JP4364063B2 - 土留用バッグ及び擁壁の構築方法 - Google Patents

土留用バッグ及び擁壁の構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4364063B2
JP4364063B2 JP2004169501A JP2004169501A JP4364063B2 JP 4364063 B2 JP4364063 B2 JP 4364063B2 JP 2004169501 A JP2004169501 A JP 2004169501A JP 2004169501 A JP2004169501 A JP 2004169501A JP 4364063 B2 JP4364063 B2 JP 4364063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
earth retaining
retaining
sheet material
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004169501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005350861A (ja
Inventor
隆行 大月
修治 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Landes Co Ltd
Original Assignee
Landes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Landes Co Ltd filed Critical Landes Co Ltd
Priority to JP2004169501A priority Critical patent/JP4364063B2/ja
Publication of JP2005350861A publication Critical patent/JP2005350861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4364063B2 publication Critical patent/JP4364063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Description

本発明は、擁壁を構築する際に積み重ね使用される土留用バッグに関する。また、該土留用バッグを用いた擁壁の構築方法に関する。
切土や盛土によって形成された法面を崩落や侵食から守るために、石や土砂を充填した籠を前記法面の前面側に積み重ねて擁壁を形成することが一般的に行われている。
例えば、特許文献1には、籠状の詰め材収容体を有し、該詰め材収容体の前面に石が露出している土木構築物用ユニットが記載されている。この土木構築物用ユニットでは、詰め材収容体の前壁側がコンクリート版によって構成されており、詰め材収容体の前壁側以外の部分は透水性を有する屈撓性シート体により構成されている。これにより、土木構築物ユニットの施工性と耐久性とを調和させることができるとされている。
また、特許文献2には、上部を開口した金属製籠マットを緑化対象域に設置して、この金属製籠マットの内部に石と植生基材を充填する緑化工法が記載されている。この緑化工法では、石と植生基材のそれぞれは、金属製籠マットの内部を平面視で二分する各空間に充填され、植生基材の流失は、植物の通芽が可能なシート材料によって防止される。これにより、法面の安定保持だけでなく、法面の緑化を好適に達成することも可能になるとされている。
特開平11−166219号公報(特許請求の範囲、[0018]、図3) 特開2000−045288号公報(特許請求の範囲、[0043]、図1、図2)
しかし、特許文献1の土木構築物用ユニットにおける詰め材収容体や、特許文献2の緑化工法に用いる金属製籠マットは、石や土砂等の中詰材を上部から充填するものであったために、中詰材を充填した状態で持ち運ぶことが困難であり、作業性や施工性に優れたものとは言えなかった。また、特許文献1の詰め材収容体と、特許文献2の金属製籠マットはいずれも、施工によって擁壁前面側に野生生物が乗り越えることの困難な段差を形成してしまうものであったために、施工現場周辺に生息している野生生物の生息域を分断して減少させ、野生生物の生態系を乱すおそれがあるものであった。このため、前記段差により、施工作業や施工後のメンテナンス作業を阻害するおそれもあるものであった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、中詰材を充填した状態での持ち運びが容易であるだけでなく、中詰材を充填する量の判断も容易で、擁壁の構築に熟練していない人であっても扱うことのできる作業性や施工性に優れた土留用バッグを提供するものである。また、人間や小動物が歩行可能な歩行路を擁壁前面側に形成することもできる土留用バッグを提供するものである。さらに、これらの土留用バッグを用いて好適に行うことのできる擁壁の構築方法を提供するものである。
上記課題は、中詰材を充填して積み重ね使用される土留用バッグであって、バッグ底部と、バッグ底部に連続する略筒状のバッグ胴部とからなり、バッグ底部が剛性を有する板材で形成され、バッグ胴部が可撓性及び通水性を有するシート材で形成されてなる土留用バッグを提供することによって解決される。この土留用バッグは、土嚢のように内部に石や土砂等の中詰材を詰め込んだ状態で持ち運んだり積み重ねることができるものであり、作業性や施工性に優れたものである。
ここで、「バッグ底部が剛性を有する板材で形成され」とは、バッグ底部が、土留用バッグに中詰材が充填された状態であっても容易に変形しない程度の剛性を有する板材で形成されることを意味する。バッグ底部を形成する板材には、金属板や樹脂板等の剛板を使用してもよく、網状の板材(金属棒を網状に組み合わせたものやパンチングメタル等)であってもよいが、バッグ底部がコンクリート板によって形成されてなることが好ましい。これにより、バッグ底部を強度と耐食性に優れたものとすることが可能になる。
バッグ底部の形状は特に限定されるものではなく、円形状や楕円形状等であってもよいが、バッグ底部が略多角形状(三角形、四角形、六角形等)をなすことが好ましい。これにより、擁壁前面側に人間や小動物が歩行可能な歩行路を形成することも可能になる。バッグ胴部が略六角形をなすと、土留用バッグを亀甲積みすることが可能になり、より強固で外観も美しい擁壁を構築することが可能になるためにより好ましい。バッグ底部は、平行六辺形であるとより好ましく、対辺の長さがそれぞれ等しい平行六辺形であるとさらに好ましい。これにより、土留用バッグを、規則正しく整然と積み重ねできるようになり、さらに安定した擁壁を構築することが可能になる。
バッグ胴部は、可撓性及び通水性を有するシート材であれば特に限定されず、例えば、天然繊維からなる織布や不織布等であってもよいが、樹脂製シートによって形成されてなることが好ましい。これにより、バッグ胴部を軽量でありながらも耐久性や耐食性に優れたものとすることが可能になる。バッグ胴部に、中詰材を切り替える目印が設けられてなることも好ましい。これにより、擁壁の構築に熟練していない人であっても、法面の傾斜角や土質等に応じた適切な位置に適切な厚さの透水層を形成することが可能になる。
充填する中詰材を切り替える位置を指示する目印をバッグ胴部に設けておくことも好ましい。バッグ胴部に設ける目印は、ラインや文字等を用いたものであってもよいが、バッグ胴部のうちバッグ底部に近い側をシート材Sで形成し、バッグ底部から遠い側をシート材Sとは別のシート材Sで形成し、シート材Sとシート材Sの境界を中詰材を切り替える目印とすることが好ましい。これにより、バッグ胴部に消失することのない目印を設けるだけでなく、バッグ胴部の材質を各中詰材(バッグ底部から近い側に充填する中詰材と、バッグ底部から遠い側に充填する中詰材)を充填するのに適した素材とすることが可能になる。
シート材Sが開孔径0.2mm以下の孔を有する素材からなり、シート材Sが開孔径2.5〜100mmの孔を有する素材からなることも好ましい。これにより、土留用バッグのバッグ底部に近い側を、小粒径材を充填するのに適した材質とし、土留用バッグのバッグ底部から遠い側を、大粒径材を充填するのに適した材質とすることが可能になる。シート材Sの開孔径は、通常、小粒径材の平均粒径よりも小さい値に設定され、シート材Sの開孔径は、通常、大粒径材の平均粒径よりも小さい値に設定される。シート材Sの開孔径は、通常、シート材Sの開孔径よりも小さく設定される。
小粒径材としては、粘土(国際土壌学会による分類では、粒径が2.0×10−3mm未満の粒子)、シルト(国際土壌学会による分類では、粒径が2.0×10−3〜2.0×10−2mmの粒子)、又は砂(国際土壌学会による分類では、粒径が2.0×10−2〜2.0×10mmの粒子)等の中詰材(いわゆる土砂)が例示される。一方、大粒径材としては、礫(国際土壌学会による分類では、粒径が2.0×10mm以上の岩片)等の中詰材(いわゆる石)が例示される。
また、上記課題は、剛性を有する板材で形成されたバッグ底部とバッグ底部に連続する可撓性及び通水性を有するシート材で形成された略筒状のバッグ胴部とからなる土留用バッグに中詰材を充填した後、該土留用バッグをバッグ胴部を寝かせた状態で多段に積み重ねてバッグ底部で擁壁前面を形成することを特徴とする擁壁の構築方法を提供することによっても解決される。この擁壁の構築方法は、前記土留用バッグを用いて好適に行うことができるものである。これにより、崩落しにくい安定した擁壁を容易に構築することが可能になる。
このとき、下からy+1段目に配される土留用バッグBy+1のバッグ底部と、下からy段目に配された土留用バッグBのバッグ底部は連続させてもよいが、土留用バッグBy+1を土留用バッグBよりも後方に控えた位置に積み重ね、土留用バッグBy+1の上向き外周面と土留用バッグBの上向き外周面とを往来可能に連絡させることが好ましい。これにより、人間や野生生物が昇降可能な歩行路を擁壁の前面側に形成することが可能になる。この構成は、バッグ底部が略多角形状をなす場合に特に好適である。
ここで、「上向き外周面」とは、土留用バッグの外周面のうち、施工後に法線ベクトルの鉛直成分が正になるものいう。ただし、鉛直方向上向きを正とする。また、「土留用バッグBy+1の上向き外周面と土留用バッグBの上向き外周面とを往来可能に連絡」とは、人間や小動物が乗り越えることの困難な段差や隙間等の障害が土留用バッグBy+1の上向き外周面と土留用バッグBの上向き外周面との間に形成されないように、土留用バッグBy+1の上向き外周面と土留用バッグBの上向き外周面とを連絡させることをいう。土留用バッグBy+1の上向き外周面と土留用バッグBの上向き外周面は、通常、直接的に接続されるが、平坦面等の踊り場を介して間接的に接続される場合もある。
バッグ胴部のバッグ底部に近い側には平均粒径が0.2〜50mmの小粒径材を充填し、バッグ胴部のバッグ底部から遠い側には平均粒径が20〜150mmの大粒径材を充填して、バッグ胴部の中詰材を小粒径層と大粒径層との2層に形成することも好ましい。これにより、擁壁の前面側に植物を植生させると同時に、擁壁の背面側に透水層を形成することも可能になる。このため、自然環境に溶け込みやすく、かつ大雨が降ったような場合であっても崩落しにくい安定した擁壁を構築することができる。
下からy+1段目に配された土留用バッグBy+1の上向き外周面(上向き外周面上の点)を始点として、下からy段目に配された土留用バッグBに向かってアンカーピンを挿し込み、土留用バッグBy+1を土留用バッグBに固定することも好ましい。これにより、土留用バッグBy+1と土留用バッグBとの一体性を高めて、さらに崩落しにくい擁壁を構築することが可能になる。
以上のように、本発明の土留用バッグや擁壁の構築方法によって、中詰材を充填した状態での持ち運びが容易であるだけでなく、中詰材を充填する量の判断も容易で、擁壁の構築に熟練していない人であっても扱うことのできる、作業性や施工性に優れた土留用バッグを提供することが可能になる。また、人間や小動物が歩行可能な歩行路を擁壁前面側に形成することも可能になる。
以下、本発明を、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明の土留用バッグを示した一部破断斜視図である。図2は、本発明の土留用バッグの施工状態を示した斜視図である。図3は、本発明の土留用バッグを7段に積み重ねた状態を示した断面図である。
図1に示す土留用バッグBは、平行六辺形(六角形)をなすバッグ底部10と、バッグ底部10に連続する略筒状のバッグ胴部20とからなっている。バッグ底部10は、施工後に上側に配される上端面(上辺)と施工後に下側に配される下端面(下辺)とが正面視で同じ長さになっており、他の2組の側端面(側辺)より長く設定されている。2組の側端面は全て同じ長さに設定されている。このように、バッグ底部10を扁平な平行六辺形とすることにより、土留用バッグBの設置安定性を高めることが可能になる。
バッグ底部10は、剛性を有する板材で形成されている。本実施態様において、バッグ底部10はポーラスコンクリート板によって形成されており、植物が生えることが可能なものとなっている。また、中詰材30が吸収した水分をバッグ底部10から逃がすことが可能なものとなっており、中詰材30の圧力の増大を防止することができるものとなっている。バッグ底部10の厚さT(図3参照)は、バッグ底部10の材質等によって異なり特に限定されるものではないが、バッグ底部10がコンクリート板によって形成されている場合には、通常、1〜15cmに設定される。厚さTが1cmより小さいと、バッグ底部10の耐久性が低下して破損するおそれがあるためである。厚さTは、3cm以上であるとより好ましく、5cm以上であるとさらに好ましい。一方、バッグ底部10の厚さTが15cmを超えると土留用バッグBの重量が嵩むおそれがある。厚さTは、13cm以下であるとより好ましく、10cm以下であるとさらに好ましい。バッグ底部10には、強度向上を図る等の理由で、金属棒等の剛棒を埋め込んでもよい。
バッグ胴部20は、バッグ底部10に連続した略筒状のものとなっている。本実施態様において、バッグ胴部20は、内部に中詰材30が充填された状態で略六角柱(あくまで理想的な形状)をなすものとなっており、寝かせた状態で積み重ねやすいものとなっている。バッグ胴部20の保形性を向上するために、バッグ胴部20に金属棒等の剛棒を取り付けてもよい。バッグ胴部20は、筒状のものであってもよいし、有底の袋状のものであってもよい。
バッグ胴部20とバッグ底部10との接合手段は、バッグ胴部20に中詰材30を充填しても接合部が裂けない程度に接合できるものであれば特に限定されず、接着剤を用いて接着する等、各種の接合手段を選択できる。本実施態様においては、バッグ胴部20の端部をコンクリート製のバッグ底部10の内部に埋め込むことによって接合している。
バッグ胴部20は、可撓性と通水性を有する樹脂製のシート材で形成されている。バッグ胴部20のうちバッグ底部10に近い側21は、開孔径0.2mmの通水孔を有するシート材Sで形成されており、バッグ底部10から遠い側22は開孔径2.5〜100mmの通水孔を有するシート材Sで形成されている。本実施態様において、シート材Sには、いわゆるフィルタークロスを使用しており、シート材Sには、いわゆるジオテキスタイルを使用している。このため、バッグ胴部20は、軽量でありながらも耐食性や強度に優れたものとなっている。
シート材Sとシート材Sとの接合手段は、シート材S,Sの境界部がバッグ胴部20に中詰材30を充填しても裂けない程度に接合できるものであれば特に限定されず、縫着や溶着あるいは接着剤を用いて接着する等、各種の接合手段を選択できる。本実施態様においては、シート材Sとシート材Sとを縫合することによって接合している。シート材Sとシート材Sとの境界は、後述するように、小粒径材21と大粒径材22とを切り替える目印となる。
次に、本発明の擁壁の構築方法について説明する。まず、図1に示すように、土留用バッグBのバッグ胴部20に中詰材30を充填する。バッグ胴部20に中詰材30を充填する際には、バッグ底部10が鉛直下側となるように土留用バッグBを立てて行うと、中詰材30を自重によって密な状態としながら充填できるために好ましい。
このとき、バッグ胴部20のうちバッグ底部10に近い側21(シート材Sに覆われた部分)には小粒径材31を充填し、バッグ底部10から遠い側22(シート材Sに覆われた部分)には大粒径材32を充填する。このように充填することで、バッグ胴部20の内部に小粒径層と大粒径層との2層を形成することが可能になる。小粒径材31と大粒径材32との間には、仕切り部材(図示省略)を設けてもよい。これにより、土留用バッグBの施工時又は施工後に、小粒径材31が大粒径材32の側に崩れ落ちるのを防止することが可能になる。仕切り部材を設ける場合には、シート材Sと同様の通水孔を有するものを使用するとよい。本実施態様においては、小粒径材31として水硬化性の土砂を使用しており、大粒径材32として石を使用している。小粒径材31には現地発生土を使用してもよいし、植物の種子を予め混ぜておいてもよい。中詰材30を所定量充填した後、バッグ胴部20の端部を縛って充填作業を終える。このとき、バッグ底部10と同様の板材をバッグ胴部20の開口端側に配することによって土留用バッグBの保形性をさらに高めてもよい。
続いて、中詰材30が充填された土留用バッグBを、図2と図3に示すように、バッグ胴部20を略水平に寝かせた状態で多段に積み重ねていく(亀甲積み)。このとき、下からy+1段目に配される土留用バッグBy+1(例えば土留用バッグB)の前面が、下からy段目に配された土留用バッグB(例えば土留用バッグB)の前面よりも距離L(図3参照)だけ後方になるように、土留用バッグBy+1(土留用バッグB)を土留用バッグB(土留用バッグB)よりも後方に控えた位置に積み重ねていく。これにより、土留用バッグBy+1(土留用バッグB)の上向き外周面と土留用バッグB(土留用バッグB)の上向き外周面とを往来可能に連絡させることが可能になる。またこのとき、バッグ底部10の上端面は略水平になっており、人間や野生生物が休息や方向転換を行うことのできる踊り場としての機能を奏するものとなっている。
土留用バッグBy+1の前面と土留用バッグBの前面との距離Lは、土留用バッグBの寸法や、擁壁を構築する法面の傾斜角や、小粒径層の厚さ等によっても異なり、特に限定されるものではない。ただし、距離Lが小さすぎると、擁壁の前面側に形成される歩行路を小動物や人間が歩行できなくなるおそれがある。このため、距離Lは、小動物の歩行を考慮する場合には5cm以上、人間の歩行を考慮する場合には20cm確保しておくと好ましい。一方、距離Lが大きすぎると、土留用バッグBの大粒径層と土留用バッグBy+1の大粒径層とが非連続になり、擁壁背面側に形成される透水層が分断されるおそれがある。このため、距離Lは、バッグ胴部20の長さの2分の1以下に設定すると好ましく、3分の1以下に設定するとより好ましい。バッグ胴部20の長さは、通常、30〜200cmである。
さらに続いて、土留用バッグBy+1の上向き外周面から土留用バッグBに向かってアンカーピン(図示省略)を挿し込み、土留用バッグBy+1を土留用バッグBに固定する。このアンカーピンを、土留用バッグBy+1と土留用バッグBとを貫通して、その下にある土留用バッグBy−1や地面に達するまで挿し込むと、擁壁を構成する各土留用バッグBの一体性をさらに高めることが可能になるため好ましい。
最後に、擁壁の前面側に水を掛けて、各土留用バッグBに充填された水硬化性の土砂を固化させることによって擁壁が完成する。このとき、擁壁を構成する各土留バッグBは、人や小動物が歩行するのに、あるいは法面の崩落を防止するのに十分な保形性と強度を有するものとなっている。
以上で説明した本発明の擁壁の構築方法と土留用バッグは、住宅地周辺あるいは道路や線路の脇に形成された切土面や盛土面等を始めとして、各種の法面に擁壁を手軽に構築できるものである。
本発明の土留用バッグを示した一部破断斜視図である。 本発明の土留用バッグの施工状態を示した斜視図である。 本発明の土留用バッグを7段に積み重ねた状態を示した断面図である。
符号の説明
10 バッグ底部
20 バッグ胴部
21 バッグ胴部のうちバッグ底部に近い側
22 バッグ胴部のうちバッグ底部から遠い側
30 中詰材
31 小粒径材
32 大粒径材
40 地山
B 土留用バッグ

Claims (9)

  1. 中詰材を充填して積み重ね使用される土留用バッグであって、バッグ底部と、バッグ底部に連続する略筒状のバッグ胴部とからなり、バッグ底部が剛性を有する板材で形成され、バッグ胴部が可撓性及び通水性を有するシート材で形成され、バッグ胴部のうちバッグ底部に近い側がシート材S で形成され、バッグ底部から遠い側がシート材S とは別のシート材S で形成され、シート材S とシート材S の境界が中詰材を切り替える目印となることを特徴とする土留用バッグ。
  2. シート材Sが開孔径0.2mm以下の孔を有する素材からなり、シート材Sが開孔径2.5〜100mmの孔を有する素材からなる請求項記載の土留用バッグ。
  3. バッグ底部が、コンクリート板によって形成されてなる請求項1又は2記載の土留用バッグ。
  4. バッグ底部が、略多角形状をなす請求項1〜3いずれか記載の土留用バッグ。
  5. バッグ胴部が、樹脂製シートによって形成されてなる請求項1〜いずれか記載の土留用バッグ。
  6. 剛性を有する板材で形成されたバッグ底部とバッグ底部に連続する可撓性及び通水性を有するシート材で形成された略筒状のバッグ胴部とからなり、バッグ胴部のうちバッグ底部に近い側がシート材S で形成され、バッグ底部から遠い側がシート材S とは別のシート材S で形成された土留用バッグに、シート材S とシート材S の境界を目印として中詰材を切り替えて充填した後、該土留用バッグをバッグ胴部を寝かせた状態で多段に積み重ねてバッグ底部で擁壁前面を形成することを特徴とする擁壁の構築方法。
  7. シート材S に覆われた部分には平均粒径が0.2〜50mmの小粒径材を充填し、シート材S に覆われた部分には平均粒径が20〜150mmの大粒径材を充填して、バッグ胴部の中詰材を小粒径層と大粒径層との2層に形成する請求項記載の擁壁の構築方法。
  8. 下からy+1段目に配される土留用バッグBy+1を下からy段目に配された土留用バッグBよりも後方に控えた位置に積み重ね、土留用バッグBy+1の上向き外周面と土留用バッグBの上向き外周面とを往来可能に連絡させる請求項6又は7記載の擁壁の構築方法。
  9. 下からy+1段目に配された土留用バッグBy+1の上向き外周面を始点として下からy段目に配された土留用バッグBに向かってアンカーピンを挿し込み、土留用バッグBy+1を土留用バッグBに固定する請求項いずれか記載の擁壁の構築方法。
JP2004169501A 2004-06-08 2004-06-08 土留用バッグ及び擁壁の構築方法 Expired - Fee Related JP4364063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004169501A JP4364063B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 土留用バッグ及び擁壁の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004169501A JP4364063B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 土留用バッグ及び擁壁の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005350861A JP2005350861A (ja) 2005-12-22
JP4364063B2 true JP4364063B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=35585563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004169501A Expired - Fee Related JP4364063B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 土留用バッグ及び擁壁の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4364063B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101188230B1 (ko) * 2009-05-22 2012-10-05 이병철 토낭블록을 이용한 옹벽구조체 및 옹벽구조체의 시공방법

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4827165B2 (ja) * 2005-08-19 2011-11-30 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 長尺土嚢ドレーン補強工法
JP7117263B2 (ja) * 2019-03-29 2022-08-12 公益財団法人鉄道総合技術研究所 のり面表層を構築する工法、雨水流下抑制工法、及び下流域への雨水の流出を抑制する工法
JP7221366B2 (ja) * 2020-07-17 2023-02-13 鹿島建設株式会社 洗掘防止構造および砕石ユニット
CN113718739A (zh) * 2021-06-25 2021-11-30 江苏在铭建设工程有限公司 海上风电桩基础防冲刷柔性吹砂袋滚滑垒叠施工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101188230B1 (ko) * 2009-05-22 2012-10-05 이병철 토낭블록을 이용한 옹벽구조체 및 옹벽구조체의 시공방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005350861A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2432431C2 (ru) Длинномерное устройство для морских и речных гидротехнических сооружений и способ его изготовления
JP5467832B2 (ja) 法面構築工法
JP2008144440A (ja) 土留め構造体及び土留め施工方法
JP4364063B2 (ja) 土留用バッグ及び擁壁の構築方法
JP2003232023A (ja) 布団篭及びこれを使用した擁壁
JP2006169957A (ja) 土木構築物用ブロック及び土木構築物用ブロック部品
KR100350423B1 (ko) 식생 흙벽돌 및 돌망태를 이용한 호안공법
JP2014095216A (ja) ユニット化された土のう
KR101773329B1 (ko) 운동장용 타격식 배수 구조체 및 그 시공 방법
JP4264487B2 (ja) 砂浜の安定化方法における排水層の築造方法
JP4146929B2 (ja) 蛇籠用ブロックの連結構造
JP2006249659A (ja) 地盤補強フレームおよびその製造方法
KR101908315B1 (ko) 어류서식처가 구비된 복합형 식생 개비온 어셈블리
JPS6351526A (ja) 法枠の構造
JP3096424B2 (ja) 植生基盤構築方法
JP4024064B2 (ja) 護岸構造物及び護岸工法
JP3720969B2 (ja) 法面、壁面等の緑化構造
KR20140123350A (ko) 식생토낭 및 이를 이용한 축조방법
KR200324529Y1 (ko) 사각 틀 환경 블럭
JP2006169860A (ja) 土木構築物用ブロックの製造方法
JP6469918B1 (ja) 擁壁構造体
KR102180601B1 (ko) 친환경 사면 보강 방틀공
JP2005126935A (ja) 筒状袋体を使った護岸形成方法
JP3902596B2 (ja) 斜面安定用ブロックマット
JP2001020252A (ja) 石詰めパネルと、その施工法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090721

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090818

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees