JPH045168A - 電動式動力舵取装置 - Google Patents

電動式動力舵取装置

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Publication number
JPH045168A
JPH045168A JP2105357A JP10535790A JPH045168A JP H045168 A JPH045168 A JP H045168A JP 2105357 A JP2105357 A JP 2105357A JP 10535790 A JP10535790 A JP 10535790A JP H045168 A JPH045168 A JP H045168A
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JP
Japan
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steering
gear
output shaft
shaft
shaft member
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Application number
JP2105357A
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English (en)
Inventor
Hirotetsu Sonoda
園田 博鐵
Tomoyuki Kamiyachi
上谷地 朋之
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH045168A publication Critical patent/JPH045168A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電動モータを操舵補助力発生手段と17で用い
てなる電動式効力舵取装置に関し、特に電動モータから
ステアリングシャフト側への回転伝達を行なう操舵補助
力伝達用の歯車機構におけるバックラッシュ調整構造や
該ステアリングシャフトの回動変位検出する舵角センサ
との連結部構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
パワーステアリングと呼ばれる動力舵取装置として近年
、油圧式に代えて電動モータ等を利用した電動式のもの
が、特開昭61−226362号公報、特開昭64−4
574号公報等を始めとして種々提案されている。この
ような電動式によれば、油圧式に比べて部品点数の増加
を招く結果となる種々の油圧系部品が不要であり、車載
バッテリ、コントローラ等と電動モータとを簡単な電気
配線で結線するだけでよく、しかも各部の構成も簡単で
、製造、組立性等に優れ、また装置全体の小型、コンパ
クト化、低コスト化等を達成し得るものである。そして
、この種の電動式効力舵取装置において操舵系に対して
電動モータを減速歯車機構を介して連結する部分に、パ
ワーアシスト不要時の切離し、電気制御系の故障、誤作
動等に対してのフェールセーフ、さらに悪路走行、縁石
乗り上げ、衝突等といった場合の操舵輪側からの衝撃力
等によるモータ側への悪影響を防ぐことを目的として、
電磁クラッチを介在させてなる構成によるものが、たと
えば特開平1−115771号公報などにより従来から
提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、この種の電動式動力舵取装置において従来装
置では、モータからステアリングシャフト系の出力軸部
材への操舵補助力伝達用の歯車機構でのバックラッシュ
調整が、操舵性能等の面から必ず必要とされていた。す
なわち、歯車機構では回転伝達を適切かつ確実に行なう
ためにはバックラッシュが当然必要とされるが、このバ
ックラッシュが必要以上に大きいと、歯車間での噛合い
部にがた付きが生じ、これにより歯打ち音、がた付き音
が生じたり、噛合いによるトルク変動も生じ易く、回転
伝達時において応答不良等が生じたりする等の問題を招
いてしまうものであった。
このため、このような歯車機構におけるバックラッシュ
調整として、該歯車機構を構成する被伝達歯車を有する
出力軸部材(たとえばビニオン軸)を、ステアリングボ
ディ内で回転自在に軸支するベアリング部材のうち軸端
部に設けられるものを、ボディ内の一定位置に固定して
設けるようにするとともに、このベアリング部材と前記
軸部材との間に、この軸部材を軸線方向に変位させる介
装部材であるスペーサの厚みを調整することで行なうこ
とが、従来から考えられている。
しかしながら、従来の一般的な装置構造では、ベアリン
グ部材を、ボディ内の軸受用大径孔部分に圧入し、その
段部に当接させた状態で組付ける構成が普通であり、バ
ックラッシュ調整時に一旦圧大して設けた該ベアリング
部材を、引出すことはできないために、出力軸系の軸部
材側を、ボディ内から引き抜いてバックラッシュ調整用
のスペーサを適宜交換して調整することが一般的であり
、その調整作業が非常に面倒かつ煩雑で、組立時の作業
性の面で大きな問題となっている。これは、この軸部材
には、上述した被伝達歯車以外にも種々の機構部品が付
設されており、−旦組立てアッセンブリ化を行なった装
置のほとんどを再度分解することになることから、著し
いものであった。
特に、上述したモータからの伝達用歯車機構での噛合い
部のバックラッシュ調整は、操舵補助力の出力軸系への
伝達を適切かつ確実に行なううえで大きく影響するとこ
ろであり、このような調整作業を簡単かつ適切に行なえ
るように、各部の構成や組立性等に配慮することが必要
で、何らがの対策を講じることが望まれている。
また、この種の電動式動力舵取装置において、ステアリ
ングシャフトを構成する出力軸部材には、その回動変位
を検出することにより、操舵系の操舵状態を検出するた
めの舵角センサが付設されるが、この場合にこのセンサ
のセンサ軸と前記出力軸部材との連結構造が問題となっ
ている。すなわち、従来一般には、出力軸部材の軸端部
に対向してセンサ軸を配置させ、オルダム継手等を用い
て連結しているが、この場合には、これら両軸を同一軸
線上に配設するとともに、オルダム継手を係合させるス
リットを、出力軸部材の軸端部に精度よく加工すること
が必要で、加工性の面で問題であり、しかも厳密に加工
しても、これらの出力軸部材やセンサのステアリングボ
ディに対しての組付は状態によっては、両軸間での芯ず
れを避けられず、確実性に欠けるものであり、またこの
ような点を考慮して各部の加工、組立等を行なうことは
、かなり面倒で、コスト高となるもので、このような問
題点をも解決し得る何らかの対策を講じることも望まれ
ている。
〔課題を解決するための手段〕
このような要請に応えるために本発明に係る電動式動力
舵取装置は、操舵必要時に回転駆動される電動モータ側
の伝達歯車と噛合し操舵補助力伝達用歯車機構を構成す
る被伝達歯車を有する操舵輪側の出力軸部材と、その軸
端部に内輪部が軸線方向への動きを拘束されて設けられ
ることで該出力軸部材をステアリングボディ内で回転自
在に軸支するボールベアリングと、その外輪部を軸線方
向への動きを拘束した状態で保持するとともに前記ボデ
ィに形成した軸受用大径孔内に軸線方向に進退調整可能
な状態で螺合して設けられる外部から回動調整可能なア
ジヤスティングプラグと、その外周ねじ部外万端側に螺
合されボディに対しての軸線方向での進退位置を位置決
め固定する緩み止めナツトを備えてなり、前記アジヤス
ティングプラグを螺合し、ボールベアリングを介して出
力軸部材を軸線方向に進退させることで、歯車機構のバ
ックラッシュ調整を行なうように構成したものである。
また、本発明に係る電動式動力舵取装置は、ステアリン
グボディ内で回動可能に軸支される操舵輪側の出力軸部
材における軸端部に対向して該ボディに設けられ出力軸
部材の回動変位量を検出する舵角センサを備えてなり、
出力軸部材の軸端部とこれに対向して配置されるセンサ
軸とに、それぞれ放射方向に延設される伝達アームを設
け、かつこれら伝達アームの一方に放射方向に向かう係
合溝を形成するとともに、この係合溝に係入される係合
片を、他方の伝達アームの先端側に形成するようにした
ものである。
〔作用〕
本発明によれば、モータからステアリングシャフト系へ
の伝達用歯車機構におけるバックラッシュ調整を行なう
にあたって、出力軸部材の軸端部を軸支するボールベア
リングを保持するアジヤスティングプラグのステアリン
グボディ側の軸受用大径孔への螺合位置を調整すること
で、該出力軸部材を軸線方向に進退動作させ、これによ
り操舵補助力伝達用の歯車機構を構成する被伝達歯車と
伝達歯車との間での適切な噛合い状態を簡単かつ適切に
得ることが可能となり、回転伝達を高い信頼性をもって
行えるとともに、噛合い時やキックパック時における衝
撃、振動による歯打ち音、がた付き音等の異音の発生を
も防止し得るものである。
また、本発明によれば、ステアリングシャフト系の出力
軸部材の軸端部と舵角センサのセンサ軸とを連結するに
あたっても、両軸に設けた伝達アームとそれぞれの先端
側に形成される放射方向に延びた係合溝と係合片との芯
ずれを許容する結合構造により、適切かつ確実な状態で
両軸間での回転伝達を行えるものである。
〔実施例〕
第1図および第2図は本発明に係る電動式動力舵取装置
の一実施例を示し、これらの図において、まず、全体を
符号1で示す電動式動力舵取装置の概略構成を第2図面
の簡単な説明すると、2は図示せぬ舵取ハンドル側に連
結される入力軸としてのスタブ軸、3は図示せぬ操舵輪
側に連結されるビニオン3aを有する出力軸部材として
のビニオン軸、4はこれら両軸2,3を所定角度範囲内
で相対的に回転変位可能に連設するトーションバーで、
これらによってステアリングシャフトが構成されている
。このステアリングシャフトを構成する軸2,3等は、
ビニオン3aと噛合するラック歯5aを有するラック5
と共に、ステアリングボディ6.7内に貫通して配設さ
れ、舵取操作に伴なって回転駆動される。なお、8a。
8b、8c;9a、9bはボディ6.7内で軸3.2を
回転自在に支持するボールベアリング、ニードルベアリ
ング、ブツシュ等による軸受である。
また、ステアリングシャフト機構部において、本実施例
では、舵取ハンドル側のスタブ軸2にトーションバー4
を介して連結された操舵輪側のビニオン軸3上に、スタ
ブ軸2側の側面が歯面10aとされた被伝達歯車となる
大ギヤ10を設けるとともに、この大ギヤ10を介して
ビニオン軸3側に操舵補助力を与える電動モータ11お
よびそのモータ軸11aから回転伝達を受けるギヤ軸1
2を、前記とニオン軸3に略直交して配置させ、そのギ
ヤ軸12先端に、大ギヤ10と共に操舵補助力伝達用の
歯車機構13となる減速歯車機構を構成する伝達歯車で
ある小ギヤ12aを設け、モータ11からの操舵補助力
をビニオン軸3側に伝達可能に構成している。
このような構成によれば、電動モータ11を、ボディ6
.7内でハイポイドギヤ、傘歯車等の減速歯車機構によ
り、ビニオン軸3に直接的にしがも効率よく連結するこ
とができ、装置全体の小型、軽量かつコンパクト化が可
能となる。特に、本実施例のハイポイドギヤでは、軸の
食違い分だけ軸線方向での小型化が可能となる。
一方、前記スタブ軸2とビニオン軸3とのトーションバ
ー4のねじりによる相対的な回転変位を検出しモータ1
1を駆動するための検出機構14は、非接触型のトルク
センサとしてビニオン軸3側に設けられるホール素子1
5およびこれに対向してスタブ軸2側に設けられるマグ
ネット16と、前記ホール素子15が付設されかつその
検出回路としてのセンサ信号処理回路を有するプリント
配線基板17等によって構成され、その検出信号は、基
板17に一体的に設けた出力信号取出し用スリップリン
グとこれに摺接するブラシ(摺動子)を有し信号取出部
となるブラシホルダ18から図示を省略したリード線に
よって引出されかつその先端コネクタ部が接続されるジ
ヨイント部を有するコネクタ部材(図示せず)によりボ
ディ6外部に引出されるように構成されている。なお、
上述したトルクセンサ等を含む検出機構14は、たとえ
ば特開平1−115771号公報等に示されるものと略
同等の構成を有し、その詳細な説明は省略する。
また、20は舵取操作に応じて操舵補助力を操舵輪側に
与える操舵系での出力側部材であるビニオン軸3の先端
側での回転変位を検出することで操舵角度およびその角
速度を検出する舵角センサである。
さらに、本実施例では、操舵輪側のステアリングシャフ
トであるビニオン軸3に操舵補助力を伝達する電動モー
タ11からの小ギヤ12aおよび大ギヤ10による歯車
機構13の途中に介在されモータ軸11a側とビニオン
軸3側への伝達用の小ギヤ12aを有するギヤ軸12側
との間での回転伝達を選択的に連結、遮断する電磁クラ
ッチ30を有し、この電磁クラッチ30のフィールドコ
ア31を含むクラッチハウジング32を、モータ11の
本体部11tJlに固定するとともに、モータ軸11a
側にフィールドコア31で磁化されるクラッチロータ3
3を設け、このクラッチロータ33に選択的に吸着され
るアーマチュア34を、ギヤ軸12gAに設けられるフ
ランジ部35にスプライン等を介して可動可能に設け、
がつそのギヤ軸12をボールベアリング36を介して回
動可能に軸支するステアリングボディ6側の段付き軸受
孔37に、前記モータ軸11a先端部をブツシュ38を
介して嵌合させて連結固定した場合を示している。ここ
で、上述したボールベアリング36は、スラストおよび
ラジアル方向においてギヤ軸12を軸支する四点接触タ
イプのものが用いられる。また、図中11c、lidは
モータ軸11aをクラッチハウジング32、モータ本体
部11b側に軸支するボールベアリング、39はギヤ軸
12を軸支するボールベアリング36を段付き軸受孔3
7内に係止保持させるためのリング状板材で、外周ねし
部によりステアリングボディ6側に固定される。
なお、上述した構成において、クラブチロータ33はモ
ータ軸11aに、アーマチュア34を軸線方向に移動可
能に支持する7ランノ部35はギヤ軸12に、それぞれ
図示は省略したが、キー結合、圧入等により一体的に固
定あるいは一体に設けられるものであり、またこれら電
磁クラッチ30やモータ11はそれぞれ周知の構造を有
し、さらに周知の動作を行なうものであり、その詳細な
説明は省略する。
ここで、モータ11からの回転をステアリングシャフト
側に選択的に伝達する電磁クラッチ30としては、操舵
必要時にのみモータ11側と操舵系側とを連結し、モー
タ11からの操舵補助力をステアリングシャフト(3)
側に伝達することで、電気系故障時などにおけるフェー
ルセーフとして、モータの慣性による操舵特性の劣化防
止、操舵輪側からの衝撃などによる各部の損傷防止等と
いった機能を発揮させ得るものである。勿論、この電磁
クラッチ30を、必要に応じて適宜省略してもよいこと
は言うまでもない。
さて、本発明によれば、上述した電動式動力舵取装置1
において、第1図からも明らかなように、操舵必要時に
回転駆動されるモータ11側の伝達歯車であるギヤ軸1
2の小ギヤ12aと噛合し操舵補助力伝達用歯車機11
113を構成する被伝達歯車である大ギヤ10を有する
操舵輪側の出力軸部材としてのビニオン軸3と、その軸
端部3bに内輪部が軸線方向への動きを拘束されて設け
られることで該ビニオン軸3をステアリングボディ6内
で回転自在に軸支するボールベアリング8cと、その外
輪部を軸線方向への動きを拘束した状態で保持するとと
もに前記ボディ6に形成した軸受用大径孔50内に軸線
方向に進退調整可能な状態で螺合して設けられる外部か
ら回動調整可能なアジヤスティングプラグ51と、その
外周ねじ部51a外方端側に螺合されボディ6に対して
の軸線方向での進退位置を位置決め固定する緩み止めナ
ツト52を備えてなり、該アジヤスティングプラグ51
を螺合し、ボールベアリング8Cを介してビニオン軸3
を軸線方向に進退させることで、歯車機構13のバック
ラッシュ調整を行なうように構成したところに特徴を有
している。
ここで、前記ボールベアリング8Cは、その内輪部が、
ビニオン軸3の軸端部3bに形成された小径部による段
部3cにより内方端側が係止されるとともに、軸端部3
b外周部に形成されているねじ部3dに螺合されるナツ
ト53により係止されることで、軸線方向への動きを拘
束されて設けられている。また、外輪部は、アジヤステ
ィングプラグ51の内方端に形成される内向き鍔部51
bにより内方端が係止されるとともに、外方端が、該ア
ジヤスティングプラグ51の内周ねじ部51cに螺合さ
れる内ナツト54により係止されることで、このプラグ
51内に係止して保持されている。なお、50aはプラ
グ51外周のねじ部51aが螺合される大径孔50の内
周ねし部である。また、アジヤスティングプラグ51の
外方端には、第3図から明らかなように、外部から螺合
調整し得るスリット55が形成され、簡単に回動調整し
得るようになっている。さらに、図中60は前記ビニオ
ン軸3の軸端部3b部分を覆うとともに前記センサ20
を取付は固定するためのカバーである。
そして、このような構成によれば、モータ11からステ
アリングシャフト系への伝達用歯車機構13におけるバ
ックラッシュ調整を行なうにあたって、ビニオン軸3の
軸端部3bを軸支するボールベアリング8cを保持する
アジヤスティングプラグ51のステアリングボディ6側
の軸受用大径孔50への螺合位置を調整することで、該
ボールベアリング8Cを介してビニオン軸3を軸線方向
に進退動作させることにより、操舵補助力伝達用の歯車
機構13を構成する大ギヤ10と小ギヤ12aとの間で
の適切な噛合い状態を、きわめて簡単な調整作業によっ
て簡単かつ適切に得られるものである、したがって、該
歯車機構13部分での回転伝達を高い信頼性をもって行
えるとともに、噛合い時やキックバック時における衝撃
、振動による歯打ち音、がた付き音等の異音の発生をも
防止し得るという利点がある。
特に、このような構成では、従来のようにボディ6側の
軸受用大径孔50内に保持されてビニオン軸3を軸支す
るボールベアリング8Cの内輪と該ビニオン軸3のビニ
オン歯3a部分との段差部分に、バックラッシュ調整用
のシム等を面倒な交換作業によって、出し入れして調整
していた場合に比べ、アジヤスティングプラグ51を、
単純に外方から回動調整するだけでよく、従来のような
分解作業は不要であり、その利点は明らかであろう。さ
らに、このようなアジヤスティングプラグ51によれば
、その締め付はトルクを実験値等に基づいて設定するこ
とで、バックラッシュ調整をきわめて単純化することが
可能で、量産性を高めることが可能である。
ここで、上述したボールベアリング8Cとしては、ビニ
オン軸3を位置決め固定した時に、ビニオン軸3がスラ
スト力の影響で軸線方向に移動したりしないように、四
点接触タイプのものを用いている。そして、このような
構造は、バックラッシュに伴う騒音問題を解決するうえ
でも、有用である。
また、本発明に係る電動式動力舵取装置によれば、ステ
アリングボディ6内で回動可能に軸支される操舵輪側の
ビニオン軸3における軸端部3bに対向して該ボディ6
に設けられビニオン軸3の回動変位量を検出するために
連結して設けられる舵角センサ20の連結部を、ビニオ
ン軸3の軸端部3bとこれに対向して配置されるセンサ
軸20aとに、第1図および第4図から明らかなように
、それぞれ放射方向に延設される伝達アーム61.62
を設け、かつこれら伝達アームの一方(61)に放射方
向に向かう係合溝63を形成するとともに、この係合溝
63に係入される係合片64を、他方の伝達アーム62
の先端側に形成し、これらを係合させることで、両輪3
.20a間の回転伝達を行なうように構成してもよいこ
とは勿論である。なお、図中65.66は伝達アーム6
1をビニオン軸3b先端部に固定するためのボルトおよ
びナツトである。ここで、ボルト65は、その先端部に
ねじ部を有するとともに、ビニオン軸3の軸端部3bに
対しは圧入にて組付は固定されている。
そして、このような構成によれば、ステアリングシャフ
ト系のビニオン軸3の軸端部3bと舵角センサ20のセ
ンサ軸20aとを連結するにあたって、両輪に設けた伝
達アーム61.62とそれぞれの先端側に形成される放
射方向に延びた係合溝63と係合片64とで芯ずれを許
容しながら、適切かつ確実に回転変位を伝達し得るもの
で、これら両輪間を精度よく加工、組立てしなければな
らない従来のオルダム継手構造に比べてその利点は明ら
かであろう。なお、上述した実施例では、係合溝63に
対し両回転方向においてがた付きのない回転伝達を行え
るように、二叉状の係合片64を形成し、係合部分の精
度も必要とされないように構成している。このような係
合片64としては、たとえば第5図に示すような形状の
ものであってもよいことは言うまでもない。
なお、本発明は、上述した実施例構造に限定されず、電
動式動力舵取装置1各部の形状、構造等を必要に応じて
適宜変形、変更することは自由で、種々の変形例が考え
られよう。たとえば、上述した実施例では、モータ11
からの操舵補助力伝達用の歯車機11113として、ハ
イポイドギヤを用いた場合を例示したが、本発明はこれ
に限定されず、平歯車を始め、はすば歯車、遊星歯車、
傘歯車等の歯車機構13であってもよく、種々の変形例
が考えられる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る電動式動力舵取装置に
よれば、操舵必要時に回転駆動される電動モータ側の伝
達歯車と噛合し操舵補助力伝達用歯車機構を構成する被
伝達歯車を有する操舵輪側の出力軸部材と、その軸端部
に内輪部が軸線方向への動きを拘束されて設けられるこ
とで該出力軸部材をステアリングボディ内で回転自在に
軸支するボールベアリングと、その外輪部を軸線方向へ
の動きを拘束した状態で保持するとともに前記ボディに
形成した軸受用大径孔内に軸線方向に進退調整可能な状
態で螺合して設けられる外部から回動調整可能なアジヤ
スティングプラグと、その外周ねし部外万端側に螺合さ
れボディに対しての軸線方向での進退位置を位置決め固
定する緩み止めナツトを備えてなり、前記アジヤスティ
ングプラグを螺合し、ボールベアリングを介して出力軸
部材を軸線方向に進退させることで、歯車機構のバック
ラッシュ調整を行なうように構成したので、簡単かつ安
価な構成にもかかわらず、モータからステアリングシャ
フト系への伝達用歯車機構におけるバックラッシュ調整
を行なうにあたって、出力軸部材の軸端部を軸支するボ
ールベアリングを保持するアジヤスティングプラグのス
テアリングボディ側の軸受用大径孔への螺合位置を調整
するだけで、該出力軸部材を軸線方向に進退動作させて
操舵補助力伝達用の歯車機構を構成する被伝達歯車と伝
達歯車との間での適切な噛合い状態を簡単かつ適切に得
ることが可能となるもので、回転伝達を高い信頼性をも
って行えるとともに、噛合い時やキックパック時におけ
る衝撃、振動による歯打ち音、がた付き音等の異音の発
生をも防止し得るなどの種々優れた効果がある。
また、本発明によれば、電動式効力舵取装置において、
ステアリングボディ内で回動可能に軸支される操舵輪側
の出力軸部材における軸端部に対向して該ボディに設け
られ出力軸部材の回動変位量を検出する舵角センサを備
えてなり、出力軸部材の軸端部とこれに対向して配置さ
れるセンサ軸とに、それぞれ放射方向に延設される伝達
アームを設け、かつこれら伝達アームの一方に放射方向
に向かう係合溝を形成するとともに、この係合溝に係入
される係合片を、他方の伝達アームの先端側に形成した
ので、簡単な構成にもかかわず、ステアリングシャフト
系の出力軸部材の軸端部と舵角センサのセンサ軸とを連
結するにあたっても、両軸に設けた伝達アームとそれぞ
れの先端側に形成される放射方向に延びた係合溝と係合
片との芯ずれを許容する結合構造により、適切かつ確実
な状態で両輪間での回転伝達を行えるという利点がある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電動式動力舵取装置の一実施例を
示す要部拡大断面図、第2図はその装置全体の概略断面
図、第3図はアジヤスティングプラグの端面図、第4図
は舵角センサ付設部に採用して好適な変位伝達手段を例
示する概略分解斜視図、第5図はこの変位伝達手段の変
形例を示す概略斜視図である。 1−〜−−電動式動力舵取装置、2・・・・スタブ軸(
入力軸)、3・・・・ビニオン軸(出力軸)、4・・・
・トーションバー、5・・・・ラック、6,7・−・・
ステアリングボディ、8C−・・−ボールベアリング(
軸受)、10・・・・大ギヤ(被伝達歯車)、10a・
・・・歯部、11・・・・電動モータ、lla・・・−
モータ軸、12・・・−ギヤ軸(歯車軸)、12a・・
・・小ギヤ(伝達歯車)、13・・・・操舵補助力伝達
用の歯車機構、20・・・・舵角センサ、20a・・・
−センサ軸、30・・・・電磁クラッチ、36・・・・
ボールベアリング、37・・・・段付き軸受孔、50・
・・・軸受用大径孔、51・・−・バックラッシュ調整
用アジヤスティングプラグ、52−・・・締め付はナツ
ト、53・・・・ナツト、54・・・・内ナツト、60
・・・・カバー、61.62・・・・伝達アーム、63
・・・・係合溝、64・−・・係合片。 特許出願人 自動車機器株式会社 代 理 人 山川政樹

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)舵取ハンドル側の入力軸に回動変位可能に連結さ
    れかつ操舵必要時に回転駆動される電動モータ側の伝達
    歯車と噛合し操舵補助力伝達用歯車機構を構成する被伝
    達歯車を有する操舵輪側の出力軸部材と、この出力軸部
    材における軸端部に内輪部が軸線方向への動きを拘束さ
    れて設けられることにより該出力軸部材をステアリング
    ボディ内で回転自在に軸支するボールベアリングと、こ
    のボールベアリングの外輪部を軸線方向への動きを拘束
    した状態で保持するとともに前記ステアリングボディに
    形成した軸受用大径孔内に軸線方向に進退調整可能な状
    態で螺合して設けられる外部から回動調整可能なアジャ
    スティングプラグと、このアジャスティングプラグの外
    周ねじ部外方端側に螺合されステアリングボディに対し
    ての軸線方向での進退位置を位置決め固定する緩み止め
    ナットとを備えてなり、前記アジャスティングプラグを
    螺合し、前記ボールベアリングを介して出力軸部材を軸
    線方向に進退させることにより、前記歯車機構のバック
    ラッシュ調整を行なうように構成したことを特徴とする
    電動式動力舵取装置。
  2. (2)舵取ハンドル側の入力軸に回動変位可能に連結さ
    れかつ操舵必要時に回転駆動される電動モータ側の伝達
    歯車と噛合して操舵補助力伝達用歯車機構を構成する被
    伝達歯車を有しステアリングボディ内に回動可能に軸支
    される操舵輪側の出力軸部材と、この出力軸部材におけ
    る軸端部に対向してステアリングボディ側に設けられ該
    出力軸部材の回動変位量を検出する舵角センサとを備え
    てなり、前記出力軸部材の軸端部とこれに対向して同軸
    上に配置されるセンサ軸とに、それぞれ放射方向に延設
    される伝達アームを設け、かつこれら伝達アームの一方
    に放射方向に向かう係合溝を形成するとともに、この係
    合溝に係入される係合片を、前記他方の伝達アームの先
    端側に形成したことを特徴とする電動式動力舵取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0659628A2 (en) * 1993-12-27 1995-06-28 Nsk Ltd Power steering apparatus
JP2010188886A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Jtekt Corp 車両用操舵装置

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