JPH09151868A - スクロール流体機械 - Google Patents

スクロール流体機械

Info

Publication number
JPH09151868A
JPH09151868A JP7334342A JP33434295A JPH09151868A JP H09151868 A JPH09151868 A JP H09151868A JP 7334342 A JP7334342 A JP 7334342A JP 33434295 A JP33434295 A JP 33434295A JP H09151868 A JPH09151868 A JP H09151868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
cooling
scroll
fan
rotary shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7334342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3423514B2 (ja
Inventor
Shuji Haga
修二 芳賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anest Iwata Corp
Original Assignee
Anest Iwata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP33434295A priority Critical patent/JP3423514B2/ja
Application filed by Anest Iwata Corp filed Critical Anest Iwata Corp
Priority to EP01114907A priority patent/EP1146232B1/en
Priority to DE69631447T priority patent/DE69631447T2/de
Priority to EP96119235A priority patent/EP0777053B1/en
Priority to DE69627457T priority patent/DE69627457T2/de
Priority to US08/757,683 priority patent/US5842843A/en
Publication of JPH09151868A publication Critical patent/JPH09151868A/ja
Priority to US09/161,387 priority patent/US6109897A/en
Priority to US09/547,993 priority patent/US6186755B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3423514B2 publication Critical patent/JP3423514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/04Heating; Cooling; Heat insulation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • F04C18/0223Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving with symmetrical double wraps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却効率のよいスクロール流体機械を提供す
る。 【解決手段】 端板の中央部から外周に向かって渦巻き
ラップを植設した固定スクロールと、前記渦巻ラップと
嵌合する渦巻ラップが植設された端板の中央部で駆動源
と連絡した回転軸11Aと連結して旋回駆動する旋回ス
クロールとを備えたスクロール流体機械において、前記
回転軸11A内に冷却手段を設けて構成したことによ
り、回転軸を直接冷却することができので、旋回スクロ
ールは端板の中央部で駆動源と連絡した回転軸11Aに
より旋回駆動され、スクロールの周辺部から取り込んだ
流体を中央部に順次圧縮移送される過程において発生す
る熱を、最も高い中央部において冷却することができ、
旋回スクロールの中央部周辺に設けられたベアリングや
シール部材、また、回転軸周囲のベアリングやシール部
材を効率よく冷却することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定スクロールと
旋回スクロールとにより流体を圧縮して外部に吐出する
スクロール流体機械、更に詳しくは、固定スクロール端
板に中央部から外周に向かって植設した渦巻きラップと
嵌合する渦巻ラップが植設された端板の中央部で、駆動
源と連絡した回転軸と連結して旋回駆動する旋回スクロ
ールを備えたスクロール流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロール流体機械は周辺から取り込ん
だ流体を、固定スクロール及び旋回スクロールによって
形成される密閉空間により順次圧縮して中央部に送り、
その圧縮流体を中央部分から吐出する。その流体圧縮に
より、ラップ間の密閉空間は高温となるために、駆動部
分に設けられたベアリング、シール部材等の劣化を早め
るという問題があり、従来より、スクロールを冷却して
所定値以上の温度上昇を抑えるべく冷却が行われてい
る。
【0003】この冷却方式は、固定スクロールを冷却す
る非駆動部冷却方式と、旋回スクロールを冷却する駆動
部冷却方式とが知られている。図13に示す方式は、非
駆動部冷却方式に係る技術であり、密閉容器105内に
枠体109を設け、該枠体上に旋回スクロール116を
配置し、該旋回スクロールの端板114の下方に軸11
3を垂下させ、枠体109の中央部に設けられた開口部
から、前記軸113を図示しない駆動源に連結した回転
軸104に偏心して連結するとともに、旋回スクロール
116のラップ115と嵌合するラップ111を植設し
た固定スクロール112が配置されている。
【0004】固定スクロール112には、外周部に気体
吸入口118が開設され、回転軸104の回転により旋
回スクロール116が固定スクロール112に対して公
転揺動して、吸入された気体はラップ111及び115
によって形成される密閉空間が徐々に小さい容積を形成
することにより圧縮され、圧縮気体は固定スクロール1
12の中央部に開設された吐出口121から吐出管12
0を介して外部に吐出されるように構成されている。そ
して、固定スクロール112の端板110内には、前記
圧縮行程で発生した熱を冷却する複数のヒートパイプ1
22が、中央部から外周に向かって放射状に配設されて
いる。
【0005】また、図14に開示されるような旋回スク
ロールを冷却する駆動部冷却方式も知られている。図
中、ケーシング211はケーシング本体212と前側ケ
ーシング213とから構成され、駆動軸214は軸受2
15を介して前記ケーシング本体212の軸受部に回転
自在に軸支され、駆動軸214の一端側は軸受部外に突
出して図示しないモータと連結され、駆動軸214の軸
線O1−O1に対してクランク軸214Bの軸線O2−
O2は距離δだけ偏心している。
【0006】旋回スクロール216は鏡板216aと、
該鏡板216aの前面側に形成された渦巻状のラップ部
216bと、鏡板216aの背面側に位置して軸線O2
−O2を中心として形成され、延伸部213bの内周側
端面より小径となったボス部216cと、鏡板216a
の背面側でその周縁側に形成された環状突起216d
と、該環状突起216dに対して径方向に形成された複
数の通気孔216eとから構成されている。
【0007】固定スクロール221は鏡板221aと、
該鏡板221aに形成された渦巻状ラップ部221b
と、該ラップ部221bの周辺に位置して形成された円
筒部221cとから構成されている。前記ラップ部22
1bが旋回スクロール216のラップ部216bと所定
角度ずらして重なり合うように配置することにより、旋
回スクロールが旋回するとき各ラップは複数の圧縮室を
形成する。ハウジング212内の回転軸214にはカウ
ンタウエイト225が取付られ、該カウンタウエイト2
25には駆動軸214の回転により、冷却風を発生する
遠心ファン226が取付られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述する従来技術によ
ると、図13に示す非駆動部冷却方式は、固定スクロー
ルの端板にヒートパイプ122が設けられているため
に、ヒートパイプ122の熱吸収部は、固定スクロール
より駆動する旋回スクロールは遠方に位置し、熱伝導路
は旋回スクロールのラップ115の先端と固定スクロー
ルの端板110及び前記端板110とラップが形成する
気体が圧縮される密閉空間で形成され、旋回スクロール
116と接触して駆動するベアリングやシール部材等の
周辺の冷却は固定スクロールの冷却と比べて能率が落ち
るとともに、温度分布が一定しないという問題がある。
【0009】また、ヒートパイプ122の熱放出部分の
冷却は、吸入管119によって吸入される気体により満
たされる密閉容器内空間105aに熱放出することによ
り行われる。そして、固定スクロールと旋回スクロール
が形成する圧縮空間が気体を吸入する吸入口118は前
記空間105aに導通しているので、ヒートパイプ12
2の熱放出により温度が上昇した気体が再度吸入口11
8から前記圧縮空間に吸入することとなり、冷却効率が
低下する。この冷却効率を低下させないためには、吸入
管119が接続する外部において、特別の冷却手段を設
ける必要がある。これは構成を複雑にするとともに装置
が大型化するという問題がある。
【0010】また、図14に示す駆動部冷却方式は、駆
動軸214の回転により、遠心ファン226により吸気
通路227から外気を強制吸入し、環状空間部B、冷却
風通路220を経て排気通路228から排出される。こ
の方式は、旋回スクロール216の中央部分を冷却した
後の気体は旋回スクロール216の背面にそって排気通
路228から排気するために、この排気通路を必要と
し、また、さらに冷却効率を上げるためには別途固定ス
クロール221の背面を冷却するファンを設ける必要が
あり、装置が大型化するという問題があった。
【0011】上述の事情に鑑み、本発明の目的は、冷却
効率のよいスクロール流体機械を提供する事を目的とす
る。また、本発明の他の目的は、耐久性のよいスクロー
ル流体機械を提供することである。また、本発明の他の
目的は、小型のスクロール流体機械を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、端板の
中央部から外周に向かって渦巻きラップを植設した固定
スクロールと、前記渦巻ラップと嵌合する渦巻ラップが
植設された端板の中央部で駆動源と連絡した回転軸と連
結して旋回駆動する旋回スクロールとを備えたスクロー
ル流体機械において、前記回転軸内に冷却手段を設けて
構成した。
【0013】このように構成したので、回転軸を直接冷
却することができ、旋回スクロールは端板の中央部で駆
動源と連絡した回転軸により旋回駆動され、スクロール
の周辺部から取り込んだ流体を中央部に順次圧縮移送さ
れる過程において発生する熱を、最も高い中央部におい
て冷却することができ、旋回スクロールの中央部周辺に
設けられたベアリングやシール部材、また、回転軸周囲
のベアリングやシール部材を効率よく冷却することがで
きる。そして、固定スクロールと旋回スクロールとの熱
膨張による差をなくし、温度分布を一定にし、ラップの
かじりを防止し、グリスメンテナンス期間を延長するこ
とができ、よって、耐久性が向上することができる。ま
た、発熱を低減することにより各スクロールのクリアラ
ンスを小さくでき、また、高速運転を行うことができる
ことにより、到達圧力が向上できる。
【0014】また、一端から冷却用気体を導入して他端
から排気する中空の冷却通路を、前記回転軸内に形成す
ると好ましい。また、この冷却通路内に、導入した冷却
用気体を攪拌する乱流形成手段を設けて構成すると、さ
らに好ましい。このように構成すると、簡単な構成で気
体による冷却手段を形成することができ、また、乱流形
成手段を設けることにより、冷却通路の内壁面近辺と中
心部分との気体の温度差が迅速にちじまり、効率のよい
冷却を行うことができる。
【0015】また、前記回転軸の端部にファンを配設す
るとともに、前記冷却通路の他端に前記回転軸外周に向
かって導通する連通孔を開設し、前記ファンによって冷
却に寄与した気体を前記連通孔から強制排気することに
より前記旋回スクロールの中央部分を冷却するととも
に、前記連通孔を通らない気体により前記中央部分以外
を冷却するように構成すると好ましい。
【0016】このように構成すると、冷却通路11Ad
(図1)、11Bd(図2)内を冷却気体32が通過す
ることにより、旋回スクロール3の中央部を冷却し、こ
の冷却に寄与した気体は連通孔11Ac(図1)、11
Bc(図2)からファン13により強制排気される。そ
して、ファン13はさらに、ラップ7が植設された固定
スクロールであるハウジング4の背面を冷却した気体を
矢印40(図8)のごとく排気する。よって、旋回スク
ロールの中央部のみでなく、それ以外の部分も冷却さ
れ、効率のよい冷却を行うことができる。
【0017】また、前記回転軸内に中空路を形成し、該
中空路内に熱移動手段を配置して構成すると好ましい。
図3に示すように、回転軸11Cの軸心方向に開設した
中空路11Cd内にヒートパイプ24A、24Bが配置
されている。図4に示すように、ヒートパイプ24は、
銅、ステンレス鋼、ニッケル、タングステン、モリブデ
ン等により密閉容器25内に設けられたウイック構造体
28と、このウイック構造体28に囲繞された内部空間
25dと、前記ウイック構造体と前記内部空間25d間
を加熱及び冷却により状態を変化して気化及び液化して
循環する動作液とで構成され、蒸発部25aにより旋回
スクロールの中央部から熱を受け、動作液が気化し、矢
印37に示すように凝縮部25cに移動し、該凝縮部2
5cにおいて、放熱して液化してウイック構造体28内
に動作液として戻る。前記ヒートパイプ24の熱輸送量
は、熱伝導性のよい銅、アルミニウム等の金属に比較し
て数百倍も多量の熱輸送が行えるために、効率のよい旋
回スクロールの中央部の冷却を行うことができる。
【0018】また、前記回転軸の端部にファンを配設
し、前記熱移動手段により旋回スクロールの中央部分を
冷却し、前記ファンにより前記熱移動手段の放熱部を含
み旋回スクロールもしくは固定スクロールの反ラップ部
を冷却するように構成すると好ましい。
【0019】このように構成することにより、ファン1
2、13によって図3に示すように矢印35、36方向
に冷却風が流れ、放熱部(凝縮部)を冷却する。また、
図6に示すように、端板の両方の面に旋回ラップを植設
したダブルラップ旋回スクロールと固定スクロールとの
組み合わせの場合は、前記ファン12、13の回転によ
り、矢印方向39、40(図8)に冷却風が移動し、前
記ファンによるヒートパイプの冷却とともにハウジング
4、5によって形成される固定スクロールの反ラップ部
を冷却した気体を排気することができる。
【0020】また、端板の一方の面に旋回ラップを植設
したシングルラップ旋回スクロールと固定スクロールと
の組み合わせの場合にも適用されるものであり、この場
合は、前記ファンの近傍には固定スクロールが位置する
方式と、旋回スクロールが位置する方式とがあり、前記
ファンによりヒートパイプの冷却とともに固定スクロー
ルもしくは旋回スクロールの反ラップ部を冷却した気体
を排気することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0022】図1は、本発明の実施例に係るスクロール
流体機械の回転軸とファンの組立構造を示す第1実施例
図、図2は、本発明の実施例に係るスクロール流体機械
の回転軸とファンの組立構造を示す第2実施例図、図3
は、本発明の実施例に係るスクロール流体機械の回転軸
とファンの組立構造を示す第3実施例図、図4は、ヒー
トパイプの構造図、図5は、本発明の実施例に係るスク
ロール流体機械の組立構造図、図6は、図5のC−C方
向から見た図、図7は、図5のD−D方向から見た図、
図8は、図1の部分拡大図、図9〜図12は回転軸がそ
れぞれ90゜ずつ回転変位した状態におけるスクロール
の作用を示す図であって、図9は、ガスバラスト用の気
体の導入を開始したスクロールの状態を示す概略図、図
10は、ガスバラスト用の気体の導入をしているスクロ
ールの状態を示す概略図、図11は、ガスバラスト用の
気体の導入終了直前のスクロールの状態を示す概略図、
図12は、ガスバラスト用の気体の導入孔を閉鎖したス
クロールの状態を示す概略図、図13は、本発明の実施
例に係るスクロール流体機械の回転軸とファンの組立構
造を示す第1実施例の改良実施例を示す図、図14は、
本発明の実施例に係るスクロール流体機械の回転軸とフ
ァンの組立構造を示す第2実施例の改良実施例を示す
図、図15は、本発明の実施例に係るスクロール流体機
械の回転軸とファンの組立構造を示す第3実施例の改良
実施例を示す図、図16は、非駆動部冷却方式を示す従
来例図、図17は、駆動部冷却方式を示す従来例図であ
る。
【0023】まず、本発明の実施例に係る回転軸冷却構
造を適用するスクロール流体機械の基本構造を説明す
る。図5において、ポンプ本体1の回転軸11は右端を
モータ2の駆動軸に連結され、モータ2の回転力により
回転可能に設けられている。この回転軸11の中央部分
は、その外周が回転中心軸線よりは幾分膨らんだ偏芯部
11aを有し、その偏芯部11aの両端部はハウジング
4及び5の軸受け及びパッキング部に支持され、回転可
能に設けられている。
【0024】固定スクロールを構成するハウジング4及
び5は、それぞれ円蓋状をなし、ケーシングとして機能
するその周壁をシール部材を介して当接させてその内部
に密閉空間を形成している。ハウジング4には、ラップ
摺動面4bが軸方向垂直に設けられ、その摺動面4bに
は、その中央部分に、前述の回転軸11の偏芯部11a
を外れた、偏芯しない部分が回転可能に嵌合する開口部
4i(図8)が設けられ、その開口部近傍を先端7a
(図9)として矢印30方向から見て時計方向回転に渦
巻状のラップ7が植設され、該ラップ7の上縁には溝が
設けられ、該溝には相手側摺動面と接触して密閉状態を
完全にするフッソ系樹脂等の自己潤滑性のあるチップシ
ール14が嵌入(図8)されている。
【0025】前記ラップ7の先端7aの近傍の摺動面4
bに開口部を有する吐出孔4c(図8、図9)が開設さ
れ、該吐出孔4cから吐出通路4dを通ってハウジング
4の外周面4aに設けた吐出口部9から外部に圧縮気体
が排出されるように構成されている。また、ハウジング
4のラップと反対側面にある基部4fにはガスバラスト
用の気体を導入する導入管10が設けられ、気体はこの
導入管10から通路4gを通って導入孔4eから密閉空
間Rに導入される。
【0026】また、ハウジング4の周壁部分には、12
0゜ずつ円周方向3箇所に3対の公転機構17が設けら
れている。この公転機構17は、後述する旋回スクロー
ルと連結している。また、ハウジング4の外周部4aに
は、吸入口部8が設けられ、該吸入口部8は図示しな
い、真空にしようとする容器と連結され、その容器から
開口部8aを介して、前記容器内の気体が吸引される。
【0027】一方、ハウジング5には、ラップ摺動面5
bが軸方向垂直に設けられ、その摺動面5bには、その
中央部分に、前述の回転軸11の偏芯部11aを外れ
た、偏芯しない部分が回転可能に嵌合する開口部が設け
られ、その開口部近傍を周端として矢印31方向から見
て反時計方向回転に渦巻状のラップ6が植設され、該ラ
ップ6の上縁には溝が設けられ、該溝には相手側摺動面
と接触して密閉状態を完全にするチップシール14が嵌
入(図8)されている。
【0028】ハウジング4及び5が形成する内部空間に
は、旋回スクロール3が公転可能に嵌挿される。旋回ス
クロール3は、円盤状に形成されたプレートの摺動面3
d及び3eに前記固定スクロールに設けられたラップと
嵌合可能なラップ26及び27が植設されている。
【0029】前記ラップ26は矢印30方向から見て、
時計方向回転に設けられ、前記ラップ27は矢印31方
向から見て、反時計方向回転に設けられている。旋回ス
クロール3の中央部分には、前述した回転軸11の偏芯
部分11aが回転可能に嵌合する開口部3aが開設さ
れ、該開口部3aの周囲は、前記回転軸11の偏芯部分
11aの全長に亙ってラップ26a及び27aによって
囲繞するように構成されている。
【0030】ガスバラスト用の気体を導入する前述した
固定スクロールのラップ7と旋回スクロール3のラップ
27とで形成される密閉空間Rに対応する、固定スクロ
ールのラップ6と旋回スクロール3のラップ26とで形
成される密閉空間Lとの間には連通孔3eが開設され、
導入管10から侵入する気体は、密閉空間Rから該連通
孔3eを通って密閉空間Lに充満されるように構成され
ている。
【0031】また、ハウジング5の外側と、ハウジング
4の外側の回転軸11には、この真空ポンプを冷却する
ファン12、13が設けられ、これらのファンを保護す
るために、中央部に開口孔18aを有したカバー18、
及び19がハウジング5及び4に取付られている。そし
て、カバー18とハウジング5との間には多数の開口孔
29Ba、29Bb(図7)を開設した遮蔽板29B
が、カバー19とハウジング4との間には多数の開口孔
29Aa、29Ab(図6)を開設した遮蔽板29Aが
取付られている。また、旋回スクロールの外周部には、
前述したようにハウジング4に一端が支持され、120
゜ずつ円周方向3箇所に3対の公転機構17の他端が支
持され、該公転機構17を介して前記固定スクロールと
は偏心した回転中心を有して公転するように配置され
る。
【0032】次に、上述のごとく構成された本実施例の
動作を、図9〜図12を用いて説明する。図9〜図12
中(a)は図2におけるA−A方向から見た図であり、
(b)はB−B方向から見た図である。図5において、
回転軸11が回転すると、旋回スクロール3が公転し、
図示しない容器から気体を吸入し、固定スクロールのラ
ップ6、7の外周から気体を旋回スクロールのラップ2
6及び27によって、それらの固定スクロール及び旋回
スクロールのラップによって形成する密閉空間に取り込
み、この密閉空間によって圧縮され、3個以上の密閉空
間により圧縮された後に、図12(a)に示すR0密閉
空間から図9(a)に示す空間R1に到ると、導入管1
0からの導入通路が開成する。
【0033】このとき、真空にしようとする容器内の圧
力が外部気圧に近いときは、前記導入孔から気体が導入
される密閉空間R1の内圧はすでに外部大気より高く、
また、ガスバラスト用の導入管10から導入される気体
の圧力が前記内圧より低いと導入孔を通って気体は導入
されない。旋回スクロールの公転駆動により、密閉空間
R及びLはR1、L1(図9)、R2、L2(図1
0)、R3、L3(図11)、R4、L4(図12)と
変化して圧縮気体は吐出孔4cから排出される。
【0034】よって、前記空間R1、L1の時点で、す
でに容器内の気体が水蒸気を含んでいると最終密閉空間
R4、L4においては飽和蒸気圧以上となり、蒸気が凝
縮して液化し、最終密閉空間を形成するラップの内壁に
付着して水分が蓄積される。
【0035】もし、すでに空間R1、L1に到るまでに
水蒸気が液化した場合は、若干の水分が固定スクロール
の導入孔4eから導入管10に逆流するが、導入孔4e
は狭く、且つ、ガスバラスト用気体が存在するので、導
入管10に侵入する水分は極めて少ない。
【0036】真空にしようとする容器内の圧力が低下す
ると、容器内の水分は気化が進むがガスバラスト用の前
記導入孔から気体が導入される密閉空間R1、L1の内
圧は、該密閉空間に到るまでに取り込んだ流体が圧縮さ
れたとしても、前記導入孔から導入される気体の圧力よ
り低くなり、前記導入孔から気体が導入される。
【0037】この時点で導入された気体中の水蒸気の比
率が低下する。そして、R2、L2(図10)、R3、
L3(図11)まで前記水蒸気を含んだ流体が圧縮され
る。この時、この空間の圧縮流体の圧力はガスバラスト
用の気体の圧力より大きくなるが、導入孔4eが小径で
あり、旋回スクロールの駆動速度が早くかつ、ガスバラ
スト用の気体が存在するので、導入孔4eから逆流する
圧縮流体は少なく、また、R4、L4(図12)におい
て密閉空間が吐出孔4cと導通する直前に固定スクロー
ルの導入孔4eは旋回スクロールのラップ26a及び2
7aによって閉鎖される。
【0038】そして、前記空間が圧縮され、吐出孔と導
通するとき(図12)の水蒸気分圧を低下させ、スクロ
ールポンプの飽和蒸気圧以下とし、液化させずに、か
つ、前記凝縮して液化してラップ壁に付着した水分を気
化させるとともに、吐出孔から排出する。
【0039】一方、図12に示す空間S0(a)、T0
(b)は、回転軸11が90゜回転すると、図9に示す
ようにS1(a)、T1(b)と圧縮されるが、この圧
縮空間にはガスバラスト用の導入孔は存在しない。そし
て、図10のS2、T2を経て図11のS3、T3空間
が吐出孔4cと連通して圧縮流体は外部に吐出される。
よって、この行程においては、飽和蒸気圧以上となり、
蒸気が凝縮して液化し、最終密閉空間を形成するラップ
の内壁に付着して水分が蓄積される場合がある。
【0040】この場合においても、ガスバラスト用の導
入管と連通する空間R4、L4(図12)が、空間S
3、T3の圧縮流体を吐出孔4cから吐出後に続いて吐
出孔4c導通するので、水蒸気分圧が低い、スクロール
ポンプの飽和蒸気圧以下の圧縮気体が、前記空間S3、
T3において凝縮して液化した水分を気化させつつ、吐
出孔から排出する。
【0041】上述のように動作するスクロール流体機械
は、周辺から取り込んだ流体を中央部に向けて連続的に
圧縮するものであり、中央部が最高に圧縮されるため
に、中央部が最も高温になる。次に、この中央部を冷却
する冷却手段の構成を説明する。図1は、本発明の実施
例に係るスクロール流体機械の回転軸とファンの組立構
造を示す第1実施例図である。同図において、回転軸1
1Aの回転軸中心にそって外部の気体を左端の開口11
Agから導入する冷却通路11Adが削設され、該冷却
通路11Adの右端には遮蔽板23により遮蔽されてい
る。
【0042】回転軸11Aの右端部11Abには、冷却
通路11Adから右端部11Abの外周面に向かって放
射状に複数の開口孔11Acが開設され、該開口孔11
Acは、前記右端部11Abに嵌合固着するファン13
の嵌合部20Aに設けられた開口孔13aに連通して、
ファン13の回転により、冷却通路11Ad内を冷却し
た冷却気体を前記開口孔13aから外部に矢印34のご
とく排気可能に構成されている。
【0043】回転軸11Aの左端部11Aeには、該左
端部11Aeに嵌合するファン12の嵌合部20Bが、
先端のネジ部11Afにナット22によって固着され、
ファン12の回転により、遮蔽板29B(図7)に開設
された開口孔29Baからハウジング5の反ラップ面
(図5)を冷却した冷却気体を外部に矢印39のごとく
排気可能に構成されている。
【0044】このように構成されているので、冷却通路
11Ad内を冷却気体32が通過することにより、旋回
スクロール3の中央部を冷却し、この冷却に寄与した気
体は連通孔11Acから遮蔽板29Aの開口孔29Ab
(図6)を通ってファン13により強制排気される。
【0045】図2は、本発明の実施例に係るスクロール
流体機械の回転軸とファンの組立構造を示す第2実施例
図である。同図において、回転軸11Bの回転軸中心に
そって外部の気体を左端の開口11Bgから導入する冷
却通路11Bdと、該通路11Bd内周面に溝11Bh
がスパイラル状に削設され、該冷却通路11Bdの右端
には遮蔽板23により遮蔽されている。
【0046】回転軸11Bの右端部11Bbには、冷却
通路11Bdから右端部11Bbの外周面に向かって放
射状に複数の開口孔11Bcが開設され、該開口孔11
Bcは、前記右端部11Bbに嵌合固着するファン13
の嵌合部20Aに設けられた開口孔13aに連通して、
ファン13の回転により、冷却通路11Bd内を冷却し
た冷却気体を前記開口孔13aから外部に矢印34のご
とく排気可能に構成されている。
【0047】回転軸11Bの左端部11Beには、該左
端部11Beに嵌合するファン12の嵌合部20Bが、
先端のネジ部11Bfにナット22によって固着され、
ファン12の回転により、遮蔽板29B(図7)に開設
された開口孔29Baからハウジング5の反ラップ面
(図5)を冷却した冷却気体を外部に矢印39のごとく
排気可能に構成されている。
【0048】このように構成されているので、冷却通路
11Bd内を冷却気体32が通過することにより、旋回
スクロール3の中央部を冷却される、この際に、スパイ
ラル状に形成された溝11Bhにより導入した冷却用気
体を攪拌する乱流形成手段を設けているので、冷却通路
の内壁面近辺と中心部分との気体の温度差が迅速にちじ
まり、効率のよい冷却を行うことができる。尚、前記乱
流形成手段は、前記冷却通路11Bd内にスパイラル状
のコイルスプリングを挿入してよい。また、前記冷却通
路11Bdの内径を外径とする、2液を混合するような
ミキシングパイプを前記冷却通路11Bd内に挿入して
もよい。
【0049】図3は、本発明の実施例に係るスクロール
流体機械の回転軸とファンの組立構造を示す第3実施例
図である。同図において、回転軸11Cの回転軸中心に
そって中空路11Cdが削設され、該中空路11Cd内
にはヒートパイプ24A、24Bが配置されている。
【0050】回転軸11Cの右端部11Cbには、ファ
ン13の嵌合部21Aが嵌合固着し、ファン13の回転
により、ヒートパイプ24Aの放熱部25cを冷却した
冷却気体を外部に矢印36のごとく排気可能に構成され
ている。回転軸11Cの左端部11Ceには、該左端部
11Ceに嵌合するファン12の嵌合部21Bが、先端
のネジ部11Cfにナット22によって固着され、ファ
ン12の回転により、ヒートパイプ24Bの放熱部25
cを冷却した冷却気体を外部に矢印36のごとく排気可
能に構成されている。
【0051】前記ヒートパイプ24A、24Bは、図4
に示すように、銅、ステンレス鋼、ニッケル、タングス
テン、モリブデン等により形成された密閉容器25内に
設けられたウイック構造体28と、このウイック構造体
28に囲繞された内部空間25dと、前記ウイック構造
体28と前記内部空間25d間を加熱及び冷却により状
態を変化して気化及び液化して循環する動作液とで構成
され、蒸発部25aにより旋回スクロール3の中央部か
ら熱を受け、動作液が気化し、矢印37に示すように凝
縮部(放熱部)25cに移動し、該凝縮部25cにおい
て、放熱して液化してウイック構造体28内に動作液と
して戻る。
【0052】このように構成されたヒートパイプ24
A、24Bを中空路11Cd内に配置した第3実施例に
係る回転軸11Cは、図3において、ヒートパイプ24
A、24Bを形成する容器25の加熱部(蒸発部)25
aにおいて旋回スクロール3により発生した熱を吸収
し、ヒートパイプ内の動作液を蒸発気化させ、この気化
した気体は凝縮部25cにおいてファン12、13にお
いて矢印35、35として吸引する外部気体により冷却
され液化される。
【0053】冷却に寄与した外部気体は遮蔽板29A、
29B(図6、図7)の開口孔29Ab、29Bbを通
って矢印36、36として外部に排出される。また、固
定スクロールのラップを植設したハウジング4、5の反
ラップ面を冷却した気体は遮蔽板29A、29B(図
6、図7)の開口孔29Aa、29Baを通って矢印3
9、40(図8)として、前記旋回スクロール3の中央
部を冷却した気体とともに外部に排出される。
【0054】前記ヒートパイプ24の熱輸送量は、熱伝
導性のよい銅、アルミニウム等の金属に比較して数百倍
も多量の熱輸送が行えるために、効率のよい旋回スクロ
ールの中央部の冷却を行うことができる。また、ヒート
パイプは内部を中空に形成し、該中空の周面にウイック
構造体と動作液を配置しているだけであるので、軽量で
あり、熱源から離れた場所に、しかも少ない温度差で、
かつ極めて迅速に熱を移動することができ、効率のよい
中央部の冷却を行うことができる。また、断熱部25b
を適宜設計することにより、また、蒸発部25aおよび
凝縮部25cの大きさ形状を設計することにより、熱移
動量を簡単に設定することができる。
【0055】次に、本発明の実施例に係るスクロール流
体機械の回転軸とファンの組立構造を示す第1実施例の
改良実施例を説明する。図13は、第1実施例である図
1の改良に係るものであり、中心に冷却気体が導通する
冷却通路11Ddを有した円筒で形成された小径部11
Dkと、同じ径の冷却通路11Ddを有した円筒で形成
された中径部11Dbとの間に、前記冷却通路11Dd
より大径の内部空間11Djを有した大径の円筒で形成
された偏芯部11Daを挟んで、お互いの冷却通路11
Ddの内周面及び空間11Djの内周面をラインM−M
を合わせて、お互いの円筒の接続端を40A〜40dの
ごとくロー付けして、回転軸11Dを構成したものであ
る。
【0056】このように構成しているので、回転軸11
Dが回転すると偏芯部11Daの内部空間11Djが回
転し、冷却通路11Ddから導入された冷却気体は、空
間11Dj部で気体は偏芯部分に広がるとともに、該部
分の気体は空間の偏芯部内周面で押され、乱流が発生
し、熱交換を効率よく行うことができる。
【0057】次に、本発明の実施例に係るスクロール流
体機械の回転軸とファンの組立構造を示す第2実施例の
改良実施例を説明する。図14は、第2実施例である図
2の改良に係るものであり、中心に冷却気体が導通する
冷却通路11Edを有した円筒で形成された小径部11
Ekと、同じ径の冷却通路11Edを有した円筒で形成
された中径部11Ebとの間に、前記冷却通路11Ed
より大径の内部空間11Ejを有した大径の円筒で形成
された偏芯部11Eaを挟んで、お互いの冷却通路11
Edの内周面及び空間11Ejの内周面をラインN−N
を合わせて、お互いの円筒の接続端を40A〜40dの
ごとくロー付けするとともに、螺旋溝11Ehを削設し
て回転軸11Eを構成したものである。
【0058】このように構成しているので、回転軸11
Eが回転すると螺旋溝11Ehにより冷却通路11Ed
から導入された冷却気体は、乱流を発生し、さらに、偏
芯部11Eaの内部空間11Ejが回転し、冷却気体
は、空間11Ej部で偏芯部分に広がるとともに、該部
分の気体は空間の偏芯部内周面で押され、乱流が増長さ
れ、熱交換を効率よく行うことができる。尚、第2実施
例において説明したように、前記乱流形成手段として
は、前記冷却通路11Ed内にスパイラル状のコイルス
プリングを挿入してよく、また、前記冷却通路11Ed
の内径を外径とする、2液を混合するようなミキシング
パイプを前記冷却通路11Ed内に挿入してもよいこと
は勿論のことである。
【0059】次に、本発明の実施例に係るスクロール流
体機械の回転軸とファンの組立構造を示す第3実施例の
改良実施例を説明する。図15は、第3実施例である図
3の改良に係るものであり、同図において、回転軸11
Fの両端部から偏芯部11Faに向かって回転軸中心線
Pより角度αだけ傾斜した線Qを中心として中空路11
Fr、11Flが削設され、該中空路11Fr、11F
l内にはヒートパイプ24A、24Bが配置されてい
る。
【0060】回転軸11Fの右端部11Fbには、ファ
ン13の嵌合部21Aが嵌合固着し、ファン13の回転
により、ヒートパイプ24Aの放熱部25cを冷却した
冷却気体を外部に矢印36のごとく排気可能に構成され
ている。回転軸11Fの左端部11Feには、該左端部
11Feに嵌合するファン12の嵌合部21Bが、先端
のネジ部11Ffにナット22によって固着され、ファ
ン12の回転により、ヒートパイプ24Bの放熱部25
cを冷却した冷却気体を外部に矢印36のごとく排気可
能に構成されている。
【0061】このように構成された本実施例は、前記第
3実施例において説明したような動作により、熱交換が
行われる。すなわち、ヒートパイプ24A、24Bを形
成する容器25の加熱部(蒸発部)25aにおいて旋回
スクロール3により発生した熱を吸収し、ヒートパイプ
内の動作液を蒸発気化させ、この気化した気体は凝縮部
25cにおいてファン12、13において矢印35、3
5として吸引する外部気体により冷却され液化される。
【0062】冷却に寄与した外部気体は遮蔽板29A、
29B(図6、図7)の開口孔29Ab、29Bbを通
って矢印36、36として外部に排出される。また、固
定スクロールのラップを植設したハウジング4、5の反
ラップ面を冷却した気体は遮蔽板29A、29B(図
6、図7)の開口孔29Aa、29Baを通って矢印3
9、40(図8)として、前記旋回スクロール3の中央
部を冷却した気体とともに外部に排出される。
【0063】上述の熱交換過程において、本実施例は中
空路11Fr、11Flが中心線Pより傾斜しているの
で、加熱部25aは中心線Pを中心として偏芯して回転
することとなり、遠心力を発生し、凝縮部25cにおい
て液化された動作液を加熱部に引き上げる作用をなし、
動作液の循環を助長させ、冷却効果が向上する。よっ
て、本実施例においては毛細管作用の動作液還流方法を
有するヒートパイプのみでなく、遠心力を利用した回転
式ヒートパイプにおいても使用可能であって、その利用
範囲は広い。
【0064】尚、上述の実施例においては、図5に示す
ように、端板の両方の面に旋回ラップを植設したダブル
ラップ旋回スクロールと固定スクロールとの組み合わせ
で説明したが、これに限定されるものではなく、端板の
一方の面に旋回ラップを植設したシングルラップ旋回ス
クロールと固定スクロールとの組み合わせの場合にも適
用されるものであり、この場合は、前記ファンの近傍に
は固定スクロールが位置する方式と、旋回スクロールが
位置する方式とがあり、前記ファンによりヒートパイプ
の冷却とともに固定スクロールもしくは旋回スクロール
の反ラップ部を冷却した気体を排気することができるこ
とは勿論のことである。
【0065】また、本実施例は前記回転軸の端部にファ
ンを配設するとともに、前記冷却通路の他端に前記回転
軸外周に向かって導通する連通孔を開設し、前記ファン
によって冷却に寄与した気体を前記連通孔から強制排気
することにより前記旋回スクロールの中央部分を冷却す
るとともに、前記連通孔を通らない気体により前記中央
部分以外を冷却するように構成している。すなわち、冷
却通路11Ad(図1)、11Bd(図2)内を冷却気
体32が通過することにより、旋回スクロール3の中央
部を冷却し、この冷却に寄与した気体は連通孔11Ac
(図1)、11Bc(図2)からファン13により強制
排気される。そして、ファン13はさらに、ラップ7が
植設された固定スクロールであるハウジング4の背面を
冷却した気体を矢印40のごとく排気する。よって、旋
回スクロールの中央部のみでなく、それ以外の部分も冷
却され、効率のよい冷却を行うことができる。
【0066】上述したように、本実施例は、回転軸を直
接冷却することができので、旋回スクロールは端板の中
央部で駆動源と連絡した回転軸により旋回駆動され、ス
クロールの周辺部から取り込んだ流体を中央部に順次圧
縮移送される過程において発生する熱を、最も高い中央
部において冷却することができ、旋回スクロールの中央
部周辺に設けられたベアリングやシール部材、また、回
転軸周囲のベアリングやシール部材を効率よく冷却する
ことができる。そして、固定スクロールと旋回スクロー
ルとの熱膨張による差をなくし、温度分布を一定にし、
ラップのかじりを防止し、グリスメンテナンス期間を延
長することができ、よって、耐久性が向上することがで
きる。また、発熱を低減することにより各スクロールの
クリアランスを小さくでき、また、高速運転を行うこと
ができることにより、到達圧力が向上できる。
【0067】また、上述した実施例の、ガスバラスト用
の前記導入孔の開口部を前記旋回スクロールのラップ摺
動面に設けるとともに、前記開口部の開口孔径を前記ラ
ップ幅より小に形成し、前記旋回スクロールのラップ駆
動により前記導入孔の開口を開閉可能に構成し、前記固
定スクロール及び旋回スクロールが形成する最終密閉空
間が外部への吐出通路と導通する時期に同期して前記導
入孔の開口部を閉鎖するように構成しているので、最終
密閉空間が吐出通路と導通しているときにガスバラスト
用の前記導入孔とは遮断され、前記導入孔へ圧縮流体が
逆流することが防止され、圧縮流体は吐出通路から外部
に排出される。したがって、導入孔開口部をラップ幅よ
り小さい径に設定するという簡単な構成で前記圧縮流体
の逆流が防止でき、前記気体導入孔の部分に特別な逆止
め弁を設ける必要がない。
【0068】また、前記旋回スクロールのプレートの表
裏面にそれぞれラップを形成し、これらのラップとお互
いに嵌合するラップを有する第1固定スクロール及び第
2固定スクロールとにより前記旋回スクロールを旋回駆
動可能に設け、前記第1固定スクロール及び第2固定ス
クロールのうちの一方の固定スクロールにガスバラスト
用導入孔を設けるとともに、前記旋回スクロールのプレ
ートには他方の固定スクロールとで形成する密閉空間に
前記気体を送る連通孔を開設し、前記一方の固定スクロ
ールに吐出孔を設け、前記密閉空間内の圧縮流体を前記
気体とともに圧縮して外部に吐出するように構成してい
るので、一方の固定スクロールに前記導入孔を設けると
ともに、圧縮流体の吐出孔を設けているので、前記導入
孔及び吐出孔が片方の固定スクロール側のラップの反対
側の部分に集中配置され、それらを一方及び他方の固定
スクロールに分散させて配置するより、構成が簡単にな
り製造が容易になる。
【0069】また、ガスバラスト用の前記導入孔から旋
回スクロールの一方のラップと一方の固定スクロールの
ラップとで形成される密閉空間に導入された気体は旋回
スクロールのプレートに設けられた前記連通孔を介して
旋回スクロールの他方のラップと他方の固定スクロール
のラップとで形成されるもう一方の密閉空間に導入して
いるので、両方の固定スクロールにガスバラスト用の気
体を導入する導入孔を設けなくても、一方の固定スクロ
ールに導入孔を設ければよいために、構成が簡単で製造
が容易になる。
【0070】尚、本実施例は種々変形することができ
る。上述したように、R空間、L空間にガスバラスト用
の導入孔からの気体を導入しているが、必ずしもこれに
限定されるものではなく、S空間、T空間にガスバラス
ト用の気体を導入するように構成してもよい。また、ガ
スバラスト用の導入管10及び吐出通路4c、4dはハ
ウジング4側に取付られているが、これはハウジング5
側に設けてもよい。また、ガスバラスト用の気体はハウ
ジング4及び5の両方に導入管を設け、旋回及び固定ス
クロールのラップで形成される空間R及びLに両方から
導入してもよい。その場合は、前記空間RとLを連通す
る導入孔3eは不用となるとともに、両方から迅速にガ
スバラスト用の気体が導入されるので効率がアップす
る。また、吐出通路はハウジング4側の4c、4dとと
もに、ハウジング5側にも設けてもよいことは勿論のこ
とである。
【0071】また、ガスバラスト用の気体は導入管10
から外部大気を導入してもよいが、空気また N2 等乾
燥ガスに熱を加えて導入するのが望ましい。この場合
は、スクロールラップ内の蒸気または液体の乾燥が早め
られ、劣化防止が促進される。また、本実施例は、容器
から有害なガスなどを吸引した場合は、導入管からN2
等の希釈用ガスを導入して有害ガスを安全基準まで希釈
することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は冷却効率
のよい冷却手段を用いることにより、ラップのかじりを
防止し、グリスメンテナンス期間を延長することがで
き、よって、耐久性が向上することができる。また、発
熱を低減することにより各スクロールのクリアランスを
小さくでき、また、高速運転を行うことができることに
より、到達圧力が向上できる。等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスクロール流体機械の回
転軸とファンの組立構造を示す第1実施例図である。
【図2】本発明の実施例に係るスクロール流体機械の回
転軸とファンの組立構造を示す第2実施例図である。
【図3】本発明の実施例に係るスクロール流体機械の回
転軸とファンの組立構造を示す第3実施例図である。
【図4】ヒートパイプの構造図である。
【図5】本発明の実施例に係るスクロール流体機械の組
立構造図である。
【図6】図5のC−C方向から見た図である。
【図7】図5のD−D方向から見た図である。
【図8】図1の部分拡大図である。
【図9】ガスバラスト用の気体の導入を開始したスクロ
ールの状態を示す概略図である。
【図10】ガスバラスト用の気体の導入をしているスク
ロールの状態を示す概略図である。
【図11】ガスバラスト用の気体の導入終了直前のスク
ロールの状態を示す概略図である。
【図12】ガスバラスト用の気体の導入孔を閉鎖したス
クロールの状態を示す概略図である。
【図13】本発明の実施例に係るスクロール流体機械の
回転軸とファンの組立構造を示す第1実施例の改良実施
例を示す図である。
【図14】本発明の実施例に係るスクロール流体機械の
回転軸とファンの組立構造を示す第2実施例の改良実施
例を示す図である。
【図15】本発明の実施例に係るスクロール流体機械の
回転軸とファンの組立構造を示す第3実施例の改良実施
例を示す図である。
【図16】非駆動部冷却方式を示す従来例図である。
【図17】駆動部冷却方式を示す従来例図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体 3 旋回スクロール 4、5 ハウジング 6、7、26、27 ラップ 8 吸入口部 9 吐出口部 10 導入管 11 回転軸(11A、11B、11
C、11D、11E) 12、13 ファン 14 チップシール 15、16 パッキング 18、19 カバー 20 軸受(20A、20B) 21 軸受(21A、21B) 24 ヒートパイプ(24A、24B) 25 容器 28 ウイック構造体 29 遮蔽板(29A、29B)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端板の中央部から外周に向かって渦巻き
    ラップを植設した固定スクロールと、前記渦巻ラップと
    嵌合する渦巻ラップが植設された端板の中央部で駆動源
    と連絡した回転軸と連結して旋回駆動する旋回スクロー
    ルとを備えたスクロール流体機械において、 前記回転軸内に冷却手段を設けたことを特徴とするスク
    ロール流体機械。
  2. 【請求項2】 一端から冷却用気体を導入して他端から
    排気する中空の冷却通路を、前記回転軸内に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のスクロール流体機械。
  3. 【請求項3】 前記冷却通路内に、導入した冷却用気体
    を攪拌する乱流形成手段を設けたことを特徴とする請求
    項2記載のスクロール流体機械。
  4. 【請求項4】 前記回転軸の端部にファンを配設すると
    ともに、前記冷却通路の他端に前記回転軸外周に向かっ
    て導通する連通孔を開設し、前記ファンによって冷却に
    寄与した気体を前記連通孔から強制排気することにより
    前記旋回スクロールの中央部分を冷却するとともに、前
    記連通孔を通らない気体により前記中央部分以外を冷却
    するように構成したことを特徴とする請求項2記載のス
    クロール流体機械。
  5. 【請求項5】 前記回転軸内に中空路を形成し、該中空
    路内に熱移動手段を配置したことを特徴とする請求項1
    記載のスクロール流体機械。
  6. 【請求項6】 前記回転軸の端部にファンを配設し、前
    記熱移動手段により旋回スクロールの中央部分を冷却
    し、前記ファンにより前記熱移動手段の放熱部を含み旋
    回スクロールもしくは固定スクロールの反ラップ部を冷
    却することを特徴とする請求項5記載のスクロール流体
    機械。
JP33434295A 1995-11-30 1995-11-30 スクロール流体機械 Expired - Lifetime JP3423514B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33434295A JP3423514B2 (ja) 1995-11-30 1995-11-30 スクロール流体機械
DE69631447T DE69631447T2 (de) 1995-11-30 1996-11-29 Spiralmaschine
EP96119235A EP0777053B1 (en) 1995-11-30 1996-11-29 Scroll fluid machine
DE69627457T DE69627457T2 (de) 1995-11-30 1996-11-29 Spiralmaschine
EP01114907A EP1146232B1 (en) 1995-11-30 1996-11-29 Scroll fluid machine
US08/757,683 US5842843A (en) 1995-11-30 1996-11-29 Scroll fluid machine having a cooling passage inside the drive shaft
US09/161,387 US6109897A (en) 1995-11-30 1998-09-28 Scroll fluid machine having a cooling passage inside the drive shaft
US09/547,993 US6186755B1 (en) 1995-11-30 2000-04-12 Scroll fluid machine having a heat pipe inside the drive shaft

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33434295A JP3423514B2 (ja) 1995-11-30 1995-11-30 スクロール流体機械

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003006394A Division JP3909591B2 (ja) 2003-01-14 2003-01-14 スクロール流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09151868A true JPH09151868A (ja) 1997-06-10
JP3423514B2 JP3423514B2 (ja) 2003-07-07

Family

ID=18276297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33434295A Expired - Lifetime JP3423514B2 (ja) 1995-11-30 1995-11-30 スクロール流体機械

Country Status (4)

Country Link
US (3) US5842843A (ja)
EP (2) EP0777053B1 (ja)
JP (1) JP3423514B2 (ja)
DE (2) DE69631447T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1100209C (zh) * 1997-07-28 2003-01-29 阿耐斯特岩田株式会社 双卷体干式涡卷真空泵
JP2007198302A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Anest Iwata Corp スクロール流体機械
JP2008157180A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Anest Iwata Corp スクロール流体機械

Families Citing this family (63)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0798463A3 (en) * 1996-03-29 1998-02-25 Anest Iwata Corporation Oil-free scroll vacuum pump
JP3478940B2 (ja) * 1997-03-04 2003-12-15 株式会社日立産機システム スクロール圧縮機
JPH1182333A (ja) * 1997-09-12 1999-03-26 Kimie Nakamura スクロール流体機械
US6290477B1 (en) * 1997-09-16 2001-09-18 Ateliers Busch Sa Scroll vacuum pump
US6511308B2 (en) * 1998-09-28 2003-01-28 Air Squared, Inc. Scroll vacuum pump with improved performance
US6394777B2 (en) 2000-01-07 2002-05-28 The Nash Engineering Company Cooling gas in a rotary screw type pump
TW427449U (en) * 2000-01-28 2001-03-21 Ind Tech Res Inst Cooling device for hollow screw
DE10031143A1 (de) * 2000-06-27 2002-01-17 Knorr Bremse Systeme Spiralverdichter, Verfahren zur Kühlung einer Lageranordnung einer Spirale ines Spiralverdichters und Verwendung des Spiralverdichters
JP3771561B2 (ja) * 2002-02-15 2006-04-26 コリア・インスティテュート・オブ・マシナリー・アンド・マテリアルズ 加熱構造を有するスクロール膨張器と、これを利用したスクロール型熱交換システム
EP1483822A1 (de) * 2002-03-14 2004-12-08 Siemens Aktiengesellschaft Supraleitungseinrichtung mit einem thermisch an eine rotierende, supraleitende wicklung angekoppelten kaltkopf einer kälteeinheit mit thermosyphoneffekt
DE10221639B4 (de) * 2002-05-15 2004-06-03 Siemens Ag Einrichtung der Supraleitungstechnik mit einem supraleitenden Magneten und einer Kälteeinheit
JP2003343203A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Anest Iwata Corp 圧縮部と膨張部を備えたスクロール式流体機械
US7121817B2 (en) * 2002-05-30 2006-10-17 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine comprising compressing and expanding sections
US20040070152A1 (en) * 2002-08-05 2004-04-15 Oehman Robert E. Ventilated pump shaft seal
JP4373130B2 (ja) * 2003-05-23 2009-11-25 アネスト岩田株式会社 スクロール流体機械
US7309219B2 (en) * 2003-12-26 2007-12-18 Hitachi, Ltd. Scroll type fluid machinery
US6953330B1 (en) * 2004-08-02 2005-10-11 Anest Iwata Corporation Scroll vacuum pump
DE602004009437T2 (de) * 2004-08-09 2008-07-24 Anest Iwata Corp., Yokohama Spiralvakuumpumpe
DE102005028414B4 (de) * 2005-06-20 2011-12-08 Siemens Aktiengesellschaft Einrichtung zur Erzeugung eines gepulsten Magnetfelds
US10683865B2 (en) 2006-02-14 2020-06-16 Air Squared, Inc. Scroll type device incorporating spinning or co-rotating scrolls
JP4837416B2 (ja) * 2006-03-27 2011-12-14 アネスト岩田株式会社 スクロール流体機械
US7371059B2 (en) * 2006-09-15 2008-05-13 Emerson Climate Technologies, Inc. Scroll compressor with discharge valve
BE1017371A3 (nl) 2006-11-23 2008-07-01 Atlas Copco Airpower Nv Rotor en compressorelement voorzien van zulke rotor.
US20080121497A1 (en) * 2006-11-27 2008-05-29 Christopher Esterson Heated/cool screw conveyor
US8459971B2 (en) * 2008-09-26 2013-06-11 Honda Motor Co., Ltd. Scroll compressor with balancer and oil passages
US8177534B2 (en) * 2008-10-30 2012-05-15 Advanced Scroll Technologies (Hangzhou), Inc. Scroll-type fluid displacement apparatus with improved cooling system
CN101765353B (zh) * 2008-12-25 2013-06-05 富准精密工业(深圳)有限公司 散热模组
US7988433B2 (en) 2009-04-07 2011-08-02 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor having capacity modulation assembly
EP2446189A1 (en) * 2009-06-25 2012-05-02 Koninklijke Philips Electronics N.V. Heat managing device
JP2011080366A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Anest Iwata Corp モータ直結型圧縮機ユニット
DE102009051114A1 (de) * 2009-10-28 2011-05-05 Siemens Aktiengesellschaft Elektrische Maschine
US11047389B2 (en) 2010-04-16 2021-06-29 Air Squared, Inc. Multi-stage scroll vacuum pumps and related scroll devices
US20130232975A1 (en) 2011-08-09 2013-09-12 Robert W. Saffer Compact energy cycle construction utilizing some combination of a scroll type expander, pump, and compressor for operating according to a rankine, an organic rankine, heat pump, or combined organic rankine and heat pump cycle
US9651043B2 (en) 2012-11-15 2017-05-16 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor valve system and assembly
US9249802B2 (en) 2012-11-15 2016-02-02 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor
CN103306973A (zh) * 2013-05-29 2013-09-18 沈阳纪维应用技术有限公司 一种无油涡旋流体机械装置
FR3011592B1 (fr) * 2013-10-08 2018-02-02 Danfoss Commercial Compressors Compresseur à spirales
JP6325336B2 (ja) * 2014-05-15 2018-05-16 ナブテスコ株式会社 車両用空気圧縮機ユニット
CN105275820B (zh) * 2014-07-07 2017-06-16 上海汉钟精机股份有限公司 干式真空泵轴封离心冷却机构
US9790940B2 (en) 2015-03-19 2017-10-17 Emerson Climate Technologies, Inc. Variable volume ratio compressor
US10508543B2 (en) 2015-05-07 2019-12-17 Air Squared, Inc. Scroll device having a pressure plate
US10598180B2 (en) 2015-07-01 2020-03-24 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor with thermally-responsive injector
GB2544968A (en) * 2015-11-26 2017-06-07 Edwards Ltd Dry vacuum scroll pump
US10890186B2 (en) 2016-09-08 2021-01-12 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor
US10801495B2 (en) 2016-09-08 2020-10-13 Emerson Climate Technologies, Inc. Oil flow through the bearings of a scroll compressor
US10865793B2 (en) 2016-12-06 2020-12-15 Air Squared, Inc. Scroll type device having liquid cooling through idler shafts
US10753352B2 (en) 2017-02-07 2020-08-25 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor discharge valve assembly
US11022119B2 (en) 2017-10-03 2021-06-01 Emerson Climate Technologies, Inc. Variable volume ratio compressor
US10962008B2 (en) 2017-12-15 2021-03-30 Emerson Climate Technologies, Inc. Variable volume ratio compressor
CN108561218A (zh) * 2017-12-29 2018-09-21 宁国东方碾磨材料股份有限公司 一种海洋船舶发动机混合冷却结构
CN112119219B (zh) 2018-05-04 2022-09-27 空气平方公司 固定和动涡旋压缩机、膨胀机或真空泵的液体冷却
US10995753B2 (en) 2018-05-17 2021-05-04 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor having capacity modulation assembly
US11067080B2 (en) 2018-07-17 2021-07-20 Air Squared, Inc. Low cost scroll compressor or vacuum pump
US20200025199A1 (en) 2018-07-17 2020-01-23 Air Squared, Inc. Dual drive co-rotating spinning scroll compressor or expander
US11530703B2 (en) 2018-07-18 2022-12-20 Air Squared, Inc. Orbiting scroll device lubrication
US11473572B2 (en) 2019-06-25 2022-10-18 Air Squared, Inc. Aftercooler for cooling compressed working fluid
KR102341871B1 (ko) 2020-02-26 2021-12-21 엘지전자 주식회사 압축기
US11898557B2 (en) 2020-11-30 2024-02-13 Air Squared, Inc. Liquid cooling of a scroll type compressor with liquid supply through the crankshaft
US11885328B2 (en) 2021-07-19 2024-01-30 Air Squared, Inc. Scroll device with an integrated cooling loop
US11655813B2 (en) 2021-07-29 2023-05-23 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor modulation system with multi-way valve
US11686311B1 (en) 2022-06-07 2023-06-27 Agilent Technologies, Inc Drive shaft connector with counterweight and blades for cooling pump motor
US11846287B1 (en) 2022-08-11 2023-12-19 Copeland Lp Scroll compressor with center hub
US11965507B1 (en) 2022-12-15 2024-04-23 Copeland Lp Compressor and valve assembly

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3842596A (en) * 1970-07-10 1974-10-22 V Gray Methods and apparatus for heat transfer in rotating bodies
US4014631A (en) * 1975-12-01 1977-03-29 Caterpillar Tractor Co. Heat pipe cooling of a rotary engine rotor
JPS5867984A (ja) * 1981-10-19 1983-04-22 Hitachi Ltd スクロ−ル圧縮機の軸受装置
JPS59155593A (ja) * 1983-02-24 1984-09-04 Nippon Piston Ring Co Ltd 回転式流体ポンプ用ロ−タ
JPS61200391A (ja) * 1985-03-01 1986-09-04 Shin Meiwa Ind Co Ltd スクロ−ル形流体機械
DE3810052A1 (de) * 1987-04-08 1988-10-20 Volkswagen Ag Kuehlanordnung
JPH01208586A (ja) * 1988-02-12 1989-08-22 Ebara Corp ドライ・オイルレススクロール装置
JPH01267382A (ja) * 1988-04-15 1989-10-25 Hitachi Ltd スクロール圧縮機
EP0354342B1 (de) * 1988-08-03 1994-01-05 AGINFOR AG für industrielle Forschung Verdrängermaschine nach dem Spiralprinzip
JP2822070B2 (ja) * 1989-10-30 1998-11-05 三井精機工業株式会社 全系回転式スクロール圧縮機の冷却装置
US5101888A (en) * 1990-12-03 1992-04-07 Rockwell International Corporation Heat pipe systems
US5258046A (en) * 1991-02-13 1993-11-02 Iwata Air Compressor Mfg. Co., Ltd. Scroll-type fluid machinery with seals for the discharge port and wraps
JPH05113188A (ja) * 1991-10-24 1993-05-07 Sanden Corp 密閉形電動圧縮機
EP0579888B1 (de) * 1992-07-20 1996-08-21 AGINFOR AG für industrielle Forschung Rotierende Spiralpumpe
JPH07247968A (ja) * 1994-03-09 1995-09-26 Daikin Ind Ltd スクロール圧縮機
US5417554A (en) * 1994-07-19 1995-05-23 Ingersoll-Rand Company Air cooling system for scroll compressors

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1100209C (zh) * 1997-07-28 2003-01-29 阿耐斯特岩田株式会社 双卷体干式涡卷真空泵
JP2007198302A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Anest Iwata Corp スクロール流体機械
KR100813154B1 (ko) * 2006-01-27 2008-03-17 아네스토 이와타 가부시키가이샤 스크롤 유체 기계
JP2008157180A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Anest Iwata Corp スクロール流体機械

Also Published As

Publication number Publication date
EP1146232A2 (en) 2001-10-17
US6186755B1 (en) 2001-02-13
EP0777053A1 (en) 1997-06-04
DE69627457T2 (de) 2004-02-26
JP3423514B2 (ja) 2003-07-07
DE69627457D1 (de) 2003-05-22
DE69631447T2 (de) 2004-09-16
EP1146232B1 (en) 2004-01-28
EP0777053B1 (en) 2003-04-16
US6109897A (en) 2000-08-29
DE69631447D1 (de) 2004-03-04
US5842843A (en) 1998-12-01
EP1146232A3 (en) 2001-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09151868A (ja) スクロール流体機械
US7241121B2 (en) Scroll fluid machine
EP2361352B1 (en) Scroll-type fluid displacement apparatus with improved cooling system
US6149405A (en) Double wrap dry scroll vacuum pump having a compressed gas cooling passage disposed in the scroll shaft
CN103089647B (zh) 多级干式真空泵
US7387503B2 (en) Scroll fluid machine having a fixed scroll with a heat-releasing projection
EP1942278B1 (en) Scroll fluid machine
JP4837416B2 (ja) スクロール流体機械
JPH0968175A (ja) スクロール式流体機械
JP3909591B2 (ja) スクロール流体機械
JP3388657B2 (ja) オイルフリースクロール真空ポンプ
JP2004116471A (ja) スクロール式流体機械
JP2000045972A (ja) スクロール式流体機械
JPH09144673A (ja) スクロール式流体機械
JP3653128B2 (ja) スクロール式流体機械
JP4257819B2 (ja) 圧縮機及び該圧縮機を用いたガスタービン用気体圧縮システム
JP2005233043A (ja) スクロール型流体機械
KR100311374B1 (ko) 밀폐형회전식압축기의열변형방지장치
JPH06323266A (ja) 液冷媒搬送装置
JP2004150365A (ja) スクロール流体機械
JPH08326677A (ja) 密閉型圧縮機
JP2004232608A (ja) スクロール式流体機械
US20070196226A1 (en) Scroll fluid machine
JPH07174085A (ja) スクロール圧縮機の冷却構造
JPS61265375A (ja) スクロ−ル圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term