JP4926228B2 - トルクコンバータの動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置、特に、エンジン側の部材に連結されたフロントカバーとトルクコンバータ本体との間に配置され、トルクコンバータ本体のタービンから出力されるトルクをトランスミッション側の部材に伝達するための動力伝達装置に関する。
トルクコンバータは、エンジン側部材に連結されたフロントカバーと、フロントカバーに連結されたトルクコンバータ本体とを有している。そして、フロントカバーから入力されたトルクは、作動流体を介してトランスミッション側に伝達される。トルクコンバータ本体は、フロントカバーに連結されたインペラと、トランスミッション側の部材に連結されるタービンと、タービンからインペラに戻る作動流体を整流するステータと、を有している。
このようなトルクコンバータにおいて、特許文献1には、トーションスプリングを有するダンパ機構をタービンとトランスミッション側の部材との間に設けることが示されている。このようなトルクコンバータでは、タービンからのトルクはダンパ機構を介してトランスミッション側の部材に伝達される。
特開2000−2312号公報
特許文献1に示されたトルクコンバータでは、イナーシャとしてのタービンが、ダンパ機構のトーションスプリングより入力側(エンジン側)に配置されることになる。このような構成では、共振回転数が常用回転数より低い回転域に移動し、振動をより低減することが可能である。
ここで、特許文献1に示された構成では、タービンとダンパ機構とを連結する係合部がタービンの外周側に設けられている。この場合は、係合部を構成するタービン側の部材及びダンパ機構側の部材が大きくなり、係合のための各部材の質量が重くなって軽量化の妨げになり、また省燃費化の妨げにもなる。
本発明の課題は、タービンをイナーシャとするトルクコンバータの動力伝達装置において、装置の小型、軽量化を図るとともに、軸方向寸法の拡大を抑えることにある。
請求項1に係るトルクコンバータの動力伝達装置は、エンジン側の部材に連結されたフロントカバーとトルクコンバータ本体との間に配置され、トルクコンバータ本体のタービンから出力されるトルクをトランスミッション側の部材に伝達するための装置であって、内周部がタービンに固定された出力部材と、フロントカバーとタービンとの間に配置されたダンパ機構と、係合部と、を備えている。ダンパ機構は、弾性部材を有し、出力部材からの動力を弾性部材を介してトランスミッション側の部材に伝達する。係合部はトルクコンバータ本体のトーラス中心より内周側において出力部材の外周部とダンパ機構とを連結する。
この装置では、フロントカバーからトルクコンバータ本体に入力されたトルクはタービンから出力され、このトルクは出力部材及びダンパ機構を介してトランスミッション側の部材に出力される。このとき、出力部材からのトルクは、係合部を介してダンパ機構に伝達され、さらにトランスミッション側の部材に伝達される。そして、出力部材とダンパ機構を連結する係合部はトーラス中心より内周側に設けられている。
ここでは、出力部材とダンパ機構とがトーラス中心より内周側の係合部によって連結されており、係合部が従来の装置に比較して径方向内方に位置している。このため、係合部を構成する部材が小型になり、軽量化を実現できる。また、トーラス中心より内周側は、タービンとフロントカバーとがより離れているので、比較的広いスペースが形成されている。このため、この比較的広いスペースに係合部を配置でき、軸方向寸法が長くなるのを抑えることができる。
請求項2に係るトルクコンバータの動力伝達装置は、請求項1の装置において、出力部材は外周部に複数の溝又は突起を有し、ダンパ機構は、出力部材の溝又は突起に係合する突起又は溝を有する入力側部材と、トランスミッション側の部材に連結される出力側部材と、入力側部材に保持され入力側部材と出力側部材とを回転方向に弾性的に連結する弾性部材と、を有している。そして、係合部は、出力部材の外周部に形成された複数の溝又は突起と、ダンパ機構の入力側部材に形成された複数の突起又は溝と、からなり、弾性部材よりも内周側に位置している。
ここでは、係合部がダンパ機構の弾性部材よりも内周側に位置しているので、前記同様に、係合部分を小型、軽量化でき、また軸方向寸法を抑えることができる。さらに、係合部が、出力部材及びダンパ機構の入力側部材の一部に形成されているので、構成が簡単になる。
請求項3に係るトルクコンバータの動力伝達装置は、請求項2の装置において、出力部材は、内周部がタービンの内周部に固定されるとともに、外周部に複数の溝又は突起が形成された円板状のプレートである。また、ダンパ機構の入力側部材は、弾性部材を支持する支持部を有するとともに内周部に出力部材の複数の溝又は突起に係合する複数の突起又は溝が形成された円板状のプレートである。
以上のような本発明によれば、タービンをイナーシャとするトルクコンバータの動力伝達装置において、装置を小型、軽量化でき、また軸方向寸法が長くなるのを抑えることができる。
本発明の一実施形態による動力伝達装置を備えたトルクコンバータの断面部分図。 前記動力伝達装置の正面部分図。
図1は、本発明の一実施形態としての動力伝達装置が設けられたトルクコンバータ1の断面部分図である。図1の左側にはエンジン(図示せず)が配置され、図の右側にトランスミッション(図示せず)が配置されている。図2は動力伝達装置の正面部分図である。図2では、弾性部材としてのトーションスプリング及び一部の部材を省略している。なお、図1に示すO−Oがトルクコンバータの回転軸線である。
[トルクコンバータの全体構成]
トルクコンバータ1は、エンジン側のクランクシャフト(図示せず)からトランスミッションの入力シャフトにトルクを伝達するための装置である。このトルクコンバータ1は、エンジン側の部材に固定されるフロントカバー2と、3種の羽根車(インペラ3、タービン4、ステータ5)からなるトルクコンバータ本体6と、動力伝達装置7と、ロックアップ装置8と、から構成されている。
フロントカバー2は、円板状の部材であり、その外周部には軸方向トランスミッション側に突出する外周筒状部10が形成されている。インペラ3は、フロントカバー2の外周筒状部10に溶接により固定されたインペラシェル12と、その内側に固定された複数のブレード13と、ブレード13の内部に設けられたコア14と、インペラシェル12の内周側に設けられた筒状のインペラハブ15とから構成されている。タービン4は流体室内でインペラ3に対向して配置されている。タービン4は、タービンシェル16と、タービンシェル16に固定された複数のブレード17と、ブレード17の内部に設けられたコア18と、タービンシェル16の内周側に固定されたタービンサポート19と、から構成されている。タービンサポート19は円板状のプレートであり、タービンシェル16とタービンサポート19とは複数のリベット20によって固定されている。
ステータ5は、インペラ3とタービン4の内周部間に配置され、タービン4からインペラ3へと戻る作動油を整流するための機構である。ステータ5は円板状のステータキャリア24と、その外周面に設けられた複数のブレード25と、ブレード外周部に設けられたコア26と、から構成されている。ステータキャリア24は、ワンウェイクラッチ27を介して図示しない固定シャフトに支持されている。なお、タービンサポート19とワンウェイクラッチ27との間、及びステータキャリア24とインペラシェル12との間には、それぞれスラストベアリング28,29が設けられている。
[動力伝達装置]
動力伝達装置7は、タービンサポート19に固定されたトルク伝達プレート34と、ダンパ機構35と、を備えている。
<トルク伝達プレート>
トルク伝達プレート34は、円板状に形成されており、内周端部がタービンシェル16とともにタービンサポート19にリベット20により固定されている。トルク伝達プレート34の外周には、円周方向に所定の間隔をあけて複数の溝が形成されている。
<ダンパ機構>
ダンパ機構35は、図1及び図2に示すように、第1及び第2リティニングプレート38,39と、ハブフランジ41と、タービンハブ42と、1対のクラッチプレート43と、外周側及び内周側のトーションスプリング44,45と、を有している。
第1及び第2リティニングプレート38,39は、円板状に形成されており、軸方向に間隔をあけて配置されている。また、両リティニングプレート38,39は、図2に示すように、外周部の複数箇所に絞り部38a,39aが形成されている。なお、図2では第1リティニングプレート38の絞り部38aだけが表れているが、第2リティニングプレート39にも、同じ位置に同じ形状の絞り部39aが形成されている。両リティニングプレート38,39の絞り部38a,39aは互いに当接しており、この絞り部38a,39aがリベット48によって連結されている。したがって、両リティニングプレート38,39は同期して回転する。また、両リティニングプレート38,39には円周方向に所定の間隔をあけて複数の窓孔38b,39bが形成されている。この窓孔38b,39bによって外周側トーションスプリング44が支持されており、両リティニングプレート38,39に入力されたトルクは、この窓孔38b,39bを介して外周側トーションスプリング44に伝達される。
また、第1リティニングプレート38の内周端には、軸方向トランスミッション側(図1の右方)に突出する複数の突起50が形成されている。複数の突起50は、図2に示すように、円周方向に所定の間隔をあけて配置されており、この突起50が、トルク伝達プレート34の外周部に形成された溝に係合している。なお、図2ではトルク伝達プレート34を取り外して示している。
以上のように、トルク伝達プレート34の外周に形成された複数の溝と、第1リティニングプレート38に形成された複数の突起50とにより係合部51が構成されている。これらの係合によって、タービン4から第1及び第2リティニングプレート38,39にトルクが伝達される。そして、この係合部51は、トルクコンバータ本体6のトーラスの中心C(図1参照)よりも内周側で、さらに外周側トーションスプリング44の内周側に位置している。なお、トーラスの中心Cは、インペラ3、タービン4、及びステータ5の各コア14,18,26で囲まれる空間の中心である。トルクコンバータ本体6は、図1からも明らかなように、一般的にインペラ3及びタービン4は断面円弧状に形成されている。そして、インペラ3及びタービン4の各シェル12,16は、トーラス中心と同じ径方向位置に位置する部分がもっとも外側(インペラ3においてはトランスミッション側で、タービン4においてはエンジン側)に張り出している。したがって、タービン側において、トーラス中心よりも内周側には、ダンパ機構35との間に比較的広いスペースが形成されている。
そこで、ここでは、トーラス中心Cよりも内周側の比較的広いスペースを利用して、タービン4とダンパ機構35との係合部51を配置している。
さらに、第1及び第2リティニングプレート38,39の外周端には、外側に開く複数の切欠き38c,39cが等角度間隔で形成されている。この切欠き38c,39cはロックアップ装置8との係合部として機能する部分である。
ハブフランジ41は、円板状に形成されており、第1リティニングプレート38と第2リティニングプレート39との間に挟まれるように配置されている。
図2から明らかなように、ハブフランジ41の外周側には、円周方向に比較的長い複数の外周側長孔41aが形成され、内周側には、外周側長孔41aよりも円周方向長さが短い複数の内周側長孔41bが形成されている。外周側長孔41aは第1及び第2リティニングプレート38,39の窓孔38b,39bと同じ位置に形成されている。また、外周側長孔41aと内周側長孔41bとは、それらの円周方向の中心がずれるように、かつ円周方向に交互になるように形成されている。そして、外周側長孔41aには外周側トーションスプリング44が収納され、内周側長孔41bには内周側トーションスプリング45が収納されている。
また、ハブフランジ41の外周端には、外周側に開く複数の切欠き41cが等角度間隔で形成されている。この切欠き41c内に、リベット48によって互いに連結された第1及び第2リティニングプレート38,39の絞り部38a,39aが配置されている。したがって、第1及び第2リティニングプレート38,39がハブフランジ41と相対回転した場合に、絞り部38a,39aが切欠き41cの円周方向端に当接することにより、相対回転が規制される。すなわち、切欠き41cと絞り部38a,39aによってストッパ機構が構成されている。
ハブフランジ41の内周端には、内周側に開く複数の切欠き41dが等角度間隔で形成されている。
タービンハブ42は、ハブフランジ41の内周側に配置されており、ボス部42aとフランジ部42bとを有している。なお、図2では、タービンハブ42のフランジ部42bのみを示している。
ボス部42aは筒状の部材であり、トランスミッション側の端部でタービンサポート19の内周端を相対回転自在に支持している。また、ボス部42aの内周面にはスプライン孔42cが形成されており、このスプライン孔42cがトランスミッションの軸と係合可能である。
フランジ部42bは、ボス部42aから径方向外方に延び、円板状に形成されている。図2に示すように、フランジ部42bの外周端には、複数の歯42dが形成されている。この歯42dはタービンハブ41の切欠き41d内に位置している。歯42dの円周方向の長さは切欠き41dの円周方向長さに比較して短い。したがって、ハブフランジ41とタービンハブ42とは、歯42dが切欠き41dの円周方向端に当接するまで相対回転が可能である。
1対のクラッチプレート43は、円板状に形成されており、同じ形状である。クラッチプレート43には、ハブフランジ41の内周側長孔41bと同じ位置に、複数の窓孔43aが形成されている。この窓孔43aによって、内周側トーションスプリング45が支持されている。そして、1対のクラッチプレート43は複数のリベット52によってハブフランジ42に相対回転不能に固定されている。
また、1対のクラッチプレート43の外周端部は、第1及び第2リティニングプレート38,39の内周部の中に挿入されている。より詳細には、トランスミッション側のクラッチプレート43の外周端は、第1リティニングプレート38の内周端部とハブフランジ41との間に挿入されている。また、エンジン側のクラッチプレート43の外周端は、第2リティニングプレート39の内周端部とハブフランジ41との間に挿入されている。ここで、トーションスプリング44,45が圧縮すると、第1及び第2リティニングプレート38,39と1対のクラッチプレート43とは回転差が生じるので、両者が当接している部分は摺接し、この部分でヒステリシストルクが発生することになる。
[ロックアップ装置]
ロックアップ装置8は、フロントカバー2とダンパ機構35との間の環状の空間に配置されている。ロックアップ装置8は、主に、ピストン55と、フロントカバー2とピストン55との間に設けられたドライブプレート56及びドリブンプレート57と、クラッチリング58と、を有している。
ピストン55は円板状のプレート部材であり、フロントカバー2とタービン4との間の空間を軸方向に2分割するように配置されている。ピストン55の外周部は平坦な摩擦連結部55aとなっている。また、ピストン55の摩擦連結部55aに対向して、フロントカバー2には平坦な摩擦面が形成されている。ピストン55の内周縁には軸方向エンジン側に延びる内周筒状部55bが設けられている。内周筒状部55bの内周面はタービンハブ42の筒状部42aの外周面に対して軸方向及び回転方向に移動可能に支持されている。内周筒状部55bとタービンハブ42の筒状部42aの外周面との間にはシールリング60が設けられている。
ドライブプレート56は、環状の部材であり、フロントカバー2の径方向中間部に固定されている。ドライブプレート56の外周部は軸方向トランスミッション側に折り曲げられ、この折り曲げ部に複数の突起が形成されている。一方、ドライブプレート57は、環状の部材であり、ピストン55の径方向中間部にリベット62により固定されている。ドライブプレート57の外周部には、複数の溝が形成されており、この溝とドライブプレート56の突起とが噛み合っている。以上のようなドライブプレート56とドリブンプレート57とにより、ピストン55はフロントカバー2に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に連結されている。
クラッチリング58は、環状の部材であり、円板部58aと、円板部58aの外周端から軸方向トランスミッション側に延びる係合部58bと、を有している。円板部58aは、ピストン55の摩擦連結部55aとフロントカバー2の摩擦連結面との間に配置されており、両面に摩擦フェーシングが固定されている。係合部58bは先端に複数の突起を有している。そして、この係合部58bの突起が、第1及び第2リティニングプレート38,39の切欠き38c,39cに係合している。
[動作]
次に、動作について説明する。エンジン側のクランクシャフトからのトルクはフロントカバー2に入力される。これにより、インペラ3が回転し、作動油がインペラ3からタービン4へ流れる。この作動油の流れによりタービン4は回転し、タービン4に固定されたトルク伝達プレート34も同様に回転する。
低速度域では、ロックアップ装置8はオフ(連結解除状態)であり、この場合は、タービン4から出力されたトルクが、トルク伝達プレート34及びダンパ機構35を介してトランスミッション側に出力される。
また、トルクコンバータ1の速度比があがり、所定の速度域になると、フロントカバー2とピストン55との間の空間の作動油がドレンされる。この結果、ピストン55がフロントカバー2側に移動させられる。この結果、ピストン55とフロントカバー2の摩擦連結面の間にクラッチリング58の摩擦フェーシングが挟持され、ロックアップ装置8がオン(連結状態)になる。このため、フロントカバー2のトルクは、ピストン55及びクラッチリング58を介してダンパ機構35に伝達され、インペラ3及びタービン4を介することなくトランスミッション側に出力される。
以上のように、エンジン側からフロントカバー2に入力されたトルクは、ロックアップ装置8がオフの場合は、トルクコンバータ本体6及びトルク伝達プレート34を介してダンパ機構35に入力され、ロックアップ装置8がオンの場合は、ロックアップ装置8を介してダンパ機構35に入力される。
ダンパ機構35においては、タービン4からのトルクは、トルク伝達プレート34から第1及び第2リティニングプレート38,39に伝達され、さらに、外周側トーションスプリング44、ハブフランジ41、及び内周側トーションスプリング45に伝達される。このとき、各トーションスプリング44,45は、圧縮されつつトルクをタービンハブ42に伝達する。
このときのダンパ機構35の特性を静的に説明する。ダンパ機構35にトルクが入力され、各トーションスプリング44,45が圧縮されると、ハブフランジ41とタービンハブ42とは相対回転する。この相対回転角度(捩り角度)が大きくなると、タービンハブ42の歯42dがハブフランジ41の切欠き41dの円周方向端に当接する。このため、以降はハブフランジ41とタービンハブ42とは一体回転する。
タービンハブ42の歯42dがハブフランジ41の切欠き41dの端部に当接した後、エンジンからのトルクがさらに大きくなると、ハブフランジ41に対する第1及び第2リティニングプレート38,39の捩り角度が大きくなり、外周側トーションスプリング44がさらに圧縮される。この場合、タービンハブ42とハブフランジ41とは一体回転するので、内周側トーションスプリング45は圧縮されず、外周側トーションスプリング44のみが圧縮されることになる。
以上のようにしてダンパ機構35が作動する際、各トーションスプリング44,45が圧縮、伸長すると、入力側と出力側との間には相対回転が生じる。具体的には、第1及び第2リティニングプレート38,39と、タービンハブ42に固定されたクラッチプレート43とは、トルク変動に応じて相対回転することになる。このため、動的な状態では、第1及び第2リティニングプレート38,39の内周部とクラッチプレート43の外周部との間が摺接し、ヒステリシストルクが発生する。
なお、ダンパ機構35に過大なトルクが入力された場合は、ハブフランジ41に対する第1及び第2リティニングプレート38,39の捩り角度が非常に大きくなる。したがって、両リティニングプレート38,39に形成された絞り部38a,39aがハブフランジ41の外周に形成された切欠き41cの円周方向端に当接し、これ以上の相対回転が禁止される。
[特徴]
以上のような実施形態では、タービン4に固定されたトルク伝達プレート34とダンパ機構35とがトーラス中心より内周側で係合しているので、係合部51を構成する部材が小型になり、軽量化を実現できる。また、トーラス中心より内周側には比較的広いスペースが形成されており、このスペースに係合部51を配置しているので、軸方向寸法が長くなるのを抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
例えば、前記実施形態ではロックアップ装置を備えたトルクコンバータに本発明を適用したが、ロックアップ装置を備えていないトルクコンバータにも同様に本発明を適用することができる。
また、前記実施形態では、ダンパ機構が外周側及び内周側トーションスプリングを有していたが、外周側トーションスプリングのみを有するダンパ機構にも本発明を同様に適用することができる。
さらに、係合部を構成する部材の溝及び突起は、それぞれ逆の部材に構成されていてもよい。
1 トルクコンバータ
2 フロントカバー
4 タービン
6 トルクコンバータ本体
7 動力伝達装置
8 ロックアップ装置
34 トルク伝達プレート(出力部材)
35 ダンパ機構
38,39 リティニングプレート
41 ハブフランジ
42 タービンハブ
50 突起

Claims (3)

  1. エンジン側の部材に連結されたフロントカバー(2)とトルクコンバータ本体(6)との間に配置され、トルクコンバータ本体(6)のタービン(4)から出力されるトルクをトランスミッション側の部材に伝達するための動力伝達装置であって、
    内周部が前記タービン(4)に固定された出力部材(34)と、
    前記フロントカバー(2)と前記タービン(4)との間に配置されるとともに弾性部材(44)を有し、前記出力部材からの動力を前記弾性部材(44)を介して前記トランスミッション側の部材に伝達するダンパ機構(35)と、
    前記トルクコンバータ本体(6)のトーラス中心より内周側において前記出力部材(34)の外周部と前記ダンパ機構(35)とを連結する係合部(51)と、
    を備えたトルクコンバータの動力伝達装置。
  2. 前記出力部材(34)は、外周部に複数の溝又は突起を有し、
    前記ダンパ機構(35)は、
    前記出力部材(34)の複数の溝又は突起に係合する突起(50)又は溝を有する入力側部材(38)と、
    前記トランスミッション側の部材に連結される出力側部材(41)(42)と、
    前記入力側部材(38)に保持され、前記入力側部材(38)と前記出力側部材(41)(42)とを回転方向に弾性的に連結する弾性部材(44)と、
    を有し、
    前記係合部(51)は、前記出力部材(34)の外周部に形成された複数の溝又は突起(50)と、前記ダンパ機構(35)の入力側部材(38)に形成された複数の突起又は溝と、からなり、前記弾性部材(44)よりも内周側に位置している、
    請求項1に記載のトルクコンバータの動力伝達装置。
  3. 前記出力部材(34)は、内周部が前記タービン(4)の内周部に固定されるとともに、外周部に複数の溝又は突起が形成された円板状のプレートであり、
    前記ダンパ機構(35)の入力側部材(38)は、前記弾性部材(44)を支持する支持部を有するとともに内周部に前記出力部材(34)の複数の溝又は突起に係合する複数の突起(50)又は溝が形成された円板状のプレートである、
    請求項2に記載のトルクコンバータの動力伝達装置。
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