JPH092825A - 光学素子の成形方法及び成形装置 - Google Patents
光学素子の成形方法及び成形装置Info
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- JPH092825A JPH092825A JP8068741A JP6874196A JPH092825A JP H092825 A JPH092825 A JP H092825A JP 8068741 A JP8068741 A JP 8068741A JP 6874196 A JP6874196 A JP 6874196A JP H092825 A JPH092825 A JP H092825A
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Abstract
のや、大きさや容量に多少の変更があった場合において
も正確にガラス素材と型との位置決めを行う。 【解決手段】胴型100には、下型101の成形面付近
に、ガラス素材Gの位置決めを行うための位置決め装置
の当接部805、806が配置され、直接ガラス素材G
と接触して位置決めする部分はテーパ部805a、80
6aのように、テーパ状になっている。そして胴型10
0の外部には、位置決め装置の当接部805、806が
相対的な位置関係を維持しながら、つまり下型101の
中心から位置決め装置の当接部805、806までのそ
れぞれの距離が常に等しくなるように動くための機構と
して、ラック807、808とピニオン809が、支持
部材812を介して胴型100に設置され、調整されて
いる。位置決め装置の当接部805、806を動作させ
るための駆動シリンダ814がプレス成形装置本体に配
置されている。
Description
法及び成形装置に関し、特に、溶融ガラス等の加熱軟化
状態の光学素材をプレス成形して、レンズブランク或い
は光学レンズ、プリズム等の光学素子を得るための光学
素子の成形方法及び成形装置に関するものである。
球面レンズが使われてきており、光学系のコンパクト化
やコストダウンに寄与している。そして、その非球面レ
ンズを効率よく製造する方法として所定の表面精度を有
する成形用型の間に素材を挟み、プレス成形する方法が
知られている。しかしながら、光学系に使用するレンズ
は比較的精度が厳しいため、成形可能なレンズの形状や
大きさにも制約が生じ、そのための開発が進められてい
る。また現状技術で成形可能な形状のレンズに関して
も、さらなるコストダウンのための研究が進められてい
る。
材から直接レンズのような高精度な成形品の製造はほと
んど行われていなかったが、コストダウンの要求から近
年その要求も大きくなってきている。また、レンズ形状
に関しても凸レンズばかりでなく凹レンズの要求も増
え、さらには大口径のレンズの要求も増加している。
際に考慮しなければならないこととして、プレス成形前
の下型の上に載せられたガラス素材と下型との位置精
度、即ち、成形前のガラス素材などの成形素材を型に置
くときの位置精度も重要となってきている。例えば、成
形素材の位置精度が悪いと成形品がずれて成形されてし
まい、レンズ周辺の転写面に供される成形素材が不足す
るなどの不良が発生するが、それを防ぐために素材の容
量を必要以上に大きくしなければならないなどの不具合
が発生している。またずれて成形された成形品は形状が
安定しないため、取り出し時などのハンドリングにも支
障をきたしている。
くときの位置精度を向上させる方法として、特開平4−
130024号公報では、真空チャックにより素材を型
に供給しているが、この吸引治具に位置決め機構(実施
形態では挟持機構)を設けて素材供給装置とし、真空チ
ャックと素材の位置決めを行うことで実質的に素材と型
との位置決めを行っている。
うな高精度な成形品を得る生産はほとんど行われていな
かったが、コストダウンの要求から近年その要求も大き
くなってきている。またレンズ形状に関しても凸レンズ
ばかりでなく凹レンズの要求も増え、また大口径のレン
ズも求められている。
ればならないこととして、プレスする前の、下型の上に
載せられたガラスと下型との位置精度があるが、今まで
はその要求も少なかったためあまり高精度な位置決めは
行われずに成形していた。
レンズの用途はますます拡大しておりその形状も比較的
成形の容易な凸レンズから、面精度が出しづらい凹レン
ズも含めた形状へと変化してきている。
について考えてみると、特に両面凹レンズの場合は凸形
状の下型の上にガラスを置かなければならず、ずれたま
ま置いておくと落下する可能性があるということもさる
ことながら、凹レンズは凸レンズと違って周辺肉厚が大
きいため、中心部分に比べて外周部分へのプレス圧が伝
わりにくいので、外周部分が十分にプレスされず、だれ
てしまい転写性が悪化しやすい。また、少しでもずれて
プレスされると転写領域が不足して不良となる確率が多
くなる。この不具合を防ぐために、ガラス素材の容量を
大きめにしておくことも考えられるが、やはり凹レンズ
は周辺肉厚が大きいため、少しのズレに対してかなりの
容量増加を見込まなければならず、コスト的にも技術的
にも負担が大きくなってしまうという欠点があった。
置精度が悪いと成形面の曲率の中心と外周の中心とがず
れたものとなるため、このプリフォームを使って再度レ
ンズを成形すると、レンズブランクと型の位置決めが精
度良く行えず、上記と同様な不具合が生じる。つまりレ
ンズブランクといえどもズレのない形状精度の高いもの
が必要となる。
ンを達成するために、ガラス素材に対しても見直しがさ
れており、従来ガラス素材では研磨などで形状及び重量
調整された素材が使われていたが、最近は溶融ガラスか
ら直接形成されたもの(精密ゴブ)が使われ始めてい
る。この場合、研磨調整品に比べ、形状及び重量のばら
つきが大きくなることは否めず、位置決め精度向上の為
にばらつきの減少を追求すると、素材製造工程での歩留
が落ち、かえってコストがかかってしまうという不具合
が生じてしまっていた。
周辺の薄肉部が増えて、割れの原因となることが多く、
またレンズ形状に限らず、ずれて成形された成形品ほど
形状が安定しないため取り出しなどのハンドリングをミ
スする確率が大きくなるなどの不具合があり、成形の自
動化に対しても大きな障害となっていた。
精度が要求されてきていると共に、素材の形状精度ばら
つきに対しても対応のとれる位置決め方法が要求されて
きている。
吸引治具に位置決め機構を設けてはあるが、その詳細な
位置決め方法については開示されておらず、その実施形
態によれば、ガラス素材が吸引治具から下型に供給され
ると同時に、位置決めガイドが開いてガラス素材が供給
されることが記載されている。つまりこの場合、ガラス
素材を吸引治具から解放する前の型との位置関係につい
ては位置決めされてはいるものの、解放されて型へ落下
して置かれた後のガラス素材の位置決めについてはなん
ら記載されていない。また仮に型に置かれた後に位置決
めをするにしても、実施形態の構造ではガラス素材の寸
法ばらつきに対応するようなシビアな位置決めを行うこ
とはできない。
ものであり、その目的とするところは、ガラス素材の大
きさや容量にばらつきがあるものや、大きさや容量に多
少の変更があった場合においても正確にガラス素材と型
との位置決めを行える光学素子の成形方法及び成形装置
を提供することにある。
置決め精度を達成するとともに、型の交換を容易にし、
メンテナンス性を向上させる光学素子の成形方法及び成
形装置を提供することにある。
材と型を別体にした場合でも、正確にガラス素材と型と
の位置決めを行える光学素子の成形方法及び成形装置を
提供することにある。
らつきを持つガラス素材に対して、正確に型との位置決
めを行い、かつコンパクトな構造の位置決め部材による
光学素子の成形方法及び成形装置を提供することにあ
る。
加熱されたガラス素材に対して、変形などの悪影響をお
よぼすことなく位置決めを行い、さらに型上に不安定に
置かれたガラス素材をプレス直前まで保持しておくこと
のできる光学素子の成形方法及び成形装置を提供するこ
とにある。
型上に置かれたガラス素材を位置決めする際に、あらか
じめ室温付近で調整された、型と位置決め部材との位置
関係が、加熱された状態のときに熱膨張率差により狂い
を生じるのを防ぐことができる光学素子の成形方法及び
成形装置を提供することにある。
の粘性に基づいて位置決めを効果的に行なえる光学素子
の成形方法及び成形装置を提供することにある。
ス素材を同時に成形加工する際に、各ガラス素材の位置
調整を同時に行なえる光学素子の成形方法及び成形装置
を提供することにある。
的を達成するために、本発明の光学素子の成形方法は以
下の特徴を備える。即ち、加熱軟化状態の光学素材を一
対の成形型を用いて加圧し、所望形状に成形する光学素
子の成形方法において、前記成形型内において、前記光
学素材に当接して所定の位置に移動させることにより、
該光学素材を該成形型に対して位置決めする。
形型を用いて加圧し、少なくとも1つの面に凹状の光学
機能面を転写する光学素子の成形方法において、前記成
形型の前記凹状の光学機能面を転写する凸状の型部材を
固定側、他方の型部材を可動側とし、前記凸状の型部材
の上に前記光学素材を配置させ、前記光学素材を前記凸
状の型部材に対して位置決めし、前記型部材により前記
光学素材を加圧して、少なくとも1つの面に凹状の光学
機能面を転写する。
の構成を備える。即ち、加熱軟化状態の光学素材を一対
の成形型を用いて加圧し、所望形状に成形する光学素子
の成形装置において、前記成形型内において、前記光学
部材に当接して所定の位置に移動させることにより、該
光学素材を該成形型に対して位置決めする位置決め手段
を設けた。
形型を複数組み用いて同時に加圧し、複数の光学素子を
所望の形状に同時に成形する光学素子の成形装置におい
て、前記各成形型上に前記光学素材を配置させ、前記各
光学素材に当接して所定の位置に移動させることによ
り、該各光学素材を夫々の成形型に対して略同時に位置
決めする位置決め手段を設けた。
いて、添付の図面を参照して詳細に説明する。
るプレス成形装置の全体の概略構成について説明する。
図1は、本発明を適用するプレス成形装置の概略を示す
正面図である。図2は、本発明を適用するプレス成形装
置の概略を示す平面図である。
形装置は、ガラス素材(レンズブランク)を成形型1内
に装填し、プレス操作機構2の操作で成形型1の可動部
(後述)を作動させることにより、プレス成形するもの
で、このプレス成形は、好ましくは、窒素ガス雰囲気な
どの不活性ガス雰囲気中で行われる。このために、成形
型1、プレス操作機構2などは、気密構造の成形チャン
バー3内に装備される。尚、レンズブランクとは、予め
成形品に近い形状に成形したガラス素材である。
うに、プレス成形位置において、ガイドレール6Bの下
側に押上用の操作部材201を配置してあり、また、成
形型1の上方に、各上型部材102に対応して4個のプ
レス用の加圧ロッド202を配置し、これらを共通ホル
ダーブロック203で保持している。操作部材201
は、その上端を、成形チャンバー3の底部に設けた環状
の部材204を介して、成形チャンバー3の外側から内
側に挿入できる構造になっており、また、その下端を、
押し上げ用のシリンダー機構205から上方に延びるピ
ストンロッド206に連結している。また、操作部材2
01の上端には、下型部材101に共通する突上げ駒2
07が取り付けてあって、胴型100に対して摺動させ
ながら、下型部材101を共通に押し上げることができ
るようになっている。
置され、ガラス素材の搬入及び成形品の搬出のための出
入口301にゲートバルブ11を装備していて、これを
介して外部と連通させている。また、架台10には、成
形チャンバー3に隣接して成形型交換チャンバー12が
配設してあり、この交換チャンバー12はゲートバルブ
13を介して、成形チャンバー3に連通している。
に対するガラス素材の導入及び成形品の導出を行うため
の入れ換え機構4が装備されている。入れ換え機構4
は、成形チャンバー3の床を貫通して、外部から成形チ
ャンバー3内へ垂直に導入した回転軸401の上端に、
ガラス−成形品出入れ機構としての吸着ハンド402を
装着し、吸着ハンド402の先端に吸着パッド403を
設けたもので、回転軸401は、架台10に設けたシリ
ンダ機構14のピストンロッド14Aに回転自在に連結
され、ピストンロッド14Aの動作で、軸方向に上下動
されるようになっているとともに、ピストンロッド14
Aに設けた電動モータ15によりギヤ16を介して回転
動作されるようになっている。
ス素材を吸着した状態で、シリンダ機構14の制御及び
電動モータ15の回転制御に基づく回転軸401の軸方
向動作及び回動動作で、吸着パッド403を成形型1内
に導入し、また、吸着パッド403で成形品を吸着した
状態で、回動軸401の逆方向の軸方向動作及び回動動
作で、成形型1内から取り出すように機能する。
の上には、成形チャンバー3に対するガラス素材及び成
形品の搬入・搬出機構17が配置してある。搬入・搬出
機構17は、シリンダ機構18から上方に延びるピスト
ンロッド18Aに入れ換えチャンバー171を装着する
とともに、入れ換えチャンバー171の上端に設けられ
た開口171Aから上下に出入りできる置き台172を
装備し、置き台172を入れ換えチャンバー171内に
設けた昇降機構(例えば、ピストン・シリンダ機構)1
73で昇降できるようになっている。
てガラス素材あるいは成形品を搬入・搬出するときに
は、置き台172にガラス素材を載置させた状態で、シ
リンダ機構18の制御により、ピストンロッド18Aを
上昇させ、入れ換えチャンバー171を上昇して、その
開口171Aをゲートバルブ11に気密に接触させる。
この状態で、入れ換えチャンバー171内を所定の雰囲
気に置換し、ゲートバルブ11を開放して、成形チャン
バー3と入れ換えチャンバー171とを連通し、更に、
昇降機構173で、置き台172を成形チャンバー3内
に導入し、入れ換え機構4に対してガラス素材の受渡し
及び成形品の受取りを行うのである。その後、昇降機構
173を逆に作動させ、置き台172を入れ換えチャン
バー171に戻し、ゲートバルブ11を閉じ、シリンダ
機構の働きで、入れ換えチャンバー171を降下し、置
き台172からの成形品の取出し、及び、新たなガラス
素材の載置を行うことができる。
なガラス素材の載置、及び成形品の取出しには、所要の
ロボット19(図2参照)が用いられる。ロボット19
は、吸着機構などを用いて、ストッカー20からガラス
素材を置き台172へ置き換えると共に、置き台172
から所要個所に成形品を移送するものである。すなわ
ち、ロボット19は、X軸アーム191、Y軸アーム1
92を有し、両アームの働きで、Y軸アーム192に設
けた吸着ハンド193をX・Y軸方向に移動操作できる
ようにしてある。また、ストッカー20は、フレーム2
0A上に電動モータ20Bを設け、その回転軸にパレッ
ト20Cを固定したもので、電動モータ20Bの駆動
で、パレット20Cを旋回し、ロボット19に対応した
個所で、成形品の受取り、ガラス素材の引渡しを行うの
である。なお、この実施形態では、別に冷却台21が用
意されていて、吸着ハンド193で置き台172から取
出した成形品を一時的に冷却台21に置き、所望温度ま
で自然冷却、あるいは強制冷却する。
1内においてガラス素材と上下型との位置決めを高精度
に行うための位置決め装置が設けられており、その詳細
については後述する。
成形装置に用いられる型装置について説明する。図3
は、本適用例のプレス成形装置に用いられる型装置の要
部を示す断面図である。図4は、図3のA1−A2間の
要部を示す断面図である。図5は、図4の要部を示す断
面図である。図6〜図8は、調芯部材を説明する図であ
る。
ール6B上にパレット5が固定保持され、該パレット5
上に胴型100とネジ結合した底板100Dが載置され
ている。胴型100は直方体を成し、図3の図示紙面表
面から裏面方向に向けて貫通した開口部100Aを形成
し、直方体の貫通開口部100A、上方の天井部100
B1には4つの貫通孔を形成し、各貫通孔にそれぞれ4
つの上型部材102を嵌入している。
中心に対して四方の分散配置された4組の下型部材10
1及び上型部材102を上下摺動自在に組み込んだ、4
個取りの構造になっており、上述の吸着パッド403に
よるガラス素材の受け入れ、及び、成形品の取出しのた
めに、胴型100の側部に出入り用の開口100Aを形
成している。そして、胴型100は成形チャンバー3内
において、パレット5上に配置・固定されている。
材102に対続する4つの下型部材101を嵌入する孔
部が形成してある。
有し、該切欠部100E内に突上げ部材207が配され
ており、該突上げ部材207の上面には4つの突起部2
07aを有する。突起部207aの上にはスペーサ10
0Fをそれぞれ置いてあり、該各スペーサ100Fの上
に各下型101が載置されている。突上げ部材の4つの
各突起部207aは下型加圧ロッド201により突上げ
部材207が上方に突き上げられたときに加圧力が各下
型の軸線の中心に作用し、下型の加圧力が偏ることを防
ぐ効果がある。
向の寸法精度のバラツキを調整する役目をする。
の上・下型のセットの型によって4つの成形品を同時に
加圧成形できることにある。4つの上型部材には後述す
るように総荷重2400kgが加圧され、各上型には等
分の圧力を作用させることが望ましい。
の寸法の仕上げ精度のバラツキにより上型、下型のガラ
ス成形のための移動ストロークは4つの型セットが多少
ずれることがある。このストロークの調整のためにスペ
ーサ100Fが設けられている。
上げ部材207、スペーサ100Fには、各下型に冷却
用媒体を供給する通路が設けられている。各上型102
には大径部102Aと上端のフランジ部102Bが形成
されている(図4参照)。
同時に引き上げるために設けられ、円板部105A、筒
部105B、フランジ部105Cを有し、円板部105
Aに4つの上型を嵌装する為の4つの孔を有している。
4に示すように、引き上げ部材の円板部105Aと上型
のフランジ部102Bの間に配置されている。
リング状を成し、該リング部の上面、下面にそれぞれ2
つの突起部106A、106Bを設け、上下面の各突起
部の配置は90度の直交するように設ける。図4におい
て、調芯部材106は上型の軸部に嵌装して引き上げ部
材105の円板部の上面に置かれており、図4で不図示
の突起部106Bが引き上げ部材の上面に当接している
状態である(図8参照)。
を図4の図示上方に引き上げるために設けられ、支持部
212A、下端フック部212B、上端フック部212
Cを有し、下端フック212Bは引き上げ部材105の
フランジ部105Cと係合し、上端フック部212Cは
ホルダーブロック203と係合可能に構成する。
セットにより同時に多数の成形を行なうことにあり、本
適用例のプレス装置では、4つの上型102と4つの下
型101によってガラスをプレス成形してレンズを成形
後、成形品レンズを各上・下型の間から取り出すために
各上型を上方に引き上げ、下型の上に残っている成形品
を胴型の開口部100Aから取り出す作業を行なう。
4個同時に引き上げる方法の2通りがある(2個づつの
場合も考えられる)。
高めるために、4個同時に引き上げ作業を行ない、調芯
部材106によって4つの上型の調芯を行っている。即
ち、フック部材212を図示上方に引き上げると、下端
フック部212Bが引き上げ部材105のフランジ部1
05Cに当たり、引き上げ部材105が上昇する。
が上昇する際に、引き上げ部材105と調芯部材106
とは、調芯部材の下面側突起部106Bによって軸線O
−Oに対する1平面であるX−X方向の面が点接触状態
になる。更に、X−X方向と直交するY−Y方向の面は
調芯部材の上面側の突起部106Aと上型のフランジ部
102Bとの接触によって点接触状態となり、これによ
り、上型102は引き上げ部材の上昇する方向の軸線O
−Oに対して直交する2平面X−X,Y−Yを互いに直
交状態に保って上昇することができる。これにより、引
き上げの際の上型の軸線O−Oに対する傾きを防ぐこと
ができる。これにより、型の摺動時の「かじり」を防げ
る。
を取出した後に、再びガラスブランクを各下型の上に載
置して再び加圧成形する場合は、フック部材を下降し、
引き上げ部材、調芯部材を介して上型を胴型の貫通孔内
を摺接させながら下降させる。この場合、4つの上型を
同時に胴型との「かじり」を生じさせること無く摺動移
動させる必要があるが、前述した調芯部材106の作用
により可能となった。
材、調芯部材によって、各上型は軸線O−Oに対する直
交2平面X−X・Y−Yを直交状態に保っている。この
状態からフック部材212を下降すると、上型部材、調
芯部材、引き上げ部材が自重によって下降し、各上型の
下降時に前述の直交状態が保たれるので、「かじり」を
防ぐことができる。
て、押圧板部材104は、各上型のフランジ部102B
の上面に設けられ、後述する上型加圧ロッド202の押
圧荷重が各上型の軸線方向に集中的に作用するように設
けられている。
荷重を点接触状態で受けるように構成されている。ホル
ダーブロック203は、軸部203Aと下端フランジ部
203B、上端フランジ部203Cとを有し、軸部20
3Aには4つの貫通孔203aを設けている。203D
はホルダーブロック203の下部内周に嵌合した筒部材
である。4つの上型加圧ロッド202の下端は前述した
ように押圧板部材104に当接し、上端の一部202A
はその外周がホルダーブロックに形成した4つの貫通孔
203aにそれぞれ嵌合している。冷却パイプ220は
ホルダーブロックの各貫通孔203a内に挿入され、そ
の上端は冷却媒体分配板222の媒体供給口に結合し、
下端は上型加圧ロッド202に形成した貫通孔内に嵌入
している。
と冷却パイプ220との間には断面リング状の隙間が設
けられており、該隙間203eに加圧調整機構が組み込
まれている。
ク203の下端に設けた筒部材203Dで案内されて上
下に動作できる状態になっており、ホルダーブロック2
03内に設けた皿バネ208(後述)で、ホルダーブロ
ック203に対して所定位置まで相対移動できるよう
に、下向きに弾性保持されている。なお、この実施形態
では、弾持機構208には、後述するように、皿ばねを
重ねた構造を採用しているが、他の適当な機構、構成の
ものを採用しても良い。
ッド209が連結してあり、共通ロッド209は、成形
チャンバー3の天井部を貫通して、その内側から外部に
延びていて、成形チャンバー3の上部に配置したプレス
用のシリンダー機構210から下方に延びるピストンロ
ッド211に連結されている。
03eに挿入した複数の皿バネ208と上型加圧ロッド
202等から構成されている。本発明の課題の1つは複
数の上下型のセットにより同時に多数の成形品を得る装
置の提供にある。そのためには、4つの型セットに必要
な押圧荷重を均一に作用させる必要がある。
ンダの圧力をシリンダロッド209を介して冷却媒体分
配板222で受け、該分配板222の押圧力を4個の上
型加圧ロッド202を介して4つの上型102に作用さ
せる。この場合に、分配板222の押圧力(例えば、総
荷重2400kg)を各上型に均等に600kgの荷重
を作用させるように構成することが望ましく、各上型へ
の分布荷重のバラツキが生じると4つの成形品の品質
(例えば押圧によるレンズ肉厚のバラツキ)への影響を
生ずる。
ロッド等の寸法上のバラツキも当然有り、これにより分
配板222の押圧力による各上型の移動ストロークの差
を生じ、上型の移動量が異なることが考えられる。
光学素子を成形するためには、各上型に高い圧力(40
0kg〜600kg)を発生させ、シリンダロッドから
加圧ロッド等を介して各上型に伝達する必要がある。更
に、ガラス素材を型内で所定温度(例えば、400℃〜
700℃)加熱して、加圧成形後、成形品を取り出すプ
ロセスを繰り返す装置においては、成形品、型部材、胴
型等の加熱・冷却を繰り返すために加熱−冷却−加熱サ
イクルの短縮を要求されるので、型装置全体の熱容量を
小さくする必要があり、そのため装置の小型を図る必要
がある。
型部材によって同じ成形品、例えば同一肉厚寸法のレン
ズを得るためには、図4に示す上型加圧ロッド202に
よって上型102を押圧し、上型102の大径部102
Aの下端面が胴型100の上端表面100aにスペーサ
102Cを介して押し当てられ、上型の移動位置が規制
されることにより成形品の肉厚寸法は定まる。
100aにスペーサ102Cを介して突き当たることが
4つの成形品の肉厚寸法を得る事の必要な条件である。
そのためには4個の上型に独立的に押圧力を作用させ、
かつ各上型が完全に胴型の上端表面100aに突き当た
り、更に、充分な押圧力を上型に作用させる必要があ
る。
ネ部材、特に、図9、図10に示すような皿バネを隙間
203e〜203eに挿入して加圧調整機構を開発し
た。即ち、中央部分が開口し、末広がりの逆皿形状と成
した皿バネ208を、図10に示すように数枚を同方向
に重ねて、1組208Aとし、1組208Aを交互に図
10のように逆向きに積層させたバネ機構208Bを形
成し、該バネ機構を各隙間203e〜203eに挿入す
る。
配板222から押圧力が作用すると、押圧力を受けて撓
み、押圧力はバネ機構208Bを介して各上型加圧ロッ
ド202から各上型を押圧する。各上型は胴型の貫通孔
を摺接移動し、上型の大径部102Aがスペーサ102
Cを介して胴型上端表面100aと当接するまで、各上
型の移動が行われる。各4つの型セットにおいて、その
中の3つの上型の大径部102Aがスペーサ102Cを
介して胴型の上端面100aに当接した状態の時に、他
の1つの大径部102aが、まだスペーサ102Cを介
して上端面に当接しない状態を生じても、分配板222
からの押圧によってバネ機構・加圧ロッドを介して荷重
を加えて未当接の上型をスペーサ102Cを介して胴型
上端面に押し当てることができる。これにより4つの上
型総ての下降位置は常に定位置に保証できるので、成形
品の肉厚寸法を保てる。
て記述する。
mm、板厚が1mm、自由高さが1.5mmからなる皿
バネ(conical spring)208を6枚同じ向きに重ね、8
50kgfの荷重に耐えられるバネ定数k=2720k
gf/mmのバネセット208Aを作り、このセットを
更に20セット向きが交互となる様に重ね合わせ、全長
が約130mm、バネ定数が136kgf/mmとなる
バネユニット208Bを4ユニット準備し、更に全長の
ばらつきを補正し、がた防止の為に50kgfの与圧を
与えられる様に、スペーサ208Cの厚さを調整し、4
軸間のピッチが20mmで作られているホルダーブロッ
ク203の中に図示の様に組み込んでいる。この状態
で、シリンダロッドの推力(4つの上型102に加わる
総加圧力)を3200kgfに設定し、各プレス用ロッ
ド部材202間の圧力ばらつきを測定したところ、レン
ジで15kgfのばらつきに納まる事を確認した。その
後に、押圧板104までの高さのばらつきが0.2mm
以内に調整された型セットを用いて、成形条件の一つで
ある600±40kgfのプレス圧力で、出来上がり寸
法がφ10mm、中心肉厚が3.5mm、レンズ面の曲
率がそれぞれ15、20であるビデオカメラ用のレンズ
を成形したところ、4つの型ともほぼ同時にかじり等の
不都合を生じることなく完全に押し切り、出来上がった
成形品も各型で形成されるキャビティ空間と完全に一致
し、肉厚精度と光学的な面の傾きの許容値を十分に満足
する成形品が得られた。
うに各型の寸法精度の誤差を補正するための調整部材2
08Cを設けている。
冷却制御を行うため、冷却パイプ213及び214が導
入されている。また、冷却媒体導入のための導入通路2
15及び216が、それぞれ、ロッド部材201及び2
02に形成されており、上下型部材101及び102に
成形した冷却媒体導入部101C及び102Dに連通し
てある。
成形装置の加圧成形工程について説明する。図11A〜
Dは、本適用例のプレス成形装置の加圧成形工程を説明
する図である。
を用いて、ガラス素材をプレス成形する時には、先ず、
図11Aに示す状態から、シリンダ機構210の働き
で、ホルダーブロック203を上昇させ、フック部材2
12を介して上型部材102を引き上げ、所謂、型開き
状態とする。そして、吸着ハンド402により、ガラス
素材Gを成形型1内に導入し、再び、ホルダーブロック
203を下降すると、図11Bに示すように、上型部材
102はガラス素材上に降下する。その後、更に、シリ
ンダ機構210を稼働し、ホルダーブロック203を降
下すると、ロッド部材202が当て駒としての押圧板部
材104を介して、上型部材102の中心にプレス圧を
加える(その後、冷却時にシリンダ機構205は、下方
からロッド部材201を押上げ、突上げ駒207を介し
て下型部材101を上向きに押圧する)。また、成形
後、シリンダ機構210を稼動し、ホルダーブロック2
03を上昇すると、上型部材102が上昇し、型開きが
なされる。従って、胴型100と上型部材102との摺
動部分に、摺動上必要なクリアランスがあっても、上型
部材の姿勢が垂直に保たれた状態で降下でき、結果とし
て、水平方向に関して、上下型部材101,102の各
成形面の位置ずれがなく、成形された光学素子の光軸に
対する光学機能面の位置を正しく保持した状態で、成形
できる。
の上型部材102を同時に駆動する関係から、上型部材
102及び操作部材202の寸法誤差を吸収する必要が
ある。しかし、ロッド部材202は、バネ機構208で
弾性を有して押圧されているので、図11Cに示すよう
に、上型部材102の大径部102Aがスペーサ102
Cを介して胴型100の頂部100aに当たった後、更
に、ホルダーブロック203が降下しても、その位置で
降下を終了させることができる。
シリンダ機構210を稼働し、ホルダーブロック203
を上昇すると、図11Dに示すように、フック部材21
2が引き上げ部材105を持ち上げるが、この時、調芯
部材106の作用により、自動的に軸心が調節され、従
って、上型部材102は、その中心で、引き上げ力を受
け取るので、所要のクリアランス範囲で傾くことがな
く、例え、胴型100に対してホルダーブロック20
3、引き上げ部材105、フランジ部102Bが十分な
精度を保持していなくても、「かじり」を生じることが
なく垂直に上昇できる。
ー12には、成形型交換機構7が装備してある。成形型
交換機構7は、入れ換え機構701を備えていて、これ
によって、ガイドレール6Aに沿って、成形型1を載置
・固定したパレット5を、ゲートバルブ13を介して、
成形チャンバー3内のガイドレール6Bに移送するよう
になっている。
バー12内に延びるロッド702の先端に、結合ハンド
703を取付けるとともに、その基端部にスラストベア
リング704を介してアクチュエータ705を装着して
おり、また、アクチュエータ705に装備したモータ7
06によって、L字クランク707を介してロッド70
2を回動操作できる構成になっており、また、アクチュ
エータ705を駆動する時、ロッド702と平行に配置
したガイドレール708に沿ってアクチュエータ705
を移動することで、ロッド702をその長手方向に移動
できるように構成されている。
で、ロッド702を回動し、この動作で、パレット5に
対する結合ハンド703の係脱操作をなし、また、アク
チュエータ705の作用により、パレット5を、ガイド
レール6Aに沿って移動することができる。これによっ
て、入れ換え機構701の制御により、パレット5を、
ゲートバルブ13を介して成形チャンバー3のガイドレ
ール6Bにもたらし、プレス操作機構2のプレス位置に
セットし、あるいは、逆に、そこから成形型交換チャン
バー12へと引戻すことができる。
7は、パレット5を移動するパレット置換機構711を
備えている。パレット置換機構711は、ガイドレール
6Aの長手方向と直交する方向に進退するピストンロッ
ド712Aを備えたシリンダ機構712を、成形型交換
チャンバー12の一側に装備し、また、ピストンロッド
712Aの先端に、2つのステージ713A,713B
を有する送り台713を装着したものである。そして、
各ステージ713A,713Bには、それぞれ上述のガ
イドレール6Aが装備してある。なお、成形型交換チャ
ンバー12の他側には、成形型1の出し入れのための開
口があり、そこに扉12Aが装備してある。
12Aをあけて、シリンダ機構712を働かせ、送り台
713を成形型交換チャンバー12の開口から外にせり
ださせて、例えば、ステージ713Aのガイドレール6
Aに、新たに成形型1を搭載したパレット5を載せ、そ
して、シリンダ機構712を逆に働かせ、送り台713
を戻して、図2に示すように、シリンダ機構712のあ
る側に片寄せ、扉12Aを閉じて、成形型交換チャンバ
ー12内のガス置換を行っておくと、この状態では、ス
テージ713Bのガイドレール6Aが、成形型交換チャ
ンバー12の中央(パレット入れ換え位置)に位置して
いる。
形チャンバー3から、使用済みの成形型1を、これを載
せたパレット5とともに、空のステージ713B上に取
出すことができる。また、その後、シリンダ機構712
を働かせて、成形型交換チャンバー12の中央にステー
ジ713Aを位置させ、再び、入れ換え機構701を働
かせることで、ガイドレール6A上から成形チャンバー
3のガイドレール6Bへと新たな成形型1をパレット5
とともに移送でき、プレス操作機構2のプレス位置にセ
ットすることができる。なお、使用済みの成形型1は、
成形チャンバー3に対する成形型1の入れ換え後、扉1
2Aを開放して、パレット5上より取出すことができ
る。
換機構711はアクチュエータを用いることなく、手動
で行ってもよい。また、ゲートバルブ13と成形型交換
チャンバー12とを着脱可能な連結式とし、成形交換チ
ャンバー12を複数の成形機に対して共用できるように
してもよい。この場合には、扉12Aは、特に、必要な
く、連結部の開口部より、成形型の出し入れを行うこと
ができる。
レット上に設置されていて、パレットをプレス操作機構
2に対応するプレス成形位置に搬入、設置することで、
間接的にプレス操作機構2とのマッチングを図ってい
る。これは、成形型の損傷などで、型交換が必要になっ
た時、短時間で、簡単に交換作業が行えるようにして、
稼動率の低下を回避する意図に基づくものである。特に
プレス成形の不活性ガスの雰囲気内で実施する場合に
は、型交換用のチャンバーから成形チャンバーへの、ま
た、成形チャンバーから型交換チャンバーへの成形型の
移動が面倒であるだけに、成形型をパレット上に設置し
て、移動操作することのメリットが大きいのである。
に設置し、パレットをプレス成形位置に位置決めする場
合には、プレス操作機構と成形型とのマッチングが難し
くなる。これは、通常、パレットの位置決めに、パレッ
トを突き当てるピン・ガイドなどの位置設定部材を用い
るので、パレットが周囲温度に影響されて熱膨張する
と、プレス操作機構のプレス操作中心と成形型の中心と
がずれてしまうためである。
に、パレット5の先端が突き当たるピン・ガイドなどの
位置設定部材61,61、及び、パレット5の一側が突
き当たる、同様に位置設定部材62,62がそれぞれ配
設してある。また、位置設定部材62,62に対してパ
レット5の一側を突き当てるため、対向する位置に、押
圧操作子63,64が装備されている。
張しないように、恒温・断熱機構60が用意されてい
る。恒温・断熱機構60は、この実施形態では、図12
及び図13に示すように、パレット5側に設けられる断
熱部材601と、プレス成形位置でパレット5下に位置
する冷却機構602とから構成されている。
成した偏平な受溝状のステージ51に嵌合される板状の
セラミック材料で構成され、上下の面には帯状の多数の
フィン601A,601Bが形成されている。そして、
パレット5上には成形型1が、パレット5に設けたガイ
ド・ピン52を介して位置決めされた状態で、断熱部材
601の上に設置される。
却システムを採用しており、図にはパレット5の底面に
接する冷却部のみが示されている。
ス成形位置に導入されたパレット5は、その先端部を位
置設定部材61,61に突き当てられ、押圧操作子6
3,64の働きで、その側面を位置設定部材62,62
に突き当て、これによって、パレット5上の成形型1
は、間接的ではあるが、プレス操作機構2のプレス操作
の中心に、上下型部材101,102の中心をマッチン
グすることができる。この場合、パレット5は、断熱部
材601の働きで、成形型1側からの熱を遮断してお
り、また、冷却機構の働きで、所定の温度に維持されて
いるので、パレット5に対する成形型1の相対位置は、
熱膨張の影響を受けないから、正規のプレス位置からの
ずれを生じない。
熱用電源コネクタ53、及び、熱電対などの温度センサ
(図示せず)用などのコネクタ54を具備しており、こ
れに対応して、成形チャンバー内側の所定位置には、電
源側コネクタ53A、及び、温度検知装置(図示せず)
側のコネクタ54Aが設けられている。
び図15に示すようにテフロン(商品名)などの絶縁材
料で構成された支持ブロック531にコネクタ・ピン5
32を、これに電気的に接続される端子ブロック533
及び上述同様な絶縁材料よりなる共通の連結ブロック5
34を介して、貫通・装着したもので、端子ブロック5
33に形成した接続孔533Aには、成形型1側からコ
ネクタ・ピン535が挿脱自在に嵌挿してある。また、
コネクタ53Aは、同様に、絶縁材料で構成された支持
ブロック531Aに雌コネクタ、532Aを、これに電
気的に接続される端子ブロック533A及び絶縁材料よ
りなる共通の連結ブロック534Aを介して、貫通・装
着している。そして、パレット5がガイドレール6Bに
沿ってプレス成形位置に導入され、位置設定部材61,
61に突き当てられる時、雌コネクタ532Aにコネク
タ・ピン532を接続するのである。
らの熱の影響を受けないように、この実施形態では、パ
レット5の先端には、コネクタ・ピン535を通す挿通
551を有するL字形板部材よりなるリフレクター55
2が装着してある。
プレス成形装置を用いて、具体的に光学素子成形品を成
形する工程を、ガラス素材を中心に、その搬入・成形・
搬出の順序で説明する。なお、ここで成形される光学素
子は、カメラ、ビデオカメラなどに用いられる非球面レ
ンズである。図16A〜図16Cは、本適用例のプレス
成形装置を用いて光学素子成形品を成形する工程を記述
したフローチャートである。
たガラスブランクで、先ず、ストッカ20のパレット2
0C上に置かれる。そして、電動モータ20Bの駆動
で、その回転軸が180度回転されると、ロボット19
が稼動されて、その位置に吸着ハンド193をもたら
し、パレット20Cから1個のガラス素材を吸着・保持
する。次に、ロボット19の動作で、吸着ハンド193
は置き台172上にガラス素材Gを置く。これを4回繰
り返して4個のガラス素材を置き台172に置く。置き
台172上のガラス素材は、適当な温度に予め加温され
ており、先述のように、搬入・搬出機構17の働きで、
成形チャンバー3内に搬入され、例えば、400℃程度
に加温された、入れ換え機構4の吸着パッド403で吸
着・保持され、成形型1内に導入される。ここでは、予
め、上下型部材101,102が、例えば、ガラス粘度
で10^16(10の16乗を表わす、以下同様)ポアズ程
度の温度に加温されている。
0の働きで、上型部材102が降下し、上型部材102
がガラス素材Gに接触する前に止めた状態で、電熱ヒー
タ(図示せず)の働きで、ガラス粘度で10^10.5ポア
ズ程度の加温し(下型部材101の温度をガラス粘度で
約10^9.5とする)、そこで、例えば、上型部材10
2に400kgの荷重を掛けて、プレス成形する。フラ
ンジ部102Aがスペーサ102Cを介して胴型100
の上端に十分接触した後、上下型部材101,102の
冷却媒体導入部101B,102Dに冷却媒体を導入
し、ガラス粘度で10^10.5から10^13ポアズ程度の
間で、下型部材101で下からプレス圧縮を加える。そ
の後、冷却を継続し、成形品の温度が、ガラス粘度で1
0^14.5ポアズになったら、電熱ヒータ(図示せず)の
制御及び導入部101C,102Dに導入した冷却媒体
などで、上下型部材101,102に温度差を与え(上
型部材をより低い温度にする)、成形品の温度を、ガラ
ス粘度で1015ポアズ程度まで下げ、上型部材102を
上昇し、型開きをして、先の吸着パッド403で成形品
を下型部材101と上型部材102の間から取り出す。
働きで、置き台172へ戻され、搬入・搬出機構17
で、成形チャンバー3から取出され、更に、ロボット1
9の働きで、一時的に冷却台21に置かれ、適当な温度
に冷却後、外部に取出される。なお、実施形態では、成
形型1は4組の上下型部材101,102を共通の胴型
100内で稼動するようにしたが、図8に示すように、
1組の上下型部材101,102について、先述のよう
な調芯部材106の構造を採用しても良い。
成形装置を用いて光学素子成形品を成形する工程を記述
したフローチャートである。
ローチャートで簡略化して説明する。
ず、ステップS2において、ガラス素材がストッカー
(ストッカー20のパレット20C)から搬入台(置き
台172)に載置され、ステップS4において、搬入台
を炉(成形チャンバー3)内へ導入する。ステップS6
で、成形型の温度が所定温度に達するまで待ち、所定温
度に達した場合(ステップS6でYes)、ステップS
8でガラス素材は搬入台から成形型へ導入される。ステ
ップS10では、成形型と素材とを位置決めする処理を
実行する。ステップS12では、成形型とガラス素材の
温度が所定温度に達するまで待ち、所定温度に達した場
合(ステップS12でYes)、プレス変形処理(上型
部材102の下降動作)を実行する。ステップS16で
は型の冷却を開始し、ステップS18で型をプレス状態
のまま保持する(下型101の押し上げ動作)。その
後、ステップS20で冷却を終了し、ステップS22で
上下型を開く。ステップS24では、成形品を型から排
出台へ移送する。ステップS26では成形品を載置した
排出台(置き台172)を炉外へ搬出し、ステップS2
8で成形品を排出台〜冷却台21へ移送する。ステップ
S30では、成形品を冷却台からストッカーへ移送して
一連の成形工程を完了する。
プS10における位置決め処理について説明する。尚、
以下に説明する位置決め処理の詳細は後述する。
でガラス素材を成形型に載置した後、ステップS42で
位置決めシリンダ(駆動シリンダ814)を作動させ、
ステップS44でガラス素材と成形型との位置決めを実
行する。その後、ステップS46又はステップS48に
進み、位置決め力を解除して、位置決め位置をそのまま
にしておくか位置決め位置をわずかに戻して位置決めを
終了する。
ップS14におけるプレス処理について説明する。
で上型部材102を駆動して、ステップS52で上型に
ガラス素材が接触するまで上型部材を下降させた時点
で、ステップS54で位置決め部材の当接部を完全に退
避位置まで移動させ、解除する。その後、ステップS5
6で上型部材に所定の荷重を掛けることによりプレス成
形する。
形型とガラス素材とを位置決めするための方法及びその
位置決め装置について説明する。
明に基づく第1の実施形態の光学素子の成形方法を適用
する型装置及び位置決め装置の構成及びその手順を示し
た図である。また、図17は、第1の実施形態の光学素
子の成形方法を適用する型装置及び位置決め装置の平面
図であり、素材Gが下型101の上に置かれ、位置決め
装置の当接部805及び806が位置決めをする前の状
態を示している。また、図18は、図17の正面図であ
り、A−A矢視断面図である。更に、図19は、型装置
及び位置決め装置の平面図であり、位置決め装置の当接
部805及び806が、ガラス素材Gの位置決めをして
いる状態を示している。
成する胴型100は、上面から見て略正方形の角柱状に
形成されており、その四隅の方向には、この胴型100
を上下に貫通した状態で、4つの貫通穴が形成されてお
り、その上面側には、それぞれに円柱状に形成された上
型102が、嵌合した状態で上下方向に沿って摺動可能
に挿入されている。上型102の上端部には、円板状の
フランジ部が形成されており、このフランジ部の下面が
胴型1の上面に上方から当接することにより、上型10
2は、それ以上下方に移動することを阻止されており、
これによって、上型102の下方へのプレスストローク
が規定されている。また、上102の下面には、ガラス
素材Gを押圧して、その表面に所望の形状を転写して光
学機能面を形成するための成形面が形成されている。
ガラス素材Gは、形状がコイン型、或は、扁平な太鼓型
のものを一例として説明する。
Gに印加するプレス圧を発生させるための上エアーシリ
ンダ(図1参照)が配置されており、この上エアーシリ
ンダの下方には、上下方向に沿って配置されているピス
トンロッドの下端部が、上型102の上端面に接続する
ように配置されている。したがって、上エアーシリンダ
が動作されてピストンロッドが下方に向けて押し出し動
作されることにより、ガラス素材Gにプレス圧が印加さ
れる。
傍の温度を測定するための不図示のセンサーが設置され
ており、さらに不図示のN2ガス(窒素ガス、以下同
様)供給源より不図示のN2噴出管を通して上型102
を冷却するための冷却管(不図示)が設置されている。
上型102と同様に円柱状に形成された下型101が、
嵌合した状態で上下方向に沿って摺動可能に挿入されて
いる。下型101の下端部には、円板状のフランジが形
成されており、このフランジ部の下面は、胴型100が
載置されている底板の上面に当接しており、そして、こ
の底板により上型102からガラス素材Gを介して下型
101に加えられる下方へのプレス圧を受けるように構
成されている。下型101の上端面には、ガラス素材G
の下面に所望の形状を転写している光学機能面を形成す
るための成形面が形成されている。
に、上型102の成形面の表面形状が転写された光学機
能面が形成され、下面には、下型101の成形面の表面
形状が転写された光学機能面が形成されることとなる。
また成形された成形品の厚みは、上述したように、上型
102のフランジの下面が、胴型100の上面に当接す
ることにより規定され、加工する毎に成形品の厚みが変
化しないようになされている。
シリンダ(図1参照)が配置されており、この下エアー
シリンダのピストンロッドは、成形装置本体に形成され
た貫通穴と、底板に形成された貫通穴を順次介して下型
101の下面に接続されている。この下エアーシリンダ
は、成形品の成形動作が終了した後の冷却過程におい
て、成形品の形が崩れることを防止するために、下型1
01を上方に押し上げて、成形品に圧力を作用させるた
めのものである。
を測定するための不図示のセンサーが設置されており、
さらに不図示のN2ガス供給源より不図示のN2 噴出管
を通して下型101を冷却するための冷却管(不図示)
が設置されている。
0Aが形成されており、この開口穴100Aを介して、
型の内部にガラス素材Gが供給されると共に、成形の完
了した成形品が型内部から取り出される。
した状態で、この胴型100、上型102、下型101
を加熱すると共に、これら胴型100、上型102、下
型101を介してガラス素材Gを加熱するための不図示
のヒータが配置されている。このヒータは上部型と下型
部に別れ、それぞれ独立した不図示の温度調節機構に接
続され、不図示の型内のセンサーにより温度を検出し、
制御される。
面付近に、ガラス素材Gの位置決めを行うための位置決
め装置の当接部805、806が配置されているが、こ
れが下型101の中心軸とは直交方向に、胴型100上
を動作する為のガイドとして、胴型100に位置決め精
度を考慮した溝811(下型101と溝までの距離を規
定してある)が施されており、この溝の中を位置決め装
置の当接部805、806の支持部が摺動するようにし
てあり、直接ガラス素材Gと接触して位置決めする部分
は805a、806aのように、テーパー部になってい
る。そして胴型100の外部には、位置決め装置の当接
部805、806が相対的な位置関係を維持しながら、
つまり下型101の中心から位置決め装置の当接部80
5、806までのそれぞれの距離が常に等しくなるよう
に動くための機構として、ラック807、808とピニ
オン809が、支持部材812を介して胴型100に設
置されており、位置決め装置の当接部805、806の
近接動作によりガラス素材Gと下型101が夫々の中心
が一致するように調整されている。さらにラック808
の先端部付近には、位置決め装置の当接部805、80
6を動作させるための駆動シリンダ814がプレス成形
装置本体に配置され、それぞれの連結部810、813
を介して、駆動シリンダ814とラック808が接続さ
れている。
と、エアーシリンダ210のピストンロッド209を引
き込み動作させて、上型102を胴型100に対して上
方にスライドさせ、下型2から逃がしておく。また、駆
動シリンダ814を引き込み動作させて、位置決め装置
の当接部805、806が下型101の中心位置から開
いた状態としておく。この状態において、胴型100の
開口穴を介して、オートハンド164により、ガラス素
材Gを下型101の成形面上に供給する。このとき供給
されるガラス素材Gは、レンズを成形する場合には、タ
ブレット状に形成されているか、あるいは、レンズブラ
ンクとしてレンズの完成形状に近い形状に形成されてい
る。いずれにせよ、外周が円形に形成されている。ま
た、胴型100及び上型102及び下型101は、所定
の成型条件に対応した温度に加熱されている。
ラス素材Gがオートハンド等から解放された状態である
が、型とオートハンドとの位置ズレ、あるいはオートハ
ンド等からガラス素材Gが解放されたときの姿勢のズレ
などにより、ガラス素材Gは下型101の形成面の中心
位置に対して、若干のずれを生じた状態で載置されてい
る。尚、この時のガラス素材Gの粘度は10^5dPa
・s(デシパスカル秒)以上であり、ハンドリングや位
置決め動作による大きな変形が生じない粘度となってい
れば良い。
させることで、連結部813、810を介してラック8
08が押し込まれ、これに接続された位置決め装置の当
接部806が下型101の成形面の中心位置方向へと移
動する。また、同時にラック808が押し込まれること
により、ピニオン809が回転し、ラック807がラッ
ク808とは反対に、引き出される方向に移動すること
になり、ラック807に接続された位置決め装置の当接
部805がやはり下型101の成形面の中心位置方向へ
と移動することとなる。
材Gの最外周に、当接部805、806のテーパ部80
5a、806aが接触し、最終的に、図19に示すよう
にテーパー部805a、806aによりガラス素材Gを
挟む形で位置決めし、位置決め装置の当接部805、8
06の動作が止まることで、ガラス素材Gと下型101
の位置決めが完了する。なお、位置決め装置の当接部8
05、806の接触部に、テーパー部805a、806
aを設けることで、ある程度外周寸法に違いのあるガラ
ス素材Gを載置された場合でも、正確に位置決めするこ
とが可能となる。
06のテーパー部805a、806aからガラス素材G
へかかる力をゼロとして、加熱途中にあるガラス素材G
の変形を防ぐとともに、プレス直前まで、型への振動な
どによるガラス素材Gのズレを防ぐ為に、位置決めが完
了した直後か、あるいは数秒後に、駆動シリンダ814
の押し圧力を抜くか、あるいは、わずかに引き戻すよう
にする。この状態で、上型102と下型101及び素材
Gが、所定の温度に昇温するまで待機した後、不図示の
上エアーシリンダのピストンロッドを押し出して動作さ
せ、ガラス素材Gの上面に上型102の成形面を当接さ
せ、ガラス素材Gにプレス圧を印加させる。
2の成形面が当接するか、あるいはその直前に、駆動シ
リンダ814の引き戻し動作を行い、ガラス素材Gが変
形する前に、あらかじめ位置決め装置の当接部805、
806を下型101の成形面の中心位置から離れた位置
に退避させておく。なお退避させておく位置は、プレス
変形後の成形品寸法か、あるいは若干大きくなる位置に
しておき、オートハンド等による成形品取り出し時の成
形品のズレを防止し、スムーズなハンドリングが行える
ようにしても良い。そして、ガラス素材Gにプレス圧が
印加され、上型102が徐々に下方に移動すると、ガラ
ス素材Gは、しだいに水平方向に押しつぶされ、上型と
下型の成形面形状に添ったレンズなどの成形品形状に変
形され、プレス動作が終了する。この状態においては、
ガラス素材Gの上下には、上型102の成形面と下型1
01の成形面の形状が転写された光学機能面が形成され
ており、また、素材Gの厚みは、所望の厚みに成形され
ている。
上型102と下型101は、それぞれ不図示のN2噴出
管を通してそれぞれの冷却管(不図示)に供給されるN
2ガスによって冷却が促進される。また、この冷却過程
においては、成形された成形品の面形状が崩れないよう
に、不図示の下エアーシリンダのピストンロッドが作動
されて、下型101が押し上げられ、成形品に圧力が印
加される。そして、所定の温度まで温度が低下したとき
に、再び不図示の下エアーシリンダのピストンロッドが
引き込み動作されて、下型101への圧力が解除された
後、不図示の上エアーシリンダのピストンロッドが引き
込み動作されて、上型102が上方に移動し、この成形
品はオートハンド165により、胴型100の開口穴を
介して外部に取り出される。尚、上型102の移動時に
成形品がずれてしまい、オートハンドによる取出しが不
可能になった場合は、再度当接部805、806を動作
させて成形品の位置決めを行うことにより、オートハン
ドによる取出しを可能とすることもできる。
形される。
ることにする。
移点550℃)を使用し、外径φ15mm、両面とも凹
R30mm、中心肉厚1.5mmの両凹レンズを超硬合
金の型を用いて以下の条件で成型した。
に、図17及び図18のように、径寸法ばらつき0.2
mmであるタブレット状のガラス素材Gを投入し、位置
決め装置の当接部805、806を2秒間動作させて位
置決めを行った後、駆動シリンダ814の押し圧力を抜
いて、わずかに引き戻した状態とし、この状態で、上型
102及び下型101の温度を620℃まで昇温させ
る。
材Gが所定の温度になるまで待機した後に、位置決め装
置の当接部805、806を待機位置まで引き戻し、プ
レス、冷却工程を経て、成形品を取り出した。これを1
00ショット行った結果、400個の成形品が選られ、
成形品のズレ量は0.2mm以下に収まっており、ずれ
による不良は発生しなかった。
05、806を動作させない以外は、まったく同じ条件
で、成形を100ショット行った結果、成形品のズレ量
は最大1.0mmまで広がり、レンズ機能面の周辺部分
が転写不良となる成形品が50%以上発生した。
5、806を動作させることにより、位置ズレ不良を発
生させることなく、良好な光学素子を得ることができ
る。
テン(W)を主成分とする耐熱焼結合金を使用している
が、位置決め構成部品である位置決め装置の当接部80
5、806、ラック807、808、ピニオン809な
どもすべて同じ材料を使用したところ、室温で組み付
け、調整した後、温度の条件で使用しても、熱膨張によ
る寸法のズレも発生することなく所望の位置決めをする
ことができた。さらに位置決め構成部品に、ステンレス
(SUS303)を使用したところ、温度の条件では、
数回の使用で材料同士のカジリが発生し、動作不良とな
ったが、のタングステン(W)を主成分とする耐熱焼結
合金を使用したところ、温度の条件にて5000回以上
使用しても、動作不良は発生せず、良好な使用が可能と
なった。
れるものではなく、凸レンズ、またはプリズム形状なよ
うなものでも良く、要は素材の位置決め精度が要求され
るものであれば、適用できるものである。
が、特に取り個数に制限されるものではない。
ングステン(W)を主成分とする耐熱焼結合金に固定さ
れるものではなく、耐熱材であり、かつ熱膨張率が型を
構成する材料と概略等しい材料であれば良く、例えばニ
ッケル合金やホウ化物サーメット等を使用してもよい。
と、下型101の中心までのそれぞれの距離が常に等し
くなるように動くための機構として、ラック&ピニオン
機構を使用しているが、図20に示すように、リンク機
構を使用して行ってもよい。さらに、一つの素材に対
し、当接部が二つの部材で構成されている必要もなく、
例えば、図21に示すように、絞り羽機構を使用して3
つ以上の当接部を使用して行ってもよい。
決めとして説明しているが、型を使って、素材を正確に
位置決めする必要のある光学素子の成形であればよく、
プラスチックのプレス成形にも適用可能であるのはもち
ろんである。
た位置決め装置の当接部805、806の変形例を示
す。
寸法にバラツキがある場合でも、4個とも位置決めを可
能とするものである。なぜならば、この変形例のように
バネがないと一番大きい素材に当接部が当接して小さい
素材は隙間ができてしまうからである。
ン機構の作動により位置決め装置の当接部805、80
6が互いに締めつけ方向に移動してガラス素材を位置決
めする際にシリンダの圧力によるガラス素材への加圧負
荷を回避する目的で、位置決め装置の当接部805、8
06のガラス素材との当接位置にジルコニアなどのセラ
ミック材料から作られたバネ部材826を設けている。
明に基づく第2の実施形態の、光学素子の成形方法を適
用する成形用型及び位置決め装置の当接部の構成及び位
置決め手順を示した図である。また、これらの型の構成
は、1個取りタイプで、位置決め装置の当接部の当接部
805、806が胴型100に固定されていないこと以
外は、第1の実施形態と同様である為、詳細については
省略する。
素材Gを下型101上に位置決めし、成形する手順につ
いて説明する。まず、図23は、ガラス素材Gを型内に
挿入する為に、型内に挿入・引き出し自在に設けられた
位置決め装置818の当接部805、806を、第1の
実施例と同様な機構、例えばラック&ピニオン機構によ
り閉じた状態とし、その上にガラス素材Gを載置したも
のである。ただし他の方法として、ガラス素材Gを位置
決め部材の当接部805、806で挟み込んだ状態とし
ても良い。
を載置した位置決め装置818を、不図示の駆動源によ
り型内に挿入する。位置決め装置818を降下させ、位
置決め装置818に設置された位置決めピン819を、
胴型100に固定された位置決めブロック816に設け
られた位置決め穴817に勘合するように挿入し、下型
101と位置決め装置818との位置決めを完了する。
06を開いて、ガラス素材Gを下型101上に載置す
る。その後、位置決め装置の当接部805、806を閉
じ、ガラス素材Gと下型101との位置決めを完了す
る。そしてその後、プレスを行うが、第1の実施形態と
同様のため詳細については省略する。ただし、ガラス素
材Gの位置決め後に、位置決め装置818をそのまま型
内に残して、第1の実施形態と同様、プレス前までガラ
ス素材Gを保持していても良い。
ることにする。
ス転移点550℃)を使用し、外径φ22mm,上面側
凹R30mm,下面側凸非球面(近似R110mm),
中心肉厚1.8mmの凹メニスカスレンズを超硬の型を
用いて以下の条件で成型した。
に、図25〜図27のように、径寸法ばらつき0.2m
mであるタブレット状のガラス素材Gを投入し、位置決
め装置の当接部805、806を2秒間動作させて位置
決めを行った後、位置決め装置818を型外に引き出
し、この状態で、上型102及び下型101の温度が6
30℃になり、なおかつ、不図示の加熱源にて、ガラス
素材Gが所定の温度になるまで待機した後に、プレス、
冷却工程を経て、成形品を取り出した、これを200シ
ョット行った結果、成形品のズレ量は、0.3mm以内
に収まっており、ずれによる不良は発生しなかった。
レス成形して近似形状のレンズブランクを得る場合に適
用したものについて説明する。
実施形態として近似形状のレンズブランクの成形に適用
する成形用型及び位置決め装置の構成及び手順を示した
図である。図28は溶融ガラスを下型で受けた時の状態
を示し、図29は受けたガラスを下型に対して位置決め
した状態を示し、図30はガラスをプレスして近似形状
のレンズブランクを成形した状態を示す。
ータ951を内蔵し、不図示のセンサにより温度制御さ
れた下型ブロック953に位置決め保持されており、ま
た下型ブロック953には駆動シリンダ814に接続さ
れた位置決め装置の当接部805、806が、支持部材
812を介して下型941に対して位置決めされてい
る。さらに下型ブロック953は、不図示のシリンダに
より流出パイプ957と上型942との間を水平移動
し、また上下移動可能な支持パイプ955に接続されて
いる。尚、支持パイプ955は、下型941の下面に、
不図示のガス供給源から温度及び流量調節されたガスを
供給するように接続されており、下型941に多孔質の
材料を使用することにより、供給されたガスが、型の表
面に吹き出すように構成されている。また上型942は
下型941の上にあるガラスG’をプレスする際に下型
941に対して位置がでるように、上型ブロック954
に位置決め保持されているが、この上型ブロック954
も下型同様、ヒータ951を内蔵し、不図示のセンサに
より温度制御されている。また上型ブロック954の上
面には不図示のプレスシリンダに接続されたプレス軸9
56が固定されている。
ラスを下型941上に位置決めし、レンズブランクを成
形する手順について説明する。図31はレンズブランク
の成形手順を簡略化して示す図である。
不図示の流出パイプの直下に位置するように支持パイプ
955を移動させ、上昇させる。また不図示のガス供給
源からガスを供給し、ガスが型の表面に吹き出すように
しておく。この状態で流出パイプより供給される溶融ガ
ラスの一定量を下型941で受けた後に、支持パイプ9
55を下降させ、さらに下型941が上型942の直下
に位置するように支持パイプ955を水平移動させる。
この時、溶融ガラスは下型941よりガスを受けて若干
浮上した状態となっている。ここで駆動シリンダ814
を作動させ、位置決め動作を行ってプレスを行うが、詳
細については第1の実施形態と同様のため省略する。た
だし位置決めのタイミングとしては、プレス開始直前に
位置決めを動作を行い、ただちに、駆動シリンダ814
の押し圧力を抜くか、あるいは、わずかに引き戻すよう
にする。そして浮上したガラスG’が上型942と下型
941の両方に接触した時に駆動シリンダ814に引き
戻し動作を行い、位置決め装置の当接部805、806
を退避させる。
ることにする。
ス転移点506℃)を使用し、外径φ15mm、両面と
も凹R30mm、中心肉厚1.5mmの両凹レンズのレ
ンズブランク(レンズの近似形状)を、セラミックの型
(下型のみ多孔質材使用)を用いて以下の条件で成形し
た。また型に供給するガスに窒素を使用した。
粘度10^1.8dPa・s) 位置決め、プレス開始時の型及び供給ガス温度: 70
0℃(ガラス粘度10^5.4dPa・s) 位置決め、プレス開始時の供給ガス流量: 毎分20リ
ットル 取り出し時の型及び供給ガス温度: 515℃(ガラス
粘度10^12dPa・s) 取り出し時の供給ガス流量: 毎分10リットル 条件にて100ショット行った結果、成形されたレンズ
ブランクのズレ量は0.3mm以内に収まっており、第
1の実施形態と同様、位置決め装置がガラスと融着する
ことなしに位置決めすることができ、また、N2ガスで
ガラスG’を浮上させ、下型941との接触抵抗をなく
した為、位置決め移動が容易となり、ガラスG’が大き
く変形することなく、良好なレンズブランクを得ること
ができた。
の実施形態と同様にレンズを形成した結果、やはりズレ
による不良は発生せず良好なレンズが得られた。
上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能であ
る。
に基づく実施形態によれば、一対の型を用いて加熱軟化
状態にあるガラス材料をプレスし冷却した後に型から取
り出して得られる光学素子の成形方法において、型に前
記ガラス材料を載置する際に型内に動作する位置決め装
置の当接部が直接素材に突き当たることにより型とガラ
ス素材の位置決めが行われるので、型に素材を載置する
際に型内で動作する位置決め装置の当接部が直接素材に
突き当たることにより型と素材の位置決めが行われるた
め、素材の径寸法に多少違いがあっても、常に正確な位
置決めが可能となり、また素材を投入する最終工程で位
置決めする為、より確実であり、型内に素材を投入する
までのハンドリングは比較的ラフに行うことができる。
よって素材を安価に製造でき、素材投入時のハンドリン
グが容易となり、ズレによる成形品の不良を防ぐことが
でき、さらにはズレの防止効果により、安定した成形品
自動取り出し動作が行えるようになるなど、多大な効果
が得られるものである。
の部材から成り、それぞれの当接部と位置決め中心まで
の距離が常に等しい位置関係で動作することにより素材
の位置決めを行う為、素材の径寸法に多少違いがあって
も、常に正確な位置決めが可能となる為の一手段を提供
することができる。また、比較的、素材の寸法変化が大
きくても対応可能な為、径寸法のばらつきが吸収できる
だけでなく、製品が変更になって、素材の径寸法が多少
変更になった場合でも、位置決め装置を変更することな
く使用することができる。
の一部として、型との位置関係の調整を行った後に固定
されている為、位置決めピンなどのガイドにより位置決
め装置と型との位置関係を決定する場合に比べ、ピンの
勘合クリアランスを設けないで済む分、より位置決め精
度を厳しく設定できるとともに、ピンのかじりなどの心
配もないため、より信頼性の高い位置決めが可能とな
る。よって、高精度な位置決めが実現できるようにな
る。また、位置決め装置がその駆動源との連結部を有し
ていることで、位置決め装置と一体となっている型の、
装置との着脱を容易に行うことができるようになるた
め、型の段取り換えや、メンテナンス性を向上させるこ
とができ、また型交換の自動化を容易にすることができ
る。
近接させ、型との位置決めを行った後に素材の位置決め
を行う為、位置決め装置と型とを別体にした場合でも、
素材と型との位置決めを、精度良く行えるようになる。
よって、型と位置決め装置が一体のものに比べれば、若
干位置決め精度が落ちるものの、一つの装置に位置決め
装置が一つあれば良く、型ごとに装備する必要がない
為、素材と型との位置決めを、経済的に行えるようにな
る。
位置関係を、ラック&ピニオン機構により、あるいはリ
ンク機構により、また絞り羽根機構により規定して行う
為、複数の当接部と、それぞれの位置決め中心までの距
離が、常に等しい位置関係で動作するようになり、大き
さにばらつきを持つ素材に対して、それぞれ正確な型と
の位置決めができるようになるにもかかわらず、非常に
コンパクトな構造とすることができる。よって型やハン
ドリング部材に、容易に組み込むことができるようにな
り、より高精度な位置決めが可能となるものである。
決め装置の当接部の、素材にかかる力を実質的にゼロと
するか、あるいは当接部を素材より若干離してプレス直
前まで素材を保持しておく為、プレス前の加熱され、軟
化状態にある素材に対して、変形などの悪影響をおよぼ
すことなく位置決めを行うことができ、さらに型上に不
安定に置かれた素材をプレス直前まで保持しておくこと
ができる。よって型内での素材位置決め、あるいはプレ
ス直前までの素材保持が可能となり、位置ズレのない成
形品を得ることができる。
高温となる型内での繰り返し動作にも耐え、また、位置
決め装置が、型を構成する材料の熱膨張率と概略等しい
材料から成る為、あらかじめ室温付近で型と位置決め装
置との位置関係を調整しておけば、成形工程の加熱時
に、熱膨張率差による位置の狂いを生じることもないの
で、調整が容易に行えながら、高精度な位置決めが可能
となる。
a・s(デシパスカル秒)以上であるので、位置決め装
置の当接部との接触によりガラスを大きく変形させるこ
となく位置決めすることが可能となる。
加熱軟化状態の光学素材を一対の成形型を用いて加圧
し、所望形状に成形する際に、成形型内において、光学
素材に当接して所定の位置に移動させることにより、光
学素材を成形型に対して位置決めする。
形型を用いて加圧し、少なくとも1つの面に凹状の光学
機能面を転写する際に、成形型の凹状の光学機能面を転
写する凸状の型部材を固定側、他方の型部材を可動側と
し、凸状の型部材の上に光学素材を配置させ、光学素材
を凸状の型部材に対して位置決めし、型部材により光学
素材を加圧して、少なくとも1つの面に凹状の光学機能
面を転写する。
っても、常に正確な位置決めが可能となり、光学素材を
投入する最終工程で位置決めするため、より確実であ
り、しかも型内に素材を投入するまでのハンドリングは
比較的ラフに行うことができる。
材の型への投入時のハンドリングが容易となり、ズレに
よる成形品の不良を防ぐことができ、さらにはズレの防
止効果により、安定した成形品自動取り出し動作が行な
えるようになるなど、多大な効果が得られるものであ
る。
正面図である。
平面図である。
の要部を示す断面図である。
る。
する図である。
図である。
る。
る。
子成形品を成形する工程を記述したフローチャートであ
る。
チャートである。
ャートである。
成形方法を適用する型装置及び位置決め装置の平面図で
ある。
ある。
成形方法を適用する型装置及び位置決め装置の位置決め
した状態の平面図である。
面図である。
の平面図である。
の平面図である。
成形方法を適用する型装置及び位置決め装置の位置決め
した状態の平面図である。
する図である。
する図である。
する図である。
ブランクの成形に適用する成形用型及び位置決め装置の
構成及び手順を示した図である。
ブランクの成形に適用する成形用型及び位置決め装置の
構成及び手順を示した図である。
ブランクの成形に適用する成形用型及び位置決め装置の
構成及び手順を示した図である。
Claims (52)
- 【請求項1】 加熱軟化状態の光学素材を一対の成形型
を用いて加圧し、所望形状に成形する光学素子の成形方
法において、 前記成形型内において、前記光学素材に当接して所定の
位置に移動させることにより、該光学素材を該成形型に
対して位置決めすることを特徴とする光学素子の成形方
法。 - 【請求項2】 前記位置決めは、予め前記成形型に対し
て位置決めされ、前記成形型の基準位置からの距離が常
に等しくなるように、この基準位置を中心に互いに反対
に移動する一対の位置決め部材により行うことを特徴と
する請求項1に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項3】 前記位置決め部材は、前記基準位置に対
して対称な形状を成す複数の傾斜面を有し、該傾斜面を
前記光学素材に当接させることを特徴とする請求項2に
記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項4】 前記位置決めは、予め前記成形型に対し
て位置決めされ、前記成形型の基準位置からの距離が常
に等しくなるように、この基準位置を中心に互いに回転
移動する少なくとも3つの位置決め部材により行うこと
を特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項5】 前記位置決めは、前記光学素材を載置し
た状態で前記成形型内に投入される際に、予め前記成形
型に対して位置決めされ、前記成形型近傍に設けられた
位置決め孔にピンを嵌入することにより行われることを
特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項6】 前記光学素材は、前記位置決め部材を前
記光学素材に当接させ、位置決めを完了した後、該位置
決め部材への当接による圧力を解除して、前記光学素材
に付加される圧力を実質的に無くした状態で、前記成形
型による加圧直前まで位置決めされたまま保持されるこ
とを特徴とする請求項2に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項7】 前記光学素材は、前記位置決め部材を前
記光学素材に当接させ、位置決めを完了した後、該位置
決め部材を該光学素材に対してわずかに離した状態で、
前記成形型による加圧直前まで位置決めされたまま保持
されることを特徴とする請求項2に記載の光学素子の成
形方法。 - 【請求項8】 前記位置決め部材は、ラック及びピニオ
ン機構により駆動されることを特徴とする請求項2に記
載の光学素子の成形方法。 - 【請求項9】 前記位置決め部材は、ラック及びピニオ
ン機構により駆動されることを特徴とする請求項4に記
載の光学素子の成形方法。 - 【請求項10】 前記位置決め部材は、リンク部材によ
り駆動されることを特徴とする請求項2に記載の光学素
子の成形方法。 - 【請求項11】 前記光学素材は、ガラスであることを
特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項12】 位置決め時の光学素材の粘度が10^
5(10の5乗)dPa・s(デシパスカル秒)以上であ
ることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形方
法。 - 【請求項13】 前記位置決め部材は耐熱材からなり、
前記成形型を構成する材料と略同じ熱膨張率を有する材
料からなることを特徴とする請求項2に記載の光学素子
の成形方法。 - 【請求項14】 前記位置決め部材は耐熱材からなり、
前記成形型を構成する材料と略同じ熱膨張率を有する材
料からなることを特徴とする請求項4に記載の光学素子
の成形方法。 - 【請求項15】 加熱軟化状態の光学素材を一対の成形
型を用いて加圧し、少なくとも1つの面に凹状の光学機
能面を転写する光学素子の成形方法において、 前記成形型の前記凹状の光学機能面を転写する凸状の型
部材を固定側、他方の型部材を可動側とし、 前記凸状の型部材の上に前記光学素材を配置させ、 前記光学素材を前記凸状の型部材に対して位置決めし、 前記型部材により前記光学素材を加圧して、少なくとも
1つの面に凹状の光学機能面を転写することを特徴とす
る光学素子の成形方法。 - 【請求項16】 前記位置決めは、予め前記成形型に対
して位置決めされ、前記成形型の基準位置からの距離が
常に等しくなるように、この基準位置を中心に互いに反
対に移動する一対の位置決め部材により行うことを特徴
とする請求項15に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項17】 前記位置決め部材は、前記基準位置に
対して対称な形状を成す複数の傾斜面を有し、該傾斜面
を前記光学素材に当接させることを特徴とする請求項1
6に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項18】 前記位置決めは、予め前記成形型に対
して位置決めされ、前記成形型の基準位置からの距離が
常に等しくなるように、この基準位置を中心に互いに回
転移動する少なくとも3つの位置決め部材により行うこ
とを特徴とする請求項15に記載の光学素子の成形方
法。 - 【請求項19】 前記位置決めは、前記光学素材を載置
した状態で前記成形型内に投入される際に、予め前記成
形型に対して位置決めされ、前記成形型近傍に設けられ
た位置決め孔にピンを嵌入することにより行われること
を特徴とする請求項15に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項20】 前記光学素材は、前記位置決め部材を
前記光学素材に当接させ、位置決めを完了した後、該位
置決め部材への当接による圧力を解除して、前記光学素
材に付加される圧力を実質的に無くした状態で、前記成
形型による加圧直前まで位置決めされたまま保持される
ことを特徴とする請求項16に記載の光学素子の成形方
法。 - 【請求項21】 前記光学素材は、前記位置決め部材を
前記光学素材に当接させ、位置決めを完了した後、該位
置決め部材を該光学素材に対してわずかに離した状態
で、前記成形型による加圧直前まで位置決めされたまま
保持されることを特徴とする請求項16に記載の光学素
子の成形方法。 - 【請求項22】 前記位置決め部材は、ラック及びピニ
オン機構により駆動されることを特徴とする請求項16
に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項23】 前記位置決め部材は、ラック及びピニ
オン機構により駆動されることを特徴とする請求項18
に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項24】 前記位置決め部材は、リンク部材によ
り駆動されることを特徴とする請求項16に記載の光学
素子の成形方法。 - 【請求項25】 前記光学素材は、ガラスであることを
特徴とする請求項15に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項26】 位置決め時の光学素材の粘度が10^
5(10の5乗)dPa・s(デシパスカル秒)以上であ
ることを特徴とする請求項15に記載の光学素子の成形
方法。 - 【請求項27】 前記位置決め部材は耐熱材からなり、
前記成形型を構成する材料と略同じ熱膨張率を有する材
料からなることを特徴とする請求項16に記載の光学素
子の成形方法。 - 【請求項28】 前記位置決め部材は耐熱材からなり、
前記成形型を構成する材料と略同じ熱膨張率を有する材
料からなることを特徴とする請求項18に記載の光学素
子の成形方法。 - 【請求項29】 加熱軟化状態の光学素材を一対の成形
型を用いて加圧し、所望形状に成形する光学素子の成形
装置において、 前記成形型内において、前記光学部材に当接して所定の
位置に移動させることにより、該光学素材を該成形型に
対して位置決めする位置決め手段を設けたことを特徴と
する光学素子の成形装置。 - 【請求項30】 前記位置決め手段は、予め前記成形型
に対して位置決めされ、前記成形型の基準位置からの距
離が常に等しくなるように、この基準位置を中心に互い
に反対に移動する一対の位置決め部材を有することを特
徴とする請求項29に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項31】 前記位置決め部材は、前記光学素材に
当接する部分に、前記基準位置に対して対称な形状を成
す複数の傾斜面を有することを特徴とする請求項30に
記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項32】 前記位置決め手段は、予め前記成形型
に対して位置決めされ、前記成形型の基準位置からの距
離が常に等しくなるように、この基準位置を中心に互い
に回転移動する少なくとも3つの位置決め部材を有する
ことを特徴とする請求項29に記載の光学素子の成形装
置。 - 【請求項33】 前記位置決め手段は、前記光学素材を
載置した状態で前記成形型内に投入され、予め前記成形
型に対して位置決めされ、前記成形型近傍に設けられた
位置決め孔に嵌入することにより位置決めされる位置決
めピンを有することを特徴とする請求項29に記載の光
学素子の成形装置。 - 【請求項34】 前記位置決め部材における前記光学素
材との当接面にバネ手段を設けたことを特徴とする請求
項30に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項35】 前記位置決め手段は、ラック及びピニ
オン機構により駆動される駆動手段を更に具備すること
を特徴とする請求項29に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項36】 前記位置決め手段は、リンク部材によ
り駆動される駆動手段を更に具備することを特徴とする
請求項29に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項37】 前記光学素材は、ガラスであることを
特徴とする請求項29に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項38】 位置決め時の光学素材の粘度が10^
5(10の5乗)dPa・s(デシパスカル秒)以上であ
ることを特徴とする請求項29に記載の光学素子の成形
装置。 - 【請求項39】 前記位置決め部材は耐熱材からなり、
前記成形型を構成する材料と略同じ熱膨張率を有する材
料からなることを特徴とする請求項30に記載の光学素
子の成形装置。 - 【請求項40】 前記位置決め部材は耐熱材からなり、
前記成形型を構成する材料と略同じ熱膨張率を有する材
料からなることを特徴とする請求項32に記載の光学素
子の成形装置。 - 【請求項41】 加熱軟化状態の光学素材を一対の成形
型を複数組み用いて同時に加圧し、複数の光学素子を所
望の形状に同時に成形する光学素子の成形装置におい
て、 前記各成形型上に前記光学素材を配置させ、前記各光学
素材に当接して所定の位置に移動させることにより、該
各光学素材を夫々の成形型に対して略同時に位置決めす
る位置決め手段を設けたことを特徴とする光学素子の成
形装置。 - 【請求項42】 前記位置決め手段は、予め前記成形型
に対して位置決めされ、前記成形型の基準位置からの距
離が常に等しくなるように、この基準位置を中心に互い
に反対に移動する一対の位置決め部材を有することを特
徴とする請求項41に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項43】 前記位置決め部材は、前記光学素材に
当接する部分に、前記基準位置に対して対称な形状を成
す複数の傾斜面を有することを特徴とする請求項42に
記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項44】 前記位置決め手段は、予め前記成形型
に対して位置決めされ、前記成形型の基準位置からの距
離が常に等しくなるように、この基準位置を中心に互い
に回転移動する少なくとも3つの位置決め部材を有する
ことを特徴とする請求項41に記載の光学素子の成形装
置。 - 【請求項45】 前記位置決め手段は、前記光学素材を
載置した状態で前記成形型内に投入され、予め前記成形
型に対して位置決めされ、前記成形型近傍に設けられた
位置決め孔に嵌入することにより位置決めされる位置決
めピンを有することを特徴とする請求項41に記載の光
学素子の成形装置。 - 【請求項46】 前記位置決め部材における前記光学素
材との当接面にバネ手段を設けたことを特徴とする請求
項42に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項47】 前記位置決め手段は、ラック及びピニ
オン機構により駆動される駆動手段を更に具備すること
を特徴とする請求項41に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項48】 前記位置決め手段は、リンク部材によ
り駆動される駆動手段を更に具備することを特徴とする
請求項41に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項49】 前記光学素材は、ガラスであることを
特徴とする請求項41に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項50】 位置決め時の光学素材の粘度が10^
5(10の5乗)dPa・s(デシパスカル秒)以上であ
ることを特徴とする請求項41に記載の光学素子の成形
装置。 - 【請求項51】 前記位置決め部材は耐熱材からなり、
前記成形型を構成する材料と略同じ熱膨張率を有する材
料からなることを特徴とする請求項42に記載の光学素
子の成形装置。 - 【請求項52】 前記位置決め部材は耐熱材からなり、
前記成形型を構成する材料と略同じ熱膨張率を有する材
料からなることを特徴とする請求項44に記載の光学素
子の成形装置。
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