JPH09133102A - 作業機の昇降用油圧回路 - Google Patents
作業機の昇降用油圧回路Info
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- JPH09133102A JPH09133102A JP7292312A JP29231295A JPH09133102A JP H09133102 A JPH09133102 A JP H09133102A JP 7292312 A JP7292312 A JP 7292312A JP 29231295 A JP29231295 A JP 29231295A JP H09133102 A JPH09133102 A JP H09133102A
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Landscapes
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 上昇用制御弁と同様に下降用制御弁もパイロ
ット操作式にし、主油圧回路に適したものとしながらコ
ストダウンできる昇降用油圧回路を提供する。 【解決手段】 並列接続される油圧パイロット操作式の
上昇用制御弁18及び下降用制御弁19と単動型昇降シ
リンダ10とを接続する給排油路33を断続可能な副制
御弁Vhを設け、上昇及び下降用制御弁18,19夫々
の切換操作を司る上昇及び下降用操作弁25,26を備
え、上昇用制御弁18と油圧ポンプ16とを接続する第
1油路y1 と、副制御弁Vhと両制御弁18,19とを
接続する第2油路y2 と、両操作弁18,19へのパイ
ロット圧供給用の第3油路y3 との3路を、第1油路y
1 と第2油路y2 とに対してチェック作用するシャトル
弁23を介して接続する。
ット操作式にし、主油圧回路に適したものとしながらコ
ストダウンできる昇降用油圧回路を提供する。 【解決手段】 並列接続される油圧パイロット操作式の
上昇用制御弁18及び下降用制御弁19と単動型昇降シ
リンダ10とを接続する給排油路33を断続可能な副制
御弁Vhを設け、上昇及び下降用制御弁18,19夫々
の切換操作を司る上昇及び下降用操作弁25,26を備
え、上昇用制御弁18と油圧ポンプ16とを接続する第
1油路y1 と、副制御弁Vhと両制御弁18,19とを
接続する第2油路y2 と、両操作弁18,19へのパイ
ロット圧供給用の第3油路y3 との3路を、第1油路y
1 と第2油路y2 とに対してチェック作用するシャトル
弁23を介して接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタや運搬車
等に付設される作業装置の昇降用油圧回路に関するもの
である。
等に付設される作業装置の昇降用油圧回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラクタの昇降用油圧回路とし
て特公平7‐54121号公報に示されたものがある。
これは、上昇用制御弁と下降用制御弁とを分離して夫々
2位置切換弁に構成するとともに、上昇用制御弁をパイ
ロット操作式とすることにより、高圧且つ大流量の作用
する上昇用制御弁の切換操作に適した操作構造であり、
しかも比較的廉価な2位置切換弁で済むという利点を備
えている。
て特公平7‐54121号公報に示されたものがある。
これは、上昇用制御弁と下降用制御弁とを分離して夫々
2位置切換弁に構成するとともに、上昇用制御弁をパイ
ロット操作式とすることにより、高圧且つ大流量の作用
する上昇用制御弁の切換操作に適した操作構造であり、
しかも比較的廉価な2位置切換弁で済むという利点を備
えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、リ
フトシリンダからの排出油路の開閉を直接電磁比例弁で
行う構造であるから、上昇用の油路に対する電磁比例弁
ほどではないにせよ、耐圧性及び精度が相当に要求され
る高価な弁となるものであった。本発明の目的は、上昇
用制御弁と同様に下降用の制御弁もパイロット操作式と
して、主油圧回路に適したものとしながらコストダウン
できる昇降用油圧回路を提供する点にある。
フトシリンダからの排出油路の開閉を直接電磁比例弁で
行う構造であるから、上昇用の油路に対する電磁比例弁
ほどではないにせよ、耐圧性及び精度が相当に要求され
る高価な弁となるものであった。本発明の目的は、上昇
用制御弁と同様に下降用の制御弁もパイロット操作式と
して、主油圧回路に適したものとしながらコストダウン
できる昇降用油圧回路を提供する点にある。
【0004】
〔構成〕第1特徴構成は、油圧パイロット操作式の上昇
用制御弁及び下降用制御弁の両者を並列接続し、これら
両制御弁と単動型の昇降シリンダとを接続する給排油路
を断続可能な副制御弁を設け、上昇用制御弁の切換操作
を司る上昇用操作弁と、下降用制御弁の切換操作を司る
下降用操作弁とを備え、上昇用制御弁と油圧ポンプとを
接続する第1油路と、副制御弁と両制御弁,とを接続す
る第2油路と、両操作弁へのパイロット圧供給用の第3
油路との3路を、第1油路と第2油路とに対してチェッ
ク作用するシャトル弁を介して接続してある作業機の昇
降用油圧回路。
用制御弁及び下降用制御弁の両者を並列接続し、これら
両制御弁と単動型の昇降シリンダとを接続する給排油路
を断続可能な副制御弁を設け、上昇用制御弁の切換操作
を司る上昇用操作弁と、下降用制御弁の切換操作を司る
下降用操作弁とを備え、上昇用制御弁と油圧ポンプとを
接続する第1油路と、副制御弁と両制御弁,とを接続す
る第2油路と、両操作弁へのパイロット圧供給用の第3
油路との3路を、第1油路と第2油路とに対してチェッ
ク作用するシャトル弁を介して接続してある作業機の昇
降用油圧回路。
【0005】第2特徴構成は、上記特徴構成に加えて、
パイロット圧が所定値以上になると第3油路を閉じる減
圧弁を備えていることである。
パイロット圧が所定値以上になると第3油路を閉じる減
圧弁を備えていることである。
【0006】第3特徴構成は、第1油路に対して作用す
るアンロード弁を備えるとともに、上昇用制御弁が圧油
供給位置に切換えられているときにはアンロード弁を流
路閉じ状態に維持する閉じ操作手段を設けてあることで
ある。
るアンロード弁を備えるとともに、上昇用制御弁が圧油
供給位置に切換えられているときにはアンロード弁を流
路閉じ状態に維持する閉じ操作手段を設けてあることで
ある。
【0007】〔作用〕請求項1の構成によると、詳しく
は発明の実施形態の項で説明するが、以下のようであ
る。すなわち、単純に下降用制御弁をパイロット操作式
の弁に置き換えると、ポンプ圧が発生しないエンジン停
止時においては、作業装置を下げることができないこと
になり、具合が悪い。前述した従来技術のものでは、下
降用制御弁が電気操作式であるから、エンジン停止時で
も電源によって下降用の油路を開くことができるので、
そのような不都合が起きない。
は発明の実施形態の項で説明するが、以下のようであ
る。すなわち、単純に下降用制御弁をパイロット操作式
の弁に置き換えると、ポンプ圧が発生しないエンジン停
止時においては、作業装置を下げることができないこと
になり、具合が悪い。前述した従来技術のものでは、下
降用制御弁が電気操作式であるから、エンジン停止時で
も電源によって下降用の油路を開くことができるので、
そのような不都合が起きない。
【0008】そこで、本願では、上昇用制御弁と油圧ポ
ンプとを接続する第1油路と、副制御弁と上昇及び下降
用の両制御弁とを接続する第2油路と、これら両操作弁
へのパイロット圧供給用の第3油路との3路を、第1油
路と第2油路とに対してチェック作用するシャトル弁を
介して接続してあるから、作業装置の自重によるリフト
シリンダの排圧とポンプ圧とのうちの高い方の圧をシャ
トル弁から供給できるようになる。
ンプとを接続する第1油路と、副制御弁と上昇及び下降
用の両制御弁とを接続する第2油路と、これら両操作弁
へのパイロット圧供給用の第3油路との3路を、第1油
路と第2油路とに対してチェック作用するシャトル弁を
介して接続してあるから、作業装置の自重によるリフト
シリンダの排圧とポンプ圧とのうちの高い方の圧をシャ
トル弁から供給できるようになる。
【0009】つまり、エンジンが回転して油圧ポンプが
作動しているときにはそのポンプ圧でパイロット操作で
き、かつ、ポンプ圧が零となるエンジン停止時には、作
業装置の自重による背圧でパイロット操作できるように
なり、エンジンの駆動及び停止の如何に拘らずに作業装
置を下降させることができるようになる。又、機体走行
を停止してのアイドリングといったようにエンジン回転
数が低くポンプ圧が最低の状態では、十分なパイロット
圧が得られず、下降速度が緩慢になることがある。その
ときに非常に重い作業装置が連結されているような状況
では、その自重による背圧の方がポンプ圧を上回ること
があるから、そのようなときには、リフトシリンダの背
圧によって十分なパイロット圧が得られ、作業装置を迅
速に下降させることができる、という作用も生じるもの
である。
作動しているときにはそのポンプ圧でパイロット操作で
き、かつ、ポンプ圧が零となるエンジン停止時には、作
業装置の自重による背圧でパイロット操作できるように
なり、エンジンの駆動及び停止の如何に拘らずに作業装
置を下降させることができるようになる。又、機体走行
を停止してのアイドリングといったようにエンジン回転
数が低くポンプ圧が最低の状態では、十分なパイロット
圧が得られず、下降速度が緩慢になることがある。その
ときに非常に重い作業装置が連結されているような状況
では、その自重による背圧の方がポンプ圧を上回ること
があるから、そのようなときには、リフトシリンダの背
圧によって十分なパイロット圧が得られ、作業装置を迅
速に下降させることができる、という作用も生じるもの
である。
【0010】請求項2の構成によれば、減圧弁によって
パイロット操作回路の最高圧が規制されるから、例えば
重い作業装置の上昇操作時における高圧がパイロット操
作系に供給されてパイロット弁が損傷する等の不都合を
未然に防止でき、パイロット操作を良好に行うことがで
きるようになる。
パイロット操作回路の最高圧が規制されるから、例えば
重い作業装置の上昇操作時における高圧がパイロット操
作系に供給されてパイロット弁が損傷する等の不都合を
未然に防止でき、パイロット操作を良好に行うことがで
きるようになる。
【0011】請求項3の構成によれば、アンロード弁の
機能によってある程度のポンプ圧を常時シャトル弁に作
用させることができるとともに、そのある程度の圧以上
になるとタンクに戻されるようになり、要するに、パイ
ロット操作に必要な最低圧を確保することができる。但
し、上昇操作時にもアンロード機能が生じていると、圧
が上がらず上昇駆動できないことになり都合が悪い。そ
こで、閉じ操作手段によって上昇用制御弁が圧油供給位
置に切換えられているときにはアンロード弁を流路閉じ
状態に維持するようにしてあるから、上昇操作時にはポ
ンプ圧をそのままリフトシリンダに供給できるととも
に、非上昇操作時にはパイロット圧を確保する機能を持
たせることができるようになる。
機能によってある程度のポンプ圧を常時シャトル弁に作
用させることができるとともに、そのある程度の圧以上
になるとタンクに戻されるようになり、要するに、パイ
ロット操作に必要な最低圧を確保することができる。但
し、上昇操作時にもアンロード機能が生じていると、圧
が上がらず上昇駆動できないことになり都合が悪い。そ
こで、閉じ操作手段によって上昇用制御弁が圧油供給位
置に切換えられているときにはアンロード弁を流路閉じ
状態に維持するようにしてあるから、上昇操作時にはポ
ンプ圧をそのままリフトシリンダに供給できるととも
に、非上昇操作時にはパイロット圧を確保する機能を持
たせることができるようになる。
【0012】〔効果〕その結果、♪請求項1〜3のいず
れに記載の昇降用油圧回路でも、高圧で大流量の作用す
る主油圧回路の弁に好適となるように、上昇用制御弁に
加えて下降用制御弁もパイロット操作式に構成しなが
ら、そのパイロット操作構造化による新たな不都合が生
じないようにでき、必要な機能を維持しながらコストダ
ウンさせることが可能になった。
れに記載の昇降用油圧回路でも、高圧で大流量の作用す
る主油圧回路の弁に好適となるように、上昇用制御弁に
加えて下降用制御弁もパイロット操作式に構成しなが
ら、そのパイロット操作構造化による新たな不都合が生
じないようにでき、必要な機能を維持しながらコストダ
ウンさせることが可能になった。
【0013】請求項2に記載の昇降用油圧回路は、過圧
によるパイロット操作系の損傷を防止しながら、上記効
果♪が得られるものであり、請求項3に記載の昇降用油
圧回路は、ポンプ圧を上昇用として無駄無く使えるよう
に、かつ、エンジンが起動状態であれば必ずパイロット
操作できるようにしながら、前記効果♪が得られるもの
である。
によるパイロット操作系の損傷を防止しながら、上記効
果♪が得られるものであり、請求項3に記載の昇降用油
圧回路は、ポンプ圧を上昇用として無駄無く使えるよう
に、かつ、エンジンが起動状態であれば必ずパイロット
操作できるようにしながら、前記効果♪が得られるもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1にトラクタが示され、1は
前輪、2は後輪、3はエンジン、4は主クラッチ、5は
ミッションケース、6は3点式の昇降リンク機構、7は
操縦ハンドル、8はPTO軸、9は耕耘装置(作業装
置)、10はリフトシリンダである。昇降リンク機構6
は、リフトシリンダ10で駆動上下揺動される左右一対
のリフトアーム11と、トップリンク12と、左右一対
のロアーリンク13と、左右のリフトロッド15で構成
される周知構造のものであり、一方のリフトロッド15
は、ローリング駆動用のリフトロッドシリンダ14で構
成されている。
面に基づいて説明する。図1にトラクタが示され、1は
前輪、2は後輪、3はエンジン、4は主クラッチ、5は
ミッションケース、6は3点式の昇降リンク機構、7は
操縦ハンドル、8はPTO軸、9は耕耘装置(作業装
置)、10はリフトシリンダである。昇降リンク機構6
は、リフトシリンダ10で駆動上下揺動される左右一対
のリフトアーム11と、トップリンク12と、左右一対
のロアーリンク13と、左右のリフトロッド15で構成
される周知構造のものであり、一方のリフトロッド15
は、ローリング駆動用のリフトロッドシリンダ14で構
成されている。
【0015】図2に、単動型のリフトシリンダ10に関
する昇降用油圧回路が示されている。この油圧回路は、
リフトシリンダ10に圧油を給排する実線で描かれた主
回路Sと、各制御弁操作用のパイロット圧を供給するパ
イロット回路Pとから構成されている。主回路Sにおい
て、16はエンジン3で駆動される油圧ポンプ、17は
アンロード弁、18は上昇用制御弁、19は下降用制御
弁、20は圧力開放弁、21は逆止用のポペット弁、2
2は落下速度調節弁である。
する昇降用油圧回路が示されている。この油圧回路は、
リフトシリンダ10に圧油を給排する実線で描かれた主
回路Sと、各制御弁操作用のパイロット圧を供給するパ
イロット回路Pとから構成されている。主回路Sにおい
て、16はエンジン3で駆動される油圧ポンプ、17は
アンロード弁、18は上昇用制御弁、19は下降用制御
弁、20は圧力開放弁、21は逆止用のポペット弁、2
2は落下速度調節弁である。
【0016】パイロット回路Pにおいて、23はシャト
ル弁、24は最高パイロット圧規制用の第1減圧弁、2
5は上昇用操作弁、26は下降用操作弁、27は落下速
度規制用の第2減圧弁、28は副操作弁である。尚、上
昇用制御弁18と上昇用操作弁25とで上昇制御弁Vu
が、下降用制御弁19と下降用操作弁26と第2減圧弁
27とで下降制御弁Vdが、かつ、ポペット弁21と副
操作弁28とで副制御弁Vhが夫々構成されている。油
圧ポンプ16は、エンジン3が回転していれば圧を発生
し、エンジン3が停止すれば機能しないものである。
ル弁、24は最高パイロット圧規制用の第1減圧弁、2
5は上昇用操作弁、26は下降用操作弁、27は落下速
度規制用の第2減圧弁、28は副操作弁である。尚、上
昇用制御弁18と上昇用操作弁25とで上昇制御弁Vu
が、下降用制御弁19と下降用操作弁26と第2減圧弁
27とで下降制御弁Vdが、かつ、ポペット弁21と副
操作弁28とで副制御弁Vhが夫々構成されている。油
圧ポンプ16は、エンジン3が回転していれば圧を発生
し、エンジン3が停止すれば機能しないものである。
【0017】アンロード弁17は、上昇及び下降用操作
弁25,26の切換作動が可能な最低パイロット圧を確
保するためのものである。上昇用制御弁18は、パイロ
ット操作式の2位置切換型で5ポートの流量制御弁に構
成されており、中立位置Nでは、アンロード弁17のバ
ネ側油室ポート17aをドレンさせてアンロード作用す
る状態に制御されるとともに、上昇位置Uでは、ポンプ
圧がバネ側油室ポート17aに供給されるように構成し
てある。つまり、耕耘装置を上昇させるときにはポンプ
圧の全圧がリフトシリンダ10に供給されるようにして
あり、上昇用制御弁18の内部油路工夫により、上昇用
制御弁18が上昇位置(圧油供給位置)uに切換えられ
ているときには、アンロード弁17を流路閉じ状態に維
持する閉じ操作手段Cが構成されている。
弁25,26の切換作動が可能な最低パイロット圧を確
保するためのものである。上昇用制御弁18は、パイロ
ット操作式の2位置切換型で5ポートの流量制御弁に構
成されており、中立位置Nでは、アンロード弁17のバ
ネ側油室ポート17aをドレンさせてアンロード作用す
る状態に制御されるとともに、上昇位置Uでは、ポンプ
圧がバネ側油室ポート17aに供給されるように構成し
てある。つまり、耕耘装置を上昇させるときにはポンプ
圧の全圧がリフトシリンダ10に供給されるようにして
あり、上昇用制御弁18の内部油路工夫により、上昇用
制御弁18が上昇位置(圧油供給位置)uに切換えられ
ているときには、アンロード弁17を流路閉じ状態に維
持する閉じ操作手段Cが構成されている。
【0018】下降用制御弁19は、パイロット操作式の
2位置切換型で2ポートの流量制御弁に構成され、圧力
開放弁20は、油圧ポンプ16が作動していれば、即ち
エンジン3が回転していれば閉じ位置tになり、油圧ポ
ンプ16が停止していれば、即ちエンジン3が停止して
いれば開き位置hにバネ付勢維持される。ポペット弁2
1は、そのポペット21aを閉じ側に付勢するバネ21
bを設けるとともに、バネ側油室21Bと流路側油室2
1Aとをポペット21aに形成した短絡路21cによっ
て連通される状態に構成されており、リフトシリンダ1
0への給排油路33の断続を行う。落下速度調節弁22
は、チェック弁22aと可変絞り弁22bとを並列接続
して成る公知構造のものである。
2位置切換型で2ポートの流量制御弁に構成され、圧力
開放弁20は、油圧ポンプ16が作動していれば、即ち
エンジン3が回転していれば閉じ位置tになり、油圧ポ
ンプ16が停止していれば、即ちエンジン3が停止して
いれば開き位置hにバネ付勢維持される。ポペット弁2
1は、そのポペット21aを閉じ側に付勢するバネ21
bを設けるとともに、バネ側油室21Bと流路側油室2
1Aとをポペット21aに形成した短絡路21cによっ
て連通される状態に構成されており、リフトシリンダ1
0への給排油路33の断続を行う。落下速度調節弁22
は、チェック弁22aと可変絞り弁22bとを並列接続
して成る公知構造のものである。
【0019】シャトル弁23は、上昇用制御弁18と油
圧ポンプ16とを接続する第1油路y1 と、上昇及び下
降用操作弁25,26と副制御弁Vhとを接続する第2
油路y2 と、上昇及び下降用操作弁25,26へのパイ
ロット圧供給用の第3油路y3 との3路を、第1油路y
1 第2油路y2 とに対してチェック作用する状態に接続
配置されている。第1減圧弁24は、上昇及び下降用操
作弁25,26への供給パイロット圧の上限を規制する
ものであり、重い作業装置上昇時等での非常な高圧がそ
のままパイロット圧となって、各操作弁25,26が損
傷するおそれを未然に防止するものである。上昇及下降
用操作弁25,26は、共に2位置切換型の電磁比例弁
で構成され、上昇及び下降用制御弁18,19への供給
パイロット圧を加減して流量制御するものである。
圧ポンプ16とを接続する第1油路y1 と、上昇及び下
降用操作弁25,26と副制御弁Vhとを接続する第2
油路y2 と、上昇及び下降用操作弁25,26へのパイ
ロット圧供給用の第3油路y3 との3路を、第1油路y
1 第2油路y2 とに対してチェック作用する状態に接続
配置されている。第1減圧弁24は、上昇及び下降用操
作弁25,26への供給パイロット圧の上限を規制する
ものであり、重い作業装置上昇時等での非常な高圧がそ
のままパイロット圧となって、各操作弁25,26が損
傷するおそれを未然に防止するものである。上昇及下降
用操作弁25,26は、共に2位置切換型の電磁比例弁
で構成され、上昇及び下降用制御弁18,19への供給
パイロット圧を加減して流量制御するものである。
【0020】第2減圧弁27は、リフトシリンダ10か
らの排出油による背圧が所定値以上に上昇しないように
するものであり、作業装置9が非常に重い場合での下降
速度が速くなり過ぎないように機能する。副操作弁28
は、ポペット弁21のバネ側油室21Bをドレンさせる
開通位置aと、排油を阻止する閉じ位置bとの2位置に
切換自在な電磁型のON−OFF弁に構成されており、
励磁しない状態では閉じ位置bにバネ付勢されている。
らの排出油による背圧が所定値以上に上昇しないように
するものであり、作業装置9が非常に重い場合での下降
速度が速くなり過ぎないように機能する。副操作弁28
は、ポペット弁21のバネ側油室21Bをドレンさせる
開通位置aと、排油を阻止する閉じ位置bとの2位置に
切換自在な電磁型のON−OFF弁に構成されており、
励磁しない状態では閉じ位置bにバネ付勢されている。
【0021】図3に示すように、昇降レバー29の操作
量を検出するポテンショメータ30と、パルス発生器3
1と、上昇及び下降用操作弁25,26と、副操作弁2
8が制御装置32に接続されている。制御装置32に装
備された連係操作手段Bの機能により、昇降レバー29
を上昇側に操作すると、その操作量に応じた分だけ上昇
用操作弁25が開くとともに、副操作弁28が即時開通
位置aに切換られ、リフトシリンダ10が伸長作動す
る。そして、昇降レバー29を下降側に操作すると、そ
の操作量に応じた分だけ下降用操作弁26が開くととも
に、副操作弁28が徐々に開き始める。
量を検出するポテンショメータ30と、パルス発生器3
1と、上昇及び下降用操作弁25,26と、副操作弁2
8が制御装置32に接続されている。制御装置32に装
備された連係操作手段Bの機能により、昇降レバー29
を上昇側に操作すると、その操作量に応じた分だけ上昇
用操作弁25が開くとともに、副操作弁28が即時開通
位置aに切換られ、リフトシリンダ10が伸長作動す
る。そして、昇降レバー29を下降側に操作すると、そ
の操作量に応じた分だけ下降用操作弁26が開くととも
に、副操作弁28が徐々に開き始める。
【0022】すなわち、パルス発生器31によって、副
操作弁28に導通するON状態と導通しないOFF状態
とを交互に繰り返すことで、比例弁の機能を出すように
してあるとともに、単位時間当たりのON時間とOFF
時間との割合であるデューティー比を、ON時間の割合
が徐々に増えるように制御する回路を制御装置32に設
けることによって漸増制御手段Aが構成されている。
操作弁28に導通するON状態と導通しないOFF状態
とを交互に繰り返すことで、比例弁の機能を出すように
してあるとともに、単位時間当たりのON時間とOFF
時間との割合であるデューティー比を、ON時間の割合
が徐々に増えるように制御する回路を制御装置32に設
けることによって漸増制御手段Aが構成されている。
【0023】従って、下降操作されると下降用操作弁は
即開通するが、図4に示すグラフのように、ポペット弁
21のポペット21aが緩速で移動することになってリ
フトシリンダ10の短縮動が穏やかに開始され、従来の
ような起動ショック無く耕耘装置9が下降し始めるので
ある。この場合、上記作用を得るためには、副操作弁2
8と下降用操作弁26とが同時に開き作動するか、或い
は先に下降用操作弁26が開き作動してから副操作弁2
8が開き始めるか、すなわち、副操作弁28が下降用操
作弁26に先立って開き始めない状態に制御することが
必要である。
即開通するが、図4に示すグラフのように、ポペット弁
21のポペット21aが緩速で移動することになってリ
フトシリンダ10の短縮動が穏やかに開始され、従来の
ような起動ショック無く耕耘装置9が下降し始めるので
ある。この場合、上記作用を得るためには、副操作弁2
8と下降用操作弁26とが同時に開き作動するか、或い
は先に下降用操作弁26が開き作動してから副操作弁2
8が開き始めるか、すなわち、副操作弁28が下降用操
作弁26に先立って開き始めない状態に制御することが
必要である。
【0024】次に、その他の機能について説明する。圧
力開放弁20は、エンジン停止時に耕耘装置9を下降さ
せるためのものであり、昇降レバー29で副制御弁Vh
を開き操作すれば、リフトシリンダ10からの排油が開
き位置h状態の圧力開放弁20を短絡してドレンされ
る。エンジン3が回転しておれば、ポンプ圧が生じて圧
力開放弁20が閉じ位置tに切換わっており、ここを通
ってドレンされることはない。又、この圧力開放弁20
は、アンロード弁17の作動圧よりも少し低い圧で作動
するように設定されている。圧力開放弁20は、リフト
シリンダ10からの排油が抵抗なく素通りできるから、
作業装置9が装着されない昇降リンク機構6のみの状
態、すなわち背圧が軽い状態でも、下降操作できる利点
がある。
力開放弁20は、エンジン停止時に耕耘装置9を下降さ
せるためのものであり、昇降レバー29で副制御弁Vh
を開き操作すれば、リフトシリンダ10からの排油が開
き位置h状態の圧力開放弁20を短絡してドレンされ
る。エンジン3が回転しておれば、ポンプ圧が生じて圧
力開放弁20が閉じ位置tに切換わっており、ここを通
ってドレンされることはない。又、この圧力開放弁20
は、アンロード弁17の作動圧よりも少し低い圧で作動
するように設定されている。圧力開放弁20は、リフト
シリンダ10からの排油が抵抗なく素通りできるから、
作業装置9が装着されない昇降リンク機構6のみの状
態、すなわち背圧が軽い状態でも、下降操作できる利点
がある。
【0025】シャトル弁23は、上昇及び下降用操作弁
25,26へのパイロット圧を、第1油路y1 と第2油
路y2 とにいずれか高い方の圧を取り出して供給するも
のであり、通常は油圧ポンプ16の圧が供給される状態
になっている。例えば、エンジン3がアイドリング状態
でポンプ圧が最小であり、かつ、非常に重い作業装置9
(例:多連プラウ)が装着されているような場合には、
作業装置の自重によるリフトシリンダ10の背圧がポン
プ圧よりも高くなることがある。従って、そのようなと
きに、機体を止めて点検や整備のために作業装置9を下
降させる場合には、前記背圧によるパイロット圧によっ
て上昇又は下降用操作弁25,26が切換操作される状
態となる。
25,26へのパイロット圧を、第1油路y1 と第2油
路y2 とにいずれか高い方の圧を取り出して供給するも
のであり、通常は油圧ポンプ16の圧が供給される状態
になっている。例えば、エンジン3がアイドリング状態
でポンプ圧が最小であり、かつ、非常に重い作業装置9
(例:多連プラウ)が装着されているような場合には、
作業装置の自重によるリフトシリンダ10の背圧がポン
プ圧よりも高くなることがある。従って、そのようなと
きに、機体を止めて点検や整備のために作業装置9を下
降させる場合には、前記背圧によるパイロット圧によっ
て上昇又は下降用操作弁25,26が切換操作される状
態となる。
【0026】〔別実施形態〕図2に示す昇降用油圧回路
において、圧力開放弁20を省き、エンジン停止時には
作業装置9の自重による背圧により、下降用制御弁19
操作用のパイロット圧を生じさせるようにシャトル弁2
3を用いる構造としても良い。この場合、作業装置が付
設されていないと、3点リンク機構6の自重のみでは軽
すぎてパイロット圧を事実上発生できないおそれがある
が、本実施形態のように、圧力開放弁20を別途設ける
手段では、3点リンク機構6のみでも下降させることが
可能である点で有利である。
において、圧力開放弁20を省き、エンジン停止時には
作業装置9の自重による背圧により、下降用制御弁19
操作用のパイロット圧を生じさせるようにシャトル弁2
3を用いる構造としても良い。この場合、作業装置が付
設されていないと、3点リンク機構6の自重のみでは軽
すぎてパイロット圧を事実上発生できないおそれがある
が、本実施形態のように、圧力開放弁20を別途設ける
手段では、3点リンク機構6のみでも下降させることが
可能である点で有利である。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】トラクタの側面図
【図2】昇降用油圧回路図
【図3】各電磁弁の制御回路を示すブロック図
【図4】下降操作時におけるポペット弁の開き作動開始
時の関係グラフを示す図
時の関係グラフを示す図
10 昇降シリンダ 16 油圧ポンプ 17 アンロード弁 18 上昇用制御弁 19 下降用制御弁 23 シャトル弁 24 減圧弁 25 上昇用操作弁 26 下降用操作弁 33 給排油路 y1 第1油路 y2 第2油路 y3 第3油路 C 閉じ操作手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 副島 喜重 大阪府南河内郡美原町木材通4丁目15番5 号 クボタ精機株式会社内 (72)発明者 服部 彰夫 大阪府南河内郡美原町木材通4丁目15番5 号 クボタ精機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 油圧パイロット操作式の上昇用制御弁
(18)及び下降用制御弁(19)の両者を並列接続
し、これら両制御弁(18),(19)と単動型の昇降
シリンダ(10)とを接続する給排油路(33)を断続
可能な副制御弁(Vh)を設け、前記上昇用制御弁(1
8)の切換操作を司る上昇用操作弁(25)と、前記下
降用制御弁(19)の切換操作を司る下降用操作弁(2
6)とを備え、 前記上昇用制御弁(18)と油圧ポンプ(16)とを接
続する第1油路(y1)と、前記副制御弁(Vh)と前
記両制御弁(18),(19)とを接続する第2油路
(y2 )と、前記両操作弁(18),(19)へのパイ
ロット圧供給用の第3油路(y3 )との3路を、前記第
1油路(y1 )と前記第2油路(y2 )とに対してチェ
ック作用するシャトル弁(23)を介して接続してある
作業機の昇降用油圧回路。 - 【請求項2】 パイロット圧が所定値以上になると、前
記第3油路(y3 )を閉じる減圧弁(24)を備えてい
る請求項1に記載の作業機の昇降用油圧回路。 - 【請求項3】 前記第1油路(y1 )に対して作用する
アンロード弁(17)を備えるとともに、前記上昇用制
御弁(18)が圧油供給位置に切換えられているときに
は前記アンロード弁(17)を流路閉じ状態に維持する
閉じ操作手段(C)を設けてある請求項1又は2に記載
の作業機の昇降用油圧回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292312A JPH09133102A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 作業機の昇降用油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292312A JPH09133102A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 作業機の昇降用油圧回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133102A true JPH09133102A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17780148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7292312A Pending JPH09133102A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 作業機の昇降用油圧回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09133102A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT202100002648A1 (it) * | 2021-02-05 | 2022-08-05 | Cnh Ind Italia Spa | Veicolo agricolo o da lavoro dotato di un sollevatore idraulico |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP7292312A patent/JPH09133102A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT202100002648A1 (it) * | 2021-02-05 | 2022-08-05 | Cnh Ind Italia Spa | Veicolo agricolo o da lavoro dotato di un sollevatore idraulico |
EP4039072A1 (en) * | 2021-02-05 | 2022-08-10 | CNH Industrial Italia S.p.A. | Agricultural or work vehicle equipped with a hydraulic lift |
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