JP4090672B2 - プレス成形体の製造方法及び装置並びに成形型分解装置 - Google Patents

プレス成形体の製造方法及び装置並びに成形型分解装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス等の被成形素材をプレスして、非球面レンズなどの高精度なプレス成形体を製造するプレス成形体の製造方法及び装置に関し、特に、プレス後に成形型の分離を良好にすると共に、成形型とプレス成形体との剥離を良好するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プレス成形後に研削、研磨を必要としない高精度の光学素子などのプレス成形体の精密プレス成形が盛んに行われている。精密プレス成形は、上型及び下型を含む成形型を用い、その上下の成形面とその間の周面とで囲まれたキャビティ内にガラス等の被成形素材を配置し、上下型の相対移動によってこれをプレスして、非球面レンズなどのプレス成形体を得る。
【0003】
この種のプレス成形では、安定したプレス成形品の取り出しのために、上下型によるプレス後、一定期間この状態を保持してプレス成形体を自然又は強制冷却し、その降温を行ってから成形型を分離するようにしている。
【0004】
ここで、プレス成形体の生産性を向上させるためには、ガラス素材のプレス後にできるだけ早いタイミングで成形型の分離を行うことが好ましく、このためプレス後のガラス成形体がガラス転移点付近になってガラスがある程度固化した時点で、成形型を分離することが行われている。
【0005】
このように特に、比較的早いタイミングで離型を行った場合、プレス成形体はまだ成形面に密着した状態に近く、プレス成形体が上型成形面に貼り付くことがあった。このようにプレス成形体が上型成形面に貼り付くと、プレス成形体を下型成形面上から取り出す工程が安定的に行えなかったり、上型に貼り付いたまま上型と一緒に上昇した後上型成形面から離れて下型成形面上に落下して破損したりするという問題があった。
【0006】
このような問題に対処するために、上型の上昇に伴って上昇しようとするガラス成形体の周縁部と接触することでガラス成形体を強制的に上型から離型させる方法が提案されている(特開平11−49523号公報、特開平8−109031号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本願出願人により提案された前者の方法は、成形装置内に上下型からなる成形型が上型及び下型を芯出しした状態で精密に駆動する機構と共に設けられているプレス成形において用いるには問題は少ないが、プレス成形装置から別体として構成された成形型ユニットをプレス成形装置内に搬送してプレスを行う形態のプレス成形においては、次々に移動してくる成形型ユニットに対してその上型を精密に鉛直上方に上昇させることは非常に困難で、上型が傾いて上昇できなかったり、成形型が破損するなどの問題があった。
【0008】
また、後者は、上型の上昇をバネなどの付勢手段によって行うものであり、この方法によっても上型を胴型に摺動させた状態で上昇させることは困難であった。
【0009】
従って、本発明の目的は、プレス成形装置から別体として構成された成形型ユニットをプレス成形装置内に搬送してプレスを行う形態のプレス成形において、上型の貼り付きを確実に防止できる方法を提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のプレス成形体の製造方法は、上下型の上下成形面とその外周に位置する胴型の内周面とで囲まれたキャビティを有し、前記上型および下型のうち少なくとも上型が前記胴型の内周面に対して摺動可能である成形型を用い、ガラス素材をプレス成形することによってプレス成形体を製造する方法であって、前記キャビティ内にある軟化状態のガラス素材を前記上成形面と下成形面とを接近させることによりプレス成形してプレス成形体を得る工程、前記プレス成形体が所定温度となったときに、少なくとも前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を、前記成形型外の空間の気圧に対して相対的に上げることにより、前記上型を前記プレス成形体から離す方向に移動させる工程、前記キャビティからプレス成形体を取り出す工程を含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の方法に従って、成形型の上下の成形面の移動を前記空間の気圧を調整することによって行った場合、その制御を極めて高精度に行うことができる。ここで、前記空間の気圧の調整方法としては、該気圧を上昇又は下降させ、かつ、これら上昇又は下降させた気圧を維持する方法、あるいは、これらを繰り返す方法などがある。
【0012】
また、前記空間の気圧の調整を開始する前記所定温度は、プレス成形されたガラス素材が離型しても変形しない程度の硬さを有する温度以下の温度であることが好ましく、ガラスの場合には、Tg℃以下であることが好ましい。
【0013】
また、本発明は、前記上型を前記プレス成形体から離す方向に移動させる工程中、前記下型と前記胴型の相対的位置を固定すると共に、前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を、前記成形型外の空間の気圧に対し相対的に上げることにより、前記上型を前記胴型に対して相対的に上昇させることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、前記気圧の調整により胴型に対し上型が上昇される。この場合において、前記気圧の調整は、前記成形型内の空間に対し行うものであってもよいし、成形型外の空間に対し行うものであってもよい。成形型外の空間の気圧を調整する場合、上型の上部に気圧の調整室を形成し、この気圧を調整することが好ましい。
【0015】
また、本発明は、前記上型がフランジ部を有し、前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧の調整を、前記フランジ部下面と前記胴型内周面とを含む空間の気圧を上げることによって行うことを特徴とする。
【0016】
ここで、前記フランジ部には、上型の外周方向に段差として設けられたものだけでなく、上成形面の光学的機能面外の部分も含む。
【0017】
また、本発明は、前記成形型内における前記上型に接触する空間に気体を送りこむことにより、当該空間の気圧を上げることを特徴とする。
【0018】
前記気体は好ましくは窒素などの不活性ガスである。
【0019】
また、本発明は、前記プレス成形工程において、前記ガラス素材を上下成形面及び前記胴型の内周面とで前記プレス成形し、前記成形型内における前記上型に接触する空間が、前記上成形面と前記プレス成形体との接触端部を含む空間であることを特徴とする。
【0020】
前記胴型の周面がプレス成形体の周面を規定する場合、前記上成形面と前記プレス成形体との接触端部を含む空間の内圧を上げることによって、前記上型を上昇させるだけでなく、上型の成形面に対するプレス成形体の剥離が促進させる効果が得られる。当該空間は、上成形面の光学的機能面外の部分を含むように位置設定することが好ましい。
本発明では、前記プレス成形工程において、前記ガラス素材が上下成形面でプレス成形し、前記成形型内の前記空間に、前記気体が該プレス成形体に対して上型から剥離するような力を与えるような気流をもって送り込まれるようにすることが好ましい。また、プレス成形体の周面を前記胴型の周面に到達させないで成形を行う場合においても、当該空間に所定の気流をもって気体を送り込むことによって、上型の成形面に対するプレス成形体の剥離を促進させる効果が得られる。
【0021】
また、本発明において、前記気体は、前記胴型に設けられた通気路を通じて前記成形型内における前記上型に接触する空間に送りこまれることを特徴とする。
【0022】
該通気路は、プレス成形時においてはキャビティ内のエア抜き孔としての役割も果たすことができる。
【0023】
本発明において、前記フランジ部が複数形成されていることが好ましい。フランジ部を複数設けることにより、気圧を受ける面積が大きくなり、その結果、上型を上昇させる力も大きくできる。
【0024】
また、本発明は、前記上型を前記プレス成形体から離す方向に移動させる工程中、前記下型と前記胴型との相対的位置を固定すると共に、前記成形型外において前記上型と接触する空間の気圧を下げることにより、前記上型を上昇させることを特徴とする。
【0025】
具体的には、本発明は、前記上型の上面を含む空間を閉塞し、前記閉塞した空間から気体を吸引することによって前記成形型外の空間における気圧を下げることを特徴とする。
【0026】
また、本発明は、前記成形型として、前記上型の上昇に、前記プレス成形体が追従したとき、所定位置で前記プレス成形体の上昇を阻止する障害物を備えた成形型を用い、かつ、前記上型を、該上型の成形面が前記所定位置を超えるまで上昇させることを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、上型の上昇に追従してプレス成形体が引き上げられた場合に、所定位置で該障害物がプレス成形体に当り、上型の成形面に対しプレス成形体を分離するよう作用する。ここで、前記所定位置は、プレス成形体が下型の成形面から浮き上がらない高さ、又は上型の成形面から分離され落下したときに該プレス成形体にわれや傷などの欠陥を生じさせない僅かな浮き上がり高さであることが好ましく、具体的には0〜5mm、好ましくは0〜2mmである。
【0028】
また、この場合において、前記障害物が、前記胴型内周面に形成された突起であることが好ましい。
【0029】
また、本発明は、前記プレス成形体がTg−50℃〜Tgになったときに、前記上型の上昇を開始することが好ましい。
【0030】
また、本発明において、前記成形型が、該成形型のキャビティ内の前記ガラス素材を加熱して軟化させる位置、前記プレス成形工程を行う位置、前記プレス成形体を取り出す位置、を移動する成形型ユニットであることを特徴とする。
【0031】
この種の成形型ユニットにおいても、本発明によれば上型の上昇は空間内の気圧の調整によって行われるため、その設置位置に対するズレや傾きに拘わらず、これを鉛直上方に上昇させることができる。
【0032】
本発明の成形型分解装置は、上下の成形面を形成する上下型のうち、少なくとも上型が胴型の内周面に対して摺動可能である成形型の分解装置であって、少なくとも前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を、前記成形型外の空間の気圧に対して相対的に上げることにより、前記上型をプレス成形体から離す方向に移動させる型分離手段、及び前記キャビティからプレス成形体を取り出す取り出し手段を含むことを特徴とする。
【0033】
本発明は、前記型分離手段が、前記成形型内に形成した空間に気体を送りこむことにより、前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を上げることを特徴とする。
【0034】
前記型分離手段が、前記上型の上面を含む空間を閉塞し、前記閉塞した空間から気体を吸引するものであることを特徴とする。
【0035】
更に、本発明のプレス成形体の製造装置は、上下型の上下成形面とその外周に位置する胴型の内周面とで囲まれたキャビティを有し、前記上型および下型のうち少なくとも上型が前記胴型の内周面に対して摺動可能である成形型を用い、ガラス素材をプレス成形することによってプレス成形体を製造する装置であって、前記胴型に対する上型の上昇と共に前記プレス成形体が追従した場合に、所定位置で前記プレス成形体の上昇を阻止するよう前記胴型内周面に形成された障害物を備えた前記成形型、前記キャビティ内にある軟化状態のガラス素材を前記上成形面と下成形面とを接近させることによりプレス成形してプレス成形体を得るためのプレス手段、前記プレス成形体が所定温度となったときに、少なくとも前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を、前記成形型外の空間の気圧に対して相対的に上げることにより、前記上型を前記プレス成形体から離す方向に移動させる型分離手段、前記キャビティからプレス成形体を取り出す取り出し手段を含むことを特徴とする。
【0036】
また、本発明の製造装置において、前記成形型は、前記胴型に、前記成形型内における前記上型に接触する空間に通じる通気路を備え、前記型分離手段は、前記通気路を通じて当該空間に気体を送りこむことによって、当該空間の気圧を調整することを特徴とする。
【0037】
更に、前記成形型が、該成形型のキャビティ内の前記ガラス素材を加熱して軟化させる位置、前記プレス成形工程を行う位置、前記プレス成形体を取り出す位置、を移動する成形型ユニットであることを特徴とする。
【0038】
本発明における、プレス成形体の具体例としては、ガラス光学素子がある。
また、本発明では、前記成形型において、前記上型及び胴型の上面が、前記光学素子の光軸に垂直な面であり、前記プレス成形は、該上型及び胴型の上面が同一面内にあるときに終了するようにすることができる。このような成形型の場合、上型と胴型の上面はプレス成形を精密に行う意味で重要なため、該上面に対する傷やゴミの付着の問題をできるだけ少なくすることが必要である。本発明によれば、上型の上昇に際しこれらの上面に対し別の装置を接続する必要がないので、これらの問題を最小限にすることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図示した一実施形態に基いて本発明を詳細に説明する。以下の説明では、プレス成形装置とは別体に構成された成形型ユニットを用いたプレス成形方法に沿って本発明を説明する。もっとも本発明がこのような成形型ユニットを用いた方法以外のもの、すなわちプレス成形装置内に成形型を固定的に備えたものにおいても適用できることは、以下の説明から明らかにされよう。
【0040】
図1は、本発明に係るプレス成形方法において用いられる成形型ユニットの断面図を示している。成形型ユニット10は、上型12、下型14及び胴型16で構成される、プレス成形装置とは独立したユニット体である。胴型16は、略円筒状を有し、その上下から上型12及び下型14を嵌め入れて、これらが相対的に移動できるようにされる。上型12及び下型14は、その対向側に成形面(以下、それぞれ上成形面12a、下成形面14aという)を備え、また胴型16の内周面は、それら成形面の間で成形周面16aを備え、これらの成形面及び成形周面によって成形型ユニット10内にはキャビティ18が形成されている。後述するように、このキャビティ18内に球状の被成形ガラス素材Gを配置した状態で、成形型ユニット10をプレス成形装置内に搬入し、そのプレスを行うことによってガラス成形体を得る。一のプレス成形装置に対し複数の成形型ユニット10を用意し、これを順次プレス成形装置に供給することによって、連続的なガラス成形体の製造を可能にする製造ラインが形成される。
【0041】
該製造ラインは、例えば複数の処理室を円周方向に並べて配置した製造装置で構成することができる。被成形ガラス素材Gを収めた成形型ユニット10を製造装置内の回転テーブル上に搬入し、非酸化性ガス雰囲気に維持された各処理室を順次移動させることによって、その処理を実行する。このような製造装置は、その処理室として、成形型ユニットの取り出し・挿入室、第1加熱室、第2加熱室、均熱室、プレス室、第1徐冷室、第2徐冷室及び急冷室を含むことができる。各処理室の間にはシャッターが備えられ、処理中他の室と分離される。取り出し・挿入室から装置内に搬入された成形型ユニット10内の被成形ガラス素材は、第1及び第2加熱室で順次昇温され、均熱室でそれが所定のガラス粘度(例えば、108.7ポアズ)に達するように均熱化される。次いで、成形型ユニットはプレス室に搬入され、ここに設置されたプレス装置によって被成形ガラス素材はプレスされ、次いで第1及び第2徐冷室、及び急冷室で冷却された後、取り出し・挿入室から装置外に搬出される。本発明に関わるプレス成形体の処理の詳細については後述する。
【0042】
好適な実施例において、成形型ユニット10の各構成部品12、14、16は炭化ケイ素で成形され、その上下の成形面12a、14a及び成形周面16aには、炭素系離型薄膜を被覆する。
【0043】
前記胴型16の内周面は、異なる径d1〜d3の3つの領域16A〜16Cを有する。上部の領域16Aは、最も大径の径d1を有し、ここには上型12の基部側の領域が嵌め入れられる。中間の領域16Bは、最も小径の径d2を有し、ここには上型12の先端側の領域が嵌め入れられる。更に、下部の領域16Cは、前記中間の領域16Bよりも幾らか大径の径d3(すなわち、d1>d2、d3>d2)を有し、その下半部には下型14の先端側の領域が嵌め入れられる。図で明らかなように、下部領域16Cの上半部の内周面によって成形周面16aが形成され、その上下に上型12及び下型14の成形面12a及び14aが対向配置される。キャビティ18においてプレスされる被成形ガラス素材Gは、その両側の機能面を上下の成形面12a及び14aによって規定されると共に、その周面を成形周面16aによって規定される。胴型16の内周面において、前記中間領域16Bと下部領域16Cにおける径差によって、段部16bがその内周に沿って形成される。後述するように、段部16bは、プレス後に胴型16に対し上型12が引き上げられたときに、上型12に対しガラス成形体Gを分離して、これを下型14上に残すように機能される。
【0044】
上型12は、前述のように胴型16の上部領域16Aに嵌め入れられる基部領域と、中間領域16Bに嵌め入れられる先端側領域で構成される。上型12は、各領域の径が、胴型16の対応する領域の径に対し、微小のクリアランスを持つように精密加工される。好適な実施例においてこのクリアランスは、6μm以下であり、これによって、胴型16の中心に対する上型12の摺動時の軸ずれを極小にしてある。これに対し、上型12の先端側領域の先端部周囲は、径d2よりも小径の径d4を有しており、これによって胴型16の中間領域16Bとの間に、キャビティ18に連通する空間20が形成されている。後述するように、空間20は、通気口24を介して気体供給源に連通される。ここで空間20は、図1に示す被成形ガラス素材のプレス後の状態で、上型の上成形面12aとガラス成形体Gとの界面の終り、すなわち接触端部を含んでいるということが重要である。また、上型12は、胴型16の中間領域16Bの上面16cと対向する面12bを有する。これらの面は胴型16に対する上型12の移動方向で対向しており、図で示される被成形ガラス素材のプレス後の状態で、その間には所定の空隙28が確保される。後述するように、空隙28には、胴型の通気口26を介して気体供給源からの圧縮ガスが導入され、これによって上型12が上方に持ち上げられる。
【0045】
下型14は、前述のように胴型16の下部領域16Cに嵌め入れられる先端側領域と、胴型16の下方に面的に接触される基部領域で構成される。下型14は、その先端側領域の径が、胴型の下部領域16Cの径d3に対し、微小のクリアランスを持つように精密加工される。好適な実施例においてこのクリアランスは、6μm以下であり、これによって、胴型16の中心に対する下型14の摺動時の軸ずれを極小にしてある。下型14の先端側領域の先端部周囲は、径d3よりも小径に形成され、これによって胴型16の下部領域16Cとの間に、キャビティ18に連通する空間30が形成されている。空間30は、通気口22を介して成形型10の外部に連通される。
【0046】
胴型16は、更に、その径方向に沿って3つの通気口22、24及び26を備える。各通気口は、胴型16を平面的に見てその径方向に放射状に延びる複数(2〜6本程度)の通気口で構成され、胴型16の外周面と内周面とを連通する。最も下に形成された通気口22は、下型14との間の空間30と成形型ユニットの外部とを気体流通可能に連結する。プレス時において通気口22からキャビティ18内の空気を外部に排出可能とすることによって、キャビティ18内の圧力上昇を押える。すなわち、本成形型ユニット10を用いたプレス成形において、キャビティ18内の被成形ガラス素材Gは、下型14に対する上型12の接近によって、押圧され横に広がり、その周面は胴型の成形周面16aに接する。プレスの進行に伴い、被成形ガラス素材Gの周面の成形周面16aに対する接触面積は増大していき、空間30上の領域が徐々に小さくなっていく。空間30及び通気口22を介してキャビティ18内の空気を外部に放出することによって、キャビティ内の圧力が異常に高くなったり、成形面にガスが入り込んだりすることが防止され、そのガラス成形体に対する影響を最小にすることができる。
【0047】
胴型16における上部の通気口26は、前記空隙28に臨まれて配置されており、該空隙28に後述する気体供給源からの圧縮ガスを導入し、これによってプレス成形後の上型12の引き上げを実現する。また、中央の通気口24は、上型12との間の空間20に臨まれて配置されており、該空隙28に後述する気体供給源からの圧縮ガスを導入可能にする。前記プレス後の上型12の引き上げ時に、通気口24を介して空間20に圧縮ガスを導入することにより、その内圧を上げ上型の上成形面12aに対するガラス成形体Gの剥離を促進させる。図2には、通気口26(及び通気口24)の配置構成が明瞭に示されており、また図3には、プレス後に上型12を引き上げる際の装置構成が示されており、以下の説明ではこれらの図を参照する。
【0048】
被成形ガラス素材Gのプレス後、所定の冷却期間を置いて、成形型の分離、すなわち下型14及び胴型16に対する上型12の引き上げの工程が実施される。図3に示すように、本工程の実施に際し、成形型ユニット10はプレス成形装置から搬出され、支持台32上に、その真空チャック機構によって固定される。胴型16は、その周囲を囲繞するチャック手段34によって挟持される。チャック手段34は、その内側に図示しない気体供給源からの圧縮ガスを、前記通気口24及び26に導く通路38を備える。上型12の引き上げ及び上型12に対するガラス成形体Gの分離のために、通路38及び通気口24、26を通して空隙28及び空間20に圧縮ガスが導入される。この詳細については、後の工程の箇所で説明する。なお、ストッパ36は、上型12が引き上げられたときにその規制をするためのものである。
【0049】
次に、前記成形型ユニット10を用いた本発明に係るプレス成形方法の各工程について説明する。図4〜図7において、本発明に係るプレス成形の各工程(A)〜(H)が示されている。これらの各工程を実施するために、先に説明した円周方向に複数の処理室を備えたプレス成形体の製造装置その他の構成の製造装置が使用される。図4の工程(A)及び(B)は、成形型ユニット10内に被成形ガラス素材Gを収容する各工程を示している。すなわち、同図(A)において、成形型ユニット10は、その下型14のみが支持台32上に残され、吸着パッド40で吸着された球状の被成形ガラス素材Gが、その成形面14a上に置かれる。次に、支持台32が移送されて、図示しない支持手段により支持された、成形型ユニット10の上型12及び胴型16下に、被成形ガラス素材Gを載置した下型14を持ち来たす。次いで支持台32にの上昇により、下型14は胴型16の下部に嵌め入れられ、これによって同図(B)に示すように、成形型ユニット10のキャビティ内に被成形ガラス素材Gが収められる。
【0050】
被成形ガラス素材Gを収めた成形型ユニット10は、次に、図示しないプレス成形装置内に搬入される。プレス成形装置内には、加熱ゾーン、プレスゾーン及び冷却ゾーンが設けられ、これらの各領域は非酸化性雰囲気に維持されている。加熱ゾーンにおいて成形型ユニット10は所定温度下で所定時間加熱され、それによって内部の被成形ガラス素材Gが加熱軟化される。次いで、成形型ユニット10は、プレスゾーンに移送され、その内部の被成形ガラス素材Gはプレスされる。
【0051】
図5の工程(C)及び(D)は、プレス成形装置のプレスゾーンにおける工程を示している。工程(C)において、成形型ユニット10は、上下のプレスヘッド42、44間に置かれ、工程(D)において上プレスヘッド42が下降されることによって、上下型の成形面間で被成形ガラス素材がプレスされ、所望のガラス成形体Gが得られる。すなわち、上プレスヘッド42の下降によって、下型14及び胴型16に対し上型12が下降されると、キャビティ内の被成形ガラス素材は押し潰され、各型の成形面に沿った形状のガラス成形体Gが得られる。上プレスヘッド42の下降は、その周面が胴型16の上面に突き当てられた位置、すなわち上型12の上面と胴型16の上面が一致した位置で止められる。これによって成形されるガラス成形体の肉厚が一定となることが保証される。このプレス工程において、胴型16に形成した3つの通気口22,24,26からは、キャビティ18及び空隙28内の空気が成形型外へ排出され、プレス動作における空気圧の影響をなくすように機能する。なお、被成形ガラス素材の容量は、プレス後のプレス成形体の周縁部が上下成形面の回りの空間20及び30に至らないように調整されている。被成形ガラス素材の容量ばらつきは、プレス成形体の周縁部の丸みの大小によって吸収される。被成形ガラス素材のプレス後、成形型ユニット10は、プレス成形装置内の冷却ゾーンに移送され、ここで冷却された後、装置外へ搬出され、次の工程へ渡される。
【0052】
図6及び図7の工程(E)〜(H)は、成形型ユニット10からガラス成形体Gを取り出すための各工程を示している。プレス成形装置から搬出された成形型ユニット10は、ガラス成形体Gの取り出しのための工程を実施するエリアに移送される。該エリアにおいて成形型ユニット10は、図3で先に説明したように、支持台32にその下型14が吸着固定されると共に、その胴型16がチャック手段34で挟持される(工程(E))。この状態で図示しない気体供給源から通路38に圧縮ガスが導入され、これは更に胴型16の通気口24及び26を介して胴型16の内側に導かれる。上方の通気口26からの圧縮ガスは、空隙28に導入され、その内圧を高めて、工程(F)に示すように、上型12を持ち上げる。
【0053】
このときガラス成形体Gが上型の成形面12aに密着し、上型12と共に下型14に対し持ち上げられることがある。本実施形態において、上型12に対しガラス成形体Gを確実に分離するために、通気口24から空間20に導入される圧縮ガス、及び胴型16の段部16bが有効に機能される。この機能の説明のために、図6(E)及び(F)と共に、それらの要部拡大図である図8(A)及び(B)を参照する。空隙28に気体供給源からの圧縮ガスが導入されるのと並行して、通気口24を介して空間20にも圧縮ガスが導入される。空隙28に導入された圧縮ガスによって上型12が引き上げられるとき、空間20に導入された圧縮ガスは、上型12の引き上げの力に抗して、プレス成形体の周囲上面(これは、空間20の下壁を形成する)を押し下げるよう作用する。これと同時に、上型12の引き上げに連れてガラス成形体Gが僅かに引き上げられると、その周囲上面は、胴型の段部16bに突き当たる。この機械的な力によって上型12の成形面12aに対するガラス成形体Gの界面での剥離が開始される。一旦、この界面での剥離が開始されると、前記空間20に与えられている圧縮ガスが、該界面の終りからその中心に向かって伝播し、ガラス成形体Gを上型12に対し完全に分離する。以上の作用によって、上型12の引き上げ時にガラス成形体Gは下型14上に確実に残される。上型12の上昇は、その上面がストッパ36に突き当てられた状態で停止する(工程(F))。
【0054】
なお、本工程の実施に際し、圧縮ガスの導入は、その流量を精密に制御可能なコントローラの制御に従って行うことができる。このようなコントローラの制御によって、前記空間内の気圧を上昇させ、下降させ、これら上昇又は下降させた気圧を維持し、又はこれらを繰り返すなどの調整を行える。一実施例において、比較的短い間隔で気圧の上下を繰り返すことによって上型12を少し上昇(2mm程度)させ、その位置を保持し、その後、後述のように下型14が下降されるのに合わせて、圧縮ガスの流入を止めることによって上型12を元の位置に戻すという制御を行うことができる。
【0055】
続く図7の工程(G)において、チャック手段34に対し支持台32が下降され、ガラス成形体Gを載せた下型14が、成形型ユニット10から取り出される。下型14上のガラス成形体Gは、その搬出エリアに移送され、工程(H)で示すように、吸着パッド40でピックアップされる。以上により、被成形ガラス素材の供給から、そのプレス後のガラス成形体Gの搬出までの一連の作業が完了する。ガラス成形体Gの取り出し後に、図4の工程(A)に従って、下型14上に被成形ガラス素材を供給することによって、循環的にこの工程が実施される。
【0056】
前記成形型ユニット10の分解及びガラス成形体Gの取り出しは、特許第2665018号に記載の成形型の分解・組立装置を用いて行うことができる。すなわち、支持台32は、エアシリンダのピストンロッドに保持されており、エアシリンダを制御して支持台32を垂直下方に引き下げることにより、ここに真空吸着された下型14とともにガラス成形体Gを下降し、胴型16から取り出す。下型14を真空吸着してエアシリンダにより下降させる理由は、下型14の外形と胴型16の内径との間のクリアランスが数μmしかないため、下型14の側壁と胴型16の内側壁との間の摩擦抵抗が大きく、下型14とガラス成形体Gの自重だけでは、下型14とガラス成形体Gが胴型16から抜け難いためである。また、下型14の中心軸線と胴型16の中心軸線との間に多少の位置ずれや傾きがあると、支持台32の下降時に下型14の側壁と胴型16の内側壁との間に大きな摩擦抵抗が生じるが、このような場合でも、下降の過程で下型14の中心軸線と胴型16の中心軸線とが一致するように下型14が自ずと移動するようにするためでもある。
【0057】
図9及び図10は、本発明の他の実施形態に係る成形型ユニット及びこれを用いたプレス成形の一工程を示している。本実施形態に係るプレス成形においては、プレス後のガラス成形体Gの周面は、胴型の内周面まで至らず、自由表面のままにされる。このようなプレス成形によって成形されるガラス成形体Gは、後の芯取り工程でその周面を研削され、その外径が形成される。
【0058】
図9において、本実施形態に係る成形型ユニット90は、先の実施形態における成形型ユニット10と略同様の構成を有するが、その胴型96には、2つの通気口98及び100が形成される。上方の通気口96は、上型92との間の空隙102の空気を外部へ排出するために機能されるとともに、胴型96に対し上型92を引き上げるよう機能される。また、下方の通気口100は、先の例の通気口22及び24の働きを同時に達成する。すなわち、通気口100は、被成形ガラス素材のプレス時において、その周囲空間104内の空気を外部へ排出するよう機能すると共に、上型92の引き上げ時において、上型92の引き上げ及び上型92の成形面に対するガラス成形体Gの剥離を促進させるよう機能する。
【0059】
図10には、ガラス成形体Gの取り出しの工程において、上型92が引き上げられた状態を示している。本実施形態においても、本工程において各通気口98及び100には、図示しない気体供給源からの圧縮ガスが導入され、上型92の引き上げは、該導入による空間102及び104の気圧の上昇によって達成される。成形型ユニット90を支持台32に固定後、チャック手段34により胴型16を固定する。上型92の上昇及び上型92に対するガラス成形体Gの剥離は、先の実施形態の場合と同様に、胴型の段部96a及び周囲空間104に導入される圧縮ガスによって行われる。本実施形態においては、胴型96の周面にガラス成形体Gの周面が接触していないので、上型92に対するガラス成形体Gの剥離を促進させる効果は、先の実施形態の場合に比して低いが、圧縮ガスの圧力を高めることにより、通気口100から導入されるガスに気流を生じさせ、その力でガラス成形体Gの剥離を促進するようにすることができる。なお、本工程はプレス成形装置内において行うことができる。本工程をプレス成形装置内において行うことにより、成形型ユニットの搬出のための時間が削減でき、プレスから上型の引き上げまでの時間を短縮することができる。好適な実施例において、前記上型12の引き上げは、ガラス成形体Gの温度が、ガラス転移点−10°程度であるときに行われる。
【0060】
図11は、胴型に対し上型を上昇させるための他の実施形態を示している。先の実施形態においては、胴型16に対する上型14の上昇は、空間20及び28内の気圧を上昇させることのみで行った。本実施形態では、前記気圧の上昇に加えて、上型14上の空間の気圧を下降させ、それら双方により生じる力によって上型14を上昇させる。
【0061】
すなわち、ガラス成形体Gを成形型ユニット10から取り出す処理を実施するエリアにおいて、成形型10の上部に例えばアルミニウムで成形された円盤状のキャップ部材110が配置される。キャップ部材110は、その周囲につば部112を備え、その端面112aを胴型16の上面に当接させることによって、上型14の上面の上方に空間114を形成する。キャップ部材110には、通気口116が備えられ、ここに図示しない真空ポンプが接続される。前記胴型16の通気口24及び26から空間20及び28に圧縮ガスを導入するタイミングに合わせて、前記通気口116から空間114内の空気の吸引が行われる。該吸引により上型14上の空間114は陰圧となり、また前記圧縮ガスの導入により上型14下側の空間20及び28は陽圧となり、この圧力によって上型14は胴型16に対し上昇される。以上のようにして本発明の実施に際しては、上型の上昇のために、上型14の上部の空間を陰圧にしても良い。
【0062】
【実施例1】
本実施例の成形装置は、1つの型母材に4つの成形型が配置されている成形型を用いたものである。上型母型及び下型は、タングステン合金により形成し、上型及び下型並びに胴型は炭化珪素に炭素系薄膜を被覆したものを用いた。
【0063】
この装置を用いて、バリウムホウケイ酸ガラス(転移点514℃、屈伏点545℃)をプレスして外径15mmの両凸形状のレンズ(1面が球面、他の1面が非球面、コバ厚さが3mm)を成形した。マーブル形状に熱間成形された表面欠陥のないプリフォームを470℃に予熱し、成形室の下方にて約470℃に予熱された4個の下型上に、移送ハンド(図示せず)を用いて4個同時に移送した。直ちに、下型母型を上昇し470℃の各上型に、各胴型を組み込んだ。この時、高周波誘導加熱により上下母型をガラス粘度108ポアズに相当する596℃に昇温した。均熱化した後、下母型を上昇させて70kg/cm2の圧力で、上下成形面がガラスに転写され、かつ、ガラスが胴型内部の周面に達するまでプレスした。次に、型および成形されたレンズをガラス転移点以下になるまで50℃/分の冷却速度で冷却した。このとき、ガラスの収縮に対して上型が追随し、上型自重のみかかった状態で冷却された。すなわち、冷却中はレンズの上面と上型の接触が保たれていた。
【0064】
各型において、加熱及び冷却がほぼ均等に行われた。490℃で成形型内の気圧を調整し、上型を胴型に対し上昇させ、これと同時に上型の成形面に対するガラスの剥離を行った。次いで、下母型を成形室の下まで下降させ、ガラスが480℃のときに、図7と同様な吸着パッドを4個有する吸引部材(図示せず)を用いて4個のレンズを同時に取り出した。取り出したレンズは必要に応じ、その後アニールする場合もある。この工程を100回繰り返し行ったが、レンズを成形型から確実に取り出すことができ、得られたレンズは高面精度で、表面品質も良好で、心取り後の偏心も良好であった。
【0065】
【実施例2】
また、ガラスが胴型内部の周面に達しないようにプレス成形したこと以外は実施例1と同様にレンズを成形したところ、レンズを成形型から確実に取り出すことができ、得られたレンズは高面精度で、表面品質も良好で、心取り後の偏心も良好であった。
【0066】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明した。しかしながら本発明は前記実施形態に示した事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその変更、改良等が可能であることは明らかである。前記各実施形態においては胴型に通気口を形成して成形型のキャビティ内に圧縮ガスを導入するように構成したが、胴型と上型又は下型の突合せ面に沿って切り溝を形成し、これを通して圧縮ガスを導入するようにしても良い。また、各実施形態においては、キャビティ内への圧縮ガスの導入と、胴型の段部による物理的な作用で、上型に対するガラス成形体の剥離を行うように構成したが、上型の成形面に対するガラス成形体の密着強さによっては、圧縮ガスの導入だけでその剥離が可能であろう。
【0067】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、成形型のキャビティの気圧を調整することによって、上型/下型移動のための力の調整が極めて精密に制御できるようになり、また従来の付勢手段等の方法に比してより大きな力を得ることも可能となる。
【0068】
また、前記気体を流入させるキャビティ内における空間の位置によって、上型/下型移動時における上型の成形面とプレス成形体との界面の剥離が促進される。
【0069】
更に、胴型の周面に形成された突起などの障害物を備えた本発明においては、上型/下型移動時における上型の成形面とプレス成形体との界面の剥離が確実に行われるようになる。この場合に、前記空間内の気圧の上昇による剥離の促進により、該障害物によるプレス成形体の剥離の力は極めて小さいもので済むので、前記障害物がプレス成形体に物理的に接触する際の傷などの影響は最小限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス成形方法において用いられる成形型ユニットの断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】成形型を分離する工程における装置構成を示した図である。
【図4】本発明に係るプレス成形方法において、成形型ユニット内に被成形ガラス素材を収容する工程を示す図である。
【図5】本発明に係るプレス成形方法において、プレス成形装置のプレスゾーンにおける工程を示す図である。
【図6】本発明に係るプレス成形方法において、成形型ユニットからプレス成形体を取り出すための工程を示す図である。
【図7】本発明に係るプレス成形方法において、成形型ユニットからプレス成形体を取り出すための工程を示す図である。
【図8】図6(E)及び(F)の要部拡大図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る成形型ユニットの断面図である。
【図10】図9の成形型ユニットからガラス成形体を取り出す工程における装置構成を示す図である。
【図11】胴型に対し上型を上昇させるための他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
G ガラス成形体
10 成形型ユニット
12 上型
12a 上成形面
14 下型
14a 下成形面
16 胴型
16A 上部領域
16B 中間領域
16C 下部領域
16a 成形周面
16b 段部
16c 上面
18 キャビティ
20 空間
22、24、26 通気口
28 空隙
30 空間
32 支持台
34 チャック手段
36 ストッパ
38 通路
40 吸着パッド
42、44 プレスヘッド

Claims (19)

  1. 上下型の上下成形面とその外周に位置する胴型の内周面とで囲まれたキャビティを有し、前記上型および下型のうち少なくとも上型が前記胴型の内周面に対して摺動可能である成形型を用い、ガラス素材をプレス成形することによってプレス成形体を製造する方法であって、
    前記キャビティ内にある軟化状態のガラス素材を前記上成形面と下成形面とを接近させることによりプレス成形してプレス成形体を得る工程、
    前記プレス成形体が所定温度となったときに、少なくとも前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を、前記成形型外の空間の気圧に対して相対的に上げることにより、前記上型を前記プレス成形体から離す方向に移動させる工程、
    前記キャビティからプレス成形体を取り出す工程、
    とを含むことを特徴とするプレス成形体の製造方法。
  2. 前記上型を前記プレス成形体から離す方向に移動させる工程中、前記下型と前記胴型の相対的位置を固定すると共に、前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を、前記成形型外の空間の気圧に対し相対的に上げることにより、前記上型を前記胴型に対して相対的に上昇させることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形体の製造方法。
  3. 前記上型がフランジ部を有し、前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧の調整を、前記フランジ部下面と前記胴型内周面とを含む空間の気圧を上げることによって行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のプレス成形体の製造方法。
  4. 前記成形型内における前記上型に接触する空間に気体を送りこむことにより、当該空間の気圧を上げることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のプレス成形体の製造方法。
  5. 前記プレス成形工程において、前記ガラス素材を上下成形面及び前記胴型の内周面とで前記プレス成形し、
    前記成形型内における前記上型に接触する空間が、前記上成形面と前記プレス成形体との接触端部を含む空間であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のプレス成形体の製造方法。
  6. 前記気体は、前記胴型に設けられた通気路を通じて前記成形型内における前記上型に接触する空間に送りこまれることを特徴とする請求項4〜5の何れかに記載のプレス成形体の製造方法。
  7. 前記フランジ部が複数形成されていることを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載のプレス成形体の製造方法。
  8. 前記上型を前記プレス成形体から離す方向に移動させる工程中、前記下型と前記胴型との相対的位置を固定すると共に、前記成形型外において前記上型と接触する空間の気圧を下げることにより、前記上型を上昇させることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形体の製造方法。
  9. 前記上型の上面を含む空間を閉塞し、前記閉塞した空間から気体を吸引することによって前記成形型外の空間における気圧を下げることを特徴とする請求項8に記載のプレス成形体の製造方法。
  10. 前記成形型として、前記上型の上昇に、前記プレス成形体が追従したとき、所定位置で前記プレス成形体の上昇を阻止する障害物を備えた成形型を用い、かつ、前記上型を、該上型の成形面が前記所定位置を超えるまで上昇させることを特徴とする請求項2〜9の何れかに記載のプレス成形体の製造方法。
  11. 前記障害物が、前記胴型の内周面に形成された突起であることを特徴とする請求項10に記載のプレス成形体の製造方法。
  12. 前記プレス成形体がTg−50℃〜Tgになったときに、前記上型の上昇を開始することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のプレス成形体の製造方法。
  13. 前記成形型を、
    前記成形型のキャビティ内の前記ガラス素材を加熱して軟化させる位置、
    前記プレス成形工程を行う位置、
    前記プレス成形体を取り出す位置、
    に移動させることを特徴とした請求項1〜12の何れかに記載のプレス成形体の製造方法。
  14. 上下の成形面を形成する上下型のうち、少なくとも上型が胴型の内周面に対して摺動可能である成形型の分解装置であって、
    少なくとも前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を、前記成形型外の空間の気圧に対して相対的に上げることにより、前記上型をプレス成形体から離す方向に移動させる型分離手段、及び
    前記キャビティから前記プレス成形体を取り出す取り出し手段、
    とを含むことを特徴とする成形型分解装置。
  15. 前記型分離手段が、前記成形型内に形成した空間に気体を送りこむことにより、前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を上げるものであることを特徴とする請求項14の成形型分解装置。
  16. 前記型分離手段が、前記上型の上面を含む空間を閉塞し、前記閉塞した空間から気体を吸引するものであることを特徴とする請求項14の成形型分解装置。
  17. 上下型の上下成形面とその外周に位置する胴型の内周面とで囲まれたキャビティを有し、前記上型および下型のうち少なくとも上型が前記胴型の内周面に対して摺動可能である成形型を用い、ガラス素材をプレス成形することによってプレス成形体を製造する装置であって、
    前記胴型に対する上型の上昇と共に前記プレス成形体が追従した場合に、所定位置で前記プレス成形体の上昇を阻止するよう前記胴型内周面に形成された障害物を備えた前記成形型、
    前記キャビティ内にある軟化状態のガラス素材を前記上成形面と下成形面とを接近させることによりプレス成形してプレス成形体を得るためのプレス手段、
    前記プレス成形体が所定温度となったときに、少なくとも前記成形型内における前記上型に接触する空間の気圧を、前記成形型外の空間の気圧に対して相対的に上げることにより、前記上型を前記プレス成形体から離す方向に移動させる型分離手段、
    前記キャビティからプレス成形体を取り出す取り出し手段、
    を含むことを特徴とするプレス成形体の製造装置。
  18. 前記成形型は、前記胴型に、前記成形型内における前記上型に接触する空間に通じる通気路を備え、前記型分離手段は、前記通気路を通じて当該空間に気体を送りこむことによって、当該空間の気圧を調整することを特徴とする請求項17に記載のプレス成形体の製造装置。
  19. 前記成形型が、
    前記成形型のキャビティ内の前記ガラス素材を加熱して軟化させる位置、
    前記プレス成形工程を行う位置、
    前記プレス成形体を取り出す位置、
    を移動する成形型ユニットであることを特徴とする請求項17又は18に記載のプレス成形体の製造装置。
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