JP2003261786A - ベンゾチアジン色素 - Google Patents

ベンゾチアジン色素

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JP2003261786A
JP2003261786A JP2003028397A JP2003028397A JP2003261786A JP 2003261786 A JP2003261786 A JP 2003261786A JP 2003028397 A JP2003028397 A JP 2003028397A JP 2003028397 A JP2003028397 A JP 2003028397A JP 2003261786 A JP2003261786 A JP 2003261786A
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Margaret Jones Helber
ジョーンズ ヘルバー マーガレット
Douglas M Willis
エム.ウィリス ダグラス
John Dicillo
ディチロ ジョン
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Eastman Kodak Co
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/825Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antireflection means or visible-light filtering means, e.g. antihalation
    • G03C1/83Organic dyestuffs therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光を放出せず、吸収色素又はハレーション
防止色素として使用できるフィルタ色素を提供するこ
と。 【解決手段】 下記式II及び式IIA: 【化1】 (式中、R1は水素、6〜14個の炭素原子を含むアリ
ール基又は1〜12個の炭素原子を含むアルキル基を表
し;R2とR3は、組み合わさって、6〜14個の原子を
含む芳香族、炭素環式又は複素環式の環系を形成し;X
はスルホキシド、スルホン又はジシアノビニル基を表
し;Yはスルホキシド、スルホン、カルボニル又はジシ
アノビニル基を表し;L1、L2及びL3はメチン基を表
し、これら複数のメチン基は、mが1以上の場合に、組
み合わさって5又は6員環を形成していてもよく;mは
0、1、2又は3であり;Wはアリール基であり;Dは
X基及びY基と共役な部分である)により表される色
素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色素に関するもの
であり、より詳細には、写真材料などの画像形成材料に
おいて有用な新規なベンゾチアジン色素に関する。
【0002】
【従来の技術】当該技術分野で知られているさまざまな
染料や顔料は非常に多岐にわたるが、幅広い用途で着色
剤として有用な新規な発色系を発見しようとする努力
が、合成色素を研究する化学者によって続けられてい
る。それらの用途としては、繊維色素、ヘアダイ、ペイ
ント顔料、印刷用インク、インクジェット着色剤、ゴム
やプラスチック用の着色剤、ポリマー安定化剤、エレク
トロクロミック及びサーモクロミック・ディスプレイ装
置、レーザー色素、電子写真顔料、増感色素、画像色
素、写真系のためのフィルタ色素、液晶ディスプレイ装
置、光ディスク、生物学的ステインなどがある。
【0003】さまざまな色素が写真材料で用いられてい
る。カラー写真要素において画像を形成するのに用いら
れるさまざまな色素に加え、青光に対してだけ固有感度
のあるハロゲン化銀の感度領域を輻射線の他の波長に拡
げるために分光増感色素が使われている。この目的に一
般的に使用されている色素の中には、これらの色素につ
いては、T.H. James編, The Theory of the Photograph
ic Process, 第4版,Macmillan, New York, 1977, 第8
章と、F.M. Hamer, Cyanine Dyes and Related Compoun
ds, Wiley, New York, 1964に記載されているシアニン
類及びメロシアニン類がある。
【0004】写真材料は、スペクトルのさまざまな領域
に属する光(ほんのいくつか例示するならば、赤、青、
緑、紫外、赤外)を吸収するようにフィルタ色素をしば
しば含む。これらのフィルタ色素は、特定のスペクトル
領域の光が要素の輻射線感受層の少なくとも1つに達し
ないようにするため又は達するのを少なくとも抑制する
ため、写真材料を露光している間に光を吸収する機能を
果たすことがしばしば必要とされる。色素は、カラー写
真材料において、入射光を吸収して画像の鮮鋭さを向上
させるためにフィルタとして用いられる。このフィルタ
は、典型的には、オーバーコート又は中間層中に配置さ
れる。写真フィルムにおいて粒子間吸収剤として用いら
れる多くのポリメチン色素は蛍光性であるため、その吸
収極大位置で光を吸収すると、一般的に吸収極大波長よ
りも長い波長の蛍光の形態で光を発することができると
いう特別な問題がある。吸収色素による蛍光、増感され
た乳剤の増感不良をもたらすことがある。それゆえ、あ
る種の色素は写真材料における使用に適していない。
【0005】さらに、色素は、非画像形成層で、吸収さ
れずに画像層を通過する輻射線を吸収し、その結果とし
て最終画像に望ましからぬ曇りが現われるのを防止する
ハレーション防止色素としてしばしば使用される。しか
し、要素の処理後、相変わらずハレーション防止色素が
存在していると、写真材料の画質に悪影響を及ぼす。そ
のため、写真処理プロセスの間に溶解させて除去でき
る、あるいは少なくとも脱色できるハレーション防止色
素が望まれている。しかし容易に溶解する色素は、コー
ティングの間に写真材料中を自由に移動する傾向がある
ため、最終的な画質に悪影響を及ぼす。色素が自由に移
動するのを防止するには、塗布された層中に色素を結合
させる媒染剤とともに色素をコーティングするとよい。
色素媒染剤は、しばしば有効であるが、色素を過度に強
く結合したり過度に弱く結合したりする傾向がある。結
合が強過ぎると写真処理中の色素の溶解が抑制され、結
合が弱過ぎると色素が自由に移動するのを妨げることが
できる。この問題に対処するために、ハレーション防止
色素又はフィルタ色素として用いられている色素を、固
体粒子分散体として配合することがある。固体粒子分散
体は、コーティングされた酸性乳剤層中に色素が固定さ
れるが、写真処理プロセスの高pH環境において完全に
除去されるように、層に応じたやり方でフィルタ色素を
コーティングすることを可能にする。極めて安定な色素
の固体粒子分散体は、インクジェット印刷などの出力媒
体で使用できるという利点もある。水溶性吸収色素又は
固体粒子分散体色素として配合されたさまざまなフィル
タ色素を記載している多くの特許文献がある。例えば、
米国特許第4,950,586号、第4,948,71
8号、第4,948,717号、第4,940,654
号、第4,923,788号、第4,900,653
号、第4,861,700号、第4,857,446号
及び第4,855,221号がある。さらに、以下の式
I(ただし、X=SO2、C=O;Y=SO2、C=O)
で一般的に表わされるいくつかの核が知られている。具
体的には、以下の式IAで表わされるベンゾチアジン化合
物が記載されている(Lombardinoら, Org. Prep. Proc.
Int., 1971, 3(1), p. 33;米国特許第3,303,1
91号)。
【0006】
【化3】
【0007】ケトメチレン位置でさまざまなエステル基
で置換された互変異性誘導体も医薬品用途に関して記載
されている(日本国特開昭46−022150号)に記
載されている。しかしこれら文献のどれにも、本発明で
利用するベンゾチアジン核、又はそれと非常に近縁の核
から特に誘導されるポリメチン色素又はアザメチン色
素、又はそれらの画像形成要素における使用は全く記載
されていない。
【0008】
【特許文献1】米国特許第3,303,191号明細書
【特許文献2】米国特許第3,923,709号明細書
【特許文献3】米国特許第4,256,819号明細書
【特許文献4】米国特許第4,855,221号明細書
【特許文献5】米国特許第4,857,446号明細書
【特許文献6】米国特許第4,861,700号明細書
【特許文献7】米国特許第4,900,653号明細書
【特許文献8】米国特許第4,923,788号明細書
【特許文献9】米国特許第4,940,654号明細書
【特許文献10】米国特許第4,948,717号明細
【特許文献11】米国特許第4,948,718号明細
【特許文献12】米国特許第4,950,586号明細
【特許文献13】米国特許第4,960,870号明細
【特許文献14】国際公開第92/05164号公報
【特許文献15】米国特許出願第10/071,287
号明細書
【非特許文献1】ダーウェント抄録誌,独国特許出願公
開第2912455号,1980年10月9日
【非特許文献2】ダーウェント抄録誌,特開平3−21
3847号公報,1991年9月19日
【非特許文献3】ダーウェント抄録誌,特開平3−22
0551号公報,1991年9月27日
【非特許文献4】ランバルディノ(Lombardino)ら,
「オーガニック・プレパレーションズ・アンド・プロシ
ージャーズ・イント(Organic Preparations and Proce
dures Int.)」,1971年,第3巻,第1号,第33
〜36頁
【0009】
【発明が解決しようとする課題】公知の色素が多数ある
にもかかわらず、画像形成分野においては、蛍光を放出
せず、吸収色素又はハレーション防止色素として使用で
きるフィルタ色素が依然として必要とされている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式II及
び式IIAで表わされる色素を提供する。
【0011】
【化4】
【0012】上式中、R1は、水素、6〜14個の炭素
原子を含むアリール基、又は1〜12個の炭素原子を含
むアルキル基を表し;R2とR3は、組み合わさって、6
〜14個の原子を含む芳香族の炭素環式又は複素環式の
環系を形成し;Xは、スルホキシド(S=O)、スルホ
ン(SO2)又はジシアノビニル(C(CN)2)基を表
わし;Yは、スルホキシド(S=O)、スルホン(SO
2)、カルボニル(C=O)又はジシアノビニル(C
(CN)2)基を表わし;L1、L2及びL3はメチン基を
表わし、これら複数のメチン基は、mが1以上の場合
に、組み合わさって5又は6員環を形成していてもよ
く;mは0、1、2又は3であり;Wはアリール基であ
り;DはX基及びY基と共役する部分である。
【0013】本発明の色素は容易に合成でき、しかもハ
ロゲン化銀写真材料やインクジェット材料などの画像形
成要素において有用な色素である。さらに、本発明の色
素は望ましくない蛍光を放出することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】式Iで表わされるさまざまな核、
非常に好ましくは式IAで表わされる3,4−ジヒドロ−
1H−2,1−ベンゾチアジン−4−オン−2,2−ジ
オキシド核(以下、一般的に“ベンゾチアジン”と呼
ぶ)化合物を使用し、下記式II及び式IIAで表される色
素、非常に好ましくは、下記式III及び式IIIAで表わさ
れる色素を都合良く製造できることが見いだされた。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】上記式I、IA、II、IIA、III及びIIIAにお
いて、R1及びR4は、それぞれ独立に、6〜14個の炭
素原子を含むアリール基、又は1〜12個の炭素原子を
含むアルキル基を表わす。R2とR3は、組み合わさっ
て、6〜14個の原子を含む芳香族、炭素環式又は複素
環式の環系(例えば置換又は非置換ベンゼン環)を形成
する。Xは、スルホキシド、スルホン又はジシアノビニ
ルを表わすことがあり、Yは、スルホキシド、スルホ
ン、カルボニル又はジシアノビニルを表わすことがあ
る。好ましい一実施態様では、Xはスルホン(SO2
であり、Yはカルボニル(C=O)である。R5基は、
それぞれ独立に、1〜20個(好ましくは1〜8個)の
炭素原子を含むアルキル基、2〜20個(好ましくは2
〜8個)の炭素原子を含むアルケニル基、又は5〜14
個の炭素原子を含むアリール、アラルキル、複素環式若
しくはシクロアルキル基、あるいはヒドロキシ、アルコ
キシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アミド、シ
アノ、ハロゲン、ニトロ若しくは水素を表わす。各L
は、メチン基を表わす(m=1、特にm>1のとき、こ
れらのうちの任意のものが5又は6員環の構成要素とな
っている場合も含まれる)。mは0、1、2又は3であ
る。Wはアリール基を表わす。
【0018】特に断わらない限り、“置換された”又は
“置換体”という用語は、水素以外の任意の基又は原子
を意味する。さらに、“基”という用語を使用する場
合、置換基が置換可能な水素を含んでいるときには、置
換基が写真での利用に必要な性質を損なわない限り、そ
の置換基の置換されていない形態だけでなく、任意の1
つ又は複数の置換基でさらに置換された形態もこの用語
に含まれるものとする。必要に応じて、置換基自体をさ
らに上記の置換基で一回以上置換することもできる。当
業者は、使用する個々の置換基を、個々の用途において
望ましい写真特性を達成できるように選択することがで
きる。置換基としては、例えば、疎水基、可溶化基、ブ
ロッキング基、放出性基又は放出可能基などが挙げられ
る。1つの分子が2つ以上の置換基を有する場合には、
特に断わらない限り、置換基が組み合わさって、縮合環
などの環を形成していてもよい。
【0019】Dは、式IIにおけるX基及びY基と共役な
位置、又は式IIIにおけるベンゾチアジン環のカルボニ
ル酸素と共役な位置にある、利用可能な電子対を有する
原子を含んでいることが好ましい。この原子は、O、
N、Se、S又はCであり、少なくとも1つの電子求引
性基がそれに結合しているか、あるいはDは、ベンゼン
環を含む基であってもよい。Dは、式IIにおけるX基及
びY基と共役な位置、又は式IIIにおけるベンゾチアジ
ン環のカルボニル酸素と共役な位置にある、特にO若し
くはN原子、又は−C(CN)2を含むことができる。
カルボニル酸素と“共役”な位置にあるとは、その酸素
とD内の原子の間に共役系が存在していることを意味す
る。そのような系は有機化学で一般に知られており、単
結合と、二重結合又は三重結合とが交互に現われる鎖の
ことを意味する。Dはヘミシアニン部分ではない。Dと
しての具体的な基としては、以下のものが挙げられる。
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】上式において、X1は、スルホキシド(S
=O)、スルホン(SO2)又はジシアノビニル(C
(CN)2)基を表わし、Y1は、スルホキシド(S=
O)、スルホン(SO2)、カルボニル(C=O)又は
ジシアノビニル基(C(CN)2)基を表わす。R6は、
好ましくは6〜14個の炭素原子を含むアリール(置換
されたもの、又は置換されていないものを包含)基、又
は1〜12個の炭素原子を含むアルキル基を表わす。R
7基は、それぞれ独立に、1〜20個(好ましくは1〜
8個)の炭素原子を含むアルキル基、2〜20個(好ま
しくは2〜8個)の炭素原子を含むアルケニル基、又は
5〜14個の炭素原子を含むアリール、アリールアルキ
ル、複素環式若しくはシクロアルキル基、あるいはヒド
ロキシ、カルボキシ、シアノ、クロロ、ニトロ若しくは
水素を表わす。R8は、水素、カルボキシ、カルボキシ
アルキル、スルホンアミド、スルファモイル、又は炭素
原子数が好ましくは1〜10のアルキル、アリールアル
キル、シクロアルキル、アルコキシ、アルキルアミノ若
しくはアルキルチオ基を表わす。R9は、炭素原子数が
好ましくは1〜約8のアルキル基、又は炭素原子数が好
ましくは5〜約10のアリールアルキル若しくはシクロ
アルキル基を表わす。Gは、−O又は−C(CN) 2
表わす。炭素原子数が12以下の基としては、特に、ア
リール基(例えばフェニル)、シクロアルキル基(例え
ば置換又は非置換シクロヘキシル)が挙げられる。
【0023】R10は、炭素原子数1〜20(好ましくは
1〜8)のアルキル基(本明細書で用いる“基”なる用
語は、いつでも、置換又は非置換アルキル基であること
ができる可能性を包含する)若しくは炭素原子数2〜2
0(好ましくは2〜8)のアルケニル基、あるいは炭素
原子数が好ましくは5〜約14のアリール、アラルキ
ル、複素環式又はシクロアルキル基を表わす。R11は、
電子求引性基を表わす。特に、好ましい電子求引性置換
基は、ハメットσp値が0.1よりも大きく、好ましく
は0.1から1.0の間の値(例えば、0.3、0.
4、0.5、0.6のいずれかと1の間の値)である。
ハメットσp値は、J. March著, Advanced Organic Chem
istry, 第3版, John Wiley Sons, N. Y.; 1985に論じ
られている。“p”という添字は、そのσの値がベンゼ
ン環のパラ位にある置換基について求められたものであ
ることを意味する。ハメットσp定数に関する別の表
は、“Chemical Reviews”, 第91巻、165〜195
頁(C. Hansch他)にある。R11としての基は、シア
ノ、アシル、ベンゾイル、フェナシル、アミノカルボニ
ル、アルコキシカルボニル、アリール若しくはアルキル
スルホニル(これらの基はいずれも、炭素原子を特に2
〜20個、好ましくは2〜個含む)、アリールスルホニ
ル若しくは任意のスルファモイル基(これらの基は、炭
素原子を、特に1〜8個、好ましくは1〜20個含む)
が挙げられる。あるいは、R10及びR11は、組み合わさ
って、5又は6員複素環式核又は不飽和脂環式核を少な
くとも1つ含む置換又は非置換の環を完成するのに必要
な非金属原子群を表わすこともできる。
【0024】R12、R15、R16及びR17は、それぞれ独
立に、水素、カルボキシ、カルボキシアルキル、スルホ
ンアミド、スルファモイル、又は炭素原子数が好ましく
は1〜10のアルキル基、アリールアルキル、シクロア
ルキル、アルコキシ、アルキルアミノ若しくはアルキル
チオ基を表わす。R13とR14は、それぞれ独立に、炭素
原子数が好ましくは1〜20(より好ましくは1〜8)
のアルキル基、若しくは炭素原子数が好ましくは2〜8
のアルケニル基、又は炭素原子数が好ましくは5〜約1
4のアリール、アリールアルキル、複素環式若しくはシ
クロアルキル基を表わす。あるいは、R13とR14は、互
いに組み合わさって、置換又は非置換5又は6員環を形
成するのに必要な非金属原子群を表わすか、又はR13
14は、それぞれ独立に、窒素原子が結合しているフェ
ニル環と置換又は非置換5又は6員縮合環を形成するの
に必要な非金属原子群を表わすこともできる。R18は、
炭素原子数が好ましくは1〜約8のアルキル基、又は炭
素原子数が好ましくは5〜約10のアリールアルキル若
しくはシクロアルキル基を表わす。Gは、−O又は−C
(CN)2を表わす。
【0025】Z1、Z2、Z3は、それぞれ独立に、5又
は6員複素環式核を少なくとも1つ含む置換又は非置換
の環系を完成するのに必要な非金属原子群を表わす。
【0026】Z2によって形成される基としては、ピリ
ジン、ピラゾール、ピロール、フラン、チオフェン、そ
れらの同族体、縮合環系(例えばインドール、ベンゾオ
キサゾール)とそれらの同族体が挙げられる。
【0027】Z3で表わされる原子は、5又は6員の複
素環核を形成することができる。この複素環核は、別の
置換又は非置換環(例えばベンゾ環)と縮合していても
よい。適切な複素環核は、増感色素において一般的に用
いられているタイプのものであり、当該技術分野でよく
知られている。多数の具体例が、例えばJames編, “The
Theory of the Photographic Process”, 第4版, 1
95〜203頁に記載されている。有用な複素環核とし
ては、チアゾール、セレナゾール、オキサゾール、イミ
ダゾール、インドール、ベンゾチアゾール、ベンゾイン
ドール、ナフトチアゾール、ナフトオキサゾール、ベン
ゾイミダゾールなどが挙げられる。好ましい一実施態様
では、Zは、置換又は非置換のベンゾオキサゾール又は
ベンゾチアゾール核を完成するのに必要な原子群を表わ
す。
【0028】mは、0、1、2又は3である。nは、
0、1、2、3又は4である。pは、0、1、2、3又
は4である。qは、0、1、2、3、4又は5である。
rは、0、1、2、3又は4である。sは、0、1、2
又は3である。tは、0又は1である。
【0029】以下のように表わされ、GがOを表わすD
4の活性メチレン部分は、当該技術分野でよく知られて
おり、例えば、Hamer著,“Cyanine Dyes and Related C
ompounds”, 第469〜494頁及び第595〜604
頁に記載されている。
【0030】
【化9】
【0031】本発明によれば、好ましい活性メチレン基
として、ベンゾイルアセトニトリル、2−ピラゾリン−
5−オン、ピラゾリジンジオン、バルビツル酸、ローダ
ミン、インダンジオン、ベンゾフラノン、クロマンジオ
ン、シクロヘキサンジオン、ジオキサンジオン、フラノ
ン、イソオキサゾリノン、ピラゾロピリジン、ピリド
ン、イソオキサゾリジンジオン、ピランジオン、トリシ
アノプロペン(R11=CN、G=C(CN)2)から誘
導されたものなどが挙げられる。M+は陽イオン、例え
ばH+、Et3NH+、C55NH+、Na+、K+等であ
る。
【0032】L1〜L6は、メチン基である(本明細書に
おいて、すでに述べたように“基”なる用語は、置換さ
れた基又は置換されていない基を包含する)。L1〜L6
上の置換基としては、R6とR7に関してすでに説明した
ように、置換又は非置換のアルキル、アルケニル、アリ
ール、アラルキル、クロロ若しくはアセトキシ又はシク
ロアルキル基が挙げられる。L1〜L6のどれもが、炭素
環式又は複素環式環(どちらのタイプも、特に5員又は
6員環)、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、そ
の同族体の構成要素になることができる。このような可
能性は、置換されたメチンの定義に含まれていることが
理解できよう(“置換された”メチンは、メチンを引用
する場合に “基”という用語に包含される)。例えば
m=1の場合、特にm>1の場合には、L1〜L3(特に
2及びL3)は、上記のタイプのどの環の構成要素にな
ることもできる(したがって“置換されている”と見な
される)。
【0033】上記のアルキル基の具体例としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、2
−エチルヘキシル、及びこれらの同族体である。シクロ
アルキル基は、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−
メチルシクロヘキシル、及びこれらの同族体であること
ができる。アルケニル基は、ビニル、1−プロペニル、
1−ブテニル、2−ブテニル、及びこれらの同族体であ
ることができる。アリール基は、フェニル、ナフチル、
スチリル、及びこれらの同族体であることができる。ア
リールアルキル基は、ベンジル、フェネチル、及びこれ
らの同族体であることができる。上記の基又はこの明細
書に記載したそれ以外の基の上にある有効な置換基とし
ては、ハロゲン、アルコキシ、アシル、アルコキシカル
ボニル、アミノカルボニル、カルボンアミド、カルボキ
シ、スルファモイル、スルホンアミド、スルホ、ニト
ロ、ヒドロキシ、アミノ、及びこれらの同族体が挙げら
れる。
【0034】本発明による色素の具体例を以下に示す。
【0035】
【化10】
【0036】
【表1】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【表2】
【0040】
【化13】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【化14】
【0044】
【表5】
【0045】
【化15】
【0046】
【表6】
【0047】
【化16】
【0048】
【表7】
【0049】
【化17】
【0050】
【表8】
【0051】
【化18】
【0052】
【表9】
【0053】溶媒又は水に可溶なフィルタ色素を写真フ
ィルム要素層に組み込むのに用いる1つの方法は、その
色素を水性又はアルコール性の等方性溶液として添加す
ることである。この方法で導入される色素は、一般に非
常に可動性が大きくて迅速に拡散するため、要素の他の
層に入り込むことがしばしばあり、その結果、普通は望
ましくない結果がもたらされることになる。ポリマー媒
染剤を用いると色素が自由に移動するのを阻止できる
が、色素が処理中に要素の中に残ったときには深刻なス
テインの問題が生じる。標準的なコロイドミル法又は均
質化法によって水性ゼラチン中の従来型の分散体とし
て、あるいは配合されたラテックス(loadedlatices)
として以前から調製されている。最近になり、固体フィ
ルタ色素の微粒子サイズのスラリー及び懸濁液を製造す
るためのボールミル法、サンドミル法、媒体ミル法及び
その他の関連する方法が、写真溶融体調製物においてそ
のまま使用できるスラリーや分散体を製造するための標
準的な手段となった。分散体として導入される固体粒子
フィルタ色素を、十分に低いpHでコーティングする
と、色素が自由に移動することに関連する問題をなくす
ことができる。一実施態様では、粒子の平均直径は0.
01〜100ミクロンである。色素は、要素のどの層に
存在していてもよいが、その位置で光を吸収することが
望ましい。しかし写真要素では、色素は、処理中に溶解
させて洗浄除去できる層に存在していることが特に望ま
しい。色素の有効量は、1〜1000mg/m2であ
る。色素は、処理前に所定のスペクトル領域において、
吸光度Dmaxでの光学濃度が少なくとも0.1濃度単
位、好ましくは少なくとも0.50濃度単位となるのに
十分な量で存在していなくてはならない。この光学濃度
は、一般的に、ほとんどの写真用途に対して5.0濃度
単位未満であろう。
【0054】本発明の色素は、中間層色素、トリマー色
素、ハレーション防止色素又は光吸収性要素として用い
ることができる。本発明の色素は、X線材料におけるク
ロスオーバーの防止に用いたり(米国特許第4,90
0,652号、第4,803,150号、欧州特許出願
公開第0,391,405号に開示)、望まない光が多
色写真要素の感光性乳剤層に到達するのを防止するのに
用いたり(米国特許第4,988,611号に開示)、
個々の色素の吸収スペクトルによって決まる他の用途に
用いたりすることができる。この色素は、独立したフィ
ルタ層で使用したり、粒子間光吸収剤として使用したり
できる。
【0055】式(II、IIA、III及びIIIA)の色素は、輻
射線感受性材料の調製に有用である。そのような材料
は、可視光、紫外光、赤外線又はX線等の輻射線に対す
る感受性がある。
【0056】式(II、IIA、III及びIIIA)の色素は、イ
ンクジェット用出力材料などの非写真画像形成要素にお
いても有用である。非写真画像形成要素としては、光記
録媒体、例えばCD、又はレーザーや発光ダイオードに
対する感受性のある他の媒体であることができる。
【0057】本発明の別の態様としては、式(II、II
A、III及びIIIA)で表わされる色素を含む輻射線感受性
要素が挙げられる。この輻射線感受性要素は、少なくと
も1つの感光性親水性コロイド層(一般にはハロゲン化
銀乳剤層)と少なくとも1つの他の親水性コロイド層と
を有する支持体を含む写真要素であることが好ましい。
式(II、IIA、III及びIIIA)で表わされる色素は、写真
要素の親水性層に公知の任意の方法で組み込むことがで
きる。
【0058】本発明に係る要素の支持体は、写真要素用
としてよく知られている多数の支持体のどれでもよい。
これについては後でさらに詳しく説明する。
【0059】本発明の方法で製造される写真要素は、単
色要素又は多色要素であることができる。多色要素は、
スペクトルの3つの主領域の各々に対して感受性のある
色素画像形成ユニットを含む。各ユニットは、スペクト
ルの所定の領域に対して感受性の単一の乳剤層又は複数
の乳剤層で構成することができる。要素を構成する層
は、画像形成ユニットを構成する層も含めて、当該技術
分野で知られているさまざまな順序で配置することがで
きる。別のフォーマットとして、スペクトルの3つの主
領域の各々に対して感受性のある乳剤を単一のセグメン
ト化された層として配置することができる。
【0060】典型的な多色写真要素は、シアン色素画像
形成ユニットと、マゼンタ色素画像形成ユニットと、イ
エロー色素画像形成ユニットとを有する支持体を備えて
いる。シアン色素画像形成ユニットは、少なくとも1つ
の赤感ハロゲン化銀乳剤層と、それに関連した少なくと
も1種のシアン色素形成カプラーとを含んで成る。マゼ
ンタ色素画像形成ユニットは、少なくとも1つの緑感ハ
ロゲン化銀乳剤層と、それに関連した少なくとも1種の
マゼンタ色素形成カプラーとを含んで成る。イエロー色
素画像形成ユニットは、少なくとも1つの青感ハロゲン
化銀乳剤層と、それに関連した少なくとも1種のイエロ
ー色素形成カプラーとを含んで成る。この要素は、さら
なる層、例えば、フィルタ層、中間層、オーバーコート
層、下塗層等を含むことができる。これらの層はすべ
て、透明又は反射性であることができる支持体の上にコ
ートできる。
【0061】本発明の写真要素は、リサーチ・ディスク
ロージャー(Research Disclosure),34390項,
1992年11月に記載されているような磁性記録材料
又は透明な磁性記録層(例えば米国特許第4,279,
945号及び第4,302,523号に記載されている
ような、透明な支持体の下側にある磁性粒子含有層)も
含んでいると有用であろう。この要素は、典型的には、
5〜30ミクロンの全厚さ(支持体を除く)を有する。
カラー感光層の順序は変えることができるとはいえ、通
常は、透明な支持体上に赤感層、緑感層、青感層の順番
であり(すなわち、青感層が支持体から最も遠くな
る)、反射性支持体の場合には逆の順番が典型的であ
る。
【0062】本発明は、本発明の写真要素を、使い捨て
カメラ(あるいは“レンズ付きフィルム”ユニット)と
しばしば呼ばれるものにおいて使用することも想定して
いる。このカメラは、フィルムがそのカメラ内部にあら
かじめ装填された状態で売られており、露光したフィル
ムが内部に残った状態で、カメラ全体が処理業者に戻さ
れる。このようなカメラはガラス製又はプラスチック製
のレンズを備えており、そのレンズを通して写真要素を
露光する。
【0063】本発明の要素で使用するのに適した材料に
関する以下の説明では、リサーチ・ディスクロージャ
ー、1996年9月、第389号、38957項を参照
する。この文献は、以後、“リサーチ・ディスクロージ
ャーI”と呼ぶことにする。以下の説明で参照するセク
ションは、特に断わらない限りはリサーチ・ディスクロ
ージャーIのセクションを指すものとする。参照するす
べてのリサーチ・ディスクロージャーは、Kenneth Maso
n Publications, Ltd.(Dudley Annex, 12a North Stre
et, Emsworth, Hamshire PO 10 7DQ, ENGLAN)から刊行
されている。上記の参考文献とこの明細書で引用する他
のすべての参考文献は、引用によりここに含まれている
ことにする。
【0064】本発明の写真要素で使用されるハロゲン化
銀乳剤としては、ネガ型、例えば表面感受性乳剤又はカ
ブらせていない内部潜像形成乳剤、又は内部潜像形成乳
剤(要素中でカブらせる又は処理中にカブらせる)ポジ
型乳剤であることができる。適切な乳剤とその調製法な
らびに化学増感法及び分光増感法は、セクションI〜V
に記載されている。色材と現像調節剤はセクションV〜
XXに記載されている。写真要素において使用することの
できるビヒクルはセクションIIに記載されており、さま
ざまな添加物、例えば蛍光増白剤、カブリ防止剤、安定
化剤、光吸収及び散乱材料、硬膜剤、コーティング助
剤、可塑剤、滑剤及び艶消剤は、例えばセクションVI〜
XIIIに記載されている。製造方法は、これらすべてのセ
クションに記載されており、層構成は特にセクションXI
に、さまざまな露光法はセクションXVIに、処理方法と
処理剤はセクションXIXとXXに記載されている。
【0065】ネガ型ハロゲン化銀を用いると、ネガ画像
を形成することができる。場合に応じて、ポジ(又は反
転)画像を形成することもできるが、ネガ画像が典型的
には最初に形成される。
【0066】本発明の写真要素では、カラード・カプラ
ー(例えば層間補正のレベルを調節するため)及びマス
キングカプラー、例えば、欧州特許第213,490
号、日本国特願昭58−172,647号、米国特許第
2,983,608号、独国特許出願第2,706,1
17C号、英国特許第1,530,272号、日本国特
許出願A−113935号、米国特許第4,070,1
91号、独国特許出願第2,643,965号に記載さ
れている。マスキングカプラーは、シフトさせたもので
あっても、ブロックされたものであってもよい。
【0067】写真要素は、画質を向上させるため、漂白
又は定着処理工程を促進又は変更する材料も含むことが
できる。欧州特許第193,389号、欧州特許第30
1,477号、米国特許第4,163,669号、第
4,865,956号及び第4,923,784号に記
載されている漂白促進剤が特に有用である。核形成剤、
現像促進剤又はそれらの前躯体(イギリス国特許第2,
097,140号及び第2,131,188号);電子
移動剤(米国特許第4,859,578号及び4,91
2,025号);カブリ防止剤及び混色防止剤(例えば
ヒドロキノン類、アミノフェノール類、アミン類、没食
子酸の誘導体);カテコール;アスコルビン酸;ヒドラ
ジド類;スルホンアミドフェノール類;非色形成カプラ
ーを使用することも考えられる。
【0068】本発明の要素は、コロイド状銀ゾル又はイ
エロー、シアン及び/若しくはマゼンタフィルター色素
(水中油型分散体、ラテックス分散体としてか、固体粒
子分散体として)を含んでなるフィルター色素層と組み
合わせて使用することができる。更に、本発明の写真材
料は、「スミアリング(smearing)」カプラー(例え
ば、米国特許第4,366,237号、欧州特許96,
570号、米国特許第4,420,556号及び第4,
543,323号明細書に記載されているようなもの)
と共に使用することができる。また、カプラーは、例え
ば、特願昭61−258249号若しくは米国特許第
5,019,492号明細書に記載されているようにブ
ロックされていても、保護された形態で塗布されてもよ
い。
【0069】本発明の写真要素は、さらに、PUGを放
出する画像改良化合物、例えば、「現像抑制剤放出型」
化合物(DIR)を含有することができる。本発明の組
成物と関連で有用なDIRは、当該技術分野では公知で
あり、それらの例は、米国特許第3,137,578
号、第3,148,022号、第3,148,062
号、第3,227,554号、第3,384,657
号、第3,379,529号、第3,615,506
号、第3,617,291号、第3,620,746
号、第3,701,783号、第3,733,201
号、第4,049,455号、第4,095,984
号、第4,126,459号、第4,149,886
号、第4,150,228号、第4,211,562
号、第4,248,962号、第4,259,437
号、第4,362,878号、第4,409,323
号、第4,477,563号、第4,782,012
号、第4,962,018号、第4,500,634
号、第4,579,816号、第4,607,004
号、第4,618,571号、第4,678,739
号、第4,746,600号、第4,746,601
号、第4,791,049号、第4,857,447
号、第4,865,959号、第4,880,342
号、第4,886,736号、第4,937,179
号、第4,946,767号、第4,948,716
号、第4,952,485号、第4,956,269
号、第4,959,299号、第4,966,835
号、第4,985,336号明細書、並びに特許公報英
国特許第1,560,240号、第2,007,662
号、第2,032,914号、第2,099,167
号、独国特許第2,842,063号、第2,937,
127号、第3,636,824号及び第3,644,
416号、並びに欧州特許公開公報272,573号、
第335,319号、第336,411号、第346,
899号、第362,870号、第365,252号、
第365,346号、第373,382号、第376,
212号、第377,463号、第378,236号、
第384,670号、第396,486号、第401,
612号、第401,613号に記載されている。
【0070】DIR化合物は、Photographic Science a
nd Engineering、第13巻、174頁、1969年の中
のC.R. Barr, J.R. Thirtle, P.W. Vittumによる“Deve
loper-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers for Color
Photography”にも記載されており、この文献の内容
は、引用によりここに含まれていることにする。
【0071】本発明の概念を用いて反射カラープリント
を得ることも考えられる。これについては、リサーチ・
ディスクロージャー、1979年11月、18716項
(Kenneth Mason Publications, Ltd.(Dudley Annex,
12a North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, En
gland)から入手可能)に記載されており、参考として
その内容がこの明細書に組み込まれている。本発明の写
真要素を形成するための乳剤と材料は、米国特許第4,
917,994号に記載されているように、pHを調節
した支持体の上にコーティングすることができる。その
とき用いるのは、エポキシ溶媒(欧州特許第0,16
4,961号);補足的な安定剤(例えば米国特許第
4,346,165号、第4,540,653号、第
4,906,559号に記載されている);カルシウム
などの多価陽イオンに対する感受性を低下させるため
の、安定化されたキレート化剤(例えば米国特許第4,
994,359に記載されている);ステイン還元化合
物(例えば米国特許第5,068,171号、第5,0
96,805号に記載されている)である。本発明の写
真要素において役に立つ他の化合物は、以下の日本国特
許公開公報に開示されている。第83−09,959
号、第83−62,586号、第90−072,629
号、第90−072,630号、第90−072,63
2号、第90−072,633号、第90−072,6
34号、第90−077,822号、第90−078,
229号、第90−078,230号、第90−07
9,336号、第90−079,338号、第90−0
79,690号、第90−079,691号、第90−
080,487号、第90−080,489号、第90
−080,490号、第90−080,491号、第9
0−080,492号、第90−080,494号、第
90−085,928号、第90−086,669号、
第90−086,670号、第90−087,361
号、第90−087,362号、第90−087,36
3号、第90−087,364号、第90−088,0
96号、第90−088,097号、第90−093,
662号、第90−093,663号、第90−09
3,664号、第90−093,665号、第90−0
93,666号、第90−093,668号、第90−
094,055号、第90−094,056号、第90
−101,937号、第90−103,409号、第9
0−151,577号。
【0072】写真要素に用いられるハロゲン化銀は、ヨ
ウ臭化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀な
どである。例えば、本発明の写真要素で用いられるハロ
ゲン化銀は、少なくとも90%以上の塩化銀を含むこと
ができる(例えば、少なくとも95%、98%、99
%、100%の塩化銀)。このように塩化銀の含有量が
多い乳剤の場合には、臭化銀がいくらか存在していても
よいが、一般にヨウ化銀は実質的に存在していない。ヨ
ウ化銀が実質的に存在していないというのは、ヨウ化物
の濃度が1%を超えず、好ましくは0.5又は0.1%
未満であることを意味する。さらに詳しく説明すると、
そのような場合には、塩化銀を臭化物供給源とともに処
理して塩化銀の感受性を増すことも考えられる。しかし
得られる乳剤中の臭化物のバルク濃度が約2〜2.5%
を超えることは一般になく、その濃度は約0.6〜1.
2%となっていることが好ましい(残りは塩化銀)。%
で表わした上記の数値はモル%である。別の実施態様で
は、粒子は、ヨウ化物が10%以下のヨウ臭化銀であ
る。
【0073】ハロゲン化銀粒子の好ましいタイプとして
は、多面体形、平板状、立方体形、八面体形が挙げられ
る。ハロゲン化銀の粒子サイズは、写真組成物において
有効であることがわかっている任意の分布をしていてよ
く、多分散又は単分散が可能である。
【0074】平板状粒子とは、2つの互いに平行な主平
面を備えていて、それらの主平面がそれぞれ、粒子の他
のどの面よりも明らかに大きい粒子である。平板状粒子
乳剤とは、平板状粒子が、全粒子投影面積の少なくとも
30%、より典型的には少なくとも50%、好ましくは
70%超、最適には90%超を占める乳剤である。平板
状粒子は、全粒子投影面積の実質的にすべて(97%
超)を占めることができる。平板状粒子乳剤としては、
高アスペクト比平板状粒子乳剤(すなわちECD/t>
8のもの)、中アスペクト比平板状粒子乳剤(すなわち
ECD/t=5〜8のもの)、又は低アスペクト比平板
状粒子乳剤(すなわちECD/t=2〜5のもの)であ
ることができる。ここで、ECDは、粒子の投影面積に
等しい面積を有する円の直径であり、tは平板状粒子の
厚さである。乳剤は、典型的には、平板度(T)が大き
く、T(すなわちECD/t2)>25である(ECD
とtはマイクロメートル(mm)単位で求められる)。
平板状粒子は、平板状粒子乳剤において目標とする平均
アスペクト比及び/又は平均平板度を達成できるのであ
れば、任意の厚さが可能である。投影面積に関する条件
を満たす平板状粒子は、厚さが0.3mm未満のものが
好ましく、薄い(厚さ0.2mm未満の)平板状粒子が
特に好ましく、平板状粒子の性能を最大限に発揮させる
のであれば、超薄い(厚さ0.07mm未満の)平板状
粒子が考えられる。ヨウハロゲン化物平板状粒子の元々
の青吸収が青スピードに依存する場合には、より厚い
(典型的には厚さが0.5mm以下)平板状粒子が考え
られる。
【0075】高ヨウ化物平板状粒子乳剤は、Houseの米
国特許第4,490,458号、Maskaskyの米国特許第
4,459,353号、Yagiらの欧州特許第0,41
0,410号に示されている。
【0076】面心立方格子(岩塩型)結晶構造を成して
いるハロゲン化銀からなる平板状粒子は、{100}又
は{111}の主面を有することができる。{111}
主面平板形粒子を含む乳剤のほか、粒子の分散度、ハロ
ゲン化物の分布、2つの面間の距離、エッジ構造、粒子
の転位が制御された乳剤、粒子の{111}面に安定剤
が吸着した乳剤は、リサーチ・ディスクロージャーI、
セクションI.B.(3) (503頁)で引用されている文献
に具体的に示されている。
【0077】本発明で使用するハロゲン化銀粒子は、従
来技術で知られている方法に従って調製することができ
る。そうした方法は、リサーチ・ディスクロージャーI
と、James編, The Theory of the Photographic Proces
sに記載されている。そうした方法としては、アンモニ
ア性乳剤製造法、中性又は酸性乳剤製造法、当該技術分
野で知られているその他の方法などが挙げられる。これ
らの方法は、一般的に、保護コロイドの存在下で水溶性
の銀塩を水溶性のハロゲン化物塩と混合し、析出により
ハロゲン化銀が形成される間、温度、pAg、pH値な
どを適切な値に制御することを伴う。
【0078】本発明で使用するハロゲン化銀は、貴金属
(例えば金)増感剤、中程に位置するカルコゲン(例え
ばイオウ)増感剤、還元増感剤、当該技術分野で知られ
ている他の増感剤を用いて化学増感を行なうことが好ま
しい。ハロゲン化銀の化学増感に役立つ化合物及び方法
は当該技術分野で知られており、リサーチ・ディスクロ
ージャーIとその中で引用されている文献に記載されて
いる。
【0079】本発明の写真要素は、典型的なもののよう
に、乳剤の形態にあるハロゲン化銀を備えている。写真
乳剤は、一般的には、写真要素を構成する層としてその
乳剤をコートするためのビヒクルを含む。有用なビヒク
ルとしては、天然産の物質、例えばタンパク質、タンパ
ク質誘導体、セルロース誘導体(例えばセルロースエス
テル)、ゼラチン(例えば、牛骨若しくは獣皮ゼラチン
などのアルカリ処理ゼラチン、又は豚皮ゼラチンなどの
酸処理ゼラチン)、ゼラチン誘導体(例えばアセチル化
ゼラチン、フタル化ゼラチンなど)及びResearch Discl
osure Iに記載されている他のビヒクルがある。親水性
で透水性のコロイドも、ビヒクル又はビヒクルエキステ
ンダーとして有用である。これらのものとしては、合成
高分子ペプタイザー、キャリヤー及び/又はバインダ
ー、例えばポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルラ
クタム)類、アクリルアミドポリマー類、ポリビニルア
セタール類、アルキル−及びスルホアルキルアクリレー
ト並びにアルキル−及びスルホアルキルメタクリレート
の重合体、加水分解ポリ酢酸ビニル、ポリアミド類、ポ
リビニルピリジン、メタクリルアミド共重合体がある。
上記ビヒクルは、写真乳剤において任意の有用な量で乳
剤中に存在することができる。また、乳剤は、写真乳剤
に有用であることが知られている添加剤のいずれを含ん
でもよい。添加剤としては化学増感剤、例えば活性ゼラ
チン、イオウ、セレン、テルル、金、白金、パラジウ
ム、イリジウム、オスミウム、レニウム、リン、これら
の組み合わせが挙げられる。リサーチ・ディスクロージ
ャーI、セクションIV(510〜511頁)と、その
中に引用されている参考文献に記載されているように、
化学増感は、一般的に、pAgレベル5〜10、pHレ
ベル5〜8、温度30〜80℃の条件下で実施される。
【0080】ハロゲン化銀は、リサーチ・ディスクロー
ジャーIに記載されているような当該技術分野で知られ
ている任意の方法で増感色素を用いて増感できる。色素
は、ハロゲン化銀粒子の乳剤と親水性コロイドに対し、
乳剤を写真要素の上にコーティングする前の任意の時期
(例えば化学増感中又は化学増感後)又はコーティング
するのと同時に添加することができる。色素は、例え
ば、水又はアルコール中の溶液として添加することがで
きる。色素/ハロゲン化銀乳剤は、コーティングの直前
又はコーティングの前(例えば2時間前)に、カラー画
像形成カプラーの分散体と混合することができる。
【0081】本発明の写真要素を、リサーチ・ディスク
ロージャーI、セクションXVIに記載されている技術を
含む公知の技術のいずれかを使用して像様露光すること
が好ましい。これは、一般的に、スペクトルの可視領域
の光を露光することを伴い、典型的には、そのような露
光はレンズを通しての実物像の露光であるが、露光は、
発光装置(例えば、発光ダイオード、CRTなど)によ
る、記憶画像(例えばコンピュータが記憶している画
像)に対する露光でもよい。
【0082】本発明の組成物を含む写真要素は、例えば
リサーチ・ディスクロージャーI、又はT.H. James編,
The Theory of the Photographic Process、第4版、マ
クミラン社、ニューヨーク、1977年に記載されてい
るように、よく知られた多数の処理用組成物を用いるよ
く知られた多数の写真処理法のいずれかによって処理す
ることができる。ネガ型要素を処理する場合には、その
要素を発色現像液(すなわち、カラーカプラーによって
着色画像色素を形成する現像液)を用いて処理し、次
に、酸化剤と溶媒を用いて銀とハロゲン化銀を除去す
る。反転カラー要素を処理する場合には、要素をまず黒
白現像液(すなわち、カプラー化合物によってカラー色
素を形成することがない現像液)で処理した後、カブリ
ハロゲン化銀(通常は化学的カブリ又は光カブリ)に対
して処理を行ない、次いで発色現像液で処理する。好ま
しい発色現像液は、p−フェニレンジアミン類である。
特に好ましいのは、4−アミノ−N,N−ジエチルアニ
リン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチ
ルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N−エチ
ル−N−(b−(メタンスルホンアミド)エチルアニリ
ンセスキ硫酸水和物、4−アミノ−3−メチル−N−エ
チル−N−(b−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩、
4−アミノ−3−β−(メタンスルホンアミド)エチル
−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、及び4−アミノ−
N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−m−トルイ
ジン−ジ−p−トルエンスルホン酸である。
【0083】現像の後、漂白−定着を行ない、洗浄して
銀又はハロゲン化銀を除去し、乾燥させる。
【0084】以下の実施例は本発明の実施した実例を具
体的に示すものである。これら実施例は、本発明に関し
て可能なあらゆる態様を網羅したものではない。特に断
わらない限り、部及び百分率はそれぞれ重量部及び重量
%を表わす。
【0085】
【実施例】実施例1 3,4−ジヒドロ−1H−2,1−ベンゾチアジン−4
−オン核の一般的な合成法は文献に記載されている(Lo
mbardinoら, Org. Prep. Proc. Int., 1971, 3(1), 3
3;米国特許第3,303,191号)。式(II、IIA、
III及びIIIA)の色素は、以下の合成例に示すように、
当該技術分野でよく知られた合成法によって合成するこ
とができる。そのような方法は、例えば、“The Cyanin
e Dyes andRelated Compounds”, Frances Hamer, Inte
rscience Publishers, 1964にも記載されている。
【0086】色素1−11の合成 窒素雰囲気中で、3,4−ジヒドロ−1−エチル−2,
1−ベンゾチアジン−4−オン−2,2−ジオキシド−
7−カルボン酸(3.00g、0.0111モル)とグ
ルタコンジアルデヒドジアニル塩酸塩(1.59g、
0.0056モル)を30mlの無水エタノールに溶か
したスラリーを撹拌している中に、トリエチルアミン
(1.409g、0.0139モル)を徐々に添加し
た。この溶液は、トリエチルアミンを添加した瞬間に青
くなった。次に、HPLCで反応を追跡し、室温で完全
に反応を進行させた。10容積%の希酢酸溶液300m
lの撹拌している中にスラリーを0℃で徐々に添加した
ところ、色素物質が沈殿した。粗色素物質を濾過により
集め、150mlの希酢酸と150mlのP−950リ
グロインで繰り返し洗浄した。真空中で乾燥させること
により、純粋な色素物質が3.086グラム(収率92
%)得られた。すべての分析データは、構造と整合して
いた。
【0087】色素2−5の合成 窒素雰囲気中で、3,4−ジヒドロ−1−メチル−2,
1−ベンゾチアジン−4−オン−2,2−ジオキシド−
7−カルボン酸(3.00g、0.0117モル)とシ
クロヘキセニリデンペラルゴンジアルデヒドジアニル塩
酸塩(2.22g、0.0059モル)を30mlの無
水エタノールに溶かしたスラリーを撹拌している中に、
トリエチルアミン(1.486g、0.0147モル)
を徐々に添加した。この溶液は、トリエチルアミンを添
加した瞬間に黒っぽい色になった。次に、HPLCで反
応を追跡し、室温で完全に反応を進行させた。10容積
%の希酢酸溶液300mlを撹拌している中にスラリー
を0℃で徐々に添加したところ、色素物質が沈殿した。
粗色素物質を濾過により集め、150mlの希酢酸と1
50mlのP−950リグロインで繰り返し洗浄した。
真空中で乾燥させることにより、純粋な色素物質が3.
843グラム(収率98%)得られた。すべての分析デ
ータは、構造と整合性していた。
【0088】7−カルボキシ−3,4−ジヒドロ−1H
−2,1−ベンゾチアジン−4−オン−2,2−ジオキ
シドの合成 40mlのN−メチルピロリジノン中の5g(0.01
7モル)のジメチル(メタンスルホンアミド)テレフタ
レートの25℃の混合物中に炭酸ナトリウム(2.2
g、0.021モル)を添加した。次に、p−トルエン
スルホン酸メチル(3.9g、0.021モル)を添加
し、反応物を120℃で60分間加熱した後、25℃ま
で冷却した。メタノール中の25重量%溶液としてナト
リウムメトキシド(0.037モル)を25℃にて滴下
添加した。60分後、水10mlを添加した。反応物を
25℃にて30分間撹拌した後、濃HCl溶液を徐々に
添加することにより溶液のpHを4に調節した。析出物
が形成されたため、固形物を濾過により集め、水で洗浄
し、真空オーブン中で乾燥させた。収量4.3g(3ス
テップで87%);HPLCによると純度97%超。
【0089】この方法、特にアルキル化工程は、文献に
記載されている方法よりも顕著な改善がなされている。
スルホンアミド窒素上に多数の異なるアルキル置換基又
はアラルキル置換基を配置するのは一般的である。一連
のアルキル化/閉環反応は、上記のように1つの反応容
器内で実施すること、又は別々の反応にすることができ
る。スルホンアミドのアルキル化に関する最良の結果が
得られるのは、弱塩基を用い、しかも共役酸のpKaが
15未満の場合であり、非常に好ましいのは、無水溶媒
中に炭酸塩又は炭酸水素塩の塩基を使用する緩衝系を用
いる場合である。溶媒は、1−メチル−2−ピロリジノ
ン、又は反応中にアルキル化することが可能な同様の窒
素含有溶媒であることが好ましい。これらの溶媒は、ジ
メチルホルムアミドやアルコール性溶媒よりも優れてい
る。アルキル化反応は、好ましくは25〜150℃、非
常に好ましくは80〜130℃で行なうのが好ましい。
アルキル化剤は、p−トルエンスルホン酸メチル等の穏
和な種類のものであることが好ましく、p−トルエンス
ルホン酸メチルはヨウ化メチルやジメチルスルフェート
等のより活性の高いアルキル化剤よりも優れている。一
般的なアルキル化剤の相対的反応性は、ほぼ以下のよう
な順番になる:R−Cl<RO−SO2−C64CH3
p<R−Br<R−I<R−O−SO2−O−R。メチ
ルブロシラート、メチルトシラート、メチルノシラート
も、これらのスルホンアミドをアルキル化するのに好ま
しい試薬である(RefHouse H.O., “Modern Synthetic
Reactions”, 1972, p.532)。
【0090】
【表10】
【0091】実施例2: ベンゾチアジンペンタメチンオキソノール色素の蛍光特
色素1-1、色素1-6、比較用色素A及びBのそれぞれ
の濃度約0.005g/リットルのMeOH溶液を調製
した。溶液の吸収極大を測定し、吸光係数を計算した。
各MeOH溶液をMeOHにより10倍に希釈し、濃度
が約0.0005g/リットルの溶液にした後、これら
溶液の蛍光を蛍光測定器を用いて測定した(走査速度は
60nm/分;スリット幅は4.5nm)。それぞれの
場合において、励起波長は、各色素のλmaxと同じであ
った。得られた発光特性(一次蛍光放出極大及び一次蛍
光強度極大)を測定した。結果を表11に示す。
【0092】
【化19】
【0093】
【表11】
【0094】上記の結果は、本発明のペンタメチンオキ
ソノール色素が、当該技術分野で知られている比較用の
ペンタメチンオキソノール色素A及びBと比較した場合
に溶液中での蛍光が極めて少ないことをはっきりと示し
ている。写真系では、増感したハロゲン化銀の望ましく
ない増感不良を避けるため、また、効果的な光の制御が
可能となるように、溶液中の蛍光がわずかであるかまっ
たくないフィルタ色素を用いることが非常に望ましい。
【0095】実施例3: 色素の自由な移動と染色の評価 式(II)及び式(III)の色素を、以下の手順に従っ
て、ボールミル法によって固体粒子懸濁液にした。水
(21.7ml)とTriton X-200(商標)界面活性剤の
6.7%溶液(2.65g)を、容積60mlのねじ蓋
付き容器に入れた。色素サンプル1.00gをこの溶液
に添加した。酸化ジルコニウムビーズ(40ml、直径
2mm)を添加し、容器の蓋をきつく締めてミルの中に
入れ、内容物を4日間かけて粉砕した。容器を取り出
し、内容物を12.5%のゼラチン水溶液(8.0g)
に添加した。この新しい混合物をローラー・ミルの上に
10分間に載せ、得られた混合物を濾過して酸化ジルコ
ニウムビーズを除去した。得られた色素分散体は、粒子
サイズ平均直径が1.0μm未満であった。
【0096】この色素の固体粒子分散体を、以下の手順
に従って、ポリエステル支持体の上にコーティングし
た。均展剤(界面活性剤10G(商標))及び硬膜剤
(ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル)を、上記
のようにして調製した色素−ゼラチン溶融体に添加し
た。次に、この混合物から得た溶融体を、色素の被覆量
0.27g/m2、ゼラチン被覆量1.61g/m2、均
展剤レベル0.097g/m 2、硬膜剤レベル0.01
6g/m2になるように、ポリ(エチレンテレフタレー
ト)支持体上にコーティングした。色素分散体の吸光度
を分光光度計を用いて測定した。同じ要素を、5分間の
蒸留水(流速2〜3ガロン/分)洗浄にかけ、華氏12
0度/相対湿度(RH)50%の条件で一週間インキュ
ベートし、コダックE−6処理(Photography Annual,
1977, pp. 194-97に記載されている)を行ない、それぞ
れの吸光度を測定した。結果を表12に示す。
【0097】
【表12】
【0098】これらの結果は、本発明の色素が、水洗や
高温高湿条件の影響をほとんど受けないことを示してい
る。これは、コーティングを行なうpHでは色素の自由
な移動がほとんどないかまったくなく、極端な保存条件
下で耐性に優れていることを示している。しかしなが
ら、本発明の色素は、写真処理中に、溶解のために十分
に除去及び/又は脱色されるため、処理後にステインが
残らない。
【0099】本発明をいくつかの好ましい実施態様を特
に参照して詳しく説明したが、当然のことながら、本発
明の精神ならびに範囲の中でさまざまな変更や修飾が可
能である。
【0100】本発明のさらなる態様を特許請求の範囲の
記載と関連して以下に示す。 [態様1] 下記式II及び式IIA:
【0101】
【化20】
【0102】(式中、R1は、水素、6〜14個の炭素
原子を含むアリール基、又は1〜12個の炭素原子を含
むアルキル基を表し;R2とR3は、組み合わさって、6
〜14個の原子を含む芳香族の炭素環式又は複素環式の
環系を形成し;Xは、スルホキシド(S=O)、スルホ
ン(SO2)又はジシアノビニル(C(CN)2)基を表
わし;Yは、スルホキシド(S=O)、スルホン(SO
2)、カルボニル(C=O)又はジシアノビニル(C
(CN)2)基を表わし;L1、L2及びL3はメチン基を
表わし、これら複数のメチン基は、mが1以上の場合
に、組み合わさって5又は6員環を形成していてもよ
く;mは0、1、2又は3であり;Wはアリール基であ
り;DはX基及びY基と共役な部分である)により表さ
れる色素。
【0103】[態様2] R2とR3が組み合わさってベ
ンゼンを形成している上記態様1記載の色素。
【0104】[態様3] Xがスルホンであり、Yがカ
ルボニルである上記態様1記載の色素。
【0105】[態様4] Dがベンゼン環を含む基であ
るか、又はDがX及びY基と共役する位置にある利用可
能な電子対を有する原子を含み、前記原子がO,N,S
e,S又はCであり、少なくとも1つの電子吸引性基が
その原子に結合している上記態様1記載の色素。
【0106】[態様5] Dが下記式:
【0107】
【化21】
【0108】
【化22】
【0109】[式中、X1は、スルホキシド(S=
O)、スルホン(SO2)又はジシアノビニル(C(C
N)2)基を表わし;Y1は、スルホキシド(S=O)、
スルホン(SO2)、カルボニル(C=O)又はジシア
ノビニル(C(CN)2)基を表わし;R6はアリール基
又はアルキル基であり;R7は、独立に、水素、若しく
は1〜20個の炭素原子を含むアルキル基、2〜20個
の炭素原子を含むアルケニル基、又は5〜14個の炭素
原子を含むアリール、アリールアルキル、複素環式若し
くはシクロアルキル基、あるいはヒドロキシ、カルボキ
シ、シアノ、クロロ若しくはニトロ基であり;R8は、
水素、又はカルボキシ、カルボキシアルキル、スルホン
アミド、スルファモイル、アルキル、アリールアルキ
ル、シクロアルキル、アルコキシ、アルキルアミノ若し
くはアルキルチオ基であり;R9は、アルキル基又はア
リールアルキル若しくはシクロアルキル基であり;R10
が、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数2〜
20のアルケニル基、又は炭素原子数が好ましくは5〜
約14のアリール、アラルキル、複素環式若しくはシク
ロアルキル基であり、かつ、R11が電子求引性基を表わ
すか、あるいはR10及びR10が組み合わさって、少なく
とも1つの5又は6員複素環式又は不飽和脂環式核を含
む置換又は非置換環を完成するのに必要な非金属原子群
を表すこともでき;R12、R15、R16及びR17は、それ
ぞれ独立に、水素、又はカルボキシ、カルボキシアルキ
ル、スルホンアミド、スルファモイル、アルキル、アリ
ールアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アルキル
アミノ若しくはアルキルチオ基を表わし;R13及びR14
は、独立に、アルキル、アルケニル、アリール、アリー
ルアルキル、複素環式若しくはシクロアルキル基である
か、R13とR14は、互いに組み合わさって、置換若しく
は非置換5若しくは6員環を形成するのに必要な非金属
原子群を表わすか、又はR13とR14は、それぞれ、窒素
が結合しているフェニル環と置換若しくは非置換5若し
くは6員縮合環を形成するのに必要な非金属原子群を表
わし;R18は、アルキル基、アリールアルキル又はシク
ロアルキル基であり;Z1、Z2及びZ3は、それぞれ独
立に、5又は6員の複素環式核を少なくとも1つ含む置
換又は非置換の環系を完成するのに必要な非金属原子群
を表わし;Gは−O又は−C(CN)2であり;L4、L
5及びL6はメチン基を表し、これら複数のメチン基は、
mが1以上の場合に、組み合わさって5又は6員環を形
成していてもよく;M+はカチオンであり;pは、0、
1、2、3又は4であり;qは、0、1、2、3、4又
は5であり;rは、0、1、2、3又は4であり;s
は、0、1、2又は3であり;tは、0又は1である]
により表される上記態様1記載の色素。
【0110】[態様6] 前記色素が式IIにより表され
る上記態様1記載の色素。
【0111】[態様7] 前記色素が式IIAにより表さ
れる上記態様1記載の色素。
【0112】[態様8] 下記式III及び式IIIA:
【0113】
【化23】
【0114】(式中、R4は、水素、6〜14個の炭素
原子を含むアリール基、又は1〜12個の炭素原子を含
むアルキル基を表し;R5は置換基であり;nは0、
1、2、3又は4であり;L1、L2及びL3はメチン基
を表わし、これら複数のメチン基は、mが1以上の場合
に、組み合わさって5又は6員環を形成していてもよ
く;mは0、1、2又は3であり;Wはアリール基であ
り;Dはベンゾチアジン環のカルボニル酸素と共役する
部分である)により表される色素。
【0115】[態様9] R5が、独立に、水素、若し
くは炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数2〜
20のアルケニル基、又は炭素原子数5〜14のアリー
ル、アラルキル、複素環式若しくはシクロアルキル基、
あるいはヒドロキシ、アルコキシ、カルボキシ、アルコ
キシカルボニル、アミド、シアノ、ハロゲン若しくはニ
トロ基である上記態様8記載の色素。
【0116】[態様10] Dがベンゼン環を含む基で
あるか、又はDがベンゾチアジン環のカルボニル酸素と
共役する位置にある利用可能な電子対を有する原子を含
み、前記原子がO,N,Se,S又はCであり、少なく
とも1つの電子吸引性基がその原子に結合している上記
態様8記載の色素。
【0117】[態様11] Dが下記式:
【0118】
【化24】
【0119】
【化25】
【0120】[式中、R6はアリール基又はアルキル基
であり;R7は、独立に、水素、若しくは1〜20個の
炭素原子を含むアルキル基、2〜20個の炭素原子を含
むアルケニル基、又は5〜14個の炭素原子を含むアリ
ール、アリールアルキル、複素環式若しくはシクロアル
キル基、あるいはヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ク
ロロ若しくはニトロ基であり;R8は、水素、又はカル
ボキシ、カルボキシアルキル、スルホンアミド、スルフ
ァモイル、アルキル、アリールアルキル、シクロアルキ
ル、アルコキシ、アルキルアミノ若しくはアルキルチオ
基であり;R9は、アルキル基又はアリールアルキル若
しくはシクロアルキル基であり;R10が、炭素原子数1
〜20のアルキル基、炭素原子数2〜20のアルケニル
基、又は炭素原子数が5〜約14のアリール、アラルキ
ル、複素環式若しくはシクロアルキル基であり、かつ、
11が電子求引性基を表わすか、あるいはR10とR10
組み合わさって、少なくとも1つの5若しくは6員複素
環式又は不飽和脂環式核を含む置換又は非置換環を完成
するのに必要な非金属原子群を表すこともでき;R12
15、R16及びR17は、それぞれ独立に、水素、又はカ
ルボキシ、カルボキシアルキル、スルホンアミド、スル
ファモイル、アルキル、アリールアルキル、シクロアル
キル、アルコキシ、アルキルアミノ若しくはアルキルチ
オ基を表わし;R13及びR14は、独立に、アルキル、ア
ルケニル、アリール、アリールアルキル、複素環式若し
くはシクロアルキル基であるか、R13とR14は、互いに
組み合わさって、置換若しくは非置換5若しくは6員環
を互いに形成するのに必要な非金属原子群を表わすか、
又はR13とR14は、それぞれ、窒素が結合しているフェ
ニル環と置換若しくは非置換5若しくは6員縮合環を形
成するのに必要な非金属原子群を表わすこともでき;R
18は、アルキル基、アリールアルキル又はシクロアルキ
ル基であり;Z1、Z2及びZ3は、それぞれ独立に、5
又は6員の複素環式核を少なくとも1つ含む置換又は非
置換の環系を完成するのに必要な非金属原子群を表わ
し;Gは−O又は−C(CN)2であり;L4、L5及び
6はメチン基を表し、これら複数のメチン基は、mが
1以上の場合に、組み合わさって5又は6員環を形成し
ていてもよく;M+はカチオンであり;pは、0、1、
2、3又は4であり;qは、0、1、2、3、4又は5
であり;rは、0、1、2、3又は4であり;sは、
0、1、2又は3であり;tは、0又は1である]によ
り表される上記態様8記載の色素。
【0121】[態様12] 色素が式IIIにより表され
る上記態様8記載の色素。
【0122】[態様13] 色素が式IIIAにより表され
る上記態様8記載の色素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダグラス エム.ウィリス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14608, ロチェスター,トループ ストリート 292 (72)発明者 ジョン ディチロ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,マウンテン レーン 6 Fターム(参考) 4C036 AA03 AA15 AA16 4C063 AA01 BB03 CC64 DD06 DD52 EE10 4H056 CA01 CC02 CC08 CE02 CE03 CE06 DD18 DD28 DD29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式II及び式IIA: 【化1】 (式中、R1は、水素、6〜14個の炭素原子を含むア
    リール基、又は1〜12個の炭素原子を含むアルキル基
    を表し;R2とR3は、組み合わさって、6〜14個の原
    子を含む芳香族の炭素環式又は複素環式の環系を形成
    し;Xは、スルホキシド(S=O)、スルホン(S
    2)又はジシアノビニル(C(CN)2)基を表わし;
    Yは、スルホキシド(S=O)、スルホン(SO2)、
    カルボニル(C=O)又はジシアノビニル(C(CN)
    2)基を表わし;L1、L2及びL3はメチン基を表わし、
    これら複数のメチン基は、mが1以上の場合に、組み合
    わさって5又は6員環を形成していてもよく;mは0、
    1、2又は3であり;Wはアリール基であり;DはX基
    及びY基と共役な部分である)により表される色素。
  2. 【請求項2】 下記式III又は式IIIA: 【化2】 (式中、R4は、水素、6〜14個の炭素原子を含むア
    リール基、又は1〜12個の炭素原子を含むアルキル基
    を表し;R5は置換基であり;nは0、1、2、3又は
    4であり;L1、L2及びL3はメチン基を表わし、これ
    ら複数のメチン基は、mが1以上の場合に、組み合わさ
    って5又は6員環を形成していてもよく;mは0、1、
    2又は3であり;Wはアリール基であり;Dはベンゾチ
    アジン環のカルボニル酸素と共役な部分である)により
    表される色素。
JP2003028397A 2002-02-08 2003-02-05 ベンゾチアジン色素 Pending JP2003261786A (ja)

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