JP2002134345A - 一括搬送巻線装置および一括搬送巻線方法 - Google Patents

一括搬送巻線装置および一括搬送巻線方法

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JP2002134345A JP2000330995A JP2000330995A JP2002134345A JP 2002134345 A JP2002134345 A JP 2002134345A JP 2000330995 A JP2000330995 A JP 2000330995A JP 2000330995 A JP2000330995 A JP 2000330995A JP 2002134345 A JP2002134345 A JP 2002134345A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一括搬送巻線装置において、コイルの巻線や
各種加工にかかる作業時間を短縮する。 【解決手段】 コイルの巻芯を回転するスピンドル11
と、スピンドル11と共働してコイルを形成するユニッ
ト41,42,46,71と、巻芯をスピンドル11に
装着したまま各ユニット41,42,46,71に搬送
するスピンドル搬送台21と、スピンドル搬送台21に
対してスピンドル11を移動するスピンドル移動機構1
0と、スピンドル搬送台21に対して各ユニット41,
42,46,71を移動するユニット移動機構40,5
4,70とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルの巻線を行
うとともにコイルを各種加工機に搬送してコイルの加工
を一括して行う一括搬送巻線装置および一括搬送巻線方
法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば変圧器に用いられるコイルは、一
次巻線と二次巻線の間に絶縁層としてテーピング等の加
工が施されているが、一括搬送巻線装置を用いてこれら
の作業が一括して自動的に行われる。
【0003】従来、この種の一括搬送巻線装置として例
えば次のようなものがある。
【0004】巻芯(ボビン)を載せたパレットを搬送
するコンベアを備え、コンベアに沿って巻線機をはじめ
各種の加工機を配設し、巻線機および加工機がパレット
から巻芯を受け取って加工を施した後にパレットに戻す
一括搬送巻線装置。
【0005】この場合、コンベアに沿って各種の加工機
を配設することにより、コイルに対して様々な加工を施
すことが可能となる。
【0006】架台に対して横方向に移動するスピンド
ル搬送台と、スピンドル搬送台に対して移動するスピン
ドルとを備え、スピンドルに装着された巻芯を巻線ユニ
ットおよび加工ユニットに搬送する一括搬送巻線装置。
【0007】この場合、スピンドル搬送台の搬送経路に
沿って各種の加工ユニットを配設することにより、スピ
ンドルに巻芯を装着したままコイルに様々な加工を施す
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、の一
括搬送巻線装置は、巻線機および加工機がパレットとの
間で巻芯の受け渡しをする作業があるため、作業の不安
定要因が増えるとともに、作業時間が長くなるという問
題点があった。
【0009】これに対して、の一括搬送巻線装置は、
パレットと各ユニット間で巻芯を受け渡す作業が無いた
め、上記問題点を解消できる。
【0010】しかしながら、の一括搬送巻線装置にあ
っては、巻線ユニットおよび加工ユニットが架台に固定
して設けられているため、重量の大きいスピンドルを複
雑に動かす必要があり、作業時間を短縮することが難し
いという問題点があった。
【0011】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、一括搬送巻線装置において、コイルの巻線や
各種加工にかかる作業時間を短縮することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、コイルの
巻芯を回転するスピンドルと、スピンドルと共働してコ
イルを形成するユニットと、巻芯をスピンドルに装着し
たままユニットに搬送するスピンドル搬送台と、スピン
ドル搬送台に対してスピンドルを移動するスピンドル移
動機構と、スピンドル搬送台に対してユニットを移動す
るユニット移動機構とを備えたことを特徴とするものと
した。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、ユニ
ットとして巻芯に線材を供給する巻線ユニットを備えた
ことを特徴とするものとした。
【0014】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、ユニットとして線材を保持するワイヤクランプユ
ニットを備えたことを特徴とするものとした。
【0015】第4の発明は、第1または第3のいずれか
一つの発明において、ユニットとしてコイルに加工を施
す加工ユニットを備えたことを特徴とするものとした。
【0016】第5の発明は、第1または第4のいずれか
一つの発明において、巻芯に線材を供給する複数の巻線
ユニットと、コイルにテープを貼り付けるテーピング加
工ユニットとを備え、各巻線ユニットの間にテーピング
加工ユニットを配置したことを特徴とするものとした。
【0017】第6の発明は、コイルの巻芯をスピンドル
に装着したままユニットに搬送し、ユニットがスピンド
ルと共働してコイルを形成する一括搬送巻線装置に適用
する。
【0018】そして、スピンドルを移動するとともにユ
ニットを移動してコイルを形成することを特徴とするも
のとした。
【0019】
【発明の作用および効果】第1、第6の発明によると、
巻芯をスピンドルに装着したまま各種ユニットに搬送し
てスピンドルと共動して作業が行われる。ユニットをこ
の作業に対応して移動することにより、重量の大きいス
ピンドル移動機構の作動を単純化することが可能とな
り、作業時間を短縮してコイルの生産性を高められる。
【0020】第2の発明によると、巻線ユニットを巻線
作業に対応して移動することにより、重量の大きいスピ
ンドル移動機構の作動を単純化することが可能となり、
巻線にかかる作業時間を短縮してコイルの生産性を高め
られる。
【0021】第3の発明によると、例えば巻芯の形状や
大きさに対応してワイヤクランプユニットの位置を変え
られ、端子に対する線材のからげ作業を効率よく行うこ
とができる。
【0022】第4の発明によると、加工ユニットをコイ
ルに加工を施す作業に対応して移動することにより、重
量の大きいスピンドル移動機構の作動を単純化し、コイ
ルの加工にかかる作業時間を短縮できる。
【0023】第5の発明によると、変圧器等に設けられ
るコイルを生産する場合、スピンドル搬送台が搬送経路
を1回だけ往復することでコイルが各巻線ユニットにて
巻回されたコイルの外周にテープを貼り付けることがで
き、スピンドル搬送台の移動を最小限に抑えて、コイル
の生産性を高められる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0025】図1において、1は変圧器等に用いられる
コイルを自動的に製造する一括搬送巻線装置である。こ
こで、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸
が水平前後方向、Y軸が水平横方向、Z軸が垂直方向に
延びるものとして説明する。
【0026】一括搬送巻線装置1は、コイルのボビン
(巻芯)を回転するスピンドル11と、架台2に対して
スピンドル搬送台21をY軸方向に平行移動するスピン
ドル搬送機構20と、スピンドル搬送台21に対してス
ピンドル11を移動するスピンドル移動機構10と、ス
ピンドル11にボビンを受け渡すボビン挿排ユニット9
1と、ボビンに線材を供給してコイルを形成する第一巻
線ユニット41および第二巻線ユニット42と、架台2
に対して第一巻線ユニット41および第二巻線ユニット
42をそれぞれ移動する巻線ユニット移動機構40と、
コイルにテーピング加工を施すテーピング加工ユニット
71と、架台2に対してテーピング加工ユニット71を
移動する加工ユニット移動機構70と、各機構20,4
0,70を構成する各サーボモータ等の作動を制御する
コントローラ4とを備える。
【0027】図2に示すように、ボビン3が装着される
4本のスピンドル11を備え、各スピンドル11が支持
台12に回転可能に支持される。各スピンドル11は、
それぞれの中心軸がX軸方向に延び、互いにY軸方向に
等間隔をもって並ぶように配置される。各スピンドル1
1はサーボモータ13の回転がベルト14とプーリ15
および4つのプーリ16等を介して伝えられ、互いに同
期して回転する。
【0028】図3、図4に示すように、スピンドル搬送
機構20として、架台2にはY軸方向に延びる2本のレ
ール22が固定され、各レール22に軸受23を介して
スピンドル搬送台21が平行移動可能に支持される。架
台2にサーボモータ25によって回転駆動されるボール
ネジ24が取り付けられ、スピンドル搬送台21がボー
ルネジ24に螺合してY軸方向に駆動されるようになっ
ている。
【0029】スピンドル移動機構10は、スピンドル搬
送台21に対してスピンドル11をX、Zの2軸方向に
移動するようになっている。スピンドル搬送台21には
複数のシャフト27を介して前後移動台28がX軸方向
に移動可能に支持される。前後移動台28はサーボモー
タ29によって図示しないボールネジ等を介してX軸方
向に駆動される。
【0030】スピンドル11の支持台12は前後移動台
28に対して2本のレール17を介してZ軸方向に平行
移動可能に支持される。前後移動台28にサーボモータ
18によって回転駆動されるボールネジ19が取り付け
られ、支持台12に固定されたナット30にボールネジ
19が螺合してZ軸方向に駆動される。
【0031】ボビン挿排ユニット91は、4つボビン3
が並んで収められる治具92を備える。各スピンドル1
1の移動によってこの治具92を介して各スピンドル1
1に対するボビン3の受け渡しが自動的に行われる。図
5の(a)図に矢印で示すように、スピンドル11の支
持台12がX軸方向の前方へと移動することにより、治
具92に並んだ各ボビン3にスピンドル11が挿入さ
れ、各スピンドル11にボビン3が装着される。図5の
(b)図に矢印で示すように、ボビン3を装着したスピ
ンドル11が治具92の係止部93に各ボビン3が係合
する位置からX軸方向の後方へと移動することにより、
各ボビン3にスピンドル11が取り外される。
【0032】本実施の形態では、治具92に対するボビ
ン3の供給は手動で行われるが、自動的に行うようにし
てもよい。
【0033】第一巻線ユニット41および第二巻線ユニ
ット42は、図6に示すように、線材5を繰り出す4つ
のノズル43と、各ノズル43を支持するノズルバー4
4と、ノズルバー44をY軸まわりに回動させるノズル
回動機構45と、線材5の端部を保持するワイヤクラン
プユニット46等を備え、各ボビン3に対するコイルの
巻線を自動的に行うようになっている。
【0034】線材5は図示しない線材供給源から供給さ
れ、テンション装置47を経てノズル43へと導かれ
る。
【0035】ノズル回動機構45はサーボモータ48と
プーリ49〜52およびベルト53によって構成され
る。ノズル回動機構45を作動してノズルバー44をY
軸まわりに回動させる。これにより、ボビン3に設けら
れた端子の位置に対応してボビン3の位置を変えられ、
後述する端子に対する線材5のからげ作業を効率よく行
うことができる。
【0036】ワイヤクランプユニット46は、図7に示
すように、Y軸まわりに回動するクランプ回動機構55
と、ワイヤクランプユニット46をX軸方向に移動する
ワイヤクランプユニット移動機構54とを備える。この
ワイヤクランプユニット移動機構54により、ボビン3
の形状や大きさに対応してワイヤクランプユニット46
の位置を変えられ、後述する端子に対する線材5のから
げ作業を効率よく行うことができる。
【0037】巻線ユニット移動機構40は架台2に対し
て巻線ユニット41をX、Y、Zの3軸方向に移動す
る。巻線ユニット移動機構40は架台2に対してサーボ
モータ72等を介してY軸方向に移動する左右移動台7
3と、この左右移動台73に対してサーボモータ74等
を介してX軸方向に移動する前後移動台75と、この前
後移動台75に対してサーボモータ76を介してZ軸方
向に移動する昇降台77とを備える。
【0038】第一巻線ユニット41および第二巻線ユニ
ット42における巻線作業は次の手順で行われる。 ・ノズル43から繰り出される線材5の先端がワイヤク
ランプユニット46に保持された状態で、スピンドル1
1を移動させて線材5がボビン3の一方の端子にからげ
た後、ワイヤクランプユニット46を移動させて線材5
を端子の根元から切断する。 ・ワイヤクランプユニット46を前方に倒すように回動
させた後、ワイヤクランプユニット46を開く。これに
より、切断された線材5の端材は図示しない排線箱に集
められる。 ・ノズル43をボビン3の端子から胴部に移動し、スピ
ンドル軸11の回転とノズル43のX軸方向の移動を同
期させて所定幅、所定層の巻線を行い、コイルを形成す
る。 ・スピンドル11を移動させて線材5をボビン3の他方
の端子にからげた後、ワイヤクランプユニット46を移
動させて線材5を端子の根元から切断する。
【0039】コイルにテーピング加工を施すテーピング
加工ユニット71は、図8に示すように、移動台82上
にクランプシリンダ86等を介して駆動されるテープク
ランプ機構83が設けられるとともに、カッタ84およ
びなでつけローラ85等が設けられる。そして、テープ
リール81から供給されるテープ7がテープガイド79
から繰り出され、テープ7の端部がテープクランプ機構
83によって保持される。
【0040】移動台82はカバー86に覆われた移動機
構87を介してX、Y、Zの3軸方向に移動する。
【0041】テーピング加工ユニット71は次の手順で
コイルにテーピング加工を施す。 ・テープガイド79から繰り出されるテープ7の先端が
テープクランプ機構83に保持された状態で、スピンド
ル11を移動させてテープ7をボビン3のコイル外周に
貼り付ける。 ・なでつけローラ85を介してテープ7をボビン3のコ
イル外周に押し付けた状態で、スピンドル軸11を回転
し、テープ7をコイル外周に巻き付ける。 ・カッタ84を介してテープ7を切断した後、なでつけ
ローラ85を介してテープ7をボビン3のコイル外周に
押し付けた状態で、スピンドル軸11を回転し、テープ
7をコイル外周に貼り付ける。
【0042】架台2上にはボビン挿排ユニット91、第
一巻線ユニット41、テーピング加工ユニット71、第
二巻線ユニット42が順に並んで設けられる。すなわ
ち、スピンドル搬送台21の搬送経路において、第一巻
線ユニット41と第二巻線ユニット42の間に挟まれる
ようにテーピング加工ユニット71が配置され、搬送経
路の端部にボビン挿排ユニット91が配置されている。
【0043】以上のように構成される一括搬送巻線装置
1において、変圧器等に用いられるコイルを製造する工
程について説明する。
【0044】1.スピンドル搬送台2をボビン挿排ユニ
ット91に面する位置へと移動する。そして、前述した
ようにスピンドル移動機構10を作動させてスピンドル
11を移動して、スピンドル11にボビンを装着する。
【0045】2.スピンドル搬送台2を第一巻線ユニッ
ト41に面する位置へと移動するとともに、巻線ユニッ
ト移動機構40を作動させて第一巻線ユニット41を巻
線作業に最適な位置へと移動する。そして、前述したよ
うにスピンドル移動機構10を作動させて線材5に対し
てスピンドル11を移動するとともに、スピンドル11
を回転してボビン3に線材5を巻回して一次コイルを形
成する。
【0046】3.スピンドル搬送台2をテーピング加工
ユニット71に面する位置へと移動するとともに、加工
ユニット移動機構70を作動させてテーピング加工ユニ
ット71をテーピング作業に最適な位置へと移動する。
そして、前述したようにスピンドル移動機構10を作動
させてテープ7に対してスピンドル11を移動するとと
もに、スピンドル11を回転してボビン3にテープ7を
巻回して中間の絶縁層を形成する。
【0047】4.スピンドル搬送台2を第二巻線ユニッ
ト42に面する位置へと移動するとともに、巻線ユニッ
ト移動機構40を作動させて第二巻線ユニット42を巻
線作業に最適な位置へと移動する。そして、前述したよ
うにスピンドル移動機構10を作動させて線材5に対し
てスピンドル11を移動するとともに、スピンドル11
を回転してボビン3に線材5を巻回して二次コイルを形
成する。
【0048】5.再びスピンドル搬送台2をテーピング
加工ユニット71に面する位置へと移動するとともに、
加工ユニット移動機構70を作動させてテーピング加工
ユニット71をテーピング作業に最適な位置へと移動す
る。そして、前述したようにスピンドル移動機構10を
作動させてテープ7に対してスピンドル11を移動する
とともに、スピンドル11を回転してボビン3にテープ
7を巻回して外側の絶縁層を形成する。
【0049】6.最後に再びスピンドル搬送台2をボビ
ン挿排ユニット91に面する位置へと移動する。そし
て、前述したようにスピンドル移動機構10を作動させ
てスピンドル11を移動して、スピンドル11からボビ
ンを取り外す。
【0050】このように一括搬送巻線装置1はスピンド
ル11にボビン3を装着したまま、各ユニット41,7
1,42間で移動して作業が行われるため、パレットと
各ユニット41,71,42間でボビン3を受け渡す作
業が無く、作業の不安定要因が減り、製品の歩止まりを
改善できる。
【0051】また、各ユニット41,71,42を架台
2に対してX、Y、Zの3軸方向に移動できるため、各
ユニット41,71,42を各作業の最適位置に移動す
るとともに、重量の大きいスピンドル移動機構10の作
動を単純化し、巻線およびテーピング加工にかかる作業
時間を短縮できる。さらに、各ユニット移動機構40,
70の作動とスピンドル移動機構10の作動を同時に行
うことにより、作業時間を短縮できる。
【0052】通常、ボビンが装着されたスピンドルとユ
ニットの間には適当な間隔が必要である。これは機械の
調整等をする場合に作業者が手をいれて作業をするため
である。しかしながら、巻線等の作業を行う場合は、ス
ピンドルが巻線ユニットに向けてこの空間を移動する
か、逆に巻線ユニットがノズルに向けてこの空間を移動
するので、この移動距離が長いほど、移動に時間を要す
る。
【0053】これに対して、スピンドルと巻線ユニット
がともに移動可能であれば、両者が互いに近づくように
移動して所定の位置で作業を行え、移動時間を短縮でき
る。この移動時間は1サイクルではわずかであっても、
終日連続運転するような場合に、コイルの生産量に大き
く影響する。これはワイヤクランプユニットやテーピン
グ加工ユニットにおいても同様である。
【0054】ボビンの端子に線材をからげる作業は、ノ
ズルを端子のまわりに回転させるか、その逆に端子をノ
ズルを中心に回転させる方法がある。しかし、スピンド
ル自体は重量が大きいため、線材を高速で端子にからげ
るには不向きである。これに対して、ノズルの重量は小
さいため、線材を高速で端子にからげるのに適してい
る。したがって、スピンドルとユニットの両方が移動で
きる場合には、その作業に適した方を移動させることに
より、作業時間を短縮するとともに、作業精度を向上さ
せることができる。さらに、両者を同時に移動させれば
さらに作業時間を短縮できる。
【0055】ノズル43から繰り出される線材5の端部
を保持するワイヤクランプユニット46は、ボビン3の
形状に対応してボビン3の端子の最短距離に移動でき
る。これにより、作業効率が高まるとともに、端子とワ
イヤクランプユニット46間に介在して捨てられる線材
5の長さが短くなる。
【0056】テーピング加工ユニット71においては、
ボビン3の幅によってテープ7を変更したり、コイルの
全幅に渡ってテーピングをしたり、コイルの端部のみに
テーピングをするバリアテーピングを行う必要がある。
この様な場合は、本実施の形態にようにテープリール8
1をボビン3に合わせて移動する必要があるが、スピン
ドル11が移動できる場合は、テープリール81を固定
しておくことも可能であり、テープリール81を移動さ
せる機構を廃止してもよい。
【0057】また、スピンドル搬送台2は、ボビン挿排
ユニット91、第一巻線ユニット41、テーピング加工
ユニット71、第二巻線ユニット42、テーピング加工
ユニット71、ボビン挿排ユニット91に面する位置へ
と移動するため、スピンドル搬送台21の搬送経路を1
回だけ往復することでコイルが製造される。これによ
り、スピンドル搬送台21の移動を最小限に抑えられ
る。
【0058】本実施の形態では、加工ユニットとしてテ
ーピング加工ユニット71を設けたが、これに限らず例
えばコイルに半田付け等を施す加工ユニットを設けても
よい。
【0059】本実施の形態では、ボビン3に巻線を行う
が、巻治具に直接巻線を行うことも可能である。
【0060】本発明は上記の実施の形態に限定されず
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す一括搬送巻線装置の
斜視図。
【図2】同じくスピンドルを駆動する機構の斜視図。
【図3】同じくスピンドル移動機構の斜視図。
【図4】同じくスピンドル移動機構の側面図。
【図5】同じくスピンドルにボビンを受け渡す様子を示
す斜視図。
【図6】同じく巻線ユニットの斜視図。
【図7】同じく巻線ユニットの側面図。
【図8】同じくテーピング加工ユニットの斜視図。
【符号の説明】 1 一括搬送巻線装置 2 架台 10 スピンドル移動機構 11 スピンドル 20 スピンドル搬送機構 21 スピンドル搬送台 40 巻線ユニット移動機構 41 第一巻線ユニット 42 第二巻線ユニット 46 ワイヤクランプユニット 54 ワイヤクランプユニット移動機構 70 加工ユニット移動機構 71 テーピング加工ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルの巻芯を回転するスピンドルと、 前記スピンドルと共働してコイルを形成するユニット
    と、 巻芯を前記スピンドルに装着したまま前記ユニットに搬
    送するスピンドル搬送台と、 前記スピンドル搬送台に対して前記スピンドルを移動す
    るスピンドル移動機構と、 前記スピンドル搬送台に対して前記ユニットを移動する
    ユニット移動機構と、 を備えたことを特徴とする一括搬送巻線装置。
  2. 【請求項2】前記ユニットとして前記巻芯に線材を供給
    する巻線ユニットを備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の一括搬送巻線装置。
  3. 【請求項3】前記ユニットとして線材を保持するワイヤ
    クランプユニットを備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の一括搬送巻線装置。
  4. 【請求項4】前記ユニットとしてコイルに加工を施す加
    工ユニットを備えたことを特徴とする請求項1から3の
    いずれか一つに記載の一括搬送巻線装置。
  5. 【請求項5】前記巻芯に線材を供給する複数の巻線ユニ
    ットと、 コイルにテープを貼り付けるテーピング加工ユニットと
    を備え、 前記各巻線ユニットの間に前記テーピング加工ユニット
    を配置したことを特徴とする請求項1から4のいずれか
    一つに記載の一括搬送巻線装置。
  6. 【請求項6】コイルの巻芯をスピンドルに装着したまま
    ユニットに搬送し、 前記ユニットが前記スピンドルと共働してコイルを形成
    する一括搬送巻線方法において、 前記スピンドルを移動するとともに前記ユニットを移動
    してコイルを形成することを特徴とする一括搬送巻線方
    法。
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