JPH09140388A - イノシトール立体異性体の製造方法 - Google Patents
イノシトール立体異性体の製造方法Info
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- JPH09140388A JPH09140388A JP32250595A JP32250595A JPH09140388A JP H09140388 A JPH09140388 A JP H09140388A JP 32250595 A JP32250595 A JP 32250595A JP 32250595 A JP32250595 A JP 32250595A JP H09140388 A JPH09140388 A JP H09140388A
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Abstract
シトール異性体を得る製造方法を提供する。 【解決手段】 アグロバクテリウム属に属する微生物を
ミオ−イノシトールを含有する培地で培養して培養液中
にイノシトール立体異性体を生成させるか、又はこの培
養液より得たアグロバクテリウム属に属する微生物の菌
体または菌体処理物をミオ−イノシトールに作用させて
イノシトール立体異性体を生成させる製造方法。
Description
属微生物を利用し、安価なミオ−イノシトール(myo-in
ositol)を原料として、付加価値の高いD−キロ−イノ
シトール(D-chiro-inositol)、L−キロ−イノシトー
ル(L-chiro-inositol)、シロ−イノシトール(scyllo
-inositol)、ネオ−イノシトール(neo-inositol)
(以下、これらを単に「イノシトール立体異性体」とい
う。)等のイノシトール立体異性体を製造する方法に関
する。
ついてはいくつか知られている。例えば、D−キロ−イ
ノシトールは、インシュリン非依存性糖尿病の治療薬又
は予防薬として注目されている〔ダイアベイテス フロ
ンティア(Diabetes Frontier)第4巻,第637頁〜
第638頁,1993年〕。また、L−キロ−イノシト
ールは生体内における情報伝達作用に有用であることが
知られている〔バイオケミストリー(Biochemistry)第
33巻,第8367頁〜第8374頁,1994年〕。
さらに、シロ−イノシトールは、脳肝症患者の脳中での
減少が報告され、発症との相関が注目されている〔ライ
フサイエンス(Life Sciences)第54巻,第1507
頁〜第1512頁,1994年〕。また、D−キロ−イ
ノシトール、シロ−イノシトールは研究用試薬として使
用されている。
としては次の(a)〜(g)などが知られている。 (a) ブーゲンビリアやサトウマツ(Sugar pine)、ア
メリカ杉等の植物から、これに含まれているピニトール
(pinitol)を適当な溶媒で抽出し、次にヨウ化水素酸
等で脱メチル化してD−キロ−イノシトールを得る方
法。 (b) 大豆や白つめくさ等に微量含まれているD−キロ
−イノシトールを抽出精製する方法〔ジャーナル オブ
アグリカルチャー アンド フード ケミストリー (J. Ag
ric. Food Chem.)第32巻, 第1289頁〜第129
1頁, 1984年〕。
イノシトールをD−キロ−イノシトールへ変換する方法
〔モナシェフテ フュール ケミ−(Monatsh. Chem.)第
102巻, 第459頁〜第464頁, 1971年〕。 (d) ネズミ由来の細胞を用いてミオ−イノシトールか
らD−キロ−イノシトールへ変換する方法〔ザ ジャー
ナル オブ バイオロジカル ケミストリー(J. Biol. Ch
em.)第267巻, 第16904頁〜第16910頁,
1992年〕。
て、その構成糖であるD−キロ−イノシトールを得る方
法(米国特許第5,091,596号明細書)。 (f) 出発原料として1−クロロ−2,3−ジヒドロキ
シ−4,6−(1−クロロ−2,3−ジヒドロキシシクロ
ヘキサ−4,6−ジエン)を用い、D−キロ−イノシト
ールを合成する方法〔ジャーナル オブ オーガニック
ケミストリー(J.Org. Chem.)第58巻, 第2331頁
〜第2333頁, 1993年〕。 (g) 出発原料としてハロゲノベンゼンを用い、数段階
の反応を経てD−キロ−イノシトールを得る方法〔ジャ
ーナル オブ ザ ケミカル ソサイアティ パーキン トラ
ンザクションズ (J. Chem. Soc. Perkin Transactions
1)第741頁〜743頁, 1993年〕等がある。
としては次の(h)、(i)の方法が知られている。 (h) 天然ゴム中に含まれているケブラチトール(L−
キロ−イノシトールのモノメチルエーテル体)を酸処理
により脱メチル化し、L−キロ−イノシトールを得る方
法。 (i) 微生物は特定されていないが、土壌微生物により
ミオ−イノシトールからL−キロ−イノシトールに変換
する方法〔ソイル サイエンス ソサイアティーオブ ア
メリカ ジャーナル (Soil Sci. Soc. AM. J.)第41
巻, 第733〜第736頁, 1977年〕。
しては次の(j)、(k)、(l)などがある。 (j) ウラジロガシ(Quercus stenophylla)等に含ま
れているシロ−イノシトールを抽出精製する方法〔薬学
雑誌, 第89巻, 第1302頁〜第1305頁, 196
9年〕。 (k) ミオ−イノシトールを原料に4段階の反応により
化学合成する方法〔西ドイツ特許公開第3,405,66
3号公報〕。 (l) ミオ−イノシトールを原料に2段階の反応により
化学合成する方法〔リービッヒ アナーレン デール ケ
ミー(Liebigs Ann. Chem.)第866頁〜第868頁,
1985年〕。
して得られる方法としては次の(m)、(n)、(o)な
どが知られている。 (m) ミオ−イノシトールにラネイニッケルを触媒とし
て作用させ、立体異性体のシロ−イノシトール、キロ−
イノシトール、ネオ−イノシトール、ムコ−イノシトー
ル、アロ−イノシトール、エピ−イノシトールを得る方
法〔カーボハイドレイト リサーチ(Carbohydrate Rese
arch)第166巻, 第171頁〜第180頁, 1987
年〕。 (n) ゴキブリの脂肪体を用い、ミオ−イノシトールか
らD−キロ−イノシトール、シロ−イノシトール、エピ
−イノシトール、ネオ−イノシトールへ変換する方法
〔バイオケミストリー(Biochemistry)第12巻, 第4
705頁〜第4712頁, 1973年〕。
用い、ミオ−イノシトールからシロ−イノシトールおよ
びネオ−イノシトールへ変換する方法〔バイオケミカル
アンド バイオフィジカル リサーチ コミュニケーショ
ンズ (Biochemical and Biophysical Research Communi
cations)第77巻, 第340頁〜第346頁, 197
7年〕。 しかしながら、アグロバクテリウム属の微生物を用い、
ミオ−イノシトールを原料とし、D−キロ−イノシトー
ル、L−キロ−イノシトール、シロ−イノシトールおよ
びネオ−イノシトールを製造する方法については知られ
ていない。
(o)のイノシトール立体異性体を製造する方法は、い
ずれも工業的規模で製造する方法としては必ずしも満足
しうるものではない。すなわち、植物からD−キロ−イ
ノシトール、L−キロ−イノシトール、シロ−イノシト
ールを抽出する前述の(a)、(b)、(h)、(j)
の方法は、植物体中における含有量が少ないため、抽出
と精製が困難であり、収率も低い。また、前記(c)、
(d)、(j)、(n)、(o)に記載のクロレラ、ネ
ズミの細胞、土壌微生物、ゴキブリの脂肪体細胞、牛の
脳細胞などを用いてD−キロ−イノシトール、L−キロ
−イノシトール、シロ−イノシトール、ネオ−イノシト
ール、エピ−イノシトールなどを得る方法では、放射標
識した物質を検出する程度の反応であるため、収率が低
い。
で加水分解してD−キロ−イノシトールを得る方法で
は、精製工程が煩雑である。また、前記(f)、(g)
に記載のD−キロ−イノシトールを化学合成する方法
は、立体特異的な合成が必要とされるため、反応収率が
低い。さらに、前記(k)に記載のミオ−イノシトール
からシロ−イノシトールを化学合成する方法は、操作が
煩雑であり収率も低い。また、(l)に記載の方法は酸
化白金を触媒として用いるので、コストの面で問題があ
る。
を触媒として用い、シロ−イノシトール、キロ−イノシ
トール、ネオ−イノシトール、ムコ−イノシトール、ア
ロ−イノシトール、エピ−イノシトールを得る方法は、
100℃で反応するため、加熱操作が必要であり副反応
が伴うこと、および反応液中に多成分のイノシトールが
同時に生成されるため、各成分の分離が困難であり、収
率も低い。本発明の目的は、従来法に比べて安価に、か
つ簡単な操作で効率よくD−キロ−イノシトール、L−
キロ−イノシトール、シロ−イノシトールおよびネオ−
イノシトールを得る製造方法を提供することにある。
的を達成するために鋭意検討を重ねた。その結果、アグ
ロバクテリウム属に属する微生物をミオ−イノシトール
を含有する培地で培養すると、培養液中にD−キロ−イ
ノシトール、L−キロ−イノシトール、シロ−イノシト
ールおよびネオ−イノシトールが効率よく生成するこ
と、また、この培養液より得たアグロバクテリウム属に
属する微生物の菌体または菌体処理物をミオ−イノシト
ールに作用させると、D−およびL−キロ−イノシトー
ル、シロ−イノシトールおよびネオ−イノシトールが簡
単な操作で効率よく生成することを見いだした。すなわ
ち、第1の本発明の要旨とするところは、アグロバクテ
リウム属に属する微生物をミオ−イノシトールを含有す
る液体培地で培養し、培地中にイノシトール立体異性体
を生成蓄積させることを特徴とする、イノシトール立体
異性体の製造方法にある。
は、アグロバクテリウム属に属する微生物をミオ−イノ
シトールを含有する液体培地であらかじめ培養し、該培
養液から分離した菌体を液体培地又は緩衝液中でミオ−
イノシトールに作用させてイノシトール立体異性体を生
成蓄積させることを特徴とする、イノシトール立体異性
体の製造方法にある。さらに、第3の本発明の要旨とす
るところは、アグロバクテリウム属に属する微生物をミ
オ−イノシトールを含有する液体培地で培養し、該培養
液から分離した菌体の菌体処理物を緩衝液中でミオ−イ
ノシトールに作用させてイノシトール立体異性体を生成
蓄積させることを特徴とする、イノシトール立体異性体
の製造方法にある。
立体異性体の製造方法について具体的に説明する。本発
明の製造方法の原料であるミオ−イノシトールは動植物
及び微生物に広く分布している。特に、穀物中に六燐酸
エステルのCa、Mg塩であるフィチン酸として多量に
存在しており、公知の方法により米糠等をアルカリ加水
分解し、精製して得られる。
バクテリウム属に属し、ミオ−イノシトールをミオ−イ
ノシトール以外のイノシトール立体異性体に変換する能
力を有する微生物であればいずれの菌株でもよい。具体
的に例示すると、アグロバクテリウム・ツメファシエン
ス(Agrobacterium tumefaciens)、アグロバクテリウ
ム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、ア
グロバクテリウム・リゾゲネス(Agrobacterium rhizog
enes)、アグロバクテリウム・ルビ(Agrobacterium rub
i)など(以下、特に、ことわりのないかぎり「アグロ
バクテリウム」という。)があり、これらはATCC
(アメリカン タイプ カルチャー コレクション)、I
FO((財)発酵研究所)、IAM((財)応用微生物研究
奨励会)などより入手できる。アグロバクテリウム属細
菌のある菌株は、植物に根頭癌腫病や毛根病を起こすこ
とが知られているが、同属には植物病原性がない菌株も
多く、バラの根頭癌腫病に対する拮抗微生物として培養
細菌が農業用に利用されている例もある。また、植物以
外への病原性は知られておらず、特に、人間を含めて動
物に対しては無害で安全性の高い微生物群である。
とができる。それらを製造方法(A)、(B)、(C)と
して順次説明する。 製造方法(A) ミオ−イノシトールを含む液体培地にアグロバクテリウ
ム属に属する微生物を接種して好気的に培養することに
より、イノシトール立体異性体を生成蓄積させることが
できる。液体培地は、目的を達する限り何等特別の制限
はなく、炭素源、窒素源、有機栄養源、無機塩類等を含
有する培地であればよく、合成培地・天然培地のいずれ
も使用できる。炭素源としてはミオ−イノシトールを
0.1〜1.5%、好ましくは0.2〜0.8%添加し、窒
素源としては硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝
酸アンモニウムあるいは尿素等を0.01〜1.0%、好
ましくは0.05〜0.5%添加するのが望ましい。有機
栄養源としては酵母エキス、カザミノ酸等を極微量
(0.005〜0.05%程度)添加すると、菌株によっ
ては有効な場合がある。そのほか必要に応じ、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、コバルト、
マンガン、亜鉛、鉄、銅、モリブデン、リン酸、硫酸等
のイオンを生成することができる無機塩類を培地中に添
加することが有効である。培養液の水素イオン濃度はpH
6〜10、好ましくはpH7〜9に調製し培養すると、効
率よくイノシトール立体異性体を得ることができる。
ても異なるが、培養温度は15〜40℃、好ましくは2
0〜35℃である。培養期間は通常1〜7日、好ましく
は2〜5日である。また、培養は液体培地を振盪した
り、液体培地中に空気を吹き込むなどして好気的に行え
ばよい。培養液から目的物を採取する方法は、通常の水
溶性中性物質を単離精製する一般的な方法を応用するこ
とができる。すなわち、培養液を活性炭やイオン交換樹
脂などで処理することにより、イノシトール立体異性体
以外の不純物のほとんどを除くことができる。その後、
イオン交換樹脂のカラムクロマトグラフィーを用いる方
法や溶液に対する溶解性の差を用いて分離する方法及び
再結晶法などの方法を適宜組み合わせて用いることによ
り、目的物を単離することができる。
しては、カーボハイドレイト リサーチ(Carbohydrate
Research)第166巻,第171頁〜第180頁(19
87年)やジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサ
イアティー(J. Am. Chem.Soc.)第73巻,第2399
頁〜第2340頁(1951年)に記載されている強塩
基性イオン交換樹脂をホウ酸型にしてカラムにつめ、ホ
ウ酸の濃度を徐々に高めて流すことにより、イノシトー
ル立体異性体の各成分を分離する方法が有効である。こ
のカラムを用いて、ミオ−イノシトール、D−キロ−イ
ノシトール、L−キロ−イノシトール、シロ−イノシト
ール及びネオ−イノシトールの混合物をカラムに供する
と、シロ−イノシトールは樹脂に保持されることなくカ
ラムを素通りし、他のイノシトール立体異性体は、0.
5M程度のホウ酸溶液を流すと、まずミオ−イノシトー
ルが溶出し、続いてD−キロ−イノシトールとL−キロ
−イノシトールが同時に溶出し、その後ネオ−イノシト
ールが溶出する。また、強塩基性イオン交換樹脂を(O
H-型)にしてカラムにつめ、イオン交換水を流して分
離する方法もイノシトールの分離に有効な方法である。
例えば、ミオ−イノシトール、D−キロ−イノシトー
ル、L−キロ−イノシトール、ネオ−イノシトール混合
濃縮液を本方法のカラムに供すると、まず、ミオ−イノ
シトールとネオ−イノシトールがほとんど同時に溶出
し、ついで、D−キロ−イノシトールとL−キロ−イノ
シトールが同時に溶出する。さらに、フルクトースとグ
ルコースを工業的規模で分離する方法として知られてい
る、強酸性イオン交換樹脂(カルシウム型)をカラムに
つめ、水で展開して分離する方法も、前述と同様のイノ
シトール混合物の分離に有効である。すなわち、ミオ−
イノシトール、D−キロ−イノシトール、L−キロ−イ
ノシトール、ネオ−イノシトール混合濃縮液をこのカラ
ムで展開すると、ミオ−イノシトール、D−キロ−イノ
シトール、L−キロ−イノシトールがほとんど同時に溶
出し、その後遅れてネオ−イノシトールが溶出する。こ
のようにしてカラムクロマトグラフィーで得られる溶出
液を任意に分画し、カラムクロマトグラフィーを幾度か
繰り返すか、又は組み合わせることにより、純粋な物質
を得ることができる。
分離する方法としては、イノシトール立体異性体の水や
低級アルコールに対する溶解性の差を利用して、分離す
ることができる。例えば、シロ−イノシトールとネオ−
イノシトールは、水に対する溶解性が他のイノシトール
と比べて低いので、これらの物質が他のイノシトール立
体異性体と混在している分画においては、溶解しやすい
イノシトール立体異性体を最少必要量の水を加えて溶解
して、溶液として除き、シロ−イノシトール又はネオ−
イノシトールを固体として得ることができる。また、低
級アルコールに対する溶解性の差を利用して、D−キロ
−イノシトールとL−キロ−イノシトールの混合物を分
離することができる。すなわち、D−キロ−イノシトー
ルはL−キロ−イノシトールに比べてメタノールに対す
る溶解性が高いので、両者の混合物に適当量のメタノー
ルを加え、D−キロ−イノシトールを溶解し、L−キロ
−イノシトールを固体の状態に保ちガラスフィルターな
どで濾別する。この溶解と濾別の操作を数回繰り返すこ
とで純粋な物質を得ることができる。
溶解し、低級アルコールを任意の量を加えて混合溶媒系
中で容易に結晶化することができる。生じた結晶は、ガ
ラスフィルターや濾紙で母液より分離することができ
る。菌株の種類や培養日数により、生成するイノシトー
ル立体異性体の量及び存在比は異なるが、以上述べた分
離方法を単独あるいは組み合わせて、必要に応じて繰り
返し用いることにより、培養液または反応液からイノシ
トール立体異性体を適宜純粋な物質として単離すること
ができる。製造方法(A)による製造法を実施例1に示
した。
ら菌体を集め、これを液体培地又は緩衝液中でミオ−イ
ノシトールと反応させることにより、イノシトール立体
異性体を生成させるものである。菌体は、製造方法
(A)により得た培養液を、遠心分離、濾過などにより
集菌したものを用いればよい。また、液体培地は製造方
法(A)と同様のものを用いればよい。緩衝液としては
リン酸緩衝液、トリス緩衝液、グッド(Good's)のCH
ES緩衝液などを10〜500mM、好ましくは20〜1
00mMの濃度で用いればよい。反応条件は、菌株や培
地、緩衝液の種類によって異なるが、反応温度は15〜
60℃、好ましくは25〜55℃であり、反応時間は1
〜50時間、好ましくは3〜48時間であり、液体培地
または緩衝液のpHは6〜10、好ましくは7〜9であ
る。反応終了後の反応液からの目的物を単離する方法は
製造方法(A)と同様に行えばよい。製造方法(B)に
よる製造法を実施例2に示した。
代えて反応させる方法である。菌体処理物としては、菌
体を機械的破壊、超音波処理、凍結融解処理、乾燥処
理、溶媒処理、界面活性剤処理、酵素処理などをしたも
の、又はこれらより得られる酵素画分、菌体及び菌体処
理物の固定化物などがある。上記の菌体を処理する工程
では緩衝液に還元剤としてメルカプタン、ジチオスレイ
トールなどを添加するのが好ましい。反応条件は、菌株
や緩衝液の種類によって異なるが、反応温度は15〜6
0℃、好ましくは25〜45℃であり、反応時間は1〜
50時間、好ましくは3〜48時間であり、緩衝液のpH
は7〜10である。緩衝液の種類と使用濃度は製造方法
(B)と同じである。また、緩衝液には補酵素としてβ
−NAD+・3H2Oを原料のミオ−イノシトール1gに
対して1〜8g、好ましくは2〜5gを添加する。反応
終了後の反応液から目的物を単離する方法は製造方法
(A)と同様にして行えばよい。製造方法(C)による
製造法を実施例3に示した。
る。 〔実施例1〕 製造方法(A) (1) イノシトール立体異性体の生成 ミオ−イノシトール0.5%(15g)、(NH4)2SO4
0.1%、K2HPO40.7%、KH2PO4 0.2%、
MgSO4・7H2O 0.01%および水98.49%を
含むpH7の液体培地3000mlを、100mlずつ500
ml容のバッフル付き三角フラスコに分注し、オートクレ
ーブ滅菌した。各々の三角フラスコにアグロバクテリウ
ム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)
IAM 1037株 (財団法人応用微生物学研究奨励会
より購入)を接種し、27℃で3日間振盪培養した。培
養液を遠心分離(8000rpm、10分間)し、上清を
培養濾液とした。この培養濾液を高速液体クロマトグラ
フィーにより下記の条件で分析した。その結果、培養濾
液中にはシロ−イノシトール0.89mg/ml(反応収率
17.8%)、キロ−イノシトール0.15mg/ml(反応
収率3.0%)、ネオ−イノシトール0.02mg/ml(反
応収率0.4%)が生成した。
以下のとおりである。カラム Wakosil 5NH2 4.6×250mmカラム温度 40℃検出器 RI DETECTOR ERC-7515A (ERMA CR. INC)注入量 20μl溶 媒 アセトニトリル−水=80:20溶出時間 キロ−イノシトール 10.33分 ネオ−イノシトール 10.82分 ミオ−イノシトール 13.43分 シロ−イノシトール 14.08分
標)C−20(H+型)800mlを充填したカラム(内径
6cm、長さ30cm)に通過させ、その後このカラムを8
00mlのイオン交換水を通過させて洗浄した。この溶出
液を、強塩基性イオン交換樹脂デュオライト(登録商
標)A−113 PLUS(OH-型)800mlを充填し
たカラム(内径6cm、長さ30cm)に通過させ、その後
このカラムを1200mlのイオン交換水で洗浄し、溶出
液を得た。このようにして得られた溶出液中にはイノシ
トール立体異性体以外の不純物はほとんど存在していな
かった。この溶液を強塩基性イオン交換樹脂デュオライ
ト(登録商標)A−113PLUS(ホウ酸型)300
mlを充填したカラム(内径3cm、長さ43cm)に通過さ
せ、イオン交換水600ml、0.2Mホウ酸溶液600m
l、0.5Mホウ酸溶液1500mlの順で流し、溶出液を
分画した。成分の分析は高速液体クロマトグラフィーで
行った。素通りした画分及びイオン交換水で溶出した画
分を濃縮し、水−エタノール(1:2)の混合溶媒中で
の結晶化により、純粋なシロ−イノシトールを1516
mg(収率10.1%)得た。また、0.5Mホウ酸溶液で
の溶出画分にはまずミオ−イノシトールが溶出し、続い
てキロ−イノシトール(D−体とL−体の混合物)が同
時に溶出し、次にネオ−イノシトールが溶出した。分画
したフラクションのうち、キロ−イノシトールとネオ−
イノシトールを多く含む分画を別個に集め、それぞれ減
圧下濃縮した。それぞれ分画濃縮液を、強塩基性イオン
交換樹脂アンバーライト(登録商標)CG−400(O
H-型)200mlを充填したカラム(内径1.8cm、長さ
80cm)に供しイオン交換水で溶出した。次に、この溶
出液を分画したものを集め、これを強酸性イオン交換樹
脂アンバーライト(登録商標)CG−120(カルシウ
ム型)200mlを充填したカラム(内径1.8cm、長さ
80cm)に供し、イオン交換水で溶出し、溶出液を分画
した。以上のカラムクロマトグラフィーで、キロ−イノ
シトールを高純度(95%以上)に含む分画が得られ、
これらを濃縮し、水−エタノール(1:9)の混合溶媒
中で結晶化した。また、ネオ−イノシトールを高純度
(95%以上)に含む分画を濃縮乾固し、蒸留水10ml
を加え不純物を溶解し除き、水に対して溶解度の低いネ
オ−イノシトールを、白色結晶として得た。以上の操作
で純粋なキロ−イノシトールを315mg(収率2.1
%、比旋光度〔α〕D+10°(c=1.0,H2O)、
D−体とL−体の存在比D:L=58:42)、ネオ−
イノシトールを23mg(収率0.2%)単離した。
ァシエンス(Agrobacterium tumefaciens)IAM 10
37株の培養液を遠心分離して得られた菌体を、蒸留水
200mlで洗浄後、再度遠心分離し、洗浄した菌体を得
た。
ール2.5gを含有した0.05Mリン酸緩衝液(pH7.
0)500ml(ミオ−イノシトール濃度5mg/ml)中に
加え、50℃、20時間ゆるやかに撹拌しながら反応さ
せた。反応終了後、反応液を液体クロマトグラフィーに
より分析したところ、シロ−イノシトール1.2mg/ml
(反応収率24.0%)、キロ−イノシトール(D−
体、L−体の混合物)0.1mg/ml(反応収率2.0
%)、ネオ−イノシトール0.1mg/ml(反応収率2.0
%)が蓄積していた。反応液からのイノシトール立体異
性体の各成分の単離方法は、実施例1に記載の方法に準
じて行い、シロ−イノシトール520mg(収率20.8
%)、D−及びL−キロ−イノシトール32mg(収率
1.3%)、ネオ−イノシトール27mg(収率1.1%)
を得た。
株を実施例1と同様な培地100mlで、27℃、20時
間振盪培養した。次いで、培養液を遠心分離(8000
rpm、10分間)して菌を集め、ジチオスレイトール0.
3mg/ml含む20mMリン酸緩衝液(pH7.0)で洗浄し
たのち、再度遠心分離にて集菌を行い、これを同じ組成
のリン酸緩衝液22mlに懸濁した。この菌懸濁液を超音
波破砕機(BRANSON社製、SONIFIER CELL DISRUPTOR 18
5)で処理し、菌体を破壊した後、16000rpm、10
分間の遠心分離を行い、その上清として無細胞抽出液
(タンパク量として4mg/ml)を得た。この無細胞抽出
液を20mMリン酸緩衝液(pH7.0)に対して透析し、
ミオ−イノシトールの異性化反応に供した。
D+・3H2O 40mg/ml溶液を10μl、0.5Mグッ
ド(Good's)のCHES緩衝液(pH10.0)を20μ
l及び無細胞抽出液(タンパク量として4mg/ml)を2
0μl含む総容量100μlの溶液を37℃で3時間培
養した。反応後、それぞれの反応液20μlを高速液体
クロマトグラフィーで分析し、基質としたミオ−イノシ
トールから生成された異性体の同定を行った。
(0.29mg/ml)に加えて、シロ−イノシトール、キロ
−イノシトール(D−体とL−体の混合物)、ネオ−イノ
シトールがそれぞれ0.16mg/ml(反応収率8.0
%)、0.04mg/ml(反応収率2.0%)、0.02mg
/ml(反応収率1.0%)の濃度で検出された。
べて安価で、かつ簡単な操作でD−キロ−イノシトー
ル、L−キロ−イノシトール、シロ−イノシトール及び
ネオ−イノシトールが得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 アグロバクテリウム属に属する微生物を
ミオ−イノシトールを含有する液体培地で培養し、培養
液中にイノシトール立体異性体を生成蓄積させることを
特徴とする、イノシトール立体異性体の製造方法。 - 【請求項2】 アグロバクテリウム属に属する微生物を
ミオ−イノシトールを含有する液体培地であらかじめ培
養し、該培養液から分離した菌体を液体培地又は緩衝液
中でミオ−イノシトールに作用させてイノシトール立体
異性体を生成蓄積させることを特徴とする、イノシトー
ル立体異性体の製造方法。 - 【請求項3】 アグロバクテリウム属に属する微生物を
ミオ−イノシトールを含有する液体培地で培養し、該培
養液から分離した菌体の菌体処理物を緩衝液中でミオ−
イノシトールに作用させてイノシトール立体異性体を生
成蓄積させることを特徴とする、イノシトール立体異性
体の製造方法。
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