JPH09152007A - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

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JPH09152007A
JPH09152007A JP30902895A JP30902895A JPH09152007A JP H09152007 A JPH09152007 A JP H09152007A JP 30902895 A JP30902895 A JP 30902895A JP 30902895 A JP30902895 A JP 30902895A JP H09152007 A JPH09152007 A JP H09152007A
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Masayoshi Imakire
政義 今給黎
Naohisa Momiyama
尚久 樅山
Hideji Kato
秀二 加藤
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

Abstract

(57)【要約】 【課題】ダンパ装置を組み付けた後においても、バラン
スを精度よく修正することができるようにする。 【解決手段】ダンパ装置15は、前記クラッチプレート
21の円周方向における複数箇所にそれぞれ配設された
スプリングと、前記クラッチプレート21に固定され、
クラッチプレート21との間にバランサポケット75を
形成し、かつ、前記ロックアップクラッチ装置14の係
脱に伴って前記スプリングを押圧するドライブプレート
57と、前記出力部材に固定され、ロックアップクラッ
チ装置14の係脱に伴ってスプリングを受けるドリブン
プレート32と、前記バランサポケット75に挿入され
て固定されるバランスピース76とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機は、流体伝動装置とし
てのトルクコンバータを備え、クランクシャフトによっ
て取り出されたエンジンの回転を、前記トルクコンバー
タを介して変速装置の入力軸に伝達する構造になってい
る。前記トルクコンバータは、ポンプインペラ、タービ
ンランナ、ステータ、ロックアップクラッチ装置及びダ
ンパ装置によって構成される。そして、エンジンの回転
はフロントカバーを介してポンプインペラに伝達され、
該ポンプインペラの回転に伴って発生する油の流れによ
ってタービンランナを回転させ、該タービンランナの回
転を変速装置の入力軸に伝達するようになっている。
【0003】また、前記ロックアップクラッチ装置は、
軸方向に移動自在に配設されたクラッチプレートを備
え、該クラッチプレートに摩擦材が貼付される。そし
て、車両が発進した後、あらかじめ設定された車速が得
られると、クラッチプレートとフロントカバーとが接触
させられ、ロックアップクラッチ装置が係合させられ
る。その結果、エンジンの回転がトルクコンバータを介
することなく入力軸に伝達される。
【0004】この場合、前記ロックアップクラッチ装置
が係合させられているときに、エンジンのトルクの急激
な変動がそのまま変速装置の入力軸に伝達されると、振
動、騒音等が発生してしまう。そこで、前記ロックアッ
プクラッチ装置とタービンハブとの間にダンパ装置が配
設される。該ダンパ装置は、クラッチプレートの円周方
向における複数箇所にそれぞれ配設されたスプリング、
該各スプリングを保持する複数の保持プレート、前記ク
ラッチプレートに固定され、各スプリングの一端に接触
させられる複数のドライブプレート、及び前記タービン
ハブに固定され、前記スプリングの他端に接触させられ
るドリブンプレートから成る。
【0005】そして、前記スプリングは、ロックアップ
クラッチ装置の係合に伴ってエンジンのトルクがクラッ
チプレートに伝達されると撓(たわ)み、撓んだ状態で
前記トルクを前記タービンハブを介して入力軸に伝達す
るとともに、前記トルクの急激な変動を吸収する。とこ
ろで、前記ダンパ装置を構成する部品が多く重量が大き
いと、ダンパ装置のバランスを採ることができず、ガ
タ、振れ等が生じてしまい、振動、騒音等が発生するだ
けでなく、ダンパ装置の耐久性を低下させてしまう。
【0006】そこで、前記スプリングに、修正用の脚部
を有するばね座をバランサとして装着し、ダンパ装置の
バランスを修正するようにした技術が開示されている
(実開昭63−175347号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のダンパ装置においては、スプリングにバランサを装
着するようになっているので、ダンパ装置をトルクコン
バータに組み付ける前にバランスを修正する必要があ
り、ダンパ装置を組み付けた後にバランスを修正するこ
とはできない。 また、前記バランサはスプリングの端
部に装着されるようになっているので、バランサをダン
パ装置の円周方向において等ピッチに形成することがで
きず、しかも、スプリングの圧縮に伴ってバランサの位
置が移動してしまう。
【0008】したがって、ダンパ装置のバランスを精度
よく修正することができない。本発明は、前記従来のダ
ンパ装置の問題点を解決して、ダンパ装置を組み付けた
後においても、バランスを精度よく修正することができ
るダンパ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のダ
ンパ装置においては、ロックアップクラッチ装置を係脱
させるクラッチプレートと出力部材との間に配設され、
伝達されるトルクの変動を吸収するようになっている。
そして、前記ダンパ装置は、前記クラッチプレートの円
周方向における複数箇所にそれぞれ配設されたスプリン
グと、前記クラッチプレートに固定され、クラッチプレ
ートとの間にバランサポケットを形成し、かつ、前記ロ
ックアップクラッチ装置の係脱に伴って前記スプリング
を押圧するドライブプレートと、前記出力部材に固定さ
れ、ロックアップクラッチ装置の係脱に伴ってスプリン
グを受けるドリブンプレートと、前記バランサポケット
に挿入されて固定されるバランスピースとを有する。
【0010】本発明の他のダンパ装置においては、さら
に、前記バランサポケットは、円周方向における複数箇
所に等ピッチで形成される。本発明の更に他のダンパ装
置においては、さらに、前記バランサポケットに窓が、
前記バランスピースに突起が形成されるとともに、該突
起を前記窓に係止することによって前記バランスピース
がバランサポケットに固定される。
【0011】本発明の更に他のダンパ装置においては、
さらに、前記バランスピースの突起は、弾性変形によっ
て前記窓に係止される。本発明の更に他のダンパ装置に
おいては、さらに、前記バランスピースの突起は、かし
めによって前記窓に係止される。本発明の更に他のダン
パ装置においては、さらに、前記バランサポケットの窓
はドライブプレートを切り起こすことによって形成さ
れ、切起し片はドリブンプレートに対してストッパとな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態におけるトルクコンバータの縦断面
図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるトルクコ
ンバータの平面図、図3は本発明の第1の実施の形態に
おけるバランスピースの挿入前の状態図、図4は本発明
の第1の実施の形態におけるバランスピースの挿入後の
状態図である。
【0013】図において、トルクコンバータは、ポンプ
インペラ11、該ポンプインペラ11と共にトーラスを
構成するタービンランナ12、ステータ13、ロックア
ップクラッチ装置14及びダンパ装置15によって構成
される。そして、図示しないクランクシャフトを介して
伝達された図示しないエンジンの回転は、フロントカバ
ー16に伝達され、該フロントカバー16に固定された
ポンプインペラ11に伝達される。この場合、該ポンプ
インペラ11が回転すると、トーラス内の油が軸の周囲
を回転し、遠心力を発生させてポンプインペラ11、タ
ービンランナ12及びステータ13間を循環する。
【0014】この場合、車両の発進時等、前記ポンプイ
ンペラ11が回転を開始したばかりでタービンランナ1
2との回転速度差が大きいと、該タービンランナ12か
ら流れ出た油はポンプインペラ11の回転を妨げる方向
に流れる。そこで、ポンプインペラ11とタービンラン
ナ12との間にステータ13が配設され、該ステータ1
3は、両者の回転速度差が大きいときに、ポンプインペ
ラ11の回転を助ける方向に油の流れを変換する。
【0015】そして、前記タービンランナ12の回転速
度が高くなり、該タービンランナ12とポンプインペラ
11との回転速度差が小さくなると、ステータ13のブ
レード31の表側に当たっていた油が裏側に当たるよう
になって、油の流れを妨げる。そこで、前記ステータ1
3を一定方向にのみ回転可能とするワンウェイクラッチ
17が前記ステータ13の内周側に配設される。したが
って、油がブレード31の裏側に当たるようになると、
ステータ13は自然に回転するようになるので、前記油
は円滑に循環することができる。また、前記ワンウェイ
クラッチ17のアウタレース18はステータ13に固定
され、インナレース19は図示しない自動変速機のケー
スに固定される。
【0016】このように、前記トルクコンバータは、ポ
ンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度差
が大きいときには、トルク変換機として作動させられて
トルクを増幅し、回転速度差が小さいときには、流体継
手として作動させられる。次に、ロックアップクラッチ
装置14について説明する。この場合、車両が発進した
後、あらかじめ設定された車速が得られると、ロックア
ップクラッチ装置14が係合させられる。したがって、
前記エンジンの回転がトルクコンバータを介することな
く図示しない変速装置の入力軸に伝達されるので、燃費
を良くすることができる。また、前記ロックアップクラ
ッチ装置14は、図示しないロックアップリレーバルブ
によって油の供給が切り換えられて作動し、クラッチプ
レート21が軸方向に移動させられ、該クラッチプレー
ト21とフロントカバー16とが摩擦材20を介して接
離させられる。
【0017】そのために、前記クラッチプレート21と
フロントカバー16との間に解放側油室R1が、クラッ
チプレート21とタービンランナ12との間に係合側油
室R2がそれぞれ形成される。したがって、ロックアッ
プクラッチ装置14は、前記解放側油室R1に油が供給
されると解放され、前記係合側油室R2に油が供給され
ると係合させられる。
【0018】そして、前記ロックアップクラッチ装置1
4が係合させられると、前記クランクシャフトの回転
が、フロントカバー16、クラッチプレート21、ダン
パ装置15及び出力部材としてのタービンハブ23を介
して、前記変速装置の入力軸に直接伝達される。そのた
めに、前記タービンハブ23の内周にスプライン溝23
aが形成され、該スプライン溝23aによってタービン
ハブ23と前記入力軸とがスプライン嵌(かん)合され
るようになっている。
【0019】なお、61は前記タービンハブ23とフロ
ントカバー16との間に配設されたスラストベアリン
グ、65は前記ステータ13とタービンハブ23との間
に配設されたスラストベアリング、66は前記ステータ
13とスリーブ67との間に配設されたスラストベアリ
ングである。前記ダンパ装置15は、クラッチプレート
21とフロントカバー16との係脱時において、伝達さ
れるトルクに発生する変動を吸収するためのものであ
り、ダボかしめ58によってクラッチプレート21に固
定され、該クラッチプレート21と一体的に回転させら
れるドライブプレート57、該ドライブプレート57と
対向させて配設され、前記タービンランナ12と一体に
回転させられるドリブンプレート32及びスプリング3
3、34から成る。
【0020】該スプリング33は、クラッチプレート2
1の円周方向における8箇所に配設された第1ステージ
用のものであり、一方、スプリング34は、クラッチプ
レート21の円周方向における4箇所に配設された第2
ステージ用のものであり、前記スプリング33内に一つ
置きに配設される。また、前記スプリング34は、スプ
リング33より径が小さく、かつ、短く設定され、スプ
リング33の捩(ね)じれ角が設定値になって、伝達さ
れるトルクが屈曲点トルクに到達した後に撓み始める。
【0021】したがって、前記フロントカバー16から
摩擦材20を介して伝達された回転は、前記ダンパ装置
15を介してタービンハブ23に伝達されるが、この場
合、スプリング33、34が収縮し、回転が伝達される
際のトルクの変動を吸収する。また、エンジンのトルク
の急激な変動が前記変速装置の入力軸に伝達されること
によって振動、騒音等が発生するのを防止することがで
きる。
【0022】前記ポンプインペラ11及びタービンラン
ナ12は、それぞれブレード41、42、該ブレード4
1、42の両側に配設されたアウタシェル43、44及
びインナコア45、46によって構成される。そして、
タービンランナ12のアウタシェル44は、ドリブンプ
レート32と共に、リベット47によってタービンハブ
23と連結される。
【0023】ところで、前記クラッチプレート21は、
軸方向に延び、前記タービンハブ23に形成された摺
(しゅう)動面に沿って軸方向に摺動する筒状の第1の
立上がり部51、該第1の立上がり部51から径方向の
外方に延びる第1の平板部52、該第1の平板部52か
ら径方向の外方に延びる第1の湾曲部53、該第1の湾
曲部53から径方向の外方に延びる第2の平板部54、
該第2の平板部54から軸方向に延びる筒状の第2の立
上がり部55、及び該第2の立上がり部55の先端に形
成された第2の湾曲部56から成る。
【0024】そして、前記第1の湾曲部53は、第1の
平板部52及び第2の平板部54よりエンジン側に突出
させられ、前記第2の平板部54と第2の立上がり部5
5との間にスプリング33の外側保持部が形成される。
この場合、前記クラッチプレート21の最外周部分に前
記スプリング33が配設されるので、フロントカバー1
6と前記トーラスとの間に形成される空間を十分に利用
することが可能になる。そこで、スプリング33の径を
大きく設定することによって該スプリング33のばね定
数を小さくし、固有振動数を小さくすることができる。
【0025】また、前記クラッチプレート21と共にス
プリング33、34を包囲して保持するとともに、クラ
ッチプレート21の回転をスプリング33、34に伝達
するために、前記ドライブプレート57が配設される。
本実施の形態において、該ドライブプレート57はピー
ス化されて、ほぼ扇状の形状を有し、クラッチプレート
21の円周方向における8箇所において互いに隣接させ
て配設され、全体で環状の形状になる。そして、各ドラ
イブプレート57は、それぞれ円周方向における2箇所
において、ダボかしめ58によってクラッチプレート2
1に固定される。また、各ドライブプレート57の両端
には、前記第2の立上がり部55と対向させて立ち上げ
て形成された湾曲部Q1が形成され、該湾曲部Q1によ
ってスプリング33の内側保持部が形成される。したが
って、各ドライブプレート57を互いに隣接させてクラ
ッチプレート21に固定したときに、前記湾曲部Q1も
互いに隣接させられる。
【0026】さらに、前記ドライブプレート57の中央
には、ロックアップクラッチ装置14が係合させられて
クラッチプレート21が正方向(図2における反時計回
り方向)に回転する際(以下「正駆動時」という。)、
及びエンジンブレーキ時等においてクラッチプレート2
1が逆方向(図2における時計回り方向)に回転する際
(以下「逆駆動時」という。)に、いずれもスプリング
33を押圧するスプリング押圧部Mが形成される。該ス
プリング押圧部Mにおいては、正駆動時に押圧面Ma
が、逆駆動時に押圧面Mbがスプリング33の端面に当
接する。
【0027】このように、前記スプリング33、34
は、互いに隣接する2個のドライブプレート57の各ス
プリング押圧部Mによって両端が挟まれるとともに、前
記外側保持部によって外側が、前記内側保持部によって
内側が保持される。また、各ドライブプレート57がピ
ース化され、互いに隣接する2個のドライブプレート5
7によってスプリング33を押圧するようになっている
ので、前記スプリング33の自由長を長くすることがで
きるだけでなく、前記スプリング押圧部Mの幅を比較的
広くすることができる。したがって、ドライブプレート
57の強度を高くすることができるとともに、熱処理等
を施す必要がなくなるので、ダンパ装置15のコストを
低くすることができる。
【0028】一方、前記ドリブンプレート32は前記タ
ービンランナ12に沿って径方向に延び、前記スプリン
グ33に対応させて係止部Tが形成される。該係止部T
は、クラッチプレート21の正駆動時及び逆駆動時にス
プリング33を受ける。そして、前記係止部Tにおいて
は、正駆動時に押圧面Taが、逆駆動時に押圧面Tbが
スプリング33の端面にそれぞれ当接する。
【0029】なお、前記スプリング33、34の両端面
は、スプリング押圧部M及び係止部Tによって押圧され
るので摩耗しやすい。そこで、前記スプリング33、3
4の両端面にスプリングシート71、72が配設され
る。ところで、前記ダンパ装置15においては、構成す
る部品が多く重量が大きいとバランスを採ることが困難
になり、ガタ、振れ等が生じてしまい、振動、騒音等が
発生するだけでなく、ダンパ装置の耐久性を低下させて
しまう。
【0030】そこで、前記ダンパ装置15の円周方向に
おける前記クラッチプレート21とドライブプレート5
7との間の16箇所に、ドライブプレート57の内周側
に向けて開口するバランサポケット75を等ピッチで形
成し、選択された該バランサポケット75にバランスピ
ース76を前記ドライブプレート57の内周側から挿入
して固定するようにしている。
【0031】前記バランサポケット75及びバランスピ
ース76はいずれも矩(く)形の形状を有する。そし
て、バランサポケット75が前記ドライブプレート57
をバランスピース76の厚さ分だけ隆起させ、隆起部7
8とすることによって形成される。この場合、前記ドラ
イブプレート57はピース化されているので、中央に1
個のバランサポケット75が、両端に1/2のバランサ
ポケット75が形成され、互いに隣接する2個のドライ
ブプレート57によって、両端の1/2のバランサポケ
ット75が合わさり、1個のバランサポケット75が形
成される。
【0032】また、前記隆起部78に矩形の窓79が形
成され、前記バランスピース76における前記窓79と
対応する部分を切り起こすことによって突起80が形成
される。したがって、突起80を弾性変形させながらバ
ランサポケット75にバランスピース76を挿入する
と、窓79内において突起80が復帰し、図4に示すよ
うに、窓79に係止されるので、バランスピース76が
バランサポケット75から外れることはない。
【0033】また、バランスピース76をバランサポケ
ット75に固定した後は、前記突起80を指等で押さ
え、突起80の窓79への係止を解除することによっ
て、バランスピース76をバランサポケット75から外
すことができる。このように、任意のバランサポケット
75に任意の数のバランスピース76を挿入し固定する
ことによって、ダンパ装置15のバランスを修正するこ
とができるので、ガタ、振れ等が生じることがなく、振
動、騒音等が発生するのを防止することができる。そし
て、ダンパ装置15における第1の立上がり部51とタ
ービンハブ23との間等の各部分において片当たりが生
じるのを防止することができるので、ダンパ装置15の
耐久性を向上させることができる。
【0034】また、一旦(いったん)挿入され固定され
たバランスピース76をバランサポケット75から外
し、ダンパ装置15のバランスを繰り返し修正すること
ができるだけでなく、前記バランサポケット75はダン
パ装置15の円周方向において等ピッチで形成されるの
で、少ない数のバランスピース76でダンパ装置15の
バランスを精度よく修正することができる。
【0035】そして、ダンパ装置15をトルクコンバー
タに組み付けた後においてもダンパ装置15のバランス
を修正することができるので、作業性を向上させること
ができる。ところで、前記各ドライブプレート57の中
央のバランサポケット75の窓79は、ドライブプレー
ト57を切り起こすことによって形成され、一方、ドラ
イブプレート57の両端のバランサポケット75の窓7
9は、ドライブプレート57を切り起こすことによって
形成される。そして、前記ドライブプレート57の中央
のバランサポケット75の窓79を形成するときに発生
した切起し片は、ドリブンプレート32に対するストッ
パ81となる。そのために、前記ドリブンプレート32
の円周方向における8箇所に前記ストッパ81に対応さ
せて弧状の長溝82が形成される。
【0036】前記スプリング33は、クラッチプレート
21の正駆動時に、スプリング押圧部Mによって押圧さ
れるとともに係止部Tによって受けられる。そして、前
記スプリング33が圧縮されるに従って、ストッパ81
が長溝82の端部84に当たると、スプリング33の圧
縮が停止される。このように、バランサポケット75の
窓79を形成するときに発生した切起し片を、ドリブン
プレート32に対するストッパ81としているので、窓
79とストッパ81とを同時に形成することができ、ダ
ンパ装置15を製造するときの加工工数を低減すること
できる。
【0037】なお、前記ダボかしめ58は各バランサポ
ケット75間に形成される。したがって、ダンパ装置1
5の回転に伴ってバランサポケット75内のバランスピ
ース76に遠心力が加わっても、ダボかしめ58によっ
てドライブプレート57はクラッチプレート21に強固
に固定されているので、バランスピース76がバランサ
ポケット75内を移動するのを防止することができる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5は本発明の第2の実施の形態におけるバ
ランスピースの挿入前の側面図、図6は本発明の第2の
実施の形態におけるバランスピースの挿入前の平面図、
図7は本発明の第2の実施の形態におけるバランスピー
スの挿入後の側面図、図8は本発明の第2の実施の形態
におけるバランスピースの挿入後の平面図である。な
お、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについて
は、同じ符号を付与することによってその説明を省略す
る。
【0039】この場合、ダンパ装置15(図1)の円周
方向における前記クラッチプレート21とドライブプレ
ート57との間の16箇所に、ドライブプレート57の
内周側に向けて開口するバランサポケット94を等ピッ
チで形成し、選択された該バランサポケット94にバラ
ンスピース95を前記ドライブプレート57の内周側か
ら挿入して固定するようにしている。
【0040】そして、ドライブプレート57とクラッチ
プレート21との間に形成されるバランサポケット94
は逆「U」字状の形状を有し、該バランサポケット94
に挿入され固定されるバランスピース95は本体部96
と突起97とを一体にした円形の形状を有する。そし
て、前記ドライブプレート57をバランスピース95の
厚さ分だけ隆起させ、隆起部92を形成することによっ
てバランサポケット94が形成される。
【0041】また、前記隆起部92にほぼ円形の形状を
有する窓93が形成され、該窓93にはドライブプレー
ト57の内周側に向けて切欠93aが形成される。該切
欠93aの両側には前記突起97だけが通過することが
できるように凸部98が形成される。そして、図5及び
6に示すように、バランサポケット94の開口部に本体
部96を通し、切欠93aに突起97を通してバランス
ピース95をバランサポケット94に挿入する。
【0042】次に、図7及び8に示すように、前記突起
97は、かしめによって変形させられ偏平になる。この
とき、該突起97の直径は前記切欠93aの幅より大き
くされるので、突起97を前記窓93に係止することが
できる。このように、バランスピース95をバランサポ
ケット94に挿入した後、かしめによって突起97を窓
93に係止させることができるので、バランスピース9
5がバランサポケット94から外れることがなくなる。
【0043】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、これらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、前記のようにダンパ装
置においては、ロックアップクラッチ装置を係脱させる
クラッチプレートと出力部材との間に配設され、伝達さ
れるトルクの変動を吸収するようになっている。そし
て、前記ダンパ装置は、前記クラッチプレートの円周方
向における複数箇所にそれぞれ配設されたスプリング
と、前記クラッチプレートに固定され、クラッチプレー
トとの間にバランサポケットを形成し、かつ、前記ロッ
クアップクラッチ装置の係脱に伴って前記スプリングを
押圧するドライブプレートと、前記出力部材に固定さ
れ、ロックアップクラッチ装置の係脱に伴ってスプリン
グを受けるドリブンプレートと、前記バランサポケット
に挿入されて固定されるバランスピースとを有する。
【0045】この場合、任意のバランサポケットに任意
の数のバランスピースを挿入し固定することによって、
ダンパ装置のバランスを修正することができる。したが
って、ダンパ装置にガタ、振れ等が生じることがなく、
振動、騒音等が発生するのを防止することができる。そ
して、ダンパ装置における各部分において片当たりが生
じるのを防止することができるので、ダンパ装置の耐久
性を向上させることができる。
【0046】そして、ダンパ装置をトルクコンバータに
組み付けた後においてもダンパ装置のバランスを修正す
ることができるので、作業性を向上させることができ
る。本発明の他のダンパ装置においては、さらに、前記
バランサポケットは、円周方向における複数箇所に等ピ
ッチで形成される。この場合、少ない数のバランスピー
スでダンパ装置のバランスを精度よく修正することがで
きる。
【0047】本発明の更に他のダンパ装置においては、
さらに、前記バランサポケットに窓が、前記バランスピ
ースに突起が形成されるとともに、該突起を前記窓に係
止することによって前記バランスピースがバランサポケ
ットに固定される。この場合、突起を前記窓に係止する
ことによってバランスピースを固定することができるの
で、作業性を向上させることができる。
【0048】本発明の更に他のダンパ装置においては、
さらに、前記バランスピースの突起は、弾性変形によっ
て前記窓に係止される。この場合、一旦挿入され固定さ
れたバランスピースをバランサポケットから外し、繰り
返し挿入することができる。したがって、ダンパ装置の
バランスを精度よく修正することができる。
【0049】本発明の更に他のダンパ装置においては、
さらに、前記バランスピースの突起は、かしめによって
前記窓に係止される。この場合、バランスピースがバラ
ンサポケットから外れることがなくなる。本発明の更に
他のダンパ装置においては、さらに、前記バランサポケ
ットの窓はドライブプレートを切り起こすことによって
形成され、切起し片はドリブンプレートに対してストッ
パとなる。
【0050】この場合、窓とストッパとを同時に形成す
ることができるので、ダンパ装置を製造するときの加工
工数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトルクコン
バータの縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるトルクコン
バータの平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるバランスピ
ースの挿入前の状態図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるバランスピ
ースの挿入後の状態図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるバランスピ
ースの挿入前の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるバランスピ
ースの挿入前の平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるバランスピ
ースの挿入後の側面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるバランスピ
ースの挿入後の平面図である。
【符号の説明】
14 ロックアップクラッチ装置 15 ダンパ装置 21 クラッチプレート 23 タービンハブ 32 ドリブンプレート 33、34 スプリング 57 ドライブプレート 75、94 バランサポケット 76、95 バランスピース 79、93 窓 80、97 突起 81 ストッパ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップクラッチ装置を係脱させる
    クラッチプレートと出力部材との間に配設され、伝達さ
    れるトルクの変動を吸収するダンパ装置において、前記
    クラッチプレートの円周方向における複数箇所にそれぞ
    れ配設されたスプリングと、前記クラッチプレートに固
    定され、クラッチプレートとの間にバランサポケットを
    形成し、かつ、前記ロックアップクラッチ装置の係脱に
    伴って前記スプリングを押圧するドライブプレートと、
    前記出力部材に固定され、ロックアップクラッチ装置の
    係脱に伴ってスプリングを受けるドリブンプレートと、
    前記バランサポケットに挿入されて固定されるバランス
    ピースとを有することを特徴とするダンパ装置。
  2. 【請求項2】 前記バランサポケットは、円周方向にお
    ける複数箇所に等ピッチで形成される請求項1に記載の
    ダンパ装置。
  3. 【請求項3】 前記バランサポケットに窓が、前記バラ
    ンスピースに突起が形成されるとともに、該突起を前記
    窓に係止することによって前記バランスピースがバラン
    サポケットに固定される請求項1に記載のダンパ装置。
  4. 【請求項4】 前記バランスピースの突起は、弾性変形
    によって前記窓に係止される請求項3に記載のダンパ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記バランスピースの突起は、かしめに
    よって前記窓に係止される請求項3に記載のダンパ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記バランサポケットの窓はドライブプ
    レートを切り起こすことによって形成され、切起し片は
    ドリブンプレートに対してストッパとなる請求項3に記
    載のダンパ装置。
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KR20190115832A (ko) * 2018-04-04 2019-10-14 하이테크노(주) 분진 고착형 토션 댐퍼

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