JPH0920256A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JPH0920256A
JPH0920256A JP7188262A JP18826295A JPH0920256A JP H0920256 A JPH0920256 A JP H0920256A JP 7188262 A JP7188262 A JP 7188262A JP 18826295 A JP18826295 A JP 18826295A JP H0920256 A JPH0920256 A JP H0920256A
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gear
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steering
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Manabu Takaoka
学 高岡
Tatsuhiro Yamamoto
達裕 山元
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ステアリングシャフト3の外周に嵌め合わさ
れたギア10を介して、そのステアリングシャフト3に
操舵補助用モータ8から回転力を伝達する。そのステア
リングシャフト3とギア10との間のトルクリミッター
機構11は、そのステアリングシャフト3の外周とギア
10の内周とに挟まれることで径方向に変形しているト
ルク設定部材51を有する。そのトルク設定部材51の
径方向変形量に対応してステアリングシャフト3とギア
10とに径方向力を作用させる。そのトルクリミッター
機構11のリミットトルクは、そのトルク設定部材51
の径方向変形量に対応する。 【効果】 モータの出力軸の回転やギアの回転がロック
された場合でもトルクリミッター機構は機能し、トルク
リミッター機構が大型化するのを防止でき、リミットト
ルクを正確に設定でき、部品点数や加工工数を低減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングシャフト
に作用する過大トルクに対処するためのトルクリミッタ
ー機構を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ステアリ
ングシャフトと、このステアリングシャフトの外周に嵌
め合わされたギアと、そのギアを介してステアリングシ
ャフトに操舵補助用の回転力を伝達するモータとを備え
る電動パワーステアリング装置において、車輪の縁石へ
の乗り上げ等に基づきステアリングシャフトに過大なト
ルクが作用すると、モータ等の破損が生じる。また、そ
のギアによるモータ回転速度の減速比を大きくして出力
を大きくする場合、ステアリングシャフトに作用するト
ルクに基づく衝撃荷重に対処するため、そのギアの径を
大きくする必要があることから、装置の小型化が阻害さ
れる。そこで、そのモータとステアリングシャフトとの
間にトルクリミッター機構を設けることが行われてい
る。
【0003】従来、そのトルクリミッター機構はモータ
に内蔵され、モータの出力軸に作用するトルクがリミッ
トトルクになると、その出力軸を空転させていた。
【0004】しかし、モータにトルクリミッター機構を
内蔵した場合、モータの出力軸の回転が事故等によりロ
ックされてしまうと、トルクリミッター機構は機能しな
いため、ステアリングホイールを操舵できなくなる。ま
た、そのモータの回転力をステアリングシャフトに伝達
するギアの歯部を、騒音対策のために合成樹脂製にした
ような場合、その歯部の過大トルクによる破損によりギ
アの回転がロックされる可能性があり、この場合もモー
タに内蔵されたトルクリミッター機構は機能しないため
ステアリングホイールを操舵できなくなる。また、モー
タの回転力をギアを介してステアリングシャフトに伝達
する場合、そのギアにおける伝達効率は製品によりばら
つくので、リミットトルクを正確に所期設定範囲内に設
定することが困難であった。さらに、そのギアを介する
回転力の伝達比は、例えばウォームホイールとウォーム
とを用いるような場合は大きくなるため、リミットトル
クを精度よく設定する必要があり、トルクリミッター機
構に高精度を必要とされる。
【0005】そこで、そのギアとステアリングシャフト
との間にトルクリミッター機構を設けることが考えられ
る。例えば、特開平2‐120178号公報において開
示された電動パワーステアリング装置は、そのギアと同
行回転する複数の摩擦板と、そのステアリングシャフト
と同行回転する複数の摩擦板とを、軸方向から挟み込
み、それら摩擦板相互間の摩擦抵抗に対応してリミット
トルクを設定するものであり、さらに、それら摩擦板を
挟み込む力を変化させてリミットトルクを調節する機構
を備えている。
【0006】しかし、軸方向から複数の摩擦板を挟み込
む場合、部品点数や加工工数が多くなる。また、摩擦板
の軸方向寸法の誤差の累積によりリミットトルクが変動
するため、リミットトルクを正確に所期設定範囲内に設
定することが困難で、リミットトルクの調節機構が必要
なことから部品点数が多く構成が複雑になる。
【0007】また、実開平2‐15576号公報におい
て開示された電動パワーステアリング装置は、そのギア
にステアリングシャフトを圧入し、その圧入力に対応し
てリミットトルクを設定するものである。また、その実
開平2‐15576号公報において開示された別の電動
パワーステアリング装置は、そのギアをステアリングシ
ャフトに軸方向移動可能に嵌め合わせ、バネの軸方向変
形量に対応する軸方向力により、そのギアを複数の摩擦
板を介してステアリングシャフト側部材に押し付け、そ
の軸方向力に対応してリミットトルクを設定するもので
あり、さらに、そのバネの軸方向変形量を変化させてリ
ミットトルクを調節する機構を備えている。
【0008】しかし、リミットトルクをステアリングシ
ャフトのギアへの圧入力のみに対応して設定する場合、
その圧入力を正確に設定する必要がある。しかし、その
ような圧入力を正確に設定するには、そのステアリング
シャフトの外周とギアの内周とを極めて正確な寸法精度
で加工する必要があるため、リミットトルクを正確に所
期設定範囲内に設定するのは困難である。
【0009】また、バネの軸方向変形量に対応する軸方
向力により、ギアを複数の摩擦板を介してステアリング
シャフト側部材に押し付ける場合、部品点数や加工工数
が多くなる。また、摩擦板やギアの軸方向寸法の誤差の
累積によりリミットトルクが変動するため、リミットト
ルクを正確に所期設定範囲内に設定することが困難で、
リミットトルクの調節機構が必要なことから部品点数が
多く構成が複雑になる。さらに、そのギアが例えばウォ
ームホイールのように回転力の伝達時に軸方向力を受け
るものである場合、左右一方への回転力の伝達時は軸方
向力により移動してバネを軸方向変形させ、左右他方へ
の回転力の伝達時はステアリングシャフト側部材に当接
するため移動しない。そうすると、ステアリングシャフ
トの回転方向によってリミットトルクが異なる値になっ
てしまう。
【0010】本発明は、上記課題を解決することのでき
る電動パワーステアリング装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本件第1発明の電動パワ
ーステアリング装置は、ステアリングシャフトと、この
ステアリングシャフトの外周に嵌め合わされたギアと、
そのギアを介してステアリングシャフトに回転力を伝達
する操舵補助用モータと、そのステアリングシャフトと
ギアとの間のトルクリミッター機構とを備え、そのトル
クリミッター機構は、そのステアリングシャフトの外周
とギアの内周とに挟まれることで径方向に変形している
トルク設定部材を有し、そのトルク設定部材は径方向変
形量に対応する径方向力をステアリングシャフトとギア
とに作用させ、そのトルクリミッター機構のリミットト
ルクは、そのトルク設定部材の径方向変形量に対応する
ことを特徴とするものである。
【0012】本件第2発明は、ステアリングシャフト
と、このステアリングシャフトの外周に嵌め合わされた
ギアと、そのギアを介してステアリングシャフトに回転
力を伝達する操舵補助用モータと、そのステアリングシ
ャフトとギアとの間のトルクリミッター機構とを備え、
そのトルクリミッター機構は、そのステアリングシャフ
トの外周とギアの内周とに挟まれることで径方向に変形
しているトルク設定部材を有し、そのトルク設定部材
は、径方向変形量に対応する径方向力をステアリングシ
ャフトとギアとに作用させ、そのステアリングシャフト
は、そのギアに圧入され、そのトルクリミッター機構の
リミットトルクは、そのトルク設定部材の径方向変形量
に対応する第1の摩擦抵抗と、そのステアリングシャフ
トのギアへの圧入力に対応する第2の摩擦抵抗との和に
対応することを特徴とするものである。
【0013】そのトルク設定部材は、径方向変形量が一
定値以下では径方向変形量に比例して径方向力が増加す
るものとされ、その一定値を超える領域において、径方
向変形量に対する径方向力の増加割合が一定値未満の領
域における増加割合よりも小さくなる領域を有し、その
一定値を超える領域内の値にトルク設定部材の径方向変
形量が設定されているのが好ましい。
【0014】そのギアは回転力の伝達時に軸方向力を受
けるものとされ、そのギアのステアリングシャフトに対
する軸方向移動を規制する手段が設けられているのが好
ましい。
【0015】そのトルク設定部材の軸方向一端側と他端
側とに、そのギアのステアリングシャフトに対する径方
向移動を規制する手段が設けられているのが好ましい。
【0016】本件第2発明において、その第1の摩擦抵
抗は第2の摩擦抵抗よりも大きくされているのが好まし
い。
【0017】
【発明の作用および効果】本件第1発明の電動パワース
テアリング装置によれば、トルク設定部材の径方向変形
量に対応する径方向力をステアリングシャフトとギアと
に作用させることで、そのトルク設定部材とステアリン
グシャフトとの間の摩擦抵抗およびトルク設定部材とギ
アとの間の摩擦抵抗により、ステアリングシャフトとギ
アとの間でトルクを伝達することができる。また、その
摩擦抵抗に対応してリミットトルクが定まる。すなわ
ち、そのステアリングシャフトとギアとの間の伝達トル
クがリミットトルクを超えると、そのトルク設定部材と
ギアとの間、あるいはトルク設定部材とステアリングシ
ャフトとの間の中の摩擦抵抗の小さい方において、相対
的な滑りが生じ、ステアリングシャフトとギアとが相対
回転するので、トルクリミッターとして機能する。
【0018】本件第2発明の電動パワーステアリング装
置によれば、トルク設定部材の径方向変形量に対応する
径方向力をステアリングシャフトとギアとに作用させる
ことで、そのトルク設定部材とステアリングシャフトと
の間の摩擦抵抗およびトルク設定部材とギアとの間の摩
擦抵抗を発生させ、両摩擦抵抗の中の小さい方が第1の
摩擦抵抗となる。また、そのステアリングシャフトをギ
アに圧入することで、そのステアリングシャフトとギア
との間に第2の摩擦抵抗を発生させる。そのトルク設定
部材の径方向変形量に対応する第1の摩擦抵抗と、その
ステアリングシャフトのギアへの圧入力に対応する第2
の摩擦抵抗との和により、ステアリングシャフトとギア
との間でトルクを伝達することができる。また、その第
1の摩擦抵抗と第2の摩擦抵抗との和に対応してリミッ
トトルクが定まる。すなわち、そのステアリングシャフ
トとギアとの間の伝達トルクがリミットトルクを超える
と、そのトルク設定部材とギアとの間、あるいはトルク
設定部材とステアリングシャフトとの間の中の摩擦抵抗
の小さい方において、相対的な滑りが生じ、同時に、ス
テアリングシャフトとギアとの間において相対的な滑り
が生じる。これにより、ステアリングシャフトとギアと
が相対回転するので、トルクリミッターとして機能す
る。
【0019】上記第1、第2発明においては、そのステ
アリングシャフトとギアとの間にトルクリミッター機構
を設けているので、モータの出力軸の回転やギアの回転
がロックされた場合でもトルクリミッター機構は機能
し、ステアリングホイールを操舵できる。また、そのギ
アにおける回転力の伝達比に無関係にリミットトルクを
設定できるので、正確に所期設定範囲内に設定でき、し
かも、トルクリミッターをモータに内蔵する場合に比べ
リミットトルクを高精度に設定する必要がない。また、
そのギアにおける回転力の伝達比は車種等により異なる
が、トルクリミッター機構をステアリングシャフトとギ
アとの間に設けているので、リミットトルクを減速比に
より異なる値に設定する必要がない。
【0020】そのギアが例えばウォームホイールやヘリ
カルギアのように回転力の伝達時に軸方向力を受けるも
のであっても、第1発明にあってはトルク設定部材の径
方向変形量に対応してリミットトルクを設定し、第2発
明にあってはトルク設定部材の径方向変形量とステアリ
ングシャフトのギアへの圧入力とに対応してリミットト
ルクを設定するので、ステアリングシャフトの回転方向
によってリミットトルクが異なる値になってしまうのを
防止できる。
【0021】また、トルクリミッター機構の構成部品
は、ステアリングシャフトとギア以外にはトルク設定部
材のみでよく、部品点数や加工工数を低減できる。
【0022】そのトルク設定部材の径方向変形量に対す
る径方向力の増加割合が、その径方向変形量に対して径
方向力が比例して増加する場合の増加割合よりも小さく
されることで、ステアリングシャフトの外径寸法やギア
の内径寸法の加工公差によりトルク設定部材の径方向変
形量が変動しても、その径方向力の変動を小さくでき
る。これにより、第1発明にあっては、その径方向力に
対応して定まるリミットトルクを正確に所期設定範囲内
に設定することができ、リミットトルクの調節機構が不
要になり、リミットトルクを調節する手間をなくし、よ
り部品点数を少なくして構成を簡単化できる。また、第
2発明にあっては、その径方向力とステアリングシャフ
トのギアへの圧入力とに対応して定まるリミットトルク
を、正確に所期設定範囲内に設定するのが容易になり、
リミットトルクの調節機構が不要になり、リミットトル
クを調節する手間をなくし、より部品点数を少なくして
構成を簡単化できる。
【0023】第1発明にあっては、トルク設定部材の径
方向変形量のみに対応してリミットトルクを設定できる
ので、そのリミットトルクをステアリングシャフトのギ
アへの圧入力のみに応じて設定するのに比べ、そのリミ
ットトルクを所期設定範囲内に容易に設定できる。
【0024】第2発明にあっては、リミットトルクを、
トルク設定部材の径方向変形量に対応する第1の摩擦抵
抗と、ステアリングシャフトのギアへの圧入力に対応す
る第2の摩擦抵抗との和に対応して設定できるので、第
1の摩擦抵抗のみに対応してリミットトルクを設定する
場合に比べ、トルク設定部材を小型化でき、装置の小型
化を図ることができる。また、その圧入力のみに対応し
てリミットトルクを設定する場合に比べ、その圧入力の
設定をラフにでき、圧入部におけるステアリングシャフ
トの外周とギアの内周の寸法精度をそれ程高くする必要
がなく、リミットトルクを所期設定範囲内に設定するの
に困難はない。また、その第1の摩擦抵抗を第2の摩擦
抵抗よりも大きくすることで、その圧入力をよりラフに
設定でき、リミットトルクを所期設定範囲内に設定する
のが容易になる。
【0025】そのギアが回転力の伝達時に軸方向力を受
けるものである場合に、そのギアのステアリングシャフ
トに対する軸方向移動を規制することで、そのギアがト
ルクリミッター機構により付与される摩擦抵抗に抗して
軸方向移動して所定位置から外れるのを防止できる。こ
れにより、そのギアと、このギアに噛み合うギアとの噛
み合い率やバックラッシが変動するのを防止でき、操舵
フィーリングの変動を防止できる。さらに、そのギアを
ステアリングシャフトにトルク設定部材を介し嵌め合わ
せる際に、その規制部材によってギアのステアリングシ
ャフトに対する軸方向位置を定めることができ、所期の
組み立て精度を容易に得ることができる。
【0026】そのトルク設定部材の軸方向一端側と他端
側とで、そのギアがステアリングシャフトに対してトル
ク設定部材による径方向力に抗して径方向移動するのを
規制することで、そのギアの軸方向がステアリングシャ
フトの軸方向に対して傾くのを防止できる。これによ
り、そのギアと、このギアに噛み合うギアとの噛み合い
率やバックラッシが変動するのを防止でき、操舵フィー
リングの変動を防止できる。
【0027】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明の第1実
施例を説明する。
【0028】図1に示す電動パワーステアリング装置1
は、ステアリングホイール2の操舵により発生する操舵
トルクを、ステアリングシャフト3によりピニオン4に
伝達することで、そのピニオン4に噛み合うラック5を
移動させ、そのラック5にタイロッドやナックルアーム
等(図示省略)を介し連結される車輪6の舵角を変化さ
せる。
【0029】そのステアリングシャフト3により伝達さ
れる操舵トルクに応じた操舵補助力を付与するため、そ
の操舵トルクを検出するトルクセンサ7と、その検出さ
れた操舵トルクに応じ駆動される操舵補助用モータ8
と、そのモータ8の回転力をステアリングシャフト3に
伝達するためのウォーム9とウォームホイール10とが
設けられている。そのウォームホイール10は、外周側
の合成樹脂製歯部10aと、内周側の金属製スリーブ1
0bとを一体化することで構成されている。なお、その
一体化の際に歯部10aのピッチ円中心とスリーブ10
bの中心とがずれるのを防止するため、その歯部10a
は外周の歯の歯切り加工前の状態でスリーブ10bと一
体化され、その一体化後に歯切り加工されるのが好まし
い。
【0030】そのトルクセンサ7は、前記ステアリング
シャフト3を覆うハウジング21を有する。そのハウジ
ング21は2部材21a、21bを連結することで構成
されている。そのハウジング21内においてステアリン
グシャフト3は、ステアリングホイール2に連結される
第1シャフト3aと、この第1シャフト3aにピン22
により連結される筒状の第2シャフト3bと、この第2
シャフト3bの外周にブッシュ25を介して相対回転可
能に嵌め合わされる筒状の第3シャフト3cとに分割さ
れている。各シャフト3a、3b、3cの中心に沿って
弾性部材としてトーションバー23が挿入されている。
そのトーションバー23の一端は第1シャフト3aと第
2シャフト3bとに前記ピン22により連結され、他端
はピン24により第3シャフト3cに連結されている。
これにより、その第2シャフト3bと第3シャフト3c
とは操舵トルクに応じて弾性的に相対回転可能とされて
いる。
【0031】図2に示すように、その第2シャフト3b
の外周の一部と第3シャフト3cの内周の一部とは互い
に対向する非円形部3b′、3c′とされ、その第2シ
ャフト3bの非円形部3b′と第3シャフト3cの非円
形部3c′とが当接することで、両シャフト3b、3c
の相対回転は一定範囲に規制される。その規制により、
過大なトルクがステアリングシャフト3に作用した場合
のトーションバー23の破損を防止している。
【0032】その第2シャフト3bは、そのハウジング
21に圧入されたステアリングコラム30に、ブッシュ
31を介して支持される。その第3シャフト3cは、ハ
ウジング21に軸受26、27を介して支持される。そ
の第3シャフト3cの外周に前記ウォームホイール10
が、後述のトルクリミッター機構11を介して嵌め合わ
される。そのウォームホイール10に噛み合う前記ウォ
ーム9が前記モータ8の出力軸に取り付けられ、そのモ
ータ8はハウジング21に固定される。なお、そのハウ
ジング21はブラケット28を介して車体に取り付けら
れる。
【0033】そのトルクセンサ7は、そのハウジング2
1により保持される第1、第2検出コイル33、34
と、その第2シャフト3bの外周に嵌め合わされてピン
35により固定される磁性材製の第1検出リング36
と、その第3シャフト3cの外周に圧入される磁性材製
の第2検出リング37とを有する。その第1検出リング
36の一端面と第2検出リング37の一端面とは互いに
対向するように配置され、各検出リング36、37の対
向端面に、それぞれ歯36a、37aが周方向に沿って
複数設けられている。その第1検出リング36の他端側
は一端側よりも外径の小さな小径部36bとされてい
る。その第1検出コイル33は第1検出リング36と第
2検出リング37の対向間を覆うように配置され、第2
検出コイル34は第1検出リング36を覆うように配置
され、各検出コイル33、34は、ハウジング21に取
り付けられるプリント基板41に配線によって接続され
る。
【0034】そのプリント基板41に、図3に示す信号
処理回路が形成されている。すなわち、第1検出コイル
33は抵抗45を介して発振器46に接続され、第2検
出コイル34は抵抗47を介して発振器46に接続さ
れ、各検出コイル33、34は差動増幅回路48に接続
される。これにより、トルク伝達によりトーションバー
23が捩れ、第1検出リング36と第2検出リング37
とが相対的に回転すると、各検出リング36、37の歯
36a、37aの対向面積が変化する。その面積変化に
より、その歯36a、37aの対向間における第1検出
コイル33の発生磁束に対する磁気抵抗が変化すること
から、その変化に応じ第1検出コイル33の出力が変化
し、その出力に対応した伝達トルクが検出される。ま
た、第2検出コイル34は第1検出リング36の小径部
36bに対向し、その小径部36bの外径は、操舵抵抗
の作用していない状態で、第2検出コイル34の発生磁
束に対する磁気抵抗と第1検出コイル33の発生磁束に
対する磁気抵抗とが等しくなるように、設定されてい
る。これにより、温度変動による第1検出コイル33の
出力変動は、温度変動による第2検出コイル34の出力
変動に等しくなるので差動増幅回路48により打ち消さ
れ、伝達トルクの検出値の温度による変動が補償され
る。その差動増幅回路48から出力される伝達トルクに
対応した信号に応じて前記モータ8が駆動され、前記ウ
ォーム9、ウォームホイール10を介してステアリング
シャフト3に操舵補助力が付与される。
【0035】前記トルクリミッター機構11は、図4に
示すように、そのステアリングシャフト3の第3シャフ
ト3cの外周とウォームホイール10の内周とに挟まれ
ることで径方向に変形しているトルク設定部材51を有
する。このトルク設定部材51として本実施例では、図
5の(1)、(2)に示すように、割り溝51aを有す
る金属製リング本体51bに、周方向に沿って一定間隔
で、径方向外方へ突出する複数の半円筒状突出部51c
を一体的に形成したものが用いられ、各突出部51cの
径方向変形量に対応する径方向力をステアリングシャフ
ト3とウォームホイール10とに作用させる。このよう
なトルク設定部材51として、例えばトレランスリング
(レンコルトレランスリングス社製、SV型)を用いる
ことができる。図6は、そのトルク設定部材51の径方
向変形量と径方向力との関係を示し、径方向変形量が一
定値δa以下では径方向変形量に比例して径方向力が増
加するものとされ、その一定値δaを超える領域におい
て、径方向変形量に対する径方向力の増加割合が一定値
δa未満の領域における増加割合よりも小さくなる領域
Aを有する。その一定値δaを超える領域A内の値δb
にトルク設定部材51の径方向変形量が設定されてい
る。
【0036】そのウォームホイール10は、ウォーム9
の回転をステアリングシャフト3に伝達する際に軸方向
力を受ける。図4に示すように、その軸方向力によりウ
ォームホイール10がステアリングシャフト3に対して
トルク設定部材51との摩擦抵抗に抗して軸方向移動す
るのを規制する規制部として、第3シャフト3cの外周
に一体形成されるリング状のフランジ3dと、第3シャ
フト3cの外周に嵌め込まれる止め輪52とが、軸方向
に間隔をおいて配置される。そのフランジ3dと止め輪
52との間にウォームホイール10が配置される。その
ウォームホイール10の軸方向寸法L1と、そのフラン
ジ3dと止め輪52との間の寸法L2との差は、ウォー
ムホイール10とステアリングシャフト3との相対回転
を阻害することのない範囲で可及的に小さくされるのが
好ましく、例えば零〜数十μm程度とされる。
【0037】そのトルク設定部材51の軸方向一端側と
他端側とにおいて、そのウォームホイール10がステア
リングシャフト3に対してトルク設定部材51による径
方向力に抗して径方向移動するのを規制する規制部とし
て、第3シャフト3cの外周に一体形成されるリング状
の突出部3f、3gが、軸方向に間隔をおいて配置され
る。両突出部3f、3gの間にトルク設定部材51が配
置される。両突出部3f、3gの外周径D1と、ウォー
ムホイール10の内周径D2との差は、ウォームホイー
ル10とステアリングシャフト3との相対回転を阻害す
ることのない範囲で可及的に小さくされるのが好まし
く、例えば零〜数十μm程度とされる。なお、その規制
部をウォームホイール10側に設けてもよい。
【0038】上記構成によれば、トルク設定部材51の
径方向変形量に対応する径方向力をステアリングシャフ
ト3とウォームホイール10とに作用させることで、そ
のトルク設定部材51の内周とステアリングシャフト3
の外周との間の摩擦抵抗およびトルク設定部材51の外
周とウォームホイール10の内周との間の摩擦抵抗によ
り、ステアリングシャフト3とウォームホイール10と
の間でトルクを伝達することができ、また、その摩擦抵
抗に対応してリミットトルクが定まる。本実施例では、
そのトルク設定部材51の内周とステアリングシャフト
3の外周との間の摩擦抵抗が、そのトルク設定部材51
外周とウォームホイール10の内周との間の摩擦抵抗よ
りも小さくされ、そのトルク設定部材51の内周とステ
アリングシャフト3の外周とが相対的に滑り始める時の
トルクが、トルクリミッター機構11のリミットトルク
となる。そのリミットトルクは実験により求めることが
できる。
【0039】上記第1実施例のパワーステアリング装置
1によれば、車輪6の縁石への乗り上げ等によりステア
リングシャフト3にトルクリミッター機構11のリミッ
トトルクを超えるトルクが作用すると、トルク設定部材
51とステアリングシャフト3との相対的な滑りにより
ステアリングシャフト3とウォームホイール10とが相
対回転し、モータ8の破損が防止される。
【0040】そのトルクリミッター機構11をステアリ
ングシャフト3とウォームホイール10との間に設けて
いるので、モータ8の出力軸の回転がロックされた場合
でもトルクリミッター機構11は機能し、ステアリング
ホイール2を操舵できる。また、ウォームホイール10
の回転が歯部10aの破損によりロックされたとして
も、同様にトルクリミッター機構11は機能することが
できる。
【0041】また、そのウォームホイール10とウォー
ム9との間の回転力の伝達比に無関係にリミットトルク
を設定できるので、正確に所期設定範囲内に設定でき、
しかも、トルクリミッターをモータに内蔵する場合に比
べリミットトルクを高精度に設定する必要はない。ま
た、その回転力の伝達比は車種等により異なるが、トル
クリミッター機構11をステアリングシャフト3とウォ
ームホイール10との間に設けているので、リミットト
ルクを減速比により異なる値に設定する必要がない。
【0042】また、トルク設定部材51のみで、その径
方向変形量に対応してリミットトルクを設定することが
でき、部品点数や加工工数を低減できる。
【0043】また、トルク設定部材51の径方向変形量
のみに対応してリミットトルクを設定できるので、その
リミットトルクをステアリングシャフトへのギアの圧入
力に応じて設定するのに比べ、そのリミットトルクを所
期設定範囲内に容易に設定できる。
【0044】また、ウォームホイール10に回転力の伝
達時に軸方向力が作用しても、トルク設定部材51の径
方向変形量に対応してリミットトルクが設定されている
ので、ステアリングシャフト3の回転方向によってリミ
ットトルクが異なる値になってしまうのを防止できる。
【0045】そのトルク設定部材51の径方向変形量に
対する径方向力の増加割合が、その径方向変形量に比例
して径方向力が増加する場合の増加割合よりも小さくさ
れることで、ステアリングシャフト3の外径寸法やウォ
ームホイール10の内径寸法の加工公差によりトルク設
定部材の径方向変形量が変動しても、その径方向力の変
動を小さくできる。これにより、その径方向力に対応し
て定まるリミットトルクを正確に所期設定範囲内に設定
することができ、リミットトルクの調節機構が不要にな
り、リミットトルクを調節する手間をなくし、より部品
点数を少なくして構成を簡単化できる。
【0046】また、ウォームホイール10が回転力の伝
達時に軸方向力を受けても、フランジ3dと止め輪52
とによりステアリングシャフト3に対して軸方向移動す
るのを規制することで、ウォームホイール10が所定位
置から外れるのを防止できる。これにより、ウォームホ
イール10とウォーム9との噛み合い率やバックラッシ
が変動するのを防止でき、操舵フィーリングの変動を防
止できる。さらに、ウォームホイール10をトルク設定
部材51を介してステアリングシャフト3に嵌め合わせ
る際に、そのフランジ3dによってウォームホイール1
0のステアリングシャフト3に対する軸方向位置を定め
ることができ、所定の組み立て精度を容易に得ることが
できる。
【0047】また、ウォームホイール10の径方向移動
を突出部3f、3gにより規制することで、そのウォー
ムホイール10の軸方向がステアリングシャフト3の軸
方向に対して傾くのを防止できる。これにより、そのウ
ォームホイール10とウォーム9との噛み合い率やバッ
クラッシが変動するのを防止でき、操舵フィーリングの
変動を防止できる。
【0048】なお、上記実施例においては、図4に示す
ようにウォームホイール10のスリーブ10bの端面に
工具挿入用凹部10cが設けられ、ウォーム9を介して
回転を伝達することなく、その凹部10cに挿入する工
具を介してスリーブ10bを回転させることが可能とさ
れている。これにより、スリーブ10bと歯部10aと
を一体化する前に予めリミットトルクを確認し、その確
認後に一体化して歯部10aの外周の歯を加工でき、そ
の歯切り加工が無駄になるのを防止できる。
【0049】また、ステアリングシャフト3の外周のト
ルク設定部材51との接触面は、トルク設定部材51よ
りも硬度が大きくなるように硬化処理がなされ、トルク
設定部材51との相対滑り時の損耗が防止されている。
さらに、そのステアリングシャフト3の外周とトルク設
定部材51の内周との間にグリースが入れられ、その相
対滑り時のステアリングシャフト3の損耗が防止されて
いる。そのグリースによる摩擦抵抗の変動の影響は、ト
ルク設定部材51による径方向力が充分大きいことから
無視できる。
【0050】以下、図7、図8を参照して本発明の第2
実施例を説明する。なお、上記実施例と同一部分は同一
符号で示し、相違点を説明する。
【0051】図7に示す電動パワーステアリング装置
1′は、ステアリングシャフト3により伝達される操舵
トルクに応じた操舵補助力を付与するため、操舵補助用
モータの出力軸8aに連結された駆動ベベルギア9′
と、この駆動ベベルギア9′に噛み合う従動ベベルギア
10′とを有する。両ベベルギア9′、10′を介して
モータの回転はステアリングシャフト3に伝達される。
そのステアリングシャフト3により伝達される操舵トル
クは、上記第1実施例と同様のトルクセンサ7により検
知される。そのトルクセンサ7から出力される伝達トル
クに対応した信号に応じて駆動される操舵補助用モータ
の回転が、その駆動ベベルギア9′から従動ベベルギア
10′を介してステアリングシャフト3に伝達されるこ
とで、操舵補助力が付与される。そのトルクセンサ7の
ハウジング21′は、ラック5を覆うラックハウジング
5′に一体化される。そのラックハウジング5′により
上記モータの出力軸8aが軸受17′を介して支持され
る。そのステアリングシャフト3の第3シャフト3c
は、トルクセンサ7のハウジング21′とラックハウジ
ング5′に軸受26′、27′、19′を介して支持さ
れ、その外周に上記ピニオン4が一体的に設けられてい
る。
【0052】その第3シャフト3cの外周に上記従動ベ
ベルギア10′が、トルクリミッター機構11′を介し
て嵌め合わされる。そのトルクリミッター機構11′
は、図8に示すように、そのステアリングシャフト3の
第3シャフト3cの外周と従動ベベルギア10′の内周
とに挟まれることで径方向に変形しているトルク設定部
材51を有する。このトルク設定部材51として、上記
第1実施例と同様に図5の(1)、(2)に示すリング
本体51bと突出部51cとを有するトレランスリング
が用いられ、径方向変形量に対応する径方向力をステア
リングシャフト3と従動ベベルギア10′とに作用させ
る。また、本第2実施例においては、その第3シャフト
3cは従動ベベルギア10′に圧入され、その圧入部は
トルクリミッター機構11′を構成する。
【0053】そのトルク設定部材51の径方向変形量に
対応する径方向力をステアリングシャフト3と従動ベベ
ルギア10′とに作用させることで、そのトルク設定部
材51とステアリングシャフト3との間の摩擦抵抗およ
びトルク設定部材51と従動ベベルギア10′との間の
摩擦抵抗を発生させ、両摩擦抵抗の中の小さい方が第1
の摩擦抵抗とされる。また、そのステアリングシャフト
3を従動ベベルギア10′に圧入することで、そのステ
アリングシャフト3と従動ベベルギア10′との間に第
2の摩擦抵抗を発生させている。その第1の摩擦抵抗は
第2の摩擦抵抗よりも大きくされている。
【0054】その駆動ベベルギア9′と従動ベベルギア
10′とは、すぐば、まがりばの何れであってもよく、
まがりばの場合、従動ベベルギア10′は駆動ベベルギ
ア9′の回転をステアリングシャフト3に伝達する際に
軸方向力を受ける。その軸方向力により従動ベベルギア
10′がステアリングシャフト3に対し、トルク設定部
材51との摩擦抵抗および第3シャフト3cとの摩擦抵
抗の和に抗して軸方向移動するのを規制する規制部とし
て、その第3シャフト3cをトルクセンサ7のハウジン
グ21′により支持するための軸受26′と、第3シャ
フト3cの外周の雄ねじ部3c″に、雌ねじ部52″を
介してねじ合わされるナット52′とが、軸方向に間隔
をおいて配置される。その軸受26′とナット52′と
の間に従動ベベルギア10′が配置される。その従動ベ
ベルギア10′の軸方向寸法L1と、その軸受26′と
ナット52′との間の軸方向寸法L2との差は、従動ベ
ベルギア10′とステアリングシャフト3との相対回転
を阻害することのない範囲で可及的に小さくされるのが
好ましく、例えば零〜数十μm程度とされる。なお、ナ
ット52′は、組み立て後に一端側の薄肉部52a′が
かしめられることで、ステアリングシャフト3に対しロ
ックされる。
【0055】そのトルク設定部材51は、第3シャフト
3cの外周に形成された周溝3e内に配置され、その周
溝3eの軸方向寸法L3は従動ベベルギア10′の軸方
向寸法L1よりも小さくされ、その周溝3eは従動ベベ
ルギア10′の軸方向両端間に配置される。これによ
り、そのトルク設定部材51の軸方向一端側と他端側と
において従動ベベルギア10′に圧入されている第3シ
ャフト3cの外周面は、その従動ベベルギア10′がス
テアリングシャフト3に対してトルク設定部材51によ
る径方向力に抗して径方向移動するのを規制する規制部
3f′、3g′として機能する。
【0056】上記構成によれば、トルク設定部材51の
径方向変形量に対応する第1の摩擦抵抗と、ステアリン
グシャフト3の従動ベベルギア10′への圧入力に対応
する第2の摩擦抵抗との和により、ステアリングシャフ
ト3と従動ベベルギア10′との間でトルクを伝達する
ことができる。また、その第1の摩擦抵抗と第2の摩擦
抵抗との和に対応してリミットトルクが定まる。本実施
例では、そのトルク設定部材51とステアリングシャフ
ト3との間の摩擦抵抗は、そのトルク設定部材51と従
動ベベルギア10′との間の摩擦抵抗よりも小さくさ
れ、そのトルク設定部材51とステアリングシャフト3
とが相対的に滑り始めると共に、ステアリングシャフト
3と従動ベベルギア10′とが相対的に滑り始める時の
トルクが、トルクリミッター機構11′のリミットトル
クとなる。そのリミットトルクは実験により求めること
ができる。
【0057】上記第2実施例のパワーステアリング装置
1′によれば、車輪6の縁石への乗り上げ等によりステ
アリングシャフト3にトルクリミッター機構11′のリ
ミットトルクを超えるトルクが作用すると、トルク設定
部材51とステアリングシャフト3との相対的な滑り
と、ステアリングシャフト3と従動ベベルギア10′と
の相対的な滑りとにより、ステアリングシャフト3と従
動ベベルギア10′とが相対回転し、操舵補助用モータ
の破損が防止される。
【0058】そのトルクリミッター機構11′をステア
リングシャフト3と従動ベベルギア10′との間に設け
ているので、モータの出力軸の回転がロックされた場合
でもトルクリミッター機構11′は機能し、ステアリン
グホイールを操舵できる。また、従動ベベルギア10′
の回転が歯部の破損によりロックされたとしても、同様
にトルクリミッター機構11′は機能することができ
る。
【0059】また、その従動ベベルギア10′と駆動ベ
ベルギア9′との間の回転力の伝達比に無関係にリミッ
トトルクを設定できるので、正確に所期設定範囲内に設
定でき、しかも、トルクリミッターをモータに内蔵する
場合に比べリミットトルクを高精度に設定する必要はな
い。また、その回転力の伝達比は車種等により異なる
が、トルクリミッター機構11′をステアリングシャフ
ト3と従動ベベルギア10′との間に設けているので、
リミットトルクを減速比により異なる値に設定する必要
がない。
【0060】また、トルクリミッター機構11′の構成
部品としては、ステアリングシャフト3と従動ベベルギ
ア10′以外にはトルク設定部材51のみでよく、部品
点数や加工工数を低減できる。
【0061】また、リミットトルクを、トルク設定部材
51の径方向変形量に対応する第1の摩擦抵抗と、ステ
アリングシャフト3の従動ベベルギア10′への圧入力
に対応する第2の摩擦抵抗との和に対応して設定できる
ので、第1の摩擦抵抗のみに対応してリミットトルクを
設定する場合に比べ、トルク設定部材51を小型化で
き、装置の小型化を図ることができる。また、その圧入
力のみに対応してリミットトルクを設定する場合に比
べ、その圧入力の設定をラフにでき、圧入部におけるス
テアリングシャフト3の外周と従動ベベルギア10′の
内周の寸法精度をそれ程高くする必要がなく、リミット
トルクを所期設定範囲内に設定するのに困難はない。ま
た、その第1の摩擦抵抗を第2の摩擦抵抗よりも大きく
することで、その圧入力をよりラフに設定でき、リミッ
トトルクを所期設定範囲内に設定するのが容易になる。
【0062】また、従動ベベルギア10′に回転力の伝
達時に軸方向力が作用しても、トルク設定部材51の径
方向変形量とステアリングシャフト3の従動ベベルギア
10′への圧入力とに対応してリミットトルクが設定さ
れているので、ステアリングシャフト3の回転方向によ
ってリミットトルクが異なる値になってしまうのを防止
できる。
【0063】そのトルク設定部材51の径方向変形量に
対する径方向力の増加割合が、第1実施例と同様に、そ
の径方向変形量に比例して径方向力が増加する場合の増
加割合よりも小さくされている。これにより、ステアリ
ングシャフト3の外径寸法や従動ベベルギア10′の内
径寸法の加工公差によりトルク設定部材の径方向変形量
が変動しても、その径方向力の変動を小さくできる。よ
って、その径方向力とステアリングシャフト3の従動ベ
ベルギア10′への圧入力とに対応して定まるリミット
トルクを正確に所期設定範囲内に設定するのが容易にな
り、リミットトルクの調節機構が不要になり、リミット
トルクを調節する手間をなくし、より部品点数を少なく
して構成を簡単化できる。
【0064】また、従動ベベルギア10′が回転力の伝
達時に軸方向力を受けても、軸受26′とナット52′
とによりステアリングシャフト3に対して軸方向移動す
るのを規制することで、従動ベベルギア10′が所定位
置から外れるのを防止できる。これにより、従動ベベル
ギア10′と駆動ベベルギア9′との噛み合い率やバッ
クラッシが変動するのを防止でき、操舵フィーリングの
変動を防止できる。さらに、従動ベベルギア10′をト
ルク設定部材51を介してステアリングシャフト3に嵌
め合わせる際に、その軸受26′によって従動ベベルギ
ア10′のステアリングシャフト3に対する軸方向位置
を定めることができ、所定の組み立て精度を容易に得る
ことができる。
【0065】また、従動ベベルギア10′の径方向移動
を規制部3f′、3g′により規制することで、その従
動ベベルギア10′の軸方向がステアリングシャフト3
の軸方向に対して傾くのを防止できる。これにより、そ
の従動ベベルギア10′と駆動ベベルギア9′との噛み
合い率やバックラッシが変動するのを防止でき、操舵フ
ィーリングの変動を防止できる。
【0066】また、ステアリングシャフト3の外周のト
ルク設定部材51との接触面は、トルク設定部材51よ
りも硬度が大きくなるように硬化処理がなされ、トルク
設定部材51との相対滑り時の損耗が防止されている。
さらに、そのステアリングシャフト3の外周とトルク設
定部材51の内周との間にグリースが入れられ、その相
対滑り時のステアリングシャフト3の損耗が防止されて
いる。そのグリースによる摩擦抵抗の変動の影響は、ト
ルク設定部材51による径方向力が充分大きいことから
無視できる。
【0067】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではない。例えば、上記実施例ではラックピニオン
式の電動パワーステアリング装置に本発明を適用した
が、電動パワーステアリング装置の型式は特に限定され
ず、例えばボールスクリュー式にも適用できる。また、
ステアリングシャフトに嵌め合わされるギアはウォーム
ホイールやベベルギアに限定されず、ギアであればよ
い。また、トルク設定部材はトレランスリングに限定さ
れず、径方向変形量に対応する径方向力をステアリング
シャフトとギアとに作用させることができるものであれ
ばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電動パワーステアリング
装置の断面図
【図2】図1のII‐II線断面図
【図3】本発明の実施例の電動パワーステアリング装置
のトルクセンサの回路構成の説明図
【図4】その第1実施例の電動パワーステアリング装置
の要部の断面図
【図5】本発明の実施例のトルクリミッター機構におけ
るトルク設定部材の(1)は断面図、(2)は正面図
【図6】そのトルク設定部材の径方向変形量と径方向力
との関係を示す図
【図7】本発明の第2実施例の電動パワーステアリング
装置の断面図
【図8】その第2実施例の電動パワーステアリング装置
の要部の断面図
【符号の説明】
3 ステアリングシャフト 3d フランジ(規制部) 3f、3g 突出部(規制部) 3f′、3g′ 規制部 8 モータ 10 ウォームホイール 10′ 従動ベベルギア 11、11′ トルクリミッター機構 26′ 軸受(規制部) 51 トルク設定部材 52 止め輪(規制部) 52′ ナット(規制部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトと、 このステアリングシャフトの外周に嵌め合わされたギア
    と、 そのギアを介してステアリングシャフトに回転力を伝達
    する操舵補助用モータと、 そのステアリングシャフトとギアとの間のトルクリミッ
    ター機構とを備え、 そのトルクリミッター機構は、そのステアリングシャフ
    トの外周とギアの内周とに挟まれることで径方向に変形
    しているトルク設定部材を有し、 そのトルク設定部材は、径方向変形量に対応する径方向
    力をステアリングシャフトとギアとに作用させ、 そのトルクリミッター機構のリミットトルクは、そのト
    ルク設定部材の径方向変形量に対応する電動パワーステ
    アリング装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングシャフトと、 このステアリングシャフトの外周に嵌め合わされたギア
    と、 そのギアを介してステアリングシャフトに回転力を伝達
    する操舵補助用モータと、 そのステアリングシャフトとギアとの間のトルクリミッ
    ター機構とを備え、 そのトルクリミッター機構は、そのステアリングシャフ
    トの外周とギアの内周とに挟まれることで径方向に変形
    しているトルク設定部材を有し、そのトルク設定部材
    は、径方向変形量に対応する径方向力をステアリングシ
    ャフトとギアとに作用させ、そのステアリングシャフト
    は、そのギアに圧入され、 そのトルクリミッター機構のリミットトルクは、そのト
    ルク設定部材の径方向変形量に対応する第1の摩擦抵抗
    と、そのステアリングシャフトのギアへの圧入力に対応
    する第2の摩擦抵抗との和に対応する電動パワーステア
    リング装置。
  3. 【請求項3】 その第1の摩擦抵抗は第2の摩擦抵抗よ
    りも大きくされている請求項2に記載の電動パワーステ
    アリング装置。
  4. 【請求項4】 そのトルク設定部材は、径方向変形量が
    一定値以下では径方向変形量に比例して径方向力が増加
    するものとされ、その一定値を超える領域において、径
    方向変形量に対する径方向力の増加割合が一定値未満の
    領域における増加割合よりも小さくなる領域を有し、そ
    の一定値を超える領域内の値にトルク設定部材の径方向
    変形量が設定されている請求項1〜3の何れかに記載の
    電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 そのギアは回転力の伝達時に軸方向力を
    受けるものとされ、そのギアのステアリングシャフトに
    対する軸方向移動を規制する手段が設けられている請求
    項1〜4の何れかに記載の電動パワーステアリング装
    置。
  6. 【請求項6】 そのトルク設定部材の軸方向一端側と他
    端側とに、そのギアのステアリングシャフトに対する径
    方向移動を規制する手段が設けられている請求項1〜5
    のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
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