JPH08213342A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH08213342A
JPH08213342A JP1768695A JP1768695A JPH08213342A JP H08213342 A JPH08213342 A JP H08213342A JP 1768695 A JP1768695 A JP 1768695A JP 1768695 A JP1768695 A JP 1768695A JP H08213342 A JPH08213342 A JP H08213342A
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JP
Japan
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polysilicon
wiring
film
silicide layer
electrode
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Application number
JP1768695A
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English (en)
Inventor
Michiichi Matsumoto
道一 松元
Hiroshi Nishimura
宏 西村
Mizuki Segawa
瑞樹 瀬川
Minoru Fujii
稔 藤井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気抵抗の小さいかつ簡素なプロセスで製造
可能なポリシリコンからなるローカル配線を有する半導
体装置及びその製造方法を提供する。 【構成】 電極部シリサイド層9aを付設したポリシリ
コン電極4aと、ゲート酸化膜3aと、基板部シリサイ
ド層9dを付設したソース・ドレイン領域8とを備えた
FETを搭載する。さらに、フィールド酸化膜2の上か
ら活性領域内まで延びる第1ポリシリコン配線4bと、
第1ポリシリコン配線4bの上面と各側面全体とに接す
る配線部シリサイド層9bとを設ける。この配線部シリ
サイド層9bを基板部シリサイド層9dに接続させて、
配線部シリサイド層9bを含むポリシリコン配線4bを
ローカル配線として機能させる。ローカル配線のシリサ
イド層の断面積が大幅に増加して、配線抵抗値を大幅に
低減できる。製造工程で、アモルファスシリコン膜の形
成が不要となり、工程が簡素にかつ安定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリサイド化された電
極を有するFETを搭載しかつソース・ドレインとゲー
トとを接続するポリシリコンローカル配線を備えた半導
体装置及びその製造方法に係り、特に抵抗値の低減及び
製造工程の安定化対策に関する。
【0002】
【従来の技術】超LSIの分野では、最近素子の微細
化、高密度化、高速化、低消費電力化が進んでいる。そ
のため、超LSIを製造するためのプロセスにおいて
は、MOSトランジスタのポリシリコンゲート電極、ポ
リシリコン配線、ソース・ドレイン拡散層の抵抗を低減
し、ソース・ドレイン領域の容量を低減することで、素
子の微細化、高密度化、高速化、低消費電力化の向上を
図っている。その場合、一般的に、MOSトランジスタ
のポリシリコンゲート電極やソース・ドレイン領域、あ
るいはポリシリコン配線の抵抗を低減するための1つの
技術として、シリコンと金属の化合物であるシリサイド
を使用するシリサイドプロセスが知られている。また、
このシリサイドプロセスを介して形成される半導体装置
では、ソース・ドレイン領域の抵抗の低減が可能となる
ことから、ソース・ドレイン領域の面積の縮小と、ソー
ス・ドレイン領域の寄生容量の低減と、超LSIの高速
化とが可能となる。
【0003】ここで、上記シリサイドプロセスの中で、
いわゆるサリサイド(Self AlignedSilicide )プロセ
スと呼ばれるプロセスが開発されている。このサリサイ
ドプロセスでは、MOSトランジスタの構造として、下
層のポリシリコン電極と上層のシリサイド層とからなる
ゲート電極と、ソース・ドレイン領域に接するシリサイ
ド層とを備えたもので、工程中では、ポリシリコン電極
とソース・ドレイン領域とを同時にシリサイド化させる
ようにしている。すなわち、サリサイドプロセスを採用
すると、同一工程でゲート電極及びソース・ドレイン領
域をシリサイド化できるため、工程数が少なく、かつコ
ストも低コストになる。このような利点があるので、サ
リサイドプロセスは素子の微細化に必要なプロセスとし
て今後有望視され、研究開発も盛んになってきている。
【0004】又、一方で、ソース・ドレイン領域とポリ
シリコン電極を局所的に接続するローカル配線(Local
Interconnection )を使用することにより、LSIの高
集積化が行われている。
【0005】以上説明したように、MOSトランジスタ
のゲート電極、ソース・ドレイン領域のシリサイド化お
よびローカル配線使用による接続を有効的に活用するこ
とにより、LSIの高集積化、高速化が行われている。
例えば、USP:4,873,204号に開示されるよ
うなサリサイド化されたポリシリコンローカル配線構造
を有する半導体装置がある。
【0006】以下、上記公報に開示されるサリサイド構
造について、図4及び図5(a)〜(e)を参照しなが
ら説明する。図4は、従来のサリサイド構造を有する半
導体装置の断面構造を示す。図4において、1はシリコ
ン基板である。2はシリコン基板1の上に形成される各
MOSトランジスタが配置される活性領域を取り囲んで
電気的に分離するために設けられたフィールド酸化膜で
ある。3はゲート酸化膜である。4aは活性領域上に形
成されゲートとして機能するポリシリコン電極であり、
4b,4cはフィールド酸化膜2上に形成されそれぞれ
配線として機能する第1,第2ポリシリコン配線であっ
て、上記ポリシリコン電極4a及び各ポリシリコン配線
4b,4cは同時に堆積されたポリシリコン膜で構成さ
れている。そして、特に第1ポリシリコン配線4bはソ
ース・ドレイン領域8とポリシリコンゲート4aとを接
続するローカル配線として機能するものである。また、
5はポリシリコン電極4a等を保護するために形成され
た保護酸化膜である。6はトランジスタの信頼性向上と
して動作時の局所的な電界を緩和するために低濃度の不
純物をドープして形成された低濃度ソース・ドレイン領
域である。7はサイドウォールであり、いわゆるLDD
構造を採用するときに、高濃度ソース・ドレイン領域を
形成する時のイオン注入マスクとして使用されるもので
ある。8は高濃度の不純物をドープして形成された高濃
度ソース・ドレイン領域である。高濃度ソース・ドレイ
ン領域8は、Nーchトランジスタでは、例えばAs等
が注入されたn+ 領域であり、Pーchトランジスタで
は、例えばBF2 等が注入されたp+ 領域である。9a
はポリシリコン電極4aの上に形成された電極部シリサ
イド層であり、9bは第1ポリシリコン配線4bの上に
形成された第1配線部シリサイド層であり、9cは第2
ポリシリコン配線4cの上に形成された第2配線部シリ
サイド層であり、9dは高濃度ソース・ドレイン領域8
の上に形成された基板部シリサイド層であって、各シリ
サイド層9a〜9dは、サリサイドプロセスでポリシリ
コン電極4a、各ポリシリコン配線4b,4c,及び高
濃度ソース・ドレイン領域8の表面付近の部分を同時に
シリサイド化することで形成される。そのうち第1配線
部シリサイド層9bは、第1ポリシリコン配線4bの上
面からサイドウォール7及びフィールド酸化膜2の上を
介してソース・ドレイン領域8上に至る部分に形成され
ている。つまり、この第1配線部シリサイド層9bを介
して高濃度ソース・ドレイン領域8とポリシリコンゲー
ト4aとが接続される構造となり、第1配線部シリサイ
ド層9bを含む第1ポリシリコン配線4bがローカル配
線として機能することになる。シリサイド材料として
は、一般的にTiSi2 等の材料が多く用いられている
が、その他のシリサイド材料として、CoSi2 ,Ni
Si、WSi,PtSi2 等も用いられている。
【0007】図4に示す構造を有する半導体装置におい
ては、ポリシリコン電極4a、各ポリシリコン配線4
b,4c及び高濃度ソース・ドレイン領域8に接するシ
リサイド層9a〜9dが形成されているので、ポリシリ
コン電極4a,各ポリシリコン配線4b,4c及びソー
ス・ドレイン領域の抵抗値を、例えばシート抵抗値で5
Ω/□程度に低減し得る。
【0008】次に、図5(a)〜(e)を参照しなが
ら、従来のサリサイド構造を有するMOSトランジスタ
の製造方法について説明する。
【0009】まず、図5(a)に示すように、シリコン
基板1の表面付近の領域において、フィールド酸化膜2
で囲まれる活性領域の中に、ゲート酸化膜3とポリシリ
コン電極4aとを形成し、全面に保護酸化膜5を形成す
る。このとき、フィールド酸化膜2の上にも、ポリシリ
コン電極4aと同時に堆積され同時にパターニングされ
たポリシリコン配線4b及び保護酸化膜5が形成されて
いる。さらに、ゲート電極4a及び保護酸化膜5をマス
クとして、シリコン基板1の活性領域内に不純物イオン
を低濃度で注入し、低濃度ソース・ドレイン領域6を形
成する。その後、化学的気相成長法(CVD)を用いて
堆積した厚い酸化膜に異方性エッチングを施して、ポリ
シリコン電極4a及び各ポリシリコン配線4b,4cの
両側方に、サイドウォール7を形成する。さらに、ポリ
シリコン電極4a及びサイドウォール7をマスクとし
て、シリコン基板1の活性領域内に不純物イオンを高濃
度で注入し、高濃度ソース・ドレイン領域8を形成す
る。
【0010】次に、図5(b)に示すように、ポリシリ
コン電極4a,各ポリシリコン配線4b,4c及び高濃
度ソース・ドレイン領域8の上に残存する保護酸化膜5
をウェット処理により除去し、ポリシリコン膜及びシリ
コン基板の表面を露出させた後、スパッタリング法を用
いて、基板の全面上に基板の全面上に金属膜12(例え
ばチタン膜)及びアモルファスシリコン膜13を順次堆
積する。
【0011】次に、図5(c)に示すように、レジスト
マスク(図示せず)を用いて、アモルファスシリコン膜
13をパターニングし、アモルファスシリコン膜13の
うち第1ポリシリコン配線4bの周囲からソース・ドレ
イン領域8の一部の上に至る領域を残して、他の領域を
除去する。
【0012】さらに、図5(d)に示すように、600
℃〜700℃でRTA(Rapid Thermal Annealing )処
理[急速熱処理]を行い、ポリシリコン電極4a,各ポ
リシリコン配線4b,4c及び高濃度ソース・ドレイン
領域8を構成するシリコンとチタンとを反応させて、T
iSi2 膜からなるシリサイド層11a〜11dを形成
する。ただし、第2配線部シリサイド層9bは、アモル
ファスシリコン膜13のシリコンとチタン膜12のチタ
ンとが反応して形成される。このとき、アモルファスシ
リコン膜13が除去された箇所では、フィールド酸化膜
2及びサイドウォール7の上のチタン膜12は、下地に
シリコンが存在しないためシリサイド化されないで、未
反応のチタンで構成されている。
【0013】その後、ウェットエッチングを行なって、
各シリサイド層11a〜11dは残しながら、フィール
ド酸化膜2及びサイドウォール7の上の未反応チタンか
らなるチタン膜12のみを選択的に除去する。通常、選
択ウェットエッチング液として、アンモニア−過酸化水
素水や硫酸−過酸化水素水等を用いる。
【0014】ただし、図5(d)に示す各シリサイド層
11a〜11dを構成するTiSi2 膜(C49)は、
熱処理温度が比較的低い温度(600℃〜700℃)で
形成される膜で抵抗率が若干高い。そこで、図5(e)
に示すように、形成されたシリサイド層(TiSi2 )
11a〜11dの抵抗を更に低下させるために、2回目
のRTA処理を比較的高温(750℃〜850℃)で行
なって、抵抗率の低いTiSi2 膜(C54)からなる
シリサイド層9a〜9dを形成する。その後の工程にお
ける基板の断面状態の図示は省略するが、層間絶縁膜の
堆積、平坦化、コンタクトホールの開口、金属配線膜の
堆積、金属配線の形成等を行って、LSIを形成してい
く。
【0015】以上のような工程によって、図4に示すよ
うなサリサイド構造を有するMOSトランジスタを搭載
した半導体装置を製造することができる。そして、ソー
ス・ドレイン領域、ポリシリコン配線のシリサイド化、
シリサイド層によるローカル配線の形成により、抵抗値
を削減し、LSIの微細化、高密度化、高速化を促進さ
せることが可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、超LS
Iの性能向上を行う上で開発,実用化が進められてきた
サリサイドプロセスであるが、超LSIの微細化が進み
設計ルールも0.35μm,0.25μmと微細化され
ていくにともない、ポリシリコン電極及びフイールド酸
化膜上のポリシリコン配線の幅も0.35μm,0.2
5μmと細線化されていく。そして、このようなポリシ
リコン電極,ポリシリコン配線の細線化に伴い、ポリシ
リコン膜の単位面積当たりの抵抗値(シート抵抗値)は
変化しないが、ポリシリコン膜そのものの抵抗値はその
幅の逆数に比例して増加するという問題がある。
【0017】特に問題となるのは、シリサイド材料とし
て最も多く使用され、プロセス上最も導入が容易なTi
Si2 膜の場合であり、ポリシリコン膜の幅が1.0μ
mを下回るようになると単位面積当たりの抵抗値(シー
ト抵抗値)自体が非常に上昇するという特性を持つ。し
たがって、TiSi2 の場合、設計ルールが0.35μ
m,0.25μmと微細化された場合、1.0μmを上
回る配線のシート抵抗にくらべ、細小線幅の0.35μ
m,0.25μmの配線のシート抵抗値は非常に高くな
り、シリサイド化したLSI配線として、その有効性を
発揮できなくなる(日経マイクロデバイス 6月号,1
994,52〜59頁参照)。なお、TiSi2 以外の
高融点材料としてCoSi2 、NiSi等があり、これ
らの材料はTiSi2 にくらべ比較的、細線化による単
位面積当たりの抵抗値(シート抵抗値)の増加は少ない
が、細線化が更に進むと、やはりTiSi2 と同様の問
題が発生するつまり抵抗値が増大する虞れがあったり、
実用化が困難であるという問題がある。
【0018】さらに、図4に示すフイールド酸化膜上で
ローカル配線として機能する第1配線部シリサイド層9
bの場合、アモルファスシリコン膜13を構成するシリ
コンとチタン膜12を構成するチタンとの熱的反応によ
りシリサイド層(TiSi2)が形成されるが、アモル
ファスシリコンによるチタン等のシリサイド化反応は、
ポリシリコンや単結晶シリコンによるシリサイド化反応
とは同じ条件下で行なうことができない。そのため、シ
ート抵抗値もアモルファスシリコンの堆積条件で異なっ
てくる。従って、シリコン基板(ソース・ドレイン領域
8),ポリシリコン電極4a及び第2ポリシリコン配線
4cに接するシリサイド層9a,9c,9dのシート抵
抗値の安定化に加え、ローカル配線として使用する第1
配線部シリサイド層9bのシート抵抗値の安定化処理を
行う必要性があり、種々のシート抵抗値を安定化させ、
歩留まり良く形成するには困難がある。さらに、アモル
ファスシリコン膜13を堆積するための装置や、アモル
ファスシリコン膜13を堆積するための条件等を最適化
する堆積工程、適正なアモルファスシリコン膜13のエ
ッチング工程等がまだ確立されていないという問題があ
る。
【0019】なお、上記図5((b)に示す工程で、ア
モルファスシリコン膜13の代りにポリシリコン膜を堆
積しようとすると、ポリシリコン膜は600℃程度でC
VD法により堆積せざるを得ず、ポリシリコン膜の堆積
と同時に下地のチタン膜と反応して全面にシリサイド層
が形成されてしまう。したがって、アモルファスシリコ
ン膜の代わりにポリシリコン膜を堆積するのは、現在の
技術では困難である。
【0020】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、シリサイド層を含むポリシリコンロ
ーカル配線を備えた半導体装置の構造又は製造方法とし
て、アモルファスシリコン膜の形成を必要とせず、かつ
ローカル配線全体としての抵抗値の極めて小さな半導体
装置及びその製造方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明が講じた手段は、半導体装置の構成
として、シリコン基板の活性領域を取り囲むフィールド
絶縁膜と、上記活性領域内のシリコン基板の上に設けら
れゲートとして機能するポリシリコン電極と、該ポリシ
リコン電極の両側方に形成され絶縁膜からなる電極部サ
イドウォールと、活性領域の上記ポリシリコン電極の両
側方に位置するシリコン基板に形成されたソース・ドレ
イン領域と、上記ポリシリコン電極の少なくとも上面に
接して形成されシリコンと金属との化合物からなる電極
部シリサイド層と、上記ソース・ドレイン領域の上面に
接して形成されシリコンと金属との化合物からなる基板
部シリサイド層とを有するFETと、上記フィールド絶
縁膜の上から上記活性領域内の上記ポリシリコン電極の
側方に位置するシリコン基板面の上にまで延びるポリシ
リコン配線と、該ポリシリコン配線の上面と各側面全体
とに接して形成されシリコンと金属との化合物からなる
配線部シリサイド層とを設ける。
【0022】そして、上記配線部シリサイド層を、上記
ポリシリコン配線先端の側面上の基端部で上記基板部シ
リサイド層に接続させて、配線部シリサイド層を含むポ
リシリコン配線がローカル配線として機能させるように
構成したものである。
【0023】請求項2の発明が講じた手段は、請求項1
の発明において、上記ポリシリコン配線が活性領域内ま
で延びる部分では、ポリシリコン配線とシリコン基板と
の間に厚さが20nm以下の絶縁膜を介設する構成とし
たものである。
【0024】請求項3の発明が講じた手段は、半導体装
置の製造方法として、シリコン基板の表面付近の領域に
活性領域を取り囲むフィールド絶縁膜を形成する工程
と、上記活性領域内のシリコン基板上にゲート絶縁膜を
形成する工程と、上記ゲート絶縁膜及びフィールド絶縁
膜の上にポリシリコン膜を堆積する工程と、上記ポリシ
リコン膜の一部をエッチングにより除去して、上記活性
領域内にポリシリコン電極を形成する一方、上記フィー
ルド絶縁膜上から活性領域のシリコン基板上まで延びる
ポリシリコン配線を形成する工程と、上記ポリシリコン
電極の両側方に絶縁膜からなるサイドウォールを形成す
る工程と、上記活性領域の上記ポリシリコン電極の両側
方に位置するシリコン基板内に不純物を導入してソース
・ドレイン領域を形成する工程と、上記ポリシリコン電
極の上面とポリシリコン配線の上面と各側面全体とが露
出した状態で、基板の全面上に金属膜を堆積する工程
と、高温熱処理により、上記金属膜を構成する金属とポ
リシリコン電極及びポリシリコン配線を構成するシリコ
ンとを反応させて、ポリシリコン電極の少なくとも上面
に接する電極部シリサイド層と、ポリシリコン配線の上
面及び各側面に全体に接する配線部シリサイド層と、ソ
ース・ドレイン領域のシリコン基板面に接する基板部シ
リサイド層を形成する工程と、上記各シリサイド層を除
く未反応金属膜を除去する工程とを設ける。
【0025】そして、上記配線部シリサイド層を上記ポ
リシリコン配線先端の側面上の基端部で上記基板部シリ
サイド層に接続させる方法である。
【0026】請求項4の発明が講じた手段は、請求項3
の発明において、上記フィールド絶縁膜を形成する工程
では、シリコン酸化膜からなるフィールド絶縁膜を形成
し、上記サイドウォールを形成する工程では、シリコン
窒化膜(Six Ny )を形成した後、異方性エッチング
を行なうことにより、ポリシリコン電極及びポリシリコ
ン配線の各側方にサイドウォールを形成し、ポリシリコ
ン電極の上方を覆うエッチング用酸化膜を形成して、熱
燐酸を用いたウェットエッチングにより、酸化膜との高
い選択比を維持しながらポリシリコン配線の側方のサイ
ドウォールを選択的に除去する方法である。
【0027】
【作用】以上の半導体装置の構造又は半導体装置の製造
方法により、各請求項の発明では、下記の作用が奏され
る。
【0028】請求項1又は2の発明では、FETが配設
されている活性領域内で、フィールド絶縁膜上から活性
領域のポリシリコン電極の側方の部分まで延びるポリシ
リコン配線に接する配線部シリサイド層が基板部シリサ
イド層と接続されている。すなわち、FETのソース・
ドレイン領域がポリシリコン配線と各シリサイド層を介
して接続されているので、配線部シリサイド層を含むポ
リシリコン配線がローカル配線として機能する。そし
て、配線部シリサイド層は、ポリシリコン配線の上面だ
けでなく側面にも接するように形成されているので、シ
リサイド層の断面積が実効的に増加し、配線抵抗値が大
幅に低減される。又、ポリシリコン配線自体が活性領域
まで延びかつサイドウォールが付設されていないので、
ポリシリコン配線の側部及び活性領域のシリコン基板を
シリサイド化するだけでポリシリコン配線とソース・ド
レイン領域とが接続される構造となり、半導体装置を形
成するためのプロセスも簡素化される。
【0029】請求項3の製造方法により、請求項1の構
造を有する半導体装置が容易に得られる。しかも、ロー
カル配線とソース・ドレイン領域とを接続するシリサイ
ド層を形成するに際し、ポリシリコン配線を構成するシ
リコン及びソース・ドレイン領域を構成するシリコンと
金属膜を構成する金属との反応により、互いに接続され
る配線部シリサイド層と基板部シリサイド層とが同時に
形成される。したがって、ローカル配線として機能する
配線部シリサイド層を形成する際にも、アモルファスシ
リコン膜を別途形成する必要がなく、熱処理条件等のプ
ロセス条件が簡素化されるとともに安定化する。
【0030】請求項4の発明では、サイドウォールを構
成するシリコン窒化膜と酸化膜とはエッチングの選択比
が大きいので、サイドウォールの一部を除去する際に、
シリコン酸化膜で構成されるフィールド絶縁膜等の損傷
がほとんど生じることがなく、特性の良好な半導体装置
が形成されることになる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1,図2
及び図3(a)〜(f)を参照しながら説明する。
【0032】図2は、半導体装置の立体的な構造を示
し、図1は、図2に示すI−I線における半導体装置の
断面構造を示す。図1及び図2において、1はシリコン
基板を示す。2は各々の活性領域を区画するために設け
られたフィールド酸化膜を示し、該フィールド酸化膜2
は、LOCOS分離法によって形成された厚さが400
nmのシリコン酸化膜で構成されている。3aはゲート
酸化膜を示し、厚さが9nmのシリコン酸化膜で構成さ
れている。4aは、ゲートとして機能するポリシリコン
電極を示し、該ポリシリコン電極4aは、幅が0.40
μm(400nm)、厚さが330nmのポリシリコン
膜からなり、ポリシリコン膜内にはAsがイオン注入に
よりドープされている。また、4bはフィールド酸化膜
2の上から活性領域内のシリコン基板上に亘る領域に形
成された第1ポリシリコン配線を示し、該第1ポリシリ
コン配線4bはローカル配線として機能するものであ
る。ただし、第1ポリシリコン配線4bとシリコン基板
との間には、ゲート酸化膜3bが介設されている。4c
は、フィールド酸化膜2の上にポリシリコン電極4aと
連続して形成され配線として機能する第2ポリシリコン
配線を示す。上記各ポリシリコン配線4b,4cは、上
記ポリシリコン電極4aを構成するポリシリコン膜と同
じ材料,同じ幅及び厚さで構成されている。5は、ポリ
シリコン電極4a等を保護するために形成された保護酸
化膜を示し、該保護酸化膜5は、厚さが約10nmのシ
リコン膜からなる。6は、シリコン基板1の活性領域内
に不純物イオンを低濃度で注入して形成された低濃度ソ
ース・ドレイン領域を示す。7はポリシリコン電極4a
の両側方に形成されたサイドウォールを示し、該サイド
ウォール7は、幅120nmのSi3 N4 膜で構成され
ている。そして、図1に示す断面部分において、各ポリ
シリコン配線9b,9cの側部にはサイドウォールは形
成されていない。8は、シリコン基板1の活性領域内に
不純物イオンを高濃度で注入して形成された高濃度ソー
ス・ドレイン領域を示し、上記低濃度ソース・ドレイン
領域6に対してポリシリコン電極4aとは対向する側に
位置する。そして、上記ポリシリコン電極4aの上面に
接して電極部シリサイド層9aが形成され、上記第1ポ
リシリコン配線4bの上面及び各側面に接して第1配線
部シリサイド層9bが形成され、第2ポリシリコン配線
4cの上面及び両側面に接して第2配線部シリサイド層
9cが形成され、高濃度ソース・ドレイン領域8に接し
て基板部シリサイド層9dが形成されている。これらの
各シリサイド層9a〜9dは、いずれもポリシリコン膜
又はシリコン基板を構成するシリコンとチタンとの反応
により形成された厚さが100nmのTiSi2 膜で構
成されている。
【0033】特に、本実施例の特徴として、第1配線部
シリサイド層9bと基板部シリサイド層9dとは、第1
ポリシリコン配線4b先端の側面上の基端部で構造的・
電気的に接続されており、第1配線部シリサイド層9b
を介して、ソース・ドレイン領域8とポリシリコン電極
とが電気的に接続されている。
【0034】ただし、本実施例以外の材種や寸法からな
るSi3 N4 膜以外の絶縁膜サイドウォールスペーサの
使用、CoSi2 ,NiSi等のシリサイド膜の使用、
および、上記膜厚以外の設定ももちろん可能である。
【0035】本実施例のように、ゲートとして機能する
ポリシリコン電極9aの両側方にはサイドウォールを残
し、フィールド酸化膜2の上のポリシリコン配線の側部
にはサイドウォールを形成しないことで、各ポリシリコ
ン配線の上面だけでなく両側部にシリサイド層を形成す
ることができ、シリサイド化面積を実効的に増加させる
ことが可能となり、配線抵抗値を大幅に低減できる。本
実施例において、例えば、ポリシリコン配線幅が400
nmである場合、ポリシリコン膜厚が330nmである
から、ポリシリコン配線上部、側壁部の合計1060n
mがシリサイド化される。一方、従来例ではポリシリコ
ン配線の側壁には絶縁膜サイドウォールが存在するた
め、配線上部400nmしかシリサイド化されない。し
たがって、本実施例では従来例にくらべ2.65倍のシ
リサイド化面積が得られ、単純計算で0.38倍に抵抗
値を低減できる。
【0036】また、第1ポリシリコン配線4bはMOS
トランジスタのポリシリコン電極4aと同時に堆積形成
したポリシリコン膜で構成されている。さらに、第1ポ
リシリコン配線4bが活性領域内の基板上まで延び、こ
の第1ポリシリコン配線4bの先端部が薄いゲート酸化
膜3bを介してソース・ドレイン領域8に近接してい
て、第1ポリシリコン配線4b先端の側面上の基端部で
第1配線部シリサイド層9bと基板部シリサイド層9d
とが電気的にも構造的にも接続される構造となってい
る。したがって、MOSトランジスタのゲートとして機
能するポリシリコン電極4aとソース・ドレイン領域8
とを第1配線部シリサイド層9bを含む第1ポリシリコ
ン配線4bにより接続することが可能となり、第1配線
部シリサイド層9bを含む第1ポリシリコン配線4bは
ローカル配線として使用できる。加えて、後述のよう
に、ローカル配線の一部を構成するシリサイド層を形成
するのに従来のごとくアモルファスシリコンのようなポ
リシリコン以外の新たな物質を用いる必要がなくなる。
すなわち、プロセス上で新たな物質との反応制御が不要
となり、一般的なシリコン基板(ソース・ドレイン領
域)およびポリシリコン膜のシリサイド化のみの制御で
形成可能となるので、プロセスの簡素化と安定化とを図
ることができる。
【0037】次に、上記図1及び図2に示す半導体装置
の構造を実現するための工程について、図3(a)〜
(f)を参照しながら説明する。
【0038】まず、図3(a)に示すように、シリコン
基板1の表面付近の領域において、活性領域を取り囲む
ためのフィールド酸化膜2を形成し、活性領域内及びフ
ィールド酸化膜2の上にシリコン酸化膜及びポリシリコ
ン膜を堆積した後、これらの膜を同時にパターニングし
て、ゲート酸化膜3a及びポリシリコン電極4aと、第
1ポリシリコン配線4b及びゲート酸化膜3bと、第2
ポリシリコン配線4cとを形成し、全面に保護酸化膜5
を形成する。本実施例では、フィールド酸化膜2を形成
する際。LOCOS分離法を用い、厚さが400nmの
シリコン酸化膜でフィールド酸化膜2を形成している。
ゲート酸化膜3a等を構成するシリコン酸化膜の厚さは
9nmである。ポリシリコン電極4a及び各ポリシリコ
ン配線4b,4cを形成する際、厚さが330nmのポ
リシリコン膜を堆積し、これを幅0.40μmの細線に
パターニングしている。さらに、ポリシリコン電極4
a,第1ポリシリコン配線4b及び保護酸化膜5をマス
クとして、活性領域のシリコン基板1内に不純物イオン
を低濃度で注入し、低濃度ソース・ドレイン領域6を形
成する。その後、化学的気相成長法(CVD)を用いて
堆積した厚いシリコン窒化膜に異方性エッチングを施し
て、ポリシリコン電極4a及び各ポリシリコン配線4
b,4cの両側方にサイドウォール7を形成する。ただ
し、サイドウォール7を形成する際、厚さが120nm
のSi3 N4 膜を堆積し、異方性エッチングを行なっ
て、幅が120nm,厚さが330nmのサイドウォー
ル7を形成する。
【0039】次に、図3(b)に示すように、CVD法
にて厚みが20nmのエッチング用酸化膜10を堆積す
る。このエッチング用酸化膜10は、各ポリシリコン配
線4b,4cの側方のサイドウォールをエッチングする
際、ポリシリコンゲート4aの両側のサイドウォールが
エッチングされないように保護する酸化膜である。
【0040】そして、図3(c)に示すように、NH4
F対HFが20対1の溶液を用いてエッチング用酸化膜
10及び保護膜5をエッチングし、MOSトランジスタ
のポリシリコン電極4aを含む活性領域(図2に示すよ
うに、ポリシリコン電極4aに近接する第2ポリシリコ
ン配線4cの一部を含む)の上のエッチング用酸化膜1
0を残して、フィールド酸化膜2の上のエッチング用酸
化膜10及び各ポリシリコン配線4b,4c上の保護膜
5を除去した後、熱燐酸を用いて、このエッチング用酸
化膜10が除去された部分に露出したサイドウォール7
のみを除去する。このサイドウォール7を構成するSi
3 N4 膜のウェットエッチングは、濃度制御された15
0℃の熱燐酸溶液(H3 PO4 )を使用し、Si3 N4
膜のエッチングレートを35A/min、シリコン酸化
膜,ポリシリコン膜のエッチングレートを1A/min
以下にし、エッチング選択比を非常に向上させた状態で
エッチングしている。したがって、エッチング用酸化膜
10で覆われた領域ではサイドウォール7はエッチング
されない。又、フイールド酸化膜2もほとんどエッチン
グされないため分離リーク等の発生もなく安定してトラ
ンジスタを形成できる。
【0041】次に、図3(d)に示すように、活性領域
上のエッチング用酸化膜10と、第1,第2ポリシリコ
ン配線4b,4cの側部に残る保護酸化膜5とを、NH
4 F対HFが20対1の溶液によるウェットエッチング
により除去し、この上方から高濃度で不純物の注入を行
なって、高濃度ソース・ドレイン領域8を形成する。そ
の後、注入不純物を活性化するための熱処理を行ない、
ポリシリコン電極4a、ソース・ドレイン領域8上に残
存する酸化膜をウェット処理により除去した状態であ
る。
【0042】次に、図3(e)に示すように、基板の全
面上に厚さが50nmのチタン膜12を堆積する。そし
て、RTA処理[急速熱処理]を行い、ポリシリコン電
極4a,ポリシリコン配線4b,4c及び高濃度ソース
・ドレイン領域8の構成材料であるシリコンとチタン膜
12の構成材料であるチタンとを反応させて、TiSi
2 からなるシリサイド層を形成した後、ウェットエッチ
ングにより未反応チタンを除去する。
【0043】そして、図3(f)に示すように、シリサ
イド層の抵抗を更に低下させるために2回目のRTA処
理を行って、ポリシリコン電極4aの上面に接する電極
部シリサイド層9aと、第1ポリシリコン配線4bの上
面及び側面に接する第1配線部シリサイド層9bと、第
2ポリシリコン配線4cの上面及び側面に接する第2配
線部シリサイド層9cと、高濃度ソース・ドレイン領域
8の上面に接する基板部シリサイド層9dとを形成す
る。この状態で、第1配線部シリサイド層9bと基板部
シリサイド層9dとは互いに電気的・構造的に接続され
ている。
【0044】その後、層間絶縁膜の堆積、平坦化、コン
タクトホールの開口、金属配線膜の堆積、金属配線の形
成等を行って、LSIを形成した。
【0045】以上の製造方法により、図1及び図2で説
明した構造を有するMOSトランジスタを搭載した半導
体装置を得ることができる。本実施例の製造方法では、
従来の製造方法と異なり、ローカル配線として機能する
第1ポリシリコン配線4bをシリサイド化する際、アモ
ルファスシリコン膜を形成する必要がないので、TiS
i2 を形成する際の熱処理条件が、ポリシリコン膜及び
シリコン基板を構成する結晶性シリコンとチタンとの反
応を生ぜしめる条件に単純化され、工程上の複雑さや不
安定さを招くことがない。
【0046】なお、本実施例では、サイドウォールスペ
ーサを構成する材料としてシリコン窒化膜(Si3 N4
膜)を使用したが、シリコン酸化膜やその他の材料を使
用してもよい。
【0047】また、本実施例では、シリサイド材料とし
てTiSi2 を使用したが、その他の材料、例えば、C
oSi2 ,NiSi等で構成されるシリサイド層を形成
してもよい。
【0048】さらに、本実施例では、第2ポリシリコン
配線4cの上面及び各側面に接する第2配線部シリサイ
ド層9cを設けたが、第2配線部シリサイド層9cは、
第2ポリシリコン配線4cの上面だけに接する構造とな
っていてもよい。すなわち、少なくともローカル配線と
して機能する第1ポリシリコン配線4bの上面及び各側
面に接する第1配線部シリサイド層9bが形成されてい
ればよい。また、本実施例では、電極部シリサイド層9
aはポリシリコン電極4aの上面にのみ接する構造とし
たが、ポリシリコン電極4aの上面だけなく側面にも接
する構造としてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は2の
発明によれば、FETのソース・ドレイン領域がポリシ
リコン配線と各シリサイド層を介して接続されるように
構成し、配線部シリサイド層を含むポリシリコン配線が
ローカル配線として機能させるようにしたので、配線抵
抗値の大幅な低減と、半導体装置を形成するためのプロ
セスの簡素化とを図ることができる。
【0050】請求項3の発明によれば、請求項1の構造
を有する半導体装置が容易に得られる。しかも、ローカ
ル配線とソース・ドレイン領域とを接続するシリサイド
層を形成するに際し、アモルファスシリコン膜を別途形
成する工程の省略により、プロセスの簡素化と安定化と
を図ることができる。
【0051】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
の効果に加えて、サイドウォールをエッチングにより除
去する際にも、フィールド絶縁膜等を構成する酸化膜の
損傷を回避することができ、よって、特性の良好な半導
体装置の形成を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る半導体装置の構造を示す断面図で
ある。
【図2】実施例に係る半導体装置の立体構造を示す斜視
図である。
【図3】実施例に係る半導体装置の製造工程における構
造の変化を示す断面図である。
【図4】従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
【図5】従来の半導体装置の製造工程における構造の変
化を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 フイールド絶縁膜 3a,3b ゲート酸化膜 4a ポリシリコン電極 4b 第1ポリシリコン配線 4c 第2ポリシリコン配線 5 保護酸化膜 6 低濃度ソース・ドレイン領域 7 サイドウォール 8 高濃度ソース・ドレイン領域 9a 電極部シリサイド層 9b 第1配線部シリサイド層 9c 第2配線部シリサイド層 9d 基板部シリサイド層 10 エッチング用酸化膜 12 金属膜(チタン膜) 13 アモルファスシリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 H01L 29/78 301 S (72)発明者 藤井 稔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の活性領域を取り囲むフィ
    ールド絶縁膜と、 上記活性領域内のシリコン基板の上に設けられゲートと
    して機能するポリシリコン電極と、該ポリシリコン電極
    の両側方に形成され絶縁膜からなる電極部サイドウォー
    ルと、活性領域の上記ポリシリコン電極の両側方に位置
    するシリコン基板に形成されたソース・ドレイン領域
    と、上記ポリシリコン電極の少なくとも上面に接して形
    成されシリコンと金属との化合物からなる電極部シリサ
    イド層と、上記ソース・ドレイン領域の上面に接して形
    成されシリコンと金属との化合物からなる基板部シリサ
    イド層とを有するFETと、 上記フィールド絶縁膜の上から上記活性領域内の上記ポ
    リシリコン電極の側方に位置するシリコン基板面の上に
    まで延びるポリシリコン配線と、 該ポリシリコン配線の上面と各側面全体とに接して形成
    されシリコンと金属との化合物からなる配線部シリサイ
    ド層とを備え、 上記配線部シリサイド層は、上記ポリシリコン配線先端
    の側面上の基端部で上記基板部シリサイド層に接続され
    ていて、配線部シリサイド層を含むポリシリコン配線が
    ローカル配線として機能することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 上記ポリシリコン配線が活性領域内まで延びる部分で
    は、ポリシリコン配線とシリコン基板との間に厚さが2
    0nm以下の絶縁膜が介設されていることを特徴とする
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 シリコン基板の表面付近の領域に活性領
    域を取り囲むフィールド絶縁膜を形成する工程と、 上記活性領域内のシリコン基板上にゲート絶縁膜を形成
    する工程と、 上記ゲート絶縁膜及びフィールド絶縁膜の上にポリシリ
    コン膜を堆積する工程と、 上記ポリシリコン膜の一部をエッチングにより除去し
    て、上記活性領域内にポリシリコン電極を形成する一
    方、上記フィールド絶縁膜上から活性領域のシリコン基
    板上まで延びるポリシリコン配線を形成する工程と、 上記ポリシリコン電極の両側方に絶縁膜からなるサイド
    ウォールを形成する工程と、 上記活性領域の上記ポリシリコン電極の両側方に位置す
    るシリコン基板内に不純物を導入してソース・ドレイン
    領域を形成する工程と、 上記ポリシリコン電極の上面とポリシリコン配線の上面
    と各側面全体とが露出した状態で、基板の全面上に金属
    膜を堆積する工程と、 高温熱処理により、上記金属膜を構成する金属とポリシ
    リコン電極及びポリシリコン配線を構成するシリコンと
    を反応させて、ポリシリコン電極の少なくとも上面に接
    する電極部シリサイド層と、ポリシリコン配線の上面及
    び各側面に全体に接する配線部シリサイド層と、ソース
    ・ドレイン領域のシリコン基板面に接する基板部シリサ
    イド層を形成する工程と、 上記各シリサイド層を除く未反応金属膜を除去する工程
    とを備え、 上記配線部シリサイド層を上記ポリシリコン配線先端の
    側面上の基端部で上記基板部シリサイド層に接続させる
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記フィールド絶縁膜を形成する工程では、シリコン酸
    化膜からなるフィールド絶縁膜を形成し、 上記サイドウォールを形成する工程では、シリコン窒化
    膜(Six Ny )を形成した後、異方性エッチングを行
    なうことにより、ポリシリコン電極及びポリシリコン配
    線の各側方にサイドウォールを形成し、ポリシリコン電
    極の上方を覆うエッチング用酸化膜を形成して、熱燐酸
    を用いたウェットエッチングにより、酸化膜との高い選
    択比を維持しながらポリシリコン配線の側方のサイドウ
    ォールを選択的に除去することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100418436B1 (ko) * 1997-06-27 2004-05-03 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 콘택 형성 방법
KR100451042B1 (ko) * 1997-06-27 2004-12-03 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의콘택형성방법
JP2007208058A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

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Effective date: 20031104