JPH09289164A - 荷電ビーム描画方法及び描画装置 - Google Patents

荷電ビーム描画方法及び描画装置

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JPH09289164A
JPH09289164A JP9019396A JP1939697A JPH09289164A JP H09289164 A JPH09289164 A JP H09289164A JP 9019396 A JP9019396 A JP 9019396A JP 1939697 A JP1939697 A JP 1939697A JP H09289164 A JPH09289164 A JP H09289164A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近似解の方法と同程度のオーダの計算スピー
ドで、行列法にせまる正確さの実用的精度を与える。 【解決手段】 試料上に電子ビームを照射して所望パタ
ーンを描画するに先立ち、描画すべきパターン内の各位
置毎に最適照射量を求め、この最適照射量で各パターン
を描画する電子ビーム描画方法において、(ア)試料に
対する近似的最適照射量を求め、(イ)前の工程までで
求められた近似的最適照射量(x,y)で露光した際に
生じる感光量の誤差に、場所によって変動する後方散乱
電子による露光量U(x,y)を含む調整係数をかけ、
これを近似的最適照射量に対する修正量di とし、先の
近似的最適照射量に加えたものを新たな近似的最適照射
量とし、(ウ)(イ)の工程を近似的最適照射量が収束
するまで繰返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電ビーム描画技
術に係わり、特に近接効果の低減をはかった荷電ビーム
描画方法及び描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ウェハやマスク基板等の試
料に微細パターンを描画するものとして、電子ビーム描
画装置が用いられているが、この装置では後方散乱電子
によりパターンの太りや細りが生じる、いわゆる近接効
果の影響が問題となる。
【0003】近接効果を補正する有効な方法の一つは、
照射量補正法である。これは、パターンのサイズや粗密
に基づき、場所によって照射量を決定する方法である。
この最適照射量を決定する方法としては、(a)行列を
用いる方法(M.Parikh,J.App.Phys.19,p4371,p4378,p43
83(1979))、(b)簡単な近似解の公式を用いる方法
(例えば、J.M.Parkovich,Journal of Vacuum Science
& Technology B4,p159(1986))、等が用いられてきた。
【0004】(a)は、照射量と各位置での感光量との
関係を行列で表現しておき、この行列の逆行列を求める
ことによって、各位置での最適照射量を求めるという方
法である。この方法の利点は、照射量を設定する図形の
サイズを充分小さくすれば正確な最適照射量が求められ
ることにある。一方、短所は、計算時間が莫大になるこ
とである。直接描画用としてLSIチップ分全てを補正
するのに数100〜数1000時間が必要となる。
【0005】(b)は、例えば次の公式により最適照射
量の近似値D' を計算する方法である。
【0006】 D' =C/(1/2+ηU), …(i) U=(1/π)∫ exp{-(x-x')2 } dx' …(ii) ここで、Cは定数、ηは電子線の前方散乱によるレジス
トの感光量と後方散乱によるそれとの比である。パラメ
ータUの積分は、描画する部分(パターン部)について
行う。
【0007】(ここで、及びこれ以下では、長さは後方
散乱の広がりσb が1になるように規格化する。)図1
を参照して分るように、(ii)式は以下のように変形さ
れる。
【0008】 U=Σ{ erf(xRi−x)− erf(xLi−x)}×{ e
rf(yUi−y)− erf(yDi−y)} …(iii) erfは誤差関数を表わし、積分範囲は0からuであ
る。
【0009】 erf=π-1/2∫ exp(−u2 )du …(iV) ここで、照射量の評価点を(x,y)とし、Σによる加
算は、(x,y)を中心とし、半径2〜3程度の円内部
に存在する矩形について、或いはその円内部に一部でも
かかる矩形について行う。或いは、円の代わりに(x,
y)を中心とし、一辺4〜6程度の正方形又は長方形を
用いてもよい。
【0010】(iii) 式及び(iv)式から、以下の手順を
用いれば、高速に計算できることが分る。
【0011】(I)予め誤差関数のテーブルを作成して
おく。
【0012】(II)周辺の図形一つ一つに付いて、
(I)のテーブルを利用し、(iii) 式の計算を行ってパ
ラメータUを求める。
【0013】(III)(II)の結果を用い、(i)式を用
いて近似的最適照射量を計算する。
【0014】このように近似解を用いる方法は高速に処
理できる。実際、電子線直描用のLSIのパターンにつ
いては、代表図形法を併用することによって、1チップ
当たりの補正が1時間程度で実行できている。但し、こ
の近似解を用いる方法においては、あくまでも解は近似
的なものにすぎない。
【0015】図2に発生する誤差の例を示す。図2
(a)のように、パターンを照射することとし、(a)
の一点鎖線の部分でレジストの感光量を調べると、図2
(b)のようになる。図2(b)で実線が理想値を示
し、破線が(i)式で求めた照射量を利用した場合を示
す。
【0016】図中に示したように発生する感光量の誤差
は3〜4%に及ぶ。この値は、これまでは無視できた
が、最小線幅0.2μm以下の電子線直接描画では無視
し得ない。また、レチクルを作成する場合には、レチク
ル上の最小線幅が0.5μm以下となる場合にも無視で
きない。
【0017】また、近接効果の補正の計算は、描画に先
立ち描画領域の全面にわたって行われていた。このた
め、電子ビーム描画装置内部で近接効果補正の計算を行
うと、以下のような問題が生じる。例えば、近接効果の
補正の計算にかかる時間を1時間とし、描画にかかる時
間を1時間とした場合、近接効果補正の計算が施された
描画全体の時間は2時間である。
【0018】LSIパターンが大規模化すると、これを
描画するためのデータ量は膨大になる。また、集積度の
増加によって微細なパターンを描画するために高い寸法
精度を必要とするようになる。その結果、近接効果補正
の計算の処理時間が今後、今以上に膨大になると予想さ
れる。近接効果補正の計算をハードウェアで実現して処
理時間を現実的な大きさに抑えることができても、描画
図形データが出来上がらなければ、電子ビーム描画装置
は描画を実行することができない。従って、上記の近接
効果補正の計算時間は、電子ビーム描画装置の稼働効率
を低下させる大きな要因となる。場合によっては、電子
ビーム描画装置の稼働時間のうち、近接効果補正のため
の処理時間が大部分を占めることにもなる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、近接
効果を照射量補正法で補正する場合には、行列法のよう
な正確な方法を用いると計算時間は莫大なものとなり利
用不可能となる。一方、計算時間の短い近似解の方法を
用いると十分な補正精度が得られない、という問題があ
った。また、LSIパターンの大規模化及び要求寸法の
高精度化に伴い、近接効果補正のための処理時間が増大
し、荷電ビーム描画装置の稼働効率の低下を招くという
問題があった。
【0020】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、近似解の方法と同程度
のオーダの計算スピードで、行列法にせまる正確さの実
用的精度を与えることができる荷電ビーム描画方法及び
描画装置を提供することにある。
【0021】また、本発明の他の目的は、近接効果補正
の処理によるロスタイムを軽減することができ、装置稼
働率の向上をはかり得る荷電ビーム描画方法及び描画装
置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
(構成)本発明の骨子は、近似的照射量をまず求め、こ
れに対する修正量を順に求めることで、高速に理想的最
適照射量を求めることにある。また、計算時間をさらに
短くするために、新たに求めた近似的照射量或いはそれ
に対する修正量を重みとして加え、代表図形を計算し直
し、得られた新たな代表図形を利用して、より正確な近
似的最適照射量を求めることにある。
【0023】即ち本発明は、試料上に荷電ビームを照射
して所望パターンを描画するに先立ち、描画すべきパタ
ーン内の各位置毎に最適照射量を求め、この最適照射量
で各パターンを描画する荷電ビーム描画方法において、
図3に示す(ア)〜(ウ)の工程によって最適照射量を
決定することを特徴とする。
【0024】(ア)前記試料に対する近似的最適照射量
を求める。
【0025】(イ)前の工程までで求められた近似的最
適照射量で露光した際に生じる感光量の誤差に、場所
(x,y)によって変動する後方散乱粒子による露光量
U(x,y)を含む調整係数をかけ、これを近似的最適
照射量に対する修正量di とし、先の近似的最適照射量
に加えたものを新たな近似的最適照射量とする。
【0026】(ウ)(イ)の工程を所定回数、近似的最
適照射量が収束するまで、又は得られた近似的最適照射
量の持つ誤差が全て所定の数値内に抑えられるまで繰返
す。
【0027】ここで、その一例をあげれば最適照射量D
(x,y)は以下のように計算される。
【0028】 D(x,y) =d0 (x,y) +d1 (x,y) +d2 (x,y) + … d0 (x,y) =1/{1/2+ηU(x,y)} ((ア)の最初の近似的最適照射量) di (x,y) =η×d0 (x,y)×{di-1 (x,y) U(x,y)-
i (x)} ここで、右辺のη×d0 (x,y)が調整係数であり、
残りは感光量の誤差に相当する。さらに、 U(x)=∫ exp{-(x-x')2 } dx'/π Vi (x)=∫ exp{-(x-x')2 } di-1 (x')dx'/π である。U及びVi の積分の範囲は描画する部分(パタ
ーン部)である。
【0029】また本発明は、後方散乱量Uの計算に代表
図形を利用することに加え、実効的に後方散乱量Uを求
める計算、近似的最適照射量を求める計算、及び実効的
に近似的最適照射量への修正量を求める計算を、描画領
域を区分した後方散乱よりも充分小さな領域(第2の小
領域)を単位として行う第1の工程と、感光量の誤差を
算出するにあたり、(a)前の工程で求めた第1の小領
域毎の特徴量或いはこの特徴量をもとに作成した図形の
内部の微小領域毎に、(b)前の工程で求めた修正量d
i-1 或いは前の工程までで求めた近似的最適照射量Di-
1 の重みを付けることによって、各第1の小領域を特徴
付ける新たな量を求める、或いはこの新たな量から各第
1の小領域内の元の図形を置き換える新たな図形を算出
し、この新たな特徴量或いは新たな図形を用いて、近似
的最適照射量への修正量、或いは新たな近似的最適照射
量を求める第2の工程と、前記(a)の場所毎に行う重
み付けを、第2の小領域を単位に行う第3の工程と、を
有することを特徴とする。
【0030】また本発明は、試料上に荷電ビームを照射
して所望パターンを描画し、かつ近接効果を補正するた
めに描画すべきパターン内の各位置毎に照射量を変化さ
せる荷電ビーム描画装置において、前記試料上の各位置
の近似的最適照射量を求める第1の手段と、前記求めら
れた近似的最適照射量で露光した際に生じる感光量の誤
差に、場所(x,y)によって変動する後方散乱電子に
よる露光量U(x,y)程度の量を含む調整係数をかけ
た量を求め、これを近似的最適照射量に対する修正量d
i とし、先の近似的最適照射量に加えたものを新たな近
似的最適照射量と再設定する第2の手段と、第2の手段
を所定回数繰返す、近似的最適照射量が収束するまで繰
返す、又は得られた近似的最適照射量の持つ誤差が全て
所定の数値内に抑えられるまで繰返すことによって、各
位置での最適照射量を計算する第3の手段と、第1〜第
3の手段によって得られた各位置での最適照射量に従っ
てパターンを描画する第4の手段と、を具備してなるこ
とを特徴とする。
【0031】また本発明は、描画図形データをストライ
プ単位で処理し、試料上に荷電ビームを照射して所望パ
ターンを描画する荷電ビーム描画方法において、任意の
ストライプの両端に、隣り合うストライプの図形パター
ンを荷電ビームの後方散乱の広がりより広い領域分だけ
付けて新たな図形データを作成する工程と、作成された
新たな図形データに対して近接効果補正計算を施して、
最適照射量を計算する工程と、計算された最適照射量を
基に対応するストライプを描画する工程とを含み、前記
ストライプの描画と同時に、次のストライプに関する新
たな図形データの作成及び最適照射量の計算を行うこと
を特徴とする。
【0032】また本発明は、描画図形データをストライ
プ単位で処理し、試料上に荷電ビームを照射して所望パ
ターンを描画する荷電ビーム描画装置において、任意の
ストライプの両端に、隣り合うストライプの図形パター
ンを後方散乱の広がりより広い領域分だけ付けて新たな
図形データを作成する手段と、作成された新たな図形デ
ータに対して近接効果補正計算を施して、最適照射量を
計算する手段と、計算された最適照射量を基に対応する
ストライプを描画する手段とを具備してなり、前記スト
ライプの描画と次のストライプに関する新たな図形デー
タの作成及び最適照射量の計算を同時に行うことを特徴
とする。
【0033】(作用)まず、本発明(請求項1〜8)の
作用を、以下の[I]〜[V]について説明する。
【0034】[I].本発明による照射量の解 本発明の典型的適用形態は、最適照射量の正確な解を利
用して照射量を求め、これを用いて描画するものであ
る。この正確な解を得る方法は、後述する[IV]に示
し、ここではまずその結果を述べる。また、以下では電
子ビームを用いた場合を例に取り説明するが、イオンビ
ームを用いた場合も同様に解析することができる。
【0035】ビーム照射量の解は、フーリエ級数のよう
に、変動の激しさを表す目安nによる級数で表現され
る。
【0036】 D(x)=Σdn (x) …(1) d0 (x)=1/{1/2+ηU(x)} …(2) dn (x)=ηd0 (x){dn-1 (x) U(x)-Vn (x)} (n≧1)…(3) U(x)=∫ exp{-(x-x')2 }dx'/π …(4) Vn (x)=∫ exp{-(x-x'}2 )dn-1 (x')dx'/π …(5) ここで、Σの加算範囲はn=0から無限大まで、U,V
の積分範囲は描画部分である。記号ηは、電子ビームの
前方散乱によるレジストの実効照射量(感光量)と後方
散乱によるそれの比である。積分領域は、厳密には電子
ビームを照射する部分(描画部、パターン)全てだが、
実効的には後方散乱の広がりの3倍を半径とし、場所x
を中心とする円内部など簡単なものでよい。
【0037】関数dn (x)は、最適照射量D(x)の
一部であり、関数D(x)における変動の一種を特徴づ
けるn項目に相当する部分である。近接効果を補正せず
にパターンを描画した際の、電子ビームの後方散乱によ
るレジストの実効照射量(以下、後方散乱量と略す)を
U(x)で示した。関数Vn (x)は、より低次の照射
量dn-1 (x)でパターンを描画した際の後方散乱量に
相当する。
【0038】上述の式から、次の点が判る。即ち、
(1)式の第1項だけをとると、パブコビックの近似解
となる。先に述べたパブコビックの式の誤差の原因は、
(1)式の第2項以後を無視したためである。直接描画
用の従来法の誤差は、第2項以下を全て無視することに
よって発生する誤差である。
【0039】[II].解の正確さと速い収束性 (3)式から、D(x)はη2 /{1/2+ηU
(x)}2 の摂動展開になっていることが導きだせる
(詳細は後述する[V]に説明する)。ηと{1/2+
ηU(x)}については二乗だから、(1)式の級数が
急速に収束することを示唆している。
【0040】図4は、これを概略シミュレーションした
ものである。大きなパターンのすぐ横に小さなパターン
が存在する場合を計算したものである(従来方式で精度
が劣化する典型的ケース)。多めに見積もっても、
(1)式の第3項までの計算を行えば、十分実用的な精
度(誤差0.5%を割る)が得られることが判る。
【0041】このように、本方式は、(1)式の計算項
を増やすほど、その補正精度を上げられる。しかも、図
4から判るように収束が極めて早く、結果として計算速
度も速い。
【0042】[III].代表図形法の修正 上記の方式は、以下で述べるように、代表図形法との整
合性も良く高速処理が可能である。関数dn (x)の計
算時間(計算量)の大部分は、関数U(x)の値(n=
0の場合)、及びVn (x)の値(n≧1の場合)を求
めることに費やされる。しかし、関数U(x)の値の計
算については、従来通り代表図形の処理を利用できる。
また、以下に記すように、関数Vn (x)の値の計算に
も代表図形を利用できる。(5)式は次のように変形で
きる。但し、Vの積分範囲は古い代表図形である。
【0043】 Vn (x)=∫exp{-(x-x')}2 {dn-1 (x')dx'}/π…(6) この変形が可能な理由は、もとのパターンで積分する代
わりに、古い代表図形を用いて積分してもその差が無視
できることによる。この式は、微小面積dx'に低次の照
射量dn-1 (x')の重みをつけた積分となっている。よ
って、古い代表図形を細分化した後、その細分割パター
ンの面積に低次の照射量dn-1 (x')の重みを付けて新
しい代表図形を作れば、それを利用してVn を次の様に
計算できる。但し、Vの積分範囲は新しい代表図形であ
る。
【0044】 Vn (x)=∫exp{-(x-x')}2 dx'/π …(7) Vn の計算に、(7)式を用いると、計算手順は次のよ
うになる。
【0045】(a)元のパターンから代表図形を第1の
領域毎に作成 領域サイズ〜後方散乱の広がりσb 程度 〜10〜15μm(50kV,Si直描) (b)Uの計算後、d0 (x)の計算 ↓ i=1 (c)新しい代表図形の作成 (ア)古い代表図形を第2の小領域で分割 領域サイズ〜照射量の設定サイズ 〜後方散乱の広がりσb より充分小さい 〜2μm(50kV,Si直描) (イ)(ア)の領域内のパターン或いは代表図形の面積
にdi-1の重みをかけ、第2の領域毎に面積と重心を求
める。
【0046】(ウ)(イ)の結果から、第2の領域毎に
新しい代表図形を作成 (d)(c)の代表図形を用い、(7)式からVn を計
算し、(3)式からdn (x)を計算。
【0047】(e)i=i+1として(c)へ戻って
(c)(d)を繰返す、所定回数(例えば、1回)繰返
した後、最近照射量D(x)を D=d0 +d1 +d2 +…+dn と求める。
【0048】以上の手順で、(a)と(b)は従来の近
似解の方法と同じである。(d)の計算の殆ど全てはV
n の計算に費されるので、(d)の計算時間は(b)の
計算時間とほぼ同じになる。(c)の計算は(a)の計
算よりも、短時間で済む。これは、(a)での入力には
最小線幅0.5μm以下の小さなパターンが数多く存在
するが、(c)の入力は一つの第1の領域について古い
代表図形が一つあるだけだからである。
【0049】おおまかに、(a)(b)(d)の計算時
間を全てTと仮定し、(c)をT/5と仮定する。この
とき、従来の近似解法に要する時間は2Tとなる。
【0050】本発明の方法で照射量を2項目までのd0
+d1 とすると、2T+T+0.2T=3.2Tとな
る。図4をみると補正精度は近似解の方法の3倍程度に
向上している。即ち、本発明では近似解法の3倍の精度
を実現するのに計算時間は1.6としかならない。照射
量をd0 +d1 +d2 と第3項までとると、計算時間は
2T+2×(T+0.2T)=4.4Tとなる。近似解
の方法の2.2倍の計算時間を要するにすぎない。とこ
ろがその補正精度は、6倍にも向上する。
【0051】このように本発明方法を用いれば、高い精
度を実現でき、その計算時間は従来法と同程度(2倍程
度)ですむ。
【0052】以上のように、正確な表現であること、速
い収束をすること、代表図形法が利用できることによっ
て、本発明方式は、近似解を手順とする従来法を越える
精度を従来方法並の計算速度(せいぜい、半分に劣化す
る程度)で実効可能となる。
【0053】[IV].解の導出 1)はじめに ここでは、通常用いられるエネルギーの閾値モデル(レ
ジストの特性等を全て無視し、最終的に得られるパター
ン寸法はエネルギーの閾値だけで決まるとするモデル)
を仮定する。また、高解像度、高精度パターンの形成に
有利な高電圧電子ビーム描画システムを利用することを
前提とし、これに対応して、前方散乱の広がりとビーム
解像度を零と仮定する。
【0054】場所x' に電子ビームを入射する時、場所
xのレジストが受ける実効的な露光量(エネルギー)E
(x)は、次式で表される。
【0055】 E(x)=δ(x−x')+ηg(x−x') …(8) ここで、第1項は電子ビームがレジストを直接露光する
寄与を表し、第2項は後方散乱によりレジストを露光す
る寄与を表す。記号ηはそれらの比率である。また、関
数g(x)の具体的表現は、基板や使用する近似によっ
て各種提案されているが、その代表例を以下に示す。
【0056】 g(x)= exp(-x2 )/π (ダブルガウシャン近似:直描の場合等) …(9) g(x)= exp(-x2 )/π+(ηk /σk 2 )exp(-x2 /σk 2 )/π (トリプルガウシャン近似:X線マスクの描画の場合等) …(10) ここで、後方散乱の広がりを1とするように長さの単位
を規格化した。ηk は後方散乱量の第1項と第2項との
比であり、σk は第2項の後方散乱の広がりである。照
射量補正で最適照射量D(x)を求めるには、次の積分
方程式 D(x)/2+∫ηD(x')g(x−x')dx'=1 …(11) を、次の条件下で解けば良い。積分範囲は描画部であ
る。
【0057】 (条件1) D(x)= 正 (描画部) (照射量は正) D(x)= 0 (非描画部) (照射しない) (条件2) 計算時間が実用的となる。
【0058】ここで、(11)式の右辺第1項目の1/2
は、全てのパターンの端部で実効露光量を一定にするパ
ラメータである。レジストや現像条件等によって1/3
或いは2/3と変更してもよい。この変更に対応して、
以下の議論では対応する数値を変更すればよい。
【0059】上記方程式は、線形であるため性質は良い
が、付随する2つの条件が問題を煩雑にする。
【0060】パブコビックは、次のようにして近似解を
得た。D(x')の変動は緩やかなので、積分領域内での
変動を無視する近似を取り、積分内のD(x')をD
(x)で置き換えて(11)式の積分を次のように近似す
る。但し、積分範囲は描画部である。
【0061】 ∫D(x')g(x-x')dx'=>D(x)∫g(x-x')dx' …(12) この近似で、方程式は D(x)/2+ηD(x)∫g(x-x')dx'=1 …(13) と変形され、パブコビックの近似解 D(x)=1/{1/2+ηU(x)}, U(x)=∫g(x−x')dx' …(14) が得られる。この置き換えで発生する誤差のために、充
分な補正精度が得られない。本方式は、この誤差を考慮
にいれることで、正確な表現を得るものである。 2)解の導出 以下の議論は、関数gの近似法には依存しないので、X
線マスク等にも適用できるが、簡便さのため、一般的に
用いられるダブルガウシャン近似(9)式を利用する。
【0062】以下の議論は、概念的には摂動論である。
但し、微小量について単純に展開するという一般的な摂
動ではなく、「照射量の変動周波数についての摂動を実
空間で行う」とでも言うべき新しいものであることを、
予め記しておく。
【0063】照射量D(x)を、フーリエ級数展開のよ
うに、未知の関数dn (x)で、次のように展開する。
但し、Σの加算範囲はn=0から無限大までである。
【0064】 D(x)=Σdn (x)ξn …(15) 後に述べるように、最終的に得られる関数dn の周波数
は、nが大きくなるほど大きい。この意味で、上式はフ
ーリエ級数展開的なものとなっている。また、この展開
は、後で示すように摂動展開になっており、摂動の次数
を表す象徴的な記号として、記号ξを付加した。このξ
は、最終的には1と置く。(15)式を(11)式に代入
し、 Σξn n (x)/2+ηΣξn ∫dn (x')g(x-x')dx'=1 …(16) を得る。
【0065】ここで、左辺の第2項を変形する。
【0066】 ηΣξn ∫dn (x')g(x-x')dx' =ηΣξn n (x) ∫g(x-x')dx' +η{Σξn ∫{dn (x')- dn (x)}g(x-x')dx' …(17) この式は、関数dn の積分内での変動を無視し、右辺第
1項のようにしたとき、右辺第2項の誤差が生じること
を意味している。この意味で、第2項は第1項よりも小
さく、高い周波数情報を含んでいる。この物理的解釈に
従って、厳密ではないが、象徴的な摂動記号ξn をξ
n+1 で書き換える。
【0067】 ηΣξn ∫dn (x')g(x-x')dx' =ηΣξn n (x) ∫g(x-x')dx' +η{Σξn+1 ∫{dn (x')- dn (x)}g(x-x')dx' …(18) この式を(16)式に代入し、記号ξについて次式を合
わせて、次式を得る。 Σξn n (x)/2+ηΣξn n (x) ∫g(x-x')dx' =1−η{Σξn ∫{dn-1 (x')- dn-1 (x)}g(x-x')dx' …(19) 記号ξの各次数について未知の関数dn(x)に対する
簡単な式 dn (x){1/2+ηU(x)}=η{dn-1 (x) U(x)-Vn (x)} (n≧1) d0 (x){1/2+ηU(x)}=1 (n=0) …(20) を得る。ここで、 U(x) =∫g(x−x')dx' …(21) Vn (x) =∫dn-1 (x')g(x−x')dx' …(22) と置いた。よって、最終的に以下の解を得る。
【0068】 dn (x) =η{dn-1 (x) U(x)-Vn (x)}/{1/2+ ηU(x)} (n≧1) …(23) d0 (x)=1/{1/2+ηU(x)} (n=0) …(24) n≧1の場合、上式の右辺は、dn-1 の算出で無視した
高次の変動項に相当する。よって、関数dn の変動は、
nが大きくなるほど、大きくなる。この意味で、(14)
式の展開はフーリエ変換的である。
【0069】上記の特殊な摂動論は新しいものなので、
収束性等について数学的には厳密に議論しなければなら
ない。しかし、物理的、直感的には収束性がある。それ
は、以下のように理解できる。方程式(11)に含まれる
照射量D(x)は、関数exp{-(x-x')2 } とコンボリ
ューションされた形で実効照射量に寄与する。そのた
め、照射量D(x)の関数変動の激しさは、せいぜい、
exp{-(x-x')2 } 程度でしかありえない。もし、あっ
たとしても、それはコンボリューション計算を通して非
常に小さな量になり、方程式への寄与は小さいことにな
るからである(例えば、0を中心に激しく変動する関数
とゆっくり変動する関数とをコンボリューションすると
0になる)。
【0070】[V].収束性について 求めた解で、関数dn'(x)は、nが大きい程小さくな
っていく。これを最も簡単な1次の項d1 (x)で示
す。
【0071】 d1 (x)=[∫{d0 (x)-d0 (x)}g(x-x')dx']/{1/2+ηU(x)} …(25) 式zを用い、積分内をQで表記すると、 Q=g(x-x')/{1/2+ ηU(x)}−g(x-x')/{1/2+ ηU(x')}…(26) となる。おおまかにこの量を見積もるため、第2項を、
xの回りでx−x'について1次までテーラ展開して、 Q=η{(x-x')・▽U(x)}/{1/2+ηU(x)}2 …(27) を得る。
【0072】
【数2】
【0073】これを(25)式の積分内に用いると、関数
1 (x)の目安d1 ' として、 d1 ' =η2 ∫{(x-x') ・▽U(x)}g(x-x')dx'/{1/2+ηU(x)}3 …(28) を得る。g(x)として(9)式を採用すると、積分内
がさらに変形できて、 d1 ' =(η2 /2){▽U(x) ・▽U(x)}/{1/2+ηU(x)}3 …(29) となる。
【0074】0次の項、d0 (x)との比は (η2 /2){▽U(x) ・▽U(x)}/{1/2+ηU(x)}2 …(30) となる。同様の議論は高次の項にも順繰りに成立し、今
回得られた解が [(η2 /2)/{1/2+ηU(x)}2 n …(31) で収束していくことが分る。
【0075】次に、本発明(請求項9〜12)の作用に
ついて説明する。本発明では、ストライプの両端の外側
にも図形データを付加したことで、ストライプ毎に近接
効果補正計算を行うことが可能となり、両端の境界付近
の図形においても高い寸法精度を確保できる。そのた
め、例えばストライプAを描画中にそれ以降に描画され
る予定のストライプBの近接効果補正の計算を実行する
ことができる。このように、描画と同時に近接効果補正
計算を行うため、この補正計算によって描画に付加され
る時間は、最初のストライプ分のみである。従って、ロ
スタイムを少なくし、高速処理が可能となる。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0077】図5は、本発明の実施形態に使用した電子
ビーム描画装置を示す概略構成図である。図中10は試
料室、11はターゲット(試料)、12は試料台、20
は電子光学鏡筒、21は電子銃、22a〜22eは各種
レンズ系、23〜26は各種偏向系、27aはブランキ
ング板、27b,27cはビーム成形用アパーチャマス
クを示している。また、31は試料台駆動回路部、32
はレーザ測長系、33は偏向制御回路部、34はブラン
キング制御回路部、35は可変成形ビーム寸法制御回路
部、36はバッファメモリ及び制御回路、37は制御計
算機、38はデータ変換用計算機、39はCADシステ
ムを示している。
【0078】電子銃21から放出された電子ビームはブ
ランキング用偏向器23によりON−OFFされる。本
装置はこの際の照射時間を調整することにより、照射位
置に応じて照射量を変化させることを可能としている。
ブランキング板27aを通過したビームはビーム成形用
偏向器24及びビーム成形用アパーチャマスク27b,
27cにより矩形ビームに成形され、またその矩形の寸
法が可変される。そして、この成形されたビームは走査
用偏向器25,26によりターゲット11上で偏向走査
され、このビーム走査によりターゲット11が所望パタ
ーンに描画されるものとなっている。なお、本装置での
電子線の標準の加速電圧は50kVであり、また発生し
得る可変成形ビームの最大のサイズは高さ2μm,幅2
μmの矩形である。
【0079】この装置に入力できるデータ(EBデー
タ)の構造の概念図を、図6に記す。これは、代表図形
法を利用した近接効果補正用データ圧縮を実現させる構
造である(参考文献、Japanese Journal of Applied Ph
ysics; T.Abe, S.Yamasaki, T.Yamaguchi, R.Yoshikawa
& T.Takigawa, Vol.30,p2965(1991) )。
【0080】即ち、照射量は、図形のデータとは別個に
小さな領域(例えば2μm□)毎に設定される。また、
図形のデータは、ショット分割前の図形が定義され、繰
返し配列の定義等でデータ圧縮される。
【0081】図中のポインタの設定は、40×40μm
のサブフィールド毎に行われる。図5の36の制御回路
はこのデータ構造については、ポインタデータ群を読み
込みながら次の処理を行う。
【0082】(1) 位置情報と配列情報とからデータを展
開し図形位置を求める。
【0083】(2) (1) の結果を利用しながら図形をショ
ットに分割する。
【0084】(3) ショットの中心値を、サブフィールド
の基準位置(例えば左下隅)を原点として算出する。
【0085】(4) (3) の中心値が属する小領域を決め
る。
【0086】(5) 照射量データの集合へのポインタか
ら、照射量データの集合を選び出し、この集合の中から
(4) で決めた小領域に対応する照射量のデータを求め
る。
【0087】(6) ショットのデータと対応する照射量を
各回路に送る。
【0088】次に、上記装置を用いた電子ビーム描画方
法、特に近接効果の補正方法について説明する。
【0089】(第1の実施形態)評価したパターンを図
7に記す。これは、全て最小線幅0.2μmのパターン
である。
【0090】Siウェハ上の直接描画を想定し、加速電
圧50kV、η=0.8、後方散乱の広がりσb =10
μmとした。
【0091】代表図形への置き換え等は行わず式(1)
〜(5)をそのまま利用して照射量の計算を行い、レジ
ストの感光量をシミュレーションした。
【0092】図7中 (4)の位置での感光量を1とし、そ
れからのずれを (1)〜(3) 及び(5)について求めた。そ
の結果を図8に記す。全てのパターンで感光量の誤差は
3項目までで0.5%以下となった。
【0093】さらに、前記の電子ビーム露光装置を用い
て、本方式の補正精度を実験的に求めた。使用したパタ
ーンは図7のものである。但し、補正の前に照射部のパ
ターンを片側0.03μm縮小した。これは、電子ビー
ムの前方散乱分、ビームの広がり等を考慮したものであ
る。
【0094】このパターンに対し式(1)〜(5)を利
用して照射量の計算を行い、得られた値を用いてEBデ
ータを作成した。補正用パラメータについては前述のシ
ミュレーション同様σb =10,η=0.8とした。こ
れらの処理は、EB装置とは別の計算機を用いて行っ
た。また、本方式の式の計算は、第1項まで、第2項ま
で、第3項までの計算と3通りとした。
【0095】このように作成したEBデータを用い、電
子線露光を行った。レジストは、化学増幅型ネガレジス
トSALを用い、膜厚は0.5μmとした。レジストは
Siウェハ上に直接塗布したものである。図7(c)の
(4)近傍の照射量を8μc/cm2 とした。
【0096】以上の条件で実験を行い、(え)の寸法が
ほぼ目標通りに0.2μmに仕上がる時の(あ),
(い),(う),(え),(お)の寸法を断面SEMを
用いて測定した。その測定結果を図9に記す。
【0097】図9中の黒丸が寸法誤差の平均値を示す。
棒はその測定誤差である。この測定誤差はEB装置の誤
差、レジストプロセスに起因する誤差、SEMの等々が
含まれている。図より、2項或いは3項までの計算でほ
ぼ問題ない精度が得られていることが分る。
【0098】(第2の実施形態)16MビットDRAM
の素子分離層(最小線幅0.5μm)のパターンを2/
5に縮小し、最小線幅0.2μmのパターンをCADデ
ータ上で作成した。このデータについて、片側0.02
μm縮小し(リサイズ)、それに対し、本法で最適照射
量の計算を行った。後にその詳細を説明する。
【0099】50MIPSのCPUを4つ有するエンジ
ニアリングワークステーション(EWS)を用い、本法
第3項までを計算した。計算時間は、1項目の計算に2
分、2項目及び3項目の計算に各1.4分を要した。総
計は4.8分となった。第1の小領域と第2の小領域は
同じものとし、その小領域のサイズは2μmとした。こ
の計算の出力データの構造は前述の通りである。
【0100】このように作成したEBデータを用い、前
述の装置によってパターンを描画した。試料はSiウェ
ハ上に膜厚0.5μmの化学増幅ネガレジストを塗布し
たものである。
【0101】描画後、ベーキング(ポストイクスボーシ
ャベークPEB)を行い、現像後、サンプルとして30
ヶ所のパターン寸法測定したところ、近接効果による寸
法変動は7nmとなった。これは測定誤差内であり、充
分な補正精度が得られていることが確認された。
【0102】ここで、照射量の算出法に関する詳細を図
10を参照しながら述べる。
【0103】(1)(R1) 元のLSIパターン(a)を、サイズσb /5×σb
5(2×2μm)の領域(第1の小領域)に区分し、各
領域内に存在するパターンの総面積S1iを求める。
【0104】次に、同じ面積を持つ代表図形を求める。
代表図形の重心は小領域の中心(Xi ,Yi )とする。
ここで図形iを矩形とし、左下隅の座標(XLi
Di)、右上隅の座標(XRi、YUi)は、例えば次のよ
うに求められる。
【0105】xLi=Xi −(1/2)(S1i1/2Ri=Xi +(1/2)(S1i1/2Di=Yi −(1/2)(S1i1/2Ui=Yi −(1/2)(S1i1/2 ここで、(S1i1/2 の計算は、関数計算を行ってもよ
いし、予め2乗根の値のテーブルを作成しておき、それ
を参照してもよい。むろん矩形を正方形とする必要はな
く、適切な方式であれば長方形としてもよい。
【0106】(2)(C1) LSIパターン内部の全領域を後方散乱の広がりよりも
充分小さい領域(第2の小領域)(例えばσb /5×σ
b /5・(2×2μm))に分けたとして各小領域の中
心(xj ,yj )について、第1項相当の照射量を計算
する。
【0107】 d0 (xj ,yj )=1/{(1/2)+η・U} U=Σ{erf(xRi−xj )−erf(xLi
j )}×{erf(yVi−yj )−erf(yDi−y
j )} erf=(π-1/2)∫exp(−u2 )du ここで、Σの加算範囲は(xj ,yj )から半径2σb
〜3σb (20μm〜30μm)程度内に存在する
(1)で求めた代表図形について行う。また、erfの
計算は、関数値をその度に計算してもよいし、予めer
fの値の表を作成しておき、計算実行時には、この表か
ら値を読み出してもよい。
【0108】(3)(R2) (1)で求めた代表図形を以下のようにして変形する。
第2の小領域(サイズσb /5×σb /5、2×2μ
m)毎に(1)で求めた面積Sk と(2)で求めた照射
量第1項d0kを用い、次の量を計算する。
【0109】Sk * =Sk ×d0k そして、この値を新たな代表図形の面積Sk * とする。
【0110】新たな代表図形iを矩形とし、左下隅座標
(xLi,yDi)、右上隅の座標(xRi,yUi)を(1)
と同様に次のように求める。
【0111】xLi=Xi −(1/2)(S1i1/2Ri=Xi +(1/2)(S1i1/2Di=Yi −(1/2)(S1i1/2Ui=Yi −(1/2)(S1i1/2 ここで(Xi ,Yi )は小領域の中心である。
【0112】(4)(C2) 各第2の小領域iの中心(xj ,yj )について、
(2)で求めたUj (x,y)、d0j、パラメータη、
第1の小領域に設定された新たな代表図形を用い、照射
量第1項d2j(xj ,yj )を求める。
【0113】V1j(xj ,yj )=Σ{ erf(xRi−x
j )− erf(xLi−xj )}×{ erf(yVi−yj )−
erf(yDi−yj )} d1j(xj ,yj )=η{1/(1+ηU(xj
j )}×{d0jU(xj ,yj )−V1j(xj
j )} ここで、V1jのxRi等の座標は(3)で求めた新たな代
表図形の座標である。
【0114】(5)(f′) (2)で求めたd0jに(4)で求めたd1jを加算する。
【0115】(6)(R3) さらに、新しい代表図形を(3)と同様に求める。但
し、元の図形は最初に(1)で求めた代表図形を用い、
重み付けに用いる照射量は(4)で求めた照射量の第2
項d1jを用いる。
【0116】(7)(C3) (4)と同様、照射量の第3項d2jを求める代表図形は
(6)で求めたものを用い、次式に従ってd2jを求め
る。
【0117】d2j(xj ,yj )=η{1/(1+ηU
(xj ,yj )}×{d1jU(xj ,yj )−V2j(x
j ,yj )} V2j(xj ,yj )=Σ{ erf(xRi−xj )− erf
(xLi−xj )}×{ erf(yVi−yj )− erf(yDi
−yj )} (8)(f″) (5)で求めた値に(7)で求めた値を加え、これを照
射量として求める。
【0118】(第3の実施形態)本実施形態では、レチ
クルへの適用例を記す。
【0119】前記実施形態の16MビットDRAMのパ
ターンを拡大し、最小線幅0.6μmとした。これは、
最小線幅0.5μmデバイス(1〜4GビットDRAM
相当)4倍体レチクルに対応する。これを、2×2=4
個並べたものをCAD上の1チップと定義した。これ
は、bit数では64MbitDRAMに相当する。
【0120】パターンは、ポジレジストを使用するため
に、白黒反転したものを用いた。また、エッチングの変
換差等を考慮して、予め全てのパターンを片側0.02
μm縮小リサイズした。このパターンの近接効果補正
を、50MIPSのCPUを4つ有するEWSを用いて
行った。
【0121】第1の小領域サイズを10μm、第2のそ
れを2μmとした。パラメータk1、k3 は1/2とし
2 、k3 は0.8とした。補正手順は後に詳述する。
計算時間は、1項目の計算に約16分、2項目、3項目
の計算に各10分を要し、合計約36分であった。
【0122】これで得られたEBデータを用い、前記電
子線描画装置を用いてレチクル上のレジストにパターン
を露光、現像してレジストパターンを形成した。レジス
トは膜厚0.4μmのポジレジストZEPを使用した。
【0123】ここで、得られたレジストパターンの寸法
をサンプル点30ヶ所について測定したところ、近接効
果による寸法変動は実験誤差以下の7nmに抑えられて
いた。さらに、上記レジストパターンをマスクとし、ク
ロムの異方性ドライエッチングを行ったところ、寸法変
動は12nm以下であった。
【0124】ここで、照射量の算出法に関する詳細を図
11を参照しながら述べる。第2の実施形態との違いは
第1の小領域のサイズの違いである。第2の実施形態で
の第1の小領域のサイズは第2の小領域のサイズと同じ
とし、しかも後方散乱より十分小さいもの(2×2μ
m)とした。本実施形態では、第2の小領域のサイズは
後方散乱より十分小さいものとするが、第1の小領域サ
イズは後方散乱と同程度の10μmとする。
【0125】(1)(R1) 元のLSIパターン(a)を、サイズσb ×σb (10
×10μm)の領域(第1の小領域)に区分し、各領域
内に存在するパターンの総面積(S1i)と重心
(G1xi ,G1yi )を求める。図形iを矩形とし、左下
隅の座標(xLi,yDi)、右上隅の座標(xRi,yUi
は、例えば次のように求められる。
【0126】xLi=G1xi −(1/2)(S1i1/2Ri=G1xi +(1/2)(S1i1/2Di=G1yi −(1/2)(S1i1/2Ui=G1yi −(1/2)(S1i1/2 ここで、(S1i1/2 の計算は関数計算を行ってもよい
し、予め2乗根の値のテーブルを作成しておき、それを
参照してもよい。むろん矩形を正方形とする必要はな
く、適切な方式であれば長方形としてもよい。
【0127】(2)(C1) LSIパターン内部の全領域を後方散乱の広がりよりも
充分小さい領域(第2の小領域)(例えばσb /5×σ
b /5・(2×2μm))に分けたとして各小領域の中
心(xj ,yj )について、第1項相当の照射量を計算
する。
【0128】d0 (xj ,yj )=1/{(1/2)+
η・U(xj ,yj )} U(xj ,yj )=Σ{erf(xRi−xj )−erf
(xLi−xj )}×{erf(yVi−yj )−erf
(yDi−yj )} erf(x)=(π-1/2)∫exp(−u2 )du ここで、Σの加算範囲は(xj ,yj )から半径2σb
〜3σb (20μm〜30μm)内に存在する(1)で
求めた代表図形について行う。また、erfの計算は、
関数値をその度に計算してもよいし、予めerfの値の
表を作成しておき、計算実行時には、この表から値を読
み出してもよい。
【0129】(3)(R2) (1)で求めた代表図形を以下のようにして変形する。
各第1の小領域内の代表図形を(2)で述べた第2の小
領域(サイズσb /5×σb /5、2×2μm)で区分
細分割する。各第2の小領域内部の小図形の面積Sk
重心(Gkx,Gky)を求める。また、この小領域につい
て(2)で求めた照射量第1項d0kを用い、次の量を計
算する。
【0130】Sk ' =Sk ×d0kkx' =Sk ' ×Gkxky' =Sk ' ×Gky これらの値を用いて第1の小領域毎に新しい代表図形を
計算する。新しい代表図形の面積S* 、重心(Gx *
y * )は Sk * =ΣSk ' Gx * =(ΣGkx' )/S*y * =(ΣGky' )/S* で求める。
【0131】ここで、Σの加算範囲は新たな代表図形を
決める第1の小領域(サイズσb ×σb 〜10×10μ
m)の内部に存在する全ての第2の小領域(サイズσb
/5×σb /5〜2×2μm)について行う。
【0132】新たな代表図形iを矩形とし、左下隅の座
標(xLi,yDi)、右上隅の座標(xRi,yUi)は、例
えば(1)と同様次のように求める。
【0133】xLi=G1xi −(1/2)(S1i1/2Ri=G1xi +(1/2)(S1i1/2Di=G1yi −(1/2)(S1i1/2Ui=G1yi −(1/2)(S1i1/2 (4)(C2) 各第2の小領域iの中心(xj ,yj )について、
(2)で求めたUj (x,y)、d0j、パラメータη、
第1の小領域に設定された新たな代表図形を用いて、照
射量第1項d2j(xj ,yj )を求める。
【0134】V1j(xj ,yj )=Σ{ erf(xRi−x
i )− erf(xLi−xi )}×{ erf(yVi−yi )−
erf(yDi−yi )} d1j(xj ,yj )=η{1/(1+ηU(xj
j )}×{d0jU(xj ,yj )−V1j(xj
j )} ここで、V1jのxRi等の座標は(3)で求めた新たな代
表図形の座標である。
【0135】(5)(f′) (2)で求めたd0jに(4)で求めたd1jを加算する。
【0136】(6)(R3) さらに、新しい代表図形を(3)と同様に求める。但
し、細分割前の図形は最初に(1)で求めた代表図形を
用い、細分図形の重み付けに用いる照射量は(4)で求
めた照射量の第2項を用いる。或いは、次のようにして
もよい。(3)では、元の代表図形を第2の小領域毎に
細分割した。この細分割した図形をディスク等に記録し
ておき、これを用いて照射量の補正値d1 の重み付けを
行い、新たな代表図形を算出してもよい。
【0137】(7)(C3) (4)と同様、照射量の第3項d2jを求める代表図形は
(6)で求めたものを用い、次式に従ってd2jを求め
る。
【0138】d2j(xj ,yj )=η{1/(1+ηU
(xj ,yj )}×{d1jU(xj ,yj )−V2j(x
j ,yj )} V2j(xj ,yj )=Σ( erf(xRi−xj )− erf
(xLi−xj ))×( erf(yVi−yj )− erf(yDi
−yj )) (8)(f″) (5)で求めた値に(7)で求めた値を加え、これを最
終的な最適照射量として求める。
【0139】(第4の実施形態)本実施形態では、図5
の36の制御回路部に近接効果補正の回路を追加した。
処理のブロック図を図12に記す。
【0140】LSIパターンのデータはストライプ単位
で制御計算機からバッファメモリ2(バッファメモリ
1)に転送される。ここで、各ストライプのデータに
は、実際に描画されるデータに加えて、ストライプの両
脇に、そこから約100μm外側に存在する全てのパタ
ーンの情報が付加されている。この追加情報は、あくま
でも近接効果の補正にのみ利用される情報であり、描画
はされない。
【0141】この転送中に、バッファメモリ1の内部の
パターンデータは、パターンデータメモリ1(パターン
データメモリ2)に送られ、また同時に近接効果補正回
路に送られる。近接効果補正回路は、入力されたパター
ンのデータから領域毎の補正照射量を計算し、この結果
を照射量データメモリ1に出力、格納する。補正処理の
内容は後に詳述する。
【0142】この計算中は、パターンデータメモリ2
(パターンデータメモリ)内部のパターンデータと照射
量データメモリ2(照射データメモリ1)内部の照射量
データが制御回路によって読みこまれ、描画に利用され
る。ここで、制御単位をストライプとせず、サブフィー
ルド或いはサブフィールド数個〜数100個を単位に行
ってもよい。
【0143】入力されたパターンのデータは、繰返しの
定義或いは配列の定義を利用してデータ圧縮されてい
る。しかし、本近接効果補正回路は(後に述べるよう
に)このデータを全て展開した後、補正計算を行い、ス
トライプ描画領域全体の上に碁盤の目状に区切られたサ
イズ2.5×2.5μmの小領域毎に照射量を算出す
る。そのため、照射量のデータの構造は図6の構造と異
なり、ポインタデータ群の中に照射量データの集合への
ポインタは含まれない。対応して制御回路の処理手順も
次のように変更する。
【0144】(1) 図形データを展開する (2) 図形データをショットに分割する (3) 各ショットの中心を求める。
【0145】(4) 中心が属する小領域を算出する。
【0146】(5) 対応する小領域の照射量を照射量デー
タから読み込む。
【0147】(6) ショットのデータと照射量のデータを
次の制御回路に送る。
【0148】ここで図6の例では、40×40μmのサ
ブフィールドのポインタを利用して選び出し、その後そ
の中から対応する小領域を選択したが、この例ではポイ
ンタを利用せず、ストライプ描画領域全体(例えば50
0μm×10cm)の中から小領域を選択する。
【0149】以下、近接効果補正回路についても詳述す
る。
【0150】これは、主としてデータ展開回路2種の代
表図形作成回路と2種の補正計算回路とからなる。概略
の手順を図13に記す。
【0151】(1) データ展開回路 繰返し表現或いは配列表現によって、データ圧縮された
パターン情報を展開する。
【0152】(2) 代表図形作成回路1 (1) で展開されたパターンのデータから、代表図形を作
成する。処理の基本は、サブフィールド単位(40×4
0μm)で行う。サブセットフィールドを10×10μ
mの領域に分割、対応してパターンを分割後、10×1
0μmの領域内のパターンの面積と重心を算出、これら
と同じ面積と重心を持つ代表図形を計算する。
【0153】図14にその回路構成を記す。モジュール
Dは、領域単位のパターンの分割を行う。図形は一つ毎
にモジュールD1 に入力される。モジュールD1 は、4
0×40μmの領域内に存在するパターン1個を20×
20μmの4つの領域単位に分割する。出力は最大4図
形となる。
【0154】モジュールD2-1 は左上端の領域を担当す
る。動作はD1 に対応したもので20×20μmの領域
内に存在するパターンを10×10μmの4つの領域に
相当する部分に分割する。
【0155】同様に、D2-2 は右上端の20×20μm
領域、D2-3 は左下端の20×20μm領域、D2-4
右下端の20×20μm領域についてその処理を行う。
これらD1 、D2-1 〜D2-4 によってパターンの小領域
分割が終了する。
【0156】モジュールPは各小領域内部のパターンの
面積及び重心の計算を行い、代表図形を作成する。これ
は、順に入力される個々の図形iの情報を、 S=ΣSi * ,Gx ' =ΣGxi * ,Gy ' =ΣGyi として順に計算し、サブフィールド内の入力パターン全
ての処理が終了した時、その旨、コントローラから情報
を受けて、 Gx =Gx ' /S,Gy =Gy ' /S を算出する。以上によって得られたS,Gx ,Gy が小
領域内の面積と重心である。
【0157】ここで、個々の細分された図形の面積及び
重心の計算は次のように行う。
【0158】(ケース1)矩形(サイズw,h、左下端
点の座標x* ,y* )の場合 (面積)=Si =w×h (ケース2)直角2等辺三角形の場合1 (左下隅が直角で座標が(x* 、y* )、等しい2辺の
長さがl) (面積)=Si =l×l/2 (ケース3)直角2等辺三角形の場合2 (右下隅が直角で座標が(x* ,y* )、等しい2辺の
長さがl) (面積)=Si =l×l/2 (ケース4)同上3 (左下隅が直角で座標x* 、y* 、等しい2辺の長さが
l) (面積)=Si =l×l/2 (ケース5)同上4 (右下隅が直角で座標がx* ,y* ) (面積)=Si =l×l/2 (ケース6)45°を含む多角形 直角2等辺三角形と矩形に分割後、各々について前記
(ケース1)〜(ケース5)によって面積と重心を計算
する。
【0159】回路は以上のようにして得られた面積と重
心とから、次の量を計算し、これを代表図形分割回路及
び補正計算回路1へ送る。
【0160】xRj=Gxj+{(Si 1/2 /2} xLj=Gxj−{(Si 1/2 /2} yUi=Gyj+{(Si 1/2 /2} yDi=Gyj−{(Si 1/2 /2} これらの量(xLj,yDi)及び(xRj,yUi)は代表図
形を矩形としたこの左下隅及び右上隅の座標に相当す
る。
【0161】(3) 代表図形分割回路(領域サイズ10×
10μm) 代表図形作成回路1で作られた代表図形を、第2の領域
に細分割する。この第2の領域のサイズは後方散乱の広
がり10μmよりも充分小さい2.5×2.5μm程度
とする。
【0162】上記の例では入力される代表図形一つ(第
1の領域一つ)について、最大9個の図形情報が出力さ
れる。図15に回路構成を示す。基本的には(2) の代表
図形作成回路1の分割部分と同じである。第1段で10
×10μmを5×5μmの領域4つに分割し、続いて5
×5μmの各領域をそれぞれ2.5×2.5μmの領域
4つに分割する。
【0163】処理の内容が(2) と異なる点は、以下の通
りである。
【0164】(あ)(2) では一つのサブフィールドに数
多くのLSIパターンが存在したため、モジュールD1
には数多くの図形が順に入力された。これに対し、(3)
では一つの第1の領域には代表図形は一つしかないの
で、モジュールD1 には図形1個しか入力されない。
【0165】(い)対応して各第2の領域(サイズ2.
5×2.5μm)毎に分割された図形は一つであり、加
算等の必要はない。本回路の出力は細分された第2の領
域毎の代表図形の面積Sと重心(x* 、y* )である。
この出力は代表図形作成回路2及び3へ送られる。
【0166】(4) 補正計算回路1 代表図形作成回路1によって各第1の領域毎に作成され
た代表図形を用いて、第2の領域毎の第1の近似の最適
照射量を求める。図16は回路のブロック図である。
【0167】各補正計算モジュールは(サイズ2.5×
2.5μmの)第2の小領域毎に設定され、周辺に存在
する代表図形(サイズ10×10μmの第1の小領域毎
に作成されたもの、(2) の出力)を元に第1近似の最適
照射量を算出する。この最適照射量は、各第2の小領域
の中心(x,y)で以下のように計算される。
【0168】 d0 (xj ,yj )=1/(1/2+ηV) U=Σ{erf(xRi−xj )−erf(xLi
j )}×{erf(yVi−yj )−erf(yDi−y
j )} erf=(π-1/2)∫exp(−u2 )du ここでΣの加算範囲は、(xj ,yj )から半径2σb
〜3σb (20μm〜30μm)内に存在する前記
(1)で求めた代表図形について行う。また、erfの
計算は関数値をその度に計算してもよいし、予めerf
の値の表を作成しておき、計算実行時にはこの表から値
を読み出してもよい。これによって得られた第1近似の
最適照射量は、代表図形作成回路2及び補正計算回路2
及び加算回路に出力される。
【0169】(5) 代表図形作成回路2及び3 ともに機能はほぼ同じであるので、代表図形作成回路2
について図17を用いて説明する。
【0170】この回路の入力はサイズ2.5×2.5μ
mである第2の小領域に設定された代表図形(代表図形
分割回路の出力)及び前の工程で計算された照射量(作
成回路2の場合)、或いは前の工程で計算された(照射
量への)修正量(作成回路3の場合)である。
【0171】各モジュールMはこれらの入力データを用
いて次の量を計算する。
【0172】Sj ''=Sj * ×dj *xj''=Gxj * ×dj * ×Sj *yj''=Gyj * ×dj * ×Sj * ここで、Sj * は第2の小領域j内に設定された細分さ
れた代表図形の面積、(Gxj,Gyj)はその重心であ
る。重心の代わりに、第2の小領域jの中心を利用して
もよい。
【0173】作成回路2の場合、入力のdj * は補正計
算回路1の出力であり、第1近似の照射量d0 である。
作成回路3の場合、入力のdj * は補正計算回路2の出
力であり、最適照射量への修正量d1 である。
【0174】次に、このように計算した量を用いて、次
の量を算出する。
【0175】Sl ' =ΣSj '' Gxl' =ΣGxj'' Gyl' =ΣGyj'' ここで、M1-1 * は図18に記すように2.5×2.5
μmサイズの第2の小領域4つ分の処理を行い、5×5
μmサイズの領域内のSl ' とGxl' を算出し、これを
出力する。M2 * は、5×5μmサイズの領域4つ分の
処理を行い、10×10μmサイズの第1の領域内のS
l ' とGxl' とを算出し、これを出力する。モジュール
1 は、M2 * の出力から第1の小領域内の重心
(Gxl,Gyl)を Gxl=Gxj' /Sl ' Gyl=Gyj' /Sl ' によって求める。第1の小領域内の面積Sl は、Sl '
である。
【0176】モジュールQ1 は、Sl ,Gxl,Gylより
次の量を求め、補正計算回路2(補正計算回路3)へ出
力する。
【0177】xRi=Gxi+(1/2)(S1i1/2Li=Gxi−(1/2)(S1i1/2Ui=Gyi+(1/2)(S1i1/2Di=Gyi−(1/2)(S1i1/2 ここで、(xRi,yUi),(xLi,yDi)は代表図形を
矩形とした時の右上隅及び左下隅の座標に相等する。
【0178】(6) 補正計算回路2及び3 補正計算回路2と3とはほぼ同じ機能を有するので、回
路2について説明する。回路の概略ブロック図を図19
に記す。
【0179】本回路の入力は、(回路2の場合は)照射
量の重みを付けて修正された代表図形、又は(回路3の
場合は)照射量の修正量の重みを付けて修正された代表
図形と、第1近似の最適修正量d0 である。
【0180】本回路は、これらの入力を用いて、照射量
の修正量d1 (回路2の場合)、或いはd2 (回路3の
場合)を出力する。図19のモジュールCは、サイズ
2.5×2.5μm程度の第2の小領域毎にアサインさ
れ、周辺の代表図形を用いて以下のようにして修正照射
量を算出する。
【0181】まず、次の量Vj * (xj ,yj )を計算
する。
【0182】Vj * (xj ,yj )=Σ(erf(xRi
−xj )−erf(xLi−xj ))×(erf(yVi
j )−erf(yDi−yj )) ここで、照射量の計算点(xj ,yj )は、第2の小領
域の中心であり、(xRi,yVi)及び(xLi,yDi
は、(5) で新たに作成された代表図形(矩形)の右上隅
及び左下隅の座標である。また、Σの加算範囲は、(x
j ,yj )から半径2σb 〜3σb (20〜30μm)
内に存在する或いは一部でも含まれる新たな代表図形全
てについて行う。
【0183】次に、このVj * の結果を用いて、修正照
射量を求める。
【0184】具体的な式の計算を記す前に計算回路2の
場合を例とし、計算式を変形しておく。
【0185】d1j(xj ,yj )=η×d0j(xj ,y
j )×{d0jU(xj ,yj )−Vj * (xj
j )} なる式で d0j=1/{(1/2)+ηU(xj ,yj )} を用いてUを消去し、 d1j(xj ,yj )=1−{d0j(xj ,yj )/2}
−ηd0j(xj ,yj )Vj * (xj ,yj ) 或いは d1j(xj ,yj )=1−d0j[(1/2)−ηVj *
(xj ,yj )] が得られる。回路はこの式を用い、d0 ,V等を利用し
て第1の近似量を計算する。
【0186】計算回路3の場合も同様に式が変形できて d2j(xj ,yj )=d1j(1−d0j/2)−ηd
0j(xj ,yj )Vj * (xj ,yj ) が得られる。計算回路はこれを用い、d0 ,d,V等
を利用して第2の修正量を計算する。
【0187】(7) 加算回路 本回路は、第1近似の照射量d0 と、その修正量d1
びd2 を加算し、照射量データメモリへ格納する。
【0188】(第5の実施形態)この実施形態は、第4
の実施形態の一部が異なるものである。主たる違いは、
代表図形は、常に2.5×2.5μm程度の小領域に作
成され、補正計算にはこの小さな代表図形を用いる、と
いう点にある。これに対し、第4の実施形態では、補正
計算には、サイズ10×10μmの領域毎に設定された
大きな代表図形を用いた。
【0189】本実施形態の概要は、第4の実施形態とほ
ぼ同じであり、ストライプ単位の処理、処理の概略、ス
トライプの両脇外側100μm程度以内に存在する全て
のパターン情報を付加する点等々が同じである。図20
に、本実施形態における補正計算回路のブロック図を記
す。
【0190】(1) データ展開回路 繰返し表現或いは配列表現され、データ圧縮されたパタ
ーン情報を展開する。 (2) 代表図形作成回路1 (1) で展開されたパターンのデータから代表図形を作成
する。処理の基本は、サブフィールド単位(40×40
μm)で行う。サブフィールドを2.5×2.5μmの
領域に分割、対応してパターンを分割後、2.5×2.
5μmの領域内のパターンの面積とを算出、これと同じ
面積を持つ代表図形を計算する。
【0191】代表図形作成回路の構成は、前記図14に
示すものと同様である。モジュールDは、領域単位のパ
ターンの分割を行う。図形は一つ毎にモジュールD1
入力される。モジュールD1 は、40×40μmの領域
内に存在するパターン1個を20×20μmの4つの領
域単位に分割する。出力は最大4図形となる。
【0192】モジュールD2-1 は左上端の領域を担当す
る。動作はD1 に対応したもので20×20μmの領域
内に存在するパターンを10×10μmの4つの領域に
相等する部分に分割する。
【0193】同様に、D2-2 は右上端の20×20μm
領域、D2-3 は左下端の20×20μm領域、D2-4
右下端の20×20μm領域についてその処理を行う。
このような入れ子の木構造のモジュール構成を4段まで
組み、この回路によってパターンを2.5×2.5μm
サイズの小領域へ分割する。モジュールPは各小領域内
部のパターンの面積の計算を行い、代表図形を作成す
る。
【0194】これは、順に入力される個々の図形iの情
報を、 S=ΣSi * として順に計算することによって行う。
【0195】ここで、個々の細分された図形の面積及び
重心の計算は次のように行う。
【0196】(ケース1)矩形(サイズw,h、左下端
点の座標x* ,y* )の場合 (面積)=Si =w×h (ケース2)直角2等辺三角形の場合 ((x* ,y* )、等しい2辺の長さがL) (面積)=Si =L×L/2 (ケース3)45°を含む多角形 直角2等辺三角形と矩形に分割後、各々について前記
(ケース1)と(ケース3)によって面積を計算する。
【0197】回路は以上のようにして得られた面積のデ
ータを代表図形作成回路2に送るとともに、この面積か
ら次の量を計算し、これを補正計算回路1へ送る。
【0198】xRj=Gxj+{(Si 1/2 /2} xLj=Gxj−{(Si 1/2 /2} yUi=Gyj+{(Si 1/2 /2} yDi=Gyj−{(Si 1/2 /2} これらの量(xLj,yDi)及び(xRj,xUi)は代表図
形を矩形としたこの左下隅及び右上隅の座標に相当す
る。また、(Gxj,Gyj)は2.5×2.5μmサイズ
の小領域jの中心座標である。
【0199】(4) 補正計算回路1 代表図形作成回路1によって各小領域毎に作成された代
表図形を用いて、小領域毎の第1の近似の最適照射量を
求める。この回路の構成は、前記図16と同じである。
【0200】各補正計算モジュールは(サイズ2.5×
2.5μmの)第2の小領域毎に設定され、周辺に存在
する代表図形(サイズ2.5×2.5μmの小領域毎に
作成されたもの、(2) の出力)を元にして第1近似の最
適照射量を算出する。この最適照射量は、各第2の小領
域の中心(x,y)で以下のように計算される。
【0201】 d0 (xj ,yj )=1/(1/2+ηV) V=Σ{erf(xRi−xj )−erf(xLi
j )}×{erf(yVi−yj )−erf(yDi−y
j )} erf=(π-1/2)∫exp(−u2 )du ここでΣの加算範囲は、(xj ,yj )から半径2σb
〜3σb (20μm〜30μm)内に存在する(1) で求
めた代表図形について行う。また、erfの計算は関数
値をその度に計算してもよいし、予めerfの値の表を
作成しておき、計算実行時にはこの表から値を読み出し
てもよい。これによって得られた第1近似の最適照射量
は、代表図形作成回路2及び補正計算回路2及び加算回
路に出力される。
【0202】(5) 代表図形作成回路2及び3 ともに機能は同じであるので代表図形作成回路2につい
て図21を用いて説明する。
【0203】この回路の入力はサイズ2.5×2.5μ
mである小領域jのパターン面積Si * (代表図形分割
回路の出力)及び前の工程で計算された照射量(作成回
路2の場合)、或いは前の工程で計算された(照射量へ
の)修正量di * (作成回路3の場合)である。
【0204】各モジュールMはこれらの入力データを用
いて次の量を計算する。
【0205】Sj ''=Sj * ×dj * この量Sj ''が新たな代表図形の面積となる。
【0206】作成回路2の場合、入力のdj * は、補正
計算回路1の出力であり、第1近似の照射量d0 であ
る。作成回路3の場合、入力のdj * は、補正計算回路
2の出力であり、最適照射量への修正量d1 である。こ
のSj ''から、次の量を計算する。
【0207】xRi=Gxi+(1/2)(Sj '')1/2Li=Gxi−(1/2)(Sj '')1/2Ui=Gyi+(1/2)(Sj '')1/2Di=Gyi−(1/2)(Sj '')1/2 ここで、(Gxj,Gyj)はサイズ2.5×2.5μmの
小領域の中心座標である。また、(xRi,yUi)、(x
Li,yDi)は代表図形を矩形とした時の右上隅及び左下
隅の座標に相当する。本回路はこの2つの座標値を補正
計算回路2又は3へ送る。
【0208】(6) 補正計算回路2及び3 補正計算回路2と3とは同じ機能を有するので、回路2
について説明する。回路の概略ブロック図は前記図19
と同じである。
【0209】本回路の入力は、(回路2の場合は)照射
量の重みをつけて修正された代表図形又は(回路3の場
合は)照射量の修正量の重みをつけて修正された代表図
形と、第1近似の最適修正量d0 である。
【0210】本回路は、これらの入力を用いて、照射量
の修正量d1 (回路2の場合)、或いはd2 (回路3の
場合)を出力する。図19のモジュールCは、サイズ
2.5×2.5μm程度の第2の小領域毎にアサインさ
れ、周辺の代表図形を用いて以下のようにして修正照射
量を算出する。
【0211】まず、次の量Vj * (xj ,yj )を計算
する。
【0212】Vj * (xj ,yj )=Σ{erf(xRi
−xj )−erf(xLi−xj )}×{erf(yVi
j )−erf(yDi−yj )} ここで、照射量の計算点(xj ,yj )は、第2の小領
域の中心であり、(xRi,yVi)及び(xLi,yDi
は、(5) で新たに作成された代表図形(矩形)の右上隅
及び左下隅の座標である。また、Σの加算範囲は、(x
j ,yj )から半径2σb 〜3σb (20〜30μm)
内に存在する或いは一部でも含まれる新たな代表図形全
てについて行う。
【0213】次に、このVj * の結果を用いて、修正照
射量を求める。
【0214】計算回路2の場合、第4の実施形態で述べ
たように、本回路は、 d1j(xj ,yj )=1−d0j[(1/2)−ηVj *
(xj ,yj )] なる式を用い、d0 ,Vj を利用して第1の近似量を計
算する。
【0215】計算回路3の場合には、 d2j(xj ,yj )=d1j(1−d0j/2)−ηd
0j(xj ,yj )Vj * (xj ,yj ) なる式を用い、d0 ,Vj を利用して第2の修正量を計
算する。
【0216】(7) 加算回路 本回路は、第1近似の照射量d0 と、その修正量d1
びd2 を加算し、照射量データメモリへ格納する。
【0217】(第6の実施形態)最適照射量の算出法
は、種々変形可能である。
【0218】まず、第4及び第5の実施形態で述べたよ
うに、式(3)を以下のように変形して利用してもよ
い。
【0219】 dn (x)=ηd0 (x) {dn-1 (x) U(x) −Vn (x) } =ηd0 (x) [dn-1 (x) {(1/(d0 (x) η)−1/(2η)}−Vn (x) ] =ηdn-1 (x) (1−d0 (x) /2)−ηd0 (x) ・Vn (x) ここで、 d0 (x)=1/(1/2+ηU(x)) を利用してV(x)を消去し、整理した。これを用いて
計算し、近似的最適照射量への修正量を計算してもよ
い。
【0220】また、例えば式(3)は、まず単純に次の
ように変形できる。
【0221】 dn (x)=ηd0 (x)∫{dn-1 (x)−dn-1 (x')} exp(−(x−x')2 )dx' …(3)′ この積分内は、前の工程で得られた(照射量への)修正
量dn-1 (x)で表されているが、これを前の工程まで
で得られた照射量Dn-1 (x)で置き換えてもよい。即
ち、 dn (x)=ηd0 (x)∫{Dn-1 (x)−Dn-1 (x')} exp(−(x−x')2 )dx' …(3)″ とし、n次までの照射量Dn をDn =Dn-1 +dn とし
てもよい。
【0222】(3)′と(3)″との違いは、高次のオ
ーダでほぼ無視できるからである。実際シミュレーショ
ンを行ったところ(3)″によって得られる精度は
(3)′と同程度であった。
【0223】以下に記すように、(3)′を利用する場
合と同様、(3)″を利用する場合も代表図形法を利用
できる。むろんU(x)の計算には、代表図形を用いる
ことができる。(3)″は次のように変形できる。
【0224】 dn (x)=ηd0 (x){Dn-1 (x)U(x)−Vn * (x)} Vn * (x)=∫exp(−(x−x')2 )・Dn-1 (x')dx' …(3)''' Vn * (x)の計算と(5)式のVn (x)の計算との
違いは、前者のDn-1(x')が後者ではdn-1 (x')と
なっているだけである。よって、Vn (x)の計算に代
表図形を使用できたように、Vn * (x)の計算でも代
表図形を使用できる。
【0225】具体的には、以下のように処理すればよ
い。(サイズσb 〜σb 〜10×10μmの第1の小領
域に設定された元の代表図形を第2の小領域(サイズσ
b /5〜σb /5〜2×2μm)に細分割し、各第2の
領域の面積にDn-1 (x')の重みを付けて、第1の領域
内の面積と重心を計算し、新たな代表図形を作成しその
新たな代表図形を用いて次式を計算すればよい。
【0226】 Vn * (x)=∫exp(−(x−x')2 )dx'/π さらに、調整係数η・d0 (x)の計算には、V(x)
の代わりに前の工程で求められた近似的照射量、D1
0 (x),D2 =d0 +d1 ,D3 =d0 +d1 +d
2 ,…の中からどれか一つを用いてもよい。即ち、例え
ばηd0 (x)に変えてη(d0 +d1 )を用いてもよ
いし、η×{1/(1/2)+η(d0+d1 )}を用
いてもよい。U(x)を用いることとD2 、D3 、…を
用いることの差は小さいからである。
【0227】また、さらには、関数系をも調整してもよ
い。即ち、 d0 (x)=1/[1/2+η{V(x)+αV(x)
2 }] di (x)=η×d0 (x)×∫[{dn-1 (x)+β
n-1 (x)2 }−{dn-1 (x')+βd
n-1 (x')2 }]dx' 或いは d0 (x)=1/[1/2+η{D(x)+αD(x)
2 }] di (x)=η×[1/2+η{D(x)+γD(x)
2 }]×∫[{Dn-1 (x)+σDn-1 (x)2 x
{Dn-1 (x')+σDn-1 (x')2 }]dx' などの関数系を利用してもよい。
【0228】さらに、d0 ,d1 ,d2 の算出は以下の
ようにしてもよい。
【0229】まず、d0 の値の算出は、次のようにす
る。
【0230】(1) 予めUとd0 との関係を表に作成して
おく。
【0231】この表は、 d0 (xj ,yj )=1/{(1/2)+ηV} d0 (xj ,yj )=1/{(1/2)+ηV+σV2
+…} などとし、η,σ等はパラメータとして予め最適値を求
めておく。
【0232】或いは関数関係ではなく、Uとd0 自身の
最適な関数そのものを予め実験から求めておき、これを
表にしておいてもよい。
【0233】(2) 計算にあたっては次のようにする。
【0234】(i)Uを求める。
【0235】(ii)(1) の表によってd0 を求める。
【0236】d2 の値の算出を以下のようにしてもよ
い。
【0237】d2j=η* ×Dj * ×{d1jU(xj ,y
j )−V2j(xj ,yj )} ここで、η* はd0jで用いたηと同じでもよいし、その
値を変えてもよい。計算を加速させる効果があるからで
ある。但し、d0jで用いたη近傍の値を用いることが望
ましい。
【0238】また、Dj * については、先に述べたよう
に Dj * =1/[(1/2)+ηU(xj ,yj ) としてもよいが、 Dj * =D1j=d0j+d1j =1/{(1/2)+ηU(xj ,yj )}+d1j を用いてもよい。この値の算出についても前述のd0j
算出同様、表を利用してもよいし、関数形の変形等々を
変形してもよい。
【0239】計算は、前記(1)〜(5)式のままの手
順で実行する必要はない。これまで述べたように有限項
の計算で自動的に計算をまとめてもよい。例えば(1)
式の計算は項数2或いは3で打ち止めればよい。
【0240】或いは、次のようにしてもよい。即ち、計
算項を増やすと共に個々の場所で設定される照射量の値
は変化していくが、全ての場所でその変化率が所定の値
以下(例えば1%以下)になった時、計算をとめてもよ
い。
【0241】或いは、次のようにしてもよい。即ち、場
所xでのレジストの感光量E(x)は、 E(x)=D(x) /2+η∫D(x')g(x-x')dx' =D(x) /2+(η/π)∫D(x') exp(-(x-x')2 )dx' で表される。この第2項は前述の(3)''' 式のVn *
である。また、第1項は計算された照射量そのものであ
る。よって、計算の項数を増やしながらE(x)の値を
調べることも容易である。場所によって異なるこのE
(x)の値と所定の値との違いが、全ての場所で所定値
以下(例えば0.5%以下)となったとき、計算を終了
させてもよい。
【0242】さらに、式(2)〜(5)を文字通り、そ
のまま利用する必要はなく、これらも適宜変形してよ
い。例えば式(2)は、次のように等価に変形できる。
【0243】 d0 (x)=C/(C/2+ηC・U(x))
(Cは定数) さらに等価でないが、次のように変形し、利用してもよ
い。
【0244】 d0 (x)=C' /(p+kU(x))n ここで、C' ,P,k,nは定数である。比率k/p
は、(2)式では2ηである。
【0245】よってこの比率には、近接効果の影響の大
きさηなどの情報を含ませることができる。この比率は
必ずしも2ηに固定する必要はなく、レジストの特性
や、基板電子ビームの解像度現像の条件等々によって調
整してもよい。
【0246】C' 及びnは、極端に大きく(例えば10
倍などと)変えなければ、それなりの補正精度を与え
る。この意味で自由度がある。但し、前述の値 C' =1,p=1/2,k=η,n=1 の近傍の値を使用することが望ましい。
【0247】なお、10%〜20%程度の数値の変更
は、計算を加速させる効果を持つ場合もある。同様のこ
とは(3)(4)(5)式についても言える。例えば
(3)と(3)′式を次のように変形する。
【0248】 dn (x)=Nn (x),{dn-1 (x)U(x)−Vn (x)} dn (x)=Nn (x),{Dn-1 (x)U(x)−Vn * (x)} Nn (x)=C2(n)/(k3(n)+k4(n)U(x,y)∫m2(n) そして、定数C2(n)、k3(n)、k4(n)m2(n) を調整し
てもよい。またこれらの定数は、計算項(n)に依存し
て変化させ、それぞれ調整してもよい。なお、これらの
値は C2(n)=1,k3(n)=1/2,k4(n)=η,m2(n)=1 の近傍であることが望ましい。この近傍でこれら値を調
整して計算スピードを加速させることもできる。さらに
は、修正量di の算出を、以下のようにしてもよい。
【0249】di (x)=Nn (x)×[1/{1−
(dn-1 (x) U(x) −Vn (x) )}−1] 或いは di (x)=Nn (x)×[1/{1−(Dn-1 (x) U
(x) −Vn (x) * )}−1] としてもよい。
【0250】dn-1 (x)U(x)−Vn (x) 及び Dn-1 (x)U(x)−Vn (x)* は1に比べて小さな量であり、この量についての1次の
近似の範囲で前述の式と一致するからである。さらに、
これらの式について前述のように各係数、各定数や指数
を調整してもよい。
【0251】(第7の実施形態)第2及び第3の実施形
態では、第3項の計算のために新たな代表図形(C'')
を作る際、最初に作った代表図形(C)を用いた。この
(C)に変えて第2項計算時に作成した代表図形(C'
)を利用してもよい。同様の変更を、第4及び第5の
実施形態の装置に施してもよい。
【0252】また、これまで述べた実施形態の多くでは
照射量の評価点を各小領域の中心に固定したが、小領域
内に存在するパターンの重心としてもよい。この場合、
重心は元のパターンの重心を利用してもよいし、新たな
代表図形の重心を利用してもよい。
【0253】さらに、代表図形の重心は、新たな代表図
形を作る度に計算し直したが、最初に求めた重心をその
まま後の工程で利用してもよい。照射量の重み付けを加
えることによって重心が変化する量は僅かな量であり、
さらに高次のオーダだからである。
【0254】さらに、第3及び第5の実施形態ではU及
びVn の計算を誤差関数erfを用いたが、次のように
してもよい。
【0255】U(xj ,yj )=Σexp{−(xi *
−xj 2 }×exp{−(yi * −yj 2 }×Si1j=Σexp{−(xi * −xj 2 }×exp{−
(yi * −yj 2 }×Si2j=Σexp{−(xi * −xj 2 }×exp{−
(yi * −yj 2 }×Si ここで、(xi * ,yi * )は第1の小領域(j)の中
心値であり、Si は各第1の小領域i内部のパターンの
面積の合計である。
【0256】第1の小領域のサイズ(2×2μm、2.
5×2.5μm)が後方散乱の広がりよりも充分小さい
からである。
【0257】(第8の実施形態)第4及び第5の実施形
態も、第7の実施形態で述べたと同様に、種々にその実
現方法を変えてもよい。さらにそれに加えて実現方法を
変えてもよい。
【0258】例えば、第4及び第5の実施形態では補正
計算処理をストライプ単位で行い、その結果を用いて描
画を行ったが、ストライプ内の特定領域、例えばストラ
イプ幅×120μmを単位に行ってもよい。
【0259】また、第4の実施形態では、元のLSIパ
ターンからまず10μm×10μm毎の第1の小領域毎
に代表図形を作成した後、この代表図形を細分割し、こ
れを用いて新たな代表図形を作成したが、直接、元のL
SIパターンからサイズ2.5×2.5μmの第2の小
領域毎の代表図形を作成し、その後サイズ10×10μ
mの第1の小領域毎の代表図形を作成してもよい。
【0260】図22にその手順を記す。ここで、第4の
実施形態との違いは、代表図形作成回路1と代表図形分
割回路がなくなり、作成回路1′と作成回路2′が追加
された点である。代表図形作成回路1′は、元のLSI
パターンから直接サイズ2.5×2.5μmの第2の小
領域毎の代表図形を作成する。
【0261】第4の実施形態では、10×10μmまで
の分割にしたが、この回路は第4の実施形態の分割回路
の段数を4段にふやして、小領域のサイズを2.5×
2.5μmまで分割する。各第2の小領域内部の面積と
重心の算出方法は、第4の実施形態のままとしてもよい
が、重心については、各第2の小領域の中心としてもよ
い。これによって発生する誤差は小さいからである。
【0262】代表図形作成回路2′は、第4の実施形態
における作成回路2とほぼ同じものである。即ち、2.
5×2.5μm程度の第2の小領域を16個とりまとめ
て、10×10μmの第1の小領域に一つの代表図形を
作成する。
【0263】第4の実施形態の作成回路2との違いは、
本作成回路2′では近似照射量の重みを付けないという
点である。逆にいえば、本作成回路2′を第4の実施形
態の作成回路2と同じ回路構成とし、入力の近似照射量
を全て1と設定することによって、本作成回路2′を実
現してもよい。
【0264】(第9の実施形態)個々の回路の実現方法
は、これまで述べた実施形態に限ったものではない。
【0265】例えば、第4及び第5の実施形態における
代表図形の作成では図形分割モジュールを木構造とし
て、処理の高速化をはかったが、以下のようにしてもよ
い。即ち、40×40μmのサブフィールド内を0.1
×0.1μm(〜0.8×0.8μm)の極々小領域に
区分し、この極々小領域内にパターンが存在するか否か
の情報を作成し(図23)、この情報から代表図形を作
成してもよい。
【0266】図24を参照しながら、これを説明する。
ビットマップ展開回路は、まず最初に全ての極々小領域
において、図形が存在しない旨の情報0をメモリにセッ
トする。次に、順に入力される元のLSIパターンの図
形について、各極々小領域に図形が存在するか否かを判
定し、存在する場合には1をメモリにセットする。
【0267】サブフィールド内の全図形について以上の
処理を行った後、これらの図形の存在の有無に基づい
て、以下のように代表図形を算出する。まず、第4の実
施形態に対応し、第1の小領域(サイズ10×10μ
m)に代表図形を作成する場合について説明する。極々
小領域のサイズを0.6125μmとする。第4の実施
形態で述べた図17とほぼ同様の回路でこの機能を実現
できる。図25にその回路を記す。
【0268】M1-1 ' は、0.6125μm×0.61
25μmの近接する極々小領域4つについて、以下の計
算を行う。
【0269】Sj (2) * =ΣSi (1) *xj(2) * =ΣSi (1) * ×xj *yj(2) * =ΣSi (1) * ×yj * ここで、Σの加算範囲は4つの極々小領域についての
和、Si (1) * は、ビットマップ展開の情報、即ち極々
小領域パターンがある場合は1、ない場合はゼロであ
る。座標(xj * ,yj * )は極々小領域の中心座標で
ある。
【0270】同様にM2-1 ' は、0.125×0.12
5μmの領域4つに関する次の量 Sj (3) * =ΣSi (2) *xj(3) * =ΣSi (2) * ×Gxi (2) *yj(3) * =ΣSi (3) * ×Gyi (2) * を計算する。
【0271】同様の処理を順に行っていき、最終的に1
0×10μmサイズの各第1の小領域毎に次の量を得
る。
【0272】Sj * =ΣSi (1) *xj * =ΣSi (1) * ×xj *yj * =ΣSi (1) * ×yj * モジュールQ1 は、これらの量から、各第1の小領域j
(サイズ10×10μm)毎に重心(Gxj,Gyj)を以
下のように求め、 Gxj * =Gxj * /Siyj * =Gyj * /Si これらと面積Sj * とから、代表図形に関する情報(x
Rj,yUj)、(xLj,xDj)を以下で算出して出力す
る。
【0273】xRi=Gxj+{(Sj * 1/2 /2} xLi=Gxj−{(Sj * 1/2 /2} yUi=Gyj−{(Sj * 1/2 /2} yDi=Gyj−{(Sj * 1/2 /2} 第8の実施形態についても、同様にビットマップ処理に
よって代表図形を計算できる。
【0274】前述のビットマップ処理との違いは、計算
終了を2.5×2.5μm程度の第2の小領域で止める
点、これに対応して重心演算を行わない点である。よっ
て処理は以下のようになる。
【0275】(1) ビットマップ展開を行う。
【0276】(2) サイズ2.5×2.5μmの第2の小
領域毎に面積の計算を行う。
【0277】これは図25のような回路構成で面積を計
算する、或いは、2.5×2.5μm内に存在する極々
小領域(サイズ0.6125×0.6125)に付加さ
れたON(1)の数を求める、ことによって実現でき
る。
【0278】(第10の実施形態)これまでの装置の実
施形態では補正計算を、照射量を設定する第2の小領域
を単位とし、並列処理を行った。
【0279】これを逆に、代表図形を単位に並列処理し
てもよい。即ち、代表図形1つから、周辺2σ〜3σ内
に存在する第2の小領域(中心をxとする)について、 ∫exp{−(x−x')2 }dx' の計算を行い、この結果を第2の小領域に加算すること
で、U或いはVn を加算しこれを代表図形全てについて
行えば、第1近似の最適照射量或いは近似的最適照射量
への修正量を求めることができる。
【0280】さらに、この手順を次のようにしてもよ
い。まず予め、U或いはVn を格納するメモリMをゼロ
クリアしておく、一つの代表図形jの右上隅、左下隅の
座標を(xRj,yUj)(xLj,yDj)とする。これか
ら、次の量を計算する。
【0281】φx,i,j =erf(xRj−xi )−erf
(xLj−xi ) φy,i,j =erf(yUj−yi )−erf(yDj
i ) ここで、xi (yi )はサブフィールド40×40μm
内の2.5×2.5μmサイズの第2の小領域の中心の
x(y)座標である。
【0282】代表図形一つに対し、φxij は40/2.
5=17種存在し、φyij φも17種存在する。このφ
xij とφyij とから代表図形jのU(k,l)或いはV
n (k,l)への寄与ΔU* をφx,i,j ・φy,i,j で計
算し、メモリMに加える。ここで(k,l)はx方向に
k番目、y方向にl番目の小領域を表す。
【0283】このような処理を周辺の代表図形全てにつ
いて実行すればメモリM内にはU(k,l)或いはVn
(k,l)の値が求められる。
【0284】これらの処理を並列処理し高速化すること
も可能である。例えば、代表図形を単位に処理を並列化
してもよい。さらに、パイプライン処理で高速化するこ
とも可能である。また、ベクトル処理を行って高速化し
てもよい。
【0285】(第11の実施形態)ここまでの実施形態
では、並列処理と木構造のモジュール構成によって補正
処理を実現した。しかし、本発明はこれに限ったもので
はない。例えば、ストライプを縦及び(或いは)横に数
個〜数10個に分割し(これをサブストライプと呼
ぶ)、このサブストライプ毎に処理モジュールをアサイ
ンし、全てのサブストライプの処理を並列に行ってもよ
い。
【0286】ここで、各サブストライプのデータは、予
め変換システムで作成しておく。また、変換システム
は、各サブストライプの境界の外側約100μmまでの
パターンデータを補正計算用として、そのサブストライ
プのデータ中に付加しておく。この付加されたパターン
のデータは、EBシステムで描画する際は無視する。
【0287】上述のサブストライプ処理を行うモジュー
ルは、(代表図形を作成するモジュール)、(第1近似
の照射量を算出するモジュール)、(代表図形を変形す
るモジュール)、及び(照射量の修正量を計算するモジ
ュール)によって構成してもよい。さらに、マイクロプ
ロセッサ、メモリ、データ転送機能の構成とし、代表図
形を作成する機能等はマイクロプロセッサ内のプログラ
ムによって実現してもよい。
【0288】(第12の実施形態)ここまでは、式
(1)〜(5)を用いて(或いはそれを変形した式を用
いて)補正計算を行い、その処理速度を加速する方法と
して、「代表図形を変形しながら処理する」という方式
を用いた。
【0289】しかし、この「代表図形を‥‥」という方
式は、式(1)〜(5)(及びその変形)と全く独立し
て利用できる。即ち、他の補正計算方式にも適用でき
る。以下、この例を示す。
【0290】Journal of Vacuum Science & Technology
B11, P2746,(1003),(T.R.Groves)では、次の2つの計
算方法が記されている。場所xでの最適照射量をD
(x)とする。
【0291】(1) D(x)=Σd(u) (x) d(0) (x)=1/(1+η) d(1) (x)=ηd(0) (x) −∫d(0) (x')・g'(x-x') dx' …(*1) d(u+1) (x)=−∫d(u) (x')・g'(x-x') dx' …(*2) (2) D(x)=Σd(u) (x) d(0) (x)=1/(1+kη) d(1) (x)=kηd(0) (x) −∫d(0) (x')・g'(x-x') dx'…(*3) d(u+1) (x)=−∫d(u) (x) ・g'(x-x') dx' …(*4) ここで、kはパターン密度であり、0〜1の値を取る。
また、Σの加算範囲は0から無限大である。
【0292】これら2つの計算方式でも、(*1)〜(*
4)の積分計算を行うことに殆どの計算時間を費やされ
る。しかし、これらの場合でも代表図形を変形させなが
ら計算を行うことで、処理を高速化できる。なぜなら、
(i) (x) の計算で現れる積分は全て ∫d(i-1) (x')・g(x-x')dx' なる形をしており、これを ∫g(x−x´)・[d(i-1) (x')・g(x-x')dx'] と変形すれば分るように、前記(作用)で述べたこと
が、この場合も成立するからである。
【0293】具体的処理手順も、これまで述べた実施形
態とほぼ同じでよい。計算方式(2)の場合を例にする
とその違いは、1):式(5)の代わりに(*3)(*4)
を用いる、或いは(*3)(*4)を変形した d(1) (x)=U(x) ηd(0) (x) −V1 * (x) d(u) (x)=−V(u) * (x) V(u) * =Σ{erf(xRi−xj )−erf(xLi
j )}+{erf(yVi−yj )−erf(yDi−u
j )} を用いる点、 2):収束の確認を行う方式とし、di の計算をiにつ
いてループさせる点、 3):実施形態4,5等のように回路を組む場合は、
2)に対応して回路動作をループさせる点、 等である。
【0294】(第13の実施形態)これまでの実施形態
では、面積を小領域内部のパターンを特徴付ける量の一
つとした。或いは、この面積を用いて代表図形を作成し
た。さらに、これを用いて補正計算を行った。しかし、
面積そのものを利用しなくてもよい。
【0295】以下、その一例を示す。全描画領域を第1
の小領域で分割し、かつ各小領域同士に重なりがなく、
さらに小領域のサイズは後方散乱の広がりよりも十分小
さい場合を考える。ある小領域iのサイズを、2Δi×
2Δi* とし、その内部に存在するパターンの面積をS
iとする。この小領域でのパターン密度ρiはSi/
(2Δi×2Δi* )で表される。
【0296】面積に変えてこのパターン密度を利用し、
例えば以下のように計算処理できる。簡単のため式
(1)の第2項までの計算までで説明を止める。
【0297】(1) 描画領域を第1の小領域に区分し、各
小領域内のパターンの密度ρiを求める。
【0298】(2) 以下のように、第1次の近似解を求め
る。
【0299】(i)後方散乱量の目安U(xi)を求め
る。
【0300】 U(xi)=Σexp{−(xi −xj')}・ρ(xj') ここで和は、少なくともxiを中心とする円内部に存在
する、或いは一部でも含まれる第1の小領域全てについ
てとる。
【0301】(ii)Uを用いて、第1の近似解d0 を求
める。
【0302】d0 (xi)=1/{1/2+ηU(x) } 下式を用い (3) 密度ρi をρi ' に修正する。
【0303】ρi ' =ρi ×d0 (xi) (4) 第2次の近似解d0 +d1 を求める。
【0304】(i)修正量d1 を求める。
【0305】(a) d0 による後方散乱量の目安V1 を下
式を用いて求める。
【0306】 V1 (xi)=Σexp{−(xi-xj')2 ・ρ'(xj')} (b) 修正量d1 を求める。
【0307】第6の実施形態で述べた式でn=1とし、 d1 (xi)=ηd0 (xi){1−d0 (xi)/2}−η
0 (xi)・V1 (xi) を用いて計算する。
【0308】(ii)d0 +d1 を計算し、第2次の近似
解とする。
【0309】以上の処理は、計算機を利用し、オフライ
ンで行ってもよいし、第5の実施形態及び第8の実施形
態で述べたと同様に回路で実現してもよい。
【0310】(第14の実施形態)図26は、本発明の
第14の実施形態に係わる電子ビーム描画装置を示す概
略構成図である。なお、図5と同一部分には同一符号を
付して、その詳しい説明は省略する。
【0311】この装置が図5の装置と異なる点は、制御
回路部70の構成にあり、それ以外は図5の装置と同様
である。図27に、制御回路部70に相当する処理のブ
ロック図を示す。
【0312】この制御回路部70は、ストライプ単位で
LSIのパターンデータを一時的に格納する4つのバッ
ファメモリ71a〜71d、パターンデータに補助領域
を付加する補助領域添付回路72、補助領域付きパター
ンデータを一時的に格納する2つのバッファメモリ73
a,73b、近接効果補正のために領域毎の補正照射量
を計算する近接効果補正回路74、補助領域と本来のパ
ターンデータ領域とを分離する補助領域分離回路75、
2つの照射量データメモリ76a,76b、2つのパタ
ーンデータメモリ77a,77b、メモリ76,77の
データに基づき前記ブランキング制御回路部34及び可
変成形ビーム寸法制御回路部35を制御する制御回路7
8等から構成されている。
【0313】LSIパターンのデータは、制御計算機3
7からストライプ単位でバッファメモリ71a,71
b,71c,71dにストライプの順番に従って転送さ
れる。バッファメモリ71dにデータが転送されるのと
同時に、補助領域添付回路72では、バッファメモリ7
1a,71b,71cを選択して、バッファメモリ71
aから上側補助領域に当たるパターンデータ、バッファ
メモリ71bからパターンデータ本体、バッファメモリ
71cから下側補助領域に当たるパターンデータを入力
し、これらのパターンデータを結合させて補助領域付き
パターンデータとする。
【0314】ここで、上側補助領域及び下側補助領域は
共に、電子ビームの後方散乱の広がりに相当する領域で
ある。従って、補助領域付きパターンデータは、本来の
ストライプに対して後方散乱の影響が現れる分だけ隣接
ストライプのデータを含むものとなる。これにより、後
述するようにストライプ毎に独立に近接効果補正の計算
を行っても、十分に精度良い補正が可能となる。なお、
上側補助領域及び下側補助領域は、電子ビームの後方散
乱の広がりよりも広い領域であっても何等差し支えな
い。場合によっては、3つのストライプをそのまま接続
したパターンデータとしてもよい。
【0315】補助領域付きパターンデータが、補助領域
添付回路72からバッファメモリ73a(又は73b)
に転送される。バッファメモリ73a内部の補助領域付
きパターンデータは、近接効果補正回路74に転送さ
れ、これと同時に補助領域分離回路75にも転送され
る。近接効果補正回路74では、入力されたパターンデ
ータから領域毎の補正照射量を計算する。この計算に、
簡単な近似解の公式を利用する方法(例えば、J.M.Park
ovich,Jounal of Vacuum Science and TechnologyB4,p1
59(1986) )を用いた。この結果を、照射量データメモ
リ76a(又は76b)に出力し格納する。
【0316】一方、補助領域分離回路75では、入力さ
れた補助領域付きパターンデータから補助領域と本来の
パターンデータ領域とを分離する。補助領域はあくまで
も近接効果補正回路74においてのみ利用されるもので
あり、描画には必要ないからである。そして、補助領域
を取り除いたパターンデータをパターンデータメモリ7
7a(又は77b)に出力し格納する。
【0317】次に、上記と同様にして、バッファメモリ
71b,71c,71dのデータを基に、次のストライ
プに相当する補助領域付きパターンデータが補助領域添
付回路72で作成され、バッファメモリ73bに転送さ
れる。このとき、バッファメモリ71aにはバッファメ
モリ71dに続くストライプのパターンデータが入力さ
れる。さらに、上記と同様にして、近接効果補正回路7
4で、入力されたパターンデータから領域毎の補正照射
量を計算し、そのこの結果を、照射量データメモリ76
bに出力し格納する。一方、補助領域分離回路75で、
入力された補助領域付きパターンデータから補助領域と
本来のパターンデータ領域とを分離し、補助領域を取り
除いたパターンデータをパターンデータメモリ77bに
出力し格納する。
【0318】そして、これらの計算中は、先に求めたパ
ターンデータメモリ77a内部のパターンデータと照射
量データメモリ76a内部の照射量データが制御回路7
8によって読み込まれ、描画に利用される。
【0319】上記の操作を、バッファメモリ73a,7
3b、照射量データメモリ76a,76b、及びパター
ンデータメモリ77a,77bを順次切り換えて、繰り
返すことにより、ストライプ毎に連続して処理すること
ができる。
【0320】このように本実施形態では、描画と同時に
近接効果補正計算を行うため、この補正計算による描画
に付加される時間は、最初のストライプ分のみである。
例えば、近接効果補正計算と描画にかかる時間がそれぞ
れ1時間とする。また、ストライプが100個あるとす
ると、1つのストライプにかかる処理時間はそれぞれ3
6秒である。従って本実施形態では、描画に付加される
時間は36秒であり、両方の処理時間を合わせた場合、
1時間+36秒である。故に、ロスタイムを少なくし、
高速処理が実現できる。
【0321】なお、上記の説明では制御回路部70内で
ストライプ単位のパターンデータにそれぞれ補助領域を
付加したが、予めストライプ単位のパターンデータに補
助領域を付加しておけば、前記した補助領域添付回路7
2を省略することも可能である。具体的には、前記デー
タ変換用計算機38により設計データ(CADデータ)
から描画図形データへの変換時に、ストライプ単位のパ
ターンデータに補助領域を付加し、補助領域付きパター
ンデータを制御回路部70に転送するようにすればよ
い。
【0322】また、本実施形態の変形例として、制御回
路部70を図28に示すように構成してもよい。これ
は、補助領域分離回路75の代わりに、バッファメモリ
71のデータをパターンデータメモリ77に選択して出
力する描画パターンデータ選別回路79を設けたもので
ある。
【0323】図27の場合、補助領域添付回路72によ
りストライプ単位のパターンデータにそれぞれ補助領域
を付加しており、実際の描画に使用するデータには補助
領域は不要であるため、最終的にこの補助領域を除去す
るために補助領域分離回路75が必要となる。図28の
場合、描画パターンデータ選別回路79によりパターン
データに補助領域を付加する前にパターンデータを選択
しているので、補助領域分離回路75が不要となるので
ある。
【0324】また、描画と同時に補正照射量を計算する
ストライプは描画するストライプの隣に限定されるもの
ではない。場合によっては、2つ後のストライプや3つ
後のストライプに対して補正照射量を計算してもよい。
【0325】図29(a)は、補正回路と描画回路が離
れている場合を示している。このとき、回路間でデータ
転送が必要となる。そのシーケンスを図29(b)に示
す。ここでは、ストライプ2を描画中に補正回路がスト
ライプ4の補正照射量を計算し、さらに補正回路から描
画回路に向けてストライプ3の図形データが転送されて
いる。
【0326】また、このケースに加えて、ストライプの
多重描画を実現する例を説明する。ここで、ストライプ
の多重描画とは、描画領域(ストライプ)を徐々にずら
しながら描画する方法である。図29(b)はストライ
プ1と2の境界付近を描画している状態を示している。
このとき、補正回路はストライプ4の補正照射量を計算
し、さらにストライプ3のデータは補正回路から描画回
路に向けて転送されている。
【0327】[他の実施形態]なお、本発明は上述した
各実施形態に限定されるものではない。実施形態では可
変成形ビーム方式の電子ビーム描画装置を用いたが、こ
れ以外の方式の描画装置にも適用できる。さらに、電子
ビームの代わりにイオンビームを用いたイオンビーム描
画装置に適用することも可能である。
【0328】また、本発明は荷電ビーム描画装置の使用
目的を限定するものではない。例えば、ウェハ上に直接
レジストパターンを形成するという使用目的以外にも、
X線マスクを作成する際、光ステッパ用マスク、レチク
ル等を作成する際にも利用可能である。その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施すること
ができる。
【0329】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、近
似的照射量をまず求め、これに対する修正量を順に求め
ることによって、高速に理想的最適照射量を求めること
ができる。さらに、新たに求めた近似的照射量或いはそ
れに対する修正量を重みとして加え、代表図形を計算し
直し、得られた新たな代表図形を利用して近似的最適照
射量を求めることによって、更なる高速処理を実現でき
る。
【0330】また本発明によれば、ストライプの両端の
外側にも図形データを付加し、ストライプ毎に近接効果
補正計算を行うことにより、描画と同時に近接効果補正
計算を行うことができる。このため、補正計算によって
描画に付加される時間は、最初のストライプ分のみとな
り、近接効果補正の処理によるロスタイムを軽減するこ
とができ、装置稼働率の向上をはかることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】近接効果補正で参照すべき領域を示す図。
【図2】従来の近似解法で発生する誤差の様子を示す
図。
【図3】本発明の概要を示す図。
【図4】本発明方法を用いた時の計算項数と誤差の関係
を示す図。
【図5】本発明の実施形態に使用した電子ビーム描画装
置を示す概略構成図。
【図6】電子ビーム描画装置で使用されるデータ構造の
概略概念図。
【図7】第1の実施形態で使用されたパターンを示す
図。
【図8】各種パターンで生じる補正誤差の計算項数依存
性を示す図。
【図9】各種パターンで生じる補正誤差の計算項数依存
性を示す図。
【図10】第2の実施形態での処理の流れを示す図。
【図11】第3の実施形態での処理の流れを示す図。
【図12】第4の実施形態において近接効果処理を行う
ための回路を示すブロック図。
【図13】近接効果補正回路のブロック図。
【図14】代表図形作成回路1を示す図。
【図15】代表図形分割回路を示す図。
【図16】最初の近似的照射量を算出する補正計算回路
1を示す図。
【図17】代表図形回路2及び3を示す図。
【図18】第2の小領域の情報を集めて第1の小領域に
新しい代表図形を作成する様子を示す図。
【図19】補正計算処理回路2及び3を示す図。
【図20】第5の実施形態において近接効果処理を行う
ための回路を示すブロック図。
【図21】代表図形作成回路2及び3を示す図。
【図22】第8の実施形態において近接効果処理を行う
ための回路を示すブロック図。
【図23】第9の実施形態においてLSIパターンがビ
ット展開される様子を示す図。
【図24】ビット展開回路を利用した代表図形作成回路
を示す図。
【図25】図24のビット展開以降を詳しく説明する回
路を示す図。
【図26】第14の実施形態に係わる電子ビーム描画装
置を示す概略構成図。
【図27】図26の装置における制御回路部の具体的構
成を示すブロック図。
【図28】図26の装置における制御回路部の具体的構
成の別の例を示すブロック図。
【図29】ストライプの2つ以上後の補正照射量を計算
する手法を示す図。
【符号の説明】
10…試料室 11…ターゲット(試料) 12…試料台 20…電子光学鏡筒 21…電子銃 22a〜22c…レンズ系 23〜26…偏向系 27a〜27c…アパーチャマスク 36…バッファメモリ及び制御回路 37…制御計算機 38…データ変換用計算機 39…CADシステム 51…ウェハ 52…チップ領域 53…小領域 54…描画パターン 70…制御回路部 71…バッファメモリ 72…補助領域添付回路 73…バッファメモリ 74…近接効果補正回路 75…補助領域分離回路 76…照射量データメモリ 77…パターンデータメモリ 78…制御回路 79…描画パターンデータ選別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安瀬 博人 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料上に荷電ビームを照射して所望パター
    ンを描画するに先立ち、描画すべきパターン内の各位置
    毎に最適照射量を求め、この最適照射量で各パターンを
    描画する荷電ビーム描画方法において、 前記試料に対する近似的最適照射量を求める第1の工程
    と、 前の工程までで求められた近似的最適照射量で露光した
    際に生じる感光量の誤差に、場所(x,y)によって変
    動する後方散乱粒子による露光量U(x,y)程度の量
    を含む調整係数をかけ、これを近似的最適照射量に対す
    る修正量di とし、先の近似的最適照射量に加えたもの
    を新たな近似的最適照射量とする第2の工程と、 第2の工程を所定回数、近似的最適照射量が収束するま
    で、又は得られた近似的最適照射量の持つ誤差が全て所
    定の数値内に抑えられるまで繰返す第3の工程と、を含
    むことを特徴とする荷電ビーム描画方法。
  2. 【請求項2】荷電ビームを1点(x,y)に入射した時
    の場所(x',y')でのレジストの感光量をg(x−x',
    y−y')とし、パターンを均一な照射量で露光した時の
    場所(x,y)での後方散乱量を U(x,y)=∫g(x−x',y−y') とした時、第1の工程で利用する場所(x,y)での近
    似的最適照射量を C1 /(K1 +K2 U(x,y))m1 と設定し、第2の工程における感光量の誤差は、前の工
    程で得られた修正量di- 1 を用いて、 ∫{di-1 (x,y)-di-1 (x',y')}g(x-x',y-y') dx'dy' と設定、或いは前の工程までで得られた照射量Di-1
    用いて ∫{Di-1 (x,y)-Di-1 (x',y')}g(x-x',y-y') dx'dy' と設定し、感光量の誤差に調整係数、 C2 /{K3 +K4 U(x,y)}m2 或いは C2 /{K3 +K4 * (x,y)}m2 を乗じたものを修正量di とすることを特徴とする請求
    項1記載の荷電ビーム描画方法。 【数1】 1 は標準照射量に対応して調整する定数、K1 ,K3
    は荷電ビームの解像度及び荷電ビームの前方散乱の影響
    を調整するための定数で0.2から1.0までの範囲内
    で適切な値を用いる。K2 ,K4 は近接効果の影響の大
    きさを表す量である。その値は、後方散乱よりも充分に
    大きな領域全てに荷電ビームを露光した場合の後方散乱
    粒子によるレジストの感光量と前方散乱粒子によるそれ
    との比をηとした時、0.5ηから3ηまでの範囲内で
    適切な値を用いる。指数n,mは0.5〜3までの範囲
    から適切な値を用いる。
  3. 【請求項3】後方散乱粒子による感光量U(x,y)を
    求めるにあたり、全描画領域を後方散乱の広がりの2倍
    と同程度か、それ以下の小領域(第1の小領域)に区分
    し、各小領域内部について、その内部に存在する1個以
    上のパターン全てを特徴付ける数種の量を求め、 次に、これを用いて後方散乱粒子による感光量U(x,
    y)を求める、或いはこの数種の特徴量と同じ特徴量を
    持つ1個から数個の単純な図形を求め、元のLSIのパ
    ターンの代わりにこの図形を用いて後方散乱粒子による
    感光量U(x,y)を求めることを特徴とする請求項1
    又は2記載の荷電ビーム描画方法。
  4. 【請求項4】前記数種の特徴量は、第1の小領域内に存
    在する全パターンの面積、及び第1の小領域内に存在す
    る全パターンについての重心のうちの少なくとも一方で
    あることを特徴とする請求項3記載の荷電ビーム描画方
    法。
  5. 【請求項5】実効的に後方散乱量Uを求める計算、近似
    的最適照射量を求める計算、及び実効的に近似的最適照
    射量への修正量を求める計算を、描画領域を区分した後
    方散乱よりも充分小さな領域(第2の小領域)を単位と
    して行う工程と、 感光量の誤差を算出するにあたり、(a)前の工程で求
    めた第1の小領域毎の特徴量或いはこの特徴量をもとに
    作成した図形の内部の微小領域毎に、(b)前の工程で
    求めた修正量di-1 或いは前の工程までで求めた近似的
    最適照射量Di- 1 の重みを付けることによって、各第1
    の小領域を特徴付ける新たな特徴量を求める、或いはこ
    の新たな特徴量から各第1の小領域内の元の図形を置き
    換える新たな図形を算出し、この新たな特徴量或いは新
    たな図形を用いて、近似的最適照射量への修正量、或い
    は新たな近似的最適照射量を求める工程と、 前記(a)の場所毎に行う重み付けを第2の小領域を単
    位に行う工程と、を有することを特徴とする請求項3又
    は4記載の荷電ビーム描画方法。
  6. 【請求項6】新たな特徴量を求める手段として、第1の
    小領域サイズを後方散乱の広がりσよりも充分に小さい
    ものとし、特徴量を各第1の小領域内のパターンの面積
    に、前の工程で得た修正量di-1 或いは前の工程で得た
    近似的最適照射量Di-1 を乗じたものとすることを特徴
    とする請求項5記載の荷電ビーム描画方法。
  7. 【請求項7】新たな特徴量を求める手段として、第1の
    小領域サイズを後方散乱の広がりσの1/2から2倍程
    度とし、各第1の小領域内部の後方散乱の広がりσより
    も充分小さな第2の小領域jの内部に存在するパターン
    の面積及び重心に直前の工程で得た修正量di-1 を乗じ
    たものを実効的に求め、各第2の小領域内部の新たな面
    積Sj 及び重心Gxj,Gyjとし、それらを用いて各第1
    の小領域を特徴付ける量として、 面 積=ΣSj 重心x=(ΣGxjj )/(ΣSj ) 重心y=(ΣGyjj )/(ΣSj ) (Σの加算範囲は、第1の小領域内に存在する全ての第
    2の小領域)とすることを特徴とする請求項5記載の荷
    電ビーム描画方法。
  8. 【請求項8】試料上に荷電ビームを照射して所望パター
    ンを描画し、かつ近接効果を補正するために描画すべき
    パターン内の各位置毎に照射量を変化させる荷電ビーム
    描画装置において、 前記試料上の各位置の近似的最適照射量を求める第1の
    手段と、 前記求められた近似的最適照射量で露光した際に生じる
    感光量の誤差に、場所(x,y)によって変動する後方
    散乱電子による露光量U(x,y)を含む調整係数をか
    けた量を求め、これを近似的最適照射量に対する修正量
    i とし、先の近似的最適照射量に加えたものを新たな
    近似的最適照射量と再設定する第2の手段と、 第2の手段を所定回数繰返す、近似的最適照射量が収束
    するまで繰返す、又は得られた近似的最適照射量の持つ
    誤差が全て所定の数値内に抑えられるまで繰返すことに
    よって、各位置での最適照射量を計算する第3の手段
    と、 第1〜第3の手段によって得られた各位置での最適照射
    量に従ってパターンを描画する第4の手段と、を具備し
    てなることを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  9. 【請求項9】描画図形データをストライプ単位で処理
    し、試料上に荷電ビームを照射して所望パターンを描画
    する荷電ビーム描画方法において、 任意のストライプの両端に、隣り合うストライプの図形
    パターンを荷電ビームの後方散乱の広がりより広い領域
    分だけ付けて新たな図形データを作成する工程と、作成
    された新たな図形データに対して近接効果補正計算を施
    して、最適照射量を計算する工程と、計算された最適照
    射量を基に対応するストライプを描画する工程とを含
    み、 前記ストライプの描画と同時に、それ以降のストライプ
    に関する新たな図形データの作成及び最適照射量の計算
    を行うことを特徴とする荷電ビーム描画方法。
  10. 【請求項10】前記新たな図形データを作成する工程
    は、設計データから描画図形データへのデータ変換時に
    行うことする請求項9記載の荷電ビーム描画方法。
  11. 【請求項11】描画図形データをストライプ単位で処理
    し、試料上に荷電ビームを照射して所望パターンを描画
    する荷電ビーム描画装置において、 任意のストライプの両端に、隣り合うストライプの図形
    パターンを後方散乱の広がりより広い領域分だけ付けて
    新たな図形データを作成する手段と、作成された新たな
    図形データに対して近接効果補正計算を施して、最適照
    射量を計算する手段と、計算された最適照射量を基に対
    応するストライプを描画する手段とを具備してなり、 前記ストライプの描画とそれ以降のストライプに関する
    新たな図形データの作成及び最適照射量の計算を同時に
    行うことを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  12. 【請求項12】前記新たなデータを作成する手段は、描
    画図形データをストライプ単位で格納する複数のバッフ
    ァメモリと、これらのバッファメモリに格納された図形
    データに基づき、任意のストライプの両端に、後方散乱
    の広がりより広い領域分だけ隣り合うストライプの図形
    パターンを付ける補助領域添付回路とからなることを特
    徴とする請求項11記載の荷電ビーム描画装置。
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