JP3681866B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータの出力トルクをハイポイドギヤを介してステアリングシャフトに伝達することで操舵補助力を発生する電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステアリングシャフトの外周に設けられる従動ギヤと、その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、その駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、両ギヤを介して上記モータの出力トルクをステアリングシャフトに伝達することで操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置が汎用されている。
【0003】
従来、その駆動ギヤおよび従動ギヤとしてウォームとウォームホイールとが用いられていた。しかし、上記モータの出力トルクが大きくなると、ウォームホイールの強度、耐久性が低下するという問題がある。
【0004】
その駆動ギヤおよび従動ギヤとしてハイポイドギヤを用いることで、ギヤの強度、耐久性を向上することができる(特開平7‐232651号公報、特開平4‐27663号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のハイポイドギヤを採用した電動パワーステアリング装置では、その駆動ギヤと従動ギヤとの間のバックラッシ調節のため、従動ギヤをステアリングシャフトに固定される内周側部材と、この内周側部材にねじ合わされる外周側部材とから構成している。そのねじ込み量の変化により外周側部材がステアリングシャフトの軸方向に移動することで、そのバックラッシが調節される。
しかし、従動ギヤはハウジングの内部に配置されるため、そのねじ込み量の変更作業は困難なものであった。
【0006】
また、従来の構成では、そのステアリングシャフトは転がり軸受を介してハウジングに支持されるため、その転がり軸受に予圧を付与する機構が設けられていた。
しかし、その予圧の付与機構と上記バックラッシの調節機構とは、ステアリングシャフトの軸方向に離れて設けられていた。そのため、ステアリング装置が大型化するという問題があった。
【0007】
また、従来の構成では、そのモータの出力シャフトの軸方向のガタにより、駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯との衝突音に基づきノイズが発生するという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題を解決することのできる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ステアリングシャフトと、そのステアリングシャフトを少なくとも一つの軸受を介して支持するハウジングと、そのステアリングシャフトの外周に設けられる従動ギヤと、その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、その駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、その駆動ギヤおよび従動ギヤとしてハイポイドギヤが用いられ、両ギヤを介して前記モータの出力トルクがステアリングシャフトに伝達されることで操舵補助力が付与される電動パワーステアリング装置に適用される。
本発明は、その軸受とハウジングとの間に介在する筒状部材が、そのハウジングの一端の開口の内周に、そのステアリングシャフトの軸方向に沿ってねじ込み量を変更可能にねじ合わされ、その筒状部材のねじ込み量の変更により、そのステアリングシャフト、従動ギヤ、軸受、および筒状部材は、駆動ギヤに対してステアリングシャフトの軸方向に同行移動可能とされ、その従動ギヤの駆動ギヤに対する軸方向移動により、両ギヤ間のバックラッシが変更されることを特徴とする。
本発明の構成によれば、筒状部材のハウジングへのねじ込み量を変更することで、従動ギヤは駆動ギヤに対してステアリングシャフトの軸方向に移動する。この従動ギヤの移動により、駆動ギヤと従動ギヤとの間のバックラッシを調節できる。その筒状部材は、ハウジングの一端の開口の内周にねじ合わされるので、そのねじ込み量の調節をハウジングの外部から容易に行える。これにより、バックラッシの調節時における作業性を向上できる。
【0010】
本発明においては、前記軸受として前記ステアリングシャフトの軸方向に離れた2位置に配置される二つの転がり軸受を介して前記ステアリングシャフトは前記ハウジングにより支持され、一方の転がり軸受の外輪がステアリングシャフトの軸方向一方に変位するのを阻止し、他方の転がり軸受の外輪がステアリングシャフトの軸方向他方に変位するのを阻止する阻止部が、その筒状部材の内周に形成され、そのステアリングシャフトに、前記ハウジングの一端の開口側から予圧調節部材がねじ合わされ、ステアリングシャフトの外周に段差面が形成され、その予圧調節部材のねじ込み量に応じて、その予圧調節部材により一方の転がり軸受の内輪をステアリングシャフトの軸方向一方に押し、その段差面により他方の転がり軸受の内輪をステアリングシャフトの軸方向他方に押すことが可能とされている。
この構成によれば、予圧調節部材のねじ込み量に応じてステアリングシャフトの支持用転がり軸受に予圧を付与できる。その予圧付与機構を、前記筒状部材とステアリングシャフトとの間に設けることができるので、上記バックラッシの調節機構から軸方向に離すことなく配置できる。これにより、ステアリング装置を小型化できる。
【0011】
そのモータは、出力シャフトと、この出力シャフトを少なくとも一つのモータ用転がり軸受を介して支持するケーシングとを有し、そのケーシングの一端の開口から突出する出力シャフトの外周に、前記駆動ギヤが一体成形され、そのモータ用転がり軸受の内輪と外輪の中の何れか一方が、出力シャフトの軸方向一方に変位するのを阻止する阻止部が、そのケーシング側と出力シャフト側の中の何れか一方に形成され、そのケーシング側と出力シャフト側の中の何れか他方に、そのケーシングの一端の開口側からモータ用予圧調節部材がねじ合わされ、その内輪と外輪の中の何れか他方を、そのモータ用予圧調節部材のねじ込み量に応じて出力シャフトの軸方向一方に押すことが可能とされ、そのケーシングの一端の開口は、そのケーシングに連結される前記ハウジングにより覆われるのが好ましい。
この構成によれば、そのケーシングの一端の開口側からモータ用予圧調節部材のねじ込み量を調節することで、そのネジ込み量に応じて出力シャフトの支持用転がり軸受に予圧を付与できる。これにより、その出力シャフトの軸方向のガタを防止できるので、その出力シャフトに一体成形される駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯との衝突を抑制し、その衝突によるノイズを低減できる。さらに、そのケーシングの一端の開口は、前記ハウジングにより覆われるので、そのモータ用予圧調節部材が不慮に回転しないように保護し、付与された予圧が変動するのを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0013】
図1に示す自動車用電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイール1に連結される第1ステアリングシャフト2と、この第1ステアリングシャフト2に連結される筒状第2ステアリングシャフト3と、この第2ステアリングシャフト3に同軸心に連結される筒状第3ステアリングシャフト5とを有する。両ステアリングシャフト3、5に挿通されるトーションバー4が、ピン6を介して第2ステアリングシャフト3に連結され、ピン7を介して第3ステアリングシャフト5に連結される。
【0014】
その第2ステアリングシャフト3は、一端側がニードルベアリング8を介してセンサハウジング9により支持され、他端側がブッシュ10を介して第3ステアリングシャフト5の内周により支持される。
【0015】
その第3ステアリングシャフト5は、一端側が第1ボールベアリング11を介してセンサハウジング9により支持され、他端側が第2ボールベアリング12と第3ボールベアリング13とを介してギヤハウジング14により支持される。操舵による第2ステアリングシャフト3の回転が、トーションバー4、第3ステアリングシャフト5、図外ステアリングギヤ機構を介して車輪に伝達されることで、自動車の転舵がなされる。なお、そのステアリングギヤ機構はラックピニオン式等公知のものを用いることができる。
【0016】
その第2ステアリングシャフト3から第3ステアリングシャフト5に伝達される操舵トルクを検出するためのトルクセンサ20が設けられている。そのトルクセンサ20は、センサハウジング9により保持される第1、第2検出コイル33、34と、その第2ステアリングシャフト3の外周に固定される磁性材製の第1検出リング(磁性材製部材)36および磁性材製の第3検出リング38と、その第3ステアリングシャフト5の外周に固定される磁性材製の第2検出リング(磁性材製部材)37を有する。
その第1検出リング36の一端面と第2検出リング37の一端面とは互いに対向するように配置され、各検出リング36、37の一端面に、それぞれ歯36a、37aが周方向に沿って複数設けられている。
その第1検出リング36の他端面と第3検出リング38の一端面とは互いに対向するように配置される。その第3検出リング38の一端面に歯38aが周方向に沿って複数設けられている。その第1検出リング36の他端面には歯は設けられない。
その第1検出コイル33は第1検出リング36と第2検出リング37の対向間を覆うように配置され、第2検出コイル34は第1検出リング36と第3検出リング38の対向間を覆うように配置される。各検出コイル33、34はプリント基板41に接続される。
【0017】
その基板41に、図2に示す信号処理回路が形成されている。すなわち、第1検出コイル33は抵抗45を介して発振器46に接続され、第2検出コイル34は抵抗47を介して発振器46に接続され、各検出コイル33、34は差動増幅回路48に接続される。
これにより、操舵トルクによりトーションバー4が捩れ、第1検出リング36と第2検出リング37とが相対的に回転すると、両検出リング36、37の歯36a、37aの対向部分の面積が変化する。その面積変化により、その歯36a、37aの対向間における第1検出コイル33の発生磁束に対する磁気抵抗が変化することから、その変化に基づき第1検出コイル33の出力が変化し、その出力に対応した操舵トルクが検出される。
また、温度変動による第1検出コイル33の出力変動は、温度変動による第2検出コイル34の出力変動に等しくされている。これにより、温度変動による第1検出コイル33の出力変動は差動増幅回路48により打ち消され、操舵トルクの検出値の温度による変動が補償される。
【0018】
その差動増幅回路48から出力される操舵トルクの検出値に対応した信号が制御装置(図示省略)に送られる。その制御装置により、その検知された操舵トルクに応じた出力トルクを発生するように駆動される電動モータ50が、ギヤハウジング14に対して固定されている。図3に示すように、そのモータ50は、出力シャフト61と、この出力シャフト61を第1、第2モータ用ボールベアリング62、63を介して支持するケーシング64とを有し、両ベアリング62、63の間において出力シャフト61の外周に電機子66と整流子67が設けられ、ケーシング64の内周にマグネット68とブラシ機構69とが設けられる。
【0019】
そのモータ50のケーシング64の一端の開口64aから突出する出力シャフト61の外周に、駆動ギヤ51が一体成形されている。その駆動ギヤ51に噛み合う従動ギヤ52が、第3ステアリングシャフト5の外周に同行回転するように設けられている。これにより、そのモータ50により駆動ギヤ51が駆動され、両ギヤ51、52を介してモータ50の出力トルクが第3ステアリングシャフト5に伝達されることで操舵補助力が付与される。その駆動ギヤ51および従動ギヤ52としてハイポイドギヤが用いられている。その駆動ギヤ51が小ギヤとされ、従動ギヤ52が大ギヤとされる。各ギヤ51、52の材質は、強度確保のために鋼等の金属製とするのが好ましい。
【0020】
上記第2ボールベアリング12および第3ボールベアリング13とギヤハウジング14との間に介在する筒状部材70が、そのギヤハウジング14の一端の開口14aの内周に、第3ステアリングシャフト5の軸方向に沿ってねじ込み量を変更可能にねじ合わされている。その筒状部材70と第3ステアリングシャフト5との間に第2ボールベアリング12と第3ボールベアリング13とが嵌め合わされる。その筒状部材70の外周にねじ合わされるロックナット69がギヤハウジング14の端面に押し付けられる。
【0021】
その筒状部材70の内周に、周方向に沿って突出する阻止部70aが形成され、その第3ステアリングシャフト5の外周に、周方向に沿う段差面5aが形成されている。そのギヤハウジング14の一端の開口14a側から、その第3ステアリングシャフト5の外周に予圧調節用ナット(予圧調節部材)71とロックナット72とがねじ合わされる。その第2ボールベアリング12は、その阻止部70aと段差面5aとの間に配置され、その第3ボールベアリング13は、その阻止部70aと予圧調節用ナット71との間に配置される。その阻止部70aにより、第3ボールベアリング13の外輪13aが第3ステアリングシャフト5の軸方向一方(図1において上方)に変位するのが阻止され、第2ボールベアリング12の外輪12aが第3ステアリングシャフト5の軸方向他方(図1において下方)に変位するのが阻止される。その予圧調節用ナット71のねじ込み量に応じて、上記段差面5aと予圧調節用ナット71との間隔が変化するので、その第3ボールベアリング13の内輪13bを予圧調節用ナット71により第3ステアリングシャフト5の軸方向一方に押し、その第2ボールベアリング12の内輪12bを段差面5aにより第3ステアリングシャフト5の軸方向他方に押すことができる。これにより、予圧調節用ナット71のねじ込み量に応じて第2ボールベアリング12と第3ボールベアリング13とに予圧を付与できる。
【0022】
上記従動ギヤ52は、第3ステアリングシャフト5の外周に圧入されることで、第3ステアリングシャフト5と一体化されている。上記のように、第2ボールベアリング12と第3ボールベアリング13は、第3ステアリングシャフト5と筒状部材70とにより軸方向から予圧を付与されるので、その第3ステアリングシャフト5、従動ギヤ52、第2ボールベアリング12、第3ボールベアリング13、および筒状部材70は、その第3ステアリングシャフト5の軸方向に同行移動可能である。よって、その筒状部材70のギヤハウジング14へのねじ込み量の変更により、従動ギヤ52は駆動ギヤ51に対して第3ステアリングシャフト5の軸方向に移動する。その従動ギヤ52の駆動ギヤ51に対する軸方向移動により、両ギヤ51、52間のバックラッシが変更される。
【0023】
図3に示すように、上記モータ50の出力シャフト61の外周に、一端側において周方向に沿って突出する阻止部80aと、他端側において段差面80bが形成されている。
そのモータ50のケーシング64の一端の開口64a側から、そのケーシング64の内周にモータ用予圧調節リング(モータ用予圧調節部材)81がねじ合わされ、このモータ用予圧調節リング81の外周にねじ合わされるロックナット82がケーシング64の一端面に押し付けられる。
そのケーシング64の他端内面の中央に凹部64bが形成されている。
上記第1モータ用ボールベアリング62は、そのモータ用予圧調節リング81と阻止部80aとの間に配置され、上記第2モータ用ボールベアリング63は、その段差面80bとケーシング64の他端内面の周囲部64cとの間に配置される。
その阻止部80aにより、第1モータ用ボールベアリング62の内輪62bが出力シャフト61の軸方向一方(図3において右方)に変位するのが阻止され、その段差面80bにより、第2モータ用ボールベアリング63の内輪63bが出力シャフト61の軸方向他方(図3において左方)に変位するのが阻止される。そのモータ用予圧調節リング81のねじ込み量に応じて、上記ケーシング64の他端内面の周囲部64cとモータ用予圧調節リング81との間隔が変化するので、その第1モータ用ボールベアリング62の外輪62aをモータ用予圧調節リング81により出力シャフト61の軸方向一方に押し、その第2モータ用ボールベアリング63の外輪63aをケーシング64の他端内面の周囲部64cにより出力シャフト61の軸方向他方に押すことができる。これにより、モータ用予圧調節リング81のねじ込み量に応じて第1、第2モータ用ボールベアリング62、63に予圧を付与できる。
そのケーシング64の一端の開口64aは、そのケーシング64に連結される上記ギヤハウジング14により覆われる。その連結は、例えばボルトにより行うことができる。
【0024】
上記構成の電動パワーステアリング装置によれば、筒状部材70は、ギヤハウジング14の一端の開口14aの内周にねじ合わされるので、ギヤハウジング14の外部から筒状部材70を容易に回転させることができる。なお、筒状部材70を回転させる、その筒状部材70の外周や端面に工具の挿入孔や引っ掛け部を形成する。これにより、その筒状部材70のねじ込み量を変更することで駆動ギヤ51と従動ギヤ52との間のバックラッシを調節する際の作業性を向上できる。
また、予圧調節用ナット71のねじ込み量に応じて第2、第3ボールベアリング12、13に予圧を付与する機構は、その筒状部材70と第3ステアリングシャフト5との間に設けられ、上記バックラッシの調節機構から軸方向に離すことなく配置される。これにより、ステアリング装置を小型化できる。
また、モータ用予圧調節リング81のねじ込み量を調節することで、第1、第2モータ用ボールベアリング62、63に予圧を付与できるので、モータ50の出力シャフト61の軸方向のガタを防止できる。これにより、その出力シャフト61に一体成形される駆動ギヤ51の歯と従動ギヤ52の歯との衝突を抑制し、その衝突によるノイズを低減できる。さらに、そのモータ50のケーシング64の一端の開口64aは、そのケーシング64に連結されるギヤハウジング14により覆われるので、そのモータ用予圧調節リング81が不慮に回転しないように保護し、付与された予圧が変動するのを防止できる。
【0025】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第3ステアリングシャフトとギヤハウジングとの間の転がり軸受の数は特に限定されない。また、第3ステアリングシャフトの支持用転がり軸受の内輪の軸方向一方への変位の阻止部を第3ステアリングシャフト側に形成し、筒状部材側にねじ合わせる予圧調節部材のねじ込み量に応じて、その転がり軸受の外輪を軸方向一方に押すようにしてもよい。また、モータ用転がり軸受の数は特に限定されない。また、モータ用転がり軸受の外輪の軸方向一方への変位の阻止部をケーシング側に形成し、出力シャフト側にねじ合わせるモータ用予圧調節部材のねじ込み量に応じて、そのモータ用転がり軸受の内輪を軸方向一方に押すようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、操舵補助力を伝達するためのギヤのバックラッシの調節時における作業性を向上でき、小型化を図ることができ、ノイズを低減できる電動パワーステアリング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置の断面図
【図2】本発明の実施形態のトルクセンサの回路構成の説明図
【図3】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における電動モータの断面図
【符号の説明】
5 第3ステアリングシャフト
12 第2ボールベアリング
13 第3ボールベアリング
14 ギヤハウジング
14a 開口
50 モータ
51 駆動ギヤ
52 従動ギヤ
61 出力シャフト
62 第1モータ用ボールベアリング
63 第2モータ用ボールベアリング
64 ケーシング
64a 開口
70 筒状部材
70a 阻止部
71 予圧調節用ナット
81 モータ用予圧調節リング

Claims (2)

  1. ステアリングシャフトと、
    そのステアリングシャフトを少なくとも一つの軸受を介して支持するハウジングと、
    そのステアリングシャフトの外周に設けられる従動ギヤと、
    その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、
    その駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、
    その駆動ギヤおよび従動ギヤとしてハイポイドギヤが用いられ、
    両ギヤを介して前記モータの出力トルクがステアリングシャフトに伝達されることで操舵補助力が付与される電動パワーステアリング装置において、
    その軸受とハウジングとの間に介在する筒状部材が、そのハウジングの一端の開口の内周に、そのステアリングシャフトの軸方向に沿ってねじ込み量を変更可能にねじ合わされ、その筒状部材のねじ込み量の変更により、そのステアリングシャフト、従動ギヤ、軸受、および筒状部材は、駆動ギヤに対してステアリングシャフトの軸方向に同行移動可能とされ、
    その従動ギヤの駆動ギヤに対する軸方向移動により、両ギヤ間のバックラッシが変更され
    前記軸受として前記ステアリングシャフトの軸方向に離れた2位置に配置される二つの転がり軸受を介して前記ステアリングシャフトは前記ハウジングにより支持され、
    一方の転がり軸受の外輪がステアリングシャフトの軸方向一方に変位するのを阻止し、他方の転がり軸受の外輪がステアリングシャフトの軸方向他方に変位するのを阻止する阻止部が、その筒状部材の内周に形成され、
    そのステアリングシャフトに、前記ハウジングの一端の開口側から予圧調節部材がねじ合わされ、
    ステアリングシャフトの外周に段差面が形成され、
    その予圧調節部材のねじ込み量に応じて、その予圧調節部材により一方の転がり軸受の内輪をステアリングシャフトの軸方向一方に押し、その段差面により他方の転がり軸受の内輪をステアリングシャフトの軸方向他方に押すことが可能とされていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記モータは、出力シャフトと、この出力シャフトを少なくとも一つのモータ用転がり軸受を介して支持するケーシングとを有し、
    そのケーシングの一端の開口から突出する出力シャフトの外周に、前記駆動ギヤが一体成形され、
    そのモータ用転がり軸受の内輪と外輪の中の何れか一方が、出力シャフトの軸方向一方に変位するのを阻止する阻止部が、そのケーシング側と出力シャフト側の中の何れか一方に形成され、
    そのケーシング側と出力シャフト側の中の何れか他方に、そのケーシングの一端の開口側からモータ用予圧調節部材がねじ合わされ、
    その内輪と外輪の中の何れか他方を、そのモータ用予圧調節部材のねじ込み量に応じて出力シャフトの軸方向一方に押すことが可能とされ、
    そのケーシングの一端の開口は、そのケーシングに連結される前記ハウジングにより覆われる請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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