JPH09223639A - コイルボビンとコイルボビン用溝加工機およびコイルボビン用巻線機 - Google Patents

コイルボビンとコイルボビン用溝加工機およびコイルボビン用巻線機

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JPH09223639A
JPH09223639A JP8027155A JP2715596A JPH09223639A JP H09223639 A JPH09223639 A JP H09223639A JP 8027155 A JP8027155 A JP 8027155A JP 2715596 A JP2715596 A JP 2715596A JP H09223639 A JPH09223639 A JP H09223639A
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coil bobbin
winding
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coil
bobbin
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Yoshikazu Takahashi
良和 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線材の巻乱れを押さえることが可能なコイル
ボビンと線材の巻乱れを押さえる溝をコイルボビンに形
成することが可能なコイルボビン用溝加工機およびコイ
ルボビン用巻線機を提供する。 【解決手段】 円筒状に形成され外周面の一端から他端
に向けて線材が折り返して何層にも順次巻回されるコイ
ルボビンにおいて、外周面の一端から他端にかけて線材
の外形に応じて設定された間隔で複数の独立した溝を同
心状に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材が巻回されて
コイル等が形成されるコイルボビンと該コイルボビンを
加工するコイルボビン用溝加工機およびコイルボビンに
線材を巻回するコイルボビン用巻線機に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】図1
は、従来のコイルボビンの構成例を示す正面図である。
図1(a)に示すように、当該コイルボビン1は、円筒
状の巻取部1aと該巻取部1aの両端に設けられたフラ
ンジ部1bとから形成されており、この巻取部1aの外
周面すなわち巻取面1a1には巻き取られる線材の外径
寸法に応じたピッチで溝1cが設けられている。
【0003】ここで、このような従来のコイルボビン1
では、巻取面1a1に螺旋状に溝1cが設けられている
ため、線材を巻き付ける場合、図1(b)に示すよう
に、第1層目では線材が溝1cに沿って数字1〜11に
示す順序で巻取部1aに順次巻回され、続いて第2層目
では数字12〜22に示す順序で巻取部1aに巻回され
る。この場合、第2層目に巻回される線材は、第1層目
の巻方向の傾斜に対して逆方向に傾斜して巻回されるこ
とになるので、該第1層目の線材への乗り上げと線材間
の窪みへの落ち込みとを繰り返すため、線材間に隙間が
生じたり隣り合う線材が重なるような巻乱れが発生し、
十分な整列巻きができないという問題点があった。さら
に、第3層の層では、第2層目の巻乱れが原因となって
さらに激しい巻乱れが発生することもあった。
【0004】一方、上述したような溝1cを有するコイ
ルボビン1を成形する場合、コスト面の有利性から金型
によるモールド成形によって大量に製造する方法が一般
的に用いられていた。しかし、溝1cのピッチは線材の
外径に応じて変更する必要があるため、大量生産による
コスト的な有利性を発揮することが困難であった。しか
も、近年、コイルボビン1も多品種少量生産が要求され
る場合が多く、上述したコイルボビン1の製造方法は、
ますますコスト的な有利性を発揮できないという問題点
があった。
【0005】さらに、上記コイルボビン1に線材を巻回
して製造されるコイルも多品種少量生産が要求されてお
り、当該コイルボビン1に巻線を施すコイルボビン用巻
線機にもコストを掛けることなく多品種少量生産に対応
できるものが望まれている。
【0006】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、以下の点を目的とするものである。 (1)線材の巻乱れを押さえることが可能なコイルボビ
ンを提供する。 (2)線材の巻乱れを押さえる溝をコイルボビンに形成
することが可能なコイルボビン用溝加工機およびコイル
ボビン用巻線機を提供する。 (3)効率よく上記溝を形成することが可能なコイルボ
ビン用溝加工機およびコイルボビン用巻線機を提供す
る。 (4)コイルボビンに溝を形成する加工手段を迅速に選
択して溝を形成することが可能なコイルボビン用加工機
およびコイルボビン用巻線機を提供する。 (5)一度に複数のコイルボビンに溝を形成することが
可能なコイルボビン用加工機およびコイルボビン用巻線
機を提供する。 (6)製造ラインに容易に組み込むことが可能なコイル
ボビン用加工機およびコイルボビン用巻線機を提供す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、コイルボビンを構成する手段として、円筒状に形成
され外周面の一端から他端に向けて線材が折り返して何
層にも順次巻回されるコイルボビンにおいて、外周面の
一端から他端にかけて線材の外形に応じて設定された間
隔で複数の独立した溝を同心状に設けるという手段が採
用される。
【0008】コイルボビン用溝加工機を構成する第1の
手段として、線材が巻回される円筒状のコイルボビンの
外周面に線材の外形に応じた間隔の溝を形成するコイル
ボビン用溝加工機において、コイルボビンを回転させる
回転手段と、加工手段を移動させてコイルボビンの前記
外周面に圧接させ、該コイルボビンの外周面にその軸線
に直交し独立した同心状の複数の溝を形成する移動手段
とを具備するという手段が採用される。
【0009】コイルボビン用溝加工機を構成する第2の
手段として、上記第1の手段において、加工手段は溝の
数に応じて一定間隔で配列された所定数の刃先を備える
という手段が採用される。
【0010】コイルボビン用溝加工機を構成する第3の
手段として、上記第1または第2の手段において、溝の
幅に応じた複数の加工手段を収容する収容手段を備え、
移動手段は該収容手段から加工手段を選択して保持する
という手段が採用される。
【0011】コイルボビン用溝加工機を構成する第4の
手段として、上記第1ないし第3いずれかの手段におい
て、回転手段は一定間隔を隔てて設けられコイルボビン
が装着される複数の回転軸を備え、加工手段は該回転軸
に対応させて複数設けられた溝切刃を備えるという手段
が採用される。
【0012】コイルボビン用溝加工機を構成する第5の
手段として、上記第1ないし第4いずれかの手段におい
て、コイルボビンを搬送する搬送手段から該コイルボビ
ンを受け取って軸に装着するとともに、該軸に装着され
たコイルボビンを抜き取って搬送手段に引き渡す受渡手
段を具備するという手段が採用される。
【0013】コイルボビン用巻線機を構成する第1の手
段として、円筒状のコイルボビンの外周面に線材を巻回
するコイルボビン用巻線機において、コイルボビンを回
転させる回転手段と、加工手段を移動させてコイルボビ
ンの外周面に圧接させ、該外周面にその軸線に直交し独
立した同心状の複数の溝を形成する移動手段と、線材が
挿通されたノズルを有し、該ノズルを前記溝が形成され
たコイルボビンの外周面の一端に移動させて線材を巻き
入れ、該一端から他端にかけて順次往復移動させて、第
1層目において線材を溝に沿って巻回させるとともに多
層巻きさせる巻線手段ととを具備するという手段が採用
される。
【0014】コイルボビン用巻線機を構成する第2の手
段として、上記第1の手段において、加工手段は溝の数
に応じて一定間隔で配列された所定数の刃先を備えると
いう手段が採用される。
【0015】コイルボビン用巻線機を構成する第3の手
段として、上記第1または第2の手段において、溝の幅
に応じた複数の加工手段を収容する収容手段を備え、移
動手段は該収容手段から加工手段を選択して保持すると
いう手段が採用される。
【0016】コイルボビン用巻線機を構成する第4の手
段として、上記第1ないし第3いずれかの手段におい
て、回転手段は一定間隔を隔てて設けられコイルボビン
が装着される複数の回転軸を備え、加工手段は該回転軸
に対応させて複数設けられた溝切刃を備えるという手段
が採用される。
【0017】コイルボビン用巻線機を構成する第5の手
段として、上記第1ないし第4いずれかの手段におい
て、コイルボビンを搬送する搬送手段から該コイルボビ
ンを受け取って回転手段に装着するとともに、該回転手
段に装着されたコイルボビンを抜き取って搬送手段に引
き渡す受渡手段を具備するという手段が採用される。
【0018】コイルボビン用巻線機を構成する第6の手
段として、上記第1ないし第5いずれかの手段におい
て、回転手段は、加工手段の圧接と線材の巻回とが異な
る位置で行われるように、加工手段が圧接される位置と
線材が巻回される位置とにそれぞれ停止する移動自在な
第1および第2の回転軸を具備するという手段が採用さ
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図2ないし図6を参照し
て、本発明に係わるコイルボビンとコイルボビン用溝加
工機およびコイルボビン用巻線機の一実施形態について
説明する。
【0020】図2(a)および図2(b)は、本実施形
態のコイルボビンを示す正面図である。このうち、図2
(a)に示すように、当該コイルボビン10は、円筒状
の巻取部10aと該巻取部10aの両端に巻取部10a
の軸線Lに直交するように設けられた2つのフランジ部
10bとから形成されており、巻取部10aの外周面す
なわち巻取面10a1には複数の溝10cが設けられて
いる。
【0021】この巻取面10a1に設けられた溝10c
は、巻取部10aの一端10dから他端10eにかけて
線材の外径に応じたピッチPで軸線Lに対して同心状に
設けられており、例えば、この図では巻取部10a6本
の溝10c1〜10c6が同一の深さに設けられている。
【0022】このような溝10c1〜10c6を有するコ
イルボビン10に線材を巻回しようと、図2(b)に示
すように、第1層目では線材が溝10cに沿って数字1
〜12に示す順序で順次巻回される。この場合、数字2
から数字3への巻き付けにおいて、線材は巻取面10a
1上のある部分において溝10cを跨ぐことになるが、
他の殆どの部分では溝10cに沿って軸線Lに直交、す
なわちフランジ部10bに平行に巻回される。
【0023】続いて第2層目では、数字13〜22に示
す順序で巻取部10aに巻回される。この場合、線材
は、殆どの部分で第1層目の線材と平行に該第1層目の
線材の隙間に沿って巻回され、第1層目で線材が溝10
cを跨ぐ部分においてのみ第1層目の線材に交差する方
向に巻回される。したがって、上記溝10cを有するコ
イルボビン10は、線材間に隙間が生じたり、隣り合う
線材が重なるような巻乱れの発生を押さえることが可能
であり、きれいな整列巻きを実現することができる。上
述したことは第3層目以上の各層についても同様であ
り、当該コイルボビン10を用いることにより各層にお
ける線材の巻乱れを効果的に防止することができる。
【0024】次に、本実施形態のコイルボビン用溝加工
機について説明する。図3は、上記コイルボビン10に
溝10cを形成するコイルボビン用溝加工機の構成を示
す斜視図である。この図において、符号11はベルトコ
ンベア(搬送手段)であり、パレット12に着脱自在に
装着されたコイルボビン10A(溝10cが形成されて
いないもの)を受渡手段13まで搬送するとともにに、
溝10cが形成された上記コイルボビン10を該受渡手
段13から次の工程例えばコイルボビン10に線材を巻
き付ける巻線工程に搬送させる。
【0025】受渡手段13は、ベルトコンベア11に直
交する方向に設けられた一対のレール13aと、該レー
ル13a上をそれぞれ移動するように設けられた一対の
インデックスコラム13bと、該インデックスコラム1
3b間に差し渡すように設けられかつインデックスコラ
ム13bに回動自在に取り付けられたインデックス13
cと、該インデックス13cの互いに背中合わせとなる
両面に水平方向に一定間隔を隔てて所定数配列された複
数のチャック13dとから構成されている。例えば、こ
の図では、各々4つのチャック13dがインデックス1
3cの両面に設けられている。
【0026】符号14は回転手段であり、スピンドルヘ
ッド14aと回転軸14bから構成されている。スピン
ドルヘッド14aは、加工台15上に上記受渡手段13
に対向させて設けられており、その対向面にはスピンド
ルモータの回転軸14bが上記チャック13dの間隔と
同一間隔で水平方向に、かつチャック13dに向けて突
出するように4つ設けられている。この回転軸14bに
は、コイルボビン10Aが着脱自在に装着されるように
なっている。
【0027】図4は、回転軸14bの詳細構成および該
回転軸14bへのコイルボビン10Aの装着状態を示す
平面図である。この図において、符号2は円筒形状のボ
ビン装着治具であり、チャック13dによって把持され
る把持部2aと、該把持部2aから突設しコイルボビン
10Aが挿入保持されるボビン挿入部2bと、把持部2
aに対してボビン挿入部2bの背面方向に突設し挿入口
14b1に挿入される装着部2cとによって形成されて
いる。
【0028】挿入口14b1は、上記回転軸14bおよ
び上述したパレット12に設けられ、その内面にはボー
ルブッシュ14b2が設けられて装着部2cを固定保持
するようになっている。すなわち、チャック13dは、
把持部2aを把持することによりコイルボビン10,1
0Aを移送し、回転軸14bあるいはパレット12に装
着/離脱するようになっている。
【0029】回転手段14の両側には、一対の移動台
(移動手段)16が加工台15から上方に突出するよう
に設けられている。該移動台16を形成するシリンダ1
6aは、加工台15上に形成されたガイド孔15aに沿
って移動するようになっており、各シリンダ16aに挿
入された上下動自在なロッド16bの上方先端部近傍に
は保持部材16cがそれぞれ固定されている。また、こ
の保持部材16cは同一高さとなるようにロッド16b
にそれぞれ固定されており、各保持部材16bの間には
加工手段17が差し渡すように保持固定されるようにな
っている。
【0030】加工手段17は、各保持部材16cの間隔
に応じてその長さが設定された棒状部材17aと上記回
転軸14bの位置に対応させて、4つの溝切刃17bを
一定間隔を隔てて該棒状部材17aにそれぞれ固定する
固定部材17cとによって構成されている。該固定部材
17cは、溝切刃17bの間隔が回転軸14bの間隔と
同一かつ溝切刃17bが回転軸14bに装着されたコイ
ルボビン10Aの上記巻取面10a1に対向するよう
に、溝切刃17bを棒状部材17aに固定する。
【0031】ここで、図5(a)および図5(b)は、
溝切刃17bの構成をさらに詳細に示した正面図であ
る。図5(a)に示した溝切刃17bは、コイルボビン
10の巻取面10a1の一端10dから他端10eまで
の幅に軸線Lの方向に巻き取られる線材の外径に応じて
設定されたピッチで一列に配列された複数の刃先17b
1を具備するように形成されている。一方、図5(a)
に示した溝切刃17bは、先端に刃先17b1が1つだ
け形成されたものである。
【0032】符号18はストッカ(収容手段)であり、
例えば回転手段14の後方(座標軸19のX軸負方向)
に設けられている。このストッカ18は、加工台15上
に立設された一対の脚柱18aと該脚柱18aの所定高
さにそれぞれ設けられた複数対の掛具18bとによって
構成されており、各対の掛具18bには上記加工手段1
7が掛け合わされるようになっている。
【0033】また、各掛具18bには、異なる仕様の溝
切刃17bを備えた複数種類の加工手段17、例えばこ
の図の場合は掛具18bが3対設けられているので3種
類の加工手段17が予め指定された段の掛具18bに掛
け合わされるようになっている。ここで、溝切刃17b
の仕様は、例えば刃先17b1のピッチやその数によっ
て規定されており、コイルボビン10に巻回される線材
の外径に対応させて定められている。
【0034】なお、図示しないが上記コイルボビン用溝
加工機は、上記各部を作動させるためのアクチュエー
タ、例えばモータや油圧駆動機構および各部の作動を検
出する各種センサ等を備えており、該コイルボビン用溝
加工機の作動を制御する加工制御装置は、上記センサの
検出結果に基づいて各アクチュエータを駆動させるよう
に構成されている。
【0035】また、上記溝10cの形成に使用する加工
手段16の種類あるいはコイルボビン10の加工個数等
の加工条件情報は、図示しない制御パネルから予め入力
されて加工制御装置に記憶されるようになっており、加
工制御装置は、上記各種センサの検出結果や加工条件情
報に基づいて制御プログラムに従った制御を行う。
【0036】続いて、上記構成のコイルボビン用溝加工
機の作動について説明する。なお、当該コイルボビン用
溝加工機はベルトコンベア11によってコイルボビン1
0,10Aが搬送されるコイル製造ラインに設置されて
いるものとし、コイルボビン10Aは前工程において上
記受渡手段13に対向するようにパレット12に装着さ
れ、該パレット12は該受渡手段13の各チャック13
dの間隔と同一間隔でベルトコンベア11に載置される
ものとする。
【0037】まず、ベルトコンベア11は、各パレット
12に装着されたコイルボビン10Aをチャック13d
の正面まで搬送すると一旦停止される。例えば、コイル
ボビン10Aがチャック13dの正面に位置したことは
ベルトコンベア11に設けられた位置センサ等によって
検出され、この検出結果に基づいてベルトコンベア11
は上記加工制御装置によって停止制御される。
【0038】コイルボビン10Aがチャック13dの正
面に停止されると、受渡手段13はチャック13dがコ
イルボビン10Aを把持できる位置までレール13a上
のインデックスコラム13b(すなわちインデックス1
3c)がベルトコンベア11の方向(X軸方向)に移動
される。そして、コイルボビン10Aはチャック13d
によって把持され、さらにインデックス13cがスピン
ドルヘッド14aの方向に移動されることによりコイル
ボビン10Aはパレット12から抜き取られる。ここ
で、チャック13dは4つ並べられて設けられているの
で、同時に4個のコイルボビン10Aがチャック13d
に把持されることになる。
【0039】チャック13dにコイルボビン10Aが把
持されたことが、例えばチャック13dに設けられた接
触センサ等によって検出されると、インデックス13c
はインデックスコラム13bとの接続部を回転軸として
垂直面内で反転されて、コイルボビン10Aを把持した
チャック13dはベルトコンベア11側からスピンドル
ヘッド14a側に移送され、当該4個のコイルボビン1
0Aは回転軸14bに対向させられる。
【0040】上記インデックス13cの反転が、例えば
インデックスコラム13bに設けられた回転センサ等に
よって検出されると、インデックスコラム13bはレー
ル13a上をスピンドルヘッド14a側に移送されて、
各コイルボビン10Aは回転軸14bに装着される。さ
らに、このコイルボビン10Aの装着が、例えば回転軸
14bに設けられた接触センサによって検出されると、
スピンドルモータが駆動されて回転軸14bが回転され
る。
【0041】このように回転軸14bが回転を開始する
と、移動台16が作動されてロッド16bが降下される
ことにより溝切刃17bの刃先17b1がコイルボビン
10Aの巻取面10a1に圧接される。この場合、例え
ばコイルボビン10Aに対するY軸方向の溝切刃17b
の位置がコイルボビン10Aの大きさ等に応じて調節さ
れる。
【0042】ここで、加工手段17として、上記図5
(a)に示した溝切刃17bが取り付けられたものを用
いた場合、刃先17b1を巻取面10a1に一度圧接する
ことにより該巻取面10a1全体に亘って同時に複数の
溝10c、例えば図2(a)に示した溝10c1〜10
c6が同時に形成することができる。したがって、極め
て能率良くコイルボビン10Aに溝加工を施すことがで
きる。
【0043】一方、上記図5(b)に示した溝切刃17
bを用いる場合、例えば移動台16の位置を制御するこ
とにより刃先17b1が巻取面10a1の一端10d側に
設定され、刃先17b1を巻取面10a1に圧接すること
により1本目の溝10c1(図2参照)が形成される。
続いて、刃先17b1は上方に僅かに移動させられ、さ
らにピッチPだけ他端10eの方向に移動させられる。
そして、刃先17b1は、ロッド16bが再び降下され
ることにより巻取面10a1に再度圧接されて2本目の
溝10c2が形成される。このような動作が繰り返され
ることにより、巻取面10a1全体に亘って所定数例え
ば6本の溝10c1〜10c6がコイルボビン10Aに形
成される。
【0044】このようにして溝加工が施されると、スピ
ンドルモータが制御されて回転軸14bの回転が停止さ
れる。例えば、スピンドルモータに備えられた回転セン
サによって回転軸14bの回転停止が検出されると、イ
ンデックスコラム13bが作動されてチャック13dが
加工済みのコイルボビン10を把持できる位置までスピ
ンドルヘッド14aの方向に移動される。そして、チャ
ック13dによって4つのコイルボビン10が同時に把
持され、インデックス13cが受渡手段13の方向に移
動されてコイルボビン10が回転軸14bから抜き取ら
れる。
【0045】また、コイルボビン10がチャック13d
に把持されたことが、例えばチャック13dに設けられ
た接触センサによって検出されると、インデックス13
cは上述したと同様に反転されて、コイルボビン10を
把持したチャック13dはスピンドルヘッド14a側か
らベルトコンベア11側に移送され、各コイルボビン1
0はパレット12に対向させられる。
【0046】さらに、インデックスコラム13bがレー
ル13a上を移動してインデックス13cがベルトコン
ベア11に近づけられて、4個のコイルボビン10が同
時にパレット12に装着される。このコイルボビン10
がチャック13dからパレット12に引き渡されたこと
が、例えばチャック13dに備えられた接触センサによ
って検出されると、ベルトコンベア11が作動されてコ
イルボビン10が次の巻取工程に搬送される。
【0047】ところで、上述したようにコイルボビン1
0が装着された回転軸14bが回転を開始した時点にお
いて、移動台16は、巻取面10a1に溝切刃17bが
対向する位置に位置決めされており、ロッド16bを降
下させることのみによって巻取面10a1に溝10cを
形成することができるようになっている。すなわち、回
転軸14bの回転が開始するまでに、移動台16は以下
のように作動される。
【0048】例えば、加工手段17を保持しない状態の
各々の移動台16がストッカ18の脚柱18aの両側に
移動させられてロッド16bが降下される。そして、保
持部材16cの位置が掛具18bに掛け合わされた所定
の加工手段17の棒状部材17aの直下となるように移
動台16が移動され、さらにロッド16bが上昇される
ことにより棒状部材17aの下方から該棒状部材17a
の両端部が移動台16に捉えられて保持部材16cに保
持固定される。このようにして加工手段17を保持した
移動台16は、スピンドルモータの回転軸14bに装着
されたコイルボビン10の巻取面10a1に相当する位
置まで受渡手段13の方向に移動させられて停止され
る。
【0049】また、加工手段17を交換する場合には、
既に保持している加工手段17の棒状部材17aがスト
ッカ18の掛具18b上まで移動され、ロッド16bが
降下されることにより掛具18bに掛け合わされる。そ
して、上述したと同様にして他の加工手段17が選択的
に保持される。
【0050】次に、本実施形態のコイルボビン用巻線機
について説明する。図6は、上記溝10cが形成された
コイルボビン10に巻線を施すコイルボビン用巻線機の
構成を示す斜視図である。なお、この図において、既に
説明した図3の構成要素と同一の構成要素には同一符号
を付して、その説明は省略する。
【0051】符号20は回転手段であり、スピンドルヘ
ッド20aと回転軸20bとから構成されている。スピ
ンドルヘッド20aは、例えば上記受渡手段13に対向
するように左右に設けられた支持脚21を介して巻線台
22上に取り付けられており、受渡手段13との対向面
にはスピンドルモータの回転軸20bが上記チャック1
3dの間隔と同一間隔で水平方向に、かつチャック13
dに向けて突出するように4つ設けられるとともに、該
対向面の背面にも同様に回転軸20bが設けられてい
る。
【0052】この回転軸20bには、上述した治具を介
してコイルボビン10Aが着脱自在に装着されるように
なっている。また、スピンドルヘッド20aは、垂直面
内すなわちX−Z平面内で回動自在に支持脚21に取り
付けられている。
【0053】例えば、受渡手段13に対向する回転軸2
0bすなわち該回転軸20bに装着されたコイルボビン
10Aは、スピンドルヘッド20aが半転駆動されるこ
とにより、受渡手段13側から以下に説明する巻線手段
23側に移送されるようになっている。また同様にし
て、巻線手段23側に位置するコイルボビン10Aは、
スピンドルヘッド20aの半転駆動によって受渡手段1
3側に移送されるようになっている。
【0054】回転手段20の両側には、一対の移動台
(移動手段)24が巻線台22から上方に突出するよう
に設けられている。移動台24はシリンダ24aとロッ
ド24bから構成されており、シリンダ24aは巻線台
22上に設けられたガイド孔22aの範囲内でX−Y軸
方向に移動自在に設けられている。ロッド24bは、各
シリンダ24aに上下動自在に挿入されており、各ロッ
ド24bの上方先端部近傍には保持部材24cがそれぞ
れ固定されている。保持部材24cは、各々が同一高さ
となるようにロッド24bに固定されており、その間に
は上述した加工手段17が差し渡すように保持固定され
ている。
【0055】巻線手段23は、例えば線材誘導手段25
とテンション調整手段26とによって構成されている。
このうち線材誘導手段25は、巻線台22上に設けられ
たガイド孔22bに沿ってX−Y−Z軸方向に移動自在
設けられた一対の移動台25aと、各移動台25aの上
方先端部近傍に同一高さとなるように設けられた保持部
材25bと、各保持部材25bに差し渡すように保持固
定されたノズルバー25cとから構成されている。
【0056】ノズルバー25cは、例えば棒状部材25
c1とノズル25c2とによって構成され、ノズル25c
2は、回転軸20bに装着されたコイルボビン10の間
隔に応じて一定間隔で棒状部材25c1に取り付けられ
ている。各ノズル25c2には線材がそれぞれ挿通され
ており、移動台25aがX軸方向に移動することにより
コイルボビン10に対するノズル25c2が当該コイル
ボビン10の軸線L(図2参照)の方向に移動するよう
になっている。
【0057】テンション調整手段26は、図示しない繰
出手段から繰り出された巻線の張力を一定に保つための
ものであり、例えば線材が巻き付けられるプーリ26a
と、アーム26bの先端に設けられて線材が巻き付けら
れるプーリ26cとによって構成されている。アーム2
6bは、支点26dに対して回動自在になっており巻線
に張力を付加するようになっている。
【0058】次に、上記構成のコイルボビン用巻線機の
動作について説明する。なお、受渡手段13の動作は、
コイルボビン用溝加工機と同一であり、その説明を省略
し、溝10cが形成される前のコイルボビン10Aが各
スピンドルヘッド20aに設けられた回転軸20bに装
着された状態にあるものとして以後の動作を説明する。
【0059】まず、このコイルボビン10Aの装着が、
例えば回転軸20bに設けられた接触センサによって検
出されると、スピンドルモータが駆動されて回転軸20
bが回転される。そして、移動台24が駆動されてシリ
ンダ24aのX−Y軸方向の固定位置が上記図5(a)
に示したように巻取面10a1に溝切刃17bの各刃先
17b1が当接するする位置に設定され、ロッド24b
が降下される。
【0060】この結果、溝切刃17bの刃先17b1が
コイルボビン10Aの巻取面10a1に圧接される。こ
の場合、加工手段17には、上記図5(a)に示した溝
切刃17bが取り付けられており、刃先17b1を巻取
面10a1に一度圧接することにより該巻取面10a1全
体に亘って同時に複数の溝10cが形成される。したが
って、極めて能率良くコイルボビン10Aに溝加工を施
すことができる。
【0061】コイルボビン10Aは、このようにして溝
10cが形成されてコイルボビン10となる。そして、
回転軸20bの回転が停止され、スピンドルモータに備
えられた回転センサ等によってこの回転停止が検出され
ると、例えば各支持脚21に設けられたモータが駆動さ
れてスピンドルヘッド20aがX−Z平面内で反転され
る。
【0062】この結果、コイルボビン10は、巻線手段
23側に高速移送される。このコイルボビン10の移送
が、支持脚21の設けられた回転センサ等によって検出
されると、移動台25aがスピンドルヘッド20aの方
向に移動され、例えばノズル25c2が図2(a)に示
す溝10c1に対向する位置に位置決めされて該溝10
c1に線材が巻き入れられる。この場合、線材の先端部
は、図示しない線材からげ手段に巻き付けられて保持さ
れるとともに、溝10c1上に巻き入れられた線材はテ
ープ等によってコイルボビン10に接着固定される。
【0063】このように線材の巻き入れが完了すると、
コイルボビン10が回転されると同時に、ノズル25c
2の位置が巻取面10a1の一端10d側から他端10e
側に順次移動させられる。この結果、コイルボビン10
には、図2(b)の数字1〜12で示したように、第1
層目の線材が各溝10c1〜10c6に沿って軸線Lに直
交する向きで順次巻回される。
【0064】溝10c6に線材が巻回されると、ノズル
25c2は一端10eから他端10dに向けて移動し、
数字13〜22に示す第2層目の線材が巻回される。こ
の場合、各線材は第1層目の線材の隙間に沿って巻回さ
れるので、巻き乱れすることなく整列巻きされる。そし
て、以後、ノズル25c2が一端10dから他端10e
での間を往復移動して線材が軸線Lに直交する向きで上
層に順次巻回される。
【0065】例えば、スピンドルモータに設けられた回
転センサに基づいて線材の巻数が検出されてコイルボビ
ン10に所定巻数の線材が巻回されたことが判断される
と、回転軸20bの回転が停止され、線材の終端部がテ
ープによってコイルボビン10に接着固定されて巻線が
終了する。
【0066】このようにして巻線が終了すると、スピン
ドルヘッド20aが反転されてコイルボビン10は受渡
手段13側に移送される。当該コイルボビン10は、前
述したコイルボビン用溝加工機と同様に受渡手段13に
よってベルトコンベア11上の各パレット12に装着さ
れて搬出される。
【0067】このように当該コイルボビン用巻線機は、
ベルトコンベア11からのコイルボビン10,10Aの
各1回の受け渡しによって、図2(a)に示した溝10
cの加工と巻線とを同時に行うことが可能である。した
がって、当該コイルボビン用巻線機によれば、前述した
ようなコイルボビン用溝加工機と別体として設けられた
巻線機とを各々個別に製造ラインに設置する場合と比較
して、コイルボビン10の受け渡し回数を削減すること
ができるので、短時間でコイルの生産を行うことが可能
である。
【0068】なお、本実施形態のコイルボビン用巻線機
は、構造が複雑になるため前述したコイルボビン用溝加
工機が備えるストッカ(収容手段)18を具備しない
が、該ストッカ18を具備するように構成しても良い。
この場合、受渡手段13と回転手段20との間の上方に
ストッカ18を設けることが考えられる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるコ
イルボビンとコイルボビン用溝加工機およびコイルボビ
ン用巻線機によれば以下のような効果を奏する。 (1)本発明に係わるコイルボビンによれば、外周面の
一端から他端にかけて線材の外形に応じた間隔で複数の
溝が同心状に設けられるので、線材は各巻線層において
ほとんどの部分でコイルボビンの軸線に平行に巻回さ
れ、したがって隣り合う巻取層の線材の巻き方向がほと
んどの部分で交差することがないので線材の巻乱れを効
果的に押さえることが可能である。また、本発明のコイ
ルボビンには、導電ワイヤはもとより釣り糸や糸ハンダ
を巻くことも可能であり、整列巻きを必要とする種々の
用途に応用可能である。
【0070】(2)本発明に係わるコイルボビン用溝加
工機およびコイルボビン用巻線機によれば、コイルボビ
ンを回転させる回転手段と、加工手段を移動させてコイ
ルボビンの前記外周面に圧接させ、該コイルボビンの外
周面にその軸線に直交する同心状の複数の溝を形成する
移動手段とを具備するので、コイルボビンに巻き乱れを
押さえる溝を形成することが可能である。
【0071】(3)本発明に係わるコイルボビン用溝加
工機およびコイルボビン用巻線機によれば、加工手段は
溝の数に応じて一定間隔で配列された所定数の刃先を備
えるので、溝形成の効率を向上させることができる。
【0072】(4)本発明に係わるコイルボビン用溝加
工機およびコイルボビン用巻線機によれば、溝の幅に応
じた複数の加工手段を収容する収容手段を備え、移動手
段は該収容手段から加工手段を選択して保持するので、
加工手段を迅速に選択保持することができる。
【0073】(5)本発明に係わるコイルボビン用溝加
工機およびコイルボビン用巻線機によれば、回転手段は
一定間隔を隔てて設けられコイルボビンが装着される複
数の回転軸を備え、加工手段は該回転軸に対応させて複
数設けられた溝切刃を備えるので、一度に複数のコイル
ボビンに溝を形成することができる。
【0074】(6)本発明に係わるコイルボビン用溝加
工機およびコイルボビン用巻線機によれば、コイルボビ
ンを搬送する搬送手段から該コイルボビンを受け取って
軸に装着するとともに、該軸に装着されたコイルボビン
を抜き取って搬送手段に引き渡す受渡手段を具備するの
で、コイルボビンに線材を巻回してコイルを製造する製
造ラインに容易に組み込むことができる。
【0075】(7)本発明に係わるコイルボビン用巻線
機によれば、コイルボビンを回転させる回転手段と、加
工手段を移動させてコイルボビンの前記外周面に圧接さ
せ、該外周面にその軸線に直交する同心状の複数の溝を
形成する移動手段と、線材が挿通されたノズルを有し、
該ノズルを前記溝が形成されたコイルボビンの外周面の
一端に移動させて線材を巻き入れ、該一端から他端にか
けて順次往復移動させて、第1層目において線材を溝に
沿って巻回させるとともに多層巻きさせる巻線手段とを
具備するので、上記溝の加工と巻線とを1台の装置で行
うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコイルボビンの一例を示す図であり、
(a)はその構成の一例を示す正面図であり、(b)は
線材の巻線状態を示す正面図である。
【図2】本願発明に係わるコイルボビンを示す図であ
り、(a)は構成その一実施形態を示す正面図であり、
(b)はこの線材の巻線状態を示す正面図である。
【図3】本願発明に係わるコイルボビン用溝加工機の一
実施形態を示す斜視図である。
【図4】本願発明に係わるコイルボビン用溝加工機およ
びコイルボビン用巻線機において、回転軸の詳細構成と
該回転軸へのコイルボビンの装着状態を示す平面図であ
る。
【図5】本願発明に係わるコイルボビン用溝加工機にお
いて、溝切刃の詳細を示す正面図である。
【図6】本願発明に係わるコイルボビン用巻線機の一実
施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
L 軸線 1,10 コイルボビン 1a,10a 巻取部 1a1,10a1 巻取面 1b,10b フランジ部 1c,10c,10c1〜10c6 溝 2 ボビン装着治具 2a 把持部 2b ボビン挿入部 2c 装着部 10d 巻取面の一端 10e 巻取面の他端 11 ベルトコンベア(搬送手段) 12 パレット 13 受渡手段 13a レール 13b インデックスコラム 13c インデックス 13d チャック 14,20 回転手段 14a,20a スピンドルヘッド 14b,20b 回転軸 14b1 挿入口 14b2 ボールブッシュ 15 加工台 15a,22a,22b ガイド孔 16,24 移動台(移動手段) 16a シリンダ 16b ロッド 16c,25b 保持部材 17 加工手段 17a,25c1 棒状部材 17b 溝切刃 17b1 刃先 17c 固定部材 18 ストッカ(収容手段) 18a 脚柱 18b 掛具 19 座標軸 21 支持脚 22 巻線台 23 巻線手段 25 線材誘導手段 25a 移動台 25c ノズルバー 25c2 ノズル 26 テンション調整手段 26a,26c プーリ 26b アーム 26d 支点

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成され外周面の一端から他端
    に向けて線材が折り返して何層にも順次巻回されるコイ
    ルボビンであって、 前記外周面の一端から他端にかけて線材の外形に応じて
    設定された間隔で複数の独立した溝が同心状に設けられ
    ることを特徴とするコイルボビン。
  2. 【請求項2】 線材が巻回される円筒状のコイルボビン
    の外周面に線材の外形に応じた間隔の溝を形成するコイ
    ルボビン用溝加工機であって、 コイルボビンを回転させる回転手段と、 加工手段を移動させてコイルボビンの前記外周面に圧接
    させ、該コイルボビンの外周面にその軸線に直交し独立
    した同心状の複数の溝を形成する移動手段と、 を具備することを特徴とするコイルボビン用溝加工機。
  3. 【請求項3】 加工手段は溝の数に応じて一定間隔で配
    列された所定数の刃先を備えることを特徴とする請求項
    2記載のコイルボビン用溝加工機。
  4. 【請求項4】 溝の幅に応じた複数の加工手段を収容す
    る収容手段を備え、移動手段は該収容手段から加工手段
    を選択して保持することを特徴とする請求項2または3
    記載のコイルボビン用溝加工機。
  5. 【請求項5】 回転手段は一定間隔を隔てて設けられコ
    イルボビンが装着される複数の回転軸を備え、加工手段
    は該回転軸に対応させて複数設けられた溝切刃を備える
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項4いずれかに記
    載のコイルボビン用溝加工機。
  6. 【請求項6】 コイルボビンを搬送する搬送手段から該
    コイルボビンを受け取って回転手段に装着するととも
    に、該回転手段に装着されたコイルボビンを抜き取って
    搬送手段に引き渡す受渡手段を具備することを特徴とす
    る請求項2ないし請求項5いずれかに記載のコイルボビ
    ン用溝加工機。
  7. 【請求項7】 円筒状のコイルボビンの外周面に線材を
    巻回するコイルボビン用巻線機であって、 コイルボビンを回転させる回転手段と、 加工手段を移動させてコイルボビンの前記外周面に圧接
    させ、該外周面にその軸線に直交し独立した同心状の複
    数の溝を形成する移動手段と、 線材が挿通されたノズルを有し、該ノズルを前記溝が形
    成されたコイルボビンの外周面の一端に移動させて線材
    を巻き入れ、該一端から他端にかけて順次往復移動させ
    て、第1層目において線材を溝に沿って巻回させるとと
    もに多層巻きさせる巻線手段と、 とを具備することを特徴とするコイルボビン用巻線機。
  8. 【請求項8】 加工手段は溝の数に応じて一定間隔で配
    列された所定数の刃先を備えることを特徴とする請求項
    7記載のコイルボビン用巻線機。
  9. 【請求項9】 溝の幅に応じた複数の加工手段を収容す
    る収容手段を備え、移動手段は該収容手段から加工手段
    を選択して保持することを特徴とする請求項7または8
    記載のコイルボビン用巻線機。
  10. 【請求項10】 回転手段は一定間隔を隔てて設けられ
    コイルボビンが装着される複数の回転軸を備え、加工手
    段は該回転軸に対応させて複数設けられた溝切刃を備え
    ることを特徴とする請求項7ないし請求項9いずれかに
    記載のコイルボビン用巻線機。
  11. 【請求項11】 コイルボビンを搬送する搬送手段から
    該コイルボビンを受け取って回転手段に装着するととも
    に、該回転手段に装着されたコイルボビンを抜き取って
    搬送手段に引き渡す受渡手段を具備することを特徴とす
    る請求項7ないし請求項10いずれかに記載のコイルボ
    ビン用巻線機。
  12. 【請求項12】 回転手段は、加工手段の圧接と線材の
    巻回とが異なる位置で行われるように、加工手段が圧接
    される位置と線材が巻回される位置とにそれぞれ停止す
    る移動自在な第1および第2の回転軸を具備することを
    特徴とする請求項7ないし請求項11いずれかに記載の
    コイルボビン用巻線機。
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