JP4395407B2 - トルクコンバータのロックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トルクコンバータのロックアップ装置に関する。
トルクコンバータは、3種の羽根車(インペラー,タービン,ステータ)を内部に有し、内部の作動油を介してトルクを伝達する流体式トルク伝達装置の一種である。インペラーは入力側回転体としてのフロントカバーに固定されている。タービンは流体室内でインペラーに対向して配置されている。インペラーが回転すると、インペラーからタービンに作動油が流れ、タービンを回転させることでトルクを出力する。
ロックアップ装置は、タービンとフロントカバーとの間の空間に配置されており、フロントカバーとタービンを機械的に連結することでフロントカバーからタービンにトルクを直接伝達するための機構である。
通常、このロックアップ装置は、フロントカバーに押し付けられることが可能な円板状のピストンと、ピストンの外周部に固定されるリティーニングプレートと、リティーニングプレートにより回転方向及び外周側を支持されるトーションスプリングと、トーションスプリングの両端を回転方向に支持するドリブンプレートとを有している。ドリブンプレートはタービンのタービンシェル等に固定されている(例えば、特許文献1を参照。)。
ロックアップ装置が連結状態になると、トルクはフロントカバーからピストンに伝達され、さらにトーションスプリングを介してタービンに伝えられる。また、ロックアップ装置の弾性連結機構においては、トーションスプリングがリティーニングプレートとドリブン部材との間で回転方向に圧縮され、捩り振動を吸収・減衰する。
特開2003−65421号公報
従来より、トルクコンバータのロックアップクラッチでは、トルク伝達容量を大きくするために摩擦面を2面にすることが行われている。また、さらにトルク伝達容量を大きくするために、摩擦面を4面にすることも検討されている。後者の場合は、例えば、フロントカバーとピストンとの間に、第1出力側プレート、入力側プレート及び第2出力側プレートを配置することになる。
しかし、摩擦面を4面にすると、2枚の出力側プレートをダンパー機構に連結することが必要となり、そのため軸方向に長く延びる筒状係合部をダンパー機構の入力側部材の外周縁に設ける必要がある。
本発明の課題は、摩擦面を4面有するロックアップ装置のクラッチ機構においてプレートの係合部分を軸方向に短くすることにある。
請求項1に記載のトルクコンバータのロックアップ装置は、フロントカバーのトルクを、流体作動室を構成するタービンを介してトランスミッションの入力シャフトに直接出力するための装置であって、クラッチ機構とダンパー機構とを備えている。クラッチ機構は、それぞれ両面に摩擦材を有する第1及び第2出力側プレートと、第1及び第2出力側プレートに挟まれるように配置されフロントカバーからトルクが入力される入力側プレートと、フロントカバーに対して第1及び第2出力側プレート及び入力側プレートを押圧可能であり入力側プレートに相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合するピストンと、を有する。ダンパー機構は、クラッチ機構からトルクが入力される入力側部材と、入力側部材の軸方向両側に配置され一方がタービンハブに固定された1対の出力側部材と、入力側部材と1対の出力側部材とを弾性的に連結する複数のトーションスプリングと、を有する。そして、クラッチ機構の第1及び第2出力側プレートは、ダンパー機構の外周側であって、ダンパー機構の軸方向領域内に配置されている。
請求項2に記載のトルクコンバータのロックアップ装置は、請求項1の装置において、入力側プレートは外周部にフロントカバー又はインペラーシェルに相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合する突起を有し、ピストンは外周部に入力側プレートに相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合する突起部を有している。
請求項3に記載のトルクコンバータのロックアップ装置は、請求項1又は2の装置において、第1及び第2出力側プレートのそれぞれは内周部に複数の係合部を有し、入力側部材は外周部に径方向外方に延びる複数の突出部が円周方向に並べて配置されており、第1及び第2出力側プレートの複数の係合部は、それぞれ入力側部材の複数の突出部の間に係合している。
請求項4に記載のトルクコンバータのロックアップ装置は、請求項3の装置において、第1出力側プレートは、環状かつ円板状の本体を有しており、複数の係合部は、本体の内周縁から折り曲げられ軸方向トランスミッション側に延びている。また、第2出力側プレートは、環状かつ円板状の本体を有しており、複数の係合部は、本体の内周縁から折り曲げられ第1出力側プレートの係合部とは逆側に延びている。そして、第1出力側プレートと第2出力側プレートとは軸方向において対称である
本発明に係るロックアップ装置では、プレートの係合部分を軸方向に短くできる。
(1)トルクコンバータの基本構造
図1は本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバータ1の縦断面概略図である。トルクコンバータ1は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)からトランスミッションの入力シャフト(図示せず)にトルクを伝達するための装置である。図1の左側に図示しないエンジンが配置され、図1の右側に図示しないトランスミッションが配置されている。図1に示すO−Oがトルクコンバータ1の回転軸である。
トルクコンバータ1は、3種の羽根車(インペラー21、タービン22、ステータ23)からなるトーラス形状の流体作動室6と、ロックアップ装置7とから構成されている。
フロントカバー11は、円板状の部材である。フロントカバー11の内周端にはセンターボス16が溶接により固定されている。センターボス16は、軸方向に延びる円筒形状の部材であり、クランクシャフトの中心孔内に挿入されている。
フロントカバー11の外周部には、軸方向トランスミッション側に延びる筒状部11aが形成されている。この筒状部11aの先端にインペラー21のインペラーシェル26の外周縁が溶接によって固定されている(後述)。この結果、フロントカバー11とインペラー21とによって、内部に作動油が充填された流体室が形成されている。
インペラー21は、主に、インペラーシェル26と、その内側に固定された複数のインペラーブレード27と、インペラーシェル26の内周部に固定されたインペラーハブ28とから構成されている。
タービン22は流体室内でインペラー21に軸方向に対向して配置されている。タービン22は、主に、タービンシェル30と、そのインペラー側の面に固定された複数のタービンブレード31と、タービンシェル30の内周縁に固定されたタービンハブ32とから構成されている。タービンシェル30とタービンハブ32とは複数のリベット33によって固定されている。
タービンハブ32の内周面には、トランスミッションの入力シャフトに係合するスプラインが形成されている。これによりタービンハブ32は入力シャフトと一体回転するようになっている。
ステータ23は、タービン22からインペラー21に戻る作動油の流れを整流するための機構である。ステータ23は樹脂やアルミ合金等で鋳造により一体に製作された部材である。ステータ23はインペラー21の内周部とタービン22の内周部と間に配置されている。ステータ23は、主に、環状のステータキャリア35と、キャリア35の外周面に設けられた複数のステータブレード36とから構成されている。ステータキャリア35はワンウェイクラッチ37を介して筒状の固定シャフト(図示せず)に支持されている。
以上に述べた各羽根車21,22,23の各シェル26,30,35によって、流体室内にトーラス形状の流体作動室6が形成されている。なお、流体室内においてフロントカバー11と流体作動室6の間には環状の空間9が確保されている。
センターボス16とタービンハブ32との軸方向間には第1スラストベアリングとして機能するワッシャ41が配置されている。ワッシャ41には半径方向に貫通する溝が形成されており、その溝部分が半径方向両側に作動油が移動可能な第1ポート17として機能している。また、タービンハブ32とステータ23の内周部(具体的にはワンウェイクラッチ37)との間には第2スラストベアリング42が配置されている。この第2スラストベアリング42が配置された部分において、半径方向両側に作動油が移動可能な第2ポート18が形成されている。すなわち、第2ポート18は、入力シャフト及び固定シャフトの間の油路と、流体作動室6とを連通させている。さらに、ステータ23(具体的にはキャリア35)とインペラー21(具体的にはインペラーハブ28)との軸方向間には第3スラストベアリング43が配置されている。この第3スラストベアリング43が配置された部分において、半径方向両側に作動油が連通可能な第3ポート19が形成されている。すなわち、第3ポート19は、固定シャフト及びインペラーハブ28との間の油路と、流体作動室6とを連通させている。なお、各油路は、図示しない油圧回路に接続されており、独立して第1〜第3ポート17〜19に作動油の供給・排出が可能となっている。
(2)ロックアップ装置全体の構造
ロックアップ装置7は、タービン22とフロントカバー11との間の空間9に配置されており、必要に応じて両者を機械的に連結するための機構である。
ロックアップ装置7は、クラッチ機構43とダンパー機構44とから構成されている。両機構43,44は機能的に回転方向に直列に配置されており、ロックアップ状態でクラッチ機構43からダンパー機構44にトルクが伝達される。
(3)クラッチ機構
クラッチ機構43は、クラッチ連結および連結解除を行う機構であり、フロントカバー11とタービン22との軸方向間の空間9において外周側に配置されている。より具体的には、クラッチ機構43は、フロントカバー11の最外周部に近接している。フロントカバー11には、最外周部分に環状かつ平坦な摩擦面11bが形成されている。
クラッチ機構43は、第1出力側プレート45、入力側プレート46と、第2出力側プレート47と、ピストン48とを有しており、これら部材は図2に示すようにフロントカバー11の摩擦面11bに対して上記の順番で配置されている。以上の結果、クラッチ機構43では、合計4面の摩擦面が得られている。
第1出力側プレート45は、環状かつ円板状の本体45aと、その内周縁から折り曲げられ軸方向トランスミッション側に延びる複数の第1係合部45bとを有している。第1係合部45bは先端側が軸方向にストレートに延びている。第1係合部45bは円周方向に並んでおり、さらに詳細には等間隔に並んでいる。第1係合部45bは、ダンパー機構44に係合しトルクを出力する部分である(後述)。なお、本体45aの主面にはそれぞれ摩擦材45cが貼られている。摩擦材45cは環状のシート状部材である。
入力側プレート46は、環状かつ円板状の本体46aと、その外周縁から折り曲げられ軸方向トランスミッション側に延びる複数の係合突起61とを有している。係合突起61は、先端側が軸方向にストレートに延びており、突起62が半径方向外側に延びている。突起62は円周方向に並んでおり、さらに詳細には等間隔に並んでいる。突起62は、フロントカバー11やインペラーシェル26に係合してそこからトルクが入力される部分である(後述)。
第2出力側プレート47は、環状かつ円板状の本体47aと、その内周縁から折り曲げられ軸方向エンジン側に延びる複数の第2係合部47bとを有している。第2係合部47bは先端側が軸方向にストレートに延びている。第2係合部47bは円周方向に並んでおり、さらに詳細には等間隔に並んでいる。第2係合部47bは、ダンパー機構44に係合してトルクを出力する部分である(後述)。なお、本体47aの主面にはそれぞれ摩擦材47cが貼られている。摩擦材47cは環状のシート状部材である。
ピストン48は、タービン22の近傍に配置された半径方向に長い環状かつ円板状部材であり、ロックアップ装置7の他の部材全体の軸方向トランスミッション側に対応している。ピストン48の外周部は、クラッチ機構43の一部を構成する押圧部48aとなっている。押圧部48aは環状かつ平坦な形状を有しており、第2出力側プレート47の本体47aに近接して配置されている。ピストン48の半径方向中間部48bはタービン22のタービンシェル30に沿って湾曲しており、ピストン48の内周縁に形成された筒状部48cはタービンハブ32の外周面に当接して支持されている。半径方向中間部48bとフロントカバー11との軸方向間にはダンパー機構44が配置されている(後述)。ピストン48の外周縁には、半径方向外方に延びる複数の突起部67が形成されている。突起部67は円周方向に並んでおり、さらに詳細には等間隔に並んでいる。突起部67は、入力側プレート46に係合してクラッチ機構43からトルクを入力される部分である(後述)。
インペラーシェル26の先端部26aは、フロントカバー11の外周側筒状部11aの先端の内周側に当接して配置されている。先端部26aの先端面には、軸方向トランスミッション側に延び係合部として機能する複数の突起部分51が形成されている。突起部分51は、軸方向にストレートに延びており、円周方向に等間隔で形成されている。突起部分51の先端面53の外周側部分は、外周側筒状部11aの内周面に形成された軸方向トランスミッション側を向く段差面11dに当接している。この状態で、外周側筒状部11aの先端11cが、インペラーシェル26の外周面に溶接70で固定されている。
次に、第1係合部分71と第2係合部分72について説明する。
第1係合部分71は、入力側プレート46とインペラーシェル26との係合部分である。係合突起61の先端および突起62は、インペラーシェル26の突起部分51に対して回転方向に係合しており(具体的には、突起62の回転方向端面64が突起部分51の回転方向端面54に当接しており)、そのため入力側プレート46は、入力側部材であるフロントカバー11やインペラーシェル26と相対回転不能にかつ軸方向に(所定範囲内ではあるが)移動可能となっている。突起62の軸方向トランスミッション側面63は、インペラーシェル26の突起部分51の間である底面52に近接しており、底面52とともに第1ストッパー部73を形成している。すなわち、両者が当接すると入力側プレート46が軸方向トランスミッション側に移動するのが停止される。このように入力側プレート46の移動停止のためにインペラーシェル26の突起部分51の間の面52を利用しているため、構造がさらに簡単になる。
第2係合部分72は、ピストン48と入力側プレート46との係合部分である。ピストン48の突起部67は、入力側プレート46の係合突起61に対して回転方向に係合しており(具体的には、突起部67の回転方向端面69が突起部分51の回転方向端面54に当接しており)、そのためピストン48は、入力側部材である入力側プレート46、フロントカバー11やインペラーシェル26と相対回転不能にかつ軸方向に(所定範囲内ではあるが)移動可能となっている。突起部67の軸方向トランスミッション側面68の最外周部分は、インペラーシェル26の突起部分51の先端面53の内周部分に近接しており、先端面53とともに第2ストッパー部74を形成している。すなわち、両者が当接するとピストン48が軸方向トランスミッション側に移動するのが停止される。ピストン48の移動停止のためにインペラーシェル26の突起部分51を利用しているため、構造が簡単になる。
クラッチ機構43の有利な効果を以下にまとめて説明する。ロックアップ装置7のクラッチ機構43は、フロントカバー11と第1出力側プレート45との間、第1出力側プレート45と入力側プレート46との間、入力側プレート46と第2出力側プレート47との間、及び第2出力側プレート47とピストン48との間に摩擦面をそれぞれ確保している。したがって、摩擦面は合計4面である。入力側プレート46の係合突起61がフロントカバー11又はインペラーシェル26の固定部分に設けられた係合部である突起部分51に相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合しているため、ピストン係合部分の構造が簡単になる。フロントカバーに凹凸構造を形成する必要がないし、またピストン係合用のプレートをフロントカバーに固定する必要がないからである。
さらに、第1係合部分71において入力側プレート46がインペラーシェル26に対して相対回転不能に係合しており、さらに第2係合部分72においてピストン48が入力側プレート46に対して相対回転不能に係合している。このことから、本願発明の有利な点を2つ指摘できる。第1の有利な点は、ピストン等の入力側部材を係合させる部分がインペラーシェル26の複数の突起部分51からなるため、ピストン係合部分の構造が簡単になっていることである。なお、突起部分はフロントカバー側に形成されてもよい。第2の有利な点は、ピストン48が入力側プレート46に係合しているため、フロントカバー11又はインペラーシェル26における係合部である突起部分51の軸方向長さを短くできることである。突起部分51にピストン48を係合させる必要がないからである。
(4)ダンパー機構
次に、ダンパー機構44について説明する。ただし、ダンパー機構44の構造は通常のクラッチディスク組立体に用いられるものと同様であるので詳細な説明は行わない。
ダンパー機構44は、主に、入力側部材81と、一対の出力側部材82,83と、複数のトーションスプリング84とから構成されている。
入力側部材81は、円板状の部材であり、クラッチ機構43の内周側に配置されている。入力側部材81には、円周方向に並んだ窓孔81aが形成されている。入力側部材81の外周縁には、半径方向外側に延びる複数の突出部87同士が形成されている。突出部87は、円周方向に並んで配置され、より具体的には等間隔に配置されている。なお、突出部87は前述のクラッチ機構43からトルクが入力される部分である(後述)。
出力側部材82,83は、円板状の部材であり、入力側部材81の軸方向両側に配置されている。出力側部材82,83の外周部は、複数のリベット85によって互いに固定されている。リベット85の胴部分は、入力側部材81に形成された孔81b内に回転方向に移動可能に配置されている。出力側部材82,83は、窓孔81aに対応した位置に窓部82a,83aを有している。窓部82a,83aは軸方向に切り起こされた縁部によって囲まれた孔部である。出力側部材83の内周部は、出力側部材82の内周部よりさらに内周側に延び(内径が小さく)、タービンハブ32に対して前述のリベット33によって固定されている。
トーションスプリング84は、円周方向に延びる複数のコイルスプリングであり、窓孔81a,窓部82a,83a内に配置されている。トーションスプリング84は窓孔81a,窓部82a,83aによって各方向に支持されている。その結果、入力側部材81と出力側部材82,83が相対回転すると、トーションスプリング84は両部材間で回転方向に圧縮される。
次に、クラッチ機構43とダンパー機構44とを連結する連結部88について説明する。図6に示すように、入力側部材81の突出部87同士の回転方向空間内には、第1出力側プレート45の第1係合部45bと第2出力側プレート47の第2係合部47bとが配置され互いに回転方向に係合している。より詳細には、1つの回転方向区間内に1つの第1係合部45bと1つの第2係合部47bが配置されている。そこでは、第1係合部45bの回転方向端面89は、突出部87の回転方向端面91と第2係合部47bの回転方向端面90とに当接している。さらに、第2係合部47bの回転方向端面90は、突出部87の回転方向端面89と第1係合部45bの回転方向端面89とに当接している。
以上に述べたように、第1出力側プレート45と第2出力側プレート47が互いに直接係合しているため、構造が簡単になる。また、第1出力側プレート45と第2出力側プレート47の係合部分にダンパー機構44の入力側部材81が係合しているため、円板状部材側に軸方向に長い係合部分を設ける必要がなく、構造が簡単になる。
さらに、第1出力側プレート45と第2出力側プレート47は同一形状である。具体的には、本体45aと本体45bは同一形状であり、さらに第1係合部45b及び第2係合部47bも同一形状・同一間隔である。このように、部品の共用が可能になるため、部品種類の低減やコスト低減を実現できる。
(5)トルクコンバータの動作
エンジン始動直後には、第1ポート17及び第3ポート19からトルクコンバータ1内に作動油が供給され、第2ポート18から作動油が排出される。第1ポート17から供給された作動油はフロントカバー11とピストン48との間を外周側に流れる。作動油は、クラッチ機構43を通ってさらに流れ、最後に流体作動室6内に流れ込む。このとき、ピストン48に対して、フロントカバー11側の油圧がタービン22側の油圧より高くなっているため、図2に示すように、ピストン48は軸方向トランスミッション側に移動している。
なお、以上の時に、図2および図4に示すように、ピストン48は第1ストッパー部73においてインペラーシェル26の先端部によって軸方向トランスミッション側への移動が制限され(具体的には、第1ストッパー部73において、突起62の軸方向トランスミッション側面63と突起部分51の間である底面52とが当接しており)、入力側プレート46も第2ストッパー部74においてインペラーシェル26の先端部によって軸方向トランスミッション側の移動が制限されている(具体的には、第2ストッパー部74において、突起部分51の先端面53と突起部67の軸方向トランスミッション側面68とが当接している)。そのため、クラッチ連結解除状態では、ピストン48と入力側プレート46との軸方向間距離が一定となっている。なお、この状態で第2出力側プレート47は両側の部材によって挟まれていない(両部材の軸方向間距離が第2出力側プレート47の軸方向厚みより大きい)ため、ドラグトルクが生じにくい。
このようにロックアップ解除されているときには、フロントカバー11とタービン22との間のトルク伝達はインペラー21とタービン22との間の流体駆動によって行われている。
(6)ロックアップ装置の動作
トルクコンバータ1の速度比が上がり、入力シャフトが一定の回転数に達すると、第1ポート17から空間9内の作動油が排出される。この結果、ピストン48のタービン22側の油圧がフロントカバー11側の油圧より高くなり、ピストン48がフロントカバー11側に移動させられ、押圧部48aが第2出力側プレート47、入力側プレート46および第1出力側プレート45をフロントカバー11の摩擦面11bに押しつ付ける。この結果、フロントカバー11のトルクは、第1および第2出力側プレート45,47から、ダンパー機構44に伝達される。ダンパー機構44では、入力側部材81からトーションスプリング84を介して出力側部材82,83に伝達される。出力側部材83からタービン22に伝達される。すなわち、フロントカバー11が機械的にタービン22に連結され、フロントカバー11のトルクがタービン22を介して直接入力シャフトに出力される。
なお、以上の時に、図3および図5に示すように、ピストン48はインペラーシェル26の先端部から軸方向エンジン側に離れ(具体的には、第1ストッパー部73において、突起62の軸方向トランスミッション側面63と突起部分51の間である底面52との間に軸方向隙間が確保され)、入力側プレート46もインペラーシェル26の先端部から軸方向エンジン側に離れている(具体的には、第2ストッパー部74において、突起部分51の先端面53と突起部67の軸方向トランスミッション側面68との軸方向間に隙間が確保されている)。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
前記実施形態では、本発明をトルクコンバータに適用したが、他の流体式トルク伝達装置に適用してもよい。
本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバータの縦断面概略図。 図1の部分拡大図であり、クラッチ機構の詳細を説明するための部分縦断面図(クラッチ連結解除状態)。 図1の部分拡大図であり、クラッチ機構の詳細を説明するための部分縦断面図(クラッチ連結状態)。 入力側部材の係合部分を説明するための部分平面図(クラッチ連結解除状態)。 入力側部材の係合部分を説明するための部分平面図(クラッチ連結状態)。 クラッチ機構とダンパー機構の連結機構の平面図。
43 クラッチ機構
11 フロントカバー(第1プレート部材)
45 第1出力側プレート(第4プレート部材)
45b 第1係合部
46 入力側プレート(第2プレート部材)
47 第2出力側プレート(第5プレート部材)
47b 第2係合部
48 ピストン(第3プレート部材)
81 入力側部材(円板状部材)
87 突出部

Claims (4)

  1. フロントカバー(11)のトルクを、流体作動室を構成するタービン(22)を介してトランスミッションの入力シャフトに直接出力するためのトルクコンバータのロックアップ装置であって、
    それぞれ両面に摩擦材(45c)(47c)を有する第1及び第2出力側プレート(45)(47)と、前記第1及び第2出力側プレート(45)(47)に挟まれるように配置され前記フロントカバー(11)からトルクが入力される入力側プレート(46)と、前記フロントカバー(11)に対して前記第1及び第2出力側プレート(45)(47)及び入力側プレート(46)を押圧可能であり前記入力側プレート(46)に相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合するピストン(48)と、を有するクラッチ機構(43)と、
    前記クラッチ機構(43)からトルクが入力される入力側部材(81)と、前記入力側部材(81)の軸方向両側に配置され一方が前記タービンハブ(32)に固定された1対の出力側部材(82)(83)と、前記入力側部材(81)と前記1対の出力側部材(82)(83)とを弾性的に連結する複数のトーションスプリング(84)と、を有するダンパー機構(44)と、を備え、
    前記クラッチ機構(43)の前記第1及び第2出力側プレート(45)(47)は、前記ダンパー機構(44)の外周側であって、前記ダンパー機構(44)の軸方向領域内に配置されている、
    トルクコンバータのロックアップ装置。
  2. 前記入力側プレート(46)は外周部に前記フロントカバー(11)又はインペラーシェル(26)に相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合する突起(62)を有し、
    前記ピストン(48)は外周部に前記入力側プレート(46)に相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合する突起部(67)を有している、
    請求項1に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
  3. 前記第1及び第2出力側プレート(45)(47)のそれぞれは内周部に複数の係合部(45b)(47b)を有し、
    前記入力側部材(81)は外周部に径方向外方に延びる複数の突出部(87)が円周方向に並べて配置されており、
    前記第1及び第2出力側プレート(45)(47)の複数の係合部(45b)(47b)は、それぞれ前記入力側部材(81)の複数の突出部(87)の間に係合している、
    請求項1又は2に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
  4. 前記第1出力側プレート(45)は、環状かつ円板状の本体(45a)を有しており、前記複数の係合部(45b)は、前記本体(45a)の内周縁から折り曲げられ軸方向トランスミッション側に延びており、
    前記第2出力側プレート(47)は、環状かつ円板状の本体(47a)を有しており、前記複数の係合部(47b)は、前記本体(47a)の内周縁から折り曲げられ前記第1出力側プレート(45)の係合部(45a)とは逆側に延びており、
    前記第1出力側プレート(45)と前記第2出力側プレート(47)とは軸方向において対称である
    請求項3に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
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