク、ガラスビーズ、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、亜鉛
華、硫酸バリウム、タルク、アルミナ、シリカ等の粉状
体があげられる。これらは音響特性を高めるために不可
欠であるが、多くなり過ぎると成形物の耐衝撃性を悪化
させるので好ましくない。
【0009】本発明に使用される有機シリコーン系化合
物は、有機シリコーンゴム粒子に代表される粒子系とシ
ランカップリング剤に代表される液状系のいずれも使用
に差し支えない。本発明の実施にはこれらの有機シリコ
ーン系化合物が不可欠であり、ポリプロピレン樹脂に有
機シリコーン系化合物を少量添加することにより、無機
充填剤を多量配合しても良好な曲げ強度、耐衝撃性を保
持することが可能である。しかしながら、有機シリコー
ン系化合物を多く使用すると、成形物は弾性率が低下し
且つ製品が粗悪化するので、前述した特定の範囲が好ま
しい。
【0010】なお、有機シリコーン系ゴム粒子の代表的
なものはシリコーン系粒子であり、粒径が大きくなると
本発明の目的とする超高弾性物が得られなくなるので、
20μm以下が好ましい。
【0011】有機シリコーン系化合物として使用される
シランカップリング剤は、ビニルトリス(βメトキシ)
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、N
−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルジ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等であり、これらのうち、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシランが好適である。また、有機シリ
コーン系化合物としては、粒子系のものと液状系のもの
を併用することにより、さらに効能が高まる。
【0012】本発明組成物をペレット化するには、押出
機を用いて樹脂に適した温度で混練し溶融させて押出し
成型すれば良い。原料投入の順序及び混合方法並びに押
出加工方法は特に限定ないが、ペレット化に際して有機
シリコーン系化合物は、予めポリプロピレン樹脂に配合
することが好ましい。
【0013】また、本発明組成物には、本発明の目的を
逸脱しない範囲で少量の離型剤、界面活性、着色剤、耐
熱安定剤、紫外線安定剤、発泡剤、難燃剤、難燃助剤、
防錆剤、帯電防止剤、接着付与剤等の添加剤を配合させ
ることができる。
【0014】次に、本発明を実施例及び比較例によって
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0015】
【実施例】本発明の実施例及び比較例において使用され
ている原料は次の通りである。 ・ポリプロピレン樹脂(昭和電工製、品番SMA81
0) ・チョップドガラス繊維:繊維長3mm 繊維径13μ
m ・炭酸カルシウム:平均粒径1μm ・有機シリコ−ンゴム粒子:東レ・ダウコ−ニング社
製、品番E601(平均粒径5μm) ・シランカップリング剤〔γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン(信越化学製KBM503)〕 ・プロピレンエチレンブロック共重合体:比率9/1、
MFR25(230℃、2.16kgf ) ・低密度ポリエチレン:MFR20(190℃、2.1
6kgf ) ・硫酸バリウム:平均粒径3.0μm
【0016】〔実施例1〕ポリプロピレン樹脂40重量
部に有機シリコ−ンゴム粒子0.5重量部を添加して混
合したのち、二軸押出機(東芝機械製、TEM−35
B)を用いて温度240℃、回転速度200rpm で混練
し、チョップドガラス繊維20重量部及び炭酸カルシウ
ム40重量部をそれぞれサイドフィーダから投入し、溶
融押出してペレット化した。次いで得られたペレットを
120℃の温度で5時間乾燥し、これを射出成形して試
験片を造り、その物性を測定した。なお、損失率の測定
はJIS−K7213に従い、25℃の温度で動的粘弾
性を調べて算出したものである。これらの試験結果は、
表1に示したとおりであった。
【0017】〔実施例2〕ポリプロピレン樹脂30重量
部に有機シリコ−ンゴム粒子0.5重量部及びシランカ
ップリング剤0.5重量部をそれぞれ添加し混合したの
ち、二軸押出機(東芝機械製、TEM−35B)を用い
て温度240℃、回転速度200rpm で混練し、チョッ
プドガラス繊維20重量部及び炭酸カルシウム50重量
部をそれぞれサイドフィーダから投入し、溶融押出して
ペレット化した。次いで得られたペレットを120℃の
温度で5時間乾燥し、これを射出成形して試験片を造り
その物性を実施例1と同様にして測定した。これらの試
験結果は表1に示したとおりであった。
【0018】〔比較例1〕ポリプロピレン樹脂30重量
部を二軸押出機(東芝機械製、TEM−35B)を用い
て温度240℃、回転速度200rpm で混練し、チョッ
プドガラス繊維20重量部及び炭酸カルシウム50重量
部をサイドフィーダから投入し、溶融押出してペレット
化した。次いで得られたペレットを120℃の温度で5
時間乾燥したのち、これを射出成形して試験片を造りそ
の物性を実施例1と同様にして測定した。これらの試験
結果は、表1に示したとおりであった。
【0019】〔比較例2〕プロピレンエチレンブロック
共重合体25重量部と低密度ポリエチレン5重量部を混
合したのち、二軸押出機(東芝機械製、TEM−35
B)を用いて温度240℃、回転速度200rpm で混練
し、硫酸バリウム70重量部をサイドフィーダから投入
し、溶融押出してペレット化した。次いで得られたペレ
ットを120℃の温度で5時間乾燥し、これを射出成形
して試験片を造り、その物性を実施例1と同様にして測
定した。これらの試験結果は、表1に示したとおりであ
った。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明樹脂組成物を成型したエンクロ−
ジャ−は、機械強度特に曲げ強度、衝撃強度及び剛性が
優れており、超高弾性を有しているため低周波領域、高
周波領域共に共振防止することが可能であり、且つ損失
率が高いので良好な音響特性を発揮しうるものである。
さらに成型性、表面性ともに良好であり、内部にあるボ
ス、リブ等の強度が飛躍的に高まり、耐衝撃性が良いこ
とが相俟って輸送時の破損トラブル等も解消される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83:04)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂20〜50重量部、
    ガラス繊維10〜30重量部、平均粒径5.0μm以下
    の無機質充填剤30〜60重量部及び有機シリコーン系
    化合物0.5〜2.0重量部を必須成分として配合した
    ことを特徴とするエンクロ−ジャ−用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン樹脂20〜50重量部、
    ガラス繊維10〜30重量部、平均粒径5.0μm以下
    の無機質充填剤30〜60重量部、有機シリコーン系化
    合物0.5〜2.0重量部及び少量のシランカップリン
    グ剤を必須成分として配合したことを特徴とするエンク
    ロ−ジャ−用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 有機シリコーン系化合物として、20μ
    m以下の有機シリコーン系ゴム粒子を配合したことを特
    徴とする請求項1及び請求項2に記載のエンクロ−ジャ
    −用樹脂組成物。
JP6550494A 1994-03-08 1994-03-08 エンクロージャー用樹脂組成物 Pending JPH07242777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6550494A JPH07242777A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 エンクロージャー用樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6550494A JPH07242777A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 エンクロージャー用樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07242777A true JPH07242777A (ja) 1995-09-19

Family

ID=13288978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6550494A Pending JPH07242777A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 エンクロージャー用樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07242777A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2584663B2 (ja) 強化ポリプロピレン組成物
JP4800366B2 (ja) 繊維状無機充填材含有樹脂組成物ペレット
JP3285480B2 (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JP7116423B2 (ja) 樹脂組成物及び射出成形品
JP3024152B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2010090198A (ja) プロピレン重合体組成物成形体の製造方法
JP4885184B2 (ja) プロピレン重合体組成物成形体の製造方法
JPH07242777A (ja) エンクロージャー用樹脂組成物
US6576699B2 (en) Damping resin composition and molded article using the same
JP2000256505A (ja) 樹脂組成物
JPS648658B2 (ja)
JP2007290323A (ja) 射出成形体
JPS6411219B2 (ja)
JP4334630B2 (ja) 制振性樹脂組成物
JPH08170022A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3043570B2 (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物
JP2684056B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形体
JP2001119791A (ja) スピーカーフレーム及びその製造方法
JPH0144251B2 (ja)
JPH07309999A (ja) 繊維強化ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物
JPH11349801A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2835596B2 (ja) 高剛性制振性樹脂組成物
JPWO2018193893A1 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物及びポリオレフィン樹脂組成物成形体
JP4718015B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPH07102153A (ja) 樹脂組成物