JP2003071523A - 加工装置 - Google Patents
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Abstract
工時におけるロールヘッドの支持剛性の高い加工装置を
提供する。 【解決手段】 ガイド機構(進退案内機構)のガイドレ
ール82をロールヘッド81に、ベアリングブロック9
0、91を昇降台20に設ける。成形ロール80の交換
作業をする時には、被加工物1を加工する加工位置P1
を通り過ぎた交換位置Peまで、ロールヘッド81を移
動させることができる。また、成形ロール80の回転中
心とロールヘッド81の支持点(ベアリングブロック9
0、91の中心点)との間の距離は、ロールヘッド81
が交換位置Peにある時よりも加工位置P1にある時の
方が小さく、支持剛性がよい。
Description
加工物を成形する成形ロールが取り付けられたロールヘ
ッドが進退送り自在に取り付けられた昇降台を備えた加
工装置に関する。
中心に回転する被加工物の外周面に成形ロールを押圧し
て成形するスピニング加工装置が知られている。この公
知のスピニング加工装置では、例えば、図6に示すよう
に、複数の成形ロール60、70、80を進退送り可能
に支持する昇降台20が設けられている。例えば、昇降
台20は、平面略三角形であり、略三角形の各頂点位置
近傍にロールヘッド61、71、81が設けられてい
る。ロールヘッド61、71、81には、それぞれ、成
形ロール60、70、80が回転可能に取り付けられて
いる。ここで、図6におけるx方向はスピニング加工装
置の背面〜正面方向であり、y方向はスピニング加工装
置の左右方向であり、z方向はスピニング加工装置の上
下方向を示す。
を、図8、図9を参照して説明する。ロールヘッド6
1、71、81を昇降台20上で水平方向に進退送り自
在に取り付けるための構成を、例えば、機械の奥側から
正面に向かって進退される図8に示すロールヘッド81
について説明する。ロールヘッド81にベアリングブロ
ック190、191が設けられている。そして、昇降台
20にガイドレール182が設けられている。ベアリン
グブロック190、191とガイドレール182でガイ
ド機構(進退案内機構)が構成されている。図8Aは、
成形ロール80の回転中心が加工を行う前の原位置P0
(待機位置)にある場合の図6のB矢視方向から見た断
面図であり、昇降台20とロールヘッド81と成形ロー
ル80の位置関係、及びベアリングブロック190、1
91とガイドレール182との位置関係を示している。
同様に、図8Bは、成形ロール80の回転中心が被加工
物1を加工する加工位置P1にある場合の断面図であ
る。図8Bに示す加工位置P1では、ベアリングブロッ
ク190、191はガイドレール182のx方向の限界
位置まで移動している。すなわち、図8Bに示す加工位
置P1が、成形ロール80のx方向への移動の限界位置
である。
60、70、80は、例えば、加工精度を維持するため
や、加工の方法を変更するために交換する場合がある。
交換する時には、成形ロール60、70、80を交換し
易い所定の進退方向の位置に移動させ、手作業で交換を
行う。従来のスピニング加工装置では、前記したよう
に、図6の紙面上側である機械の奥側に配置した成形ロ
ール80(図6の紙面下側が機械正面。)を、被加工物
11を加工する加工位置P1(図6、図8Bに示されて
いる位置)よりも正面側(x方向)に移動させることは
できい。また、成形ロールは、通常、数十kgの重さを
有している。さらに、作業者は、一般的にスピニング加
工装置の正面側で成形ロールの交換を行う。このため、
加工装置正面から見て奥側の成形ロール80を交換する
場合には、成形ロール80を、作業者の手元近くまで移
動させることができず、交換作業が困難であった。な
お、従来のように、ロールヘッド81にベアリングブロ
ック190、191を取付け、昇降台20にガイドレー
ル182を取付ける構成では、成形ロール80を図8B
に示す加工位置P1よりも更に正面側(x方向)の交換
位置Peに移動可能にするためには、ベアリングブロッ
ク190、191の位置を、図9に示すように、スピニ
ング加工装置の背面側(x方向)寄りに設ける必要があ
る。これにより、成形ロール80を、図8Bに示す加工
位置P1よりも更に正面側(x方向)に移動させること
ができる(図9Cに示す、成形ロールの交換位置P
e)。しかしながら、このように構成すると、昇降台2
0がロールヘッド81を支持する2点(ベアリングブロ
ック190、191の位置)に対する成形ロール80の
支持点(回転中心)のオーバーハング量“d2”が大き
くなるため、ロールヘッド81の支持剛性が低下する。
特に加工時におけるロールヘッドの支持剛性が低下する
と、加工精度に影響する。そこで、本発明は、成形ロー
ルの交換作業が容易であり、加工時におけるロールヘッ
ドの支持剛性の高い加工装置を提供することを目的とす
る。
に、請求項1に記載の発明は、基体と、この基体上で被
加工物を回転自在に支持する被加工物支持装置と、前記
被加工物を成形する成形ロールを回転自在に支持するロ
ールヘッドと、このロールヘッドを前記基体に対して前
記被加工物の回転軸線を横切る方向に進退送り可能に案
内する進退案内機構とを備える加工装置において、前記
進退案内機構は、前記成形ロールが被加工物から遠ざけ
られた原位置から被加工物に当接する加工位置を通り過
ぎた交換位置まで移動できるように前記ロールヘッドを
進退送り可能に案内可能であると共に、前記ロールヘッ
ドが前記加工位置にあるときの前記成形ロールの回転中
心と前記ロールヘッドの案内支持点との距離を、前記ロ
ールヘッドが前記交換位置にあるときの成形ロールの回
転中心と前記ロールヘッドの案内支持点との距離よりも
短くするように構成されていることを特徴とする加工装
置である。ここで、「基体」とは、加工装置の基台に設
けられ、固定されている部材を示す。請求項1に記載の
加工装置によれば、成形ロールの交換作業が容易であ
り、加工時におけるロールヘッドの支持剛性の高い。
に記載の加工装置であって、前記進退案内機構は、ガイ
ドレールとこのガイドレール上を走行可能なベアリング
ブロックとからなり、前記ベアリングブロックを前記基
体に対して水平方向に固定して設けると共に、前記ガイ
ドレールを前記ロールヘッドに固定して設けることを特
徴とする加工装置である。請求項2に記載の加工装置に
よれば、公知のリニアガイド機構を使用できるので、進
退案内機構の構成が簡単である。
又は2に記載の加工装置であって、移動台を被加工装置
の回転軸線と平行な方向に移動可能に前記基体に案内
し、前記ロールヘッドを前記移動台上で前記案内機構を
介して被加工物の回転軸線を横切る方向に移動可能に案
内することを特徴とする加工装置である。請求項3に記
載の加工装置によれば、成形ロールの交換作業が容易で
あり、加工時におけるロールヘッドの支持剛性の高い。
この基体上に設けられ上下方向に延びる軸線の廻りに被
加工物を回転自在に支持する被加工物支持装置と、平面
的に観て略三角形に形成されたその一辺を機械の正面に
向けて前記基体に上下方向に昇降可能に案内された昇降
台と、この昇降台を昇降送りする昇降送り機構と、各々
が被加工物を成形する成形ロールを回転自在に支持する
と共に前記昇降台上においてこの昇降台の各頂点と重心
とを結ぶ線上で水平方向に進退可能に設けられた3つの
ロールヘッドと、これら3つのロールヘッドを個々に進
退送りするそれぞれの進退案内機構を備える加工装置に
おいて、前記3つのロールヘッドの内で機械正面に向か
って進退送りされる1つのロールヘッドを前記昇降台上
に案内する進退案内機構は、前記1つのロールヘッドの
前記成形ロールが被加工物から遠ざけられた原位置から
被加工物に当接する加工位置を通り過ぎた交換位置まで
前記ロールヘッドを進退送り可能に案内可能であると共
に、前記1つのロールヘッドが加工位置にあるときの前
記成形ロールの回転中心とこのロールヘッドの案内支持
点との距離を前記1つのロールヘッドが前記交換位置に
あるときの成形ロールの回転中心とこのロールヘッドの
案内支持点との距離よりも短くするように構成されてい
ることを特徴とする加工装置である。請求項4に記載の
加工装置によれば、成形ロールの交換作業を加工装置の
正面側で容易に行うことができ、また、加工時における
ロールヘッドの支持剛性の高い。
に記載の加工装置であって、前記1つのロールヘッドを
前記昇降台上で案内する前記進退案内機構は、ガイドレ
ールとこのガイドレール上を走行可能なベアリングブロ
ックとからなり、前記ベアリングブロックを前記昇降台
に固定して設けると共に、前記ガイドレールを前記1つ
のロールヘッドに固定して設けることを特徴とする加工
装置である。請求項5に記載の加工装置によれば、公知
のリニアガイド機構を使用できるので、進退案内機構の
構成が簡単である。
〜図7に基づいて説明する。本実施の形態では、図5に
示す円盤状の予備成形品である被加工物1を主軸2の軸
心を中心に回転させながら、3つの成形ロール60、7
0、80のうち1つを被加工物1に押圧して加工するス
ピニング加工装置について説明する。図1は、被加工物
1を加工するスピニング加工装置の正面図を示したもの
である。図2は成形ロール80が回転自在に取り付けら
れたロールヘッド81が加工を行う前の原位置にある場
合、図3はロールヘッド81が被加工物1を加工する加
工位置にある場合、図4はロールヘッド81が成形ロー
ル80を交換する交換位置にある場合の説明図である。
図5は被加工物1の加工方法の一例を示す説明図であ
る。図6は、図1のA矢視方向から見たスピニング加工
装置の断面図である。図6において、下方がスピニング
加工装置の正面側(作業者が操作作業をする側であり、
機械正面。)である。図7Aは、原位置P0にロールヘ
ッド81がある場合の昇降台20とロールヘッド81と
成形ロール80の位置関係、及びベアリングブロック9
0、91とガイドレール82とからなるガイド機構(進
退案内機構)の状態を示す断面図である。同様に、図7
Bは、加工位置P1にロールヘッド81がある場合、図
7Cは、交換位置Peにロールヘッド81がある場合の
断面図である。なお、本実施の形態では、交換位置Pe
は、主軸2の回転軸線上の位置Oと略一致しているが、
位置Oよりもさらに機械正面寄りに設定してもよい。
加工装置の背面〜正面方向であり、y方向はスピニング
加工装置の左右方向であり、z方向はスピニング加工装
置の上下方向を示す。スピニング加工装置は、成形ロー
ル60、70、80が回転自在に取り付けられたロール
ヘッド61、71、81が進退送り自在に取り付けられ
た昇降台20と、昇降台20を図1においてz方向にス
ライド移動可能に支持する支持部材であるコラム13
2、133と、コラム132、133を直立状態で固定
している基台10と、コラム132、133の上端部と
連結固定されている上部機体40を備えている。基台1
0には、主軸2が回転自在に設けられていて、基台10
の下部には、主軸2を回転させる主軸駆動装置4が設け
られている。主軸駆動装置4としては、例えば、主軸モ
ータ4a、主軸モータの回転を伝達するベルト4b、主
軸ヘッド3とから構成される。また、基台10には、コ
ラム132、133が基台10に直立状態で固定されて
いる。コラム132、133の上端部には、上部機体4
0が取り付けられている。また、コラム132には、図
6に示すように、昇降台20をz方向にスライド移動可
能に取り付けるためのリニアガイド機構32のガイドレ
ール、例えば、1対のガイドレール32a、32bが取
り付けられている。また、コラム133には、昇降台2
0をz方向にスライド移動可能に取り付けるためのリニ
アガイド機構33のガイドレール、例えば、1対のガイ
ドレール33a、33bが取り付けられている。
あり、各辺の2等分点と対角の延長線が交わる重心Oに
心押軸5と主軸2で挟持した状態の被加工物1を通す孔
27が設けられた移動台である。昇降台20の平面略三
角形の各頂点位置近傍には、ロールヘッド61、71、
81が心押軸5と主軸2を結ぶ軸線(つまり、三角形の
略重心O)を横切る水平方向に、昇降台20に対して進
退移動可能に取り付けられている。この構成及び動作に
ついては、図7を参照にして後述する。また、昇降台2
0には、各ロールヘッドの駆動装置64、74、84が
取り付けられている。駆動装置64、74、84は、例
えば、ハイブリッドアクチュエータユニットである。各
ユニットは、図2に示す駆動装置84について代表して
説明すれば、モータMt、カップリングCp、ポンプP
m、リザーバRs、油圧シリンダHcから構成されてい
る。また、昇降台20のコラム132に対向する辺に
は、コラム132に取り付けられたガイドレール32
a、32bに上下案内される、ベアリングブロック22
a、22bが取り付けられている。このようにして、コ
ラム132に設けられたガイドレール32a、32b
と、昇降台20に設けられたベアリングブロック22
a、22bとでリニアガイド機構32が構成されてい
る。同様に、コラム133に設けられたガイドレール3
3a、33bと、昇降台20に設けられたベアリングブ
ロック23a、23bとでリニアガイド機構33が構成
されている。
26と、心押軸駆動装置6とが取り付けられている。各
昇降台駆動装置25、26は、例えば、ハイブリッドア
クチュエーターユニットであり、モータ、カップリン
グ、ポンプ、リザーバ、及び昇降台送りシリンダ25
a、26aとから構成されている。ポンプからの圧油を
昇降台送りシリンダ25a、26aに供給し、昇降台送
りシリンダ25a、26aの一端を上部機体40に取付
けて他端を昇降台20に取り付けることにより、昇降台
20が、上部機体40と基台10の間で上下方向にスラ
イド移動する。また、心押軸駆動装置6は、例えば、ハ
イブリッドアクチュエーターユニットであり、モータ、
カップリング、ポンプ、リザーバ、及び心押軸送りシリ
ンダ6aとから構成されている。ポンプからの圧油を心
押軸送りシリンダ6aに供給し、心押軸送りシリンダ6
aの一端を上部機体40に取付けて他端に心押軸5を設
けることにより、被加工物1が心押軸5と主軸2の間
で、任意の圧力で挟持可能となる。ここで、心押軸5
は、例えば、スラスト軸受機構5aを介して心押軸送り
シリンダ6aに回転可能に支持されているので、主軸2
が回転することにより、主軸2との間に挟持した被加工
物1と共に回転可能な構成となっている。
図2〜図5に基づいて説明する。主軸2と心押軸5に挟
持された被加工物1を加工する場合、ロールヘッド6
1、71、81の3つのうちで、予め設定されたロール
ヘッド(複数でも単数でもよい)の駆動装置64、7
4、84を動作させ、図2に示す原位置から図3に示す
被加工物加工位置まで移動させる。そして、回転してい
る被加工物1に、被加工物1の回転と連れ回り方向(互
いに、逆方向)に回転させながら成形ロール60、7
0、80を被加工物1に押し付ける。図5A〜Dは、被
加工物1の加工例を示す詳細図である。図5は、中心部
に穴のあいた円板状部材から内孔に溝が形成されたカッ
プ状部材を成形する過程を示している。ここで、図5A
は、加工前の状態を示している。主軸2には、溝2bが
形成された心棒2aが取り付けられている。図5Bは、
中心部に穴のあいた円板状部材である被加工物1をセッ
トした状態であり、心押軸5と主軸2に取り付けられた
心棒2aで被加工物1が挟持されている。図5Cは、粗
成形用のロール(例えば、ロール70)を用いて、粗成
形を開始した状態を示している。粗成形用のロール70
は、主軸2の回転方向と連れ回り方向に、同速度、ある
いは、若干異ならせた速度で回転させ、被加工物1の外
周部に押圧させた状態で主軸方向(図5Cの下方向)に
所定の移動速度で移動させる。これにより、図5Cに示
すように、被加工物1の外周部が主軸方向に曲げられ、
被加工物1は概略カップ状に粗成形される。図5Dは、
精成形用のロール(例えば、ロール60)を用いて、仕
上げをしている状態を示している。精成形用のロール6
0は、主軸2の回転方向と連れ回り方向に、同速度、あ
るいは、若干異ならせた速度で回転させ、被加工物1の
外周部に押圧させた状態で主軸方向(図5Dの下方向)
に所定の移動速度で移動させる。これにより、図5Dに
示すように、被加工物1の内孔に溝が形成されたカップ
状部材に精成形される。成形ロールの種類、及び成形ロ
ールにより被加工物1を押圧する位置と力、成形ロール
の主軸方向への移動速度等を制御することにより、被加
工物1を任意の形状に加工することができる。なお、こ
のとき、心棒2aに形成された溝2bに対応する形状の
溝がカップ状部材の内孔に形成される。
めや、加工の方法を変更するために、成形ロール60、
70、80を交換する場合がある。成形ロールを交換す
る時には、成形ロール60、70、80を交換し易い所
定の進退方向の位置に移動させ、手作業で交換を行う。
ここで、作業者が交換作業をする位置から奥側の位置
(例えば、スピニング加工装置の正面から見て奥側の位
置)にある成形ロール80を交換する場合について説明
する。本実施の形態では、図7に示すように、ロールヘ
ッド81の昇降台20と対向する部分にガイドレール8
2が固定して設けられている。また、昇降台20の、ロ
ールヘッド81と対向する部分にロールヘッド81に設
けられたガイドレール82に対応する位置で、成形ロー
ル80の取り付け位置側(x方向)の所定の位置に2個
のベアリングブロック90、91が固定して設けられて
いる。ロールヘッド81に設けられたガイドレール82
と、昇降台20の所定の位置にロールヘッド81用に設
けられたベアリングブロック90、91とでガイド機構
(進退案内機構)が構成されている。ロールヘッド81
に設けられたガイドレール82は、ベアリングブロック
90、91と嵌合し、図7Aに示す原位置P0から図7
Bに示す加工位置P1を通過し、図7Cに示す交換位置
Peまで、進退送り可能な構成となっている。ロールヘ
ッド61、71についても同様のガイド機構が構成され
ている。しかしながら、ロールヘッド61、71につい
ては、機械の正面側に配置されていて、成形ロール6
0、70の交換を比較的行い易いので、従来技術と同じ
構成でもよい。すなわち、ロールヘッド61、71にベ
アリングブロックが、昇降台20の所定の位置にガイド
レールが取り付けられていてもよい。また、作業者が交
換作業をする位置がスピニング加工装置の正面(機械正
面)ではない場合には、作業者が交換作業をする方から
見て奥側のロールヘッドについて、本実施の形態のよう
に構成されているとよい。
ールヘッド81がある場合の昇降台20とロールヘッド
81と成形ロール80の位置関係である。同様に図7B
は、被加工物1を加工する加工位置P1に成形ロール8
0がある場合の断面図である。(加工位置P1は、例え
ば、被加工物1の形状、加工の仕方等により変化す
る。)このように構成されたロールヘッド81及び成形
ロール80では、図7Bに示す加工位置P1よりも更に
x方向(機械正面側)に進んだ所定の交換位置Peまで
成形ロール80を移動させることができる。また、本実
施の形態では、加工位置P1にロールヘッド81がある
場合(被加工物1の加工時)は、昇降台20がロールヘ
ッド81を支持する2点(ベアリングブロック90、9
1の位置)に対する成形ロール80の回転中心のオーバ
ーハング量は、“d1”である。この場合、(加工位置
での“d1”)<(交換位置での“d1”)である。図
8に示すような従来の構成では、交換位置Peまで、成
形ロール80を移動させることができない。また、同じ
く従来装置である、図9に示すような構成では、交換位
置Peまで、成形ロール80を移動させることはできる
が、加工時のベアリングブロック190、191の支持
点に対する成形ロール80の回転中心のオーバーハング
量は、“d2”である。この場合、ベアリングブロック
190、191がロールヘッド81に設けられているの
で、(加工位置での“d2”)=(交換位置での“d
2”)である。本実施の形態のように、ベアリングブロ
ック90、91を昇降台20の加工位置P1寄りの所定
の位置に取り付けることにより、“d1”を、従来装置
の“d2”よりも小さくすることができるため、加工時
における昇降台20がロールヘッド81を支持している
点と成形ロール80の中心点が近く、ロールヘッド81
の支持剛性が高い。すなわち、加工時に、成形ロール8
0が安定しており、加工精度が向上する。
限定されるものではない。本発明は、スピニング加工装
置以外の種々の加工装置にも適用することができる。ま
た、成形ロール及び成形ロールを支持するロールヘッド
の数は、いくつでもよい。また、実施の形態では、ロー
ルヘッドは、上下方向にスライド移動する昇降台に設け
られているが、基台10に固定されている基体(コラム
132、133等を含めても良い。)に進退送り可能に
設けられていてもよい。本発明を適用するのは、本実施
の形態で説明したように、例えば、成形ロール80、ロ
ールヘッド81、昇降台20のように成形ロールを交換
する位置が作業者の手元から遠い場合だけでもよく、全
部をこのように構成してもよい。加工方法は、実施の形
態で説明した方法に限定されない。成形ロールを被加工
物の加工部に押圧した状態で、主軸の軸線(ワークの軸
線)に沿って移動させることができれば、昇降台20等
を省略してもよい。進退案内機構や主軸の軸線に沿って
移動させるスライド移動機構は、種々の機構を用いるこ
とができる。
れた加工装置によれば、成形ロールの交換作業が容易で
あり、加工時におけるロールヘッドの支持剛性が高く、
加工精度を高く維持できる。また、ロールヘッドの案内
機構も、部品点数は従来装置と変わらないので、製造コ
ストの上昇を招かない。
ある。
である。
である。
ニング加工装置の水平断面図である。
位置、加工位置、及び交換位置の関係を示す説明図であ
る。
工位置、及び交換位置の関係を示す説明図である。
届くようにベアリングブロックを配置する場合のロール
ヘッドの原位置、加工位置、及び交換位置の関係を示す
説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 基体と、この基体上で被加工物を回転自
在に支持する被加工物支持装置と、前記被加工物を成形
する成形ロールを回転自在に支持するロールヘッドと、
このロールヘッドを前記基体に対して前記被加工物の回
転軸線を横切る方向に進退送り可能に案内する進退案内
機構とを備える加工装置において、 前記進退案内機構は、前記成形ロールが被加工物から遠
ざけられた原位置から被加工物に当接する加工位置を通
り過ぎた交換位置まで移動できるように前記ロールヘッ
ドを進退送り可能に案内可能であると共に、前記ロール
ヘッドが前記加工位置にあるときの前記成形ロールの回
転中心と前記ロールヘッドの案内支持点との距離を、前
記ロールヘッドが前記交換位置にあるときの成形ロール
の回転中心と前記ロールヘッドの案内支持点との距離よ
りも短くするように構成されていることを特徴とする加
工装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の加工装置であって、前
記進退案内機構は、ガイドレールとこのガイドレール上
を走行可能なベアリングブロックとからなり、前記ベア
リングブロックを前記基体に対して水平方向に固定して
設けると共に、前記ガイドレールを前記ロールヘッドに
固定して設けることを特徴とする加工装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の加工装置であっ
て、移動台を被加工装置の回転軸線と平行な方向に移動
可能に前記基体に案内し、前記ロールヘッドを前記移動
台上で前記案内機構を介して被加工物の回転軸線を横切
る方向に移動可能に案内することを特徴とする加工装
置。 - 【請求項4】 基体と、この基体上に設けられ上下方向
に延びる軸線の廻りに被加工物を回転自在に支持する被
加工物支持装置と、平面的に観て略三角形に形成されそ
の一辺を機械の正面に向けて前記基体に上下方向に昇降
可能に案内された昇降台と、この昇降台を昇降送りする
昇降送り機構と、各々が被加工物を成形する成形ロール
を回転自在に支持すると共に前記昇降台上においてこの
昇降台の各頂点と重心とを結ぶ線上で水平方向に進退可
能に設けられた3つのロールヘッドと、これら3つのロ
ールヘッドを個々に進退送りするそれぞれの進退案内機
構を備える加工装置において、 前記3つのロールヘッドの内で機械正面に向かって進退
送りされる1つのロールヘッドを前記昇降台上に案内す
る進退案内機構は、前記1つのロールヘッドの前記成形
ロールが被加工物から遠ざけられた原位置から被加工物
に当接する加工位置を通り過ぎた交換位置まで前記ロー
ルヘッドを進退送り可能に案内可能であると共に、前記
1つのロールヘッドが加工位置にあるときの前記成形ロ
ールの回転中心とこのロールヘッドの案内支持点との距
離を前記1つのロールヘッドが前記交換位置にあるとき
の成形ロールの回転中心とこのロールヘッドの案内支持
点との距離よりも短くするように構成されていることを
特徴とする加工装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の加工装置であって、前
記1つのロールヘッドを前記昇降台上で案内する前記進
退案内機構は、ガイドレールとこのガイドレール上を走
行可能なベアリングブロックとからなり、前記ベアリン
グブロックを前記昇降台に固定して設けると共に、前記
ガイドレールを前記1つのロールヘッドに固定して設け
ることを特徴とする加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001267414A JP3834214B2 (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 加工装置 |
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