JPH05112726A - 音響機材用樹脂組成物 - Google Patents

音響機材用樹脂組成物

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JPH05112726A
JPH05112726A JP3304167A JP30416791A JPH05112726A JP H05112726 A JPH05112726 A JP H05112726A JP 3304167 A JP3304167 A JP 3304167A JP 30416791 A JP30416791 A JP 30416791A JP H05112726 A JPH05112726 A JP H05112726A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 力学的物性および制振性等の音響特性に優
れ、音響機材に好適に用いられる樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 熱可塑性樹脂、数平均分子量が30000〜
300000でありA(BA)nまたは(AB)n型の
スチレン−イソプレン系ブロック共重合体またはその水
添物、および無機充填材をブレンドしてなる樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響機材用に好適な樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】音響機材、例えばスピーカボックス、プ
レーヤーハウジング、ラジカセハウジング等には、音響
機材としての一般的な性能、例えば強度、弾性率、衝撃
強さ、耐熱性等に加えて、良好な音響特性が要求されて
いる。音響特性には当然のことながら機材の形状に依存
する部分も大きいが、一方、使用する成形材料には、高
弾性率と高制振性を併せ持つことが必要であるとされて
いる。これらの多くの要求機能を単一のポリマーで全て
満たすことは極めて困難であるため、各種ポリマーのア
ロイ化や、無機フィラー、無機繊維との複合化の技術開
発が進められているものの、これらの性能をバランス良
く満たす組成物はこれまで見いだされていなかった。特
に制振性と弾性率は互いに相反する性能であり、両者の
バランスの優れた組成物を得ることはきわめて困難であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、例え
ばスピーカボックス、プレーヤーハウジング、ラジカセ
ハウジング等の音響機材に適した組成物、換言すれば高
制振性と高弾性率を併せもち、しかも音響機材に必要と
される強度、耐衝撃強性、成形性に優れた樹脂組成物を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、(a)熱可塑性樹脂、(b)ビニル芳香族モノ
マーからり、数平均分子量が2500〜40000であ
るブロックAと、イソプレン、もしくはイソプレンとブ
タジエンとの混合物からなり、数平均分子量が1000
0〜200000で、ガラス転移温度が−40〜0℃の
範囲にあるブロックBとからなり、ブロックAとブロッ
クBとが、A(BA)nまたは(AB)n(nは1以上
の整数)の形で結合した、数平均分子量が30000〜
300000であるブロック共重合体、または、その共
重合体のブロックBの一部または全部を水添したブロッ
ク共重合体、および(c)無機充填材、を必須成分とし
て含有する音響機材用樹脂組成物を提供することにより
達成される。
【0005】本発明において、熱可塑性樹脂(a)とし
て、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル系樹脂、ABS、AS等
のスチレン系樹脂、ポリアミド、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリアセタール、ポリカーボネート等、これらを主
成分とする共重合体、およびこれらの2種以上の混合物
を挙げることができるが、約70℃以上の軟化点または
熱変形温度を有する樹脂であれば良く、特に限定される
ものではない。
【0006】本発明においては、音響機材の軽量化、成
形加工性、コスト等の点および室温付近にガラス転移温
度(以下、Tgと略称する)を有することから、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂およ
びそれらを主成分とする共重合体が好ましく、特にポリ
プロピレン、エチレン共重合ポリプロピレンが好ましく
使用される。これらの樹脂は無機充填剤との親和性を良
くするために、無水マレイン酸、アクリル酸、グリシジ
ルメタクリレート、エチレン性不飽和結合を有するシラ
ン化合物等の極性基を有する化合物が共重合されていて
もよい。熱可塑性樹脂(a)は成形加工性に優れていれ
ばよく、重合度、平均分子量、メルトインデックスにつ
いてはなんら限定されるものではない。
【0007】本発明において、特定のブロック共重合体
(b)の第一成分であるブロックAを構成する単量体と
しては、芳香族ビニルモノマー、例えばスチレン、α−
メチルスチレン、1−ビニルナフタレン、2−ビニルナ
フタレン、3−メチルスチレン、4−プロピルスチレ
ン、4−シクロヘキシルスチレン、4−ドデシルスチレ
ン、2−エチル−4−ベンジルスチレン、4−(フェニ
ルブチル)スチレン等が挙げられるが、最も好ましいの
はスチレンである。
【0008】ビニル芳香族ブロックAの数平均分子量は
2500〜40000の範囲である。分子量が2500
より小さい場合には組成物としての制振性能が低下し、
40000を越えるとブロック共重合体の溶融粘度が高
くなり過ぎ、熱可塑性樹脂との混合がうまくいかず十分
な性能を有する組成物が得られない。
【0009】またこのビニル芳香族ブロックAのブロッ
ク共重合体中での割合は、5重量%〜50重量%の範囲
であることが好ましい。この割合が5重量%より小さい
とブロック共重合体の機械的性質が不十分となり、逆に
50重量%を越えるとブロック共重合体の粘度が著しく
高くなるため混合等の加工が困難となり、また、制振性
能の向上効果も低下する。
【0010】本発明において、ブロック共重合体(b)
の第二成分であるブロックBを構成する単量体としてイ
ソプレンまたはイソプレンとブタジエンとの混合物が使
用される。イソプレン、ブタジエンというモノマーを使
用することによりこのブロックのTgのコントロールが
容易になり、また経済的に有利である。イソプレンとブ
タジエンの混合物を使用する場合のブロックBの共重合
形態としてはランダム、ブロックまたはテーパードのい
ずれでもよい。
【0011】ブロックBのTgは、−40℃〜0℃の範
囲であることが必要である。Tgが上記範囲より低いと
熱可塑性樹脂にブロック共重合体をブレンドした場合制
振性能の付与の効果が発現されず、逆に高すぎる場合に
は、耐衝撃性、特に低温時における耐衝撃性の改良効果
がない。また、ブロックBの数平均分子量は10000
〜200000の範囲である。分子量が上記範囲より小
さい場合には、弾性的性質を損なう。一方、分子量が上
記範囲より大きい場合には流動性が悪くなる。
【0012】前記ブロックAおよびブロックBからなる
ブロック共重合体(b)の数平均分子量は30000〜
300000の範囲、より好ましくは80000〜25
0000の範囲にあることが必要である。分子量が30
000より小さいとブロック共重合体自体の破断時の強
度、伸度等の機械的性質が低下し、組成物とした場合に
その強度を低下させる。また、分子量が300000を
越えると加工性が悪くなり、(a)成分の熱可塑性樹脂
との混合がうまくいかず、十分な性能を有する組成物が
得られない。
【0013】ブロック共重合体(b)のブロック形態
は、A(BA)n、(AB)nで示される。ここでAは
芳香族ビニルモノマーからなるブロック、Bはイソプレ
ンまたはイソプレン−ブタジエンからなるブロックを示
し、nは1以上の整数てある。このうち、A−B−Aの
形態の共重合体が最も好ましく用いられる。
【0014】ブロック共重合体(b)を構成するイソプ
レンまたはイソプレン−ブタジエンからなるブロックB
の炭素−炭素二重結合は、必要に応じて一部または全部
が水添される。水添して使用する場合の水添率は、要求
される耐熱性、耐候性のレベルに応じて決定されるが、
通常50%以上、好ましくは70%以上、より高度な耐
熱性、耐候性を必要とする場合には、80%以上の水添
率のものが用いられる。水添率が50%より小さい場合
には耐熱性、耐候性の改善効果が得られないことがあ
る。また、水添することにより熱可塑性樹脂と混合する
場合、あるいは成形物を製造する場合の加熱に対しての
安定性が向上することから水添して用いるのが好ましい
場合が多い。
【0015】かかるブロック共重合体は公知の方法、例
えば特開平2−300250号公報に記載の方法により
製造することができる。
【0016】本発明において使用される無機充填材
(c)は、音響機材としての弾性率を確保するために必
要であり、樹脂と複合して用いられるが、その種類、形
状に限定されるものではない。無機充填材として雲母、
グラファイト、ガラスフレーク、ガラス繊維、ワラスト
ナイト、タルク、炭酸カルシウム等が用いられ、これら
は2種以上併用されても差し支えない。弾性率だけでな
く、制振性を改良することのできる無機充填材としてグ
ラファイト、雲母、ガラスフレーク等の鱗片状無機充填
材が好ましく、単独では特にグラファイトが好ましい。
また本発明においては制振性の優れたグラファイトと、
高弾性率を付与する雲母とを併用し、各々の配合割合を
変えることにより、目的に応じた制振性、弾性率を有す
る成形物を得ることができる。一般に用いられる天然に
産するグラファイトは固定炭素の比率が大いに変動する
ので、本発明においては固定炭素含有量が少なくとも7
0%のものが好ましい。グラファイト中に存在する不純
物、例えば珪酸、アルミナまたは鉄の酸化物は樹脂組成
物の安定性に影響を与えない程度にかぎり差し支えな
い。本発明においては特に高固定炭素含量の、少なくと
も90%の固定炭素を含有するグラファイトが好まし
い。
【0017】グラファイトを含む鱗片状無機充填材の平
均粒径は10〜200μm、特に50〜100μmが好
ましい。また、アスペクト比は5以上、特に20以上の
ものが得られる成形物の制振性の改良の点で好ましい。
【0018】また、本発明に用いられる無機充填材と樹
脂成分との接着性を向上させるために、シランカップリ
ング剤等により、無機充填材の表面処理がなされている
ことが好ましい。例えばシランカップリング剤として、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等を挙げるこ
とができる。これらシランカップリング剤の配合割合は
特に制限はないが、一般的には無機充填材の重量に対し
て0.05〜3重量%が好ましい。シランカップリング
剤等の表面処理剤の添加方法についての制限はない。
【0019】本発明の樹脂組成物において、熱可塑性樹
脂(a)の配合率は30〜85重量%、特に30〜70
重量%が好ましい。配合率が30重量%より少ない組成
物の場合、得られる成形物の強度が劣る。また、配合率
が85重量%よりも多い場合、得られる成形物の制振
性、剛性が劣るので好ましくない。
【0020】本発明の樹脂組成物において、特定のブロ
ック共重合体(b)の配合率は、全組成物重量の5〜5
0重量%、特に、10〜30重量%が好ましい。配合率
が5重量%より少ない組成物の場合、得られる成形物の
制振効果が不十分であり、50重量%よりも大きい場
合、得られる成形物の弾性率が不満足となることがあ
る。
【0021】また、無機充填材(c)の配合率は、全組
成物重量の10〜50重量%、特に20〜40重量%が
好ましい。無機充填材の配合率が10重量%よりも少な
い場合、成形物の弾性率の改良効果が少なく、無機充填
材の配合率が50重量%よりも多い場合には成形性に問
題があるので好ましくない。
【0022】その他、必要に応じて着色剤、可塑剤、滑
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、熱安定剤、紫外
線吸収剤等公知の添加剤を加えることは何ら差し支えな
い。
【0023】本発明の樹脂組成物は、一般的には各成分
を単軸押出機、二軸押出機、ロール混練機等により混練
されるが、これら混練方法には何ら制限はない。
【0024】こうして得られる音響機材用樹脂組成物
は、射出成形、押出成形、圧縮成形、カレンダー成形等
の各種の成形法により音響機材、例えばスピーカボック
ス、プレーヤーハウジング、ラジカセハウジング、マイ
クロフォンのハウジング、カセットテープのケース、電
子オルガンや電子ピアノのハウジング、ハンドスピーカ
等、小型の音響機材から大型の音響機材まで自由に成形
加工される。本願発明の樹脂組成物は音響機材用途に最
適であるが、制振性、高弾性が要求される用途、例えば
モーターハウジング、ギヤボックスカバー等にも成形加
工され得る。
【0025】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に具体的に
説明するが、これらの実施例は本発明を何ら制限するも
のではない。なお、実施例中の各測定値は以下の方法に
より求めた。 (1) 分子量:ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィ(GPC)により求めた。 (2) ガラス転移温度(℃):示差走査熱量計(DS
C)により測定した。 (3) 曲げ強さ(kg/cm↑2)および曲げ弾性率
(kg/cm↑2):JIS K 7207に準拠して
求めた。 (4) 熱変形温度(℃):ヒートデストーションテス
ター(東洋精機製作所製)を用い、JIS K 720
7に準拠し、曲げ応力18.5kg/cm↑2にて測定
した。 (5) 音響特性:レオバイブロン(オリエンテック社
製)にて周波数110HZ、温度−150℃〜150℃
の範囲で常温付近にあらわれる内部損失(tanδ)の
ピーク値を測定した(tanδ値が大きい程、音響特性
が良好であることを示している)。また、このtanδ
値の逆数を共振鋭度とした。
【0026】参考例 乾燥し窒素で置換された耐圧反応器中で、溶媒としてシ
クロヘキサン、重合触媒としてn−ブチルリチウム、共
触媒であるルイス塩基としてN,N,N′,N′−テト
ラメチルエチレンジアミンを用い、スチレンモノマー、
イソプレンモノマー、スチレンモノマーの順に添加し重
合することにより表1に示す分子特性を有するA−B−
Aの構造を有するブロック共重合体(I)、(II)、
(III)を得た。
【0027】
【表1】
【0028】実施例1 メルトフローレート15g/10分のホモポリプロピレ
ン(宇部興産社製、J−115G)、参考例で得られた
ブロック共重合体(I)、およびアスペクト比が20、
平均粒径が80μmであるグラファイトを原材料とし、
ポリプロピレン/スチレン−イソプレン共重合体/グラ
ファイト=50/10/40(重量比)の割合で混合
し、この混合物を単軸押出機で、シリンダー温度250
℃の条件下にて混練ペレット化した。該ペレットを射出
成形機を用いてシリンダー温度230℃の条件下にて成
形し、厚さ3mm、および6mmの試験片を得た。
【0029】得られた試験片の曲げ弾性率、曲げ強さお
よび熱変形温度を測定し、結果を表2に示す。
【0030】また、前記のペレットを用いて射出成形機
(FS160S、日精樹脂工業(株)製)により、シリ
ンダー温度230℃にてスピーカボックス(110×9
0×85mm、平均肉厚2mm)を成形し、その音響特
性を評価した。結果を表2に示す。
【0031】実施例2〜4 実施例1において、グラファイトの代わりにγ−アミノ
プロピルトリエトキシシランで表面処理された金雲母
(Suzorite mica Products社
製、スゾライトマイカ200HK)(実施例2)、チョ
ップドストランドガラスファイバー(旭ファイバーグラ
ス社製、Y−17)(実施例3)、グラファイト−金雲
母(実施例4)を用い、表1に示す配合割合にする以外
は同様にして混合し、ペレット化した。このペレットを
実施例1と同様にして成形し、曲げ弾性率、曲げ強さ、
熱変形温度を測定し、音響特性を評価した。結果を表2
に示す。
【0032】実施例5 実施例1において、表1に示す配合割合にする以外は同
様にして混合し、ペレット化した。このペレットを実施
例1と同様にして成形し、曲げ弾性率、曲げ強さ、熱変
形温度を測定し、音響特性を評価した。結果を表2に示
す。性能は実施例1の成形物に比較し低いが、性能のバ
ランスがとれており、実用上問題はなかった。
【0033】実施例6および実施例7 実施例1において、ブロック共重合体(I)の代わりに
ブロック共重合体(II)(実施例6)、ブロック共重合
体(III)(実施例7)を用いる以外は実施例1と同様
にしてペレット化した。このペレットを実施例1と同様
にして成形し、曲げ弾性率、曲げ強さ、熱変形温度を測
定し、音響特性を評価した。結果を表2に示す。
【0034】比較例1 実施例1で用いたポリプロピレンを実施例1と同様にし
て成形し、成形物の各種物性を測定し、音響特性を評価
した。表2に示すように、tanδは高いが、曲げ弾性
率、曲げ強さ、熱変形温度が低く不満足であった。
【0035】比較例2 実施例2において、ポリプロピレンと金雲母の配合比を
60/40(重量比)に代える以外は実施例2と同様に
して成形し、成形物の各種物性を測定し、音響特性を評
価した。表2に示すように、曲げ弾性率、曲げ強さ、熱
変形温度は高いが、tanδが低く不満足であった。
【0036】比較例3 ポリプロピレン/ブロック共重合体(I)の配合比を7
5/25(重量比)にする以外は実施例1と同様にして
成形し、成形物の各種物性を測定し、音響特性を評価し
た。表2に示すように、tanδは高いが、曲げ弾性
率、曲げ強さ、熱変形温度が低く不満足であった。
【0037】比較例4 実施例1において、ポリプロピレンとグラファイトの配
合比を60/40に代える以外は実施例1と同様にして
成形し、成形物の各種物性を測定し、音響特性を評価し
た。表2に示すように、曲げ弾性率、曲げ強さ、熱変形
温度は高いが、tanδが低く不満足であった。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物を成形加工して得ら
れた成形物は、曲げ弾性率、曲げ強さ等の力学的物性に
優れ、また内部損失も大きいことから音響特性の良好な
音響機材に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 博 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)熱可塑性樹脂、(b)ビニル芳香
    族モノマーからなり、数平均分子量が2500〜400
    00であるブロックAと、イソプレン、もしくはイソプ
    レンとブタジエンとの混合物からなり、数平均分子量が
    10000〜200000で、ガラス転移温度が−40
    ℃〜0℃の範囲にあるブロックBとからなり、ブロック
    AとブロックBとが、A(BA)nまたは(AB)n
    (nは1以上の整数)の形で結合した、数平均分子量が
    30000〜300000であるブロック共重合体、ま
    たは、その共重合体のブロックBの一部または全部を水
    添したブロック共重合体、および(c)無機充填材、を
    必須成分として含有する音響機材用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (c)成分がグラファイトまたはグラフ
    ァイトと雲母の混合物であることを特徴とする請求項1
    記載の音響機材用樹脂組成物。
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