JP5423667B2 - 溶融ガラス滴の微小化部材、ガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、及びガラス微小滴の製造方法 - Google Patents

溶融ガラス滴の微小化部材、ガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、及びガラス微小滴の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶融ガラス滴を衝突させて溶融ガラスの微小滴を得るための溶融ガラス滴の微小化部材、それを用いたガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、及びガラス微小滴の製造方法に関する。
近年、デジタルカメラ用レンズ、DVD等の光ピックアップレンズ、携帯電話用カメラレンズ、光通信用のカップリングレンズ等として、ガラス製の光学素子が広範にわたって利用されている。このようなガラス製の光学素子として、ガラス素材を成形金型で加圧成形して製造したガラス成形体を用いることが多くなってきた。
加圧成形によってガラス成形体を製造する方法として、リヒートプレス法及び液滴成形法の2つの方法が知られている。リヒートプレス法は、予め作製しておいた所定質量及び形状を有するガラスプリフォーム(予備成形体)を成形型と共に加熱して加圧成形する方法であり、ガラス溶融炉等の設備を必要としないことから広く実施されている。
リヒートプレス法に用いるガラスプリフォームとしては、従来、研削・研磨等の機械加工によって製造されたもの(研磨プリフォーム)を用いることが多かったが、研磨プリフォームの作製には多大な労力と時間を要するという問題があった。そのため、下型の上に滴下した溶融ガラス滴を冷却固化してガラスゴブ(ガラス塊)を作製し、得られたガラスゴブを、リヒートプレス法のガラスプリフォーム(ゴブプリフォーム)として用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、液滴成形法は、所定温度に加熱した下型に溶融ガラス滴を滴下させ、滴下した溶融ガラス滴を、該下型と上型とで加圧成形してガラス成形体を得る方法である(例えば、特許文献2参照)。この方法は、下型や上型等の加熱と冷却を繰り返す必要がなく溶融ガラス滴から直接ガラス成形体を製造することができるので、1回の成形に要する時間を非常に短くできることから注目されている方法である。
一方、近年における各種光学装置等の小型化に伴い、小型のガラスゴブやガラス成形体の需要が高まっている。そのような小型のガラスゴブやガラス成形体の製造に必要となる溶融ガラスの微小滴の製造方法として、貫通孔を設けた部材(以下、溶融ガラスの微小化部材ともいう)に溶融ガラス滴を衝突させ、溶融ガラス滴の一部を貫通孔を通過させて分離する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開昭61−146721号公報 特開平1−308840号公報 特開2002−154834号公報
特許文献3に記載の方法により溶融ガラスの微小滴を作製する場合、滴下ノズルから滴下してくる溶融ガラス滴の位置がばらつくことにより、下型に滴下される溶融ガラスの微小滴の質量や位置がばらつくという問題があった。製造するガラスゴブやガラス成形体の品質を安定させるためには、このような微小滴の質量ばらつきや位置ばらつきを抑えることが重要になる。
特許文献3には、溶融ガラス滴を衝突させる面にテーパーを設け、テーパーの開き角を30°〜120°とすることで、下型に滴下されるガラス微小滴の質量ばらつき、位置ばらつきを減少させることができることが記載されている。
しかしながら、本発明者による検討の結果、微小滴の質量ばらつきは、テーパーの開き角が35°〜90°の場合に最も小さくなるのに対して、位置ばらつきは、テーパーの開き角を更に小さくしなければ十分に減少させることができないことが分かった。そのため、上記方法によっては、下型に滴下されるガラス微小滴の質量ばらつきと、位置ばらつきとを、同時に十分なレベルにまで低減させることはできず、ガラスゴブやガラス成形体の製造において、十分に安定した品質を確保することができないという問題があった。
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、下型に滴下される溶融ガラスの微小滴の、質量ばらつきと位置ばらつきとを同時に低減させることができ、製造するガラスゴブやガラス成形体の品質を十分に安定させることができる溶融ガラス滴の微小化部材を提供すること、並びに、かかる溶融ガラス滴の微小化部材を用いたガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、及びガラス微小滴の製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
(1)貫通孔を有し、該貫通孔の内周面に溶融ガラス滴を衝突させて、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離することにより溶融ガラスの微小滴を得るための溶融ガラス滴の微小化部材において、
前記貫通孔の内周面は、溶融ガラス滴が進入する入り口に向かって径が広がり、溶融ガラス滴を受けるテーパー部と、
略一定の径を有し、前記テーパー部に衝突した溶融ガラス滴が通過するストレート部と、を有し、
前記テーパー部のうち溶融ガラス滴と接触する領域は、テーパーの開き角の異なる複数の領域からなり、
前記複数の領域のうち、前記ストレート部に近い領域ほど、テーパーの開き角が小さいことを特徴とする溶融ガラス滴の微小化部材。
(2)前記テーパー部の前記複数の領域のうち、溶融ガラス滴と最初に接触する領域におけるテーパーの開き角が、35°〜90°の範囲であることを特徴とする(1)に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
(3)前記テーパー部の前記複数の領域のうち、前記ストレート部に最も近い領域におけるテーパーの開き角が、10°〜30°の範囲であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
(4)前記テーパー部のうち、溶融ガラス滴と接触する領域全体の高さをh、テーパーの開き角が10°〜30°の範囲の領域の高さをsとしたとき、
0.3≦s/h≦0.8であることを特徴とする(3)に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
(5)前記テーパー部の前記複数の領域の境界部、及び、前記テーパー部と前記ストレート部の境界部は、いずれも面取り加工が施されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
(6)貫通孔を有し、該貫通孔の内周面に溶融ガラス滴を衝突させて、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離することにより溶融ガラスの微小滴を得るための溶融ガラス滴の微小化部材において、
前記貫通孔の内周面は、溶融ガラス滴が進入する入り口に向かって径が広がり、溶融ガラス滴を受けるテーパー部と、
略一定の径を有し、前記テーパー部に衝突した溶融ガラス滴が通過するストレート部と、を有し、
前記テーパー部のうち溶融ガラス滴と接触する領域は、前記ストレート部に近づくにしたがってテーパーの開き角が連続的に小さくなることを特徴とする溶融ガラス滴の微小化部材。
(7)前記テーパー部の、溶融ガラス滴と最初に接触する位置におけるテーパーの開き角が、35°〜90°の範囲であることを特徴とする(6)に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
(8)前記テーパー部のうち溶融ガラス滴と接触する領域は、前記貫通孔の中心軸を含む断面における断面形状が、略円弧状又は放物線状であることを特徴とする(6)又は(7)に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
(9)滴下ノズルから滴下した溶融ガラス滴を、貫通孔を有する溶融ガラス滴の微小化部材に衝突させ、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離し、分離した溶融ガラスの微小滴を下型で受けて冷却するガラスゴブの製造方法において、
前記溶融ガラス滴の微小化部材は、(1)〜(8)のいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材であることを特徴とするガラスゴブの製造方法。
(10)滴下ノズルから滴下した溶融ガラス滴を、貫通孔を有する溶融ガラス滴の微小化部材に衝突させ、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離し、分離した溶融ガラスの微小滴を下型で受けて該下型と上型とで加圧成形するガラス成形体の製造方法において、
前記溶融ガラス滴の微小化部材は、(1)〜(8)のいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材であることを特徴とするガラス成形体の製造方法。
(11)貫通孔を有する部材の、該貫通孔の内周面に溶融ガラス滴を落下して衝突させて、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離することにより溶融ガラスの微小滴を得るガラス微小滴の製造方法において、
前記部材は、(1)〜(8)のいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材であることを特徴とするガラス微小滴の製造方法。
(12)前記溶融ガラス滴の一部が前記貫通孔を通過した後、前記部材を上下反転させることにより、前記貫通孔を通過しないで前記部材上に残存した余剰ガラスを除去する工程を備えることを特徴とする(11)に記載のガラス微小滴の製造方法。
本発明の溶融ガラス滴の微小化部材の貫通孔の内周面は、テーパー部及びストレート部を有し、テーパー部のうち溶融ガラス滴と接触する領域は、深さによってテーパーの開き角が異なる所定の形状となっている。溶融ガラス滴が最初に接触する領域におけるテーパーの開き角が比較的大きいため、微小滴の質量ばらつきが低減されるとともに、ストレート部に近い領域におけるテーパーの開き角が比較的小さいため、微小滴の位置ばらつきが低減される。そのため、下型に滴下される溶融ガラスの微小滴の、質量ばらつきと位置ばらつきとを同時に低減させることができ、製造するガラスゴブやガラス成形体の品質を十分に安定させることができる。
本発明の溶融ガラス滴の微小化部材の第1の実施形態を示す模式図(断面図)である。 本発明の溶融ガラス滴の微小化部材の第2の実施形態を示す模式図(断面図)である。 本発明のガラスゴブの製造方法の1例を示すフローチャートである。 図3の工程を説明するための模式図である。 本発明のガラス成形体の製造方法の1例を示すフローチャートである。 図5の工程S204を説明するための模式図である。 図5の工程S206を説明するための模式図である。
符号の説明
10、10b 微小化部材
11 貫通孔
12 ストレート部
13 テーパー部
13a、13b 領域
14 入り口
15 端面
16 境界部
21 下型
22 上型
31 溶融ガラス滴
32 微小滴
33 余剰ガラス
34 ガラス成形体
35 滴下ノズル
36 溶融ガラス
37 溶融槽
θa、θb 開き角
h、s 高さ
以下、本発明の実施の形態について図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。
(溶融ガラス滴の微小化部材)
先ず、本発明の溶融ガラス滴の微小化部材(以下、単に微小化部材ともいう)について図1、図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の溶融ガラス滴の微小化部材の第1の実施形態を示す模式図(断面図)である。図1(a)は溶融ガラス滴が微小化部材に衝突する際の状態を、図1(b)は微小滴が分離された後の状態を、それぞれ示している。
図1に示す微小化部材10の貫通孔11の内周面は、溶融ガラス滴31が進入する入り口14に向かって径が広がり、溶融ガラス滴31を受けるテーパー部13と、略一定の径を有し、テーパー部13に衝突した溶融ガラス滴31が通過するストレート部12とを有している。テーパー部13のうち溶融ガラス滴31と接触する領域は、テーパーの開き角が異なる2つの領域13a、13bからなり、ストレート部12に近い領域13aの開き角θaの方が、ストレート部12から遠い領域13bの開き角θbよりも小さくなっている。
滴下された溶融ガラス滴31がテーパー部13に衝突すると、その衝撃によって溶融ガラス滴31の一部が貫通孔11を通過し、表面張力に打ち勝って分離することにより溶融ガラスの微小滴32が得られる。このとき、微小滴32が分離された後の余剰ガラス33は、貫通孔11の内部で冷却され固化する。
分離する微小滴32の質量ばらつきと位置ばらつきの大きさは、テーパー部13のテーパーの開き角に影響される。しかし、上述のように、微小滴32の質量ばらつきは、テーパーの開き角が35°〜90°の場合に最も小さくなるのに対して、位置ばらつきは、テーパーの開き角をより小さくしなければ十分に小さくすることができない。本発明者は、鋭意検討の結果、テーパー部13を、テーパーの開き角の異なる複数の領域に分割し、ストレート部12に近い領域ほど、テーパーの開き角を小さくすることで、微小滴32の質量ばらつきと位置ばらつきとを同時に低減させることができることを突き止めた。これは、微小滴32の質量ばらつきは、テーパー部13のうち、溶融ガラス滴31と最初に衝突する領域(ストレート部から遠い領域)のテーパーの開き角の影響が大きいのに対し、位置ばらつきは、ストレート部12に近い領域のテーパーの開き角の影響の方が大きいためだと考えられる。
微小滴32の質量ばらつきを低減させる観点からは、テーパー部13のうち、溶融ガラス滴31と最初に接触する領域13bにおけるテーパーの開き角θbを、35°〜90°の範囲とすることが好ましく、35°〜60°の範囲とすることがより好ましい。また、微小滴32の位置ばらつきを低減させる観点からは、テーパー部13のうち、ストレート部12に最も近い領域13aにおけるテーパーの開き角θaを、10°〜30°の範囲とすることが好ましく、20°〜30°の範囲とすることがより好ましい。更に、微小滴32の質量ばらつきと位置ばらつきの両方をバランスよく低減させるためには、溶融ガラス滴31と最初に接触する領域13bにおけるテーパーの開き角θbと、ストレート部12に最も近い領域13aにおけるテーパーの開き角θaとの差を、5°〜20°の範囲とすることがより好ましい。
図1においては、テーパー部13を、テーパーの開き角が異なる2つの領域13a、13bに分割した場合を例に挙げて示しているが、領域の数はこれに限定されるものではなく、更に多数の領域に分割することもできる。その場合は、ストレート部に近い領域ほど、テーパーの開き角が小さくなるように構成すればよい。
また、テーパー部13のうち、溶融ガラス滴と接触する領域全体の高さをh、テーパーの開き角が10°〜30°の範囲の領域の高さをsとしたとき(図1(a)参照)、
0.3≦s/h≦0.8とすることで、微小滴32の質量ばらつきと位置ばらつきの両方をより低減させることができ、好ましい。
更に、テーパーの開き角の異なる複数の領域の境界部、及び、テーパー部13とストレート部12の境界部には、いずれも面取り加工を施すことが好ましい。面取り加工によって、溶融ガラス滴の分離の障害となるおそれのある境界部の稜線が除去され、テーパーの開き角が異なる領域が滑らかに接続されるため、微小滴の質量ばらつきと位置ばらつきを更に軽減することができる。面取りは、C面取りでもよいし、R面取りでもよい。また、溶融ガラス滴31が大きく、微小化部材10の上面とテーパー部13の境界部16が溶融ガラス滴31と接触する場合には、境界部16にも面取り加工を施すことが好ましい。
なお、貫通孔11の内周面うち、溶融ガラス滴31が進入する入り口14に近く、溶融ガラス滴31と接触しない部分については、微小滴32の質量ばらつきや位置ばらつきに影響を与えることもないため、特に制限はなく任意の形状で構成すればよい。
図2は、本発明の溶融ガラス滴の微小化部材の第2の実施形態を示す模式図(断面図)である。図2(a)は溶融ガラス滴が微小化部材に衝突する際の状態を、図2(b)は微小滴が分離された後の状態を、それぞれ示している。
図2に示す微小化部材10bの貫通孔11の内周面は、溶融ガラス滴31が進入する入り口14に向かって径が広がり、溶融ガラス滴31を受けるテーパー部13と、略一定の径を有し、テーパー部13に衝突した溶融ガラス滴31が通過するストレート部12とを有している。テーパー部13のうち溶融ガラス滴31と接触する領域は、貫通孔11の中心軸を含む断面における断面形状が略円弧状であり、ストレート部12に近くなるにしたがってテーパーの開き角が連続的に小さくなっている。
このように、テーパー部13を、テーパーの開き角が異なる複数の領域に分割する代わりに、ストレート部12に近くなるにしたがってテーパーの開き角が連続的に小さくなるような形状とすることにより、上述の第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。この場合、貫通孔11の精密加工が容易であるという観点からは、貫通孔11の中心軸を含む断面における断面形状を、略円弧状又は放物線状とすることが好ましい。また、微小滴32の質量ばらつきを低減させる観点からは、テーパー部13の、溶融ガラス滴と最初に接触する位置におけるテーパーの開き角が、35°〜90°の範囲とすることが好ましく、35°〜60°の範囲とすることがより好ましい。
図1に示した第1の実施形態、及び、図2に示した第2の実施形態のいずれの場合においても、得られる微小滴32の大きさは、種々のパラメータの影響を受ける。このようなパラメータとしては、例えば、溶融ガラスの種類、粘度、表面張力及び比重、貫通孔11を通過する際の溶融ガラスの温度、衝突の際の溶融ガラス滴31の速度、ストレート部12の径、ストレート部12の長さ、テーパー部13のテーパーの開き角、貫通孔11の内周面の平滑度、微小化部材10の熱容量や材質等が挙げられる。そのため、これらのパラメータを適宜調整することによって必要とする微小滴32の大きさを調整することが可能である。例えば、ストレート部12の径を大きくすると、得られる微小滴32は大きくなり、ストレート部12の径を小さくすると、得られる微小滴32は小さくなる。従って、ストレート部12の径を適宜選択することにより、微小滴32の大きさを調整することができる。
なお、ストレート部12は、微小滴32の位置ばらつきを低減させる観点から必要となる。ストレート部12の径は一定であることが好ましいが、必ずしも厳密に一定である必要はなく、加工ばらつきなどに起因する径のばらつきや若干のテーパーについては許容される。また、ストレート部12の端面15にバリ取りなどによるテーパーが形成されていてもよい。ストレート部12の長さは、微小滴32の位置ばらつきを十分に低減させる観点から0.5mm〜15mmが好ましく、1mm〜10mmが更に好ましい。
また、貫通孔11の、中心軸に垂直な断面形状は必ずしも円形である必要はないが、位置ばらつきを更に低減させるためには、断面が円形であることが好ましい。
微小化部材10、10bの材質としては、各種の金属やセラミック等を使用することができるが、耐熱性が高く、酸化等によって貫通孔11周辺が劣化しにくいものが好ましい。また、溶融ガラス滴31との衝突などによって微小化部材10の温度が変化すると、ストレート部12の径などが変化し、それによって微小滴32の質量が変化してしまう。そのため、微小化部材10の材質は、線膨張係数が小さいことが好ましい。中でも、フェライト系ステンレス、タングステン合金など、熱膨張係数が13×10-6/℃以下の材料を用いることが特に好ましい。
(ガラスゴブの製造方法)
次に、本発明のガラスゴブの製造方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、本発明のガラスゴブの製造方法の1例を示すフローチャートである。図4は本実施形態の工程を説明するための模式図であり、図4(a)は滴下ノズル35から溶融ガラス滴31を滴下した状態を、図4(b)は微小化部材10によって微小滴32を分離した状態を、それぞれ示している。
図4(a)、(b)に示すように、微小化部材10を、溶融ガラス滴31を滴下するための滴下ノズル35の下方に配置し、更にその下方に、微小化部材10によって分離された微小滴32を受けるための下型(受け型)21を配置しておく。滴下ノズル35は、溶融ガラス36を貯留する溶融槽37の下部に接続されている。
下型21は、図示しない加熱手段によって所定温度に加熱できるように構成されている。加熱手段は、公知の加熱手段を適宜選択して用いることができる。例えば、下型21の内部に埋め込んで使用するカートリッジヒーターや、下型21の外側に接触させて使用するシート状のヒーター、赤外線加熱装置、高周波誘導加熱装置等を用いることができる。
下型21の材料は、溶融ガラスの受け型の材料として公知の材料の中から、条件に応じて適宜選択して用いることができる。好ましく用いることができる材料として、例えば、各種耐熱合金(ステンレス等)、炭化タングステンを主成分とする超硬材料、各種セラミックス(炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム等)、カーボンを含んだ複合材料等が挙げられる。
また、下型21の更なる耐久性向上やガラスとの融着防止などのため、表面に被覆層を設けておくことも好ましい。被覆層の材料にも特に制限はなく、例えば、種々の金属(クロム、アルミニウム、チタン等)、窒化物(窒化クロム、窒化アルミニウム、窒化チタン、窒化硼素等)、酸化物(酸化クロム、酸化アルミニウム、酸化チタン等)等を用いることができる。被覆層の成膜方法にも制限はなく、公知の成膜方法の中から適宜選択して用いればよい。例えば、真空蒸着、スパッタ、CVD等が挙げられる。
以下、図3に示したフローチャートに従って、各工程を順に説明する。
先ず、下型21を所定温度に加熱する(工程S101)。下型21の温度が低すぎると、ガラスゴブの下面(下型21との接触面)に大きなしわが発生したり、急速に冷却されることによってワレやクラックが発生する場合がある。逆に、必要以上に温度を高くしすぎると、ガラスと下型21との間に融着が発生したり、下型21の寿命が短くなったりするおそれがある。実際には、ガラスの種類や、形状、大きさ、下型21の材質、大きさ等種々の条件によって適正な温度が異なるため、実験的に適正な温度を求めておくことが好ましい。通常は、ガラスのガラス転移温度をTgとしたとき、Tg−100℃からTg+100℃程度の温度に設定することが好ましい。
次に、滴下ノズル35から溶融ガラス滴31を滴下する(工程S102)。溶融ガラス滴31の滴下は、以下のように行う。溶融槽37は図示しないヒーターによって加熱され、内部に溶融ガラス36が貯留されている。その状態で、滴下ノズル35を所定温度に加熱すると、溶融ガラス36が自重によって滴下ノズル35の内部に設けられた流路を通過し、表面張力によって先端部に溜まる。一定質量の溶融ガラスが溜まると、滴下ノズル35の先端部から自然に分離し、一定質量の溶融ガラス滴31が下方に滴下する。
滴下する溶融ガラス滴31の質量は、滴下ノズル35の先端部の外径などによって調整可能であり、ガラスの種類等によるが、0.1gから2g程度の溶融ガラス滴31を滴下することができる。また、滴下ノズル35の内径、長さ、加熱温度などによって溶融ガラス滴31の滴下間隔を調整することができる。従って、これらの条件を適切に設定することで、所望の質量の溶融ガラス滴31を所望の間隔で滴下させることが可能である。
滴下ノズル35から滴下する溶融ガラス滴31の質量は、所望の微小滴32よりも大きく、微小化部材10に衝突して微小滴32を分離できる大きさであればよい。通常、微小滴32の質量に対する溶融ガラス滴31の質量の比が小さすぎると、得られる微小滴32の質量ばらつきが大きくなる傾向があるため、滴下ノズル35から滴下する溶融ガラス滴31の質量は、微小滴32の質量の2倍以上とすることが好ましい。
使用できるガラスの種類に特に制限はなく、公知のガラスを用途に応じて選択して用いることができる。例えば、ホウケイ酸塩ガラス、ケイ酸塩ガラス、リン酸ガラス、ランタン系ガラス等の光学ガラスが挙げられる。
次に、微小化部材10によって微小滴32を分離し、下型21に供給する(工程S103)。微小化部材10の貫通孔11の内周面に溶融ガラス滴31が衝突すると、その衝撃によって溶融ガラス滴31の一部が貫通孔11を通過し、微小滴32となって分離する。上述のように、微小化部材10のテーパー部13は、深さによってテーパーの開き角が異なる所定の形状となっているため、下型21に滴下される溶融ガラスの微小滴の、質量ばらつきと位置ばらつきとを同時に低減させることができる。
得られる微小滴32の質量は、微小化部材10に衝突する際の溶融ガラス滴31の温度によっても変化する。ガラス温度を上げると粘度が下がるため、得られる微小滴32の質量は大きくなる。反対にガラス温度を下げると粘度が上がるため、得られる微小滴32の質量は小さくなる。また、一般に、ガラス温度が低すぎると、衝突によって微小滴32を分離することが困難になる場合がある。逆に、ガラス温度が高すぎると、滴下の過程で泡や脈理が発生しガラス内部品質に問題が出てくる場合がある。そのため、これらの問題を考慮した上で、適切な温度条件を設定することが好ましい。
また、衝突の際の衝撃力は、滴下ノズル35と微小化部材10との距離によっても変化する。距離が長い場合には得られる微小滴32の質量は大きくなり、距離が短い場合には得られる微小滴32の質量は小さくなる。上述の温度条件等に合わせて距離を適切に選択することで、所望の質量の微小滴32を得ることができる。滴下ノズル35の先端と微小化部材10との距離は、一般には100mm〜3000mmの範囲が好ましく、200mm〜2000mmの範囲がより好ましい。
次に、下型21の上で微小滴32を冷却・固化する(工程S104)。滴下(供給)された微小滴32は、下型21の上で所定時間放置される間に、下型21との接触面からの放熱等によって冷却され、固化する。
次に、固化したガラスゴブを回収し(工程S105)、微小化部材10に残された余剰ガラス33を廃棄して(工程S106)、ガラスゴブの製造が完成する。余剰ガラス33の廃棄は、例えば、エアーで吹き飛ばす、微小化部材10を上下反転して落下させる、吸着して回収する、挟み取る等の方法の中から適宜選択して行えばよい。中でも、微小化部材10を上下反転させる方法は、簡単な構成で余剰ガラス33を確実に除去することができるため好ましい。
その後、更に引き続いてガラスゴブの製造を行う場合は、工程S102〜工程S106を繰り返せばよい。
なお、本実施形態の製造方法により製造されたガラスゴブは、リヒートプレス法による各種精密光学素子の製造に用いるガラスプリフォーム(ゴブプリフォーム)などとして使用することができる。
(ガラス成形体の製造方法)
本発明のガラス成形体の製造方法について図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、本発明のガラス成形体の製造方法の1例を示すフローチャートである。また、図6、図7は本実施形態の工程を説明するための模式図であり、図6は微小化部材10によって微小滴32を分離している状態(工程S204)を、図7は下型21と上型22とで微小滴32を加圧成形している状態(工程S206)を、それぞれ示している。
図6、図7において、22は、下型21と共に微小滴32を加圧成形するための上型である。上型22は、下型21と同様に、図示しない加熱手段によって所定温度に加熱できるように構成されている。下型21と上型22とをそれぞれ独立して温度制御することができる構成であることが好ましい。また、上型22の材料は、下型21の場合と同様の材料の中から適宜選択することができる。下型21と上型22の材料は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、下型21は、図示しない駆動手段により、微小化部材10の下方で微小滴32を受けるための位置(滴下位置P1)と、上型22と対向して加圧成形を行うための位置(加圧位置P2)との間で移動可能に構成されている。また上型22は、図示しない駆動手段により、下型21との間で微小滴32を加圧する方向(図の上下方向)に移動可能に構成されている。
以下、図5に示したフローチャートに従って、各工程を順に説明する。なお、上述のガラスゴブの製造方法の場合と同様の工程については、詳しい説明を省略する。
先ず、下型21及び上型22を所定温度に加熱する(工程S201)。所定温度とは、上述のガラスゴブの製造方法における工程S101の場合と同様であり、加圧成形によってガラス成形体に良好な転写面を形成できる温度を適宜選択すればよい。下型21と上型22の加熱温度は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
次に、下型21を滴下位置P1に移動した後(工程S202)、滴下ノズル35から溶融ガラス滴31を滴下し(工程S203)、微小化部材10によって微小滴32を分離し、下型21に供給する(工程S204)。工程S203及び工程S204の詳細については、上述のガラスゴブの製造方法の場合の工程S102及び工程S103と同様である。
次に、下型21を加圧位置P2に移動し(工程S205)、上型22を下方に移動して、下型21と上型22とで微小滴32を加圧成形する(工程S206)。
下型21に滴下(供給)された微小滴32は、加圧成形の間に下型21や上型22との接触面からの放熱によって冷却し、固化する。加圧を解除してもガラス成形体34に形成された転写面の形状が崩れない温度にまで冷却された後、加圧を解除する。ガラスの種類や、ガラス成形体の大きさや形状、必要な精度等によるが、通常はガラスのTg近傍の温度まで冷却されていればよい。
加圧成形の際に負荷する荷重は、常に一定であってもよいし、時間的に変化させてもよい。負荷する荷重の大きさは、製造するガラス成形体34のサイズ等に応じて適宜設定すればよい。また、上型22を上下移動させる駆動手段に特に制限はなく、エアシリンダ、油圧シリンダ、サーボモータを用いた電動シリンダ等の公知の駆動手段を適宜選択して用いることができる。
次に、上型22を退避させてガラス成形体34を回収し(工程S207)、微小化部材10に残された余剰ガラス33を廃棄して(工程S208)、ガラス成形体の製造が完成する。その後、引き続いてガラス成形体の製造を行う場合は、下型21を再び滴下位置P1に移動し(工程S202)、工程S203〜工程S208を繰り返せばよい。
なお、本発明のガラス成形体の製造方法は、ここで説明した以外の別の工程を含んでいてもよい。例えば、ガラス成形体を回収する前にガラス成形体の形状を検査する工程や、ガラス成形体を回収した後に下型21や上型22をクリーニングする工程等を設けてもよい。
本発明の製造方法により製造されたガラス成形体は、デジタルカメラ等の撮像レンズ、DVD等の光ピックアップレンズ、光通信用のカップリングレンズ等の各種光学素子として用いることができる。また、リヒートプレス法により光学素子を製造するためのガラスプリフォームとして用いることもできる。
(実施例1〜9)
図1のように、テーパーの開き角が異なる2つの領域13a、13bからなるテーパー部13を有する微小化部材10を用い、図3に示したフローチャートに従って下型21の上に微小滴32を滴下し、ガラスゴブを作製した。
ガラス材料として、Tgが530℃のリン酸系ガラスを用い、外径がφ6mmの白金製の滴下ノズル35から溶融ガラス滴31を滴下した。滴下ノズル35から滴下する溶融ガラス滴31の質量は、250mgであった。
微小化部材10は、テーパー部13のテーパーの開き角及び高さの異なる9種類(実施例1〜9)のものを用いた。それぞれの、溶融ガラス滴31と最初に接触する領域13bにおけるテーパーの開き角θb、ストレート部12に最も近い領域13aにおけるテーパーの開き角θa、テーパー部13のうち、溶融ガラス滴31と接触する領域全体の高さh、及びテーパーの開き角が10°〜30°の範囲の領域の高さsを表1に示す。また、ストレート部12は、いずれも、径がφ2mm、長さが5mmとした。
このような9種類の微小化部材10を用いて、微小滴32が下型21に供給される際の位置ばらつき(標準偏差)を測定しながら、それぞれ100個ずつのガラス成形体34を作製した。位置ばらつきは、2組のレーザーセンサー(株式会社キーエンス製:LV−H300)を、重力に垂直な平面上に直交配置して測定した滴下位置を基に計算した。また、得られたガラス成形体34の質量を電子天秤で測定し、質量ばらつき(標準偏差)を求めた。結果を表1に併せて示す。
(実施例10、11)
微小化部材として、図2に示した微小化部材10bを用いた。テーパー部13は、貫通孔11の中心軸を含む断面における断面形状が略円弧状である。テーパーの開き角は、溶融ガラス滴31と最初に接触する位置で45°(実施例10)、及び60°(実施例11)の2種類である。テーパーの開き角は、いずれもストレート部に近づくにしたがって連続的に小さくなり、ストレート部12との境界部でほぼ0°となる。ストレート部12は、径がφ2mm、長さが5mmとした。
このような2種類の微小化部材10bを用いて、実施例1〜9と同様に100個のガラス成形体を作製し、質量ばらつきと位置ばらつきを求めた。結果を表1に併せて示す。
(比較例1、2)
実施例と異なり、テーパー部13のテーパーの開き角を20°(比較例1)、45°(比較例2)で、それぞれ一定とした微小化部材を用いた。実施例1〜9と同様の条件で、それぞれ100個のガラス成形体34を作製し、同様の評価を行った。結果を表1に併せて示す。なお、ストレート部12は、実施例1〜11と同じく、径がφ2mm、長さが5mmとした。
(比較例3、4)
実施例3と同じ形状のテーパー部13を有し、ストレート部12を有しない微小化部材(比較例3)、及び、実施例10と同じ形状のテーパー部13を有し、ストレート部12を有しない微小化部材(比較例4)を用いて、それぞれ同様の評価を行った。結果を表1に併せて示す。
表1に示したとおり、比較例1、2のように、テーパーの開き角が一定の場合は、微小滴の質量ばらつき又は位置ばらつきのいずれかが大きく悪化する。また、比較例3、4のように、ストレート部12を有しない微小化部材の場合は、ストレート部12を有する場合と比べて微小滴の位置ばらつきが悪化する。これに対し、実施例1〜11の微小化部材を用いた場合は、質量ばらつきと位置ばらつきの両方を同時に低減できることが確認された。

Claims (12)

  1. 貫通孔を有し、該貫通孔の内周面に溶融ガラス滴を衝突させて、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離することにより溶融ガラスの微小滴を得るための溶融ガラス滴の微小化部材において、
    前記貫通孔の内周面は、溶融ガラス滴が進入する入り口に向かって径が広がり、溶融ガラス滴を受けるテーパー部と、
    略一定の径を有し、前記テーパー部に衝突した溶融ガラス滴が通過するストレート部と、を有し、
    前記テーパー部のうち溶融ガラス滴と接触する領域は、テーパーの開き角の異なる複数の領域からなり、
    前記複数の領域のうち、前記ストレート部に近い領域ほど、テーパーの開き角が小さいことを特徴とする溶融ガラス滴の微小化部材。
  2. 前記テーパー部の前記複数の領域のうち、溶融ガラス滴と最初に接触する領域におけるテーパーの開き角が、35°〜90°の範囲であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
  3. 前記テーパー部の前記複数の領域のうち、前記ストレート部に最も近い領域におけるテーパーの開き角が、10°〜30°の範囲であることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
  4. 前記テーパー部のうち、溶融ガラス滴と接触する領域全体の高さをh、テーパーの開き角が10°〜30°の範囲の領域の高さをsとしたとき、
    0.3≦s/h≦0.8であることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
  5. 前記テーパー部の前記複数の領域の境界部、及び、前記テーパー部と前記ストレート部の境界部は、いずれも面取り加工が施されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
  6. 貫通孔を有し、該貫通孔の内周面に溶融ガラス滴を衝突させて、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離することにより溶融ガラスの微小滴を得るための溶融ガラス滴の微小化部材において、
    前記貫通孔の内周面は、溶融ガラス滴が進入する入り口に向かって径が広がり、溶融ガラス滴を受けるテーパー部と、
    略一定の径を有し、前記テーパー部に衝突した溶融ガラス滴が通過するストレート部と、を有し、
    前記テーパー部のうち溶融ガラス滴と接触する領域は、前記ストレート部に近づくにしたがってテーパーの開き角が連続的に小さくなることを特徴とする溶融ガラス滴の微小化部材。
  7. 前記テーパー部の、溶融ガラス滴と最初に接触する位置におけるテーパーの開き角が、35°〜90°の範囲であることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
  8. 前記テーパー部のうち溶融ガラス滴と接触する領域は、前記貫通孔の中心軸を含む断面における断面形状が、略円弧状又は放物線状であることを特徴とする請求の範囲第6項又は第7項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材。
  9. 滴下ノズルから滴下した溶融ガラス滴を、貫通孔を有する溶融ガラス滴の微小化部材に衝突させ、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離し、分離した溶融ガラスの微小滴を下型で受けて冷却するガラスゴブの製造方法において、
    前記溶融ガラス滴の微小化部材は、請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材であることを特徴とするガラスゴブの製造方法。
  10. 滴下ノズルから滴下した溶融ガラス滴を、貫通孔を有する溶融ガラス滴の微小化部材に衝突させ、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離し、分離した溶融ガラスの微小滴を下型で受けて該下型と上型とで加圧成形するガラス成形体の製造方法において、
    前記溶融ガラス滴の微小化部材は、請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材であることを特徴とするガラス成形体の製造方法。
  11. 貫通孔を有する部材の、該貫通孔の内周面に溶融ガラス滴を落下して衝突させて、該溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離することにより溶融ガラスの微小滴を得るガラス微小滴の製造方法において、
    前記部材は、請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の微小化部材であることを特徴とするガラス微小滴の製造方法。
  12. 前記溶融ガラス滴の一部が前記貫通孔を通過した後、前記部材を上下反転させることにより、前記貫通孔を通過しないで前記部材上に残存した余剰ガラスを除去する工程を備えることを特徴とする請求の範囲第11項に記載のガラス微小滴の製造方法。
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