JPH1143057A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JPH1143057A
JPH1143057A JP21816897A JP21816897A JPH1143057A JP H1143057 A JPH1143057 A JP H1143057A JP 21816897 A JP21816897 A JP 21816897A JP 21816897 A JP21816897 A JP 21816897A JP H1143057 A JPH1143057 A JP H1143057A
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steering
gear
housing
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Terukazu Nakajima
照和 中嶋
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操舵補助力伝達用ギヤのバックラッシ調節時の
作業性を向上でき、小型化を図れ、ノイズを低減できる
電動パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】ハウジング14により軸受12、13を介し支持
されるステアリングシャフト5の外周に設けられる従動
ギヤ52に噛み合う駆動ギヤ51の駆動用モータ50の出力ト
ルクが、ステアリングシャフト5に伝達されることで、
操舵補助力が付与される。両ギヤ51、52としてハイポイ
ドギヤが用いられる。そのハウジング14と軸受12、13と
の間に介在する筒状部材70の、ハウジング14の一端の開
口14aの内周へのねじ込み量の変更により、ステアリン
グシャフト5、従動ギヤ52、軸受12、13、及び筒状部材
70は、駆動ギヤ51に対してステアリングシャフト5の軸
方向に同行移動する。その従動ギヤ52の移動により両ギ
ヤ51、52間のバックラッシが変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの出力
トルクをハイポイドギヤを介してステアリングシャフト
に伝達することで操舵補助力を発生する電動パワーステ
アリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングシャフトの外周に設けられ
る従動ギヤと、その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、そ
の駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、両ギヤを介し
て上記モータの出力トルクをステアリングシャフトに伝
達することで操舵補助力を付与する電動パワーステアリ
ング装置が汎用されている。
【0003】従来、その駆動ギヤおよび従動ギヤとして
ウォームとウォームホイールとが用いられていた。しか
し、上記モータの出力トルクが大きくなると、ウォーム
ホイールの強度、耐久性が低下するという問題がある。
【0004】その駆動ギヤおよび従動ギヤとしてハイポ
イドギヤを用いることで、ギヤの強度、耐久性を向上す
ることができる(特開平7‐232651号公報、特開
平4‐27663号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のハイポイドギヤ
を採用した電動パワーステアリング装置では、その駆動
ギヤと従動ギヤとの間のバックラッシ調節のため、従動
ギヤをステアリングシャフトに固定される内周側部材
と、この内周側部材にねじ合わされる外周側部材とから
構成している。そのねじ込み量の変化により外周側部材
がステアリングシャフトの軸方向に移動することで、そ
のバックラッシが調節される。しかし、従動ギヤはハウ
ジングの内部に配置されるため、そのねじ込み量の変更
作業は困難なものであった。
【0006】また、従来の構成では、そのステアリング
シャフトは転がり軸受を介してハウジングに支持される
ため、その転がり軸受に予圧を付与する機構が設けられ
ていた。しかし、その予圧の付与機構と上記バックラッ
シの調節機構とは、ステアリングシャフトの軸方向に離
れて設けられていた。そのため、ステアリング装置が大
型化するという問題があった。
【0007】また、従来の構成では、そのモータの出力
シャフトの軸方向のガタにより、駆動ギヤの歯と従動ギ
ヤの歯との衝突音に基づきノイズが発生するという問題
があった。
【0008】本発明は、上記問題を解決することのでき
る電動パワーステアリング装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステアリング
シャフトと、そのステアリングシャフトを少なくとも一
つの軸受を介して支持するハウジングと、そのステアリ
ングシャフトの外周に設けられる従動ギヤと、その従動
ギヤに噛み合う駆動ギヤと、その駆動ギヤの駆動用電動
モータとを備え、その駆動ギヤおよび従動ギヤとしてハ
イポイドギヤが用いられ、両ギヤを介して前記モータの
出力トルクがステアリングシャフトに伝達されることで
操舵補助力が付与される電動パワーステアリング装置に
適用される。本発明は、その軸受とハウジングとの間に
介在する筒状部材が、そのハウジングの一端の開口の内
周に、そのステアリングシャフトの軸方向に沿ってねじ
込み量を変更可能にねじ合わされ、その筒状部材のねじ
込み量の変更により、そのステアリングシャフト、従動
ギヤ、軸受、および筒状部材は、駆動ギヤに対してステ
アリングシャフトの軸方向に同行移動可能とされ、その
従動ギヤの駆動ギヤに対する軸方向移動により、両ギヤ
間のバックラッシが変更されることを特徴とする。本発
明の構成によれば、筒状部材のハウジングへのねじ込み
量を変更することで、従動ギヤは駆動ギヤに対してステ
アリングシャフトの軸方向に移動する。この従動ギヤの
移動により、駆動ギヤと従動ギヤとの間のバックラッシ
を調節できる。その筒状部材は、ハウジングの一端の開
口の内周にねじ合わされるので、そのねじ込み量の調節
をハウジングの外部から容易に行える。これにより、バ
ックラッシの調節時における作業性を向上できる。
【0010】そのステアリングシャフトは少なくとも一
つの転がり軸受を介して前記ハウジングにより支持さ
れ、その転がり軸受の内輪と外輪の中の何れか一方が、
ステアリングシャフトの軸方向一方に変位するのを阻止
する阻止部が、その筒状部材側とステアリングシャフト
側の中の何れか一方に形成され、その筒状部材側とステ
アリングシャフト側の中の何れか他方に、前記ハウジン
グの一端の開口側から予圧調節部材がねじ合わされ、そ
の内輪と外輪の中の何れか他方を、その予圧調節部材の
ねじ込み量に応じてステアリングシャフトの軸方向一方
に押すことが可能とされているのが好ましい。この構成
によれば、予圧調節部材のねじ込み量に応じてステアリ
ングシャフトの支持用転がり軸受に予圧を付与できる。
その予圧付与機構を、前記筒状部材とステアリングシャ
フトとの間に設けることができるので、上記バックラッ
シの調節機構から軸方向に離すことなく配置できる。こ
れにより、ステアリング装置を小型化できる。
【0011】そのモータは、出力シャフトと、この出力
シャフトを少なくとも一つのモータ用転がり軸受を介し
て支持するケーシングとを有し、そのケーシングの一端
の開口から突出する出力シャフトの外周に、前記駆動ギ
ヤが一体成形され、そのモータ用転がり軸受の内輪と外
輪の中の何れか一方が、出力シャフトの軸方向一方に変
位するのを阻止する阻止部が、そのケーシング側と出力
シャフト側の中の何れか一方に形成され、そのケーシン
グ側と出力シャフト側の中の何れか他方に、そのケーシ
ングの一端の開口側からモータ用予圧調節部材がねじ合
わされ、その内輪と外輪の中の何れか他方を、そのモー
タ用予圧調節部材のねじ込み量に応じて出力シャフトの
軸方向一方に押すことが可能とされ、そのケーシングの
一端の開口は、そのケーシングに連結される前記ハウジ
ングにより覆われるのが好ましい。この構成によれば、
そのケーシングの一端の開口側からモータ用予圧調節部
材のねじ込み量を調節することで、そのネジ込み量に応
じて出力シャフトの支持用転がり軸受に予圧を付与でき
る。これにより、その出力シャフトの軸方向のガタを防
止できるので、その出力シャフトに一体成形される駆動
ギヤの歯と従動ギヤの歯との衝突を抑制し、その衝突に
よるノイズを低減できる。さらに、そのケーシングの一
端の開口は、前記ハウジングにより覆われるので、その
モータ用予圧調節部材が不慮に回転しないように保護
し、付与された予圧が変動するのを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0013】図1に示す自動車用電動パワーステアリン
グ装置は、ステアリングホイール1に連結される第1ス
テアリングシャフト2と、この第1ステアリングシャフ
ト2に連結される筒状第2ステアリングシャフト3と、
この第2ステアリングシャフト3に同軸心に連結される
筒状第3ステアリングシャフト5とを有する。両ステア
リングシャフト3、5に挿通されるトーションバー4
が、ピン6を介して第2ステアリングシャフト3に連結
され、ピン7を介して第3ステアリングシャフト5に連
結される。
【0014】その第2ステアリングシャフト3は、一端
側がニードルベアリング8を介してセンサハウジング9
により支持され、他端側がブッシュ10を介して第3ス
テアリングシャフト5の内周により支持される。
【0015】その第3ステアリングシャフト5は、一端
側が第1ボールベアリング11を介してセンサハウジン
グ9により支持され、他端側が第2ボールベアリング1
2と第3ボールベアリング13とを介してギヤハウジン
グ14により支持される。操舵による第2ステアリング
シャフト3の回転が、トーションバー4、第3ステアリ
ングシャフト5、図外ステアリングギヤ機構を介して車
輪に伝達されることで、自動車の転舵がなされる。な
お、そのステアリングギヤ機構はラックピニオン式等公
知のものを用いることができる。
【0016】その第2ステアリングシャフト3から第3
ステアリングシャフト5に伝達される操舵トルクを検出
するためのトルクセンサ20が設けられている。そのト
ルクセンサ20は、センサハウジング9により保持され
る第1、第2検出コイル33、34と、その第2ステア
リングシャフト3の外周に固定される磁性材製の第1検
出リング(磁性材製部材)36および磁性材製の第3検
出リング38と、その第3ステアリングシャフト5の外
周に固定される磁性材製の第2検出リング(磁性材製部
材)37を有する。その第1検出リング36の一端面と
第2検出リング37の一端面とは互いに対向するように
配置され、各検出リング36、37の一端面に、それぞ
れ歯36a、37aが周方向に沿って複数設けられてい
る。その第1検出リング36の他端面と第3検出リング
38の一端面とは互いに対向するように配置される。そ
の第3検出リング38の一端面に歯38aが周方向に沿
って複数設けられている。その第1検出リング36の他
端面には歯は設けられない。その第1検出コイル33は
第1検出リング36と第2検出リング37の対向間を覆
うように配置され、第2検出コイル34は第1検出リン
グ36と第3検出リング38の対向間を覆うように配置
される。各検出コイル33、34はプリント基板41に
接続される。
【0017】その基板41に、図2に示す信号処理回路
が形成されている。すなわち、第1検出コイル33は抵
抗45を介して発振器46に接続され、第2検出コイル
34は抵抗47を介して発振器46に接続され、各検出
コイル33、34は差動増幅回路48に接続される。こ
れにより、操舵トルクによりトーションバー4が捩れ、
第1検出リング36と第2検出リング37とが相対的に
回転すると、両検出リング36、37の歯36a、37
aの対向部分の面積が変化する。その面積変化により、
その歯36a、37aの対向間における第1検出コイル
33の発生磁束に対する磁気抵抗が変化することから、
その変化に基づき第1検出コイル33の出力が変化し、
その出力に対応した操舵トルクが検出される。また、温
度変動による第1検出コイル33の出力変動は、温度変
動による第2検出コイル34の出力変動に等しくされて
いる。これにより、温度変動による第1検出コイル33
の出力変動は差動増幅回路48により打ち消され、操舵
トルクの検出値の温度による変動が補償される。
【0018】その差動増幅回路48から出力される操舵
トルクの検出値に対応した信号が制御装置(図示省略)
に送られる。その制御装置により、その検知された操舵
トルクに応じた出力トルクを発生するように駆動される
電動モータ50が、ギヤハウジング14に対して固定さ
れている。図3に示すように、そのモータ50は、出力
シャフト61と、この出力シャフト61を第1、第2モ
ータ用ボールベアリング62、63を介して支持するケ
ーシング64とを有し、両ベアリング62、63の間に
おいて出力シャフト61の外周に電機子66と整流子6
7が設けられ、ケーシング64の内周にマグネット68
とブラシ機構69とが設けられる。
【0019】そのモータ50のケーシング64の一端の
開口64aから突出する出力シャフト61の外周に、駆
動ギヤ51が一体成形されている。その駆動ギヤ51に
噛み合う従動ギヤ52が、第3ステアリングシャフト5
の外周に同行回転するように設けられている。これによ
り、そのモータ50により駆動ギヤ51が駆動され、両
ギヤ51、52を介してモータ50の出力トルクが第3
ステアリングシャフト5に伝達されることで操舵補助力
が付与される。その駆動ギヤ51および従動ギヤ52と
してハイポイドギヤが用いられている。その駆動ギヤ5
1が小ギヤとされ、従動ギヤ52が大ギヤとされる。各
ギヤ51、52の材質は、強度確保のために鋼等の金属
製とするのが好ましい。
【0020】上記第2ボールベアリング12および第3
ボールベアリング13とギヤハウジング14との間に介
在する筒状部材70が、そのギヤハウジング14の一端
の開口14aの内周に、第3ステアリングシャフト5の
軸方向に沿ってねじ込み量を変更可能にねじ合わされて
いる。その筒状部材70と第3ステアリングシャフト5
との間に第2ボールベアリング12と第3ボールベアリ
ング13とが嵌め合わされる。その筒状部材70の外周
にねじ合わされるロックナット69がギヤハウジング1
4の端面に押し付けられる。
【0021】その筒状部材70の内周に、周方向に沿っ
て突出する阻止部70aが形成され、その第3ステアリ
ングシャフト5の外周に、周方向に沿う段差面5aが形
成されている。そのギヤハウジング14の一端の開口1
4a側から、その第3ステアリングシャフト5の外周に
予圧調節用ナット(予圧調節部材)71とロックナット
72とがねじ合わされる。その第2ボールベアリング1
2は、その阻止部70aと段差面5aとの間に配置さ
れ、その第3ボールベアリング13は、その阻止部70
aと予圧調節用ナット71との間に配置される。その阻
止部70aにより、第3ボールベアリング13の外輪1
3aが第3ステアリングシャフト5の軸方向一方(図1
において上方)に変位するのが阻止され、第2ボールベ
アリング12の外輪12aが第3ステアリングシャフト
5の軸方向他方(図1において下方)に変位するのが阻
止される。その予圧調節用ナット71のねじ込み量に応
じて、上記段差面5aと予圧調節用ナット71との間隔
が変化するので、その第3ボールベアリング13の内輪
13bを予圧調節用ナット71により第3ステアリング
シャフト5の軸方向一方に押し、その第2ボールベアリ
ング12の内輪12bを段差面5aにより第3ステアリ
ングシャフト5の軸方向他方に押すことができる。これ
により、予圧調節用ナット71のねじ込み量に応じて第
2ボールベアリング12と第3ボールベアリング13と
に予圧を付与できる。
【0022】上記従動ギヤ52は、第3ステアリングシ
ャフト5の外周に圧入されることで、第3ステアリング
シャフト5と一体化されている。上記のように、第2ボ
ールベアリング12と第3ボールベアリング13は、第
3ステアリングシャフト5と筒状部材70とにより軸方
向から予圧を付与されるので、その第3ステアリングシ
ャフト5、従動ギヤ52、第2ボールベアリング12、
第3ボールベアリング13、および筒状部材70は、そ
の第3ステアリングシャフト5の軸方向に同行移動可能
である。よって、その筒状部材70のギヤハウジング1
4へのねじ込み量の変更により、従動ギヤ52は駆動ギ
ヤ51に対して第3ステアリングシャフト5の軸方向に
移動する。その従動ギヤ52の駆動ギヤ51に対する軸
方向移動により、両ギヤ51、52間のバックラッシが
変更される。
【0023】図3に示すように、上記モータ50の出力
シャフト61の外周に、一端側において周方向に沿って
突出する阻止部80aと、他端側において段差面80b
が形成されている。そのモータ50のケーシング64の
一端の開口64a側から、そのケーシング64の内周に
モータ用予圧調節リング(モータ用予圧調節部材)81
がねじ合わされ、このモータ用予圧調節リング81の外
周にねじ合わされるロックナット82がケーシング64
の一端面に押し付けられる。そのケーシング64の他端
内面の中央に凹部64bが形成されている。上記第1モ
ータ用ボールベアリング62は、そのモータ用予圧調節
リング81と阻止部80aとの間に配置され、上記第2
モータ用ボールベアリング63は、その段差面80bと
ケーシング64の他端内面の周囲部64cとの間に配置
される。その阻止部80aにより、第1モータ用ボール
ベアリング62の内輪62bが出力シャフト61の軸方
向一方(図3において右方)に変位するのが阻止され、
その段差面80bにより、第2モータ用ボールベアリン
グ63の内輪63bが出力シャフト61の軸方向他方
(図3において左方)に変位するのが阻止される。その
モータ用予圧調節リング81のねじ込み量に応じて、上
記ケーシング64の他端内面の周囲部64cとモータ用
予圧調節リング81との間隔が変化するので、その第1
モータ用ボールベアリング62の外輪62aをモータ用
予圧調節リング81により出力シャフト61の軸方向一
方に押し、その第2モータ用ボールベアリング63の外
輪63aをケーシング64の他端内面の周囲部64cに
より出力シャフト61の軸方向他方に押すことができ
る。これにより、モータ用予圧調節リング81のねじ込
み量に応じて第1、第2モータ用ボールベアリング6
2、63に予圧を付与できる。そのケーシング64の一
端の開口64aは、そのケーシング64に連結される上
記ギヤハウジング14により覆われる。その連結は、例
えばボルトにより行うことができる。
【0024】上記構成の電動パワーステアリング装置に
よれば、筒状部材70は、ギヤハウジング14の一端の
開口14aの内周にねじ合わされるので、ギヤハウジン
グ14の外部から筒状部材70を容易に回転させること
ができる。なお、筒状部材70を回転させる、その筒状
部材70の外周や端面に工具の挿入孔や引っ掛け部を形
成する。これにより、その筒状部材70のねじ込み量を
変更することで駆動ギヤ51と従動ギヤ52との間のバ
ックラッシを調節する際の作業性を向上できる。また、
予圧調節用ナット71のねじ込み量に応じて第2、第3
ボールベアリング12、13に予圧を付与する機構は、
その筒状部材70と第3ステアリングシャフト5との間
に設けられ、上記バックラッシの調節機構から軸方向に
離すことなく配置される。これにより、ステアリング装
置を小型化できる。また、モータ用予圧調節リング81
のねじ込み量を調節することで、第1、第2モータ用ボ
ールベアリング62、63に予圧を付与できるので、モ
ータ50の出力シャフト61の軸方向のガタを防止でき
る。これにより、その出力シャフト61に一体成形され
る駆動ギヤ51の歯と従動ギヤ52の歯との衝突を抑制
し、その衝突によるノイズを低減できる。さらに、その
モータ50のケーシング64の一端の開口64aは、そ
のケーシング64に連結されるギヤハウジング14によ
り覆われるので、そのモータ用予圧調節リング81が不
慮に回転しないように保護し、付与された予圧が変動す
るのを防止できる。
【0025】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば、第3ステアリングシャフトとギ
ヤハウジングとの間の転がり軸受の数は特に限定されな
い。また、第3ステアリングシャフトの支持用転がり軸
受の内輪の軸方向一方への変位の阻止部を第3ステアリ
ングシャフト側に形成し、筒状部材側にねじ合わせる予
圧調節部材のねじ込み量に応じて、その転がり軸受の外
輪を軸方向一方に押すようにしてもよい。また、モータ
用転がり軸受の数は特に限定されない。また、モータ用
転がり軸受の外輪の軸方向一方への変位の阻止部をケー
シング側に形成し、出力シャフト側にねじ合わせるモー
タ用予圧調節部材のねじ込み量に応じて、そのモータ用
転がり軸受の内輪を軸方向一方に押すようにしてもよ
い。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、操舵補助力を伝達する
ためのギヤのバックラッシの調節時における作業性を向
上でき、小型化を図ることができ、ノイズを低減できる
電動パワーステアリング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置の断面図
【図2】本発明の実施形態のトルクセンサの回路構成の
説明図
【図3】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置における電動モータの断面図
【符号の説明】
5 第3ステアリングシャフト 12 第2ボールベアリング 13 第3ボールベアリング 14 ギヤハウジング 14a 開口 50 モータ 51 駆動ギヤ 52 従動ギヤ 61 出力シャフト 62 第1モータ用ボールベアリング 63 第2モータ用ボールベアリング 64 ケーシング 64a 開口 70 筒状部材 70a 阻止部 71 予圧調節用ナット 81 モータ用予圧調節リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトと、 そのステアリングシャフトを少なくとも一つの軸受を介
    して支持するハウジングと、 そのステアリングシャフトの外周に設けられる従動ギヤ
    と、 その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、 その駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、 その駆動ギヤおよび従動ギヤとしてハイポイドギヤが用
    いられ、 両ギヤを介して前記モータの出力トルクがステアリング
    シャフトに伝達されることで操舵補助力が付与される電
    動パワーステアリング装置において、 その軸受とハウジングとの間に介在する筒状部材が、そ
    のハウジングの一端の開口の内周に、そのステアリング
    シャフトの軸方向に沿ってねじ込み量を変更可能にねじ
    合わされ、 その筒状部材のねじ込み量の変更により、そのステアリ
    ングシャフト、従動ギヤ、軸受、および筒状部材は、駆
    動ギヤに対してステアリングシャフトの軸方向に同行移
    動可能とされ、 その従動ギヤの駆動ギヤに対する軸方向移動により、両
    ギヤ間のバックラッシが変更されることを特徴とする電
    動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 そのステアリングシャフトは少なくとも
    一つの転がり軸受を介して前記ハウジングにより支持さ
    れ、 その転がり軸受の内輪と外輪の中の何れか一方が、ステ
    アリングシャフトの軸方向一方に変位するのを阻止する
    阻止部が、その筒状部材側とステアリングシャフト側の
    中の何れか一方に形成され、 その筒状部材側とステアリングシャフト側の中の何れか
    他方に、前記ハウジングの一端の開口側から予圧調節部
    材がねじ合わされ、 その内輪と外輪の中の何れか他方を、その予圧調節部材
    のねじ込み量に応じてステアリングシャフトの軸方向一
    方に押すことが可能とされている請求項1に記載の電動
    パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記モータは、出力シャフトと、この出
    力シャフトを少なくとも一つのモータ用転がり軸受を介
    して支持するケーシングとを有し、 そのケーシングの一端の開口から突出する出力シャフト
    の外周に、前記駆動ギヤが一体成形され、 そのモータ用転がり軸受の内輪と外輪の中の何れか一方
    が、出力シャフトの軸方向一方に変位するのを阻止する
    阻止部が、そのケーシング側と出力シャフト側の中の何
    れか一方に形成され、 そのケーシング側と出力シャフト側の中の何れか他方
    に、そのケーシングの一端の開口側からモータ用予圧調
    節部材がねじ合わされ、 その内輪と外輪の中の何れか他方を、そのモータ用予圧
    調節部材のねじ込み量に応じて出力シャフトの軸方向一
    方に押すことが可能とされ、 そのケーシングの一端の開口は、そのケーシングに連結
    される前記ハウジングにより覆われることを特徴とする
    請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装
    置。
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