JP2003165047A - セラミック加工装置 - Google Patents
セラミック加工装置Info
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Landscapes
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤーソーによってセラミックスからなる
被加工物を曲線状の複雑な形状に切断加工できるセラミ
ック加工装置を提供する。 【解決手段】 微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソー11を、対向する第1、第2の案内機構1
2、13によって直線状に送り出し、第1、第2の案内
機構12、13間に配置されたテーブルに固定されたセ
ラミックスからなる被加工物15にワイヤーソー11を
押しつけながら、被加工物15の形状加工を行うセラミ
ック加工装置10であって、テーブルは、X及びY方向
に自在又は予めプログラムされた命令に従って移動する
XYテーブル14である。
被加工物を曲線状の複雑な形状に切断加工できるセラミ
ック加工装置を提供する。 【解決手段】 微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソー11を、対向する第1、第2の案内機構1
2、13によって直線状に送り出し、第1、第2の案内
機構12、13間に配置されたテーブルに固定されたセ
ラミックスからなる被加工物15にワイヤーソー11を
押しつけながら、被加工物15の形状加工を行うセラミ
ック加工装置10であって、テーブルは、X及びY方向
に自在又は予めプログラムされた命令に従って移動する
XYテーブル14である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行するダイヤモ
ンド等の砥粒を付着させたワイヤーソーをセラミックス
等の絶縁体からなる被加工物に押し付けながら、被加工
物を複雑な形状に切断加工するセラミック加工装置に関
する。
ンド等の砥粒を付着させたワイヤーソーをセラミックス
等の絶縁体からなる被加工物に押し付けながら、被加工
物を複雑な形状に切断加工するセラミック加工装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】今日、多くの分野において、数多くのセ
ラミック製品が使用されているが、従来、セラミックス
等の絶縁体からなる被加工物を切断加工するセラミック
加工装置の一例として、以下のような形態の装置が知ら
れている。テーブルに固定された被加工物の上方には、
ダイヤモンドの砥粒を付着させたダイヤモンドワイヤー
ソー(以下、単にワイヤーソーと呼ぶ)が螺旋状に巻回
され、水平方向にトラバース可能な供給リールが配置さ
れており、一方、被加工物の下方には、供給リールから
送り出されたワイヤーソーの走行方向を転換してワイヤ
ーソーを供給リールにガイドする方向転換用シーブが配
置されてワイヤーソーがエンドレスとなった構成となっ
ている。かかる構成により、供給リールと方向転換用シ
ーブとの間を垂直に走行するワイヤーソーのテンション
が所定量に維持された状態で、ワイヤーソーを水平方向
に移動させて被加工物に押し当てて被加工物を一方向
(X方向)に直線状に切断している。この装置では、ワ
イヤーソーを固定した被加工物に押し当てて切断した
が、逆に、供給リールと方向転換用シーブの位置が固定
されており、走行するワイヤーソーにテーブルに固定さ
れた被加工物を移動させて押し当てて被加工物を一方向
に切断することもできる。
ラミック製品が使用されているが、従来、セラミックス
等の絶縁体からなる被加工物を切断加工するセラミック
加工装置の一例として、以下のような形態の装置が知ら
れている。テーブルに固定された被加工物の上方には、
ダイヤモンドの砥粒を付着させたダイヤモンドワイヤー
ソー(以下、単にワイヤーソーと呼ぶ)が螺旋状に巻回
され、水平方向にトラバース可能な供給リールが配置さ
れており、一方、被加工物の下方には、供給リールから
送り出されたワイヤーソーの走行方向を転換してワイヤ
ーソーを供給リールにガイドする方向転換用シーブが配
置されてワイヤーソーがエンドレスとなった構成となっ
ている。かかる構成により、供給リールと方向転換用シ
ーブとの間を垂直に走行するワイヤーソーのテンション
が所定量に維持された状態で、ワイヤーソーを水平方向
に移動させて被加工物に押し当てて被加工物を一方向
(X方向)に直線状に切断している。この装置では、ワ
イヤーソーを固定した被加工物に押し当てて切断した
が、逆に、供給リールと方向転換用シーブの位置が固定
されており、走行するワイヤーソーにテーブルに固定さ
れた被加工物を移動させて押し当てて被加工物を一方向
に切断することもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のセラミック加工装置においては、ワイヤーソーを単
に一方向にのみ移動させて被加工物を切断するので、被
加工物を直線状にしか切断することができず、例えば、
円柱状の丸孔や四角柱状の角孔、円錐台状のテーパ丸孔
やテーパを備えたテーパ角孔等、複雑な形状の加工がで
きないという問題があった。即ち、ワイヤーソー又は被
加工物を二方向(X及びY方向)に移動させて切断加工
を行うことができなかった。なお、従来、導電性の金属
からなる被加工物を複雑な加工形状に切断する装置とし
て、ワイヤー放電加工装置が使用されているが、ワイヤ
ー放電加工装置においては、セラミックス等の非導電性
の絶縁体を切断加工することはできないと共に、ワイヤ
ーは非接触のため切断抵抗が無いため、基本的にはワイ
ヤーにテンションをかけることがないので、ワイヤーの
案内機構を考慮する必要がなく、従って、放電加工用の
ワイヤーを単にワイヤーソーに置き換えるだけでは、硬
質で非導電性の絶縁体を切断加工することはできないこ
とは明らかである。
来のセラミック加工装置においては、ワイヤーソーを単
に一方向にのみ移動させて被加工物を切断するので、被
加工物を直線状にしか切断することができず、例えば、
円柱状の丸孔や四角柱状の角孔、円錐台状のテーパ丸孔
やテーパを備えたテーパ角孔等、複雑な形状の加工がで
きないという問題があった。即ち、ワイヤーソー又は被
加工物を二方向(X及びY方向)に移動させて切断加工
を行うことができなかった。なお、従来、導電性の金属
からなる被加工物を複雑な加工形状に切断する装置とし
て、ワイヤー放電加工装置が使用されているが、ワイヤ
ー放電加工装置においては、セラミックス等の非導電性
の絶縁体を切断加工することはできないと共に、ワイヤ
ーは非接触のため切断抵抗が無いため、基本的にはワイ
ヤーにテンションをかけることがないので、ワイヤーの
案内機構を考慮する必要がなく、従って、放電加工用の
ワイヤーを単にワイヤーソーに置き換えるだけでは、硬
質で非導電性の絶縁体を切断加工することはできないこ
とは明らかである。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ワイヤーソーによってセラミックスからなる被
加工物を曲線状の複雑な形状に切断加工できるセラミッ
ク加工装置を提供することを目的とする。
もので、ワイヤーソーによってセラミックスからなる被
加工物を曲線状の複雑な形状に切断加工できるセラミッ
ク加工装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係るセラミック加工装置は、微粒の硬質切削材が表
面に設けられたワイヤーソーを、対向する第1、第2の
案内機構によって直線状に送り出し、第1、第2の案内
機構間に配置されたテーブルに固定されたセラミックス
からなる被加工物にワイヤーソーを押しつけながら、被
加工物の形状加工を行うセラミック加工装置であって、
テーブルは、X及びY方向に自在又は予めプログラムさ
れた命令に従って移動するXYテーブルである。これに
よって、テーブルに固定された被加工物をX方向及びY
方向に移動させることにより、第1、第2の案内機構に
よって直線状に送り出されるワイヤーソーを被加工物に
押しつけて、被加工物を曲線状に切断することができ
る。
明に係るセラミック加工装置は、微粒の硬質切削材が表
面に設けられたワイヤーソーを、対向する第1、第2の
案内機構によって直線状に送り出し、第1、第2の案内
機構間に配置されたテーブルに固定されたセラミックス
からなる被加工物にワイヤーソーを押しつけながら、被
加工物の形状加工を行うセラミック加工装置であって、
テーブルは、X及びY方向に自在又は予めプログラムさ
れた命令に従って移動するXYテーブルである。これに
よって、テーブルに固定された被加工物をX方向及びY
方向に移動させることにより、第1、第2の案内機構に
よって直線状に送り出されるワイヤーソーを被加工物に
押しつけて、被加工物を曲線状に切断することができ
る。
【0006】前記目的に沿う第2の発明に係るセラミッ
ク加工装置は、微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、第1、第2の案内機構間に配置され
たテーブルに固定されたセラミックスからなる被加工物
にワイヤーソーを押しつけながら、被加工物の形状加工
を行うセラミック加工装置であって、第1、第2の案内
機構はそれぞれ独立に制御される第1、第2のXYテー
ブルに設けられ、テーブルに固定された被加工物の加工
を行う。これによって、第1、第2の案内機構により直
線状に送り出されるワイヤーソーの位置及び傾きを調整
しながら、ワイヤーソーをテーブルに固定された被加工
物に押しつけて、被加工物を曲線状に切断することがで
きる。
ク加工装置は、微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、第1、第2の案内機構間に配置され
たテーブルに固定されたセラミックスからなる被加工物
にワイヤーソーを押しつけながら、被加工物の形状加工
を行うセラミック加工装置であって、第1、第2の案内
機構はそれぞれ独立に制御される第1、第2のXYテー
ブルに設けられ、テーブルに固定された被加工物の加工
を行う。これによって、第1、第2の案内機構により直
線状に送り出されるワイヤーソーの位置及び傾きを調整
しながら、ワイヤーソーをテーブルに固定された被加工
物に押しつけて、被加工物を曲線状に切断することがで
きる。
【0007】前記目的に沿う第3の発明に係るセラミッ
ク加工装置は、微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、第1、第2の案内機構間に配置され
たテーブルに固定されたセラミックスからなる被加工物
にワイヤーソーを押しつけながら、被加工物の形状加工
を行うセラミック加工装置であって、テーブルは、XY
テーブルであって、しかも、第1、第2の案内機構のう
ち少なくとも一方は、別のXYテーブルに固定されてい
る。これによって、第1、第2の案内機構により直線状
に送り出されるワイヤーソーの位置及び傾きを調整しな
がら、しかも、テーブルに固定された被加工物をX方向
及びY方向に移動させながら、ワイヤーソーを被加工物
に押しつけて、被加工物を曲線状に切断することができ
る。
ク加工装置は、微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、第1、第2の案内機構間に配置され
たテーブルに固定されたセラミックスからなる被加工物
にワイヤーソーを押しつけながら、被加工物の形状加工
を行うセラミック加工装置であって、テーブルは、XY
テーブルであって、しかも、第1、第2の案内機構のう
ち少なくとも一方は、別のXYテーブルに固定されてい
る。これによって、第1、第2の案内機構により直線状
に送り出されるワイヤーソーの位置及び傾きを調整しな
がら、しかも、テーブルに固定された被加工物をX方向
及びY方向に移動させながら、ワイヤーソーを被加工物
に押しつけて、被加工物を曲線状に切断することができ
る。
【0008】第1、第2、第3の発明に係るセラミック
加工装置において、第1の案内機構を通過するワイヤー
ソーは供給リールに螺旋巻きされ、かつ供給リールには
トラバース機構が設けられて第1の案内機構に対して一
定の位置からワイヤーソーを供給するように構成するこ
ともできる。これによって、第1の案内機構の構成が簡
略化できる。第1、第2、第3の発明に係るセラミック
加工装置において、第1、第2の案内機構を通過するワ
イヤーソーは、それぞれ供給リール及び巻取りリールに
螺旋巻きされ、かつ供給リール及び巻取りリールにはそ
れぞれトラバース機構が設けられて第1、第2の案内機
構に対して一定の位置からワイヤーソーを供給及び受給
するように構成することもできる。これによって、第1
の案内機構及び第2の案内機構の構成が簡略化できる。
加工装置において、第1の案内機構を通過するワイヤー
ソーは供給リールに螺旋巻きされ、かつ供給リールには
トラバース機構が設けられて第1の案内機構に対して一
定の位置からワイヤーソーを供給するように構成するこ
ともできる。これによって、第1の案内機構の構成が簡
略化できる。第1、第2、第3の発明に係るセラミック
加工装置において、第1、第2の案内機構を通過するワ
イヤーソーは、それぞれ供給リール及び巻取りリールに
螺旋巻きされ、かつ供給リール及び巻取りリールにはそ
れぞれトラバース機構が設けられて第1、第2の案内機
構に対して一定の位置からワイヤーソーを供給及び受給
するように構成することもできる。これによって、第1
の案内機構及び第2の案内機構の構成が簡略化できる。
【0009】第1、第2、第3の発明に係るセラミック
加工装置において、第1、第2の案内機構を通過するワ
イヤーソーは、エンドレスとなるように構成することも
できる。これによって、ワイヤーソーの巻き戻し作業が
不要となる。第1、第2、第3の発明に係るセラミック
加工装置において、第1、第2の案内機構はそれぞれ、
固定軸がXY面で旋回し、ワイヤーソーを挟んで対向す
る一対の旋回回転ローラーと、固定軸が旋回回転ローラ
ーの固定軸に対して直交、かつ揺動し、ワイヤーソーを
挟んで対向する一対の揺動回転ローラーとを備えること
もできる。これによって、旋回回転ローラーの旋回によ
りワイヤーソーの切断抵抗(負荷)に抗してワイヤーソ
ーの水平方向の移動をガイドすることができ、かつ、揺
動回転ローラーの揺動により、垂直方向に対して傾斜し
て走行するワイヤーソーをガイドすることができる。
加工装置において、第1、第2の案内機構を通過するワ
イヤーソーは、エンドレスとなるように構成することも
できる。これによって、ワイヤーソーの巻き戻し作業が
不要となる。第1、第2、第3の発明に係るセラミック
加工装置において、第1、第2の案内機構はそれぞれ、
固定軸がXY面で旋回し、ワイヤーソーを挟んで対向す
る一対の旋回回転ローラーと、固定軸が旋回回転ローラ
ーの固定軸に対して直交、かつ揺動し、ワイヤーソーを
挟んで対向する一対の揺動回転ローラーとを備えること
もできる。これによって、旋回回転ローラーの旋回によ
りワイヤーソーの切断抵抗(負荷)に抗してワイヤーソ
ーの水平方向の移動をガイドすることができ、かつ、揺
動回転ローラーの揺動により、垂直方向に対して傾斜し
て走行するワイヤーソーをガイドすることができる。
【0010】第1、第2、第3の発明に係るセラミック
加工装置において、第1、第2の案内機構はそれぞれ、
ワイヤーソーを挟んで対向する一対の前後回転ローラー
と、前後回転ローラーに固定軸が直交し、ワイヤーソー
を挟んで対向する一対の左右回転ローラーとを備え、前
後回転ローラー及び左右回転ローラーは自在継手を介し
て設けられるように構成することもできる。これによっ
て、第1、第2の案内機構の位置に追随して、前後回転
ローラー及び左右回転ローラーがワイヤーソーを挟んだ
まま自在に傾動できる。
加工装置において、第1、第2の案内機構はそれぞれ、
ワイヤーソーを挟んで対向する一対の前後回転ローラー
と、前後回転ローラーに固定軸が直交し、ワイヤーソー
を挟んで対向する一対の左右回転ローラーとを備え、前
後回転ローラー及び左右回転ローラーは自在継手を介し
て設けられるように構成することもできる。これによっ
て、第1、第2の案内機構の位置に追随して、前後回転
ローラー及び左右回転ローラーがワイヤーソーを挟んだ
まま自在に傾動できる。
【0011】前記目的に沿う第4の発明に係るセラミッ
ク加工装置は、微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、第1、第2の案内機構間に配置され
たテーブルに固定されたセラミックスからなる被加工物
にワイヤーソーを押しつけながら、被加工物の形状加工
を行うセラミック加工装置であって、第1、第2の案内
機構はそれぞれ独立に制御される第1、第2のXYテー
ブルに設けられ、第1、第2の案内機構を通過するワイ
ヤーソーは、それぞれ供給リール及び巻取りリールに螺
旋巻きされ、かつ供給リール及び巻取りリールにはそれ
ぞれトラバース機構が設けられて第1、第2の案内機構
に対して一定の位置からワイヤーソーを供給及び受給
し、第1、第2の案内機構はそれぞれ、ワイヤーソーを
挟んで対向する一対の前後回転ローラーと、前後回転ロ
ーラーに固定軸が直交し、ワイヤーソーを挟んで対向す
る一対の左右回転ローラーとを備え、前後回転ローラー
及び左右回転ローラーは自在継手を介して設けられ、し
かも、供給リール及び/又は巻取りリールは自在継手に
一体的に設けられるように構成することもできる。これ
によって、供給リール、巻取りリールと第1、第2の案
内機構との間のワイヤーソーをガイドするガイドローラ
ーの構造を簡略化できる。
ク加工装置は、微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、第1、第2の案内機構間に配置され
たテーブルに固定されたセラミックスからなる被加工物
にワイヤーソーを押しつけながら、被加工物の形状加工
を行うセラミック加工装置であって、第1、第2の案内
機構はそれぞれ独立に制御される第1、第2のXYテー
ブルに設けられ、第1、第2の案内機構を通過するワイ
ヤーソーは、それぞれ供給リール及び巻取りリールに螺
旋巻きされ、かつ供給リール及び巻取りリールにはそれ
ぞれトラバース機構が設けられて第1、第2の案内機構
に対して一定の位置からワイヤーソーを供給及び受給
し、第1、第2の案内機構はそれぞれ、ワイヤーソーを
挟んで対向する一対の前後回転ローラーと、前後回転ロ
ーラーに固定軸が直交し、ワイヤーソーを挟んで対向す
る一対の左右回転ローラーとを備え、前後回転ローラー
及び左右回転ローラーは自在継手を介して設けられ、し
かも、供給リール及び/又は巻取りリールは自在継手に
一体的に設けられるように構成することもできる。これ
によって、供給リール、巻取りリールと第1、第2の案
内機構との間のワイヤーソーをガイドするガイドローラ
ーの構造を簡略化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係るセラミック加工装置の概略構成を説明する
一部省略正面図、図2は同セラミック加工装置の概略構
成を説明する一部省略側面図、図3は同セラミック加工
装置の第1の案内機構の斜視図、図4(A)、(B)は
それぞれ、本発明の第2の実施の形態に係るセラミック
加工装置により平行孔を形成する場合の概略構成の一部
省略正面図、一部省略側面図、図5(A)、(B)はそ
れぞれ、同セラミック加工装置によりテーパ孔を形成す
る場合の概略構成の一部省略正面図、一部省略側面図、
図6(A)、(B)はそれぞれ、同セラミック加工装置
の第1の案内機構の平面図、側断面図、図7は本発明の
第3の実施の形態に係るセラミック加工装置の概略構成
を説明する一部省略正面図、図8は同セラミック加工装
置の概略構成を説明する一部省略側面図、図9は同セラ
ミック加工装置の第1の案内機構の斜視図である。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係るセラミック加工装置の概略構成を説明する
一部省略正面図、図2は同セラミック加工装置の概略構
成を説明する一部省略側面図、図3は同セラミック加工
装置の第1の案内機構の斜視図、図4(A)、(B)は
それぞれ、本発明の第2の実施の形態に係るセラミック
加工装置により平行孔を形成する場合の概略構成の一部
省略正面図、一部省略側面図、図5(A)、(B)はそ
れぞれ、同セラミック加工装置によりテーパ孔を形成す
る場合の概略構成の一部省略正面図、一部省略側面図、
図6(A)、(B)はそれぞれ、同セラミック加工装置
の第1の案内機構の平面図、側断面図、図7は本発明の
第3の実施の形態に係るセラミック加工装置の概略構成
を説明する一部省略正面図、図8は同セラミック加工装
置の概略構成を説明する一部省略側面図、図9は同セラ
ミック加工装置の第1の案内機構の斜視図である。
【0013】図1〜図3に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係るセラミック加工装置10は、微粒の硬
質切削材の一例であるダイヤモンドが表面に設けられ、
垂直方向(Z方向)に上から下に走行するワイヤーソー
11(直径dは0.1〜0.4mm程度)を、上下方向
に対向して配置された第1、第2の案内機構12、13
によって直線状に送り出し、第1、第2の案内機構1
2、13間に配置されたテーブルの一例であるXYテー
ブル14に固定されたセラミックスからなる被加工物1
5にワイヤーソー11を押しつけながら、被加工物15
の形状加工を行う装置である。なお、第1、第2の案内
機構12、13は同一のものを被加工物15に対して勝
手違いに対向して配置したものである。以下、これらに
ついて詳しく説明する。また、図1〜図3に示すよう
に、ワイヤーソー11の第1、第2の案内機構12、1
3間での走行方向をZ方向とし、Z方向に直交し、かつ
互いに直交する方向をX方向、Y方向と定義する。
実施の形態に係るセラミック加工装置10は、微粒の硬
質切削材の一例であるダイヤモンドが表面に設けられ、
垂直方向(Z方向)に上から下に走行するワイヤーソー
11(直径dは0.1〜0.4mm程度)を、上下方向
に対向して配置された第1、第2の案内機構12、13
によって直線状に送り出し、第1、第2の案内機構1
2、13間に配置されたテーブルの一例であるXYテー
ブル14に固定されたセラミックスからなる被加工物1
5にワイヤーソー11を押しつけながら、被加工物15
の形状加工を行う装置である。なお、第1、第2の案内
機構12、13は同一のものを被加工物15に対して勝
手違いに対向して配置したものである。以下、これらに
ついて詳しく説明する。また、図1〜図3に示すよう
に、ワイヤーソー11の第1、第2の案内機構12、1
3間での走行方向をZ方向とし、Z方向に直交し、かつ
互いに直交する方向をX方向、Y方向と定義する。
【0014】第1、第2の案内機構12、13を通過す
るワイヤーソー11は、それぞれ電動モータにより駆動
される供給リール16及び巻取りリール17に螺旋巻き
されており、かつ供給リール16及び巻取りリール17
にはそれぞれ、図示しない公知のトラバース機構が設け
られ、さらに、第1、第2の案内機構12、13に対し
て一定の位置からワイヤーソー11を供給及び受給する
ようにガイドローラー18、19が設けられた構造とな
っている。供給リール16、ガイドローラー18及び第
1の案内機構12は図示しない取付フレームの上部に、
また、巻取りリール17、ガイドローラー19及び第2
の案内機構13は取付フレームの下部に、さらに、XY
テーブル14は取付フレームの高さ方向の中央部に固定
されている。
るワイヤーソー11は、それぞれ電動モータにより駆動
される供給リール16及び巻取りリール17に螺旋巻き
されており、かつ供給リール16及び巻取りリール17
にはそれぞれ、図示しない公知のトラバース機構が設け
られ、さらに、第1、第2の案内機構12、13に対し
て一定の位置からワイヤーソー11を供給及び受給する
ようにガイドローラー18、19が設けられた構造とな
っている。供給リール16、ガイドローラー18及び第
1の案内機構12は図示しない取付フレームの上部に、
また、巻取りリール17、ガイドローラー19及び第2
の案内機構13は取付フレームの下部に、さらに、XY
テーブル14は取付フレームの高さ方向の中央部に固定
されている。
【0015】図1及び図2に示すように、XYテーブル
14は取付フレームに水平、かつX方向に平行間隔を開
けて配置された断面矩形状の一対のガイドレール20、
21と、一対のガイドレール20、21の上部にそれぞ
れ掛合して摺動し、Y方向に所定の間隔を開けて設けら
れた摺動部22、23が下部に取付けられたY方向移動
部24と、Y方向移動部24上に水平、かつY方向に平
行間隔を開けて配置された断面矩形状の一対のガイドレ
ール25、26と、一対のガイドレール25、26の上
部にそれぞれ掛合して摺動し、X方向に所定の間隔を開
けて設けられた摺動部27、28が下部に取付けられた
X方向移動部29とを有している。なお、取付フレーム
にはY方向移動部24を進退可能なY軸進退駆動源の一
例である電動モータ(図示せず)が、また、Y方向移動
部24にはX方向移動部29を進退可能なX軸進退駆動
源の一例である電動モータ(図示せず)が設けられてい
る。従って、2個の電動モータを単独に駆動することに
よって、Y方向移動部24を介してX方向移動部29を
X及びY方向に自在に移動することができる。
14は取付フレームに水平、かつX方向に平行間隔を開
けて配置された断面矩形状の一対のガイドレール20、
21と、一対のガイドレール20、21の上部にそれぞ
れ掛合して摺動し、Y方向に所定の間隔を開けて設けら
れた摺動部22、23が下部に取付けられたY方向移動
部24と、Y方向移動部24上に水平、かつY方向に平
行間隔を開けて配置された断面矩形状の一対のガイドレ
ール25、26と、一対のガイドレール25、26の上
部にそれぞれ掛合して摺動し、X方向に所定の間隔を開
けて設けられた摺動部27、28が下部に取付けられた
X方向移動部29とを有している。なお、取付フレーム
にはY方向移動部24を進退可能なY軸進退駆動源の一
例である電動モータ(図示せず)が、また、Y方向移動
部24にはX方向移動部29を進退可能なX軸進退駆動
源の一例である電動モータ(図示せず)が設けられてい
る。従って、2個の電動モータを単独に駆動することに
よって、Y方向移動部24を介してX方向移動部29を
X及びY方向に自在に移動することができる。
【0016】図1に示すように、Y方向移動部24及び
X方向移動部29を平面視した中央部にはそれぞれ、矩
形状の開口30、31が形成されている。開口30、3
1は略同じ大きさに形成されており、X方向移動部29
の開口31を覆うように被加工物15がX方向移動部2
9に固定され、ワイヤーソー11が開口30、31を挿
通するように構成されている。なお、X方向移動部29
の開口31の周囲付近には、被加工物15を固定するた
めの固定手段が取付けられている。
X方向移動部29を平面視した中央部にはそれぞれ、矩
形状の開口30、31が形成されている。開口30、3
1は略同じ大きさに形成されており、X方向移動部29
の開口31を覆うように被加工物15がX方向移動部2
9に固定され、ワイヤーソー11が開口30、31を挿
通するように構成されている。なお、X方向移動部29
の開口31の周囲付近には、被加工物15を固定するた
めの固定手段が取付けられている。
【0017】図3に示すように、第1の案内機構12
(第2の案内機構13も同じ)は、取付フレームに固定
され、中心部にワイヤーソー11が挿通する挿通孔(図
示せず)が形成された外形が矩形状の取付板32と、取
付板32上に前記挿通孔が連通する挿通孔36を有する
旋回ベアリング(図示せず)を介して取付板32の中心
回りに旋回する大ギア33と、大ギア33に噛合する小
ギア34と、小ギア34を回転駆動する電動モータ35
とを有している。大ギア33の旋回中心部に形成された
挿通孔36を中心にして対向する位置には、2枚の矩形
状の板片からなる取付ブラケット37の先端部に設けら
れたピン(固定軸)37aを介して一対の旋回回転ロー
ラー38、39がワイヤーソー11を挟んで回転自由に
設けられている。旋回回転ローラー38、39の外周部
には直径dのワイヤーソー11を挟んガイドできるよう
に、断面が半円状に窪んだ溝が形成されている。従っ
て、電動モータ35を駆動することによって、小ギア3
4及び大ギア33を介して旋回回転ローラー38、39
をXY面にて、垂直に走行するワイヤーソー11の回り
に回転することができる。
(第2の案内機構13も同じ)は、取付フレームに固定
され、中心部にワイヤーソー11が挿通する挿通孔(図
示せず)が形成された外形が矩形状の取付板32と、取
付板32上に前記挿通孔が連通する挿通孔36を有する
旋回ベアリング(図示せず)を介して取付板32の中心
回りに旋回する大ギア33と、大ギア33に噛合する小
ギア34と、小ギア34を回転駆動する電動モータ35
とを有している。大ギア33の旋回中心部に形成された
挿通孔36を中心にして対向する位置には、2枚の矩形
状の板片からなる取付ブラケット37の先端部に設けら
れたピン(固定軸)37aを介して一対の旋回回転ロー
ラー38、39がワイヤーソー11を挟んで回転自由に
設けられている。旋回回転ローラー38、39の外周部
には直径dのワイヤーソー11を挟んガイドできるよう
に、断面が半円状に窪んだ溝が形成されている。従っ
て、電動モータ35を駆動することによって、小ギア3
4及び大ギア33を介して旋回回転ローラー38、39
をXY面にて、垂直に走行するワイヤーソー11の回り
に回転することができる。
【0018】第1の案内機構12と被加工物15との間
の取付フレームには、ワイヤーソー11の張力を測定す
るためのテンションメーター40と、ワイヤーソー11
と被加工物15との接触部に水からなる加工液41を噴
出するノズル42とが設けられている。なお、テンショ
ンメーター40により測定されたワイヤーソー11の張
力に応じて、旋回回転ローラー38、39を最適な向き
に制御するように構成されている。
の取付フレームには、ワイヤーソー11の張力を測定す
るためのテンションメーター40と、ワイヤーソー11
と被加工物15との接触部に水からなる加工液41を噴
出するノズル42とが設けられている。なお、テンショ
ンメーター40により測定されたワイヤーソー11の張
力に応じて、旋回回転ローラー38、39を最適な向き
に制御するように構成されている。
【0019】次に、本発明の第1の実施の形態に係るセ
ラミック加工装置10を用いてセラミックスからなる矩
形板状の被加工物15に円柱状の丸孔を加工する方法に
ついて説明する。 (1)スタートホールが形成された被加工物15をXY
テーブル14に固定する。 (2)スタートホールにワイヤーソー11を通線し、供
給リール16、巻取りリール17間のワイヤーソー11
を1本ものとする。
ラミック加工装置10を用いてセラミックスからなる矩
形板状の被加工物15に円柱状の丸孔を加工する方法に
ついて説明する。 (1)スタートホールが形成された被加工物15をXY
テーブル14に固定する。 (2)スタートホールにワイヤーソー11を通線し、供
給リール16、巻取りリール17間のワイヤーソー11
を1本ものとする。
【0020】(3)ノズル42から加工液41を噴出さ
せながら、トラバース機構付きの供給リール16及び巻
取りリール17を駆動し、供給リール16に巻回された
ワイヤーソー11を送り出し、ガイドローラー18、第
1の案内機構12、被加工物15、第2の案内機構13
及びガイドローラー19を介して巻取りリール17によ
り巻き取る。 (4)この状態で、加工する丸孔のサイズに応じて、X
Yテーブル14を移動させ、しかも、XYテーブル14
の移動に応じて変化するワイヤーソー11による切断の
負荷方向に旋回回転ローラー38、39のピン(固定
軸)37aが直交するように、電動モータ35を駆動し
て旋回回転ローラー38、39を旋回する。
せながら、トラバース機構付きの供給リール16及び巻
取りリール17を駆動し、供給リール16に巻回された
ワイヤーソー11を送り出し、ガイドローラー18、第
1の案内機構12、被加工物15、第2の案内機構13
及びガイドローラー19を介して巻取りリール17によ
り巻き取る。 (4)この状態で、加工する丸孔のサイズに応じて、X
Yテーブル14を移動させ、しかも、XYテーブル14
の移動に応じて変化するワイヤーソー11による切断の
負荷方向に旋回回転ローラー38、39のピン(固定
軸)37aが直交するように、電動モータ35を駆動し
て旋回回転ローラー38、39を旋回する。
【0021】(5)丸孔の形成が完了すると、加工液4
1の噴出、XYテーブル14の移動、、旋回回転ローラ
ー38、39の旋回、供給リール16及び巻取りリール
17の駆動を停止する。 (6)被加工物15をXYテーブル14から取り外す。 (7)巻取りリール17に巻き取られたワイヤーソー1
1を供給リール16に巻き戻す。なお、上記の加工にお
いては、XYテーブル14の移動及び旋回回転ローラー
38、39の旋回を手動操作で行うようにしたが、予め
プログラムされた命令に従って自動制御で行うように構
成することもできる。
1の噴出、XYテーブル14の移動、、旋回回転ローラ
ー38、39の旋回、供給リール16及び巻取りリール
17の駆動を停止する。 (6)被加工物15をXYテーブル14から取り外す。 (7)巻取りリール17に巻き取られたワイヤーソー1
1を供給リール16に巻き戻す。なお、上記の加工にお
いては、XYテーブル14の移動及び旋回回転ローラー
38、39の旋回を手動操作で行うようにしたが、予め
プログラムされた命令に従って自動制御で行うように構
成することもできる。
【0022】図4〜図6に示すように、本発明の第2の
実施の形態に係るセラミック加工装置50は、微粒の硬
質切削材の一例であるダイヤモンドが表面に設けられ、
上から下に走行するワイヤーソー11を、上下方向に対
向して配置され、それぞれ独立に制御される第1、第2
のXYテーブル51、52に設けられた第1、第2の案
内機構53、54によって直線状に送り出し、第1、第
2の案内機構53、54間に配置されたテーブルの一例
である固定テーブル55に固定されたセラミックスから
なる被加工物56にワイヤーソー11を押しつけなが
ら、被加工物56の形状加工を行う装置である。なお、
第1、第2の案内機構53、54は同一のものを被加工
物56に対して勝手違いに対向して配置したものであ
る。以下、これらについて詳しく説明する。また、図4
〜図6に示すように、第1のXYテーブル51(第2の
XYテーブル52も同じ)の互いに直交する移動方向を
X方向、Y方向とし、X方向、Y方向に直交する方向を
Z方向(垂直方向)と定義する。なお、セラミック加工
装置10と同一の構成要素については、同一の符号を付
して詳しい説明を省略する。
実施の形態に係るセラミック加工装置50は、微粒の硬
質切削材の一例であるダイヤモンドが表面に設けられ、
上から下に走行するワイヤーソー11を、上下方向に対
向して配置され、それぞれ独立に制御される第1、第2
のXYテーブル51、52に設けられた第1、第2の案
内機構53、54によって直線状に送り出し、第1、第
2の案内機構53、54間に配置されたテーブルの一例
である固定テーブル55に固定されたセラミックスから
なる被加工物56にワイヤーソー11を押しつけなが
ら、被加工物56の形状加工を行う装置である。なお、
第1、第2の案内機構53、54は同一のものを被加工
物56に対して勝手違いに対向して配置したものであ
る。以下、これらについて詳しく説明する。また、図4
〜図6に示すように、第1のXYテーブル51(第2の
XYテーブル52も同じ)の互いに直交する移動方向を
X方向、Y方向とし、X方向、Y方向に直交する方向を
Z方向(垂直方向)と定義する。なお、セラミック加工
装置10と同一の構成要素については、同一の符号を付
して詳しい説明を省略する。
【0023】第1、第2の案内機構53、54を通過す
るワイヤーソー11は、それぞれ電動モータにより駆動
される供給リール57及び巻取りリール58に螺旋巻き
されており、かつ供給リール57及び巻取りリール58
にはそれぞれ、図示しない公知のトラバース機構が設け
られ、さらに第1、第2の案内機構53、54に対して
一定の位置からワイヤーソー11を供給及び受給するよ
うにガイドローラー18、19が設けられた構造となっ
ている。供給リール57、ガイドローラー18及び第1
の案内機構53は、図示しない取付フレームの上部59
に設けられた第1のXYテーブル51に、また、巻取り
リール58、ガイドローラー19及び第2の案内機構5
4は、取付フレームの下部60に設けられた第2のXY
テーブル52に、さらに、固定テーブル55は取付フレ
ームの高さ方向の中央部に設けられている。
るワイヤーソー11は、それぞれ電動モータにより駆動
される供給リール57及び巻取りリール58に螺旋巻き
されており、かつ供給リール57及び巻取りリール58
にはそれぞれ、図示しない公知のトラバース機構が設け
られ、さらに第1、第2の案内機構53、54に対して
一定の位置からワイヤーソー11を供給及び受給するよ
うにガイドローラー18、19が設けられた構造となっ
ている。供給リール57、ガイドローラー18及び第1
の案内機構53は、図示しない取付フレームの上部59
に設けられた第1のXYテーブル51に、また、巻取り
リール58、ガイドローラー19及び第2の案内機構5
4は、取付フレームの下部60に設けられた第2のXY
テーブル52に、さらに、固定テーブル55は取付フレ
ームの高さ方向の中央部に設けられている。
【0024】図4及び図5に示すように、第1のXYテ
ーブル51(第2のXYテーブル52も同じ)は取付フ
レームの上部59(第2のXYテーブル52の場合は下
部60)に水平、かつY方向に平行間隔を開けて配置さ
れた断面矩形状の一対のガイドレール61、62と、一
対のガイドレール61、62の上部にそれぞれ掛合して
摺動し、X方向に所定の間隔を開けて設けられた摺動部
63、64が下部に取付けられたX方向移動部65と、
X方向移動部65上に水平、かつX方向に平行間隔を開
けて配置された断面矩形状の一対のガイドレール66、
67と、一対のガイドレール66、67の上部にそれぞ
れ掛合して摺動し、Y方向に所定の間隔を開けて設けら
れた摺動部68、69が下部に取付けられたY方向移動
部70とを有している。なお、取付フレームの上部59
にはX方向移動部65を進退可能なX軸進退駆動源の一
例である電動モータ(図示せず)が、また、X方向移動
部65にはY方向移動部70を進退可能なY軸進退駆動
源の一例である電動モータ(図示せず)が設けられてい
る。従って、第1のXYテーブル51、第2のXYテー
ブル52はそれぞれ、2個の電動モータを単独に駆動す
ることによって、X方向移動部65を介してY方向移動
部70をY方向及びX方向に自在に移動することができ
る。
ーブル51(第2のXYテーブル52も同じ)は取付フ
レームの上部59(第2のXYテーブル52の場合は下
部60)に水平、かつY方向に平行間隔を開けて配置さ
れた断面矩形状の一対のガイドレール61、62と、一
対のガイドレール61、62の上部にそれぞれ掛合して
摺動し、X方向に所定の間隔を開けて設けられた摺動部
63、64が下部に取付けられたX方向移動部65と、
X方向移動部65上に水平、かつX方向に平行間隔を開
けて配置された断面矩形状の一対のガイドレール66、
67と、一対のガイドレール66、67の上部にそれぞ
れ掛合して摺動し、Y方向に所定の間隔を開けて設けら
れた摺動部68、69が下部に取付けられたY方向移動
部70とを有している。なお、取付フレームの上部59
にはX方向移動部65を進退可能なX軸進退駆動源の一
例である電動モータ(図示せず)が、また、X方向移動
部65にはY方向移動部70を進退可能なY軸進退駆動
源の一例である電動モータ(図示せず)が設けられてい
る。従って、第1のXYテーブル51、第2のXYテー
ブル52はそれぞれ、2個の電動モータを単独に駆動す
ることによって、X方向移動部65を介してY方向移動
部70をY方向及びX方向に自在に移動することができ
る。
【0025】図4(B)及び図5(B)に示すように、
Y方向移動部70の先端部には、第1、第2の案内機構
53、54のY方向及びX方向の移動に対してワイヤー
ソー11が挿通する平面視して断面円形状の挿通孔71
が形成されている。固定テーブル55にもワイヤーソー
11が挿通する断面矩形状の開口72が形成されてお
り、開口72を覆うように被加工物56が固定テーブル
55に固定されている。なお、固定テーブル55の開口
72の周囲付近には、被加工物56を固定するための固
定手段が取付けられている。
Y方向移動部70の先端部には、第1、第2の案内機構
53、54のY方向及びX方向の移動に対してワイヤー
ソー11が挿通する平面視して断面円形状の挿通孔71
が形成されている。固定テーブル55にもワイヤーソー
11が挿通する断面矩形状の開口72が形成されてお
り、開口72を覆うように被加工物56が固定テーブル
55に固定されている。なお、固定テーブル55の開口
72の周囲付近には、被加工物56を固定するための固
定手段が取付けられている。
【0026】図6(A)、(B)に示すように、第1の
案内機構53(第2の案内機構54も同じ)は、ワイヤ
ーソー11を挟んで対向する一対の前後回転ローラー7
3、73aと、前後回転ローラー73、73aの固定軸
(ピン)74、74aと同じレベルで、固定軸74、7
4aに直交する固定軸(ピン)75、75aにより回転
支持され、ワイヤーソー11を挟んで対向する一対の左
右回転ローラー76、76aとを備えている。固定軸7
4、74a、75、75aの両端部はそれぞれ、垂直方
向に配置された断面円形の4本の連結棒77、77a〜
77cに支持されており、さらに4本の連結棒77、7
7a〜77cは薄い殻を備え、組立可能に構成された球
状の自在球体78内に支持されている。
案内機構53(第2の案内機構54も同じ)は、ワイヤ
ーソー11を挟んで対向する一対の前後回転ローラー7
3、73aと、前後回転ローラー73、73aの固定軸
(ピン)74、74aと同じレベルで、固定軸74、7
4aに直交する固定軸(ピン)75、75aにより回転
支持され、ワイヤーソー11を挟んで対向する一対の左
右回転ローラー76、76aとを備えている。固定軸7
4、74a、75、75aの両端部はそれぞれ、垂直方
向に配置された断面円形の4本の連結棒77、77a〜
77cに支持されており、さらに4本の連結棒77、7
7a〜77cは薄い殻を備え、組立可能に構成された球
状の自在球体78内に支持されている。
【0027】図に示すように、前後回転ローラー73、
73a及び左右回転ローラー76、76aは、ワイヤー
ソー11の外周の4点(同一レベルで、外周の4等分さ
れた点)に点接触するように、ローラーの幅方向の中央
部の断面が凸状の曲面に形成されている。前後回転ロー
ラー73、73a及び左右回転ローラー76、76aの
幅Hは、ワイヤーソー11の直径dと略同じとなってい
る。ワイヤーソー11を挟んで対向する一対の前後回転
ローラー73、73a側の自在球体78の球面部79、
80は、Y方向移動部70の挿通孔71付近に対向して
設けられた断面L字形の一対の球体支持ブラケット8
1、82の球面受け部83、84によって球面接触状態
で支持されている。ここで、自在球体78の球面部7
9、80と球体支持ブラケット81、82の球面受け部
83、84によって自在継手が構成されることになる。
自在球体78の上端部及び下端部にはワイヤーソー11
が挿通する挿通孔85、86が形成されている。
73a及び左右回転ローラー76、76aは、ワイヤー
ソー11の外周の4点(同一レベルで、外周の4等分さ
れた点)に点接触するように、ローラーの幅方向の中央
部の断面が凸状の曲面に形成されている。前後回転ロー
ラー73、73a及び左右回転ローラー76、76aの
幅Hは、ワイヤーソー11の直径dと略同じとなってい
る。ワイヤーソー11を挟んで対向する一対の前後回転
ローラー73、73a側の自在球体78の球面部79、
80は、Y方向移動部70の挿通孔71付近に対向して
設けられた断面L字形の一対の球体支持ブラケット8
1、82の球面受け部83、84によって球面接触状態
で支持されている。ここで、自在球体78の球面部7
9、80と球体支持ブラケット81、82の球面受け部
83、84によって自在継手が構成されることになる。
自在球体78の上端部及び下端部にはワイヤーソー11
が挿通する挿通孔85、86が形成されている。
【0028】図4(B)及び図5(B)に示すように、
挿通孔85の周囲の自在球体78の外面には、ガイドロ
ーラー18(19)から送り出されるワイヤーソー11
が挿通する長い挿通孔87が形成され、しかも供給リー
ル57(巻取りリール58)及びガイドローラー18
(19)を取付可能な支持ステー88が一体的に設けら
れている。従って、図4(A)、(B)の状態から図5
(A)、(B)の状態に示すように、第1のXYテーブ
ル51、第2のXYテーブル52をそれぞれ単独に駆動
して第1の案内機構53、第2の案内機構54を移動す
ると、その移動に追随して自在球体78が球体支持ブラ
ケット81、82対して自在に移動して、ガイドローラ
ー18、19間のワイヤーソー11が常に、一対の前後
回転ローラー73、73a及び一対の左右回転ローラー
76、76aと接触しながら直線状に送り出されること
になる。なお、セラミック加工装置50も、セラミック
加工装置10と同様、第1の案内機構53と被加工物5
6との間の取付フレームには、ワイヤーソー11の張力
を測定するためのテンションメーター(図示せず)と、
ワイヤーソー11と被加工物56との接触部に水からな
る加工液を噴出するノズル(図示せず)が設けられてい
る。
挿通孔85の周囲の自在球体78の外面には、ガイドロ
ーラー18(19)から送り出されるワイヤーソー11
が挿通する長い挿通孔87が形成され、しかも供給リー
ル57(巻取りリール58)及びガイドローラー18
(19)を取付可能な支持ステー88が一体的に設けら
れている。従って、図4(A)、(B)の状態から図5
(A)、(B)の状態に示すように、第1のXYテーブ
ル51、第2のXYテーブル52をそれぞれ単独に駆動
して第1の案内機構53、第2の案内機構54を移動す
ると、その移動に追随して自在球体78が球体支持ブラ
ケット81、82対して自在に移動して、ガイドローラ
ー18、19間のワイヤーソー11が常に、一対の前後
回転ローラー73、73a及び一対の左右回転ローラー
76、76aと接触しながら直線状に送り出されること
になる。なお、セラミック加工装置50も、セラミック
加工装置10と同様、第1の案内機構53と被加工物5
6との間の取付フレームには、ワイヤーソー11の張力
を測定するためのテンションメーター(図示せず)と、
ワイヤーソー11と被加工物56との接触部に水からな
る加工液を噴出するノズル(図示せず)が設けられてい
る。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態に係るセ
ラミック加工装置50を用いてセラミックスからなる厚
肉矩形板状の被加工物56に円錐台形状のテーパ孔を加
工する方法について説明する。 (1)スタートホールが形成された被加工物56を固定
テーブル55に固定する。 (2)スタートホールにワイヤーソー11を通線し、供
給リール57、巻取りリール58間のワイヤーソー11
を1本ものとする。 (3)ノズルから加工液を噴出させながら、トラバース
機構付きの供給リール57及び巻取りリール58を駆動
し、供給リール57に巻回されたワイヤーソー11を送
り出し、ガイドローラー18、第1の案内機構53、被
加工物56、第2の案内機構54及びガイドローラー1
9を介して巻取りリール58により巻き取る。
ラミック加工装置50を用いてセラミックスからなる厚
肉矩形板状の被加工物56に円錐台形状のテーパ孔を加
工する方法について説明する。 (1)スタートホールが形成された被加工物56を固定
テーブル55に固定する。 (2)スタートホールにワイヤーソー11を通線し、供
給リール57、巻取りリール58間のワイヤーソー11
を1本ものとする。 (3)ノズルから加工液を噴出させながら、トラバース
機構付きの供給リール57及び巻取りリール58を駆動
し、供給リール57に巻回されたワイヤーソー11を送
り出し、ガイドローラー18、第1の案内機構53、被
加工物56、第2の案内機構54及びガイドローラー1
9を介して巻取りリール58により巻き取る。
【0030】(4)この状態で、加工するテーパ孔のサ
イズに応じて、第1のXYテーブル51、第2のXYテ
ーブル52をそれぞれ単独に駆動して第1の案内機構5
3、第2の案内機構54を移動すると、第1の案内機構
53、第2の案内機構54の移動に応じて変化するワイ
ヤーソー11による切断の負荷方向に追随して一対の前
後回転ローラー73、73a及び一対の左右回転ローラ
ー76、76aが接触しながら順次ワイヤーソー11は
被加工物56を切断する。 (5)テーパ孔の形成が完了すると、加工液の噴出、第
1、第2のXYテーブル51、52の移動、供給リール
57及び巻取りリール58の駆動を停止する。 (6)被加工物56を固定テーブル55から取り外す。 (7)巻取りリール58に巻き取られたワイヤーソー1
1を供給リール57に巻き戻す。なお、上記の加工にお
いても、第1、第2のXYテーブル51、52の移動を
手動操作で行うようにしたが、セラミック加工装置10
と同様、予めプログラムされた命令に従って自動制御で
行うように構成することもできる。
イズに応じて、第1のXYテーブル51、第2のXYテ
ーブル52をそれぞれ単独に駆動して第1の案内機構5
3、第2の案内機構54を移動すると、第1の案内機構
53、第2の案内機構54の移動に応じて変化するワイ
ヤーソー11による切断の負荷方向に追随して一対の前
後回転ローラー73、73a及び一対の左右回転ローラ
ー76、76aが接触しながら順次ワイヤーソー11は
被加工物56を切断する。 (5)テーパ孔の形成が完了すると、加工液の噴出、第
1、第2のXYテーブル51、52の移動、供給リール
57及び巻取りリール58の駆動を停止する。 (6)被加工物56を固定テーブル55から取り外す。 (7)巻取りリール58に巻き取られたワイヤーソー1
1を供給リール57に巻き戻す。なお、上記の加工にお
いても、第1、第2のXYテーブル51、52の移動を
手動操作で行うようにしたが、セラミック加工装置10
と同様、予めプログラムされた命令に従って自動制御で
行うように構成することもできる。
【0031】図7〜図9に示すように、本発明の第3の
実施の形態に係るセラミック加工装置90は、微粒の硬
質切削材の一例であるダイヤモンドが表面に設けられ、
上から下に走行するワイヤーソー11を、上下方向に対
向して配置された第1、第2の案内機構91、92によ
って直線状に送り出し、第2の案内機構92、被加工物
93を、それぞれ独立に制御される第1、第2のXYテ
ーブル94、95に設け、第1、第2の案内機構91、
92間に配置されたテーブルの一例である第2のXYテ
ーブル95に固定されたセラミックスからなる被加工物
93にワイヤーソー11を押しつけながら、被加工物9
3の形状加工を行う装置である。なお、第1、第2の案
内機構91、92は同一のものを被加工物93に対して
勝手違いに対向して配置したものである。以下、これら
について詳しく説明する。また、図7〜図9に示すよう
に、第1、第2のXYテーブル94、95が直交して移
動する方向をX方向、Y方向とし、X方向及びY方向に
直交する方向をZ方向と定義する。なお、セラミック加
工装置10、50と同一の構成要素については、同一の
符号を付して詳しい説明を省略する。
実施の形態に係るセラミック加工装置90は、微粒の硬
質切削材の一例であるダイヤモンドが表面に設けられ、
上から下に走行するワイヤーソー11を、上下方向に対
向して配置された第1、第2の案内機構91、92によ
って直線状に送り出し、第2の案内機構92、被加工物
93を、それぞれ独立に制御される第1、第2のXYテ
ーブル94、95に設け、第1、第2の案内機構91、
92間に配置されたテーブルの一例である第2のXYテ
ーブル95に固定されたセラミックスからなる被加工物
93にワイヤーソー11を押しつけながら、被加工物9
3の形状加工を行う装置である。なお、第1、第2の案
内機構91、92は同一のものを被加工物93に対して
勝手違いに対向して配置したものである。以下、これら
について詳しく説明する。また、図7〜図9に示すよう
に、第1、第2のXYテーブル94、95が直交して移
動する方向をX方向、Y方向とし、X方向及びY方向に
直交する方向をZ方向と定義する。なお、セラミック加
工装置10、50と同一の構成要素については、同一の
符号を付して詳しい説明を省略する。
【0032】第1、第2の案内機構91、92を通過す
るワイヤーソー11は、それぞれ電動モータにより駆動
される供給リール16及び巻取りリール17に螺旋巻き
されており、かつ供給リール16及び巻取りリール17
にはそれぞれ、図示しない公知のトラバース機構が設け
られ、さらに第1、第2の案内機構91、92に対して
一定の位置からワイヤーソー11を供給及び受給するよ
うにガイドローラー18、19が設けられた構造となっ
ている。供給リール16、ガイドローラー18及び第1
の案内機構91は、図示しない取付フレームの上部に、
また、巻取りリール17、ガイドローラー19及び第2
の案内機構92は、取付フレームの下部に設けられた第
1のXYテーブル94に、さらに、第2のXYテーブル
95は取付フレームの高さ方向の中央部に固定されてい
る。
るワイヤーソー11は、それぞれ電動モータにより駆動
される供給リール16及び巻取りリール17に螺旋巻き
されており、かつ供給リール16及び巻取りリール17
にはそれぞれ、図示しない公知のトラバース機構が設け
られ、さらに第1、第2の案内機構91、92に対して
一定の位置からワイヤーソー11を供給及び受給するよ
うにガイドローラー18、19が設けられた構造となっ
ている。供給リール16、ガイドローラー18及び第1
の案内機構91は、図示しない取付フレームの上部に、
また、巻取りリール17、ガイドローラー19及び第2
の案内機構92は、取付フレームの下部に設けられた第
1のXYテーブル94に、さらに、第2のXYテーブル
95は取付フレームの高さ方向の中央部に固定されてい
る。
【0033】図7及び図8に示すように、第2のXYテ
ーブル95は取付フレームに水平、かつX方向に平行間
隔を開けて配置された断面矩形状の一対のガイドレール
20、21と、一対のガイドレール20、21の上部に
掛合して摺動し、Y方向に所定の間隔を開けて設けられ
た摺動部22、23が下部に取付けられたY方向移動部
24と、Y方向移動部24上に水平、かつY方向に平行
間隔を開けて配置された断面矩形状の一対のガイドレー
ル25、26と、一対のガイドレール25、26の上部
に掛合して摺動し、X方向に所定の間隔を開けて設けら
れた摺動部27、28が下部に取付けられたX方向移動
部29とを有している。なお、取付フレームにはY方向
移動部24を進退可能なY軸進退駆動源の一例である電
動モータ(図示せず)が、また、Y方向移動部24には
X方向移動部29を進退可能なX軸進退駆動源の一例で
ある電動モータ(図示せず)が設けられている。従っ
て、2個の電動モータを単独に駆動することによって、
Y方向移動部24を介してX方向移動部29をX方向及
びY方向に自在に移動することができる。
ーブル95は取付フレームに水平、かつX方向に平行間
隔を開けて配置された断面矩形状の一対のガイドレール
20、21と、一対のガイドレール20、21の上部に
掛合して摺動し、Y方向に所定の間隔を開けて設けられ
た摺動部22、23が下部に取付けられたY方向移動部
24と、Y方向移動部24上に水平、かつY方向に平行
間隔を開けて配置された断面矩形状の一対のガイドレー
ル25、26と、一対のガイドレール25、26の上部
に掛合して摺動し、X方向に所定の間隔を開けて設けら
れた摺動部27、28が下部に取付けられたX方向移動
部29とを有している。なお、取付フレームにはY方向
移動部24を進退可能なY軸進退駆動源の一例である電
動モータ(図示せず)が、また、Y方向移動部24には
X方向移動部29を進退可能なX軸進退駆動源の一例で
ある電動モータ(図示せず)が設けられている。従っ
て、2個の電動モータを単独に駆動することによって、
Y方向移動部24を介してX方向移動部29をX方向及
びY方向に自在に移動することができる。
【0034】図7に示すように、Y方向移動部24及び
X方向移動部29を平面視した中央部にはそれぞれ、矩
形状の開口30、31が形成されている。開口30、3
1は略同じ大きさに形成されており、開口31を覆うよ
うに被加工物93がX方向移動部29に固定され、ワイ
ヤーソー11が開口30、31を挿通するように構成さ
れている。なお、X方向移動部29の開口31の周囲付
近には、被加工物93を固定すための固定手段が取付け
られている。第1のXYテーブル94は、取付フレーム
に設けられた架台96に取付けられたX軸進退駆動源の
一例である電動モータ97を介してX方向に進退するX
方向移動部98と、X方向移動部98に取付けられたY
軸進退駆動源の一例である電動モータ99を介してY方
向に進退するY方向移動部100とを備えている。な
お、図8では第1のXYテーブル94を省略している。
X方向移動部29を平面視した中央部にはそれぞれ、矩
形状の開口30、31が形成されている。開口30、3
1は略同じ大きさに形成されており、開口31を覆うよ
うに被加工物93がX方向移動部29に固定され、ワイ
ヤーソー11が開口30、31を挿通するように構成さ
れている。なお、X方向移動部29の開口31の周囲付
近には、被加工物93を固定すための固定手段が取付け
られている。第1のXYテーブル94は、取付フレーム
に設けられた架台96に取付けられたX軸進退駆動源の
一例である電動モータ97を介してX方向に進退するX
方向移動部98と、X方向移動部98に取付けられたY
軸進退駆動源の一例である電動モータ99を介してY方
向に進退するY方向移動部100とを備えている。な
お、図8では第1のXYテーブル94を省略している。
【0035】図9に示すように、第1の案内機構91
(第2の案内機構92も同じ)は、取付フレーム(第2
の案内機構92の場合はY方向移動部100)に固定さ
れ、中心部にワイヤーソー11が挿通する挿通孔(図示
せず)が形成された外形が矩形状の取付板101と、取
付板101上に前記挿通孔が連通する挿通孔102を有
する大径の旋回ベアリング(図示せず)を介して取付板
101の中心回りに旋回する大ギア103と、大ギア1
03に噛合する小ギア104と、小ギア104を回転駆
動する電動モータ105とを有している。また、大ギア
103の下面の外周近傍に垂直に取付けられた棒状の支
持ブラケット106の下端部にピン107を介して設け
られた大ギア108と、大ギア108に噛合する小ギア
109と、小ギア109を回転駆動する電動モータ11
0とを有している。
(第2の案内機構92も同じ)は、取付フレーム(第2
の案内機構92の場合はY方向移動部100)に固定さ
れ、中心部にワイヤーソー11が挿通する挿通孔(図示
せず)が形成された外形が矩形状の取付板101と、取
付板101上に前記挿通孔が連通する挿通孔102を有
する大径の旋回ベアリング(図示せず)を介して取付板
101の中心回りに旋回する大ギア103と、大ギア1
03に噛合する小ギア104と、小ギア104を回転駆
動する電動モータ105とを有している。また、大ギア
103の下面の外周近傍に垂直に取付けられた棒状の支
持ブラケット106の下端部にピン107を介して設け
られた大ギア108と、大ギア108に噛合する小ギア
109と、小ギア109を回転駆動する電動モータ11
0とを有している。
【0036】さらに、大ギア103の旋回中心に形成さ
れた挿通孔102を中心にして対向する位置には、2枚
の板片からなる取付ブラケット111の先端部に形成さ
れたピン(固定軸)111aを介して一対の旋回回転ロ
ーラー112、113がワイヤーソー11を挟んで回転
自由に設けられている。また、大ギア108の内面の下
端部の外周近傍には、2枚の長尺な板片からなる取付ブ
ラケット114が設けられており、取付ブラケット11
4の先側には、ピン111aと直交する2個のピン(固
定軸)114aを介して一対の揺動回転ローラー11
5、116が垂直方向のワイヤーソー11を挟んで回転
自由に設けられている。旋回回転ローラー112、11
3及び揺動回転ローラー115、116の外周部には、
直径dのワイヤーソー11を挟んガイドできるように、
断面が半円状に窪んだ溝が形成されている。
れた挿通孔102を中心にして対向する位置には、2枚
の板片からなる取付ブラケット111の先端部に形成さ
れたピン(固定軸)111aを介して一対の旋回回転ロ
ーラー112、113がワイヤーソー11を挟んで回転
自由に設けられている。また、大ギア108の内面の下
端部の外周近傍には、2枚の長尺な板片からなる取付ブ
ラケット114が設けられており、取付ブラケット11
4の先側には、ピン111aと直交する2個のピン(固
定軸)114aを介して一対の揺動回転ローラー11
5、116が垂直方向のワイヤーソー11を挟んで回転
自由に設けられている。旋回回転ローラー112、11
3及び揺動回転ローラー115、116の外周部には、
直径dのワイヤーソー11を挟んガイドできるように、
断面が半円状に窪んだ溝が形成されている。
【0037】従って、電動モータ105を駆動すること
によって、小ギア104及び大ギア103を介して旋回
回転ローラー112、113を、走行するワイヤーソー
11の回りに回転することができると共に、電動モータ
110を駆動することによって、小ギア109及び大ギ
ア108を介して揺動回転ローラー115、116をピ
ン107の回りに回転させて、揺動回転ローラー11
5、116を旋回回転ローラー112、113のピン
(固定軸)111a回りに揺動することができる。第1
の案内機構91と被加工物93との間の取付フレームに
は、ワイヤーソー11の張力を測定するためのテンショ
ンメーター40と、ワイヤーソー11と被加工物93と
の接触部に水からなる加工液41を噴出するノズル42
が設けられている。なお、テンションメーター40によ
り測定されたワイヤーソー11の張力に応じて、旋回回
転ローラー112、113及び揺動回転ローラー11
5、116を最適な向きに制御するように構成されてい
る。
によって、小ギア104及び大ギア103を介して旋回
回転ローラー112、113を、走行するワイヤーソー
11の回りに回転することができると共に、電動モータ
110を駆動することによって、小ギア109及び大ギ
ア108を介して揺動回転ローラー115、116をピ
ン107の回りに回転させて、揺動回転ローラー11
5、116を旋回回転ローラー112、113のピン
(固定軸)111a回りに揺動することができる。第1
の案内機構91と被加工物93との間の取付フレームに
は、ワイヤーソー11の張力を測定するためのテンショ
ンメーター40と、ワイヤーソー11と被加工物93と
の接触部に水からなる加工液41を噴出するノズル42
が設けられている。なお、テンションメーター40によ
り測定されたワイヤーソー11の張力に応じて、旋回回
転ローラー112、113及び揺動回転ローラー11
5、116を最適な向きに制御するように構成されてい
る。
【0038】次に、本発明の第3の実施の形態に係るセ
ラミック加工装置90を用いてセラミックスからなる矩
形厚肉板状の被加工物93に逆円錐台形状のテーパ孔を
加工する方法について説明する。 (1)スタートホールが形成された被加工物93を第2
のXYテーブル95に固定すると共に、加工するテーパ
孔のテーパに合わせて、第2のXYテーブル95の位置
の調整、第1のXYテーブル94の位置の調整、及び第
1、第2の案内機構91、92の旋回回転ローラー11
2、113と揺動回転ローラー115、116の旋回、
揺動の位置調整を行う。即ち、旋回回転ローラー11
2、113と揺動回転ローラー115、116が走行す
るワイヤーソー11による切断の負荷方向に正しく向く
ように設定する。
ラミック加工装置90を用いてセラミックスからなる矩
形厚肉板状の被加工物93に逆円錐台形状のテーパ孔を
加工する方法について説明する。 (1)スタートホールが形成された被加工物93を第2
のXYテーブル95に固定すると共に、加工するテーパ
孔のテーパに合わせて、第2のXYテーブル95の位置
の調整、第1のXYテーブル94の位置の調整、及び第
1、第2の案内機構91、92の旋回回転ローラー11
2、113と揺動回転ローラー115、116の旋回、
揺動の位置調整を行う。即ち、旋回回転ローラー11
2、113と揺動回転ローラー115、116が走行す
るワイヤーソー11による切断の負荷方向に正しく向く
ように設定する。
【0039】(2)スタートホールにワイヤーソー11
を通線し、供給リール16、巻取りリール17間のワイ
ヤーソー11を1本ものとする。 (3)ノズル42から加工液41を噴出させながら、ト
ラバース機構付きの供給リール16及び巻取りリール1
7を駆動し、供給リール16に巻回されたワイヤーソー
11を送り出し、ガイドローラー18、第1の案内機構
91、被加工物93、第2の案内機構92及びガイドロ
ーラー19を介して巻取りリール17により巻き取る。 (4)この状態で、加工するテーパ孔の径方向のサイズ
に応じて、第2のXYテーブル95を駆動し、第2のX
Yテーブル95の移動に応じて被加工物93を順次ワイ
ヤーソー11により切断する。
を通線し、供給リール16、巻取りリール17間のワイ
ヤーソー11を1本ものとする。 (3)ノズル42から加工液41を噴出させながら、ト
ラバース機構付きの供給リール16及び巻取りリール1
7を駆動し、供給リール16に巻回されたワイヤーソー
11を送り出し、ガイドローラー18、第1の案内機構
91、被加工物93、第2の案内機構92及びガイドロ
ーラー19を介して巻取りリール17により巻き取る。 (4)この状態で、加工するテーパ孔の径方向のサイズ
に応じて、第2のXYテーブル95を駆動し、第2のX
Yテーブル95の移動に応じて被加工物93を順次ワイ
ヤーソー11により切断する。
【0040】(5)テーパ孔の形成が完了すると、加工
液41の噴出、第2のXYテーブル95の移動、供給リ
ール16及び巻取りリール17の駆動を停止する。 (6)被加工物93を第2のXYテーブル95から取り
外す。 (7)巻取りリール17に巻き取られたワイヤーソー1
1を供給リール16に巻き戻す。なお、上記の加工方法
においては、加工するテーパ孔のテーパに合わせて、最
初に揺動回転ローラー115、116の揺動角度を一定
に設定し、切断途中では変更しなかったが、もっと複雑
な形状の場合には、切断途中において、揺動回転ローラ
ー115、116の揺動角度の調整を行うように構成す
ることができる。また、上記の加工も、第2のXYテー
ブル95の移動を手動操作で行うようにしたが、セラミ
ック加工装置10、50と同様、予めプログラムされた
命令に従って自動制御で行うように構成することもでき
る。
液41の噴出、第2のXYテーブル95の移動、供給リ
ール16及び巻取りリール17の駆動を停止する。 (6)被加工物93を第2のXYテーブル95から取り
外す。 (7)巻取りリール17に巻き取られたワイヤーソー1
1を供給リール16に巻き戻す。なお、上記の加工方法
においては、加工するテーパ孔のテーパに合わせて、最
初に揺動回転ローラー115、116の揺動角度を一定
に設定し、切断途中では変更しなかったが、もっと複雑
な形状の場合には、切断途中において、揺動回転ローラ
ー115、116の揺動角度の調整を行うように構成す
ることができる。また、上記の加工も、第2のXYテー
ブル95の移動を手動操作で行うようにしたが、セラミ
ック加工装置10、50と同様、予めプログラムされた
命令に従って自動制御で行うように構成することもでき
る。
【0041】本実施の形態では、セラミック加工装置1
0においては、被加工物15を切断するワイヤーソー1
1の走行方向をXY面に垂直な方向(Z方向)とした
が、これに限定されず、必要に応じて、Z方向に対して
少し傾けて設定することもできる。ワイヤーソー11を
少し傾けた場合には、第1、第2の案内機構12、13
の代わりに第1、第2の案内機構91、92を用いる。
セラミック加工装置90においては、供給リール16、
ガイドローラー18及び第1の案内機構91を取付フレ
ームに固定したが、これに限定されず、必要に応じて、
供給リール16、ガイドローラー18及び第1の案内機
構91をXYテーブルに取付け、第1、第2の案内機構
91、92及び被加工物93すべてをXYテーブルで移
動することもできる。逆に、第1の案内機構91をXY
テーブルで移動し、第2の案内機構92を取付フレーム
に固定することもできる。
0においては、被加工物15を切断するワイヤーソー1
1の走行方向をXY面に垂直な方向(Z方向)とした
が、これに限定されず、必要に応じて、Z方向に対して
少し傾けて設定することもできる。ワイヤーソー11を
少し傾けた場合には、第1、第2の案内機構12、13
の代わりに第1、第2の案内機構91、92を用いる。
セラミック加工装置90においては、供給リール16、
ガイドローラー18及び第1の案内機構91を取付フレ
ームに固定したが、これに限定されず、必要に応じて、
供給リール16、ガイドローラー18及び第1の案内機
構91をXYテーブルに取付け、第1、第2の案内機構
91、92及び被加工物93すべてをXYテーブルで移
動することもできる。逆に、第1の案内機構91をXY
テーブルで移動し、第2の案内機構92を取付フレーム
に固定することもできる。
【0042】供給リール16(57)からワイヤーソー
11を送り出して、巻取りリール17(58)に巻き取
って、その後、巻き戻しを行ったが、これに限定され
ず、例えば、巻取りリール17(58)の代わりに方向
転換用シーブを用いて、ワイヤーソー11をエンドレス
で供給リール16(57)に巻き取ることもできる。一
対の旋回回転ローラー38、39、一対の前後回転ロー
ラー73、73a、一対の左右回転ローラー76、76
a、一対の旋回回転ローラー112、113、一対の揺
動回転ローラー115、116として各回転ローラーを
一対で設けたが、これに限定されず、必要に応じて、そ
れぞれ切断抵抗を受けるワイヤーソー11に当接する側
(負荷側)の回転ローラーのみを設けても構わない。
11を送り出して、巻取りリール17(58)に巻き取
って、その後、巻き戻しを行ったが、これに限定され
ず、例えば、巻取りリール17(58)の代わりに方向
転換用シーブを用いて、ワイヤーソー11をエンドレス
で供給リール16(57)に巻き取ることもできる。一
対の旋回回転ローラー38、39、一対の前後回転ロー
ラー73、73a、一対の左右回転ローラー76、76
a、一対の旋回回転ローラー112、113、一対の揺
動回転ローラー115、116として各回転ローラーを
一対で設けたが、これに限定されず、必要に応じて、そ
れぞれ切断抵抗を受けるワイヤーソー11に当接する側
(負荷側)の回転ローラーのみを設けても構わない。
【0043】セラミック加工装置90の第1、第2の案
内機構91、92においては、一対の揺動回転ローラー
115、116を大ギア108の中心のピン107の回
りに回転させることにより、旋回回転ローラー112、
113に対して揺動させたが、これに限定されず、被加
工物93を中心として対向してそれぞれ配置された一対
の旋回回転ローラー112、113間を走行するワイヤ
ーソー11と同じ向き(角度)になるように、一対の揺
動回転ローラー115、116を揺動させる構造のほう
が好ましい。しかし、被加工物93を中心として対向し
てそれぞれ配置された一対の旋回回転ローラー112、
113間を走行するワイヤーソー11が、第1、第2の
案内機構91、92で形成する方向に対して傾斜する角
度が小さい場合には、本実施の形態の揺動回転ローラー
115、116でも、実質的に問題なく使用できる。大
ギア108の回転中心を旋回回転ローラー112、11
3の接点の延長線上に配置することにより傾斜角を大き
くしても、問題なく使用できる。
内機構91、92においては、一対の揺動回転ローラー
115、116を大ギア108の中心のピン107の回
りに回転させることにより、旋回回転ローラー112、
113に対して揺動させたが、これに限定されず、被加
工物93を中心として対向してそれぞれ配置された一対
の旋回回転ローラー112、113間を走行するワイヤ
ーソー11と同じ向き(角度)になるように、一対の揺
動回転ローラー115、116を揺動させる構造のほう
が好ましい。しかし、被加工物93を中心として対向し
てそれぞれ配置された一対の旋回回転ローラー112、
113間を走行するワイヤーソー11が、第1、第2の
案内機構91、92で形成する方向に対して傾斜する角
度が小さい場合には、本実施の形態の揺動回転ローラー
115、116でも、実質的に問題なく使用できる。大
ギア108の回転中心を旋回回転ローラー112、11
3の接点の延長線上に配置することにより傾斜角を大き
くしても、問題なく使用できる。
【0044】第1の案内機構12(53、91も同
じ)、第2の案内機構13(54、92も同じ)を通過
するワイヤーソー11は、供給リール16、巻取りリー
ル17に螺旋巻きされ、かつ供給リール16、巻取りリ
ール17にはトラバース機構が設けられており、ガイド
ローラー18、19を介して一定の位置から第1の案内
機構12、第2の案内機構13に供給、受給するように
したが、これに限定されず、例えば、ガイドローラー1
8、19が無い状態で、ワイヤーソー11を第1の案内
機構12、第2の案内機構13に供給、受給することも
できる。セラミック加工装置50においては、自在球体
78の球面部79、80と球体支持ブラケット81、8
2の球面受け部83、84によって自在継手を構成した
が、これに限定されず、その他の構造の自在継手を使用
しても構わない。また、供給リール57及び巻取りリー
ル58に自在球体78を介して支持ステー88を設けた
が、これに限定されず、必要に応じて、供給リール57
又は巻取りリール58に自在球体78を介して支持ステ
ー88を設けることもできる。テーブル用のX、Y軸進
退駆動源として電動モータを用いたが、これに限定され
ず、状況に応じて、電動、空気又は油圧シリンダー等を
使用することもできる。
じ)、第2の案内機構13(54、92も同じ)を通過
するワイヤーソー11は、供給リール16、巻取りリー
ル17に螺旋巻きされ、かつ供給リール16、巻取りリ
ール17にはトラバース機構が設けられており、ガイド
ローラー18、19を介して一定の位置から第1の案内
機構12、第2の案内機構13に供給、受給するように
したが、これに限定されず、例えば、ガイドローラー1
8、19が無い状態で、ワイヤーソー11を第1の案内
機構12、第2の案内機構13に供給、受給することも
できる。セラミック加工装置50においては、自在球体
78の球面部79、80と球体支持ブラケット81、8
2の球面受け部83、84によって自在継手を構成した
が、これに限定されず、その他の構造の自在継手を使用
しても構わない。また、供給リール57及び巻取りリー
ル58に自在球体78を介して支持ステー88を設けた
が、これに限定されず、必要に応じて、供給リール57
又は巻取りリール58に自在球体78を介して支持ステ
ー88を設けることもできる。テーブル用のX、Y軸進
退駆動源として電動モータを用いたが、これに限定され
ず、状況に応じて、電動、空気又は油圧シリンダー等を
使用することもできる。
【0045】
【発明の効果】請求項1及び請求項1に従属する請求項
4〜8記載のセラミック加工装置においては、テーブル
に固定された被加工物をX方向及びY方向に移動させる
ことにより、第1、第2の案内機構によって直線状に送
り出されるワイヤーソーを被加工物に押しつけて、被加
工物を曲線状に切断することができる。従って、第1、
第2の案内機構を固定してワイヤーソーを走行させるこ
とができるので、ワイヤーソーの位置制御が不要とな
り、また、比較的小さなサイズの被加工物の複雑な形状
加工が容易となる。請求項2及び請求項2に従属する請
求項4〜8記載のセラミック加工装置においては、第
1、第2の案内機構により直線状に送り出されるワイヤ
ーソーの位置及び傾きを調整しながら、ワイヤーソーを
テーブルに固定された被加工物に押しつけて、被加工物
を曲線状に切断することができる。従って、被加工物が
固定されたテーブルの位置制御が不要となり、また、比
較的大きなサイズの被加工物の複雑な形状加工が容易と
なる。
4〜8記載のセラミック加工装置においては、テーブル
に固定された被加工物をX方向及びY方向に移動させる
ことにより、第1、第2の案内機構によって直線状に送
り出されるワイヤーソーを被加工物に押しつけて、被加
工物を曲線状に切断することができる。従って、第1、
第2の案内機構を固定してワイヤーソーを走行させるこ
とができるので、ワイヤーソーの位置制御が不要とな
り、また、比較的小さなサイズの被加工物の複雑な形状
加工が容易となる。請求項2及び請求項2に従属する請
求項4〜8記載のセラミック加工装置においては、第
1、第2の案内機構により直線状に送り出されるワイヤ
ーソーの位置及び傾きを調整しながら、ワイヤーソーを
テーブルに固定された被加工物に押しつけて、被加工物
を曲線状に切断することができる。従って、被加工物が
固定されたテーブルの位置制御が不要となり、また、比
較的大きなサイズの被加工物の複雑な形状加工が容易と
なる。
【0046】請求項3及び請求項3に従属する請求項4
〜8記載のセラミック加工装置においては、第1、第2
の案内機構により直線状に送り出されるワイヤーソーの
位置及び傾きを調整しながら、しかも、テーブルに固定
された被加工物をX方向及びY方向に移動させながら、
ワイヤーソーを被加工物に押しつけて、被加工物を曲線
状に切断することができる。従って、小さなサイズから
大きなサイズにわたる範囲の広い被加工物を、より複雑
な形状に加工することが可能となる。特に、請求項4記
載のセラミック加工装置においては、第1の案内機構の
構成が簡略化できるので、第1の案内機構のスペースを
小さくでき、これによって、装置をコンパクトにでき
る。
〜8記載のセラミック加工装置においては、第1、第2
の案内機構により直線状に送り出されるワイヤーソーの
位置及び傾きを調整しながら、しかも、テーブルに固定
された被加工物をX方向及びY方向に移動させながら、
ワイヤーソーを被加工物に押しつけて、被加工物を曲線
状に切断することができる。従って、小さなサイズから
大きなサイズにわたる範囲の広い被加工物を、より複雑
な形状に加工することが可能となる。特に、請求項4記
載のセラミック加工装置においては、第1の案内機構の
構成が簡略化できるので、第1の案内機構のスペースを
小さくでき、これによって、装置をコンパクトにでき
る。
【0047】請求項5記載のセラミック加工装置におい
ては、第1の案内機構及び第2の案内機構の構成が簡略
化できるので、第1の案内機構及び第2の案内機構のス
ペースを小さくでき、これによって、装置をさらにコン
パクトにできる。請求項6記載のセラミック加工装置に
おいては、ワイヤーソーの巻き戻し作業が不要となるの
で、作業性が向上する。請求項7記載のセラミック加工
装置においては、旋回回転ローラーの旋回によりワイヤ
ーソーの切断抵抗に抗してワイヤーソーの水平方向の移
動をガイドすることができ、かつ、揺動回転ローラーの
揺動により、垂直方向に対して傾斜して走行するワイヤ
ーソーをガイドすることができる。従って、ワイヤーソ
ーの複雑な動きに対して、確実にワイヤーソーをガイド
できるので、切断精度が向上する。
ては、第1の案内機構及び第2の案内機構の構成が簡略
化できるので、第1の案内機構及び第2の案内機構のス
ペースを小さくでき、これによって、装置をさらにコン
パクトにできる。請求項6記載のセラミック加工装置に
おいては、ワイヤーソーの巻き戻し作業が不要となるの
で、作業性が向上する。請求項7記載のセラミック加工
装置においては、旋回回転ローラーの旋回によりワイヤ
ーソーの切断抵抗に抗してワイヤーソーの水平方向の移
動をガイドすることができ、かつ、揺動回転ローラーの
揺動により、垂直方向に対して傾斜して走行するワイヤ
ーソーをガイドすることができる。従って、ワイヤーソ
ーの複雑な動きに対して、確実にワイヤーソーをガイド
できるので、切断精度が向上する。
【0048】請求項8記載のセラミック加工装置におい
ては、第1、第2の案内機構の位置に追随して、前後回
転ローラー及び左右回転ローラーがワイヤーソーを挟ん
だまま自在に傾動できるので、第1、第2の案内機構に
駆動手段が不要となり、簡略化され、コンパクトにでき
る。請求項9記載のセラミック加工装置においては、供
給リール、巻取りリールと第1、第2の案内機構との間
のワイヤーソーをガイドするガイドローラーの構造を簡
略化できるので、スペースを小さくでき、これによりコ
ンパクトな装置にできる。
ては、第1、第2の案内機構の位置に追随して、前後回
転ローラー及び左右回転ローラーがワイヤーソーを挟ん
だまま自在に傾動できるので、第1、第2の案内機構に
駆動手段が不要となり、簡略化され、コンパクトにでき
る。請求項9記載のセラミック加工装置においては、供
給リール、巻取りリールと第1、第2の案内機構との間
のワイヤーソーをガイドするガイドローラーの構造を簡
略化できるので、スペースを小さくでき、これによりコ
ンパクトな装置にできる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るセラミック加
工装置の概略構成を説明する一部省略正面図である。
工装置の概略構成を説明する一部省略正面図である。
【図2】同セラミック加工装置の概略構成を説明する一
部省略側面図である。
部省略側面図である。
【図3】同セラミック加工装置の第1の案内機構の斜視
図である。
図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の第2の実
施の形態に係るセラミック加工装置により平行孔を形成
する場合の概略構成の一部省略正面図、一部省略側面図
である。
施の形態に係るセラミック加工装置により平行孔を形成
する場合の概略構成の一部省略正面図、一部省略側面図
である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ、同セラミック加工
装置によりテーパ孔を形成する場合の概略構成の一部省
略正面図、一部省略側面図である。
装置によりテーパ孔を形成する場合の概略構成の一部省
略正面図、一部省略側面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ、同セラミック加工
装置の第1の案内機構の平面図、側断面図である。
装置の第1の案内機構の平面図、側断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るセラミック加
工装置の概略構成を説明する一部省略正面図である。
工装置の概略構成を説明する一部省略正面図である。
【図8】同セラミック加工装置の概略構成を説明する一
部省略側面図である。
部省略側面図である。
【図9】同セラミック加工装置の第1の案内機構の斜視
図である。
図である。
10:セラミック加工装置、11:ワイヤーソー、1
2:第1の案内機構、13:第2の案内機構、14:X
Yテーブル(テーブル)、15:被加工物、16:供給
リール、17:巻取りリール、18:ガイドローラー、
19:ガイドローラー、20、21:ガイドレール、2
2、23:摺動部、24:Y方向移動部、25、26:
ガイドレール、27、28:摺動部、29:X方向移動
部、30、31:開口、32:取付板、33:大ギア、
34:小ギア、35:電動モータ、36:挿通孔、3
7:取付ブラケット、37a:ピン(固定軸)、38、
39:旋回回転ローラー、40:テンションメーター、
41:加工液、42:ノズル、50:セラミック加工装
置、51:第1のXYテーブル、52:第2のXYテー
ブル、53:第1の案内機構、54:第2の案内機構、
55:固定テーブル(テーブル)、56:被加工物、5
7:供給リール、58:巻取りリール、59:上部、6
0:下部、61、62:ガイドレール、63、64:摺
動部、65:X方向移動部、66、67:ガイドレー
ル、68、69:摺動部、70:Y方向移動部、71:
挿通孔、72:開口、73、73a:前後回転ローラ
ー、74、74a:固定軸、75、75a:固定軸、7
6、76a:左右回転ローラー、77、77a〜77
c:連結棒、78:自在球体、79、80:球面部、8
1、82:球体支持ブラケット、83、84:球面受け
部、85、86:挿通孔、87:挿通孔、88:支持ス
テー、90:セラミック加工装置、91:第1の案内機
構、92:第2の案内機構、93:被加工物、94:第
1のXYテーブル、95:第2のXYテーブル(テーブ
ル)、96:架台、97:電動モータ(X軸進退駆動
源)、98:X方向移動部、99:電動モータ(Y軸進
退駆動源)、100:Y方向移動部、101:取付板、
102:挿通孔、103:大ギア、104:小ギア、1
05:電動モータ、106:支持ブラケット、107:
ピン、108:大ギア、109:小ギア、110:電動
モータ、111:取付ブラケット、111a:ピン(固
定軸)、112、113:旋回回転ローラー、114:
取付ブラケット、114a:ピン(固定軸)、115、
116:揺動回転ローラー
2:第1の案内機構、13:第2の案内機構、14:X
Yテーブル(テーブル)、15:被加工物、16:供給
リール、17:巻取りリール、18:ガイドローラー、
19:ガイドローラー、20、21:ガイドレール、2
2、23:摺動部、24:Y方向移動部、25、26:
ガイドレール、27、28:摺動部、29:X方向移動
部、30、31:開口、32:取付板、33:大ギア、
34:小ギア、35:電動モータ、36:挿通孔、3
7:取付ブラケット、37a:ピン(固定軸)、38、
39:旋回回転ローラー、40:テンションメーター、
41:加工液、42:ノズル、50:セラミック加工装
置、51:第1のXYテーブル、52:第2のXYテー
ブル、53:第1の案内機構、54:第2の案内機構、
55:固定テーブル(テーブル)、56:被加工物、5
7:供給リール、58:巻取りリール、59:上部、6
0:下部、61、62:ガイドレール、63、64:摺
動部、65:X方向移動部、66、67:ガイドレー
ル、68、69:摺動部、70:Y方向移動部、71:
挿通孔、72:開口、73、73a:前後回転ローラ
ー、74、74a:固定軸、75、75a:固定軸、7
6、76a:左右回転ローラー、77、77a〜77
c:連結棒、78:自在球体、79、80:球面部、8
1、82:球体支持ブラケット、83、84:球面受け
部、85、86:挿通孔、87:挿通孔、88:支持ス
テー、90:セラミック加工装置、91:第1の案内機
構、92:第2の案内機構、93:被加工物、94:第
1のXYテーブル、95:第2のXYテーブル(テーブ
ル)、96:架台、97:電動モータ(X軸進退駆動
源)、98:X方向移動部、99:電動モータ(Y軸進
退駆動源)、100:Y方向移動部、101:取付板、
102:挿通孔、103:大ギア、104:小ギア、1
05:電動モータ、106:支持ブラケット、107:
ピン、108:大ギア、109:小ギア、110:電動
モータ、111:取付ブラケット、111a:ピン(固
定軸)、112、113:旋回回転ローラー、114:
取付ブラケット、114a:ピン(固定軸)、115、
116:揺動回転ローラー
Claims (9)
- 【請求項1】 微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、前記第1、第2の案内機構間に配置
されたテーブルに固定されたセラミックスからなる被加
工物に前記ワイヤーソーを押しつけながら、前記被加工
物の形状加工を行うセラミック加工装置であって、前記
テーブルは、X及びY方向に自在又は予めプログラムさ
れた命令に従って移動するXYテーブルであることを特
徴とするセラミック加工装置。 - 【請求項2】 微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、前記第1、第2の案内機構間に配置
されたテーブルに固定されたセラミックスからなる被加
工物に前記ワイヤーソーを押しつけながら、前記被加工
物の形状加工を行うセラミック加工装置であって、前記
第1、第2の案内機構はそれぞれ独立に制御される第
1、第2のXYテーブルに設けられ、前記テーブルに固
定された前記被加工物の加工を行うことを特徴とするセ
ラミック加工装置。 - 【請求項3】 微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、前記第1、第2の案内機構間に配置
されたテーブルに固定されたセラミックスからなる被加
工物に前記ワイヤーソーを押しつけながら、前記被加工
物の形状加工を行うセラミック加工装置であって、前記
テーブルは、XYテーブルであって、しかも、前記第
1、第2の案内機構のうち少なくとも一方は、別のXY
テーブルに固定されていることを特徴とするセラミック
加工装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のセ
ラミック加工装置において、前記第1の案内機構を通過
する前記ワイヤーソーは供給リールに螺旋巻きされ、か
つ前記供給リールにはトラバース機構が設けられて前記
第1の案内機構に対して一定の位置から前記ワイヤーソ
ーを供給していることを特徴とするセラミック加工装
置。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のセ
ラミック加工装置において、前記第1、第2の案内機構
を通過するワイヤーソーは、それぞれ供給リール及び巻
取りリールに螺旋巻きされ、かつ前記供給リール及び前
記巻取りリールにはそれぞれトラバース機構が設けられ
て前記第1、第2の案内機構に対して一定の位置から前
記ワイヤーソーを供給及び受給していることを特徴とす
るセラミック加工装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のセ
ラミック加工装置において、前記第1、第2の案内機構
を通過するワイヤーソーは、エンドレスとなっているこ
とを特徴とするセラミック加工装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のセ
ラミック加工装置において、前記第1、第2の案内機構
はそれぞれ、固定軸がXY面で旋回し、前記ワイヤーソ
ーを挟んで対向する一対の旋回回転ローラーと、固定軸
が前記旋回回転ローラーの固定軸に対して直交、かつ揺
動し、前記ワイヤーソーを挟んで対向する一対の揺動回
転ローラーとを備えたことを特徴とするセラミック加工
装置。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のセ
ラミック加工装置において、前記第1、第2の案内機構
はそれぞれ、前記ワイヤーソーを挟んで対向する一対の
前後回転ローラーと、該前後回転ローラーに固定軸が直
交し、前記ワイヤーソーを挟んで対向する一対の左右回
転ローラーとを備え、前記前後回転ローラー及び左右回
転ローラーは自在継手を介して設けられていることを特
徴とするワイヤー切断装置。 - 【請求項9】 微粒の硬質切削材が表面に設けられたワ
イヤーソーを、対向する第1、第2の案内機構によって
直線状に送り出し、前記第1、第2の案内機構間に配置
されたテーブルに固定されたセラミックスからなる被加
工物に前記ワイヤーソーを押しつけながら、前記被加工
物の形状加工を行うセラミック加工装置であって、前記
第1、第2の案内機構はそれぞれ独立に制御される第
1、第2のXYテーブルに設けられ、前記第1、第2の
案内機構を通過するワイヤーソーは、それぞれ供給リー
ル及び巻取りリールに螺旋巻きされ、かつ前記供給リー
ル及び前記巻取りリールにはそれぞれトラバース機構が
設けられて前記第1、第2の案内機構に対して一定の位
置から前記ワイヤーソーを供給及び受給し、前記第1、
第2の案内機構はそれぞれ、前記ワイヤーソーを挟んで
対向する一対の前後回転ローラーと、該前後回転ローラ
ーに固定軸が直交し、前記ワイヤーソーを挟んで対向す
る一対の左右回転ローラーとを備え、前記前後回転ロー
ラー及び左右回転ローラーは自在継手を介して設けら
れ、しかも、前記供給リール及び/又は前記巻取りリー
ルは前記自在継手に一体的に設けられていることを特徴
とするワイヤー切断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001362555A JP2003165047A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | セラミック加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001362555A JP2003165047A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | セラミック加工装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003165047A true JP2003165047A (ja) | 2003-06-10 |
Family
ID=19173040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001362555A Withdrawn JP2003165047A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | セラミック加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003165047A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005034980A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-02-10 | Koide Kinzoku Kogyo Kk | 切断機 |
| JP2007160462A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Takatori Corp | ワイヤソー |
| JP2007301247A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Koken Ltd | 内視鏡洗滌装置のワイヤブラシ送り機構 |
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| JP2012517904A (ja) * | 2009-02-17 | 2012-08-09 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | ワイヤソー装置およびワイヤソー装置を動作させる方法 |
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| JP2017205828A (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-24 | 株式会社共立合金製作所 | ワイヤーソー装置及びこの装置を用いた粉末成形体の切り出し方法 |
| CN108656375A (zh) * | 2018-05-11 | 2018-10-16 | 青岛高测科技股份有限公司 | 一种单晶硅棒两线开方机 |
-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001362555A patent/JP2003165047A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
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| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050201 |