JP3601140B2 - ダンパ装置 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機は、流体伝動装置としてのトルクコンバータを備え、クランクシャフトによって取り出されたエンジンの回転を、前記トルクコンバータを介して変速装置の入力軸に伝達する構造になっている。
前記トルクコンバータは、ポンプインペラ、タービンランナ、ステータ、ロックアップクラッチ装置及びダンパ装置によって構成される。そして、エンジンの回転はフロントカバーを介してポンプインペラに伝達され、該ポンプインペラの回転に伴って発生する油の流れによってタービンランナを回転させ、該タービンランナの回転を変速装置の入力軸に伝達するようになっている。
【0003】
また、前記ロックアップクラッチ装置は、軸方向に移動自在に配設されたクラッチプレートを備え、該クラッチプレートに摩擦材が貼付される。そして、車両が発進した後、あらかじめ設定された車速が得られると、クラッチプレートとフロントカバーとが接触させられ、ロックアップクラッチ装置が係合させられる。その結果、エンジンの回転がトルクコンバータを介することなく入力軸に伝達される。
【0004】
この場合、前記ロックアップクラッチ装置が係合させられているときに、エンジンのトルクの急激な変動がそのまま変速装置の入力軸に伝達されると、振動、騒音等が発生してしまう。
そこで、前記ロックアップクラッチ装置とタービンハブとの間にダンパ装置が配設される。該ダンパ装置は、クラッチプレートの円周方向における複数箇所にそれぞれ配設されたスプリング、該各スプリングを保持する複数の保持プレート、前記クラッチプレートに固定され、各スプリングの一端に接触させられる複数のドライブプレート、及び前記タービンハブに固定され、前記スプリングの他端に接触させられるドリブンプレートから成る。
【0005】
そして、前記スプリングは、ロックアップクラッチ装置の係合に伴ってエンジンのトルクがクラッチプレートに伝達されると撓(たわ)み、撓んだ状態で前記トルクを前記タービンハブを介して入力軸に伝達するとともに、前記トルクの急激な変動を吸収する。
ところで、前記ダンパ装置を構成する部品が多く重量が大きいと、ダンパ装置のバランスを採ることができず、ガタ、振れ等が生じてしまい、振動、騒音等が発生するだけでなく、ダンパ装置の耐久性を低下させてしまう。
【0006】
そこで、前記スプリングに、修正用の脚部を有するばね座をバランサとして装着し、ダンパ装置のバランスを修正するようにした技術が開示されている(実開昭63−175347号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のダンパ装置においては、スプリングにバランサを装着するようになっているので、ダンパ装置をトルクコンバータに組み付ける前にバランスを修正する必要があり、ダンパ装置を組み付けた後にバランスを修正することはできない。 また、前記バランサはスプリングの端部に装着されるようになっているので、バランサをダンパ装置の円周方向において等ピッチに形成することができず、しかも、スプリングの圧縮に伴ってバランサの位置が移動してしまう。
【0008】
したがって、ダンパ装置のバランスを精度よく修正することができない。
本発明は、前記従来のダンパ装置の問題点を解決して、ダンパ装置を組み付けた後においても、バランスを精度よく修正することができるダンパ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のダンパ装置においては、ロックアップクラッチ装置を係脱させるクラッチプレートと出力部材との間に配設され、伝達されるトルクの変動を吸収するようになっている。
そして、前記ダンパ装置は、前記クラッチプレートの円周方向における複数箇所にそれぞれ配設されたスプリングと、前記クラッチプレートに固定され、クラッチプレートとの間に内周側に向けて開口させてバランサポケットを形成し、かつ、前記ロックアップクラッチ装置の係脱に伴って前記スプリングを押圧するドライブプレートと、前記出力部材に固定され、ロックアップクラッチ装置の係脱に伴ってスプリングを受けるドリブンプレートと、前記バランサポケットにドライブプレートの内周側から挿入されて固定されるバランスピースとを有する。
【0010】
本発明の他のダンパ装置においては、さらに、前記バランサポケットは、円周方向における複数箇所に等ピッチで形成される。
本発明の更に他のダンパ装置においては、さらに、前記バランサポケットに窓が、前記バランスピースに突起が形成されるとともに、該突起を前記窓に係止することによって前記バランスピースがバランサポケットに固定される。
【0011】
本発明の更に他のダンパ装置においては、さらに、前記バランスピースの突起は、弾性変形によって前記窓に係止される。
本発明の更に他のダンパ装置においては、さらに、前記バランスピースの突起は、かしめによって前記窓に係止される。
本発明の更に他のダンパ装置においては、さらに、前記バランサポケットの窓はドライブプレートを切り起こすことによって形成され、切起し片はドリブンプレートに対してストッパとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるトルクコンバータの縦断面図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるトルクコンバータの平面図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるバランスピースの挿入前の状態図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるバランスピースの挿入後の状態図である。
【0013】
図において、トルクコンバータは、ポンプインペラ11、該ポンプインペラ11と共にトーラスを構成するタービンランナ12、ステータ13、ロックアップクラッチ装置14及びダンパ装置15によって構成される。
そして、図示しないクランクシャフトを介して伝達された図示しないエンジンの回転は、フロントカバー16に伝達され、該フロントカバー16に固定されたポンプインペラ11に伝達される。この場合、該ポンプインペラ11が回転すると、トーラス内の油が軸の周囲を回転し、遠心力を発生させてポンプインペラ11、タービンランナ12及びステータ13間を循環する。
【0014】
この場合、車両の発進時等、前記ポンプインペラ11が回転を開始したばかりでタービンランナ12との回転速度差が大きいと、該タービンランナ12から流れ出た油はポンプインペラ11の回転を妨げる方向に流れる。そこで、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間にステータ13が配設され、該ステータ13は、両者の回転速度差が大きいときに、ポンプインペラ11の回転を助ける方向に油の流れを変換する。
【0015】
そして、前記タービンランナ12の回転速度が高くなり、該タービンランナ12とポンプインペラ11との回転速度差が小さくなると、ステータ13のブレード31の表側に当たっていた油が裏側に当たるようになって、油の流れを妨げる。
そこで、前記ステータ13を一定方向にのみ回転可能とするワンウェイクラッチ17が前記ステータ13の内周側に配設される。したがって、油がブレード31の裏側に当たるようになると、ステータ13は自然に回転するようになるので、前記油は円滑に循環することができる。また、前記ワンウェイクラッチ17のアウタレース18はステータ13に固定され、インナレース19は図示しない自動変速機のケースに固定される。
【0016】
このように、前記トルクコンバータは、ポンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度差が大きいときには、トルク変換機として作動させられてトルクを増幅し、回転速度差が小さいときには、流体継手として作動させられる。
次に、ロックアップクラッチ装置14について説明する。
この場合、車両が発進した後、あらかじめ設定された車速が得られると、ロックアップクラッチ装置14が係合させられる。したがって、前記エンジンの回転がトルクコンバータを介することなく図示しない変速装置の入力軸に伝達されるので、燃費を良くすることができる。また、前記ロックアップクラッチ装置14は、図示しないロックアップリレーバルブによって油の供給が切り換えられて作動し、クラッチプレート21が軸方向に移動させられ、該クラッチプレート21とフロントカバー16とが摩擦材20を介して接離させられる。
【0017】
そのために、前記クラッチプレート21とフロントカバー16との間に解放側油室R1が、クラッチプレート21とタービンランナ12との間に係合側油室R2がそれぞれ形成される。したがって、ロックアップクラッチ装置14は、前記解放側油室R1に油が供給されると解放され、前記係合側油室R2に油が供給されると係合させられる。
【0018】
そして、前記ロックアップクラッチ装置14が係合させられると、前記クランクシャフトの回転が、フロントカバー16、クラッチプレート21、ダンパ装置15及び出力部材としてのタービンハブ23を介して、前記変速装置の入力軸に直接伝達される。そのために、前記タービンハブ23の内周にスプライン溝23aが形成され、該スプライン溝23aによってタービンハブ23と前記入力軸とがスプライン嵌(かん)合されるようになっている。
【0019】
なお、61は前記タービンハブ23とフロントカバー16との間に配設されたスラストベアリング、65は前記ステータ13とタービンハブ23との間に配設されたスラストベアリング、66は前記ステータ13とスリーブ67との間に配設されたスラストベアリングである。
前記ダンパ装置15は、クラッチプレート21とフロントカバー16との係脱時において、伝達されるトルクに発生する変動を吸収するためのものであり、ダボかしめ58によってクラッチプレート21に固定され、該クラッチプレート21と一体的に回転させられるドライブプレート57、該ドライブプレート57と対向させて配設され、前記タービンランナ12と一体に回転させられるドリブンプレート32及びスプリング33、34から成る。
【0020】
該スプリング33は、クラッチプレート21の円周方向における8箇所に配設された第1ステージ用のものであり、一方、スプリング34は、クラッチプレート21の円周方向における4箇所に配設された第2ステージ用のものであり、前記スプリング33内に一つ置きに配設される。また、前記スプリング34は、スプリング33より径が小さく、かつ、短く設定され、スプリング33の捩(ね)じれ角が設定値になって、伝達されるトルクが屈曲点トルクに到達した後に撓み始める。
【0021】
したがって、前記フロントカバー16から摩擦材20を介して伝達された回転は、前記ダンパ装置15を介してタービンハブ23に伝達されるが、この場合、スプリング33、34が収縮し、回転が伝達される際のトルクの変動を吸収する。また、エンジンのトルクの急激な変動が前記変速装置の入力軸に伝達されることによって振動、騒音等が発生するのを防止することができる。
【0022】
前記ポンプインペラ11及びタービンランナ12は、それぞれブレード41、42、該ブレード41、42の両側に配設されたアウタシェル43、44及びインナコア45、46によって構成される。そして、タービンランナ12のアウタシェル44は、ドリブンプレート32と共に、リベット47によってタービンハブ23と連結される。
【0023】
ところで、前記クラッチプレート21は、軸方向に延び、前記タービンハブ23に形成された摺(しゅう)動面に沿って軸方向に摺動する筒状の第1の立上がり部51、該第1の立上がり部51から径方向の外方に延びる第1の平板部52、該第1の平板部52から径方向の外方に延びる第1の湾曲部53、該第1の湾曲部53から径方向の外方に延びる第2の平板部54、該第2の平板部54から軸方向に延びる筒状の第2の立上がり部55、及び該第2の立上がり部55の先端に形成された第2の湾曲部56から成る。
【0024】
そして、前記第1の湾曲部53は、第1の平板部52及び第2の平板部54よりエンジン側に突出させられ、前記第2の平板部54と第2の立上がり部55との間にスプリング33の外側保持部が形成される。
この場合、前記クラッチプレート21の最外周部分に前記スプリング33が配設されるので、フロントカバー16と前記トーラスとの間に形成される空間を十分に利用することが可能になる。そこで、スプリング33の径を大きく設定することによって該スプリング33のばね定数を小さくし、固有振動数を小さくすることができる。
【0025】
また、前記クラッチプレート21と共にスプリング33、34を包囲して保持するとともに、クラッチプレート21の回転をスプリング33、34に伝達するために、前記ドライブプレート57が配設される。
本実施の形態において、該ドライブプレート57はピース化されて、ほぼ扇状の形状を有し、クラッチプレート21の円周方向における8箇所において互いに隣接させて配設され、全体で環状の形状になる。そして、各ドライブプレート57は、それぞれ円周方向における2箇所において、ダボかしめ58によってクラッチプレート21に固定される。また、各ドライブプレート57の両端には、前記第2の立上がり部55と対向させて立ち上げて形成された湾曲部Q1が形成され、該湾曲部Q1によってスプリング33の内側保持部が形成される。したがって、各ドライブプレート57を互いに隣接させてクラッチプレート21に固定したときに、前記湾曲部Q1も互いに隣接させられる。
【0026】
さらに、前記ドライブプレート57の中央には、ロックアップクラッチ装置14が係合させられてクラッチプレート21が正方向(図2における反時計回り方向)に回転する際(以下「正駆動時」という。)、及びエンジンブレーキ時等においてクラッチプレート21が逆方向(図2における時計回り方向)に回転する際(以下「逆駆動時」という。)に、いずれもスプリング33を押圧するスプリング押圧部Mが形成される。該スプリング押圧部Mにおいては、正駆動時に押圧面Maが、逆駆動時に押圧面Mbがスプリング33の端面に当接する。
【0027】
このように、前記スプリング33、34は、互いに隣接する2個のドライブプレート57の各スプリング押圧部Mによって両端が挟まれるとともに、前記外側保持部によって外側が、前記内側保持部によって内側が保持される。
また、各ドライブプレート57がピース化され、互いに隣接する2個のドライブプレート57によってスプリング33を押圧するようになっているので、前記スプリング33の自由長を長くすることができるだけでなく、前記スプリング押圧部Mの幅を比較的広くすることができる。したがって、ドライブプレート57の強度を高くすることができるとともに、熱処理等を施す必要がなくなるので、ダンパ装置15のコストを低くすることができる。
【0028】
一方、前記ドリブンプレート32は前記タービンランナ12に沿って径方向に延び、前記スプリング33に対応させて係止部Tが形成される。該係止部Tは、クラッチプレート21の正駆動時及び逆駆動時にスプリング33を受ける。そして、前記係止部Tにおいては、正駆動時に押圧面Taが、逆駆動時に押圧面Tbがスプリング33の端面にそれぞれ当接する。
【0029】
なお、前記スプリング33、34の両端面は、スプリング押圧部M及び係止部Tによって押圧されるので摩耗しやすい。そこで、前記スプリング33、34の両端面にスプリングシート71、72が配設される。
ところで、前記ダンパ装置15においては、構成する部品が多く重量が大きいとバランスを採ることが困難になり、ガタ、振れ等が生じてしまい、振動、騒音等が発生するだけでなく、ダンパ装置の耐久性を低下させてしまう。
【0030】
そこで、前記ダンパ装置15の円周方向における前記クラッチプレート21とドライブプレート57との間の16箇所に、ドライブプレート57の内周側に向けて開口するバランサポケット75を等ピッチで形成し、選択された該バランサポケット75にバランスピース76を前記ドライブプレート57の内周側から挿入して固定するようにしている。
【0031】
前記バランサポケット75及びバランスピース76はいずれも矩(く)形の形状を有する。そして、バランサポケット75が前記ドライブプレート57をバランスピース76の厚さ分だけ隆起させ、隆起部78とすることによって形成される。この場合、前記ドライブプレート57はピース化されているので、中央に1個のバランサポケット75が、両端に1/2のバランサポケット75が形成され、互いに隣接する2個のドライブプレート57によって、両端の1/2のバランサポケット75が合わさり、1個のバランサポケット75が形成される。
【0032】
また、前記隆起部78に矩形の窓79が形成され、前記バランスピース76における前記窓79と対応する部分を切り起こすことによって突起80が形成される。したがって、突起80を弾性変形させながらバランサポケット75にバランスピース76を挿入すると、窓79内において突起80が復帰し、図4に示すように、窓79に係止されるので、バランスピース76がバランサポケット75から外れることはない。
【0033】
また、バランスピース76をバランサポケット75に固定した後は、前記突起80を指等で押さえ、突起80の窓79への係止を解除することによって、バランスピース76をバランサポケット75から外すことができる。
このように、任意のバランサポケット75に任意の数のバランスピース76を挿入し固定することによって、ダンパ装置15のバランスを修正することができるので、ガタ、振れ等が生じることがなく、振動、騒音等が発生するのを防止することができる。そして、ダンパ装置15における第1の立上がり部51とタービンハブ23との間等の各部分において片当たりが生じるのを防止することができるので、ダンパ装置15の耐久性を向上させることができる。
【0034】
また、一旦(いったん)挿入され固定されたバランスピース76をバランサポケット75から外し、ダンパ装置15のバランスを繰り返し修正することができるだけでなく、前記バランサポケット75はダンパ装置15の円周方向において等ピッチで形成されるので、少ない数のバランスピース76でダンパ装置15のバランスを精度よく修正することができる。
【0035】
そして、ダンパ装置15をトルクコンバータに組み付けた後においてもダンパ装置15のバランスを修正することができるので、作業性を向上させることができる。
ところで、前記各ドライブプレート57の中央のバランサポケット75の窓79は、ドライブプレート57を切り起こすことによって形成され、一方、ドライブプレート57の両端のバランサポケット75の窓79は、ドライブプレート57を切り起こすことによって形成される。そして、前記ドライブプレート57の中央のバランサポケット75の窓79を形成するときに発生した切起し片は、ドリブンプレート32に対するストッパ81となる。そのために、前記ドリブンプレート32の円周方向における8箇所に前記ストッパ81に対応させて弧状の長溝82が形成される。
【0036】
前記スプリング33は、クラッチプレート21の正駆動時に、スプリング押圧部Mによって押圧されるとともに係止部Tによって受けられる。そして、前記スプリング33が圧縮されるに従って、ストッパ81が長溝82の端部84に当たると、スプリング33の圧縮が停止される。
このように、バランサポケット75の窓79を形成するときに発生した切起し片を、ドリブンプレート32に対するストッパ81としているので、窓79とストッパ81とを同時に形成することができ、ダンパ装置15を製造するときの加工工数を低減することできる。
【0037】
なお、前記ダボかしめ58は各バランサポケット75間に形成される。したがって、ダンパ装置15の回転に伴ってバランサポケット75内のバランスピース76に遠心力が加わっても、ダボかしめ58によってドライブプレート57はクラッチプレート21に強固に固定されているので、バランスピース76がバランサポケット75内を移動するのを防止することができる。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態におけるバランスピースの挿入前の側面図、図6は本発明の第2の実施の形態におけるバランスピースの挿入前の平面図、図7は本発明の第2の実施の形態におけるバランスピースの挿入後の側面図、図8は本発明の第2の実施の形態におけるバランスピースの挿入後の平面図である。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0039】
この場合、ダンパ装置15(図1)の円周方向における前記クラッチプレート21とドライブプレート57との間の16箇所に、ドライブプレート57の内周側に向けて開口するバランサポケット94を等ピッチで形成し、選択された該バランサポケット94にバランスピース95を前記ドライブプレート57の内周側から挿入して固定するようにしている。
【0040】
そして、ドライブプレート57とクラッチプレート21との間に形成されるバランサポケット94は逆「U」字状の形状を有し、該バランサポケット94に挿入され固定されるバランスピース95は本体部96と突起97とを一体にした円形の形状を有する。そして、前記ドライブプレート57をバランスピース95の厚さ分だけ隆起させ、隆起部92を形成することによってバランサポケット94が形成される。
【0041】
また、前記隆起部92にほぼ円形の形状を有する窓93が形成され、該窓93にはドライブプレート57の内周側に向けて切欠93aが形成される。該切欠93aの両側には前記突起97だけが通過することができるように凸部98が形成される。
そして、図5及び6に示すように、バランサポケット94の開口部に本体部96を通し、切欠93aに突起97を通してバランスピース95をバランサポケット94に挿入する。
【0042】
次に、図7及び8に示すように、前記突起97は、かしめによって変形させられ偏平になる。このとき、該突起97の直径は前記切欠93aの幅より大きくされるので、突起97を前記窓93に係止することができる。
このように、バランスピース95をバランサポケット94に挿入した後、かしめによって突起97を窓93に係止させることができるので、バランスピース95がバランサポケット94から外れることがなくなる。
【0043】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、前記のように、ダンパ装置においては、ロックアップクラッチ装置を係脱させるクラッチプレートと出力部材との間に配設され、伝達されるトルクの変動を吸収するようになっている。
そして、前記ダンパ装置は、前記クラッチプレートの円周方向における複数箇所にそれぞれ配設されたスプリングと、前記クラッチプレートに固定され、クラッチプレートとの間に内周側に向けて開口させてバランサポケットを形成し、かつ、前記ロックアップクラッチ装置の係脱に伴って前記スプリングを押圧するドライブプレートと、前記出力部材に固定され、ロックアップクラッチ装置の係脱に伴ってスプリングを受けるドリブンプレートと、前記バランサポケットにドライブプレートの内周側から挿入されて固定されるバランスピースとを有する。
【0045】
この場合、任意のバランサポケットに任意の数のバランスピースをドライブプレートの内周側から挿入し固定することによって、ダンパ装置のバランスを修正することができる。したがって、ダンパ装置にガタ、振れ等が生じることがなく、振動、騒音等が発生するのを防止することができる。そして、ダンパ装置における各部分において片当たりが生じるのを防止することができるので、ダンパ装置の耐久性を向上させることができる。
【0046】
そして、ダンパ装置をトルクコンバータに組み付けた後においてもダンパ装置のバランスを修正することができるので、作業性を向上させることができる。
本発明の他のダンパ装置においては、さらに、前記バランサポケットは、円周方向における複数箇所に等ピッチで形成される。
この場合、少ない数のバランスピースでダンパ装置のバランスを精度よく修正することができる。
【0047】
本発明の更に他のダンパ装置においては、さらに、前記バランサポケットに窓が、前記バランスピースに突起が形成されるとともに、該突起を前記窓に係止することによって前記バランスピースがバランサポケットに固定される。
この場合、突起を前記窓に係止することによってバランスピースを固定することができるので、作業性を向上させることができる。
【0048】
本発明の更に他のダンパ装置においては、さらに、前記バランスピースの突起は、弾性変形によって前記窓に係止される。
この場合、一旦挿入され固定されたバランスピースをバランサポケットから外し、繰り返し挿入することができる。したがって、ダンパ装置のバランスを精度よく修正することができる。
【0049】
本発明の更に他のダンパ装置においては、さらに、前記バランスピースの突起は、かしめによって前記窓に係止される。
この場合、バランスピースがバランサポケットから外れることがなくなる。
本発明の更に他のダンパ装置においては、さらに、前記バランサポケットの窓はドライブプレートを切り起こすことによって形成され、切起し片はドリブンプレートに対してストッパとなる。
【0050】
この場合、窓とストッパとを同時に形成することができるので、ダンパ装置を製造するときの加工工数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトルクコンバータの縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるトルクコンバータの平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるバランスピースの挿入前の状態図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるバランスピースの挿入後の状態図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるバランスピースの挿入前の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるバランスピースの挿入前の平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるバランスピースの挿入後の側面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるバランスピースの挿入後の平面図である。
【符号の説明】
14 ロックアップクラッチ装置
15 ダンパ装置
21 クラッチプレート
23 タービンハブ
32 ドリブンプレート
33、34 スプリング
57 ドライブプレート
75、94 バランサポケット
76、95 バランスピース
79、93 窓
80、97 突起
81 ストッパ

Claims (6)

  1. ロックアップクラッチ装置を係脱させるクラッチプレートと出力部材との間に配設され、伝達されるトルクの変動を吸収するダンパ装置において、前記クラッチプレートの円周方向における複数箇所にそれぞれ配設されたスプリングと、前記クラッチプレートに固定され、クラッチプレートとの間に内周側に向けて開口させてバランサポケットを形成し、かつ、前記ロックアップクラッチ装置の係脱に伴って前記スプリングを押圧するドライブプレートと、前記出力部材に固定され、ロックアップクラッチ装置の係脱に伴ってスプリングを受けるドリブンプレートと、前記バランサポケットにドライブプレートの内周側から挿入されて固定されるバランスピースとを有することを特徴とするダンパ装置。
  2. 前記バランサポケットは、円周方向における複数箇所に等ピッチで形成される請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 前記バランサポケットに窓が、前記バランスピースに突起が形成されるとともに、該突起を前記窓に係止することによって前記バランスピースがバランサポケットに固定される請求項1に記載のダンパ装置。
  4. 前記バランスピースの突起は、弾性変形によって前記窓に係止される請求項3に記載のダンパ装置。
  5. 前記バランスピースの突起は、かしめによって前記窓に係止される請求項3に記載のダンパ装置。
  6. 前記バランサポケットの窓はドライブプレートを切り起こすことによって形成され、切起し片はドリブンプレートに対してストッパとなる請求項3に記載のダンパ装置。
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