JPH0524857A - 光学素子のプレス成形方法 - Google Patents

光学素子のプレス成形方法

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JPH0524857A
JPH0524857A JP3203771A JP20377191A JPH0524857A JP H0524857 A JPH0524857 A JP H0524857A JP 3203771 A JP3203771 A JP 3203771A JP 20377191 A JP20377191 A JP 20377191A JP H0524857 A JPH0524857 A JP H0524857A
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 歩留りよく高精度のガラス成形品を効率よく
得る方法を提供する。 【構成】 成形ガラス素材を昇温過程にある型内のキャ
ビティ内に導入しガラス素材を型内に挟持した状態で加
熱する。型部材の温度がガラス素材の粘度で109 〜1
11ポアズに相当する範囲にあり、同じく100.4 ポア
ズに相当する温度差以上になる設定値に到達し、ガラス
素材が昇温状態にあり、ガラス転移点を越えた1012.5
〜1011ポアズに相当する温度の範囲の値に達した時点
で、上型部材に圧力を掛ける第1のプレス工程、上下型
部材を毎分30〜100℃の降温速度で、冷却し上下型
部材の温度が共に1010.4ポアズに相当する温度以上の
高温から1013ポアズに相当する温度以下の範囲におい
て、下型部材に圧力を掛ける第2のプレス工程、上下型
部材の温度が共に1014ポアズに相当する温度以下であ
って、冷却工程での温度差より大きくした後、型開きを
して離型する工程よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱軟化した光学用の
成形ガラス素材を押圧成形する光学素子の成形方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、所定の表面精度を有する成形用型
内に光学素子成形用の素材、例えば、或る程度の形状お
よび表面精度に予備成形されたガラスブランクを収容し
て加熱下でプレス成形することにより、研削および研磨
などの後加工を不要とした、高精度の光学機能面を有す
る光学素子を製造する方法が開発されている。
【0003】このようなプレス成形法では、一般に、成
形用上型部材と成形用下型部材とをそれぞれ成形用胴型
部材内に摺動可能に対向配置し、これら上型部材、下型
部材および胴型部材により形成されるキャビティ内に成
形用素材を導入し、型部材の酸化防止のために雰囲気を
非酸化性雰囲気、例えば、窒素雰囲気として、成形可能
温度、すなわち、成形用素材が108 〜1012ポアズと
なる温度まで型部材を加熱し、型を閉じ、適宜な時間、
プレスして、型部材表面形状を成形用素材表面に転写
し、そして、型部材温度を成形用素材のガラス転移温度
より十分に低い温度まで冷却し、プレス圧力を除去し、
型を開いて成形済みの光学素子を取出すのである。
【0004】なお、型部材内に導入する前に成形用素材
を適宜の温度まで予備加熱したり、あるいは成形用素材
を成形可能温度まで加熱してから型部材内に導入するこ
ともなされている。更に、型部材とともに成形用素材を
搬送しながら、それぞれ所定の場所で加熱、プレスおよ
び冷却し、連続作業を可能とし、成形の高速化も果すこ
とができるようにしている。
【0005】以上のような光学素子プレス成形法および
その装置は、例えば、特開昭48−84134号公報、
特開昭49−97009号公報、イギリス国特許第37
8199号公報、特開昭63−11529号公報、特開
昭59−150728号公報および特開昭61−265
28号公報などに開示されている。
【0006】更に、本出願人によって、比較的大口径な
光学素子の製造に際し、成形用素材を成形可能な温度ま
で予備加熱した後、型部材内に導入し、加圧・成形する
工程の後の、次の冷却過程において、特に、型部材の表
面精度を維持しながら安定に離型する温度スケジュ−ル
を用いること、および、第2の加熱手段を装備すること
などが提唱されている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、プ
レス成形過程には以下に述べるような技術的な問題があ
り、これをクリアしなければならない。 (1)成形用ガラス素材を予備加熱する場合、その搬送
工程に適宜の加熱手段、温度制御手段が必要となり、そ
の条件設定に時間がかかる。また、予めガラス粘度が1
9 〜1010ポアズに相当する成形可能な温度まで予備
加熱して型内に導入すると、既にガラス素材は流動性を
有する状態なので、搬送時にブランクが変形したり、搬
送治具との接触面で変質するなどの問題がある。これを
回避するために、比較的低温に予備加熱した成形用ガラ
ス素材を型内に導入し、収容した状態で109 〜1010
ポアズまで加熱してプレス成形する方法を採用すると、
型内に保持している時間が長くなり、かつ、高温である
ため、ガラスより揮発成分が蒸発して型部材表面を汚染
し、連続成形可能な成形プロセスであるにも拘らず、型
自体の耐久が短くなるという欠点がある。 (2)プレス成形後の冷却過程で、ガラス成形品は、体
積収縮をするが、この時、型部材がその収縮に追従しな
いと、成形品の表面に不連続面を生じ、例えば、レンズ
などの光学素子の成形では、光学性能に悪影響を及ぼ
す。しかし、早く型開きすると、温度降下が十分でない
ために、型部材の成形面から剥離された成形品の表面が
変形し、初期の光学機能面を確保できない。従って、上
記体積収縮に追従する第2の加圧手段の作用圧力、作用
温度範囲の最適化、成形サイクルが短縮されるような冷
却の温度スケジュ−ルの最適化を計る必要がある。 (3)光学素子の成形においては、成形完了時の成形品
の光学面とそれに対応する成形用の型部材の成形面(鏡
面部)は、オプティカルコンタクト状態で接触してお
り、この接触状態は下型部材と上型部材とでそれぞれほ
ぼ同等である。このために、プレス成形終了後、成形品
を取り出す目的で上型部材を上昇させた場合に、成形品
が上型部材に接触した状態のまま、上型部材の成形面に
付着してしまう、所謂、上型付着現象が発生することが
ある。この上型付着現象が発生すると、吸着フィンガー
で成形品を吸着して取り出す機械的な取出し作業ができ
なくなる。したがって、従来の成形方法では、上型付着
現象が発生したら、自動運転を停止し、上下型部材の温
度を更に降下させ、成形品が上型部材から下型部材の上
に落下するのを作業者が確認した後、手動により本来の
工程に復帰させる。このため、上型付着現象が発生する
と、成形装置としての稼働率が大幅に低下する。更に、
上型付着現象が発生した場合の問題点として、もし、上
記のような作業者の監視や上型部材に成形品が付着した
ことを検知するセンサ−がない場合には、上型部材に成
形品が付着している内に、上記成形品に吸着フィンガー
が衝突するために、ガラス成形品が割れたり、型の外に
飛ばされる。また、上型部材から落下した成形品が下型
部材の中心位置に具合良く落下しない場合には、取出し
段階での吸着フィンガーによる成形品の吸着が困難にな
る。
【0008】
【発明の目的】本発明は上記事情に基いてなされたもの
で、プレス成形の過程で起こる問題点をクリアし、歩留
りよく高精度のガラス成形品を得ることができ、しか
も、プレス成形時間を合理的に短縮することで、作業効
率を向上できるようにした光学素子のプレス成形方法を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
光学用の成形ガラス素材を以下の(a)ないし(g)の
連続した工程により押圧成形することを特徴とする。 (a)成形用胴型部材内に摺動可能に対向配置した上下
型部材が昇温過程にある状態で、成形用ガラス素材を、
そのキャビティ内に導入する工程。 (b)成形用ガラス素材を上下型部材内に挟持した状態
で加熱する工程。 (c)上下型部材の温度がガラス素材の粘度で109
1011ポアズに相当する範囲にあり、同じく100.4
アズに相当する温度差以上になる或る設定値に到達し、
かつ、成形用ガラス素材が前記(b)工程の昇温状態に
あり、ガラス転移点を越えた1012.5〜1011ポアズに
相当する温度の範囲の或る値に達した時点で、規定位置
まで降下するように上型部材にプレス圧力を掛ける第1
のプレス工程。 (d)上下型部材を毎分30〜100℃の降温速度で、
上型部材と下型部材の温度差を(c)工程のそれ以上に
維持したまま、冷却する工程。 (e)前記(d)工程で、上下型部材の温度が共に10
10.4ポアズに相当する温度以上の高温から1013ポアズ
に相当する温度以下の低温の範囲において、下型部材に
プレス圧力を掛ける第2のプレス工程。 (f)上下型部材の温度が共に1014ポアズに相当する
温度以下であって、かつ、上型部材と下型部材との温度
差を前記(c)工程での温度差より大きくした後、型開
きをして離型する工程。 (g)型開き後、上型部材を0.5〜3mmの範囲で上方
に移動し、そこで、2秒から15秒の範囲で停止状態を
保持し、その後、上型部材を上端まで移動した後、成形
品を排出する工程。
【0010】
【実施例】以下、本発明のプレス成形方法を、図面を参
照して具体的に説明する。図示のプレス成形装置は、図
1および図2に示すように、ガラス素材(ガラスブラン
ク)を成形型1内に装填し、プレス操作機構2の操作で
上記成形型1の可動部(後述)を働かせることにより、
プレス成形するもので、このプレス成形は、好ましく
は、窒素ガス雰囲気などの非酸化性ガス雰囲気中で行わ
れる。このために、上記成形型1、プレス操作機構2な
どは、気密構造の成形チャンバ−3内に装備される。
【0011】上記成形チャンバ−3は、架台10上に配
置され、ガラス素材の搬入および成形品の搬出のための
出入口301にゲ−トバルブ11を装備していて、これ
を介して外部と連通されている。また、上記架台10に
は、上記成形チャンバ−3に隣接して成形型交換チャン
バ−12が配設してあり、この交換チャンバ−12はゲ
−トバルブ13を介して、上記成形チャンバ−3に連通
している。
【0012】また、上記成形チャンバ−3内には、上記
成形型1に対するガラス素材の導入および成形品の排出
を行うための入換え手段4が装備されている。上記入換
え手段4は、上記成形チャンバ−3の床を貫通して、外
部から上記成形チャンバ−3内へ垂直に導入した回転軸
401の上端に、吸着ハンド402を装着し、上記吸着
ハンド402の先端に吸着パッド403を設けたもの
で、上記回転軸401は、架台10に設けたシリンダ機
構14のピストンロッド14Aに回転自在に連結され、
上記ピストンロッド14Aの動作で、軸方向に上下動作
されるようになっているとともに、上記ピストンロッド
14Aに設けた電動モ−タ15によりギヤ列16を介し
て回転動作されるようになっている。
【0013】しかして、上記吸着パッド403にガラス
素材を吸着した状態で、上記シリンダ機構14の制御お
よび上記電動モ−タ15の回転制御に基く上記回転軸4
01の軸方向動作および回動動作で、上記吸着パッド4
03を上記成形型1内に導入し、また、上記吸着パッド
403で成形品を吸着した状態で、上記回転軸401の
逆方向の軸方向動作および回動動作で、上記成形型1内
から取出すように機能する。
【0014】上記出入口301の下方に位置して、上記
架台10の上には、成形チャンバ−3に対する上記ガラ
ス素材および成形品の搬入・搬出手段17が配置してあ
る。上記搬入・搬出手段17は、シリンダ機構18から
上方に延びるピストンロッド18Aに入換えチャンバ−
171を装着するとともに、上記入換えチャンバ−17
1の上端に在る開口171Aから上下に出入りできる置
き台172を装備し、上記置き台172を上記入換えチ
ャンバ−171内に設けた昇降手段(例えば、ピストン
・シリンダ機構)173で昇降できるようにしてある。
【0015】しかして、上記成形チャンバ−3に対して
ガラス素材あるいは成形品を搬入・搬出するときには、
置き台172にガラス素材を載せた状態で、上記シリン
ダ機構18の制御により、ピストンロッド18Aを上昇
させ、入換えチャンバ−171を上昇して、その開口1
71Aを上記ゲ−トバルブ11に気密に接触させる。こ
の状態で、上記入換えチャンバ−171内を所定の雰囲
気に置換し、上記ゲ−トバルブ11を開放して、上記成
形チャンバ−3と入換えチャンバ−171とを連通し、
更に、上記昇降手段173で、上記置き台172を上記
成形チャンバ−3内に導入し、入換え手段4に対してガ
ラス素材の受渡しおよび成形品の受取りを行うのであ
る。そして、このあと、上記昇降手段173を逆に動作
し、上記置き台172を入換えチャンバ−171に戻
し、ゲ−トバルブ11を閉じ、シリンダ機構の働きで、
上記入換えチャンバ−171を降下し、上記置き台17
2からの成形品の取出し、および、そこへの新たなガラ
ス素材の持込みを行うことができる。
【0016】この実施例では、上記置き台172へのガ
ラス素材の持込み、そこからの成形品の取出しには、所
要のロボット19が用いられる。上記ロボット19は、
吸着手段などを用いて、ストッカ−20からガラス素材
を上記置き台172へ置き換えると共に、上記置き台1
72から所要個所へに成形品を持ち出すものである。す
なわち、上記ロボット19は、X軸ア−ム191、Y軸
ア−ム192を有し、上記両ア−ムの働きで、上記Y軸
ア−ム192に設けた吸着ハンド193をX・Y軸方向
に移動操作できるようにしてある。また、上記ストッカ
−20は、フレ−ム20A上に電動モ−タ20Bを設
け、その回転軸にパレット20Cを固定したもので、上
記電動モ−タ20Bの駆動で、パレット20Cを旋回
し、上記ロボット19に対応した個所で、成形品の受取
り、ガラス素材の引き渡しを行うのである。なお、この
実施例では、別に冷却台21が用意されていて、上記吸
着ハンド193で置き台172から取出した成形品を一
時的に上記冷却台21に置き、所望温度まで自然、ある
いは強制冷却する。
【0017】上述の成形型1は、図3に示すように、成
形用の胴型100に、その中心に対して四方に分散配置
された4組の下型部材101および上型部材102を上
下摺動自在に組み込んだ、4個取りの構造になってお
り、上述の吸着パッド403によるガラス素材の受け入
れ、および、成形品の取出しのために、上記胴型100
の側部に出入り用の開口100Aを形成している。そし
て、上記胴型100は上記成形チャンバ−3内におい
て、パレット5上に配置・固定されている。上記パレッ
ト5は、上記交換チャンバ−12内のガイドレ−ル6A
を介して、上記交換チャンバ−12から上記ゲ−トバル
ブ13を通して上記成形チャンバ−3内に敷設されたガ
イドレ−ル6Bへと案内され、上記成形チャンバ−3内
のプレス位置に設置されるようになっている。また、上
記型部材101および102には、上記胴型100内へ
の挿入量を制限するためのフランジ部101Aおよび1
02Aがそれぞれ形成してある。
【0018】上述のプレス操作機構2は、図1および図
3に示すように、上記プレス位置において、上記ガイド
レ−ル6Bの下側に押上用の操作部材201を配置して
あり、また、成形型1の上方に、各上型部材102に対
応して4個のプレス用の操作部材202を配置し、これ
らを共通ホルダ−ブロック203で保持している。上記
操作部材201は、その上端を、上記成形チャンバ−3
の底部に設けた環状の部材204を介して、上記成形チ
ャンバ−3の外部から内部に挿入できる構造になってお
り、また、その下端を、押上用のシリンダ−機構205
から上方に延びるピストンロッド206に連結してい
る。また、上記操作部材201の上端には、上記下型部
材101に共通する突上げ駒207が取付けてあって、
上記胴型100に対して摺動させながら、上記下型部材
101を共通に押し上げることができるようになってい
る。
【0019】上記操作部材202は、上端にストッパ−
用の大径部202Aを形成し、上記ホルダ−ブロック2
03の下端に設けた摺動部203Aで案内されて上下に
動作できる状態になっており、上記ホルダ−ブロック2
03内に設けた弾持機構208で、上記大径部202A
が上記摺動部203Aに接するまで、下向きに弾持され
ている。なお、この実施例では、上記弾持機構208に
は、皿ばねを重ねた構造を採用しているが、他の適当な
機構、構成のものを採用しても良い。
【0020】上記ホルダ−ブロック203の上端には共
通ロッド209が連結してあり、上記共通ロッド209
は、上記成形チャンバ−3の天井部を貫通して、その内
部から外部に延びていて、上記成形チャンバ−3の上部
に配置したプレス用のシリンダ−機構210から下方に
延びるピストンロッド211に連結されている。
【0021】上記上型部材102は、それぞれ、その中
心に位置して、その頂部に冷却媒体導入用パイプが付い
た小径の当て駒104を装着してあり、上記操作部材2
02が降下してきた時、その中心でプレス圧を受けるよ
うになっている。また、上記上型部材102には、その
上部に位置してフランジ部102Bが形成してあり、前
述のフランジ部102Aには、環状の引き上げ部材10
5が載せられている。そして、上記フランジ部102B
と上記引き上げ部材105との間には、上記上型部材1
02の中心で引き上げ力が働くように、ジャイロ式のユ
ニバ−サル・ジョイント106が介装されている。
【0022】また、上記胴型100内への上記上型部材
102の降下量を規制するため、上記フランジ部102
Aと上記胴型100の頂部との間には、環状のスペ−サ
102Cが配設されている。また、上記胴型100内へ
の上記下型部材101の上昇量を規制するため、前述の
フランジ部101Aの上には、環状のスペ−サ101B
と、更に、下型部材101のそれぞれの高さを調節する
ためのスペ−サ101Cとが配設されている。また、こ
の実施例では、上記ホルダ−ブロック203の下端に設
けた支持フランジ部203Bに取付けられたフック部材
212が、その下端の爪部212Aで上記引き上げ部材
105のフランジ部105Aを吊持するようになってい
る。
【0023】なお、上記実施例において、上下型部材1
01および102に対して温度制御を行うため、電熱ヒ
−タ−213および214が胴型100内に導入されて
いる。また、冷却媒体導入のための導入通路215およ
び216が、それぞれ、操作部材201および202に
形成されており、上下型部材101および102に形成
した冷却媒体導入部101Dおよび102Dに連通して
ある。
【0024】次に、上記プレス成形装置を用いて、具体
的に光学素子成形品を成形する本発明の方法を、主とし
て、図4のプレス操作機構と図5のグラフとを参照しな
がら、ガラス素材を中心に、その搬入・成形・搬出の順
序で説明する。なお、ここで成形される光学素子は、8
ミリ・ビデオカメラなどに用いられる10mm直径の非球
面レンズである。
【0025】図5に示すグラフは、縦軸X1 にガラス粘
度(温度)を、縦軸X2 に上型部材および下型部材の負
荷荷重を、横軸に時間を取り、型部材の温度を実線で示
し、ガラス素材の温度を点線で示す。ガラス素材Gは、
転移点が550℃(ガラス粘度で、約1012.3ポアズ相
当の温度)の重クラウンガラスであり、予め7.2mm
径の球形に加工され、かつ、その表面粗さがRmax 0.
04μm以下のガラスブランクが使用される。
【0026】a ブランク搬送 先ず、このガラス素材Gはストッカ−20のパレット2
0C上に置かれる。そして、電動モ−タ20Bの駆動
で、その回転軸が180度回転されると、ロボット19
が稼動されて、その位置に吸着ハンド193をもたら
し、上記パレット20Cから4個のガラス素材を吸着・
保持する。次に、上記ロボット19の動作で、吸着バン
ド193は置き台172上に上記ガラス素材Gを置く。
上記置き台172上のガラス素材は、先述のように、搬
入・搬出手段17の働きで、成形チャンバ−3内に搬入
され、例えば、400℃程度に加温された、入換え手段
4の吸着パッド403で吸着・保持され(時間T1 )、
成形型1内に導入される。この時のガラス素材Gの温度
は吸着ハンドの制御温度とハンドリング所要時間により
決まり、約300℃となる。置き台172は素材の予備
加熱用にヒ−タ−を設けておき、例えば、300℃前後
に加温して置くこともできる。しかし、成形される光学
素子が比較的小さい場合、この予熱の効果は小さい。吸
着パッド403が型1内にガラス素材Gを搬入する時の
プレス機構は図4(d)に示す状態にあり、プレス用シ
リンダ機構210は上方で停止している。この時の上下
型部材の温度は共に昇温過程にあり、下型部材の温度が
520℃(1013.7ポアズ相当)の時に搬入する。
【0027】b ブランク加熱 下型部材上に置かれたガラス素材は5秒以内で求心さ
れ、約10秒でシリンダ機構210の働きにより、上型
部材102が降下し、図4(b)の状態に至る。この
時、上型部材の成形面とガラス素材の上端間に約0.5
mmの隙間が生じるようにシリンダ機構210の位置が決
められる。上下型部材間に挟持された状態で、ガラス素
材は、図5の点線のように昇温される。この昇温速度を
早めるために、挟持する状態で上型部材の成形面をガラ
ス素材に接触させることもできるが、但し、上型部材の
自重だけがガラス素材に加わるように当て駒104とプ
レス用操作部材202間に3mmの隙間がある。更に、胴
型100の開口100Aを、熱遮蔽板(図示せず)で覆
うこともできる。この上型部材の接触状態と熱遮蔽板の
有無などによりガラス素材の到達する平行温度も変化す
るが、4個の上型部材の温度のバラツキは昇温時、平行
時とも3℃以内となる。
【0028】c 加圧成形 プレス成形する時の上下型部材の所定温度は上型部材6
10℃(109.8 ポアズ相当)、下型部材630℃(1
9.1 ポアズ相当)とする。この20℃の温度差は前述
の課題である上型付着現象の防止のために有効な手段で
あることが認められる。例えば、上下型部材を同一温度
でプレス成形した場合、約20〜30%の確率で上型付
着が起こり、逆に、上型部材の温度を下型部材の温度よ
り20℃高く設定してプレス成形すると、約95%上型
付着現象が起こる。換言すれば、本発明の条件では、そ
れらに比べ、2〜3%まで上型付着を減らすことが出
来、たとえ、温度差を10℃とした場合でも、上型付着
の確率を10%前後に低減できるのである。この温度差
を、更に、30℃、40℃と大きくすると、より効果も
大きくなるが、実際には、下型部材の温度が640℃
(108.7 ポアズ相当)となると、ガラスがプレス成形
中に微小部分で、型と融着する問題があるので、この点
を配慮する必要がある。上下型部材がこの設定温度に到
達しても(時間T2 )、ガラス素材の温度は未だ平衡に
達していない。プレス開始(時間T3 )は成形サイクル
の短縮の上で最も良い時点で行うのが良い。つまり、ガ
ラス素材の温度が565±5℃(1011.5ポアズ相当)
の時、最適である。換言すれば、この型内で加熱、待機
する時間が長いと、ガラス素材の温度はより高くなり、
ガラス素材が光学素子へプレス成形されるのに要する時
間が短くなるが、成形サイクルとしては長時間となるの
である。逆に、待機時間が短いと、ガラスは未だ十分に
軟化した状態でプレスされるので、ガラス素材が破壊し
たり、上下型部材の成形面そのものが局所的に変形する
問題が発生するのである。従って、その上では少なくと
も、ガラス素材の温度がその転移温度550℃を越えた
時点でプレスしなければならない。
【0029】しかして、プレス開始と共に、ガラス素材
は変形し、上下型部材表面との伝熱面積が徐々に増大す
るため、高速に昇温し、上下型部材の丁度中間の温度に
達する。この変形する様子は、成形チャンバ−3の上部
とピストンロッド211トノ間に取付けた変位センサ−
によって、プレス用シリンダ−の降下量として、モニタ
−できる。この変形の4つのパタ−ンは、図6に示され
ている。ここでは、横軸に時間をとり、縦軸に変位量を
とる。ガラス素材が591℃(1010.6ポアズ相当)の
平衡温度に到達した場合、(a)となり、t1 の変形開
始からの初期の速度は最も大きい。しかし、ガラス素材
が変形を終了し、所定肉厚に到達するには、型の表面と
ガラス間に摩擦抵抗を受けるため、変形速度が落ちる。
そして、tE で押し切ると同時に変位量が一定となる。
この場合、高温のガラス素材が長時間型内に保持される
ので、前述したガラス成分の揮発が激しいため、型汚れ
が早く、連続成形が数十回程度にしか出来ない。これに
対して、本発明のガラス素材の温度が565℃(10
11.5ポアズ相当)でプレスする場合は、(b)のパタ−
ンになる。すなわち、変形開始初期の勾配は(a)の勾
配よりも緩やかとなり、押し切るのに要する時間も僅か
に長くなるが、型内に保持する時間をより短くして、ガ
ラス素材の温度が転移点を僅かに越えた554℃(10
12.5ポアズ相当)でプレスした場合には(c)の変形パ
タ−ンをとる。ここでは、変形開始初期の勾配は更に緩
やかになるので、結果として、押し切り所要時間が長く
なり、成形サイクルは(b)に及ばない。ガラス素材の
温度が転移点より下の535℃(1013.0ポアズ相当)
では加圧時にガラス素材は変形せず、前述したような上
下型部材の成形面の中央部に局所的な変形を受ける。
【0030】プレス時は、図4(c)の状態で示されて
おり、各ガラス素材には面圧として400kg/cm2
±20kg程度で荷重が加わるようにシリンダ−機構2
10の油圧を制御し、操作部材202に圧力が均等に分
配されるようにホルダ−ブロック203内の弾持機構2
08で調整しておく。このプレス成形時間は60秒であ
るが、ガラス素材が変形終了して、上型部材のフランジ
部102Aと胴型100の頂部が環状スペ−サ102C
を介して密着すると、ガラスには実質的に圧力が加わら
ないようになり、結果として、肉厚が決まる。この押し
切るための所要時間は、4個のキャビティで変化する
が、40秒〜50秒の範囲に入る。
【0031】d 冷却 プレス用シリンダ−機構210は前述の圧力が加わった
状態を維持し、また、上下型部材はプレス成形時の温度
差20℃を維持しながら、冷却工程に入る。下型部材は
毎分50℃の速度で温度を降下し、ガラス粘度で10
14.6ポアズ相当の500℃で保持される。上型部材は第
2の加圧手段である押上用のシリンダ−機構205が作
動するところの、ガラス粘度で109.6 ポアズ相当の5
95℃の温度までは毎分50℃、それ以降は毎分約63
℃で温度を降下する。この第2の冷却速度は上型部材1
02の冷却媒体導入部102Dから冷却媒体として低温
の非酸化性ガスを流すことによって、制御する。この温
度降下は1016ポアズ相当以下の450℃まで至り、保
持される。この温度スケジュ−ルは前述の上型付着防止
の対策として著しい効果を上げ、2〜3%の付着現象か
ら殆ど0%とすることが可能となった。この場合、上型
部材の降温速度は毎分30〜100℃の範囲とすること
ができ、そのため、加熱しながら冷却するのではなく、
下型部材101へも冷却媒体を流すことで制御できる。
この降温速度は成形された光学素子の必要な品質や型の
熱容量、冷却媒体の冷却能力で決定できる。また、図5
の上下型部材の温度スケジュ−ルを別の異なる態様とし
ても良い。すなわち、第2の加圧手段で圧力が開放され
る温度までは、上下型部材を同一の冷却速度で降温し、
それからの上型部材の温度のみを、その冷却速度より大
きくなるように制御し、相互の温度差を増大させてから
離型するようにしても良いのである。
【0032】e 第2の加圧 冷却過程で起こるガラスの体積収縮に対して、型部材の
成形面の形状が、所要の精度で光学素子に転写されるた
めには、押上用のシリンダ−機構205による第2の加
圧制御が必要である。この時の圧力は面圧で270kg
/cm2±20kgである。また、作用する温度範囲は
上型部材で1010.4から1015.6ポアズ相当の温度、す
なわち、595℃から480℃の範囲で、好ましくは上
型部材で109.6 〜1013.5ポアズ相当の温度、すなわ
ち、615℃から525℃の範囲が良い。
【0033】作用開始温度が更に高い場合、第2の加圧
による肉厚減少が無視できなくなり、下型部材に傾きを
生じるため、光学素子の第1および第2の光学面で偏心
が大きくなるおそれがある。また、作用終了温度を低く
すると応力歪みが大きくなり、冷却中に割れを発生する
おそれがある。このようなわけで、光学素子の形状、精
度が十分に確保されるためには、上下型部材ともに、1
13ポアズ相当以下の温度(534℃)となるまで第2
の加圧が必要である。
【0034】f 離型 プレス用シリンダ−機構201の圧力が解除された後、
上方に駆動し、上型部材102が環状の引き上げ部材1
05を介してフック部材212で上方に移動することに
より、型開きして離型が行われる。この時、引き続い
て、図4(d)の位置まで上型部材102が上昇して停
止すると、先の吸着パッド403で、成形品を下型部材
101と上型部材102の間から取出す。この際、成形
品は上記入換え手段4の逆の働きで、置き台172へ戻
され、上記搬入・搬出手段17で、成形チャンバ−3か
ら取り出され、更に、ロボット19の働きで、一時的に
冷却台21に置かれ、適当な温度に冷却後、外部に取出
される。
【0035】離型する時の上下型部材の温度はそれぞれ
1016ポアズ相当以下の温度、450℃と1014.6ポア
ズ相当の温度、500℃であるが、本発明はこれに限定
されない。すなわち、それぞれの温度が1014ポアズ以
下であって、上下型部材間に必要な上型付着現象防止の
ための温度差は、光学素子の形状や、プレス時の型温度
の条件などにより変更することが出来る。なお、本発明
では、型開き直後、上型部材102が引き上げ部材10
5により0.5〜3mmの範囲で上方に移動した時点で、
2秒〜15秒の範囲、例えば、10秒間、停止するの
も、一つの特徴である。この中間停止は、万一に上型付
着が発生した場合、光学素子と下型部材の成形面を傷付
けることなく下型部材上の中央に上記光学素子を落下さ
せるための手段である。この機能は前述のように、上下
型部材の間で温度差を与える場合のみに発揮される。な
お、実際上、上下型部材間の温度差がプレス成形時の2
0℃のまま等速度で冷却が行われ、上型部材の温度が4
60℃で、下型部材のそれが480℃で直ちに型開きし
た場合に、上型付着現象を生じることがある。この場
合、その温度条件下では数分間経過しても光学素子の落
下がなされない。つまり、別言すると、2秒〜15秒
は、型開き時に光学素子内における温度分布が一様にな
るのに必要な時間と考えられる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようになり、プ
レス成形の過程で生じる従来の問題点をクリアし、歩留
りよく高精度の光学素子成形品を得ることができ、しか
も、成形時間が合理的に短縮されて、稼動率を大幅に向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプレス成形装置の概略
正面図である。
【図2】本発明のプレス成形装置の概略平面図である。
【図3】本発明の要部を示す正面断面図である。
【図4】本発明の要部の動作状況を説明する正面断面図
である。
【図5】本発明のプレス成形工程を示すグラフである。
【図6】本発明のプレス成形工程でガラス素材の温度の
相違する場合のパタ−ンを示す図である。
【符号の説明】
1 成形型 100 胴型 101 下型部材 102 上型部材 104 当て駒 105 引き上げ部材 106 ユニバ−サル・ジョイント 2 プレス操作機構 201、202 操作部材 203 ホルダ−ブロック 208 弾持機構 212 フック部材 G ガラス素材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
光学用の成形ガラス素材を以下の(a)ないし(g)の
連続した工程により押圧成形することを特徴とする。 (a)成形用胴型部材内に摺動可能に対向配置した上下
型部材が昇温過程にある状態で、成形用ガラス素材を、
そのキャビティ内に導入する工程。 (b)成形用ガラス素材を加熱する工程。 (c)上下型部材の温度がガラス素材の粘度で109
1011ポアズに相当する範囲にあり、温度差が10℃以
上になる或る設定値に到達し、かつ、成形用ガラス素材
が前記(b)工程の昇温状態にあり、ガラス転移点を越
えた1012.5〜1011ポアズに相当する温度の範囲の或
る値に達した時点で、規定位置まで降下するように上型
部材にプレス圧力を掛ける第1のプレス工程。 (d)上下型部材を毎分30〜100℃の降温速度で、
上型部材と下型部材の温度差を(c)工程のそれ以上に
維持したまま、冷却する工程。 (e)前記(d)工程で、上下型部材の温度が共に10
10.4ポアズに相当する温度以上の高温から1013ポアズ
に相当する温度以下の低温の範囲において、下型部材に
プレス圧力を掛ける第2のプレス工程。 (f)上下型部材の温度が共に1014ポアズに相当する
温度以下であって、かつ、上型部材と下型部材との温度
差を前記(c)工程での温度差より大きくした後、型開
きをして離型する工程。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】離型する時の上下型部材の温度はそれぞれ
1016ポアズ相当以下の温度、450℃と1014.6ポア
ズ相当の温度、500℃であるが、本発明はこれに限定
されない。すなわち、それぞれの温度が1014ポアズ以
下であって、上下型部材間に必要な上型付着現象防止の
ための温度差は、光学素子の形状や、プレス時の型温度
の条件などにより変更することが出来る。なお、本発明
では、型開き直後、上型部材102が引き上げ部材10
5により0.5〜5mmの範囲で上方に移動した時点で、
2秒〜15秒の範囲、例えば、10秒間、停止するの
も、一つの特徴である。この中間停止は、万一に上型付
着が発生した場合、光学素子と下型部材の成形面を傷付
けることなく下型部材上の中央に上記光学素子を落下さ
せるための手段である。この機能は前述のように、上下
型部材の間で温度差を与える場合のみに発揮される。な
お、実際上、上下型部材間の温度差がプレス成形時の2
0℃のまま等速度で冷却が行われ、上型部材の温度が4
60℃で、下型部材のそれが480℃で直ちに型開きし
た場合に、上型付着現象を生じることがある。この場
合、その温度条件下では数分間経過しても光学素子の落
下がなされない。つまり、別言すると、2秒〜15秒
は、型開き時に光学素子内における温度分布が一様にな
るのに必要な時間と考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 正樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学用の成形ガラス素材を以下の(a)
    ないし(g)の連続した工程により押圧成形することを
    特徴とする光学素子のプレス成形方法。 (a)成形用胴型部材内に摺動可能に対向配置した上下
    型部材が昇温過程にある状態で、成形用ガラス素材を、
    そのキャビティ内に導入する工程。 (b)成形用ガラス素材を上下型部材内に挟持した状態
    で加熱する工程。 (c)上下型部材の温度がガラス素材の粘度で109
    1011ポアズに相当する範囲にあり、同じく100.4
    アズに相当する温度差以上になる或る設定値に到達し、
    かつ、成形用ガラス素材が前記(b)工程の昇温状態に
    あり、ガラス転移点を越えた1012.5〜1011ポアズに
    相当する温度の範囲の或る値に達した時点で、規定位置
    まで降下するように上型部材にプレス圧力を掛ける第1
    のプレス工程。 (d)上下型部材を毎分30〜100℃の降温速度で、
    上型部材と下型部材の温度差を(c)工程のそれ以上に
    維持したまま、冷却する工程。 (e)前記(d)工程で、上下型部材の温度が共に10
    10.4ポアズに相当する温度以上の高温から1013ポアズ
    に相当する温度以下の低温の範囲において、下型部材に
    プレス圧力を掛ける第2のプレス工程。 (f)上下型部材の温度が共に1014ポアズに相当する
    温度以下であって、かつ、上型部材と下型部材との温度
    差を前記(c)工程での温度差より大きくした後、型開
    きをして離型する工程。 (g)型開き後、上型部材を0.5〜3mmの範囲で上方
    に移動し、そこで、2秒から15秒の範囲で停止状態を
    保持し、その後、上型部材を上端まで移動した後、成形
    品を排出する工程。
  2. 【請求項2】 1個の成形用胴型部材内に複数個の上下
    型部材が摺動可能に対向配置された型構造において、光
    学用の成形ガラス素材を押圧成形することを特徴とする
    請求項1に記載の光学素子の成形方法。
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