JP2014073549A - 曲面加工方法および曲面加工用のワイヤソー - Google Patents

曲面加工方法および曲面加工用のワイヤソー Download PDF

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Abstract

【課題】
大きなワークの曲面の加工に有効な方法、および曲面の加工に有用なワイヤソーを提供する。
【解決手段】
一対の切断用ローラ2の間にワイヤ4を巻き掛けて張架し、ワイヤ4を走行させると共に、切断用ローラ2の間のワイヤ4をワイヤ4に対し相対的に加工方向Cに送り移動させて、ワーク5を切断するワイヤソー1において、切断用ローラ2の回転の中心線を加工しようとする曲面6に対して垂直な状態を維持しながら、ワイヤ4を加工位置での曲面6に一致する状態として、ワイヤ4を曲面6に沿って加工方向Cに送り移動させ、ワーク5に曲面6を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば航空機用構造材などの大きなワークをワイヤにより曲面として切断する加工方法およびこの切断加工に利用可能なワイヤソーに関する。
航空機用構造材、例えばハニカムコア材は、翼の内部に組み込まれるため、翼の内部空間に沿った曲面形状として切断される。従来、このような曲面加工では、カッタにより少しずつ削り出しているため、加工時間がかかり、加工能率が悪く、加工面も不連続になりやすい。また、大きなワークの曲面加工では、加工装置が大型し、曲面の連続的な切削が難しいという点でも問題があった。
一方、特許文献1は、1本のワイヤを一対のガイドローラに巻き掛け、1本のワイヤでワークを切断するときに、ワイヤの切断方向とワイヤ支持部分の全剛性の方向とを一致させる、ことを開示している。
特許文献1の技術によると、ワークの支持形態や、ワークとワイヤとの位置関係から、大きなワークの曲面の連続的な切断加工には不向きである。
WO2008/001816号公報
したがって、本発明の課題は、大きなワークの曲面の連続的な加工に有効な方法、および曲面の連続的な加工に有用なワイヤソーを提供することである。
上記の課題のもとに、本発明の曲面加工方法は、一対の切断用ローラの間にワイヤを巻き掛けて張架し、前記ワイヤを走行させると共に、前記切断用ローラの間の前記ワイヤをワークに対し相対的に加工方向に送り移動させて、前記ワークを切断するワイヤソーにおいて、前記切断用ローラの回転の中心線を前記ワークの加工しようとする曲面に対して垂直な状態を維持しながら、前記ワイヤを加工位置での前記曲面に一致する状態として、前記ワイヤを前記曲面に沿って加工方向に相対的に送り移動させ、前記ワークに前記曲面を形成する、ことを特徴としている(請求項1)。前記の「垂直」は、後にも記載するが、正確な意味での垂直の他、ほぼ垂直も含まれる。
本発明に係る曲面加工方法は、前記切断用ローラの回転の中心線を加工方向において仰角・俯角の方向に変化させて、前記切断用ローラを前記曲面の仰角・俯角の変化に追従させる、ことを特徴としている(請求項2)。
また、本発明に係る曲面加工方法は、前記切断用ローラの回転の中心線を加工方向において左右の傾きの方向に変化させて、前記切断用ローラを前記曲面の左右の傾きの変化に追従させる、ことを特徴としている(請求項3)。
さらに、本発明に係る曲面加工方法は、加工方向において左右の幅の異なる前記ワークの切断時に、前記各切断用ローラの送り速度を異ならせ、前記ワークの左右端での加工時間をほぼ一致させる、ことを特徴としている(請求項4)。
そして、本発明に係る曲面加工装置は、一対の切断用ローラの間にワイヤを巻き掛けて張架し、前記ワイヤを走行させると共に、前記切断用ローラの間の前記ワイヤをワークに対し相対的に加工方向に送り移動させて、前記ワークを切断するワイヤソーにおいて、前記切断用ローラの間で前記ワイヤに所定の張力を与えながら前記ワイヤを走行させるワイヤ駆動装置と、前記各切断用ローラ毎に設けられ、前記各切断用ローラのローラ軸を加工方向における仰角・俯角を制御するA軸および前記A軸を回動させるA軸駆動手段を有するローラ姿勢制御装置と、前記切断用ローラの間の前記ワイヤと前記ワークとを相対的に加工方向に移動させる加工送り装置と、前記各ローラ姿勢制御装置を前記ワークの高さ方向に位置決めする位置決め装置と、前記ローラ姿勢制御装置のA軸駆動手段、前記加工送り装置および前記位置決め装置を制御し、前記切断用ローラのローラ軸を加工しようとする曲面に対して垂直な状態を維持しながら、前記ワイヤを加工位置での前記曲面に一致する状態として、前記ワイヤを前記曲面に沿って加工方向に送り移動させる制御装置と、からなることを特徴としている(請求項5)。
本発明は、前記曲面加工装置において、前記A軸駆動手段を前記A軸に連結したA軸駆動モータにより構成する(請求項6)か、または前記A軸駆動手段を加工方向に延びる固定のカムおよび前記A軸に連結され前記カムに連動するカムフォロアにより構成する(請求項7)、ことを特徴としている。
また、本発明は、前記曲面加工装置において、前記ローラ姿勢制御装置に、前記切断用ローラの間の前記ワイヤに対して直交する方向のB軸および前記B軸を回動させるB軸駆動手段を組み込み、前記各切断用ローラのローラ軸を加工位置における前記曲面の左右の傾き角に追従させている(請求項8)。
本発明は、前記曲面加工装置において、前記B軸駆動手段を前記ワイヤの張力の作用点と前記B軸との間のキャスタ構造のアームにより構成する(請求項9)か、または前記B軸駆動手段を前記B軸に連結したB軸駆動モータにより構成している(請求項10)。
本発明は、前記曲面加工装置の前記ワイヤ駆動装置において、一対の切断用ローラの間のワイヤに、ワイヤ案内用溝の部分で前記ワイヤの直径以下のたわみ防止用ガイドローラを組み込み、前記ワイヤのたわみを防止している(請求項11)。
本発明に係る前記曲面加工装置において、前記ワイヤは、有端状のワイヤとする(請求項12)か、または無端状のワイヤとする(請求項13)。
本発明に係る曲面加工方法によると、一対の切断用ローラ間のワイヤをワークに対し相対的に加工方向に送り移動させて、ワークの曲面を切断するから、大きな曲面の切断加工がワイヤの一度の連続的な送り移動によって行え、また切断加工の過程で、切断用ローラの回転の中心線をワークの加工しようとする曲面に対して垂直な状態を維持させているから、切断用ローラの位置でのワイヤの外れ、ワイヤのこすれ、ワイヤの振れなどの好ましくない現象がなくなり、曲面が連続的で滑らかな曲面として形成できる(請求項1)。
本発明に係る曲面加工方法によると、切断用ローラの回転の中心線を加工方向において仰角・俯角の方向に変化させているから、切断用ローラが曲面の仰角・俯角の変化に追従し、曲面の仕上がりが良好となる(請求項2)。
また、本発明に係る曲面加工方法によると、切断用ローラの回転の中心線を加工方向において左右の傾きの方向に変化させているから、曲面に傾きがあっても、傾きに沿った切断加工ができる(請求項3)。
さらに、本発明に係る曲面加工方法によると、左右の幅の異なるワークの切断時に各切断用ローラの送り速度を異ならせ、ワークの左右端での加工時間をほぼ一致させているから、左右の幅の異なるワークの切断時にも、左右端で切断加工が同時に終わり、しかもワイヤが曲面の母線に重なるように移動するため、曲面の性質に適合した精度の良い曲面の切断加工が可能となる(請求項4)。
そして、本発明に係る曲面加工用のワイヤソーによると、前記の曲面加工方法による効果、すなわち、一対の切断用ローラ間のワイヤをワークに対し相対的に加工方向に送り移動させて、ワークの曲面を切断するから、大きな曲面の切断加工がワイヤの一度の連続的な送り移動によって行え、また切断加工の過程で、切断用ローラの回転の中心線をワークの加工しようとする曲面に対して垂直な状態を維持させているから、切断用ローラの位置でのワイヤの外れ、ワイヤのこすれ、ワイヤの振れなどの好ましくない現象がなくなり、曲面が連続的で滑らかな面として形成できる、という効果の他に、切断用ローラのローラ軸の仰角・俯角の制御がA軸およびA軸駆動手段によって積極的に行われ、ワイヤの高さが位置決め装置によって位置決めされるから、多種の曲面の加工が可能となり、またA軸駆動手段や位置決め装置の駆動に制御装置の数値制御などの位置制御機能が利用でき、その制御や制御指令の入力が容易となる(請求項5)。
本発明に係る曲面加工用のワイヤソーによると、A軸をA軸駆動モータにより駆動するから、A軸の仰角・俯角の制御が電気的な指令により行え(請求項6)、また、A軸をカム、カムフォロアにより駆動するから、ワークの曲面の位置とA軸の仰角・俯角との対応が機械的に確実に設定できる(請求項7)。
また、本発明に係る曲面加工用のワイヤソーによると、ローラ姿勢制御装置に、B軸およびB軸を回動させるB軸駆動手段を組み込んでいるから、ワークの曲面の傾きにも対応が可能となる(請求項8)。
本発明に係る曲面加工用のワイヤソーによると、B軸駆動手段をキャスタ構造のアームにより構成して、一対の切断用ローラをワイヤの傾き方向の分力により作動させるから、B軸の傾きの制御が特別な駆動手段を必要とされず、自動的に行え(請求項9)、またB軸駆動手段をB軸駆動モータとすれば、B軸の傾きの制御が電気的な指令によって行える(請求項10)。
本発明に係る曲面加工用のワイヤソーによると、一対の切断用ローラの間のワイヤに、たわみ防止用ガイドローラを組み込んでいるから、ワイヤの中間位置でのたわみが防止でき、加工後に、目標の曲面に忠実な曲面が得られる(請求項11)。
さらに本発明に係る曲面加工装置によると、有端状のワイヤによれば、切断位置において常に新しいワイヤの使用が可能となり(請求項12)、また無端状のワイヤによれば、ワイヤが繰り返し使用できる(請求項13)。
本発明に係る曲面加工方法の説明図であり、(1)はその平面図、(2)はその背面図、(3)はその左側面図、(4)はその右側面図である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーの平面図である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーの側面の方向から見た一部の断面図である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーの一部の正面図である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーにおいて、一対の切断用ローラの支持部分の拡大側面図である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーにおいて、一対の切断用ローラの支持部分の拡大背面図である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーにおいて、一対の切断用ローラの支持部分の拡大断面面である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーにおいて、A軸を駆動する部分の他の例の側面面である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーにおいて、一対の切断用ローラの間のワイヤを支持するたるみ防止用ガイドローラの側面面である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーにおいて、たるみ防止用ガイドローラの支持部分の説明面であり、(1)は同じ送り位置での平面図、(2)は異なる送り位置での平面図である。 本発明に係る曲面加工用のワイヤソーにおいて、他の例でのワイヤ駆動装置の平面図である。
図1は、本発明に係る曲面加工方法を示している。図1において、説明の便宜上、図示のように、直交座標XYZが設定されているものとする。
本発明に係る曲面加工方法は、ワイヤソー1を前提としている。ワイヤソー1は、一対の切断用ローラ2の間にワイヤ4を巻き掛けて張架し、ワイヤ4を走行させると共に、切断用ローラ2の間のワイヤ4をY方向、すなわち切断用ローラ2の間のワイヤ4に直交する加工方向Cに送り移動させ、切断域の1本の直線のワイヤ4でワーク5を切断する。
一対の切断用ローラ2は、一例として同じ大きさの溝付きローラであり、それぞれワーク5の左右端から離れた位置で回転自在に支持され、切断用ローラ2の回転の中心線すなわちローラ軸3をワーク5の加工しようとする曲面6に対して垂直な状態を維持するように支持されている。
各切断用ローラ2は、曲面6に対して垂直な状態を維持するために、ローラ軸3を加工方向Cにおいて仰角・俯角αの方向に制御され、切断用ローラ2のローラ軸3を曲面6の加工位置での仰角・俯角αの変化に追従し、さらに必要に応じて、ローラ軸3を加工方向Cにおいて左右の傾き角βの方向に変化させて、切断用ローラ2を曲面6の加工位置での左右の傾きの変化に追従する。前記の仰角・俯角αおよび傾き角βは、ともにZ方向つまり垂直線に対する角度として表されている。
ワイヤ4は、図示の例において、無端状のワイヤであって、それぞれ左右の案内ローラ7を経て一対の切断用ローラ2の溝内に必要な張力のもとに巻き掛けて張架され、一対の切断用ローラ2の間で切断域を形成し、ワーク5の切断のために、図1の(1)の矢印ように、連続走行または往復走行を行う。ワイヤ4は、好ましくは固定砥粒方式のワイヤであるが、ワーク5の性質によっては遊離砥粒方式のワイヤとすることもできる。
ワーク5は、一例として航空機の翼内に組み込まれる立方体のハニカムコア材のような大きなワークであり、加工に備えて、加工プレート8の上面に接着などにより取り付けられ、加工後に上面および下面において所望の曲面6を形成する。
曲面6は、1本の直線のワイヤ4による切断であることから、1直線を運動させて得られる曲面、例えば錐面、柱面、双曲放物面や一葉双曲面、これらの連続的な組み合わせ曲面などであり、それらの曲面6は、1直線に対応する多数の母線により形成されている。図1の具体例において、加工しようとする上側の曲面6は、左側の端部において、Y方向で広く、Z方向で高く、右側の端部において、Y方向で狭く、Z方向で低いため、全体として偏平な楕円錐面に近似する曲面となっている。
そして、本発明に係る曲面加工方法は、切断用ローラ2をワーク5に干渉しないように左右端から離れた位置に配置し、切断用ローラ2の回転の中心線、すなわちローラ軸3を加工しようとする曲面6に対して垂直な状態を維持しながら、ワイヤ4を加工位置での曲面6に一致する状態、正確にはワイヤ4を加工位置での曲面6の母線に常に重なる状態として、曲面6に沿って加工方向Cに送り移動させることによって、ワーク5に所望の曲面6を形成する。加工方向Cは、ワイヤ4に直交する方向であるから、切断加工の時に、ワイヤ4は、平行移動ないし平行に近い状態で移動することになる。
このようにして、ワーク5は、ワイヤ4の走行によって切断され、上面で曲面6を形成する。切り取られた部分は、最終的に曲面6から分離する。この後に、ワイヤ4は、もとの位置まで後退し、次に下面の曲面6に沿って移動し、下面に曲面6を形成する。このようなワイヤ4によるワーク5の切断によれば、曲面6の加工がワイヤ4の長さに応じ広い幅にわたって、ワイヤ4の1回の連続的な送り移動により能率良く行える。
切断用ローラ2の回転の中心線、すなわちローラ軸3は、加工しようとする曲面6、正確には曲面6をそのまま延長した想像上の曲面に対して垂直な状態を維持している。前記の「垂直」は、切断時にワイヤ4に作用する抵抗力を切断用ローラ2の位置でローラの半径方向でローラ軸3により正しく受け止め、切断用ローラ2の溝からのワイヤ4の外れ、切断用ローラ2の溝側壁に対するワイヤ4のこすれ、ワイヤ4の振れなどの好ましくない現象を防止するために必要である。前記の「垂直」には、正確な意味での垂直のほかに、前記の好ましくない現象によって実際に大きな影響を受けず、加工精度の許容範囲内ならば、ほぼ垂直も含まれる。
左右端の切断用ローラ2の加工方向Cへの送り速度は、ワーク5の左右端の幅が同じであれば、同じ速度値に設定されるが、図1の具体例のように、ワーク5の左右端の幅が同じでないときは、速度値を異ならせ、ワーク5の左右端での加工時間すなわち加工開始から加工終了までの時間を一致させて、ワーク5の左右端での幅の相違に対応する。
図1の具体例では、左右の切断用ローラ2をそれぞれ切断開始位置へ移動させてから、加工中に、左端において切断用ローラ2の加工方向Cへの送り速度は低く設定され、右端において切断用ローラ2の加工方向Cへの送り速度は高く設定される。ワイヤ4が曲面6の切断開始位置に到達した時点で、左端の切断用ローラ2は通常の送り速度で加工方向Cへ移動し、右端の切断用ローラ2は通常の送り速度よりも低い速度で加工方向Cへ移動することによって、左右端の切断はほぼ同時に完了する。このような送り速度の設定や加工時間の設定は、ワイヤ4を曲面6の母線に常に重なるように一致させる意味でも有効である。しかし、切断加工に要求される精度内なら、送り速度や、加工時間の設定は、任意に設定できる。
また、曲面6は、図1において、左端で高く、右端で低く傾斜しているため、左右端の切断用ローラ2は、切断中に、高さを変え、かつ切断用ローラ2の回転の中心線、すなわちローラ軸3の傾き角βを変化させて、曲面6の傾きの変化に追従する。しかし、曲面6に左右端で傾きがないか、または傾きがあっても、精度上無視できる程度の傾きならば左右端の切断用ローラ2について、切断中に傾きの制御は不要となる。
つぎに、図2ないし図4は、本発明に係る曲面加工用方法を実施するための曲面加工用のワイヤソー1を示している。ここでも、図1と同様に、直交座標XYZが設定されているものとする。
曲面加工用のワイヤソー1は、一対の切断用ローラ2の間に、ワイヤ4を巻き掛けて張架し、ワイヤ4を走行させると共に、切断用ローラ2の間の切断域のワイヤ4を加工方向Cに送り移動させて、ワーク5を切断するために、ワイヤ駆動装置10、ローラ姿勢制御装置15、加工送り装置16、位置決め装置17および制御装置18を有している。
具体的に記載すると、曲面加工用のワイヤソー1は、切断用ローラ2の間で切断域のワイヤ4に所定の張力を与えながら、ワイヤ4を走行させるワイヤ駆動装置10と、各切断用ローラ2毎に設けられ、各切断用ローラ2のローラ軸3を加工方向Cにおける仰角・俯角αを制御するA軸11およびA軸11を回動させるA軸駆動手段13、各ローラ軸3の加工方向Cにおける左右の傾き角βを制御するB軸12およびB軸12を回動させるB軸駆動手段14を含むローラ姿勢制御装置15と、切断用ローラ2の間の切断域のワイヤ4とワーク5とを相対的に加工方向Cに移動させる加工送り装置16と、各ローラ姿勢制御装置15をワーク5の高さ方向に位置決めする位置決め装置17と、これらの制御装置18と、からなる。
制御装置18は、ローラ姿勢制御装置15のA軸駆動手段13、B軸駆動手段14、加工送り装置16および位置決め装置17を制御し、切断用ローラ2のローラ軸3を加工しようとする曲面6に対して垂直な状態を維持しながら、ワイヤ4を加工位置での曲面6、正確には加工位置の母線に重なる状態とし、ワイヤ4を曲面6に沿って加工方向Cに送り移動させる。
ワイヤ駆動装置10は、一対の切断用ローラ2の間で切断域のワイヤ4に所定の張力を与えながらワイヤ4を走行させるために、送り出し側において、送り出し用のリール19からワイヤ4を送り出し、ワイヤ4をトラバース機構20のトラバースローラ21、ダンサ機構22のダンサローラ23、複数のガイドローラ24を経て、一方の案内ローラ7および切断用ローラ2に案内し、一方の切断用ローラ2と他方の切断用ローラ2との間に所定の張力でワイヤ4を巻きかけてから、巻き取り側において、ワイヤ4を複数のガイドローラ24、ダンサ機構22のダンサローラ23、トラバース機構20のトラバースローラ21を経て巻き取り用のリール19に巻き取られる。
このように、2つのリール19のうち一方は送り出し用、他方は巻き取り用となっており、それらは、専用のリール駆動モータ25、回転伝達手段30によって駆動される。これらのリール駆動モータ25は、ワーク5の切断時に、図2の矢印のように、ワイヤ4を連続走行または往復走行させる。
トラバース機構20は、トラバースローラ21をトラバースモータ27、トラバース送りねじユニット26によってリール19の軸方向に移動させることにより、送り出し用のリール19では、リール巻き胴のワイヤ4の送り出し位置でワイヤ4を送り出し、また巻き取り用のリール25では、リール巻き胴にワイヤ4の巻き取り位置でワイヤ4を整列状態として巻き取る。
また、ダンサ機構22は、それぞれのリール19と切断用ローラ2との間ワイヤ経路中に配置されており、ダンサローラ23をダンサアーム28、ダンサトルクモータ29によりワイヤ4に対して目標の張力を付与すると共に、ダンサローラ23の変位によってワイヤ4のゆるみを吸収する。
ローラ姿勢制御装置15は、それぞれの切断用ローラ2のローラ軸3の加工方向Cにおける仰角・俯角αを制御するためにA軸11を有し、また、ローラ軸3を加工方向Cにおける左右の傾き角βを制御するためにB軸12を有している。
図5ないし図7は、ローラ姿勢制御装置15の要部、すなわちA軸11およびB軸12の支持部分を例示している。これらの図5ないし図7において、切断用ローラ2のローラ軸3は、一例としてほぼZ形のアーム32の一端にZ方向として支持されており、アーム32は、中間部分でY方向のB軸12およびブラケット33により回動自在に支持され、他端のバランスウエイト31により釣り合う状態となっている。B軸12の延長線は、切断用ローラ2と案内ローラ7との間のワイヤ4と一致させてあるから、切断用ローラ2の傾き角βは、B軸12および切断用ローラ2と案内ローラ7との間のワイヤ4を中心として変化することになる。
しかも、B軸12の延長線は、切断用ローラ2に対するワイヤ4の張力の作用点、すなわち送り出し側の切断用ローラ2では切断用ローラ2からワイヤ4が離れる点、巻き取り側の切断用ローラ2では切断用ローラ2にワイヤ4が接する点からから離してある。このため、アーム32は、キャスタ構造を構成しており、ワイヤ4の張力を受けて、B軸12を中心として回動するようになっている。
位置決め装置17による高さ制御によって、ワイヤ4が傾くと、切断用ローラ2は、ワイヤ4から傾き方向の分力を受けて、B軸12を中心として回動し、ワイヤ4の傾き方向に追従する。したがって、この例において、キャスタ構造のアーム32は、ワイヤ4の傾き方向の分力によって作動する消極的なB軸駆動手段14を構成している。しかし、このB軸駆動手段14は、図5において、想像線で例示するように、B軸12にB軸駆動モータ36を取り付けて、曲面6の傾きに応じて積極的に駆動するものともできる。
ブラケット33は、ユニットホルダ34の側面に取り付けられており、ユニットホルダ34は、仰角・俯角αを制御するために、A軸駆動モータ35のモータ軸に連結されている。A軸駆動モータ35は、A軸駆動手段13を構成しており、また、そのモータ軸は、X方向のA軸11を兼用し、その先端で案内ローラ7を回転自在に支持している。
なお、図示の例では、A軸11が切断用ローラ2の間のワイヤ4の延長線から外れた位置にあるが、A軸11をワイヤ4の延長線上に配置すれば、A軸11の回動時に、ワイヤ4の切断位置は、変位しない。このため、ワイヤ4の位置データの設定が容易となる点で有利である。
このようにして、A軸11は、ユニットホルダ34、B軸12、アーム32などによって切断用ローラ2を保持し、A軸駆動モータ35により駆動されたときに、ローラ軸3の仰角・俯角αを制御する。A軸11は、B軸12に対して空間的に直交しているから、ユニットホルダ34の回動は、B軸12の回動に影響することはない。
そして、A軸駆動モータ35は、位置決め装置17の位置決めテーブル37に取り付けられている。位置決めテーブル37は、加工送り装置16の加工送りテーブル41に対してZ方向のリニアガイド38、送りねじユニット39および加工送りテーブル41の上部に取り付けられた位置決めモータ40によってZ方向すなわちワーク5の高さ方向に移動自在となっている。
加工送り装置16は、ワイヤ4をY方向すなわち加工方向Cに移動させるために、加工送りテーブル41を有している。加工送りテーブル41は、ベース43に設けられた送り案内フレーム42に対してY方向のリニアガイド44、送りねじユニット45および送り案内フレーム42の端部に取り付けられた送りモータ46によって加工方向Cすなわちワーク5の幅方向に移動自在となっている。
上記のような構成によって、各ローラ姿勢制御装置15は、位置決め装置17によりZ方向に位置決めされ、かつ加工送り装置16により加工方向Cに加工送りされる。そして一対の切断用ローラ2のローラ軸3は、曲面6の変化に応じて、A軸11を中心として、仰角・俯角αを変え、またB軸12を中心として、左右の傾き角βを変えることになる。仰角・俯角αは、加工しようとする曲面6の変化に応じ、A軸駆動モータ35の回転により積極的に制御されるが、左右の傾き角βは、既述のように、ワイヤ4の張力にもとづく傾き方向の分力によって消極的に制御される。なお、B軸12は、その向きを切断用ローラ2の間の切断域のワイヤ4に対して直交する方向となっているから、ワイヤ4の張力の影響を受けて、切断域のワイヤ4の方向に変位することはない。
図示の例において、ワイヤ駆動装置10のリール19、トラバース機構20およびダンサ機構22は、ベース43の上またはベース43を取り付ける床面上に取り付けられているから、加工送りテーブル41の加工方向Cへの移動のときに、加工方向Cに移動せず、取り付け位置に固定されている。したがって、切断域のワイヤ4が加工方向Cに移動すると、各加工用ローラ2と対応のリール19との間の距離が延び、結果的にワイヤ4の張力が高まり、その分ダンサアーム28が大きく変位するため、リール駆動モータ25は、送り出し側では、リール19の送り出し回転量を多くし、巻き取り側では、リール19の巻き取り回転量を少なくして、ワイヤ4の張力の高まりに自動的に対応し、ワイヤ4を目標の張力に維持する。
なお、前記のワイヤ駆動装置10のリール19、トラバース機構20およびダンサ機構22などが加工送りテーブル41の後方に図示しない取り付けブラケットなどにより支持され、それらが加工送りテーブル41のY方向の移動と共に移動するときには、ワイヤ4の加工方向Cへの移動によって、ワイヤ4の張力が高まらないため、ワイヤ4の張力制御は、安定することから、制御の安定という観点から見れば、好ましい形態とも言える。この好ましい形態は、後述の図11に例示されている。
そして、制御装置18は、プログラムコントローラやNC制御コンピュータなどにより構成されており、ワイヤ駆動装置10のリール駆動モータ25、トラバースモータ27、ダンサトルクモータ29、ローラ姿勢制御装置15のA軸駆動モータ35、位置決め装置17の位置決めモータ40、加工送り装置16の送りモータ46の回転方向、回転速度を制御し、一対の切断用ローラ2のローラ軸3を加工しようとする曲面6に対して垂直な状態を維持しながら、切断域のワイヤ4を曲面6の加工位置における母線に重ねるように一致させ、ワイヤ4を曲面6に沿って送り移動させる。
加工の準備段階で、オペレータは、ワーク5の加工しようとする表面側および裏面側の曲面6を直交座標XYZ上の位置決め用のデータとして制御装置18に入力し、それらのデータにもとづいて制御装置18を作動できるように設定する。ワーク5は、図示しない搬入・搬出装置によりパレットに搭載されて、ワイヤソー1の加工位置に案内され、図示しない位置決め手段により加工位置に位置決めされ、図示しないクランプ装置により加工位置に固定される。
加工前に、制御装置18は、ワイヤ駆動装置10のリール駆動モータ25、トラバースモータ27、ダンサトルクモータ29を駆動し、ワイヤ4に所定の張力を与えながら切断のために走行させると共に、位置決めモータ40および送りモータ46を駆動して、切断域のワイヤ4をワーク5の加工開始位置に案内する。
この後に、制御装置18は、上面側の曲面6の加工を開始し、送りモータ46を駆動して、ワイヤ4を加工方向Cに送り移動させると共に、位置決めモータ40を駆動して、ワイヤ4をワーク5の曲面6に合わせて高さ方向すなわちZ方向に位置決めし、さらに加工送りに応じてA軸駆動モータ35を駆動して、切断用のローラ2のローラ軸3をワーク5の曲面6の仰角・俯角αの変化に追従させる。
既に記載したように、ワーク5の曲面6の左右の傾き角βは、ワイヤ4の張力にもとづく傾き方向の分力によって、キャスタ構造のアーム32をB軸12の周りの回動により消極的に制御される。しかし、前記のように、B軸12にB軸駆動モータ36を連結して、B軸12を積極的に駆動することもできる。したがって、B軸駆動モータ36が設けられているときに、制御装置18は、予め入力されているデータにもとづいて、加工送りに応じてB軸駆動モータ36を積極的に駆動し、B軸12を加工しようとする曲面6の傾きの変化に追従させることになる。
このようにして、ワイヤソー1は、ワイヤ4をワーク5の上面側の曲面6に沿って送り移動させ、常に加工位置の曲面6、正確には加工位置の母線にワイヤ4を重ねるように一致させて、曲面6の切断を進める。上面側の曲面6の切断が終了したら、ワイヤソー1はワーク5の下面側の曲面6の加工を行う。上面側および下面側の曲面6の加工の完了によって、ワーク5は、上側の曲面6と下側の曲面6とを輪郭とする目標の芯材として製作される。
図8は、A軸駆動手段13の他の例を示している。図8のA軸駆動手段13は、カム52とカムフォロア53とで構成されている。カム52は、加工方向Cに延び、曲面6に対応する溝カムであり、送り案内フレーム42の側面などに固定されている。カムフォロア53は、A軸11に連結され、ワイヤ4の加工方向Cの移動にともなって、カム52の溝に沿って移動し、溝形状に応じて回動することによりワーク5の曲面6の変化に追従し、A軸11の仰角・俯角αを変化させる。この動作のために、カム52の溝は、加工しようとする曲面6に適合するように加工されている。
次に、図9および図10は、ワイヤ駆動装置10にたわみ防止用ガイドローラ47の組み込み例を示している。一対の切断用ローラ2の間隔が長いとき、ワイヤ4の中間部分が切断の抵抗力を受けて、たわむことが考えられる。図9および図10の具体例は、一対の切断用ローラ2の間にワイヤ案内用溝の部分でワイヤ4の直径以下の薄い厚みのたわみ防止用ガイドローラ47を組み込み、切断域でのワイヤ4のたわみを防止している。
たわみ防止用ガイドローラ47は、ガイドローラ軸49によりガイドバー48の中間位置で回転自在に支持され、ガイドバー48は、一端で一方のアーム32にピン50により回動自在に支持され、他端で他方のアーム32にピン50と長孔51とにより回動自在で2本のピン50の間の距離の変化を許容するように支持されている。このような支持構造によって、たわみ防止用ガイドローラ47は、一対の切断用ローラ2の中間位置において一対の切断用ローラ2と共に仰角・俯角α、傾き角βを変え、ワイヤ4の中間位置を支えて、切断域でのワイヤ4のたわみを防止する。
ガイドバー48は、切断加工時に、ワイヤ4の加工方向Cの移動にともなって、図10の(1)のように、左右端で同じ送り量で移動するか、または図10の(2)のように、左右端で異なる送り量で移動する。なお、たわみ防止用ガイドローラ47は、ワイヤ案内用溝の外周部分から中心部分までの面で偏平ならっぱ状の面を形成している。このらっぱ状の面は、切り屑をはね上げる案内面として作用する。
図11は、ワイヤ駆動装置10において、1つのリール19により無端状のワイヤ4を送り出し、巻き取る例を示している。図2ないし図4の具体例は、有端状のワイヤ4を言わばオープンリール式としているが、図11の具体例は、1つのリール19に無端状のワイヤ4を一層巻きとし、1つのリール19をリール駆動モータ25で駆動することによってワイヤ4を走行させている。ここでのリール19、ダンサ機構22やリール駆動モータ25は、一方の加工送りテーブル41の背面部分に固定された取り付けブラケット54により支持されており、ワイヤ4の加工方向Cの移動とともに移動する。この例において、ワイヤ4の送り出し側にダンサ機構22が設けられるが、トラバース機構20は、不要であるから設けられていない。
また図11の具体例では、リール19、ダンサ機構22やリール駆動モータ25が加工送りテーブル41により支持されているが、リール19、ダンサ機構22やリール駆動モータ25を図示しない台車に搭載し、この台車を加工送りテーブル41の移動に連動させれば、リール19、ダンサ機構22やリール駆動モータ25は、ワイヤ4の加工方向Cへの送りのときに、加工送りテーブル41とともに移動する。このような構成にすると、加工送りテーブル41は、リール19などを支えなくてもよく、小さな力で移動することになる。
以上の具体例において、加工方向Cの送り移動は、ワイヤ4をY方向に移動させ、ワーク5を固定して行われているが、ワイヤ4を固定して、ワーク5をY方向に移動させることによっても行える。したがって、ワイヤ4とワーク5とは、加工方向Cに相対的に移動すればよいことになる。
また、ワーク5の曲面6に傾きβが無いとき、あるいは傾きβが有っても一定であるならば、左右の切断用ローラ2のZ方向の位置を加工初期に設定することによって、目標の曲面6の加工が可能となるから、B軸12は省略できる。さらに、直交座標XYZの設定は例示であるから、その設定は例示以外にも設定することもできる。
図示の具体例は、一例であるから、ワイヤ駆動装置10、ローラ姿勢制御装置15、加工送り装置16、位置決め装置17などは、同じ機能を有すものとして他の構成によっても実現できるから、図示のものに限定されない。例えば、ワイヤ駆動装置10のトラバース機構20は、リール19の垂直な設置に対応して、ワイヤ4を上下方向に案内するものとして構成でき、またダンサ機構22は、トルクモータではなく、スプリンクや重力を利用する形式のものとして構成することもできる。
また、実施形態は、1本のワイヤ4でワーク5を切断しているが、本発明は、1本の切断方式に限らず、2本以上のワイヤ4でワーク5を切断する、マルチ切断する方式に利用することも可能である。
本発明は、ワーク5として航空機用構造材のハニカムコア材の曲面6の加工を対象として開発されたが、ワーク5は、上記のものに限定されず、各種の材料や大きさ、形状の曲面の加工にも利用できる。
1 ワイヤソー
2 切断用ローラ
3 ローラ軸
4 ワイヤ
5 ワーク
6 曲面
7 案内ローラ
8 加工プレート
10 ワイヤ駆動装置
11 A軸
12 B軸
13 A軸駆動手段
14 B軸駆動手段
15 ローラ姿勢制御装置
16 加工送り装置
17 位置決め装置
18 制御装置
19 リール
20 トラバース機構
21 トラバースローラ
22 ダンサ機構
23 ダンサローラ
24 ガイドローラ
25 リール駆動モータ
26 トラバース送りねじユニット
27 トラバースモータ
28 ダンサアーム
29 ダンサトルクモータ
30 回転伝達手段
31 バランスウエイト
32 アーム
33 ブラケット
34 ユニットホルダ
35 A軸駆動モータ
36 B軸駆動モータ
37 位置決めテーブル
38 リニアガイド
39 送りねじユニット
40 位置決めモータ
41 加工送りテーブル
42 送り案内フレーム
43 ベース
44 リニアガイド
45 送りねじユニット
46 送りモータ
47 たるみ防止用ガイドローラ
48 ガイドバー
49 ガイドローラ軸
50 ピン
51 長孔
52 カム
53 カムフォロア
54 取り付けブラケット
α 仰角・俯角
β 傾き角
C 加工方向
XYZ 直交座標

Claims (13)

  1. 一対の切断用ローラの間にワイヤを巻き掛けて張架し、前記ワイヤを走行させると共に前記切断用ローラの間の前記ワイヤをワークに対し相対的に加工方向に送り移動させて、前記ワークを切断するワイヤソーにおいて、
    前記切断用ローラの回転の中心線を前記ワークの加工しようとする曲面に対して垂直な状態を維持しながら、前記ワイヤを加工位置での前記曲面に一致する状態として、前記ワイヤを前記曲面に沿って加工方向に相対的に送り移動させ、前記ワークに前記曲面を形成する、ことを特徴とする曲面加工方法。
  2. 前記切断用ローラの回転の中心線を加工方向において仰角・俯角の方向に変化させて、前記切断用ローラを前記曲面の仰角・俯角の変化に追従させる、ことを特徴とする請求項1記載の曲面加工方法。
  3. 前記切断用ローラの回転の中心線を加工方向において左右の傾きの方向に変化させて、前記切断用ローラを前記曲面の左右の傾きの変化に追従させる、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の曲面加工方法。
  4. 加工方向において左右の幅の異なる前記ワークの切断時に、前記各切断用ローラの送り速度を異ならせ、前記ワークの左右端での加工時間をほぼ一致させる、ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の曲面加工方法。
  5. 一対の切断用ローラの間にワイヤを巻き掛けて張架し、前記ワイヤを走行させると共に前記切断用ローラの間の前記ワイヤをワークに対し相対的に加工方向に送り移動させて、前記ワークを切断するワイヤソーにおいて、
    前記切断用ローラの間で前記ワイヤに所定の張力を与えながら前記ワイヤを走行させるワイヤ駆動装置と、前記各切断用ローラ毎に設けられ、前記各切断用ローラのローラ軸を加工方向における仰角・俯角を制御するA軸および前記A軸を回動させるA軸駆動手段を有するローラ姿勢制御装置と、前記切断用ローラの間の前記ワイヤと前記ワークとを相対的に加工方向に移動させる加工送り装置と、前記各ローラ姿勢制御装置を前記ワークの高さ方向に位置決めする位置決め装置と、前記ローラ姿勢制御装置のA軸駆動手段、前記加工送り装置および前記位置決め装置を制御し、前記切断用ローラのローラ軸を加工しようとする曲面に対して垂直な状態を維持しながら前記ワイヤを加工位置での前記曲面に一致する状態として、前記ワイヤを前記曲面に沿って加工方向に送り移動させる制御装置と、からなることを特徴とする曲面加工用のワイヤソー。
  6. 前記A軸駆動手段を前記A軸に連結したA軸駆動モータにより構成する、ことを特徴とする請求項5記載の曲面加工用のワイヤソー。
  7. 前記A軸駆動手段を加工方向に延びる固定のカムおよび前記A軸に連結され前記カムに連動するカムフォロアにより構成する、ことを特徴とする請求項5記載の曲面加工用のワイヤソー。
  8. 前記ローラ姿勢制御装置に、前記切断用ローラの間の前記ワイヤに対して直交する方向のB軸および前記B軸を回動させるB軸駆動手段を組み込み、前記各切断用ローラのローラ軸を加工位置における前記曲面の左右の傾き角に追従させる、ことを特徴とする請求項5記載の曲面加工用のワイヤソー。
  9. 前記B軸駆動手段を前記ワイヤの張力の作用点と前記B軸との間のキャスタ構造のアームにより構成する、ことを特徴とする請求項8記載の曲面加工用のワイヤソー。
  10. 前記B軸駆動手段を前記B軸に連結したB軸駆動モータとする、ことを特徴とする請求項8記載の曲面加工用のワイヤソー。
  11. 前記ワイヤ駆動装置において、一対の切断用ローラの間のワイヤに、ワイヤ案内用溝の部分で前記ワイヤの直径以下のたわみ防止用ガイドローラを組み込み、前記ワイヤのたわみを防止する、ことを特徴とする請求項5記載の曲面加工用のワイヤソー。
  12. 前記ワイヤを有端状のワイヤとする、ことを特徴とする請求項5記載の曲面加工用のワイヤソー。
  13. 前記ワイヤを無端状のワイヤとする、ことを特徴とする請求項5記載の曲面加工用のワイヤソー。
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