JPH09256158A - 連続真空処理装置 - Google Patents

連続真空処理装置

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JPH09256158A
JPH09256158A JP8061021A JP6102196A JPH09256158A JP H09256158 A JPH09256158 A JP H09256158A JP 8061021 A JP8061021 A JP 8061021A JP 6102196 A JP6102196 A JP 6102196A JP H09256158 A JPH09256158 A JP H09256158A
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vacuum
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茂 雙木
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初彦 柴崎
Nagami Amano
修臣 天野
Katsuyuki Kita
勝之 北
Akira Okuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理物がテーピングされた走行フィルムを
連続真空処理できかつコンパクトで簡単な構成の連続真
空処理装置を提供する。 【解決手段】 走行フィルム1を挟持してシールする帯
状部分に弾性体を有して真空シールを行なうゲートバル
ブ20とフィルム送り手段30と真空排気手段とを備え
た減圧室6〜9を、真空処理室11、12の前後にそれ
ぞれ2室以上配設して成り、各減圧室6〜9において帯
状のゲートバルブ構造により真空洩れ量を極めて小さく
し、それを真空処理室11、12の前後に2室以上配設
することにより真空処理に必要な真空圧を確保し、走行
フィルム1の送り時には前段と後段のゲートバルブ20
を必ず交互に真空排気後に開閉するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばセラミック
発振素子などの被処理物を連続成膜生産するための連続
真空処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック発振素子などの被処理
物はバッジ式の電極成膜方式によって生産されていた
が、量産性が低く、生産性が悪いという問題があった。
【0003】一方、フィルム状のものに対して連続的に
真空処理を行なう方法は生産性が良く、数多く提案され
ている。例えば、特開平6−88235号公報に開示さ
れているように、主に長尺薄鋼板を多数のシールローラ
で押え込み、多段の真空差圧装置によって連続真空処理
を行なっている。
【0004】以下、図11を参照して従来の連続真空処
理装置の一例について説明する。図11において、71
は走行フィルム、72は払出リール、73は巻取リー
ル、74はガイドロールである。75は真空シール装置
で、ケーシング76、シールロール77、及びシールバ
ー78〜83によって構成されている。そして、シール
ロール77とシールバー78〜83によって第1段〜第
5段の減圧室84〜88に区切られるとともに、真空配
管89によって真空排気ユニット90に接続されて段階
的に減圧される。91は蒸着室、92は冷却ロール、9
3は蒸着装置である。
【0005】以上のように構成された連続真空処理装置
の動作について説明する。走行フィルム71は払出リー
ル72から払い出された後、ガイドロール74、真空シ
ール装置75を経て真空処理する蒸着室91内に導入さ
れ、内部に設置された冷却ロール92に巻付けられて走
行しながら蒸着装置93で蒸着され、その後再び真空シ
ール装置75を経て大気中へ搬出され、ガイドロール7
4を介して巻取リール73によって巻き取られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
走行フィルムを高速搬送させることが可能で、生産性向
上に非常に有効であるが、本発明対象のように走行フィ
ルム上に個別片の被処理物がテーピングされているよう
な場合には、次のような問題点がある。
【0007】(1)走行フィルムの厚みが被処理物の有
る所と無い所とで異なり、かつ被処理物自身の厚みも品
種により異なり、その場合真空シールする隙間が大きく
なって減圧が十分にできない。
【0008】(2)多数のローラによって構成されてい
るため、装置の構造、特にシール構造が複雑である。
【0009】(3)従って、装置全体や真空排気ユニッ
トの容積が大きくなる。
【0010】本発明は、上記従来装置の問題点に鑑み、
走行フィルム上に被処理物がテーピングされている場合
にも十分に減圧することができ、かつコンパクトで簡単
な構成の連続真空処理装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の連続真空処理装
置は、走行フィルムにテーピングされた被処理物に対
し、連続的に真空処理する連続真空処理装置において、
走行フィルムを挟持してシールする帯状部分に弾性体を
有して真空シールを行なうゲートバルブと走行フィルム
の送り手段と真空排気手段とを備えた減圧室を、真空処
理室の前後にそれぞれ2室以上配設して成り、各減圧室
において帯状のゲートバルブ構造により真空洩れ量を極
めて小さくし、それを真空処理室の前後に2室以上配設
することにより真空処理に必要な真空圧を確保し、走行
フィルムは減圧室の送り手段を用いて行なうとともにそ
の送り時には前段と後段のゲートバルブを必ず交互に真
空排気後に開閉することにより高い真空が維持されるよ
うにしている。
【0012】また、ゲートバルブを、加圧流体を導入可
能な加圧空間が内部に形成されたシール用の弾性体を走
行フィルムの走行通路に臨むように配設した構成とする
と、加圧流体の給排によって簡単に開閉することができ
る。
【0013】また、ゲートバルブを、走行フィルムの走
行通路が走行フィルムの入口側の一側部を貫通するとと
もに他側部ではその上面を通りかつ一側部と他側部との
間に傾斜突出部が形成された下部バルブ体と、下部バル
ブ体に対して上下駆動可能でかつその下面が下部バルブ
体の他側部と傾斜突出部の上面に対向する上部バルブ体
と、上部バルブ体の下面に配設された弾性体にて構成す
ると、上部バルブ体の上下動によって開閉することがで
き、かつ下部バルブ体の一側面をシールすることで上部
バルブ体と下部バルブ体の間のシールを確保することが
できる。
【0014】また、弾性体の走行通路に臨む面に、走行
フィルムにテーピングされた被処理物間の間隔よりも幅
の狭い凸部を突設すると、凸部を被処理物間に嵌入させ
てシールすることができ、被処理物に加圧力を作用させ
ずにシールできる。
【0015】また、真空処理室を複数備えると、走行フ
ィルムに貼付けられた被処理物の表裏を順次真空処理す
ることができ、さらに真空処理室に複数のスパッタ処理
装置を備えると、複数層の処理を一度に行なうことがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の連続真空処理装置
の一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
【0017】図1において、1は走行フィルムであり、
図2〜図4にその具体構成の詳細を示す。走行フィルム
1には、図2に示すように、その両側に送り用の穴1a
が一定ピッチP毎に設けられ、中央部に被処理物2が嵌
まる穴1bが設けられている。そして、図3、図4に示
すように、被処理物2はマスキングテープ3により走行
フィルム1にテーピングされている。
【0018】図1に戻って、走行フィルム1は払出しリ
ール(図示せず)からガイドロール4を介して連続真空
処理装置5に導かれる。連続真空処理装置5は、入口側
の第1と第2の減圧室6、7と、出口側の第1と第2の
減圧室8、9と、第1と第2の真空処理室11、12に
て構成されている。連続真空処理装置5から出た走行フ
ィルム1は送りロール10を介して巻取りリール(図示
せず)に巻き取られ、後工程に送られる。
【0019】各減圧室6〜9は実質的に同一構成で、ゲ
ートバルブ20とフィルム送り手段30を備え、かつ後
述の真空排気ユニットが接続されている。ゲートバルブ
20は、図5、図6に示すように、バルブケース21に
平面形状が細長い長方形状で上面開放のバルブ室22が
形成されるとともにその上面が蓋体23にて密閉され、
かつバルブ室22の底面部に走行フィルム1を走行させ
る走行通路24がバルブケース21を貫通するように形
成されており、バルブ室22には内部に加圧空間26を
形成した軟質ゴムから成るシール用弾性体25が配設さ
れ、圧縮空気を加圧空間26に導入することにより走行
通路24に走行フィルム1が貫通している状態でシール
用弾性体25にてシールするように構成されている。2
7は圧縮空気導入管、28は加圧空間26における走行
通路25とは反対側面に配設した背面板である。29は
シール用弾性体25の上部を蓋体23に固定する押さえ
部材である。
【0020】フィルム送り手段30は、フィルム送りロ
ール31とガイドロール32とそれらの間の間欠送り用
の送り吸収空間33とを備えている。フィルム送りロー
ラ31にはフィルム送り穴1aに係合するピン(図示せ
ず)が設けられ、送り駆動装置(図示せず)に連結され
ている。
【0021】第1と第2の真空処理室11、12は同一
構成で、全体架台40上に設置されている。41はケー
シング、42は冷却ロール、43はスパッタ室である。
スパッタ室43はケーシング41に固定されていて、O
リング(図示せず)にてシールされている。スパッタ室
43には走行フィルム1の裏面又は表面に異種材料を2
層スパッタできるようにスパッタ装置44、45が設け
られている。46はケーシング41の入口部及び出口部
に配設されたガイドロールで、走行フィルム1を冷却ロ
ール42又は出口側の第1の減圧室8に案内する。
【0022】これら真空処理室11、12において連続
真空処理のために、冷却ロール42と出口側の第1の減
圧室8のフィルム送りロール31は、一定の周速で同期
して連続回転するように駆動装置(図示せず)に連結さ
れている。一方、走行フィルム1を各減圧室6、7、9
に送り込むフィルム送りロール31及び減圧室9から送
り出すための送りロール10は、減圧室8の送りロール
31よりも速い速度で間欠駆動制御されている。
【0023】図7に示す空圧排気回路について説明する
と、51は圧縮空気ユニット、52、53は真空排気ユ
ニット、54はスパッタガスボンベ、55は制御バル
ブ、56〜59はそれぞれ配管を示す。真空排気ユニッ
ト52から真空排気ユニット53を区分したのはスパッ
タ処理用に質の高い真空を得る意味を表したものであ
る。ゲートバルブ20への配管は制御バルブ55を介し
て圧縮空気ユニット51と真空排気ユニット52に接続
され、シール用弾性体25が確実に膨張・収縮するよう
に構成されている。
【0024】以上の構成において、走行フィルム1はま
ず入口側の第1の減圧室6のフィルム送りロール31に
て一定量送り込まれる。その際、この減圧室6のゲート
バルブ20は、図5に示すように、その走行通路24を
開放している。一方、第2の減圧室7のゲートバルブ2
0においては、図6に示すように、シール用弾性体25
にて走行フィルム1を押さえ込んでその走行通路24を
閉じている。第1の減圧室6への走行フィルム1の一定
量の送り込みが完了すると、図6に示すように、第1の
減圧室6のゲートバルブ20のシール用弾性体25にて
走行フィルム1を押さえ込んでその走行通路24を閉
じ、第1の減圧室6を真空排気する。
【0025】次に、入口側の第2の減圧室7のゲートバ
ルブ20が開かれてそのフィルム送りロール31にて第
2の減圧室7に走行フィルム1が一定量送り込まれ、送
り込み完了後、そのゲートバルブ20が閉じられて、入
口側の一連の送り込みサイクルは完了する。その後次の
サイクルに入り、第1の減圧室6はリークバルブ(図示
せず)により大気圧に戻され、この第1の減圧室6のケ
ートバルブ20が開かれて次の一定量の走行フィルム1
が送り込まれる。
【0026】次に、第1、第2の真空処理室11、12
における動作を説明すると、走行フィルム1はガイドロ
ール46を介して冷却ロール42に巻回されて走行し、
その間に第1の真空処理室11のスパッタ室43では、
スパッタ装置44、45にて走行フィルム1の裏面に異
種材料が2層スパッタされ、第2の真空処理室12では
同様に走行フィルム1の表面に異種材料が2層スパッタ
され、ガイドロール46を介して出口側の第1の減圧室
8のフィルム送りロール31にて一定速度でその減圧室
8に送り出される。なお、第1、第2の真空処理室1
1、12は真空排気ユニット53に接続されており、冷
却ロール42とケーシング41との隙間を走行フィルム
1が通るのに差し支えない程度にできるだけ小さい隙間
とすることで、コンダクタンス効果により減圧室7、8
よりも質の高い真空状態が得られるように配慮されてい
る。
【0027】出口側の第1の減圧室8へ一定量送られた
走行フィルム1は、入口側と同様にこの減圧室8のゲー
トバルブ20が開かれて出口側の第2の減圧室9に送り
込まれ、送り込み完了後減圧室8のゲートバルブ20が
閉じられ、次いで第2の減圧室9を大気に戻した後その
ゲートバルブ20を開いて送りロール10にて後工程
(図示せず)へ搬出される。搬出後、減圧室9のゲート
バルブ20が閉じられて再び真空排気され、待機状態と
なる。
【0028】以上の実施形態によれば、ゲートバルブ2
0に軟質ゴムなどから成る帯状のシール用弾性体25を
用いることにより、高い真空シール性が得られ、減圧室
を最低2室づつを入口側と出口側に設ければよいので、
装置のシンプル化、小型化が可能であり、フィルム送り
手段30も簡単な構成が可能である。また、走行フィル
ム1の表裏に対応してそれぞれ真空処理室11、12を
設けることにより、被処理物2の両面に真空処理が可能
となり、応用としてセラミック素子の両面電極の形成な
どが可能となる。更に、各真空処理室11、12にそれ
ぞれスパッタ装置44、45などの複数の真空処理装置
を配設すると複数層の処理ができ、例えばセラミック素
子の電極成膜を下地を例えばクロム層とし、2層目を銀
層とすることでセラミック母材との接合強度を向上する
ことが可能となる。
【0029】次に、別の実施形態におけるゲートバルブ
60の構成を、図8〜図10を参照して説明する。61
は上面開放のバルブケース、62はその上面を密閉する
蓋体である。63はバルブケース62内にその一側の内
側面にシール状態で当接させて配設された断面形状略L
字状の下部バルブ体で、そのコーナー部に傾斜突出部7
0が形成されている。64は下部バルブ体63の側壁に
上下移動自在に接して配設された上部バルブ体であり、
その下面は下部バルブ体63の上面及び傾斜突出部70
の上面に沿う形状に形成されている。65は上部バルブ
体64の下面に固着又は一体成形された軟質ゴムなどか
ら成るシール用弾性体である。66は上部バルブ体64
を上下動するシャフトで、その上端はエアシリンダ(図
示せず)に接続され、下端が上部バルブ体64に固定さ
れている。67は下部バルブ体63及び上部バルブ体6
4の他側面とバルブケース61の他側の内側面の間に介
装されたスペーサである。68は走行フィルム1の走行
通路であり、バルブケース61の一側壁、下部バルブ体
63の側壁及び傾斜突出部70を貫通し、下部バルブ体
63の上面を通り、さらにスペーサ67とバルブケース
61の他側壁を貫通して形成されている。シール用弾性
体65の下面の周囲には環状に凸部69が形成され、こ
の凸部69にて下部バルブ体63の上面及び傾斜突出部
70の上面と平行な閉鎖空間を作ることにより下部バル
ブ体63と上部バルブ体64のシール性を確保するよう
に構成されている。この凸部69の幅は走行フィルム1
の被処理物2の間の幅よりも小さい寸法に形成されてい
る。また、この凸部69は図示例では1列であるが、2
列以上あればよりシール性が向上する。
【0030】動作について説明すると、走行フィルム1
が図1で説明した上記実施形態と同様に一定量送られた
時、一定ピッチに配された被処理物2、2の間が一定位
置の凸部69の位置に合うように制御されていて、図1
0(a)のように被処理物2に接することなく、走行フ
ィルム1のみを挟持し、図5、図6のゲートバルブ20
と同様の動作と働きを行なう。図5、図6と異なる点
は、弾性体である軟質ゴムが走行フィルム1を押さえる
部分のみに使われていて、ゲートバルブ20のように圧
縮空気を直接駆動源とせず、別の押圧駆動源を有する点
である。しかし、この構成の良い点は、加工により凸部
69を作り易く、被処理物2に非接触で真空シールでき
ることである。ただし、前述のゲートバルブ20にも本
実施形態のような凸部を形成することで、被処理物と非
接触で真空シールしてもよい。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限られるも
のではなく、具体的な形状、構造、配置等は任意に応用
・変更して実施することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の連続真空処理装置によれば、以
上の説明から明らかなように、走行フィルムを挟持して
シールする帯状部分に弾性体を有して真空シールを行な
うゲートバルブと走行フィルムの送り手段と真空排気手
段とを備えた減圧室を、真空処理室の前後にそれぞれ2
室以上配設して成るので、各減圧室において帯状のゲー
トバルブ構造により真空洩れ量を極めて小さくし、それ
を真空処理室の前後に2室以上配設することにより真空
処理に必要な真空圧を確保でき、走行フィルムは減圧室
の送り手段を用いて行なうとともにその送り時に前段と
後段のゲートバルブを必ず交互に真空排気後に開閉する
ことにより高い真空を維持することができ、被処理物が
別個にテーピングされている走行フィルムを連続的に処
理することができる。また、ゲートバルブの構造も簡単
で、減圧室の数も少なくて済むので装置全体も小型化で
き、排気容量も小さくて済み、従って製作費を低減し、
設置スペースを小さくできるという効果を発揮する。
【0033】また、ゲートバルブを、加圧流体を導入可
能な加圧空間が内部に形成されたシール用の弾性体を走
行フィルムの走行通路に臨むように配設した構成とする
と、加圧流体の給排によって簡単に開閉することができ
る。
【0034】また、ゲートバルブを、走行フィルムの走
行通路が走行フィルムの入口側の一側部を貫通するとと
もに他側部ではその上面を通りかつ一側部と他側部との
間に傾斜突出部が形成された下部バルブ体と、下部バル
ブ体に対して上下駆動可能でかつ下面が他側部と傾斜突
出部の上面に対向する上部バルブ体と、上部バルブ体の
下面に配設された弾性体にて構成すると、上部バルブ体
の上下動によって開閉することができるとともに、下部
バルブ体の一側面をシールすることで上部バルブ体と下
部バルブ体の間のシールを確保することができる。
【0035】また、弾性体の走行通路に臨む面に、走行
フィルムにテーピングされた被処理物間の間隔よりも幅
の狭い凸部を突設すると、凸部を被処理物間に嵌入させ
てシールすることができ、被処理物に加圧力を作用させ
ずにシールできる。
【0036】また、真空処理室を複数備えると、走行フ
ィルムに貼付けられた被処理物の表裏を順次真空処理す
ることができ、さらに真空処理室に複数のスパッタ処理
装置を備えると、複数層の処理を一度に行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における連続真空処理装置
の全体縦断面図である。
【図2】同実施形態における走行フィルムの基材の平面
図である。
【図3】同実施形態における走行フィルムの平面図であ
る。
【図4】同実施形態における走行フィルムの拡大縦断側
面図である。
【図5】同実施形態におけるゲートバルブを示し、
(a)は縦断側面図、(b)は縦断正面図である。
【図6】同実施形態におけるゲートバルブの動作状態を
示し、(a)は縦断側面図、(b)は縦断正面図であ
る。
【図7】同実施形態における空圧・排気回路の概念図で
ある。
【図8】本発明の他の実施形態における連続真空処理装
置のゲートバルブの縦断正面図である。
【図9】図8のA−A断面側面図である。
【図10】同実施形態におけるゲートバルブの動作状態
を示す、(a)は閉じた状態の縦断正面図、(b)は開
いた状態の縦断正面図である。
【図11】従来例の連続真空処理装置の全体構成を示す
概念図である。
【符号の説明】
1 走行フイルム 2 被処理物 5 連続真空処理装置 6 入口側の第1の減圧室 7 入口側の第2の減圧室 8 出口側の第1の減圧室 9 出口側の第2の減圧室 11 第1の真空処理室 12 第2の真空処理室 20 ゲートバルブ 24 走行通路 25 シール用弾性体 26 加圧空間 30 フィルム送り手段 44 スパッタ装置 45 スパッタ装置 60 ゲートバルブ 63 下部バルブ体 64 上部バルブ体 65 シール用弾性体 68 走行通路 69 凸部 70 傾斜突出部
フロントページの続き (72)発明者 北 勝之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 奥田 晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行フィルムにテーピングされた被処理
    物に対し、連続的に真空処理する連続真空処理装置にお
    いて、走行フィルムを挟持してシールする帯状部分に弾
    性体を有して真空シールを行なうゲートバルブとフィル
    ムの送り手段と真空排気手段とを備えた減圧室を、真空
    処理室の前後にそれぞれ2室以上配設したことを特徴と
    する連続真空処理装置。
  2. 【請求項2】 ゲートバルブは、加圧流体を導入可能な
    加圧空間が内部に形成されたシール用の弾性体を走行フ
    ィルムの走行通路に臨むように配設して構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の連続真空処理装置。
  3. 【請求項3】 ゲートバルブは、走行フィルムの走行通
    路が走行フィルムの入口側の一側部を貫通するとともに
    他側部ではその上面を通りかつ一側部と他側部との間に
    傾斜突出部が形成された下部バルブ体と、下部バルブ体
    に対して上下駆動可能でかつその下面が下部バルブ体の
    他側部と傾斜突出部の上面に対向する上部バルブ体と、
    上部バルブ体の下面に配設された弾性体にて構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の連続真空処理装
    置。
  4. 【請求項4】 弾性体の走行通路に臨む面に、走行フィ
    ルムにテーピングされた被処理物間の間隔よりも幅の狭
    い凸部が突設されていることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の連続真空処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の真空処理室を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の連続真空処理装置。
  6. 【請求項6】 真空処理室に複数のスパッタ処理装置を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の連続真空処理装
    置。
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