JP2005280589A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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進 今垣
Takashi Tsunoda
貴志 角田
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Abstract

【課題】構造が簡単で組込みスペースが小さくて済むものとし、かつ、過負荷による電動モータや減速機構の損傷や故障を効果的に防止する。
【解決手段】本電動パワーステアリング装置は、電動モータ4の回転軸4aにトルクリミッタ(連結機構)29を介して連結されるウォーム軸(駆動ギヤ)51と、ウォーム軸51と噛合するウォームホイール(従動ギヤ)52とを備える。トルクリミッタ29は、ウォーム軸51側の内輪体291と、回転軸4a側に固定され内輪体291と同心に配置された外輪体292とを備える。外輪体292の円筒状内周面292asに、内輪体291の円筒状外周面291asに圧接して内輪体291と外輪体292とを一体回転可能とし、かつ所定値以上の回転トルクに対して内輪体291と外輪体292とを相対回転可能とする複数の突起31を設けた構成。
【選択図】図2

Description

本発明は、運転者により行われるハンドル(ステアリングホイール)等の操舵部材の操作に応じて電動モータを駆動して運転者の操舵補助を行う電動パワーステアリング装置に関し、特には、電動モータの回転を減速してステアリングシャフト等に伝達する減速機構を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
上記電動パワーステアリング装置は、ハンドルの操舵トルクを検出するトルクセンサ等のセンサと、操舵補助用の電動モータと、電動モータの回転を減速してステアリングシャフトに伝達する減速機構と、これらを電子的に制御する電子制御ユニット(ECU)とを備え、ECUにおいては、センサから取り込んだセンサ信号に基づいて、上記操舵補助に適したトルクを発生するのに必要な電動モータの駆動量を演算し、その駆動量に対応する制御信号を、ECUに含まれるモータ駆動回路に与えて電動モータを駆動する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
減速機構は、ステアリングシャフトに嵌着されたウォームホイールと、電動モータの回転軸に連結されたウォーム軸とをハウジング内に収容したもので、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合いにより、電動モータの回転を減速してステアリングシャフトに伝達することで、ハンドルの操作によって加えられる操舵トルクと、電動モータが発生する操舵補助トルクとの和を、出力トルクとしてステアリング機構に与える。
特開2002−166838号公報
上記電動パワーステアリング装置では、ハンドルを一方向に切っていって、操向用の車輪の向きを限界角度まで変えた場合や、車輪の側面が道路の段差面に当たった場合、車輪はそれ以上に向きが変えられないのに、電動モータは慣性で回転を続けようとするから、過負荷が生じ、電動モータや減速機構に無理な力が加わることがある。このような過負荷状態を回避するため、従来は、電動モータに連結機構としてトルクリミッタを内蔵したものを採用するか、あるいは、電動モータの回転軸とウォーム軸との間に、摩擦を利用したトルクリミッタを介装して、過負荷時には、電動モータの回転軸をウォーム軸に対して空転させるようにしている。
しかしながら、トルクリミッタを内蔵した電動モータは高価で、装置のコストアップを招く。また、電動モータとは別に設けられる、摩擦を利用したトルクリミッタは、摩擦面を有する部材だけでなく、これら部材を互いに圧接させる手段が必要で、全体では部品が多く構造が複雑で、組込みに比較的大きなスペースを必要とする課題がある。加えて、摩擦面どうしの圧接では、すべりが生じる際のトルクにばらつきがあり、伝達しうる限界トルクの設定、調整が難しいという課題もある。
本発明による電動パワーステアリング装置は、操舵部材の操作に応じて電動モータを駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、電動モータの回転軸に連結機構を介して連結される駆動ギヤと、駆動ギヤと噛合する従動ギヤとを備え、上記連結機構は、上記回転軸側と駆動ギヤ側とのうちの一方に固定された内輪体と、他方に固定されかつ上記内輪体と同心に配置された外輪体とを備え、上記内輪体の円筒状外周面および外輪体の円筒状内周面のうちの一方に、他方に圧接して所定値未満の回転トルクに対して上記内輪体と上記外輪体とを一体回転可能とし、かつ所定値以上の回転トルクに対して上記内輪体と上記外輪体とを相対回転可能とする複数の突起を設けたことを特徴とするものである。
本発明によると、上記複数の突起を介して、内輪体の円筒状外周面と外輪体の円筒状内周面とが圧接しているから、通常の動作状態では、電動モータの回転軸の回転は、連結機構を介して駆動ギヤに伝達されるとともに、当該駆動ギヤから従動ギヤ、そして例えばステアリングシャフトに伝達される。
次に、操向用の車輪の向きが例えば、それ以上変えられなくなって電動モータの出力側が過負荷状態になって所定値以上の回転トルクがかかると、上記複数の突起が圧接していても、内輪体の円筒状外周面と外輪体の円筒状内周面との間にすべりが生じ、電動モータの回転軸と駆動ギヤとが相対回転可能状態となって当該回転軸が空転し、その過負荷状態が解消される。
この場合、連結機構は仮に内輪体の円筒状外周面と外輪体の円筒状内周面との直接の接触でトルクを伝達するものであると、これら円筒状面(円筒状外周面および円筒状内周面)の加工精度等により、両円筒状面を全面均等に接触させることが難しく、両円筒状面間の位相角度が異なる毎にその間の摩擦力が変わり、すべりが生じる際のトルク(限界トルク)にかなり大きなばらつきが生じる。
これに対して、本発明の連結機構では、突起を円筒状内周面もしくは円筒状外周面に圧接させてトルクを伝達させるようにしているから、一方の円筒状面の側から他方の円筒状面の側に作用する圧接力が突起の圧接点に集中し、しかも、突起の周囲部分や圧接点の周囲部分が微量的にたわみ変形するから、複数の圧接点において、円筒状面への圧接力が均等になる。このため、円筒状面に対する突起群の位相角度が異なっても、突起の圧接による摩擦力は、全体として大きく変化せず、すべりが生じる際の限界トルクが安定し、限界トルクを正確に設定、調整することができる。
また、上記連結機構では、上記円筒状外周面と円筒状内周面とが、常に径方向内外に互いに重なり合った状態を保っていて、当該両円筒状面を軸方向に相対変位させる必要がないから、一対の摩擦面を圧接させる方式の連結機構のように、摩擦面を圧接させる手段(例えば、コイルばね、皿ばね等のばね)が必要でなくなり、また、ばねの端部を受止める部材も必要でなくなるから、構造が簡単で、部品点数が少なくて済み、組込みに大きなスペースを必要としない。
本発明によると、部品点数が少なくて済み、かつ組込みスペースも小さくて済む構造のものでありながら、過負荷から電動モータや減速機構の損傷や故障を確実に防止できる。
図面を参照して、本発明による最良の形態に係る電動パワーステアリング装置を説明すると、図1は、同電動パワーステアリング装置を、関連する車両構成とともに示す概略構成図で、主要部を軸方向に沿う断面で示している。図2は、図1の(2)−(2)線に沿う拡大断面図、図3は、図2の(3)−(3)線に沿う断面図で、その一部を拡大して示している。
この電動パワーステアリング装置は、コラムアシストタイプであって、操舵部材としてのステアリングホイール(ハンドル)1に一端が連結されたステアリングシャフト2と、ステアリングホイール1の操作によってステアリングシャフト2に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサ3と、駆動により操舵補助トルクを発生させる電動モータ4と、この電動モータ4の回転を減速してステアリングシャフト2に伝達する減速機構5と、トルクセンサ3等のセンサの出力信号に基づいて電動モータ4の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)6とを備える。
ステアリングシャフト2の他端は、図示省略した下部軸を介して、ステアリング機構(舵取機構)7に連結される。ステアリング機構7は、ラックアンドピニオン式のもので、図示しないが、操舵操作により回転するピニオンと、このピニオンに噛み合うラック軸とを有し、ピニオンはステアリングシャフト2の他端に連結され、ラック軸の両端は、タイロッドおよびナックルアーム等からなる連結部材8を介して操向用の車輪9に連結されている。ECU6に出力信号を供給するセンサとしては、トルクセンサ3のほかには、車速センサや、エンジン回転センサがある。
以下の説明では、電動パワーステアリング装置の車両への実装状態に即して、ステアリングホイール1に近い側を上側もしくは上端、ステアリング機構7に近い側を下側もしくは下端という。
ステアリングシャフト2の中途部は、ステアリングホイール1側から順に、上部軸10と、筒状の入力軸11と、トーションバー12と、筒状の出力軸13とから構成されている。
ステアリングシャフト2の上部軸10は、ステアリングホイール1と一体に回転しうる状態でステアリングコラム14内に挿通されている。入力軸11は、その筒状内部に挿入したトーションバー12とともに、径方向に貫通するピン15により上部軸10の下端部に連結されている。トーションバー12は、その中間部12cに長尺で細径のねじり領域を有するもので、大径円柱形状をなす上端部12aが前記したように上部軸10に連結されるとともに、同じく大径円柱形状をなす下端部12bが出力軸13の筒状内部に挿入されて、径方向に貫通するピン16により出力軸13に連結されている。このトーションバー12の外周で、入力軸11はトーションバー12の下端側へ、また出力軸13はトーションバー12の上端側へそれぞれ延出しており、それらの延出部は、トーションバー12の中間部12cの外周で互いに軸方向に対向するとともに、径方向内外に入れ子状に外嵌内挿されている。
トルクセンサ3はセンサハウジング17に収容され、また、減速機構5はギヤハウジング18に収容されている。センサハウジング17とギヤハウジング18とは、ステアリングシャフト2の中途部の周りに軸方向上下に配置されて互いに結合され、その結合状態でステアリングコラム14の下部を構成している。
センサハウジング17は、上端部がステアリングコラム14に結合されて、ステアリングコラム14に近い位置で針状ころ軸受19により入力軸11を回転可能に支持し、下端側では、その内周に設けた玉軸受20により出力軸13を回転可能に支持している。ギヤハウジング18は、センサハウジング17の下部に結合されて、その下端側の内周に設けた玉軸受21により出力軸13を回転可能に支持している。このギヤハウジング18のさらに詳しい構造、形状は、その内部に収容する減速機構5の構成に関連付けて後述する。
トルクセンサ3は、センサハウジング17の内部で、入力軸11と出力軸13との軸方向対向部の外周に配置されており、検出用のコイル31と、温度補償用のコイル32とを有している。これらのコイル31,32は、通電により、各コイル31,32を収容する磁性体製のケース33,34と、両コイル31,32の内周で入力軸11および出力軸13の外周面に取付けられた磁性体製のリング22,23,24との間に磁気回路を形成する。検出用コイル31の周りに形成される磁気回路の磁気抵抗は、トーションバー12のねじれに伴い、入力軸11に対して出力軸13が回転方向に位置ずれすることで変化し、この変化に応じて検出用コイル31のインピーダンスを変化させる。トルクセンサ3は、トーションバー12のねじれを、検出用コイル31でのインピーダンスの変化として検出するようになっている。
減速機構5は、ウォーム軸(駆動ギヤ)51と、ウォームホイール(従動ギヤ)52とを備え、これらウォーム軸51およびウォームホイール52は、ギヤハウジング18の内部に収容されている。ウォームホイール52は、センサハウジング17側の玉軸受20と、ギヤハウジング18の下端側の玉軸受21との間で、出力軸13に同軸に固着されている。
ウォーム軸51は、図2に示すように、大径のウォーム軸本体51aの両側から軸方向両方に小径の端部51b,51cが延出した形状で、ウォーム軸本体51aがウォームホイール52と噛み合う状態で、電動モータ4の回転軸4aと同軸に配置されている。ウォーム軸51の各端部51b,51cに隣接してそれぞれフランジ部51d,51eが形成されている。
ギヤハウジング18は、両端開放で段付き円筒形状のウォームホイール収容部182と、ウォーム軸収容部181とからなる。ウォームホイール収容部182は、その大径円筒部182aの内部にウォームホイール52を収容した状態で、下端側の小径円筒部182b内に設けられている玉軸受21により出力軸13を支持している。上端側の大径円筒部182aの開放部はセンサハウジング17により閉塞されている。
ウォーム軸収容部181は、内部にウォーム軸51を収容する小径円筒部181aと、この小径円筒部181aに連成されて電動モータ4が同軸に取付けられる大径円筒部181bとからなる。ウォーム軸収容部181の小径円筒部181aと、上記したウォームホイール収容部182の大径円筒部182aとは、内部空間が互いに連通しており、その連通する空間内部でウォーム軸51の本体51aとウォームホイール52とが噛合している。ウォーム軸収容部181の小径円筒部181aの軸方向両端のうち、電動モータ4から遠い側の端部は閉塞されている。
ギヤハウジング18のウォーム軸収容部181の内部において、ウォーム軸51の各端部51b,51cはそれぞれ、フランジ部51d,15eの軸方向外側に設けられた玉軸受25,26により回転可能に支持されている。両玉軸受25,26のうち、一方の玉軸受26の電動モータ4側にはロックナット27付きの押えねじ環28が設けられ、この押えねじ環28のねじ込みにより、玉軸受26を介してウォーム軸51に所要の軸方向の予圧が付与されている。
ギヤハウジング18のウォーム軸収容部181の内部には、また、電動モータ4の回転軸4aとウォーム軸51との間で所定値以下のトルクを伝達するトルクリミッタ(連結機構)29が設けられている。
トルクリミッタ29は、ウォーム軸51側の内輪体291と、電動モータ4側の外輪体292とからなる。
内輪体291は、外側円筒部291aと、これと同心の内側円筒部291bと、両円筒部291a,291bを一体連成する環状部291cとからなる。内側円筒部291bは、その内周面が、ウォーム軸51の電動モータ4側の端部51cの外周面にセレーション、スプライン等により固着されており、これによって、内輪体291はウォーム軸51と回転一体に固定されている。
外輪体292は、軸方向に段付き円筒形状に構成されている。すなわち、外輪体292は、内部に内輪体291の外側円筒部291aが同心状態に入り込む大径円筒部292aと、この大径円筒部292aと一体に連成され、かつ内周に電動モータ4の回転軸4aが挿嵌される小径円筒部292bとから構成されている。外輪体292は、その小径円筒部292bの内周面が電動モータ4の回転軸4aにセレーション、スプライン等により固着されることによって、電動モータ4の回転軸4aに回転一体に結合されている。
内輪体291の外側円筒部291aの外周面291as(円筒状外周面)と、外輪体292の大径円筒部292aの内周面292as(円筒状内周面)とは、径方向ほぼ同心に対向しており、互いの対向面間には、環状の隙間30が存在している。そして、外輪体292の大径円筒部292aの内周面292asには、図3に明示するように、径方向内向きに突出して内輪体291の外側円筒部291aの外周面291asに圧接する複数の、本例では4個の、半球状突起31が円周方向等間隔で一列に形成されている。突起31は、円周方向2以上の列に形成されてもよい。
これらの突起31は、内輪体291の外側円筒部291aの外周面291asに圧接することで、所定値未満の回転トルクに対して内輪体291と外輪体292とを一体回転可能とし、かつ所定値以上の回転トルクに対して内輪体291と外輪体292とを相対回転可能とするものであり、半球状に限定されず、軸方向に広がった形でも円周方向に長い形状等でもよく、内輪体291の外側円筒部291aの外周面291asに点状に圧接して、その圧接力を当該外側円筒部291aの外周面291asの狭い範囲に集中させるものであればよい。
また、突起31は、外輪体292の大径円筒部292aと一体に形成されるが、突起31を当該大径円筒部292aとは別の素材で構成して大径円筒部292aの内周面に埋設してもよい。内輪体291や外輪体292の素材は、金属や樹脂や、その他の素材でもよい。また、突起31を大径円筒部292aとは別の素材で構成する場合は、当該突起31を、弾性を有する素材、例えば、硬質のゴムで構成してもよい。
図1に戻って、ECU6は、マイクロコンピュータ61を中心に構成されたもので、特に図示しないが、センサ用インタフェースやモータ駆動回路等の周辺回路を含んでいる。
ECU6のマイクロコンピュータ61は、トルクセンサ3等のセンサからの出力信号を取り込み、取り込んだセンサの出力信号に基づいて、操舵補助に適したトルクを発生するのに必要な電動モータ4の駆動量を演算し、その駆動量に対応する制御信号により電動モータ4を駆動する。
上記構成において、トルクリミッタ29では、ウォーム軸51側の内輪体291の外側円筒部291aの外周面291asに、外輪体292の大径円筒部292aに形成されている突起31が食い込むように圧接する。内輪体291と外輪体292との間に上記所定値未満の回転トルクがかかる場合、内輪体291と外輪体292とは、突起31の圧接により一体回転する。このような所定値未満の回転トルクがかかる通常の動作状態では、電動モータ4の回転軸4aの回転は、上記内輪体291と外輪体292とからなるトルクリミッタ29を介してウォーム軸51に伝えられることになる。
操舵補助の動作中、操向用の車輪9の向きがそれ以上変えられなくなったような場合、電動モータ4の回転軸4aはなおも慣性で回り続けようとするので、電動モータ4の出力側は過負荷状態になるが、トルクリミッタ29では、上記所定値以上の過大な回転トルクにより、上記突起31の圧接による摩擦に抗して内輪体291と外輪体292との間にすべりが生じ、これで電動モータ4の回転軸4aがウォーム軸51に対して空転し、過負荷状態が解消される。
また、上記構成のトルクリミッタ29では、外輪体292の大径円筒部292a側から内輪体291の外側円筒部291a側に作用する圧接力が突起31の圧接点に集中し、突起31の周囲部分や、圧接点の周囲部分が微量的にたわみ変形するから、複数の圧接点において、当該外側円筒部291aの外周面291asへの圧接力が均等になる。このため、内輪体291に対して外輪体292が相対回転することで、外側円筒部291aの外周面291asに対する突起31群の位相角度が異なっても、突起31の圧接による摩擦力は、全体として大きく変化せず、すべりが発生する際の限界トルクにばらつきが生じない。
上記実施形態では、突起31は、外輪体292の大径円筒部292aに設けられているが、この突起31は、内輪体291の外側円筒部291aの外周面291asに圧接するよう外輪体292の一部に設けられていればよく、突起31を有する部分は、必ずしも円筒形状に形成されなくてもよい。例えば、外輪体292の大径円筒部292aは、その軸方向先端部分を円周方向数箇所で切り欠いたものでもよい。外輪体292の大径円筒部292aに、このような切り欠きを設けた場合、突起31を有する部分がたわみ変形しやすくなり、すべりを生じる際の限界トルクを低い値に設定したい場合に便利である。
なお、本発明の他の形態として、内輪体291を電動モータ4の回転軸4a側に、外輪体292をウォーム軸51側に結合してもよい。また、突起31は、内輪体291の外側円筒部291aの外周面291asに形成して、その突起31を、外輪体292の大径円筒部292aの内周面292asに圧接させるようにしてもよい。
さらに、減速機構5の駆動ギヤや従動ギヤは、はすばかさ歯車やハイポイド歯車等、他種の歯車で構成されてもよい。さらにまた、本発明は、ステアリングシャフト1の下端の軸であって、ステアリング機構7の入力軸となるピニオン軸を、減速機構を介して駆動するタイプの電動パワーステアリング装置にも実施しうる。また、本発明は、ステアリングホイール1に連結されたピニオンとは別に設けた第2のピニオンをステアリング機構7のラック軸に噛み合わせ、第2のピニオンにウォームホイール等の従動ギヤを嵌着させ、上記実施形態と同様に電動モータ4の操舵補助トルクを与える構成としてもよい。
本発明の最良の形態に係る電動パワーステアリング装置を、関連する車両構成と共に示す概略構成図で、主要部を断面で示している。 図1の(2)−(2)線に沿った拡大断面図。 図2の(3)−(3)線に沿った一部拡大断面図。
符号の説明
1 ステアリングホイール(操舵部材)
2 ステアリングシャフト
3 トルクセンサ
4 電動モータ
4a 回転軸
5 減速機構
51 ウォーム軸(駆動ギヤ)
52 ウォームホイール(従動ギヤ)
18 ギヤハウジング
181 ウォーム軸収容部
29 トルクリミッタ(連結機構)
291 内輪体
291as 外側円筒部の外周面(円筒状外周面)
292 外輪体
292as 大径円筒部の内周面(円筒状内周面)
31 突起

Claims (1)

  1. 操舵部材の操作に応じて電動モータを駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、
    電動モータの回転軸に連結機構を介して連結される駆動ギヤと、
    駆動ギヤと噛合する従動ギヤとを備え、
    上記連結機構は、上記回転軸側と駆動ギヤ側とのうちの一方に固定された内輪体と、他方に固定されかつ上記内輪体と同心に配置された外輪体とを備え、
    上記内輪体の円筒状外周面および外輪体の円筒状内周面のうちの一方に、他方に圧接して所定値未満の回転トルクに対して上記内輪体と上記外輪体とを一体回転可能とし、かつ所定値以上の回転トルクに対して上記内輪体と上記外輪体とを相対回転可能とする複数の突起を設けた、
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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