JP2009188232A - 薄膜積層体の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可撓性基板を逆方向に巻き戻しても、基板搬送高さを維持し、可撓性基板の下がりを抑制して把持ローラからの脱落を防ぎ、基板通しの初期位置や成膜する位置の変更を可能とし、逆方向の搬送においても成膜することが可能な薄膜積層体の製造装置を提供する。
【解決手段】送り室10から巻き取り室70へ回転駆動し可撓性基板1を搬送する搬送ロールと押さえロールとの間に可撓性基板の上端および下端を把持する把持ローラ44bを備え、複数の成膜室内に対向して設置された電極間に基板を通し、表面上に成膜する薄膜積層体の製造装置において、把持ローラは、水平方向に対して時計回り方向である任意の傾き角を持った正把持ローラと、水平方向に対して反時計回り方向である任意の傾き角を持った逆把持ローラと、対ローラであるこれら正把持ローラと逆把持ローラを把持開閉する把持機構とを具備し、任意の間隔で基板の端部を把持しながら搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅の屋根、ビルディングの屋上等に設置することにより太陽光を利用して電力を発生する薄膜太陽電池の光電変換ユニットを形成する薄膜積層体等に適用され、成膜室内に、可撓性フィルム基板を走行させて、該成膜室内で可撓性フィルム基板上に薄膜を連続的に形成するロールツーロール方式の薄膜積層体を製造する装置に関する。
複数の電極層および半導体層を有する薄膜半導体の代表例として、アモルファスシリコンを主原料とした半導体層を光電変換層とし、電極層がこの層を挟む構造を備えたアモルファス薄膜太陽電池が知られている。
また、このような薄膜太陽電池の製造方式として、枚葉式より生産性の優れているロールツーロール方式が知られている。この方式は、軽量で取り扱いが容易であるといった利便性や、大量生産に適合性があるロールに巻かれた長尺の高分子材料、あるいは金属材料からなる可撓性の電気絶縁性基板を各成膜室に順次送りながら、電極などの各層を、連続的に移動する基板上に、複数の成膜室毎に形成していく方式である。
かかる製造装置としては、可撓性基板の幅方向を水平方向に保持して、基板を水平方向に搬送して成膜を行なうタイプと、可撓性基板の幅方向を鉛直方向に保持して、基板を水平方向に搬送して成膜を行なうタイプなどがある。
後者のタイプは、前者のタイプに比べ、基板表面が汚染されにくい等の利点があるが、成膜室の数が多くなると、重力や基板の伸びによって、基板の表面に皴が発生したり、基板が幅方向に蛇行したり、下方へ垂れ下がったりする。
このような可撓性基板を用いて薄膜積層体を製造する装置として、例えば、特許文献1(特開2005−72408号公報)には、連続して配列された複数の成膜室に、帯状の可撓性基板を通し、各成膜室で停止した状態の可撓性基板の表面上に成膜を行い、次いでこの可撓性基板を次の成膜室の位置までは搬送する操作を繰り返し、可撓性基板上に複数の異なる性質の薄膜を積層するという装置が提供されている。
特開2005−72408号公報
また、図5および図6は本願出願人の特許出願(特願2007−202696)に係る薄膜積層体の装置であり、図5は薄膜積層体の製造装置の構成図、図6は図5のC−C線から見た正面である。
図5および図6に示す薄膜積層体の製造装置は、可撓性基板1の幅方向を鉛直方向に保持して、該基板1を水平方向に搬送して成膜を行なうタイプであり、上述した皺、蛇行、垂れ下がりに対し、成膜室40のそれぞれの間に可撓性基板1の鉛直方向、上側の端部を挟む対の把持ローラ42を配置して把持することにより、皺、蛇行、垂れ下がりを低減している。
しかしながら、このような把持ローラは、垂れ下がった可撓性基板を上げる方向に、対の把持ローラを水平に対して斜めに設置されている。一方、可撓性基板は基板通しの初期位置や成膜する位置の変更から当該可撓性基板を逆方向に巻き戻す場合があるが、把持の傾きと搬送方向が相反することから、巻き戻しをする際に、可撓性基板が下方に下がって把持ローラから脱落するという問題がある。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、可撓性基板を逆方向に巻き戻しても、基板搬送高さを維持し、可撓性基板の下がりを抑制して把持ローラからの脱落を防ぎ、基板通しの初期位置や成膜する位置の変更が可能となるほか、逆方向の搬送においても成膜することが可能な薄膜積層体の製造装置を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、送り室から巻き取り室へ回転駆動し可撓性基板を搬送する搬送ロールと押さえロールとの間に前記可撓性基板の上端および下端を把持する把持ローラを備え、一つあるいは複数の成膜室内に対向して設置された電極間に前記可撓性基板をその通し面が前記電極面に対し鉛直面内となるように保ち、前記一方の電極に電圧を印加して前記可撓性基板の表面上に成膜するように構成された薄膜積層体の製造装置において、前記把持ローラは、水平方向に対して時計回り方向である任意の傾き角を持った正把持ローラと、水平方向に対して反時計回り方向である任意の傾き角を持った逆把持ローラと、前記正把持ローラと前記逆把持ローラは各々対ローラであって該対ローラを把持開閉する把持機構とを具備し、任意の間隔で前記可撓性基板の端部を把持しながら搬送するようにしている。
かかる構成を実現するために、具体的には、
(1)前記送り室から前記巻き取り室に前記可撓性基板を搬送する場合は、前記正把持ローラだけが前記可撓性基板の上端および下端を挟み、前記巻き取り室から前記送り室に逆方向へ前記可撓性基板を搬送する場合は、前記逆把持ローラだけが前記可撓性基板の上端および下端を挟み、前記可撓性基板の端部の把持を切り替えて搬送するようにしている。
(2)前記把持ローラは、複数の正把持ローラと複数の逆把持ローラとから構成されている。
上述の如く、本発明によれば、巻き出しから巻き取りへ正方向に繰り出し搬送する場合、基板通しの初期位置や成膜する位置の変更から基板を逆方向に巻き戻す場合において、把持ローラとして、水平方向に対して時計回り方向である任意の傾き角を持った正把持ローラと、水平方向に対して反時計回り方向である任意の傾き角を持った逆把持ローラと、これら正把持ローラと逆把持ローラは各々対ローラであって該対ローラを把持開閉する把持機構とを具備したので、搬送の方向別に可撓性基板の端部を把持する把持ローラを切り替えて搬送することにより、把持ローラの傾きを搬送方向に合わせられ、搬送の正方向および逆方向を問わず、可撓性基板が下方に下がり把持ローラから脱落するのを防止できる。
以下、本発明の薄膜積層体の製造装置について、図面を参照して、その実施形態に基づき更に詳細に説明する。
なお、ここでは、薄膜積層体の具体的な構成について特に言及しないが、本発明は、例えば、太陽電池用の光電変換素子や、有機EL等の半導体薄膜などの薄膜積層体の製造に適用することができる。
図1は、本発明に係る薄膜積層体の製造装置の実施の形態を模式的に示す平面図である。図2は、図1のA−A線から見た正面図である。なお、図面はデフォルメされており、実物を縮尺通りに描いたものではない。
図1および図2に示すように、本実施形態の薄膜積層体の製造装置は、帯状の可撓性基板1を送り出す巻出部10と、可撓性基板1を巻出部10から成膜部40へと搬送する巻出側駆動部20と、可撓性基板1上に複数の薄膜を積層する成膜部40と、可撓性基板1の側端の位置を制御する側端位置制御部50と、可撓性基板1を成膜部40から巻取部70へと搬送する巻取側駆動部60と、薄膜積層体が形成された可撓性基板1を巻き取る巻取部70とから主に構成されている。なお、帯状の可撓性基板1は、その幅方向が鉛直方向を向きながら、水平方向へと搬送されるようになっている。
巻出部10には、帯状の可撓性基板1がロール状に巻かれた原反から、当該可撓性基板1を送り出す巻出コア11と、該巻出コア11から送り出された可撓性基板1の張力を検出する張力検出ローラ13と、補助ローラ12が設けられている。
これら巻出コア11、補助ローラ12および張力検出ローラ13は、軸方向が鉛直方向となるようにそれぞれ設置され、補助ローラ12は巻出コア11と張力検出ローラ13との間に配置されている。なお、以下に説明する各ローラも、特に言及しない限り、軸方向が鉛直方向になるように設置されている。
巻出側駆動部20には、帯状の可撓性基板1を巻出部10から成膜部40へと搬送するために回転駆動する巻出側フィルム駆動ローラ21と、この駆動時の可撓性基板1の張力を検出する張力検出ローラ22と、可撓性基板1の進行方向を90度変えて成膜部40へと送る補助ローラ23が設けられている。張力検出ローラ22は、駆動ローラ21と補助ローラ23との間に配置されている。
成膜部40には、帯状の可撓性基板1の表面上に順次、薄膜を積層するために、複数の成膜室42a〜42mが、一直線上に配列されている。また、これら成膜室42a〜42mの基板入口の手前側には、それぞれ、可撓性基板1を挟む一対のグリップローラ44a〜44mが設けられている。
グリップローラ44は、図2に示すように、可撓性基板1の鉛直方向上側の端部44aと、下側の端部44a1の両方に配置されている。以下同様に、鉛直方向上側の端部44bと、下側の端部44b1、・・・上側の端部44mと、下側の端部44m1のように配置されている。
また、グリップローラ44a〜44mは、詳しくは後述するが、図3に示すように、水平方向に対して斜めに設置されている。
図1および図2中には、13室の成膜室42a〜42mが示されているが、これら複数の成膜室のほぼ中央の位置、すなわち第7成膜室42gと第8成膜室42hとの問には、連続して複数対のグリップローラ46a,46bが設けられている。
また、最後の成膜室、すなわち第13成膜室42mの基板出口の外側にも、連続して複数対のグリップローラ46c,46dが設けられている。
そして、これら連続して複数対に設けられたグリップローラ46a,46b及び46c,46dも、図2に示すように、帯状の可撓性基板1の鉛直方向上側の端部46a,46b及び46c,46dと、下側の端部46a1,46b1及び46c1,46d1の両方に配置されている。
側端位置制御部50には、成膜部40から出てきた帯状の可撓性基板1の側端の位置を検出する蛇行検出ローラ51と、帯状の可撓性基板1の鉛直方向、すなわち幅方向の蛇行を防ぐための側端位置制御(EPC)ローラ52が設けられている。
蛇行検出ローラ51または蛇行検出センサは、必要により、基板1の搬送経路に適宜設けることができる。
EPCローラ52は、帯状の可撓性基板1の幅よりも広いローラ面を有している。この側端位置制御部50により、可撓性基板1の鉛直方向における位置(搬送高さ)の誤差を補正することが可能となっている。
なお、このような側端位置制御部50は、通常、巻出側駆動部20と成膜部40との間や、成膜部40の中央に位置する2室の成膜室42g,42hの間にも設けられているが、本実施の形態では、成膜室42の各間にグリップローラ44a〜44mを設けたことで、成膜部40における可撓性基板1の蛇行が規制されることから、これらの位置の側端位置制御部は不要である。
巻取側駆動部60には、帯状の可撓性基板1を成膜部40から巻取部70へと搬送するために、回転駆動する巻取側フィルム駆動ローラ63と、この駆動時の可撓性基板1の張力を制御するための張力検出ローラ62と、側端位置制御部50から帯状可撓性基板1を受け取る補助ローラ61が設けられている。張力検出ローラ62は、補助ローラ61と駆動ローラ63との間に配置されている。
巻取部70には、薄膜積層体が形成された帯状の可撓性基板1をロール状に巻き取る巻取コア71と、巻き取り時の帯状可撓性基板1の張力を検出する張力検出ローラ73と、補助ローラ72が設けられている。補助ローラ72は、張力検出ローラ73と巻取コア71との間に配置されている。
次に、成膜室42の構造についてより詳細に説明する。
帯状可撓性基板1の表面上に複数の異なる性質の薄膜を積層することから、各成膜室の構造は、形成する薄膜の種類によって異なるが、ここでは、プラズマCVDによってアモルファスシリコン層を成膜する成膜室について説明する。その他の種類の薄膜を形成する場合であっても、成膜室内を気密状態にするのであれば、同様の構造を採用することができる。
図3(A)は、図1に示した成膜室42を模式的に拡大した断面平面図である。また、図3(B)は、図3(A)のB−B線から見た正面図である。
図3(A)および(B)に示すように、帯状の可撓性基板1の両面側には、それぞれ断面コ字形状の成膜室42の壁80a,80bが対向して配置されている。これら壁80a,80bは、成膜する際に、壁の先端部が可撓性基板1の表面に密着するまで可動する構成となっている。なお、壁80(80a,80b)の先端部には、成膜室42内を気密状態にするためのシール材(図示省略)が取り付けられている。
成膜室42の内部空間には、帯状の可撓性基板1を間に挟んで対向するように、高電圧電極81と、基板ヒータを備えた接地電極82とが設置されている。成膜室42を構成する壁80bには、成膜室42内を排気して真空雰囲気にする排気管83が設けられている。
また、成膜室42の壁80には、高電圧電極81と接地電極82との間で生ずるプラズマによって分解して薄膜を形成するためのシラン等の反応ガスを導入する導入管(図示省略)が設けられている。
高電圧電極81と接地電極82の幅方向の長さは、図3(B)に示すように、帯状の可撓性基板1の両端に薄膜を形成しない余白90ができるように、可撓性基板1の幅よりも短くなっている。
そして、この余白90の部分で可撓性基板1を挟むように、可撓性基板1の上側と下側にそれぞれ一対のグリップローラ44b及び44b1とグリップローラ44b´及び44b´1が配置されている。
グリップローラ44b及び44b1とグリップローラ44b´及び44b´1は、図3(B)に示すように、上方側のグリップローラ44b及び44b´は、搬送方向との間に上方向に角度θUだけ傾斜して配置され、下方側のグリップローラ44b1及び44b´1は、搬送方向との間に下方向に角度θLだけ傾斜して配置されている。
このように薄膜を形成しない余白90の部分をグリップローラ44b及び44b1とグリップローラ44b´及び44b´1で挟むことで、可撓性基板1の薄膜が形成される部分に皺が生じたり、形成した薄膜が損傷したりするのを防ぐことが可能となる。
これら角度θU及びθLは0.1°〜6°であることが好ましい。角度θU、θLが大きい程、可撓性基板1を持ち上げる力は高くなるが、角度θU、θLが6°を超えるかまたはローラ自身の静止摩擦力を超えると、可撓性基板1を持ち上げる力はほとんど向上しなくなる。なお、角度θUと角度θLは、同じ角度でもよいし、異なる角度でもよい。
また、図2に示される、中央に位置する2つの成膜室42g,42hの間に連続して複数設けたグリップローラ46a,46bにも、搬送方向との間に上記と同様な角度θU及び角度θLが設けられている。このようにすれば、可撓性基板1の質量を支持するとともに、可撓性基板1の搬送高さを基準となる初期の高さまで確実に戻すことが可能となる。
さらに、最後の成膜室42mの後に連続して複数設けたグリップローラ46c,46dにも、搬送方向との間に角度θU及び角度θLが設けられている。このようにすれば、上記と同様に、可撓性基板1の質量支持と搬送高さの確実な回復を行うことが可能となる。
すなわち、上側のグリップローラ44b,44b´及び46a,46b,46c,46d(図2参照)は、該グリップローラの回転方向を、帯状の可撓性基板1の搬送方向(すなわち水平方向)に対して上方に傾けて設置されている。このように、上側のグリップローラ44b、44b´、46a,46b,46c,46dの回転力方向と、帯状の可撓性基板1の搬送方向との間に角度θUをつけることで、帯状の可撓性基板1が水平方向に搬送される際に、可撓性基板1を上方に持ち上げる力が発生し、可撓性基板1の鉛直方向における位置を精度高く維持することが可能となる。
また、上記のように下側のグリップローラ44b1,44b´1及び46a1,46b1,46c1,46d1は、該グリップローラの回転方向を、帯状の可撓性基板1の搬送方向(すなわち水平方向)に対して下方に傾けて設置されている。このように、下側のグリップローラ44b1,44b´1及び46a1,46b1,46c1,46d1の回転方向と、帯状の可撓性基板1の搬送方向との間に角度θLをつけることで、帯状の可撓性基板1が水平方向に搬送される際に、可撓性基板1の表面に皺が発生するのを防ぐことが可能となる。
次に、グリップローラ44とその付属装置の構成について説明する。
図4は上側のグリップローラ44とその付属装置の一例を示す斜視図である。グリップローラ44は、ローラ角可変板91の中心にそれぞれ回転可能に設けられている。ローラ角可変板91は、間隔を置いて対向して配置されている支持板92a,92bの中心部に揺動軸があり、この軸を基準として、調整ねじ93により角度θUと角度θLを調整することができるようになっている。
一方の支持板92aは固定されているが、他方の支持板92bは水平に移動可能なスライドテーブル94に案内され、シリンダー90により矢印100の方向に可動し、閉じていたグリップローラ44を開くことができ、シリンダー90は電磁弁等で駆動圧を切り替え往復運動するタイプが使用され、シリンダー90の駆動圧を切り替えることで、グリップローラ44の開閉操作が行なえ、帯状の可撓性基板1を把持したり、開放したりする制御が可能である。
上述したように、上側のグリップローラ44b,44b´及び46a,46b,46c,46dは、該ローラの回転方向を、帯状の可撓性基板1の搬送方向(すなわち水平方向)に対して上方に角度θU傾け、下側のグリップローラ44b1,44b´1及び46a1,46b1,46c1,46d1は、該ローラの回転方向を、帯状の可撓性基板1の搬送方向(すなわち水平方向)に対して下方に角度θL傾けて設置されている。
従って、逆方向に搬送する場合は、搬送方向に対し、グリップローラの角度θUと角度θLを合わすためには逆の角度にしなければならない。
そこで、本実施の形態では、搬送方向別のグリップローラ44b,44b´及び46a,46b,46c,46dとグリップローラ44b1,44b´1及び46a1,46b1,46C1,46d1とを設け、正方向の搬送時(搬送方向)には正方向用グリップローラ44b,44b´及び46a,46b,46c,46dが可撓性基板1の上端および下端を挟んで搬送し、逆方向に可撓性基板1を搬送する場合は逆把持ローラとなるグリップローラ44b´,44b´1及び46a1,46b1,46c1,46d1が可撓性基板1の上端および下端を挟むように、切り替え制御を行なうことにより、巻取りおよび巻き出しの方向を問わず、グリップローラ44,46を用いた搬送が可能となる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、可撓性基板が熱変形しやすく、ロールに接触した際生じる温度変化に伴う皺対策、あるいはプロセス等の制約でロールスパンが長く、可撓性基板のたるみが生じ易い、巻取りおよび巻き出し装置などに適用可能である。
本発明に係る薄膜積層体の製造装置の1実施の形態を模式的に示す平面図である。 図1のA−A線から見た正面図である。 図3(A)は、図1に示した成膜室を模式的に拡大した断面平面図である。また、図3(B)は、図3(A)のB−B線から見た正面図である。 本発明に係る1実施の形態を示す上側のグリップローラとその付属装置の一例を示す斜視図である。 従来の薄膜積層体の製造装置の一実施の形態を模式的に示す平面図である。 図5のC―C線から見た正面図である。
符号の説明
1 帯状の可撓性基板
10 巻出部
11 巻出コア
12 補助ローラ
13 張力検出ローラ
20 巻出側駆動部
21 巻出側フィルム駆動ローラ
22 張力検出ローラ
23 補助ローラ
40 成膜部
42 成膜室
44,46 グリップローラ
50 側端位置制御部
51 蛇行検出ローラ
52 側端位置制御ローラ
60 巻取側駆動部
61 補助ローラ
62 張力検出ローラ
63 巻取側フィルム駆動ローラ
70 巻取部
71 巻取りコア
72 補助ローラ
73 張力検出ローラ
81 高電圧電極
82 接地電極
90 シリンダー
91 ローラ角可変板
92 支持板
93 調整ねじ

Claims (3)

  1. 送り室から巻き取り室へ回転駆動し可撓性基板を搬送する搬送ロールと押さえロールとの間に前記可撓性基板の上端および下端を把持する把持ローラを備え、一つあるいは複数の成膜室内に対向して設置された電極間に前記可撓性基板をその通し面が前記電極面に対し鉛直面内となるように保ち、前記一方の電極に電圧を印加して前記可撓性基板の表面上に成膜するように構成された薄膜積層体の製造装置において、
    前記把持ローラは、水平方向に対して時計回り方向である任意の傾き角を持った正把持ローラと、水平方向に対して反時計回り方向である任意の傾き角を持った逆把持ローラと、前記正把持ローラと前記逆把持ローラは各々対ローラであって該対ローラを把持開閉する把持機構とを具備し、任意の間隔で前記可撓性基板の端部を把持しながら搬送するようにしていることを特徴とする薄膜積層体の製造装置。
  2. 前記送り室から前記巻き取り室に前記可撓性基板を搬送する場合は、前記正把持ローラだけが前記可撓性基板の上端および下端を挟み、前記巻き取り室から前記送り室に逆方向へ前記可撓性基板を搬送する場合は、前記逆把持ローラだけが前記可撓性基板の上端および下端を挟み、前記可撓性基板の端部の把持を切り替えて搬送するようにしていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜積層体の製造装置。
  3. 前記把持ローラは、複数の正把持ローラと複数の逆把持ローラとから構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜積層体の製造装置。
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