JP3192157B2 - 電子ビーム描画方法及び描画装置 - Google Patents

電子ビーム描画方法及び描画装置

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JP3192157B2
JP3192157B2 JP00073291A JP73291A JP3192157B2 JP 3192157 B2 JP3192157 B2 JP 3192157B2 JP 00073291 A JP00073291 A JP 00073291A JP 73291 A JP73291 A JP 73291A JP 3192157 B2 JP3192157 B2 JP 3192157B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビーム描画技術に
係わり、特に近接効果の低減をはかった電子ビーム描画
方法及び描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ウェハやマスク基板等の試
料に微細パターンを描画するものとして、電子ビーム描
画装置が用いられているが、この装置では後方散乱電子
によりパターンの太りや細りが生じる、いわゆる近接効
果の影響が問題となる。そこで最近、ゴースト法と称さ
れる近接効果の補正方法が注目されている。
【0003】ゴースト法(例えば、特開昭59-921号公
報、G.Owen and P.Rissman, J.Appl. Phys. 54(1983)35
73)では、まず正常にフォーカスされた電子ビームを用
い、入射電子電荷密度Qpで描画すべきパターンを描画
する(以下、これをパターン描画と称す)。次いで、ビ
ームを直径dcにデフォーカスさせ、入射電子電荷密度
Qcでパターンのない場所をビーム照射する(以下、こ
れを補正照射と称す)。ここで、デフォーカス時のビー
ム直径dc及び電荷密度Qcは dc=2σb /(1+ηE 1/4 …(1) Qc=Qp×ηE /(1+ηE ) … (2) と云う関係が満たされている。但し、σb は後方散乱電
子の強度が1/eになる半径、ηE は下地の後方散乱エ
ネルギー係数であり、50kVの加速電圧ではσb =1
0μm,ηE = 0.5 、20kVの加速電圧ではσb =1.8μ
m ,ηE = 0.73である。
【0004】しかしながら、この種の方法にあっては次
のような問題があった。即ち、パターンのない領域を補
正照射する時、一般にパターンのある領域よりもパター
ンのない領域の方が、面積は大きく且つ図形数も多いた
め、ベクタ走査型或いは可変成形ビームを用いた描画装
置では、パターン描画よりも補正照射の方に余計に時間
がかかる。さらに、反転パターンを作成するためのデー
タ変換に長時間を要する等の問題があった。
【0005】また、近接効果を低減する別の方法とし
て、パターンのサイズや疎密に基き、場所によって照射
量を調整する照射量補正法がある。従来、この照射量補
正法による照射量の決定に際しては、行列を用いた方法
(M.Parikh, J.App.Phys.19,p4371,P4378,p4383(197
9))などが用いられている。この行列法は、照射量と各
位置での感光量との関係を行列で表現しておき、この行
列の逆行列を求めることによって、各位置での最適照射
量を求めるという方法である。
【0006】ところが、上記の照射量補正法では、パタ
ーンの微細化,高集積化が進むに伴い、最適照射量を決
定するための計算時間が増加し続けるという問題があっ
た。特に、行列法を用いた場合には、この計算時間がパ
ターンの密度の3乗で増えていき、パターンの微細化に
伴い最適照射量を決定することは実質的に不可能となっ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
子ビーム描画方法にあっては、ゴースト法で近接効果を
補正する際に、補正照射に要する時間が長くなり、スル
ープットが低下する等の問題があった。
【0008】また、照射量補正法で近接効果を低減する
場合、照射量決定に要する時間が、パターンの集積度と
共に増加していき、最終的にはLSIの大規模なパター
ンへの適用は事実上不可能となる。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、ゴースト法における補正
照射に要する時間を短縮することができ、スループット
の向上をはかり得る電子ビーム描画方法及び描画装置を
提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、照射量補正を
行うことにより、近接効果に起因するパターン寸法精度
の低下を防止することができ、且つ照射量決定に要する
時間が、パターンの集積度に依存しない電子ビーム描画
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、補正照
射の際に全描画領域を小領域Δに分割すると共に、各小
領域毎に代表単位図形を設定することによって補正照射
時のショット数を減らし、これにより補正照射の時間を
短縮することにある。
【0012】即ち本発明(請求項1〜8)は、試料上に
電子ビームを照射して所望パターンを描画する工程と、
この工程の前或いは後に、パターン描画に伴う後方散乱
電子による近接効果を低減するために試料上に電子ビー
ムを補正照射する工程とを含む電子ビーム描画方法にお
いて、前記補正照射工程として、以下の〜のように
したことを特徴としている。
【0013】描画システムとは独立した計算機を用いた
前処理として、又は描画システム内部での処理として、 全描画領域を、電子線の後方散乱の広がりよりも小さ
く(又は、後方散乱電子の広がりの分布と同程度或いは
それ以下で)且つ描画システムが発生し得る最小図形よ
りも大きい小領域に分割する。 各小領域に照射する単位図形(ショット)として1
個、又は該小領域の内部に含まれる図形の数よりも少な
い個数の代表単位図形を設定する。 各小領域毎に代表単位図形にそれぞれ照射量を設定す
る。 ビームサイズを後方散乱のひろがり程度にぼかして、
各小領域の代表単位図形を前記設定された照射量にて描
画する。
【0014】また本発明(請求項9)は、試料上に電子
ビームを照射して所望パターンを描画し、且つこのパタ
ーン描画に伴う後方散乱電子による近接効果を低減する
ために試料上に電子ビームを補正照射する電子ビーム描
画装置において、以下の〜の構成を具備したことを
特徴としている。
【0015】 試料の全描画領域を、電子線の後方散乱の広がりより
も小さく(又は、後方散乱電子の広がりの分布と同程度
或いはそれ以下で)且つ描画可能な最小図形よりも大き
い小領域に分割する手段。 上記で分割された各小領域に照射する単位図形とし
て、該小領域内の所望パターンを白黒反転させたパター
ンを描画するときの照射回数よりも少ない個数の代表単
位図形を設定する手段。 上記で設定された代表単位図形にそれぞれ照射量を
設定する手段。 ビームサイズを後方散乱のひろがり程度にぼかして、
各小領域の代表単位図形をで設定された照射量にて描
画する手段。
【0016】また本発明(請求項10〜14)は、試料
上に電子ビームを照射して所望パターンを描画するに先
立って、描画すべきパターン内の各位置毎に最適照射量
を求め、この最適照射量で各パターンを描画する電子ビ
ーム描画方法において、前記最適照射量を決定する工程
として、以下の〜のようにしたことを特徴としてい
る。
【0017】 描画領域を、電子線の後方散乱の広がりよりも小さく
且つ描画可能な最小図形よりも大きい小領域に分割する
と共に、小領域の内部に描画すべきパターンを代表する
代表図形をそれぞれ設定する。 各小領域の代表図形を描画すると仮定して、それぞれ
の代表図形に対する最適照射量を決定する。 各小領域の代表図形に対して決定された最適照射量
を、該小領域に含まれる描画すべきパターンの最適照射
量として決定する。
【0018】また本発明(請求項15〜19)は、試料
上に電子ビームを照射して所望パターンを描画するに先
立って、描画すべきパターン内の各位置毎に最適照射量
を求め、この最適照射量で各パターンを描画する電子ビ
ーム描画方法において、前記最適照射量を決定する工程
として、以下の〜のようにしたことを特徴としてい
る。
【0019】 全描画領域を、電子線の後方散乱の広がりと同程度か
それ以下の領域に分割すると共に、領域内部に描画すべ
きパターンを代表する代表図形を設定する。 全描画領域を電子線の広がりより十分に小さく且つ描
画可能な最小図形よりも大きな小領域に分割すると共
に、その小領域内での描画すべきパターンの位置を代表
する代表位置を設定する。 各小領域の代表位置に対しての代表図形を参照する
ことにより決定された最適照射量を、該小領域に含まれ
る描画すべきパターンの最適照射量として決定する。
【0020】
【作用】本発明(請求項1,3〜9)によれば、補正照
射の際に全描画領域を小領域Δに分割すると共に、各小
領域毎に代表単位図形を設定することによって、1又は
少数の代表単位図形で小領域Δ中に含まれる数多くの図
形を代表させ、補正照射時のショット数を減らすことが
できる。そしてこの場合も、後述するように従来と略同
様に近接効果の補正を行うことができる。従って、補正
照射の時間を短縮することができ、スループットの向上
をはかることが可能となる。
【0021】ここで、上記のように少数の代表単位図形
で小領域Δ中に含まれる数多くの図形が代表される理由
を述べる。
【0022】従来法ではビームを前記 (1)式のようにボ
カし、小領域Δ内に存在する全図形を描画する。このよ
うに補正照射を行った時、場所X(ベクトルx)での補
正照射の照射量Q(X)は、小領域内部の図形をiとす
ると、後記する (3)式のように表わされる。
【0023】ここで、座標軸の原点は小領域の中心とす
る。また、積分は小領域内部の1つの図形内部について
行う。小領域内部の図形はdcよりも十分小さいから、
(3)式は数パーセントの誤差内で後記する (4)式で表わ
される。ここで、Siは1つの図形iの面積であり、小
領域内部の図形の面積をS(=ΣSi)とすると、(4)
式は後記する (5)式に変形される。
【0024】一方、小領域内部にM個の代表単位図形を
設定し、且つ各代表単位図形にQjの照射量を設定し、
ビームを (1)式のようにボカして描画すると、この時の
場所Xでの照射量Q'(X) は、小領域内の代表単位図形
をjとして、後記する (6)式となる。ここで、積分は1
つの代表単位図形内部について行う。(5) 式は、(3) 式
から (4)式への変形と同程度の誤差で、後記する (7)式
となる。ここで、Sjは代表単位図形jの面積である。
(5) 式と (7)式とを比較すると、次のことが分かる。
【0025】即ち、後記する (8)式なる関係がなり立つ
ように代表単位図形とその照射量を設定すれば、(3) 式
から (5)式への変形と同程度(或いはそれ以下)の誤差
で、Q (X) =Q'(X)となる。つまり、(8) 式をみた
すように代表単位図形と照射量との設定を行えば、小領
域内部に存在する図形群を代表単位図形で置き換えるこ
とが可能となる。
【0026】なお、補正照射時間を最短にするには、代
表単位図形数N、即ちショット数を最小にすればよい。
このためには、電子ビーム描画装置の設定しうる最大ビ
ームサイズSmax 、最大照射量Dmax を可能な限り利用
する状態を想定すればよい。これからNとしては、
(ΣSi×Qc)/(Smax ×Dmax )以上の自然数
であり、なおかつ最小のものを選べばよいことが分か
る。
【0027】また、上記の代表単位図形の設定も、きわ
めて容易である。この設定は照射量補正を行う時のよう
に、周辺3σb 程度の内の多数の図形相関を考慮する必
要がなく、小領域内部の図形のみから決定されるからで
ある。
【0028】このように本発明によれば、小領域内の多
数の図形を小数の代表単位図形(ショット)に置き換え
ることが可能となり、補正照射時のショット数を減らし
て、補正照射時間を大幅に短縮することができる。一例
として、 256MビットDRAMクラスのパターンを10
個×10個補正照射する場合を考える。
【0029】加速電圧50kVの可変成形ビーム方式の
描画装置を利用するものとする。また、1チップのサイ
ズを10mm×10mmとし、1ビット当りのショット数
(反転パターンの数)を5矩形とする。従来方法では、 5×256 ×106 ×100 = 1.3×1011 の矩形の露光を行う必要があり、ショットサイクルを 2
00nsecとすると、補正照射に要する時間は 1.3 ×1011×200 ×10-9= 2.6×104 sec となる。
【0030】一方、本発明を用いると以下のようにな
る。加速電圧50KVの場合、σb 〜10μm ,3σb 〜3
0μmとなるから、小領域のサイズは2μm×2μmと
とれば十分である。装置の設定し得る最大ビームサイズ
が2μm以上とすると、この小領域にはただ1個の単位
図形(この場合矩形ショット)が設定できるから、ショ
ット数は、 ( 100×100 )/(2×10-3×2×10-3)= 2.5×109 となり、補正照射に要する時間は 2.5 ×109 ×200 ×10-9= 500sec となり、従来方法の1/50程度の時間で済むことにな
る。
【0031】次に、本発明における補正照射の精度につ
いて説明する。ある小領域内部のパターンをビームをぼ
かして試料に照射したとする。このとき、試料面上Xで
の照射量D(X)は、後記する(9) 式となる。小領域の
サイズを2Δとし、上式を微小量(Δ/σc )で展開,
計算を行うと、後記する(10)式を得る。
【0032】一方、小領域に代表単位図形1個を設定し
たとしても、同様に後記する(11)式が得られる。(10)
式,(11)式の第1項,第2項を等しいとすると、後記す
る(12)式,(13)式が得られる。(12)式は小領域内の元の
図形群の面積と代表単位図形のそれとが等しいという条
件、(13)式は元の図形群の重心と代表単位図形のそれと
が等しいという条件である。
【0033】(10)式と(11)式を用いた上の議論から分か
るように、代表単位図形を設定することにより生じる相
対誤差は(Δ/σb )4 /(Δ/σb )2 =(Δ/σb
2 の程度である。例えば、加速電圧50kVの場
合、σc 〜9μmとなるので、Δ=1μm(微小領域の
サイズ2μm)とすれば、この誤差の値は (1/9)2 〜0.
01〜約1%となり極めて小さいものである。
【0034】また、本発明(請求項2〜8)によれば、
補正描画の際に全描画領域を電子線の広がりと同程度か
それ以下に分割し、その領域毎に代表単位図形を設定
し、1つ或いは少数の代表図形によって、該領域内の数
多くの図形を代表させ、補正描画時のショット数を減ら
すことができる。そしてこの場合も、後述するように従
来と同様に、近接効果の補正を行うことができる。従っ
て、補正照射の時間を短縮することができ、スループッ
トの向上をはかることが可能となる。
【0035】ここで、上記のように少数の代表単位図形
で領域中に含まれる数多くの図形が代表される理由を述
べる。
【0036】近接効果の補正は、描画パターン全てにつ
いて電子線の照射に伴うレジスト内でのエネルギーの蓄
積量を可能な限り一定にすることにある。ある領域につ
いて補正描画パターンに対して代表単位図形を元のパタ
ーンの総面積と重心が一致するにように設定した場合の
蓄積エネルギーの分布を数値計算により見積もる。
【0037】パターン描画の際の照射量をQpとした
時、補正描画の際の照射量は次式 Qc=Qp×(η/1+η) … (14) で表わされる。ここで、ηは後方散乱と前方散乱の比で
あり、Siを基板としたときの 0.7を用いる。
【0038】また、ボカした場合のビームサイズは、ビ
ーム形状をガウス分布関数で近似した場合の関数値が1
/eになる大きさをσc とし、次式 σc =σb /(1+η)1/4 … (15) で表わされる。σb は前記の後方散乱の広がりで、加速
電圧に依存する。
【0039】領域内での代表図形に対して補正描画によ
るレジスト上の任意の位置における蓄積エネルギー量E
cは二重ガウシアン近似を用いて、後記する(16)式で表
わされる。
【0040】また、パターン描画に伴うレジスト上の任
意の位置における蓄積エネルギー量Epは、後記する(1
7)式で表わされる。従って、レジスト上における任意の
位置での全蓄積エネルギー量は(16)(17)式の和で表わさ
れ、 Etot(x) =Ec(x)+Ep(x) … (18) となる。
【0041】(18)式を、1:1,1:2,1:7及び
2:1,7:1のラインアンドスペースに対して計算
し、Etot(x) の変動の最大の値を誤差とすると、誤差
の代表単位図形を設定する領域の大きさ2Δに対する依
存性は図21に示す通りである。図21では、領域の大
きさをΔとσb の比で表わしており、例えば加速電圧が
50kVの場合、σb =10μmでΔ=6μm即ち12
μm□の領域に対して設定した代表単位図形に補正描画
を行っても、レジストに蓄積するエネルギーの誤差は1
%程度であり、十分な精度が得れることが分かる。従っ
て、2σb と同程度か、それ以下の領域で、元のパター
ンと総面積と重心が一致するように代表単位図形を設定
してもほぼ同程度の精度が得られることが分かる。
【0042】なお、図21で直線の切片は従来法(ゴー
スト法)を用いた場合の誤差を示しており、直線の勾配
が代表図形の設定そのものに対する誤差を示している。
パターン密度が50%より高い場合も低い場合も代表図
形の設定そのものに伴う誤差は、パターン密度50%の
場合より小さくなっており、この代表単位図形の設定が
パターン密度の工程により受ける制限が小さいことを示
している。
【0043】なお、補正照射時間を最短にするには、先
に説明したように、代表単位図形数Nとして、(ΣS
i×Qc)/(SMAX ×DMAX )以上の自然数で、なお
かつ最小のものを選べばよい。また、上記の代表単位図
形の設定は、周辺3σb 程度の内の多数の図形相関を考
慮する必要がなく、小領域内部の図形のみから決定され
るから、極めて容易である。
【0044】このように本発明によれば、小領域内の多
数の図形を小数の代表単位図形(ショット)に置き換え
ることが可能となり、補正照射時のショット数を減らし
て、補正照射時間を大幅に短縮することができる。一例
として、 256MビットDRAMクラスのパターンを10
個×10個補正照射する場合を考える。
【0045】加速電圧50kVの可変成形ビーム方式の
描画装置を利用するものとする。また、1チップのサイ
ズを10mm×10mmとし、1ビット当りのショット数
(反転パターンの数)を5矩形とする。従来方法では、 5×256 ×106 ×100 = 1.3×1011 の矩形の露光を行う必要があり、ショットサイクルを 2
00nsecとすると、補正照射に要する時間は 1.3 ×1011×200 ×10-9= 2.6×104 sec となる。
【0046】一方、本発明を用いると、加速電圧50k
Vの場合、σb =10μm、3σb =30μmとなるか
ら、例えば領域のサイズを10μm×10μmと取る。
装置の設定し得るビームサイズが10μm以上とする
と、この領域にはただ1個の単位図形(この場合矩形シ
ョット)が設定できるからショット数は、 100×100 /10×10-3×10×10-3= 1.0×108 となり、補正描画に要する時間は10×108 × 200×10-9
= 20secとなり、従来方法の約1/1000程度の時間で済む
ことになる。また、装置の設定できる最大ビームサイズ
が5μmより小さい場合でも、設定すべき複数の代表図
形を同一位置に設定すればよい。例えば、N個設定した
場合には、照射量をN倍にすれば、全く同等の効果を得
ることができる。
【0047】また、本発明は、加速電圧の低いマスク描
画の際にも有効である。マスク描画では通常、加速電圧
は20kV程度であり、その際、レチクルの後方散乱分
σb が2μmであるから、代表単位図形を設定する領域
を3μm×3μmから4μm×4μm程度に取ることが
可能であり、レチクル上の最小線幅が1μmであること
を考えれば、パターンの小さな領域について、代表単位
図形を設定することで補正描画に必要なショット数を減
らすことができる。
【0048】また、本発明(請求項10〜14)によれ
ば、小領域毎に設定された代表図形に対して照射量を計
算し、この結果を元のLSIのパターンに設定してい
る。このため、元のパターンそのものについて最適な照
射量を直接計算する必要がなくなり、最適照射量の計算
に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。しか
も、(詳細は後述するが)小領域のサイズ自身は、加速
電圧や基板の種類のみに依存し、描画すべきパターンの
特性(例えばパターン密度等)には一切依存しない。例
えば、加速電圧50kV,Si基板を用いた場合、小領
域のサイズとして2μm□をとれば十分である。
【0049】即ち、最も計算時間が必要となる「最適照
射量を計算するステップ」では、その計算時間は(たと
えどれだけLSIの集積度が上がろうが)元のLSIの
パターン密度には全く依存せず、代表図形のパターン密
度(上の例では1/2μm□)だけで決まることになる。
【0050】次に、元の図形を代表の図形で置き換えて
よい理由を説明する。
【0051】まず、前方散乱による電子線の広がりは、
パターンサイズと比較して十分に小さいものと仮定す
る。この場合、近接効果補正の問題は、「後方散乱の影
響をいかにして低減するか」という問題に帰着する。
【0052】小領域内部に図22(a)に示すようなパ
ターンが存在するものとし、これを同図(b)に示すよ
うな矩形の代表図形に代表させるものとする。このと
き、場所Xでの後方散乱の影響E(X)は、後記する(1
9)式で表わされる。ここで、σは後方散乱の広がり、η
E は前方散乱によるレジストの感光量と後方散乱による
それとの比を表わす。また、積分は小領域内のパターン
部について行うものとする。
【0053】小領域のサイズをΔとして、(19)式を(Δ
/σ)について摂動展開すると、後記する(20)式を得
る。
【0054】小領域内部に図22(b)のような矩形が
1個存在する場合、場所Xでの後方散乱の影響E'(X)
は、後記する(21)式となる。ここで、矩形の中心をX、
サイズを(2a,2b)とした。(20)式と(21)式より、
後記する(22)式,(23)式の関係が満たされれば、 E(X)=E'(X) +0(Δ4 /σ4 )… (24) なることが分かる。
【0055】ここで、E(X)自身、Δ2 /σ2 のオー
ダーであるから、相対誤差は (Δ4 /σ4 )/(Δ2 /σ2 )〜(Δ2 /σ2 ) となる。即ち、元のパターンを(22)(23)式の関係を満た
す矩形で置き換えても、その後方散乱の影響は(誤差Δ
2 /σ2 の範囲で)変わらないことになる。
【0056】つまり、元のパターンに代えて代表矩形に
ついて近接効果の補正を行っても、置き換えそのものに
より生じる誤差は、高々Δ2 /σ2 程度となる。例え
ば、加速電圧50kV,Si基板を用いるとすると、σ
は10μmであるから、この誤差を1%に抑えるために
は、Δ=1μm、即ち領域のサイズとして2μm□をと
ればよい。
【0057】この例に見たように、小領域のサイズは、
許容される誤差と後方散乱の広がり(即ち、加速電圧と
基板の種類)のみで決まり、描画すべきパターンの性質
とは一切関係しない。
【0058】また、本発明(請求項15〜19)によれ
ば、小領域毎に設定された代表位置に対して後方散乱の
広がりと同程度かそれ以下の大きさの領域に対して設定
された代表図形を用いて照射量を計算して、この結果を
元の集積回路パターンに設定しているので、元のパター
ンそのものについて最適な照射量を直接計算する必要が
なくなり、最適照射量を計算するのに要する時間を大幅
に短縮することが可能となる。
【0059】しかも、代表位置を設定する小領域、及び
代表図形を設定する領域のサイズ自身は、加速電圧や基
板の種類のみに依存し、描画すべきパターンの特性(例
えばパターン密度等)には一切依存しない。例えば、加
速電圧50kV、Si基板を用いた場合、代表位置を設
定する小領域のサイズとしては2μm×2μm、代表図
形を設定する領域のサイズとしては10μm×10μm
をとれば十分である。
【0060】即ち、最も計算時間が必要となる「最適照
射量を計算するステップ」では、計算時間はLSIの集
積度やパターン密度には全く依存せず、代表位置を設定
する小領域の数や代表図形のパターン密度(上の例では
1/10μm□)だけで決まることになる。
【0061】次に、元の図形を後方散乱の広がりσb と
同程度か、或いはそれ以下の領域内で、存在する図形を
代表図形で置き換えることができる理由を示す。
【0062】描画すべきパターンを領域2Δ内で総面積
と重心が一致した代表図形を用い、行列による方法(M.
Parikh, J.Appl.Phys,19 p4371,p4378,p4389(1979) )
で各重心位置における最適照射量を決定し、その各領域
内のパターンに対して上記最適照射量を設定した場合に
ついてのレジスト上の任意の位置に対して1:1,1:
2,1:7及び2:1,7:1のラインアンドスペース
について蓄積エネルギーを見積もり、その蓄積エネルギ
ーの代表図形の設定された領域内での変動を、重心位置
の蓄積エネルギー一定値からのずれにより誤差を見積も
る。
【0063】レジスト上における任意位置でのエネルギ
ー蓄積量は、後記する(25)式で表わされる。但し、Di
はi番目の領域内での行列法により決定した最適照射量
である。
【0064】(25)式により数値計算を行った結果より見
積もった誤差を図23と図24に示す。図23は、同じ
最適照射量を設定した領域内での蓄積エネルギーの最大
値と最小値より見積もった誤差であり、図24は代表図
形の重心位置での蓄積エネルギーの一定値からのずれよ
り見積もった誤差である。即ち、図23からは、同一の
照射量の設定可能な領域のサイズの大きさを見積もるこ
とができ、図24からは最適照射量を計算するための代
表図形を決定する領域のサイズの大きさを見積もること
ができる。
【0065】図23及び図24から、照射量を設定する
領域のサイズはσb より十分に小さく、最適照射量の計
算に用いる代表図形を設定する領域はσb と同程度か或
いはそれ以下にとればよいことが分かる。例えば、加速
電圧50kVのとき、σb =10μmで照射量を設定す
る領域を2μm×2μmとしたとき、±2%程度の誤差
で、代表図形を設定する領域を12μm×12μmとし
たとき 1.3%程度の誤差に抑えることができる。
【0066】上記のように照射量を設定する領域のサイ
ズや代表図形を設定する領域のサイズは、許容される誤
差と後方散乱の広がり(加速電圧と基板の種類)のみで
決まり、描画すべきパターンの密度とは一切関係しな
い。
【0067】
【実施例】まず、本発明(請求項1〜9)の実施例を、
以下に説明する。
【0068】図1は本発明の一実施例方法に使用した電
子ビーム描画装置を示す概略構成図である。図中10は
試料室、11はターゲット(試料)、12は試料台、2
0は電子光学鏡筒、21は電子銃、22a〜22eは各
種レンズ系、23〜26は各種偏向系、27aはブラン
キング板、27b,27cはビーム成形用アパーチャマ
スクを示している。また、31は試料台駆動回路部、3
2はレーザ測長系、33は偏向制御回路部、34は可変
成形ビーム寸法制御回路部、35はブランキング制御回
路部、36はバッファメモリ及び制御回路、37は制御
計算機、38はデータ変換用計算機、39はCADシス
テムを示している。
【0069】電子銃21から放出された電子ビームはブ
ランキング用偏向器23によりON−OFFされる。本
装置はこの際の照射時間を調整することにより、照射位
置に応じて照射量を変化させることを可能としている。
ブランキング板27aを通過したビームは、ビーム成形
用偏向器24及びビーム成形用アパーチャマスク27
b,27cにより矩形ビームに成形され、またその矩形
の寸法が可変される。そして、この成形されたビームは
走査用偏向器25,26によりターゲット11上で偏向
走査され、このビーム走査によりターゲット11が所望
パターンに描画されるものとなっている。なお、本装置
での電子線の標準の加速電圧は50KVであり、また発
生し得る可変成形ビームの最大のサイズは高さ2μm,
幅2μmの矩形である。
【0070】次に、上記装置を用いた電子ビーム描画方
法、特に近接効果の補正方法について、図2〜図9を参
照して説明する。
【0071】まず、装置の加速電圧を標準の50KVと
した。この時、前述の通り、小領域は2μm×2μmに
とればよい。小領域のサイズがシステムの設定できる最
大ビーム寸法と等しいことから、ここでは補正時の照射
量Qを全ての代表単位図形で同じ Q=Qc=Qp×ηE /(1+ηE ) とし、ビーム寸法のみをコントロールする方式をとる。
なお、Qcは元の図形に対する標準補正照射量、Qpは
パターン描画工程における照射量である。
【0072】図2にウェハ(又はマスク)内に占める小
領域のイメージを示す。図2(a)はウェハ51に複数
のチップ領域52が配置された状態を示し、同図(b)
はチップ領域52内に複数の小領域53が配置された状
態を示している。また、図2(c)は4つの小領域を拡
大して示し、この図の斜線部を描画すべき所望のパター
ン54とする。
【0073】この場合に従来法を用いると、補正照射す
べきパターンは、図3(a)の斜線部のようになり、左
上の小領域では補正照射すべきパターンは8個となる。
これに対し、本実施例のように小領域毎に代表単位図形
を設定すれば、補正照射すべきパターンは図3(b)の
ように、各小領域で1個の図形となる。図3(b)の左
上の小領域を代表する単位図形は、Lμm×Lμmの正
方形とし、そのサイズは、 L2 =(1/2×2)×(S1 〜S8 ) として決定する。ここで、S1 〜S8 は、図3(a)左
上の小領域内の図形〜の総面積である。
【0074】本実施例方法を利用すると、図3(b)の
斜線部のみを描画すればよい。例えば、左上の小領域に
ついて、従来方法では8回照射する必要があったのに対
し、本実施例方法では1回照射するだけでよいことにな
る。図3(c)は同図(b)のように成形した代表単位
図形の1個について、ウェハ上でのその照射量分布を示
している。前記アパーチャマスク27b,27cを用い
て、図3(b)のようにビームを成形するが、ウェハ面
上ではビームをぼかすので同図(c)のようになる。
【0075】次に、上記実施例方法をより具体的に記
す。
【0076】〈実施例1〉 まず、オフラインでEBデータを2種類作成する。1つ
が所望のパターンに対応するEBデータ(DATA-1)であ
り、前記図2(c)に相当し、別の1つが補正照射に利
用するEBデータ(DATA-2)であり、前記図3(b)に相
当する。これらをEB装置のディスクに格納し、まず、
ビームをウェーハ面上でしぼった状態で、DATA-1のパタ
ーンを描画する。ここで照射量は50μc/cm2 とした。
【0077】次に、近接効果補正のための補正照射を行
うが、この補正照射における各種の制御は前記図1に破
線で囲む部分で行われる。図4に、この部分の具体的構
成を示している。ウェーハ面上でビーム径dc[12.2μ
m]となるようにビームをボカす。続いて、制御計算機
よりバッファメモリM1 にDATA-1を送り、レジスタ
1 ,R2 に小領域の一辺の長さ 2.0μm をストアし、
回路A1 ,A2 をスタートさせる。
【0078】この状態で照射量を標準の補正照射量Qc
を16.6μc/cm2 として描画を行う。このとき、回路
1 ,A2は、次のような作業を行う。
【0079】 描画領域を、2μm×2μmの矩形に分割する。(回
路A1 ) 全図形を各小領域に振り分ける(回路A1 )。この
時、ある図形が2つ以上の領域にまたがる場合は、この
図形を分割して、分割後の図形を小領域に割り振る。 以下のようにして、各小領域に1つずつ代表形を設定
する(回路A2 )。 (ア)各小領域の内部に含まれる図形の面積を合計す
る。 (イ)(ア)の値の平方根をとる。 (ウ)(イ)の値をレジスタRの値(2.0) で割る。 (エ)代表単位図形を(ウ)の値をもった正方形とす
る。
【0080】以上のように描画及び補正照射を行ったと
ころ、近接効果の補正精度は測定誤差内で従来方法と略
一致した。
【0081】このように本実施例方法では、各小領域に
1個の代表単位図形を設定し、代表単位図形のサイズS
を、小領域の内部に含まれる元の単位図形iの面積をS
iとして、 S=ΣSi に設定し、且つ代表単位図形の照射量Qを標準補正照射
量Qcと同じに設定して補正照射を行うことにより、従
来のゴースト法と同様に近接効果の補正を行うことがで
きる。そしてこの場合、補正照射のための代表単位図形
は各小領域毎に1個で済むので、補正照射に要する時間
が短くなり、スループットの向上をはかることができ
る。
【0082】なお、上述した実施例では、各代表単位図
形の面積のみを調整することによって補正照射を行った
が、以下の〈実施例2〉〜〈実施例7〉のようにしても
可能である。
【0083】〈実施例2〉 実施例1の回路Aの機能を、以下の(ア)〜(ウ)の
ような機能とし、レジスタR2 ′には[Qc/小領域の
面積]=16.6/4=4.1をセットする。 (ア)′各小領域の内部に含まれる図形の面積を合計す
る。 (イ)′(ア)′の値にレジスタR′の値を掛ける。 (ウ)′代表単位図形は、図5に示すようにレジスタR
の値(2)をもつ正方形とし、その照射量は(イ)′の
値とする。
【0084】このように、代表単位図形の大きさを小領
域の大きさと同じにし、各小領域に含まれる描画図形の
総面積に応じてそれぞれ照射量を設定することにより、
先の第1の実施例と同様に近接効果の補正を行うことが
できる。
【0085】〈実施例3〉 実施例1,2で回路Aの行った代表単位図形の決定を、
制御計算機或いはシステムとは独立した計算機で行い、
各代表単位図形が描画の単位図形(ショット)となるよ
うなEBデータを作成してもよい。
【0086】また、この代表単位図形の決定の際、入力
は必ずしも、図3(a)のように細分割されたものであ
る必要はなく、図6のようなCADシステムでパターン
を反転させた場合に記述される細分割前の図形を利用し
てもよい。
【0087】〈実施例4〉 図1の装置で電子光学系を調整し、加速電圧を70KV
とした。このとき、σb 〜10μm,ηE〜0.5 とな
る。また、得られる最大のビーム寸法Smax は1.4μm
となり、装置の最大の照射量Dmax は70μc/cm2 とな
る。そして、パターンニングの照射量を50μc/cm2
する標準補正照射量Qcは16.6μc/cm2 となる。
【0088】一方、70kVの後方散乱の広がりは、σ
b=10μm、3σb=30μmとなり、小領域のサイ
ズは3μmまでとってよい。 1.4μmを小領域サイズと
し、実施例1〜3の方法をそのまま利用してもよいが、
以下のように行うと補正照射はさらに高速になる。小領
域は3μmとし、各小領域に最大サイズ 1.4μmまでの
代表単位図形を以下のようにして選択する。
【0089】 (ア)各小領域内部に含まれる図形iの面積Siを合計
する(ΣSi)。 (イ)下式の値yを求める。 y=[(ア) の値×(16.6)μc/cm2 ] (ウ)下式により代表単位図形数Nを決める。 N=[y/{(70μc/cm2 )×(1.4μm2 )}以上の最
小の自然数] (エ)下記のように代表単位図形を決める。 照射量Qは、標準照射量Qcとする。代表単位図形は正
方形で、一辺の長さは(y/N)1/2 とする。代表単位
図形の中心は小領域の中心に一致させる。
【0090】このように本実施例では、描画システムの
設定し得る最大ビームサイズをSmax 、最大照射量をD
max とした時、小領域に設定する代表単位図形の数Nを (ΣSi×Qc)/(Smax ×Dmax ) の値以上の最小の自然数と設定しているので、補正照射
に要する時間を最短にすることができ、より高速の補正
照射を行うことが可能となる。
【0091】〈実施例5〉 実施例4ではEBデータを off line で加工したが、実
施例1,2のように専用の回路を用いてもよい。また、
実施例4では代表単位図形の中心は小領域の中心に一致
させたが、代表単位図形の重心が小領域内部に含まれる
範囲で図形を移動させてもよい。
【0092】なお、最大ショットサイズ≧小領域内の図
形の総面積の場合、小領域には代表図形を1個設定すれ
ばよく、図7(a)のようになる。最大ショットサイズ
<小領域の図形の総面積の場合、2個以上設定される。
その際、図7(b)に示すように2つ以上の図形が重な
り合ってもよく、同図(c)に示すように重ならなくて
もよい。複数の図形を設定する代わりに、1つのショッ
トで時間を長くしてもよい。
【0093】〈実施例6〉 実施例5までは可変成形ビーム方式の描画装置を用いた
が、本発明は、ベクター及びラスタースキャン方式の描
画装置でも利用可能である。これを図8にて説明する。
【0094】20kVのラスタースキャン方式のシステ
ムとする。この時、小領域サイズは0.5μm程度にでき
る。ガウシアンビームの寸法は 0.1μm とする。図8
(a)には、従来法で補正照射時にビームが照射される
領域を斜線で記した。小矩形が0.1μm□のエリア、
(α)で示される領域が小領域である。パターニングの
照射量Qpを20μc/cm2 、標準補正照射量Qcを8.57
μc/cm2 とする。
【0095】本実施例は、以下のようにして実現され
る。 (ア)スキャンスピード,サイクルは、パターニング描
画と同じとする。 (イ)ビーム電流を、 5×(Qc/Q)=5×(8.57/20)= 2.14 倍 とする。 (ウ)テーブルスピードを5倍とする。 (エ)ビームを試料面上で半径3.12にぼかす。 (オ)ビームスキャンは各小領域に1回のみ、図8(b)
のように行う。 (カ)(オ)のスキャン時に、ビームをONする回数は
以下のように決定する。小領域内に存在する (0.1μm)
2 サイズ領域の個数をNTOT とし、また小領域内のビー
ムオンの回数をN(TOT) として、本実施例でのビームO
Nの回数=[N(ON)/N(TOT) を4捨5入した整数]と
決定する。
【0096】このように本実施例では、ラスタスキャン
方式の電子ビーム描画において、小矩形よりも大きな代
表単位図形を設定することにより、従来法よりもビーム
ONする回数を少なくすることができ、補正照射に要す
る時間を短縮することができる。具体的には、図8
(a)の従来例では小領域αにおいてビームONの回数
が14であったのに対し、本実施例ではN(ON)/N
(TOT) =25/14=1.78となることから、ビームONの回
数は2回で済むことになる。
【0097】〈実施例7〉 本発明はキャラクタプロジェクション方式にも利用可能
である。
【0098】キャラクタプロジェクション方式では、1
ショットで図9(a)の斜線部の図形が一度に照射され
る。図9(b)は、成形アパーチャ(斜線部がアパーチ
ャ開口)を示しており、(a)の図形を照射する際は、
(b)の点線枠の領域に上のアパーチャ像が結像され
る。図9(a)以外のパターンを描画する場合は、同図
(c)に示すように2枚の成形アパーチャの光学的重な
りが利用される。
【0099】従来の近接効果補正方法を、この場合に適
用することはできない。従来方法では、補正照射時に図
9(d)のパターンをビームをぼかして描画する必要が
あるが、このパターンをキャラクタプロジェクション方
式で照射するには、(d)の斜線部が開口となる成形ア
パーチャが必要である。しかし、(d)のように開口内
にマスクが存在する成形アパーチャは作成できない。一
方、補正照射時に図9(c)のアパーチャを利用する
と、同図(e)のようにショット数が増大し、照射時間
は莫大なものとなる。
【0100】これに対し本実施例方法を用いると、以下
のように補正照射を実現できる。1回のキャラクタプロ
ジェクションで描画される領域を小領域に分ける。内部
に代表単位図形を設定する。ビームをぼかして、各代表
単位図形を図9(c)のアパーチャを利用して描画す
る。この場合、図9(e)に比べて補正照射する図形の
数が大幅に少なくなり、補正照射に要する時間を短縮す
ることが可能である。なお、代表単位図形の大きさは実
施例1と同様に設定すればよい。
【0101】また、図9(f)に示すような成形アパー
チャを用いて補正照射することも可能である。この場
合、4つの小領域が1回の補正照射で済むことになり、
補正照射をより高速に行うことができる。さらに、照射
量を実施例2のように調整すれば図8(b)のアパーチ
ャを利用することも可能である。
【0102】なお、上記の説明では、代表図形を設定す
る領域(全補正領域)を、電子線の後方散乱の広がりよ
りも小さい領域にしたが、電子線の後方散乱広がりの分
布の半値幅と同程度まで大きくすることも可能である。
具体的には、加速電圧50kVのとき、代表単位図形を
10μm×10μmの領域に設定することが可能であ
り、代表単位図形の設定は該領域内のパターンの総面積
と重心とが一致するように行う。
【0103】実施例1では、回路A1 で描画領域を10
μm×10μmに分割する回路A2 には、領域内のパタ
ーンの重心を求め、その重心位置を正方形の中心位置に
一致させる機能を付加させる。実施例4では、領域を1
5μm×15μmに設定することが可能であり、代表単
位図形の中心(重心)を領域内のパターンの重心に一致
させる。実施例6のラスタスキャン方式のシステムで
は、加速電圧が20kVのときには代表単位図形を設定
する領域のサイズを3μm×3μmにできる。
【0104】次に、本発明(請求項10〜14)の実施
例を、以下に説明する。
【0105】実施例1〜実施例7までは、補正照射によ
り近接効果を補正する方法について述べたが、この代わ
りに描画時の照射量を補正することにより、描画以外の
補正照射なしに近接効果の低減をはかることができる。
【0106】図10(a)に示すような複数の図形を有
する描画領域に対して、従来方法(代表図形を用いな
い)では図10(b)に示すように、各図形毎に行列法
を用いて最適照射量を決定していた(A)。このため、
図形数が多くなると、その計算時間は膨大なものとな
る。なお、図10(b)において破線で囲まれた領域内
の数値(照射量)は同一領域では同じとなっているが、
これは後述する方法により設定した場合の数値である。
従来方法では、同じ領域であっても異なる値になること
がある。
【0107】これに対して本実施例では、図10(c)
に示すように、描画領域を電子線の後方散乱の広がりよ
りも小さく且つ描画可能な最小図形よりも大きい小領域
(破線で囲まれた領域)に分割すると共に、各小領域の
内部に描画すべきパターンとは異なる1個の代表図形を
それぞれ設定する(B1 )。ここで、各小領域におい
て、代表図形の面積及び重心位置は、描画すべきパター
ンの全体の面積及び重心位置と一致するようにする。次
いで、図10(d)に示すように、この代表図形群を描
画すると仮定した場合の最適照射量を決定する
(B2 )。次いで、各小領域に属する代表図形に対して
決定された上記照射量を、図10(b)に示すように該
小領域に含まれる描画すべきパターンの照射量として決
定する(B3 )。
【0108】このように本実施例方法では、最適照射量
を計算すべき図形数が従来よりも格段に少なくなり、最
適照射量を決定するに要する計算時間を大幅に短縮する
ことが可能となる。より具体的な実施例を、以下に説明
する。
【0109】〈実施例8〉 図11は、アレイ構造を有するLSIパターンのモデル
を示す図である。このLSIモデルについて、近接効果
補正に要する時間を、代表図形を使用した場合と使用し
ない場合とについて図12に示す。補正計算のアルゴリ
ズムには行列法を用いた。使用した計算機の乗算速度は
[10n 秒/回の乗算]である。加速電圧は50kV,S
i基板を用いるものとして、σ=10μm、小領域のサ
イズを2μm□とした。
【0110】アレイ構造を用いて補正時間を短縮するこ
とができるが、ここではあえてそれを行わず、アレイを
全て展開し補正計算を行った。代表図形を利用する場合
は、代表点として代表図形の中心を、利用しない場合は
各パターンの重心を代表点として用いた。図11から分
かるように、パターンの密度は10図形/72L2 (L
はデザインルール)である。
【0111】代表図形を用いない場合、行列法による補
正計算時間はパターン密度ρの3乗で増える。そのた
め、この計算時間はデザインルールの縮小に伴い(1/
L)6 で増大していく。これに対応して、実際の計算時
間も膨大なものとなり、0.5μmより小さなデザインル
ールでは、補正計算を実行することは実質的に不可能で
あった。
【0112】これに対し、本実施例のように代表図形を
用いた場合には、計算時間は元のパターン密度には依存
しないため、1μmルールから 0.125μmルールまでほ
ぼ同一の処理時間となる。特に、 0.5μm以下のルール
では代表図形を用いない従来方法に比して、計算時間が
大幅に短縮されることになった。
【0113】図11のパターンに対し行列法のみで近接
効果補正を行った場合と、行列法と本実施例方法を用い
て補正を行った場合について、電子ビーム描画装置を用
いてその補正効果を調べたところ、近接効果補正による
寸法変動は共に±0.02μmとなった。これは、測定誤差
の範囲である。このことから、本実施例方法を用いるこ
とにより生じる補正精度の劣化は、実用上問題とならな
いことが分かる。
【0114】〈実施例9〉 実施例8では、デザインルール1μm(パターン密度 1
/7.2μm2 )についても、あえて代表図形を設定し、こ
れを用いて補正計算を行った。
【0115】しかし、本発明を実施するに際しては、よ
り柔軟にこれを利用することが可能である。代表図形を
設定するにあたり、代表図形を小領域毎に設定するとし
た時の代表図形の数と、元の図形の数とを比較し、もし
後者の方が少なければ、元の図形をそのまま利用しても
よい。このようにすれば、比較的大きいデザインルール
でも補正計算に要する時間を短縮することができる。
【0116】〈実施例10〉 実施例8においては、補正計算のアルゴリズムとして行
列法を用いたが、他のアルゴリズムを用いてもよい。例
えば、最近提案されている補正照射量の近似公式を用い
る方法(J.M.Parkovich, J.Vac.Sci.Technol. B4 P195
(1986), T.Abe, K.Koyama, R.Yoshikawa and T.Takigaw
a, Proceedings of 1st Micro ProcessConference(198
8)p40 )を補正計算のアルゴリズムとして利用し、これ
と本発明を併用することも可能である。
【0117】この補正計算のアルゴリズムは、図13に
示す通りである。まず、ステップ1において、描画すべ
きパターンを小図形に分割して、補正計算の結果を格納
するためのデータを作成する。この際、図形はσより十
分小さいサイズに分割する。また、ステップ2におい
て、補正計算に利用する参照用データを作成する。この
際、図形はσのサイズとは全く無関係に可能な限り大き
い矩形で分割する。
【0118】次いで、ステップ3において、1つの小図
形iについて、以下のように補正照射量を決定する。
【0119】 データ内の参照用矩形の中から、図14に示すよう
に、小図形iの回り3σ内に存在する矩形を取り出す。
ここで、図の斜線部(2〜7)が小図形iの補正時に使
用する図形であり、その他の図形(1)は使用しない。
【0120】小図形iの中心位置を(xi,yi)、
で選び出された参照用矩形の中心を(Xj,Yj)、サ
イズを(2Aj,2Bj)として、Diを Di=1−kVi Vi=Σj [ erf{(Xj-xi+Aj)/σ}− erf{(Xj-xi-Aj)/σ}] ×[ erf{(Yj-yi+Bj)/σ}− erf{(Yj-yi-Bj)/σ}] で求め、これを小図形iの照射量とする。ここで、kは
補正用のパラメータであり、Si基板,加速電圧50kVの
場合には、0.4 とする。
【0121】この方法に本発明方法を併用するには、図
15に示すようにすればよい。すなわち、上記のステッ
プ1に代えステップiにおいて、元のパターンを用いて
補正計算の結果を格納するためのデータを作成する。こ
の際、図形は小領域のサイズで分割し、もし1つの小領
域内に2つ以上の図形が存在する場合には、これらに代
えてこの小領域に代表図形を1個設定する。
【0122】上記のステップ2に代えステップiiにお
いて、補正計算に利用する参照用矩形データを作成す
る。この際、図形はσのサイズとは無関係に可能な限り
大きい矩形で分割し、もし小領域内に2つ以上の図形が
存在する場合には、これらの図形に代えて、小領域に1
つの代表図形を設定する。
【0123】上記のステップ3と同様にステップiii に
おいて、小図形及び小領域内の代表図形に対する補正照
射量を決定する。そして、ステップiii の出力結果を利
用して、ステップivにおいて元のパターンに照射時間を
設定する。
【0124】このような方法では、比較的大きな図形に
対しては小領域内の描画すべきパターンをそのまま用
い、また小さな図形に対しては小領域内に1個の代表図
形を設定し、補正照射量の近似公式を用いると共に、代
表図形を用いて照射量補正計算を行うことにより、大小
の混在するパターンにあっても照射量補正に要する時間
を大幅に短縮することができる。
【0125】次に、本発明(請求項15〜19)の実施
例を説明する。
【0126】実施例1〜実施例7までは、補正照射によ
り近接効果を補正する方法について述べたが、この代わ
りに描画時の照射量を補正することにより、描画以外の
補正照射なしに近接効果の低減をはかることができる。
【0127】図16(a)に示すような複数の図形を有
する描画領域に対して、従来方法(代表図形を用いな
い)では図16(b)に示すように、各図形毎に行列法
を用いて最適照射量を決定していた。このため、図形数
が多くなると、その計算時間は膨大なものとなる。
【0128】これに対して本実施例では、図17(a)
から(b)に示すように、描画領域を電子線の後方散乱
の広がりの分布の半値幅と同程度か、それ以下に分割す
ると共に、各領域の内部に描画すべきパターンとは異な
る1個の代表図形としたデータを作成する(データ
1)。これとは、別に図17(c)から(d)のよう
に、描画領域を電子線の後方散乱の広がりより十分に小
さく分割すると共に、各領域の内部で描画すべきパター
ンの重心位置を代表位置として設定したデータを作成す
る(データ2)。ここで、データ1においては、設定す
る代表図形の面積及び重心位置位置は、描画すべきパタ
ーンの全体の面積及び重心位置と一致するようにする。
【0129】次いで、データ2の各代表位置に対してデ
ータ1の各代表図形を用いて、該代表位置における最適
照射量を求めてデータ2の領域内の描画すべきパターン
に対する最適照射量として決定する。
【0130】このように本実施例方法では、最適照射量
を計算するために用いる図形数が従来例より格段に少な
くなり、最適照射量を決定するために要する計算時間を
大幅に短縮することが可能となる。より具体的な実施例
を以下に説明する。
【0131】〈実施例11〉 補正計算のアルゴリズムとしては、最近提案されている
補正照射量の近似公式を用いる方法(J.M.Parkovich,
J.Vac.Sci.Technol. B4 P195(1986), T.Abe, K.Koyama,
R.Yoshikawa and T.Takigawa, Proceedings of 1st Mi
cro ProcessConference(1988)p40 )を補正計算のアル
ゴリズムとして利用し、これを本発明に適用することが
可能である。
【0132】この補正計算のアルゴリズムは、前記図1
3に示す通りであり、実施例10に説明した通りであ
る。
【0133】この方法に本発明を適用する場合、図18
に示すようにすればよい。即ち、前記のステップ1に代
えてステップiにおいて、補正計算の結果を収納するた
めのデータを作成する。この際、小領域はσbよりも十
分に小さいサイズで分割し、その領域内のパターン全部
の重心位置をその小領域の代表位置とする。
【0134】ステップiで、小領域内のパターンはそれ
らの重心位置で代表されることになる。次に、前記のス
テップ2に代えステップiiにおいて補正計算に利用する
参照用矩形データを作成する。この際、図形はσb のサ
イズとは無関係に可能な限り大きい矩形で分割し、もし
後方散乱の広がりと同程度かそれ以下の領域内に複数の
図形が存在する場合には、これらの図形に代えてその領
域に1つの代表図形を設定する。
【0135】前記のステップ3と同様に、ステップiii
においては、小領域内の代表位置に対する補正照射量を
決定する。そして、ステップiii の出力結果を利用して
ステップivにおいて元のパターンに照射時間を設定す
る。
【0136】このような方法では、比較的大きな図形に
対してはσbと同程度かそれ以下の領域内で描画すべき
パターンをそのまま用い、小さな図形に対してはその領
域内に1個の代表図形を設定し、補正照射量の近似公式
を用いると共に、代表図形を用いて照射量補正計算を行
うことにより、大小の混在するパターンにあっても照射
量補正に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0137】図19はアレイ構造を有するLSIのパタ
ーンのモデルを示す図であるが、このLSIモデルにつ
いて本実施例を適用した場合と代表図形を近似公式の場
合の計算時間を比較する。アレイ構造を用いて補正時間
を短縮することができるが、ここではあえてそれを行わ
ず、アレイを全て展開して補正照射を行った。代表図形
を利用する領域のサイズは10μm□とし、照射量設定
用の領域は2μm□とした。
【0138】図19からも分かるように、パターンの密
度はデザインルールをLμmとすれば、10図形/72Lで
ある。照射量補正の近似公式を用いる場合、補正を行う
図形に対して、その図形から3σb 程度の以内の距離に
ある全図形からの寄与を計算するわけであるが、3σb
以内の図形数は代表図形を用いない場合(1/e)2
増大するのに対し、代表図形を用いた場合、3σb 以内
の距離に含まれる図形数はデザインルールに依存せず一
定である。照射量補正の近似公式を用いた場合の代表図
形を用いた場合と用いない場合の計算時間とデザインル
ールの関係を図20に示す。図20から分かるように、
デザインルール1μmの場合でも1桁、デザインルール
0.1μmの場合は3桁も代表図形を用いた場合の方が計
算時間が短くて済むことが分かる。即ち、照射量補正方
式に代表図形を適用した場合、大幅に補正に要する時間
が短縮されることになる。
【0139】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、可変成形ビーム方式の
電子ビーム描画装置を用いたが、これ以外の方式の描画
装置にも適用できる。また、本発明は電子ビーム描画装
置の使用目的を限定するものではない。例えば、ウェハ
上に直接レジストパターンを形成するという使用目的以
外にも、X線マスクを作成する際、光ステッパ用マス
ク,レチクル等を作成する際にも利用可能である。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施することができる。
【0140】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1〜
9)によれば、補正照射の際に全描画領域を小領域(電
子線の後方散乱の広がりよりも小さい領域、又は後方散
乱の広がりの半値幅と同程度かそれ以下の大きさの領
域)に分割すると共に、各小領域毎に代表単位図形を設
定しこれを照射することによって、補正照射時のショッ
ト数を減らすことができる。従って、補正照射に要する
時間を短縮することができ、スループットの向上をはか
ることが可能となる。
【0141】また、本発明(請求項10〜14)によれ
ば、描画すべきパターンそのものの代わりに小領域毎に
設定した代表図形について、その補正照射量を計算すれ
ばよいため、補正計算に要する時間を大幅に短縮するこ
とが可能となる。
【0142】また、本発明(請求項15〜19)によれ
ば、描画すべきパターンそのものの代わりに、後方散乱
広がりの全半値幅と同程度かそれ以下に設定した領域
毎に代表図形を設定し、その代表図形を用いてσbより
十分に小さな領域内でのパターンの重心位置での照射量
を決定すればよいため、補正計算に要する時間の大幅な
短縮が可能となる。
【0143】
【数1】
【0144】
【数2】
【0145】
【数3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法に使用した電子ビーム描
画装置を示す概略構成図。
【図2】ウェハ内に占める小領域のイメージを示す図。
【図3】補正照射すべきパターン及びウェハ上でのビー
ム照射量分布を示す図。
【図4】図1の要部を具体的に示すブロック図。
【図5】実施例2における代表単位図形を示す図。
【図6】実施例3を説明するためのもので、CADシス
テムで記述される再分割前の図形を示す図。
【図7】実施例5における代表基本図形を示す図。
【図8】実施例6における補正照射領域を示す図。
【図9】実施例7を説明するためのもので、描画パター
ン形状,補正照射領域及び成形アパーチャ形状を示す
図。
【図10】代表図形使用及び非使用における補正計算の
手順を示す模式図。
【図11】テスト用のLSIパターンのモデルを示す模
式図。
【図12】デザインルールに対する補正計算時間の変化
を示す特性図。
【図13】代表図形を利用せず、補正計算のアルゴリズ
ムとして「最適照射量の近似公式を用いる方法」を利用
した際の処理の手順を示す図。
【図14】補正対象の小図形及び参照矩形を示す図。
【図15】図13と同様の計算アルゴリズムを用い、代
表図形を併用した場合の処理の手順を示す図。
【図16】代表図形不使用の場合の照射量補正方式のイ
メージを示す図。
【図17】照射量補正方式に代表図形を適用した場合の
代表図形データ(データ1)及び代表位置データ(デー
タ2)のイメージを示す図。
【図18】図15と同様の計算アルゴリズムを用い、代
表図形を併用した場合の処理の手順を示す図。
【図19】テスト用のLSIパターンのモデルを示す模
式図。
【図20】デザインルールに対する補正計算時間の変化
を示す特性図。
【図21】代表単位図形に対してぼかしたビームで補正
描画を行った際の誤差と代表図形を設定する領域Δの大
きさの関係を示す図。
【図22】小領域内のパターンを代表の矩形で代用させ
ることを示す模式図。
【図23】代表図形を用いて行列法により照射量補正を
行った際のパターンのエッジ部分の誤差と代表図形設定
領域Δとの関係を示す図。
【図24】代表図形を用いて行列法により照射量補正を
行った際の領域内のパターンの重心位置における誤差と
領域Δとの関係を示す図。
【符号の説明】
10…試料室、 11…ターゲット(試料)、 12…
試料台、20…電子光学鏡筒、 21…電子銃、 22
a〜22e…レンズ系、23〜26…偏向系、 27a
〜27c…アパーチャマスク、36…バッファメモリ及
び制御回路、 37…制御計算機、38…データ変換用
計算機、 39…CADシステム、 51…ウェハ、5
2…チップ領域、 53…小領域、 54…描画パター
ン。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料上に電子ビームを照射して所望パター
    ンを描画する工程と、この工程の前或いは後に、パター
    ン描画に伴う後方散乱電子による近接効果を低減するた
    めに試料上に電子ビームを補正照射する工程とを含む電
    子ビーム描画方法において、 前記補正照射工程として、 全補正領域を、電子線の後方散乱の広がりよりも小さく
    且つ描画可能な最小図形よりも大きい小領域に分割する
    と共に、 前記各小領域に照射する単位図形として、該小領域内の
    所望パターンを白黒反転させたパターンを描画するとき
    の照射回数よりも少ない個数の代表単位図形を設定し、 各小領域の代表単位図形にそれぞれ照射量を設定し、 ビームサイズを後方散乱の広がり程度にぼかして、各小
    領域の代表単位図形を前記設定された照射量にて描画す
    ることを特徴とする電子ビーム描画方法。
  2. 【請求項2】試料上に電子ビームを照射して所望パター
    ンを描画する工程と、この工程の前或いは後に、パター
    ン描画に伴う後方散乱電子による近接効果を低減するた
    めに試料上に電子ビームを補正照射する工程とを含む電
    子ビーム描画方法において、 前記補正照射工程として、 全補正領域を、電子線の後方散乱広がりの分布の半値幅
    と同程度か、或いはそれ以下の大きさの小領域に分割す
    ると共に、 前記各小領域に照射する単位図形として、該小領域内の
    所望パターンを白黒反転させたパターンを描画するとき
    の照射回数よりも少ない個数の代表単位図形を設定し、 各小領域の代表単位図形にそれぞれ照射量を設定し、 ビームサイズを後方散乱の広がり程度にぼかして、各小
    領域の代表単位図形を前記設定された照射量にて描画す
    ることを特徴とする電子ビーム描画方法。
  3. 【請求項3】前記パターン描画工程における照射量Qp
    と、前記補正照射工程における標準補正照射量Qcと
    を、電子線の前方散乱によるレジストの総感光量と後方
    散乱によるレジストの総感光量との比をηE として、 Qc=Qp×ηE /(1+ηE ) なる関係に設定し、 前記補正照射工程時に利用するぼけたビームのサイズd
    cを、後方散乱によるレジストの感光量をexp(−x
    2 /σb 2 )で近似した時のパラメータをσbとして、
    サイズゼロのビームに対し、 dc=2σb /(1+ηE 1/4 なる関係に設定したことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の電子ビーム描画方法。
  4. 【請求項4】前記小領域の内部に含まれる元の図形を小
    領域内で白黒反転させた単位図形iの面積をSi,標準
    補正照射量をQc、前記小領域の代表単位図形jの面積
    をSj,照射量をQjとした時、Σ Si×Qc=ΣSj×Qj なる関係が成立するように、代表単位図形jの面積Sj
    及び照射量Qjを設定することを特徴とする請求項1,
    2又は3に記載の電子ビーム描画方法。
  5. 【請求項5】前記小領域に1個の代表単位図形を設定
    し、該代表単位図形のサイズSと照射量QがΣ Si×Qc=S×Q なる関係を満たすことを特徴とする請求項4記載の電子
    ビーム描画方法。
  6. 【請求項6】前記代表単位図形の照射量Qは標準補正照
    射量Qcと同じであって、前記代表単位図形のサイズS
    が、 S=ΣSi であることを特徴とする請求項5記載の電子ビーム描画
    方法。
  7. 【請求項7】前記代表単位図形のサイズSが小領域のサ
    イズSΔと同じであり、その照射量Qが Q=(Qc/SΔ)×ΣSi であることを特徴とする請求項5記載の電子ビーム描画
    方法。
  8. 【請求項8】描画システムの設定し得る最大ビームサイ
    ズをSmax 、最大照射量をDmax とした時、前記小領域
    に設定する代表単位図形の数Nが (ΣSi×Qc)/(Smax ×Dmax ) の値以上の最小の自然数であることを特徴とする請求項
    4記載の電子ビーム描画方法。
  9. 【請求項9】試料上に電子ビームを照射して所望パター
    ンを描画し、且つこのパターン描画に伴う後方散乱電子
    による近接効果を低減するために試料上に電子ビームを
    補正照射する電子ビーム描画装置において、 前記試料の全描画領域を、電子線の後方散乱の広がりよ
    りも小さく且つ描画可能な最小図形よりも大きい小領域
    に分割する手段と、 前記各小領域に照射する単位図形として、該小領域内の
    所望パターンを白黒反転させたパターンを描画するとき
    の照射回数よりも少ない個数の代表単位図形を設定する
    手段と、 該設定された代表単位図形にそれぞれ照射量を設定する
    手段と、 ビームサイズを後方散乱のひろがり程度にぼかして、前
    記各小領域の代表単位図形を前記設定された照射量にて
    描画する手段とを具備してなることを特徴とする電子ビ
    ーム描画装置。
  10. 【請求項10】試料上に電子ビームを照射して所望パタ
    ーンを描画するに先立ち、描画すべきパターン内の各位
    置毎に最適照射量を求め、この最適照射量で各パターン
    を描画する電子ビーム描画方法において、 描画領域を、電子線の後方散乱の広がりよりも小さい小
    領域に分割すると共に、小領域の内部に描画すべきパタ
    ーンを代表する代表図形をそれぞれ設定し、 各小領域の代表図形を描画すると仮定して、それぞれの
    代表図形に対する最適照射量を決定し、 各小領域の代表図形に対して決定された最適照射量を、
    該小領域に含まれる描画すべきパターンの最適照射量と
    して決定することを特徴とする電子ビーム描画方法。
  11. 【請求項11】描画すべきパターンを代表する代表図形
    の設定を一部の小領域についてのみ行い、他の小領域に
    ついては、描画すべきパターンをそのまま代表図形とし
    て利用することを特徴とする請求項10記載の電子ビー
    ム描画方法。
  12. 【請求項12】試料上に電子ビームを照射して所望パタ
    ーンを描画するに先立ち、描画すべきパターン内の各位
    置毎に最適照射量を求め、この最適照射量で各パターン
    を描画する電子ビーム描画方法において、 描画領域を、電子線の後方散乱の広がりよりも小さい小
    領域に分割すると共に、少なくとも一部の小領域につい
    て該小領域の内部に描画すべきパターンとは異なる代表
    図形を設定し、他の小領域については描画すべきパター
    ンをそのまま代表図形として設定し、 描画すべきパターン或いはこれを白黒反転させたパター
    ンを用い、描画領域を描画可能な最小図形よりも大きい
    小領域に分割すると共に、少なくとも一部のパターンに
    代えて小領域の内部に該パターンとは異なる参照図形を
    設定し、他のパターンについてはそのまま参照図形と
    し、 各小領域の代表図形を描画すると仮定して、それぞれの
    代表図形に対する最適照射量を、該小領域に設定された
    参照図形を用いて決定し、 各小領域の代表図形に対して決定された最適照射量を、
    該小領域に含まれる描画すべきパターンの最適照射量と
    して決定することを特徴とする電子ビーム描画方法。
  13. 【請求項13】小領域内に代表図形を設定する方法とし
    て、該小領域内に存在する描画すべきパターン全体を合
    計した面積を有する1個の矩形図形を設定することを特
    徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の電子ビ
    ーム描画方法。
  14. 【請求項14】小領域内に代表図形を設定する方法とし
    て、該小領域内に存在する描画すべきパターン全体の重
    心と一致した重心を有する1個の矩形図形を設定するこ
    とを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の
    電子ビーム描画方法。
  15. 【請求項15】試料上に電子ビームを照射して所望パタ
    ーンを描画するに先立ち、描画すべきパターン内の各位
    置毎に最適照射量を求め、この最適照射量で各パターン
    を描画する電子ビーム描画方法において、 描画領域を、電子線の後方散乱の広がりの分布の半値幅
    と同程度か或いはそれ以下の大きさの領域に分割すると
    共に、該領域の内部に描画すべきパターンを代表する代
    表図形を設定し、 前記描画領域の分割とは別に、描画領域を前記半値幅よ
    り十分に小さな照射量設定用の小領域に分割し、 前記代表図形を描画すると仮定して、前記小領域内に含
    まれるパターンの代表位置での最適照射量を決定し、 各小領域の代表位置に対して決定された最適照射量を、
    該小領域に含まれる描画すべきパターンの最適照射量と
    して決定することを特徴とする電子ビーム描画方法。
  16. 【請求項16】前記代表図形を設定する方法として、前
    記半値幅と同程度か或いはそれ以下の大きさの領域に対
    して、一部の領域では描画すべきパターンとは異なる代
    表図形を設定し、他の領域では描画すべきパターンをそ
    のまま代表図形として設定することを特徴とする請求項
    15記載の電子ビーム描画方法。
  17. 【請求項17】前記代表図形を設定する方法として、前
    記半値幅と同程度か或いはそれ以下の領域に含まれる描
    画すべきパターン全体を合計した面積を有する1個の矩
    形図形を設定することを特徴とする請求項15記載の電
    子ビーム描画方法。
  18. 【請求項18】前記代表図形を設定する方法として、前
    記半値幅を同程度か或いはそれ以下の領域内に含まれる
    描画すべきパターン全体の重心と一致した重心を有する
    1個の矩形図形を設定することを特徴とする請求項15
    記載の電子ビーム描画方法。
  19. 【請求項19】前記照射量設定用の小領域内に代表位置
    を設定する方法として、該小領域内の描画すべきパター
    ン全体の重心位置を代表位置として設定することを特徴
    とする請求項15記載の電子ビーム描画方法。
  20. 【請求項20】前記照射量設定用の小領域に代表図形そ
    のものは設定せず、それに代えて小領域の中心或いは小
    領域の全図形の重心を照射量の算出点とすることを特徴
    とする請求項12又は15記載の電子ビーム描画方法。
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