JP2011144922A - ゲートバルブ、フィルム製造装置、及び、フィルム製造方法 - Google Patents

ゲートバルブ、フィルム製造装置、及び、フィルム製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルムのロール巻き出し室とフィルムのロール巻き取り室間を連通する搬送路を開閉するゲートバルブにおいて、フイルムを挟持し閉弁した状態において、シール性を確保するゲート弁を提供する。
【解決手段】フィルム製造装置は、巻き出し機、巻き取り機、及び、フィルム10に所定の処理を施す処理部を有する。巻き出し機、巻き取り機、及び、処理部は、フィルム10が通過することが可能な開口部を有する真空室の内部に配置され、開口部には、フィルム10を挟みながら封止することにより真空室を密封可能とするゲートバルブ18を有する。ゲートバルブ18の弁体22のシール部材20には、フィルムの搬送方向と弁体の移動方向とに対して直交する方向にフィルムの幅よりも大きいサイズの直線部を有する凹部が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ゲートバルブ、ゲートバルブを具備したフィルム製造装置、及び、フィルム製造装置を用いたフィルム製造方法に関する。特に、フィルム、例えば、薄膜太陽電池の基材をなすフィルム、電子ペーパー(紙)、有機ELのフィルム基板、あるいは、真空成膜法が適用される連続したフィルムの搬送時に気密を保持する装置に使用されるゲートバルブ(ゲート弁)、特に、フィルム搬送時に基材フィルムをシール部分で挟み込んだ状態で気密を保持するゲートバルブ、このゲートバルブを具備したフィルム製造装置、及び、フィルム製造装置を用いたフィルム製造方法に関する。
フィルム製造装置には、フィルムの巻き出しロールを収納する部屋(以下、「ロール巻き出し室」という)と、フィルムの巻き取りロールを収納する部屋(以下、「ロール巻き取り室」という)と、これら二つの部屋の間を連通する搬送路がある。その搬送路の途中には、フィルムを搬送するフィルム搬送装置と、フィルムに成膜処理を施す成膜室とが設けられている。
ロール巻き出し室とロール巻き取り室との構成としては、例えば、特許文献1のように、ロール巻き出し室とロール巻き取り室は共用されているものもある。
これらのフィルム製造装置の中で、特許文献2には、成膜室の前後に中間室が具備されている。その成膜室と中間室の間を仕切るためにゲートバルブが設けられ、フィルムをゲートバルブのシール部分で挟み込みつつゲートバルブを閉じることにより、フィルム製造装置を構成する全成膜室は隔離されることが開示されている。
特開2006-104494号公報 特開2000−261015号公報
通常、フィルム製造装置は、フィルムのロール巻き出し室、フィルムのロール巻き取り室、これら二つの部屋の間を連通する搬送路があり、その搬送路の途中に設けられた成膜室およびフィルム搬送装置で構成されている。このようなフィルム製造装置にあっては、装置全体を大気圧に戻して巻き出しロールあるいは巻き取りロール等の交換作業が行われていた。
この手法によると、ロール交換のために、加熱OFF、ベント、ローラ交換、真空引き、加熱ON、そして生産開始という段取りが必要になるために、作業時間として1〜2日要してしまい装置稼動率を下げる原因となっていた。また、フィルム製造装置を構成する部品に不具合が発生した時に、装置全体を止めなければならず、装置稼動率を下げる原因となっていた。
また、フィルム製造装置の中で中間室と成膜室とを隔離するためにゲートバルブを設けることが提案されている。あるいはロール巻き出し室と成膜室、成膜室とロール巻き取り室の間にフィルムが貫通した状態で、シール部分で挟み込む型のゲートバルブを配置することが提案されている。これらの手法によると極微量のリーク発生のおそれがあり、真空状態を維持することが困難であるという問題がある。
本発明は、外部リークをより少なくして真空状態を維持することができ、頻度の高いロール交換時に素早くロール巻き出し室や、ロール巻き取り室を大気圧力状態に戻すことができ、ロール交換後も素早く真空状態に戻すことができるような、フィルムを挟み込んだまま気密を保持できるゲートバルブを提供する。
あるいは、本発明は、このようなゲートバルブを各部屋に組み込むことによって各部屋を独立に排気し、各部屋のベントコントロールを可能とし、ロール交換時においては成膜室の真空度が低下しない状態と、あるいは成膜室を大気圧力に戻す時にはロール巻き出し室、ロール巻き取り室の真空度が低下しない状態を可能とするフィルム製造装置、及び、フィルム製造装置を用いたフィルム製造方法を提供する。
本発明の一つの側面にかかるゲートバルブは、
搬送される被搬送体が通過可能な内部空間を有する本体と、
閉じた状態で前記内部空間を遮断し、開いた状態で前記内部空間を解放することが可能な弁体と、
前記弁体を支持するシャフトと、
前記内部空間を遮断するために前記シャフトを介して前記弁体を上昇させ、前記内部空間を解放するために前記シャフトを介して前記弁体を降下させる駆動機構と、を備え、
前記弁体が上昇した状態で、前記内部空間に形成された本体上部内面と接触するシール部材が前記弁体に形成されており、
前記シール部材には、前記被搬送体の搬送方向と前記弁体が上昇または降下する移動方向とに対して直交する方向に前記被搬送体の幅よりも大きいサイズの直線部を有する凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明の他の側面にかかるゲートバルブを用いたフィルム製造装置は、フィルムに処理を施して所定の機能を有するフィルムを製造するフィルム製造装置であって、
長尺のフィルムが巻かれたフィルムロールを保持し、前記フィルムを巻き出すことが可能な巻き出し手段と、
前記巻き出し手段により巻き出された前記フィルムを、搬送する搬送手段と、
前記搬送手段で搬送された前記フィルムを巻き取る巻き取り手段と、
前記巻き出し手段と前記巻き取り手段との間における前記フィルムの搬送経路上に構成され、前記フィルムに所定の処理を施す少なくとも一つの処理手段と、を備え、
前記巻き出し手段、前記巻き取り手段および前記処理手段のそれぞれは、前記フィルムが通過することが可能な開口部を有する真空室の内部に配置され、前記開口部には、前記フィルムを挟みながら封止することにより前記真空室を密封可能とするゲートバルブを有し、
前記ゲートバルブは、
前記搬送手段で搬送される前記フィルムが通過可能な内部空間を有する本体と、
閉じた状態で前記内部空間を遮断し、開いた状態で前記内部空間を解放することが可能な弁体と、
前記弁体を支持するシャフトと、
前記内部空間を遮断するために前記シャフトを介して前記弁体を上昇させ、前記内部空間を解放するために前記シャフトを介して前記弁体を降下させる駆動機構と、を備え、
前記弁体が上昇した状態で、前記内部空間に形成された本体上部内面と接触するシール部材が前記弁体に形成されており、
前記シール部材には、前記フィルムの搬送方向と前記弁体が上昇または降下する移動方向とに対して直交する方向に前記フィルムの幅よりも大きいサイズの直線部を有する凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明の更に他の側面にかかるフィルム製造装置を用いたフィルム製造方法は、フィルムに処理を施して所定の機能を有するフィルムを製造するフィルム製造方法であって、
上記のフィルム製造装置を用意する工程と、
前記フィルム製造装置の巻き出し手段にフィルムロールをセットしてフィルムを巻き出す工程と、
前記フィルム製造装置の処理手段が配置された真空室で、前記フィルム製造装置が備えるゲートバルブの弁体を上昇させて、巻き出された前記フィルムを、前記ゲートバルブの弁体に形成されているシール部材で挟みながら前記真空室を密封して、所定の機能を付与するための前記処理を前記フィルムに施す工程と、
前記フィルム製造装置の巻き取り手段で前記処理が施された前記フィルムを巻き上げる工程と、を有し、
前記フィルムの搬送方向と前記弁体が上昇または降下する移動方向とに対して直交する方向に前記フィルムの幅よりも大きいサイズの直線部を有する凹部が形成された前記シール部材により、前記フィルムは挟まれることを特徴とする。
本発明によれば、フィルムを挟み込んだ状態で各部屋間のリークをより少なくして真空状態を維持することができる。これにより、頻度の高いロール交換時に素早くロール巻き出し室や、ロール巻き取り室を大気圧力状態に戻すことができ、ロール交換後も素早く真空状態に戻すことができ、かつ、フィルムを挟み込んだまま気密を保持することができる。
あるいは、本発明によれば、ゲートバルブを各部屋間に組み込むことによって各部屋を独立に排気し、各部屋のベントコントロールを可能とする。ロール交換時においては成膜室の真空度が低下しない状態とし、あるいは成膜室を大気圧力に戻す時にはロール巻き出し室、ロール巻き取り室の真空度が低下しない状態と、することができる。
実施形態に係るフィルム製造装置の概略構成を示す図。 実施形態に係るゲートバルブの弁体にシール部材が配置されている構成例を示す図。 実施形態に係るゲートバルブの本体側にもシール部材が配置されている構成例を示す図。 実施形態に係るゲートバルブの弁体が閉じた状態を示す図。 フィルムの搬送方向の正面から見たゲートバルブの断面構成を示す図。 実施形態に係るゲートバルブのシール部材の拡大図。 バルブ本体にシール部材が配置されている構成を示す拡大図。 別の実施形態に係る弁体にも凹部がある構成におけるゲートバルブのシール部材の拡大図。 バルブ本体にシール部材が配置されている構成を示す拡大図。 別の実施形態に係るフィルム製造装置の概略図。 別の実施形態に係るフィルム製造方法の説明に用いるCIGS太陽電池の模式図。
以下、発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を具体化した一例であって、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変できることは勿論である。
図1は本発明の実施形態に係るフィルム製造装置の全体図、図2A−C、3は本発明の実施形態に係るフィルム製造装置に使用するゲートバルブの概略図である。図4A−B、5A−Bは、本発明の実施形態に係るフィルム製造装置に使用されるゲートバルブのシール部の拡大図である。
フィルム製造装置は、フィルムに処理を施して所定の機能を有するフィルムを製造する。図1において、本発明の実施形態に係るフィルム製造装置1には、巻き出しロール8を収納する部屋であるロール巻き出し部屋2、巻き取りロール9を収納する部屋であるロール巻き取り部屋3が設けられる。また、フィルム製造装置1には、3つの反応室4A、4B、4C(以下、合わせて反応室4とすることがある)、および搬送機構を含むフィルム搬送路5が設けられる。ロール巻き出し部屋2には、ロール巻き出し機6、ロール巻き取り部屋3にはロール巻き取り機7が設けられる。
ロール巻き出し部屋2とロール巻き取り部屋3とはフィルム搬送路5で連通されている。ロール巻き出し機6とロール巻き取り機7との間におけるフィルム10の搬送経路上に構成され、フィルム10に所定の処理(例えば、成膜処理)を施す少なくとも一つの処理部(反応室4)が設けられている。この反応室4で行われる処理は成膜処理に限定されず、各種の真空処理を採用することができる。
ロール巻き出し機6、ロール巻き取り機7および処理部(反応室4)のそれぞれは、搬送されたフィルムが通過することが可能な開口部を有する真空室の内部に配置されている。開口部には、フィルム10を挟みながら封止することにより真空室を密封可能とするゲートバルブを有する。例えば、各反応室4の前後のフィルム搬送路5には後述するゲートバルブ11、12、13、14、15及び16が設けられる。図1に示す例にあたっては、上流のロール巻き出し部屋2から下流のロール巻き取り部屋3へ向けてフィルムが搬送される構成となっている(符合30はフィルム10の搬送方向)。装置の構成としては、この例に限定されない。例えば、図6に示す別の実施形態に係るフィルム製造装置にあるように、フィルム10をロール巻き出し部屋2とロール巻き取り部屋3とを一体として、一体とされた部屋60と反応室4との間にゲートバルブ11を設けた構成としても良い(符号34はロールの回転方向)。図6の構成において、搬送機構61はフィルム10の搬送を行う。
図1の構成において、ロール巻き出し部屋2、ロール巻き取り部屋3、反応室4およびフィルム搬送路5のそれぞれにはベント・真空引き手段(真空ポンプ)17が接続される。反応室4での成膜、あるいは各種の処理機構については周知であるところである。
ロール巻き出し機6は長尺のフィルムが巻かれたフィルムロール(ロール8)を保持し、フィルムを巻き出すことが可能である。ロール8は、ロール巻き出し機6によってフィルム10として繰り出される。ロール巻き出し機6によって巻き出されたフィルム10は、各ゲートバルブ11、12、13、14、15及び16、各反応室4A、4B、4Cおよびフィルム搬送路5を貫通し、ロール巻き取り機7により巻き取りロール9に巻き取られる。
図2A―Cから図5A−Bは、図1に示す実施形態に係るフィルム製造装置に使用するゲートバルブ11、12、13、14、15及び16の詳細構成を示す。ゲートバルブ11、12、13、14、15及び16は同一の構成を有しており、その内の1つが図2A−Cから図5A−Bに示してある。ここでは、ゲートバルブ11を例にとって説明する。
ゲートバルブ11は、箱状のバルブ本体18とメンテナンス用の底板25からなり、各部品間にはパッキング24などが設けてあり、リークを防止している。バルブ本体18は、例えば、箱状の各面を板状の別部品とし、ネジなどで接合することによる製作も可能であり、本発明はバルブ本体18の作製方法についてなんら制限を加えるものではない。
箱状のバルブ本体18は、搬送される被搬送体(フィルム10)が通過可能な内部空間を有する。箱状のバルブ本体18には、フィルム通過窓(貫通孔)として内部空間19、26が形成されている(図2A)。内部空間19、26内には、弁体22がシール部材20(第一のシール部材)を伴って配設されており、弁体22を支持しているシャフト23は、例えば、シリンダなどの駆動機構(不図示)で上下に移動することが可能である。弁体22は、閉じた状態で内部空間19、26を遮断し、開いた状態で内部空間19、26を解放することが可能である。駆動機構(不図示)は、内部空間19、26を遮断するためにシャフト23を介して弁体22を上昇させ、内部空間19、26を解放するためにシャフト23を介して弁体22を降下させる。
弁体22が上昇した状態で、バルブ本体18の内面側(以下、本体上部内面180という)と接触するシール部材20(第一のシール部材)が弁体に形成されている。シール部材20(第一のシール部材)には、被搬送体(フィルム10)の搬送方向と弁体22の上昇または降下する移動方向とに対して直交する幅方向における被搬送体(フィルム10)の幅に合わせた凹部が形成されている。凹部の幅は、被搬送体(フィルム10)の幅よりも大きいサイズの直線部を有する。また、凹部の深さは、フィルム10の厚さよりも大きいサイズを有する。シール部材20(第一のシール部材)は弁体22の上端部に設けられており、弁体22が上昇した状態で、シール部材20(第一のシール部材)は本体上部内面180と接触する。これにより内部空間19、26の間は遮断される。
弁体22の下端部には段差部127が設けられており、段差部127にシール部材21を設けることも可能である。駆動機構(不図示)により弁体22が上昇すると弁体22のシール部材20(第一のシール部材)は本体上部内面180と接触する。シール部材20(第一のシール部材)と本体上部内面180との接触と同時に、シール部材21はバルブ本体18の側面部材に形成された段差部181と接触する。複数のシール部材の接触により、内部空間19、26の間の遮断による気密性を更に高めることが可能になる。
シール部材20(第一のシール部材)およびシール部材21は、例えば、FKM(VITON)(登録商標)が使用可能である。フィルム10の粘着性・硬さ、装置側での処理(プロセス)時の熱入力などで熱を持つことを考慮して適宜材料を選択することが可能である。シール部材は、図2Aの構成の他に、例えば、図2Bのようにバルブ本体18の本体上部内面180に、シール部材20と対向するシール部材27(第二のシール部材)を本体上部内面180に設けてもよい。更に、バルブ本体18の側面部材に形成された段差部181にシール部材185を設けてもよい。シール部材27(第二のシール部材)およびシール部材185も、シール部材20(第一のシール部材)およびシール部材21と同様に、例えば、FKM(VITON)(登録商標)を使用することが可能である。
例えば、図2Aのようにシール部材が設けられた構成で、内部空間19、26内を遮断する場合は、図2Cのように、例えば、不図示の駆動機構に接続されたシャフト23を上方へ移動させる。そして、弁体22の第一のシール部材20と、シール面となる本体上部内面180との間にフィルム10を挟み込む。このとき同時に、シール部材21と、バルブ本体18の側面部材に形成された段差部181とが接触することにより内部空間19、26の間が遮断され、シールされる。
図3は、フィルム10の搬送方向に対して正面から見たゲートバルブ11の断面構成を示す図である。フィルム10の搬送方向(x方向)と弁体22の移動方向(z方向)とに対して直交する幅方向(y方向)に被搬送体(フィルム10)の幅よりも長いサイズの直線部を有する凹部がシール部材20に形成されている。凹部の深さは、被搬送体(フィルム10)の厚さよりも大きいサイズを有する。凹部と本体上部内面180とでフィルム10を挟み込む(符号32は弁体22の移動方向)。シール部材20(第一のシール部材)の断面形状は、例えば、図4Aのようにフィルム形状(フィルムの幅)に合わせてフィルム10の幅よりも長いサイズの直線部が形成された凹部を有する形状とする。ここで、凹部の深さは、フィルム10の厚さよりも大きいサイズを有する。図4Bのように、さらにバルブ本体18の本体上部内面180に、厚さが一定のシール部材27(第二のシール部材)を配置しても構わない。
また、図5Aのように、弁体22をフィルム10の形状(フィルムの幅)に合わせて、フィルム10の幅よりも長いサイズの直線部が形成された凹部を有する形状とする。ここで、凹部の深さは、フィルム10の厚さよりも大きいサイズを有する。シール部材20(第一のシール部材)が凹部に倣うように構成しても良い。その場合、図5Bのように、さらにバルブ本体18側にも、厚さが一定のシール部材27(第二のシール部材)を配設してもよい。
このように、弁体22に設けられているシール部材20がフィルム10を挟み込む部分に凹部を有することにより、フィルム10の端部によるシール部材の傷付き、フィルム10によるバルブ本体18側におけるシール面の傷付きなどの、ゲートバルブがフィルム10と接触することにより受けるダメージを小さくすることが可能になる。
また、フィルム10の形状(フィルムの幅と厚み)に合わせて凹んだ部分(凹部)を有するシール部材20(第一のシール部材)を用いることで、シール性を改善し、真空保持性能を良くすることができる。また、バルブ本体18の本体上部内面180側にシール部材27(第二のシール部材)を用いることにより、フィルム10への傷付きの可能性が小さくなる。
図1において、ゲートバルブ11、12、13、14、15及び16には図2A−Cから図5A−Bに示したゲートバルブが使用される。フィルム製造装置の全体的な動作を司るコントローラ(不図示)は、各ゲートバルブ11、12、13、14、15及び16をそれぞれ独立に制御可能である。コントローラは、各反応室4の前後に設けたゲートバルブ11、12とゲートバルブ13、14とゲートバルブ15,16をペアで制御することもできる。
ロール巻き出し機6の巻き出しロール8を交換する場合には、ゲートバルブ11が使用され、ロール巻き取り機7の巻き取りロール9を交換する場合にはゲートバルブ16が使用される。各反応室4を他の反応室からの遮断、あるいはロール巻き出し部屋2、ロール巻き取り部屋3からの遮断にあたってはペアとされたゲートバルブ11、12、ゲートバルブ13、14、ゲートバルブ15、16をそれぞれ使用することができる。
このような構成においてロール巻き出し部屋2、ロール巻き取り部屋3及び反応室4を各独立にベント・真空引き手段17によって真空処理することができる。
本実施形態によれば、ゲートバルブを組み込むことで、各反応室等を独立に真空状態等を制御することができ、ロールの交換時に、ロール巻き出し部屋、又は、ロール巻き取り部屋のみ真空破壊すればよい。例えば、順次、加熱OFF ⇒ ベント ⇒ ロール交換 ⇒ 真空引き ⇒ 加熱ON ⇒生産開始とすることでロール交換を短時間で済ませることができる。
また、不具合時においても、該当する真空室のみを真空破壊すればよい。さらに、フィルムをシール部材で挟むことにより、シール部材の長寿命化が見込まれ、シール部材に形成する凹部の形状をフィルム形状(フィルムの幅と厚み)に合わせることにより、内部空間19、26の間を遮断することによるシール性を改善することができる。
基材としてのフィルムに処理を施して所定の機能を有するフィルムを製造するフィルム製造方法は、上記のフィルム製造装置を用意する工程を有する。また、フィルム製造方法は、フィルム製造装置の巻き出し手段にフィルムロールをセットしてフィルムを巻き出す工程を有する。また、フィルム製造方法は、フィルム製造装置の処理手段が配置された真空室で、フィルム製造装置が備えるゲートバルブの弁体を上昇させる。そして、巻き出されたフィルムを、ゲートバルブの弁体に形成されているシール部材で挟みながら真空室を密封して、所定の機能を付与するための処理をフィルムに施す工程を有する。また、フィルム製造方法は、フィルム製造装置の巻き取り手段で処理が施されたフィルムを巻き上げる工程を有する。フィルムの搬送方向と弁体が上昇または降下する移動方向とに対して直交する方向に前記フィルムの幅よりも大きいサイズの直線部を有する凹部が形成されたシール部材により、フィルムは挟まれる。
図7は、代表的なCu−In−Ga−Se(以下、CIGSという)系化合物太陽電池の断面の模式図である。符号111は基板としての樹脂又はステンレス、アルミアルミニウム等のフィルム、符号112は裏面電極であるMo層、符号113は、起電部であるCIGS化合物層、符号114は、例えばCdSよりなるバッファ層、符号115は窓層であるAZO層である。
この太陽電池について、本発明に係るフィルム製造装置を用いたフィルム製造方法の一例を説明する。フィルム111上に裏面電極であるMo層112をスパッタリング法で成膜した後に、光吸収層を形成する。光吸収層であるCIGS化合物層113は、例えば、CuGa合金+Inの2層積層の後、HSeのガス雰囲気中で高温アニールを施して得た多結晶化合物である。バッファ層114としてのCdSは、例えばケミカルバスデポジション方式で成膜する。
最後に、窓層であるAZO層115をスパッタリング法で成膜する。このうちスパッタリング法で成膜する工程に適用する場合、例えば、窓層はAZO単層膜であるが、ZnO+AZOなどの二層積層膜を形成してもよい。
その場合は、図1で示したフィルム製造装置で2室の反応室を配置することで製造可能であり、例えば、図1において、反応室4AにZnO層スパッタリング成膜室、反応室4BにAZO層スパッタリング成膜室を用いるとよい。裏面電極のMo層112についても、図1で示したフィルム製造装置で成膜可能であり、例えば、反応室4Aに下地のTi膜、反応室4Bに第一のMo層成膜室、反応室4Cに第二のMo層成膜室を用いるとよい。
巻き出しロールを交換する際には装置の全ての真空室をベントすることなく本発明の実施形態にかかるゲートバルブにより、フィルムをゲートバルブに貫通させたまま、例えば、スパッタリング装置が配置された真空室を密封する。そして、ロール巻き出し室だけをベントし巻き出しロール8を交換し、交換後のフィルムを貫通させた状態のフィルムに接続させる。
巻き取りロール9を交換する場合も同様に、本発明の実施形態にかかるゲートバルブにより、フィルムをゲートバルブに貫通させたままスパッタリング装置が配置された真空室を密封する。そして、ロール巻き取り室だけをベントし、巻き取りロール9を交換し、交換後のフィルムをゲートバルブを貫通させた状態のフィルムに接続させる。
このように、反応室(成膜室)を大気解放することなく、ロールの交換が可能となり、フィルム密封部分からのリークも最小限に抑えられ、反応室の汚染を回避でき高い歩留まりを確保することができる。
上述した以外にもゲートバルブやフィルム製造装置は、ロール巻き出し機6とロール巻き取り機7との間で長尺の被搬送体を搬送しながら被搬送体に成膜処理などを施して生産するような大表示面積の画像表示装置の生産工程に適用することができる。大表示面積の画像表示装置としては、フィルム基材の液晶ディスプレイ、有機蛍光ディスプレイ(有機ELディスプレイ)、タッチパネル等を挙げることができる。また、上述した成膜装置(スパッタリング装置)以外にも、PE-CVD装置、プラズマエッチング処理装置など、真空処理装置であれば反応室の方式は問わない。

Claims (9)

  1. ゲートバルブであって、
    搬送される被搬送体が通過可能な内部空間を有する本体と、
    閉じた状態で前記内部空間を遮断し、開いた状態で前記内部空間を解放することが可能な弁体と、
    前記弁体を支持するシャフトと、
    前記内部空間を遮断するために前記シャフトを介して前記弁体を上昇させ、前記内部空間を解放するために前記シャフトを介して前記弁体を降下させる駆動機構と、を備え、
    前記弁体が上昇した状態で、前記内部空間に形成された本体上部内面と接触するシール部材が前記弁体に形成されており、
    前記シール部材には、前記被搬送体の搬送方向と前記弁体が上昇または降下する移動方向とに対して直交する方向に前記被搬送体の幅よりも大きいサイズの直線部を有する凹部が形成されていることを特徴とするゲートバルブ。
  2. 前記シール部材と対向する第二のシール部材が前記本体上部内面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
  3. 前記凹部の深さは、前記被搬送体の厚さよりも大きいサイズを有することを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
  4. フィルムに処理を施して所定の機能を有するフィルムを製造するフィルム製造装置であって、
    長尺のフィルムが巻かれたフィルムロールを保持し、前記フィルムを巻き出すことが可能な巻き出し手段と、
    前記巻き出し手段により巻き出された前記フィルムを、搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送された前記フィルムを巻き取る巻き取り手段と、
    前記巻き出し手段と前記巻き取り手段との間における前記フィルムの搬送経路上に構成され、前記フィルムに所定の処理を施す少なくとも一つの処理手段と、を備え、
    前記巻き出し手段、前記巻き取り手段および前記処理手段のそれぞれは、前記フィルムが通過することが可能な開口部を有する真空室の内部に配置され、前記開口部には、前記フィルムを挟みながら封止することにより前記真空室を密封可能とするゲートバルブを有し、
    前記ゲートバルブは、
    前記搬送手段で搬送される前記フィルムが通過可能な内部空間を有する本体と、
    閉じた状態で前記内部空間を遮断し、開いた状態で前記内部空間を解放することが可能な弁体と、
    前記弁体を支持するシャフトと、
    前記内部空間を遮断するために前記シャフトを介して前記弁体を上昇させ、前記内部空間を解放するために前記シャフトを介して前記弁体を降下させる駆動機構と、を備え、
    前記弁体が上昇した状態で、前記内部空間に形成された本体上部内面と接触するシール部材が前記弁体に形成されており、
    前記シール部材には、前記フィルムの搬送方向と前記弁体が上昇または降下する移動方向とに対して直交する方向に前記フィルムの幅よりも大きいサイズの直線部を有する凹部が形成されていることを特徴とするフィルム製造装置。
  5. 前記シール部材と対向する第二のシール部材が前記ゲートバルブの前記本体上部内面に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のフィルム製造装置。
  6. 前記凹部の深さは、前記フィルムの厚さよりも大きいサイズを有することを特徴とする請求項4に記載のフィルム製造装置。
  7. フィルムに処理を施して所定の機能を有するフィルムを製造するフィルム製造方法であって、
    請求項4に記載のフィルム製造装置を用意する工程と、
    前記フィルム製造装置の巻き出し手段にフィルムロールをセットしてフィルムを巻き出す工程と、
    前記フィルム製造装置の処理手段が配置された真空室で、前記フィルム製造装置が備えるゲートバルブの弁体を上昇させて、巻き出された前記フィルムを、前記ゲートバルブの弁体に形成されているシール部材で挟みながら前記真空室を密封して、所定の機能を付与するための前記処理を前記フィルムに施す工程と、
    前記フィルム製造装置の巻き取り手段で前記処理が施された前記フィルムを巻き上げる工程と、を有し、
    前記フィルムの搬送方向と前記弁体が上昇または降下する移動方向とに対して直交する方向に前記フィルムの幅よりも大きいサイズの直線部を有する凹部が形成された前記シール部材により、前記フィルムは挟まれることを特徴とするフィルム製造方法。
  8. 前記フィルム製造装置の前記ゲートバルブの前記本体上部内面には、前記シール部材と対向する第二のシール部材が設けられており、
    前記弁体に形成された前記シール部材と前記第二のシール部材とにより、前記フィルムは挟まれることを特徴とする請求項7に記載のフィルム製造方法。
  9. 前記凹部の深さは、前記フィルムの厚さよりも大きいサイズを有することを特徴とする請求項7に記載のフィルム製造方法。
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