JP6518555B2 - ワイヤ取付装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤを取り付けるワイヤ取付装置及び方法に関する。
ワイヤ供給部材から供給されたコイル導線等のワイヤを、ワークとしての巻取部材により巻き取る巻取装置では、ワイヤの先端を、巻取部材に設けられた挿入溝に挿入して取り付けた後、巻取部材を回転させることでワイヤを巻き取る(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のコイル導線の巻取方法及び巻取装置では、ワイヤ供給部材としての分割コアに巻回され、先端が分割コアから突出したコイル導線を巻取部材の挿入溝に挿入する際に、コイル導線を支持していない。コイル導線は、巻軸に巻回された状態から送り出されて分割コアに巻回されているため、巻き癖が付いていることがある。このような巻き癖が付いたコイル導線を巻き取る場合、特許文献1のようなコイル導線を支持していない巻取装置では、コイル導線を挿入溝に挿入することができないことがある。
特許文献2に記載の線材巻取装置では、ワイヤ供給部材と巻取部材との間に、線材を支持するローラを設け、このローラで線材の底面を受けて線材の上下方向の位置決めを行うことで、ワイヤの先端を挿入溝に向けて案内している。これにより、巻き癖がついた線材でも、挿入溝に挿入できるようにしている。
特許第5628095号公報 特開平6−086513号公報
しかしながら、特許文献2の線材巻取装置では、ワイヤ供給部材と巻取部材との間にガイド用のローラを設けているため、巻取部材をワイヤ供給部材に近付けることができず、巻取部材とワイヤ供給部材とからなるユニットが大型化するという問題がある。
分割コアから突出したワイヤを巻取部材で巻き取る場合、巻き取り後に、分割コアと巻取部材とからなるユニットを搬送して、搬送先で巻取部材に巻回されたワイヤを、分割コアの溝に巻回して収納させる収納工程が行われる。上記ユニットが大型化すると、収納工程で広いスペースが必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ワイヤをワークの挿入溝に挿入して取り付けることができ、且つワークとワイヤ供給部材とからなるユニットを小型化することができるワイヤ取付装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明のワイヤ取付装置は、ワークに設けられた挿入溝にワイヤの先端を挿入して取り付けるワイヤ取付装置であって、前記ワークを、前記ワイヤの先端から離れた待機位置と、前記ワイヤの先端を前記挿入溝に挿入完了して前記ワークに取り付ける取付位置との間で移動させる移動機構と、前記ワークが前記待機位置から前記取付位置の手前で、前記挿入溝の入り口に前記ワイヤが当接した状態の所定位置までの所定区間に位置する場合に、前記ワークの移動経路上で前記ワイヤを前記挿入溝に向けて案内するように支持する支持部材と、前記ワークが前記所定位置から前記取付位置に向けて移動されたことに連動して、前記ワークが前記取付位置に移動されたときには、前記支持部材を前記ワークの移動経路から退避させて前記ワイヤの支持を解除させた状態にする連動機構と、を備えることを特徴とする。
本発明のワイヤ取付装置によれば、ワークが待機位置から取付位置の手前の所定位置までの所定区間に位置する場合に、支持部材によりワイヤを支持するので、ワイヤを挿入溝に向けて案内してワークに取り付けることができる。
さらに、ワークが取付位置の手前の所定位置から取付位置に向けて移動されたことに連動して、支持部材をワークの移動経路から退避させてワイヤの支持を解除させるので、支持部材が同じ位置に固定されたものに比べて、ワークに向けてワイヤを供給するワイヤ供給部材にワークを近付けることができ、ワークとワイヤ供給部材とからなるユニットを小型化することができる。
また、前記支持部材は、前記ワイヤの挿入方向と直交する方向における該ワイヤの両側に一対に配置されて前記ワイヤを挟み込んで支持し、前記連動機構は、前記一対の支持部材の各々を前記ワークの移動経路から退避させることが好ましい。
一対の支持部材によりワイヤを挟み込んで支持するので、ワイヤを所定の位置に位置決めすることができ、ワイヤをワークの挿入溝に確実に挿入することができる。
さらに、前記連動機構は、前記一対の支持部材の各々に固定され、前記一対の支持部材で前記ワイヤを支持する場合に前記ワークの移動方向に延在する一対のガイド部材と、前記一対の支持部材の各々を前記ワークの移動経路から退避させる方向に前記ガイド部材を付勢する一対の付勢手段と、前記ワークが前記所定区間にある場合には、前記一対の付勢手段により付勢された前記一対のガイド部材に当接することで、前記一対の支持部材を前記ワイヤを支持する位置に位置決めし、且つ、前記ワークが前記所定位置から前記取付位置に向けて移動されたことに連動して、前記一対のガイド部材から離れることで、前記一対の支持部材を前記一対の付勢手段の付勢により前記ワークの移動経路から退避させるガイド当接部材と、を備えることが好ましい。
一対の支持部材を、一対の付勢手段の付勢によりワークの移動経路から退避させるので、支持部材をモータやギヤ等を有する移動機構により退避させるものに比べて、簡単な構造となる。
また、前記一対の支持部材は、前記ワークまでの距離が異なり、前記連動機構は、前記一対の支持部材のうちの前記ワークに近い一方の支持部材を、前記ワークから遠い他方の支持部材よりも早く前記ワークの移動経路からの退避を開始させることが好ましい。
一対の支持部材は、ワークまでの距離が異なるので、ワークまでの距離が一対の支持部材で同じものに比べて、ワイヤの位置決め精度が向上する。また、連動機構は、一対の支持部材のうちのワークに近い一方の支持部材を、ワークから遠い他方の支持部材よりも早くワークの移動経路からの退避を開始させるので、ワークが支持部材に当接するのを防止することができる。
本発明のワイヤ取付方法は、ワークに設けられた挿入溝にワイヤの先端を挿入して取り付けるワイヤ取付方法であって、前記ワークを、前記ワイヤの先端から離れた待機位置から、前記ワイヤの先端を前記挿入溝に挿入完了して前記ワークに取り付ける取付位置まで移動させる移動工程と、前記ワークが前記待機位置から前記取付位置の手前で、前記挿入溝の入り口に前記ワイヤが当接した状態の所定位置までの所定区間に位置する場合に、支持部材により前記ワークの移動経路上で前記ワイヤを前記挿入溝に向けて案内するように支持する支持工程と、前記ワークが前記所定位置から前記取付位置に向けて移動されたことに連動して、前記ワークが前記取付位置に移動されたときには、前記支持部材を前記ワークの移動経路から退避させて前記ワイヤの支持を解除させた状態にする連動工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のワイヤ取付方法によれば、支持工程では、ワークが待機位置から取付位置の手前の所定位置までの所定区間に位置する場合に、ワイヤを支持するので、ワイヤを挿入溝に向けて案内してワークに取り付けることができる。
さらに、ワークの所定位置から取付位置に向けた移動工程に連動して、支持部材はワークの移動経路から退避されるので、支持部材が同じ位置に固定されたものに比べて、ワークをワイヤ供給部材に近付けることができ、ワークとワイヤ供給部材とからなるユニットを小型化することができる。
本発明によれば、ワイヤをワークの挿入溝に挿入して取り付けることができ、且つワークとワイヤ供給部材とからなるユニットを小型化することができる。
本発明のワイヤ取付装置を備えるワイヤ巻取装置を示す斜視図。 第1,第2ベース板が初期位置にある状態のワイヤ巻取装置を示す上面図。 第1,第2ベース板が取付位置にある状態のワイヤ巻取装置を示す上面図。 図3のA部分の拡大側面図。 図3のB方向からの拡大側面図。 ワイヤ先端が巻取プーリの巻回溝に当接した状態のワイヤ巻取装置を示す上面図。 第1支持部材が支持位置から退避位置に向けて回動した状態のワイヤ巻取装置を示す上面図。 第1,第2支持部材が退避位置にある状態のワイヤ巻取装置を示す上面図。 巻取プーリでワイヤを巻き取った状態のワイヤ巻取装置を示す上面図。 第2実施形態のワイヤ巻取装置を示す上面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、ワイヤ巻取装置1は、コイル導線からなるワイヤ2を巻き取る巻取プーリ3と、この巻取プーリ3を回転可能に支持する支持台4と、ワイヤ2を巻取プーリ3に取り付けるワイヤ取付装置5とを備える。
ワイヤ2は、コア固定治具11に着脱可能に固定されてステータ(図示せず)の一部を構成する周知の分割コア12に巻回され、その先端がコア固定治具11から突出している。分割コア12を備えたステータは、ロータ(図示せず)と組み合わされて回転電機が構成され、例えば、電動機又は発電機として用いられる。なお、本実施形態では、コア固定治具11及び分割コア12を簡略化して図示している。
巻取プーリ3は、コア固定治具11から突出したワイヤ2が巻回される巻回溝3aが設けられている。巻回溝3aには、ワイヤ2の先端が挿入される挿入溝3b(図2参照)が2個設けられている。挿入溝3bは、巻取プーリ3の中心よりも外側に設けられている。
巻取プーリ3は、支持台4に着脱可能で回転可能に支持されている。支持台4には、巻取プーリ3を着脱可能にクランプするクランプ部材14と、ガイドリング15(ガイド当接部材)と、巻取プーリ3を回転させるモータ16とが設けられている。モータ16の回転軸は、巻取プーリ3の中心孔3cに挿入されている。モータ16は、ワイヤ巻取装置1を統括的に制御する制御部18により駆動が制御される。
支持台4は、待機位置(図1〜図3参照)と取付位置(図8参照)との間で移動可能に設けられている。
ワイヤ取付装置5は、ワイヤ2を支持する第1支持部材21及び第2支持部材を備え、第1支持部材21と第2支持部材22との間でワイヤ2を挟持する。また、ワイヤ取付装置5は、第1支持部材21が固定された第1ガイド部材23と、第2支持部材22が固定された第2ガイド部材24と、第1ガイド部材23を回動可能に支持する第1ベース板25と、第2ガイド部材24を回動可能に支持する第2ベース板26と、支持台4を移動させることで巻取プーリ3を移動させるプーリ移動機構27と、第1,第2ガイド部材23,24をガイドするガイドリング15とを備える。プーリ移動機構27は、モータやギヤ等を有し、制御部18により駆動が制御される。支持台4の移動により、巻取プーリ3も待機位置と取付位置との間で移動する。なお、第1支持部材21と第1ガイド部材23とを一体に形成してもよく、第2支持部材22と第2ガイド部材24とを一体に形成してもよい。
第1支持部材21は、先端部にV字状のV溝21aが形成され、このV溝21aの底部には、ワイヤ2が収納される収納部21b(図4参照)が形成されている。
第1ガイド部材23は、略L字状に形成されて第1支持部材21が固定される本体部23aと、この本体部23aの一側面により構成され、ガイドリング15の外周面に当接するガイド部23bとを備える。ガイド部23bは、ガイドリング15の外周面に当接する部分が直線状に形成されている。本体部23aのガイド部23b側には、回動軸孔23cが形成されている。また、本体部23aにはバネ掛け部23dが設けられ、このバネ掛け部23dにはバネ掛け孔23eが形成されている。
第1ベース板25には、第1ガイド部材23の回動軸孔23cに挿入される回動軸25aと、上方に突出するバネ掛け部25bとが設けられている。第1支持部材21及び第1ガイド部材23は、回動軸25aの中心軸線を中心にして、巻取プーリ3の移動経路上でワイヤ2を支持する支持位置(図1、図3及び図6参照)と、巻取プーリ3の移動経路から退避した退避位置(図2及び図8参照)との間で回動可能に第1ベース板25に取り付けられている。
ワイヤ取付装置5は、第1コイルバネ31と第2コイルバネ32とを備える。第1コイルバネ31は、一端がバネ掛け部23dのバネ掛け孔23eに挿入され、他端がバネ掛け部25bに掛けられている。この第1コイルバネ31により、第1支持部材21及び第1ガイド部材23は、退避位置に向けて反時計方向に回動するように付勢されている。
第1ベース板25には、第1コイルバネ31の付勢により反時計方向に回動された第1ガイド部材23が当接することで、それ以上の回動を阻止するストッパ25cが設けられている。
第1ベース板25は、ワイヤ2の先端を巻取プーリ3の挿入溝3bに向けて案内する案内位置(図1、図3、図6〜図8参照)と、初期位置(図2参照)との間で移動可能に設けられ、エアシリンダやLM(Linear Motion)ガイド等を有する第1移動機構35により移動される。第1移動機構35は、制御部18により駆動が制御される。
第2支持部材22は、第1支持部材21よりも巻取プーリ3から離れた位置で、第1支持部材21との間でワイヤ2を挟持する。
第2ガイド部材24は、第1ガイド部材23と同様に、本体部24aと、ガイド部24bとを備える。ガイド部24bは、ガイドリング15の外周面に当接する部分が直線状に形成されている。本体部24aのガイド部24b側には、回動軸孔24cが形成されている。また、本体部24aには、バネ掛け部24dが設けられ、このバネ掛け部24dにはバネ掛け孔24eが形成されている。
第2ベース板26には、第1ベース板25と同様に、回動軸26aと、バネ掛け部26bとが設けられている。第2支持部材22及び第2ガイド部材24は、回動軸26aの中心軸線を中心にして、巻取プーリ3の移動経路上でワイヤ2を支持する支持位置(図1、図3及び図6参照)と、巻取プーリ3の移動経路から退避した退避位置(図2及び図8参照)との間で回動可能に第2ベース板26に取り付けられている。第2支持部材22は、先端面が直線状であるので、第1支持部材21のようにV溝21aを形成したものに比べて、退避させる際の回動角度を小さくすることができる。
第2コイルバネ32は、一端がバネ掛け部24dのバネ掛け孔24eに挿入され、他端がバネ掛け部26bに掛けられている。この第2コイルバネ32により、第2支持部材22及び第2ガイド部材24は、退避位置に向けて時計方向に回動するように付勢されている。
第2ベース板26には、第2コイルバネ32の付勢により時計方向に回動された第2ガイド部材24が当接することで、それ以上の回動を阻止するストッパ26cが設けられている。
第2ベース板26は、ワイヤ2の先端を巻取プーリ3の挿入溝3bに向けて案内する案内位置(図1、図3、図6〜図8参照)と、初期位置(図2参照)との間で移動可能に設けられ、エアシリンダやLMガイド等を有する第2移動機構36により移動される。第2移動機構36は、制御部18により駆動が制御される。
図2に示すように、第1ベース板25が初期位置にある場合には、第1コイルバネ31により反時計方向に付勢された第1ガイド部材23は、ストッパ25cに当接して退避位置に位置決めされ、第1支持部材21も退避位置で位置決めされる。
同様に、第2ベース板26が初期位置にある場合には、第2コイルバネ32により時計方向に付勢された第2ガイド部材24は、ストッパ26cに当接して退避位置に位置決めされ、第2支持部材22も退避位置に位置決めされる。
図3に示すように、支持台4が待機位置にあり、第1ベース板25が初期位置から案内に移動した場合には、第1コイルバネ31により反時計方向に付勢される第1ガイド部材23は、ガイド部23bの直線部分がガイドリング15の外周面に当接する(図5参照)ことで第1コイルバネ31の付勢に抗して時計方向に回動されて支持位置に位置決めされ、第1支持部材21も支持位置に位置決めされる。
同様に、支持台4が待機位置にあり、第2ベース板26が初期位置から案内位置に移動した場合には、第2コイルバネ32により時計方向に付勢される第2ガイド部材24は、ガイド部24bの直線部分がガイドリング15の外周面に当接する(図5参照)ことで第2コイルバネ32の付勢に抗して反時計方向に回動されて支持位置に位置決めされ、第2支持部材22も支持位置に位置決めされる。
第2ガイド部材24のガイド部24bは、支持台4の移動方向において、第1ガイド部材23のガイド部23bよりもコア固定治具11側に延在している。これにより、支持台4が待機位置から取付位置に移動する際に、ガイドリング15の外周面が第1ガイド部材23のガイド部23bから離れた後も、ガイドリング15の外周面には第2ガイド部材24のガイド部24bが当接している状態となる。
図4に示すように、第1支持部材21及び第2支持部材22は、支持位置にある場合に、第1支持部材21の収納部21bと、第2支持部材22の先端面との間にワイヤ2を挟持する。これにより、ワイヤ2は、上下方向及び左右方向で位置決めされる。
ワイヤ巻取装置1によるワイヤ2の巻き取りを開始する際、図2に示すように、支持台4は待機位置にあり、第1ベース板25及び第2ベース板26は初期位置にある。この状態から、制御部18は、第1,第2移動機構35,36を駆動して、図3に示すように、第1,第2ベース板25,26を案内位置に移動する。
第1ベース板25が案内位置に移動する手前で、第1ガイド部材23のガイド部23bがガイドリング15の外周面に当接する。この状態から、さらに第1ベース板25が案内位置まで移動すると、第1ガイド部材23は、第1コイルバネ31の付勢に抗して時計方向に回動されて支持位置に位置決めされ、第1支持部材21も支持位置に位置決めされる。
同様に、第2ベース板26が案内位置に移動する手前で、第2ガイド部材24のガイド部24bがガイドリング15の外周面に当接する。この状態から、さらに第2ベース板26が案内位置まで移動すると、第2ガイド部材24は、第2コイルバネ32の付勢に抗して反時計方向に回動されて支持位置に位置決めされ、第2支持部材22も支持位置に位置決めされる。これにより、ワイヤ2は、第1支持部材21の収納部21bと第2支持部材22との間に挟持される。
次に、制御部18は、プーリ移動機構27を駆動して支持台4を待機位置から取付位置に移動する。図6に示すように、支持台4が取付位置の手前の当接位置(所定位置)に移動すると、巻取プーリ3の挿入溝3bの入口にワイヤ2の先端が当接する。この状態では、ガイドリング15の外周面に第1,第2ガイド部材23,24の各ガイド部23b,24bが当接しており、第1支持部材21及び第2支持部材22は支持位置にあるので、ワイヤ2は第1支持部材21の収納部21bと第2支持部材22との間に挟持されている。すなわち、支持台4が待機位置から当接位置まで移動する所定区間では、ワイヤ2は第1,第2支持部材21,22により挟持されている。これにより、ワイヤ2の先端を、巻取プーリ3の挿入溝3bに向けて案内することができる。
図7に示すように、支持台4が当接位置から取付位置に向けて移動すると、その途中で、先ずガイドリング15の外周面が第1ガイド部材23のガイド部23bから離れる。そして、第1ガイド部材23は第1コイルバネ31の付勢により反時計方向に回動され、第1ガイド部材23のガイド部23bが再びガイドリング15の外周面に当接して止まる。
図7に示す状態から、さらに支持台4が取付位置に向けて移動すると、図8に示すように、第1ガイド部材23のガイド部23b及び第2ガイド部材24のガイド部24bが、ガイドリング15の外周面から離れる。そして、第1ガイド部材23は第1コイルバネ31の付勢により反時計方向に回動され、第2ガイド部材24は第2コイルバネ32の付勢により時計方向に回動される。
第2支持部材22は、退避させる際の回動角度が小さいので、第1支持部材21を退避位置に向けて回動した後にも、第2支持部材22を支持位置に位置させてワイヤ2を支持させることができる。
図8に示すように、支持台4が取付位置に移動すると、第1コイルバネ31の付勢により回動される第1ガイド部材23は、ストッパ25cに当接して退避位置に位置決めされ、第1支持部材21も退避位置に位置決めされる。また、第2コイルバネ32の付勢により回動される第2ガイド部材24は、ストッパ26cに当接して退避位置に位置決めされ、第2支持部材22も退避位置に位置決めされる。本実施形態では、第1,第2支持部材21,22の支持位置から退避位置に向けた回動方向は、支持台4が当接位置から取付位置に移動する際に、巻取プーリ3から離れる方向となっている。また、本実施形態では、連動機構は、第1,第2ガイド部材23,24と、第1,第2コイルバネ31,32と、ガイドリング15とから構成されている。
図7に示す状態では、第2支持部材22は支持位置にあるため、第1支持部材21が第2支持部材22に近づく。このため、第1支持部材21が第2支持部材22に当接する恐れがある。本実施形態では、第1支持部材21が第2支持部材22に当接する前に、第2ガイド部材24のガイド部24bがガイドリング15の外周面から離れて、第2支持部材22が退避位置に向けて回動される。これにより、第1支持部材21と第2支持部材22との当接が防止される。なお、第1ガイド部材23のガイド部23bと、第2ガイド部材24のガイド部24bとを、支持台4の移動方向において、同じ位置まで延在させるようにすることで、第1支持部材21と第2支持部材22とを同時に支持位置から退避位置に向けて回動させるようにしてもよい。
第1コイルバネ31,32のバネ荷重により、第1支持部材21及び第2支持部材22の回動速度が決まる。本実施形態では、第1,第2コイルバネ31,32は、支持台4が当接位置から取付位置に移動する際に、第1支持部材21及び第2支持部材22が巻取プーリ3に当接せずに退避位置に回動されるようなバネ荷重となっている。
図8に示すように、支持台4が取付位置に移動すると、ワイヤ2が挿入溝3bに挿入されて、巻取プーリ3に取り付けられる。そして、制御部18は、モータ16を駆動して巻取プーリ3を回動させる。巻取プーリ3の回動により、コア固定治具11からワイヤ2を繰り出しながら、ワイヤ2を巻取プーリ3の巻回溝3aに巻回させる。なお、巻取プーリ3を回動させる前に、第1ベース板25及び第2ベース板26は、初期位置に移動される。
図9に示すように、巻取プーリ3の巻回溝3aに所定長さのワイヤ2が巻回されると、制御部18はモータ16の駆動を停止する。そして、ワイヤ2が巻回された巻取プーリ3を支持台4から取り外して、巻取プーリ3と分割コア12とからなるユニットを搬送装置(図示せず)により次の工程の所定位置に搬送する。この搬送と同時に、新しい巻取プーリ3を支持台4にセットし、さらに、新しい分割コア12をセットして、上記の巻取工程を再び行う。
このように、第1支持部材21及び第2支持部材22は、支持台4が待機位置から取付位置まで移動する間はワイヤ2を支持し、支持台4が待機位置から取付位置に移動する際に退避位置に回動されるので、ワイヤ支持部材が同じ位置に固定されたものに比べて、巻取プーリ3を分割コア12に近付けることができ、巻取プーリ3と分割コア12とからなるユニットを小型化することができる。
[第2実施形態]
図10に示すように、ワイヤ巻取装置40は、第1実施形態の第1支持部材21と同じ形状の支持部材41を備える。なお、第1実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
支持部材41は、ワイヤ2を支持する支持位置(図10中の実線)と、巻取プーリ3の移動経路から退避した退避位置(図10中の二点鎖線)との間で移動可能に設けられ、エアシリンダやLMガイド等を有する移動機構42により移動される。移動機構42は、制御部18により駆動が制御される。
また、ワイヤ巻取装置40は、支持台4の位置を検出する位置センサ43を備え、この位置センサ43での検出データに基づいて、制御部18は、移動機構42を駆動する。支持台4が当接位置まで移動したことを位置センサ43で検知し、さらに、支持台4が取付位置に向けて移動したことを位置センサ43で検知した場合に、制御部18は移動機構42を駆動して、支持部材41を支持位置から退避位置に移動させる。本実施形態では、ワイヤ取付装置は、制御部18と、プーリ移動機構27と、支持部材41と、移動機構42と、位置センサ43とから構成されている。また、本実施形態では、連動機構は、制御部18と、移動機構42と、位置センサ43とから構成されている。なお、支持部材41を、第1実施形態と同様にコイルバネにより移動させるようにしてもよい。
上記実施形態では、ワイヤの先端が巻取プーリの挿入溝の入口に当接するまでワイヤを支持していれば、挿入溝の入口の傾斜に沿ってワイヤの先端が挿入溝に挿入される。このため、ワイヤの先端が巻取プーリの挿入溝に挿入されるまで支持部材によりワイヤを支持する必要はなく、少なくともワイヤの先端が巻取プーリの挿入溝の入口に当接するまでワイヤを支持していればよい。
[他の実施形態]
上記実施形態では、支持部材により支持したワイヤを巻取プーリの挿入溝に挿入して取り付けているが、ワイヤを取り付ける部材は巻取プーリに限定されず、その形状も円形に限定されない。
上記第1実施形態では、コイルバネにより第1,第2支持部材を支持位置から退避位置に回動させているが、モータやギヤ等を有する回動機構により回動させるようにしてもよい。
上記第1実施形態では、ガイドリングを、巻取プーリの移動方向及びその直交方向において巻取プーリと同位置となるように配置しているが、ガイドリングを、上記方向において巻取プーリから離れた位置に配置するようにしてもよい。
上記第1実施形態では、第1,第2ガイド部材に当接することで第1,第2支持部材を支持位置に位置決めするガイド当接部材として、リングガイドを用いているが、このガイド当接部材の形状は円形に限らず適宜変更可能であり、例えば、側面を傾斜面や直線面からなるカム形状に形成するようにしてもよい。
1,40…ワイヤ巻取装置、2…ワイヤ、3…巻取プーリ、3a…巻回溝、3b…挿入溝、4…支持台、5…ワイヤ取付装置、11…コア固定治具、12…分割コア、14…クランプ部材、15…ガイドリング、16…モータ、21…第1支持部材、22…第2支持部材、23…第1ガイド部材、24…第2ガイド部材、25…第1ベース板、26…第2ベース板、27…プーリ移動機構、31…第1コイルバネ、32…第2コイルバネ、41…支持部材、42…移動機構、43…位置センサ

Claims (5)

  1. ワークに設けられた挿入溝にワイヤの先端を挿入して取り付けるワイヤ取付装置であって、
    前記ワークを、前記ワイヤの先端から離れた待機位置と、前記ワイヤの先端を前記挿入溝に挿入完了して前記ワークに取り付ける取付位置との間で移動させる移動機構と、
    前記ワークが前記待機位置から前記取付位置の手前で、前記挿入溝の入り口に前記ワイヤが当接した状態の所定位置までの所定区間に位置する場合に、前記ワークの移動経路上で前記ワイヤを前記挿入溝に向けて案内するように支持する支持部材と、
    前記ワークが前記所定位置から前記取付位置に向けて移動されたことに連動して、前記ワークが前記取付位置に移動されたときには、前記支持部材を前記ワークの移動経路から退避させて前記ワイヤの支持を解除させた状態にする連動機構と、
    を備えることを特徴とするワイヤ取付装置。
  2. 請求項1に記載のワイヤ取付装置において、
    前記支持部材は、前記ワイヤの挿入方向と直交する方向における該ワイヤの両側に一対に配置されて前記ワイヤを挟み込んで支持し、
    前記連動機構は、前記一対の支持部材の各々を前記ワークの移動経路から退避させることを特徴とするワイヤ取付装置。
  3. 請求項2に記載のワイヤ取付装置において、
    前記連動機構は、
    前記一対の支持部材の各々に固定され、前記一対の支持部材で前記ワイヤを支持する場合に前記ワークの移動方向に延在する一対のガイド部材と、
    前記一対の支持部材の各々を前記ワークの移動経路から退避させる方向に前記ガイド部材を付勢する一対の付勢手段と、
    前記ワークが前記所定区間にある場合には、前記一対の付勢手段により付勢された前記一対のガイド部材に当接することで、前記一対の支持部材を前記ワイヤを支持する位置に位置決めし、且つ、前記ワークが前記所定位置から前記取付位置に向けて移動されたことに連動して移動し、前記一対のガイド部材から離れることで、前記一対の支持部材を前記一対の付勢手段の付勢により前記ワークの移動経路から退避させるガイド当接部材と、
    を備えることを特徴とするワイヤ取付装置。
  4. 請求項2又は3に記載のワイヤ取付装置において、
    前記一対の支持部材は、前記ワークまでの距離が異なり、
    前記連動機構は、前記一対の支持部材のうちの前記ワークに近い一方の支持部材を、前記ワークから遠い他方の支持部材よりも早く前記ワークの移動経路からの退避を開始させることを特徴とするワイヤ取付装置。
  5. ワークに設けられた挿入溝にワイヤの先端を挿入して取り付けるワイヤ取付方法であって、
    前記ワークを、前記ワイヤの先端から離れた待機位置から、前記ワイヤの先端を前記挿入溝に挿入完了して前記ワークに取り付ける取付位置まで移動させる移動工程と、
    前記ワークが前記待機位置から前記取付位置の手前で、前記挿入溝の入り口に前記ワイヤが当接した状態の所定位置までの所定区間に位置する場合に、支持部材により前記ワークの移動経路上で前記ワイヤを前記挿入溝に向けて案内するように支持する支持工程と、
    前記ワークが前記所定位置から前記取付位置に向けて移動されたことに連動して、前記ワークが前記取付位置に移動されたときには、前記支持部材を前記ワークの移動経路から退避させて前記ワイヤの支持を解除させた状態にする連動工程と、
    を備えることを特徴とするワイヤ取付方法。
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