JPH09232253A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Classifications
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Landscapes
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
則に従って素子を微細化すると従来のシリサイドプロセ
スではシリサイドの這い上がりにより素子の形成及び素
子の動作を不安定にするなどの問題があった。 【解決手段】 この発明によれば、シリコン上にコバル
トを形成後、シリサイド化させる際に、熱処理の温度を
350℃以上450℃未満の温度とすることで、メタル
リッチなコバルトシリサイド(Co2Si)のみが形成
されることが発明者が行った実験の結果明らかになっ
た。上記のような温度で熱処理によりCo2Si形成
後、さらに熱処理を加えることでコバルトダイシリサイ
ド(CoSi2)に変化させる。Co2Siはシリコン中
にコバルトが拡散する反応であり、コバルト中にシリコ
ンが拡散してできるCoSiは生成されないため、這い
上がり現象が起きない。
Description
イドを構成要素として含む半導体装置の製造方法に関す
るものである。
む中、半導体装置のスイッチングトランジスタの構成で
あるゲートポリシリコンと半導体基板の活性領域上とを
同時に自己整合的(セルフアライン)にシリサイド化す
る技術であるシリサイドプロセスが、特に活性領域の抵
抗がデバイス性能を左右するロジックデバイスにおいて
重要な技術となってきている。
−67334号公報に記載されている。この特公平3−
67334号公報に記された技術では、コバルトシリサ
イドコンタクトの製造方法に関し、多結晶シリコン上、
若しくはウェハ表面の活性領域上に形成したコバルト層
を最初450℃で加熱し、その後、さらに2回目の熱処
理を700〜950℃で行うことで、最初の熱処理でコ
バルトを多く含むシリサイドを形成し、2回目の熱処理
でコバルトを多く含むシリサイドをコバルト・ジシリサ
イド層に変化させ、低抵抗なシリサイドを得ることを示
している。
された技術を用いて、サリサイドトランジスタを形成す
る際、図8に断面構造を示すように、通常のMOSトラ
ンジスタの形成と同様に半導体基板101上にLOCO
S酸化膜等の素子分離領域102を形成し、さらにゲー
ト絶縁膜103となるシリコン酸化膜、ゲート電極10
4を構成する多結晶シリコン膜、シリコン酸化膜よりな
るサイドウォール105及びソース/ドレイン領域とな
る活性領域106を形成する。その後、全面にコバルト
層107を成膜する。
行うことによって、サイドウォール近傍の拡大図である
図9に示すようにコバルト層107とゲート電極104
となる多結晶シリコン膜との接合面及びコバルト層10
7と活性領域106との接合面にコバルトシリサイド1
08が形成される。このコバルトシリサイド108は金
属を多く含むシリサイドであり、CoSi若しくはCo
2Siから構成されるものである。
た後、900℃の温度で所定時間熱処理を行うことによ
って、金属を多く含むシリサイドをシリコンを多く含む
コバルトジシリサイド109に変化させ、さらに、層間
絶縁膜115を積層し、配線111をパターン形成する
ことでサリサイドトランジスタを含む構造の半導体装置
を得るという方法があった。
シリサイド技術においては、図9に示すように、コバル
トと多結晶シリコン、若しくはコバルトとシリコンウェ
ハ(単結晶シリコン)を450℃の温度で熱処理するこ
とによって金属が多く含まれたコバルトシリサイドに変
化させる際、コバルトシリサイドを形成しようとする領
域、つまり、コバルト層107と多結晶シリコン膜10
4との接合面(またはコバルトとシリコンウェハの接合
面)のみにシリサイドが形成されるのではなく、接合面
及び接合面の端部からシリコン酸化膜105とコバルト
層107が接合する境界部(開口部106近傍)にかけ
てもシリサイド膜108aが薄く形成されるという現象
(一般に這い上がりと言われている。)が見られた。
域間の絶縁領域が十分に確保できたために這い上がりが
生じてもゲート電極と活性領域の間が這い上がりによっ
て形成された薄いシリサイド膜108aを介して電気的
にショートする等の問題が無かったが、現在のように素
子の微細化が進むと導電物質間に形成される絶縁膜の寸
法も微細化されるため、ショートの原因となる等の問題
となってきていた。
サイド化反応を起こさせた場合、シリコン中にコバルト
が拡散することでCo2Siが形成され、コバルト中に
シリコンが拡散することでCoSiが形成されることが
既に知られている。このシリコン中にコバルトが拡散す
ることでCoSiが形成される現象は一般に這い上がり
と言われている。
置の製造方法は、シリコンウェハ、多結晶シリコン膜の
いずれか一方、若しくは両方に接してコバルト層を形成
し、350℃以上450℃未満の温度で熱処理すること
でCo2Si膜を形成する第一の工程、上記Co2Si膜
に対し熱処理を行うことでCoSi2膜に変化させる第
二の工程を含むものである。
法は、シリコンウェハ、シリコンウェハ上に積層された
多結晶シリコン膜のいずれか一方、若しくは両方を35
0℃以上450℃未満の温度に保った状態で、上記シリ
コンウェハ、多結晶シリコン膜の上層にコバルト層を積
層することで、Co2Si膜を形成する第一の工程、上
記Co2Si膜に対し、熱処理を行うことでCoSi2に
変化させる第二の工程を含むものである。
方法は、上記の第一の工程の熱処理において、コバルト
の消費速度が150Å/min以下とするものである。
法は、上記の第一の工程の熱処理において、Co2Si
膜の成長速度が200Å/min以下とするものであ
る。
方法では、上記の第一の工程の熱処理おいて、生成され
るコバルトとシリコンの化合物は、Co2Siのみとす
るものである。
導体装置の製造方法により形成される半導体装置の一
部、例えばスイッチングトランジスタのゲート長方向に
沿って切断した場合の断面構造を示すものである。図1
において、符号1はシリコンウェハからなる半導体基
板、2は半導体基板1の表面上に素子間分離のためにL
OCOS法等により形成されたシリコン酸化膜からなる
素子分離領域、3はゲート絶縁膜4を介して半導体基板
1上に形成されたゲート電極を示している。
多結晶シリコン膜、6は多結晶シリコン膜5上に形成さ
れ、ゲート電極の一部を構成するコバルトシリサイド層
である。また、7はゲート電極の側断面に付着して形成
されたシリコン酸化膜等の絶縁物質からなるサイドウォ
ール、8はゲート電極3と素子分離領域2とに挟まれた
半導体基板1の表面に形成されたソース/ドレイン拡散
領域であり、このソース/ドレイン拡散領域8の上面に
コバルトシリサイド層9が形成された状態を示してい
る。ここで形成されているコバルトシリサイド層6、9
はいずれもシリコンを多く含むCoSi2からなる層で
ある。
について説明する。まず、図2に示すように、通常のM
OSトランジスタの形成と同様に、半導体基板1上に熱
酸化によって素子分離領域2を形成する。その後、素子
分離領域2が形成された領域以外の半導体基板1表面の
活性領域となる領域上に熱酸化等の方法を用いて厚さ5
0ないし100Åのゲート絶縁膜4を形成する。
コン膜を、CVD技術若しくはスパッタリング等の方法
によって、厚さ3000Åとなるように積層し、その
後、ゲート電極3の形状(ゲート長は3000Å程度)
となるようにパターニングを行う。次に、ゲート電極3
の側断面にシリコン酸化膜からなるサイドウォール7を
形成し、さらに不純物イオン注入を行うことによって活
性領域表面に半導体基板1の表面から深さ0.1〜0.
2μmの領域にソース/ドレイン拡散領域8を形成す
る。
面にCVD技術、若しくはスパッタリング等の方法を用
いて厚さ100ないし200Åのコバルト層10を積層
する。次に、図4に示すように、比較的低温の熱処理を
行うことによってコバルト層10を構成するCoとゲー
ト電極3の表面及びソース/ドレイン拡散領域8を構成
するSiが反応し、Si中にCoが拡散して、メタルリ
ッチなコバルトシリサイド(Co2Si)層11、12
をそれぞれ形成する。これにより、ゲート電極3はコバ
ルトシリサイド層11と多結晶シリコン層5の2層構造
となる。また、このとき形成されるコバルトシリサイド
層11、12の厚さはそれぞれ600Å程度のものとな
る。
層11、12を形成する際の熱処理は、酸素等の酸化の
原因となる物質を含まない雰囲気中において350℃以
上450℃未満の所定温度で行うものであり、CoとS
iの化合物の組成がCo2Siのみとなるような処理で
ある。このCo2Siの生成において、コバルト層10
を構成するCoが、ゲート電極3の表面及びソース/ド
レイン拡散領域8の表面内のシリコンに拡散し、コバル
ト層10の膜厚が減少し、一方、素子分離領域2上、サ
イドウォール7上においては、それらの内部にコバルト
が拡散することがないため、コバルト層10が堆積した
状態に残っている。
ト層10を過酸化水素、硝酸、酢酸、リン酸の混合液を
用い、ウェットエッチングを行うことにより選択的に除
去する。その後、さらに窒素雰囲気中などの酸素を含ま
ない雰囲気中において、比較的高温の熱処理を行うこと
によって、メタルリッチなコバルトシリサイド(Co2
Si)層11、12を低抵抗なコバルトダイシリサイド
(CoSi2)層6、9に変化させることで、図1に示
すような半導体装置の構造を得ることが可能になる。
いて、コバルトシリサイド層11、12がCo2Siの
組成のコバルトシリサイドとなり、CoSiの組成のコ
バルトシリサイド形成されていないことを示す資料とし
て、図6及び図7に発明者によって観測されたコバルト
・シリコンの熱処理による反応に関する実験結果を示
す。
パッタリング法によって積層し、ランプアニール法にて
熱処理を加えてコバルトシリサイドを形成する際の、シ
リサイド反応に消費されるシリコンの膜厚の熱処理温度
依存性を示すものである。この熱処理は窒素雰囲気中で
90秒間行ったものであり、図の縦軸のシリコン消費膜
厚は90秒間の消費膜厚が示されている。
費膜厚は熱処理温度が350℃以上450℃未満の場合
と、450℃以上の場合とによって大きく異なり、35
0℃以上450℃未満では比較的コバルトの消費は少な
く、その消費速度は150Å/min以下であり、45
0℃ではコバルトの消費が大きく、その消費率が大きく
変化する温度は450℃であると考えられる。また、コ
バルトの消費量からメタルリッチなCo2Siの生成速
度を知ることが可能であり、熱処理温度が350℃以上
450℃未満の場合はCo2Siの生成速度は200Å
/min以下となっている。なお、350℃未満の温度
で熱処理を行った場合はコバルトシリサイドは生成され
ないことが知られている。
て形成されるコバルトシリサイドを同定するために、コ
バルトの消費速度が150Å/min以下である400
℃、コバルトの消費速度の境界温度である450℃、消
費速度が150Å/minよりも大きい500℃の3点
においてのX線反射回折スペクトル(XRD)の測定結
果を示す。
ると、シリサイドの化合物としてCo2Siのピークが
大きく検出され、また450℃のスペクトルではCo2
Siの1つのピークが大きく検出され、そのピークの近
傍に小さなCo2Siのピークが2つ見られる。さら
に、500℃ではCo2Siのピークの他にCoSiの
ピークが2つ検出されている。
ルト膜とシリコンの間のシリサイド化反応において、コ
バルト消費速度150Å/min以下、またはCo2S
i生成速度200Å/min以下の低速で反応を生じさ
せればCoSiを生成することなくCo2Siのみが生
成されることが分かる。さらに、このような低速のシリ
サイド化反応は、350℃以上450℃以下の温度で熱
処理を加えることで実現できることが分かる。しかし、
図6の結果から、熱処理温度450℃の場合は、シリサ
イド化反応の反応速度が変化する温度に対応しているた
め、450℃未満の温度で熱処理を加えることで、より
安定にCo2Siのみを生成することが可能であり、好
ましい。
える熱処理の温度をを350℃以上450℃未満とする
ことによって、コバルト/シリコン間のシリサイド化反
応は、Co消費速度150Å/min以下又はCo2S
i生成速度200Å/min以下の低温で起こり、Co
2Siのみが生成される。このときCoSiが形成され
ないため、シリコンはコバルト中に拡散することはな
い。これによってシリサイドプロセスで大きな問題とな
る這い上がりを抑制することが可能となる。
ート電極とソース/ドレイン拡散領域とが、ゲート電極
に付着して形成されたサイドウォール上に生成されたシ
リサイドを介して電気的に接続された状態となることは
なく、安定した特性の半導体装置を得ることが可能とな
る。
て説明する。この実施の形態2は実施の形態1の図1に
示した半導体装置と同じ構造の半導体装置を得る、別の
方法を示すものである。既に説明した実施の形態1で
は、図3に示すように、まずMOSトランジスタ上にコ
バルト層10を積層し、次に、図4に示した最初の熱処
理工程を行うことによって、メタルリッチなコバルトシ
リサイドCo2Siを生成する方法を示していた。
Sトランジスタの全面に積層する際に、半導体基板1の
温度を350℃以上450℃未満の温度に保つことで、
Coの成膜と同時にCo2Siを生成するという処理を
行う。半導体基板1の温度を上記のように保つことによ
って、Co2Siのみを生成することが可能であるた
め、実施の形態1と同様に、CoSiは生成されず、這
い上がりの現象が起こらない。よって、少ない工程数
で、シリサイドプロセスにおける這い上がり現象を抑制
した半導体装置を得られるものである。
工程において、コバルトとシリコンを反応させる際に、
熱処理温度をCo2Siのみが生成され、CoSiが生
成されない温度(350℃以上450℃未満)で、処理
を行うことでシリサイド化プロセスにおける這い上がり
現象の抑制をすることが可能となる。これによって素子
間のショートの原因、製造過程におけるパターニングの
妨げとなることがなく、安定した特性及び構造を持つ半
導体装置を製造することが可能となる。
ド化工程において、あらかじめ半導体基板の温度をCo
Siが生成されない温度(350℃以上450℃未満)
とすることで、CoSiの生成の抑制、這い上がり現象
の抑制をすることが可能になり、これによって素子間の
ショートの原因、製造過程におけるパターニングの妨げ
となることがなく、安定した特性及び構造を持つ半導体
装置を製造することが可能となる。
成の際のコバルトの消費速度が150Å/minとなる
ように処理を行うことでシリサイド化プロセスにおける
這い上がり現象の抑制をすることが可能となり、これに
よって素子間のショートの原因、製造過程におけるパタ
ーニングの妨げとなることがなく、安定した特性及び構
造を持つ半導体装置を製造することが可能となる。
成速度が200Å/minとなるように処理を行うこと
でシリサイド化プロセスにおける這い上がり現象の抑制
をすることが可能となり、これによって素子間のショー
トの原因、製造過程におけるパターニングの妨げとなる
ことがなく、安定した特性及び構造を持つ半導体装置を
製造することが可能となる。
によって生成されるコバルトとシリコンの化合物がCo
2Siのみであるため、シリサイド化プロセスにおける
這い上がり現象の抑制をすることが可能となり、これに
よって素子間のショートの原因、製造過程におけるパタ
ーニングの妨げとなることがなく、安定した特性及び構
造を持つ半導体装置を製造することが可能となる。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
ある。
ある。
ある。
ある。
である。
ダイシリサイド層 7.サイドウォール 8.ソース/ドレ
イン拡散領域 10.コバルト層 11、12.コバ
ルトシリサイド層
Claims (5)
- 【請求項1】 シリコンウェハ、多結晶シリコン膜のい
ずれか一方、若しくは両方に接してコバルト層を形成
し、350℃以上450℃未満の温度で熱処理すること
でCo2Si膜を形成する第一の工程、上記Co2Si膜
に対し熱処理を行うことでCoSi2膜に変化させる第
二の工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項2】 シリコンウェハ、シリコンウェハ上に積
層された多結晶シリコン膜のいずれか一方、若しくは両
方を350℃以上450℃未満の温度に保った状態で、
上記シリコンウェハ、多結晶シリコン膜の上層にコバル
ト層を積層することで、Co2Si膜を形成する第一の
工程、上記Co2Si膜に対し、熱処理を行うことでC
oSi2に変化させる第二の工程を含むことを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 第一の工程の熱処理において、コバルト
の消費速度が150Å/min以下であることを特徴と
する請求項1、2のいずれか一項記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項4】 第一の工程の熱処理において、Co2S
i膜の成長速度が200Å/min以下であることを特
徴とする請求項1、2のいずれか一項記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項5】 第一の工程の熱処理によって生成される
コバルトとシリコンの化合物は、Co2Siのみである
ことを特徴とする請求項1、2のいずれか一項記載の半
導体装置の製造方法。
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Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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