JPH09217327A - 護岸、自然石保持ユニット組立体、自然石保持ユニット - Google Patents
護岸、自然石保持ユニット組立体、自然石保持ユニットInfo
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- JPH09217327A JPH09217327A JP8059083A JP5908396A JPH09217327A JP H09217327 A JPH09217327 A JP H09217327A JP 8059083 A JP8059083 A JP 8059083A JP 5908396 A JP5908396 A JP 5908396A JP H09217327 A JPH09217327 A JP H09217327A
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Abstract
岸を提供する。 【解決手段】 護岸法面14a上に自然石保持ユニット
aが、隣接状態をもって、複数敷設されている。各自然
石保持ユニットaは、金網3上に複数の自然石5が接着
剤により接着されその金網3の全周縁部に枠体2が備え
られており、その各自然石保持ユニットaは、隣り合う
自然石保持ユニットa同士の枠体2を介して連結され、
護岸法面14aに対する複数の自然石保持ユニットaの
保持が強くされている。
Description
岸、該護岸に用いる自然石保持ユニット組立体、自然石
保持ユニットに関する。
がある。この急勾配空積工法においては、石工が自然石
を1個宛手作業で積み上げ、その石と石との間に詰め石
を行うことになっており、これにより、自然石を用いた
護岸が完成される。
いては、非常に施行時間がかかるばかりか、流水の水勢
が強い場所や、護岸の高さが高い場所(例えば2mを越
すような場合)等では、自然石が不安定となり、施行す
ること自体、困難でなっている。
れたもので、その第1の目的は、自然石を用いつつも、
施行性が向上された護岸を提供することにある。第2の
目的は、上記護岸に用いられる自然石保持ユニット組立
体を提供することにある。第3の目的は、上記護岸に用
いられる自然石保持ユニットを提供することにある。
るために請求項1の発明にあっては、護岸法面上に、複
数の目を有する板状の保持体上に複数の自然石が接着剤
により接着され該保持体の周縁部に枠体が備えられてい
る自然石保持ユニットが、隣接状態をもって、複数敷設
され、前記複数の自然石保持ユニットは、隣り合う自然
石保持ユニット同士において、該隣り合う自然石保持ユ
ニット同士の枠体を介して連結されている、ことを特徴
とする護岸とした構成としてある。
ては、請求項2、3記載の通りとなる。
の発明にあっては、複数の目を有する板状の保持体上に
複数の自然石が接着剤により接着され該保持体の周縁部
に枠体が備えられている自然石保持ユニットを複数有
し、前記複数の自然石保持ユニット同士が、該各自然石
保持ユニットの枠体を介して互いに連結されている、こ
とを特徴とする自然石保持ユニット組立体とした構成と
してある。
の発明にあっては、複数の目を有する板状の保持体上に
複数の自然石が接着剤により接着され、前記保持体の周
縁部に枠体が備えられている、ことを特徴とする自然石
保持ユニットとした構成としてある。
ては、請求項6〜16に記載の通りとなる。
岸法面上に自然石保持ユニットを敷設するだけで、護岸
法面上に複数の自然石を配設することができ、護岸法面
上への複数の自然石の搬送を迅速且つ容易に行えること
になる。しかも、護岸法面上の自然石が保持体に接着さ
れ、その保持体が、自然石保持ユニットの重量に基づ
き、護岸法面上に保持されて、護岸法面上の自然石が流
されたり、転げ落ちたりすることが防止できるだけでな
く、複数の自然石保持ユニットが互いに連結されている
ことに基づいても、各保持体がより強く護岸法面に保持
され、護岸法面上の自然石の流出、転げ落ち等が、一
層、確実に防止できることになる。このため、護岸を施
工するに際して、自然石を用いつつも、施行性を向上さ
せることができることになる。また、自然石保持ユニッ
トの枠体は、隣り合う自然石保持ユニット同士の連結を
容易にして自然石保持ユニット同士の連結作業を迅速に
することができると共に、保持体を補強して自然石保持
ユニットの強度を高めることができることになる。
の自然石保持ユニットのうち、下部位置における自然石
保持ユニット、上部位置における自然石保持ユニットの
少なくとも一つが、枠体を介して護岸法面に連結されて
いることから、護岸法面に対する複数の自然石保持ユニ
ットの保持が一層高められることになり、上記施工性
を、一層向上させることができることになる。しかも、
護岸法面に対する複数の自然石保持ユニットの保持が一
層高められることによって、長期に亘って確実に本護岸
を維持できることになる。
と護岸法面とは、該護岸法面に設けられる端部コンクリ
−トと、該端部コンクリ−トと該枠体との間を跨ぐアン
カ−とを介して連結されていることから、上記請求項2
と同様の作用効果を具体的に得ることができることにな
る。
の自然石保持ユニットを連結して任意の大きさのものを
敷設作業時に提供できることになり、前述の請求項1の
護岸に使用されて、敷設作業の自由度、作業性を高める
ことができることになる。勿論、各自然石保持ユニット
には枠体が備えられ、組立体としての強度は確保される
ことになる。
の目を有する板状の保持体上に複数の自然石が接着剤に
より接着され、該保持体の周縁部に枠体が備えられてい
ることから、自然石保持ユニットとして、前述の請求項
1の護岸に用いられ、該請求項1と同様の作用効果を得
ることができることになる。
が保持体の全周囲に備えられていることから、隣り合う
自然石保持ユニット同士の連結を容易にすることができ
るとと共に、各自然石保持ユニットの強度を十分に確保
できることになる。
及び保持体が矩形形状とされて、自然石保持ユニットが
矩形形状とされていることから、護岸法面上に自然石保
持ユニットを隙間なく的確に敷設できることになり、自
然石保持ユニットの敷設作業の作業性を高めることがで
きることになる。
に連結要素が設けられていることから、自然石保持ユニ
ット同士、又は自然石保持ユニットと護岸法面との連結
に連結要素を利用できることになり、連結作業を迅速且
つ容易に行うことができることになる。
要素が取付け孔であることから、その取付け孔にボルト
等を挿通させて、自然石保持ユニット同士、又は自然石
保持ユニットと護岸法面とを連結できることになり、上
記請求項8と同様の作用効果を具体的に得ることができ
ることになる。
結要素が護岸固定用アンカ−であることから、その護岸
固定用アンカ−を用いて、自然石保持ユニットと護岸法
面とを連結できることになり、上記請求項8と同様の作
用効果を具体的に得ることができることになる。
体が鉄系金属製であることから、そのものの強度等によ
り、自然石保持ユニット同士の連結、各自然石保持ユニ
ットの補強に対して効果的に機能することになる。
体が断面略L字状のアングル材とされ、該アングル材の
一方側折曲部上に保持体の周縁部が支持され、該アング
ル材の他方側折曲部が上方に向けて突出されていること
から、保持体をアングル材で的確に保持できる一方、自
然石保持ユニット同士の連結においては、上方に向けて
突出するアングル材の他方側折曲部を有効に利用して、
干渉を受けることなく、連結作業を行うことができるこ
とになる。
持体が金属製とされると共に枠体が鉄系金属製とされ
て、保持体の周縁部が枠体に溶接されることから、保持
体と枠体とが一体化されることになり、保持体の強度を
確実に高めることができると共に、敷設等の作業を向上
させて施行性をより高めることができることになる。
体が断面略L字状のアングル材とされて、該アングル材
の一方側折曲部上に保持体の周縁部が溶接されることか
ら、保持体と枠体とが一体化されるだけでなく、アング
ル材の他方側折曲部が保持体の周囲を囲むことになり、
板状の保持体の周縁部(エッジ部、先端部等)が外部に
露出することを防ぐことができることになる。このた
め、搬送、敷設作業時の保持体等の取扱いを容易にで
き、施行性を高めることができることになる。
持体が金網とされていることから、、金網も金属であ
り、上記請求項13又は14と同様の作用効果を具体的
に得ることができることになる。
持体の複数の目が、網目又はメッシュであることから、
護岸法面に保持体を容易になじませることができると共
に、自然石に作用する外力、衝撃力を、網目又はメッシ
ュを有する保持体により的確に吸収して、自然石が保持
体から剥離することを防止できることになる。
図面に基づいて説明する。本実施形態に係る河川護岸1
4は、図1〜図3に示すように、複数の自然石保持ユニ
ットaを備えている。各自然石保持ユニットaは、図
5、図6に示すように、枠体2内に保持体としての金網
3が水平に保持され、その金網3の表面にはエポキシ樹
脂等の接着剤により自然石5が接着されている。
形状(実施形態においては正方形状)の枠として形成さ
れており、その枠体2は、鉄系金属としての鋼製アング
ルを用いて、図3、図4に示すように、断面略L字状に
形成されている。この枠体2は、その一方側折曲部2a
が上記金網3周縁部の受け面を構成しており、その他方
側折曲部2bは、上方に向って突出され、その他方側折
曲部2bには、各辺部の適宜位置において取付け孔とし
ての透孔12が穿設されている。勿論、枠体2として
は、鋼製アングルに代えて、剛性の高いプラスチックコ
ンクリ−トを使用してもよい。
形形状に形成されており、その金網3には、複数の目と
して網目が形成されている。この金網3の周縁部は、図
3〜図5に示すように、枠体2における一方側折曲部2
aに支持されており、この場合、金網3の周縁部は、一
方側折曲部2aに対して、載置又は溶接、接着等により
固定される。勿論、上記金網3に代えて、合成樹脂ネッ
ト又はワイヤを枠体2内に水平に張設して、複数の目と
して、網目又はメッシュを形成するようにしてもよい。
することなく割石等が用いられており、その大きさは、
直径が100〜500mm程度とされている。このよう
な自然石5は、複数用意され、その複数の自然石5は、
本実施形態においては、前述の枠体2周縁からはみださ
ないようにして上記金網3に接着されている。
〜図3に示すように、河川護岸14の護岸法面14a
(図3においては、護岸法面14a等の図示は略す)上
に沿って下段から上段に順次積み上げられて、該護岸法
面14a上において隣接状態をもって複数敷設されてい
る。この複数の自然石保持ユニットaは、隣り合う上
下、左右の枠体2同士の透孔12にボルト6を挿通し、
そのボルト6にナット13を螺合することにより、互い
に連結され、これにより、複数の自然石保持ユニットa
は一体化されている。
るときには、図1に示すように、河川護岸14の下底部
に基礎コンクリ−ト7が打設される。この基礎コンクリ
−ト7に対しては、図3に示すように、下部位置におけ
る枠体2下部から透孔12を介して延びるアンカ−8が
埋設されており、これにより、河川護岸14の下底部に
基礎コンクリ−ト7を介して自然石保持ユニットaの枠
体2が固定されることになっている。
は、図1に示すように、天端コンクリ−ト9が打設され
る。この天端コンクリ−ト9に対しては、図3に示すよ
うに、上部位置における枠体2から延びるアンカ−10
が埋設されており、これにより、河川護岸14の上部に
天端コンクリ−ト9を介して自然石保持ユニットaの枠
体2が固定されることになっている。この場合、本実施
形態においては、上記アンカ−10は、複数の取付けブ
ラケット20にそれぞれ取付けられており、その複数の
取付けブラケット20は、枠体2に対して、該枠体2の
幅方向(図3中、紙面垂直方向)において所定間隔毎
に、ボルト6、ナット13をもってそれぞれ取付けられ
ている。
岸法面14aとの間には、図1に示すように、吸い出し
防止材11が介在され、その吸い出し防止材11は、護
岸法面14a上に敷設されている。この吸い出し防止材
11は、自然石5の隙間から土砂が流出するのを防止す
るものである。
としては、亜鉛メッキ、亜鉛アルミニウムメッキの施さ
れた耐久性の優れた材料を使用するのが好ましい。
石空石積構造を構築することができ、その護岸14に植
物を自然に生えさせ、魚の巣を作ることができるが、こ
の護岸14においては、護岸法面14a上に自然石保持
ユニットaを敷設するだけで、護岸法面14a上に複数
の自然石5を配設することができ、施工に際して、自然
石保持ユニットaを自然石5の搬送手段として利用し
て、護岸法面14a上への複数の自然石5の搬送を迅速
且つ容易に行える。
かを連結して任意の大きさのものとして使用すれば、敷
設作業の自由度、作業性を高めることができることにな
る。勿論、このとき、各自然石保持ユニットaの周縁部
全体に対して枠体2が備えられることから、組立体とし
ての強度は確保される。
の各自然石5が金網3に接着されていることと、その金
網3が、自然石保持ユニットaの重量に基づき、護岸法
面14a上に保持されていることとに基づき、護岸法面
14a上の自然石5が流されたり、転げ落ちたりするこ
とを防げるだけでなく、複数の自然石保持ユニットaが
互いに連結されて、各自然石保持ユニットaがより強く
護岸法面14aに保持されていることに基づいても、護
岸法面14a上の自然石5の流出、転げ落ち等が、防止
されることになっている。このため、護岸14を施工す
るに際して、自然石5を用いつつも、施行性を向上させ
ることができることになる。
2同士の連結に加えて、複数の自然石保持ユニットaの
うち、下部位置における自然石保持ユニット及び上部位
置における自然石保持ユニットaが、枠体2、アンカ−
10を介して護岸法面14aに連結されており、護岸法
面14aに対する複数の自然石保持ユニットaの保持が
一層高められることになっている。
然石保持ユニットaの枠体2は、隣り合う自然石保持ユ
ニットa同士の連結を容易にして自然石保持ユニットa
同士の連結作業を迅速にすると共に、金網3を補強して
自然石保持ユニットaの強度を高めることになる。特
に、本実施形態においては、枠体2が断面略L字状の鋼
製アングル材とされていることから、一方側折曲部2a
で金網3周縁部を的確に保持できる一方、自然石保持ユ
ニットa同士の連結においては、上方に向けて突出する
他方側折曲部2bを有効に利用して、干渉を受けること
なく、連結作業を行うことができることになる。
として、透孔12、ボルト6、アンカ−8、10が備え
られることから、それらを自然石保持ユニットa同士、
又は自然石保持ユニットaと護岸法面14aとの連結に
利用できることになり、連結作業を迅速且つ容易に行う
ことができることになる。
は、急勾配(例えば45度以上)に対しては勿論、急勾
配以外の勾配に対しても適用できる。
図。
た図。
持ユニットを示す平面図。
Claims (16)
- 【請求項1】 護岸法面上に、複数の目を有する板状の
保持体上に複数の自然石が接着剤により接着され該保持
体の周縁部に枠体が備えられている自然石保持ユニット
が、隣接状態をもって、複数敷設され、 前記複数の自然石保持ユニットは、隣り合う自然石保持
ユニット同士において、該隣り合う自然石保持ユニット
同士の枠体を介して連結されている、ことを特徴とする
護岸。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記複数の自然石保持ユニットのうち、下部位置におけ
る自然石保持ユニット、上部位置における自然石保持ユ
ニットの少なくとも一つが、枠体を介して前記護岸法面
に連結されている、ことを特徴とする護岸。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記枠体と前記護岸法面とは、該護岸法面に設けられる
端部コンクリ−トと、該端部コンクリ−トと該枠体との
間を跨ぐアンカ−とを介して連結されている、ことを特
徴とする護岸。 - 【請求項4】 複数の目を有する板状の保持体上に複数
の自然石が接着剤により接着され該保持体の周縁部に枠
体が備えられている自然石保持ユニットを複数有し、 前記複数の自然石保持ユニット同士が、該各自然石保持
ユニットの枠体を介して互いに連結されている、ことを
特徴とする自然石保持ユニット組立体。 - 【請求項5】 複数の目を有する板状の保持体上に複数
の自然石が接着剤により接着され、 前記保持体の周縁部に枠体が備えられている、ことを特
徴とする自然石保持ユニット。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記枠体が前記保持体の全周囲に備えられている、こと
を特徴とする自然石保持ユニット。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記枠体及び保持体が矩形形状とされている、ことを特
徴とする自然石保持ユニット。 - 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかにおいて、 前記枠体に連結要素が設けられている、ことを特徴とす
る自然石保持ユニット。 - 【請求項9】 請求項8において、 前記連結要素が、取付け孔である、ことを特徴とする自
然石保持ユニット。 - 【請求項10】 請求項8において、 前記連結要素が、護岸固定用アンカ−である、ことを特
徴とする自然石保持ユニット。 - 【請求項11】 請求項5〜10のいずれかにおいて、 前記枠体が、鉄系金属製である、ことを特徴とする自然
石保持ユニット。 - 【請求項12】 請求項11において、 前記枠体が、断面略L字状のアングル材であり、 該アングル材の一方側折曲部上に前記保持体の周縁部が
支持され、 該アングル材の他方側折曲部が上方に向けて突出されて
いる、ことを特徴とする自然石保持ユニット。 - 【請求項13】 請求項5〜10のいずれかにおいて、 前記保持体が金属製とされ、 前記枠体が鉄系金属製とされ、 前記保持体の周縁部が前記枠体に溶接されている、こと
を特徴とする自然石保持ユニット。 - 【請求項14】 請求項13において、 前記枠体が、断面略L字状のアングル材であり、 該アングル材の一方側折曲部上に前記保持体の周縁部が
溶接されている、ことを特徴とする自然石保持ユニッ
ト。 - 【請求項15】 請求項13又は14において、 前記保持体が金網とされている、
- 【請求項16】 請求項5〜15のいずれかにおいて、 前記保持体の複数の目が、網目又はメッシュである、こ
とを特徴とする自然石保持ユニット。
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