JP4779861B2 - ガラス光学素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス光学素子の製造方法に関する。
今日、ガラス光学素子は、デジタルカメラ用レンズ、DVD等の光ピックアップレンズ、携帯電話用カメラレンズ、光通信用のカップリングレンズなどとして広範にわたって利用されている。これらのガラス光学素子は、軟化したガラス素材を成形金型で加圧成形するプレス成形法により製造されることが多くなってきた。
また、各種光学機器の小型化、高精度化に伴って、ガラス光学素子に要求される性能もますます高くなってきたこと、及び、製造コスト削減が一層強く要求されるようになってきたこと等から、ガラス光学素子の光学面のみならず、外周側面についても成形によって同時に形成する成形方法の検討が進められている。
このような方法の一つとして、所定質量及び形状を有する成形用ガラス素材を作製し、該成形用ガラス素材をガラス光学素子の外周側面を形成するための側面転写面を有する成形金型とともにガラスが変形可能な温度まで加熱した後、加圧成形してガラス光学素子を得る方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された2種類の成形方法について、図7及び図8を参照して説明する。図7及び図8は、加圧成形している状態における成形金型の断面を示す図である。図7は第1の方法に用いる成形金型、図8は第2の方法に用いる成形金型を示している。第1の方法は、図7に示すような上型1、下型2、及び側面転写部材3からなる成形金型を用い、ガラスがキャビティ(成形金型の内部でガラス光学素子の形状を有する空間)を完全に充満するまで上型1が下方に移動してガラスを加圧する成形方法(以下、「従来方法1」という。)である。ガラス光学素子4の厚みはガラスの体積によって決定される。第2の方法は、図8に示すような上型5、下型6、及び側面転写部材7からなる成形金型を用い、上型5は側面転写部材7に当接する位置で停止し、ガラスがキャビティを完全には充満しないため金型によって制限されない幾らかの自由ガラス表面9がガラス光学素子8に存在するような成形方法(以下、「従来方法2」という。)である。ガラス光学素子8の厚みは側面転写部材7の厚みによって決定される。
一方、これら所定質量及び形状を有する成形用ガラス素材を用いる方法とは異なり、上型、下型、及び側面転写部材からなる成形金型を加熱しておき、溶融ガラスを下型に滴下して、ガラスが加圧によって変形可能な温度領域にある間に成形金型によって加圧成形する成形方法も提案されている(例えば、特許文献2、3参照。)。
特開昭58−84134号公報 特開2003−292327号公報 特開2004−339039号公報
しかしながら、上記従来方法1では、ガラスがキャビティを完全に充満するまで上型が下方に移動することから、外周側面の両端部(上型で転写される面と外周側面との境界部、及び、下型で転写される面と外周側面との境界部)にバリやカケなどの品質不良が発生しやすいという問題があった。
一方、上記従来方法2では、金型によって制限されない幾らかの自由ガラス表面がガラス光学素子に存在するためバリやカケなどが問題となることはないが、側面転写部材7によって上型5の移動が制限されるため、冷却・収縮の過程においてガラス光学素子を加圧した状態に保つことができないという重大な欠点があり、実際に高精度な光学面を有する光学素子を製造することはできなかった。
また、外径の小さい光学素子や、表裏の光学面の形状が近似している光学素子の場合などには、外周側面の両端部に形状の違いを設けて光学素子の表裏の判別に用いたいという要望があるが、上記従来方法1や上記従来方法2においては、当該部分の形状に差を設けることが困難であり、当該部分の形状を光学素子の表裏判別に用いることはできなかった。
更に、特許文献2又は3においても、高精度な光学面を得ることができ、かつ、外周側面の両端部に発生するバリやカケなどの品質不良を防止するようなガラス光学素子の製造方法は開示されていない。
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、高精度な光学面を有しながら外周側面のカケ等の発生が無く、更に表裏判別の容易なガラス光学素子の製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
1. ガラス光学素子の第1面を形成するための第1転写面を有する下型と、前記ガラス光学素子の前記第1面に対向する第2面を形成するための第2転写面を有する上型と、前記ガラス光学素子の外周側面を形成するための側面転写面を有し前記下型に組み合わされた側面転写部材と、を有する成形金型を所定温度に加熱する成形金型加熱工程と、加熱された前記下型の上に溶融状態のガラスを滴下して、前記下型の前記第1転写面及び前記側面転写部材の前記側面転写面にガラスを接触させる滴下工程と、加熱された前記上型を前記下型と互いに対向するように配置し、前記上型と前記下型とを相対的に接近させて前記ガラスを加圧する加圧工程と、前記加圧工程の後、加圧を解除してガラス光学素子を取り出す取り出し工程とを備えたガラス光学素子の製造方法において、前記滴下工程における滴下によって、前記成形金型のいずれの面にも接触せずに形成される面であって前記第1面と前記外周側面とを接続する第1自由面が形成され、前記加圧工程の前に、前記ガラスが前記第1転写面及び前記側面転写面に接触した状態で所定の時間待機して、前記加圧工程における加圧によって、前記成形金型のいずれの面にも接触せずに形成される面であって前記第2面と前記外周側面とを接続する第2自由面が形成される温度まで前記ガラスを冷却する待機工程を備え、前記第1面の中心と前記第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た前記第1自由面の幅および前記第2自由面の幅が互いに異なることを特徴とするガラス光学素子の製造方法。
2. ガラス光学素子の第1面を形成するための第1転写面を有する下型と、前記ガラス光学素子の前記第1面に対向する第2面を形成するための第2転写面を有する上型と、前記ガラス光学素子の外周側面を形成するための側面転写面を有し前記上型に組み合わされた側面転写部材と、を有する成形金型を所定温度に加熱する成形金型加熱工程と、加熱された前記下型の上に溶融状態のガラスを滴下して、前記下型の前記第1転写面にガラスを接触させる滴下工程と、加熱された前記上型を前記下型と互いに対向するように配置し、前記上型と前記下型とを相対的に接近させて前記ガラスを加圧する加圧工程と、前記加圧工程の後、加圧を解除してガラス光学素子を取り出す取り出し工程とを備えたガラス光学素子の製造方法において、前記加圧工程の前に、前記ガラスが前記第1転写面に接触した状態で所定の時間待機して、前記加圧工程における加圧によって、前記成形金型のいずれの面にも接触せずに形成される面であって前記第1面と前記外周側面とを接続する第1自由面、及び、前記成形金型のいずれの面にも接触せずに形成される面であって前記第2面と前記外周側面とを接続する第2自由面が形成される温度まで前記ガラスを冷却する待機工程を備え、前記第1面の中心と前記第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た前記第1自由面の幅および前記第2自由面の幅が互いに異なることを特徴とするガラス光学素子の製造方法。
3. 前記中心軸に平行な方向から見た前記第1自由面の幅又は前記第2自由面の幅のうちいずれか大きい方が、小さい方の2倍以上であることを特徴とする1または2記載のガラス光学素子の製造方法
4.前記中心軸に平行な方向から見た前記第1自由面の幅又は前記第2自由面の幅のうちいずれか大きい方が、0.3mm以上であることを特徴とする3記載ガラス光学素子の製造方法
本発明の光学素子の製造方法によれば、溶融状態のガラスを滴下した後所定の時間待機してから加圧して、幅の異なる第1自由面と第2自由面とを形成することによって、高精度な光学面を形成しながら外周側面のカケ等の発生を防止できると共に、容易に表裏判別を行うことができるガラス光学素子を製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態であるガラス光学素子の製造方法について説明する。図1は本実施形態におけるガラス光学素子の製造方法の工程を示した図であり、図2は主な工程における成形金型及びガラス光学素子の断面図である。以下、各工程毎に順を追って詳細に説明する。
成形金型加熱工程S101は、成形金型を所定温度に加熱する工程である。成形金型加熱工程S101における成形金型10の断面図を図2(a)に示す。本実施形態で用いる成形金型10は、上型11、下型12、及び側面転写部材13からなる。下型12はガラス光学素子の第1面を形成するための凹形状を有する第1転写面14を、上型11はガラス光学素子の第2面を形成するための凹形状を有する第2転写面15を、それぞれ有している。また、側面転写部材13はガラス光学素子の外周側面を形成するための側面転写面16を有しており、下型12に組み合わされて固定されている。
上型11、下型12、及び側面転写部材13の材料は、炭化タングステンを主成分とする超硬材料、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウムなど、ガラス光学素子を加圧成形するための成形金型として公知の材料の中から用途に応じて適宜選択して用いることができる。また、これらの材料の表面に各種金属やセラミックス、カーボンなどの保護膜を形成したものを用いることもできる。上型11、下型12、及び側面転写部材13を全て同一の材料で構成しても良いし、それぞれ別の材料で構成しても良い。
上型11、下型12、及び側面転写部材13は、図示しないヒーターと温度センサーとによって所定温度に加熱することができる。上型11、下型12、及び側面転写部材13がヒーターと温度センサーとをそれぞれ有し、それぞれの部材を独立して温度調節することができる構成としても良いし、成形金型全体を一つ、あるいは複数のヒーターでまとめて加熱するような構成としても良い。ヒーターは、公知のヒーターを適宜選択して用いることができる。例えば、部材の内部に埋め込んで使用するカートリッジヒーターや、部材の外側に接触させて使用するシート状のヒーターなどを用いることができる。また、温度センサーとしては、種々の熱電対の他、白金測温抵抗体、各種サーミスタなど公知の手段を使用することができる。
成形金型加熱工程S101では、溶融ガラスの滴下に先立ち、予め成形金型を所定温度に加熱しておく。成形金型10のうち、上型11と下型12の加熱温度は、ガラスに光学面を良好に転写できる範囲の温度を選択すればよい。一般的には、上型11や下型12の温度が低すぎるとガラス素材に光学面を良好に転写させることが困難になってくる。逆に、必要以上に温度を高くしすぎることは、ガラスと成形金型との融着を防止する観点や、成形金型の寿命の観点から好ましくない。通常、ガラスのTg(ガラス転移点)−100℃からTg+100℃程度の温度に設定するが、実際には、ガラス素材の材料や、形状、大きさ、成形金型の材料、保護膜の種類、光学素子の形状、大きさ、ヒーターや温度センサーの位置等種々の条件によって適正な温度が異なるため、実験的に適正な温度を求めておくことが好ましい。上型11と下型12の加熱温度は同じ温度であっても良いし、異なる温度であっても良い。
成形金型10のうち、側面転写部材13の加熱温度も、上型11や下型12と同様に、通常はガラスのTg(ガラス転移点)−100℃からTg+100℃程度の温度に設定する。側面転写部材13の温度が低すぎると、ガラスの外周側面部付近の冷却が早く進みすぎることから光学面を良好に転写させることが困難になってくる。逆に、必要以上に温度を高くしすぎることは、ガラスと側面転写部材との融着を防止する観点や、側面転写部材の寿命の観点から好ましくない。実際には、上型11や下型12と同様に、実験的に適正な温度を求めておくことが好ましい。
図2(a)では、上型11と、側面転写部材13が組み合わされた下型12とが対向しながら離間した状態で加熱を行っているが、成形金型加熱工程S101における両者の位置関係はこれに限られるものではない。例えば、上型11を下方に移動して側面転写部材13に挿入された状態で加熱を行っても良いし、下型12を、次の滴下工程S102で溶融状態のガラスを受ける位置まで移動させた状態で加熱を行っても良い。
滴下工程S102は、加熱された下型12の上に溶融状態のガラス31を滴下して、下型12の第1転写面14及び側面転写部材13の側面転写面16にガラスを接触させる工程である。滴下工程S102における成形金型等の断面を図2(b)に示す。
溶融炉32は図示しないヒーターによって加熱され、内部に溶融状態のガラス33が貯蔵されている。溶融炉32の下部に設けられたノズル34の先端部に一定質量のガラスが溜まると、ノズル34の先端部で自然に分離して、一定質量のガラス31が下方に滴下する。一般的には、滴下する溶融ガラスの質量はノズル34の先端部の外径によって調整可能であり、ガラスの種類等によるが、0.1gから2g程度のガラス滴を滴下することができる。また、ノズル34の内径、長さ、加熱温度などによってガラス滴の滴下の間隔を調整することができる。従って、これらの条件を適切に設定することで、所望の質量のガラス滴を所望の間隔で滴下させることが可能である。
更に、特開2002−154834号公報に記載された、貫通細孔を設けた部材を用いる溶融ガラス微小滴の製造方法を用いることで、例えば、0.01gから0.2gといった微小質量の溶融ガラスを滴下することもできる。
使用できるガラスの種類に特に制限はなく、光学的用途に用いられる公知のガラスを用途に応じて選択して用いることができる。例えば、リン酸系ガラス、ランタン系ガラスなどが挙げられる。
加熱された下型12の上に滴下されたガラス40は、下型12に衝突して広がり、下型12の第1転写面14及び側面転写部材13の側面転写面16に接触する。このとき、成形金型10のいずれの面にも接触せずガラス光学素子の第1面と外周側面とを接続する第1自由面41が形成される。下型12、側面転写部材13又は溶融状態のガラス31の温度が高すぎると第1自由面41がほとんど形成されなかったり、あるいは、第1転写面14と側面転写面16の境界部の隙間にガラスが入り込んでバリ等が発生してしまうため好ましくない。このような場合には、下型12、側面転写部材13又は溶融状態のガラス31の温度を下げることによって第1自由面41が形成されるように滴下を行うことができる。バリ、カケ等を防止する観点から、通常は、得られたガラス光学素子の第1面の中心と第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た第1自由面の幅が0.05mm以上あることが好ましく、0.1mm以上あることが更に好ましい。
待機工程S103は、滴下されたガラス40が第1転写面14及び側面転写面16に接触した状態で所定の時間待機して、次の加圧工程S104における加圧によってガラス光学素子の第2面と外周側面とを接続する第2自由面が形成される温度まで滴下されたガラス40を冷却する工程である。待機工程S103における成形金型10と滴下されたガラス40の断面を図2(c)に示す。
滴下されたガラス40は、滴下された当初は非常に高温な溶融状態にあるが、第1転写面14及び側面転写面16に接触しているため、これらの接触面から熱を奪われて冷却されて、徐々に粘性が高くなっていく。
滴下されてすぐの、まだあまり冷却されていない時点で上型11を下方に移動させて加圧を行うと、ガラスの粘性が低く変形し易いため、ガラス光学素子の第2面と外周側面とを接続する第2自由面はほとんど形成されない。これに対して、滴下されたガラス40が第1転写面14及び側面転写面16に接触した状態で所定の時間待機した場合には、ガラスが冷却されて粘性が高くなり、加圧によって第2転写面と側面転写面の境界付近にまで十分にガラスが充填されなくなり、ガラス光学素子の第2面と外周側面とを接続する第2自由面が形成される。待機時間を長くするほど、形成される第2自由面の幅は大きくなる。
このように、待機工程S103における待機時間を調整することで、形成される第2自由面の幅を調整することができる。カケ等を防止するという観点からは、ガラス光学素子の第1面の中心と第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た第2自由面の幅が0.01mm以上あることが好ましい。また、ガラス光学素子の表裏の判別の際は、通常、ガラス光学素子の第1面の中心と第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向に近い方向から観察することが多いため、ガラス光学素子の表裏の判別を容易にするという観点からは、ガラス光学素子の第1面の中心と第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た第2自由面の幅が、第1自由面の幅の2倍以上であることが好ましく、第2自由面の幅が0.3mm以上であることが更に好ましい。ただし、第2自由面の幅が大きくなると、上型12の第2転写面15が転写されて形成される第2面の領域がその分だけ小さくなってしまうため、第2自由面の幅を必要以上に大きくしすぎることは好ましくない。
かかる第2自由面を形成するために必要な待機時間は、上型11、下型12、側面転写部材13又は溶融状態のガラス31の温度、ガラスの種類、ガラス光学素子の大きさ、形状、等種々の条件により異なるため、実験的に決定することが好ましい。一般的には数秒から数十秒の待機時間とすることで、必要な幅の第2自由面を形成することができる。
加圧工程S104は、加熱された上型11を下型12と互いに対向するように配置し、上型11と下型12とを相対的に接近させてガラス40を加圧する工程である。加圧工程S104における成形金型10と得られたガラス光学素子42の断面を図2(d)に示す。
前述のように、待機工程S103においてガラスが冷却されて粘性が高くなってから加圧するため、ガラス光学素子42の第2面45と外周側面46とを接続する第2自由面43が形成される。一方、ガラス光学素子42の第1面44や外周側面46付近は特に冷却が進んでいるため、滴下工程S102で形成された第1自由面41は加圧によってほとんど変化せず、そのままの幅で残る。
加圧の手段に特に制限はなく、エアシリンダ、油圧シリンダ、サーボモータを用いた電動シリンダ等の公知の加圧手段を適宜選択して用いることができる。
なお、ガラス光学素子の中心部の厚みは、待機工程S103における待機時間によって変化する。従って、ガラス光学素子の中心部の厚みを一定にするためには、待機時間に応じて、滴下するガラスの質量を調整する必要がある。待機時間を長くする場合はガラスの質量を小さくし、待機時間を短くする場合にはガラスの質量を大きくして調整する。
取り出し工程S105は、加圧工程S104の後、加圧を解除してガラス光学素子42を取り出す工程である。
加圧工程S104において、ガラス光学素子42は成形金型10との接触面から熱を奪われて冷却が進む。加圧を解除しても面形状が崩れない温度にまで冷却されると、加圧を解除し、上型11を側面転写部材13から抜き出して、ガラス光学素子42を取り出す。加圧を解除しても面形状が崩れない温度は、ガラスの種類や、ガラス光学素子の大きさや形状、必要な精度等によるが、通常はガラスのTg近傍の温度まで冷却されていれば良い。ガラス光学素子42の取り出しは、吸着方式を利用した公知の離型装置等を用いて行うことができる。
ガラス光学素子42の取り出しが完了して本工程が終了した後、再び滴下工程S102から本工程S105までを繰り返すことで、連続的にガラス光学素子を製造することができる。
なお、本発明は、S101〜S105の工程以外に他の工程を含んでいても良い。例えば、加圧工程S104の後にガラス光学素子の検査工程を設けても良いし、取り出し工程S105の後に成形金型のクリーニング工程を設けても良い。
本実施形態において得られるガラス光学素子の断面図の一例を図3に示す。図3(a)は待機工程S103における待機時間が比較的短い場合に得られるガラス光学素子を、図3(b)は待機工程S103における待機時間が比較的長い場合に得られるガラス光学素子をそれぞれ示している。中心部の厚みが一定になるよう、図3(b)の光学素子の方が質量が小さくなるように調整している。
ガラス光学素子の第1面44は下型12の第1転写面14の転写によって形成された面であり、第2面45は上型11の第2転写面15の転写によって形成された面である。また、外周側面46は側面転写部材13の側面転写面16の転写によって形成された面である。
これらのガラス光学素子は、成形金型10のいずれの面にも接触せずに形成され、第1面44と外周側面46とを接続する第1自由面41と、成形金型10のいずれの面にも接触せずに形成され、第2面45と外周側面46とを接続する第2自由面43、43’とを備えている。従って、外周側面のカケ等の発生を防止することができる。
図3(b)の場合は待機時間が比較的長いため、形成される第2自由面43’をガラス光学素子の第1面44の中心と第2面45の中心を結んだ中心軸47に平行な方向から見たときの幅d2’は、図3(a)の場合に形成される第2自由面43の幅d2よりも大きく、第1自由面41の3倍程度の大きさとなっている。このため、中心軸47にほぼ平行な方向から表裏二つの自由面の幅の違いを見比べることによって、光学素子の表裏を容易に判別することが可能である。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態であるガラス光学素子の製造方法について説明する。図4は本実施形態におけるガラス光学素子の製造方法の工程を示した図であり、図5は主な工程における成形金型及びガラス光学素子の断面図である。以下、上述の第1の実施形態と異なる点を中心に各工程を説明する。
成形金型加熱工程S201は、成形金型を所定温度に加熱する工程である。成形金型加熱工程S201における成形金型20の断面図を図5(a)に示す。本実施形態で用いる成形金型20は、上型21、下型22、及び側面転写部材23からなる。下型22はガラス光学素子の第1面を形成するための凸形状を有する第1転写面24を、上型21はガラス光学素子の第2面を形成するための凸形状を有する第2転写面25を、それぞれ有している。また、側面転写部材23はガラス光学素子の外周側面を形成するための側面転写面26を有しており、上型21に組み合わされて固定されている。
第1の実施形態の場合と異なるのは、本実施形態では側面転写部材23が上型21に組み合わされて固定されているという点であり、その他、各部材の材質や加熱方式、加熱温度などは第1の実施形態の場合と同様である。
滴下工程S202は、加熱された下型22の上に溶融状態のガラス31を滴下して、下型22の第1転写面24にガラスを接触させる工程である。滴下工程S202における成形金型等の断面を図5(b)に示す。本工程S202では、第1の実施形態の場合と同様に、溶融炉32の下部に設けられたノズル34より溶融状態のガラス31を下型22の上に滴下する。加熱された下型22の上に滴下されたガラス50は、下型22の第1転写面24に接触する。
待機工程S203は、滴下されたガラス50が第1転写面24に接触した状態で所定の時間待機して、次の加圧工程S204における加圧によってガラス光学素子の第1面と外周側面とを接続する第1自由面、及び、第2面と外周側面とを接続する第2自由面が形成される温度まで滴下されたガラス50を冷却する工程である。待機工程S203における成形金型20と滴下されたガラス50の断面を図5(c)に示す。
滴下されたガラス50は、滴下された当初は非常に高温な溶融状態にあるが、第1転写面24に接触しているため、この接触面から熱を奪われて冷却されて徐々に粘性が高くなっていく。しかし、第1の実施形態の場合と異なり側面転写面26にはまだ接触していないため、滴下されたガラス50の外周部付近の冷却は第1の実施形態の場合よりもゆっくりと進む。
従って、滴下されてすぐの、まだあまり冷却されていない時点で上型21を下方に移動させて加圧を行うと、ガラスの粘性が低く変形し易いため、ガラス光学素子の第1面と外周側面とを接続する第1自由面、及び、第2面と外周側面とを接続する第2自由面は、共にほとんど形成されない。これに対して、滴下されたガラス50が第1転写面24に接触した状態で所定の時間待機した場合には、ガラスが冷却されて粘性が高くなり、加圧によって第1転写面24と側面転写面26の境界付近、及び、第1転写面25と側面転写面26の境界付近にまで十分にガラスが充填されなくなり、ガラス光学素子の第1面と外周側面とを接続する第1自由面、及び、第2面と外周側面とを接続する第2自由面が形成される。
このように、待機工程S203における待機時間を調整することで、形成される第1自由面及び第2自由面の幅を調整することができる。本実施形態においては、滴下されたガラス50のうち、第1転写面24と接触している下側よりも、接触していない上側の方が比較的冷却が遅く粘性が低い状態にある。従って、通常は、第1自由面の幅の方が第2自由面の幅よりも大きくなり易い。形成される第1自由面や第2自由面の幅は、上型21、下型22、側面転写部材23又は溶融状態のガラス31の温度、ガラスの種類、ガラス光学素子の大きさ、形状、等種々の条件により異なるため、待機時間の決定は実験的に行うことが好ましい。一般的には数秒から数十秒の待機時間とすることで、適切な幅の第1自由面及び第2自由面を形成することができる。
バリ、カケ等を防止するという観点からは、得られたガラス光学素子の第1面の中心と第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た第1自由面及び第2自由面の幅が0.01mm以上あることが好ましい。また、ガラス光学素子の表裏の判別を容易にするという観点からは、得られたガラス光学素子の第1面の中心と第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た第1自由面の幅又は第2自由面の幅のうちいずれか大きい方が、小さい方の2倍以上であることが好ましい。本実施形態においては、上述のように、通常は第1自由面の幅の方が第2自由面の幅よりも大きいため、第1自由面の幅が第2自由面の幅の2倍以上であることが好ましく、第1自由面の幅が、0.3mm以上であることが更に好ましい。
加圧工程S204は、加熱された上型21を下型22と互いに対向するように配置し、上型21と下型22とを相対的に接近させてガラス50を加圧する工程である。加圧工程S204における成形金型20と得られたガラス光学素子52の断面を図5(d)に示す。
加圧工程S204における加圧によって、ガラス光学素子52には、上型21の第2転写面25の転写による第2面55、下型22の第1転写面24の転写による第1面54、及び、側面転写部材23の側面転写面26の転写による外周側面56が形成される。
また、待機工程S203においてガラスが冷却されて粘性が高くなってから加圧するため、ガラス光学素子52の第1面54と外周側面56とを接続する第1自由面51と、ガラス光学素子52の第2面55と外周側面56とを接続する第2自由面53とが形成される。
取り出し工程S205は、加圧工程S204の後、加圧を解除してガラス光学素子52を取り出す工程である。
ガラス光学素子52の取り出しが完了して本工程が終了した後、再び滴下工程S202から本工程S205までを繰り返すことで、連続的にガラス光学素子を製造することができる。
本実施形態において得られるガラス光学素子の断面図の一例を図6に示す。図6(a)は待機工程S203における待機時間が比較的短い場合に得られるガラス光学素子を、図6(b)は待機工程S203における待機時間が比較的長い場合に得られるガラス光学素子をそれぞれ示している。中心部の厚みが一定になるよう、図6(b)の光学素子の方が質量が小さくなるように調整している。
ガラス光学素子の第1面54は下型22の第1転写面24の転写によって形成された面であり、第2面55は上型21の第2転写面25の転写によって形成された面である。また、外周側面56は側面転写部材23の側面転写面26の転写によって形成された面である。
これらのガラス光学素子は、成形金型20のいずれの面にも接触せずに形成され、第1面54と外周側面56とを接続する第1自由面51、51’と、成形金型20のいずれの面にも接触せずに形成され、第2面55と外周側面56とを接続する第2自由面53、53’とを備えている。従って、外周側面のカケ等の発生を防止することができる。
図6(b)の場合は待機時間が比較的長いため、形成される第1自由面51’を第1面54の中心と第2面55の中心を結んだ中心軸57に平行な方向から見たときの幅d3’は、図6(a)の場合に形成される第2自由面51の幅d3よりも大きくなっている。一方、図6(b)の第2自由面53’の幅d4’は、図6(a)の第2自由面53の幅d4よりは大きいものの、第1自由面と比較して変化量は小さい。そのため、d3とd4は同程度の大きさであるのに対して、d3’はd4’の2.5倍程度の大きさとなっている。従って、図6(b)の場合には、中心軸57にほぼ平行な方向から表裏二つの自由面の幅の違いを見比べることによって、光学素子の表裏を容易に判別することが可能である。
(実施例1〜3)
図2に示した成形金型10を用いて、図1に示した工程によりガラス光学素子を製造した。上型11、下型12、及び側面転写部材13の材料には、いずれも炭化タングステンを主成分とする超硬材料を用いた。
製造するガラス光学素子の外径は直径6mmで、中心部の厚みは3.2mmとした。ガラス材料はTgが480℃のリン酸系ガラスを用いた。
成形金型加熱工程S101における加熱温度は、上型11が450℃、下型12が500℃、側面転写部材13が500℃とした。滴下工程S102では、1000℃のガラスを下型に滴下した。待機工程S103における待機時間は、4秒、6秒、8秒の3通りの条件とし、それぞれの条件におけるガラスの質量を190mg、180mg、170mgと、待機時間に応じて調整して中心部の厚みを合わせ込んだ。加圧工程S104において、1200Nの力で10秒間加圧した後、加圧を解除して得られたガラス光学素子を取り出した。
上記3通りの条件で得られたガラス光学素子の、中心軸に平行な方向から見た第1自由面の幅、中心軸に平行な方向から見た第2自由面の幅、カケ発生の有無、表裏判別の容易性について評価を行った。評価結果を表1に示す。表裏判別の容易性については、目視で観察した場合の第1自由面と第2自由面の判別の容易性について、一方の面を見ただけで非常に容易に判別可能な場合を◎、二つの面を見比べることで容易に判別可能な場合を○、熟練によって判別可能な場合を△、判別困難な場合を×とした。
Figure 0004779861
3通りのいずれの条件においてもカケ発生は無く、良好なガラス光学素子を得ることができた。更に、待機時間が8秒、及び、6秒の条件の場合には、表裏判別の容易性が◎又は○と良好な結果が得られた。
(比較例1)
待機時間を2秒(ガラス質量200mg)とした以外は実施例1〜3と同様の条件でガラス光学素子を製造し、評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0004779861
待機時間が短すぎたために第2自由面がほとんど形成されずカケが発生し、良好なガラス光学素子を得ることができなかった。
(実施例4〜6)
図5に示した成形金型20を用いて、図4に示した工程によりガラス光学素子を製造した。上型21、下型22の材料には炭化珪素を、また、側面転写部材23の材料には窒化アルミニウムを用いた。
製造するガラス光学素子の外径は直径8mmで、中心部の厚みは2mmとした。ガラス材料はTgが640℃のランタン系ガラスを用いた。
成形金型加熱工程S201における加熱温度は、上型21が580℃、下型22が620℃、側面転写部材23が580℃とした。滴下工程S202では、1100℃のガラスを下型に滴下した。待機工程S203における待機時間は、6秒、8秒、10秒の3通りの条件とし、それぞれの条件におけるガラスの質量を230mg、220mg、210mgと、待機時間に応じて調整して中心部の厚みを合わせ込んだ。加圧工程S204において、1500Nの力で15秒間加圧した後、加圧を解除して得られたガラス光学素子を取り出した。
上記3通りの条件で得られたガラス光学素子の、第1自由面の幅、第2自由面の幅、カケ発生の有無、表裏判別の容易性について評価を行った。評価結果を表3に示す。表裏判別の容易性については、目視で観察した場合の第1自由面と第2自由面の判別の容易性について、一方の面を見ただけで非常に容易に判別可能な場合を◎、二つの面を見比べることで容易に判別可能な場合を○、熟練によって判別可能な場合を△、判別困難な場合を×とした。
Figure 0004779861
3通りのいずれの条件においてもカケ発生は無く、良好なガラス光学素子を得ることができた。更に、待機時間10秒、及び、8秒の条件の場合には、表裏判別の容易性が◎又は○と良好な結果が得られた。
(比較例2)
待機時間を4秒(ガラス質量240mg)とした以外は実施例4〜6と同様の条件でガラス光学素子を製造し、評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 0004779861
待機時間が短すぎたために第1自由面及び第2自由面がほとんど形成されずカケが発生し、良好なガラス光学素子を得ることができなかった。
第1の実施形態におけるガラス光学素子の製造方法の工程図 第1の実施形態の主な工程における成形金型及びガラス光学素子の断面図 第1の実施形態において得られるガラス光学素子の断面図 第2の実施形態におけるガラス光学素子の製造方法の工程図 第2の実施形態の主な工程における成形金型及びガラス光学素子の断面図 第2の実施形態において得られるガラス光学素子の断面図 従来方法1における成形金型の断面図 従来方法2における成形金型の断面図
符号の説明
10、20 成形金型
11、21 上型
12、22 下型
13、23 側面転写部材
14、24 第1転写面
15、25 第2転写面
16、26 側面転写面
41、51 第1自由面
42、52 ガラス光学素子
43、43’、53、53’ 第2自由面
44、54 第1面
45、55 第2面
46、56 外周側面
47、57 中心軸
d1、d3、d3’ 中心軸に平行な方向から見た第1自由面の幅
d2、d2’、d4、d4’ 中心軸に平行な方向から見た第2自由面の幅
S101、S201 成形金型加熱工程
S102、S202 滴下工程
S103、S203 待機工程
S104、S204 加圧工程
S105、S205 取り出し工程

Claims (4)

  1. ガラス光学素子の第1面を形成するための第1転写面を有する下型と、前記ガラス光学素子の前記第1面に対向する第2面を形成するための第2転写面を有する上型と、前記ガラス光学素子の外周側面を形成するための側面転写面を有し前記下型に組み合わされた側面転写部材と、を有する成形金型を所定温度に加熱する成形金型加熱工程と、
    加熱された前記下型の上に溶融状態のガラスを滴下して、前記下型の前記第1転写面及び前記側面転写部材の前記側面転写面にガラスを接触させる滴下工程と、
    加熱された前記上型を前記下型と互いに対向するように配置し、前記上型と前記下型とを相対的に接近させて前記ガラスを加圧する加圧工程と、
    前記加圧工程の後、加圧を解除してガラス光学素子を取り出す取り出し工程とを備えたガラス光学素子の製造方法において
    記滴下工程における滴下によって、前記成形金型のいずれの面にも接触せずに形成される面であって前記第1面と前記外周側面とを接続する第1自由面が形成され、
    前記加圧工程の前に、前記ガラスが前記第1転写面及び前記側面転写面に接触した状態で所定の時間待機して、前記加圧工程における加圧によって、前記成形金型のいずれの面にも接触せずに形成される面であって前記第2面と前記外周側面とを接続する第2自由面が形成される温度まで前記ガラスを冷却する待機工程を備え
    前記第1面の中心と前記第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た前記第1自由面の幅および前記第2自由面の幅が互いに異なることを特徴とするガラス光学素子の製造方法。
  2. ガラス光学素子の第1面を形成するための第1転写面を有する下型と、前記ガラス光学素子の前記第1面に対向する第2面を形成するための第2転写面を有する上型と、前記ガラス光学素子の外周側面を形成するための側面転写面を有し前記上型に組み合わされた側面転写部材と、を有する成形金型を所定温度に加熱する成形金型加熱工程と、
    加熱された前記下型の上に溶融状態のガラスを滴下して、前記下型の前記第1転写面にガラスを接触させる滴下工程と、
    加熱された前記上型を前記下型と互いに対向するように配置し、前記上型と前記下型とを相対的に接近させて前記ガラスを加圧する加圧工程と、
    前記加圧工程の後、加圧を解除してガラス光学素子を取り出す取り出し工程とを備えたガラス光学素子の製造方法において
    記加圧工程の前に、前記ガラスが前記第1転写面に接触した状態で所定の時間待機して、前記加圧工程における加圧によって、前記成形金型のいずれの面にも接触せずに形成される面であって前記第1面と前記外周側面とを接続する第1自由面、及び、前記成形金型のいずれの面にも接触せずに形成される面であって前記第2面と前記外周側面とを接続する第2自由面が形成される温度まで前記ガラスを冷却する待機工程を備え
    前記第1面の中心と前記第2面の中心を結んだ中心軸に平行な方向から見た前記第1自由面の幅および前記第2自由面の幅が互いに異なることを特徴とするガラス光学素子の製造方法。
  3. 前記中心軸に平行な方向から見た前記第1自由面の幅又は前記第2自由面の幅のうちいずれか大きい方が、小さい方の2倍以上であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のガラス光学素子の製造方法
  4. 前記中心軸に平行な方向から見た前記第1自由面の幅又は前記第2自由面の幅のうちいずれか大きい方が、0.3mm以上であることを特徴とする請求項3記載のガラス光学素子の製造方法
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