JPH09249660A - 置換チオフェニルアルケニルカルボン酸グアニジド、それらの製法、医薬または診断薬としてのそれらの使用およびそれらを含有する医薬 - Google Patents
置換チオフェニルアルケニルカルボン酸グアニジド、それらの製法、医薬または診断薬としてのそれらの使用およびそれらを含有する医薬Info
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Abstract
れらの製法およびそれらを含有する医薬。化合物の具体
的一例を示すと、E−3−〔2−(4−メチルスルホニ
ルチオフェニル)〕プロペン酸グアニジドになる。 【効果】上記の化合物は、すぐれた抗不斉脈作用を有
し、梗塞の予防および治療ならびに狭心症の治療に適当
であり、虚血誘導性損傷、特に虚血誘導性不斉脈の病態
生理学的プロセスを予防的に阻止するかまたは著しく減
弱させる。
Description
置換チオフェニルアルケニルカルボン酸グアニジドおよ
びその医薬上許容し得る塩に関する。
も一つが−Op−(CH2)s−CqF2q+1′R(40)CO−ま
たはR(31)SOk−であり;ここでpは0または1であ
り;sは0、1、2、3または4であり;qは1、2、
3、4、5、6、7または8であり;kは0、1または
2であり;R(40)は、1、2、3、4、5、6、7もし
くは8個の炭素原子を有するアルキル、1、2、3、
4、5、6、7もしくは8個の炭素原子を有するペルフ
ルオロアルキル、3、4、5、6、7もしくは8個の炭
素原子を有するシクロアルキルまたは置換されていない
か、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシ
からなる群から選択される置換分1〜3個で置換されて
いるフェニルであり;R(31)は、1、2、3、4、5、
6、7もしくは8個の炭素原子を有するアルキル、1、
2、3、4、5、6、7もしくは8個の炭素原子を有す
るペルフルオロアルキル、3、4、5、6、7もしくは
8個の炭素原子を有するシクロアルキル、または置換さ
れていないか、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよ
びメトキシからなる群から選択される置換分1〜3個で
置換されているフェニルであり;またはR(31)はNR(4
1)R(42)であり;ここでR(41)およびR(42)は、互いに
独立して水素、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有
するアルキル、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有
するペルフルオロアルキルであるか、またはR(41)とR
(42)は一緒になってCH2基の一つが酸素、S、NH、
N−CH3もしくはN−ベンジルで置換されていてよい
メチレン基4〜5個であり;
R(3)はそれぞれの場合互いに独立してH、F、Cl、
Br、I、CN、−Ona−CmaH2ma+1または−OgaC
raH2raR(10)であり;ここでnaは0または1であ
り;maは0、1、2、3、4、5、6、7または8で
あり;gaは0または1であり;raは0、1、2、3
または4であり;R(10)は、3、4、5、6、7もしく
は8個の炭素原子を有するシクロアルキルまたはフェニ
ルであり、ここでフェニルは置換されていないか、もし
くはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシからなる
群から選択される置換分1〜3個で置換されている;R
(4)およびR(5)は、互いに独立して水素、F、Cl、
Br、I、CN、1、2、3、4、5、6、7もしくは
8個の炭素原子を有するアルキル、1、2、3、4、
5、6、7もしくは8個の炭素原子を有するペルフルオ
ロアルキル、3、4、5、6、7もしくは8個の炭素原
子を有するシクロアルキルまたは置換されていないか、
もしくはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびN
R(14)R(15)からなる群から選択される置換分1〜3個
で置換されているフェニルであり;ここでR(14)および
R(15)は互いに独立してH、1、2、3もしくは4個の
炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3もしくは4
個の炭素原子を有するペルフルオロアルキルである〕。
置換分R(1)、R(2)およびR(3)の少なくとも一つが
−Op−(CH2)s−CqF2q+1′R(40)CO−またはR(3
1)SOk−であり;ここでpは0または1であり;sは
0、1または2であり;qは1、2、3または4であ
り;kは0または2であり;R(40)は、1、2、3もし
くは4個の炭素原子を有するアルキル、1、2、3もし
くは4個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、ま
たは置換されていないか、もしくはF、Cl、CF3、
メチルおよびメトキシからなる群から選択される置換分
1〜3個で置換されているフェニルであり;R(31)は、
1、2、3もしくは4個の炭素原子を有するアルキル、
1、2、3もしくは4個の炭素原子を有するペルフルオ
ロアルキル、または置換されていないか、もしくはF、
Cl、CF3、メチルおよびメトキシからなる群から選
択される置換分1〜3個で置換されているフェニルであ
り;またはR(31)はNR(41)R(42)であり;ここでR(4
1)およびR(42)は互いに独立して水素、CH3またはC
F3であり;またはR(41)とR(42)とは一緒になってC
H2基の一つが酸素、S、NH、N−CH3もしくはN−
ベンジルで置換されていてよいメチレン基4〜5個であ
り;そして、他の置換分R(1)、R(2)およびR(3)は
それぞれの場合互いに独立してH、F、Cl、Br、
I、CN、−Ona−CmaH2ma+1または−OgaCraH2ra
R(10)であり;ここでnaは0または1であり;maは
0、1、2、3または4であり;gaは0または1であ
り;raは0、1または2であり;R(10)は、3、4、
5、6、7もしくは8個の炭素原子を有するシクロアル
キルまたはフェニルであり、ここでフェニルは置換され
ていないか、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよび
メトキシからなる群から選択される置換分1〜3個で置
換されている;R(4)およびR(5)は、互いに独立して
水素、F、Cl、1、2、3もしくは4個の炭素原子を
有するアルキル、1、2、3もしくは4個の炭素原子を
有するペルフルオロアルキル、5、6、7もしくは8個
の炭素原子を有するシクロアルキルまたは置換されてい
ないか、もしくはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ
およびNR(14)R(15)からなる群から選択される置換分
1〜3個で置換されているフェニルであり;ここでR(1
4)およびR(15)は互いに独立して水素、CH3、CF3で
ある化合物およびその医薬上許容し得る塩である。
換分R(1)、R(2)およびR(3)の少なくとも一つが−
Op−(CH2)s−CqF2q+1′R(40)CO−またはR(31)
SOk−であり;ここでpは0または1であり;sは0
であり;qは1であり;kは0または2であり;R(31)
はCH3、CF3または置換されていないか、もしくは
F、Cl、CF3、メチルおよびメトキシからなる群か
ら選択される置換分1〜3個で置換されているフェニル
であり;またはR(31)はNR(41)R(42)であり;ここで
R(41)およびR(42)は互いに独立して水素、CH3また
はCF3であり;またはR(41)とR(42)とは一緒になっ
てCH2基の一つが酸素、S、NH、N−CH3もしくは
N−ベンジルで置換されていてよいメチレン基4〜5個
であり;そして、他の置換分R(1)、R(2)およびR
(3)はそれぞれの場合互いに独立してH、F、Cl、C
N、−Ona−CmaH2ma+1または−OgaCraH2raR(10)
であり;ここでnaは0または1であり;maは0、
1、2、3または4であり;gaは0または1であり;
raは0または1であり;R(10)は置換されていない
か、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシ
からなる群から選択される置換分1〜3個で置換されて
いるフェニルであり;R(4)およびR(5)は、互いに独
立して水素、F、Cl、CH3、CF3である化合物また
はその医薬上許容し得る塩である。
式中置換分R(1)、R(2)およびR(3)の少なくとも一
つがR(31)SOk−であり;ここでkは0または2であ
り;R(31)はCH3、CF3または置換されていないか、
もしくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシから
なる群から選択される置換分1〜3個で置換されている
フェニルであり;またはR(31)はNR(41)R(42)であ
り;ここでR(41)およびR(42)は互いに独立して水素、
CH3またはCF3であり;またはR(41)とR(42)とは一
緒になってCH2基の一つが酸素、S、NH、N−CH3
もしくはN−ベンジルで置換されていてよいメチレン基
4〜5個であり;そして、他の置換分R(1)、R(2)お
よびR(3)はそれぞれの場合互いに独立してH、F、C
l、CN、−Ona−CmaH2ma+1または−OgaCraH2ra
R(10)であり;ここでnaは0または1であり;maは
0、1、2、3または4であり;gaは0または1であ
り;raは0または1であり;R(10)は置換されていな
いか、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキ
シからなる群から選択される置換分1〜3個で置換され
ているフェニルであり;R(4)およびR(5)は互いに独
立して水素、F、Cl、CH3、CF3である化合物また
はその医薬上許容し得る塩である。
である:E−3−〔2−(4−メチルスルホニルチオフ
ェニル)〕プロペン酸グアニジド、E−3−〔2−(5
−メチルチオフェニル)〕−2−メチルプロペン酸グア
ニジド、E−3−〔2−(5−メチルスルホニルチオフ
ェニル)〕−2−メチルプロペン酸グアニジド、E−3
−〔2−(3−クロロ−4−イソプロピルスルホニル−
5−メチルチオチオフェニル)〕−2−メチルプロペン
酸グアニジド、およびE−3−〔2−(3−クロロ−4
−イソプロピルスルホニル−5−メチルスルホニルチオ
フェニル)〕−2−メチルプロペン酸グアニジドおよび
これらの医薬上許容し得る塩。
不斉中心を含有しているときは、これらはS配位または
R配位を有することができる。化合物は、光学異性体、
ジアステレオマー、ラセミ体またはこれらの混合物とし
て存在することができる。式(I)の化合物の二重結合
幾何異性体はEまたはZであってよい。化合物は二重結
合異性体として混合物中に存在してもよい。指示されて
いるアルキル基およびペルフルオロアルキル基は直鎖ま
たは有枝鎖であってよい。
してLは容易に求核置換され得る脱離基である)を有す
る化合物とグアニジンとを反応させることを特徴とする
式(I)の化合物の製造方法に関する。
またはフェノキシ基、フェニルチオ基、メチルチオ基も
しくは2−ピリジルチオ基、窒素複素環基、好ましくは
1−イミダゾリルである式(II)の活性化された酸誘導
体は、それがベースとしているカルボニルクロライド
(式(II)、L=Cl)から、それ自体既知の方法で有
利に得られ、一方該カルボニルクロライドそれ自体は順
次それがベースとしているカルボン酸(式(II)、L=
OH)から例えばチオニルクロライドを用いてそれ自体
既知の方法で製造することができる。
イド以外にも、式(II)のその他の活性化された酸誘導
体もそれがベースとしている安息香酸誘導体(式(I
I)、L=OH)からそれ自体既知の方法で直接製造す
ることができる。例えば、メタノール中HClガスの処
理によるL=OCH3である式(II)のメチルエステ
ル、カルボニルジイミダゾールの処理による式(II)の
イミダゾール〔L=1−イミダゾリル、Staab, Angew,
Chem. Int. Ed. Engl. 1, 351-367頁(1962年)〕、不
活性溶媒中トリエチルアミンの存在下Cl−COOC2
H5もしくはトシルクロライドによる混成無水物(I
I)、そしてジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)もしくはO−〔(シアノ(エトキシカルボニル)メ
チレン)アミノ〕−1,1,3,3−テトラメチルウロニ
ウムテトラフルオロボレート(TOTU)〔Proceeding
s of the 21st European Peptide Symposium, Peptides
1990, E. GiraltおよびD. Andreu編, Escom, Leiden,
1991年〕による安息香酸の活性化で製造できる。式(I
I)の活性化されたカルボン酸誘導体の適当な多数の製
造方法が、原典を引用してJ. March, Advanced Organic
Chemistry, 3版 (John Wiley & Sons, 1985年),350頁
に記述されている。
とグアニジンとの反応は、プロトン性もしくは非プロト
ン性極性、(但し、不活性)有機溶媒中それ自体既知の
方法で実施される。この場合、安息香酸メチル(II、L
=OMe)とグアニジンとの反応において、メタノー
ル、イソプロパノールもしくはTHFを用いて、20℃
乃至これらの溶媒の沸点が適当であることがわかった。
式(II)の化合物と塩を含まないグアニジンとの反応の
大部分は、非プロトン性不活性溶媒例えばTHF、ジメ
トキシエタンもしくはジオキサン中で有利に実施されて
いる。しかし、式(II)の化合物とグアニジンとの反応
において、塩基例えばNaOHを用いて、水も溶媒とし
て使用することができる。
例えばハロゲン化水素酸を除去するための過剰のグアニ
ジンの形態で酸捕捉剤を添加して実施するのが有利であ
る。式(II)を有する基本となるプロペン酸誘導体の中
には既知で、文献に記載されているものがある。式(I
I)の未知の化合物は文献既知の方法によって製造する
ことができる。得られたアルケニルカルボン酸を上述し
た変法の一つによって反応させて本発明の化合物(I)
を得ることができる。
により、例えば有機スタンナン、有機ホウ酸もしくは有
機ボランまたは有機銅化合物もしくは亜鉛化合物とアリ
ールハライドもしくはアリールトリフレートとのパラジ
ウム媒介による交差結合によって実施される。一般に、
カルボン酸グアニジド(I)は弱塩基であり、酸と結合
して塩を形成することができる。適切な酸付加塩は、す
べての医薬上許容し得る酸の塩、例えばハライド、特に
塩酸塩、乳酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、酢酸
塩、りん酸塩、メチルスルホン酸塩およびp−トルエン
スルホン酸塩である。
である。アシルグアニジンの最も目立っている代表的化
合物はピラジン誘導体アミロライドであり、このものは
カリウム保持性利尿剤として治療に使用されている。ア
ミロライドタイプのその他の化合物が数多く文献に記載
されている。例えば、ジメチルアミロライドもしくはエ
チルイソプロピルアミロライドである。
る研究が報告されている(Circulation 79巻, 1257〜63
頁 (1989年))。しかし、抗不整脈剤としての広汎な適
用に対する障害になっているのは、この効果がごく弱く
しか発現せず、また低血圧作用および塩排出作用が併発
することであり、そしてこれらの副作用は不整脈の治療
には望ましいものではない。アミロライドの抗不整脈特
性は摘出した動物心臓での実験でも示唆されている(Eu
r. Heart J. 9巻(suppl. 1):167頁(1988年)(抄録
誌))。それで、例えば、ラットの心臓では、アミロラ
イドにより人為的に誘起した心室性細動を完全に抑制し
得ることがわかった。上述したアミロライド誘導体、エ
チルイソプロピルアミロライドはこのモデルではアミロ
ライドよりも一層強力であった。
は、ケイ皮酸グアニジド(RaおよびRcもしくはRbおよ
びRd=二重結合;R(1)=置換フェニル)が開示され
ている。しかし、チオフェン化合物はその中に記載も示
唆もされていない。米国特許第2,734,904号には
ケイ皮酸グアニジド(R=置換フェニル、アルキルもし
くはアルキレン)が開示されているが、本発明のタイプ
のチオフェン化合物は記載も示唆もされていない。チオ
フェンアルケニルカルボン酸グアニジドは実際その中に
開示はされているけれども、これらのグアニジドは必須
の置換分−Op−(CH2)s−CqF2p+1′R(40)CO−も
しくはR(31)SOk−を担持していない。
(HOE 94/F 168)には、ケイ皮酸グアニジド
が開示されてはいるが、同じくチオフェン化合物につい
ては何れも記載がない。既知の化合物、また提案されて
いる化合物も所望の要件をすべて充足するものではな
く、これらの化合物ではその水溶性において望まれる点
が残されている。加えて、これらの化合物は所望の程度
まで選択的に作用するものではない。従って、水溶性お
よび選択性が改善された化合物を入手可能とすることが
望まれている。
れた。本発明の化合物は望ましくない、不利な塩排出特
性を伴うことなく、例えば酸素欠乏で生じる疾病の治療
に重要な、極めて良好な抗不整脈性を有している。その
薬理特性により、これらの化合物は、梗塞予防および梗
塞治療、そしてまた狭心症治療のための心臓保護成分を
有する抗不整脈薬剤として極めて適切であり、その場合
これらの化合物は、虚血誘導性損傷の形成における、特
に虚血性誘起不整脈の誘発における病態生理学上のプロ
セスを予防的に阻害するかまたは著しく低下させる。病
的な低酸素および虚血状態に対する防護作用のために、
本発明による式(I)の化合物は、細胞Na+/H+交換
メカニズムの阻害の結果として、虚血によって誘導され
るすべての急性もしくは慢性の損傷またはそれによって
一次的もしくは二次的に誘起される損傷の治療のための
医薬として使用することができる。これは、例えば臓器
移植のような外科的介入のための医薬としての使用にも
関連する。この場合、摘出した臓器の保護のため、摘出
前および摘出時のドナーにおける臓器の保護、ならびに
例えば生理的な浴液での処置もしくはその保存時および
宿主生体への移入時における抽出臓器の保護のいずれの
場合にも、これらの化合物を使用することができる。こ
れらの化合物は、また例えば心臓および末梢血管に対す
る血管形成のための外科的介入を実施する際に、保護作
用を有する有用な医薬である。虚血誘導性損傷に対する
保護作用に対応して、本発明の化合物は神経系特に中枢
神経系(CNS)の虚血の処置のための医薬としても適
当であり、この場合、これらの化合物は例えば卒中もし
くは脳水腫の治療に適当である。さらに、本発明による
式(I)の化合物は、様々な形態のショック例えばアレ
ルギー性、心臓性、循環血液量減少性および細菌性ショ
ックの処置にも同様に適当である。
物は、細胞増殖例えば線維芽細胞増殖および脈管平滑筋
細胞の増殖に対する強力な阻止作用が顕著である。従っ
て、式(I)の化合物は、細胞増殖が一次的もしくは二
次的病因である疾病に対する有用な治療剤として適当で
あり、それ故動脈硬化予防治療剤、糖尿病末期合併症薬
剤、ガン性疾患、線維性疾患例えば肺線維症、肝線維症
もしくは腎線維症、臓器過形成および肥大、特に前立腺
過形成もしくは前立腺肥大に対する薬剤として使用する
ことができる。
ロトン交換輸送機構(Na+/H+交換系)の有効な阻害
剤である。この輸送機構は数多くの疾患(本態性高血
圧、動脈硬化症、糖尿病等)で上昇し、測定が容易にな
し得る細胞、例えば赤血球、血小板または白血球でさえ
も上昇しているものである。従って、本発明による化合
物は卓越した簡便な科学的ツールとして、例えばある種
の形態の高血圧症、また動脈硬化症、糖尿病、増殖性疾
患等の確診および識別のための診断法としての用途に適
している。さらに、式(I)の化合物は高血圧の発生例
えば本態性高血圧の発症を防止するための予防療法に適
している。
口、静脈内、経腸もしくは吸入によって投与することが
でき、好ましい投与経路は疾患の特別な形態によって左
右される。化合物(I)はそれ自体でもしくは医薬品添
加物と一緒に使用することができ、事実動物薬およびヒ
トの医薬両方に使用することができる。所望の医薬処方
物に適している添加物は、当業者には専門知識に基づい
て周知である。溶剤、ゲル化剤、坐剤基剤、打錠添加物
に加えて、その他の活性化合物添加物例えば抗酸化剤、
分散剤、乳化剤、消泡剤、着香剤、矯味矯臭剤、保存
剤、可溶化剤、もしくは着色剤を使用することができ
る。
をこの目的に適した添加物例えば賦形剤、安定剤もしく
は不活性希釈剤と混和し、常法を用いて適当な投与形態
例えば錠剤、コーチング錠、硬ゼラチンカプセルまたは
水性、アルコール性もしくは油性液剤とする。使用し得
る不活性賦形剤は、例えばアラビアゴム、マグネシア、
炭酸マグネシウム、リン酸カリウム、乳糖、グルコース
または澱粉特にトウモロコシ澱粉である。この場合、乾
式顆粒または湿式顆粒として製剤することができる。適
当な油性賦形剤または溶剤は、例えば植物油または動物
油例えばヒマワリ油または魚肝油である。
合物を所望により、この目的のための通常の物質例えば
可溶化剤、乳化剤または他の添加物と共に溶液、懸濁液
または乳濁液とする。可能な溶剤は例えば水、生理食塩
水または例えばエタノール、プロパノール、グリセロー
ルのようなアルコール、さらには例えばグルコースもし
くはマンニトール液のような糖液または上述した種々の
溶剤の混合物である。エアゾル剤またはスプレー剤の形
態での投与に適した医薬処方物は、例えば、医薬上許容
し得る溶剤例えば特にエタノールもしくは水またはこの
種の溶剤の混合物中の式(I)の活性化合物の溶液、懸
濁液または乳濁液である。必要に応じて、処方物はさら
に他の医薬品添加物例えば界面活性剤、乳化剤および安
定剤ならびに噴射剤を含有することもできる。この製剤
は通常約0.1〜10重量%、特に約0.3〜3重量%の
濃度で活性化合物を含んでいる。
および投与回数は、使用する化合物の効力および作用持
続時間により、さらにはまた処置すべき疾患の性状およ
び重篤度、ならびに処置すべき哺乳動物の年令、性別、
体重および個々の応答性に左右される。平均すると、約
75kgの体重の患者の場合、式(I)の化合物の1日用
量は少なくとも0.001mg/kg体重、好ましくは少な
くとも0.01mg体重乃至最大10mg/kg体重、好まし
くは最大1mg/kg体重である。疾患の急性の事例、例え
ば心筋梗塞の発症直後には、さらに高い投与量、殊にさ
らに高い頻度の投与量、例えば4回までの単回投与/日
を必要とすることもある。特に、静脈内投与の場合、例
えば集中治療室中の心筋梗塞患者の場合、200mg/日
までの用量を必要とすることもある。
一般的説明 変法A:アルケニルカルボン酸(II、L=OH)から出
発 式(II)のカルボン酸誘導体の1.0eq.を無水THF
(5ml/ミリモル)に溶解もしくは懸濁液し、次にカル
ボニルジイミダゾール1.1eq.で処理する。RTで2次
間撹拌した後、グアニジン5.0eq.を反応溶液に導入す
る。一夜撹拌後、THFを減圧で留去し(ロータリーエ
バポレータ)、残渣を水で処理し、混合物を2N HC
lを用いてpH6〜7に調節し、そして相当するグアニジ
ド(式(I))を濾去する。このようにして得られたカ
ルボン酸グアニジドは、水性、メタノール性またはエー
テル性塩酸あるいはその他の薬理学的に許容し得る酸に
よる処理で相当する塩に変換することができる。
ート(II、L=O−アルキル)から出発 式(II)のアルキルカルボキシレート1.0eq.およびキ
ナゾリン(遊離塩基)5.0eq.をイソプロパノールに溶
解するかまたはTHFに懸濁し、変換が完了するまで
(薄層クロマトグラフィーチェック)加熱還流させる
(典型的な反応時間2〜5時間)。溶媒を減圧下で留去
し(ロータリーエバポレータ)、残渣をEAにとり、溶
液をNaHCO3溶液で3回洗浄する。このものをNa2
SO4で乾燥し、溶媒を真空で留去し、そして残渣を適
当な溶離液(例えば、EA/MeOH5:1)を用いて
シリカゲルでクロマトグラフィー処理する(塩の形成は
変法Aを参照)。
スルホニルチオフェニル)〕ブロペン酸グアニジド
ェニル)〕プロペン酸メチル 3−〔2−(4−ブロモチオフェニル)〕プロペン酸メ
チルの1eq.、メチルスルフィン酸ナトリウムの2eq.お
よびCuIの2eq.をトルエン/DMF(2/3:エス
テルのミリモル当たり3ml)中で加熱還流した。標準的
な処理およびシリカゲル(溶離液:シクロヘキサン/E
A)でのクロマトグラフィーによって、E−3−〔2−
(4−メチルスルホニルチオフェニル)〕プロペン酸メ
チルが得られた。 m.p.:無晶形 MS:247(M+1)+ 1b) 標準条件下(MeOH/NaOH)にエステル
1a)からカルボン酸が遊離された。 m.p.:203℃ MS:233(M+1)+ 1c) 一般的操作Aに従って、1b)をグアニジド塩
酸塩に変換した。 m.p.:200℃ MS:274(M+1)+
オチオフェニル)〕−2−メチルプロペン酸グアニジド
塩酸塩
ヘキサン中のn−ブチルリチウムの1eq.を用いて0℃
で脱プロトン化し、次にRTで5−メチルチオベンズア
ルデヒドの1eq.で処理した。アルデヒドの反応終了
後、混合物を水で処理し、トルエンで振盪することによ
り3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を真空で除去し、残った粗生成物を溶離
液としてEA/HEP混合物を用いてシリカゲルクロマ
トグラフィーによって分離した。E−3−〔2−(5−
メチルチオチオフェニル)〕−2−メチルプロペン酸エ
チルが単離された。 無色の油 MS:243(M+1)+ 2b) 2a)から得られたエステルをまず変法Bによ
ってグアニジドに変換し、次に塩酸塩に変換した。 m.p.:172℃ MS:256(M+1)+
ルホニルチオフェニル)〕−2−メチルプロペン酸グア
ニジド塩酸塩
ド中m−クロロ過安息香酸の2.2eq.を用いる標準反応
に従って酸化するとE−3−〔2−(5−メチルスルホ
ニルチオフェニル)〕−2−メチルプロペン酸エチルが
得られた。 無色の油 MS:275(M+1)+ 3b) 3a)で得られたエステルをまずメタノール中
の水酸化ナトリウムを用いて遊離の酸に変換し、次に変
法Aに従ってグアニジド塩酸塩に変換した。 酸 無晶形固体 MS:247(M+1)+ グアニジド塩酸塩 m.p.:>210℃ MS:288(M+1)+
4−イソプロピルスルホニル−5−メチルチオチオフェ
ニル)〕−2−メチルプロペン酸グアニジド塩酸塩
イソプロピル−スルホニル−5−メチルチオチオフェニ
ル−2−カルボアルデヒドを相当するプロペン酸エステ
ルに変換した。 無色の油 MS:384(M+1)+ 4b) 4a)で得られたエステルを変法Bに従ってグ
アニジドに変換し、そして塩酸塩として単離した。 m.p.:227〜235℃ MS:396(M+1)+
4−イソプロピルスルホニル−5−メチルスルホニル−
チオフェニル)〕−2−メチルプロペン酸グアニジド塩
酸塩
メチレンクロライド中m−クロロ過安息香酸の2.2eq.
によってE−3−〔2−(3−クロロ−4−イソプロピ
ルスルホニル−5−メチルスルホニルチオフェニル)〕
−2−メチルプロペン酸エチルに変換した。 MS:416(M+1)+ 5b) 5a)で得られたエステルを変法Bに従ってグ
アニジドに変換し、そして塩酸塩として単離した。
Claims (19)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中:置換分R(1)、R(2)およびR(3)の少なくと
も一つが−Op−(CH2)s−CqF2q+1′R(40)CO−ま
たはR(31)SOk−であり;ここでpは0または1であ
り;sは0、1、2、3または4であり;qは1、2、
3、4、5、6、7または8であり;kは0、1または
2であり;R(40)は、1、2、3、4、5、6、7もし
くは8個の炭素原子を有するアルキル、1、2、3、
4、5、6、7もしくは8個の炭素原子を有するペルフ
ルオロアルキル、3、4、5、6、7もしくは8個の炭
素原子を有するシクロアルキルまたは置換されていない
か、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシ
からなる群から選択される置換分1〜3個で置換されて
いるフェニルであり;R(31)は、1、2、3、4、5、
6、7もしくは8個の炭素原子を有するアルキル、1、
2、3、4、5、6、7もしくは8個の炭素原子を有す
るペルフルオロアルキル、3、4、5、6、7もしくは
8個の炭素原子を有するシクロアルキルまたは置換され
ていないか、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよび
メトキシからなる群から選択される置換分1〜3個で置
換されているフェニルであり;またはR(31)はNR(41)
R(42)であり;ここでR(41)およびR(42)は、互いに独
立して水素、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有す
るアルキル、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有す
るペルフルオロアルキルであるか、またはR(41)とR(4
2)は一緒になってCH2基の一つが酸素、S、NH、N
−CH3もしくはN−ベンジルで置換されていてよいメ
チレン基4〜5個であり;そして、他の置換分R(1)、
R(2)およびR(3)はそれぞれの場合互いに独立して
H、F、Cl、Br、I、CN、 −Ona−CmaH2ma+1または−OgaCraH2raR(10)であ
り;ここでnaは0または1であり;maは0、1、
2、3、4、5、6、7または8であり;gaは0また
は1であり;raは0、1、2、3または4であり;R
(10)は、3、4、5、6、7もしくは8個の炭素原子を
有するシクロアルキルまたはフェニルであり、ここでフ
ェニルは置換されていないか、もしくはF、Cl、CF
3、メチルおよびメトキシからなる群から選択される置
換分1〜3個で置換されている;R(4)およびR(5)
は、互いに独立して水素、F、Cl、Br、I、CN、
1、2、3、4、5、6、7もしくは8個の炭素原子を
有するアルキル、1、2、3、4、5、6、7もしくは
8個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、3、
4、5、6、7もしくは8個の炭素原子を有するシクロ
アルキルまたは置換されていないか、もしくはF、C
l、CF3、メチル、メトキシおよびNR(14)R(15)か
らなる群から選択される置換分1〜3個で置換されてい
るフェニルであり;ここでR(14)およびR(15)は互いに
独立してH、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有す
るアルキルまたは1、2、3もしくは4個の炭素原子を
有するペルフルオロアルキルである〕を有する置換チオ
フェニルアルケニルカルボン酸グアニジドおよびその医
薬上許容し得る塩。 - 【請求項2】 置換分R(1)、R(2)およびR(3)の少
なくとも一つが−Op−(CH2)s−CqF2q+1′R(40)C
O−またはR(31)SOk−であり;ここでpは0または
1であり;sは0、1または2であり;qは1、2、3
または4であり;kは0または2であり;R(40)は1、
2、3もしくは4個の炭素原子を有するアルキル、1、
2、3もしくは4個の炭素原子を有するペルフルオロア
ルキルまたは置換されていないか、もしくはF、Cl、
CF3、メチルおよびメトキシからなる群から選択され
る置換分1〜3個で置換されているフェニルであり;R
(31)は、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有するア
ルキル、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有するペ
ルフルオロアルキル、または置換されていないか、もし
くはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシからなる
群から選択される置換分1〜3個で置換されているフェ
ニルであり;またはR(31)はNR(41)R(42)であり;こ
こでR(41)およびR(42)は、互いに独立して水素、CH
3またはCF3であり;またはR(41)とR(42)とは一緒に
なってCH2基の一つが酸素、S、NH、N−CH3もし
くはN−ベンジルで置換されていてよいメチレン基4〜
5個であり;そして、他の置換分R(1)、R(2)および
R(3)はそれぞれの場合互いに独立してH、F、Cl、
Br、I、CN、 −Ona−CmaH2ma+1または−OgaCraH2raR(10)であ
り;ここでnaは0または1であり;maは0、1、
2、3または4であり;gaは0または1であり;ra
は0、1または2であり;R(10)は、3、4、5、6、
7もしくは8個の炭素原子を有するシクロアルキルまた
はフェニルであり、ここでフェニルは置換されていない
か、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシ
からなる群から選択される置換分1〜3個で置換されて
いる;R(4)およびR(5)は、互いに独立して水素、
F、Cl、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有する
アルキル、1、2、3もしくは4個の炭素原子を有する
ペルフルオロアルキル、5、6、7もしくは8個の炭素
原子を有するシクロアルキルまたは置換されていない
か、もしくはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよ
びNR(14)R(15)からなる群から選択される置換分1〜
3個で置換されているフェニルであり;ここでR(14)お
よびR(15)は互いに独立して水素、CH3、CF3である
請求項1記載の式(I)を有する化合物およびその医薬
上許容し得る塩。 - 【請求項3】 置換分R(1)、R(2)およびR(3)の少
なくとも一つが−Op−(CH2)s−CqF2q+1′R(40)C
O−またはR(31)SOk−であり;ここでpは0または
1であり;sは0であり;qは1であり;kは0または
2であり;R(31)はCH3、CF3または置換されていな
いか、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキ
シからなる群から選択される置換分1〜3個で置換され
ているフェニルであり;またはR(31)はNR(41)R(42)
であり;ここでR(41)およびR(42)は互いに独立して水
素、CH3またはCF3であり;またはR(41)とR(42)と
は一緒になってCH2基の一つが酸素、S、NH、N−
CH3もしくはN−ベンジルで置換されていてよいメチ
レン基4〜5個であり;そして、他の置換分R(1)、R
(2)およびR(3)はそれぞれの場合互いに独立してH、
F、Cl、CN、 −Ona−CmaH2ma+1または−OgaCraH2raR(10)であ
り;ここでnaは0または1であり;maは0、1、
2、3または4であり;gaは0または1であり;ra
は0または1であり;R(10)は置換されていないか、も
しくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシからな
る群から選択される置換分1〜3個で置換されているフ
ェニルであり;R(4)およびR(5)は互いに独立して水
素、F、Cl、CH3、CF3である請求項1または2記
載の式(I)を有する化合物およびその医薬上許容し得
る塩。 - 【請求項4】 置換分R(1)、R(2)およびR(3)の少
なくとも一つがR(31)SOk−であり;ここでkは0ま
たは2であり;R(31)はCH3、CF3または置換されて
いないか、もしくはF、Cl、CF3、メチルおよびメ
トキシからなる群から選択される置換分1〜3個で置換
されているフェニルであり;またはR(31)はNR(41)R
(42)であり;R(41)およびR(42)は、互いに独立して水
素、CH3またはCF3であり;またはR(41)とR(42)と
は一緒になってCH2基の一つが酸素、S、NH、N−
CH3もしくはN−ベンジルで置換されていてよいメチ
レン基4〜5個であり;そして、他の置換分R(1)、R
(2)およびR(3)はそれぞれの場合互いに独立してH、
F、Cl、CN、 −Ona−CmaH2ma+1または−OgaCraH2raR(10)であ
り;ここでnaは0または1であり;maは0、1、
2、3または4であり;gaは0または1であり;ra
は0または1であり;R(10)は置換されていないか、も
しくはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシからな
る群から選択される置換分1〜3個で置換されているフ
ェニルであり;R(4)およびR(5)は互いに独立して水
素、F、Cl、CH3、CF3である請求項1〜3のいず
れか1項記載の式(I)を有する化合物およびその医薬
上許容し得る塩。 - 【請求項5】 E−3−〔2−(4−メチルスルホニル
チオフェニル)〕プロペン酸グアニジド、 E−3−〔2−(5−メチルチオフェニル)〕−2−メ
チルプロペン酸グアニジド、 E−3−〔2−(5−メチルスルホニルチオフェニ
ル)〕−2−メチルプロペン酸グアニジド、 E−3−〔2−(3−クロロ−4−イソプロピルスルホ
ニル−5−メチルチオチオフェニル)〕−2−メチルプ
ロペン酸グアニジド、およびE−3−〔2−(3−クロ
ロ−4−イソプロピルスルホニル−5−メチルスルホニ
ルチオフェニル)〕−2−メチルプロペン酸グアニジド
からなる群から選択される請求項1記載の式(I)を有
する化合物。 - 【請求項6】 式(II) 【化2】 (式中、R(1)〜R(5)は請求項1に指示した意義を有
し、そしてLは容易に求核置換され得る脱離基である)
を有する化合物とグアニジンとを反応させることを特徴
とする請求項1記載の式(I)を有する化合物の製造方
法。 - 【請求項7】 虚血状態によって生じる疾病の治療また
は予防を目的とした医薬の製造のための請求項1記載の
化合物(I)の使用。 - 【請求項8】 不斉脈の治療を目的とした医薬の製造の
ための請求項1記載の化合物(I)の使用。 - 【請求項9】 請求項1記載の化合物(I)の有効量を
通常の添加物と混和し、そして適当な投与形態で投与す
ることを特徴とする不斉脈の治療方法。 - 【請求項10】 心筋梗塞の治療または予防を目的とし
た医薬の製造のための請求項1記載の化合物(I)の使
用。 - 【請求項11】 狭心症の治療または予防を目的とした
医薬の製造のための請求項1記載の化合物(I)の使
用。 - 【請求項12】 心臓の虚血状態の治療または予防を目
的とした医薬の製造のための請求項1記載の化合物
(I)の使用。 - 【請求項13】 末梢神経系および中枢神経系の虚血状
態および発作の治療または予防を目的とした医薬の製造
のための請求項1記載の化合物(I)の使用。 - 【請求項14】 末梢臓器および四肢の虚血状態の治療
または予防を目的とした医薬の製造のための請求項1記
載の化合物(I)の使用。 - 【請求項15】 ショック状態の治療を目的とした医薬
の製造のための請求項1記載の化合物(I)の使用。 - 【請求項16】 外科手術および臓器移植での使用を目
的とした医薬の製造のための請求項1記載の化合物
(I)の使用。 - 【請求項17】 外科的処置のための移植片の保存、貯
蔵を目的とした医薬の製造のための請求項1記載の化合
物(I)の使用。 - 【請求項18】 細胞増殖が一次的または二次的病因で
ある疾病の治療を目的とした医薬の製造のための請求項
1記載の化合物(I)の使用、すなわち抗動脈硬化剤、
糖尿病末期合併症、ガン性疾患、線維性疾患例えば肺線
維症、肝線維症もしくは腎線維症および前立腺肥大に対
する薬剤の製造のための前記化合物の使用。 - 【請求項19】 有効量の請求項1〜5のいずれか1項
に記載の化合物(I)からなる医薬。
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