JP2008235800A - ロードロック装置および基板の処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比べて高さを低くできるロードロック装置を提供する。
【解決手段】密閉可能なチャンバの内部に基板を水平にして載置させて温度調節するための温度調節プレートが配置され、前記チャンバの外部と内部との間で基板を搬入出させる一対の搬入出口が前記チャンバの側面に対向して形成され、搬送アームに載せられた基板が前記搬入出口を介して前記チャンバの外部と内部との間で搬送されるロードロック装置であって、前記温度調節プレートが複数の温度調節部材で構成され、前記複数の温度調節部材が、水平方向、かつ、基板の搬入出方向と交差する方向において、互いに近接離隔自在であることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板を処理する処理システム等に用いられるロードロック装置および処理方法に関する。
例えばLCD基板等の製造工程においては、減圧雰囲気下で基板にCVD等の所定の処理を施す基板処理装置を複数備えた、いわゆるマルチチャンバー型の処理システムが使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような処理システムには、基板を搬送する基板搬送装置を備えた搬送室と、その周囲に設けられた複数の基板処理装置とを有する処理部が備えられている。そして、基板搬送装置の搬送アームにより、基板が各基板処理装置に対して搬入出されるようになっている。また、この処理システムには、外部に対して基板を搬入出させる搬入出部が備えられており、搬入出部と処理部との間には、ロードロック装置が備えられる。搬入出部に搬入された基板は、ロードロック装置を介して処理部に搬入され、処理部で処理された後、再びロードロック装置を介して搬入出部に搬出される。
ロードロック装置は、基板を温度調節する加熱プレートもしくは冷却プレートを備えており、基板を搬入出部から処理部に搬入するときは、ロードロック装置において加熱プレートによって基板を加熱し、基板を処理部から搬入出部に搬出するときは、ロードロック装置において冷却プレートによって基板を冷却するようになっている。ロードロック装置には、加熱プレートおよび冷却プレートの上面から上方に突出自在な支持ピンが設けられている。搬入出部に設けられた基板搬送装置の搬送アームや処理部に設けられた基板搬送装置の搬送アームとの間で基板を授受する際には、加熱プレートもしくは冷却プレートの上方において、基板がこの支持ピンで支持されるようになっている。
特表2006−303013号公報
従来のロードロック装置では、加熱プレートもしくは冷却プレートとの衝突を回避するために、ロードロック装置内に挿入される搬送アームの高さは、加熱プレートもしくは冷却プレートよりも常に上方に位置させる必要があった。そして、加熱プレートもしくは冷却プレートの上方において、支持ピンの上端によって搬送アームから基板が受け取られ、その後、支持ピンから加熱プレートもしくは冷却プレートの上に基板が載置される。また、加熱プレートもしくは冷却プレートの上に載置されていた基板が支持ピンによって上方に持ち上げられ、その後、搬送アームに基板が受け渡される。このため、加熱プレートおよび冷却プレートの上方には、搬送アームの移動のための十分なスペースが必要であった。その結果、ロードロック装置全体の高さが薄くならず、ロードロック装置が大型化するという難点があった。特に、搬入出部と処理部との間に複数のロードロック装置を配置して、基板を加熱するロードロック装置と基板を冷却するロードロック装置を別々に使い分けたり、あるいは、処理部へ基板を搬入するロードロック装置と処理部から基板を搬出させるロードロック装置を別々に使い分けることが行われている。かかる場合、複数のロードロック装置を上下方向に重ねて配置することが望ましいが、ロードロック装置の高さが大きいと、多数のロードロック装置を上下方向に並べることが困難であった。
本発明の目的は、従来に比べて高さを低くできるロードロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、密閉可能なチャンバの内部に基板を水平にして載置させて温度調節するための温度調節プレートが配置され、前記チャンバの外部と内部との間で基板を搬入出させる一対の搬入出口が前記チャンバの側面に対向して形成され、搬送アームに載せられた基板が前記搬入出口を介して前記チャンバの外部と内部との間で搬送されるロードロック装置であって、前記温度調節プレートが複数の温度調節部材で構成され、前記複数の温度調節部材が、水平方向、かつ、基板の搬入出方向と交差する方向において、互いに近接離隔自在であることを特徴とする、ロードロック装置が提供される。かかる構成によれば、複数の温度調節部材が互いに離隔している状態において、複数の温度調節部材の間に形成された空間に、チャンバの内部に進入させた搬送アームを挿入させることができる。これにより、温度調節部材の上方に搬送アームの移動のためのスペースを設ける必要が無くなり、従来比べてロードロック装置の高さを低くできる。
このロードロック装置において、前記温度調節プレートの上面に、基板の裏面を支持する支持部材が設けられていても良い。その場合、前記支持部材は、例えば、周面に基板の裏面を接触させた状態で回転するロールを有し、前記ロールの回転中心軸が、基板の搬入出方向と平行である。
また、このロードロック装置において、前記温度調節プレートの上面に載置された基板の位置決めを行う位置決め機構を備えていても良い。前記位置決め機構は、前記温度調節プレートの上面に載置された基板の周縁部を押圧する押圧部材を有していても良い。その場合、前記温度調節プレートが、前記チャンバの内部において固定された温度調節部材と、前記チャンバの内部において水平方向、かつ、基板の搬入出方向と交差する方向に移動される温度調節部材で構成され、前記押圧部材が、前記移動される温度調節部材に取り付けられていても良い。
また、本発明によれば、外部に対して基板を搬入出させる搬入出部と、基板の処理を行う処理部と、前記搬入出部と前記処理部との間に配置されたロードロック装置と、前記搬入出部と前記ロードロック装置との間、および/または、前記処理部と前記ロードロック装置との間で基板を搬送する搬送アームとを備えた処理システムであって、前記ロードロック装置は、密閉可能なチャンバの内部に基板を水平にして載置させて温度調節するための温度調節プレートが配置され、前記チャンバの外部と内部との間で基板を搬入出させる一対の搬入出口が前記チャンバの側面に対向して形成され、前記搬送アームに載せられた基板が前記搬入出口を介して、前記搬入出部と前記処理部との間に配置されたロードロック装置と、前記搬入出部と前記ロードロック装置との間、および/または、前記処理部と前記ロードロック装置との間で搬送され、前記温度調節プレートが複数の温度調節部材で構成され、前記複数の温度調節部材が、水平方向、かつ、基板の搬送方向と交差する方向において、互いに近接離隔自在であり、前記複数の温度調節部材が互いに離隔している状態において、前記複数の温度調節部材の間に、前記チャンバの内部に進入させた前記搬送アームを挿入させるための空間が形成されることを特徴とする、基板の処理システムが提供される。
この処理システムにおいて、前記空間において前記チャンバの内部に進入させた前記搬送アームが昇降し、前記搬送アームの上昇により前記温度調節プレートから前記搬送アームに基板が移載され、前記搬送アームの下降により前記搬送アームから前記温度調節プレートに基板が移載されても良い。
本発明によれば、複数の温度調節部材が互いに離隔している状態において、複数の温度調節部材の間に形成された空間に、チャンバの内部に進入させた搬送アームを挿入させて、搬送アームに載せた基板をロードロック装置のチャンバ内に搬入し、チャンバ内から基板を搬出することができる。このため、温度調節部材の上方に搬送アームの移動のためのスペースを設ける必要が無くなるので、従来比べてロードロック装置の高さを低くできる。また、チャンバ容積も小さくでき、チャンバ内の真空排気時間および大気圧への復帰時間も短縮できるので、スループットが向上する。
以下、本発明の第一の実施の形態を、基板の一例としてのLCD(Liquid Crystal Display;液晶表示装置)用のガラス基板Gに対して、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)処理により薄膜を成膜する工程を実施する処理システムに基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる処理システム1の概略的な構成を示した平面図である。図2は、処理システム1の概略的な構成を示した側面図である。図1に示す処理システム1は、いわゆるマルチチャンバー型の処理システムであり、処理システム1の外部に対して基板Gを搬入出させる搬入出部2と、基板GのCVD処理を行う処理部3とを備えている。搬入出部2と処理部3との間には、2つのロードロック装置5、6が上下に設置されている。なお説明のため、図1、2において、水平面方向であって搬入出部2の巾方向(図1において上下方向、図2において図面に垂直な方向)をX方向、水平面方向であって搬入出部2、ロードロック装置5、6および処理部3の並び方向(水平面方向であってX方向と直交する方向)をY方向、鉛直方向をZ方向と定義する。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
搬入出部2には、複数枚の基板Gを収納したカセットCを載置する載置台11と、基板Gを搬送する第一の搬送装置12とが設けられている。載置台11上には、X方向に沿って、複数のカセットCが並べられる。載置台11上のカセットC内には、略長方形の薄板状の基板Gが、略水平な姿勢で複数枚上下に並べて収納されている。
搬送装置12は、載置台11とロードロック装置5、6の間に備えられている。搬送装置12は、X方向に沿って延設されたレール13と、レール13に沿って水平方向に移動可能な搬送機構14とを備えている。搬送機構14は、基板Gを載せて略水平に保持する一対の搬送アーム15を備えており、搬送アーム15を、Z方向に昇降させ、Y方向に移動させ、Z方向を中心に略水平面内で旋回可能である。即ち、載置台11上の各カセットCの正面に設けられた開口16を通じて、搬送アーム15を各カセットC内に進入させて、基板Gを一枚ずつカセットC内から取り出したり、カセットC内に収納したりすることができる構成になっている。また、搬送装置12を挟んで載置台11と対向する側(Y軸方向において搬送装置12の後方)に設けられたロードロック装置5に対して、搬送アーム15を進入させて、基板Gを一枚ずつロードロック装置5、6に搬入させ、ロードロック装置5、6から搬出させることができる。
図2に示すように、ロードロック装置5、6は、上下に積み重ねて配置されている。下のロードロック装置5の搬入出部2側には、後述するロードロック装置5の搬入出口46を開閉するゲートバルブ20が設けられており、ロードロック装置5の処理部3側には、後述するロードロック装置5の搬入出口47を開閉するゲートバルブ21が設けられている。同様に、上のロードロック装置6の搬入出部2側には、後述するロードロック装置6の搬入出口46を開閉するゲートバルブ22が設けられており、ロードロック装置6の処理部3側には、後述するロードロック装置6の搬入出口47を開閉するゲートバルブ23が設けられている。かかる構成において、各ゲートバルブ20、22を閉じることにより、搬入出部2の雰囲気とロードロック装置5、6内の雰囲気とをそれぞれ遮断できるようになっている。また、各ゲートバルブ21、23を閉じることにより、処理部3の雰囲気とロードロック装置5、6内の雰囲気とをそれぞれ遮断できるようになっている。各ロードロック装置5、6の構造については、後に詳細に説明する。
図1に示すように、処理部3には、基板Gを収納してプラズマCVD処理を施す複数の基板処理装置、例えば5つの基板処理装置30A〜30E、および、ロードロック装置5、6と各基板処理装置30A〜30Eとの間で基板Gを搬送する第二の搬送装置31が備えられている。第二の搬送装置31は、密閉構造の搬送チャンバ32内に設けられた搬送室33に格納されている。搬送チャンバ32は、ロードロック装置5に隣接して設けられている。また、ロードロック装置5、6および各基板処理装置30A〜30Eは、搬送チャンバ32の周囲を囲むように配置されている。
搬送室33とロードロック装置5、6の間には、前述したゲートバルブ21、23がそれぞれ設けられており、各ゲートバルブ21、23によって搬送室33内の雰囲気とロードロック装置5、6内の雰囲気とをそれぞれ遮断できるようになっている。搬送室33と各基板処理装置30A〜30Eとの間には、それぞれゲートバルブ35が設けられており、各ゲートバルブ35によって基板処理装置30A〜30Eの開口を気密に閉塞し、搬送室33内の雰囲気と各基板処理装置30A〜30E内の雰囲気とをそれぞれ遮断できるようになっている。また、図2に示すように、搬送室33内を強制排気して減圧させるための排気路36が設けられている。処理システム1における処理時には、処理部3の搬送室33、基板処理装置30A〜30E内は、搬入出部2よりも減圧雰囲気にされ、例えば真空状態にされる。
第二の搬送装置31は、例えば多関節構造を有する搬送機構40を備え、搬送機構40は、基板Gを載せて略水平に保持する一対の搬送アーム41を備えている。搬送機構40は、搬送アーム41を、Z方向に昇降させ、Z方向を中心に略水平面内で旋回させ、水平面内において任意の方向に向けて搬送アーム41を進退させることが可能である。これにより、搬送機構40は、各ロードロック装置5、6、基板処理装置30A〜30Eに、各ゲートバルブ21、23、35を介して搬送アーム41を進入させて、基板Gを一枚ずつ搬入および搬出させることができるように構成されている。
次に、前述したロードロック装置5,6の構成について説明する。図3は、Y方向に対して垂直な断面で切断したロードロック装置5,6の縦断面図(図4におけるy−y断面図)である。図4、5は、ロードロック装置5,6の横断面図(図3におけるx−x断面図)である。なお、下のロードロック装置5が温度調節プレートとして基板Gを加熱する加熱プレート50を備えると共に、補助ヒータ55を備えているのに対して、上のロードロック装置6が温度調節プレートとして基板Gを冷却する冷却プレート80を備えると共に、と補助クーラ81を備えている点で異なるが、かかる相違点を除けば、ロードロック装置5,6はいずれも同様の構成を有している。そこで、以下では主に下のロードロック装置5について説明し、上のロードロック装置6については、重複する内容についての説明を省略する。
下のロードロック装置5は、密閉可能なチャンバ45を備えている。チャンバ45は直方体形状をなしており、チャンバ45の内部は、基板Gを収納する空間となっている。チャンバ45の搬入出部2側の側面と処理部3側の側面には、基板Gを搬入出させるための一対の搬入出口46、47が互いに対向して形成されている。これら搬入出口46、47は、Y方向に対して垂直な側面に形成されている。基板Gは、前述した第一の搬送装置12の搬送アーム15と第二の搬送装置31の搬送アーム41に載せられた状態でY方向に搬送され、これら搬入出口46、47を通じてチャンバ45内に搬入され、チャンバ45内から搬出される。搬入出口46、47には、前述したゲートバルブ20、21が設けられており、これらゲートバルブ20、21によってチャンバ45内は気密に閉塞可能になっている。
チャンバ45の内部下方には、温度調節プレートとして基板Gを加熱するための加熱プレート50が設置されており、チャンバ45内部に収納された基板Gは、この加熱プレート50の上に略水平な姿勢で載置されるようになっている。加熱プレート50の上面の複数個所に支持部材51が設けられており、加熱プレート50の上に載置された基板Gの下面をこれら支持部材51で支持することにより、加熱プレート50の上面から例えば0.1〜1mm程度浮かせた状態で、基板Gは加熱プレート50上に載置される。
加熱プレート50は、複数の温度調節部材としての3つ加熱部材50a、50b、50cで構成されている。図4は、中央の加熱部材50bの両側に加熱部材50a、50cが近接して密着している状態を示している。図5は、中央の加熱部材50bの両側から加熱部材50a、50cが離隔した状態を示している。図4に示すように3つ加熱部材50a、50b、50cが互いに近接している状態において、加熱プレート50は、基板Gの下面全体を覆うことができる面積を有している。加熱プレート50(加熱部材50a、50b、50c)の内部には、電熱線52が設けられており、チャンバ45の外部からこの電熱線52に通電することにより、加熱プレート50全体が加熱され、加熱プレート50の上に載置された基板Gを加熱するようになっている。
チャンバ45の内部上方には、加熱プレート50の上方に適当な隙間を空けて平行に配置された補助ヒータ55が設けられている。加熱プレート50上面と補助ヒータ55下面との間には、前述した第一の搬送装置12の搬送アーム15と第二の搬送装置31の搬送アーム41に載せられた状態でY方向に搬送される基板Gを通過させる隙間が形成されている。基板Gの搬送時には、加熱プレート50上面と基板G下面との間、および、補助ヒータ55下面と基板G上面との間に、それぞれ10mm程度のクリアランスがあれば良く、加熱プレート50上面と補助ヒータ55下面との間に形成される隙間の幅(高さ)は、例えば20mm程度である。
補助ヒータ55は、基板Gの上面全体を覆うことができる面積を有している。補助ヒータ55の内部には、電熱線56が設けられており、チャンバ45の外部からこの電熱線56に通電することにより、加熱プレート55全体が加熱され、加熱プレート50の上に載置された基板Gを加熱プレート50と協働して加熱するようになっている。
上述した3つ加熱部材50a、50b、50cにより、加熱プレート50は、X方向に沿って3分割される構成になっている。これら3つ加熱部材50a、50b、50cのうち、中央に配置される加熱部材50bは、チャンバ45の内部下方においてX方向の中央に固定されている。加熱部材50bの両側に配置される加熱部材50a、50cは、チャンバ45の内部下方においてX方向に移動可能である。
ここで、一方の加熱部材50aについて説明すると、チャンバ45においてX方向に対して垂直な側面を貫通して一対のプッシャーロッド60が設けられており、チャンバ45の内部において、このプッシャーロッド60の先端が、加熱部材50aに接続されている。チャンバ45の外部では、プッシャーロッド60はブラケット61に支持されており、ブラケット61には、シリンダー装置62のピストンロッド63が連結されている。以上の構成により、シリンダー装置62の稼動でピストンロッド63が伸張した場合は、図4に示すように、加熱部材50aがチャンバ45内においてX方向に沿って内側に移動し、中央の加熱部材50bに加熱部材50aが近接して密着した状態となる。一方、シリンダー装置62の稼動でピストンロッド63が短縮した場合は、図5に示すように、加熱部材50aがチャンバ45内においてX方向に沿って外側に移動し、中央の加熱部材50bから加熱部材50aが離隔した状態となる。
他方の加熱部材50cも、同様に、シリンダー装置62の稼動によって、図4に示すように中央の加熱部材50bに密着した状態と、図5に示すように中央の加熱部材50bから離隔した状態とすることが可能である。
図5に示したように、シリンダー装置62の稼動によって中央の加熱部材50bの両側から加熱部材50a、50cをそれぞれ離隔した状態では、加熱部材50bと加熱部材50aの間、および、加熱部材50bと加熱部材50cの間に、それぞれ所定の空間65が形成される。この空間65は、前述した第一の搬送装置12の搬送アーム15と第二の搬送装置31の搬送アーム41を進入させるのに十分な広さを有している。
即ち、図6に示すように、搬送アーム15、41の幅をw、高さをhとすれば、図5に示したように中央の加熱部材50bの両側から加熱部材50a、50cをそれぞれ離隔した状態で、加熱部材50bと加熱部材50aの間、および、加熱部材50bと加熱部材50cの間に形成される空間65の幅Wは、搬送アーム15、41の幅wよりも十分に大きくなり、空間65の高さHは、搬送アーム15、41の高さhよりも十分に大きくなるように設定されている。
一例として、搬送アーム15、41の幅wが20mm程度の場合、搬送アーム15、41の両側において加熱部材50bと加熱部材50aの側面との間、および、加熱部材50bと加熱部材50cの側面との間に、それぞれ10mm程度のクリアランスがあれば良く、空間65の幅Wは、例えば40mm程度にすれば良い。この空間65の幅Wは、シリンダー装置62の稼動ストロークによって容易に設定できる。
また、搬送アーム15、41の高さhが20mm程度の場合、搬送アーム15、41の下面と空間65の下方に露出したチャンバ45の底面との間に10mm程度のクリアランスがあれば良い。また、後述するように、搬送アーム15、41から加熱プレート50上に基板Gを移載した場合、チャンバ45内から搬送アーム15、41を抜き出すときに、加熱プレート50上に載置された基板Gの下面と搬送アーム15、41の上面との間に10mm程度のクリアランスがあれば良い。そのため、空間65の高さHは、例えば40mm程度にすれば良い。この空間65の高さHは、加熱プレート50(加熱部材50a、50b、50c)の厚さによって容易に設定できる。
図7は、チャンバ45の側面に対するプッシャーロッド60の支持構造の説明図である。チャンバ45内を密閉するために、プッシャーロッド60は、シール軸受け70を介してチャンバ45の側面を貫通させられている。プッシャーロッド60とシール軸受け70の間にパッキン71が配置してあり、このパッキン71によってチャンバ45内の密閉構造が保たれている。上述の加熱部材50a、50cに内蔵された電熱線52への電力供給は、プッシャーロッド60の内部に形成した通路75を通じて、チャンバ45内の密閉構造を保った状態で行うことができる。
また、図8は、チャンバ45の側面に対するプッシャーロッド60の支持構造の説明図である。この図8の支持構造では、パッキン71を省略し、代わりに、チャンバ45の内部において、プッシャーロッド60の周囲にべローズ76が装着されている。このようにべローズ76内にプッシャーロッド60を配置したことにより、同様にチャンバ45内の密閉構造が保たれる。
なお、下のロードロック装置5が基板Gを加熱する加熱プレート50と補助ヒータ55を備えているのに対して、上のロードロック装置6は、チャンバ45の内部において、下方に基板Gを冷却する冷却プレート80を備え、上方に補助クーラ81を備えている点で相違する。しかし、かかる相違点を除けば、ロードロック装置5,6はいずれも同様の構成を有している。冷却プレート80が、加熱プレート50と同様に、複数の冷却部材(80a、80b、80c)で構成される点についても同様である。そこで、上のロードロック装置6についての説明は省略する。
図3に示すように、ロードロック装置5、6には、チャンバ45内に例えばNガスやHeガス等の不活性ガスを供給するガス供給路85、および、チャンバ45内を強制排気する排気路86が接続されている。即ち、ガス供給路85からのガス供給と排気路86による強制排気により、チャンバ45内の圧力を調節することができる。
次に、以上のように構成された処理システム1における基板Gの処理工程について説明する。先ず、複数枚の基板Gが収納されたキャリアCが、開口16を第1の搬送装置12側に向けた状態で載置台11上に載置される。そして、搬送装置12の搬送アーム15が開口16に進入させられ、一枚の基板Gが取り出される。基板Gを保持した搬送アーム15は、下のロードロック装置5のゲートバルブ20の前方に対向する位置に移動させられる。
一方、下のロードロック装置5では、チャンバ45内を搬入出部2と略同一の略大気圧にした後、処理部3側の搬入出口47をゲートバルブ21によって閉じたまま、ゲートバルブ20を開放状態にして、搬入出部2側の搬入出口46を開口させる。また、シリンダー装置62の稼動によって中央の加熱部材50bの両側から加熱部材50a、50cをそれぞれ離隔させ、図5に示したように、加熱部材50bと加熱部材50aの間、および、加熱部材50bと加熱部材50cの間に、それぞれ空間65を形成させる。この状態で基板Gを保持した搬送アーム15を搬入出口46を介してロードロック室5のチャンバ45内に進入させる(図9(a))。
このように、第1の搬送装置12の搬送アーム15に載せた基板Gをチャンバ45内に搬入させる場合、加熱プレート50上面と補助ヒータ55下面との間に形成される隙間の幅(高さ)が例えば20mm程度に設定されており、加熱プレート50上面と補助ヒータ55の間において、基板Gを円滑に搬送することができる。この場合、搬送アーム15は、加熱部材50bと加熱部材50aの間、および、加熱部材50bと加熱部材50cの間に、それぞれ形成された空間65内を通過することにより、加熱プレート50(加熱部材50a、50b、50c)に干渉せずに、チャンバ45内に進入できる。こうして、基板Gをチャンバ45内に搬入させた後、搬送アーム15が下降し、搬送アーム15から加熱プレート50上に基板Gを受け渡す。
なお、加熱プレート50上面と補助ヒータ55下面との間に形成される隙間の幅が20mm程度と比較的狭いため、搬送アーム15に載せた基板Gをチャンバ45内に搬入させる途中においても加熱プレート50と補助ヒータ55によって基板Gを加熱することができる。特に、第1の搬送装置12の搬送アーム15で基板Gをチャンバ45内に搬入させる場合は、大気圧下であるため、熱伝導に優れ、基板Gの加熱時間を短縮できる。また、加熱プレート50上に基板Gが載置されると、上述のように基板Gの下面と加熱プレート50の上面との距離が例えば0.1〜1mm程度と接近しているため、載置後すぐに基板Gを加熱することができる。
また、搬送アーム15が下降して加熱プレート50上に基板Gを受け渡す場合は、加熱プレート50上に載置された基板Gの下面と搬送アーム15の上面との間に10mm程度のクリアランスができる高さまで搬送アーム15を下降させる。搬送アーム15の高さhが20mm程度であるのに対して空間65の高さHが40mm程度あれば、このように搬送アーム15が下降した場合に、搬送アーム15の下面と空間65の下方に露出したチャンバ45の底面との間に10mm程度のクリアランスが形成される。
こうして搬送アーム15から加熱プレート50上に基板Gを受け渡した後、搬送アーム15がチャンバ45内から退出する。この場合、搬送アーム15は、空間65内を通過することにより、加熱プレート50(加熱部材50a、50b、50c)および加熱プレート50上に載置された基板Gの下面に干渉せずに、チャンバ45内から円滑に抜き出される。
搬送アーム15の退出後、ゲートバルブ20を閉じ、チャンバ45内を密閉状態にし、排気路86によって強制排気することにより、チャンバ45内を所定の圧力、即ち、搬送室33内と略同圧の真空状態に減圧する。また、搬送アーム15の退出後は、シリンダー装置62の稼動によって中央の加熱部材50bの両側に加熱部材50a、50cをそれぞれ近接させ、密着させた状態にする(図9(b))。
こうして、基板Gはチャンバ45内において加熱プレート50と補助ヒータ55とによって両面から加熱される。このように、基板Gを両面から加熱することにより、基板Gを均一に加熱することができ、また、短時間で効率的に加熱することができる。
基板Gの加熱が終了し、チャンバ45内が略真空状態になったら、搬入出部2側の搬入出口46をゲートバルブ20によって閉じたまま、ゲートバルブ21を開放状態にして、処理部3側の搬入出口47を開口させる。また、シリンダー装置62の稼動によって中央の加熱部材50bの両側から加熱部材50a、50cをそれぞれ離隔させ、図5に示したように、加熱部材50bと加熱部材50aの間、および、加熱部材50bと加熱部材50cの間に、それぞれ空間65を形成させる。この状態でまだ基板Gを保持していない第2の搬送装置31の搬送アーム41を搬入出口47を介してロードロック室5のチャンバ45内に進入させる(図9(c))。
なお、このように搬送アーム41をチャンバ45内に進入させる場合、加熱プレート50上に載置された基板Gの下面と搬送アーム41の上面との間に10mm程度のクリアランスができる高さまで搬送アーム41を下降させ、搬送アーム41の下面とチャンバ45の底面との間に10mm程度のクリアランスを形成させる。これにより、加熱プレート50(加熱部材50a、50b、50c)および加熱プレート50上に載置された基板Gの下面に干渉せずに、チャンバ45内に円滑に搬送アーム41を進入させることができる。
そして、搬送アーム41を上昇させて加熱プレート50上から基板Gを受け取り、基板Gを保持した搬送アーム41をチャンバ45内から退出させる。こうして、基板Gがチャンバ45内から搬入出口47を通じて搬出され、処理部3の搬送室33に搬入される。
このように基板Gをチャンバ45内から搬出する場合も、加熱プレート50上面と補助ヒータ55の間において、基板Gを円滑に搬送することができ、搬送アーム41は、加熱部材50bと加熱部材50aの間、および、加熱部材50bと加熱部材50cの間に、それぞれ形成された空間65内を通過することにより、加熱プレート50(加熱部材50a、50b、50c)に干渉せずに、チャンバ45内から退出できる。
搬送室33に搬入された基板Gは、搬送アーム41によって搬送室33から基板処理装置30A〜30Eのいずれかに搬入され、所定のプラズマCVD処理による成膜が行われる。基板処理装置30A〜30Eにおいては、減圧雰囲気下で基板Gが加熱されるとともに、処理室内に反応ガスが供給され、マイクロ波のエネルギによって反応ガスがプラズマ化される。これにより、基板Gの表面上に所定の薄膜が形成される。ここで、搬入された基板Gはロードロック装置5において予備加熱されているので、基板処理装置30A〜30Eにおける基板Gの加熱時間を短くすることができ、効率的に処理することができる。
基板処理装置30A〜30Eにおいて基板Gの処理が終了したら、搬送アーム41によって基板処理装置30A〜30Eから基板Gを取り出し、搬送室33に搬出させる。このとき、搬送アーム41に保持された基板Gは高温状態となっている。
一方、上のロードロック装置6は、閉塞状態のゲートバルブ22、23によって、搬入出口46、47をそれぞれ気密に封じ、チャンバ45内を密閉した状態にしておく。また、排気路86の強制排気によって、チャンバ45内を所定の圧力、即ち搬送室33と略同一の真空状態に減圧しておく。この状態で、搬入出部2側の搬入出口46をゲートバルブ22によって閉じたまま、ゲートバルブ23を開放状態にして、処理部3側の搬入出口47を開口させる。また、シリンダー装置62の稼動によって中央の冷却部材80bの両側から冷却部材80a、80cをそれぞれ離隔させ、図5に示したように、冷却部材80bと冷却部材80aの間、および、冷却部材80bと冷却部材80cの間に、それぞれ空間65を形成させる。この状態で基板Gを保持した搬送アーム41を搬入出口47を介してロードロック室6のチャンバ45内に進入させる(図9(c))。
このように、第2の搬送装置31の搬送アーム41に載せた基板Gをチャンバ45内に搬入させる場合、冷却プレート80上面と補助クーラ81下面との間に形成される隙間の幅(高さ)が例えば20mm程度に設定されており、冷却プレート80上面と補助クーラ81の間において、基板Gを円滑に搬送することができる。この場合、搬送アーム41は、冷却部材80bと冷却部材80aの間、および、冷却部材80bと冷却部材80cの間に、それぞれ形成された空間65内を通過することにより、冷却プレート80(冷却部材80a、80b、80c)に干渉せずに、チャンバ45内に進入できる。こうして、基板Gをチャンバ45内に搬入させた後、搬送アーム41が下降し、搬送アーム41から冷却プレート80上に基板Gを受け渡す。
なお、冷却プレート80上面と補助クーラ81下面との間に形成される隙間の幅が20mm程度と比較的狭いため、搬送アーム41に載せた基板Gをチャンバ45内に搬入させる途中においても冷却プレート80と補助クーラ81によって基板Gを冷却することができる。また、冷却プレート80上に基板Gが載置されると、基板Gの下面と冷却プレート80の上面との距離が例えば0.1〜1mm程度と接近しているため、載置後すぐに基板Gを冷却することができる。
また、搬送アーム41が下降して冷却プレート80上に基板Gを受け渡す場合は、冷却プレート80上に載置された基板Gの下面と搬送アーム41の上面との間に10mm程度のクリアランスができる高さまで搬送アーム41を下降させる。搬送アーム41の高さhが20mm程度であるのに対して空間65の高さHが40mm程度あれば、このように搬送アーム41が下降した場合に、搬送アーム41の下面と空間65の下方に露出したチャンバ45の底面との間に10mm程度のクリアランスが形成される。
こうして搬送アーム41から冷却プレート80上に基板Gを受け渡した後、搬送アーム41がチャンバ45内から退出する。この場合、搬送アーム41は、空間65内を通過することにより、冷却プレート80(冷却部材80a、80b、80c)および冷却プレート80上に載置された基板Gの下面に干渉せずに、チャンバ45内から円滑に抜き出される。
搬送アーム41の退出後、ゲートバルブ21を閉じ、チャンバ45内を密閉状態にし、ガス供給路85から不活性ガスを供給して、チャンバ45内が所定の圧力、即ち搬入出部2と略同一の略大気圧になるまで加圧する。また、搬送アーム41の退出後は、シリンダー装置62の稼動によって中央の冷却部材80bの両側に冷却部材80a、80cをそれぞれ近接させ、密着させた状態にする(図9(b))。
こうして、基板Gはチャンバ45内において冷却プレート80と補助クーラ81とによって両面から加熱される。このように、基板Gを両面から冷却することにより、基板Gを均一に冷却することができ、また、短時間で効率的に冷却することができる。
基板Gの冷却が終了し、チャンバ45内が略大気圧状態になったら、処理部3側の搬入出口47をゲートバルブ23によって閉じたまま、ゲートバルブ22を開放状態にして、搬入出部2側の搬入出口46を開口させる。また、シリンダー装置62の稼動によって中央の冷却部材80bの両側から冷却部材80a、80cをそれぞれ離隔させ、図5に示したように、冷却部材80bと冷却部材80aの間、および、冷却部材80bと冷却部材80cの間に、それぞれ空間65を形成させる。この状態でまだ基板Gを保持していない第1の搬送装置12の搬送アーム15を搬入出口46を介してロードロック室6のチャンバ45内に進入させる(図9(a))。
なお、このように搬送アーム15をチャンバ45内に進入させる場合、冷却プレート80上に載置された基板Gの下面と搬送アーム15の上面との間に10mm程度のクリアランスができる高さまで搬送アーム15を下降させ、搬送アーム15の下面とチャンバ45の底面との間に10mm程度のクリアランスを形成させる。これにより、冷却プレート80(冷却部材80a、80b、80c)および冷却プレート80上に載置された基板Gの下面に干渉せずに、チャンバ45内に円滑に搬送アーム15を進入させることができる。
そして、搬送アーム15を上昇させて冷却プレート80上から基板Gを受け取り、基板Gを保持した搬送アーム15をチャンバ45内から退出させる。こうして、基板Gがチャンバ45内から搬入出口46を通じて搬出され、搬入出部2に搬入される。
このように基板Gをチャンバ45内から搬出する場合も、冷却プレート80上面と補助クーラ81の間において、基板Gを円滑に搬送することができ、搬送アーム15は、冷却部材80bと冷却部材80aの間、および、冷却部材80bと冷却部材80cの間に、それぞれ形成された空間65内を通過することにより、冷却プレート80(冷却部材80a、80b、80c)に干渉せずに、チャンバ45内から退出できる。
こうして、基板Gは、搬送アーム15によって、載置台11上のキャリアCに戻される。以上のようにして、処理システム1における一連の処理工程が終了する。
かかる処理システム1によれば、従来は搬送アームの移動のためのスペースとして、加熱プレート50や冷却プレート80の上方に約60mm程度必要だったのに比べて、加熱プレート50上面と補助ヒータ55下面との間の隙間を例えば20mm程度まで狭めることができ、ロードロック装置5,6の高さを低くできる。このため、装置を小型化でき、また、多数のロードロック装置を多段に設置できるようになる。また、チャンバ45の内容積も小さくでき、チャンバ45内の真空排気時間および大気圧への復帰時間も短縮できるので、スループットが向上する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
以上の実施形態では、温度調節部材として3つの加熱部材50a、50b、50c(冷却部材80a、80b、80c)を例示したが、加熱部材は、2つあるいは4つ以上に分割しても良い。また、加熱プレート50(冷却プレート80)の上面に支持部材51は、図10に示すように、X方向に回転可能なロール90で構成しても良い。このようなロール90の周面に基板Gの裏面を接触させた状態で、加熱部材50a、50cをX方向に移動させれば、基板Gの裏面を傷つける心配が無い。なお、このようにロール90をX方向に回転可能に配置した場合、ロール90の回転中心軸は必然的にY方向となる。ロール90の材質としては、例えばべスペル、セラゾール等の耐熱エンジニアリングプラスチックなどが例示される。また、ロール90の代わりに、耐熱エンジニアリングプラスチック、セラミックスなどで構成した回転自在なボールで基板Gの裏面を支持しても良い。
また、加熱プレート50(冷却プレート80)の上面に基板Gの位置決めを行う位置決め機構を備えていても良い。かかる位置決め機構は、例えば基板Gの周縁部を押圧する押圧部材を有している。例えば、図11に示すように、シリンダー装置62の稼動で移動される加熱部材50a、50c(冷却部材80a、80c)に、基板Gの周縁部を押圧する押圧部材91を取り付けておく。かかる構成によれば、図12に示すように、加熱部材50a、50c(冷却部材80a、80c)が中央の加熱部材50b(冷却部材80b)に近接される際に、押圧部材91で基板Gの周縁部を押圧することにより、基板Gの位置決めを行うことができる。
なお、処理システムは、複数の基板処理装置を備えたマルチチャンバー型のものには限定されない。また、以上の実施形態では、処理部3においてプラズマCVD処理を行う処理システム1について説明したが、処理部で行われる処理は他の処理であっても良い。本発明は、その他の減圧雰囲気下で行う処理、例えば熱CVD処理、エッチング処理、アッシング処理等を処理部において行う処理システムに適用することもできる。また、以上の実施形態では、LCD用基板Gを処理する場合について説明したが、基板は他のもの、例えば半導体ウェハ等であっても良い。
本発明は、例えば基板のCVD処理等を行う処理システムに備えられるロードロック装置に適用できる。
処理システムの構成を説明する概略平面図である。 処理システムの構成を説明する概略側面図である。 ロードロック装置の縦断面図(図4におけるy−y断面図)である。 ロードロック装置の横断面図(図3におけるx−x断面図)であり、複数の温調部材が近接して密着した状態を示している。 ロードロック装置の横断面図(図3におけるx−x断面図)であり、複数の温調部材が互いに離間した状態を示している。 複数の温調部材の間に形成される空間の説明図である。 チャンバの側面に対するプッシャーロッドの支持構造の説明図である。 別の実施形態にかかるチャンバの側面に対するプッシャーロッドの支持構造の説明図である。 複数の温調部材と搬送アームの動作状態の説明図である。 回転可能なロールで構成した支持部材の説明図である。 押圧部材の説明図である。 押圧部材によって基板が位置決めされる状態の説明図である。
符号の説明
G 基板
1 処理システム
2 搬入出部
3 処理部
5、6 ロードロック装置

Claims (8)

  1. 密閉可能なチャンバの内部に基板を水平にして載置させて温度調節するための温度調節プレートが配置され、前記チャンバの外部と内部との間で基板を搬入出させる一対の搬入出口が前記チャンバの側面に対向して形成され、搬送アームに載せられた基板が前記搬入出口を介して前記チャンバの外部と内部との間で搬送されるロードロック装置であって、
    前記温度調節プレートが複数の温度調節部材で構成され、
    前記複数の温度調節部材が、水平方向、かつ、基板の搬入出方向と交差する方向において、互いに近接離隔自在であることを特徴とする、ロードロック装置。
  2. 前記温度調節プレートの上面に、基板の裏面を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のロードロック装置。
  3. 前記支持部材は、周面に基板の裏面を接触させた状態で回転するロールを有し、前記ロールの回転中心軸が、基板の搬入出方向と平行であることを特徴とする、請求項2に記載のロードロック装置。
  4. 前記温度調節プレートの上面に載置された基板の位置決めを行う位置決め機構を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のロードロック装置。
  5. 前記位置決め機構は、前記温度調節プレートの上面に載置された基板の周縁部を押圧する押圧部材を有することを特徴とする、請求項4に記載のロードロック装置。
  6. 前記温度調節プレートが、前記チャンバの内部において固定された温度調節部材と、前記チャンバの内部において水平方向、かつ、基板の搬入出方向と交差する方向に移動される温度調節部材で構成され、
    前記押圧部材が、前記移動される温度調節部材に取り付けられていることを特徴とする、請求項5に記載のロードロック装置。
  7. 外部に対して基板を搬入出させる搬入出部と、基板の処理を行う処理部と、前記搬入出部と前記処理部との間に配置されたロードロック装置と、前記搬入出部と前記ロードロック装置との間、および/または、前記処理部と前記ロードロック装置との間で基板を搬送する搬送アームとを備えた処理システムであって、
    前記ロードロック装置は、密閉可能なチャンバの内部に基板を水平にして載置させて温度調節するための温度調節プレートが配置され、前記チャンバの外部と内部との間で基板を搬入出させる一対の搬入出口が前記チャンバの側面に対向して形成され、前記搬送アームに載せられた基板が前記搬入出口を介して、前記搬入出部と前記処理部との間に配置されたロードロック装置と、前記搬入出部と前記ロードロック装置との間、および/または、前記処理部と前記ロードロック装置との間で搬送され、
    前記温度調節プレートが複数の温度調節部材で構成され、
    前記複数の温度調節部材が、水平方向、かつ、基板の搬送方向と交差する方向において、互いに近接離隔自在であり、
    前記複数の温度調節部材が互いに離隔している状態において、前記複数の温度調節部材の間に、前記チャンバの内部に進入させた前記搬送アームを挿入させるための空間が形成されることを特徴とする、基板の処理システム。
  8. 前記空間において前記チャンバの内部に進入させた前記搬送アームが昇降し、前記搬送アームの上昇により前記温度調節プレートから前記搬送アームに基板が移載され、前記搬送アームの下降により前記搬送アームから前記温度調節プレートに基板が移載されることを特徴とする、請求項7に記載の基板の処理システム。
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