JPH09179244A - 写真材料用フィルター色材 - Google Patents

写真材料用フィルター色材

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JPH09179244A
JPH09179244A JP8233539A JP23353996A JPH09179244A JP H09179244 A JPH09179244 A JP H09179244A JP 8233539 A JP8233539 A JP 8233539A JP 23353996 A JP23353996 A JP 23353996A JP H09179244 A JPH09179244 A JP H09179244A
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aryl
coloring material
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JP8233539A
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Margaret Jones Helber
マーガレット・ジョーンズ・ヘルバー
Donald R Diehl
ドナルド・リチャード・ディール
Terrence R O'toole
テレンス・ロバート・オトゥール
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Eastman Kodak Co
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/825Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antireflection means or visible-light filtering means, e.g. antihalation
    • G03C1/83Organic dyestuffs therefor
    • G03C1/832Methine or polymethine dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B23/00Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes
    • C09B23/0091Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes having only one heterocyclic ring at one end of the methine chain, e.g. hemicyamines, hemioxonol

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 深色での強い吸収を示し、写真材料中で有用
に用いられるフィルター色材を提供する。 【解決手段】 化学式(I)の色材を調製する。 【化1】 上記式中、GはOもしくはジシアノビニル、E1は電子
求引基、R1は置換もしくは未置換のアリール基、また
は、置換もしくは未置換のヘテロアリール基L1、L2
びL3を表し、これらは個別に置換もしくは未置換のメ
チン基を表し、Zはフラン以外で5員または6員の複素
環を形成する非金属元素を表し、nは0もしくは1を表
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なフィルター色
材を含む写真材料に関する。
【0002】
【従来の技術】写真材料は、フィルター色材を様々な目
的に利用することができる。フィルター色材は、感光層
の感光度を調節するために使用することができ、感光層
の画像の鮮明さを向上させるための吸収色材として用い
ることができ、ハレーションを抑制するための抗ハレー
ション色材として用いることができ、一以上の感光層に
到達するような光線の量と強さを抑制するために用いる
ことができ、また、特定の波長もしくは波長の範囲の光
線が写真材料の一以上の感光層に到達することを抑制す
るために用いることができる。これらの各用途につい
て、フィルター色材は、材料と色材との特定の要求によ
り、また、材料が露光される方法により、写真材料の何
層に渡って含まれてもよい。使用されるフィルター色材
の量は大きく異なるが、これら色材は、材料の定着反応
をある程度変更するのに充分な量で存在することが望ま
しい。フィルター色材は感光層の上の層、感光層、感光
層の下の層、あるいは、支持板上の感光層とは逆の面に
ある層に含まれてもよい。
【0003】写真材料はしばしば、スペクトルの異なる
領域、例を挙げれば、赤、青、黄、紫外、赤外、X線等
に感光性である層を含む。典型的な写真材料は、可視光
の主要な三領域、すなわち、青、緑、及び赤のそれぞれ
の領域に感光性である層を含む。これらの材料中で用い
られるハロゲン化銀は、元来青色光に対して感光性であ
る。ハロゲン化銀粒子に吸収される様々な感光性色材を
使用することにより、青色光に対する感光性を、緑色光
もしくは赤色光に対する感光性と共に増加させることが
できる。増感したハロゲン化銀は、その青色光に対する
本来の感光性を維持する。
【0004】処理を行う以前に、青色光が、青色以外の
スペクトル領域に対して増感されたハロゲン化銀を含む
層に到達した場合、青色光に露光したハロゲン化銀粒子
は、その本来の青色光への感光性によって現像可能とな
る。この結果、写真材料に誤った画像情報が記録される
ことになる。従って、写真材料が青色光を吸光する物質
を含むようにすることが一般的である。この青色光吸収
物質は、材料中で、青色光を吸光するのに望ましいあら
ゆる場所に含まれていてよい。例えば、各原色に対して
増感された層を有するカラーネガフィルムもしくはカラ
ー反転フィルムにおいて、青色感光層を露光源の最も近
くに置き、もしくは黄色吸光層を青色感光層と緑色及び
赤色感光層との間に置き、青色吸収を妨げることは一般
的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】写真材料中の青色吸収
物質として最も一般的に用いられる物質は、当業者には
カレー・リー(Carey Lea)銀と称される黄色コロイド
銀である。これは露光の間に青色光を吸収し、処理の
間、通常は銀の脱色及び定着段階の間に容易に除去され
る。しかしながら、カレー・リー銀は、スペクトルの緑
色領域において望ましくない吸収を示す。さらに、銀は
写真材料の高価な成分でもあり、望ましくないカブリの
原因ともなる。
【0006】カレー・リーに銀に代わる多数の黄色色材
が提案されている。これらの中には、米国特許No.
2,538,008号、2,538,009号、及び
4,420,555号、及び英国特許No.695,8
73号及び760,739号に記載のものもある。これ
らの色材の多くは、必須である青色光の吸収は示すもの
の、ステインの問題を示す。写真材料に用いるための、
様々な色相の多くのフィルター色材が、ステインの問題
を有する。定着処理の間に完全には脱色されない、もし
くは除去されない色材があり、これらは処理後ステイン
となる。ラテックス分散液として混合されるフィルター
色材は、特に処理後ステインの問題を起こしやすい。別
の既知のフィルター色材では、材料の他の層に滲出する
(wander)ものがあり、これは画像の品質に悪影響を与
える。カチオン性媒染剤で定着させた色材は、特に、写
真材料中で滲出しがちである。
【0007】色材滲出及びステインの問題に対処するた
めに、固形粒子微晶質色材分散液として混合される青色
吸収フィルター色材が開発されている。米国特許No.
4,950,586号、4,948,718号、4,9
48,717号、4,940,654号、4,923,
788号、4,900,653号、4,861,700
号、4,857,446号、4,855,221号、
5,213,956号及び5,213,957号及び欧
州特許430,186号には、固形粒子分散液中での様
々な色材の使用が記載されている。しかしながら、一般
的に、これらの色材は、ブロード(broad)であり、ス
ペクトルの緑色領域において、しばしば望ましくない吸
収が明らかに見られる。青色吸収フィルター色材の望ま
しい吸収の正確な範囲は、使用する写真材料によって異
なる。しかしながら、フィルター色材が緑色感光層の上
に塗膜される典型的なカラー写真材料においては、色材
が、約500nmを超えないスペクトルの青色領域におい
て強い吸収を示し、さらに、約500nmを超える領域に
明らかな吸収が認められないような鋭い深色吸収を有す
ることが望ましい。スペクトルの緑色領域において吸収
を示さない多くの青色吸収微晶質色材が浅色であり、青
色領域におけるより長い波長で適切な吸収を与えること
ができない。従って、写真材料中に使用するために、約
500nmを超えないスペクトルの青色領域に、必須の強
い吸収を有するが、500nmを超える領域には、ほとん
どもしくは全く吸収をもたず、さらに、インキュベート
時もしくは処理後のステインの問題がなく、さらに、塗
膜されたフィルム中では移動し易いものではないが、処
理の際には完全に除去される、フィルター色材を提供す
ることが望ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的の一つは、
約500nmを超えないスペクトルの青色領域において強
い吸収を有するが、約500nmを超える領域には、ほと
んどもしくは全く吸収を持たないフィルター色材を提供
することである。
【0009】本発明の他の目的は、親水性のコロイド層
に混合された少なくとも一の色材を含み、この色材が定
着処理によって脱色するが、この反応が逆行せず、処理
の前後にハロゲン化銀写真乳剤に有害な影響を与えるこ
とのないハロゲン化銀感光性物質を提供することであ
る。
【0010】本発明の更に別の目的は、親水性コロイド
層が、定着処理の際に着色され、また比類のない脱色特
性を示すハロゲン化銀感光性物質を提供することであ
る。
【0011】更に別の目的は、親水性コロイド層が着色
され、約500nmに満たない青色スペクトル領域の部分
では強い吸収を示すが、約500nmを超える領域では割
合に吸収の無いハロゲン化銀光感光性物質を提供するこ
とである。
【0012】本発明の一つの態様は、化学式(I)の色
材を含有する写真材料である。
【0013】
【化5】
【0014】上記式中、GはOもしくはジシアノビニル
(-C(CN)2)を表し;E1は電子求引基を表し;R1
は置換もしくは未置換のアリール基を表すか、あるい
は、置換もしくは未置換のヘテロアリール基を表し;L
1、L2及びL3はそれぞれが個別に置換もしくは未置換
のメチン基を表し;Zは、集合してフラン以外の5員ま
たは6員の複素環を形成することのできる非金属元素を
表し;nは0もしくは1を表し、この色材は、pKa値
が4〜12である少なくとも一の非イオン性基を含有す
る。
【0015】本発明は、約500nm未満の波長の光線は
強く吸収するが、それに比較すると500nmを超える波
長ではほとんど吸収しないという、深色側で鋭く落ちる
吸収を示すフィルター色材として、写真材料中で有効に
用いられる色材を提供する。さらに、この色材はその塗
膜λmaxにおいて高い被覆力(covering power)を示
す。この色材は写真材料中で微晶質固形粒子色材分散液
として用いることができ、材料内に滲出する傾向がある
としても僅かであり、処理の際には処理後ステインの問
題が実質無いものである。
【0016】
【発明の実施の形態】前述のように、本発明の写真材料
は少なくとも一の感光性の親水性コロイド層及び少なく
とも一の別の親水性コロイド層を有し、前記の層の少な
くとも一が化学式(I)の色材を含むものである。
【0017】化学式(I)において、E1は電子吸引性基
である。有機化合物中の電気吸引性基は当業者にはよく
知られており、例えば、参照のために本願にその全体を
取り込むものとする、Marchによる、Advanced Organic
Chemistry、3rd Ed.、238頁に記載の通りである。この
ような基の例には、シアノ、アシル、アミノカルボニル
及びアルコキシカルボニル等が含まれる。
【0018】R1は置換もしくは未置換のアリール基ま
たは置換もしくは未置換のヘテロアリール基を表す。ア
リール基の例には、フェニル、ナフチル、アントラセニ
ル及びスチリル基などが含まれる。ヘテロアリール基の
例には、ピリジル、フリル、ピロリル及びチオフェニル
基等が含まれる。
【0019】L1、L2及びL3は、それぞれ個別に置換
もしくは未置換のメチン基を表す。L1、L2及びL
3は、それぞれ任意に、1から6の炭素原子を有するア
ルキル基である好ましい置換基に置換されてもよい。L
1、L2及びL3の他の有用な置換基には、後述のR4、R
5、R6及びR8に対して挙げたものが含まれる。
【0020】Zは集合してフラン以外の5員もしくは6
員の複素環を形成する非金属元素を表す。Zにより形成
することのできる複素環は、例えば、ピロール、インド
ール、ピラゾール、ピラゾロピリミドン及びベンズイン
ドールである。Zがインドール環、ベンズインドール環
もしくはピロール環である色材が好ましい。
【0021】化学式(I)の色材は、4から12のpK
a値を有する少なくとも一のイオン化し得る官能基、好
ましくはスルファモイル、カルボキシもしくはスルホン
アミドを含む。スルファモイル基は化学式R9NHSO2
-を有し、カルボキシル基は化学式-CO2Hを有し、ス
ルホンアミド基は-NHSO210を有し、前記記載中、
9及びR10が下記のR4、R5、R6及びR8に挙げたよ
うに、置換もしくは、未置換のアルキルもしくはアリー
ルである。化学式(I)の色材において、少なくとも一
のイオン化し得る官能基が、直接芳香環に結合している
ことが好ましい。
【0022】好ましい実施態様においては、E1はシア
ノ、R1は置換もしくは未置換のフェニル基である。
【0023】化学式(I)の色材は、当業者に知られた
あらゆる方法で写真材料に混合することができるが、色
材の固形晶質粒子の分散液として混合することが好まし
い。化学式(I)の化合物の固形粒子分散液は、写真材
料において、単独でもしくは他のフィルター色材と組み
合わせて、通常目的のフィルター色材として有用であ
る。これらは塗膜時にpHが6以下(通常4〜6)では
不溶性であり、処理時にpHが8以上(通常8〜12)
では可溶であるために、定着処理の間も完全に可溶性で
あるが、写真材料の他の成分とは相互作用しない。
【0024】本発明の色材の特別な利点は、これによれ
ば、その塗膜λmaxにおいて、対応する既知の固形粒子
色材よりも強い被覆力を与えるという点である。同程度
の光線吸収を達成するためであっても、フィルター色材
自体に高い被覆力が備わっていれば、被覆力の低い色材
には必要な、高い塗膜を施す必要が無くなることから、
このことは、光線吸収の最新のフィルム形式及び処理条
件において特に重要である。製造コストの削減に加え
て、塗膜用色材を少量にすることにより処理溶液中に蓄
積する色材残基の量も減少するため、写真材料から除去
された、溶解した色材残基は、結果として少量となり、
環境への影響を抑制することができる。
【0025】本発明の色材の別の利点は、これらが通常
は、例えば欧州特許EP430,186号及び米国特許
No.5,213,957号に記載の構造類似体のよう
な、既知の固形粒子分散液色材に比較して、より鋭い吸
収放絡線を深色側に有することである。この特徴は、特
定のλmaxまでのスペクトル領域において強い光線の吸
収が要求され、このλmaxを超えた領域では最大の光透
過が要求される場合に、特に好ましい。このようなフィ
ルターもしくはトリマー色材は、カラー写真フィルムの
特定の層に塗膜されれば、より長い波長の光線の望まし
くない吸収を引き起こすことなく、該色材を含む光線吸
収層の下の感光層が、特定の波長領域の光線に露光する
ことを効果的に防ぐので、特に有用である。緑色感光ハ
ロゲン化銀層の上に直接塗膜された黄色フィルター色材
は、このような特徴の特に好ましい例であり、比類のな
い青/緑感光度分離を実現することができる。典型的な
カラー写真材料においては、塗膜された際に、500nm
付近の波長において強い吸収を示すが、500nmを超え
る波長ではかなり吸収の弱い青色吸収フィルター色材を
用いることが望ましい。フィルター色材、特に黄色フィ
ルター色材として望ましい厳密な光線吸収包絡線は、意
図した目的の原料により、一つ一つの写真材料によって
著しく異なることは強調されるべきである。写真材料の
中には、フィルター色材、例えば黄色フィルター色材
が、500nmより幾分短いもしくは長い波長においては
強い吸収を示すが、深色側では、望ましい吸収λmaxを
超えた波長の光線のほとんどが、明らかに透過すること
を要するものもある。吸収から透過への望ましいスペク
トルシフトの厳密な波長は、各写真材料によって異なる
であろうが、深色側で鋭く落ちる吸収を示す色材塗膜の
吸収特性は、原則として波長特定的光線吸収に有用であ
る。
【0026】本発明の好ましい実施態様においては、本
発明の目的及び利点は、化学式(I)による色材が化学
式(II)をもつ光線感光性写真材料により達成される:
【0027】
【化6】
【0028】上記式中、G、R1、L1、L2、L3及びn
は、化学式(I)について前述した通りであり;Yは、
置換もしくは未置換の、縮合したベンゼン環を任意に含
む5員または6員の複素環を形成する非金属元素を表
し;R2及びR3は個別に水素もしくは置換もしくは未置
換のアルキル、アリール、もしくはアシル基を表す。化
学式(II)の色材において少なくとも一のイオン化し得
る官能基が芳香環に直接結合していることが望ましい。
本発明の好ましい実施態様によれば、Gは0であること
が好ましい。
【0029】本発明の特に好ましい実施態様によれば、
本発明の目的及び利点は、化学式(I)による色材が化
学式(III)をもつ感光性写真材料により達成される:
【0030】
【化7】
【0031】上記式中、G、R2及びR3は、化学式
(I)及び化学式(II)について前述した通りであり;
4、R5、R6及びR8は個別に置換もしくは未置換のア
ルキル、アリール、もしくはアリールオキシ基を表す
か、あるいは以下の置換基、水素、ハロゲン、シアノ、
アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アミド、
アシル、アルキルアミノ、カルボキシ、スルホンアミ
ド、スルファモイル、もしくはヒドロキシの中の一つを
表すか、付随のアリール環と接合した炭素環もしくは複
素環を形成するのに必要な元素を表し、R7は置換アル
キルもしくはアシル基である。好ましい実施態様におい
ては、R4、R5、R6及びR8の少なくとも一つはイオン
化し得る官能基、例えば、スルホンアミド、カルボキシ
ル、もしくはスルファモイル等である。R7はメチルも
しくはエチルであることが好ましい。
【0032】化学式(I)、(II)及び(III)におい
て、具体的なアルキル基としては、メチル、エチル、n
−プロピル、n−ヘキシル、もしくはイソヘキシルが含
まれる。置換アルキル基の例としては、例えば、メトキ
シエチル、ヒドロキシメチル等が含まれる。アルコキシ
基の例としては、例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキ
シ基が含まれる。アリール基の例としては、フェニル、
ナフチル、アントラセニル、ピリジル、及びスチリル基
が含まれる。置換アリール基の例としては、例えば、ト
リル、m−クロロフェニル、、p−メタンスルホニルフ
ェニル等が含まれる。アシル基の例としては、エトキシ
カルボニル、アミド、ベンゾイル、カルボキシ及びアセ
チル基が含まれる。
【0033】本願において、置換“基”というと、置換
基自体が置換もしくは未置換のものであることを意味す
る(例えば、“アルキル基”は置換もしくは未置換のア
ルキルを表す)。一般的に、特に記載のない限り、ここ
に置換されていると言及された、あるいは置換されてい
る可能性が高いと記載されているあらゆる“基”におい
て、置換基はあらゆる基である可能性を含み、置換、未
置換によらず、写真への利用のために必要な特性を損な
うものではない。例えば、本発明のフィルター色材は、
置換基、例えば塗膜時のpHにおいて色材を溶解させる
スルホ置換基を含んではならない。本願発明を通じて、
特定の一般式の化合物の言及には、その特定の構造式が
記載した一般式に相当する、他のさらに特定的な化学式
の化合物が含まれることが理解される。ここに挙げたあ
らゆる基の置換基の例には、既知の置換基を含むことが
でき、例えば:ハロゲン、例えば、クロロ、フルオロ、
ブロモ、ヨウド;アルコキシ、特に1から6の炭素原子
を有するもの(例えばメトキシ、エトキシ);置換もし
くは未置換のアルキル、特に低級アルキル(例えば、メ
チル、トリフルオロメチル);アルケニルもしくはチオ
アルキル(例えば、メチルチオ、エチルチオ)、特にこ
れらいずれでも1から6の炭素原子を有するもの;置換
もしくは未置換のアリール、特に6から20の炭素原子
を有するもの(例えば、フェニル);及び置換もしくは
未置換のヘテロアリール、特にN、O、もしくはSから
選択される1から3の複素原子を含む5員もしくは6員
環(例えば、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリ
ル);及び当該技術において知られる他の基を含むこと
ができる。アルキル置換基は、特に“低級アルキル”を
含んでよく、これは1から6の炭素原子を有するもの、
例えば、メチル、エチル、等である。さらに、あらゆる
アルキル基、アルキレン基もしくはアルケニル基に関し
て、これらは分枝状もしくは分枝を持たず環を含む構造
をとることができる。
【0034】本発明の好ましい色材の実施例を以下に記
す。化学式(III)の色材は、下記の構成を有すること
ができる。
【0035】
【化8】
【0036】
【表1】
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】
【化12】
【0041】
【化13】
【0042】
【化14】
【0043】
【化15】
【0044】
【化16】
【0045】
【化17】
【0046】
【化18】
【0047】
【化19】
【0048】
【化20】
【0049】
【化21】
【0050】
【化22】
【0051】
【化23】
【0052】
【化24】
【0053】
【化25】
【0054】
【化26】
【0055】
【化27】
【0056】
【化28】
【0057】
【化29】
【0058】
【化30】
【0059】
【化31】
【0060】
【化32】
【0061】化学式(I)の色材は、以下の合成例に示
したように、当業者にはよく知られた技術により調製す
ることができる。このような技術は、例えば、“The Cy
anine Dyes and Related Compounds”、Frances Hame
r、Interscience Publishers、1964に、更に詳説されて
いる。
【0062】化学式(I)の色材は、あらゆる既知の方
法で(例えば、高沸点無極性有機溶媒を利用する)写真
材料の親水性層に混合することができるが、写真材料の
例えば親水性コロイド層等の層に混合するために、固形
粒子分散液の形態である(即ち、色材が微視的サイズの
固形粒子の形態をとる)ことが望ましい。固形粒子分散
液は、色材を分散液の形態で沈殿させること及び/また
は既知の粉砕技術、例えば、分散剤の存在下での色材の
ボール・ミル、砂うす、媒質ミルもしくはコロイド・ミ
ル(好ましくは媒質ミル)処理によって形成することが
できる。分散液の色材粒子は平均10mm未満の直径を有
するが、1mm未満であると好ましい。色材粒子は、最低
約0.01mmまでの直径にて調製することができる。
【0063】色材は、光を吸収することが望まれる、材
料のあらゆる層に入れることができるが、特に、処理中
に可溶化され、洗い流される層に入れられることが望ま
しい。色材の有用な量は、1〜1000mg/m2である。
色材は、処理前には、可視領域中の吸収Dmaxにおける
光学密度を少なくとも0.10密度単位、好ましくは少
なくとも0.50密度単位とするのに充分な量で存在す
る必要がある。この光学密度は一般的に、ほとんどの写
真への応用において、5.0密度単位未満である。
【0064】本発明の色材は、重層色材、トリマー色
材、もしくは抗ハレーション色材として用いることが可
能である。これらは、米国特許No.4,900,65
2号及び4,803,150号及び欧州特許出願公開N
o.0 391 405号に記載されているX線原料にお
けるクロスオーバーを避けるため、及び米国特許No.
4,988,611号に記載の多色写真材料の感光性乳
剤層に、望ましくない光線が届くのを防ぐため、及び特
定の色材の吸収スペクトルにより示される別の用途に用
いることが可能である。該色材は、分離吸光層において
使用することも、粒子間吸収剤として用いることも可能
である。
【0065】本発明の親水性コロイドとしては、既知の
あらゆるタイプのものであってよく、例えば、親水性コ
ロイド(例えばゼラチン)、ポリビニルアルコール等
の、以下により詳しく説明する、当業者にはよく知られ
たものを用いることが可能である。
【0066】本発明の材料の支持板としては、以下によ
り詳しく説明する写真材料に使用されることがよく知ら
れた多数の支持板のいずれを用いることも可能である。
【0067】本発明の方法によって得られる写真材料
は、単色材料であっても多色材料であってもよい。多色
材料は、スペクトルの主要3領域それぞれに感光性の色
材画像形成単位を含む。各単位は、スペクトルの与えら
れた領域に感光性である、単一の乳剤層もしくは多重乳
剤層から構成することができる。画像形成単位の層を含
む材料の層は、当該技術で知られているように、様々な
順序で並べることが可能である。別の形式では、スペク
トルの主要3領域それぞれに感光性の乳剤は、単一の分
割された層として露光させることができる。
【0068】典型的な多色写真材料は、少なくとも一の
シアン色材形成発色剤を層内に有する、少なくとも一の
赤色感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン色材画像
形成単位、及び、少なくとも一のマゼンタ色材形成発色
剤を層内に有する、少なくとも一の緑色感光性ハロゲン
化銀乳剤層からなるマゼンタ色材画像形成単位、及び、
少なくとも一の黄色色材形成発色剤を層内に有する、少
なくとも一の青色感光性ハロゲン化銀乳剤層からなる黄
色色材画像形成単位をもつ支持板を含む。該色材は、例
えば吸光層、重層、外部塗膜層、下引き層等の付加的な
層を含むことができる。これら全てが、透明であって
も、反射性のもの(例えば、紙製支持板)であってよい
支持板上に塗膜することができる。
【0069】本発明の写真材料はまた、Research Discl
osure, Item 34390, November 1992に記載のように磁気
記録材料、あるいは、米国特許4,279,945号及
び米国特許4,302,523号のように透明支持板の
下面の磁気粒子を含む層のような、透明磁気記録層を含
むことが好ましい。該材料は、全体の厚み(支持板を除
く)が、5〜30ミクロンであることが典型的である。
カラー感光層の順序は変化させ得るが、通常は赤色感光
性、緑色感光性及び青色感光性の順で透明支持板上にあ
り、反射性支持板の場合には逆の順序であることが典型
的である。
【0070】本発明はまた、シングルユースカメラ(す
なわち“フィルムとレンズ”のセット)としてしばしば
言及される本発明の写真材料の使用にも焦点を当ててい
る。これらのカメラは予め装填されたフィルムと共に市
販され、カメラ内に露光したフィルムを保持したままカ
メラ全体が業者に戻されるものである。このようなカメ
ラはガラスもしくはプラスチックのレンズを有するとよ
く、このレンズを通して写真材料が露光する。
【0071】下記に、Research Disclosure, September
1994, November 365, Item 36544を参照して、本発明
の材料における使用のための適切な原料を記した。これ
以降、“Research Disclosure I”と略記する。これ以
降参照する文献は、特に記載するもの以外はResearch D
isclosure Iである。参照する全てのResearch Disclosu
reは、Kenneth Mason Publications, Ltd., Dudley Ann
ex, 12a North Street, Emsworth, Hampshire P010 7D
Q, Englandから出版されている。前記の参考文献及び本
願中に記載の他の全ての参考文献は参考のため、本願に
取り込むものとする。
【0072】本発明の写真材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤は、ネガティブワーキングであるとよく、例えば
表面感光性乳剤、もしくは、カブリのない内部潜像画像
形成乳剤、あるいはまた、内部潜像画像形成乳剤のポジ
ティブワーキング乳剤(材料内でカブリが見られるか、
処理中にカブリが起きるかのいずれかである)であると
よい。適切な乳剤、及び、これらの調製法並びに化学的
及びスペクトル的に増感する方法をI章からV章に記載
する。カラー材料及び現像調整剤について、V章からX
X章に記載する。写真材料に用いることのできる媒体に
ついてはII章に、様々な添加物、例えば、光沢剤、防
カブリ剤、安定剤、光線吸収及び拡散物質、硬化剤、塗
膜補助剤、可塑剤、潤滑剤及びつや消し剤については、
例えばVIからXIII章に記載する。全ての章に製造
法が記載され、層の配列については特にXI章に、露光
代替物については特にXVI章に、処理方法及び薬剤に
ついては、特にXIX章及びXX章に記載する。
【0073】ネガティブワーキングハロゲン化銀をも
つ、ネガティブ画像を形成することが可能である。ネガ
ティブ画像を最初に形成するのが典型的であるが、任意
に、ポジティブ(あるいは裏返しの)画像を形成するこ
とができる。
【0074】本発明の写真材料はまた、着色した発色剤
(例えば、重層補正のレベル調整のため)及び、例えば
欧州特許213 490号;日本国特許公開58−17
2,647号;米国特許2,983,608号;独国特
許出願DE2,706,117C号;英国特許1,53
0,272号;日本国特許出願A−113935号;米
国特許4,070,191号及び独国特許出願DE2,
643,965号に記載のマスキング発色剤等もまた含
むことができる。マスキング発色剤は、シフトされてい
てもブロックされていてもよい。
【0075】写真材料はまた、画像の品質を向上させる
ために退色もしくは定着の処理段階を促進するあるいは
また調整する原料を含むことができる。漂白促進剤とし
ては、欧州特許193 389号;欧州特許301 47
7号;米国特許4,163,669号;米国特許4,8
65,956号及び米国特許4,923,784号に記
載のものが特に有用である。さらに、核生成剤、現像促
進剤もしくはこれらの前駆体(英国特許2,097,1
40号;英国特許2,131,188号);電子伝達剤
(米国特許4,859,578号;米国特許4,91
2,025号);防カブリ及び混色防止剤、例えば、ヒ
ドロキノンの誘導体、アミノフェノール、アミン、没食
子酸;カテコール;アスコルビン酸;ヒドラジン;スル
ホアミドフェノール;及び非色形成発色剤の使用にも焦
点が当てられている。
【0076】該材料はまた、水中油型分散液またはラテ
ックス分散液として、あるいは、固形粒子分散液として
のいずれかで、コロイド銀ゾルもしくはイエロー及び/
またはマゼンタのフィルター色材及び/または抗ハレー
ション色材を含む(特に、全ての感光層の下の下層塗膜
(undercoat)中に、もしくは支持板の、全ての感光層
が位置するのと逆の側に)、フィルター色材層を含むこ
とができる。加えて、これらは、“スミアリング(smea
ring)”発色剤と共に用いることができる(例えば、米
国特許4,366,237号;欧州特許096 570
号;米国特許4,420,556号;及び米国特許4,
543,323号に記載の通り)。さらに、発色剤はブ
ロックもしくは塗膜されているというように、例えば日
本国特許出願61/258,249号もしくは米国特許
5,019,492号に記載のような保護された形態で
あってよい。
【0077】該写真材料は、他の画像調整化合物、例え
ば、“現像抑制−解放(DeveloperInhibitor-Releasin
g)”化合物(DIR’s)等を更に含むことができ
る。本発明の材料に有用な付加的DIR’sは、当該技
術において既知のものであり、その例としては、米国特
許No.3,137,578号;3,148,022
号;3,148,062号;3,227,554号;
3,384,657号;3,379,529号;3,6
15,506号;3,617,291号;3,620,
746号;3,701,783号;3,733,201
号;4,049,455号;4,095,984号;
4,126,459号;4,149,886号;4,1
50,228号;4,211,562号;4,248,
962号;4,259,437号;4,362,878
号;4,409,323号;4,477,563号;
4,782,012号;4,962,018号;4,5
00,634号;4,579,816号;4,607,
004号;4,618,571号;4,678,739
号;4,746,600号;4,746,601号;
4,791,049号;4,857,447号;4,8
65,959号;4,880,342号;4,886,
736号;4,937,179号;4,946,767
号;4,948,716号;4,952,485号;
4,956,269号;4,959,299号;4,9
66,835号;4,985,336号並びに、英国特
許公開1,560,240号;2,007,662号;
2,032,914号;2,099,167号;独国特
許公開2,842,063号;2,937,127号;
3,636,824号;3,644,416号並びに下
記の欧州特許公開に記載のものが挙げられる:272,
573号;335,319号;336,411号;34
6,899号;362,870号;365,252号;
365,346号;373,382号;376,212
号;377,463号;378,236号;384,6
70号;396,486号;401,612号;40
1,613号。
【0078】DIR化合物はまた、C.R.バール(C.
R. Barr)、J.R.サートル(J.R. Thirtle)及び
P.W.ヴィトム(P.W. Vittum)による、“Developer
-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers for Color Phot
ography”、in Photographic Science and Engineerin
g, Vol. 13, 174頁 (1969)にも記載されており、この内
容は参考として本願に取り込むものとする。
【0079】本発明の着想を、Kenneth Mason Publicat
ions, Ltd, Dudley Annex, 12a North Street, Emswort
h, Hampshire p0101 7DQ, Englandから入手可能な、Res
eachDisclosure, November 1979, Item 18716に記載の
ように、反射性カラープリントを得るために用いること
もできることにも焦点が当てられており、この内容は参
考として本願に取り込むものとする。本発明の材料を形
成するための乳剤及び原料は、エポキシ溶媒(欧州特許
0 164 961号)と共に;更に安定剤と共に(例え
ば、米国特許4,346,165号;4,540,63
5号及び4,906,559号に記載の通り);安定化
したキレート剤、例えば、米国特許4,994,359
号に記載のカルシウムなどの多価のカチオンの感光性を
抑制するためのものと共に;ステイン抑制化合物、例え
ば、米国特許5,068,171号及び5,096,8
05号に記載のものと共に;米国特許4,917,99
4号に記載のようにpH調整を施した支持板上に塗膜す
ることができる。本発明の材料に有用な他の化合物とし
ては、日本国特許出願83−09,959号;83−6
2,586号;90−072,629号;90−07
2,630号;90−072,632号;90−07
2,633号;90−072,634号;90−07
7,822号;90−078,229号;90−07
8,230号;90−079,336号;90−07
9,338号;90−079,690号;90−07
9,691号;90−080,487号;90−08
0,489号;90−080,490号;90−08
0,491号;90−080,492号;90−08
0,494号;90−085,928号;90−08
6,669号;90−086,670号;90−08
7,361号;90−087,362号;90−08
7,363号;90−087,364号;90−08
8,096号;90−088,097号;90−09
3,662号;90−093,663号;90−09
3,664号;90−093,665号;90−09
3,666号;90−093,668号;90−09
4,055号;90−094,056号;90−10
1,937号;90−103,409号;90−15
1,577号に記載のものがある。
【0080】写真材料に用いられるハロゲン化銀として
は、ヨードブロミド、臭化銀、塩化銀、クロロブロミド
銀、クロロヨードブロミド銀等を挙げることができる。
【0081】ハロゲン化銀の粒子のタイプとしては、多
形、立方体、及びオクタヘドラルのものが好ましい。ハ
ロゲン化銀の粒子サイズの範囲は、写真組成物に有用な
ことが知られているあらゆるサイズに分布してよく、多
分散系であっても単分散系であってもよい。
【0082】板状粒子(Tabular grain)ハロゲン化銀
乳剤もまた用いることができる。板状粒子とは、他のあ
らゆる粒子面よりも明らかに大きな、二つの平行な主要
面をもつものであり、板状粒子乳剤とは、板状粒子が、
粒子の存在する全領域中で、少なくとも30%、より典
型的なものとしては少なくとも50%を占め、好ましく
は70%を超え、最適なものとしては90%を超えるも
のである。板状粒子は、本来は粒子が存在する全領域を
全て(>97%)占めることも可能である。板状粒子乳
剤はアスペクト比の高い板状粒子乳剤、即ち、ECD/
t>8であって、ECDは粒子の存在する領域に等しい
面積を有する円の直径であり、tは板状粒子の厚みであ
る;アスペクト比が中程度の板状粒子乳剤、即ち、EC
D/t=5〜8;もしくはアスペクト比が低い板状粒子
乳剤、即ち、ECD/t=2〜5;であることができ
る。典型的な乳剤は、高い板状度(tabularity)(T)
を示し、T(即ち、ECD/t2)>25であり、EC
D及びtがいずれもミクロメーター(μm)で測定され
る。該板状粒子は、平均的アスペクト比及び/または板
状粒子乳剤の平均的板状度を達成するのに適切な、いか
なる厚みのものであってもよい。その存在する領域の要
求に見合う板状粒子は0.3μm未満の厚みを有するも
のであるが、薄い(0.2μm未満)板状粒子が特に好
ましく、板状粒子の特性を最大に高めるために、極度に
薄い(0.07μm未満)板状粒子に焦点が当てられて
いる。ヨードハライド板状粒子の本来の青色吸収が、青
色感光度に依存する場合、より厚い、典型的には0.5
μmまでの厚さの板状粒子に焦点が当てられている。
【0083】高ヨウ化物板状粒子乳剤は、ハウス(Hous
e)による米国特許4,490,458号、マスカスキ
ー(Maskasky)による米国特許4,459,353号及
びヤギ(Yagi)らによる欧州特許EP0 0 410 4
10号に詳説されている。
【0084】面心立方(岩塩形)結晶格子構造を形成す
る、ハロゲン化銀により形成される板状粒子は、100
または111のいずれかの主要面をもつことができる。
粒子分散、ハライド分布、双平面配置、端構造及び粒子
転位を制御したものを含む、111の主要面をもつ板状
粒子並びに、吸収された111粒子面安定剤を含む乳剤
が、Research Disclosure I、I.B.(3)章(503頁)に記
載の参考文献に詳説されている。
【0085】本発明に使用されるハロゲン化銀の粒子
は、当該技術分野において既知の方法、例えば、Resear
ch Disclosure I及びジェームス(James)によるThe Th
eory of the Photographic Processに記載の方法などで
調製することができる。これらには、例えば、アンモニ
ア性乳剤製法、中性もしくは酸性乳剤製法及び、当該技
術分野において既知の他の方法が含まれる。これらの方
法は、一般的に、保護コロイドの存在下で、水溶性の銀
塩と水溶性のハロゲン化塩とを混合し、温度、pAg、
pH値等を、ハロゲン化銀が沈殿により生成する間、適
切な値に制御することを含む。
【0086】本発明に用いられるハロゲン化銀には、貴
金属(例えば、金)増感剤、中位カルコゲン(例えば、
硫黄)増感剤、還元増感剤及び当該技術分野において既
知のものを用いて化学的増感を行うことが望ましい。ハ
ロゲン化銀の化学的増感のために有用な化合物及び技術
は、当該技術分野において既知であり、また、Research
Disclosure I及びここに挙げられた参考文献に記載さ
れている。
【0087】本発明の写真材料は、典型的なものとして
は、乳剤の形態でハロゲン化銀を与える。写真用乳剤
は、通常、写真材料の層として乳剤を塗膜するための媒
体を含む。有用な媒体としては、天然起源の成分、例え
ばタンパク質、タンパク質誘導体、セルロース誘導体
(例えばセルロースエステル)、ゼラチン(例えば、ア
ルカリ処理したゼラチン、例えば牛骨もしくは牛皮ゼラ
チン、あるいは、酸処理したゼラチン、例えば、豚皮ゼ
ラチン)、ゼラチン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチ
ン、フタル化ゼラチン等)と、Research Disclosure I
に記載の他のものとの、双方が挙げられる。媒体及び媒
体体質顔料として同様に有用なものとしては、親水性水
浸透コロイドがある。これらには、合成多重ペプチド化
剤、担体、及び/または結合剤、例えば、ポリ(ビニル
アルコール)、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミ
ドポリマー、ポリビニルアセタール、アルキル及びスル
ホアルキルアクリラート及びメタクリラートのポリマ
ー、ポリアミド、ポリビニルピリジン、メタクリルアミ
ドコポリマー等の、Research Disclosure Iに記載のも
のが含まれる。該媒体は、写真用乳剤に有用なあらゆる
量で乳剤中に存在することができる。該乳剤はまた、写
真用乳剤に有用なことが知られている、あらゆる添加剤
を含むことができる。これらには、化学的増感剤、例え
ば活性ゼラチン、硫黄、セレン、テルル、金、白金、パ
ラジウム、イリジウム、オスミウム、レニウム、ホスホ
ン酸塩(Phosphorous)、もしくはこれらの混合物が含
まれる。化学的増感は、一般的に、Research Disclosur
e I、IV章(510-511頁)及びここに挙げられた参考文献
に記載されているように、pAgが5〜10、pHが5
〜8、及び温度が30〜80℃で行われる。
【0088】ハロゲン化銀は、当該技術分野において既
知である、あらゆる方法によって、例えばResearch Dis
closure Iに記載のように増感することができる。写真
材料上に乳剤を塗膜する前(例えば、化学的増感の間も
しくはその後)、もしくはこれと同時に、色剤をハロゲ
ン化銀粒子と親水性コロイドとの乳剤に加えることがで
きる。該色剤は、例えば、水もしくはアルコールの溶液
として加えることができる。色剤/ハロゲン化銀乳剤
は、塗膜の直前もしくは塗膜の前(例えば、2時間前)
に、カラー画像形成発色剤と混合することができる。
【0089】本発明の写真材料は、画像に関して、Rese
arch Disclosure I、XVI章に記載の方法を含むあらゆる
既知の方法を用いて露光するのが好ましい。この方法
は、典型的なものとしては、スペクトルの可視領域の光
線に露光させることを含み、また、このような露光は、
光発生装置(例えば、光発生ダイオード、CRT等)を
利用して蓄積した画像(例えば、コンピューターで蓄積
した画像)への露光であってもよいが、レンズを通して
の生の画像であることが典型的である。
【0090】本発明の組成物を含む写真材料は、例えば
Research Disclosure I、もしくはT.H.ジェームス
(T.H.James)編、The Theory of the Photographic Pr
ocess, 4th edition, Macmillan, New York, 1977に記
載の通り、既知の多数の処理用組成物の、あらゆるもの
を用いる、既知の多数の写真処理方法のあらゆるものを
用いて処理することが可能である。ネガティブワーキン
グ材料を処理する場合には、該材料をカラー現像液(カ
ラー発色剤と共にカラー画像色剤を形成するものであ
る)で処理し、その後銀及びハロゲン化銀を除去するた
めに酸化剤及び溶媒で処理する。反転カラー色剤の処理
をする場合には、色剤をまず、白黒現像液(すなわち、
発色剤化合物と共に、カラー色剤を形成しない現像液)
で処理し、続いてハロゲン化銀カブリの処理を行い(通
常は化学的カブリもしくは光線カブリ)、続いてカラー
現像液を用いて処理を行う。好ましいカラー現像液剤は
p-フェニレンジアミンである。特に好ましいものを以
下に示す:4-アミノ N,N-ジエチルアニリン ヒドロ
クロライド、4-アミノ-3-メチル-N,N-ジエチルア
ニリン ヒドロクロライド、4-アミノ-3-メチル-N-エ
チル-N-(β-メタンスルホンアミド)エチルアニリン
セスキスルファート ハイドラート、4-アミノ-3-メチ
ル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)アニリン ス
ルファート、4-アミノ-3-β-(メタンスルホンアミ
ド)エチル-N,N-ジエチルアニリン ヒドロクロライ
ド、及び4-アミノ-N-エチル-N-(2-メイトキシエチ
ル)-m-トルイジン ジ-p-トルエン スルホン酸。
【0091】現像に続いて、脱色及び定着の段階、混合
した脱色−定着操作を行い、銀もしくはハロゲン化銀を
除去するために、洗浄及び乾燥を行う。
【0092】
【実施例】
(色剤1の合成)4-メタンスルホンアミドベンゾイル
アセトニトリル(8g、33.6mmol)、3-ホルミルイ
ンドール(7.3g、50.4mmol)及び酢酸アンモニ
ウム(1.3g、16.8mmol)の、エタノール100m
L中の混合物を、20分間で還流するまで加熱し、45
分間還流させた。得られた混合物を25℃に冷却し、濾
過して沈殿を採集し、エタノールで洗浄した。採集した
固体を50mLの熱酢酸に30分間懸濁させ、得られた純
粋色材を濾過によって収集し、乾燥した。全ての分析デ
ータは所望の構造と一致した。
【0093】(色剤3の合成)2-(4-メチルスルホン
アミド)フェニル-1,1,3-トリシアノプロペン(6
g、21mmol)及び3-ホルミルインドール(4g、28m
mol)の、酢酸60mL中の混合物を、加熱し、2.5時
間還流させた。混合物を25℃に冷却し、得られた沈殿
を濾過により採集し、酢酸で洗浄した。単離した固体は
熱酢酸に30分間懸濁させた後、得られた純粋色材を濾
過によって収集し、乾燥した。色材3gが6.9g(8
0%)単離された。全ての分析データは所望の構造と一
致した。
【0094】(色剤5の合成)4-メタンスルホンアミ
ドベンゾイルアセトニトリル(10g、42mmol)、2-
メチルインドール-3-カルボキシアルデヒド(7.3
g、46mmol)及び、酢酸アンモニウム(1g、12.6
mmol)の、酢酸80mL中の混合物を、加熱し、3時間還
流させた。混合物を25℃に冷却し、沈殿したを濾過に
より採集し、酢酸で洗浄した。粗製の色材を熱酢酸に3
0分間懸濁させ、濾過及び乾燥により回収した。色材5
が13g(82%)単離された。全ての分析データは所
望の構造と一致した。
【0095】(実施例1:色材滲出及び可溶化)化学式
(III)の色材及び比較用色材A及びCを、以下の方法
に従ってボールミルにより、微晶質色材の分散液として
調製した。水(21.7mL)及び、界面活性剤Trit
on X−200(登録商標)の6.7%溶液(Tri
tonX−200 2.65g)を60mLのねじ栓瓶にい
れた。酸化ジルコニウムビーズ(40mL、直径2mm)を
加え、栓を完全に閉めた容器をミル中に置き、内容物を
4日間粉砕した。容器を取り出し、内容物を12.5%
のゼラチン水溶液(ゼラチン 8.0%)に加えた。新
たな混合物をローラーミル上に10分間置き、得られた
混合物を濾過して酸化ジルコニウムビーズを除去した。
得られた色材分散液の平均粒子径は1.0μm未満であ
った。
【0096】これらの色材の微晶質色材の分散液を、以
下の方法に従ってポリエステル支持板に塗膜した。展着
剤(界面活性剤 10G)及び硬膜剤(ビス(ビニルス
ルホニルメチル)エーテル)を、前述のように調製した
色材−ゼラチン溶解物に加えた。この混合による溶解物
をポリ(エチレン テトラフタラート)支持板に塗膜
し、色材が0.27g/m2の量、及びゼラチンが1.61
g/m2の量、また硬膜剤が0.016g/m2のレベルの塗膜
とした。分光光度計で色材分散液の吸収を測定した。同
一の構成を5分間蒸留水で洗浄し(流速 2〜3gal/
分)、Kodak E−6法(登録商標)(British Jou
rnal of Photography Annual, 1977, 194-97頁参照)を
行い、各々について吸収を測定した。結果を表Iに示
す。
【0097】
【表2】
【0098】
【化33】
【0099】
【化34】
【0100】
【化35】
【0101】これらの結果から、化学式(I)及び(I
I)の色材は水による洗浄によって影響されず、塗膜時
のpHにおいて滲出しないが、定着処理の間に除去及び
/または脱色のために完全に溶解することを示してい
る。同様に置換された比較例、色材C(色材1のスルホ
ンアミド誘導体、米国特許U.S.5,213,957
号)では、しかしながら、処理後の着色が残った。
【0102】(実施例2:被覆力)実施例1と同様の方
法で、色材1〜8及び比較用色材A、B及びCの固形粒
子分散液を調製し、ポリエステル支持板に塗膜した。本
発明の色材、色材1、2、3、4、5、6、7及び8
は、米国特許5,213,957号に好ましい実施態様
として記載されているパラゾロン官能基の代わりに、ベ
ンゾイルアセトニトリル官能基を酸性核として有するこ
と以外は、比較例の色材A、B及びCと構造的に類似で
ある。色材分散液の吸収を分校光度計で測定し、各色材
について被覆力(C.P.)を決定した。固形粒子分散
液塗膜中での色材の被覆力を、選択されたλmaxでの光
学密度を塗膜した色材積層量(laydown)(mg/ft2)で
割ることにより決定した。この調査のため、色材のC.
P.値を、それぞれの相対λmaxでの光学密度(Dma
x)に基づいて比較した。表IIに示される、下記の結果
が得られた。
【0103】
【表3】
【0104】上記の結果は、本発明の色材が従来のもの
よりも優れた被覆力を有することを示している。
【0105】(実施例3:固形粒子色材Iのスペクトル
状態)実施例1と同様の方法で、色材1〜4及び比較用
色材A、B及びCの微晶質色材分散液を調製し、ポリエ
ステル支持板に塗膜した。色材分散液の吸収を分光光度
計で測定し、各色材について480nm及び510nmにお
ける光学密度(O.D.)の比(すなわち、480nmで
のO.D./510nmでのO.D.)を算出した。50
0nmを過ぎて緑色感光度を著しく弱めることなく、青/
緑感光性乳剤に青色光が届くことを防ぐために、黄色フ
ィルター色材が緑色感光乳剤の上に塗膜されていること
から、この比率は高いことが望ましい。表IIIに示され
る、下記の結果が得られた。
【0106】
【表4】
【0107】これらの結果には、500nm付近で明白な
光学密度の変化があることから、本発明の色材は色材
A、B及びCと比較すると、黄色フィルター色材として
使用するための固形粒子分散液として、より優れたスペ
クトル特性を有することが示されている。
【0108】(実施例4:固形粒子色材IIのスペクトル
状態)実施例1と同様の方法で、色材5〜8及び比較用
色材A、B及びCの固形粒子分散液を調製し、ポリエス
テル支持板に塗膜した。色材分散液の吸収を分光光度計
で測定し、各色材について480nm及び510nmにおけ
る光学密度(O.D.)の比(すなわち、480nmでの
O.D./510nmでのO.D.)を算出した。480
nmを超えた波長での緑色感光度を著しく弱めることなく
青/緑感光性乳剤に青色光が届くことを防ぐために、緑
色感光乳剤の上に塗膜された黄色フィルター色材にとっ
て、この比率が高いことが望ましい。このような色材は
表3に示したような本発明の色材によるものよりも、青
色光吸収放絡線が僅かに浅色であることを要する写真材
料に用いられることが望ましい。下記の表IVに示す結果
が得られた。
【0109】
【表5】
【0110】これらの結果には、480nm付近に明白な
光学密度の変化があることから、本発明の色材は色材
A、B及びCと比較すると、黄色フィルター色材として
使用するための固形粒子分散液として、より優れたスペ
クトル特性を有することが示されている。
【0111】(実施例5:現像液中での色材の調整効
果)本発明の色材は、一般的に化学反応及び/または可
溶化を経る処理の間、通常は現像の間に脱色するように
計画されている。従って、これらの色材の濃度が現像液
中で上昇するにつれて、すなわち、現像液が色材に“調
整される(seasoned)”につれて示す、可能な感光効果
を検査することは重要である。このような調整効果は、
単に色材を適切なレベルで現像液に加えることにより、
容易に擬制(シュミレーション)できる。例えば、色材
が0.1g/m2に塗膜され、現像液が0.5L/m2の流速で
補充される(C−41写真現像液の補充には典型的な方
法である)場合、現像液中の色材の理論的調整レベルは
0.2g/Lである。
【0112】これらの色材の可能な感光効果を試験する
ために、市販のカラーネガフィルム(Codak Ro
yal Gold 1000)を、現像液に本発明の色材
0.2g/Lを加えてC−41写真現像液の標準的な方法
で処理した。この方法のプロトコルを下記に示す。
【0113】3.25分 現像*(37.9℃) 3.00分 漂白**(37.9℃) 1.00分 水洗浄(35.0℃) 3.00分 定着***(37.9℃) 3.00分 水洗浄(35.0℃) 1.00分 KODAK PHOTO-FLOTM(商標)によるすす
ぎ(37.9℃) 5.00分 乾燥* 現像液溶液は、pHが10.05である、炭酸カリ
ウム(37.5g)、硫酸ナトリウム(3.7g)、ヨウ
化カリウム(1.2mg)、臭化ナトリウム(1.3
g)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(40重量%溶
液中で8.4g)、硫酸ヒドロキシルアミン(2.4
g)、及びKODAKカラー現像液剤CD4(4.5g)の水
溶液(それぞれの量は1リットルあたりの含有量)。** 漂白溶液は、KODAK FLEXICOLOR BLEACH III。*** 定着溶液は、pHが6.5である、(各重量はリ
ットルあたりの含有量)メタビスルファイト(11.8
g)の水溶液、及びチオ硫酸アンモニウム(56.5
%)の溶液(162ml)及び亜硫酸アンモニウム(4
%)の水溶液(それぞれの量は1リットルあたりの含有
量)。
【0114】処理を行う前に、色材を現像液中で約16
時間、室温にて反応させた。表V(a)には、現像液中
に色材が存在することによりフィルムの未露光の部分の
密度の変化を示した。
【0115】
【表6】
【0116】表V(a)の結果から、従来のC−41写
真現像液中の、可能な色材の調整効果を最小にするため
には、以下の化学式(IV)の色材が好ましい。
【0117】
【化36】
【0118】上記式中、GはOまたはC(CN)2、R2
は水素もしくは置換もしくは未置換のアルキル、R11
置換もしくは未置換のアルキルであり、GがOである場
合にはR2は置換もしくは未置換のアルキルである。
【0119】市販のカラーネガフィルムを露光させ、亜
硫酸ヒドロキシルアミン2.4g/Lを含む標準C−41
現像液溶液(現像液I)、ヒドロキシルアミンを全く含
まないC−41現像液溶液(現像液II)、もしくはヒド
ロキシルアミンがジエチルヒドロキシルアミンに置換さ
れているC−41現像液溶液(現像液III)を用いて処
理した(前述のプロトコルを使用)。
【0120】フィルムを、これらの同じ現像液にD1を
0.2g/L加えた現像液中でも処理した。表V(b)に
は、現像液中の色材によって起こるDmin密度の変化が
示されている。
【0121】
【表7】
【0122】この結果から、色材1が存在する場合に
は、ヒドロキシルアミンを含まず、ヒドロキシルアミン
を全く含まないか、置換ヒドロシキルアミンを含む現像
液溶液を用いて、写真材料が現像されることが好まし
い。
【0123】本発明を、特に好ましい実施態様について
詳細に説明したが、これらの変種及び部分的変更も本発
明の発想及び範囲内であることは理解されるであろう。
フロントページの続き (72)発明者 テレンス・ロバート・オトゥール アメリカ合衆国・ニューヨーク・14580・ ウェブスター・オールド・ミル・レーン・ 526

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式(I)の色材であって、 【化1】 上記式中、GはOもしくはジシアノビニルを表し;E1
    は電子求引基を表し;R1は置換もしくは未置換のアリ
    ール基を表すか、あるいは、置換もしくは未置換のヘテ
    ロアリール基を表し;L1、L2及びL3はそれぞれが個
    別に置換もしくは未置換のメチン基を表し;Zは、集合
    してフラン以外の5員または6員の複素環を形成するこ
    とのできる非金属元素を表し;nは0もしくは1を表
    し、pKa値が4〜12である少なくとも一のイオン化
    し得る官能基を含有する色材を含む写真材料。
  2. 【請求項2】 化学式(II)の色材であって、 【化2】 上記式中、GはOもしくはジシアノビニルを表し;R1
    は置換もしくは未置換のアリール基を表すか、あるい
    は、置換もしくは未置換のヘテロアリール基を表し;
    1、L2及びL3はそれぞれが個別に置換もしくは未置
    換のメチン基を表し;nは0もしくは1を表し;Yは、
    置換もしくは未置換の、接合したベンゼン環を任意に含
    む5員または6員の複素環を形成する非金属元素を表
    し;R2及びR3は個別に、水素もしくは、置換もしくは
    未置換のアルキル、アリール、もしくはアシル基を表
    し、pKa値が4〜12である少なくとも一のイオン化
    し得る官能性基を含有する色材を含む写真材料。
  3. 【請求項3】 化学式(III)の色材であって、 【化3】 上記式中、GはOもしくはジシアノビニルを表し;R2
    及びR3は個別に水素もしくは置換もしくは未置換のア
    ルキル、アリール、もしくはアシル基を表し;R4
    5、R6及びR8は個別に、水素もしくは、置換もしく
    は未置換のアルキル、アリール、もしくはアリールオキ
    シ基を表すか、あるいは以下の置換基、ハロゲン、シア
    ノ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アミ
    ド、アシル、アルキルアミノ、カルボキシ、スルホンア
    ミド、スルファモイル、もしくはヒドロキシの中の一つ
    を表すか、付随のアリール環と接合した炭素環もしくは
    複素環を形成するのに必要な元素を表し、R7は置換ア
    ルキルもしくはアシル基であり、pKa値が4〜12で
    ある少なくとも一のイオン化し得る官能基を含有する色
    材を含む写真材料。
  4. 【請求項4】 化学式(III)の色材であって、 【化4】 上記式中、GはOもしくはジシアノビニルを表し;R2
    は水素、もしくは置換もしくは未置換のアルキル基を表
    し;R3は水素もしくは置換もしくは未置換のアルキ
    ル、アリール、もしくはアシル基を表し;R4はNHS
    211を表し、R11は置換もしくは未置換のアルキル
    基を表し;R5、R6及びR8は個別に水素もしくは置換
    もしくは未置換のアルキル、アリール、もしくはアリー
    ルオキシ基を表すか、あるいは以下の置換基、ハロゲ
    ン、シアノ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニ
    ル、アミド、アシル、アルキルアミノ、カルボキシ、ス
    ルホンアミド、スルファモイル、もしくはヒドロキシの
    中の一つを表すか、付随のアリール環と接合した炭素環
    もしくは複素環を形成するのに必要な元素を表し、R7
    は置換アルキルもしくはアシル基であり、GがOであれ
    ばR2は置換もしくは未置換のアルキル基であり、pK
    a値が4〜12である少なくとも一のイオン化し得る官
    能基を含有する色材を含む写真材料。
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