JPH0559234A - 制振性樹脂 - Google Patents

制振性樹脂

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JPH0559234A
JPH0559234A JP3246856A JP24685691A JPH0559234A JP H0559234 A JPH0559234 A JP H0559234A JP 3246856 A JP3246856 A JP 3246856A JP 24685691 A JP24685691 A JP 24685691A JP H0559234 A JPH0559234 A JP H0559234A
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JP
Japan
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weight
resin
thermoplastic elastomer
vibration
polypropylene resin
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Pending
Application number
JP3246856A
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English (en)
Inventor
Daisuke Tsutsumi
大輔 堤
Toru Yoshida
徹 吉田
Koji Sasaki
鴻治 佐々木
Junzo Ukai
順三 鵜飼
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温から高温に至るまでの広い温度範囲で,
優れた制振性能を発揮し,機械的強度,耐熱性にも優れ
た制振性樹脂を提供すること。 【構成】 ポリプロピレン樹脂50〜90%(重量比,
以下同じ)と熱可塑性エラストマー5〜50%とを混合
してなる樹脂成分100重量部に対して,無機充填剤1
0〜150重量部を配合した組成物。上記エラストマー
としては,ビニル構造のポリイソプレンブロックを有す
るスチレン−イソプレン−スチレン構造のブロックポリ
マーを主体とするものを用いる。自動車用空調機器のハ
ウジング,ダクト等に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,優れた制振性能を有す
る制振性樹脂,及びこれを用いた空調機器に関する。
【0002】
【従来技術】近年,自動車に関しては,燃費向上,軽量
化という社会的要請に応えて,その構成部品の一部が金
属からプラスチックに変換されつつあり,その実用化も
進んでいる。プラスチック材料のうちポリプロピレン樹
脂は,各種の物性バランスがとれた材料であり,かつ比
較的安価であるため自動車の内装用,外装用の部品に大
量に使用されている。そして,特にタルク,ガラス繊
維,炭酸カルシウム等の無機充填剤及びこれらの混合物
を,ポリプロピレン樹脂に充填した強化ポリプロピレン
樹脂は,強度,耐熱性に優れているため,タイミングベ
ルトカバー,ギヤカバー,ブロワーケース,クーラーハ
ウジング,ダクト等の自動車部品に使用されている。
【0003】一方,最近では自動車に対して,軽量化の
他に,車室内の快適環境化を図るため,騒音の低減が求
められており,その中でも特に車室内へ冷暖房用の空気
を送風する空調機器については,その騒音の低減が強く
望まれている。騒音の対策法としては制振,遮音,防
振,吸音等があり,空調機器の騒音が固体伝搬音の寄与
が大きいか,或いは空気透過音の寄与が大きいかによっ
て対策法が異なる。空調機器においては,その大きさ,
構成部品によっても異なるが,一般的に固体伝搬音の寄
与に基づく騒音が主であることが多い。そこで,材料置
換によって騒音低減を図るためには材料の制振性能を向
上させることが必要である。また,自動車部品の他,工
場やビルの各種設備についても,振動騒音低減のため,
制振性樹脂の開発が行われている。従来,制振性能を向
上させたポリプロピレン樹脂組成物としては,特開昭6
2−43443号公報に記載された発明がある。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記ポリプロ
ピレン樹脂組成物は,例えば常温〜100℃という比較
的広い温度範囲において使用される空調機器部品に適用
する際には,その機械的強度,耐熱性及び制振性能は未
だ不十分である。また,機械的強度,耐熱性を高めるた
めに,ポリプロピレン樹脂にタルク等の無機充填剤を添
加すると,後述するごとく,ポリプロピレン樹脂の制振
性能(損失係数)が低下する。本発明は,上記問題点に
鑑み鋭意研究を重ねた結果なされたもので,低温から高
温に至るまでの広い温度範囲で優れた制振性能を有し,
かつ機械的強度,耐熱性にも優れた制振性樹脂,及び該
制振性樹脂を用いた空調機器を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題の解決手段】第1請求項にかかる発明(第1発
明)は,ポリプロピレン樹脂50〜95重量%と熱可塑
性エラストマー5〜50重量%とを混合してなる樹脂成
分100重量部に対して,無機充填剤10〜150重量
部を配合したポリプロピレン樹脂組成物であって,かつ
上記熱可塑性エラストマーは,ビニル構造のポリイソプ
レンブロックを有するスチレン−イソプレン−スチレン
構造のブロックポリマーを主体とするものであることを
特徴とする制振性樹脂にある。本発明において最も注目
すべきことは,ポリプロピレン樹脂と上記特定のポリイ
ソプレンブロックを有する熱可塑性エラストマーとを上
記割合に混合した樹脂成分を用い,更に該樹脂成分と無
機充填剤とを上記割合に混合した組成物により,制振性
樹脂を構成したことである。
【0006】上記ポリプロピレン樹脂としては,ホモポ
リプロピレンの他にプロピレン−エチレンランダム共重
合体(エチレン含量20重量%以下),プロピレン−エ
チレンブロック共重合体(エチレン含量20重量%以
下)及びこれらの混合物がある。また,変性ポリプロピ
レン樹脂,即ちポリプロピレン樹脂を不飽和カルボン酸
またはその誘導体,及び有機過酸化物の存在下で変性し
たものを,一部ブレンドして用いることもできる。
【0007】また,上記ポリプロピレン樹脂と変性ポリ
プロピレン樹脂とを混合して用いることが好ましい。こ
の際,変性ポリプロピレン樹脂は,樹脂成分中に1〜2
0%(重量比以下同じ)含まれることが好ましい。ま
た,ポリプロピレン樹脂のメルトフローインデックスは
5〜50が好ましく,これらが5未満の場合には成形加
工性及び成形品の外観が悪くなり,50を越える場合は
耐衝撃性の低下が著しくなる。
【0008】また,上記ポリプロピレン樹脂と共に樹脂
成分を構成する熱可塑性エラストマーは,上記のごと
く,ビニル構造のポリイソプレンブロックを有するスチ
レン−イソプレン−スチレン構造(SIS)のブロック
ポリマーを主体とするものである。該ブロックポリマー
は,下記の一般式で示され,ポリイソプレンブロック
が,1,2ビニル結合のもの(化1式)又は3,4ビニ
ル結合のもの(化2式)がある。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】そして,上記「主体」とは,上記ブロック
ポリマーが熱可塑性エラストマー中に60%以上含有さ
れていることをいう。また,上記熱可塑性エラストマー
は,熱可塑性を有すると共にゴム弾性を有し,各種プラ
スチックとの相容性を有する。なお,上記のビニル構造
のSISは,後述する比較例6に示したCis又はTr
ans−1,4結合のSIS(化3式,化4式)とは異
なるものである。上記ポリプロピレン樹脂は,樹脂成分
中に50〜95%含有させる。50%未満では機械的強
度,耐熱性が低下し,一方95%を越えると制振性能が
低下する。また,上記熱可塑性エラストマーは,樹脂成
分中に5〜50%含有させる。5%未満では,制振性能
が低く,一方50%を越えると耐熱性及び機械的強度が
低下するおそれがある。
【0012】次に,上記樹脂成分100重量部に対して
無機充填剤10〜150重量部を添加,混合して組成物
を作る。上記無機充填剤としては,タルク,ガラス繊
維,マイカ,ワラストナイト,硫酸バリウム,クレー,
炭酸カルシウム,炭系繊維,炭化ケイ素繊維,チタン酸
カリウイスカー,硫酸カルシウムウイスカー等を用い
る。また,上記無機充填剤が樹脂成分100重量部に対
して10重量部未満の場合には,特に常温付近における
制振性能が低く,また機械的強度も低下する一方,15
0重量部を越えると,機械的強度は向上するが,制振性
能が低下するおそれがある。
【0013】また,上記無機充填剤のうち,タルク,マ
イカ,炭酸カルシウムが,より優れた制振性能を発揮す
る。特に,タルクは,機械的強度,耐熱性,及び加工性
の点から平均粒径が1〜20μmのものを用いることが
好ましい。20μmを越えるとタルクの分散性が不充分
となり,十分な補強効果が得られず,一方1μm未満で
はかさ高となり,結晶ポリプロピレン樹脂との混合性が
低下する。また,好ましくは1〜15μmのものを用い
る。更に,特に高強度,高剛性が要求される場合は1.
5〜5μmのものを用いることが好ましい。
【0014】次に,上記ポリプロピレン樹脂組成物は,
一軸押出機,二軸押出機,ニーダー,ブラベンダー,バ
ンバリーミキサー等の通常の混練機を用いて製造するこ
とができる。通常は,各配合成分を所定の割合にてタン
ブラー式ブレンダー,ヘンシェルミキサー,リボンミキ
サー等により混合し,その後押出機等で混練してペレッ
ト状のコンパウンドとなし,その後タイミングベルトカ
バー,エアブロワーケース,ヒータハウジング等の所望
する成形体の形状に加工する。
【0015】また,上記混練に当たっては,タルク等の
無機充填剤の一部または全量を,押出機のシリンダーの
中間において途中供給してもよい。また,本発明の制振
性樹脂においては,前記成分以外に酸化防止剤,紫外線
吸収剤,滑剤,帯電防止剤,核剤,顔料,難燃剤,増量
剤,加工助剤等の添加剤を混合しても良い。
【0016】また,第2請求項にかかる発明(第2発
明)は,上記制振性樹脂を用いたもので,空気の流入口
と流出口と両者の間に配設した本体とからなる空調機器
において,該空調機器は,ポリプロピレン樹脂50〜9
5重量%と熱可塑性エラストマー5〜50重量%とを混
合してなる樹脂成分100重量部に対して,無機充填剤
10〜150重量部を配合したポリプロピレン樹脂組成
物により作製されており,かつ上記熱可塑性エラストマ
ーは,ビニル構造のポリイソプレンブロックを有するス
チレン−イソプレン−スチレン構造のブロックポリマー
を主体とするものであることを特徴とする制振性能に優
れた空調機器にある。また,第2発明における制振性樹
脂の組成,製法,成形法等は前記第1発明と同様であ
る。上記空調機器としては,ブロワーケース,クーラー
ハウジング,ヒータハウジング,ダクト,空気流入口,
空気流出口,更にはこれらの付属取付品などがある。
【0017】
【作用及び効果】第1発明にかかる制振性樹脂は,前記
組成物により構成されている。そのため,該制振性樹脂
は,従来問題とされていた常温〜100℃における制振
性能に関して,優れた性能(例えば,損失係数が0.0
4〜0.18)を有する。また,上記制振性能は特に常
温付近において優れている。また,該制振性樹脂は実施
例にも示すごとく,優れた機械的強度,耐熱性を有す
る。
【0018】また,本発明では前記特定の熱可塑性エラ
ストマーを用いているので,機械的強度向上のために無
機充填剤の量を増大しても制振性能の低下を生じない
(例えば実施例1〜4と比較例3〜5を参照)。また,
第2発明にかかる空調機器は,上記制振性樹脂を用いて
作製してあるので,優れた制振性能,機械的強度,耐熱
性を有する。以上のごとく,本発明によれば,低温から
高温に至るまでの広い温度範囲において優れた制振性能
を発揮し,また機械的強度,耐熱性にも優れた制振性樹
脂,及び該制振性樹脂を用いた空調機器を提供すること
ができる。
【0019】
【実施例】以下,本発明にかかる実施例及び比較例につ
き説明する。制振性樹脂に関する諸物性の測定は,以下
の方法により行った。また,各例における成分の配合割
合,試験片の測定結果は各表に示した。上記配合割合
は,ポリプロピレン樹脂と熱可塑性エラストマーとから
なる樹脂成分に関しては重量%で示す。また,樹脂成分
と無機充填剤との割合に関しては,樹脂成分100重量
部に対する無機充填剤の重量部で示す。
【0020】(a)曲げ弾性率(kgf/cm2 ) ASTM D790により行った。 (b)アイゾット衝撃値(kgfcm/cm) ASTM D256により行った。 (c)熱変形温度(℃) ASTM D648に従い,18.6kg/cm2 荷重
により行った。
【0021】(d)損失係数 縦,横がともに150mm,厚さ3mmの正方形の平板
を射出成形にて作製し,室温から100℃まで昇温可能
な恒温槽中で平板の中心部を0.1Gで加振させ,伝達
関数を測定した。そして,1次共振点から半値幅法にて
損失係数を計算した。また,実施例,比較例に掲げる試
験片の作製は,所定割合に混合した組成物を長さL/直
径D=27mm,30mmの異方向回転2軸押出機で溶
融混練しペレットとした。次いで,このペレットを80
℃,3時間乾燥した後,5oz射出成形機にて成形し,
試験片を作製した。
【0022】次に,各実施例,比較例につき,表1〜3
を用いて説明する。なお,下記において,PPはポリプ
ロピレン樹脂を,VSは前記熱可塑性エラストマーを示
す。ポリプロピレン樹脂としては,三井石油化学(株)
のJ800を用いた。上記熱可塑性エラストマーとして
は,クラレ(株)のVS−1を用いた。また,無機充填
剤の種類は表中に示した。
【0023】実施例1〜4,比較例1 本例は,PPが70%とVSが30%とからなる樹脂成
分を用い,該樹脂成分100重量部に対してタルクを種
々の重量部で混合したものである。該タルクは,平均粒
径1.6〜2.0μmのものを用いた。
【0024】表1より知られるごとく,無機充填剤とし
てのタルクを添加すると,タルクを添加していない比較
例1に比して,特に常温付近である23℃における損失
係数が大きくなり,制振性能が向上することが分かる。
そして,タルク量の増加と共に高温側の制振性能が更に
向上していくことが分かる。また,タルク量の増加と共
に曲げ弾性率が高くなり,一方アイゾット衝撃値が低下
している。また,前記テストによる耐熱性は約55℃付
近である。
【0025】
【表1】
【0026】実施例5〜7,比較例2 本例は,PPが80%とVSが20%とからなる樹脂成
分を用い,該樹脂成分100重量部に対してタルクを種
々の割合で混合したものである。表2より知られるごと
く,樹脂成分とタルクとの混合比による物性変化の傾向
は,上記表1と同様である。一方,本例では前例(表
1)の場合に比して,樹脂成分中のVS量が少ないた
め,前例に比して損失係数が低いことが分かる。また,
耐熱性は前例より若干向上している。
【0027】
【表2】
【0028】実施例8〜11,比較例3〜6 実施例8〜11は,前記実施例2において,タルクに代
えてマイカ,炭酸カルシウム,或いはマイカとタルク,
ガラス繊維(GF)とタルクの混合物を用いたものであ
る。また,比較例3はPPのみ,比較例4,5はVSを
加えていない例である。
【0029】また,比較例6は,VSに変えてSSを用
いた例である。ここに,SSは,本発明に用いる,前記
特定の「ビニル構造のポリイソプレンブロックを有する
スチレン−イソプレン−スチレン構造のブロックポリマ
ーを主体とする熱可塑性エラストマー」と異なる熱可塑
性エラストマーである。即ち,上記SSは,下記のごと
く,Cis−1,4結合(化3式)又はTrans−
1,4結合(化4式)のポリイソプレンブロックを有す
るスチレン−イソプレン−スチレン構造のブロックポリ
マーを主体とする熱可塑性エラストマーである。また,
該SSは,日本合成ゴム(株)の「SIS5000」を
用いた。
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】表3及び表4より知られるごとく,本発明
にかかる実施例8〜11は,いずれも高い損失係数を示
していることが分かる。一方,VSを添加していない比
較例3〜6は,いずれも損失係数が低いことが分かる。
そして,比較例3〜5(表4)のごとく,VSの添加が
ない場合には,無機充填剤としてのタルク量が増加する
と損失係数が低下する傾向にあることが分かる。この点
に関して,本発明においては,前記比較例1及び実施例
1〜4,前記比較例2及び実施例5〜7より知られるご
とく,VSを添加しているので,タルク量が増大して
も,損失係数は低下しないことが分かる。また,タルク
量の増加と共に機械的強度が高くなることが分かる。
【0033】また,表3の比較例6より知られるごと
く,Cis又はTrans−1,4結合を有する上記S
S熱可塑性エラストマーをPPと共に用いた場合には,
VS熱可塑性エラストマーとPPとを用いた場合(例え
ば実施例8〜11)に比して損失係数がかなり低いこと
が分かる。このことは,本発明にかかる,ビニル構造を
有する前記熱可塑性エラストマーは,上記1,4結合の
熱可塑性エラストマーに比して,制振性能の向上に大き
く貢献することを示している。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】実施例12 次に,本発明にかかる制振性樹脂を用いて成形したブロ
ワーケースにつき述べる。上記ブロワーケースは,図1
に示すごとく,本体13と,該本体13の下方側面に開
口させた空気流入口11と,本体13の上方に開口させ
た空気流出口12とよりなる。また,上方側面には空気
分配用のフラップ15を有する。上記ブロワーケース1
は,空調機器における送風機に用いるケースである。本
例においては,上記ブロワーケースは,実施例2に示し
たポリプロピレン樹脂組成物を用いて,シリンダ温度約
220℃,金型温度約40℃にて,射出成形したもので
ある。また,その大きさは直径約20cm,高さ約20
cmで,厚さは約0.15cmである。
【0037】上記ブロワーケース1を,送風機に組付け
て騒音テストを行い,ブロワーケース1から1m離れた
位置にマイクを設置して音圧レベルを測定した。また,
比較のため,上記VSを添加していない前記比較例4の
材料を用いて同様の測定を行った。その結果,実施例2
の制振性樹脂により作製したブロワーケースは,比較例
4のそれに対して,約1dB(デシベル)の騒音低減効
果を示した。
【0038】実施例13 また,上記と同様にして,空調機器としてのダクトにつ
いても制振性能を測定した。制振性樹脂は,実施例2に
示したものを用いた。また,上記ダクト2は,図2に示
すごとく,長方形筒状の本体21と空気流入口22と,
分岐された2つの空気流出口23とよりなる。その結
果,上記ブロワーケースと同様に優れた制振性能を示し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例12にかかるブロワーケースの斜視図。
【図2】実施例13にかかる空調機器としてのダクトの
斜視図。
【符号の説明】
1...ブロワーケース, 2...ダクト,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 徹 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 佐々木 鴻治 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 鵜飼 順三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂50〜95重量%と
    熱可塑性エラストマー5〜50重量%とを混合してなる
    樹脂成分100重量部に対して,無機充填剤10〜15
    0重量部を配合したポリプロピレン樹脂組成物であっ
    て,かつ上記熱可塑性エラストマーは,ビニル構造のポ
    リイソプレンブロックを有するスチレン−イソプレン−
    スチレン構造のブロックポリマーを主体とするものであ
    ることを特徴とする制振性樹脂。
  2. 【請求項2】 空気の流入口と流出口と両者の間に配設
    した本体とからなる空調機器において,該空調機器は,
    ポリプロピレン樹脂50〜95重量%と熱可塑性エラス
    トマー5〜50重量%とを混合してなる樹脂成分100
    重量部に対して無機充填剤10〜150重量部を配合し
    たポリプロピレン樹脂組成物により作製されており,か
    つ上記熱可塑性エラストマーは,ビニル構造のポリイソ
    プレンブロックを有するスチレン−イソプレン−スチレ
    ン構造のブロックポリマーを主体とするものであること
    を特徴とする制振性能に優れた空調機器。
JP3246856A 1991-08-30 1991-08-30 制振性樹脂 Pending JPH0559234A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0690092A1 (en) 1994-06-30 1996-01-03 Toda Kogyo Corp. Material having a damping property and masterbatch pellets therefor
JPH0940840A (ja) * 1995-05-23 1997-02-10 Otsuka Chem Co Ltd 高剛性制振性樹脂組成物
US6576699B2 (en) 1997-09-03 2003-06-10 Toyoda Gosei Co., Ltd. Damping resin composition and molded article using the same

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