JP5200809B2 - 溶融ガラス滴の製造方法、ガラスゴブの製造方法及びガラス成形体の製造方法 - Google Patents

溶融ガラス滴の製造方法、ガラスゴブの製造方法及びガラス成形体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶融ガラス滴の製造方法、ガラスゴブの製造方法及びガラス成形体の製造方法に関し、より詳しくは、複数の溶融ガラス滴を得る溶融ガラス滴の製造方法、複数の溶融ガラス滴を用いたガラスゴブの製造方法、及び、複数の溶融ガラス滴を用いたガラス成形体の製造方法に関する。
近年、各種光学装置等の小型化に伴い、ガラス製の光学素子についても、微小化の要請が高まっている。このような微小な光学素子として使用するガラス成形体を効率的に製造するための方法として、例えば、次の2つの方法が検討されている。1つは、下型の上で微小な溶融ガラス滴を冷却してガラスゴブ(ガラス塊)を作製し、得られたガラスゴブを成形型と共に加熱して加圧成形して微小なガラス成形体を得る方法(再加熱成形法)である。もう1つは、所定温度に加熱した下型に微小な溶融ガラス滴を滴下し、下型と上型とで加圧成形して微小なガラス成形体を得る方法(液滴成形法)である。
上記のいずれの方法においても、先ず、小型のガラス成形体の体積に対応した微小な溶融ガラス滴を得る必要があるが、滴下ノズルから滴下した溶融ガラス滴を受けるという従来の方法では、十分に小さい溶融ガラス滴を得ることはできなかった。このような問題を解決する全く新しい方法として、貫通孔を有する部材に溶融ガラス滴を衝突させることにより、衝突した溶融ガラス滴の一部を貫通孔を通過させて分離し、微小な溶融ガラス滴を得る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、より効率的に溶融ガラス滴を製造する方法として、複数の貫通孔を有する部材に溶融ガラス滴(第1の溶融ガラス滴)を衝突させることにより、一度に複数の溶融ガラス滴(第2の溶融ガラス滴)を得る方法が提案されている。(例えば、特許文献2参照)
特開2002−154834号公報 特開2004−359490号公報
特許文献2に記載の方法によって一度に複数の溶融ガラス滴を製造する場合、第1の溶融ガラス滴を複数の貫通孔を有する部材の所定の位置に滴下させる必要がある。しかし、第1の溶融ガラス滴が滴下する位置は、溶融ガラス滴を滴下させる滴下ノズルの状態(付着物、温度分布、振動など)や、落下中に受ける空気の流れなどの外乱の影響を受けやすいため、滴下位置のばらつきが残ってしまう場合があった。
第1の溶融ガラス滴の滴下位置がばらつくと、貫通孔を通過する溶融ガラスに与えられるエネルギーが均等ではなくなるため、複数の貫通孔によって得られる複数の第2の溶融ガラス滴の体積がばらつくという問題があった。更に、第1の溶融ガラス滴の滴下位置がばらつくと、貫通孔を通過して分離した後の第2の溶融ガラス滴の滴下方向が影響を受けるため、下型で受ける際の滴下位置がばらつくという問題もあった。このような、第2の溶融ガラス滴の体積ばらつきや、滴下位置ばらつきは、いずれも最終的に得られるガラス成形体の品質(転写面の形状、厚みなど)を悪化させることから、解決が望まれていた。
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、体積ばらつき及び滴下位置ばらつきの小さい複数の溶融ガラス滴を、効率よく製造することができる溶融ガラス滴の製造方法を提供すること、並びに、かかる製造方法によって得られる複数の溶融ガラス滴を用いたガラスゴブの製造方法及びガラス成形体の製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
1. 第1の部材に設けられた複数の貫通孔の上に第1の溶融ガラス滴を滴下させることにより、前記複数の貫通孔のそれぞれから、前記第1の溶融ガラス滴よりも小さい第2の溶融ガラス滴を滴下させる溶融ガラス滴の製造方法において、
貫通孔を有する第2の部材を、前記第1の部材の上方に前記第1の部材から所定の距離を開けて配置し、
滴下ノズルから滴下した溶融ガラス滴の全部又は一部を、前記第2の部材の前記貫通孔を、内周面と接触させながら通過させ、
前記第2の部材の前記貫通孔を通過した溶融ガラス滴を、前記第1の溶融ガラス滴として前記第1の部材の前記複数の貫通孔の上に滴下させることを特徴とする溶融ガラス滴の製造方法。
2. 前記第2の部材の前記貫通孔は、前記第1の溶融ガラス滴が進入する入り口に向かって孔径が広がるテーパー部を有することを特徴とする前記1に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
3. 前記テーパー部の開き角度は、10°以上45°以下であることを特徴とする前記2に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
. 前記第1の部材の前記複数の貫通孔のそれぞれに対応する複数の貫通孔を有する第3の部材を、前記第1の部材の下方に配置し、
前記第1の部材の前記複数の貫通孔のそれぞれから滴下した前記第2の溶融ガラス滴を、それぞれ対応する前記第3の部材の前記複数の貫通孔を、内周面と接触させながら通過させ、更に下方に滴下することを特徴とする前記1に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
. 前記第3の部材の前記複数の貫通孔の、孔径が最も小さい深さにおける孔径は、それぞれ対応する前記第1の部材の前記複数の貫通孔の、孔径が最も小さい深さにおける孔径よりも小さいことを特徴とする前記に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
. 前記第3の部材の前記複数の貫通孔は、それぞれ、前記第2の溶融ガラス滴が進入する入り口に向かって孔径が広がるテーパー部を有し、
前記入り口における孔径は、それぞれ対応する前記第1の部材の前記複数の貫通孔の、孔径が最も小さい深さにおける孔径よりも大きいことを特徴とする前記に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
7. 前記テーパー部の開き角度は、10°以上45°以下であることを特徴とする前記6に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
. 下型に、複数の溶融ガラス滴を滴下する工程と、
滴下した前記複数の溶融ガラス滴を前記下型の上で冷却する工程と、を有するガラスゴブの製造方法において、
前記複数の溶融ガラス滴は、前記1〜のうちいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の製造方法によって製造される第2の溶融ガラス滴であることを特徴とするガラスゴブの製造方法。
. 下型に、複数の溶融ガラス滴を滴下する工程と、
滴下した前記複数の溶融ガラス滴を、前記下型と上型とで加圧成形する工程と、を有するガラス成形体の製造方法において、
前記複数の溶融ガラス滴は、前記1〜のうちいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の製造方法によって製造される第2の溶融ガラス滴であることを特徴とするガラス成形体の製造方法。
本発明によれば、滴下ノズルから滴下した溶融ガラス滴を、第2の部材の貫通孔を通過させて位置を矯正してから、複数の貫通孔を有する部材に滴下させるため、複数の貫通孔を有する部材への滴下位置のばらつきを十分に抑制することができる。従って、体積ばらつき及び滴下位置ばらつきの小さい複数の溶融ガラス滴を、効率よく製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
(溶融ガラス滴の製造方法及びガラスゴブの製造方法)
先ず、本発明の溶融ガラス滴の製造方法と、当該方法を用いたガラスゴブの製造方法について、図1〜図5を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるガラスゴブの製造方法を示すフローチャートである。また、図2は本実施形態に用いるガラスゴブの製造装置の模式図である。図2(a)は、滴下ノズル42から滴下した溶融ガラス滴45(第1の溶融ガラス滴)を、第2の部材20の貫通孔21を通過させる工程(工程S103)における状態を示しており、図2(b)は、下型41で溶融ガラス微小滴46(第2の溶融ガラス滴)を受ける工程(工程S105)における状態を示している。
図2(a)、(b)に示すように、溶融ガラス44を貯留する溶融槽43の下部には、溶融ガラス滴45を滴下するための滴下ノズル42が接続されている。滴下ノズル42の下方には、複数の貫通孔11を有し、溶融ガラス滴45を衝突させて溶融ガラス微小滴46を分離するための第1の部材10(以下、滴分離部材10ともいう)が配置されている。また、滴分離部材10の上方には、溶融ガラス滴45を通過させて滴分離部材10への衝突位置を矯正するための貫通孔21を有する第2の部材20(以下、衝突位置矯正部材20ともいう)が配置されている。更に、滴分離部材10の下方には、複数の溶融ガラス微小滴46を受けるための下型41が配置されている。
以下、図1に示したフローチャートに従って、各工程を順に説明する。
先ず、下型41を所定温度に加熱する(工程S101)。下型41の温度が低すぎると、ガラスゴブの下面(下型41との接触面)に大きなしわが発生しやすく、また、急速に冷却されることによってガラスゴブにワレやクラックが発生する場合がある。逆に、必要以上に温度を高くしすぎると、ガラスと下型41との間に融着が発生したり、下型41の寿命が短くなったりするおそれがある。実際には、ガラスの種類や、形状、大きさ、下型41の材質、大きさ等種々の条件によって適正な温度が異なるため、実験的に適正な温度を求めておくことが好ましい。通常は、ガラスのガラス転移温度をTgとしたとき、Tg−100℃からTg+100℃程度の温度に設定することが好ましい。
このため、下型41は、図示しない加熱手段によって所定温度に加熱できるように構成されている。加熱手段は、公知の加熱手段の中から適宜選択して用いることができる。例えば、下型41の内部に埋め込んで使用するカートリッジヒータや、下型41の外側に接触させて使用するシート状のヒータ、赤外線加熱装置、高周波誘導加熱装置等を用いることができる。
下型41の材料は、溶融ガラスの受け型や成形型の材料として公知の材料の中から、条件に応じて適宜選択して用いることができる。好ましく用いることができる材料として、例えば、各種耐熱合金(ステンレス等)、炭化タングステンを主成分とする超硬材料、各種セラミックス(炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム等)、カーボンを含んだ複合材料等が挙げられる。
また、下型41の更なる耐久性向上やガラスとの融着防止などのため、表面に被覆層を設けておくことも好ましい。被覆層の材料にも特に制限はなく、例えば、種々の金属(クロム、アルミニウム、チタン等)、窒化物(窒化クロム、窒化アルミニウム、窒化チタン、窒化硼素等)、酸化物(酸化クロム、酸化アルミニウム、酸化チタン等)等を用いることができる。被覆層の成膜方法にも制限はなく、公知の成膜方法の中から適宜選択して用いればよい。例えば、真空蒸着、スパッタ、CVD等が挙げられる。
次に、滴下ノズル42から溶融ガラス滴45を滴下する(工程S102)。溶融ガラス滴45の滴下は、溶融ガラス44を貯留する溶融槽43に接続された滴下ノズル42を所定温度に加熱することによって行う。滴下ノズル42を所定温度に加熱すると、溶融槽43に貯留された溶融ガラス44は、自重によって滴下ノズル42の先端部に供給され、表面張力によって液滴状に溜まる。滴下ノズル42の先端部に溜まった溶融ガラスが一定の質量(体積)になると、重力によって滴下ノズル42から自然に分離し、溶融ガラス滴45となって下方に落下する。
滴下ノズル42から滴下する溶融ガラス滴45の体積は、製造する複数の溶融ガラス微小滴46の体積の合計よりも大きいことが必要である。通常、溶融ガラス微小滴46の体積の合計に対する、溶融ガラス滴45の体積の比が小さすぎると、溶融ガラス微小滴46の体積ばらつきが大きくなる傾向がある。そのため、滴下ノズル42から滴下する溶融ガラス滴45の体積は、溶融ガラス微小滴46の体積の合計の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。滴下ノズル42から滴下する溶融ガラス滴45の体積は、滴下ノズル42の先端部の外径などによって調整すればよい。また、溶融ガラス滴45の滴下間隔は、滴下ノズル42の内径、長さ、加熱温度などによって微調整することができる。
使用できるガラスの種類に特に制限はなく、公知のガラスを用途に応じて選択して用いることができる。例えば、ホウケイ酸塩ガラス、ケイ酸塩ガラス、リン酸ガラス、ランタン系ガラス等の光学ガラスが挙げられる。
次に、滴下ノズル42から滴下した溶融ガラス滴45を、衝突位置矯正部材20に設けられた貫通孔21を、内周面22と接触させながら通過させる(工程S103)。この工程によって、滴下ノズル42から滴下した溶融ガラス滴45の位置ばらつきが矯正され、滴分離部材10への衝突位置が安定する。従って、滴分離部材10によって分離された溶融ガラス微小滴46の体積ばらつきと、下型41への滴下位置ばらつきを低減することができ、ガラスゴブの品質を十分に安定させることができる。なお、通常は、溶融ガラス滴45の全部が貫通孔21を通過するが、溶融ガラス滴45の一部が貫通孔21に付着して残り、溶融ガラス滴45の一部が貫通孔21を通過するような条件でもよい。
滴分離部材10への衝突位置を効果的に矯正するためには、溶融ガラス滴45が、衝突位置矯正部材20の貫通孔21を、内周面22と接触しながら通過することが必要である。溶融ガラス滴45を、貫通孔21の内周面22に確実に接触させる観点からは、貫通孔21の内周面22は、溶融ガラス滴45が進入する入り口に向かって孔径が広がるテーパー部を有していることが好ましい。溶融ガラス滴45が最初に接触する位置におけるテーパーの開き角αは10°〜45°の範囲が特に好ましい。当該位置におけるテーパーの開き角αが10°よりも小さいと、貫通孔21の孔径が小さい場合は溶融ガラス滴45が引っかかって通過しにくくなり、貫通孔21の孔径が大きい場合は溶融ガラス滴45が内周面22と接触せずに通過してしまいやすくなるから、溶融ガラス滴45を内周面22に確実に接触させながら通過させることが難しくなる。一方、当該位置におけるテーパーの開き角αが45°よりも大きいと、貫通孔21を通過する際に溶融ガラス滴45の落下速度が大きく減少してしまい、下方に配置された滴分離部材10に衝突する際の落下速度が不足して微小化の妨げとなるおそれがある。
衝突位置矯正部材20を配置する高さは、滴下ノズル42と滴分離部材10の間であればよく、滴下ノズル42の近傍の高い位置に配置してもよいし、滴下ノズル42と間隔をあけて滴分離部材10の近傍に配置してもよい。衝突位置矯正部材20を滴下ノズル42の近傍に配置した場合、溶融ガラス滴45が貫通孔21を通過した後、滴分離部材10に到達するまでに相当の距離を落下することになるため、貫通孔21を通過する際の落下速度の減少による影響を受けにくいという利点がある。また、衝突位置矯正部材20を滴分離部材10の近傍に配置した場合は、衝突位置矯正部材20によって位置が矯正された溶融ガラス滴45が、直ちに滴分離部材10に到達するため、外乱の影響等による落下中の位置変動を最小限に抑えることができるという利点がある。
衝突位置矯正部材20の材質としては、各種の金属やセラミック等を使用することができるが、耐熱性が高く、酸化等によって貫通孔21の内周面22が劣化しにくいものが好ましい。
次に、溶融ガラス滴45を滴分離部材10に衝突させる(工程S104)。衝突位置矯正部材20の貫通孔21を通過した溶融ガラス滴45が滴分離部材10に衝突すると、その衝撃によって溶融ガラス滴45の一部が複数の貫通孔11を通過し、表面張力に打ち勝って分離することにより複数の溶融ガラス微小滴46が得られる。この際、滴分離部材10に残された余剰ガラス47は、そのまま冷却され固化する。上述のように、本実施形態においては、工程S103によって、溶融ガラス滴45が滴分離部材10に衝突する際の位置ばらつきが矯正されているため、溶融ガラス微小滴46の体積ばらつきと、下型41への滴下位置ばらつきを低減することができる。
滴分離部材10の複数の貫通孔11の形状に特に制限はなく、孔径が一定のストレート形状であってもよいし、溶融ガラス滴45が進入する入り口に向かって孔径が広がるテーパー形状であってもよい。溶融ガラス微小滴46の体積ばらつきをより低減させる観点からは、テーパー形状であることが好ましい。また、貫通孔11の、中心軸に垂直な断面形状は必ずしも円形である必要はないが、溶融ガラス微小滴46の滴下位置ばらつきをより低減させるためには、断面が円形であることが好ましい。
貫通孔11の数は、複数(2個以上)であれば特に制限はなく、必要に応じて適宜選択すればよい。溶融ガラス微小滴46の体積ばらつきをより減少させる観点からは、溶融ガラス滴45が衝突する中心位置を中心とする円周上に、等間隔に配置することが好ましい。
得られる溶融ガラス微小滴46の体積(質量)は、種々のパラメータの影響を受ける。例えば、溶融ガラスの粘度、表面張力、比重、滴分離部材10に衝突する際の溶融ガラス滴45の温度や速度、貫通孔11の数や位置、孔径、滴分離部材10の熱容量や材質等が挙げられる。そのため、これらのパラメータを適宜調整することによって溶融ガラス微小滴46の体積を調整することが可能である。
例えば、貫通孔11の孔径を大きくすると、得られる溶融ガラス微小滴46の体積は大きくなり、貫通孔11の孔径を小さくすると、得られる溶融ガラス微小滴46の体積は小さくなる。従って、貫通孔11の孔径を適宜選択することにより、得られる溶融ガラス微小滴46の体積を調整することができる。貫通孔11がテーパー形状である場合のように、深さによって孔径が異なる場合には、孔径が最も小さい深さにおける孔径を調整することで、溶融ガラス微小滴46の体積を効果的に調整することができる。
また、溶融ガラス滴45の温度を上げて粘度を下げると、得られる溶融ガラス微小滴46の体積は大きくなり、溶融ガラス滴45の温度を下げて粘度を上げると、得られる溶融ガラス微小滴46の体積は小さくなる。この際、溶融ガラス滴45の温度が低すぎると、粘度が高くなりすぎて溶融ガラス微小滴46を分離することが困難になる場合がある。逆に、溶融ガラス滴45の温度が高すぎると、分離の過程で泡や脈理が発生し、溶融ガラス微小滴46の内部品質に問題が出てくる場合がある。そのため、これらの問題を考慮した上で、適切な温度条件を設定することが好ましい。
また、滴下ノズル42と滴分離部材10との距離によって、溶融ガラス滴45が滴分離部材10に衝突する際の衝撃力が変化し、溶融ガラス微小滴46の体積が変化する。距離が長い場合には得られる溶融ガラス微小滴46の体積は大きくなり、距離が短い場合には得られる溶融ガラス微小滴46の体積は小さくなる。滴下ノズル42と滴分離部材10との距離は、一般には100mm〜3000mmの範囲が好ましく、200mm〜2000mmの範囲がより好ましい。
滴分離部材10の材質としては、各種の金属やセラミック等を使用することができるが、耐熱性が高く、酸化等によって劣化しにくいものが好ましい。また、溶融ガラス滴45との接触などによって滴分離部材10の温度が変化すると、貫通孔11の孔径などが変化し、それによって溶融ガラス微小滴46の体積が変化してしまう。そのため、滴分離部材10の材質は、線膨張係数が小さいことが好ましい。中でも、フェライト系ステンレス、タングステン合金など、線膨張係数が13×10−6/℃以下の材料を用いることが特に好ましい。
次に、下型41で複数の溶融ガラス微小滴46を受ける(工程S105)。下型41で受けられた溶融ガラス微小滴46は、下型41の上で所定時間放置される間に、下型41との接触面や、周囲への放熱等によって冷却・固化し(工程S106)、ガラスゴブとなる。
その後、滴分離部材10に残された余剰ガラス47を廃棄して(工程S107)、ガラスゴブの製造が完成する。余剰ガラス47の廃棄は、例えば、エアーで吹き飛ばす、滴分離部材10を上下反転して落下させる、吸着して回収する、挟み取る等の方法の中から適宜選択して行えばよい。その後、更に引き続いてガラスゴブの製造を行う場合は、工程S102〜工程S107を繰り返せばよい。
なお、本実施形態の製造方法により製造されたガラスゴブは、上述の再加熱成形法によって微小なガラス成形体を製造するための素材ガラス(ガラスプリフォーム)などとして用いることができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態であるガラスゴブの製造方法を示すフローチャートである。図4は、本実施形態に用いるガラスゴブの製造装置の模式図である。図4(a)は、滴下ノズル42から滴下した溶融ガラス滴45を、第2の部材20の貫通孔21を通過させる工程(工程S203)における状態を示しており、図4(b)は、溶融ガラス微小滴46を、第3の部材30の貫通孔31を通過させる工程(工程S205)における状態を示している。また、図5は、図4に示したガラスゴブの製造装置のうち、第1の部材10、第2の部材20及び第3の部材30の拡大図である。
本実施形態においては、上述の第1の実施形態と同様に、溶融槽43の下部に接続された滴下ノズル42の下方に、溶融ガラス滴45の衝突位置を矯正するための貫通孔21を有する第2の部材20(衝突位置矯正部材20)と、溶融ガラス微小滴46を分離するための複数の貫通孔11を有する第1の部材10(滴分離部材10)とが配置されている。加えて、溶融ガラス微小滴46の滴下位置ばらつきを更に矯正するため、滴分離部材10の複数の貫通孔11のそれぞれに対応する複数の貫通孔31を有する第3の部材30(以下、微小滴矯正部材30ともいう)が、滴分離部材10の下方に配置されている。また、微小滴矯正部材30の下方には、複数の溶融ガラス微小滴46を受けるための下型41が配置されている。
以下、図3に示したフローチャートに従って、各工程を順に説明する。なお、上述の第1の実施形態と同様の工程については、詳しい説明を省略する。
先ず、下型41を所定温度に加熱し(工程S201)、滴下ノズル42から溶融ガラス滴45を滴下する(工程S202)。そして、滴下ノズル42から滴下した溶融ガラス滴45を、衝突位置矯正部材20に設けられた貫通孔21を、内周面22と接触させながら通過させ(工程S203)、溶融ガラス滴45を滴分離部材10に衝突させる(工程S204)。工程S201〜工程S204の詳細については、上述の第1の実施形態の場合の工程S101〜工程S104と同様である。
次に、滴分離部材10の複数の貫通孔11のそれぞれを通過した複数の溶融ガラス微小滴46を、それぞれ対応する微小滴矯正部材30の複数の貫通孔31を、内周面と接触させながら通過させる(工程S205)。このように、本実施形態においては、溶融ガラス滴45の滴分離部材10への衝突位置が、衝突位置矯正部材20によって矯正されるのに加え、分離された溶融ガラス微小滴46の滴下位置が、微小滴矯正部材30によって矯正されるため、溶融ガラス微小滴46の下型41への滴下位置ばらつきを、より効果的に低減することができる。
微小滴矯正部材30は、滴分離部材10と下型41の間に配置されていればよい。滴下位置を矯正する効果をより高めるためには、滴分離部材10の複数の貫通孔11を通過した溶融ガラスが、完全に分離して溶融ガラス微小滴46となった後に、微小滴矯正部材30の貫通孔31を通過するように、滴分離部材10と微小滴矯正部材30の間に所定の間隔をあけておくことが好ましい。
ここで、図5を参照しながら微小滴矯正部材30の貫通孔31の形状、孔径などについて詳細に説明する。微小滴矯正部材30の貫通孔31の孔径は、対応する滴分離部材10の貫通孔11の孔径よりも小さいことが好ましい。そうすることにより、溶融ガラス微小滴46が微小滴矯正部材30の貫通孔31を通過する際、内周面32と十分に接触するため、滴下位置をより効果的に矯正することができる。貫通孔11や貫通孔31の孔径が深さによって異なる場合には、微小滴矯正部材30の複数の貫通孔31の、孔径が最も小さい深さにおける孔径(D3)が、それぞれ対応する滴分離部材10の複数の貫通孔11の、孔径が最も小さい深さにおける孔径(D1)よりも小さいことが好ましい。
また、貫通孔31の内周面32に、溶融ガラス微小滴46を確実に接触させる観点からは、貫通孔31の内周面32は、溶融ガラス微小滴46が進入する入り口に向かって孔径が広がるテーパー部を有していることが好ましい。溶融ガラス微小滴46が最初に接触する位置におけるテーパーの開き角βは10°〜45°の範囲が特に好ましい。更に、貫通孔11を通過した溶融ガラス微小滴46が、貫通孔31の入り口に引っかかって貫通孔31に進入できなくなることを避けるため、貫通孔31の入り口における孔径(D3in)は、対応する滴分離部材10の貫通孔11の、孔径が最も小さい深さにおける孔径(D1)よりも大きいことがより好ましい。
このように、滴分離部材10、衝突位置矯正部材20及び微小滴矯正部材30の、それぞれの貫通孔11、21、31の孔径は、上述の観点を考慮した上で、種々の条件に応じて適宜決定すればよい。例えば、滴下ノズル42から、体積250mmのリン酸系ガラスからなる溶融ガラス滴45を滴下し、体積3.5mmの溶融ガラス微小滴46を4個作製するために、滴分離部材10の貫通孔11と、微小滴矯正部材30の貫通孔31を、それぞれ直径5mmの円周上に等間隔(90°間隔)で4個ずつ設けるとする。この場合、例えば、衝突位置矯正部材20の貫通孔21の入り口における孔径を10mm、出口における孔径を8mm、滴分離部材10の貫通孔11の孔径(D1)を2.5mm(ストレート形状)、微小滴矯正部材30の貫通孔31の入り口における孔径(D1in)を3mm、出口における孔径(D3)を2mmに設定すればよい。もっとも、それぞれの貫通孔11、21、31の適切な孔径は、上記具体例に限定されるものではなく、ガラスの種類や温度、溶融ガラス滴の大きさ、滴下距離、各部材の温度や材質など、種々の条件に応じて適宜決定すればよい。なお、上記具体例における孔径は、全て直径で表した寸法である。
次に、下型41で複数の溶融ガラス微小滴46を受け(工程S206)、下型41の上で冷却・固化する(工程S207)。そして、滴分離部材10に残された余剰ガラス47を廃棄して(工程S208)、ガラスゴブの製造が完成する。更に引き続いてガラスゴブの製造を行う場合は、工程S202〜工程S208を繰り返せばよい。
(ガラス成形体の製造方法)
次に、本発明のガラス成形体の製造方法について図6〜図8を参照しながら説明する。本発明のガラス成形体の製造方法は、上述の方法によって製造した複数の溶融ガラス微小滴46を下型41に滴下し、下型41と上型51とで加圧成形してガラス成形体53を製造する方法である。溶融ガラス微小滴の製造は、上述の第1の実施形態のように、衝突位置矯正部材20による位置矯正の後、滴分離部材10によって複数の溶融ガラス微小滴46を分離する方法でもよいし、第2の実施形態のように、滴分離部材10による分離の後、更に、微小滴矯正部材30によって滴下位置を矯正する方法でもよい。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態であるガラス成形体の製造方法を示すフローチャートである。また、図7、図8は本実施形態に用いるガラス成形体の製造装置の模式図である。図7は、溶融ガラス微小滴46を製造する工程(工程S305)における状態を、図8は、下型41と上型51とで溶融ガラス微小滴46を加圧成形する工程(工程S307)における状態を、それぞれ示している。
図7、図8に示すガラス成形体の製造装置は、図4に示したガラスゴブの製造装置の構成に加えて、下型41と共に溶融ガラス微小滴46を加圧成形するための上型51を有している。上型51は、下型41と同様に、図示しない加熱手段によって所定温度に加熱できるように構成されている。下型41と上型51とをそれぞれ独立して温度制御することができる構成であることが好ましい。また、上型51の材料は、下型41と同様の材料の中から適宜選択することができる。下型41と上型51の材料は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、下型41は、図示しない駆動手段により、溶融ガラス微小滴46を受けるための位置(滴下位置P1)と、上型51と対向して加圧成形を行うための位置(加圧位置P2)との間を、レール52に沿って移動可能に構成されている。また上型51は、図示しない駆動手段により、溶融ガラス微小滴46を加圧する方向(図の上下方向)に移動可能に構成されている。なお、ここでは上型51が上下移動して加圧する場合を例に挙げて説明するが、上型51の代わりに下型41が上下移動して加圧する構成でもよいし、上型51と下型41が共に上下移動して加圧する構成でもよい。
以下、図5に示したフローチャートに従って、各工程を順に説明する。なお、上述のガラスゴブの製造方法の場合と同様の工程については、詳しい説明を省略する。
先ず、下型41及び上型51を所定温度に加熱する(工程S301)。所定温度とは、上述の第1の実施形態における工程S101の場合と同様であり、加圧成形によってガラス成形体に良好な転写面を形成できる温度を適宜選択すればよい。下型41と上型51の加熱温度は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
次に、下型41を滴下位置P1に移動した後(工程S302)、滴下ノズル42から溶融ガラス滴45を滴下し(工程S303)、溶融ガラス微小滴46を製造する(工程S304)。ここでは、第2の実施形態と同様に、滴下ノズル42から滴下した溶融ガラス滴45を、衝突位置矯正部材20の貫通孔21を通過させてから、滴分離部材10に衝突させて複数の溶融ガラス微小滴46を分離する。分離した複数の溶融ガラス微小滴46は、更に、微小滴矯正部材30の貫通孔31を通過させた後、下型41で受ける(工程S305)。溶融ガラス微小滴46を製造する工程(工程S304)の詳細については、上述の第2の実施形態の場合の工程S203〜工程S205と同様である。
本実施形態においては、溶融ガラス滴45の滴分離部材10への衝突位置が、衝突位置矯正部材20によって矯正されると共に、分離された溶融ガラス微小滴46の滴下位置が、微小滴矯正部材30によって矯正されるため、得られる複数の溶融ガラス微小滴46の体積ばらつきと滴下位置ばらつきが効果的に低減され、安定した品質のガラス成形体を効率よく製造することができる。
次に、下型41を加圧位置P2に移動し(工程S306)、上型51を下方に移動して、下型41と上型51とで溶融ガラス微小滴46を加圧成形する(工程S307)。下型41に滴下された溶融ガラス微小滴46は、加圧成形される間に下型41や上型51との接触面からの放熱によって冷却し、固化する。固化して得られたガラス成形体53が所定の温度にまで冷却された後、加圧を解除する。ガラスの種類や、ガラス成形体53の大きさや形状、必要な精度等によるが、通常は、ガラスのTg近傍の温度まで冷却してから加圧を解除することが好ましい。
加圧成形の際に負荷する荷重は、常に一定であってもよいし、時間的に変化させてもよい。負荷する荷重の大きさは、製造するガラス成形体53のサイズ等に応じて適宜設定すればよい。また、上型51を上下移動させる駆動手段に特に制限はなく、エアシリンダ、油圧シリンダ、サーボモータを用いた電動シリンダ等の公知の駆動手段を適宜選択して用いることができる。
次に、上型51を退避させてガラス成形体53を回収し(工程S308)、滴分離部材10に残された余剰ガラス47を廃棄して(工程S309)、ガラス成形体の製造が完成する。その後、引き続いてガラス成形体の製造を行う場合は、下型41を再び滴下位置P1に移動し(工程S302)、工程S302〜工程S309を繰り返せばよい。
なお、本発明のガラス成形体の製造方法は、ここで説明した以外の別の工程を含んでいてもよい。例えば、ガラス成形体を回収する前にガラス成形体の形状を検査する工程や、ガラス成形体を回収した後に下型41や上型51をクリーニングする工程等を設けてもよい。
本実施形態の製造方法により製造されたガラス成形体は、デジタルカメラ等の撮像レンズ、DVD等の光ピックアップレンズ、光通信用のカップリングレンズ等の小型の光学素子として用いることができる。また、再加熱成形法により小型の光学素子を製造するためのプリフォームとして用いることもできる。
第1の実施形態であるガラスゴブの製造方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態に用いるガラスゴブの製造装置の模式図(断面図)である。 第2の実施形態であるガラスゴブの製造方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態に用いるガラスゴブの製造装置の模式図(断面図)である。 図4に示したガラスゴブの製造装置のうち、第1の部材10、第2の部材20及び第3の部材30の拡大図である。 第3の実施形態であるガラス成形体の製造方法を示すフローチャートである。 第3の実施形態に用いるガラス成形体の製造装置の模式図(工程S305における状態)である。 第3の実施形態に用いるガラス成形体の製造装置の模式図(工程S307における状態)である。
符号の説明
10 滴分離部材(第1の部材)
11、21、31 貫通孔
20 衝突位置矯正部材(第2の部材)
22、32 内周面
30 微小滴矯正部材(第3の部材)
41 下型
42 滴下ノズル
43 溶融槽
44 溶融ガラス
45 溶融ガラス滴(第1の溶融ガラス滴)
46 溶融ガラス微小滴(第2の溶融ガラス滴)
47 余剰ガラス
51 上型
52 レール
53 ガラス成形体
P1 滴下位置
P2 加圧位置

Claims (9)

  1. 第1の部材に設けられた複数の貫通孔の上に第1の溶融ガラス滴を滴下させることにより、前記複数の貫通孔のそれぞれから、前記第1の溶融ガラス滴よりも小さい第2の溶融ガラス滴を滴下させる溶融ガラス滴の製造方法において、
    貫通孔を有する第2の部材を、前記第1の部材の上方に前記第1の部材から所定の距離を開けて配置し、
    滴下ノズルから滴下した溶融ガラス滴の全部又は一部を、前記第2の部材の前記貫通孔を、内周面と接触させながら通過させ、
    前記第2の部材の前記貫通孔を通過した溶融ガラス滴を、前記第1の溶融ガラス滴として前記第1の部材の前記複数の貫通孔の上に滴下させることを特徴とする溶融ガラス滴の製造方法。
  2. 前記第2の部材の前記貫通孔は、前記第1の溶融ガラス滴が進入する入り口に向かって孔径が広がるテーパー部を有することを特徴とする請求項1に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
  3. 前記テーパー部の開き角度は、10°以上45°以下であることを特徴とする請求項2に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
  4. 前記第1の部材の前記複数の貫通孔のそれぞれに対応する複数の貫通孔を有する第3の部材を、前記第1の部材の下方に配置し、
    前記第1の部材の前記複数の貫通孔のそれぞれから滴下した前記第2の溶融ガラス滴を、それぞれ対応する前記第3の部材の前記複数の貫通孔を、内周面と接触させながら通過させ、更に下方に滴下することを特徴とする請求項1に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
  5. 前記第3の部材の前記複数の貫通孔の、孔径が最も小さい深さにおける孔径は、それぞれ対応する前記第1の部材の前記複数の貫通孔の、孔径が最も小さい深さにおける孔径よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
  6. 前記第3の部材の前記複数の貫通孔は、それぞれ、前記第2の溶融ガラス滴が進入する入り口に向かって孔径が広がるテーパー部を有し、
    前記入り口における孔径は、それぞれ対応する前記第1の部材の前記複数の貫通孔の、孔径が最も小さい深さにおける孔径よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
  7. 前記テーパー部の開き角度は、10°以上45°以下であることを特徴とする請求項6に記載の溶融ガラス滴の製造方法。
  8. 下型に、複数の溶融ガラス滴を滴下する工程と、
    滴下した前記複数の溶融ガラス滴を前記下型の上で冷却する工程と、を有するガラスゴブの製造方法において、
    前記複数の溶融ガラス滴は、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の製造方法によって製造される第2の溶融ガラス滴であることを特徴とするガラスゴブの製造方法。
  9. 下型に、複数の溶融ガラス滴を滴下する工程と、
    滴下した前記複数の溶融ガラス滴を、前記下型と上型とで加圧成形する工程と、を有するガラス成形体の製造方法において、
    前記複数の溶融ガラス滴は、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の溶融ガラス滴の製造方法によって製造される第2の溶融ガラス滴であることを特徴とするガラス成形体の製造方法。
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