JP4504551B2 - 一括搬送巻線装置および一括搬送巻線方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルの巻線を行うとともにコイルを各種加工機に搬送してコイルの加工を一括して行う一括搬送巻線装置および一括搬送巻線方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば変圧器に用いられるコイルは、一次巻線と二次巻線の間に絶縁層としてテーピング等の加工が施されているが、一括搬送巻線装置を用いてこれらの作業が一括して自動的に行われる。
【0003】
従来、この種の一括搬送巻線装置として例えば次のようなものがある。
【0004】
(1)巻芯(ボビン)を載せたパレットを搬送するコンベアを備え、コンベアに沿って巻線機をはじめ各種の加工機を配設し、巻線機および加工機がパレットから巻芯を受け取って加工を施した後にパレットに戻す一括搬送巻線装置。
【0005】
この場合、コンベアに沿って各種の加工機を配設することにより、コイルに対して様々な加工を施すことが可能となる。
【0006】
(2)架台に対して横方向に移動するスピンドル搬送台と、スピンドル搬送台に対して移動するスピンドルとを備え、スピンドルに装着された巻芯を巻線ユニットおよび加工ユニットに搬送する一括搬送巻線装置。
【0007】
この場合、スピンドル搬送台の搬送経路に沿って各種の加工ユニットを配設することにより、スピンドルに巻芯を装着したままコイルに様々な加工を施すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、(1)の一括搬送巻線装置は、巻線機および加工機がパレットとの間で巻芯の受け渡しをする作業があるため、作業の不安定要因が増えるとともに、作業時間が長くなるという問題点があった。
【0009】
これに対して、(2)の一括搬送巻線装置は、パレットと各ユニット間で巻芯を受け渡す作業が無いため、上記問題点を解消できる。
【0010】
しかしながら、(2)の一括搬送巻線装置にあっては、巻線ユニットおよび加工ユニットが架台に固定して設けられているため、重量の大きいスピンドルを複雑に動かす必要があり、作業時間を短縮することが難しいという問題点があった。
【0011】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、一括搬送巻線装置において、コイルの巻線や各種加工にかかる作業時間を短縮することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、サーボモータの回転によってコイルの巻芯を回転するスピンドルと、スピンドルと共働してコイルを形成するユニットと、架台に対して巻芯をスピンドルに装着したままユニットに搬送するスピンドル搬送台と、スピンドル搬送台に対してスピンドルを移動するスピンドル移動機構と、架台に対してユニットを移動するユニット移動機構と、を備え、スピンドル搬送台にスピンドルを回転駆動するサーボモータを搭載し、スピンドルを移動するとともにユニットを移動してコイルを形成することを特徴とするものとした。
【0013】
第2の発明は、第1の発明において、ユニットとして巻芯に線材を供給する巻線ユニットを備えたことを特徴とするものとした。
【0014】
第3の発明は、第1または第2の発明において、ユニットとして線材を保持するワイヤクランプユニットを備えたことを特徴とするものとした。
【0015】
第4の発明は、第1または第3のいずれか一つの発明において、ユニットとしてコイルに加工を施す加工ユニットを備えたことを特徴とするものとした。
【0016】
第5の発明は、第1または第4のいずれか一つの発明において、巻芯に線材を供給する複数の巻線ユニットと、コイルにテープを貼り付けるテーピング加工ユニットとを備え、各巻線ユニットの間にテーピング加工ユニットを配置したことを特徴とするものとした。
【0017】
第6の発明は、サーボモータの回転によってコイルの巻芯を回転するスピンドルと、スピンドルと共働してコイルを形成するユニットと、架台に対して巻芯をスピンドルに装着したままユニットに搬送するスピンドル搬送台と、スピンドル搬送台に対してスピンドルを移動するスピンドル移動機構と、架台に対してユニットを移動するユニット移動機構と、を用い、スピンドル搬送台にスピンドルを回転駆動するサーボモータを搭載し、スピンドルを移動するとともにユニットを移動してコイルを形成することを特徴とするものとした。
【0019】
【発明の作用および効果】
第1、第6の発明によると、巻芯をスピンドルに装着したまま各種ユニットに搬送してスピンドルと共動して作業が行われる。ユニットをこの作業に対応して移動することにより、重量の大きいスピンドル移動機構の作動を単純化することが可能となり、作業時間を短縮してコイルの生産性を高められる。
【0020】
第2の発明によると、巻線ユニットを巻線作業に対応して移動することにより、重量の大きいスピンドル移動機構の作動を単純化することが可能となり、巻線にかかる作業時間を短縮してコイルの生産性を高められる。
【0021】
第3の発明によると、例えば巻芯の形状や大きさに対応してワイヤクランプユニットの位置を変えられ、端子に対する線材のからげ作業を効率よく行うことができる。
【0022】
第4の発明によると、加工ユニットをコイルに加工を施す作業に対応して移動することにより、重量の大きいスピンドル移動機構の作動を単純化し、コイルの加工にかかる作業時間を短縮できる。
【0023】
第5の発明によると、変圧器等に設けられるコイルを生産する場合、スピンドル搬送台が搬送経路を1回だけ往復することでコイルが各巻線ユニットにて巻回されたコイルの外周にテープを貼り付けることができ、スピンドル搬送台の移動を最小限に抑えて、コイルの生産性を高められる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0025】
図1において、1は変圧器等に用いられるコイルを自動的に製造する一括搬送巻線装置である。ここで、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が水平前後方向、Y軸が水平横方向、Z軸が垂直方向に延びるものとして説明する。
【0026】
一括搬送巻線装置1は、コイルのボビン(巻芯)を回転するスピンドル11と、架台2に対してスピンドル搬送台21をY軸方向に平行移動するスピンドル搬送機構20と、スピンドル搬送台21に対してスピンドル11を移動するスピンドル移動機構10と、スピンドル11にボビンを受け渡すボビン挿排ユニット91と、ボビンに線材を供給してコイルを形成する第一巻線ユニット41および第二巻線ユニット42と、架台2に対して第一巻線ユニット41および第二巻線ユニット42をそれぞれ移動する巻線ユニット移動機構40と、コイルにテーピング加工を施すテーピング加工ユニット71と、架台2に対してテーピング加工ユニット71を移動する加工ユニット移動機構70と、各機構20,40,70を構成する各サーボモータ等の作動を制御するコントローラ4とを備える。
【0027】
図2に示すように、ボビン3が装着される4本のスピンドル11を備え、各スピンドル11が支持台12に回転可能に支持される。各スピンドル11は、それぞれの中心軸がX軸方向に延び、互いにY軸方向に等間隔をもって並ぶように配置される。各スピンドル11はサーボモータ13の回転がベルト14とプーリ15および4つのプーリ16等を介して伝えられ、互いに同期して回転する。
【0028】
図3、図4に示すように、スピンドル搬送機構20として、架台2にはY軸方向に延びる2本のレール22が固定され、各レール22に軸受23を介してスピンドル搬送台21が平行移動可能に支持される。架台2にサーボモータ25によって回転駆動されるボールネジ24が取り付けられ、スピンドル搬送台21がボールネジ24に螺合してY軸方向に駆動されるようになっている。
【0029】
スピンドル移動機構10は、スピンドル搬送台21に対してスピンドル11をX、Zの2軸方向に移動するようになっている。スピンドル搬送台21には複数のシャフト27を介して前後移動台28がX軸方向に移動可能に支持される。前後移動台28はサーボモータ29によって図示しないボールネジ等を介してX軸方向に駆動される。
【0030】
スピンドル11の支持台12は前後移動台28に対して2本のレール17を介してZ軸方向に平行移動可能に支持される。前後移動台28にサーボモータ18によって回転駆動されるボールネジ19が取り付けられ、支持台12に固定されたナット30にボールネジ19が螺合してZ軸方向に駆動される。
【0031】
ボビン挿排ユニット91は、4つボビン3が並んで収められる治具92を備える。各スピンドル11の移動によってこの治具92を介して各スピンドル11に対するボビン3の受け渡しが自動的に行われる。図5の(a)図に矢印で示すように、スピンドル11の支持台12がX軸方向の前方へと移動することにより、治具92に並んだ各ボビン3にスピンドル11が挿入され、各スピンドル11にボビン3が装着される。図5の(b)図に矢印で示すように、ボビン3を装着したスピンドル11が治具92の係止部93に各ボビン3が係合する位置からX軸方向の後方へと移動することにより、各ボビン3にスピンドル11が取り外される。
【0032】
本実施の形態では、治具92に対するボビン3の供給は手動で行われるが、自動的に行うようにしてもよい。
【0033】
第一巻線ユニット41および第二巻線ユニット42は、図6に示すように、線材5を繰り出す4つのノズル43と、各ノズル43を支持するノズルバー44と、ノズルバー44をY軸まわりに回動させるノズル回動機構45と、線材5の端部を保持するワイヤクランプユニット46等を備え、各ボビン3に対するコイルの巻線を自動的に行うようになっている。
【0034】
線材5は図示しない線材供給源から供給され、テンション装置47を経てノズル43へと導かれる。
【0035】
ノズル回動機構45はサーボモータ48とプーリ49〜52およびベルト53によって構成される。ノズル回動機構45を作動してノズルバー44をY軸まわりに回動させる。これにより、ボビン3に設けられた端子の位置に対応してボビン3の位置を変えられ、後述する端子に対する線材5のからげ作業を効率よく行うことができる。
【0036】
ワイヤクランプユニット46は、図7に示すように、Y軸まわりに回動するクランプ回動機構55と、ワイヤクランプユニット46をX軸方向に移動するワイヤクランプユニット移動機構54とを備える。このワイヤクランプユニット移動機構54により、ボビン3の形状や大きさに対応してワイヤクランプユニット46の位置を変えられ、後述する端子に対する線材5のからげ作業を効率よく行うことができる。
【0037】
巻線ユニット移動機構40は架台2に対して巻線ユニット41をX、Y、Zの3軸方向に移動する。巻線ユニット移動機構40は架台2に対してサーボモータ72等を介してY軸方向に移動する左右移動台73と、この左右移動台73に対してサーボモータ74等を介してX軸方向に移動する前後移動台75と、この前後移動台75に対してサーボモータ76を介してZ軸方向に移動する昇降台77とを備える。
【0038】
第一巻線ユニット41および第二巻線ユニット42における巻線作業は次の手順で行われる。
・ノズル43から繰り出される線材5の先端がワイヤクランプユニット46に保持された状態で、スピンドル11を移動させて線材5がボビン3の一方の端子にからげた後、ワイヤクランプユニット46を移動させて線材5を端子の根元から切断する。
・ワイヤクランプユニット46を前方に倒すように回動させた後、ワイヤクランプユニット46を開く。これにより、切断された線材5の端材は図示しない排線箱に集められる。
・ノズル43をボビン3の端子から胴部に移動し、スピンドル軸11の回転とノズル43のX軸方向の移動を同期させて所定幅、所定層の巻線を行い、コイルを形成する。
・スピンドル11を移動させて線材5をボビン3の他方の端子にからげた後、ワイヤクランプユニット46を移動させて線材5を端子の根元から切断する。
【0039】
コイルにテーピング加工を施すテーピング加工ユニット71は、図8に示すように、移動台82上にクランプシリンダ86等を介して駆動されるテープクランプ機構83が設けられるとともに、カッタ84およびなでつけローラ85等が設けられる。そして、テープリール81から供給されるテープ7がテープガイド79から繰り出され、テープ7の端部がテープクランプ機構83によって保持される。
【0040】
移動台82はカバー86に覆われた移動機構87を介してX、Y、Zの3軸方向に移動する。
【0041】
テーピング加工ユニット71は次の手順でコイルにテーピング加工を施す。
・テープガイド79から繰り出されるテープ7の先端がテープクランプ機構83に保持された状態で、スピンドル11を移動させてテープ7をボビン3のコイル外周に貼り付ける。
・なでつけローラ85を介してテープ7をボビン3のコイル外周に押し付けた状態で、スピンドル軸11を回転し、テープ7をコイル外周に巻き付ける。
・カッタ84を介してテープ7を切断した後、なでつけローラ85を介してテープ7をボビン3のコイル外周に押し付けた状態で、スピンドル軸11を回転し、テープ7をコイル外周に貼り付ける。
【0042】
架台2上にはボビン挿排ユニット91、第一巻線ユニット41、テーピング加工ユニット71、第二巻線ユニット42が順に並んで設けられる。すなわち、スピンドル搬送台21の搬送経路において、第一巻線ユニット41と第二巻線ユニット42の間に挟まれるようにテーピング加工ユニット71が配置され、搬送経路の端部にボビン挿排ユニット91が配置されている。
【0043】
以上のように構成される一括搬送巻線装置1において、変圧器等に用いられるコイルを製造する工程について説明する。
【0044】
1.スピンドル搬送台2をボビン挿排ユニット91に面する位置へと移動する。そして、前述したようにスピンドル移動機構10を作動させてスピンドル11を移動して、スピンドル11にボビンを装着する。
【0045】
2.スピンドル搬送台2を第一巻線ユニット41に面する位置へと移動するとともに、巻線ユニット移動機構40を作動させて第一巻線ユニット41を巻線作業に最適な位置へと移動する。そして、前述したようにスピンドル移動機構10を作動させて線材5に対してスピンドル11を移動するとともに、スピンドル11を回転してボビン3に線材5を巻回して一次コイルを形成する。
【0046】
3.スピンドル搬送台2をテーピング加工ユニット71に面する位置へと移動するとともに、加工ユニット移動機構70を作動させてテーピング加工ユニット71をテーピング作業に最適な位置へと移動する。そして、前述したようにスピンドル移動機構10を作動させてテープ7に対してスピンドル11を移動するとともに、スピンドル11を回転してボビン3にテープ7を巻回して中間の絶縁層を形成する。
【0047】
4.スピンドル搬送台2を第二巻線ユニット42に面する位置へと移動するとともに、巻線ユニット移動機構40を作動させて第二巻線ユニット42を巻線作業に最適な位置へと移動する。そして、前述したようにスピンドル移動機構10を作動させて線材5に対してスピンドル11を移動するとともに、スピンドル11を回転してボビン3に線材5を巻回して二次コイルを形成する。
【0048】
5.再びスピンドル搬送台2をテーピング加工ユニット71に面する位置へと移動するとともに、加工ユニット移動機構70を作動させてテーピング加工ユニット71をテーピング作業に最適な位置へと移動する。そして、前述したようにスピンドル移動機構10を作動させてテープ7に対してスピンドル11を移動するとともに、スピンドル11を回転してボビン3にテープ7を巻回して外側の絶縁層を形成する。
【0049】
6.最後に再びスピンドル搬送台2をボビン挿排ユニット91に面する位置へと移動する。そして、前述したようにスピンドル移動機構10を作動させてスピンドル11を移動して、スピンドル11からボビンを取り外す。
【0050】
このように一括搬送巻線装置1はスピンドル11にボビン3を装着したまま、各ユニット41,71,42間で移動して作業が行われるため、パレットと各ユニット41,71,42間でボビン3を受け渡す作業が無く、作業の不安定要因が減り、製品の歩止まりを改善できる。
【0051】
また、各ユニット41,71,42を架台2に対してX、Y、Zの3軸方向に移動できるため、各ユニット41,71,42を各作業の最適位置に移動するとともに、重量の大きいスピンドル移動機構10の作動を単純化し、巻線およびテーピング加工にかかる作業時間を短縮できる。さらに、各ユニット移動機構40,70の作動とスピンドル移動機構10の作動を同時に行うことにより、作業時間を短縮できる。
【0052】
通常、ボビンが装着されたスピンドルとユニットの間には適当な間隔が必要である。これは機械の調整等をする場合に作業者が手をいれて作業をするためである。しかしながら、巻線等の作業を行う場合は、スピンドルが巻線ユニットに向けてこの空間を移動するか、逆に巻線ユニットがノズルに向けてこの空間を移動するので、この移動距離が長いほど、移動に時間を要する。
【0053】
これに対して、スピンドルと巻線ユニットがともに移動可能であれば、両者が互いに近づくように移動して所定の位置で作業を行え、移動時間を短縮できる。この移動時間は1サイクルではわずかであっても、終日連続運転するような場合に、コイルの生産量に大きく影響する。これはワイヤクランプユニットやテーピング加工ユニットにおいても同様である。
【0054】
ボビンの端子に線材をからげる作業は、ノズルを端子のまわりに回転させるか、その逆に端子をノズルを中心に回転させる方法がある。しかし、スピンドル自体は重量が大きいため、線材を高速で端子にからげるには不向きである。これに対して、ノズルの重量は小さいため、線材を高速で端子にからげるのに適している。したがって、スピンドルとユニットの両方が移動できる場合には、その作業に適した方を移動させることにより、作業時間を短縮するとともに、作業精度を向上させることができる。さらに、両者を同時に移動させればさらに作業時間を短縮できる。
【0055】
ノズル43から繰り出される線材5の端部を保持するワイヤクランプユニット46は、ボビン3の形状に対応してボビン3の端子の最短距離に移動できる。これにより、作業効率が高まるとともに、端子とワイヤクランプユニット46間に介在して捨てられる線材5の長さが短くなる。
【0056】
テーピング加工ユニット71においては、ボビン3の幅によってテープ7を変更したり、コイルの全幅に渡ってテーピングをしたり、コイルの端部のみにテーピングをするバリアテーピングを行う必要がある。この様な場合は、本実施の形態にようにテープリール81をボビン3に合わせて移動する必要があるが、スピンドル11が移動できる場合は、テープリール81を固定しておくことも可能であり、テープリール81を移動させる機構を廃止してもよい。
【0057】
また、スピンドル搬送台2は、ボビン挿排ユニット91、第一巻線ユニット41、テーピング加工ユニット71、第二巻線ユニット42、テーピング加工ユニット71、ボビン挿排ユニット91に面する位置へと移動するため、スピンドル搬送台21の搬送経路を1回だけ往復することでコイルが製造される。これにより、スピンドル搬送台21の移動を最小限に抑えられる。
【0058】
本実施の形態では、加工ユニットとしてテーピング加工ユニット71を設けたが、これに限らず例えばコイルに半田付け等を施す加工ユニットを設けてもよい。
【0059】
本実施の形態では、ボビン3に巻線を行うが、巻治具に直接巻線を行うことも可能である。
【0060】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す一括搬送巻線装置の斜視図。
【図2】同じくスピンドルを駆動する機構の斜視図。
【図3】同じくスピンドル移動機構の斜視図。
【図4】同じくスピンドル移動機構の側面図。
【図5】同じくスピンドルにボビンを受け渡す様子を示す斜視図。
【図6】同じく巻線ユニットの斜視図。
【図7】同じく巻線ユニットの側面図。
【図8】同じくテーピング加工ユニットの斜視図。
【符号の説明】
1 一括搬送巻線装置
2 架台
10 スピンドル移動機構
11 スピンドル
20 スピンドル搬送機構
21 スピンドル搬送台
40 巻線ユニット移動機構
41 第一巻線ユニット
42 第二巻線ユニット
46 ワイヤクランプユニット
54 ワイヤクランプユニット移動機構
70 加工ユニット移動機構
71 テーピング加工ユニット

Claims (6)

  1. サーボモータの回転によってコイルの巻芯を回転するスピンドルと、前記スピンドルと共働してコイルを形成するユニットと、架台に対して巻芯を前記スピンドルに装着したまま前記ユニットに搬送するスピンドル搬送台と、前記スピンドル搬送台に対して前記スピンドルを移動するスピンドル移動機構と、前記架台に対して前記ユニットを移動するユニット移動機構と、を備え、前記スピンドル搬送台に前記スピンドルを回転駆動する前記サーボモータを搭載し、前記スピンドルを移動するとともに前記ユニットを移動してコイルを形成することを特徴とする一括搬送巻線装置。
  2. 前記ユニットとして前記巻芯に線材を供給する巻線ユニットを備えたことを特徴とする請求項1に記載の一括搬送巻線装置。
  3. 前記ユニットとして線材を保持するワイヤクランプユニットを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の一括搬送巻線装置。
  4. 前記ユニットとしてコイルに加工を施す加工ユニットを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の一括搬送巻線装置。
  5. 前記巻芯に線材を供給する複数の巻線ユニットと、コイルにテープを貼り付けるテーピング加工ユニットとを備え、前記各巻線ユニットの間に前記テーピング加工ユニットを配置したことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の一括搬送巻線装置。
  6. サーボモータの回転によってコイルの巻芯を回転するスピンドルと、前記スピンドルと共働してコイルを形成するユニットと、架台に対して巻芯を前記スピンドルに装着したまま前記ユニットに搬送するスピンドル搬送台と、前記スピンドル搬送台に対して前記スピンドルを移動するスピンドル移動機構と、前記架台に対して前記ユニットを移動するユニット移動機構と、を用い、前記スピンドル搬送台に前記スピンドルを回転駆動する前記サーボモータを搭載し、前記スピンドルを移動するとともに前記ユニットを移動してコイルを形成することを特徴とする一括搬送巻線方法。
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